JP3677139B2 - コンクリートの劣化抑制用のセメントモルタル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋コンクリート用のセメントモルタルであって、鉄筋コンクリートの炭酸化及び塩害の抑制とアルカリ骨材反応によるコンクリートの劣化を抑制するセメントモルタルに関する。
【0002】
【従来の技術】
本来、鉄筋コンクリート構造物は、コンクリートの高アルカリ性雰囲気の中に鉄筋が保護され防錆された複合型の耐久物であるが、塩素イオンや雨水や空気中の炭酸ガスによりコンクリートが中性化され、浸蝕が進み鉄筋が発錆する。そして、酸化第2鉄を主成分とする膨張性の鉄さびを生じ、その体積膨張によりコンクリートに新しく亀裂が入り、更に、亀裂部分から水、酸素、炭酸ガス等が侵入して発錆が促進されコンクリートの剥離が起こる。その繰り返し作用により、鉄筋コンクリート構造物の耐久性は著しく損なわれてしまう。このようにしてコンクリートの中性化が原因で起こる劣化鉄筋コンクリートの補修方法としては、特公平5ー41595号公報が知られている。
又、コンクリート中に存在するアルカリ金属イオンと骨材中の反応性鉱物との反応によって、膨張を引き起こして、ひび割れ、そり等が発生するアルカリ骨材反応が起こってコンクリートを劣化させる。
この対策として、反応性の高い骨材を使用しない。アルミニウム、亜鉛等の塩類を添加する。ゼオライト、粘度鉱物等の珪酸塩を添加する等が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、多量の塩分を含有する海砂等をコンクリート原料に用いた場合、問題となる鉄筋コンクリートの塩害腐食及びコンクリートの中性化による劣化防止をすると共に、アルカリ骨材反応を抑制するセメントモルタルと鉄筋コンクリート等の劣化部位の補修復元方法を提供するものである。
【0004】
【発明を解決するための手段】
本発明のセメントモルタルは、鉄筋コンクリート及び又はセメントモルタル中に含有の塩素イオンや炭酸イオンを捕捉可能な量の無機イオン交換体(陰イオン交換体)を添加すると共に、アミン類単体、或いはアミン類と塩基酸、又はアミン類と多塩基酸の組成物の何れかを添加して、鉄筋コンクリート構造物や劣化した鉄筋コンクリートの補修復元に使用するものである。
セメントモルタルは、セメントと砂利と水の混合物であって、これに含有の塩素イオンや炭酸イオンに対処しうる量の無機イオン交換体を添加するものであって、好ましい無機イオン交換体の添加量は塩素イオンまたは炭酸イオンに対して1〜10倍当量、又、アミン単体、或いはアミン類と塩基酸、又はアミン類と多塩基酸の組成物は、セメントモルタルに対して0.1〜5重量%を添加するのが望ましい。
しかし、海岸堤防の構築等に使用するセメントモルタルの場合には、海水に曝されるため、更に多くの無機イオン交換体等を添加することが望ましい。
【0005】
この無機イオン交換体(陰イオン交換体)は、コンクリート中の塩化物イオンをイオン交換又は吸着機能を有するもので、Mg、Zn、Ca、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Al、Si等を主成分とする含水酸化物や各種金属のリン酸塩を主成分とするものであり、ハイドロタルサイト(硝酸型)、ハイドロカルマイト(亜硝酸型、硝酸型)、含水酸化ビスマス、含水酸化チタニウム、含水酸化ジルコニウム、含水酸化鉛等があり、中には両性を示すものがある。これらのうち塩素イオンを選択に交換、固定する性能が優れているものとして、ハイドロタルサイト(硝酸型)、ハイドロカルマイト(亜硝酸型、硝酸型)、ハイドロタルサイト焼成物、含水酸化ビスマス等がある。尚、一般的には、キョーワードシリーズ(協和化学工業(株)製)やIXEシリーズ(東亜合成(株)製)及びTomita−ADシリーズ(富田製薬(株)製)等の商品名で市販されている。
【0006】
キョーワードシリーズ(協和化学工業(株)製)の一部の製品は、ハイドロタルサイト系化合物からなり、このハイドロタルサイト系化合物は、一般式
【0007】
【化1】
【0008】
ここで
M2+:Mg2+,Mn2+,Fe2+,Co2+,Ni2+,Cu2+,Zn2+などの2価金属
M3+:Al3+,Fe3+,Cr3+,Co3+,In3+などの3価金属
An-:OH-、F-,Cl-,Br-,NO3 -,CO3 2-,SO4 2-,
Fe(CN)6 3-,CH3COO-,シュウ酸イオン,サリチン酸イオンなどのn価の陰イオン。
Xは、0<X≦0.33の範囲にある。
【0009】
で表される化合物で、上記一般式のうちAnーの陰イオンはOH-、NO3 -,SO4 2-の構造のものが好ましい。これらは、本質的に、陰イオン交換性を持っているため、ハイドロタルサイト系化合物の化学構造中にある、例えば、硝酸イオンがコンクリート中に含まれる塩素イオンと置換され、層状の結晶構造中に取り込まれる。このようにして、新たに生じた塩素置換型のハイドロタルサイト系化合物は水には溶解しないので、コンクリート中に存在する塩素イオンを吸着除去することができる。尚、ハイドロタルサイトの粒度は、0.1〜100μが好ましく、0.1μ以下では混練り水の量が多くなり強度などの物性に悪影響を及ぼすし、100μ以上では表面積が減少して抑制効果が不十分となる。
【0010】
又、上記のハイドロタルサイト類を約500〜700℃で焼成すると、MgOーAl2O3系固溶体が得られる。
この固溶体(KWー2000(協和化学工業(株)製))は、
【0011】
【化2】
【0012】
の反応により、陰イオンの吸着と金属イオンの水酸化物としての吸着が同時に起こるため、KWー2000(協和化学工業(株)製)はKWー1000(協和化学工業(株)製)に較べて陰イオンの吸着量が約1.6倍と大きく、そのpHが10〜11と高いため金属イオンの除去率も大きい。
【0013】
また、上記のハイドロタルサイト系化合物と類似の化合物にハイドロカルマイトがある。ハイドロカルマイトは、一般式
【0014】
【化3】
【0015】
ここで
X:NO3 -,NO2 -,OHー,CH3COOー,SO4 2- 等の1価または2価の陰イオン
m:陰イオンの価数
nは、n≦20の範囲にある。
【0016】
で表される層状構造をもつ含水結晶性化合物であり、上記一般式のうち、Xの陰イオンはNO2 ー、NO3 ー又はOHーの構造のものが好ましく、これらは陰イオン交換性を持っているので、ハイドロタルサイト系化合物と同様に、セメントモルタル中の塩素イオンや炭酸イオンを吸着除去することができる。
これらの陰イオン交換能を有する無機イオン交換体は単体又は二種以上の混合物として使用する。図1に無機イオン交換体のClイオンの吸着状態を示す。
【0017】
アミン類単体、或いはアミン類と塩基酸又はアミン類と多塩基酸の組成物は、セメントモルタルに対して、望ましくは0.1〜5重量%添加することによって、無機イオン交換体と共に多量の塩分を含むコンクリート中の塩分の吸着除去とコンクリートへの水、酸素、炭酸ガス等の浸透による炭酸化や鉄筋の発錆を防止するものである。
アミン類単体、或いはアミン類と塩基酸又はアミン類と多塩基酸の組成物は、強い還元作用があるため、コンクリート中に水、酸素、炭酸ガス等が進入し、炭酸化や塩化物の移動侵入による鉄筋の腐食等を防止するものである。
【0018】
尚、本発明に使用するアミン類単体、或いはアミン類と塩基酸又はアミン類と多塩基酸の組成物として以下のものがある。
塩基酸と多塩基酸には、有機塩基酸と有機多塩基酸と、無機塩基酸と無機多塩基酸がある。
無機塩基酸及び無機多塩基酸には、硝酸、亜硝酸、硫酸、亜硫酸、リン酸、亜燐酸等があるが、硫酸塩はコンクリートを化学的に侵食することが知られている。
有機塩基酸と有機多塩基酸には、蟻酸、脂肪族低級多塩基酸として蓚酸、マロン酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸等があり、その1種又は2種以上の混合物を使用する。
又、アミン類には、低級アルコール性脂肪族アミンとして、メタノールアミン、エタノールアミン、イソプロパノールアミン等があり、更に、低級脂肪族アミンとして、メチルアミン、エチルアミン、プロパノールアミン等がある。尚、これらのアミンには、第1アミン、第2アミン、第3アミンの形態の他、第4アンモニューム塩がある。
【0019】
又、低級ポリメチレンアミンとして、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、3・ジエチルアミノプロピルアミン等がある。更に、芳香族アミンとしては、アニリン、メチルアニリン、ジメチルアニリン、エチルアニリン、ジエチルアニリン等がある。
脂肪族不飽和アミンとして、アリルアミン、ジアリルアミン等があり、脂環式アミン、複素環アミンには、ピリジン、ピコリン等がある。
尚、前記アミン類の他に、ヒドラジン、ヒドラジン水化物、ヒドロキシルアンモニウム等があり、これらのアミン類の1種又は2種以上の混合物を使用する。
【0020】
前記塩基酸又は多塩基酸類とアミン類の組成物は、通常、水を溶媒として得られるが、水を溶媒とせず、塩基酸又は多塩基酸類とアミン類を各々、その性状に応じて適宜配合することにより高濃度の組成物としてもよく、これらの塩類は還元性が強く、且つ持続性がある組成物となる。
尚、具体的な塩類の組成物の例を示せば、
(1)組成物1:トリエタノールアミン(70部)と蓚酸(30部)
(2)組成物2:トリエタノールアミン(50部)とジエチレントリアミン(7部)と蓚酸(30部)
(3)組成物3:βアミノエチルアルコール(50部)とエチルアミン(10部)と蓚酸(20部)と酒石酸(20部)
(4)組成物4:ヒドロキシルアンモニウム(50部)と蓚酸(68部)
(5)組成物5:ヒドロキシルアンモニウム(50部)と亜燐酸(62部)
(6)組成物5:ヒドロキシルアンモニウム(50部)と蟻酸(65部)等である。
尚、前記組成物の還元力と持続性は、アミン類の持つ還元力と安定性、塩基酸、多塩基酸の持つ還元力と安定性、及び両者の組合せによって決まる。従って、アミン類単体では不安定であっても、組成物にすることで著しく安定性を増ことができる。
又、組成物は分解後にコンクリートに悪影響を及ぼす有害な物質、例えば、硫酸塩、塩化物、燐酸塩、硝酸塩等を生成しないことが望ましく、還元力があるアミン類と還元力がある有機酸の組合せが好ましい。
【0021】
陽イオン交換体(無機イオン交換体)は、コンクリート中のアルカリ金属イオンとイオン交換又は吸着機能を有するものである。
ナトリウムイオン捕捉用の陽イオン交換体には、Zr、Sn、Sb、Ti系があり、結晶性アンチモン酸、含水五酸化アンチモン、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、モリブデン酸ジルコニウム、タングステン酸ジルコニウム、珪酸アルミニウム、カルシウムゼオライト([Ca2+/(Ca2++2Na+)]=0.9以上)、アルミノ珪酸塩等がある。尚、これらにうち、ナトリウムイオンを選択的に交換、固定する性能が最も優れているのは結晶性アンチモン酸、含水五酸化アンチモンである。
【0022】
そして、陽イオン交換体はセメントモルタルに含有のナトリウムイオンに対処しうる量を添加するものであって、好ましい陽イオン交換体の添加量はナトリウムイオンに対して1〜10倍当量、又、アミン単体、或いはアミン類と塩基酸、又はアミン類と多塩基酸の組成物は、セメントモルタルに対して0.1〜5重量%を添加するのが望ましい。
【0023】
尚、コンクリートの劣化抑制を図るために、両方の機能を発揮する無機イオン交換体の使用が不可欠であり、陰イオン交換体と陽イオン交換体の混合比は(0.05〜0.95):(0.95〜0.05)であり、少なくとも何れかのイオン交換体を1割以上含有することである。
又、陰イオン交換体と陽イオン交換体に替えて、或は付加可能な両性イオン交換体には、含水酸化ジルコニウム、含水酸化トリウム、含水酸化スズ、含水酸化チタンなどの無機イオン交換体がある。
このように、陽イオン交換体、陰イオン交換体、両性イオン交換体をセメントモルタルに混合することによって、陽イオン交換体でナトリウムイオンを捕捉してアルカリ骨材反応を抑制すると共に、陰イオン交換体で塩素イオン、炭酸イオン等を捕捉し、塩害と炭酸化を抑制することができる。その結果、コンクリート構造のアルカリ骨材反応による劣化防止と、塩害による鉄筋の腐蝕及び炭酸イオンによるコンクリートの中性化を抑制することができる。
【0024】
本発明のセメントモルタルは、無機イオン交換体と還元性が強く、且つ、持続性のあるアミン類と塩基酸又は多塩基酸類の組成物で対処するものであるが、更に、水溶性防錆剤をセメントモルタルに対して、望ましくは0.1〜5重量%添加することにより、コンクリート中への水、酸素、炭酸ガスの浸透による炭酸化と、塩化物による鉄筋の腐食防止効果の一層の向上と持続性を維持するものである。
【0025】
水溶性防錆剤については、腐食抑制剤として多数あり、これら腐食抑制剤は腐食環境として、水溶液中、酸性溶液中、アルカリ性溶液中、或いは有機溶液中で金属の腐食を防止するものであるが、本発明に用いる水溶性防錆剤は水溶性で且つ中性又はアルカリ性で防錆作用がありセメントモルタルと凝固しないものである。
その水溶性防錆剤の具体例として、有機系として窒素を含む脂肪族アミン、芳香族アミン、イミダゾリン、ピリジン、ロジンアミン等や硫黄を含むメルカプタン、酸素を含むアルデヒド、ケトン類及び亜硝酸やチオ亜硝酸を含む有機エステル等がある。また、無機系として中性あるいはアルカリ性溶液中における抑制剤として、例えば、クロム酸塩、亜硝酸塩、縮合リン酸等がある。これらのうち、好ましいものとしては還元性のある亜硝酸系、アミン系化合物の他、有機極性物質で水置換性に優れたものがよい。
【0026】
前記水溶性防錆剤は、セメントモルタルに混合して使用するが、多塩基酸とアミン類の組成物と同様に、コンクリート内の水分移動に伴って移動し、鉄筋の表面に濃縮されて水置換を介して防錆効果を発揮する。尚、補修時において、剥き出した鉄筋の錆を落して直接防錆剤を塗布した後に、防錆剤混合のセメントモルタルを使用することによって、防錆効果の持続性を増す。又、水溶性防錆剤は多塩基酸とアミン類の組成物と併用することで、その強い還元性と持続性により防錆効果を一層持続させる。
【0027】
【作用】
本発明において、セメントモルタルに無機イオン交換体(陰イオン交換体)とアミン類単体、或いはアミン類と塩基酸、又はアミン類と多塩基酸の組成物の何れかを添加すると、多量の塩分を含むコンクリート中の塩素イオンの吸着除去とコンクリートへの水、酸素、炭酸ガス等の浸透による炭酸化や鉄筋の発錆を抑制することができる。
又、更に、無機イオン交換体(陽イオン交換体)を添加すると、アルカリ金属イオンをイオン交換反応により容易に捕捉、坦持して不活性にすることができて、アルカリ骨材反応や鉄筋の腐食を抑制できる。即ち、無機イオン交換体である陰イオン交換体と陽イオン交換体を2種類以上併用する効果として、陰イオン交換体で塩素イオン、炭酸イオン等を捕捉して塩害と炭酸化を抑制すると共に、陽イオン交換体でナトリウムイオン、カリウムイオン等を捕捉してアルカリ骨材反応を抑制することが可能となる。
【0028】
第4図に、陰イオン交換体(ハイドロタルサイト焼成物、含水酸化ビスマス)と陽イオン交換体(結晶性アンチモン酸)の各PH(ペーハ)におけるナトリウムイオンと塩素イオンの交換容量(滴定曲線)を示し、図5に陰イオン交換体と陽イオン交換体併用時のNaCLの吸着曲線を示す。
第4図から明らかなように、陰イオン交換体単体で塩化ナトリウムを捕捉する場合、PH10以上の強アルカリ溶液中では塩素イオンの交換容量が急激に低下し、塩素イオンの捕捉が問題となる。一方、陽イオン交換体単独で塩化ナトリウムを捕捉する場合、PH3以下の強酸性溶液中では、ナトリウムイオンの交換容量が急激に低下し、ナトリウムイオンの捕捉に問題が生ずる。
しかし、第5図に示すように、陰イオン交換体と陽イオン交換体を併用することによって、PH10以上の強アルカリ溶液中でも、塩化ナトリウムの捕捉が可能となる。
従って、上述のごとく、陰イオン交換体と陽イオン交換体を併用することで、各々の単体では得られない効果を得ることができる。
又、更に水溶性防錆剤を添加することによって、アミン組成物の効果に加えて鉄筋の防錆効果を一層持続させることができる。
【0029】
【発明の実施例】
(第1実施例)
セメントモルタルは、ポルトランドセメントと標準砂を1対3の割合で混合し、それに水を加えて得る。尚、このセメントモルタルには、0.2%のNaClを含有させた。
多塩基酸類とアミン類の組成物として、前記した組成物1(トリエタノールアミン(70部)と蓚酸(30部))と組成物4(ヒドロキシルアンモニウム(50部)と蓚酸(68部))を使用する。
又、図1は、NaCl(0.02%溶液)100mlに対し、吸着剤として、ハイドロカルマイト系化合物としてソルカットC(日本化学工業(株)製 Cl吸着量 41.0mg/g)、ハイドロタルサイト系化合物としてKWー1000硝酸置換型(協和化学工業(株)製 Cl吸着量 50.0mg/g)とKWー2000(協和化学工業(株)製 Cl吸着量 74.0mg/g))、ビスマス系化合物としてIXEー550(東亜合成(株)製 Cl吸着量 54.0mg/g)を添加した場合の無機イオン交換体の吸着曲線を示す。
【0030】
このセメントモルタル(1Kg)を基準に、防錆効果を確認する為に、下記する表1の処方に従い、ハイドロタルサイト系化合物(KWー1000、KWー2000)とハイドロカルマイト系化合物(ソルカットC)と前記組成物1(又は組成物4)と水溶性防錆剤を用いて効果を確認した。
テストピースは、図2に示す如く、プラスチック製円筒容器(1)の中心部に鉄筋(3)を垂設し、表1の条件のモルタル(2)を流し込んで硬化させ、12カ月後にコンクリートを鉄筋(3)に沿って2分割して、鉄筋(3)の錆具合を腐食面積の割合として図3に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
前記表中、
(1)KWー1000:ハイドロタルサイト系化合物(硝酸置換型)
(Mg4.5Al2(OH)13CO3・mH2O)
m=3〜3.5
Clの吸着量 50.0mg/g
20g/セメントモルタル1Kg
(2)KWー2000:
ハイドロタルサイト系化合物(MgO・Al2O3系固溶体)
(Mg0.7Al0.3O1.15)
Clの吸着量 74.0mg/g
14g/セメントモルタル1Kg
(3)ソルカットC :ハイドロカルマイト系化合物(亜硝酸型)
構造式は化2参照
Clの吸着量 41.0mg/g
25g/セメントモルタル1Kg
(4)組成物1 :トリエタノールアミン70部・蓚酸30部の混合物
固形分5.0g,10g/セメントモルタル1Kg
(5)組成物4 :ヒドロキシルアンモニウム50部・蓚酸68部の混合物
固形分5.0g,10g/セメントモルタル1Kg
(6)水溶性防錆剤 :ノプコチェックスRD(水乳化型防錆剤)(サンノプコ(株))
添加量5g 10g/セメントモルタル1Kg
【0033】
前記各試料の12カ月後の腐食具合を図3に示し、試料No1(ブランク)は、ほぼ全域にわたって錆の発生が見られた。
又、試料No4、5、7、8、12、13、15、16、20はセメントモルタルに、無機イオン交換体(KWー1000(硝酸置換型)、KW2000、ソルカットC)と還元性のある組成物1(又は組成物4)と水溶性防錆剤を混合したものであり、錆具合は10%以下であった。又、還元性ある組成物1(組成物4)の添加量を増やすと、試料3と6、4と7、5と8、11と14、12と15、13と16の比較で明らかなように、防錆効果が増大する。
【0034】
又、無機イオン交換体の添加量を増加すると、試料2と21の比較で明らかなように防錆効果が増加する。
無機イオン交換体の種類による差は、イオン交換量を同一にした場合、同質のハイドロタルサイト系化合物では、2と9に示すごとくほとんど差はないが、ハイドロカルマイト系化合物とハイドロタルサイト系化合物では、(2、9)と10の比較で明らかなようにClイオンの吸着時に放出されるNO2 ーイオンの効果により防錆効果が増加する。
無機イオン交換体は、添加量に比例して塩素イオンを吸着し、塩害に対して効果的である。しかし、無機イオン交換体は水不溶性であるため、水分の移動に伴って移動する塩素イオンや炭酸イオンを完全に捕捉することができないため、多塩基酸類とアミン類の組成物や水溶性防錆剤を介して塩害や炭酸化を抑制する。
多塩基酸類とアミン類の組成物は、強い還元性を有し、且つ、持続性を有するため、鉄筋の水や酸素イオンによる酸化と塩素イオンによる発錆を抑制する。
尚、この多塩基酸類とアミン類の組成物は、水溶性であるため、コンクリート内の水分移動に伴って移動し、その効果を発揮する。又、水溶性防錆剤も同様に、コンクリート内の水分の移動に伴って移動し、鉄筋の表面に濃縮されて防錆効果を発揮する。
【0035】
(第2実施例)
本実施例は、第1実施例と同条件で防錆効果を確認するため、下記する表2の処方に従い、無機イオン交換体(陰イオン交換体、陽イオン交換体)と前記アミン組成物(組成物4、6)と水溶性防錆剤を用いてテストを行った。鉄筋(3)の錆具合を図6に示す。
図4は、無機イオン交換体(ハイドロタルサイト焼成物、結晶性アンチモン酸、含水酸化ビスマス)による塩素イオン及びナトリウムイオンの交換量とPHとの関係を示す。尚、滴定条件は、各無機イオン交換体の1gを0.1NーNaCl溶液50ml中に分散し、0.1NーHClまたは0.1NーNaOHを用いて、平衡状態でのPHと塩素イオン及びナトリウムイオンの滴定曲線を示す。
又、図5は、陰イオン交換体、陽イオン交換体の併用によるNaClの吸着量を表す。尚、陰イオン交換体としてハイドロタルサイト(焼成物)又は含水酸化ビスマス、陽イオン交換体として結晶性アンチモン酸を使用し、これらを適宜の割合で混合したもの1gをPH9.5に調整した0.1NーNaCl溶液50mlに分散し、平衡状態におけるNaCl(塩素イオンとナトリウムイオン)の交換量である。
尚、この図5から、陰イオン交換体と陽イオン交換体の混合比は、0.05:0.95〜0.95:0.05のなかで、0.3:0.7〜0.9:0.1の範囲がより好ましい。
【0036】
【表2】
【0037】
表2中における数字は、セメントモルタル1Kgに対する添加量(g)であり、陰イオン交換体は含水酸化ビスマス(75%)、ハイドロタルサイト焼成物(75%)を使用し、陽イオン交換体は結晶性アンチモン酸(25%)を使用する。又、組成物4はヒドロキシルアンモニウム(50部)と蓚酸(68部)の混合物、又、組成物6はヒドロキシルアンモニウム(50部)と蟻酸(65部)の混合物であり、水溶性防錆剤はノプコチェックスRD(サンノプコ(株)の商品名)を使用した。
図6は、12カ月後の鉄筋(3)の錆具合を示す。この結果から明らかなように、試料8、15が最も優れ腐蝕は殆ど認められなかった。次いで、試料5、7、12、14が良好な結果を示した。尚、試料2、9で明らかなように、無機イオン交換体単体では、腐蝕を抑えることができなかった。
従って、これに対して、無機イオン交換体と還元性と持続性を有するアミン類と塩基酸または多塩基酸組成物の組合せでより効果適に対処することができる。
【0038】
(第3実施例)
本実施例は、無機イオン交換体(陰イオン交換体、陽イオン交換体)に各種アミン組成物と水溶性防錆剤を加える、表3に示す組合せで、前記第1実施例(図2)と同様のテストを行い、鉄筋(3)の錆具合について図7に示す。
【0039】
【表3】
【0040】
図7は、12カ月後の鉄筋(3)の錆具合を示し、ブランク(試料1)は全面に錆の発生が見られたが、無機イオン交換体にアミン組成物と水溶性防錆剤を加えると、一部に、僅かに錆の発生(試料3、4、5)が見られたが、全般に良好な結果を得た。
又、アミン組成物のうち、ヒドロキシルアンモニウム組成物(試料6、7、8)は殆ど錆の発生が見られなかった。尚、無機イオン交換体単体(試料2)の場合、NaCLの吸着能力はあるが、水分移動に伴う無機イオン交換体の移動がないため、発錆を十分に抑えることができなかった。
【0041】
次に、既に建築された鉄筋コンクリートが中性化または塩害により劣化した場合における、本発明のセメントモルタルを使用しての補修方法について図8を参照して説明する。
先ず、鉄筋コンクリートの劣化した部位のコンクリートを削り、錆が発生した鉄筋をケレンして錆を除去する。そして、劣化部を除去したコンクリートの表面にアルカリ性の付与と密着性向上のために、珪酸リチウム等を塗布して下地処理を行う。更に、前記鉄筋の表面に水溶性防錆材を塗布した後に、薄塗用セメントモルタルで被覆防錆処理を行う。
次に、前記削り箇所に、セメントモルタルを充填する埋め戻し処理を行い、更に、劣化防止の保護層として、厚塗用セメントモルタルを塗り重ねる。そして、その劣化防止層の上に合成樹脂塗料等で上塗り仕上処理を行う。
この様な施工方法で、鉄筋コンクリートの劣化部を補修することにより、以後の鉄筋コンクリートの中性化防止と腐食を抑制することができる。
尚、前記補修方法は、一例であって、目的に応じて、水溶性防錆剤、セメント急硬材やセメント膨張材、高分子ポリマーエマルジョン、ラテックス、AE剤、減水剤、流動化剤、増粘剤、保水剤、発泡剤、起泡剤等を本発明の目的を阻害しない限り併用することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、鉄筋コンクリートやコンクリート中に陰イオン交換体と多塩基酸類、アミン類の組成物に、陽イオン交換体や水溶性防錆剤を適宜に選択して混合することによって、多量の塩分を含むコンクリート中の塩素イオン、ナトリウムイオンの吸着除去及びコンクリートへの水、酸素、炭酸ガス等の侵入による中性化と鉄筋の腐食を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無機イオン交換体によるCl-イオンの吸着曲線を示す図である。
【図2】腐食試験の概要を示す図である。
【図3】第1実施例における12カ月後の鉄筋の腐食面積の割合を示す図である。
【図4】無機イオン交換体による塩素イオン及びナトリウムイオンの交換量とPHとの関係を示す図である。
【図5】陰イオン交換体、陽イオン交換体の併用によるNaClの吸着量を表す図である。
【図6】第2実施例における12カ月後の鉄筋の腐食面積の割合を示す図である。
【図7】第3実施例における12カ月後の鉄筋の腐食面積の割合を示す図である。
【図8】補修方法を説明するための鉄筋コンクリートの断面図である。
【符号の説明】
1 容器
2 モルタル
3 鉄筋
Claims (3)
- コンクリート及び/又はセメントモルタル中に含有の塩素イオン、炭酸イオン、及びナトリウムイオンを捕捉可能な無機イオン交換体、並びにアミン類と塩基酸の組成物又はアミン類と多塩基酸の組成物を含有し、上記無機イオン交換体はハイドロタルサイト、ハイドロカルマイト、ハイドロタルサイト焼成物、又は含水酸化ビスマスから選ばれる陰イオン交換体と、陽イオン交換体である結晶性アンチモン酸を含有し、且つ該陰イオン交換体と該陽イオン交換体の混合比が0.3:0.7〜0.9:0.1であることを特徴とするコンクリートの劣化抑制用のセメントモルタル。
- コンクリート及び/又はセメントモルタル中に含有の塩素イオン、炭酸イオン、及びナトリウムイオンを捕捉可能な無機イオン交換体、並びにアミン類と塩基酸の組成物又はアミン類と多塩基酸の組成物を含有し、上記無機イオン交換体はハイドロタルサイト、ハイドロカルマイト、ハイドロタルサイト焼成物、又は含水酸化ビスマスから選ばれる陰イオン交換体と、結晶性アンチモン酸又は含水五酸化アンチモンから選ばれる陽イオン交換体を含有し、該陰イオン交換体と該陽イオン交換体の混合比が0.3:0.7〜0.9:0.1であり、且つ上記アミン類と塩基酸の組成物又はアミン類と多塩基酸の組成物は、(1)トリエタノールアミンと蓚酸、(2)トリエタノールアミンとジエチレントリアミンと蓚酸、(3)βアミノエチルアルコールとエチルアミンと蓚酸と酒石酸、又は(4)ヒドロキシルアンモニウムと蓚酸、亜燐酸、若しくは蟻酸であることを特徴とするコンクリートの劣化抑制用のセメントモルタル。
- 更に水溶性防錆剤を含有する請求項1又は2記載のコンクリートの劣化抑制用のセメントモルタル。
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