JP3676438B2 - 包装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生鮮食品等を密封包装するための包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種装置として、被包装物投入用筒状シュートの外周面に沿って所定長さ長手方向外方に送り出された有底筒状の合成樹脂製包装フイルム内に、上記筒状シュートを介して被包装物を投入し、上記包装フイルムを上記筒状シュートを挟んでその長手方向に直交する方向に互いに遠近移動するよう設けられた一対の溶着部材で密封包装し、以後同様の手順で有底筒状の包装フイルムを形成し、筒状シュート内に投入された被包装物を順次、密封包装するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置では、縦型または横型筒状シュート内に誤って複数の被包装物などの異物を誤って投入したりすると、その誤って投入された異物が上記筒状シュートに直交して設けられた一対の溶着部材の対抗間隔中に介在して包装フイルムの溶着が不完全になったり、その他の部分を損傷する恐れがある。
【0004】
本発明は、かかる場合に、誤って投入された異物が一対の溶着部材の対抗間隔中に介在するときには、これを検知して例えば上記溶着部材が作動しないようにした包装装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の構成を実施例に対応する図面に基づいて説明すると、請求項1に係る発明にあっては、包装フイルムFを筒状に形成しながら該フイルムFを外周面に沿ってその長手方向に送るようにした筒状シュート1の一端部外方に、該筒状シュート1を挟んでその長手方向に直交する方向に互いに遠近移動する一対の溶着部材2,3が設けられ、且つ両溶着部材2,3の一方または両方を互いの接近方向に付勢する緩衝ばね7を備え、これら溶着部材2,3の互いの接近移動によって筒状シュート1の一端部より外方に送り出される筒状包装フイルムFをその送り方向と直交する方向に溶着し、これによって筒状シュート1の内部を経由して筒状包装フイルムFの内部に投入される被包装物Sを包装するようにした包装装置において、上記一対の溶着部材2,3のいずれか一方の部材3と一体的に且つ該部材より先行して接近移動されると共に、前記緩衝ばね7よりもばね力を弱く設定された支持ばね4によって接近移動方向に付勢され、且つ支持ばね4に抗して後退可能に弾性支持される異物検知体5が上記溶着部材2,3に平行して設けられ、常時は検知信号が発信されないが、支持ばね4に抗して異物検知体5が後退したときに検知信号が発信されるようになっている構成を採用してなるものである。
【0006】
また請求項2に係る発明にあっては、前記異物検知体5は導電材料によって形成され、該異物検知体5を介して上記検知信号が発信される検知回路6が形成されてなる請求項1に記載の構成からなるものである。
【0007】
また請求項3に係る発明にあっては、前記異物検知体5の後退移動を検出するセンサー6aが該検知体5に対向して定位置に設けられ、該異物検知体5が後退したときに上記センサー6aによって検知信号を発信されるようになっている請求項1に記載の構成からなるものである。
【0008】
また請求項4に係る発明にあっては、包装フイルムFを筒状に形成しながら該フイルムFを外周面に沿ってその長手方向に送るようにした筒状シュート1の一端部外方に、該筒状シュート1を挟んでその長手方向に直交する方向に互いに遠近移動する一対の溶着部材2,3が設けられ、且つ両溶着部材2,3の一方または両方を互いの接近方向に付勢する緩衝ばね7を備え、これら溶着部材2,3の互いの接近移動によって筒状シュート1の一端部より外方に送り出される筒状包装フイルムFをその送り方向と直交する方向に溶着し、これによって筒状シュート1の内部を経由して筒状包装フイルムFの内部に投入される被包装物Sを包装するようにした包装装置において、異物検知体5が上記一対の溶着部材2,3の対抗間隔中に、前記緩衝ばね7よりもばね力を弱く設定された支持ばね4に付勢されて弾性支持され、該異物検知体5と上記一対の溶着部材2,3の何れかの部材3との間に異物が挟まれたとき、該異物に押されて異物検知体5が上記支持ばね4の付勢力に抗して後退し、この異物検知体5の後退によって異物が上記一対の溶着部材2,3の対抗間隔中に介在することを検知するようにした構成からなるものである。
【0009】
また請求項5に係る発明にあっては、包装フイルムFを筒状に形成しながら該フイルムFを外周面に沿ってその長手方向に送るようにした筒状シュート1の一端部外方に、該筒状シュート1を挟んでその長手方向に直交する方向に互いに遠近移動する一対の溶着部材2,3が設けられ、且つ両溶着部材2,3の一方または両方を互いの接近方向に付勢する緩衝ばね7を備え、これら溶着部材2,3の互いの接近移動によって筒状シュート1の一端部より外方に送り出される筒状包装フイルムFをその送り方向と直交する方向に溶着し、これによって筒状シュート1の内部を経由して筒状包装フイルム1の内部に投入される被包装物Sを包装するようにした包装装置において、上記一対の溶着部材2,3のいずれか一方の部材3と一体的に且つ該部材3より先行して接近移動されると共に、前記緩衝ばね7よりもばね力を弱く設定された支持ばね4によって接近移動方向に付勢され、且つ支持ばね4に抗して後退可能に弾性支持される異物検知体5が上記溶着部材2,3に平行して設けられ、常時は検知信号が発信されないが、上記溶着部材3が或る一定距離移動する範囲内で支持ばね4に抗して異物検知体5が後退したときに検知信号が発信されるようになっている構成を採用してなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例たる縦型密封包装装置を示すものである。以下の実施例では筒状シュート1が縦型となり、一対の溶着部材2,3がシュート1に直交する横型の所謂縦型の包装装置について説明するが、これとは反対に筒状シュートが横型となり、これに直交する一体の溶着部材が縦型となった所謂横型の包装放置についても当然に適用できることは勿論である。装置本体8の前部に被包装物投入用縦型筒状シュート1が配設されると共に、該縦型筒状シュート1の上部にフォーミングプレート9が遊嵌され、また、縦型筒状シュート1の中央部に対向して筒状シュート1によって筒状に形成された包装フイルムFの縦方向の重ね部分を溶着して包装フイルムFを筒状に溶着形成するための縦型溶着ロール10aと送りロール10bとが設けられると共に、縦型筒状シュート1の下部に、筒状に溶着形成された包装フイルムFを、その長手方向に沿って所定間隔ごとに溶着切断する一対の横型溶着部材2,3が縦型筒状シュート1を挟んで左右に対抗して設けられる。
【0012】
上記フォーミングプレート9は、一枚の金属板を下広がり状に折曲したものであって、その内周縁部9aにより、装置本体8の上部に回転自在に配設されたロール状の包装フイルムFからガイドローラ11,11・・を介して引き出されたシート状の包装フイルムFを下向きに折り曲げて、縦型筒状シュート1の外周面に沿う筒状に形成し、その筒状に形成された包装フイルムFの側縁部どうしを互いに重合させるものである。
【0013】
前記縦型溶着部材ロール10aおよび送りロール10bは、図1に示すように、装置本体8から前方に突出する水平回転軸12に取付けられて、縦型筒状シュート1の中央部に対向して設けられ、水平回転軸12を水平回転することにより、縦型溶着部材ロール10aおよび送りロール10bを包装フイルムFの互いに重合する側縁部を介して一対のロール10a,10a間で挟着してフイルムFの縦方向の両側縁部を互いに溶着させて、筒状の包装フイルムFを溶着形成するものである。
【0014】
左右の横型溶着部材2,3のうち、一方側の横型溶着部材2の上下中間部には、図1に示すように切断刃13が取り付けられ、左右の横型溶着部材2,3によって包装フイルムFが横方向に溶着される際に、その上下中央部で切断刃13によって包装フイルムFが上下に分断されるようになっている。
【0015】
図2は、本発明の要部を示す平面図であり、該図に示すように、一対の横型溶着部材2,3のうち、一方側の横型溶着部材2は、その両端に設けたボス部14,14が摺動自在に外嵌する横送りロッド15,15に緩衝ばね7,7を介して弾性支持され、また他方側の横型溶着部材3はこれを水平に保持する保持杆17を介して、上記横送りロッド15,15と同期して横送り方向に駆動される横送り駆動杆16に固着されている。尤も、この横型溶着部材3も図示しないが前記緩衝ばね7,7と同等のばね力を有する緩衝ばねによって横送り駆動杆16に弾性支持されるようにしてもよい。
【0016】
横型溶着部材3を保持する保持杆17の両端部に横送り方向に貫通孔18が設けられ、該貫通孔18に取付杆19が貫通して前方に延び、その前方端部で導電性の異物検知体5が横型溶着部材3に平行して取付けられる。
【0017】
異物検知体5は、図4に示すように、金属製の正面横長長方形状の枠体5aをなし、その両端部に貫通孔20,20が設けられ、正面部に金属線条5b,5bが横方向に網状に張設され、従って線条5b,5b間に網目5c,5cが形成されたものからなり、この貫通孔20,20に前記取付杆19,19が貫通される。なお、上記の構造のうち、特に金属線条5b,5bは特に必要でなく、単に枠体5aだけでもよい。
【0018】
そして、横型溶着部材3の保持杆17の両端部の貫通孔18とこれが貫通する取付杆19との間、および異物検知体5の両端部に設けた貫通孔20とこれが貫通する取付杆19との間には、それぞれ合成樹脂などの絶縁材料よりなる鍔付きリング21,22がそれぞれ介在してあり、これによって横型溶着部材3および異物検知体5と取付杆19,19との間が絶縁状態に取り付けられ、更に同じく合成樹脂材などの絶縁性リング23を取付杆19,19に嵌合して保持杆17の一面側に当て付け、他面側に当てつけた鍔付きリング21の鍔部21aと前記絶縁性リング23と座金24を介して保持杆17の両面側からナット25,26を取付杆19,19にねじ込むことによって、横型溶着部材3は両側の保持杆17,17に定位置に固定され、また異物検知体5の両端部の貫通孔20に介在して該異物検知体5の一面側に当て付けられた鍔付きリング22の鍔部22aと前記ナット26との間には、前記緩衝ばね7よりもばね力の弱いコイル状の支持ばね4が介在され、異物検知体5の他面側には導電性の金属座金27を当てつけられ、この状態で導電性の金属製取付杆19,19の先端部に導電性の金属製ナット28をねじ込むことによって異物検知体5は支持ばね4に付勢されて金属座金27に当接し、該座金27、金属製ナット28および金属製取付杆19,19に導電状態に取り付けられると共に、異物検知体5は支持ばね4の付勢力に抗して取付杆19,19に沿って後退移動できるようになっており、異物検知体5が後退移動したときには該検知体5と金属製座金27との当接状態が開放されるため、該検知体5と金属製座金27との間の導通は遮断されるようになっている。
【0019】
取付杆19,19の後端部には適宜リード線29が連結されている。従って、異物検知体5と取付杆19,19との間には、図9に示すような検知回路6が形成される。即ち、該検知回路6は、異物検知体5が支持ばね4に付勢されて取付杆19,19と導通状態に連結されているときには、リード線29につながれた検知装置30には検知信号を伝達しないようにすると共に、異物検知体5が支持ばね4の付勢力に抗して一点鎖線に示すように金属製座金27後退して取付杆19,19と非導通状態となったときには検知装置30に検知信号を伝達するようになっている。なお、リード線は検知信号発信用の電源31に適宜つながれている。
【0020】
図3は、図2の状態の側面側から見た図面であり、異物検知体5の配置状態が該図に良く示されており、縦型筒状シュート1によって筒状に形成された包装フイルムFを挟んで、一対の横型溶着部材2,3が対向し、そのうちの一方側の横型溶着部材3の前方側に異物検知体5が配置されている。
【0021】
上記構成において、図2および図3に示す状態から、図5および図6に示す状態に、横送りロッド15と横送り駆動杆16とを同期駆動して互いに接近移動することにより、緩衝ばね7に付勢された一方側の横型溶着部材2と他方側の横型溶着部材3が筒状包装フイルムFを横方向に挟着して該フイルムFは溶着されることになる。
【0022】
この際に、両横型溶着部材2,3が互いに当接して、両者に挟持される包装フイルムFを溶着する際に、まず一方側の横型溶着部材3に先行して異物検知体5が包装フイルムFを介して対向する横型溶着部材2に当接することになるため、図5または図6に示すように、異物検知体5は他方の横型溶着部材3側に後退することになり、この後退に支障をきたさないように、図3に良く表れるように横型溶着部材3は、その先端部が適宜凹凸状になっているため、その凸部3aが異物検知体5の網目5c,5c(図4参照)を通って対向する横型溶着部材2に当接するようになっている。前述のように異物検知体5が単に枠体5aからなる場合には横型溶着部材3の先端部を特に凹凸状に形成する必要はない。そしてこの際に、横型溶着部材2の中央部に設けた切断刃13は、対向する横型溶着部材3の凹部3bに嵌入して包装フイルムFの溶着部をその中央部で切断するようになっている。
【0023】
しかるに図7および図8に示すように、縦型筒状シュート1に沿って下方に送りだされる包装フイルムFを挟んで、その左右の横型溶着部材2,3が互いに同調して接近移動し、これによって包装フイルムFを横方向に溶着する際に、上記縦型筒状シュート2内に誤って複数の被包装物Sが挿入されたり、被包装物Sに続いて異物Kを誤って挿入されたりすると、両横型溶着部材2,3が互いに当接する前に、これに先行して異物検知体5が包装フイルムFを介して異物Kに当接し、この当接圧力によって異物検知体5は、支持ばね4の付勢力に抗して後退する。
【0024】
図7に示すように、異物検知体5が異物Kに当接することによって、異物検知体5は取付杆19の先端部の金属ナット28を受ける金属製座金27との当接状態が開放されて両者間に空隙Cが発生する。
【0025】
即ち、図9に示すように、導電性の異物検知体5、その両端部が同じく接触する金属座金27、金属性取付杆19,19の後端部のリード線29、電源31および検知装置30からなる検知回路6の導通状態が、異物検知体5は一点鎖線に示すように後退することによって上記空隙Cが発生し、非導通状態となる。このように非導通状態になったことを検知装置30によって検知することによって、この検知信号を両横型溶着部材2,3の駆動源に送り、これらの部材2,3の横送り移動を停止すると共に、原位置に後退移動させるようになっている。
【0026】
ここで注意すべきは、図5および図6に示すように、包装フイルムFの内部に異物Kが何ら侵入しておらず、両横型溶着部材2,3が互いに完全に当接した状態にあっても、両横型溶着部材2,3に先行して異物検知体5がこれに対向する横型溶着部材2に当接して後退し、前述の金属性座金27との間に空隙Lが発生し、上記検知回路6を開放することになるが、このように両横型溶着部材2,3が互いに完全に当接する直前に検知回路6が開放されたときには検知装置30は検知信号を発信しないようにタイミングを取ればよい。
【0027】
即ち、この種の両横型溶着部材2,3の移動は一般に回転円板カムとクランク機構による場合が殆どであり、円板カムの回転を両横型溶着部材2,3の直線運動に変換しているため、例えば両横型溶着部材2,3の直動量または回転カムの回転量がある一定量以内の時には、上記検知回路6が開放したときには異物の侵入検知信号を発信して両横型溶着部材2,3の駆動部を停止または逆転するようにし、ある一定量を越えた時点で、上記検知回路6が開放されたときには正常運転とみなして検知信号を発信しないように制御すればよい。即ち、上記の横型溶着部材2,3の直動量や回転カムの回転量はリミットスイッチ、近接スイッチ、光センサーあるいはロータリエンコーダーによって容易に検出することができるから、これらの検出信号と上記検知回路6の開放とのアンド回路によって検知信号を発信させるようにすればよい。
【0028】
また、上述の検知回路6は、電気の導通性を利用したものであるが、図7に示すように、前述の空隙部分Cに対向する部分にセンサー6aを保持杆17より延びる取付杆32によって取付けるようにしてもよい。例えば発光ダイオード(LED)とフォトトランジスタあるいはフォトダイオードなどの発光素子と受光素子からなるものを介在させ、常時は異物検知体5によってセンサー6aの発光素子が反射され、これを受光素子で受け止めるが、空隙Cが発生したときには上記発光素子は反射されないため受光素子に発光素子の光が入力されないため、その状態を検出するようにしてもよい。あるいは上記空隙部分Cに赤外線センサーを介在させ、常時は異物検知体5の電磁波を、また異常時の空隙の発生したときには上記電磁波が異なることによる状態を赤外線センサーによって検知するようにしてもよい。なお、これらの実施例の場合には異物検知体5は導電性でなくてもよい。またセンサー6aは、異物検知体5の後退を検出する近接スイッチあるいはリミットスイッチからなるものでもよい。
【0029】
また、異物検知体5を弾性付勢する支持ばね4は、横型溶着部材2を弾性付勢する緩衝ばね7よりもばね力が弱いため、両横型溶着部材2,3間に異物Kが侵入することによって、まず支持ばね4が収縮して異物検知体5を後退せしめ、その後に適宜緩衝ばね7が収縮することになるから、異物検知体5の誤作動を起こすことがない。
【0030】
なお、図3または図8において、32は、両横型溶着部材2,3の上部に一定範囲内移動可能に配設されると共に、ばね33により互いに接近方向に付勢された一対の包装フイルム押さえ板であって、図6に示す溶着切断時に、筒状の包装フイルムFを偏平状になるように挟持して、溶着切断し易くし、また筒状フイルムF内部を上方から落下する被包装物Sの受け止め作用も果たすことになる。
【0031】
図1において、34は、包装フイルムFを介して縦型筒状シュート2に圧接する包装フイルム送りローラであって、前記送りロール10bと同じように横型溶着部材2,3に同期して間欠的に回転駆動されて、包装フイルムFを所定長さずつ間欠的に下方に送り出すものである。
【0032】
密封包装の要領を説明すると、包装フイルム送りローラ34により包装フイルムFを縦型筒状シュート1に沿って所定長さ下降送りし、該包装フイルムFの側縁部を縦型溶着ロール10aにより溶着して、筒状の包装フイルムFを形成すると共に、包装フイルムFの下端部を両横型溶着部材2,3により溶着して、有底筒状の包装フイルムFを形成する。
【0033】
次に、縦型筒状シュート1内に被包装物Sを挿入すると、該被包装物Sは縦型筒状シュート1内を通過して有底筒状の包装フイルムF内に投入される。
【0034】
続いて、両横型溶着部材2,3で包装フイルムFが溶着されると共に、その両溶着箇所の間が切断刃13で切断される(図6参照)。
【0035】
ここで、有底筒状包装フイルムF内に被包装物Sに続いて異物Kを誤って投入した場合には、その異物Kに当接して異物検知体5が支持ばね4の付勢力に抗して後退し、この後退による検知信号と前記両横型溶着部材2,3の移動量とを比較して両者が一定の条件に合致すれば、検知信号を両横型溶着部材2,3の駆動源に送り、両横型溶着部材2,3の横送りを停止逆転させて、溶着不良や不測の事態の発生を未然に防ぐことができる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、筒状シュートの長手方向の一端部より送り出される筒状包装フイルムをその送り方向に直交する方向から一対の溶着部材によって溶着される際に、包装フイルムの内部に、あるいは包装フイルムの外部側の両溶着部材間に異物が侵入した場合に、この侵入状態を異物検知体によって検知し、両溶着部材の移動を停止するようになっているため、包装フイルムの異物の存在による溶着不良や不測の事態を有効に阻止することができる。
また本発明にあっては、一対の溶着部材のいずれか一方に一体的に、且つ該溶着部材に先行して移動するように設けられた異物検知体をその先行方向に付勢する支持ばねは、一対の溶着部材の一方または両方を互い接近する方向に付勢する緩衝ばねよりもばね力が弱く設定されてなるため、包装フイルムの内外に異物を誤って侵入した場合には、ばね力の強い緩衝ばねによって異物が押し付けられ、不測の事態を生じる恐れがあるが、異物検知体を緩衝ばねよりも弱いばね力の支持ばねで弾性支持させてなるため、異物を損傷することなく溶着作業を停止させることができると共に、両溶着部材間には、その中央部に包装フイルムを切断する切断刃を設けているが、切断刃によって異物を切断する前に異物検知体が弱い支持ばねの付勢力に抗して後退することになるため、異物を切断したり、切断刃の刃先を損傷させたりしないように保護することができる。
【0037】
また請求項2に係る発明によれば、異物検知体は導電材料によって形成され、該異物検知体を介して検知回路が形成されてなるため、検知回路が簡単で安価に製作することができ、且つ確実な作動性を保障することができる。
【0038】
また請求項3に係る発明によれば、異物検知体の後退移動を検出するセンサーが定位置に対向して設けられ、該異物検知体が後退したときに上記センサーによって検知信号が発信されるようになっているため、構成が簡単であり、また良好な作動性を保障することができる。
【0039】
また請求項4に係る発明によれば、請求1と同じように、筒状シュートの長手方向の一端部より送り出される筒状包装フイルムをその送り方向に直交する方向から一対の溶着部材によって溶着される際に、包装フイルムの内部に、あるいは包装フイルムの外部側の両溶着部材間に異物が侵入した場合に、この侵入状態を異物検知体によって検知し、両溶着部材の移動を停止するようになっているため、包装フイルムの異物の存在による溶着不良や不測の事態を有効に阻止することができる。なお、この際に異物検知体は必ずしも導電性てあること必要としない。
更にまた本発明によれば、請求項1と同じように、包装フイルムの内外に異物を誤って侵入した場合には、ばね力の強い緩衝ばねによって異物が押し付けられ、不測の事態を生じる恐れがあるが、異物検知体を緩衝ばねよりも弱いばね力の支持ばねで弾性支持させてなるため、異物を損傷することなく溶着作業を停止させることができると共に、両溶着部材間には、その中央部に包装フイルムを切断する切断刃を設けているが、切断刃によって異物を切断する前に異物検知体が弱い支持ばねの付勢力に抗して後退することになるため、異物を切断したり、切断刃の刃先を損傷させたりしないように保護することができる。
【0040】
また請求項5に係る発明によれば、筒状シュートの長手方向の一端部より送り出される筒状包装フイルムをその送り方向に直交する方向から一対の溶着部材によって溶着される際に、包装フイルムの内部に、あるいは包装フイルムの外部側の両溶着部材間に異物が侵入していない場合には、確実に溶着作業を行うことができ、誤作動の発生を有効に阻止することができる。
更にまた本発明によれば、請求項1と同じように、包装フイルムの内外に異物を誤って侵入した場合には、ばね力の強い緩衝ばねによって異物が押し付けられ、不測の事態を生じる恐れがあるが、異物検知体を緩衝ばねよりも弱いばね力の支持ばねで弾性支持させてなるため、異物を損傷することなく溶着作業を停止させることができると共に、両溶着部材間には、その中央部に包装フイルムを切断する切断刃を設けているが、切断刃によって異物を切断する前に異物検知体が弱い支持ばねの付勢力に抗して後退することになるため、異物を切断したり、切断刃の刃先を損傷させたりしないように保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例たる包装装置の一部切欠き側面図である。
【図2】同要部の水平拡大断面図である。
【図3】同要部の縦断面図である。
【図4】同要部である異物検知体の斜視図である。
【図5】同装置の正常時の作動状態を示す平面図である。
【図6】同側面図である。
【図7】同装置の異常時の作動状態を示す平面図である。
【図8】同側面図である。
【図9】本発明の要部を概略的に示す回路図である。
【符号の説明】
1 筒状シュート
2 溶着部材
3 溶着部材
4 支持ばね
5 異物検知体
6 検知回路
6a 光センサー
7 緩衝ばね
F 包装フイルム
S 被包装物
K 異物
Claims (5)
- 包装フイルムを筒状に形成しながら該フイルムを外周面に沿ってその長手方向に送るようにした筒状シュートの一端部外方に、該筒状シュートを挟んでその長手方向に直交する方向に互いに遠近移動する一対の溶着部材が設けられ、且つ両溶着部材の一方または両方を互いの接近方向に付勢する緩衝ばねを備え、これら溶着部材の互いの接近移動によって筒状シュートの一端部より外方に送り出される筒状包装フイルムをその送り方向と直交する方向に溶着し、これによって筒状シュートの内部を経由して筒状包装フイルムの内部に投入される被包装物を包装するようにした包装装置において、上記一対の溶着部材のいずれか一方の部材と一体的に且つ該部材より先行して接近移動されると共に、前記緩衝ばねよりもばね力を弱く設定された支持ばねによって接近移動方向に付勢され、且つ支持ばねに抗して後退可能に弾性支持される異物検知体が上記溶着部材に平行して設けられ、常時は検知信号が発信されないが、支持ばねに抗して異物検知体が後退したときに検知信号が発信されるようになっている包装装置。
- 前記異物検知体は導電材料によって形成され、該異物検知体を介して検知回路が形成されてなる請求項1に記載の包装装置。
- 前記異物検知体の後退移動を検出するセンサーが異物検知体に対向して定位置に設けられ、該異物検知体が後退したときに上記センサーによって検知信号が発信されるようになっている請求項1に記載の包装装置。
- 包装フイルムを筒状に形成しながら該フイルムを外周面に沿ってその長手方向に送るようにした筒状シュートの一端部外方に、該筒状シュートを挟んでその長手方向に直交する方向にに互いに遠近移動する一対の溶着部材が設けられ、且つ両溶着部材の一方または両方を互いの接近方向に付勢する緩衝ばねを備え、これら溶着部材の互いに接近移動によって筒状シュートの一端部より外方に送り出される筒状包装フイルムをその送り方向と直交する方向に溶着し、これによって筒状シュートの内部を経由して筒状包装フイルムの内部に投入される被包装物を包装するようにした包装装置において、異物検知体が上記一対の溶着部材の対抗間隔中に、前記緩衝ばねよりもばね力を弱く設定された支持ばねに付勢されて弾性支持され、該異物検知体と上記一対の溶着部材の何れかの部材との間に異物が挟まれたとき、該異物に押されて異物検知体が上記支持ばねの付勢力に抗して後退し、この異物検知体の後退によって異物が上記一対の溶着部材の対抗間隔中に介在することを検知するようにした包装装置。
- 包装フイルムを筒状に形成しながら該フイルムを外周面に沿ってその長手方向に送るようにした筒状シュートの一端部外方に、該筒状シュートを挟んでその長手方向に直交する方向に互いに遠近移動する一対の溶着部材が設けられ、且つ両溶着部材の一方または両方を互いの接近方向に付勢する緩衝ばねを備え、これら溶着部材の互いの接近移動によって筒状シュートの一端部より外方に送り出される筒状包装フイルムをその送り方向と直交する方向に溶着し、これによって筒状シュートの内部を経由して筒状包装フイルムの内部に投入される被包装物を包装するようにした包装装置において、上記一対の溶着部材のいずれか一方の部材と一体的に且つ該部材より先行して接近移動されると共に、前記緩衝ばねよりもばね力を弱く設定された支持ばねによって接近移動方向に付勢され、且つ支持ばねに抗して後退可能に弾性支持される異物検知体が上記溶着部材に平行して設けられ、常時は検知信号が発信されないが、上記溶着部材が或る一定距離移動する範囲内で支持ばねに抗して異物検知体が後退したときに検知信号が発信されるようになっている包装装置。
Priority Applications (1)
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JP18188495A JP3676438B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 包装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP18188495A JP3676438B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 包装装置 |
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JPH0930504A JPH0930504A (ja) | 1997-02-04 |
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Family Applications (1)
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JP18188495A Expired - Lifetime JP3676438B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 包装装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-07-18 JP JP18188495A patent/JP3676438B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JPH0930504A (ja) | 1997-02-04 |
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