JP3676354B2 - パケット通信システム、ノード、中継ノード、使用済みアドレスを削除可能な中継ノード、及びパケット通信方法 - Google Patents

パケット通信システム、ノード、中継ノード、使用済みアドレスを削除可能な中継ノード、及びパケット通信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パケット通信のプロトコルとして、近年、IPv6が普及してきている。このIPv6では、送信元のノード(例えば、パーソナルコンピュータ等の送信端末)から、送信先のノード(例えば、パーソナルコンピュータ等の送信端末)へパケットを送信する際に、そのパケットが経由する中継ノード(例えば、ルータ)のアドレスを送信元のノードが指定するルーティングヘッダ(Routing Header。以下、本明細書では「RHO」と呼ぶ。)を拡張ヘッダとして付加可能とされている(例えば、非特許文献1参照)。IPv6では、このRHOを設けることによって、パケットが経由する中継ノードの経路を設定することができる。
【0003】
【非特許文献1】
Internet Society、"Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification"、4.4 Routing Header Page.12、[online]、1998年12月3日、<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc2460.txt>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したIPv6では、送信元のノードがRHOをパケットに付加すると、送信先のノードまでパケットのサイズが不変のまま中継され、サイズの大きいパケットがネットワークに大きな負荷を与えるという問題点がある。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、RHOを付加すること可能としつつ、ネットワークに与える負荷を抑制可能な、パケット通信システム、ノード、中継ノード、使用済みアドレスを削除可能な中継ノード、及びパケット通信方法を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のパケット通信システムは、宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域を有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信システムであって、上記送信元のノードは、上記送信先のノードへ上記パケットを送信するために当該パケットが経由する中継ノードの経路を示す経路情報が格納される経路情報格納手段と、上記経路情報格納手段に格納された上記経路情報に基づいて、上記パケットの上記宛先アドレス格納領域に当該パケットが第1に経由する第1の上記中継ノードのアドレスを格納すると共に、当該パケットに上記第2のヘッダを設け、当該経路情報に基づいて、当該パケットが上記第1の中継ノード以降に経由する上記中継ノードのアドレスをその経由順に上記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に上記送信先のノードのアドレスを格納する経路設定手段と、上記パケットを送信するパケット送信手段とを備え、上記中継ノードは、上記パケットを受信するパケット受信手段と、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスが、当該中継ノードのアドレスと一致する場合に、当該パケットにおける上記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスを、上記宛先アドレス格納領域に格納し、上記経由アドレス格納領域の上記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、上記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトするパケット処理を実行するパケット処理手段と、上記パケット処理手段によって処理された上記パケットを送信する第2のパケット送信手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
また、上記課題を解決するため、本発明の中継ノードは、宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域を有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信システムにおける、上記中継ノードであって、上記パケットを受信する受信手段と、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスが、当該中継ノードのアドレスと一致する場合に、当該パケットにおける上記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスを、上記宛先アドレス格納領域に格納し、上記経由アドレス格納領域の上記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、上記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトするパケット処理を実行するパケット処理手段と、上記パケット処理手段によって処理された上記パケットを送信する第2のパケット送信手段とを備えることを特徴としている。
【0008】
また、上記課題を解決するため、本発明のパケット通信方法は、宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域を有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信方法であって、上記送信元のノードが備える経路設定手段が、経路情報格納手段に格納された上記パケットを上記送信先のノードへ送信するために当該パケットが経由する中継ノードの経路を示す経路情報に基づいて、上記パケットの上記宛先アドレス格納領域に当該パケットが第1に経由する第1の上記中継ノードのアドレスを格納すると共に、当該パケットに上記第2のヘッダを設け、当該経路情報に基づいて、当該パケットが上記第1の中継ノード以降に経由する上記中継ノードのアドレスをその経由順に上記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に上記送信先のノードのアドレスを格納する経路設定ステップと、上記送信元のノードが備えるパケット送信手段が、上記パケットを送信するパケット送信ステップと、上記中継ノードが備えるパケット受信手段が上記パケットを受信するパケット受信ステップと、上記中継ノードが備えるパケット処理手段が、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスが、当該中継ノードのアドレスと一致する場合に、当該パケットにおける上記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスを、上記宛先アドレス格納領域に格納し、上記経由アドレス格納領域の上記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、上記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトするパケット処理を実行するパケット処理ステップと、上記中継ノードが備える第2のパケット送信手段が、上記パケット処理手段によって処理された上記パケットを送信する第2のパケット送信ステップとを備えることを特徴としている。
【0009】
これらの発明によれば、送信元のノードによって送信されるパケットには、第1のヘッダの宛先アドレス格納領域に、このパケットが第1に経由する中継ノードのアドレスが格納されている。更にこのパケットには第2のヘッダが付加されている。この第2のヘッダには、パケットが更に通過すべき中継ノードのアドレスと、送信先のノードのアドレスが、その経由順に格納されている。このようなパケットを受信する中継ノードには、以下のようなパケット処理を実行するパケット処理手段が設けられている。このパケット処理では、中継ノードのアドレスと、パケットの宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスが一致する場合に、宛先アドレス格納領域に経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスを格納する。また、経由アドレス格納領域における先頭のアドレスが格納された領域以降のパケットのデータを、1つのアドレスのサイズに相当する分だけ、前方へシフトする。これによって、中継ノードを経由する度に、既に不要となったアドレス分のサイズが削減されたパケットを送信できるので、第2のヘッダによってパケットが中継される経路を設定しつつ、パケットのサイズを小さくして、ネットワークに与える負荷を抑制することが可能となる。
【0010】
また、本発明のパケット通信システムにおいては、上記送信元のノードが備える上記経路設定手段は、上記パケットの上記第2のヘッダに所定のタイプ情報を格納し、上記中継ノードが備える上記パケット処理手段は、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットの上記第2のヘッダに上記所定のタイプ情報が設定されている場合に、上記パケット処理を実行することを特徴としても良い。
【0011】
また、本発明の送信ノードにおいては、宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域を有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信システムにおける、上記送信元のノードであって、上記送信先のノードへ上記パケットを送信するために当該パケットが経由する中継ノードの経路を示す経路情報が格納される経路情報格納手段と、上記経路情報格納手段に格納された上記経路情報に基づいて、上記パケットの上記宛先アドレス格納領域に当該パケットが第1に経由する第1の上記中継ノードのアドレスを格納すると共に、当該パケットに上記第2のヘッダを設け、当該第2のヘッダに所定のタイプ情報を格納し、上記経路情報に基づいて、当該パケットが上記第1の中継ノード以降に経由する上記中継ノードのアドレスをその経由順に上記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に上記送信先のノードのアドレスを格納する経路設定手段と、上記パケットを送信するパケット送信手段とを備えることを特徴としても良い。
【0012】
また、本発明の中継ノードにおいては、上記パケット処理手段は、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットの上記第2のヘッダに所定のタイプ情報が設定されている場合に、上記パケット処理を実行することを特徴としても良い。
【0013】
また、本発明のパケット通信方法においては、上記経路設定ステップにおいて、上記送信元のノードが備える上記経路設定手段は、上記パケットの上記第2のヘッダに所定のタイプ情報を格納し、上記パケット処理ステップにおいて、上記中継ノードが備える上記パケット処理手段は、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットの上記第2のヘッダに上記所定のタイプ情報が設定されている場合に、上記パケット処理を実行することを特徴としても良い。
【0014】
これらの発明によれば、送信元のノードによって、パケットに付加した第2のヘッダに所定のタイプ情報を設定する。中継ノードにおいては、この所定のタイプ情報が設定されている場合にのみ、上記したパケット処理を実行できるので、本発明による上述したパケット処理を柔軟に適用することができる。
【0015】
また、本発明のパケット通信システムにおいては、上記中継ノードが備える上記パケット処理手段は、上記パケット処理において、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスと当該中継ノードのアドレスが一致し、かつ、上記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスが1つであると判断する場合に、上記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスを、上記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、当該パケットの上記第2のヘッダの領域より後方のデータを、上記第2のヘッダの容量に相当する分、前方へシフトすることが好ましい。
【0016】
また、本発明の中継ノードにおいては、上記パケット処理手段は、上記パケット処理において、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスと当該中継ノードのアドレスが一致し、かつ、上記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスが1つであると判断する場合に、上記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスを、上記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、当該パケットの上記第2のヘッダの領域より後方のデータを、上記第2のヘッダの容量に相当する分、前方へシフトすることが好ましい。
【0017】
また、本発明のパケット通信方法においては、上記パケット処理ステップにおいて、上記中継ノードが備える上記パケット処理手段は、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスと当該中継ノードのアドレスが一致し、かつ、上記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスが1つであると判断する場合に、上記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスを、上記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、当該パケットの上記第2のヘッダの領域より後方のデータを、上記第2のヘッダの容量に相当する分、前方へシフトすることが好ましい。
【0018】
この発明によれば、上述したパケットを最後に中継する中継ノードにおいて、パケットの第2のヘッダの領域より後方のデータを、上記第2のヘッダの容量に相当する分シフトするので、第2のヘッダ自体の容量を削減できる。その結果、更にパケットのサイズを小さくできるので、ネットワークに与える負荷を抑制することができる。
【0019】
また、本発明のパケット通信システムにおいては、上記中継ノードは、上記送信先のノードへ上記パケットを送信するために当該パケットが経由する中継ノードの経路を示す経路情報が格納される第2の経路情報格納手段を更に備えることを特徴としても良い。
【0020】
また、本発明の中継ノードにおいては、上記送信先のノードへ上記パケットを送信するために当該パケットが経由する中継ノードの経路を示す経路情報が格納される第2の経路情報格納手段を更に備えることを特徴としても良い。
【0021】
このように、中継ノードにおいても、経路情報が格納された第2の経路情報格納手段を備えることによって、以下に示すように、中継ノードにおいても、パケットの経路を設定することが可能となる。
【0022】
また、本発明のパケット通信システムにおいては、上記中継ノードが備える上記パケット処理手段は、上記パケット処理において、上記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスをもつ中継ノードが、当該パケットを中継できないと判断する場合に、上記第2の経路情報格納手段に格納された上記経路情報に基いて、当該パケットが次に経由すべき中継ノードのアドレス決定し、当該決定された上記アドレスを当該パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、上記経由アドレス格納領域の上記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、上記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトすることを特徴とすることが好ましい。
【0023】
また、本発明の中継ノードにおいては、上記パケット処理手段は、上記パケット処理において、上記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスをもつ中継ノードが、当該パケットを中継できないと判断する場合に、上記第2の経路情報格納手段に格納された上記経路情報に基いて、当該パケットが次に経由すべき中継ノードのアドレス決定し、当該決定された上記アドレスを当該パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、上記経由アドレス格納領域の上記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、上記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトすることを特徴とすることが好ましい。
【0024】
また、本発明のパケット通信方法においては、上記パケット処理ステップにおいて、上記中継ノードが備える上記パケット処理手段は、上記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスをもつ中継ノードが、当該パケットを中継できないと判断する場合に、上記中継ノードが備える第2の経路情報格納手段に格納された上記送信先のノードへ当該パケットを送信するための中継ノードの経路を示す経路情報に基いて、当該パケットが次に経由すべき中継ノードのアドレス決定し、当該決定された上記アドレスを当該パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、上記経由アドレス格納領域の上記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、上記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトすることを特徴とすることが好ましい。
【0025】
これらの発明によれば、中継ノードが、パケットの第2のヘッダに含まれる経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスをもつ中継ノード、すなわち、次にパケットを中継すべきノードに異常があって、パケットを中継できないと判断する場合に、第2の経路情報格納手段に格納された経路情報に基づいて、次にこのパケットを中継可能な中継ノードを決定し、この中継ノードのアドレスをパケットの宛先アドレス格納領域に格納する。したがって、パケットを中継ノードで途切れることなく送信先のノードへ送信できる。また、経路の途中の中継ノードがパケットを中継できない場合に、送信元のノードからパケット再送するのではなく、直前の中継ノードが経路を再設定して、パケットを中継するので、パケットの中継に要するタイムラグを少なくできる。更に、このパケットにおいて、経由アドレス格納領域の上記のアドレスが格納された先頭の領域をこれより後方のデータを前方にシフトすることによって削除するので、このパケットのサイズを小さくすることができる。その結果、第2のヘッダによってパケットが中継される経路を設定しつつ、パケットのサイズを小さくして、ネットワークに与える負荷を抑制することが可能となる。
【0026】
また、本発明のパケット通信システムにおいては、上記中継ノードは、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットに上記第2のヘッダが付加されていないと判断する場合に、当該パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスを一時的に記憶すると共に、当該パケットに上記第2のヘッダを設け、上記経路情報格納手段に格納された上記経路情報に基いて、当該パケットが当該中継ノードの次に経由すべき第1の中継ノードのアドレスを上記宛先アドレス格納領域に格納し、当該経路情報に基いて、当該パケットが上記第1の中継ノード以降に経由すべき中継ノードのアドレスをその経由順に上記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に上記一時的に記憶したアドレスを格納する第2の経路設定手段を更に備えることを特徴としても良い。
【0027】
また、本発明の中継ノードにおいては、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットに上記第2のヘッダが付加されていないと判断する場合に、当該パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスを一時的に記憶すると共に、当該パケットに上記第2のヘッダを設け、上記経路情報格納手段に格納された上記経路情報に基いて、当該パケットが当該中継ノードの次に経由すべき第1の中継ノードのアドレスを上記宛先アドレス格納領域に格納し、当該経路情報に基いて、当該パケットが上記第1の中継ノード以降に経由すべき中継ノードのアドレスをその経由順に上記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に上記一時的に記憶したアドレスを格納する第2の経路設定手段を更に備えることを特徴としても良い。
【0028】
また、本発明のパケット通信方法においては、上記中継ノードの備える第2の経路設定手段が、上記パケット受信手段によって受信される上記パケットに上記第2のヘッダが付加されていないと判断する場合に、当該パケットの上記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスを一時的に記憶すると共に、当該パケットに上記第2のヘッダを設け、上記中継ノードが備える第2の経路情報格納手段に格納された上記送信先のノードへ当該パケットを送信するための中継ノードの経路を示す経路情報に基いて、当該パケットが当該中継ノードの次に経由すべき第1の中継ノードのアドレスを上記宛先アドレス格納領域に格納し、当該経路情報に基いて、当該パケットが上記第1の中継ノード以降に経由すべき中継ノードのアドレスをその経由順に上記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に上記一時的に記憶したアドレスを格納する第2の経路設定ステップを更に備えることを特徴としても良い。
【0029】
これらの発明によれば、送信元のノードが経路情報を特定できない場合や、経路情報を特定せずにパケットを送信する場合、すなわち第2のヘッダを付加せずにパケットを送信する場合に、中継ノードにおいて、パケットに第2のヘッダを設けて、このパケットが経由する中継ノードのアドレスを設定することができる。
【0030】
また、本発明のパケット通信システムにおいては、上記中継ノードが備える上記第2の経路設定手段は、上記パケットの上記第2のヘッダ領域に所定のタイプ情報を設定し、上記中継ノードによって送信される上記パケットが上記中継ノード以降に経由する中継ノードが備える上記パケット処理手段は、当該パケットの上記第2のヘッダに、上記所定のタイプ情報が設定されている場合に、上記パケット処理を実行することを特徴としても良い。
【0031】
また、本発明の中継ノードにおいては、上記第2の経路設定手段は、上記パケットを当該中継ノード以降に中継する中継ノードによって上記パケット処理が実行されるよう、上記パケットの上記第2のヘッダ領域に所定のタイプ情報を設定することを特徴としても良い。
【0032】
また、本発明のパケット通信方法においては、上記第2の経路設定ステップにおいて、上記中継ノードが備える上記第2の経路設定手段は、上記パケットの上記第2のヘッダ領域に所定のタイプ情報を設定し、上記パケット処理ステップにおいて、上記中継ノードによって送信される上記パケットが上記中継ノード以降に経由する中継ノードが備える上記パケット処理手段は、当該パケットの上記第2のヘッダに、上記所定のタイプ情報が設定されている場合に、上記パケット処理を実行することを特徴としても良い。
【0033】
これらの発明によれば、中継ノードが、受信したパケットに第2のヘッダ付加されていない場合に、上述したように第2のヘッダを設けて、このパケットの経路を設定するに際して、第2のヘッダに所定のタイプ情報を格納する。このように設定されたパケットを次に中継する中継ノードでは、第2のヘッダに上記した所定のタイプ情報が設定されている場合にのみ、上述したパケット処理を行うので、この発明によるパケット処理を柔軟に適用することが可能となる。
【0034】
また、上記課題を解決するため、本発明のパケット通信システムは、宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域と経由すべきノードの数を格納する経由ノード数格納領域とを有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信システムであって、上記送信元のノード又は既に経由した中継ノードによって、経由すべき順にノードのアドレスが上記経由アドレス格納領域に格納され、上記経由ノード数格納領域に以降に経由すべきノードの数が格納された上記第2のヘッダを付加され、上記宛先アドレス格納領域に自装置のアドレスが格納された上記パケットを受信するパケット受信手段と、上記パケット受信手段によって受信されたパケットの上記経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて上記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスから次に経由すべきノードのアドレスを抽出して該アドレスを上記宛先アドレス格納領域に格納し、該経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて上記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスのうち既に経由した中継ノードのアドレスが格納された領域の容量分、該パケットのデータを前方へシフトし、該経由ノード数格納領域に格納された数を1減少させるパケット処理を実行するパケット処理手段と、上記パケット処理手段によって処理された上記パケットを送信するパケット送信手段とを備える使用済みアドレスを削除可能な中継ノードを含むことを特徴としている。
【0035】
また、上記課題を解決するため、本発明の使用済みアドレスを削除可能な中継ノードは、宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域と経由すべきノードの数を格納する経由ノード数格納領域とを有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信システムに含まれる、使用済みアドレスを削除可能な中継ノードであって、上記送信元のノード又は既に経由した中継ノードによって、経由すべき順にノードのアドレスが上記経由アドレス格納領域に格納され、上記経由ノード数格納領域に以降に経由すべきノードの数が格納された上記第2のヘッダを付加され、上記宛先アドレス格納領域に自装置のアドレスが格納された上記パケットを受信するパケット受信手段と、上記パケット受信手段によって受信されたパケットの上記経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて上記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスから次に経由すべきノードのアドレスを抽出して該アドレスを上記宛先アドレス格納領域に格納し、該経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて上記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスのうち既に経由した中継ノードのアドレスが格納された領域の容量分、該パケットのデータを前方へシフトし、該経由ノード数格納領域に格納された数を1減少させるパケット処理を実行するパケット処理手段と、上記パケット処理手段によって処理された上記パケットを送信するパケット送信手段とを備えることを特徴としている。
【0036】
また、上記課題を解決するため、本発明のパケット通信方法は、宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域と経由すべきノードの数を格納する経由ノード数格納領域とを有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信方法であって、使用済みアドレスを削除可能な中継ノードに備えられたパケット受信手段が、前記送信元のノード又は既に経由した中継ノードによって、経由すべき順にノードのアドレスが前記経由アドレス格納領域に格納され、前記経由ノード数格納領域に以降に経由すべきノードの数が格納された前記第2のヘッダを付加され、前記宛先アドレス格納領域に自装置のアドレスが格納された前記パケットを受信するパケット受信ステップと、前記使用済みアドレスを削除可能な中継ノードに備えられたパケット処理手段が、前記パケット受信手段によって受信されたパケットの前記経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスから次に経由すべきノードのアドレスを抽出して該アドレスを前記宛先アドレス格納領域に格納し、該経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスのうち既に経由した中継ノードのアドレスが格納された領域の容量分、該パケットのデータを前方へシフトし、該経由ノード数格納領域に格納された数を1減少させるパケット処理を実行するパケット処理ステップと、前記使用済みアドレスを削除可能な中継ノードに備えられたパケット送信手段が、前記パケット処理手段によって処理された前記パケットを送信するパケット送信ステップとを備えることを特徴としている。
【0037】
これらの発明によれば、使用済みアドレスを削除可能な中継ノードに受信されたパケットは、該中継ノードによって、既に経由した中継ノードのアドレスが格納された領域をパケットの後方のデータによって上書きされるので、かかる領域分の容量が少なくとも削減されたパケットとされる。したがって、使用済みアドレスを削除可能な中継ノードを通過したパケットのサイズは小さくなり、このパケットの中継を行うネットワークの負荷が低減される。
【0038】
また、上記パケットは、上記送信元のノード又は既に経由した中継ノードによって、上記第2のヘッダに所定のタイプ情報が格納されており、上記パケット処理手段は、上記パケットの上記第2のヘッダに上記所定のタイプ情報が設定されている場合に、上記パケット処理を実行することが好適である。かかる所定のタイプ情報がパケットの第2のヘッダに設定されている場合にのみ、使用済みアドレスを削除可能な中継ノードによって、上述したパケット処理が実行されるので、上述したパケット処理が柔軟に適用される。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態にかかるパケット通信システムについて説明する。なお、以下の実施形態に関する説明においては、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
【0040】
(第1実施形態)
【0041】
本発明の第1実施形態にかかるパケット通信システム1について添付の図面を参照して説明する。図1はパケット通信システム1の構成を説明する図である。本実施形態にかかるパケット通信システム1は、パケットの送信元のノード(Source Node。以下、本明細書では「SN」と呼ぶ。)10と、パケットを中継する複数の中継ノード(Transit Node。以下、本明細書では「TN」と呼ぶ。)30〜33・・・と、パケットの送信先のノード(Destination Node。以下、本明細書では「DN」と呼ぶ。)50とを備える。これらのSN、TN、DNの間は、有線リンクによって接続されることもでき、無線リンクによって接続されることもできる。
【0042】
SN10は、物理的には、CPU、メモリといった記憶装置、ハードディスクといった格納装置、キーボードやマウスといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、通信装置などを備える情報通信可能な通信端末である。また、携帯電話等の移動通信端末であっても良い。
【0043】
図2は、SN10の機能的な構成を説明するブロック図である。図2に示すように、SN10は、機能的には、経路設定部(経路設定手段)11、経路情報格納部(経路情報格納手段)13と、パケット送信部(パケット送信手段)15とを備えて構成される。
【0044】
経路設定部11は、SN10からDN50にパケットを送信するために、RHOをパケットに付加し、経路情報格納部13に格納された経路情報から、このパケットが経由すべきTNのアドレスをRHOに設定する。ここで、以下の通信で用いられるIPv6のパケットのフォーマットを図3を用いて説明する。図3に示すように、「Version」フィールドから「宛先アドレス格納領域(Destination Address)」までの領域がIPv6のヘッダ(第1のヘッダ)である。このヘッダの「Next Header」フィールドには、次に続くヘッダのタイプを識別するための情報が指定される。本実施形態において、「Next Header」には、次に続く拡張ヘッダとして「RHO」がこのパケットに含まれる旨が指定されているものとする。ここで、図3においては、上述したIPv6のヘッダに後続する「Next Header」フィールドから「Address:N」フィールドまでの領域が、RHO(第2のヘッダ)である。このRHOにおける「Next Heder」フィールドには、RHOに続くヘッダのタイプを識別する情報が格納される。「Hrd Ext Len」には、RHOのサイズが指定される。「Routing Type」には、このRHOのタイプが指定され、IPv6の通常のRHOにおいては、「0」が指定される。「Segments Left」には、このパケットが以降に経由するノードの数が指定される。本明細書では、このRHOにおけるAddress:1〜Nまでの領域を経由アドレス格納領域と呼ぶ。
【0045】
次に、経路情報格納部13について説明する。経路情報格納部13は、SN10から目的のDNまでを中継するTNの経路情報が格納されたデータベースである。このデータベースに格納される経路情報は、例えば、パケットにRRH(Reverse Routing Header)を設けて、SN10から目的のDNまでパケットを送信すると、このパケットを中継するTNが自己のアドレスをパケットに付与しつつパケットを送信するので、このパケットを受信したDNでは、SN10からDNまでの経路情報が得られる。この経路情報がDNからSN10に報告されることによって、経路情報が得られる。
【0046】
経路設定部11は、このように経路情報格納部に格納された経路情報によって、SN10からDN50までのTNの経路をパケットに付与する。図4(a)に図1の例にしたがい、経路設定部11によって経路が設定されたパケットを示す。経路設定部11は、具体的には、まず、パケットにRHOを付加し、パケットの宛先アドレス格納領域(図4(a)中、「Dst.」フィールド)に、このパケットが最初に経由すべきノードであるTN30のアドレスを格納する。次に、RHOの経由アドレス格納領域(図4(a)中、「Slot1」「Slot2」フィールド)にこのパケットが次以降に経由すべきノードであるTN31、TN32のアドレスをその経由順に格納する。また、経由アドレス格納領域における後尾(図4(a)中、「Slot3」フィールド)に送信先のノードである「DN50」のアドレスを格納する。なお、図4(a)においては、「Src.」フィールドは送信元のノードのアドレスを格納する領域であって、「SN10」のアドレスが設定されている。「Next Header」フィールドには、このパケットにおいて、RHOの後方に続くヘッダのタイプを識別する情報が設定され、「Hrd Ext Len」フィールドには、RHOのサイズが指定される。「Routing Type」には、「5」が指定され、「SegmentsLeft」には、図1の例では、パケットがDN50に受信されるまでに経由するノードの数である「3」が指定される。
【0047】
パケット送信部15は、経路設定部11によって出力されるパケットを送信する。
【0048】
TN30〜32は、SNやDNとの間で行われるパケット通信において、パケットの中継を行うノードである。これらのTNとしては、例えばルータが用いられる。図5は、これらTNの機能的な構成を説明するブロック図である。TN30〜32は、それぞれ機能的には、パケット送受信部(パケット受信手段、第2のパケット送信手段)301、パケット処理部(パケット処理手段)302、経路情報格納部(第2の経路情報格納手段)303を備えて構成される。
【0049】
パケット送受信部301は、SN10や、直前にパケットを中継したTNから送信されるパケットを受信したり、後述するパケット処理部302によって処理されたパケットが次に経由すべきTNや、DNへこのパケットを送信する。
【0050】
パケット処理部302は、パケット送受信部301によって受信されるパケットのRHOの「Routing Type」フィールドに、所定のタイプ情報、例えば、「5」が設定されている場合に、以下のパケット処理を行う。図4(a)〜(d)はそれぞれ、SN10から送信されるパケットが、複数のTNによって中継されるにしたがって、このパケット処理が適用された場合の、パケットを示している。まず、図4(a)に示すパケットを受信したTN30のパケット処理部302は、自己のアドレスとパケットの宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスが一致しているか否かを確認する。そして、RHOの経由アドレス格納領域のSlot1に格納されたアドレスをもつTNが、正常に動作しているか否かを判断する。この判断は、TNが次にパケットを経由すべきTNに対して物理的に直接リンクされている場合には、物理層レベルで次にパケットを経由するTNの異常を検出する。また、ICMPなどのネットワーク層のプロトコルによって、次にパケットが経由するTNの異常を検出することもできる。例えば、図4(b1)に示すように、TN30のパケット処理部302は、次にパケットが経由するTN31が正常と判断する場合には、宛先アドレス格納領域をRHOの経由アドレス格納領域のSlot1に格納されたアドレスに書き換える。一方、図4(b2)に示すように、TN30のパケット処理部302は、次にパケットが経由するTN31に異常があって、パケットを中継できない状態にあると判断する場合には、経路情報格納部303から経路情報を取得する。そして、TN30のパケット処理部302は、この経路情報から、TN31の代わりにこのパケットを経由することが可能なTN33のアドレスを割り出して、宛先アドレス格納領域をこのTN33のアドレスで書き換える。そして、パケット処理部302は、このパケットのSlot2から後方のデータをSlot1のサイズ、すなわちIPv6のアドレスのサイズである128ビット、パケットの前方へシフトさせる。このとき、パケット処理部302は、「Segment Left」フィールドを残りの経由数である「2」とし、また、「Hrd Ext Len」フィールドに、以上の処理によって変更されたRHOのサイズを指定する。このようにして、パケット処理部302によって、既に使用済みとなったTN30のアドレスが削除され、パケットのサイズが小さくなる。図4(b1)または図4(b2)に示すパケットを次に中継するTN31またはTN33のパケット処理部302も同様のパケット処理を行い、図4(c)に示すパケットを生成する。図4(c)に示すパケットを次に中継するTN32のパケット処理部302は、自己のアドレスとパケットの宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスが一致していることを確認し、また、RHOの経由アドレス格納領域にはSlot1しかないことを確認した上で、Slot1に格納されたアドレス、すなわちDN50のアドレスを、宛先アドレス格納領域に格納し、RHOを削除する。このようにして生成されるパケットは図4(d)となる。このように、パケットがTNを通過するごとに、使用済みとなったアドレスが格納されていた領域が削除されることによって、パケットのサイズが縮小される。また、パケットを最後に中継するTNにおいては、RHO自体を削除するので、更にパケットのサイズが縮小できる。更に、次にパケットを中継するTNに異常がある場合には、パケットを中継するTNの経路を再設定することができる。
【0051】
経路情報格納部303は、SN10の経路情報格納部13と同様に、このTNからDNへパケットを送信するための、経由すべきTNの経路情報を格納するデータベースである。この経路情報格納部303に格納された経路情報は、SN10の経路情報格納部13と同様の処理によって取得できる。また、TN同士が互いに経路情報を交換し合うことによって、経路情報を取得することもできる。
【0052】
DN50は、SN10から送信されるパケットの送信先であって、物理的には、SN10と同様に、CPU、メモリといった記憶装置、ハードディスクといった格納装置、キーボードやマウスといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、通信装置などを備える情報通信可能な通信端末である。
【0053】
図6はDN50の機能的な構成を説明するブロック図である。図6に示すように、DN50は、機能的にはパケット受信部51を備える。パケット受信部51は、SN1から送信されて、複数のTNによって中継されるパケットを受信する。なお、DN50は、SN10と同様なパケットの送信元のノードとなることもでき、その場合には、SN10と同様の上述した機能的な構成要素を備えることができる。また、逆にSN10も、DN50となることができ、この場合にSN10は、DN50と同様の上述した機能的な構成要素を備えることができる。
【0054】
以下、本実施形態にかかるパケット通信システム1の動作について説明し、本実施形態にかかるパケット通信方法について説明する。図7は、本実施形態にかかるパケット通信方法のフローチャートである。本実施形態にかかるパケット通信方法では、SN10の経路設定部11が上述したように、宛先アドレス格納領域に、次にこのパケットが経由すべきTNのアドレスを設定する。図1及び図4(a)に示した例では、宛先アドレス格納領域にはTN30のアドレスが設定される。そして、このパケットにRHOを付加し、RHOにこのパケットが2番目以降に経由するTNのアドレスをその経由順に設定し、RHOの後尾にDN50のアドレスを設定する(ステップS101)。図1及び図4(a)に示した例では、TN31、TN32、DN50の順にそのアドレスがRHOに設定される。このように経路が設定されたパケットを、SN10のパケット送信部15は次にパケットを中継するTNに送信する(ステップS102)。図1及び図4(a)に示した例では、SN10はパケットをTN30に送信する。
【0055】
次に、SN10から送信されたパケットを中継するTNのパケット送受信部301が受信する(ステップS103)。そして、パケット処理部302が、パケット送受信部301によって受信されたパケットのRHOにおけるSlot1に格納されたアドレスをもつTNが正常に動作しているかを判断する(ステップS104)。図1及び図4(a)に示した例では、TN31が正常に動作しているか否かを判断する。このとき、Slot1に格納されたアドレスをもつTN、すなわち、次にパケットを中継するTNが正常に動作している場合には、パケット処理部302は、パケットの宛先アドレス格納領域をSlot1に格納されたアドレスに書き換える(ステップS105)。図1及び図4(a)に示した例では、TN31のアドレスが宛先アドレス格納領域に書き込まれる。一方、Slot1にアドレスが格納された次にパケットを中継するTNに異常がある場合、パケット処理部302は、経路を再設定して、宛先アドレス格納領域に再設定したTNのアドレスを書き込む(ステップS106)。図1及び図4(a)に示した例では、TN33のアドレスが書き込まれる。
【0056】
次に、パケット処理部302はパケットを次に中継するTNがないか、すなわち次にパケットが送信されるのは、DN50であるか否かを判断する(ステップS107)。この判断は、RHOの経由アドレス格納領域にSlot1のみしかないこと、または、RHOの「Segments Left」フィールドに格納された数によって判断できる。そして、このパケットを中継するTNがある場合に、パケット処理部302は、パケットのSlot2から後方のデータをSlot1のサイズ分、すなわち128ビット、前方へシフトする(ステップS108)。このとき、RHOの「Segments Left」や「Hrd Ext Len」等のフィールドに格納された情報も変更する。そして、TNのパケット送受信部301は、このパケットを次に中継するTNに送信する(ステップS109)。このように送信されるパケットを次に中継するTNでは、パケットを受信するステップS103からの処理を繰り返す。
【0057】
一方、そのTN以降にパケットを中継するTNはなく、次にパケットが送信されるのはDN50である場合、パケット処理部302は、このパケットに付加されたRHOを削除するとともに、パケットの「Next Header」フィールドに書き込まれたRHOを指定する旨の情報を書き換える(ステップS110)。例えば、パケットに含まれる次のヘッダがTCPヘッダの場合、TCPヘッダを識別するタイプ情報を「Next Header」フィールドに格納する。
【0058】
このように設定されたパケットをTNのパケット送受信部301がDN50に送信し(ステップS111)、DN50のパケット受信部51がこのパケットを受信する(ステップS112)。
【0059】
以下、本実施形態にかかるパケット通信システム1の作用及び効果を説明する。それぞれのTNのパケット処理部302は、以下のパケット処理を行う。すなわち、受信したパケットの宛先アドレス格納領域に、RHOの経由アドレス格納領域のSlot1に格納されたアドレスを格納する。また、このパケットの経由アドレス格納領域におけるSlot2以降のデータを、Slot1のサイズ分、前方へシフトする。これによって、TNを経由する度に、既に不要となったアドレス分のサイズが削減されたパケットを送信できるので、RHOによってパケットが中継される経路を設定しつつ、パケットのサイズを小さくして、ネットワークに与える負荷を抑制することが可能となる。また、DN50に受信されるパケットには、TNのアドレスが含まれないので、SN10によって設定されるTNの経路、すなわちネットワークトポロジを秘匿化することができるので、セキュリティを高めることができる。
【0060】
また、SN10は、パケットに付加したRHOの「Routing Type」フィールドに、所定のタイプ情報を設定する。それぞれのTNにおいては、この所定のタイプ情報が「Routing Type」フィールドに設定されている場合にのみ、上記したパケット処理を実行する。したがって、上記したパケット処理を各TNにおいて柔軟に適用することができる。
【0061】
また、パケットを最後に中継するTNは、パケットにおけるRHOが設定された領域より後方のデータを、RHOのサイズ分前方へシフトする。すなわち、RHOを削除する。したがって、更にパケットのサイズを小さくできるので、ネットワークに与える負荷をさらに抑制することができる。
【0062】
また、それぞれのTNは、経由アドレス格納領域のSlot1に格納されたアドレスをもつ次にパケットを中継するTNが、パケットを中継できないと判断する場合に、経路情報格納部303に格納された経路情報を取得して、このパケットを中継可能なTNを特定して、特定されたTNのアドレスをパケットの宛先アドレス格納領域に格納する。したがって、パケットを中継するTNに異常が生じても、他のTNに経路を切り替えて、パケットを中継できるので、このパケットを途切れることなくDN50に送信できる。また、パケットに経路として設定されたTNが、このパケットを中継できない状態にある場合に、SN10からパケット再送するのではなく、このパケットを直前に中継するTNが、経路を再設定して、パケットを中継するので、パケットの中継に要するタイムラグを少なくできる。
【0063】
(第2実施形態)
【0064】
次に、本発明の第2実施形態にかかるパケット通信システム2について説明する。図8は、第2実施形態にかかるパケット通信システム2の構成を示す図である。図8に示すように、パケット通信システム2は、SN10と、TN40〜44・・・と、DN60を備える。
【0065】
SN10は、物理的には、CPU、メモリといった記憶装置、ハードディスクといった格納装置、キーボードやマウスといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、通信装置などを備える情報通信可能な通信端末である。また、携帯電話等の移動通信端末であっても良い。
【0066】
また、SN10は、機能的には第1実施形態に示したSN10と同様の経路設定部11、経路情報格納部13、パケット送信部15を備える。ここで、SN10がこの第2実施形態でパケットを送信する送信先のDN60は移動通信端末である。したがって、DN60は移動するため、DN60にパケットを中継するTNの経路情報をSN10は特定できない。したがって、SN10の経路設定部11は、この第2実施形態の場合には、宛先アドレス格納領域にDN60のアドレスが設定され、RHOが付加されていないパケットを送信する。
【0067】
DN60は、上述したように携帯電話等のパケット通信可能な移動通信端末である。図8において、DN60は、TN44のエリア内に存在し、TN44と通信を行う。DN60は、第1実施形態に示したDN50と同様のパケット受信部を備える。
【0068】
TN42は、移動通信網を他のネットワークに接続するゲートウェイである。また、TN43は、TN42の配下の交換局である。また、TN44は、移動通信端末60の存在する地域のエリアの通信をうけもつ基地局である。これらTN42〜43は、図10に示すように、それぞれ第1実施形態で説明したTN30〜33が備えるパケット送受信部301、パケット処理部302及び経路情報格納部303と、夫々同様の、パケット送受信部411、パケット処理部412及び経路情報格納部413を備えて構成される。
【0069】
TN40は、SN10から送信されるパケットを最初に中継する中継ノードである。TN40には、例えばルータを用いることができる。図9は、TN40の機能的な構成を説明するブロック図である。図9に示すように、TN40は、機能的には、パケット送受信部401と、経路設定部402と、経路情報格納部403とを備えて構成される。
【0070】
パケット送受信部401は、SN10から送信されるパケットを受信し、また、経路設定部402によって処理されたパケットを次に経由すべきTNに送信する。
【0071】
経路設定部402は、このTN40からパケットをDN60に送信するためにこのパケットが経由するTNの経路情報を取得する。この経路情報は、例えば、DN60にパケットを送信するための経路情報をTN42に対して問い合わせることによって得られる。このとき、TN40から経路情報の問い合わせを受けたTN42は、ロケーションレジスタからDN60の位置情報を特定して、この位置情報からDN60にパケットを中継するためのTNの経路情報を決定し、この経路情報をTN40に送信する。経路設定部402は、このようにして得られる経路情報をメモリ又はハードディスク上に構築された経路情報格納部403に格納する。そして、宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスを一時的に記憶し、経路情報格納部403に格納された上記の経路情報を参照して、TN40の次にパケットを中継するTNのアドレスをパケットの宛先アドレス格納領域に格納する。図8に示した構成のネットワークでは、TN41のアドレスを宛先アドレス格納領域に格納する。次いで、このパケットにRHOを付加し、RHOの経由アドレス格納領域のSlot1から順に、TN41以降にこのパケットを中継するTNのアドレスを経由順に格納する。最後に、経由アドレス格納領域の後尾に、一時的に記憶したアドレス、すなわちDN60のアドレスを格納する。また、RHOの「Routing Type」フィールドに所定のタイプ情報、例えば「5」を設定し、「Segment Left」フィールドには、このパケットを中継するTNの数を、「Hrd Ext Len」にRHOのサイズを、それぞれ設定する。
【0072】
次に、第2実施形態にかかるパケット通信システム2の動作を説明し、併せて第2実施形態にかかるパケット通信方法について説明する。図11は第2実施形態にかかるパケット通信方法のフローチャートである。図11に示すように、パケット通信システム2においては、まず、SN10が、DN60のアドレスをパケットの宛先アドレス格納領域に格納して、TN40にこのパケットを送信する(ステップS201)。次にTN40のパケット送受信部401がSN10によって送信されるパケットを受信する(ステップS202)。次に、TN40の経路設定部402は、上述したように、パケット送受信部401によって受信されたパケットを、DN60に送信するための経路情報を取得する。そして、このパケットにRHOを付加し、このパケットの宛先アドレス格納領域及びRHOの経由アドレス格納領域に、この経路情報を参照してTN41〜44のアドレスを上述したように設定する(ステップS203)。このパケットをTN40のパケット送受信部411が、TN41に送信する(ステップS204)。
【0073】
次に、TN41のパケット送受信部411が、TN40によって送信されるパケットを受信する(ステップS205)。そしてTN41のパケット処理部412は、パケット送受信部411によって受信されたパケットのRHOにおけるSlot1に格納されたアドレスをもつTNが正常に動作しているか否かを判断する(ステップS206)。すなわち、図8に示したネットワークの場合、TN41の動作を確認する。このとき、Slot1に格納されたアドレスをもつTN、すなわち次にパケットを中継するTNが正常に動作している場合には、パケット処理部412は、パケットの宛先アドレス格納領域をSlot1に格納されたアドレスに書き換える(ステップS207)。一方、Slot1に格納されたアドレスをもつTNに異常がある場合、パケット処理部412は、経路を再設定して、宛先アドレス格納領域に再設定したTNのアドレスを書き込む(ステップS208)。なお、図8においては、DN60までの経路を再設定するための別のルートを構成するTNは省略されている。
【0074】
次に、パケット処理部412はパケットを次に中継するTNがないか、すなわち次にパケットが送信されるのは、DN60であるか否かを判断する(ステップS209)。そして、次にこのパケットを中継するTNがある場合に、パケット処理部412は、パケットのSlot2から後方のデータをSlot1のサイズ分、すなわち128ビット、前方へシフトする(ステップS210)。このとき、RHOの「Segments Left」や「Hrd Ext Len」等のフィールドに格納された情報も変更する。そして、TNのパケット送受信部301は、このパケットを次に中継するTNに送信する(ステップS211)。このように送信されるパケットを次に中継するTNであるTN42〜44ではそれぞれ、パケットを受信するS206からの処理を繰り返す。
【0075】
一方、そのTN以降にパケットを中継するTNはなく、次にパケットが送信されるのはDNである場合、パケット処理部412は、このパケットに付加されたRHOを削除するとともに、パケットの「Next Header」フィールドに書き込まれたRHOを指定する旨の情報を書き換える(ステップS212)。例えば、パケットに含まれる次のヘッダがTCPヘッダの場合、TCPヘッダを識別するタイプ情報を「Next Header」フィールドに格納する。
【0076】
このように設定されたパケットをTNのパケット送受信部411がDNに送信し(ステップS213)、DN60のパケット受信部がこのパケットを受信する(ステップS213)。
【0077】
以下、本実施形態にかかるパケット通信システム2の作用及び効果を説明する。この第2実施形態にかかるパケット通信システム2は、第1実施形態にかかるパケット通信システム1が有する作用効果に加えて、以下の作用効果を有する。パケット通信システム2においては、SN10が送信するパケットの送信先であるDN60は、移動通信端末であるために、このDN60が接続するTNが移動に伴って変化する。したがって、SN10は、DN60までのTNの経路を特定できない。そこで、SN10は、RHOを付加せず、宛先アドレス格納領域にDN60のアドレスを格納したパケットをTN40に送信する。TN40の経路設定部402は、移動通信網のゲートウェイであるTN42に対して、DN60へパケットを中継するためのTNの経路を問い合わせることによって、上述した経路情報を取得する。そして、TN40の経路設定部402は、SN10から送信されたパケットにRHOを設け、上記の経路情報を参照して、パケットの宛先アドレス格納領域及びRHOの経由アドレス格納領域に、パケットを中継する順にTNのアドレスを格納し、経由アドレス格納領域の後尾にDN60のアドレスを格納する。このようにして、経路となるTNのアドレスが設定されたパケットをTN41〜44が中継してDN60に送信する。このように、パケット通信システム2においては、DN60へパケットを送信する際の経路となるTNの経路情報が特定できない場合にも、SN10に接続するTN40によって、パケットに経路となるTNのアドレスを設定することができる。
【0078】
(第3実施形態)
【0079】
次に、本発明の第3実施形態にかかるパケット通信システム3について添付の図面を参照して説明する。図12は、パケット通信システム3の構成を示す図である。パケット通信システム3は、SN10、SN10によって送信されるパケットを中継するTN70とTN72、使用済みアドレスを削除可能な中継ノード(TN)74、及びDN80を備える。
【0080】
本実施形態では、SN10からTN74までの間は有線リンクによって接続されており、TN74とDN80との間は、無線リンクによって接続されている。無線リンクとしては、例えば、無線LANが例示される。
【0081】
SN10は、第1実施形態のSN10と同様の構成を有する。SN10は、パケットをDN80に送信するために、RHOをパケットに付加し、このパケットが経由すべきTNのアドレス及びDNのアドレスをRHOに設定する。
【0082】
図16(a)は、SN10によって送信されるパケットの例である。SN10からDN80までの経路が図12に示される形態である場合には、SN10は、図16(a)に示されるように、「Src.」フィールドに自己のアドレスを格納する。そして、SN10は、「Dst.」フィールド(宛先アドレス格納領域)にパケットが最初に経由すべきTN70のアドレスを格納する。
【0083】
また、SN10は、RHOにおける「Type」フィールドに、所定のタイプ情報として「5」を格納し、「Segm.Left」フィールド(経由ノード数格納領域)にこのパケットが次以降に経由すべきノードの数である3を設定する。さらに、SN10は、「Slot1」、「Slot2」、「Slot3」フィールド(経由アドレス格納領域)に、SN10が次以降に経由するTN72、TN74、DN80のアドレスをそれぞれ格納する。
【0084】
TN70及びTN72は、IPv6に準拠したパケットの中継を行う中継ノードであり、SN10によって送信されるパケットを次に経由すべきTNに中継する。TN70及び72としては、例えばルータが例示される。TN70及びTN72は、機能的には同様の構成を有するので、以下、TN70について説明する。
【0085】
図13は、TN70の機能的な構成を示す図である。TN70は、パケット送受信部700と、パケット処理部702とを有する。
【0086】
パケット送受信部700は、他のノードから送信されたパケットを受信して、パケット処理部702に出力する。また、パケット送受信部700は、パケット処理部702によって処理されたパケットを、その「Dst.」フィールドに格納されているアドレスをもつノードに送信する。
【0087】
パケット処理部702は、パケット送受信部700によって出力されたパケットの「Segm.Left」フィールドを参照して、このパケットが次に経由されるべき中継ノードのアドレスが格納されたSlotを特定する。パケット処理部702は、特定したSlotに格納されたアドレスを、次にそのパケットが経由すべきノードであるとして、「Dst.」フィールドに格納する。そして、パケット処理部702は、自装置のアドレスを上記のように特定したSlotに格納する。パケット処理部702は、このように処理したパケットを、パケット送受信部700に出力する。
【0088】
図16(b)は、TN70によって送信されるパケットの例であり、図16(c)は、TN72によって送信されるパケットの例である。SN10からDN80までの経路が図12に示される形態である場合には、TN70のパケット処理部702は、SN10から送信されたパケット(図16(a)参照)を取得すると、そのパケットの「Segm.Left」フィールドを参照する。図16(a)に示されるパケットの「Segm.Left」フィールドには、「3」が格納されているので、TN70のパケット処理部702は、そのパケットの最終のSlotであるSlot3から前方へ3つめのSlot1が次に経由すべきノードのアドレスが格納されたSlotであることを特定する。TN70のパケット処理部702は、特定したSlot1に格納されているアドレスを「Dst.」フィールドに格納し、自己のアドレスをSlot1に格納し、「Segm.Left」フィールドに格納された数を1減算して「2」とする。以上の処理によって、TN70のパケット処理部702は、図16(b)に示されるパケットを生成する。
【0089】
TN72のパケット処理部702は、は、TN70から送信されたパケット(図16(b)参照)を取得すると、そのパケットの「Segm.Left」フィールドを参照する。図16(b)に示されるパケットの「Segm.Left」フィールドには、「2」が格納されているので、TN72のパケット処理部702は、そのパケットの最終のSlotであるSlot3から前方へ2つめのSlot2が次に経由すべきノードのアドレスが格納されたSlotであると特定する。TN72のパケット処理部702は、特定したSlot2に格納されているアドレスを「Dst.」フィールドに格納し、自己のアドレスをSlot2に格納し、「Segm.Left」フィールドに格納された数を1減算して「1」とする。以上の処理によって、TN72のパケット処理部702は、図16(c)に示されるパケットを生成する。
【0090】
TN74は、他のノードによって送信されたパケットを受信すると、そのパケットが既に経由したノードのアドレスを使用済みであると判断して、使用済みのアドレスを削除する。
【0091】
図14は、TN74の機能的な構成を示す図である。TN74は、機能的には、パケット送受信部(パケット受信手段、パケット送信手段に相当する)740と、パケット処理部(パケット処理手段)742とを有する。
【0092】
パケット送受信部740は、他のノードから送信されたパケットを受信して、パケット処理部702に出力する。また、パケット送受信部700は、パケット処理部742によって処理されたパケットを、その「Dst.」フィールドに格納されているアドレスをもつノードに送信する。
【0093】
パケット処理部742は、上述したように使用済みのアドレスを削除するパケット処理を行う部分である。このパケット処理についてより具体的に説明すると、まず、パケット処理部724は、パケット送受信部740から出力されたパケットの「Segm.Left」フィールドを参照して、自装置が最終の中継ノードであるか否かを判断する。すなわち、「Segm.Left」フィールドに格納された数値が「1」である場合に、パケット処理部724は、自装置が最終の中継ノードであると判断する。一方、「Segm.Left」フィールドに格納された数値が「1」より大きい場合に、パケット処理部724は、自装置は最終の中継ノードでない、すなわち、他にこのパケットを中継するノードがあると判断する。
【0094】
パケット処理部724は、自装置が最終の中継ノードであると判断する場合には、最終のSlotに格納されたアドレスを「Dst.」フィールドに格納する。そして、パケット処理部724は、RHOより後方のパケットのデータをRHOの容量分前方にシフトすることによって、RHOを削除する。
【0095】
一方、パケット処理部724は、自装置が最終の中継ノードでないと判断する場合には、パケット送受信部740から出力されたパケットの「Segm.Left」フィールドを参照して、このパケットが次に経由されるべき中継ノードのアドレスが格納されたSlotを特定する。パケット処理部742は、特定したSlotに格納されているアドレスを「Dst.」フィールドに格納する。そして、パケット処理部742は、特定したSlotより後方のパケットのデータを、特定したSlotから最前のSlotまでの容量分、前方へシフトする。すなわち、パケット処理部742は、特定したSlotから最前のSlotまでのSlotに格納されたアドレスは既に経由したノードのアドレスであると判断して、これらのSlotに格納されているアドレスを削除する。さらに、パケット処理部742は、「Segm.Left」フィールドに格納された数から1を減算する。
【0096】
図16(d)は、TN74によって送信されるパケットの例を示す図である。SN10からDN80までの経路が図12に示される形態である場合に、パケット処理部742は、TN72によって送信されたパケット(図16(c)参照)を取得すると、「Segm.Left」フィールドに格納された数値が「1」であることから、自装置が最終の中継ノードであると判断する。そして、パケット処理部742は、最終のSlotであるSlot3に格納されたDN80のアドレスを「Dst.」フィールドに格納する。さらに、パケット処理部742は、RHOより後方のパケットのデータをRHOの容量分前方にシフトすることによって、図16(d)に示されるパケットを生成する。
【0097】
DN80は、SN10によって送信されたパケットの送信先のノードである。DN80は、本実施形態では、TN74と無線リンクを介して接続されている。DN80としては、例えば無線LANのためのLANカードが搭載されたパーソナルコンピュータ、無線LAN機能を内蔵した携帯電話といった移動通信端末が例示される。
【0098】
図15は、DN80の機能的な構成を示す図である。図15に示されるように、DN80は、パケット受信部800を有している。パケット受信部800は、他のノードから送信されたパケットを受信する部分である。
【0099】
以下、パケット通信システム3の動作を説明し、併せて本発明の第3実施形態にかかるパケット通信方法について説明する。図17は、第3実施形態にかかるパケット通信方法のフローチャートである。
【0100】
図17に示すように、本実施形態のパケット通信方法によれば、まず、SN10によってパケットにRHOが付加され、パケットの「Dst.」フィールドに次に経由すべきノードのアドレスが格納される。そして、SN10によって、上述したようにRHOの「Type」フィールド、「Segm.Left」フィールドが設定され、Slotに経由順にノードのアドレスが格納される(ステップS301)。SN10は、このように設定されたパケットを「Dst.」フィールドにアドレスが格納されたノードに送信する(ステップS302)。
【0101】
次いで、上述したTN70及びTN72のごとき中継ノードによってパケットが処理されると共に中継され(ステップS303)、使用済みアドレス削除可能なTN74がそのパケットを受信する(ステップS304)。
【0102】
TN74では、パケット送受信部740が受信したパケットをパケット処理部742に出力し、パケット処理部742がそのパケットの「Segm.Left」フィールドを参照することによって、上述したように自装置が最終の中継ノードであるか否かを判断する(ステップS305)。すなわち、パケット処理部742は、「Segm.Left」フィールドが「1」である場合には、自装置が最終の中継ノードであると判断し、「Segm.Left」フィールドが「1」より大きい場合には、他にこのパケットを中継すべき中継ノードがあるものと判断する。
【0103】
パケット処理部742は、自装置が最終の中継ノードであると判断する場合には、このパケットの送信先のノードであるDN80のアドレスを、「Dst.」フィールドに格納する(ステップS306)。すなわち、パケット処理部742は、最終のSlotに格納されているアドレスを「Dst.」フィールドに格納する。そして、パケット処理部742は、RHOのサイズ分RHOの後方のデータをパケットの前方へシフトすることによって、RHOを削除する(ステップS307)。
【0104】
パケット処理部742は、以上の処理を施したパケットをパケット送受信部740に出力し、パケット送受信部740はパケット処理部742によって出力されたパケットを「Dst.」フィールドにアドレスが格納されたDN80に送信する(ステップS308)。
【0105】
一方、ステップS305の条件分岐において、自装置が最終の中継ノードでないと判断する場合には、パケット処理部742は、「Segm.Left」フィールドに格納された数を参照し、この数から次にこのパケットが経由されるべき中継ノードのアドレスが格納されたSlotを特定する。パケット処理部742は、特定したSlotに格納されたアドレスを、「Dst.」フィールドに格納する(ステップS309)。そして、パケット処理部742は、特定したSlotより後方のパケットのデータを、特定したSlotから最前のSlotまでの容量分、前方へシフトする(ステップS310)。さらに、パケット処理部742は、「Segm.Left」フィールドに格納された数から1を減算する(ステップS311)。
【0106】
パケット処理部742は、以上の処理を施したパケットをパケット送受信部740に出力し、パケット送受信部740はパケット処理部742によって出力されたパケットを「Dst.」フィールドにアドレスが格納されたTNに送信する(ステップS312)。そして、TN74によって送信されたパケットを受信したTNが、そのパケットを上述したTN70や72の如く中継する(ステップS313)。
【0107】
以上のように、中継ノードを経由したパケットが、最後に、DN80によって受信される(ステップS314)。
【0108】
以下、本実施形態にかかるパケット通信システム3の作用及び効果について説明する。パケット通信システム3には、使用済みアドレスを削除可能なTN74が含まれており、TN74によって、既に経由した中継ノードのアドレスが格納された領域が、パケットの後方のデータによって上書きされる。したがって、TN74によって受信されたパケットは、TN74によって、少なくともかかる領域分の容量が削減されたパケットとされる。このように、TN74によって、パケットのサイズが小さくされ、このパケットの通信が行われるネットワークの負荷が低減される。特に、無線リンクは、その帯域が狭いので、無線リンクに接続されるノードとして、使用済みアドレスを削除可能なTN74は好適である。
【0109】
また、本実施形態のパケット通信システム3は、既に経由したアドレスが格納されているパケットの領域を削除する機能を全ての中継ノードに設けなくとも、使用済みアドレスを削除可能なTN74を無線リンクと接続するといったように適切な個所に柔軟に配置することによって、ネットワークの負荷が低減される。したがって、本実施形態のパケット通信システム3は、第1及び第2実施形態のパケット通信システムと比較して、最小限の機能拡張によってネットワークリソースの有効活用を図ることができる。
【0110】
また、TN74は、RHOに所定のタイプ情報が設定されている場合、すなわち、「Type」フィールドに「5」が格納されている場合のみ、上述したパケット処理を行うので、このパケット処理を柔軟に適用することができる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、送信元のノードから送信先のノードにパケットを中継する中継ノードが、パケットを受信した場合に、そのパケットの宛先アドレス格納領域に、第2のヘッダに含まれる経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスを格納する。また、経由アドレス格納領域において、ノードのアドレスが格納された先頭の領域より後方のパケットのデータを、1つのアドレスのサイズに相当する分だけ、前方へシフトする。これによって、中継ノードによって中継される度に、既に不要となったアドレス分のサイズが削減されたパケットを送信できるので、第2のヘッダよってパケットが中継される経路を設定しつつ、パケットのサイズを小さくして、ネットワークに与える負荷を抑制することが可能となる。
【0112】
また、本発明によれば、使用済みアドレスを削除可能な中継ノードに受信されたパケットは、該中継ノードによって既に経由したノードのアドレスが削除されサイズが縮小されたパケットとされるので、このパケットを中継するネットワークに与える負荷が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1実施形態にかかるパケット通信システムの構成を示す図である。
【図2】図2は、SNの機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、IPv6のパケットを説明する図である。
【図4】図4(a)は、SNによって送信されるパケットの例である。
図4(b1)は、TNによって中継されるパケットの例である。
図4(b2)は、TNによって中継されるパケットの例である。
図4(c)は、TNによって中継されるパケットの例である。
図4(d)は、TNによって中継されるパケットの例である。
【図5】図5は、第1実施形態にかかるTNの機能的な構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、第1実施形態にかかるDNの機能的な構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、第1実施形態にかかるパケット通信方法のフローチャートである。
【図8】図8は、第2実施形態にかかるパケット通信システムの構成を示す図である。
【図9】図9は、第2実施形態にかかるTNの機能的な構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、第2実施形態にかかるSNからのパケットを第1に経由するTNの機能的な構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、第2実施形態にかかるパケット通信方法のフローチャートである。
【図12】図12は、第3実施形態にかかるパケット通信システムの構成を示す図である。
【図13】図13は、中継ノードの機能的な構成を示す図である。
【図14】図14は、使用済みアドレスを削除可能な中継ノードの機能的な構成を示す図である。
【図15】図15は、送信先のノードの機能的な構成を示す図である。
【図16】図16(a)は、SNによって送信されるパケットの例を示す図である。
図16(b)は、中継ノードによって中継されるパケットの例を示す図ある。
図16(c)は、中継ノードによって中継されるパケットの例を示す図である。
図16(d)は、使用済みアドレスを削除可能な中継ノードによって中継されるパケットの例を示す図である。
【図17】図17は、第3実施形態にかかるパケット通信方法のフローチャートである。
【符号の説明】
1,2,3…パケット通信システム、10…SN、11…経路設定部、13…経路情報格納部、15…パケット送信部、30〜33,40〜44,70〜74…TN、301…パケット送受信部、302…パケット処理部、303…経路情報格納部、401…パケット送受信部、402…経路設定部、403…経路情報格納部、411…パケット送受信部、412…パケット処理部、413…経路情報格納部、740…パケット送受信部、742…パケット処理部、50…DN、51…パケット受信部、60…DN(移動通信端末)、80…DN。

Claims (25)

  1. 宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域を有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信システムであって、
    前記送信元のノードは、
    前記送信先のノードへ前記パケットを送信するために当該パケットが経由する中継ノードの経路を示す経路情報が格納される経路情報格納手段と、
    前記経路情報格納手段に格納された前記経路情報に基づいて、前記パケットの前記宛先アドレス格納領域に当該パケットが第1に経由する第1の前記中継ノードのアドレスを格納すると共に、当該パケットに前記第2のヘッダを設け、当該経路情報に基づいて、当該パケットが前記第1の中継ノード以降に経由する前記中継ノードのアドレスをその経由順に前記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に前記送信先のノードのアドレスを格納する経路設定手段と、
    前記パケットを送信するパケット送信手段と
    を備え、
    前記中継ノードは、
    前記パケットを受信するパケット受信手段と、
    前記パケット受信手段によって受信される前記パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスが、当該中継ノードのアドレスと一致する場合に、当該パケットにおける前記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスを、前記宛先アドレス格納領域に格納し、前記経由アドレス格納領域の前記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、前記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトするパケット処理を実行するパケット処理手段と、
    前記パケット処理手段によって処理された前記パケットを送信する第2のパケット送信手段と
    を備える
    ことを特徴とするパケット通信システム。
  2. 前記送信元のノードが備える前記経路設定手段は、前記パケットの前記第2のヘッダに所定のタイプ情報を格納し、
    前記中継ノードが備える前記パケット処理手段は、前記パケット受信手段によって受信される前記パケットの前記第2のヘッダに前記所定のタイプ情報が設定されている場合に、前記パケット処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケット通信システム。
  3. 前記中継ノードが備える前記パケット処理手段は、前記パケット処理において、前記パケット受信手段によって受信される前記パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスと当該中継ノードのアドレスが一致し、かつ、前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスが1つであると判断する場合に、前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスを、前記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、当該パケットの前記第2のヘッダの領域より後方のデータを、前記第2のヘッダの容量に相当する分、前方へシフトする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパケット通信システム。
  4. 前記中継ノードは、前記送信先のノードへ前記パケットを送信するために当該パケットが経由する中継ノードの経路を示す経路情報が格納される第2の経路情報格納手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパケット通信システム。
  5. 前記中継ノードが備える前記パケット処理手段は、前記パケット処理において、前記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスをもつ中継ノードが、当該パケットを中継できないと判断する場合に、前記第2の経路情報格納手段に格納された前記経路情報に基いて、当該パケットが次に経由すべき中継ノードのアドレス決定し、当該決定された前記アドレスを当該パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、前記経由アドレス格納領域の前記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、前記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトする
    ことを特徴とする請求項4に記載のパケット通信システム。
  6. 前記中継ノードは、前記パケット受信手段によって受信される前記パケットに前記第2のヘッダが付加されていないと判断する場合に、当該パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスを一時的に記憶すると共に、当該パケットに前記第2のヘッダを設け、前記経路情報格納手段に格納された前記経路情報に基いて、当該パケットが当該中継ノードの次に経由すべき第1の中継ノードのアドレスを前記宛先アドレス格納領域に格納し、当該経路情報に基いて、当該パケットが前記第1の中継ノード以降に経由すべき中継ノードのアドレスをその経由順に前記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に前記一時的に記憶したアドレスを格納する第2の経路設定手段を更に備えることを特徴とする請求項4または5に記載のパケット通信システム。
  7. 前記中継ノードが備える前記第2の経路設定手段は、前記パケットの前記第2のヘッダ領域に所定のタイプ情報を設定し、
    前記中継ノードによって送信される前記パケットが前記中継ノード以降に経由する中継ノードが備える前記パケット処理手段は、当該パケットの前記第2のヘッダに、前記所定のタイプ情報が設定されている場合に、前記パケット処理を実行する
    ことを特徴とする請求項6に記載のパケット通信システム。
  8. 宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域を有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信システムにおける、前記中継ノードであって、
    前記パケットを受信する受信手段と、
    前記パケット受信手段によって受信される前記パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスが、当該中継ノードのアドレスと一致する場合に、当該パケットにおける前記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスを、前記宛先アドレス格納領域に格納し、前記経由アドレス格納領域の前記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、前記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトするパケット処理を実行するパケット処理手段と、
    前記パケット処理手段によって処理された前記パケットを送信する第2のパケット送信手段とを備える
    ことを特徴とする中継ノード。
  9. 前記パケット処理手段は、前記パケット受信手段によって受信される前記パケットの前記第2のヘッダに所定のタイプ情報が設定されている場合に、前記パケット処理を実行する
    ことを特徴とする請求項8に記載の中継ノード。
  10. 前記パケット処理手段は、前記パケット処理において、前記パケット受信手段によって受信される前記パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスと当該中継ノードのアドレスが一致し、かつ、前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスが1つであると判断する場合に、前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスを、前記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、当該パケットの前記第2のヘッダの領域より後方のデータを、前記第2のヘッダの容量に相当する分、前方へシフトすることを特徴とする請求項8又は9に記載の中継ノード。
  11. 前記送信先のノードへ前記パケットを送信するために当該パケットが経由する中継ノードの経路を示す経路情報が格納される第2の経路情報格納手段を更に備えることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の中継ノード。
  12. 前記パケット処理手段は、前記パケット処理において、前記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスをもつ中継ノードが、当該パケットを中継できないと判断する場合に、前記第2の経路情報格納手段に格納された前記経路情報に基いて、当該パケットが次に経由すべき中継ノードのアドレス決定し、当該決定された前記アドレスを当該パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、前記経由アドレス格納領域の前記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、前記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトすることを特徴とする請求項11に記載の中継ノード。
  13. 前記中継ノードは、前記パケット受信手段によって受信される前記パケットに前記第2のヘッダが付加されていないと判断する場合に、当該パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスを一時的に記憶すると共に、当該パケットに前記第2のヘッダを設け、前記経路情報格納手段に格納された前記経路情報に基いて、当該パケットが当該中継ノードの次に経由すべき第1の中継ノードのアドレスを前記宛先アドレス格納領域に格納し、当該経路情報に基いて、当該パケットが前記第1の中継ノード以降に経由すべき中継ノードのアドレスをその経由順に前記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に前記一時的に記憶したアドレスを格納する第2の経路設定手段を更に備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の中継ノード。
  14. 前記第2の経路設定手段は、前記パケットを当該中継ノード以降に中継する中継ノードによって前記パケット処理が実行されるよう、前記パケットの前記第2のヘッダ領域に所定のタイプ情報を設定することを特徴とする請求項13に記載の中継ノード。
  15. 宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域を有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信方法であって、
    前記送信元のノードが備える経路設定手段が、経路情報格納手段に格納された前記パケットを前記送信先のノードへ送信するために当該パケットが経由する中継ノードの経路を示す経路情報に基づいて、前記パケットの前記宛先アドレス格納領域に当該パケットが第1に経由する第1の前記中継ノードのアドレスを格納すると共に、当該パケットに前記第2のヘッダを設け、当該経路情報に基づいて、当該パケットが前記第1の中継ノード以降に経由する前記中継ノードのアドレスをその経由順に前記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に前記送信先のノードのアドレスを格納する経路設定ステップと、
    前記送信元のノードが備えるパケット送信手段が、前記パケットを送信するパケット送信ステップと、
    前記中継ノードが備えるパケット受信手段が前記パケットを受信するパケット受信ステップと、
    前記中継ノードが備えるパケット処理手段が、前記パケット受信手段によって受信される前記パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスが、当該中継ノードのアドレスと一致する場合に、当該パケットにおける前記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスを、前記宛先アドレス格納領域に格納し、前記経由アドレス格納領域の前記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、前記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトするパケット処理を実行するパケット処理ステップと、
    前記中継ノードが備える第2のパケット送信手段が、前記パケット処理手段によって処理された前記パケットを送信する第2のパケット送信ステップと
    を備える
    ことを特徴とするパケット通信方法。
  16. 前記経路設定ステップにおいて、前記送信元のノードが備える前記 経路設定手段は、前記パケットの前記第2のヘッダに所定のタイプ情報を格納し、
    前記パケット処理ステップにおいて、前記中継ノードが備える前記パケット処理手段は、前記パケット受信手段によって受信される前記パケットの前記第2のヘッダに前記所定のタイプ情報が設定されている場合に、前記パケット処理を実行する
    ことを特徴とする請求項15に記載のパケット通信方法。
  17. 前記パケット処理ステップにおいて、前記中継ノードが備える前記パケット処理手段は、前記パケット受信手段によって受信される前記パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスと当該中継ノードのアドレスが一致し、かつ、前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスが1つであると判断する場合に、前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスを、前記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、当該パケットの前記第2のヘッダの領域より後方のデータを、前記第2のヘッダの容量に相当する分、前方へシフトすることを特徴とする請求項15又は16に記載のパケット通信方法。
  18. 前記パケット処理ステップにおいて、前記中継ノードが備える前記パケット処理手段は、前記経由アドレス格納領域の先頭に格納されたアドレスをもつ中継ノードが、当該パケットを中継できないと判断する場合に、前記中継ノードが備える第2の経路情報格納手段に格納された前記送信先のノードへ当該パケットを送信するための中継ノードの経路を示す経路情報に基いて、当該パケットが次に経由すべき中継ノードのアドレス決定し、当該決定された前記アドレスを当該パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納すると共に、前記経由アドレス格納領域の前記アドレスが格納された先頭の領域より後方に格納された当該パケットのデータを、前記アドレスの一つの容量に相当する分、当該パケットの前方にシフトする
    ことを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載のパケット通信方法。
  19. 前記中継ノードの備える第2の経路設定手段が、前記パケット受信手段によって受信される前記パケットに前記第2のヘッダが付加されていないと判断する場合に、当該パケットの前記宛先アドレス格納領域に格納されたアドレスを一時的に記憶すると共に、当該パケットに前記第2のヘッダを設け、前記中継ノードが備える第2の経路情報格納手段に格納された前記送信先のノードへ当該パケットを送信するための中継ノードの経路を示す経路情報に基いて、当該パケットが当該中継ノードの次に経由すべき第1の中継ノードのアドレスを前記宛先アドレス格納領域に格納し、当該経路情報に基いて、当該パケットが前記第1の中継ノード以降に経由すべき中継ノードのアドレスをその経由順に前記経由アドレス格納領域に格納し、当該経由アドレス格納領域における後尾に前記一時的に記憶したアドレスを格納する第2の経路設定ステップを更に備えることを特徴とする請求項15〜18のいずれか1項に記載のパケット通信方法。
  20. 前記第2の経路設定ステップにおいて、前記中継ノードが備える前記第2の経路設定手段は、前記パケットの前記第2のヘッダ領域に所定のタイプ情報を設定し、
    前記パケット処理ステップにおいて、前記中継ノードによって送信される前記パケットが前記中継ノード以降に経由する中継ノードが備える前記パケット処理手段は、当該パケットの前記第2のヘッダに、前記所定のタイプ情報が設定されている場合に、前記パケット処理を実行する
    ことを特徴とする請求項19に記載のパケット通信方法。
  21. 宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域と経由すべきノードの数を格納する経由ノード数格納領域とを有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信システムであって、
    前記送信元のノード又は既に経由した中継ノードによって、経由すべき順にノードのアドレスが前記経由アドレス格納領域に格納され、前記経由ノード数格納領域に以降に経由すべきノードの数が格納された前記第2のヘッダを付加され、前記宛先アドレス格納領域 に自装置のアドレスが格納された前記パケットを受信するパケット受信手段と、
    前記パケット受信手段によって受信されたパケットの前記経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスから次に経由すべきノードのアドレスを抽出して該アドレスを前記宛先アドレス格納領域に格納し、該経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスのうち既に経由した中継ノードのアドレスが格納された領域の容量分、該パケットのデータを前方へシフトし、該経由ノード数格納領域に格納された数を1減少させるパケット処理を実行するパケット処理手段と、
    前記パケット処理手段によって処理された前記パケットを送信するパケット送信手段と
    を備える使用済みアドレスを削除可能な中継ノードを含むパケット通信システム。
  22. 前記パケットは、前記送信元のノード又は既に経由した中継ノードによって、前記第2のヘッダに所定のタイプ情報が格納されており、
    前記パケット処理手段は、前記パケットの前記第2のヘッダに前記所定のタイプ情報が設定されている場合に、前記パケット処理を実行する
    ことを特徴とする請求項21に記載のパケット通信システム。
  23. 宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域と経由すべきノードの数を格納する経由ノード数格納領域とを有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信システムに含まれる、使用済みアドレスを削除可能な中継ノードであって、
    前記送信元のノード又は既に経由した中継ノードによって、経由すべき順にノードのアドレスが前記経由アドレス格納領域に格納され、前記経由ノード数格納領域に以降に経由すべきノードの数が格納された前記第2のヘッダを付加され、前記宛先アドレス格納領域に自装置のアドレスが格納された前記パケットを受信するパケット受信手段と、
    前記パケット受信手段によって受信されたパケットの前記経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスから次に経由すべきノードのアドレスを抽出して該アドレスを前記宛先アドレス格納領域に格納し、該経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスのうち既に経由した中継ノードのアドレスが格納された領域の容量分、該パケットのデータを前方へシフトし、該経由ノード数格納領域に格納された数を1減少させるパケット処理を実行するパケット処理手段と、
    前記パケット処理手段によって処理された前記パケットを送信するパケット送信手段と
    を備える使用済みアドレスを削除可能な中継ノード。
  24. 前記パケットは、前記送信元のノード又は既に経由した中継ノードによって、前記第2のヘッダに所定のタイプ情報が格納されており、
    前記パケット処理手段は、前記パケットの前記第2のヘッダに前記所定のタイプ情報が設定されている場合に、前記パケット処理を実行することを特徴とする
    請求項23に記載の使用済みアドレスを削除可能な中継ノード。
  25. 宛先のノードのアドレスを格納する宛先アドレス格納領域を含む第1のヘッダを備え、経路となる1以上の中継ノードのアドレスを格納する経由アドレス格納領域と経由すべきノードの数を格納する経由ノード数格納領域とを有する第2のヘッダを付加可能なパケットを、送信元のノードから1以上の中継ノードを経由して送信先のノードへ送信するパケット通信方法であって、
    使用済みアドレスを削除可能な中継ノードに備えられたパケット受信手段が、前記送信元のノード又は既に経由した中継ノードによって、経由すべき順にノードのアドレスが前記経由アドレス格納領域に格納され、前記経由ノード数格納領域に以降に経由すべきノードの数が格納された前記第2のヘッダを付加され、前記宛先アドレス格納領域に自装置のアドレスが格納された前記パケットを受信するパケット受信ステップと、
    前記使用済みアドレスを削除可能な中継ノードに備えられたパケット処理手段が、前記 パケット受信手段によって受信されたパケットの前記経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスから次に経由すべきノードのアドレスを抽出して該アドレスを前記宛先アドレス格納領域に格納し、該経由ノード数格納領域に格納された数に基づいて前記経由アドレス格納領域に格納されたアドレスのうち既に経由した中継ノードのアドレスが格納された領域の容量分、該パケットのデータを前方へシフトし、該経由ノード数格納領域に格納された数を1減少させるパケット処理を実行するパケット処理ステップと、
    前記使用済みアドレスを削除可能な中継ノードに備えられたパケット送信手段が、前記パケット処理手段によって処理された前記パケットを送信するパケット送信ステップと
    を備えるパケット通信方法。
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