JP6868958B2 - パケット送信プログラム、情報処理装置、および、障害検出方法 - Google Patents
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Description
図4は、通信装置30の構成の例を説明する図である。通信装置30は、仮想マシン10(10a、10c、10e)、仮想スイッチ31、ネットワークインタフェース32を有する。仮想スイッチ31には、TEP40(40a、40c、40e)が含まれている。また、ネットワークインタフェース32は、送信部33と受信部34を有する。送信部33は、パケットをネットワーク中の他の装置に送信する。受信部34は、ネットワーク中の他の装置からパケットを受信する。通信装置30は、サーバなどを含む任意の情報処理装置として実現される。なお、図4は、通信装置30の一例であり、通信装置30中で動作する仮想マシン10の数は任意に変更され得る。さらに、仮想スイッチ31で実現されるTEP40の数も実装に応じて任意に変更され得る。
図9は、第2の実施形態で用いられる通信装置30に含まれているTEP50の構成の例を説明する図である。TEP50は、記憶部51、複製回数決定部52、パケット複製部53、計数部54を備え、さらに、パケット照合部41、ハッシュ計算部42、外部ヘッダ付加部43、外部ヘッダ照合部45、外部ヘッダ除去部46を備える。なお、第2の実施形態では、仮想マシン10から出力されたパケットは、パケット照合部41とパケット複製部53に入力される。パケット複製部53では、複製回数決定部52で決定された複製回数分だけ、検出パケットが複製される。さらに、記憶部51は、複製される検出パケットのヘッダと、個々の検出パケットの複製回数から求めた応答パケットの受信予測数を記憶している。記憶部51が保持する情報の詳細については図10を参照しながら説明する。パケット照合部41、ハッシュ計算部42、外部ヘッダ付加部43、外部ヘッダ照合部45、外部ヘッダ除去部46で行われる処理は、第1の実施形態と同様である。計数部54では、検出パケットに対して通信先から送信されてきた応答パケットの数を計数する。このとき、計数部54は、適宜、記憶部51中に記憶されている情報を使用する。
ここで、Nは、検出パケットの複製回数であり、Mは検出パケットに対する応答パケットを受信した回数である。従って、検出パケットの送信時には、R=N(複製回数)に設定される。
宛先MACアドレス :MA3
VLAN ID :VID2
Etherタイプ :0x0800
プロトコル :ICMP
送信元IPアドレス :IP3
宛先IPアドレス :IP4
ICMPヘッダのタイプ:8(Echo Request)
コード :0
すると、記憶部51aは、パケット照合部41aから通知された照合情報をエントリ番号に対応付けて記憶する。この例では、図10のNo.2のエントリの照合情報が記憶部51aに記録される。
宛先MACアドレス :MA4
VLAN ID :VID2
Etherタイプ :0x0800
プロトコル :ICMP
送信元IPアドレス :IP4
宛先IPアドレス :IP3
ICMPヘッダのタイプ:0(Echo Reply)
コード :0
仮想マシン10bは、生成した応答パケットを仮想マシン10aに向けて送信する(矢印A4)。
宛先MACアドレス :MA4
VLAN ID :VID2
Etherタイプ :0x0800
プロトコル :ICMP
送信元IPアドレス :IP4
宛先IPアドレス :IP3
ICMPヘッダのタイプ:0(Echo Reply)
コード :0
従って、計数部54aは、入力されたパケットは、図10のNo.2のエントリの検出パケットに対する応答であると判定する。計数部54aは、No.2のエントリの受信予測数を2から1に変更する。さらに、計数部54aは、応答パケットを破棄する。
第1、第2の実施形態でも複数の経路での障害の発生を検出できる可能性は高められるが、複製された検出パケット同士が同じ経路をたどって送信される可能性もある。そこで、第3の実施形態では、仮想マシン10間の通信に使用されている経路の数に応じて、所定の確率で全ての経路の状況を判定することができるパケットの複製回数を、複製回数に設定する場合の例を説明する。第3の実施形態は、第2の実施形態で複製回数決定部52が行う処理を変形したものである。
第4の実施形態では、管理装置80が通信装置30や転送装置70と通信することにより、各装置を経由した検出パケットの送信元と宛先を特定し、通信経路での障害の有無を判定するシステムの例を説明する。
宛先MACアドレス :MA1
VLAN ID :VID1
Etherタイプ :0x0800
プロトコル :ICMP
送信元IPアドレス :IPa
宛先IPアドレス :IPb
ICMPヘッダのタイプ:8(Echo Request)
コード :0
宛先IPアドレス(内部ヘッダ):IPb
送信元ポート番号(外部ヘッダ):A
なお、実施形態は上記に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
(付記1)
送信対象のパケットについて、宛先装置に至る経路の選択に使用される情報として第1の値を前記パケットに含まれる情報から算出し、
前記パケットが前記宛先装置との間の通信経路の障害の検出に用いる検出パケットである場合、前記第1の値と、前記検出パケットを送信するたびに変更される値との演算により、第2の値を求めると共に、前記検出パケットに前記第2の値を含む外部ヘッダを付加し、
前記パケットが前記検出パケットではない場合、前記パケットに前記第1の値を含む外部ヘッダを付加し、
前記外部ヘッダを付加したパケットを宛先装置に向けて送信する
処理を情報処理装置に行わせることを特徴とするパケット送信プログラム。
(付記2)
前記検出パケットを複製することにより、第1のパケットと第2のパケットを生成し、
前記第1のパケットに付加する外部ヘッダに前記第2の値として含める値を、前記第1の値と、前記検出パケットを送信するたびに変更される値として選択された第3の値との演算で得られる値に設定し、
前記第2のパケットに付加する外部ヘッダに前記第2の値として含める値を、前記第1の値と、前記検出パケットを送信するたびに変更される値として選択された第4の値との演算で得られる値に設定する
処理を前記情報処理装置に行わせることを特徴とする付記1に記載のパケット送信プログラム。
(付記3)
前記検出パケットの複製回数を用いて、前記検出パケットに対する応答パケットの受信数の予測数を求め、
前記応答パケットの受信数と前記予測数が等しくなるまで、前記応答パケットを前記検出パケットの入力元に出力せず、
前記応答パケットの受信数と前記予測数が等しい場合、前記応答パケットの1つを、前記入力元に出力する
処理を前記情報処理装置に行わせることを特徴とする付記2に記載のパケット送信プログラム。
(付記4)
前記検出パケットの送信元から前記宛先装置までの間の経路の総数と、前記総数の経路の各々を複製された検出パケットが1つ以上経由する確率を用いて、前記検出パケットの複製回数を決定する
処理を前記情報処理装置に行わせることを特徴とする付記2または3に記載のパケット送信プログラム。
(付記5)
前記第1の値を、前記検出パケットに付加する外部ヘッダ中の送信元ポート番号として計算し、
前記第1のパケットに付加される外部ヘッダの送信元ポート番号を、前記第3の値と前記第1の値の演算で得られる値に設定し、
前記第2のパケットに付加される外部ヘッダの送信元ポート番号を、前記第4の値と前記第1の値の演算で得られる値に設定する
処理を前記情報処理装置に行わせることを特徴とする付記2〜4のいずれか1項に記載のパケット送信プログラム。
(付記6)
送信対象のパケットについて、宛先装置に至る経路の選択に使用される情報として第1の値を前記パケットに含まれる情報から計算するとともに、前記パケットが前記宛先装置との間の通信経路の障害の検出に用いる検出パケットである場合、前記第1の値と、前記検出パケットを送信するたびに変更される値との演算により、第2の値を計算する計算部と、
前記検出パケットに前記第2の値を含む外部ヘッダを付加するとともに、前記送信対象のパケットのうちで前記検出パケットではないパケットに前記第1の値を含む外部ヘッダを付加する付加部と、
前記外部ヘッダを付加したパケットを宛先装置に向けて送信する送信部
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記7)
前記検出パケットが入力されると、前記検出パケットを複製することにより、第1のパケットと第2のパケットを生成する複製部
をさらに備え、
前記付加部は、
前記第1のパケットに付加する外部ヘッダに前記第2の値として含める値を、前記第1の値と、前記検出パケットを送信するたびに変更される値として選択された第3の値との演算で得られる値に設定し、
前記第2のパケットに付加する外部ヘッダに前記第2の値として含める値を、前記第1の値と、前記検出パケットを送信するたびに変更される値として選択された第4の値との演算で得られる値に設定する
ことを特徴とする付記6に記載の情報処理装置。
(請求項8)
前記検出パケットの複製回数から求めた前記検出パケットに対する応答パケットの受信数の予測数を記憶する記憶部と、
前記検出パケットに対する応答パケットの受信数を計数する計数部
をさらに備え、
前記計数部は、
前記応答パケットの受信数と前記予測数が等しくなるまで、前記応答パケットを前記検出パケットの入力元に出力せず、
前記応答パケットの受信数と前記予測数が等しい場合、前記応答パケットの1つを、前記入力元に出力する
ことを特徴とする付記7に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記検出パケットの送信元から前記宛先装置までの間の経路の総数と、前記総数の経路の各々を複製された検出パケットが1つ以上経由する確率を用いて、前記検出パケットの複製回数を決定する決定部
をさらに備えることを特徴とする付記7または8に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記計算部は、
前記第1の値を、前記検出パケットに付加する外部ヘッダ中の送信元ポート番号として計算し、
前記付加部は
前記第1のパケットに付加される外部ヘッダの送信元ポート番号を、前記第3の値と前記第1の値の演算で得られる値に設定し、
前記第2のパケットに付加される外部ヘッダの送信元ポート番号を、前記第4の値と前記第1の値の演算で得られる値に設定する
ことを特徴とする付記7〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記11)
送信対象のパケットについて、宛先装置に至る経路の選択に使用される情報として第1の値を前記パケットに含まれる情報から算出し、
前記パケットが前記宛先装置との間の通信経路の障害の検出に用いる検出パケットである場合、前記第1の値と、前記検出パケットを送信するたびに変更される値との演算により、第2の値を求めると共に、前記検出パケットに前記第2の値を含む外部ヘッダを付加し、
前記パケットが前記検出パケットではない場合、前記パケットに前記第1の値を含む外部ヘッダを付加し、
前記外部ヘッダを付加したパケットを宛先装置に向けて送信し、
前記検出パケットに対する応答パケットが得られるかを判定することにより前記障害を検出する
処理を情報処理装置が行うことを特徴とする障害検出方法。
(付記12)
前記情報処理装置を含むネットワーク中の装置と通信可能な管理装置が、
前記情報処理装置から前記宛先装置に至る経路の候補を決定し、
前記情報処理装置、前記宛先装置、前記情報処理装置と前記宛先装置の間で送受信されるパケットを転送する転送装置の各々から、前記検出パケットに外部ヘッダが付加されたパケットの通過状況を取得し、
前記経路の候補の各々について、当該経路の候補に含まれる転送装置から取得した前記通過状況を用いて、当該経路の候補を介して、前記検出パケットに外部ヘッダが付加されたパケットが前記宛先装置に到達したかを判定することにより、障害の発生を検出する
ことを特徴とする付記11に記載の障害検出方法。
(付記13)
前記通過状況として通知される情報には、前記検出パケットの外部ヘッダに前記第2の値として設定された値が含まれており、
第1の検出パケットの外部ヘッダには、前記第2の値として、前記第1の値と前記検出パケットを送信するたびに変更される値として選択された第3の値との演算で得られる値が設定され、かつ、第2の検出パケットの外部ヘッダには、前記第2の値として、前記第1の値と、前記検出パケットを送信するたびに変更される値として選択された第4の値との演算で得られる値が設定された場合、
前記管理装置は、
前記第1の値と前記第3の値の演算で得られる値を前記通過情報に含めて通知した装置を経由する経路を前記第1の検出パケットが通過したと判定するとともに、前記第1の値と前記第4の値の演算で得られる値を前記通過情報に含めて通知した装置を経由する経路を前記第2の検出パケットが通過したと判定する
ことを特徴とする付記12に記載の障害検出方法。
5、40、50、60 TEP
10 仮想マシン
15 ネットワーク
20 スイッチ
25 サーバ
30 通信装置
31 仮想スイッチ
32 ネットワークインタフェース
33 送信部
34 受信部
41、73 パケット照合部
42 ハッシュ計算部
43 外部ヘッダ付加部
45 外部ヘッダ照合部
46 外部ヘッダ除去部
51、85 記憶部
52 複製回数決定部
53 パケット複製部
54 計数部
61 ヘッダ情報記録部
62、75 管理装置インタフェース
70 転送装置
71 受信ポート
72 スイッチ回路
74、88 記録部
76 送信ポート
80 管理装置
81 インタフェース
86 トポロジ情報
87 アドレス情報
90 処理部
91 設定部
92 取得部
93 経路候補決定部
94 判定部
101 プロセッサ
102 メモリ
103 入力装置
104 出力装置
105 バス
Claims (6)
- 送信対象のパケットについて、宛先装置に至る経路の選択に使用される情報として第1の値を前記パケットに含まれる情報から算出し、
前記パケットが前記宛先装置との間の通信経路の障害の検出に用いる検出パケットである場合、前記第1の値に対する演算であって、前記第1の値と、前記演算が行われるたびに変更される変数の値との前記演算により、第2の値を求めると共に、前記第2の値を前記経路の選択に使用される送信元ポート番号の情報に設定した外部ヘッダを、前記検出パケットに付加し、
前記パケットが前記検出パケットではない場合、前記第1の値を前記経路の選択に使用される送信元ポート番号の情報に設定した外部ヘッダを、前記パケットに付加し、
前記外部ヘッダを付加したパケットを宛先装置に向けて送信する
処理を情報処理装置に行わせることを特徴とするパケット送信プログラム。 - 前記パケットが前記検出パケットである場合、前記検出パケットを複製して複数の検出パケットを生成する処理を前記情報処理装置に更に行わせ、
前記複数の検出パケットの各々についての前記演算では、前記演算が行われるたびに変更される前記変数の値として、前記複数の検出パケットの各々で互いに異なる値を用いる、
ことを特徴とする請求項1に記載のパケット送信プログラム。 - 前記検出パケットの複製により生成する前記複数の検出パケットのパケット数を用いて、前記検出パケットに対する応答パケットの受信数の予測数を求め、
前記応答パケットの受信数と前記予測数が等しくなるまで、前記応答パケットを前記検出パケットの入力元に出力せず、
前記応答パケットの受信数と前記予測数が等しい場合、前記応答パケットの1つを、前記入力元に出力する
処理を前記情報処理装置に行わせることを特徴とする請求項2に記載のパケット送信プログラム。 - 前記検出パケットの送信元から前記宛先装置までの間の経路の総数と、前記総数の経路の各々を複製された検出パケットが1つ以上経由する確率を用いて、前記検出パケットの複製により生成する前記複数の検出パケットのパケット数を決定する
処理を前記情報処理装置に行わせることを特徴とする請求項2または3に記載のパケット送信プログラム。 - 送信対象のパケットについて、宛先装置に至る経路の選択に使用される情報として第1の値を前記パケットに含まれる情報から計算するとともに、前記パケットが前記宛先装置との間の通信経路の障害の検出に用いる検出パケットである場合、前記第1の値に対する演算であって、前記第1の値と、前記演算が行われるたびに変更される変数の値との前記演算により、第2の値を計算する計算部と、
前記第2の値を前記経路の選択に使用される送信元ポート番号の情報に設定した外部ヘッダを、前記検出パケットに付加するとともに、前記第1の値を前記経路の選択に使用される送信元ポート番号の情報に設定した外部ヘッダを、前記送信対象のパケットのうちで前記検出パケットではないパケットに付加する付加部と、
前記外部ヘッダを付加したパケットを宛先装置に向けて送信する送信部
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 送信対象のパケットについて、宛先装置に至る経路の選択に使用される情報として第1の値を前記パケットに含まれる情報から算出し、
前記パケットが前記宛先装置との間の通信経路の障害の検出に用いる検出パケットである場合、前記第1の値に対する演算であって、前記第1の値と、前記演算が行われるたびに変更される変数の値との前記演算により、第2の値を求めると共に、前記第2の値を前記経路の選択に使用される送信元ポート番号の情報に設定した外部ヘッダを、前記検出パケットに付加し、
前記パケットが前記検出パケットではない場合、前記第1の値を前記経路の選択に使用される送信元ポート番号の情報に設定した外部ヘッダを、前記パケットに付加し、
前記外部ヘッダを付加したパケットを宛先装置に向けて送信し、
前記検出パケットに対する応答パケットが得られるかを判定することにより前記障害を検出する
処理を情報処理装置が行うことを特徴とする障害検出方法。
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