JP3673594B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3673594B2
JP3673594B2 JP08462896A JP8462896A JP3673594B2 JP 3673594 B2 JP3673594 B2 JP 3673594B2 JP 08462896 A JP08462896 A JP 08462896A JP 8462896 A JP8462896 A JP 8462896A JP 3673594 B2 JP3673594 B2 JP 3673594B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
developer
toner
density
latent image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08462896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09244421A (ja
Inventor
雄久 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP08462896A priority Critical patent/JP3673594B2/ja
Publication of JPH09244421A publication Critical patent/JPH09244421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3673594B2 publication Critical patent/JP3673594B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、測定用の現像像の画像濃度を検出し、その結果に基づいて現像剤にトナー補給する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置として、潜像担持体としての記録材を搬送する搬送手段と、現像剤を用いて潜像を現像する現像手段とを備え、記録材表面にトナー像を形成するものが知られている。この画像形成装置においては、現像動作に伴い現像剤中のトナーが消費され、現像剤のトナー濃度が低下する。このトナー濃度低下が生じたままの状態で現像を行うと記録材に形成される画像の濃度が低下してしまう。
【0003】
そこで、記録材に形成された画像の現像後の画像濃度を検出し、得られた検出値が予め設定されている基準値より低い場合に、現像剤へ濃縮トナー液を補給する画像形成装置が提案されている(特開昭62−144184号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この提案にかかる装置では、画像濃度の低下が発生してしまってからトナー補給を行なうので、画像濃度の低下を未然に防止することはできない。また、現像剤のトナー濃度が徐々に低下していく段階で画像濃度の低下に先だって現れる画像中の画像濃度のムラ(以下、画像濃度ムラという)の発生も未然に防止することはできない。
【0005】
そこで、先に本出願人は、記録材を搬送する搬送手段と、現像剤を用いて潜像を現像し、該記録材にトナー像を形成する現像装置と、該現像装置に現像剤を供給する現像剤タンクと、該現像剤タンクにトナーを補給するトナー補給装置と、該トナー補給装置が該現像剤タンク中の現像剤に対して補給するトナーの補給量を制御するトナー補給量制御手段と、を備えた画像形成装置において、該画像濃度検出手段が、該記録材における有効画像領域外に形成され、かつ該有効画像領域に形成される有効画像の最高画像濃度よりも低濃度であるパッチ画像の画像濃度を複数箇所で検出する画像濃度検出手段と、該画像濃度検出手段の検出値を用いて該パッチ画像中での濃度差を求める処理手段とを設け、該トナー補給量制御手段を、該処理手段により求めた濃度差に基づいて、トナー補給量を制御するように構成したことを特徴とする画像形成装置を提案した(特願平7−57954号)。
【0006】
上記提案は、次の知見に基づいてなされたものである。すなわち、通常、記録紙上の静電潜像に現像装置を用いて画像を形成する場合、記録紙の電位が小さいほどトナーが付着しにくく画像濃度ムラが発生しやすいという現象が存在し、この現象はトナーの消費にともなって現像液中のトナーが減少するほど顕著に現れてくる。
【0007】
図2は、ベタ画像濃度と画像濃度ムラとの関係を示すグラフである。縦軸はベタ画像(面積率100%)の濃度を示し、画像濃度が高いほど記録紙電位が高い。横軸は画像濃度ムラを示し、ベタ画像内の最高濃度と最低濃度の差が大きいほど画像濃度ムラが大きい。特性線bは、トナーが消費される前の現像液による現像で得られたベタ画像濃度と画像濃度ムラとの関係を示しており、特性線aは、現像を繰り返した後のトナーが消費された現像液による現像で得られたベタ画像濃度と画像濃度ムラとの関係を示している。縦軸に示したベタ画像濃度の値d1は、出力する画像の最高画像濃度であり、ベタ画像濃度の値d2は、出力する画像とは別に形成する測定用のベタ現像像(面積率100%)の画像濃度である。横軸に示す画像濃度ムラの値yは出力画像としてのベタ画像(面積率100%)を目視した場合に画像濃度ムラが目立つかどうかの境界値である。
【0008】
図2において、初期の現像液による現像では特性線bに示すように、上記最高画像濃度d1や上記測定用のベタ画像の画像濃度d2での画像濃度ムラの値xは上記境界値yよりも小さく、目視での画像濃度ムラはほとんどない。一方、現像を繰り返した後の現像液による現像では特性線aに示すように、上記最高画像濃度d1での画像濃度ムラの値xは上記境界値yよりも小さく、目視での画像濃度ムラはほとんどないが、上記測定用のベタ画像の画像濃度d2での画像濃度ムラの値yは上記境界値yになり、目視での画像濃度ムラが発生する。
このように現像を繰り返すことで、特性線bから例えば特性線aというようにベタ画像濃度と画像濃度ムラとの関係が変化して画像濃度ムラが発生しやすくなり、しかも、画像濃度ムラはベタ画像濃度が低いほど発生しやすい。
【0009】
上記提案に係る画像形成装置では、以上のように、現像剤濃度が低下すると、画像濃度ムラが発生し、しかも、この画像濃度ムラが記録紙の電位が小さいほど発生しやすいという現象に着目し、有効画像領域に形成される画像よりも濃度が低い測定用の画像を有効画像領域外に形成することで、画像濃度ムラの発生を検出しやすい状態にしている。そして、この測定用の画像中の画像濃度を複数箇所で検出し、該検出値の差に対応した量のトナーを現像剤に補給している。
【0010】
なお、上記提案に係る画像形成装置の具体例では、画像面積率100%の測定用の画像を用いている。これは、上記具体例がドットによって画像を形成するデジタル式の画像形成装置であるため、測定用の画像として、例えば面積率50%の中間濃度のものを使用すると、光学センサによる測定にあたってドット部についてのセンサ信号を用いて濃度差を検出するのに、ドット部と非ドット部との区別をする必要があり、制御が複雑になるのを避けるという理由による。
また、階調をドットの面積率で表現する種類のプリンタでは、記録紙上におけるベタ画像部(面積率100%)と中間濃度部(例えば面積率50%)とで1つのドットの電位が同じであっても、ベタ画像部の方が画像濃度ムラが目立ちやすい。例えば、1ドットの電位が70Vとすると、ベタ画像部(面積率100%)では70V電位のドットが記録紙一面に存在するのに対して、中間濃度部(面積率50%)ではこのドットが1ドットおきで印字されていない部分が存在するため、目で見たときに少々の画像濃度ムラが生じていても目立ちにくく、逆に、ベタ画像部においては少しでも画像濃度ムラが生じると目立ってしまう。よって、測定用の画像としてベタ画像を用い、かつそれについての上記境界値yを求めて使用すれば、画像濃度ムラが生じ易いベタ画像部での濃度ムラ発生を確実に防止すると同時に、中間濃度部やハイライト部の濃度ムラも未然に防止できるいう理由による。
【0011】
例えば、画像面積率100%のパッチ画像において発生した画像濃度ムラが非常に小さく、また画像面積率がベタ画像濃度よりも小さい中間濃度部、ハイライト部においても画像濃度ムラが目立たない程度の限界の濃度差yを予め実験でもとめて設定値yとしておく。また、ベタ画像濃度の濃度差がこの設定値y以上になったときに、濃度差yにもどすまで現像剤に補給すべきトナー量も予め実験によって求めておく。そして、画像形成動作を行うのに伴い、所定のタイミングで上記パッチ画像を測定用に作成し、作成したパッチ画像中の画像濃度を上記画像濃度検出手段で複数箇所検出する。この検出結果を処理手段により処理し、例えば、検出された複数の検出値のうちの最高値と最低値とから濃度差を求める。この濃度差が上記設定値y以上であれば、上記濃度差yに戻すための量として予め求めたトナー量を、現像剤に補給する。
従って、この装置では、パッチ画像中の濃度を検出し、有効画像領域よりも先に発生するパッチ画像の画像濃度ムラを検知することによって、該有効画像領域に形成される画像に画像濃度ムラが発生する前に現像剤にトナーを補給することができる。
なお、現像剤濃度が低下すると、画像濃度ムラが発生し、しかも、この画像濃度ムラが記録紙の電位が小さいほど発生しやすいという現象は、デジタル式の画像形成装置のみならずアナログ式の画像形成装置でも同様に生じる現像である。
【0012】
本発明は、上記提案に係る画像形成装置の改良に関するものであり、その目的とするところは、画像濃度の低下が発生する前に現像剤が画像濃度の低下を発生させやすい状態となったことの検出、及び、該検出に基づく現像剤へのトナーを補給を自動的に行って、画像濃度の低下や画像濃度ムラの発生を未然に防止できる画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の画像形成装置は、潜像担持体上の潜像を現像する現像装置と、該現像装置の現像剤中にトナーを補給するトナー補給装置とを有し、形成対象の画像である有効画像の潜像とは別に潜像担持体上に測定用潜像を形成し、該測定用潜像を前記現像装置で現像して測定用現像像を形成し、該測定用現像像の画像濃度を検出した結果に基づいて前記トナー補給装置によるトナー補給を制御する画像形成装置において、該測定用現像像の画像濃度が前記有効画像としてベタ画像(画像面積率100%の画像)を形成したときの画像濃度よりも薄い所定の画像濃度になるように、前記有効画像の現像像と前記測定用現像像との間で画像形成条件を切り替えて前記測定用現像像を形成し、前記測定用現像像の複数箇所における画像濃度検出の結果を用いて該測定用現像像中での濃度差を求め、該濃度差に基づいて前記トナー補給装置に該有効画像の潜像を現像中のトナー補給を制御することを特徴とするものである。
請求項2の画像形成装置は、請求項1の画像形成装置において、上記現像装置が、上記潜像担持体に対して現像液を供給する現像部と、該現像部に供給する現像液を収容する現像液タンクとを有し、上記トナー補給装置は、該現像液タンクにトナーを補給することを特徴とするものである。
請求項3の画像形成装置は、請求項2の画像形成装置において、上記現像装置が、上記現像部から上記現像液タンクに現像液を回収する現像液回収パイプを有し、上記トナー補給装置が、補給用のトナーを収容するトナー容器と、該トナー容器を該現像液回収パイプに接続するためのトナー補給パイプとを有することを特徴とするものである。
請求項4の画像形成装置は、請求項3の画像形成装置において、上記現像装置が、上記現像液タンクから上記現像部に現像液を供給する現像液供給パイプと、該現像部と該現像液タンクとの間に、該現像液供給パイプと上記現像液回収パイプとで現像液流通経路が形成された状態で、該現像液回収パイプに負圧を発生させて該現像部と現像液タンクとの間で現像液を循環させるための負圧発生手段とを有し、上記トナー補給装置を、上記トナー容器が上記トナー補給パイプを介して該現像液回収パイプに連通する状態と、この連通を遮断する状態とを取り得るように構成し、かつ、上記現像装置に、該連通する状態と、該遮断する状態とで、上記現像液を循環させるにあたって負圧が変化しないよう、該現像液パイプに発生させる負圧を制御する負圧制御手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項5の画像形成装置は、上記潜像担持体を一様帯電した後に露光による潜像書き込みを行うか、あるいは、他の潜像担持体を一様帯電した後に露光による潜像書き込みを行って形成した潜像を上記潜像担持体に転写するかして、上記潜像担持体上に潜像を形成する請求項1の画像形成装置において、上記切り替える画像形成条件が、前記露光の光量であることを特徴とするものである。
請求項6の画像形成装置は、装置内で上記潜像担持体を所定方向に搬送しながら画像を形成する請求項5の画像形成装置において、上記測定用現像像が、潜像担持体の搬送方向における上記出力する画像の先端部近傍から後端部近傍まで切れ目なく形成されることを特徴とするものである。
【0014】
以上の請求項1乃至の画像形成装置においては、前述の提案に係る画像形成装置と同様に、画像濃度ムラの発生を検出しやすい、有効画像領域に形成される画像よりも濃度が低い測定用の現像像を有効画像領域外に形成し、この測定用の現像像の複数箇所の画像濃度を検出し、該検出結果を用いて該測定用現像像中での濃度差を求め、該濃度差に基づいてトナー補給装置によるトナー補給を制御する。しかも、有効画像の現像像を作成するときとは画像形成条件を切り替えることで前記測定用現像像を形成することにより、例えば、測定用現像像を作成するためのテスト用原稿などを用いることなく、自動的に、測定用現像像の作成及び検出をできるようにした。
【0015】
ここで、図3は、正規現像を行う画像形成装置における記録材の潜像電位と画像濃度との関係を示すグラフであり、縦軸は画像濃度、横軸は潜像電位をそれぞれ示している。このグラフによれば、記録材上の潜像電位が高くなるほど画像濃度が高くなり、ある程度の潜像電位になると画像濃度がそれ以上上がらなくなるような特性であることがわかる。測定用現像像の画像濃度を有効画像の最高画像濃度よりも低濃度となるように形成するには、測定用潜像の潜像電位p2を有効画像の潜像電位p1よりも小さくすればよい。このように有効画像の潜像と測定用潜像画像とで、潜像形成に当たっての印写条件を異ならせることにより、これらの現像像の画像濃度d2、d1を、前述の図2中の画像濃度d2、d1に対応させることができる。
【0016】
そこで、請求項の画像形成装置においては、上記露光の光量を、上記潜像担持体に形成される測定用潜像の現像像の画像濃度が、上記有効画像領域内に形成される有効画像の最高画像濃度よりも低くなる露光状態になるよう切り替える。現像装置で潜像を現像すると、有効画像領域内に形成される有効画像の最高画像濃度に比して、測定用現像像の画像濃度が低濃度になるようにする
【0017】
なお、図4は、記録材の現像速度と画像濃度との関係を示すグラフであり、縦軸は画像濃度、横軸は記録材の現像速度をそれぞれ示している。このグラフによれば、記録材の現像速度が遅くなるほど画像濃度が高くなり、ある程度の速度まで遅くなると画像濃度がそれ以上濃くならないような特性であることがわかる。測定用現像像の画像濃度を有効画像の最高画像濃度よりも低濃度となるように形成するには、測定用潜像の現像速度v2を有効画像潜像の現像速度v1よりも早くし、現像時間を短くすればよい。このように有効画像と測定用画像とで印写条件としての現像時間を異ならせることにより、これらの画像濃度d1,d2を、図2中の画像濃度d1,d2に対応させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
以下、本発明を湿式画像形成装置であるカラープリンタに適用した第1の実施形態について説明する。図5は本実施形態に係るカラープリンタの概略構成を示す正面図である。潜像担持体としての静電記録紙(以下、記録紙という)71が、記録面を外側にしてロール状に巻かれ、記録紙ロール70として、図示しない紙管ホルダによってプリンタ本体に装着されている。上記記録紙ロールからくり出された記録紙71を装着する搬送手段としてのクランプドラム11の外周部11aの一部には平面部11bが形成され、その平面部11bには、記録紙71の先端を掴む記録紙固定部材としてのクランプ爪12と、記録紙71を排出するときに平面部11b上の記録紙71を浮き上がらせるイジェクトピン13が設けられている。このクランプ爪12及びイジェクトピン13は、クランプドラム11内部に設けたそれぞれの回転軸に一体化されて取り付けられ、各回転軸は、クランプドラム11の端面から外側に突出している。そして、クランプ爪12の開閉動作及びイジェクトピン13の出入動作を行なうために、クランプドラム11のフランジ部の端面外のそれぞれの回転軸の軸端には、カム状のレバー(不図示)が取り付けられ、プリンタの側板側には、該カム状のレバーに必要に応じて接触するようにクランプドラム11の回転軸方向に移動するピン(不図示)が設けられている。
【0019】
上記クランプドラム11へ記録紙71を装着するときは、まず、平面部11bが給紙位置(ほぼ最上部)に来たときに、クランプドラム11の回転を一旦停止させる。このとき、クランプ爪12は開いている。記録紙71の先端が、ガイドコロ72、カッター73を経て、給紙ローラ74のニップ部に挿入されると、図示しない紙センサによってその先端が検知される。そして、記録紙71の先端が、クランプ爪12へわずかにバックリングする程度に突き当たる。その後、クランプドラム11が矢印方向に回転すると、クランプ爪12の上記カム状のレバーと、プリンタの側板側の上記ピンとの係合が外れ、クランプ爪12が閉じて記録紙71を掴み、さらにクランプドラム11が回転すると、記録紙71がクランプドラム11面に巻き付けられる。クランプドラム11は、記録紙71が所定の長さまで巻き付けられる角度まで回転すると一旦停止し、カッター73が動作して記録紙71がロール部70側から切り離される。
【0020】
上記クランプドラム11の周囲には、他の像担持体としての感光体ドラム21、感光体ドラム21の感光体への書き込みを行なう露光装置、記録紙71に転写された静電潜像を、液体キャリアにトナーが分散されてなる現像液を用いて現像する湿式現像装置等が配設されている。
【0021】
上記露光装置は、図示しないレーザダイオード(以下、LDという)、ポリゴンミラー31及びその駆動モータ、ビームエキスパンダー(不図示)、f-θレンズ及びシリンドリカルレンズ等のレンズ群32、第1ミラー33、第2ミラー34、同期検知ミラー35、同期検知センサ36等より構成される。LDから出射したレーザー光は、ポリゴンミラー31面で反射し、レンズ群32を通って絞られ、さらに第1ミラー33、第2ミラー34で反射されて、集束されたレーザー光が感光体ドラム21面に到達し、これにより、記録画像が静電潜像として感光体ドラム21上に書き込まれる。LDから感光体ドラム21面までの光路長は、レンズ群32によって絞られたレーザービーム径が最小になるように設定される。本実施形態では、LD、ポリゴンミラー31、レンズ群32等をベース上に一体で構成し、このベースを図5の左右方向に移動することによって、上記光路長の調整を図っている。
【0022】
係る露光装置により感光体ドラム21に形成された静電潜像は、クランプドラム11との間で記録紙71へと転写され、記録紙71上には、感光体に形成された静電潜像が転写され、感光体ドラムに形成された静電潜像と鏡像関係にある静電潜像が形成される。記録紙71に転写された静電潜像は、湿式現像装置のスリット現像ヘッド(以下、現像ヘッドという)60により、現像液10で現像され可視像化される。
【0023】
上記湿式現像装置の構成を簡略化して図6に示す。この湿式現像装置は、現像ヘッド60、吸引ポンプ61、電磁弁62、現像剤タンクとしての現像液タンク64、現像液供給パイプ65、現像液回収パイプ66等から構成されている。上記現像ヘッド60は、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(bk)、特別色(sp)用の5個があり、クランプドラム11面に密着するような形状に作られ、クランプドラム11と非現像時において約2mm離れた状態で、放射状に配置されている。また、現像ヘッド60のクランプドラム11に対向する面には、クランプドラム11の軸方向に延在する少なくとも1本の現像溝60aが彫られている。そして、上記現像ヘッド60は、図示しない上下移動装置により、クランプドラム11に近接する位置と、これから離間し位置との間で移動できるようになっている。
【0024】
上記湿式現像装置による現像時には、図5に示すように、クランプドラム11が矢印方向に回転し、静電潜像が形成された記録紙71の先端が現像ヘッド60との対向位置を通過するとき、上記上下移動装置で、現像ヘッド60をクランプドラム11面側に押しつけ、記録紙71に密着させる。
【0025】
そして、記録紙71によって現像ヘッド60の現像溝60aが略密閉された状態で、吸引ポンプ61により、その密閉された現像溝60aが負圧にされ、現像液10が現像液タンク64、現像液供給パイプ65、現像ヘッド60、現像液回収パイプ66、吸引ポンプ61、現像液タンク64間を循環することにより、現像ヘッド60の現像溝60aに現像液10が供給され、記録紙71上に転写された静電潜像が現像される。
【0026】
そして、記録紙71の画像形成部の後端が現像ヘッド60との対向位置を通過した後、電磁弁62により現像液10の供給が停止され、一定時間現像液10のスクイズが行なわれる。このスクイズが終了した後、吸引ポンプ61が停止され、上記移動装置で現像ヘッド60がクランプドラム11から離される。このとき、上記スクイズが完全でないと、記録紙71の後部に現像液10が残留しているので、ブロッタローラ41により、この残留液が完全に除去される。また、ファン42によって、記録紙71とブロッタローラ41とを乾燥させる。
【0027】
上記現像の後、記録紙71上には残留電位が残っており、次の工程において混色を防止するために、除電スコロトロン43により除電を行ない、残留電位を除去する。そして、すべての現像ヘッド60による現像が終了すると、クランプドラム11は排紙位置まで駆動され、クランプ爪12が開き、イジェクトピン13が突き出て、記録紙71の先端をクランプドラム11から浮き上がらせて、記録紙71が排紙テーブル77に排出される。
【0028】
また、図7は、この実施形態のカラープリンタの制御のフローチャートである。プリンタの電源がONされる(ステップS1)と、現像ヘッド60、クランプドラム11及び静電潜像の書き込み部のイニシャライズ(初期設定)が行なわれる(ステップS2)。上記現像ヘッド60をイニシャライズするにあっては、プリンタ入力部の現像ヘッドホームポジションセンサが、現像ヘッド60のホームポジションを検出している。ここで、ホームポジションとは、各現像ヘッド60がすべて下降されている状態で、かつ、次に上昇する現像ヘッド60が作像プロセスにおいて1番目に用いる色の現像ヘッド60であるように設定されている状態である。プリンタの電源がONされたとき、現像ヘッドホームポジションセンサの出力をチェックして、現像ヘッドの現在の位置がホームポジションである場合には動作せずに、ホームポジションでない場合には、上下移動装置によって現像ヘッドをホームポジションの位置にする。
【0029】
上記現像ヘッド60のイニシャライズが終了した後、クランプドラム11のイニシャライズが行なわれる。図示しないドラムホームポジションセンサか゜クランプドラム11上の検出部を検出する。ドラム駆動モータがONされ、ドラムホームポジションセンサがクランプドラム11上の該検出部を検出するまで、クランプドラム11が回転駆動され、クランプドラム11の回転位置(角度)が認識できることを確認する。そして、ポリゴンミラー31用のモータがONされて、ポリゴンミラー31の回転を安定させ、その後、LD駆動系の電源をONする。
【0030】
次に、クランプドラム11が回転し、所定の位置で、給紙ソレノイドをONしてクランプ爪12を開放しながらクランプ部を真上までもっていき、クランプドラム11を停止して、プリンタを給紙待機状態にする(ステップS3)。
【0031】
次に、上記給紙待機状態で、記録紙71がクランプドラム11のクランプ部にセットされ、ユーザーが操作部4の所定のスイッチを押すことによって、クランプドラム11上に記録紙71を巻き付ける動作が開始される。記録紙71がロール紙の場合にはカット動作を行なって、給紙動作が終了する(ステップS4)。
【0032】
次に、クランプドラム11は回転を続け、記録紙71が巻き付けられた状態で、静電潜像の書き込み動作のスタートを待つREADY位置で停止する(ステップS5)。
【0033】
次に、ユーザーが操作部の所定のスイッチを押すことによって、静電潜像の書き込み及び現像が行なわれる(ステップS6)。すなわち、ユーザーが上記スイッチを押すと、クランプドラム11が回転し始め、感光体ドラム21の周囲に配設された除電用LED24、帯電チャージャ23用電源等がONする。クランプドラム11は回転を続け、クランプドラム11上の検出部が書き込み開始位置検出センサに検出され、その検出値がプリンタ制御部1に入力される。このとき、プリンタ制御部から書き込み部に書き込みスタート信号が出力され、感光体ドラム21への静電潜像の形成が開始される。また、感光体ドラム21からクランプドラム11上の記録紙71に静電潜像の転写するために用いる静電転写用電源がONされる。以上の動作により記録紙71の1枚分の静電潜像の形成及び静電転写が終了した後、帯電チャージャ23用電源、及び静電転写用電源がOFFされ、静電潜像形成動作が終了する。
【0034】
記録紙71上の静電潜像の先端は、上記静電潜像形成動作が終了した時点で感光体ドラム21の直前まできており、クランプドラム11の回転が続けられることにより、クランプドラム11のクランプ部が現像ヘッド60の位置まで送られる。5本ある現像ヘッド60のうち使用する現像ヘッド(以下、アクティブ現像ヘッドという)が、記録紙71上のクランプ部と静電潜像の先端部との間の現像ヘッド上昇位置にきたとき、移動装置を作動させて、アクティブ現像ヘッドを上昇させる。なお、このとき、クランプドラム11を一時停止させてアクティブ現像ヘッドの上昇を待つ方法と、クランプドラム11を停止させずにアクティブ現像ヘッドを上昇させる方法が考えられる。この方法は、記録紙71上のクランプ部と静電潜像の先端部との間の距離が十分にとれるかどうかで選択でき、例えば、十分な距離がとれる場合にはクランプドラム11を停止させずに、アクティブ現像ヘッドを上昇させても問題はない。
【0035】
上記アクティブ現像ヘッドの上昇が完了したら、移動装置を停止する。そして、クランプドラム11を回転させ、上昇したアクティブ現像ヘッドに対応したポンプ61と電磁弁62とをONする。係る動作により、現像液10がアクティブ現像ヘッド内の現像溝60aに供給され、現像が開始される。そして、現像開始とともに、送風ファン42がONされる。現像が継続されるにつれ、記録紙71のクランプ部が除電スコロトロン43の位置に到達し、その到達時点で、除電スコロトロン43の電源である記録紙除電用電源をONする。
【0036】
現像が終了したら、電磁弁62をOFFして現像液10を回収し、回収し終った時点でポンプ61を停止し、アクティブ現像ヘッドを下降させる。そして、もう一度記録紙71のクランプ部が除電スコロトロン43の位置に到達したら、記録紙除電用電源と送風ファン42をOFFする。
【0037】
第1色目に対する静電潜像の書き込み及び現像が終了した後、そのままクランプドラム11は回転を継続し、次の色に対応した静電潜像の書き込み及び現像が開始され、所定回数の静電潜像の書き込み及び現像が終了した場合には、記録紙排出動作にはいる(ステップS7)。
【0038】
上記記録紙排出動作は、クランプ部が真上を過ぎた位置で排出ソレノイドをONし、排出位置でクランプ爪12が開放され、そのままクランプドラム11の回転が継続されることにより行なわれる(ステップS8)。その後、クランプドラム11は回転を継続して、初期設定後と同様に給紙位置にて停止する。
【0039】
以上の、構成及び動作の概略を説明した装置において、プリントが繰り返されると、現像液タンク64内のトナーが消費され現像液10のトナー濃度が低下することにより、記録紙71に形成される画像(トナー像)にムラが生じたり、該画像の画像濃度が低下したりしてしまう。そこで、この実施形態では、記録紙71の有効画像領域の外側に形成される、画像濃度検出用のパッチ画像の濃度が、該有効画像領域内に形成される画像の最高濃度よりも低濃度となるように、該パッチ画像を形成し、このパッチ画像の濃度を検出する画像濃度検出手段と、該画像濃度検出手段によって得られた検出結果に基づいて現像液タンク64中の現像液にトナーを補給するトナー補給装置と設けて、係る画像品質の低下を防止している。また、先にその概略を説明した現像装置についても、画像濃度検出手段とトナー補給装置とを備えた装置に適用するために、先に示した以外の構成を有している。以下、これらの点を説明する。
【0040】
図1は、この現像装置の構成を詳細に示す説明図である。この現像装置が、現像ヘッド60、吸引ポンプ61、現像液タンク64、現像液供給パイプ65、現像液回収パイプ66を備えたものであることは前述の通りであるが、それに加えて、現像液供給パイプ65内と現像液回収パイプ66内とを連通する連通パイプ80、現像液供給パイプ65と連通パイプ80との接続部分に設けられた電磁三方弁からなる循環弁81、現像液回収パイプ66と連通パイプ80との接続部分に設けられた電磁三方弁からなる撹拌弁82等を備えている。また、連通パイプ80にはトナー補給パイプ85の一端部が連通しており、このトナー補給パイプ85の他端部は、その内部に補給用のトナー83が蓄えられたトナー容器84内に連通している。また、このトナー補給パイプ85のトナー容器84から連通パイプ85へと至る部分には、電磁弁からなるトナー補給弁86が設けられている。
【0041】
また、現像ヘッド60により潜像が現像された状態にある、クランプドラム11に搬送される記録紙71の近傍には、この転写紙71に現像された画像の濃度を検出し、その検出結果をプリンタ制御部1に入力する画像濃度検出手段としての濃度検出センサ87が設けられている。なお、以上の説明において、プリンタ制御部1はトナー補給量制御手段に相当する。また、ポンプ61、循環弁81、連通パイプ80、撹拌弁82、トナー容器84、トナー補給パイプ85、及びトナー補給弁86が、現像液タンク64にトナーを補給するトナー補給装置を構成する。
【0042】
また、上記LDの露光光量を調整するLD制御回路100と、感光体ドラム21の帯電電位を制御する帯電用制御回路110と、感光体ドラム21からクランプドラム11上の記録紙71への潜像転写バイアス電圧を制御するバイアス制御回路120と、クランプドラム11の回転速度を制御する回転制御回路130と、ポンプ61の負圧を調整する負圧制御回路140とが設けられており、それぞれプリンタ制御部1からの制御信号によって制御できるようになっている。
【0043】
以上のように構成されたこの装置における、記録紙71に形成される画像の濃度を検出する動作と、係る画像濃度の検出値に基づいてトナー補給装置が現像液タンク64中の現像液にトナーを補給する動作とについて、以下説明する。図8及び図9は、この実施形態における画像濃度の検出とトナー補給動作との制御を示すフローチャートであり、先に図7を用いて説明した実施形態の制御における、ステップS4からステップS6の制御を詳細に示したものである。なお、本実施形態では、負帯電の感光体ドラム21から記録紙71に負帯電の潜像を転写し、これを正極性のトナーで現像する、いわゆるポジ/ポジのプロセスを採用している。
(以下、余白)
【0044】
この装置では、前述の様に、プリンタの電源がONされると、現像ヘッド60とクランプドラムとがイニシャライズされ、給紙待機状態となったプリンタに給紙がなされる。以下、図8に従って説明する。
給紙動作が終わり、READY状態になり、印写を開始すると(ステップS101)、上記プリンタ制御部1は、感光体ドラム21に潜像転写バイアスを印加するように上記バイアス制御回路120を制御する(ステップS102)。次に、上記帯電用制御回路110を制御して、感光体ドラム21における有効画像領域を帯電させる(ステップS103)。次に、上記LD制御回路100を制御して画像部の露光を行う。そして、感光体ドラム21は、クランプドラム11との間で所定の潜像転写バイアスが印加された状態で、クランプドラム11の回転とともに従動回転し、クランプドラム11に巻き付けられている記録紙71に潜像を転写する(ステップS104)。ここで、ステップS105において有効画像部の潜像が記録紙71に転写されたか否かを判別し、転写が終了してなければステップS104に戻り、終了していれば、次のステップS106で、露光をOFFにする。そして、ステップS107で、プリンタ制御部1が帯電用制御回路110を制御して帯電量を切り替える。
【0045】
ここで、本実施形態で採用している現像プロセスは、ポジ/ポジのプロセスであり、感光体ドラム21の帯電量を増加させると、記録紙71に転写された潜像電位も高くなるので、画像濃度検出用のパッチ画像の濃度が、有効画像部の最高濃度よりも低くなるような帯電量で上記感光体ドラム21のパッチ潜像形成領域を帯電させるように、帯電用制御回路110を制御している。これにより、ベタ画像濃度が低いパッチ画像の方が有効画像部の画像よりもトナー濃度低下による画像濃度ムラを早く生じさせ、このパッチ画像の濃度ムラを濃度検出センサ87で検出することにより、有効画像部で画像濃度ムラが発生する前にトナー濃度の低下を検出することができる。
【0046】
そして、上述したように帯電された感光体ドラム21上に形成されたパッチ潜像を記録紙71に転写する。ここで、ステップS109においてパッチ潜像の転写が終了したか否かを判別し、転写が終了してなければステップS108に戻り、終了していれば、次のステップS110で、帯電及び潜像転写バイアスの印加をOFFにする。そして、現像が開始されるステップS111。なお、該静電潜像を現像するための具体的な動作については、先に説明した通りである。
【0047】
なお、有効画像部からパッチ画像部までの距離は、帯電量の切り替え時間、及び帯電チャージャと記録紙71への転写部との距離で決まる。本実施形態では、有効画像部の転写が終了してから帯電量を切り替えるので、帯電量の切り替え時間、及び帯電チャージャと記録紙71への転写部との距離を近付けるように設定すると、有効画像部からパッチ画像部までの距離が近くなり、好ましい。
【0048】
次に、図9における現像動作が開始されると(ステップS111)、上記濃度検出センサ87が、上記記録紙71の有効画像領域の外側に形成されたパッチ画像の複数箇所における画像濃度を検出する(ステップS112)。そして、この検出結果がプリンタ制御部1に入力され、プリンタ制御部1においてあらかじめ設定された処理手順に従い、最大濃度(MAX)と最小濃度(MIN)とを求め(ステップS113)、更に両者の濃度差を求める(ステップS114)。そして、この濃度差と規定濃度差とを比較し、この規定濃度差以上であるか否かを判別する(ステップS115)。そして、規定濃度差以上であれば、後述するトナー補給動作を行い、必要な量のトナーを現像液タンク64内に補給する(ステップS116)。一方、パッチ画像中の濃度差が規定濃度差未満であれば、トナー補給動作は行なわない。そして、次の記録紙排出動作(ステップS117)において、記録紙を排出し、一連の動作が終了する。
【0049】
次に、トナー補給装置が、現像液タンク64中の現像液にトナーを補給する具体的な動作について説明する。図10は、トナー補給動作の制御を示すフローチャートであり、図9のステップS116の制御を詳細に示したものである。トナーを補給するに際しては、まず、プリンタ制御部1が循環弁81への通電をOFFとして、該弁81を現像液供給パイプ65の現像液タンク64側と連通パイプ80とが連通する状態とする(ステップS201)。次に、プリンタ制御部1が撹拌弁82への通電をONとして、現像液回収パイプ66の現像液タンク64側と連通パイプ80とを連通した状態とする(ステップS202)。係る制御により、現像液タンク64から循環弁81、連通パイプ80、撹拌弁82、及び、ポンプ61が設けられた現像液回収パイプ66を介して、再度現像液タンク64へと至る現像液の循環路が形成される。
【0050】
係る循環路が形成された状態で、プリンタ制御装置1はポンプ61を駆動させ、該流路内に負圧を発生させる(ステップS203)。なお、この負圧は、上述した負圧制御回路によって調整される。そうすると、調整された負圧により現像タンク64内の現像液が該循環路内を循環して、現像液に分散するトナーが撹拌されることとなる(ステップS204)。さらに、循環路に負圧が発生した状態で、プリンタ制御部1はトナー補給弁86への通電をONとして(ステップS205)、トナー容器84と連通パイプ80とを連通した状態とする。このことにより、トナー容器84中のトナーが負圧により吸いだされて、連通パイプ80、撹拌弁82、現像液回収パイプ66を介して現像液タンク64へと補給される(ステップS206)。その後プリンタ制御部1は、トナー補給弁86への通電をOFFすることで(ステップS207)トナー容器84と連通パイプ80とが切断された状態として、トナー容器84からのトナーの補給を停止させる。この状態で、しばらく間ポンプ61を駆動させ続け、現像液を循環路中において循環させることにより撹拌し、その後、撹拌弁82への通電をOFFするとともに(ステップS208)、ポンプ61への通電をOFFして(ステップS209)トナー補給を完了する。
【0051】
〔実施形態2〕
以下、本発明を画像形成装置であるカラープリンタに適用した第2の実施形態について説明する。この実施形態の基本的な構成は実施形態1と同じであり、その差異は、上記パッチ画像の画像濃度を有効画像領域内の最高画像濃度よりも低濃度にするための印写条件を、帯電チャージャ23による感光体ドラム21への帯電量を制御する方法に代えて、感光体ドラム21への潜像転写バイアスを制御する方法を用いている点にある。そこで、以下、感光体ドラム21への潜像転写バイアス制御について説明し、他の部分の説明は省略する。なお、現像プロセスは、正帯電の感光体ドラム21を用いて負帯電の潜像を記録紙71に転写し、正極性のトナーで現像する、いわゆるネガ/ポジのプロセスである。
【0052】
図11は、印写開始から現像終了までの制御を示すフローチャートである。なお、以下説明を加える図11に示す動作以外の動作は、先に図7を用いて説明した実施形態1の動作と同じである。
実施形態1と同様に、プリンタの電源がONされると、現像ヘッド60とクランプドラム11とがイニシャライズされ、その後給紙待機状態となったプリンタに給紙がなされて印写を開始し(ステップS301)、このプリンタは静電潜像の書き込みを待つ状態となる。次に、ユーザが操作部4の所定のスイッチを操作するとプリンタ制御部1は、潜像転写バイアスをONし、感光体ドラム21に所定の潜像転写バイアスを印加するようにバイアス制御回路120を制御する(ステップS302)。次に、帯電用制御回路をONして、帯電チャージャ23により感光体ドラム21を一様帯電させる(ステップS303)。そして、LDにより感光体ドラム21へ画像部を露光する。そして、感光体ドラム21とクランプドラム11との間に一定の潜像転写バイアスが印加された状態で、感光体ドラム21が従動回転して、感光体ドラム21上に形成された潜像が感光体ドラム21から記録紙71へ転写される(ステップS304)。そして、これらの処理が終了したか否かをステップS305で判別し、有効画像部分についての露光、潜像転写が終了したと判別されると、次のステップS306で露光、帯電をOFFにする。
【0053】
次に、プリンタ制御部1は、バイアス制御回路120を、パッチ画像部分の潜像転写バイアス電位を低くするように切り替える(ステップS307)。
ここで、バイアス電位を低くするほど、記録紙71に転写される潜像電位を低くすることができる。また、上記図2、図3で説明したように、潜像電位が低いほど画像濃度が低濃度になる。このため、本実施形態のプリンタ制御部1は、バイアス制御回路120を有効画像のバイアス電位よりも、パッチ画像部分のバイアス電位を低くするように切り替えている。
そして、感光体ドラム21上にパッチ潜像を形成し、記録紙71の有効画像領域外の記録紙後端部近傍に画像濃度検出用のパッチ潜像を転写する(ステップS308)。そして、この処理が終了したか否かをステップS309で判別し、パッチ潜像の転写が終了したと判別されると、次のステップS310で潜像転写バイアスをOFFにする。このようにして記録紙71への静電潜像の書き込みが行なわれ、記録紙71に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対する現像ヘッド60等による現像が開始される(ステップS311)。この現像動作については実施形態1と同じであるので説明は省略する。
【0054】
なお、有効画像部からパッチ画像部までの距離は、潜像転写バイアスの切り替え時間、及び帯電チャージャと記録紙71への転写部との距離で決まる。本実施形態では、有効画像部の転写が終了してから潜像転写バイアスを切り替えるので、潜像転写バイアスの切り替え時間、及び帯電チャージャと記録紙71への転写部との距離を近付けるように設定すると、有効画像部からパッチ画像部までの距離が近くなり、好ましい。
【0055】
〔実施形態3〕
以下、本発明を画像形成装置であるカラープリンタに適用した第3の実施形態について説明する。この実施形態の基本的な構成は実施形態2と同じであり、その差異は、上記パッチ画像の画像濃度を有効画像領域内の最高画像濃度よりも低濃度にするための方法を、感光体ドラム21への潜像転写バイアスを制御する方法に代えて、感光体ドラム21へのLDの露光量を制御している点にある。そこで、以下、感光体ドラム21へのLDの露光量制御について説明し、他の部分の説明は省略する。なお、現像プロセスは、実施形態2と同様のネガ/ポジプロセスである。
図12は、印写開始から現像終了までの制御を示すフローチャートである。なお、以下説明を加える図12に示す動作以外の動作は、先に図7を用いて説明した実施形態1の動作と同じである。
実施形態1と同様に、プリンタの電源がONされると、現像ヘッド60とクランプドラム11とがイニシャライズされ、その後給紙待機状態となったプリンタに給紙がなされて印写を開始し(ステップS401)、このプリンタは静電潜像の書き込みを待つ状態となる。次に、ユーザが操作部4の所定のスイッチを押すとプリンタ制御部1は、潜像転写バイアスをONし、感光体ドラム21に所定の潜像転写バイアスを印加するようにバイアス制御回路120を制御する(ステップS402)。次に、帯電用制御回路110を制御して、帯電チャージャ23により、感光体ドラム21を一様帯電させる(ステップS403)。そして、LDにより感光体ドラム21へ画像部を露光する。そして、感光体ドラム21とクランプドラム11との間に一定の潜像転写バイアスが印加された状態で、感光体ドラム21が従動回転することにより、感光体ドラム21上に形成された潜像が感光体ドラム21から記録紙71へ転写される(ステップS404)。そして、これらの処理か終了したか否かをステップS405で判別し、有効画像部分についての露光、潜像転写が終了したと判別されると、次のステップS406でLDの露光量を切り替える。
【0056】
ここで、LDによる感光体ドラム21への露光光量を小さくするほど、記録紙71に転写される潜像電位を低くすることができる。また、上記図2、図3で説明したように、潜像電位が低いほど画像濃度が低濃度になるので、露光光量を小さくすることによって低濃度の画像を得ることができる。このため、本実施形態のプリンタ制御部1は、LD制御回路100を有効画像の露光光量よりも、パッチ画像部分の露光光量を小さくするように切り替えている。
【0057】
そして、感光体ドラム21上に有効画像を形成するときの露光光量よりも小さな露光光量でパッチ潜像を形成し、記録紙71の有効画像領域外の記録紙後端部近傍に画像濃度検出用のパッチ潜像を転写する(ステップS407)。そして、この処理が終了したか否かをステップS408で判別し、パッチ潜像の転写が終了したと判別されると、次のステップS409で帯電、潜像転写バイアス、露光をOFFにする。このようにして記録紙71への静電潜像の書き込みが行なわれ、記録紙71に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対する現像ヘッド60等による現像が開始される(ステップS410)。この現像動作については実施形態1と同じであるので説明は省略する。
【0058】
〔実施形態4〕
以下、本発明を湿式画像形成装置であるカラープリンタに適用した第4の実施形態について説明する。この実施形態も、基本的な構成は実施形態1と同じであり、その差異は、パッチ画像の画像濃度を有効画像領域内の最高画像濃度よりも低濃度で形成するための制御を、感光体ドラム21の帯電量を制御する方法に代えて、クランプドラム11の回転速度を制御するようにした点にある。そこで、以下、クランプドラム11の回転速度制御について説明し、他の部分の説明は省略する。
【0059】
図13は、印写開始から現像終了までの制御を示すフローチャートである。なお、以下説明を加える図13に示す動作以外の動作は、先に図7を用いて説明した実施形態1の動作と同じである。
実施形態1と同様に、プリンタの電源がONされると、現像ヘッド60とクランプドラム11とがイニシャライズされ、その後給紙待機状態となったプリンタに給紙がなされて印写を開始し(ステップS501)、このプリンタは静電潜像の書き込みを待つ状態となる。そして、感光体ドラム21に所定の潜像転写バイアスを印加した状態で帯電チャージャ23をONして、LDにより画像部を露光する。そして、感光体ドラム21とクランプドラム11との間に一定の潜像転写バイアスが印加された状態で、感光体ドラム21が従動回転して、感光体ドラム21上に形成された潜像が感光体ドラム21から記録紙71へ転写される(ステップS502)。そして、有効画像部の現像を行う(ステップS503)。次に、プリンタ制御部1が、回転速度制御回路130を、クランプドラム11の回転速度を早くするように切り替える(ステップS504)。
【0060】
ここで、上記図2及び図4で説明したように、記録紙71上の現像速度を早くするほど画像濃度を低くすることができる。このため、上記回転速度制御回路130を上記パッチ画像の現像速度v2が有効画像の現像速度v1よりも早くなるように切り替えている。これにより、経時使用によりトナー濃度が低下したときに、有効画像よりもパッチ画像の画像濃度ムラを早く生じさせ、有効画像部に画像濃度ムラが発生する前にトナー濃度の低下を検出するようにしている。
【0061】
そして、ステップS505において、有効画像部の現像速度v1よりも早い現像速度v2でパッチ潜像を現像する。このように、有効画像部とパッチ画像部との両方が現像されると現像動作が終了する(ステップS506)。
【0062】
上記実施形態1乃至4によれば、クランプドラム11により搬送され、現にプリントが行なわれている記録紙71上において、パッチ画像の濃度を有効画像領域の画像濃度よりも低濃度で形成しているので、経時のトナー消費により、有効画像に画像濃度ムラ等の劣化が生じることに先立ってパッチ画像の方が画像劣化を生じやすい状態となっている。そして、このようなパッチ画像濃度を濃度検出センサ87で検出することによって、濃度ムラの発生を検知することができる。このため、該検知に基づいてパッチ画像部の濃度ムラの発生を検知した場合、すぐにトナーを該現像液に補給することができる。よって、有効画像上における画像劣化の発生を防止することができる。
【0063】
〔実施形態5〕
以下、本発明を湿式画像形成装置であるプリンターに適用した実施形態5について説明する。この実施形態は、実施形態3と構成は同じである。すなわち、図1に示すプリンタと同じ構成である。そして、両者の差異は、記録紙71に形成されるパッチ画像の形成方法と、このパッチ画像濃度を検出する動作とにある。そこで、係る動作について説明し、他の部分の説明は省略する。
【0064】
図14は、この実施形態5で画像が形成された記録紙71の表面の、各画像の分布を示す説明図である。図14に示すようにパッチ領域Aは、有効画像領域B以外の領域であって、記録紙71の搬送方向(図14において矢印で示す方向)における先端部Cの近傍と、後端部Dの近傍との二箇所に設けられ、各パッチ領域にそれぞれパッチ画像が形成される。すなわち、実施形態1乃至4では、後端部D近傍のパッチ領域Aの一箇所にのみパッチ画像が形成されたのに対して、この実施形態5では、上記二箇所にパッチ画像が形成される。
【0065】
記録紙71の表面における各画像領域の占める位置を決するにあたっては、先端部C側のパッチ領域Aと有効画像領域Bとの距離をある程度確保することが望ましい。ある程度の距離があれば、有効画像領域Bにおける潜像を現像する前に、該先端部C側のパッチ領域Aにおいて検出された画像の濃度に基づいて、トナーを現像装置に補給する時間が確保される。なお、十分な距離を確保できない場合には、クランプドラム11の回転による記録紙71の搬送を一旦停止させて、その間に現像液にトナーを補給して、その後、有効画像領域における潜像の現像を行なうようにすることが望ましい。また、有効画像領域Bと後端部D側のパッチ領域Aとの距離についても、ある程度の距離を確保することが望ましい
【0066】
図15は、この実施形態における画像形成動作の制御を示すフローチャートである。なお、以下説明を加える図15に示す動作以外の動作は、先に図7を用いて概説した実施形態1の動作と同じである。
他の実施形態と同様に、プリンタの電源がONされると、現像ヘッド60とクランプドラム11とがイニシャライズされ、その後給紙待機状態となったプリンタに給紙がなされて(ステップS601)、このプリンタは静電潜像の書き込みを待つ状態となる。次に、ユーザーが操作部4の所定のスイッチを操作すると、プリンタ制御部1は、潜像転写バイアスをONし、感光体ドラム21に所定の潜像転写バイアスを印加するようにバイアス制御回路120を制御する(ステップS602)。そして、帯電チャージャ23をONして、感光体ドラム21を一様帯電させる(ステップS603)。次に、パッチ潜像形成のために、LD制御回路100を制御して、露光光量を小さくするように切り替える(ステップS604)。そして、LDにより感光体ドラム21へパッチ画像を露光し、パッチ潜像を形成する。そして、感光体ドラム21とクランプドラム11との間に一定の潜像転写バイアスが印加された状態で、感光体ドラム21が従動回転することにより、上記露光により感光体ドラム21上に形成されたパッチ潜像が、感光体ドラム21から記録紙71へ転写される(ステップS605)。そして、これらの処理が終了したか否かをステップS606で判別し、パッチ画像部分についての露光、潜像転写が終了したと判別されると、次に有効画像を形成するために、LD制御回路100を制御して、露光光量をもとに戻すように切り替える(ステップS607)。そして、ステップS608で、有効画像部の露光、及び記録材71への潜像転写を行う。そして、これらの処理が終了したか否かをステップS609で判別し、有効画像部分についての露光、潜像転写が終了したと判別されると、再びパッチ潜像形成のために、LD制御回路100を制御して、露光光量を小さくするように切り替える(ステップS610)。ここで、ステップS610からステップS612は、上記ステップS604からステップS606と同様であるので、説明を省略する。
そして、ステップS612で、パッチ画像部分についての露光、潜像転写が終了したと判別されると、帯電、潜像転写バイアス印加、及び露光をOFFにする(ステップS613)。このようにして記録紙71には、パッチ潜像、有効画像の潜像、パッチ潜像の順で潜像の書き込みが行なわれ、記録紙71に潜像が形成される。そして、これらの潜像を現像ヘッド60等で現像する(ステップS614)。この現像動作については実施形態1と同じであるので説明は省略する。
【0067】
図16は、上記プリンタ制御部1によってなされる画像濃度の検出とトナー補給動作との制御を示すフローチャートである。ステップS701では、記録紙71先端部C側のパッチ領域Aの現像が行われる。ステップS702では、濃度検出センサ87により、パッチ画像の画像濃度を検出しする。そして、この検出値が上記プリンタ制御部1に入力されると、このプリンタ制御部1では、検出値から濃度差を求め、予め測定され記憶されている濃度ムラを生じない濃度差との比較を行なう(ステップS703)。ここで、比較した結果、パッチ画像中の濃度差が規定濃度差未満であれば、トナーの補給は行なわれず有効画像領域Bの現像が行なわれることになる(ステップS705)。一方、パッチ画像中の濃度差が規定濃度以上であれば、上述したように、トナー補給装置が現像液タンク64中の現像液にトナーを補給し(ステップS704)、その後、有効画像領域Bの現像が行なわれることになる(ステップS705)。なお、有効画像領域Bに現像を行なう動作については、実施形態1と同じであるので説明を省略する。また、次のステップS706からステップS709までの処理は、記録紙後端部近傍のパッチ領域Aの現像とパッチ画像の濃度差を検出する処理とを示しており、上記ステップS701からステップS709までの処理と同様であるので、この説明も省略する。そして、以上の処理が終了すると、記録紙71を排出し(ステップS710)、印写動作を終了させる(ステップS711)。
【0068】
この実施形態5によれば、搬送方向における記録紙71の先端部C近傍のパッチ領域Aの濃度に基づいて現像液に対してトナー補給をした後、このトナーの補給がなされた現像液により搬送方向における記録紙71の後端部D近傍のパッチ領域Aに画像を形成して、上記濃度差が規定濃度差以上であるか否かを確認する。そして、該濃度が規定濃度差以上であれば、その時点で再度現像液にトナーを補給する。このように、トナー補給によって画像濃度ムラが解消されたか否かを確認することができるので、上記実施形態1乃至4に比して、トナー濃度の低下による画質の低下を確実に防止することができる。
【0069】
〔実施形態6〕
以下、本発明を湿式画像形成装置であるプリンターに適用した実施形態6について説明する。図17は、本実施形態のプリンターの概略構成を示す正面図である。このプリンタの構成は、実施形態1と基本的には同じである。両者の差異は、上記図1のプリンタに設けられていたような、循環弁81と供給弁86とを連通させるトナー補給用及び撹拌用の循環路を設けておらず、印写中にトナー補給ができるように、現像液回収パイプ66に直接トナー補給パイプ85が連通している点と、図18に示すようにパッチ領域Aを、有効画像領域B以外の領域に、記録紙71の搬送方向(図18において矢印で示す方向)における先端部C側から後端部D側まで切れ目なく形成している点にある。
【0070】
図19は、この実施形態における画像濃度の検出とトナー補給動作との制御を示すフローチャートである。なお、以下説明を加える図19に示す動作以外の動作は、先に図7を用いて概説した実施形態1の動作と同じである。
他の実施形態と同様に、プリンタの電源がONされると、現像ヘッド60とクランプドラム11とがイニシャライズされ、その後給紙待機状態となったプリンタに給紙がなされて(ステップS801)、このプリンタは静電潜像の書き込みを待つ状態となる。次に、ユーザーが操作部4の所定のスイッチを操作すると、プリンタ制御部1は、潜像転写バイアスをONし、感光体ドラム21に所定の潜像転写バイアスを印加するようにバイアス制御回路120を制御する(ステップS802)。そして、帯電用制御回路110を制御して帯電チャージャ23により、感光体ドラム21を一様帯電させる(ステップS803)。
【0071】
ここで、本実施形態では、図18に示すように、有効画像領域B以外の領域に形成するパッチ領域Aを、記録紙71の搬送方向先端部C側から後端部D側まで切れ目なく形成するので、LDが1ライン走査中に、パッチ画像部と有効画像部との両方を露光することになる。上述したように、パッチ画像部の濃度は有効画像部の濃度よりも低濃度にする必要があるので、このような画像を形成するのに、1ライン走査中で、パッチ画像部のみが、小さな露光光量で露光されるように、LDの露光光量を切り替えている(ステップS804、S805)。
【0072】
なお、図示の例では、パッチ画像が有効画像よりも左側に形成されているが、右側であっても構わない。ただし、この場合、濃度検出センサ87の配置もこれに合わせて変更する必要がある。
【0073】
そして、このように形成された潜像を記録紙71上に転写し(ステップS806)、この転写が全ライン終了したか否かをステップS807で判別し、全ライン終了するまで繰り返す。そして潜像の転写が終了したら、帯電、潜像転写バイアス印加、露光を全てOFFにする(ステップS808)。このようにして記録紙71には、パッチ潜像、有効画像の潜像の書き込みが行なわれる。そして、これらの潜像を現像ヘッド60等で現像する(ステップS809)。この現像動作については実施形態1と同じであるので説明は省略する。
【0074】
図20は、濃度検出に係る制御を示すフローチャートである。
ステップS810では、上記ステップS809の現像動作が終了したか否かを判別する。そして、現像が終了していれば、記録紙排出動作(ステップS811)において記録紙71を排出し、一連の動作が終了する。一方、現像中には、ステップS812で、濃度検出センサ87により上記パッチ画像部の濃度検出を行う。そしてこの検出結果は、実施形態1で説明したように、プリンタ制御部1に入力され、プリンタ制御部1において濃度差を求めるとともに、この濃度差を、あらかじめ設定された規定濃度差と比較し、この規定濃度差以上であるか否かを判別する(ステップS813)。そして、規定濃度以下であれば、後述するトナー補給動作を行い、必要な量のトナーを現像液タンク64内に補給する(ステップS814)。
【0075】
図21は、上記ステップS814におけるトナー補給装置の制御を示すフローチャートである。
ステップS901でトナー補給が開始すると、まず、補給弁86をあけ、A−B間を連通させる(ステップS902)。ここで、現像中は、トナー容器84内のトナーが吸いだされるような負圧がかけられており、A−B間を連通させることで、現像液タンク64内の現像液中にトナーが補給される(ステップS903)。このとき、現像液の流通経路中にトナーが補給されるため、トナーの補給と同時に負圧が変化し、これにともなって現像液の流量が変化してしまうことがある。このため、プリンタ制御部1により、トナー補給時における負圧が変化しないように、上記負圧制御回路140による負圧制御を行う(ステップS904)。そして、一定量のトナーを補給したら補給弁86を閉じ(ステップS905)トナー補給を停止する。このとき、負圧制御回路140により、トナー補給前の負圧に戻す。(ステップS906)トナー補給制御を終了させる。
【0076】
この実施形態によれば、搬送方向における記録紙71の先端部近傍から後端部近傍まで切れ目なく形成されるパッチ画像中の画像濃度を濃度検出センサ87が検出する。そして、この検出結果に基づいてトナー補給装置が現像剤タンク64中の現像剤にトナーを補給する。よって、たとえ有効画像の形成中であっても、測定画像の画像濃度ムラが生じれば、その時点ですぐに現像剤へのトナー補給が行なわれるので、有効画像中において画像濃度ムラが生じることを防止することができる。
【0077】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項の画像形成装置によれば、有効画像の濃度ムラが実際に発生することに先立って、測定画像において該画像濃度ムラが発生しやすい状態となったことを検知し、該検知に基づいて有効画像の画像濃度ムラが発生する前に、トナー補給装置が現像剤タンクへとトナーを補給する。よって、既に発生してしまった有効画像の画像濃度低下を検知してから事後的にトナー補給を行なうような装置に比して、現像剤のトナー濃度が低下し始めた時期における画像濃度の低下と、画像濃度の低下に先立って生じる有効画像におけるムラの発生を防止し、常に安定した濃度で画像を形成することができる。
また、有効画像の形成中であっても、有効画像での画像ムラが生じるおそれがあれば、その時点ですぐに現像剤へのトナー補給が行なわれるので、有効画像中における画像濃度ムラの発生を有効に防止することができる。
【0078】
特に、請求項の画像形成装置によれば、露光手段によって、測定用画像を形成しているので、通常の印写動作中に、記録材上の画像形成可能な範囲内で、かつ有効画像領域外のどのような場所にも前記パッチ画像を形成することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1に係るプリンタにおける現像装置の概略構成を示す説明図。
【図2】 印写枚数とベタ画像濃度との関係を示すグラフ。
【図3】 記録紙潜像電位と画像濃度との関係を示すグラフ。
【図4】 現像速度と画像濃度との関係を示すグラフ。
【図5】 実施形態1に係るプリンタの概略構成を示す説明図。
【図6】 実施形態1に係るプリンタの現像装置を簡略化して示す説明図。
【図7】 実施形態1に係るプリンタの制御を示すフローチャート。
【図8】 実施形態1に係るプリンタの潜像形成から現像までの制御を示すフローチャート。
【図9】 実施形態1に係るプリンタの濃度検出に係る制御を示すフローチャート。
【図10】 実施形態1に係るプリンタのトナー補給動作の制御を示すフローチャート。
【図11】 実施形態2に係るプリンタの潜像形成から現像までの制御を示すフローチャート。
【図12】 実施形態3に係るプリンタの潜像形成から現像までの制御を示すフローチャート。
【図13】 実施形態4に係るプリンタの潜像形成から現像までの制御を示すフローチャート。
【図14】 実施形態5に係るプリンタによりプリントがなされた記録紙を示す説明図。
【図15】 実施形態5に係るプリンタの潜像形成から現像までの制御を示すフローチャート。
【図16】 実施形態5に係るプリンタの現像と濃度検出の制御を示すフローチャート。
【図17】 実施形態6に係るプリンタにおける現像装置の概略構成を示す説明図。
【図18】 実施形態6に係るプリンタによりプリントがなされた記録紙を示す説明図。
【図19】 実施形態6に係るプリンタの潜像形成から現像までの制御を示すフローチャート。
【図20】 同プリンタの濃度検出に係る制御を示すフローチャート。
【図21】 同プリンタのトナー補給装置の制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 プリンタ制御部
10 現像液
11 クランプドラム
21 感光体ドラム
60 現像ヘッド
61 吸引ポンプ
64 現像液タンク
65 現像液供給パイプ
66 現像液回収パイプ
71 記録紙
80 連通パイプ
81 循環弁
82 撹拌弁
83 トナー
84 トナー容器
85 トナー補給パイプ
86 トナー補給弁
87 濃度検出センサ
100 LD制御回路
110 帯電用制御回路
120 バイアス制御回路
130 回転速度制御回路
140 負圧制御回路

Claims (6)

  1. 潜像担持体上の潜像を現像する現像装置と、該現像装置の現像剤中にトナーを補給するトナー補給装置とを有し、形成対象の画像である有効画像の潜像とは別に潜像担持体上に測定用潜像を形成し、該測定用潜像を前記現像装置で現像して測定用現像像を形成し、該測定用現像像の画像濃度を検出した結果に基づいて前記トナー補給装置によるトナー補給を制御する画像形成装置において、
    該測定用現像像の画像濃度が前記有効画像としてベタ画像(画像面積率100%の画像)を形成したときの画像濃度よりも薄い所定の画像濃度になるように、前記有効画像の現像像と前記測定用現像像との間で画像形成条件を切り替えて前記測定用現像像を形成し、
    前記測定用現像像の複数箇所における画像濃度検出の結果を用いて該測定用現像像中での濃度差を求め、
    該濃度差に基づいて前記トナー補給装置に該有効画像の潜像を現像中のトナー補給を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 求項1の画像形成装置において、
    上記現像装置が、上記潜像担持体に対して現像液を供給する現像部と、該現像部に供給する現像液を収容する現像液タンクとを有し、上記トナー補給装置は、該現像液タンクにトナーを補給することを特徴とする画像形成装置。
  3. 求項の画像形成装置において、
    上記現像装置が、上記現像部から上記現像液タンクに現像液を回収する現像液回収パイプを有し、上記トナー補給装置が、補給用のトナーを収容するトナー容器と、該トナー容器を該現像液回収パイプに接続するためのトナー補給パイプとを有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    上記現像装置が、
    上記現像液タンクから上記現像部に現像液を供給する現像液供給パイプと、
    該現像部と該現像液タンクとの間に、該現像液供給パイプと上記現像液回収パイプとで現像液流通経路が形成された状態で、該現像液回収パイプに負圧を発生させて該現像部と現像液タンクとの間で現像液を循環させるための負圧発生手段とを有し、
    上記トナー補給装置を、
    上記トナー容器が上記トナー補給パイプを介して該現像液回収パイプに連通する状態と、この連通を遮断する状態とを取り得るように構成し、かつ、
    上記現像装置に、該連通する状態と、該遮断する状態とで、上記現像液を循環させるにあたって負圧が変化しないよう、該現像液パイプに発生させる負圧を制御する負圧制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 上記潜像担持体を一様帯電した後に露光による潜像書き込みを行うか、あるいは、他の潜像担持体を一様帯電した後に露光による潜像書き込みを行って形成した潜像を上記潜像担持体に転写するかして、上記潜像担持体上に潜像を形成する請求項1の画像形成装置において、
    上記切り替える画像形成条件が、前記露光の光量であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 装置内で上記潜像担持体を所定方向に搬送しながら画像を形成する請求項5の画像形成装置において、
    上記測定用現像像が、潜像担持体の搬送方向における上記出力する画像の先端部近傍から後端部近傍まで切れ目なく形成されることを特徴とする画像形成装置。
JP08462896A 1996-03-13 1996-03-13 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3673594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08462896A JP3673594B2 (ja) 1996-03-13 1996-03-13 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08462896A JP3673594B2 (ja) 1996-03-13 1996-03-13 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09244421A JPH09244421A (ja) 1997-09-19
JP3673594B2 true JP3673594B2 (ja) 2005-07-20

Family

ID=13835954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08462896A Expired - Fee Related JP3673594B2 (ja) 1996-03-13 1996-03-13 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3673594B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5403223B2 (ja) * 2009-02-09 2014-01-29 セイコーエプソン株式会社 画像形成方法および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09244421A (ja) 1997-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6890927B2 (ja) 画像形成装置
US7209672B2 (en) Image forming apparatus and an image forming method
US7289750B2 (en) Image forming apparatus and an image forming method using a plurality of monochromatic developer cartridges
EP1571498A1 (en) Image forming apparatus with test patch image formation
JP3673594B2 (ja) 画像形成装置
JP3673573B2 (ja) 画像形成装置
JP3390283B2 (ja) 画像形成装置
EP1571501A1 (en) Image forming apparatus with control of developer cartridges
JP5028902B2 (ja) 現像装置
JP3673544B2 (ja) 画像形成装置
JP4697842B2 (ja) 画像形成装置
JP2006276058A (ja) 画像形成装置
EP0964314B1 (en) Development unit for a reproduction apparatus and reproduction apparatus provided with such a development unit
JP3882453B2 (ja) 画像形成装置
JP5039589B2 (ja) 画像形成装置
JP7354684B2 (ja) 画像形成装置及び感光体クリーナーへのトナーの供給方法
JP2014010340A (ja) バイアス制御装置、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US11852987B2 (en) Image forming apparatus
JP4269617B2 (ja) 画像形成装置
JP2009198895A (ja) 潤滑剤塗布量制御装置、潤滑剤塗布量制御方法及び画像形成装置
JP5293998B2 (ja) 画像形成装置
JP2021162702A (ja) 画像形成装置
US20200310292A1 (en) Developer supply device and image forming apparatus
JPH11153936A (ja) 画像形成装置
JP2003140509A (ja) 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees