JPH11153936A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11153936A
JPH11153936A JP9318213A JP31821397A JPH11153936A JP H11153936 A JPH11153936 A JP H11153936A JP 9318213 A JP9318213 A JP 9318213A JP 31821397 A JP31821397 A JP 31821397A JP H11153936 A JPH11153936 A JP H11153936A
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Mutsumi Kikuchi
睦 菊池
Hiroyuki Miyamoto
博行 宮本
Yasuto Takahashi
保人 高橋
Eiji Iritono
英二 入戸野
Toru Ishikawa
徹 石川
Shuichi Suzuki
修一 鈴木
Hideaki Ozawa
秀明 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 画像密度やイメージ密度の高い原稿の複
写やプリントを継続した場合でも、濃度低下や濃度ムラ
などの画質劣化が発生するのを確実に防止可能な画像形
成装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 画像の情報量を検出する画像情報量検出
手段と、画像形成枚数を設定する枚数設定手段と、予め
原稿の画像情報量に応じて、連続した画像形成を許容す
る画像形成枚数を記憶しておく記憶手段と、前記画像情
報量検出手段の検出結果に基づいて前記記憶手段の記憶
内容によって決定される連続して画像形成を許容する画
像形成枚数と前記枚数設定手段によって設定された設定
枚数とに応じて、連続して画像形成を許容する画像形成
枚数だけ画像形成を行なった時点で、トナーの補給動作
を行なう制御手段とを備えるように構成して課題を解決
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、デジタ
ル方式の複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ等の
画像形成装置であって、電子写真法により像担持体上の
静電潜像をトナーにより可視像化する画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のデジタル方式の複写機や
プリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置にお
いては、像担持体としての感光体ドラム上に静電潜像を
形成し、この感光体ドラム上に形成された静電潜像を、
現像装置を用いてトナーにより現像し、当該感光体ドラ
ム上に形成されたトナー像を、転写用紙上に転写・定着
することによって、画像の複写やプリント等を行なうよ
うに構成されている。
【0003】ところで、上記デジタル方式の複写機やプ
リンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置では、
感光体ドラム上に形成された静電潜像を、現像装置を用
いてトナーにより現像する際に、現像装置内のトナーが
徐々に消費され、そのままの状態では、現像装置内に収
容されたトナーが減少し、又はトナー濃度が低下するた
め、感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像すると
きの現像濃度が低下してしまい、コピー画像等の濃度が
低下してしまうことになる。
【0004】そこで、上記デジタル方式の複写機やプリ
ンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置では、現
像装置の内部に所定のタイミングで、トナーを補給する
ことによって、現像装置内に収容されたトナーの量、あ
るいはトナー濃度を一定に維持し、現像濃度が低下して
しまうのを防止するように構成されている。このよう
に、現像装置の内部に所定のタイミングでトナーを補給
する技術としては、例えば、特開昭60−208777
号公報や特開平2−18587号公報等に開示されてい
るものがある。
【0005】上記特開昭60−208777号公報に係
る電子写真装置は、画像信号に対応して変調されたレー
ザービームで像担持体を走査して画像を形成する電子写
真装置において、前記レーザービームの発光時間に対応
して計測動作を行なうカウンタと、該カウンタの出力レ
ベルがあらかじめ設定された所定レベルを越えた時点で
可視表示の信号を発する表示手段とを設けるように構成
し、表示手段によってトナー補給時期を表示することに
よって、トナーがなくなる前に補給することができ、ト
ナー不足による白抜けやトナー過剰補給によるトナー凝
固・融着を未然に防ぐものである。
【0006】また、上記特開平2−18587号公報に
係る現像装置は、2成分現像剤を循環経路で攪拌、搬送
しながら途中で現像に供する現像装置において、所定の
作業枚数分の現像動作が終了した後、その作業枚数に応
じた時間だけ少なくとも現像剤の搬送系およびトナー補
給系の駆動を継続させてトナー濃度検知に基いたトナー
補給を行う制御モードを備えるように構成したものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記特開昭60−208777号公報に係る電
子写真装置の場合には、原稿の画像やイメージ像の密度
が大きいときに、何らトナー補給やトナーデイスペンス
にフィードバックするようには構成されていないので、
画像密度やイメージ密度の高い原稿の複写やプリントを
継続した場合には、濃度追従性が低下してしまい、徐々
に濃度が低下してしまうという問題点を本質的に有して
いる。また、この場合、同時にオートデイスペンスコン
トローラの値を変化させて、トナーのデイスペンス量を
増加させることも考えられるが、このようにトナーのデ
イスペンス量を増加させても、現像装置のハードウエア
が小型であるため、あるところで限界があり、それ以上
増量させるとトナーの攪拌が十分得られず、濃度ムラな
どの画質劣化が生じてしまうという新たな問題点が生じ
る。
【0008】また、上記特開平2−18587号公報に
係る現像装置の場合には、所定の作業枚数分の現像動作
が終了した後、その作業枚数に応じた時間だけ少なくと
も現像剤の搬送系およびトナー補給系の駆動を継続させ
てトナー濃度検知に基いたトナー補給を行う制御モード
を備えるように構成したものであるため、あくまで所定
の作業枚数分の現像動作が終了した後に、現像剤の搬送
系およびトナー補給系の駆動を行うものであり、画像密
度やイメージ密度の高い原稿のコピーやプリントを継続
した場合に、コピー途中等の濃度低下に関しては一切の
配慮されていない。従って、とられるコピー枚数によっ
ては濃度が不十分なもので、濃度ムラが生じているコピ
ーも発生してしまうという問題点を依然として有してい
る。
【0009】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、画像密度やイメージ密度の高い原稿の複写
やプリントを継続した場合でも、濃度低下や濃度ムラな
どの画質劣化が発生するのを確実に防止可能な画像形成
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の発明は、画像の情報量を検出する画像情報量検出手
段と、画像形成枚数を設定する枚数設定手段と、予め原
稿の画像情報量に応じて、連続した画像形成を許容する
画像形成枚数を記憶しておく記憶手段と、前記画像情報
量検出手段の検出結果に基づいて前記記憶手段の記憶内
容によって決定される連続して画像形成を許容する画像
形成枚数と前記枚数設定手段によって設定された設定枚
数とに応じて、連続して画像形成を許容する画像形成枚
数だけ画像形成を行なった時点で、トナーの補給動作を
行なう制御手段とを備えるように構成されている。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、前記トナ
ーの補給動作を行なっている間は、画像形成動作を停止
することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置で
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を図示の実施の形
態に基づいて説明する。
【0013】実施の形態 図2はこの発明に係る画像形成装置の一実施の形態とし
ての電子写真法を用いたデジタル複写機を示す構成図で
ある。
【0014】図2において、1はデジタル複写機の本体
を示すものであり、このデジタル複写機本体1の上部に
は、原稿を1枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する原
稿自動搬送装置と、当該原稿自動搬送装置によって搬送
される原稿の画像を読み取る画像読取装置2が配設され
ている。この画像読取装置2は、原稿の画像を、白黒の
画像として以外にも、赤や青等の特定の一色の画像、あ
るいはフルカラーの画像として読み取ることが可能とな
っている。上記画像読取装置2によって読み取られた原
稿の画像情報は、図示しない一時記憶装置に記憶され、
必要に応じて所定の画像処理が施された後、この画像処
理が施された画像情報に応じてROS(Raster
Output Scanner)3によって感光体ドラ
ム4上に画像露光が施され、静電潜像が形成される。そ
の際、上記感光体ドラム4は、ROS3による画像露光
に先立って、一次帯電器5によって所定極性の所定の電
位に一様に帯電された後、2色同時複写、いわゆる”1
パス2カラー”の複写を行う場合には、一次帯電の直後
に、ROS3によってカラー画像の露光が行われるとと
もに、第1の現像装置6によってカラー画像の現像が行
われ、引き続いて、ROS3によって白黒の画像の露光
と第2の現像装置7による白黒の画像の現像が行われ
る。また、白黒の画像の複写のみを行なう場合には、感
光体ドラム4の表面は、一次帯電器5によって所定極性
の所定の電位に一様に帯電された後、第1の現像装置6
の下流側における第2の露光位置において、ROS3に
よって白黒の画像の露光を行なうとともに、第2の現像
装置7によって白黒の画像の現像が行われるようになっ
ている。
【0015】上記の如く現像工程によって感光体ドラム
4上に形成された1色又は2色のトナー像は、後述する
ように、転写前帯電器の帯電を受けた後、当該感光体ド
ラム4上のトナー像と同期して転写位置へと搬送される
転写用紙8上に、転写帯電器9によって転写され、当該
トナー像が転写された転写用紙8は、分離帯電器10に
よって感光体ドラム4上から分離される。上記転写用紙
8は、複写機本体1の内部に収容された複数の給紙カセ
ット11、12、13、14のいずれかから、給紙ロー
ル15によって給紙され、搬送ロール16によって感光
体ドラム4手前のレジストロール17まで搬送されて一
旦停止し、感光体ドラム4上に形成されたトナー像に同
期して、当該レジストロール17によって感光体ドラム
4上の転写位置まで搬送される。そして、このトナー像
が転写された転写用紙8は、搬送ベルト18によって定
着装置19へと搬送され、当該定着装置19で熱及び圧
力により、トナー像が転写用紙8上に転写された後、片
面コピーの場合には、そのまま機外の排出トレイ20上
に排出される。
【0016】また、両面コピーの場合には、片面にトナ
ー像が定着された転写用紙8は、そのまま機外の排出ト
レイ20上に排出されずに、用紙反転通路21を介し
て、複写機本体1の底部にまで延びた用紙反転用収容部
22に一旦収容された後、用紙8の搬送方向が逆方向と
なって、片面に画像が形成された面を上にした状態で、
両面トレイ23に一旦収容される。そして、上記両面ト
レイ23に一旦収容された転写用紙8は、当該両面トレ
イ23に設けられた給紙ロール24によって再度給紙さ
れ、上述したように、搬送ロール16によって感光体ド
ラム4手前のレジストロール17まで搬送されて一旦停
止し、感光体ドラム4上に形成されたトナー像に同期し
て、当該レジストロール17によって感光体ドラム4上
の転写位置まで搬送される。そして、この転写用紙8の
裏面側に、感光体ドラム8上に形成されたトナー像が転
写され、上述したように、転写・分離及び定着工程を経
て、両面にトナー像が形成された転写用紙8は、最終的
に機外の排出トレイ20上に排出され、両面コピーが終
了する。
【0017】図3は上記のごとく構成されるデジタル複
写機の画像形成部を詳細に示す構成図である。
【0018】感光体ドラム4は、上述したように、一次
帯電器5によって所定極性の所定の電位に一様に帯電さ
れた後、2色同時複写、いわゆる”1パス2カラー”の
画像形成を行う場合には、一次帯電の直後に、ROS3
によってカラー画像の露光が行われ、カラー画像に対応
した静電潜像が形成されるとともに、この感光体ドラム
4上に形成された静電潜像は、第1の現像装置6により
カラーのトナーで現像される。引き続いて、上記感光体
ドラム4の表面には、ROS3によって白黒の画像の露
光が行われ、白黒の画像に対応した静電潜像が形成され
るとともに、この感光体ドラム4上に形成された静電潜
像は、第2の現像装置7により黒色のトナーで現像され
る。また、白黒の画像の複写のみを行なう場合には、感
光体ドラム4の表面は、一次帯電器5によって所定極性
の所定の電位に一様に帯電された後、第1の現像装置6
の下流側における第2の露光位置のみにおいて、ROS
3によって白黒の画像の露光が行なわれるとともに、第
2の現像装置7によって白黒の画像の現像が行われるよ
うになっている。
【0019】上記の如くカラーと黒色の2色のトナー
像、あるいは黒色の単色のトナー像が形成された感光体
ドラム4の表面は、転写前帯電器25によって転写前帯
電を受け、カラーと黒色の2色のトナー像の帯電極性が
揃えられたり、帯電量が増加され、その後の転写工程が
良好に行なわれるように構成されている。
【0020】また、上記転写前帯電器25による転写前
帯電を受けた感光体ドラム4上のトナー像は、転写帯電
器9による帯電を受け、所定のタイミングで搬送される
転写用紙8上に転写されるとともに、当該トナー像が転
写された転写用紙8は、分離帯電器10による帯電を受
けて、感光体ドラム4の表面から分離され、図示しない
搬送ベルトによって定着装置19へと搬送される。な
お、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム4
の表面は、クリーニング装置26によって残留トナーや
紙粉等が除去された後、イレーズランプ27によって残
留電荷が消去され、次の画像形成工程に備える。
【0021】ところで、上記のごとく感光体ドラム上に
形成されたカラーの静電潜像や白黒の静電潜像を現像す
る第1の現像装置及び第2の現像装置は、図4及び図5
に示すように構成されている。
【0022】図4は上記カラーの現像を行なう第1の現
像装置を示す構成図である。
【0023】この第1の現像装置6は、図3及び図4に
示すように、例えば、赤色のカラートナーとキャリアと
からなるカラー(赤)用の二成分系現像剤45を有する
もので、感光体ドラム4側に配設された現像ロ一ル36
と、この現像ロ一ル36の背面側において仕切り板37
を介して併設される第1スクリューオ一ガ38並ぴに第
2スクリューオ一ガ39と、これらスクリユーオ一ガ3
8,39の上方側において受板40を介して設けられる
第3スクリューオ一ガ41と、ハウジング35の開口部
の上流側に装着されて感光体ドラム4に接触するフィル
ム状のシール部材34と、現像ロ一ル36により搬送さ
れる現像剤を層厚規制するブレード48と、ハウジング
35の背面側に取付けられるトナーボックス44内に配
設されるトナー搬送用コイルオ一ガ42及ぴトナー搬送
用スクリューオ一ガ43とで、構成されている。この場
合、上記現像ロール36は、例えぱアルミニウム合金や
ステンレス鋼等の非磁性導電性部材からなる現像スリー
ブ46と、その内部に固定状態に配置されたマグネット
ロール47とから構成されている。また、上記第1の現
像装置6には、そのハウジング35の開口部の下流側に
装着されて、感光体ドラム4上に付着したキャリアを回
収する回収ロール49が設けられている。
【0024】また、上記第1の現像装置6は、トナー搬
送用スクリューオ一ガ43を、トナー補給用のモータで
回転駆動することにより、当該第1の現像装置6内にお
ける第2スクリューオ一ガ39の一端部側に、トナーボ
ックス44からトナーが供給されるように構成されてい
る。
【0025】一方、上記第2の現像装置7は、図3及び
図5に示すように、黒の二成分系現像剤56を有する現
像装置にて形成されており、その構造は、上記現像装置
ハウジング52の感光体ドラム4側に配設される現像ロ
ール53と、この現像ロール53の背面側に配設される
現像剤搬送用パドル57と、この現像剤搬送用パドル5
7の背面側に配設される現像剤搬送兼撹伴用オ一ガ5
4,55と、現像ロ一ル53により搬送される現像剤を
層厚規制するブレード60と、で構成されている。この
場合、上記現像ロール53は、例えぱアルミニウム合金
やステンレス鋼等の非磁性導電性部材からなる現像スリ
ーブ58と、その内部に固定状態に配置されたマグネッ
トロール59とから構成されている。また、上記第2の
現像装置7には、そのハウジング52の開口部の下流側
に装着されて、感光体ドラム4上に付着したキャリアを
回収する回収ロール61が設けられており、この回収ロ
ール61の内部には、マグネットロール62が固定状態
に配置されているとともに、当該回収ロール61の表面
には、板状部材63が圧接状態に配置されている。
【0026】また、上記第2の現像装置7内には、装置
の外部に設けられた図示しないトナーボックスから、ト
ナー補給用のモータを回転駆動することにより、図示し
ない補給用のオーガによって、トナーが現像剤搬送兼撹
伴用オ一ガ55の一端部側に供給されるように構成され
ている。
【0027】さらに、上記第1及び第2の現像装置6,
7は、背部に設けられたリトラクト機構69によって交
互に又は同時に感光体ドラム4に対して接離移動し得る
ようになっている。上記リトラクト機構69は、上記第
1及ぴ第2の現像装置6,7を感光体ドラム4に対して
接離移動するもので、両現像装置6,7とも同じ構造で
あるので、ここでは第1の現像装置6のリトラクト機構
69について図3を参照して説明する。
【0028】リトラクト機構69は、図示しない駆動源
により回転されるクランク軸50に形成されるクランク
部50aと、このクランク部50aに追従するヨークカ
ム51と、これらクランク部50aとヨークカム51を
常時接触させる方向に弾性力を付勢すると共に、現像装
置7を離隔させる図示しない戻りスプリング及ぴ現像装
置7を常時感光体ドラム4側へ近接させる方向へ弾性力
を付努する図示しない圧接用スブリングとで構成されて
いる。
【0029】ところで、この実施の形態に係るデジタル
複写機は、画像の情報量を検出する画像情報量検出手段
と、画像形成枚数を設定する枚数設定手段と、予め原稿
の画像情報量に応じて、連続した画像形成を許容する画
像形成枚数を記憶しておく記憶手段と、前記画像情報量
検出手段の検出結果に基づいて前記記憶手段の記憶内容
によって決定される連続して画像形成を許容する画像形
成枚数と前記枚数設定手段によって設定された設定枚数
とに応じて、連続して画像形成を許容する画像形成枚数
だけ画像形成を行なった時点で、トナーの補給動作を行
なう制御手段とを備えるように構成されている。
【0030】図1はこの発明の一実施の形態に係るデジ
タル複写機の制御部を示すブロック図である。
【0031】図において、70は画像読取装置2のプリ
スキャンによって、原稿の画像密度等の画像の情報量を
検出する画像情報量検出手段、71はデジタル複写機の
コントロールパネルに設けられた複写枚数を入力する複
写枚数入力手段、72は複写する画像の色を認識する色
認識手段、73はデジタル複写機におけるコピー動作及
びトナーの補給動作を制御する制御手段としてのCP
U、74はこのCPU73で実行されるプログラムを記
憶するとともに、予め原稿の画像情報量に応じて、連続
した画像形成を許容する画像形成枚数を記憶しておく記
憶手段としてのROM、75、76は第1及び第2の現
像装置6、7のトナー補給を行なうトナー補給モータ7
7、78を駆動するドライバ、77、78は第1及び第
2の現像装置6、7のトナー補給を行なうトナー補給モ
ータ、79、80は第1及び第2の現像装置6、7の現
像ロールを回転させる現像モータ81、82を駆動する
ドライバ、81、82は第1及び第2の現像装置6、7
の現像ロールを回転させる現像モータ、83、84は第
1及び第2の現像装置6、7の現像ロールを回転又は停
止させる現像ロールクラッチを、それぞれ示すものであ
る。
【0032】また、ROM74に予め記憶される原稿の
画像情報量に応じて、連続した画像形成を許容する画像
形成枚数としては、例えば、図6に示すように、原稿画
像の各ピクセルカウントの算出結果による画像密度Xの
値に応じて、連続した画像形成を許容する画像形成枚数
が、10枚、5枚、2枚というように順次設定されたも
のが用いられる。この原稿の画像情報量に応じて、連続
した画像形成を許容する画像形成枚数としては、もっと
細かく設定したり、もっと粗く設定してもよく、当該画
像形成枚数は、第1の現像装置6又は第2の現像装置7
において、所定の色の画像を単独で、あるいは2色連続
して複写した場合に、該当する画像密度の画像を、複写
画像の濃度を低下させずに、連続して複写することが可
能な枚数に設定され、必要に応じてマージン分が加算さ
れた値に設定され、現像装置の大きさや1回のトナー補
給量等によって適宜異なる値に設定されるものである。
【0033】以上の構成において、この実施の形態に係
るデジタル複写機では、次のようにして、画像密度やイ
メージ密度の高い原稿の複写やプリントを継続した場合
でも、濃度低下や濃度ムラなどの画質劣化が発生するの
を確実に防止可能となっている。
【0034】すなわち、上記デジタル複写機では、図7
に示すように、原稿のコピーをとる際、ユーザーによっ
て、コントロールパネルの複写枚数入力手段71を用い
て、コピー枚数N2が設定される(ステップ101)。
次に、画像読取装置2のプラテン上にセットされた原稿
の画像が、当該画像読取装置2によってプリスキャンさ
れ、画像情報量検出手段70によって原稿画像のドット
数がピクセルカウントされ、画像密度Xが算出される
(ステップ102)。なお、この原稿画像のドット数の
ピクセルカウントによる画像密度Xの算出は、画像情報
量検出手段70によらずに、CPU73が直接行なうよ
うに構成しても勿論よい。そして、CPU73は、プリ
スキャンによって求められた画像密度Xが、図6に示す
ように、所定値A、例えば画像密度Xが20%以下か否
かを判別し(ステップ103)、求められた画像密度X
が所定値A以下の場合には、通常連続プリントモードで
プリントを開始する(ステップ104)。一方、CPU
73は、プリスキャンによって求められた画像密度Xが
所定値Aより大きいと判別した場合には、図6に示すよ
うに、ROM74に記憶された原稿の画像情報量に応じ
て、連続した画像形成を許容する画像形成枚数を参照し
て、ジョブ枚数N2が設定されている枚数N1より大き
いか否かを判別し(ステップ105)、ジョブ枚数N2
が設定されている枚数N1以下であると判別した場合に
は、通常の連続プリントモードでプリントを開始する
(ステップ106)。
【0035】次に、CPU73は、ジョブ枚数N2が設
定されている枚数N1より大きいと判別した場合には、
高密度プリントモードでプリントを開始し(ステップ1
07)、プリント枚数が所定の枚数N1に達したか否か
を判別する(ステップ108)。そして、CPU73
は、プリント枚数が所定の枚数N1に達してしない場合
には、高密度プリントモードでプリントを継続し(ステ
ップ107)、同じくプリント枚数が所定の枚数N1に
達したか否かを判別する(ステップ108)。その後、
プリント枚数が所定の枚数N1に達した場合には、プリ
ントジョブを一旦停止し(ステップ109)、CPU7
3は、現像モータドライバ79又は80とトナー補給モ
ータドライバ75又は76を介して、現像モータ83又
は84とトナー補給モータ77又は78の駆動を開始す
る(ステップ110)。そして、CPU73は、上記現
像モータ83又は84とトナー補給モータ77又は78
を一定時間駆動したか否かを判別し(ステップ11
1)、一定時間駆動していない場合には、現像モータ8
3又は84とトナー補給モータ77又は78の駆動を継
続する(ステップ110)。その後、上記現像モータ8
3又は84とトナー補給モータ77又は78を一定時間
駆動した場合には、プリント枚数が設定した枚数N2に
達したか否かを判別し(ステップ112)、プリント枚
数が設定した枚数N2に達していない場合には、ステッ
プ107に戻り、ステップ107からステップ112ま
での動作を繰り返し、プリント枚数が設定した枚数N2
に達した場合には、ジョブを終了する。
【0036】このように、上記の実施の形態に係るデジ
タル複写機では、まず、原稿の画像をプリスキャンし
て、原稿の画像密度を予め求め、この原稿の画像密度が
所定値A以下の場合、あるいは原稿の画像密度が所定値
Aを越えている場合であっても、ジョブ枚数が所定値N
1より少ない場合には、通常の連続プリントモードをそ
のまま実行し、原稿の画像密度が所定値Aを越えてお
り、しかもジョブ枚数が所定値N1より多い場合には、
高密度プリントモードでプリントを開始する。そして、
プリント枚数が所定値N1に達した場合には、プリント
ジョブを一旦停止して、トナー補給モータ等を一定時間
駆動して、現像装置6、7内にトナーを補給した後に、
高密度プリントモードでプリントを再開し、プリント枚
数が所定値N1に達するたびに、トナーの補給動作を行
なって、所定のプリント枚数N2だけプリントを行なう
ようになっている。そのため、原稿の画像密度が所定値
A以上の高密度である場合でも、所定枚数毎にトナーを
補給しつつ、コピー動作を繰り返すので、画像密度やイ
メージ密度の高い原稿の複写やプリントを継続した場合
でも、濃度低下や濃度ムラなどの画質劣化が発生するの
を確実に防止することができる。
【0037】したがって、小型軽量化した現像装置6又
は7を用いたデジタル複写機やプリンタ等において、チ
ラシや広告等を大量にコピーする場合でも急速な濃度低
下及び濃度ムラを発生させることなく、常に良好な画質
のコピーが得られる。また、異なる色によって濃度追従
性に差があるが、CPU73に前もって色としきい値を
メモリさせておくことにより、各色によって最適な濃度
維持性を行なうことができる。この場合、例えば、画像
密度Xが所定値Aより大きく(X>A)、かつジョブ枚
数が所定値N1より大きいときに、連続プリント枚数N
2は、図8のようになる。ここで、各色におけるN2の
値は、あらかじめ各色の現像性(濃度追従性)が分かっ
ているので、同じ原稿濃度のものをプリントしたときの
許容連続プリント枚数を、図8のようにテーブル化して
実施することができる。
【0038】なお、前記実施の形態の場合には、画像形
成装置として、いわゆる1パス2カラーのデジタル複写
機について説明したが、白黒またはフルカラーの複写や
プリンター等においても、同様に適用することができる
ことは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上のとおり、この発明によれば、画像
密度やイメージ密度の高い原稿の複写やプリントを継続
した場合でも、濃度低下や濃度ムラなどの画質劣化が発
生するのを確実に防止可能な画像形成装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る画像形成装置の一実施
の形態を示すブロック図である。
【図2】 図2はこの発明に係る画像形成装置の一実施
の形態としての電子写真法を用いたデジタル複写機を示
す構成図である。
【図3】 図3はこの発明に係る画像形成装置の一実施
の形態としての電子写真法を用いたデジタル複写機の画
像形成部を示す構成図である。
【図4】 図4は第1の現像装置を示す構成図である。
【図5】 図5は第2の現像装置を示す構成図である。
【図6】 図6は原稿の画像情報量に応じて、連続した
画像形成を許容する画像形成枚数を示す図表である。
【図7】 図7はこの発明に係る画像形成装置の一実施
の形態としての電子写真法を用いたデジタル複写機の動
作を示すフローチャートである。
【図8】 図8は原稿の画像情報量に応じて、連続した
画像形成を許容する画像形成枚数を示す図表である。
【符号の説明】
70:画像情報量検出手段、71:画像情報量検出手
段、72:色認識手段、73:CPU、74:ROM
(記憶手段)、75、76:トナー補給モータドライ
バ、77、78:トナー補給モータ、79、80:現像
モータドライバ、81、82:現像モータ、83、8
4:現像ロールクラッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入戸野 英二 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 石川 徹 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 鈴木 修一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小澤 秀明 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の情報量を検出する画像情報量検出
    手段と、画像形成枚数を設定する枚数設定手段と、予め
    原稿の画像情報量に応じて、連続した画像形成を許容す
    る画像形成枚数を記憶しておく記憶手段と、前記画像情
    報量検出手段の検出結果に基づいて前記記憶手段の記憶
    内容によって決定される連続して画像形成を許容する画
    像形成枚数と前記枚数設定手段によって設定された設定
    枚数とに応じて、連続して画像形成を許容する画像形成
    枚数だけ画像形成を行なった時点で、トナーの補給動作
    を行なう制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記トナーの補給動作を行なっている間
    は、画像形成動作を停止することを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6668142B2 (en) * 2001-11-30 2003-12-23 Kyocera Mita Corporation Image forming apparatus with reference density changed according to low frequent and high frequent modes
JP2006208578A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2007286479A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびその制御方法

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