JP7354684B2 - 画像形成装置及び感光体クリーナーへのトナーの供給方法 - Google Patents

画像形成装置及び感光体クリーナーへのトナーの供給方法 Download PDF

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を備えた多機能デジタル複合機であるMFP(Multi function Peripheral)等の画像形成装置、特に電子写真方式の画像形成装置、および感光体クリーナーへのトナーの供給方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体へトナーを付着して現像した後、用紙等のシートへ転写し、その後、感光体の表面に残留する残留トナーを、感光体クリーナーに備えられた感光体ブレードによって掻き落として除去している。
しかし、感光体ブレード上のトナーが少なくなってくると、ブレードが損傷したり、クリーニング性悪化による副走査方向の筋状の画像ノイズ(FD筋)が発生する、といった課題が発生する。
そのため従来は、低カバレッジのプリントが所定枚数継続した時はプリントの立下げ時や像間で、感光体にトナーパッチを形成することにより、トナーに含まれる滑剤を感光体クリーナーに供給し上記課題を解決していた。
近年、環境対応や画質向上のため画像形成装置のトナーのチタニアレス化や小径化を図る傾向があるが、チタニアレス化によるかぶりトナーの減少や、小径化による転写効率の向上により、感光体クリーナーへ到達するトナーが慢性的に不足してしまう。そのため用紙一枚毎にトナーパッチを感光体クリーナーに供給する必要が発生している。
感光体クリーナーは、感光体の回転方向における転写部の下流に配置されているため、感光体に形成したトナーパッチを、転写部で用紙に転写されることなく確実に感光体クリーナーへ供給するための制御が必要となる。
特許文献1には、用紙後端が1次転写部に到達したら1次転写の高圧(HV)極性をトナーと同じ極性つまり印字中の逆バイアスにすることで、転写ベルトにトナーパッチが転写されないようにして、感光体クリーナーにトナーを供給している。
また、特許文献2には、トナーパッチが1次転写部に到達する際に1次転写バイアスを逆バイアスにする構成において、紙間内で、トナーパッチに合わせて1次転写バイアスを逆バイアスに出来るか出来ないかに応じて、感光体クリーナーへのトナー供給制御の可否を判断している。
特開2011-007831号公報 特開2013-113879号公報
しかしながら、生産性や消耗品の効率改善のためには、出来るだけ紙間を狭くする必要があるが、特許文献1及び2に記載の技術では、紙間が狭くなった時に1次転写の応答時間が課題となり、本来必要な量のトナーパッチを形成出来なくなってしまう。
また、1次転写の応答時間を早めることで上記課題を解決することも考えられるが、一次転写バイアスの高圧電源回路を構成するトランジスタ等のスイッチング素子や抵抗あるいはコンデンサ等の回路素子の時定数の短いものを使用する必要があり、その分、コストアップを招いてしまう。
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、コストアップや紙間の拡張を招くこと無く、紙間でより長くトナーパッチを形成でき、その分感光体クリーナーへのトナー供給量を増やすことができる画像形成装置、及び感光体クリーナーへのトナーの供給方法を提供することを目的とする。
上記目的は以下の手段によって達成される。
)感光体と、転写部と、前記転写部の電圧を制御するための転写電圧制御手段と、前記感光体の表面に残留する残留トナーを除去する感光体クリーナーと、前記感光体の表面上にトナーパッチを形成するパッチ形成手段と、を備え、前記トナーパッチが前記転写部を通過する際、前記転写電圧制御手段は前記転写部の電圧を前記トナーパッチが転写されないパッチ出力に制御することで、前記感光体クリーナーにトナーを供給する画像形成装置において、前記転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替えを、シート後端相当位置が前記転写部を抜ける前のタイミングで行うか、またはパッチ出力から印字出力への切り替えを、次シート先端相当位置が前記転写部に突入した後のタイミングで行うか、の少なくともいずれか一方を実施し、さらに前記トナーパッチの転写部材上への転写状態を検出する検出手段を備え、前記検出手段で検出したトナーパッチの転写部材上への転写状態に応じて、トナーパッチの形成開始タイミングを切り替えることを特徴とする画像形成装置。
)前記パッチ形成手段は、前記感光体の表面上に、シートと次シートとの間においてトナーパッチを形成する前項1に記載の画像形成装置。
)前記パッチ出力への切り替えを、シート後端の画像が無い領域あるいはシート後端の画像保証外の領域が、前記転写部を通過中のタイミングで行うことを特徴とする、前項1または2に記載の画像形成装置。
)前記パッチ出力から印字出力への切り替えを、次シート先端の画像が無い領域あるいは次シート先端の画像保証外の領域が、前記転写部を通過中のタイミングで行うことを特徴とする、前項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
)前記トナーパッチの形成開始位置と転写の切り替え開始位置は異なることを特徴とする、前項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
)前記トナーパッチの形成開始タイミングは、シート後端相当位置が前記パッチ形成手段に到達した以降のタイミングであることを特徴とする、前項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
)前記パッチ出力から印字出力への切り替えを、前記トナーパッチの後端が前記転写部による転写位置に到達した以降のタイミングで行うことを特徴とする、前項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
)前記パッチ形成手段により前記トナーパッチの形成が開始されてから実際にトナーパッチが形成されるまで、あるいはトナーパッチの形成が停止されてから実際にトナーパッチが形成されなくなるまで、のパッチ応答時間と、前記転写電圧制御手段により前記転写部の電圧がパッチ出力に切り替えられてから実際にトナーパッチが転写されない電圧に切り替わるまでの、あるいはパッチ出力から印字出力に切り替えられてから実際に画像が転写される電圧に切り替わるまで、の転写応答時間があり、前記パッチ応答時間と転写応答時間に基づき、前記トナーパッチの形成開始タイミングを切り替えることを特徴とする、前項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
)前記パッチ応答時間の方が前記転写応答時間よりも長い場合は、前記トナーパッチの形成開始タイミングを早めることを特徴とする、前項に記載の画像形成装置。
10)前記パッチ応答時間の方が前記転写応答時間よりも短い場合は、前記トナーパッチの形成開始タイミングを遅らせることを特徴とする、前項に記載の画像形成装置。
11)前記トナーパッチの後端側に対して先端側を前記検出手段でより多く検出した場合は、トナーパッチの形成開始タイミングを遅らせることを特徴とする、前項1~10のいずれかに記載の画像形成装置。
12)前記トナーパッチの先端側に対して後端側を前記検出手段でより多く検出した場合は、トナーパッチの形成開始タイミングを早めることを特徴とする、前項1~10のいずれかに記載の画像形成装置。
13)前記トナーパッチの形成開始タイミングは、調整値、プロセス速度、環境、感光体の累積駆動量、画像が転写される転写部材の累積駆動量、の少なくともいずれかに応じて変更することを特徴とする、前項に記載の画像形成装置。
14)前記転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替え、またはパッチ出力から印字出力への切り替えの少なくとも一方を段階的に行うことを特徴とする、前項1~13のいずれかに記載の画像形成装置。
15)前記感光体上にトナー像を形成するためにレーザーを照射するレーザー照射手段を備え、前記パッチ形成手段は、前記レーザー照射手段によりレーザーを照射させることにより前記トナーパッチを形成することを特徴とする、前項1~14のいずれかに記載の画像形成装置。
16)トナーを付着させて現像するための現像部と、前記現像部の現像バイアスを制御するための現像バイアス制御手段と、感光体を帯電するための帯電部と、前記帯電部の帯電バイアスを制御するための帯電バイアス制御手段と、を備え、前記パッチ形成手段は、前記現像バイアスと帯電バイアスの差分を切り替えることにより前記トナーパッチを形成することを特徴とする、前項1~15のいずれかに記載の画像形成装置。
17)前記現像バイアスの切り替え、または帯電バイアスの切り替えを段階的に行うことを特徴とする、前項16に記載の画像形成装置。
18)前記パッチ形成手段は、コントローラにより処理された画像情報に元づくパターンで前記トナーパッチを形成することを特徴とする、前項1~17のいずれかに記載の画像形成装置。
19)前記転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替えタイミング、またはパッチ出力から印字出力への切り替えタイミングの少なくとも一方は調整可能であることを特徴とする、前項1~18のいずれかに記載の画像形成装置。
20)シート上の副走査方向の画像位置が変更された場合、変更された画像位置に基づいて、前記転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替えタイミング、またはパッチ出力から印字出力への切り替えタイミングの少なくとも一方を切り替えることを特徴とする、前項19に記載の画像形成装置。
21)前記パッチ出力は、前記印字出力よりも絶対値として低いか、遮断か、トナーと同じバイアスの少なくともいずれかであることを特徴とする、前項1~20のいずれかに記載の画像形成装置。
22)感光体と、転写部と、前記転写部の電圧を制御するための転写電圧制御手段と、前記感光体の表面に残留する残留トナーを除去する感光体クリーナーと、前記感光体の表面上にトナーパッチを形成するパッチ形成手段と、を備え、前記トナーパッチが前記転写部を通過する際、前記転写電圧制御手段は前記転写部の電圧を前記トナーパッチが転写されないパッチ出力に制御することで、前記感光体クリーナーにトナーを供給する画像形成装置が、前記転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替えを、シート後端相当位置が前記転写部を抜ける前のタイミングで行うか、またはパッチ出力から印字出力への切り替えを、次シート先端相当位置が前記転写部に突入した後のタイミングで行うか、の少なくともいずれか一方を実施し、さらに前記トナーパッチの転写部材上への転写状態を検出する検出ステップを実施し、前記検出ステップで検出したトナーパッチの転写部材上への転写状態に応じて、トナーパッチの形成開始タイミングを切り替えることを特徴とする感光体クリーナーへのトナーの供給方法。
前項(1)に記載の発明によれば、転写部の電圧のパッチ出力への切り替えを、シート後端相当位置が転写部を抜ける前のタイミングで行うか、またはパッチ出力から印字出力への切り替えを、次シート先端相当位置が転写部に突入した後のタイミングで行うか、の少なくともいずれか一方を実施するから、トナーパッチを早いタイミングで形成でき、あるいは遅いタイミングで完了することができる。その結果、シート画像に影響を及ぼさない領域で、パッチ長さがより長いトナーパッチTPを形成でき、紙間を拡張しなくても、より多くのトナーをクリーナーの感光体ブレードに供給することができる。従って、感光体ブレードの損傷やクリーニング性能の悪化を防止することができる。しかも、1次転写の応答時間を早めるために、一次転写バイアスの高圧電源回路を構成するトランジスタ等のスイッチング素子や抵抗あるいはコンデンサ等の回路素子を変更するものではないから、コストアップを招くこともない。また、トナーパッチの転写部材上への転写状態に応じて、トナーパッチの形成開始タイミングを切り替えるから、シート画像に影響を及ぼさない領域で、パッチ長さがより長いトナーパッチTPを安定的に形成することができる。
前項()に記載の発明によれば、感光体の表面上に、シートと次シートとの間においてトナーパッチが形成される。
前項()に記載の発明によれば、パッチ出力への切り替えを、シート後端の画像が無い領域あるいはシート後端の画像保証外の領域が、転写部を通過中のタイミングで行うから、転写部の電圧のパッチ出力への切り替えを、シート後端相当位置が転写部を抜ける前のタイミングで確実に行うことができる。
前項()に記載の発明によれば、パッチ出力から印字出力への切り替えを、次シート先端の画像が無い領域あるいは次シート先端の画像保証外の領域が、転写部を通過中のタイミングで行うから、パッチ出力から印字出力への切り替えを、次シート先端相当位置が転写部に突入した後のタイミングで確実に行うことができる。
前項()に記載の発明によれば、トナーパッチの形成開始位置と転写の切り替え開始位置は異なるから、シート画像に影響を及ぼさない領域で、パッチ長さがより長いトナーパッチTPを形成するための、トナーパッチの形成開始位置と転写の切り替え開始位置の
設定自由度が増大する。
前項()に記載の発明によれば、トナーパッチの形成開始タイミングは、シート後端相当位置がパッチ形成手段に到達した以降のタイミングであるから、シートへのトナーパッチの転写を回避することができる。
前項()に記載の発明によれば、パッチ出力から印字出力への切り替えを、トナーパッチの後端が転写部による転写位置に到達した以降のタイミングで行うから、シートへのトナーパッチの転写を回避することができる。
前項()に記載の発明によれば、パッチ応答時間と転写応答時間に基づき、トナーパッチの形成開始タイミングを切り替えることができる。
前項()に記載の発明によれば、パッチ応答時間の方が転写応答時間よりも長い場合は、トナーパッチの形成開始タイミングを早めるから、シート画像に影響を及ぼさない領域で、パッチ長さがより長いトナーパッチTPを安定的に形成することができる。
前項(10)に記載の発明によれば、パッチ応答時間の方が前記転写応答時間よりも短い場合は、前記トナーパッチの形成開始タイミングを遅らせるから、シート画像に影響を及ぼさない領域で、パッチ長さがより長いトナーパッチTPを安定的に形成することができる。
前項(11)~(12)に記載の発明によれば、トナーパッチの後端側に対して先端側がより多く検出された場合は、トナーパッチの形成開始タイミングを遅らせ、トナーパッチの先端側に対して後端側がより多く検出した場合は、トナーパッチの形成開始タイミングを早める。
前項(13)に記載の発明によれば、トナーパッチの形成開始タイミングを、調整値、プロセス速度、環境、感光体の累積駆動量、トナーパッチが転写された転写部材の累積駆動量、の少なくともいずれかに応じて変更することで、より正確なトナーパッチの形成開始タイミングを設定することができる。
前項(14)に記載の発明によれば、転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替え、またはパッチ出力から印字出力への切り替えの少なくとも一方を段階的に行うから、パッチ出力への切り替え時間、または印字出力への切り替え時間のばらつきを抑制することができる。
前項(15)に記載の発明によれば、レーザー光の照射によってトナーパッチが形成される。
前項(16)に記載の発明によれば、現像バイアスと帯電バイアスの差分を切り替えることによりトナーパッチが形成される。
前項(17)に記載の発明によれば、現像バイアスの切り替え、または帯電バイアスの切り替えを段階的に行うことで、切り替え時間のばらつきを抑制することができる。
前項(18)に記載の発明によれば、コントローラにより処理された画像情報に元づくパターンのトナーパッチが形成される。
前項(19)に記載の発明によれば、転写部の電圧のパッチ出力への切り替えタイミング、またはパッチ出力から印字出力への切り替えタイミングの少なくとも一方を調整することができる。
前項(20)に記載の発明によれば、シート上の副走査方向の画像位置が変更された場合は、それに合わせて、転写部の電圧のパッチ出力への切り替えタイミング、またはパッチ出力から印字出力への切り替えタイミングの少なくとも一方を切り替えることができる。
前項(21)に記載の発明によれば、パッチ出力は、印字出力よりも絶対値として低いか、遮断か、トナーと同じバイアスの少なくともいずれかであるから、トナーパッチが転写されないように制御することが可能となる。
前項(22)に記載の発明によれば、シート画像に影響を及ぼさない領域で、パッチ長さがより長いトナーパッチTPを形成でき、紙間において、より多くのトナーをクリーナーの感光体ブレードに供給することができる。


この発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 画像形成装置の印字制御に関する電気的な構成を示すブロック図である。 各感光体ドラムの周辺の構成を拡大して模式的に示す図である。 感光体ドラム上でのトナーパッチの形成状態をシート位置との関係で説明するためのタイミングチャートである。 感光体ドラム上でのトナーパッチの形成状態をシート位置との関係で説明するための別のタイミングチャートである。 図4における現像応答時間と転写応答時間の違いにより、形成したトナーパッチがシート(中間転写ベルト)に転写されてしまうことがあることを説明するための説明図である。 感光体ドラム上でのトナーパッチの形成状態をシート位置との関係で説明するための別のタイミングチャートである。 トナーパッチのうち後端側のトナーパッチの一部が中間転写ベルトに転写され、濃度の検出により検出された場合を示す図である。 トナーパッチのうち先端側のトナーパッチの一部、および後端側のトナーパッチの一部が中間転写ベルトに転写され、濃度の検出により検出された場合を示す図である。 電位の多段階切り替えのイメージ図である。 転写バイアスと現像バイアスに対して多段階切り替えを行った例を示す図である。 感光体ドラムへのトナーパッチの形成処理を含むプリントジョブを画像形成装置が実行する際の動作を示すフローチャートである。 図12のステップS3のトナーパッチ処理の一例を示すフローチャートである。 図12のステップS3のトナーパッチ処理の他の処理例を示すフローチャートである。 図12のステップS3のトナーパッチ処理のさらに他の処理例を示すフローチャートである。 図12のステップS4のトナーパッチ濃度検出処理の処理例を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。この例では、画像形成装置1として多機能デジタル複合機である前述のMFPが用いられている。
図1において、この画像形成装置1は、装置本体1Aの下部に給紙部20が、中央部に画像形成部10が、上部に自動原稿送り装置を備えた原稿を読み取るための画像読取装置90が、画像読取装置90の下方に排紙部60が、それぞれ配置されて構成されている。給紙部20から排紙部60に渡っては給紙部20から繰り出されたシートとしての用紙Pを上方へ搬送する媒体搬送路22が形成されている。
画像形成部10は、装置本体1Aの上下方向の略中央に配置された駆動ローラ16及び従動ローラ15と、これら駆動および従動ローラ16,15間に水平に掛設されて矢印方向へ走行する中間転写ベルト14と、この走行方向に沿って配置されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の作像ユニットである感光体ユニット12Y,12M,12C,12Kとを備えている。
各感光体ユニット12Y,12M,12C,12Kで作成されたトナー画像を重ね合わせて転写ベルト14に転写し、媒体搬送路22を搬送されてくる用紙Pに対して転写ベルト14の搬送端(図中右端)で転写ローラ(転送手段に相当)17により2次転写を行い、用紙Sを定着ユニット30に送給してトナー画像の定着を行うようになっている。
定着ユニット30はこの実施形態では、図示しないヒーターを備えた加熱ローラ31と、この加熱ローラ31に接触状態で配置された加圧ローラ32を備えており、加熱ローラ31と加圧ローラ32の間に形成されたニップ部に用紙Pを通過させて加熱加圧し、用紙Pにトナー像を定着させるようになっている。
各感光体ユニット12Y,12M,12C,12Kは、静電複写方式により作像するもので、それらの周囲に配設された帯電器と、現像器11Y,11M,11C,11Kと、感光体ドラム13Y,13M,13C,13Kと、転写器等とを備えている。また、4個のレーザーダイオード、ポリゴンミラー、および走査レンズ等を有するプリントヘッド41ならびに4つの反射ミラー42等を備えた露光部40の各レーザーダイオードにより、帯電器により帯電された各感光体ドラム13Y,13M,13C,13Kの表面が露光され、該表面に静電潜像が形成されるようになっている。
また、各感光体ユニット12Y,12M,12C,12Kの現像器11Y,11M,11C,11Kにトナーを補給する補給機構として、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kおよびサブホッパ80Y,80M,80C,80Kが前記感光体ユニット12Y,12M,12C,12Kの上方位置に配置されている。
なお、図1中、符号50はキー部や表示部を備えた操作パネル部である。
給紙部20は1段又は複数段(図1の例では2段)の給紙カセット21を備えており、印刷時には、各給紙カセット21に収容された用紙Pを引き出し、搬送路22に沿って設けられた1組あるいは複数組の搬送ローラによって2次転写ローラ17による2次転写位置まで搬送するようになっている。なお、画像形成装置1には手差しトレイが備えられていても良い。
図2は、画像形成装置1の印字制御に関する電気的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置1は、MFPコントローラ100、エンジン制御部110、前述した露光部40、高圧部120、イレーサ部130等を備えている。
MFPコントローラ100は、MFP1の全体を統括的に制御するものであり、エンジン制御部110は、MFPコントローラ100と協働しながら印刷エンジンである露光部40、高圧部120、イレーサ部130を制御するものであり、制御処理を行うエンジン制御CPU111や、図示は省略したが、エンジン制御CPU111の動作プログラム等が格納されたROM、エンジン制御CPU111が動作する際の作業領域となるRAM等を備えている。
露光部40は、前述したように、帯電器により帯電された各感光体ドラム13Y,13M,13C,13Kの表面を露光し、該表面に静電潜像を形成するためのものであり、各感光体ドラム13Y,13M,13C,13Kを露光するレーザー41を備えている。
高圧部120は、感光体ドラム13Y,13M,13C,13Kに高電圧を印加するブロックであり、各感光体ドラム13Y,13M,13C,13Kを帯電するための帯電器を含む帯電部121、露光された各感光体ドラム13Y,13M,13C,13Kを現像するための現像器11Y,11M,11C,11Kを含む現像部122、現像された各感光体ドラム13Y,13M,13C,13K上のトナー像を中間転写ベルト14に転写するための転写器を含む転写部123を備えている。帯電部121、現像部122、転写部123の各電圧は前述のエンジン制御部110によって制御される。
イレーサ部130は、各感光体ドラム13Y,13M,13C,13Kの表面を除電する。
なお、露光部40のレーザー41、高圧部120の帯電部121、現像部122、転写部123およびイレーサ部130は、各感光体ドラム13Y,13M,13C,13K毎に備えられているが、一括して各符号で示す。
図3は、各感光体ドラム13Y,13M,13C,13Kの周辺の構成を拡大して模式的に示す図である。なお、特に区別する必要がある場合を除き、各感光体ドラム13Y,13M,13C,13Kを一括して感光体ドラム13とするが、いずれの感光体ドラム13においても同じ構成である。
感光体ドラム13は矢印で示す時計方向に回転するが、感光体ドラム13の周辺には回転上流側から、帯電部121、レーザー41を有する露光部40、現像部122、転写部123、イレーサ部130、感光体クリーナー(以下、単にクリーナーとも記す)200がそれぞれ配置されている。転写部123は、中間転写ベルト14を挟んで感光体ドラム13に対向して配置されている。
クリーナー200は感光体ドラム13の表面の残留トナーを除去する役割を果たし、感光体ドラム13の表面の残留トナーを掻き取る感光体ブレード201を備えている。この感光体ブレード201へのトナー供給が少なくなってくると、ブレードが損傷したり、クリーニング性悪化による副走査方向の筋状の画像ノイズ(FD筋)が発生する。
そこで、印刷時の紙間つまり用紙と次の用紙との間において、感光体ブレード201へトナーを供給するためのトナーパッチを感光体ドラム13に形成するが、この実施形態では、感光体ドラム13の回転方向におけるトナーパッチの長さを長くして、可及的に多くのトナーを供給できるように制御している。このような制御について、以下に説明する。
[かぶりマージンによるトナーパッチの形成]
図4は、感光体ドラム13上でのトナーパッチの形成状態を用紙位置との関係で説明するためのタイミングチャートである。この例では、かぶりマージンを切り替えることで、紙間にトナーパッチを形成し感光体ブレード201に供給する例を示す。
かぶりマージンを切り替えるには、現像部122の現像バイアスと帯電部121の帯電バイアスの差分を切り替える。以下では、現像部122の現像バイアスを印字出力とかぶり出力との間で切り替える場合を例示するが、帯電部121の帯電バイアスを切り替える場合も同様である。
図4において、P1は前画像G1を転写される前用紙、P2は次画像G2を転写される次用紙である。
前用紙P1において、前画像G1の後端相当位置をT1とすると、この後端相当位置T1から前用紙P1の後端相当位置P11までは画像が存在しない領域、または画像保証外の領域S1である。また、次用紙P2において、次画像G2の前端相当位置をT8とすると、次用紙P2の前端相当位置P21から次画像G2の前端相当位置T8までは画像が存在しない領域、または画像保証外の領域S2である。前用紙P1の後端相当位置P11から次用紙P2の前端相当位置P21までが紙間L1である。
この実施形態では、前画像G1の後端相当位置T1~前用紙P1の後端相当位置P11の領域が転写部123を通過するとき、換言すれば、前用紙P1の後端相当位置P11が転写部123を抜ける前のタイミングで、転写バイアスを印字出力からパッチ出力に切り替える。さらに、次用紙P2の前端相当位置P21~次画像G2の前端相当位置T8の領域が転写部123を通過するとき、換言すれば、次用紙P2の先端相当位置P21が転写部に突入した後のタイミングで、転写バイアスをパッチ出力から印字出力に切り替える。これにより、通常の紙間よりもパッチ用の紙間を長くとれる。前画像G1の後端相当位置T1から次画像G2の前端相当位置T8までが、トナーパッチを形成可能なパッチ用の紙間L2である。
この実施形態では、前画像G1の後端相当位置T1からマージンM1を確保したタイミングであって、前用紙P1の後端相当位置P11よりも前のタイミングT2で、転写部121の電圧である転写バイアスを、印字出力からパッチ出力に切り替えている。ここで、印字出力とは形成した画像が用紙(中間転写ベルト14)に転写される電圧をいい、パッチ出力とは、形成したトナーパッチが用紙(中間転写ベルト14)に転写されない電圧をいう。パッチ出力は、印字出力よりも絶対値として低いか、遮断(OFF)か、トナーと同じバイアス、の少なくともいずれかである。ただし、マージンM1を確保することなく、前画像G1の後端相当位置T1で、転写バイアスを、印字出力からパッチ出力に切り替えてもよい。なお、タイミングT2で転写バイアスの印字出力からパッチ出力への切り替えを開始しても、直ちに切り替わるのではなく、実際には、転写応答時間T14が存在するため、パッチ出力に完全に切り替わるのは、タイミングT2での切り替え後、転写応答時間T14が経過したときである。
パッチ出力から印字出力に切り替えについても同様に、次画像G2の前端相当位置T8に対してマージンM2を確保したタイミングであって、次用紙P2の前端相当位置P21よりも後のタイミングT7で、転写部121の電圧である転写バイアスを、パッチ出力から印字出力に切り替えている。ただし、マージンM2を確保することなく、次画像G2の前端相当位置T8で、転写バイアスをパッチ出力から印字出力に切り替えてもよい。この場合も、タイミングT7で転写バイアスが直ちにパッチ出力から印字出力に立ち上がるわけではなく、実際には、転写応答時間T16が存在するため、印字出力への切り替開始は、タイミングT7から転写応答時間T16だけ前のタイミングで行う。
かぶりマージンについては、図4に現像バイアスで示すように、転写バイアスの印字出力からパッチ出力への切り替えを開始タイミングであるタイミングT2から、パッチ形成遅延時間T11が経過したタイミングT3で、印字出力からかぶり出力への切り替えを開始する。しかし、印字出力からかぶり出力へ直ちに切り替わるわけではなく、実際には、現像応答時間(パッチ応答時間に相当)T12が存在するため、タイミングT3から現像応答時間T12が経過したタイミングT4で、印字出力からかぶり出力への切り替えが完了する。
印字出力からかぶり出力への切り替え完了後、かぶり出力を維持するが、転写バイアスが、パッチ出力から印字出力への切り替え完了タイミングT7よりも前のタイミングT6で、現像バイアスをかぶり出力から印字出力に切り替える。この場合も、タイミングT6で現像バイアスが直ちにかぶり出力から印字出力に立ち上がるわけではなく、実際には、現像応答時間T13が存在するため、かぶり出力から印字出力への切り替え開始は、タイミングT6から現像応答時間T13だけ前のタイミングT5で行う。
このような現像バイアスと転写バイアスとの切り替えにより、感光体ドラム13には、トナーパッチTPが形成される。トナーパッチTPは、現像バイアスの印字出力からかぶり出力への切り替え開始タイミングT3で形成が開始される。タイミングT3からタイミングT4までは、現像バイアスは印字出力からかぶり出力へと切り替わる移行期であるから、この間に形成されるトーパッチTP2は、タイミングT3では薄くタイミングT4では濃く、タイミングT3からタイミングT4にかけて徐々に濃くなるグラディエーションとなる。この様子を図4ではハッチングを付して示す。タイミングT4からタイミングT5までは、現像バイアスは完全にかぶり出力となっているから、この間に形成されるトーパッチTP1は濃い濃度のままであり、このトーパッチTP1の長さが実質的なパッチ長L3となる。
タイミングT5からタイミングT6までは、現像バイアスはかぶり出力から印字出力へと切り替わる移行期であるから、この間に形成されるトーパッチTP3は、タイミングT5では濃くタイミングT6では薄く、タイミングT5からタイミングT6にかけて徐々に薄くなるグラディエーションとなる。この様子を図4ではハッチングを付して示す。
この実施形態では、転写バイアスの印字出力からパッチ出力への切り替え開始タイミングT2から、パッチ形成遅延時間T11を確保したタイミングT3で、現像バイアスを印字出力からかぶり出力へ切り替えるようになっている。従って、トナーパッチTPの形成開始位置と転写バイアスの切り替え開始位置は異なり、トナーパッチTPの形成開始タイミングT3は、前用紙P1の後端相当位置P11が転写部123に到達した以降のタイミングに設定されている。
また、現像バイアスのかぶり出力から印字出力への切り替え開始タイミングT5から、転写戻し遅延時間T15を確保した後、転写バイアスをパッチ出力から印字出力への切り替えを開始し、切り替え終了タイミングT7は、トナーパッチTPの後端相当位置T6が転写位置に到達した後となっている。パッチ形成遅延時間T11および転写戻し遅延時間T15は、用紙(中間転写ベルト14)への転写防止を確実にするために確保したものである。
なお、転写バイアスの切り替えタイミングを変更可能に構成して、適切な切り替えタイミングを設定できるようにしても良い。特に、画像G1、G2の副走査方向の位置を変更できる場合は、画像位置がずれた分に合わせて転写バイアスの印字出力からパッチ出力への切り替えタイミングや、パッチ出力から印字出力への切り替えタイミングを変更すれ場良い。
いずれの場合も、トナーパッチTPの形成開始が、前用紙P1の画像G1の後端T1を超えた以降で行われるように、パッチ形成遅延時間T11、転写戻し遅延時間T15を調整することで、トナーパッチTPが転写されないタイミングでトナーパッチTPが形成される。
このように、この実施形態では、前画像G1の後端相当位置T1~前用紙P1の後端相当位置P11の領域が転写部123を通過するときに、転写バイアスを印字出力からパッチ出力に切り替え、次用紙P2の前端相当位置P21~次画像G2の前端相当位置T8の領域が転写部123を通過するときに、転写バイアスをパッチ出力から印字出力に切り替えるから、トナーパッチTPを早いタイミングで形成でき、遅いタイミングで完了することができる。その結果、用紙画像に影響を及ぼさない領域で、より長いパッチ長さのトナーパッチTPを形成でき、紙間において、より多くのトナーをクリーナー200の感光体ブレード201に供給することができる。
なお、前画像G1の後端相当位置T1~前用紙P1の後端相当位置P11の領域が転写部123を通過するときに、転写バイアスを印字出力からパッチ出力に切り替え、次用紙P2の前端相当位置P21~次画像G2の前端相当位置T8の領域が転写部123を通過するときに、転写バイアスをパッチ出力から印字出力に切り替えたが、前画像G1の後端相当位置T1~前用紙P1の後端相当位置P11の領域が転写部123を通過するときに、転写バイアスを印字出力からパッチ出力に切り替え、転写バイアスのパッチ出力から印字出力への切り替えは、次用紙P2の先端相当位置P21が転写部123に突入する前に行っても良い。あるいは、次用紙P2の前端相当位置P21~次画像G2の前端相当位置T8の領域が転写部123を通過するときに、転写バイアスをパッチ出力から印字出力へ切り替え、転写バイアスの印字出力からパッチ出力への切り替えは、前用紙P1の後端相当位置P11が転写部123を抜けた後に行っても良い。
[レーザー照射によるトナーパッチの形成]
図5は、感光体ドラム13上でのトナーパッチTPの形成状態を用紙位置との関係で説明するための別のタイミングチャートである。この例では、感光体ドラム13にレーザー41からレーザー光を照射することにより、紙間にトナーパッチを形成し感光体ブレード201に供給する例を示す。
トナーパッチTPの形成のためのレーザー発光は、MFPコントローラ100からの画像情報に基づく発光か、エンジン制御部110によるレーザー強制発光で行う。
前用紙P1、前画像G1、次用紙P2、次画像G2、および転写バイアスの関係は、図4に示した関係と同じであり、マージンM1、M2がゼロであっても良い点や、転写バイアスの切り替えに関する制御も、図4の場合と同じである。
すなわち、前画像G1の後端相当位置T1~前用紙P1の後端相当位置P11の領域が転写部123を通過するときに、転写バイアスを印字出力からパッチ出力に切り替え、次用紙P2の前端相当位置P21~次画像G2の前端相当位置T8の領域が転写部123を通過するときに、転写バイアスをパッチ出力から印字出力に切り替える。このため、トナーパッチTPを早いタイミングで形成でき、遅いタイミングで完了することができるから、用紙画像に影響を及ぼさない領域で、より長いパッチ長のトナーパッチTPを形成でき、紙間において、より多くのトナーをクリーナー200の感光体ブレード201に供給することができる。
トナーパッチTPの形成開始は、前用紙P1における前画像G1の後端相当位置T1が転写部123を抜けた以降で行うが、この実施形態では、パッチ形成遅延時間T11、転写戻し遅延時間T15を調整することで、トナーパッチTPが用紙(中間転写ベルト14)に転写されないタイミングでトナーパッチTPを形成する。具体的には、マージンM1後のパッチ形成遅延時間T11が経過したタイミングT9aで、レーザー光を発光させる。タイミングT9aの時点では、転写バイアスの印字出力からパッチ出力への切り替えは完了している。しかしレーザー光は直ちにはパッチ出力に達せず、レーザー応答時間T17の経過後のタイミングT9bでパッチ出力に達する。レーザー光のパッチ出力はタイミングT10aまで継続され、タイミングT10aで、レーザー発光を消灯させる。しかし、レーザー光は直ちには消灯せず、レーザー応答時間T18の経過後のタイミングT10bで消灯する。レーザー光の消灯が開始されたタイミングT10aから、転写戻し遅延時間T15の経過後に、転写バイアスはパッチ出力から印字出力に切り替えられ、タイミングT10bでは、転写バイアスはパッチ出力のままである。
トナーパッチTPは、レーザー光の発光開始タイミングT9aで形成が開始される。タイミングT8aからタイミングT9bまでは、レーザー光は出力移行期であるから、この間に形成されるトーパッチTP2は、タイミングT9aでは薄くタイミングT9bでは濃く、タイミングT9aからタイミングT9bにかけて徐々に濃くなるグラディエーションとなる。この様子を図5ではハッチングを付して示す。タイミングT9bからタイミングT10aまでは、レーザー光はパッチ出力となっているから、この間に形成されるトーパッチTP1は濃い濃度のままであり、このトーパッチTP1の長さが実質的なパッチ長L3となる。
タイミングT10aからタイミングT10bまでは、レーザー光は出力移行期であるから、この間に形成されるトーパッチTP3は、タイミングT10aでは濃くタイミングT10bでは薄く、タイミングT10aからタイミングT10bにかけて徐々に薄くなるグラディエーションとなる。この様子を図4ではハッチングを付して示す。
パッチ形成遅延時間T11の長短、転写戻し遅延時間T15の長短に応じて、パッチ長L3を調整することができる。
[図4の現像応答時間と転写応答時間の関係]
図6は、図4における現像応答時間(パッチ応答時間に相当)T12、T13と転写応答時間T14、T16の違いにより、形成したトナーパッチTPが用紙(中間転写ベルト14)に転写されてしまうことがあることを説明するための説明図である。
図6では、現像バイアスの印字出力からかぶり出力への切り替え開始位置と、転写バイアスの印字出力からパッチ出力への切り替え開始位置とが同じであり、現像バイアスのかぶり出力から印字出力への切り替え開始位置と、転写バイアスのパッチ出力から印字出力への切り替え開始位置とが同じであるものとして表示している。また、印字出力とかぶり出力あるいは印字出力とパッチ出力の中間に引かれたラインR1は、現像バイアスがそれ以下になるとかぶりトナーが発生するラインであり、転写バイアスがそれ以下になると転写ベルト14にトナーが転写されないラインである。
丸数字1のように、現像応答時間T12<転写応答時間T14、の場合、ハッチング分のかぶりトナーが転写されてしまうため、Td1時間分、現像バイアスの印字出力からかぶり出力への切り替え開始タイミングを遅らせて、トナーパッチの形成開始を遅らせる。
丸数字2のように、現像応答時間T12≧転写応答時間T14、の場合、かぶりトナーが転写されることはない。このためTd2時間分、トナーパッチの形成開始を早めても良い。
丸数字3のように、現像応答時間T13>転写応答時間T16、の場合、ハッチング分のかぶりトナーが転写されてしまうため、Tu3時間分、現像バイアスのかぶり出力から印字出力への切り替え開始タイミングを早めて、トナーパッチの形成終了を早める必要がある。
丸数字4のように、現像応答時間T13≦転写応答時間T16、の場合、かぶりトナーが転写されることはない。このためTu4時間分、トナーパッチの形成終了を遅らせても良い。
かぶりトナーが転写されてしまうと、本来、感光体ブレード201に供給する予定だったトナーが供給されなくなってしまうため、画像不良につながる。また、トナーパッチが転写されてしまうことで転写部材が汚れ、用紙の汚れを引き起こす可能性がある。
現像応答時間T12の開始タイミングT3を規定するパッチ形成遅延時間T11、転写応答時間T16の開始タイミングを規定する転写戻し遅延時間T15を、以下のように決定する。
(1)決定方法1
「現像応答時間や転写応答時間」の実験結果に基づいて決定した値を固定値として、不揮発メモリに保存しておく。「現像応答時間や転写応答時間」は、プロセス速度、環境、感光体ドラム13の累積駆動量、中間転写ベルト14の累積駆動量の少なくともいずれかに応じて変動するため、各条件に基づいたテーブルを持っている。調整値で調整しても良い。
(2)決定方法2
「現像応答時間や転写応答時間」の実験結果に基づいて決定した値を固定値として、不揮発メモリに保存しておき、図6で説明した関係性に基づいて決定する。「現像応答時間や転写応答時間」は、プロセス速度、環境、感光体ドラム13の累積駆動量、中間転写ベルト14の累積駆動量、の少なくともいずれかに応じて変動するため、各条件に基づいたテーブルを持っている。調整値で調整しても良い。
(3)決定方法3
「現像応答時間や転写応答時間」を測定できるモニタ信号を持っている構成においては、実際に測定した応答時間に基づき決定する。調整値で調整しても良い。
[トナーパッチの転写ベルト14への転写状態に応じたパッチ形成タイミングの切り替え]
この実施形態では、トナーパッチTPの中間転写ベルト14への転写状態、例えば転写の有無、転写の長さ(転写が多いか少ないか)に応じて、トナーパッチTPの形成タイミング切り替えるものである。トナーパッチTPの中間転写ベルト14への転写状態は、濃度センサ(IDCセンサ)によって検出される。
図7は、感光体ドラム13上でのトナーパッチTPの形成状態を用紙位置との関係で説明するための別のタイミングチャートである。
前用紙P1、前画像G1、次用紙P2、次画像G2、および転写バイアスの関係は、図4に示した関係と同じであり、マージンM1、M2がゼロであっても良い点や、転写バイアスの切り替えに関する制御も、図4の場合と同じである。
すなわち、前画像G1の後端相当位置T1~前用紙P1の後端相当位置P11の領域が転写部123を通過するときに、転写バイアスを印字出力からパッチ出力に切り替え、次用紙P2の前端相当位置P21~次画像G2の前端相当位置T8の領域が転写部123を通過するときに、転写バイアスをパッチ出力から印字出力に切り替える。このため、トナーパッチTPを早いタイミングで形成でき、遅いタイミングで完了することができるから、用紙画像に影響を及ぼさない領域で、パッチ長さがより長いトナーパッチTPを形成でき、紙間において、より多くのトナーをクリーナー200の感光体ブレード201に供給することができる。
ここで、形成されたトナーパッチTPのうち先端側のトナーパッチTP2の一部TP4が中間転写ベルト14に転写され、IDCセンサが濃度の検出によりパッチ長LfのトナーパッチTP4を検出したとする。このようなトナーパッチTP4の存在は、その分感光体ブレード201へのトナーの供給量を減らすことになる。
そこで、トナーパッチTP4の転写を防止するために、次回のトナーパッチの形成タイミングを遅らせる。遅らせる量はIDCセンサで検出されたパッチ長Lfに相当する距離分である。つまり、パッチ形成遅延時間T11を長くして、現像バイアスの印字出力からかぶり出力への切り替え開始タイミングT3を、パッチ長Lfだけ遅らせる。同時に、現像バイアスのかぶり出力から印字出力への切り替え開始タイミングT5も、パッチ長Lfだけ遅らせることで、トナーパッチTP1の全体量を維持できる。
図8は、トナーパッチTPのうち後端側のトナーパッチTP3の一部TP5が中間転写ベルト14に転写され、IDCセンサが濃度の検出によりパッチ長LbのトナーパッチTP5が検出された場合を示す。
この場合は、トナーパッチTP5の転写を防止するために、次回のパッチ形成遅延時間T11を短くして、現像バイアスの印字出力からかぶり出力への切り替え開始タイミングT3を早め、トナーパッチの形成タイミングを早めるとともに、現像バイアスのかぶり出力から印字出力への切り替え開始タイミングT5も早める。早める量はIDCセンサで検出されたパッチ長Lbに相当する距離分である。これにより、トナーパッチTP1の全体量を維持しながら、トナーパッチTP5の転写を防止して、その分を感光体ブレード201に供給することができる。
図9は、トナーパッチTPのうち先端側のトナーパッチTP2の一部TP4と、トナーパッチTPのうち後端側のトナーパッチTP3の一部TP5が、いずれも中間転写ベルト14に転写され、IDCセンサが濃度の検出により、パッチ長LfのトナーパッチTP4とパッチ長LbのトナーパッチTP5が検出された場合を示す。
この場合は、転写されたトナーパッチTP4のパッチ長Lfと、トナーパッチTP5のパッチ長Lbを比較し、図9のように、Lf>Lbの場合は、次回のトナーパッチの形成タイミングを(Lf-Lb)に相当する距離分遅らせる。Lf<Lbの場合は、次回のトナーパッチの形成タイミングを(Lb-Lf)に相当する距離分早める。
[バイアスの多段階切り替え]
図6で説明したように、現像応答時間と転写応答時間に乖離があると、トナーパッチTPが転写されてしまい、感光体ブレード201に必要なトナー量を供給出来なくなってしまう。また、現像応答時間のばらつきによっても形成されるトナーパッチ量が変わってくるため、過供給によるトナー消費量が課題になってしまう。
そこで、現像応答時間と転写応答時間を安定させるために、電位(バイアス)を多段階で切り替えることで、上記課題を解決する。
図10は、電位の多段階切り替えのイメージ図である。電位を一度に落とした場合は、負荷側の抵抗やコンデンサ容量しだいで立上げ/立下げカーブが決まるため、立下げが早い場合(図10の丸数字1)、立下げが遅い場合(図10の丸数字2)のように、立上げ/立下げ時間がばらつく。電位が応答する範囲で、所定時間周期で所定電圧毎に切り替えを行うことで(たとえば10ms周期で10V刻み)、図10の丸数字3のように、立上げ/立下げカーブが一定になる。このような制御を転写バイアス、帯電または現像バイアスに対して行う。
図11は、転写バイアスと現像バイアスに対して多段階切り替えを行った例を示す図である。パッチ出力への切り替えを開始する際は、現像バイアスがかぶりを発生しだすバイアスに切り替わるタイミングで、転写バイアスが転写しなくなるバイアスになるタイミングを狙って、転写バイアスと現像バイアスの切り替え開始タイミングに時間Tdの遅延を持たせる。つまり、時間Td=パッチ形成遅延時間に設定する。
パッチ出力を停止する際は、現像バイアスがかぶりを発生しなくなるバイアスに切り替わるタイミングで、転写バイアスが転写するバイアスになるタイミングを狙って、転写バイアスと現像バイアスの切り替え開始タイミングに時間Tuの遅延を持たせる。つまり、時間Tu=転写戻し遅延時間に設定する。
[フローチャート]
図12は、感光体ドラム13へのトナーパッチTPの形成処理を含むプリントジョブを画像形成装置1が実行する際の動作を示すフローチャートである。
ステップS1では、プリントの開始かどうかを判断し、開始でなければ(ステップS1でNO)、ステップS1にとどまりプリントの開始を待つ。
プリントの開始であれば(ステップS1でYES)、ステップS2で、前画像G1の後端相当位置T1が、トナーパッチ形成部を抜けパッチ形成遅延時間以上経過したかどうかを判断する。経過していなければ(ステップS2でNO)、経過するまで待つ。経過すると(ステップS2でYES)、ステップS3で、トナーパッチ処理を実施してトナーパッチを形成する。トナーパッチ処理については後述する。
次いでステップS4で、中間転写ベルト14上のトナーパッチ濃度の濃度センサによる検出処理を実施する。トナーパッチ濃度検出処理については後述する。その後、ステップS5で、プリントが終了かどうかを判断する。終了でなければ(ステップS5でNO)、ステップS2に戻る。終了であれば(ステップS5でYES)、処理を終了する。
図13は、図12のステップS3のトナーパッチ処理の一例を示すフローチャートである。この例は、レーザー光の照射によりトナーパッチTPを形成する場合を示す。
ステップS31で、トナーパッチ用のレーザー光量を決定したのち、ステップS32で、強制発光を開始する。次いでステップS33で、狙いのパッチ長のトナーパッチを形成したかどうかを調べ、形成していなければ(ステップS33でNO)、狙いのパッチ長となるまでトナーパッチTPの形成を継続する。狙いのパッチ長のトナーパッチが形成されると(ステップS33でYES)、ステップS34で強制発光を終了する。
次にステップS35で、前画像G1の後端が転写部123を抜けたかどうかを調べ、抜けていなければ(ステップS35でNO)、抜けるまで待つ。抜けると(ステップS35でYES)、ステップS36で、転写バイアスを印字出力からパッチ出力へ切り替える。
次にステップS37で、パッチ形成停止位置が、転写部123を抜けて転写戻し遅延時間以上経過したかどうかを判断する。経過していなければ(ステップS37でNO)、経過するまで待つ。経過すると(ステップS37でYES)、ステップS38で、転写バイアスをパッチ出力から印字出力に戻す。
図14は、図12のステップS3のトナーパッチ処理の他の処理例を示すフローチャートである。この例は、帯電出力(帯電バイアス)の調整によりトナーパッチTPを形成する場合を示す。
ステップS301で、トナーパッチ用のかぶりマージンを決定したのち、ステップS302で、帯電出力をかぶり出力に切り替える。次いでステップS303で、狙いのパッチ長のトナーパッチを形成したかどうかを調べ、形成していなければ(ステップS303でNO)、狙いのパッチ長となるまでトナーパッチTPの形成を継続する。狙いのパッチ長のトナーパッチが形成されると(ステップS303でYES)、ステップS304で帯電出力を印字出力に戻す。
次にステップS305で、前画像G1の後端が転写部123を抜けたかどうかを調べ、抜けていなければ(ステップS305でNO)、抜けるまで待つ。抜けると(ステップS305でYES)、ステップS306で、転写バイアスを印字出力からパッチ出力へ切り替える。
次にステップS307で、パッチ形成停止位置が、転写部123を抜けて転写戻し遅延時間以上経過したかどうかを判断する。経過していなければ(ステップS307でNO)、経過するまで待つ。経過すると(ステップS307でYES)、ステップS308で、転写バイアスをパッチ出力から印字出力に戻す。
図15は、図12のステップS3のトナーパッチ処理のさらに他の処理例を示すフローチャートである。この例は、現像出力(現像バイアス)の調整によりトナーパッチTPを形成する場合を示す。
ステップS311で、トナーパッチ用のかぶりマージンを決定したのち、ステップS312で、現像出力をかぶり出力に切り替える。次いでステップS313で、狙いのパッチ長のトナーパッチを形成したかどうかを調べ、形成していなければ(ステップS313でNO)、狙いのパッチ長となるまでトナーパッチTPの形成を継続する。狙いのパッチ長のトナーパッチが形成されると(ステップS313でYES)、ステップS314で現像出力を印字出力に戻す。
次にステップS315で、前画像G1の後端が転写部123を抜けたかどうかを調べ、抜けていなければ(ステップS315でNO)、抜けるまで待つ。抜けると(ステップS315でYES)、ステップS316で、転写バイアスを印字出力からパッチ出力へ切り替える。
次にステップS317で、パッチ形成停止位置が、転写部123を抜けて転写戻し遅延時間以上経過したかどうかを判断する。経過していなければ(ステップS317でNO)、経過するまで待つ。経過すると(ステップS317でYES)、ステップS318で、転写バイアスをパッチ出力から印字出力に戻す。
図16は、図12のステップS4のトナーパッチ濃度検出処理の処理例を示すフローチャートである。
ステップS41で、トナーパッチTPがIDCセンサに到達したかどうかを判断し、到達していなければ(ステップS41でNO)、到達するまで待つ。到達すると(ステップS41でYES)、ステップS42で、トナーパッチTPの位置と長さを検出する。
次いでステップS43で、検出結果が、トナーパッチTPの先端のみ検出か、後端のみ検出か、先端と後端の両方を検出か、を調べる。トナーパッチTPの先端のみ検出の場合は、ステップS44に進み、検出したトナーパッチTPの長さに基づき、トナーパッチ形成タイミングを遅らせる。
トナーパッチTPの後端のみ検出の場合は、ステップS45に進み、検出したトナーパッチTPの長さに基づき、トナーパッチ形成タイミングを早める。
検出結果が、トナーパッチTPの先端と後端の両方を検出の場合はステップS46に進み、先端のトナーパッチの方が後端よりも長いかどうかを調べ、長い場合は(ステップS46でYES)、ステップS47で、先端のパッチ長から後端のパッチ長を減算した結果に基づいて、パッチ形成タイミングを遅らせる。先端のトナーパッチの方が後端よりも長くない場合は(ステップS46でNO)、ステップS48で、後端のパッチ長から先端のパッチ長を減算した結果に基づいて、パッチ形成タイミングを早める。
1 画像形成装置
13(13Y,13M,13C,13K) 感光体ドラム
14 中間転写ベルト
41 レーザー
100 MFPコントローラ
110 エンジン制御部
120 高圧制御部
121 帯電部
122 現像部
123 転写部
130 イレーサ
200 感光体クリーナー
201 感光体ブレード
P1 前用紙
P2 次用紙
G1 前画像
G2 後画像
TP(TP1~5) トナーパッチ

Claims (22)

  1. 感光体と、
    転写部と、
    前記転写部の電圧を制御するための転写電圧制御手段と、
    前記感光体の表面に残留する残留トナーを除去する感光体クリーナーと、
    前記感光体の表面上にトナーパッチを形成するパッチ形成手段と、
    を備え、
    前記トナーパッチが前記転写部を通過する際、前記転写電圧制御手段は前記転写部の電圧を前記トナーパッチが転写されないパッチ出力に制御することで、前記感光体クリーナーにトナーを供給する画像形成装置において、
    前記転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替えを、シート後端相当位置が前記転写部を抜ける前のタイミングで行うか、またはパッチ出力から印字出力への切り替えを、次シート先端相当位置が前記転写部に突入した後のタイミングで行うか、の少なくともいずれか一方を実施し、さらに
    前記トナーパッチの転写部材上への転写状態を検出する検出手段を備え、
    前記検出手段で検出したトナーパッチの転写部材上への転写状態に応じて、トナーパッチの形成開始タイミングを切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記パッチ形成手段は、前記感光体の表面上に、シートと次シートとの間においてトナーパッチを形成する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記パッチ出力への切り替えを、シート後端の画像が無い領域あるいはシート後端の画像保証外の領域が、前記転写部を通過中のタイミングで行うことを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記パッチ出力から印字出力への切り替えを、次シート先端の画像が無い領域あるいは次シート先端の画像保証外の領域が、前記転写部を通過中のタイミングで行うことを特徴とする、請求項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記トナーパッチの形成開始位置と転写の切り替え開始位置は異なることを特徴とする、請求項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記トナーパッチの形成開始タイミングは、シート後端相当位置が前記パッチ形成手段に到達した以降のタイミングであることを特徴とする、請求項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記パッチ出力から印字出力への切り替えを、前記トナーパッチの後端が前記転写部による転写位置に到達した以降のタイミングで行うことを特徴とする、請求項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記パッチ形成手段により前記トナーパッチの形成が開始されてから実際にトナーパッチが形成されるまで、あるいはトナーパッチの形成が停止されてから実際にトナーパッチが形成されなくなるまで、のパッチ応答時間と、
    前記転写電圧制御手段により前記転写部の電圧がパッチ出力に切り替えられてから実際にトナーパッチが転写されない電圧に切り替わるまでの、あるいはパッチ出力から印字出力に切り替えられてから実際に画像が転写される電圧に切り替わるまで、の転写応答時間があり、
    前記パッチ応答時間と転写応答時間に基づき、前記トナーパッチの形成開始タイミングを切り替えることを特徴とする、請求項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記パッチ応答時間の方が前記転写応答時間よりも長い場合は、前記トナーパッチの形成開始タイミングを早めることを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記パッチ応答時間の方が前記転写応答時間よりも短い場合は、前記トナーパッチの形成開始タイミングを遅らせることを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  11. 前記トナーパッチの後端側に対して先端側を前記検出手段でより多く検出した場合は、トナーパッチの形成開始タイミングを遅らせることを特徴とする、請求項1~10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記トナーパッチの先端側に対して後端側を前記検出手段でより多く検出した場合は、トナーパッチの形成開始タイミングを早めることを特徴とする、請求項1~10のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記トナーパッチの形成開始タイミングは、調整値、プロセス速度、環境、感光体の累積駆動量、画像が転写される転写部材の累積駆動量、の少なくともいずれかに応じて変更することを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  14. 前記転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替え、またはパッチ出力から印字出力への切り替えの少なくとも一方を段階的に行うことを特徴とする、請求項1~13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記感光体上にトナー像を形成するためにレーザーを照射するレーザー照射手段を備え、
    前記パッチ形成手段は、前記レーザー照射手段によりレーザーを照射させることにより前記トナーパッチを形成することを特徴とする、請求項1~14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. トナーを付着させて現像するための現像部と、
    前記現像部の現像バイアスを制御するための現像バイアス制御手段と、
    感光体を帯電するための帯電部と、
    前記帯電部の帯電バイアスを制御するための帯電バイアス制御手段と、
    を備え、
    前記パッチ形成手段は、前記現像バイアスと帯電バイアスの差分を切り替えることにより前記トナーパッチを形成することを特徴とする、請求項1~15のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記現像バイアスの切り替え、または帯電バイアスの切り替えを段階的に行うことを特徴とする、請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記パッチ形成手段は、コントローラにより処理された画像情報に元づくパターンで前記トナーパッチを形成することを特徴とする、請求項1~17のいずれかに記載の画像形成装置。
  19. 前記転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替えタイミング、またはパッチ出力から印字出力への切り替えタイミングの少なくとも一方は調整可能であることを特徴とする、請求項1~18のいずれかに記載の画像形成装置。
  20. シート上の副走査方向の画像位置が変更された場合、変更された画像位置に基づいて、前記転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替えタイミング、またはパッチ出力から印字出力への切り替えタイミングの少なくとも一方を切り替えることを特徴とする、請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記パッチ出力は、前記印字出力よりも絶対値として低いか、遮断か、トナーと同じバイアスの少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項1~20のいずれかに記載の画像形成装置。
  22. 感光体と、
    転写部と、
    前記転写部の電圧を制御するための転写電圧制御手段と、
    前記感光体の表面に残留する残留トナーを除去する感光体クリーナーと、
    前記感光体の表面上にトナーパッチを形成するパッチ形成手段と、
    を備え、
    前記トナーパッチが前記転写部を通過する際、前記転写電圧制御手段は前記転写部の電圧を前記トナーパッチが転写されないパッチ出力に制御することで、前記感光体クリーナーにトナーを供給する画像形成装置が、
    前記転写部の電圧の前記パッチ出力への切り替えを、シート後端相当位置が前記転写部を抜ける前のタイミングで行うか、またはパッチ出力から印字出力への切り替えを、次シート先端相当位置が前記転写部に突入した後のタイミングで行うか、の少なくともいずれか一方を実施し、さらに
    前記トナーパッチの転写部材上への転写状態を検出する検出ステップを実施し、
    前記検出ステップで検出したトナーパッチの転写部材上への転写状態に応じて、トナーパッチの形成開始タイミングを切り替えることを特徴とする感光体クリーナーへのトナーの供給方法。
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