JP3673519B2 - 折畳みシートの製作方法及びその折り機構 - Google Patents

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Description

本発明は手作業や機械的手法で折畳みシートを能率的に製作するための方法に関する。
従来、”ミウラ折り”(登録商標)として知られた図1に示すような折畳みシートPSが知られている(例えばVienna,Sept.-Oct.1970,IASS
Symposium on Folded Plates and Prismatic Structures,"Proposition of
Pseudo-Cylindrical Concave Polyhedral shells”by Koryo MIURA、日本国際地図学会誌「地図」Vol.15 No.4
1977."折畳みの新しい方法”、昭和56年実用新案出願公告第25023号公報参照 )。
即ち、この折畳みシートPSは、図1に示すように、互いに平行で各折り線が山折り・谷折りの交互連続線からなる複数のX方向折り線x1,x2と、これらのX方向折り線x1,x2に対して交差する方向にそれぞれ延長するジグザグな複数の折り線からなりかつX方向に隣り合うこれらの折り線は相反する山折り・谷折り線からなるY方向折り線y1,y2とで折り畳まれるもので、各X方向折り線x1,x2と各Y方向折り線y1,y2とで区画される基本領域(隣り合った4つの平行四辺形セグメントA,B,C,Dで構成される)が互いに連携して、ひとつの基本領域に与える変形が隣り合った基本領域の変形を招き、全体的に各基本領域が同じ開閉状態になること、つまりシートPSの対角コーナ部を接近・離間させるだけでシートPSを自動的に折畳み・展開できる。
加えると、同折畳みシートPSは、周知のジャバラ折りシートのように折り線に沿った部分的な折畳みや順序的な折畳みは不可能視されるから、折り線の指先による折返しが許される”オリガミ”手法による製作のみが可能であった。
しかしながら、”オリガミ”手法による製作では、折畳みに要する時間と労働費用が割高となり、開閉特性や折り線の安定性に優れた同折畳みシートPSの実用化上の難点となっている。
前述した折畳みシートPS自体の優れた特性を活用するため、従来では、例えば特開2002−36398号公報及び特開2002−12367号公報で折畳みシートの製作方法が提案されている。
特開2002−36398 特開2002−12367
即ち、特開2002−36398号公報における製作方法は、上下一対の金型の表面に前記X方向折り線x1,x2及びY方向折り線y1,y2を稜線とする立体凹凸面を形成するか、または、谷折り線に対応したX方向折り線x1,x2及びY方向折り線y1,y2突条を一方の金型の表面に突出成形し、他方の金型の表面に前記突条に対応した凹溝を形成し、折畳まれるシートをこれらの金型間に位置しようとするものであるが、平面状態のシートを立体的な金型に全体的に対応させること自体がむずかしく、金型の凹凸面や突条・凹溝を算出形成することも無理で、実験的な意味でも、シートが部分的に破けたり、シワ状態となってしまい、全く実現性がなかった。
また、特開2002−12367号公報の製作方法では、転接される一対の回転ドラムの周面や上下平面金型の表面に、形成する谷折り折り線に対応した突条及び山折り線に対応した凹溝を配置するか、または、X方向折り線x1,x2及びY方向折り線y1,y2の谷折り線に対応した突条ブレードを折畳まれるシートの一方の表面に位置し、同シートの他方の表面に、X方向折り線x1,x2及びY方向折り線y1,y2の山折り線に対応した突条ブレードを配置しようとするものである。
しかしながら、シートの両面に位置される金型または回転ドラムの突条及び凹溝でシートに加工痕を付ける後者の製作方法では、シートに対する金型や回転ドラムの精密位置決めや精密同期運動に難点があり、僅かの位置ずれでシートのX方向折り線x1,x2とY方向折り線y1,y2の交差部が破れたり、逆に必要な折り線を形成できない部分が残り、折畳み自体が不可能になるので、これも実用化には至っていない。
そして、特開2002−12367号公報の製作方法と類似の方法としては、特開2001−60060号公報及び特開2001−278538号公報に記載された製作方法及び装置があるが、これらの製作方法及び装置は、特開2002−12367号公報について述べたのと同様の理由で実用にはならなかった。
言い換えれば、前述した折畳みシートPSは、折畳みに先立って平面状態のシートの表面にX方向折り線x1,x2及びY方向折り線y1,y2を手作業で形成するか、または、”オリガミ”手法による折返し手作業で製作されているから、工業的なレベル、つまり短時間で、しかも人のみが可能な折返し手作業のない製作には程遠いのが現状である。
なお、公知の特開昭64−57287号公報には、平面的にマトリックス状に配列される多数の剛性面板間に折りヒンジを形成した2枚の型板間に図面等のシートを挟み、折りヒンジから剛性面板間を所定の折畳み状態に折る折畳み方法が、第6図に関して図示説明されている。
この折畳みマトリックス構造は、三浦公亮氏による前述したIASSシンポジュームでの発表・論文の「等長変形構造」のひとつであり、「ミウラ折り」の一部であるので、折りヒンジを形成された2枚の型板間に折畳まれるシートを挟むやり方は、「ミウラ折り」の能率的な加工の高い可能性を含んでいる。
本発明の第1の目的は、以上に述べたような従来の折畳みシートの製作方法の現状に鑑み、手作業または機械化のいずれも可能で、短時間で、確実に工業的レベルで折畳みシートを製作できる方法、この方法に用いるツールを得るにある。
本発明の第2の目的は、機械的に折畳みシートを折ることができる折り機構を得るにある。
この第1の目的を達成するため、本発明は、
互いに平行で各折り線が山折り・谷折りの交互連続線からなる複数のX方向折り線と、これらのX方向折り線に対して交差する方向にそれぞれ延長するジグザグな複数の折り線からなりかつX方向に隣り合うこれらの折り線は相反する山折り・谷折り線からなるY方向折り線とで折り畳まれる折畳みシートにおいて、平面的にマトリックス状に配置される面剛性のある多数の平行四辺形面部及びこれらの平行四辺形面部間を継ぐ薄肉可撓ヒンジ部を有すると共に、前記各平行四辺形面部に貫通した複数の空気孔を穿けられ、折り畳まれるシートは同空気孔を介して作用される折り畳みプレートの両面間の空気圧力差により対応平行四辺形面部表面に密接状態におかれ、X方向変形力を与えながら折畳みプレートの薄肉可撓ヒンジ部でY方向折り線を形成するX方向折畳み工程と、このX方向折畳み工程の後、Y方向変形力を与えながら折畳みプレートの残る薄肉可撓ヒンジ部でX方向折り線を形成するY方向折畳み工程とを備える折畳みシートの製作方法
を提案するものである。
また、本発明においては、前記第2の目的は、
平面的にマトリックス状に配置される面剛性のある多数の平行四辺形面部及びこれらの平行四辺形面部間を継なぐ薄肉可撓ヒンジ部を有する折畳みプレートと、この折畳みプレートと略同様構造に作られる補助プレートとの間に折られるべきシートを挟んで、両折畳みプレート及び補助プレートに対してX方向変形力を与え前記薄肉可撓ヒンジ部でY方向折り線を形成する手段と、Y方向変形力を与え残る薄肉可撓ヒンジ部でX方向折り線を形成する手段とを備えた折畳みシートの製作装置において、前記折畳みプレートのY方向両端部に対して対応端平行四辺形面部の延長でありかつ各平行四辺形面部のX方向幅略中間位置の延長上に位置した接触面を有する多数対の剛性支持片と、前記X方向変形中これらの剛性支持片を滑動的に受承できかつ少なくとも一方のY方向移動により折畳みプレートに対してY方向変形力が与えられるX方向に延長した一対の案内部材と、前記折畳みプレートのX方向両端部に薄肉可撓ヒンジを介して増設されかつ平行四辺形面部のX方向幅の略半分幅の補助平行四辺形剛性片とを備え、X方向変形力はこれらの補助平行四辺形剛性片の少なくともひとつずつに薄肉可撓ヒンジ部を介して連設された支持駆動耳を介して与えられる折畳みシートの折り機構
により達成される。
本発明の折畳みシートの製作方法によれば、面剛性のある多数の平行四辺形面部及び薄肉ヒンジ部をもつ折畳みプレートにシートを密接状態とした後、同折畳みプレートをX方向に折畳んでシートにY方向折り線を形成し、次いで同折畳みプレートをY方向に折畳めば、シートに自動的にX方向折り線が形成されるから、手作業でも、折畳みプレートを組み込んだ機械でも、折畳みシートを工業レベルで能率よく製作できる。
また、本発明による折畳みシートの折り機構によれば、折畳みプレートのY方向両端に設ける多数対の剛性支持片をX方向に延長した一対の案内部材に滑動的に支持させるので、折畳みプレートのX方向端部の移動により折畳みプレートを確実にX方向に送ることができ、早期に損耗して折畳みプレートの寿命低下の原因となる薄肉ヒンジ部を機能部材に接触させずに済、平行四辺形部のX方向幅中間に位置した支持駆動耳からX方向変形力を与えることができる。そして、案内部材のY方向移動により折畳みプレートにY方向変形力が与えられ、機械化された折畳みシートの折り機構が可能になる。
後述する本発明の好ましい実施例の説明においては、
1) 前記折畳みプレートの各平行四辺形面部は貫通した複数の空気孔をもち、折り畳まれるシートは同空気孔を介して作用される折り畳みプレートの両面間の空気圧力差により対応平行四辺形面部表面に密接状態におかれる折畳みシートの製作方法(実施例1)
が説明される。
第1実施例における前記空気孔は、折畳みプレートのシートとは反対側の面に真空圧が作用される場合、シートを折畳みプレートの平行四辺形面部表面に吸着する吸着孔として働き、また、同空気孔は、吹き付けられる圧縮空気でシートが折畳みプレートの平行四辺形面部表面に密着される場合、シートと平行四辺形面部との間の空気層を外部に逃す逃し穴として作用する。
後述する本発明の実施例2の説明では、
2) 前記折畳みプレートの各平行四辺形面部の少なくとも1表面は電気的絶縁性材料で構成され、折り畳まれるシートは同電気的絶縁性表面に位置される交互電極間に印加される電位差で各平行四辺形面部の表面に静電的に吸着される折畳みシートの製作方法
が説明される。
実施例2の場合、平行四辺形面部の電気的絶縁性表面には半導体層が形成され、同半導体層を介してシートに作用される交互電極間の印加直流電圧でシートは平行四辺形面部の表面に密接状態におかれる。また、前記半導体層の代わりに、電気的絶縁層を用いる場合、前記交互電極とシートとの間に印加される電圧により静電的にシートが折畳みプレートの平行四辺形面部表面に吸着されることになる。
本発明の実施例3の説明では、
3) 前記折畳みプレートに積層状態におかれる前記シートは、同折畳みプレートと略同様構造に作られる補助プレートと折畳みプレートとの間に介在されることにより前記平行四辺形面部表面に密接状態におかれる折畳みシートの製作方法
が説明される。
後述の実施例3の局部的な説明だけでは、折畳みプレート及び補助プレートを理解するには不充分であるけれども、同補助プレート及び折畳みプレートの詳細は、これらのプレートを用いる後述実施例6についての説明で全体構造が明らかにされる。
本発明の実施例4では、
4)少なくとも一部の前記平行四辺形面部は薄い強磁性板を有し、前記折畳みプレートに積層状態におかれる前記シートは、平行四辺形面部に対応位置される強磁性材料の複数の抑え板と折畳みプレートとの間に介在され、前記強磁性板及び抑え板をよぎる磁界により生じる強磁性板と抑え板との間に生じる吸着力により前記平行四辺形面部表面に密接状態におかれる折畳みシートの製作方法
が具体的に説明される。
実施例4においては、強磁性板をもつ折畳みプレートと同様構造の補助プレートが用いられ、この補助プレートとの強磁性板が抑え板として用いられ、作用される磁界による抑え板と折畳みプレートとの間の磁気的な吸着力によりシートが折畳みプレートの平行四辺形面部表面に密接状態に保たれる。
さらに、本発明の実施例5では、
5)少なくとも一部の前記平行四辺形面部は薄い強磁性板を有し、前記折畳みプレートに積層状態におかれる前記シートは、平行四辺形面部に対応位置される複数の永久磁石片と折畳みプレートとの間に介在され、前記強磁性板と永久磁石片との間に生じる吸着力により前記平行四辺形面部表面に密接状態におかれる折畳みシートの製作方法
が説明される。
この実施例5においても、実施例4の場合と同様に、強磁性板をもつ折畳みプレートと同様構造の補助プレートが用いられるが、この補助プレートの強磁性板にはコイン状の永久磁石片が磁気的に吸着される。つまり、この実施例におけるシートは、折畳みプレートの強磁性板と永久磁石片との間に生じる吸着力により前記平行四辺形面部表面に密接状態におかれることになる。
また、後述する本発明の好ましい各実施例の説明においては、
6)前記補助プレートは折畳みプレートの多数対の剛性支持片及び補助平行四辺形剛性片と同様の剛性支持片及び補助平行四辺形剛性片を有し、これらの折畳みプレート及び補助プレートのY方向端部位置には折畳みプレートの両端部の移動に同期駆動されるX方向に延長した部分同期運動機構が位置され、同部分同期運動機構の係合部材の前記各対剛性支持片に対する係合により折畳みプレートの各平行四辺形面部のX方向運動が制御される折畳みシートの折り機構、
7)前記部分同期運動機構は、前記平行四辺形面部のX方向幅寸法よりも長いメンバから構成されるパンタグラフと、各対の剛性支持片のX方向運動に同期される同パンタグラフのZ方向移動軸に支持された複数の前記係合部材とを備え、これらの係合部材は少なくともひとつの作動器により各対の剛性支持片に対して係脱される折畳みシートの折り機構、
8)前記1)、2)、4)から7)項のいずれかひとつに記載の折畳みシートの製作方法並びに折り機構に使用する折畳みプレート
が説明される。
以下、図2から図15について本発明の実施例の詳細を説明する。
図2から図7は本発明の実施例1による折畳みシートの製作方法及びこれに用いる折畳みプレートを示している。
図2から図4は第1実施例で用いる折畳みプレートFP1を示し、この折畳みプレートFP1はA2サイズの横長ペーパシートをたて5コマ、よこ7コマに折り畳む場合の例である。即ち、全体が略A2サイズの面積に作られる折畳みプレートFP1は、ポリスチレン、ポリアミド、アクリル、ABS樹脂などの射出成形可能な合成樹脂で厚みが約1.0mmの板状に作られる。また、折畳みプレートFP1の後述する薄肉可撓ヒンジ部shの厚みは0.05〜0.5mmであり、各平行四辺形面部ra間の距離、即ち薄肉可撓ヒンジ部shの寸法は1.0〜4.5mmといった値(この値は折り畳まれるシートPSのサイズと折畳みプレートFP1に応じて調整される。)で、Y方向折り線y1,y2の角度θは約3.0度に定めてある。
折り畳まれるシートPSと略同一面積の折畳みプレートFP1は、平面的にマトリックス状に配置される剛性のある多数の平行四辺形面部ra(隣り合った4つの平行四辺形A,B,C,Dが基本領域を構成する)及びこれらの平行四辺形面部ra間を継ぐ薄肉可撓ヒンジ部shを有している。即ち、同薄肉可撓ヒンジ部shの位置及び方向は、図1について前述した折畳みシートPSのY方向折り線y1,y2及びX方向折り線x1,x2に対応した位置及び方向にあり、約1.0mm厚の平行四辺形面部raの表面には厚み方向に貫通した複数の空気孔ahが形成され、これらの空気孔ahを通して平行四辺形面部raの表面とこれに積層されるシートPSとの間の空気層を制御できる。
実施例1の場合、図3及び図4に示す真空ボックスvb上に位置した折畳みプレートFP1の表面にシートPSを供給し、折畳みプレートFP1の平行四辺形面部raの表面にシートPSを密接状態において折り畳みが開始される。即ち、真空ボックスvbに真空圧を作用させることにより空気孔ahの吸着力でシートPSが折畳みプレートFP1の平行四辺形面部raの表面に密接されるから、折畳みプレートFP1の両端を僅かにX方向に対向方向に押し進めて、X方向に交互の谷折り線y1及び山折り線y2で構成するY方向折り線y1,y2を薄肉可撓ヒンジ部shの一部により形成する。
この初期的なY方向折り線y1,y2の形成の場合、折畳みプレートFP1をX方向に折っても折畳みプレートFP1のY方向の全体寸法Lは殆ど変化しないので、一部の薄肉可撓ヒンジ部shを用いて互いに平行でかつX方向に交互の山折り・谷折りとなるY方向折り線y1,y2を容易に形成できるから、折畳みプレートFP1の左右から僅かなX方向変形力Fxを加えることにより、折り角度が充分なY方向折り線y1,y2を形成できる。
図5はX方向変形力Fxを加えながら折畳みプレートFP1の左右端を約200mmだけ中央に移動させた状態であるが、同図からは折畳みプレートFP1のY方向の全体寸法Lは殆ど変化していないことが理解される。折畳みプレートFP1をX方向に変形させて図5の状態に至るまでの間、図3の拡大添図に示すように、折り畳みにしたがってシートPSの谷折りY方向折り線y1が折畳みプレートFP1の薄肉可撓ヒンジ部shで包まれ、同薄肉可撓ヒンジ部shの両側にある平行四辺形面部raの隣り合ったエッジで挟持されてシートPSが折畳みプレートFP1に保持されるため、空気孔ah(吸着孔)の真空圧はその途中で必要としなくなる(真空ボックスvbから作用される真空圧は折り畳みの開始からX方向への初期折畳みの間だけ必要である)。
前述したX方向折り畳み工程の終期においては、X方向折畳みストロークに対して折畳みプレートFP1のY方向の変形量が増大するから、同Y方向変形量増加が明らかになった状態でX方向変形力Fxの付与を中止し、折畳みプレートFP1のY方向両端にY方向変形力Fyを作用させ、折畳みプレートFP1をY方向に変形させると、残る薄肉可撓ヒンジ部shによりX方向折り線x1,x2が自然にかつ次第に明瞭に構成され、シートPSにX方向折り線x1,x2が形成される。このX方向への変形終期以降は、Y方向への変形量に比較してX方向への変形割合が小さくなるため、それ以降のX方向変形力Fxの作用自体に意味はなく、強制的なY方向への変形に応じて折畳みプレートFP1は従動的にX方向へも僅かに変形することになる。
図6は、X方向変形力Fxの作用を中止した後、折畳みプレートFP1のY方向両端にY方向変形力Fyを加えて同Y方向両端を対向方向に約150mm程度押し進めた状態である。図6から理解されるように、Y方向への折畳みプレートFP1の変形によりシートPSの表面にはX方向折り線x1,x2が明瞭に形成されるが、これらのX方向折り線x1,x2及びY方向折り線y1,y2の記憶状態は折畳みプレートFP1の両端Y方向変形が増大するに従って折れ角度が大きな明瞭な記憶状態となる。
以上の工程の後、Y方向変形力Fyの作用を中止し、折畳みプレートFP1を最初の平面状態近くまで広げるだけで、例えば図6の状態にまで折畳まれたシートPSを得ることができる。折畳みプレートFP1から取り出した折畳み状態のシートPSには折り角度の深い明瞭なY方向折り線y1,y2及びX方向折り線x1,x2が既に記憶されているから、同シートPSにY方向のプレス力Pyを加えるだけで、図6示ような折畳みシートPSを完成できる。この折畳みシートPSにおいては、Y方向折り線y1,y2として説明した折り線はX方向を向いており、X方向折り線x1,x2として説明した折り線は略Z方向を向いた”ジグザグ”な折り線となることに留意されたい。
なお、前述した第1実施例の折畳みプレートFP1は、真空ボックスvbの代わりに、折畳みプレートFP1の表面に位置した平面状態のシートPSに圧縮空気圧を加えるブロワー手段で使用してもよい。この場合、前述した空気孔ahは平行四辺形面部raの表面とシートPSとの間にある空気層を外部へ排出する逃げ穴として機能する。
図8は本発明の実施例2で用いる折畳みプレートFP2を示し、この実施例の折畳みプレートFP2はポリイミド樹脂などの電気的絶縁材料で作られ、同折畳みプレートFP2の平行四辺形面部raの表面に折り畳まれるシートPSが静電的に吸着される。
周辺の薄肉可撓ヒンジ部shで区画された各平行四辺形面部raの表面には例えば薄い塩化ビニル層及び/または合成ゴム層などで構成する半導体層scが積層され、この半導体層scの内部に埋設される櫛歯状の交互電極aeに直流電圧が印加される。
実施例2の折畳みプレートFP2は、このような構造であるので、交互電極aeに直流電圧を印加することにより半導体層scの表面にシートPSを静電的に吸着して、第1実施例の場合と同様の工程でシートPSにY方向折り線y1,y2及びX方向折り線x1,x2を記憶させることができる。
この場合、交互電極aeの電圧印加による静電的な吸着力は、第1実施例の場合と同様の意味において折畳みプレートFP2のX方向変形初期にのみ必要であるので、折畳みプレートFP2のX方向変形後期には交互電極aeに対する電圧印加を停止することも可能である。
また、実施例2の変形例としては、前述した半導体層scを電気的絶縁層とし、前記交互電極とシートとの間に電圧を印加し、折畳みプレートの平行四辺形面部表面にシートを静電的に吸着してもよい。
図9は折り畳まれるシートPSを折畳みプレートFP3の平行四辺形面部raの表面に機械的に接触させて保つ本発明の実施例3を示し、この実施例3においては、剛性強化用の金属板rp1を埋設した平行四辺形面部raをもつ折畳みプレートFP3と、この折畳みプレートFP3と同様構造に作られる補助プレートAP1との間に、折り畳まれるシートPSが挟持された状態とされ、折畳みプレートFP3のX方向送りによるY方向折り線y1,y2の形成が行われる。
即ち、折畳みプレートFP3の各平行四辺形面部raの内部には厚みが約0.4mmの剛性金属板rp1がモールドされ、これらの金属板rp1により平行四辺形面部raの面剛性が強化される。また、折畳みプレートFP3と同様の材料で同一寸法・構造に作られる補助プレートAP1の平行四辺形面部raにも金属板rp1と同じ抑え板rp2がモールドされ、面剛性の高い同抑え板rp2により平面状態のシートPSが折畳みプレートFP3の平行四辺形面部raの表面に密接状態におかれる。
実施例3においては、このような構造の折畳みプレートFP3及び補助プレートAP1を用いるから、広げた折畳みプレートFP3の表面に平面状態のシートPSを積層状態におき、このシートPSの上に補助プレートAP1を置くことにより、補助プレートAP1の抑え板rp2で折畳みプレートFP3の平行四辺形面部raの表面にシートPSを密接状態にする。
この後、折畳みプレートFP3と補助プレートAP1との関係を維持したまま、折畳みプレートFP3及び補助プレートAP1の薄肉可撓ヒンジ部shでY方向折り線y1,y2を形成させ、折畳みプレートFP3及び補助プレートAP1のX方向変形、並びに、Y方向変形を行い、折畳みプレートFP3及び補助プレートAP1をX方向に開き、補助プレートAP1の除去後に、折畳みプレートFP3からシートPSを外せば、実施例1と同様のシートPSの折畳み状態が得られる。
勿論、シートPSから外された折畳み状態のシートPSは、Y方向へプレスすることにより、図7の完全な折畳み状態とすることができる。
なお、本発明の実施例3においては、抑え板の支持手段として、折畳みプレートFP3と同様に作られた補助プレートAP1を用いるものを例示したが、抑え板の支持手段はこのような補助プレートAP1に限定されるものではなく、例えば薄い可撓性シートの表面に剛性のある薄い多数の抑え板rp2を配置した補助シートとしてもよい。
図10は本発明の実施例4で用いる折畳みプレートFP4及び補助プレートAP2を示しており、この実施例の場合、第3実施例における金属板rp1及び抑え板rp2は、折畳みプレートFP4の平行四辺形面部ra及び補助プレートAP2の平行四辺形面部raにそれぞれモールドされる強磁性体板mp1,mp2に置換される。
実施例4による折畳みプレートFP4及び補助プレートAP2は、このような構造であるので、広げた折畳みプレートFP4と補助プレートAP2との間に平面状態のシートPSを位置し、これらの折畳みプレートFP4及び補助プレートAP2を矢印で示す磁界中に位置すると、これらの強磁性体板mp1,mp2が磁界をよぎるため、折畳みプレートFP4の強磁性体板mp1と補助プレートAP2の強磁性体板mp2との間に吸着力が生じるので、折畳みプレートFP4と補助プレートAP2との間に位置されているシートPSは、折畳みプレートFP4の平行四辺形面部raの表面に密接状態におかれる。
したがって、実施例3の場合と同様に、折畳みプレートFP4と補助プレートAP2との関係を維持したまま、折畳みプレートFP4及び補助プレートAP2の薄肉可撓ヒンジ部shでY方向折り線y1,y2を形成させ、折畳みプレートFP4及び補助プレートAP2のX方向変形、並びに、Y方向変形を行い、折畳みプレートFP4及び補助プレートAP2をX方向に開き、補助プレートAP2の除去後に、折畳みプレートFP4からシートPSを外せば、実施例1と同様のシートPSの折畳み状態を得ることができる。
図11は本発明の実施例5で用いる折畳みプレートFP5及び補助プレートAP3を示し、実施例4と同一構造部分については図10と同一符号を付して示してある。
実施例5の特徴は補助プレートAP3の各強磁性体板mp2の表面に磁気的に吸着保持される多数のコイン状永久磁石pmにある。即ち、これらのコイン状永久磁石pm(永久磁石片)は、平行四辺形面部raの内部への強磁性体板mp2のモールドの際、強磁性体板mp2の表面に吸着させた状態で補助プレートAP3に一体に成形したものを図示するが、磁気密度の大きなコイン状永久磁石pmの場合、強磁性体板mp2をモールドして完成した補助プレートAP3の平行四辺形面部raの表面に後からコイン状永久磁石pmをその磁気的な吸着力で保持させたものであってもよい。
実施例5による折畳みプレートFP5及び補助プレートAP3は、このような構造であるので、広げた折畳みプレートFP5と補助プレートAP3との間に平面状態のシートPSを位置すると、折畳みプレートFP5の強磁性体板mp1と補助プレートAP3のコイン状永久磁石pmとの間に吸着力が生じるので、折畳みプレートFP5と補助プレートAP3との間に位置されているシートPSは、折畳みプレートFP5の平行四辺形面部raの表面に密接状態におかれる。
なお、前述した本発明の実施例1から実施例5においては、手作業により折畳みプレートFP5にX方向変形力Fx及びY方向変形力Fyを順序的に与えてシートPSを折り畳む例を挙げたが、これらの折畳みプレートFP5のX方向及びY方向への変形操作は、充分に機械化が可能で、折畳みプレートFP5を使用した機械により工業的に迅速に折畳みシートを製作できる。
図12から図15に示す実施例6は前述した実施例3による折畳みプレートFP3及び補助プレートAP1であり、図15に拡大して示すように、折畳みプレートFP3は剛性強化用の金属板rp1を埋設した平行四辺形面部ra1をもち、この折畳みプレートFP3と同様構造に作られる補助プレートAP1との間に、折畳まれるシートPSが挟持された状態とされ、折畳みプレートFP3のX方向送りによるY方向折り線y1,y2の形成が行われる。即ち、折畳みプレートFP3の各平行四辺形面部ra1の内部には厚みが0.4mmの剛性金属板rp1がモールドされ、これらの金属板rp1により平行四辺形面部ra1の面剛性が強化される。また、折畳みプレートFP3と同様の材料で同一寸法・構造に作られる補助プレートAP1の平行四辺形面部ra2にも金属板rp1と同じ抑え板rp2がモールドされ、面剛性の高い同抑え板rp2により平面状態のシートPSが折畳みプレートFP3の平行四辺形面部ra1の表面に密接状態におかれている。
本発明による折畳みプレートFP3においては、図14に示すように、対応端平行四辺形面部ra1の延長で構成されるY方向両端部に対して多数対の剛性支持片rs1が一体成形される。即ち、各対の剛性支持片rs1は、図3の紙面に対して山折りとなるY方向折り線y1のX方向両側にそれぞれ位置するように金属板rp1の延長として成形されるもので、平行四辺形面部ra1におけるX方向幅の中心線の延長で構成される接触面s3をそれぞれ有しており、これらの接触面s3はX方向に延長した案内部材GM(図1)の表面に滑動的に受承される。
前記各剛性支持片rs1には案内部材GMの対向面gm1に接触できる作用面s4がそれぞれ形成され、これらの作用面s4には対応案内部材GMのY方向移動時に対向面gm1が接触され、これにより折畳みプレートFP3及び補助プレートAP1に対してY方向変形力が与えられる。
また、前記折畳みプレートFP3のX方向左右端部には、前記平行四辺形面部ra1のX方向幅に対して約半分幅の補助平行四辺形剛性片ss1が薄肉ヒンジ部shを介して連設される。これらの補助平行四辺形剛性片ss1は前述した平行四辺形面部ra1と同様の面剛性をもつように金属板などで構成するもので、X方向両端部の両補助平行四辺形剛性片ss1の一部には、補助平行四辺形剛性片ss1に対して薄肉ヒンジ部shを介して結合される2対の支持駆動耳se1が付設される。
図示は省略するけれども、これらの支持駆動耳se1にはX方向に移動できるY方向に延長したX方向送り部材が結合され、これらのX方向送り部材から折畳みプレートFP3に対してX方向変形力が加えられる。
実施例6の折り機構においては、折畳みプレートFP3の剛性支持片rs1及び補助平行四辺形剛性片ss1と同様に、補助プレートAP1に対しても剛性支持片rs1及び補助平行四辺形剛性片ss2が設けられ、剛性支持片rs1に対向面gm1が形成されるが、折畳みプレートFP3と補助プレートAP1との間に折畳まれるシートPSを挟んだ図4の状態では、剛性支持片rs1及び補助平行四辺形剛性片ss2は折畳みプレートFP3の剛性支持片rs1及び補助平行四辺形剛性片ss1にそれぞれ対応密接される。
図12に示す案内部材GMは折畳みプレートFP3のY方向両端部の剛性支持片rs1の直下に位置した状態でX方向に延長されており、これらの案内部材GMは装置固定部に設けられるY方向の複数の支持ピンgm2に沿って互いに接近する向きにY方向に移動できる。しかし、本発明の別の実施例においては、いずれか一方の案内部材GMを装置固定部に固定状態におき、Y方向に移動できる他方の案内部材GMにより折畳みプレートFP3及び補助プレートAP1に対してY方向変形力を与えるようにしてもよい。
図示実施例の折畳みシートの折り機構は、折畳みプレートFP3及び補助プレートAP1の上方においてX方向に延長するX方向送りねじSMを備え、右ネジsm1及び左ネジsm2で構成する同X方向送りねじSMによりX方向に延長する部分同期運動機構が駆動される。図示実施例においては、部分同期運動機構のひとつとしてパンタグラフPG1を例示するけれども、平行四辺形面部ra1のX方向幅よりも長いリンクメンバで構成する帯状リンクやクランクリンク機構で部分同期運動機構を構成することもできる。
図示を省略するステッピングモータで回転駆動されるX方向送りねじSMでX方向へ送られるナットNTは、Y方向に延長したロッドrodを介してパンタグラフPG1の両端部のX方向移動軸ng2に固定されるから、両ナットNTのX方向移動によりパンタグラフPG1がX方向に伸縮される。
パンタグラフPG1はY方向に対向した状態で一対設けられており、これらのパンタグラフPG1を構成するメンバは折畳みプレートFP3の平行四辺形面部ra1のX方向幅w1(図14)よりも大きな長さw2(図12)を有し、両パンタグラフPG1の上部Z方向移動軸pg1にはY方向に延長した複数の連結部材CMがそれぞれ支持される。
角棒で構成する連結部材CMの両端部の穴h1には下部Z方向移動軸pg1に下端部をピン継手した姿勢維持ロッドrdが貫通され、これらの姿勢維持ロッドrdにより連結部材CMの水平面内での姿勢が一定状態に保たれる。
また、連結部材CMの長さ方向中央表面には電磁ソレノイドSNの場合を示す作動器がそれぞれ固定され、これらの電磁ソレノイドSNのプランジャsnはY方向に延長した上下ロッドudrに結合される。
前記上下ロッドudrの両端には下端係合部em1を各対の剛性支持片rs1に係合できる係合部材EMの上端部em2がそれぞれピン結合される。即ち、図13に示すように、各係合部材EMの上部寄りの部分は連結部材CMに形成された上下方向貫通孔h1に挿入され、同係合部材EMの角軸部em3は、連結部材CMの下面に固定されたL字状部材LGのガイド溝gtに挿入され、角軸部em3の周りの回動運動が防止される。
また、図13に示すように、係合部材EMの下端係合部em1は2点鎖線示のように対応剛性支持片rs1の上方にあり、電磁ソレノイドSNの作動により剛性支持片rs1と同じ実線示の位置まで下降され、各対の剛性支持片rs1に係合される。
図示実施例の折畳みシートの折り機構は、以上のような構成であるので、折畳みプレートFP3と補助プレートAP1との間に折畳まれるシートPSを位置し、X方向に対向した左右の支持駆動耳se1から折畳みプレートFP3及び補助プレートAP1にX方向変形力Fxを加えることにより、折畳みプレートFP3及び補助プレートAP1がX方向に折られ、折畳まれるシートPSにジグザグな複数のY方向折り線y1,y2が形成される。
この折畳みプレートFP3のX方向変形初期においては、複数の電磁ソレノイドSNが一斉に作動され、図13の2点鎖線示の位置にあった複数の係合部材EMが下降され、上下に重なり合った各対の剛性支持片rs2及び剛性支持片rs1の間に係合部材EMの下端係合部em4が介在係合される。
そして、支持駆動耳se1のX方向移動に伴ってX方向送りねじSMが同期回転駆動され、このX方向送りねじSMにねじ込まれたナットNTがX方向に移動され、これらのナットNTのX方向位置がパンタグラフPG1の両端部のX方向移動軸に伝達される。
したがって、パンタグラフPG1のX方向全体長さが支持駆動耳se1のX方向移動に同期して縮小するが、パンタグラフPG1の各Z方向移動軸pg1のX方向位置は対応する剛性支持片rs1及び剛性支持片rs1に一致したX方向の位置をとる。言い換えると、折畳みプレートFP3及び剛性支持片rs1のX方向の折り進みに伴いパンタグラフPG1の各Z方向移動軸pg1のX方向位置は、対応対の剛性支持片rs1及び剛性支持片rs1が位置すべきX方向位置に移動するから、これらのZ方向移動軸pg1でX方向に移動される各係合部材EMにより各対の剛性支持片rs1及び剛性支持片rs1が強制的にあるべきX方向の位置に移動され、折り進みの間、折畳みプレートFP3及び剛性支持片rs1の各部分のX方向の位置が確保される。
また、この折進みの間、各Z方向移動軸pg1のZ方向位置は剛性支持片rs1及び剛性支持片rs1の高さ(Z方向)変化にも追従するため、剛性支持片rs1及び剛性支持片rs1に対する各係合部材EMの下端係合部の係合深さは、略一定の状態に維持される。
X方向の折り進めが進行してX方向移動が略終了すると、電磁ソレノイドSNが一斉に不作動状態となり、係合部材EMが上方へ持ち上げられ、剛性支持片rs1及び剛性支持片rs1から係合部材EMが外れるため、剛性支持片rs1及び剛性支持片rs1が自由になり、引き続くY方向変形の準備が行われる。
この後、係合部材EMの無拘束下でX方向折りがしばらく続けられ、次いで案内部材G
MがY方向に移動され、案内部材GMの対向面gm1から剛性支持片rs1の作用面s4にY方向変形力Fyが作用され、折畳みプレートFP3及び剛性支持片rs1に挟まれたシートPSにX方向折り線x1、x2が形成される。
以上の工程の後、案内部材GMがY方向に戻され、支持駆動耳se1がX方向外方へ戻されて、補助プレートAP1が折畳みプレートFP3の上方へ分離され、折られたシートPSが取り出される。
前述した実施例においては、地図などのシートを折る場合を例示したけれども、種々の文献に記載されているように「ミウラ折り」は他の素材シートの折畳み物として実用化できる可能性がある。
本発明の対象となる折畳みシートの展開状態の平面図である。 本発明の実施例1で用いる折畳みプレートの平面図である。 同折畳みシートの図2の3−3線に沿う拡大断面図である。 同折畳みシートの図2の4−4線に沿う拡大断面図である。 同折畳みプレートに対するX方向変形力付与工程の説明図である。 同折畳みプレートに対するY方向変形力付与工程の説明図である。 実施例1で得られた折畳みシートの完全な折畳み状態の斜視図である。 本発明の実施例2による折畳みプレートの要部拡大断面図である。 本発明の実施例3による折畳みプレートの図8と同様の図である。 本発明の実施例4による折畳みプレートの図8と同様の図である。 本発明の実施例5による折畳みプレートの図8と同様の図である。 本発明による折畳みシートの折り機構の斜視図である。 図1のY方向拡大断面図である。 同折畳みシートの折り機構で用いる折畳みプレートの平面図である。 同折畳みプレート及び補助プレートの要部拡大断面図である。
符号の説明
PS シート
y1,y2 Y方向折り線
x1,x2 X方向折り線
FP1〜FP5 折畳みプレート
ra 平行四辺形面部
sh 薄肉可撓ヒンジ部
ah 空気孔
vb 真空ボックス
sc 半導体層
rp1 金属板
mp2 強磁性体板
pm コイン状永久磁石
Fx X方向変形力
Fy Y方向変形力
rp1 金属板
ra1 平行四辺形面部
rs1 剛性支持片
ss2 補助平行四辺形剛性片
GM 案内部材
PG パンタグラフ
pg1 Z方向移動軸
EM 係合部材
SM X方向送りねじ

Claims (8)

  1. 互いに平行で各折り線が山折り・谷折りの交互連続線からなる複数のX方向折り線と、これらのX方向折り線に対して交差する方向にそれぞれ延長するジグザグな複数の折り線からなりかつX方向に隣り合うこれらの折り線は相反する山折り・谷折り線からなるY方向折り線とで折り畳まれる折畳みシートにおいて、平面的にマトリックス状に配置される面剛性のある多数の平行四辺形面部及びこれらの平行四辺形面部間を継ぐ薄肉可撓ヒンジ部を有すると共に、前記各平行四辺形面部に貫通した複数の空気孔を穿けられ、折り畳まれるシートは同空気孔を介して作用される折り畳みプレートの両面間の空気圧力差により対応平行四辺形面部表面に密接状態におかれ、X方向変形力を与えながら折畳みプレートの薄肉可撓ヒンジ部でY方向折り線を形成するX方向折畳み工程と、このX方向折畳み工程の後、Y方向変形力を与えながら折畳みプレートの残る薄肉可撓ヒンジ部でX方向折り線を形成するY方向折畳み工程とを備えることを特徴とする折畳みシートの製作方法。
  2. 互いに平行で各折り線が山折り・谷折りの交互連続線からなる複数のX方向折り線と、これらのX方向折り線に対して交差する方向にそれぞれ延長するジグザグな複数の折り線からなりかつX方向に隣り合うこれらの折り線は相反する山折り・谷折り線からなるY方向折り線とで折り畳まれる折畳みシートにおいて、平面的にマトリックス状に配置される面剛性のある多数の平行四辺形面部及びこれらの平行四辺形面部間を継ぐ薄肉可撓ヒンジ部を有すると共に、前記各平行四辺形面部の少なくとも1表面は電気的絶縁性材料で構成され、折り畳まれるシートは同電気的絶縁性表面に位置される交互電極間に印加される電位差で各平行四辺形面部の表面に静電的に吸着され、X方向変形力を与えながら折畳みプレートの薄肉可撓ヒンジ部でY方向折り線を形成するX方向折畳み工程と、このX方向折畳み工程の後、Y方向変形力を与えながら折畳みプレートの残る薄肉可撓ヒンジ部でX方向折り線を形成するY方向折畳み工程とを備えることを特徴とする折畳みシートの製作方法。
  3. 互いに平行で各折り線が山折り・谷折りの交互連続線からなる複数のX方向折り線と、これらのX方向折り線に対して交差する方向にそれぞれ延長するジグザグな複数の折り線からなりかつX方向に隣り合うこれらの折り線は相反する山折り・谷折り線からなるY方向折り線とで折り畳まれる折畳みシートにおいて、平面的にマトリックス状に配置される面剛性のある多数の平行四辺形面部及びこれらの平行四辺形面部間を継ぐ薄肉可撓ヒンジ部を有すると共に、少なくとも一部の前記平行四辺形面部は薄い強磁性板を有し、前記折畳みプレートに積層状態におかれる前記シートは、平行四辺形面部に対応位置される強磁性材料の複数の抑え板と折畳みプレートとの間に介在され、前記強磁性板及び抑え板をよぎる磁界により生じる強磁性板と抑え板との間に生じる吸着力により前記平行四辺形面部表面に密接状態におかれ、X方向変形力を与えながら折畳みプレートの薄肉可撓ヒンジ部でY方向折り線を形成するX方向折畳み工程と、このX方向折畳み工程の後、Y方向変形力を与えながら折畳みプレートの残る薄肉可撓ヒンジ部でX方向折り線を形成するY方向折畳み工程とを備えることを特徴とする折畳みシートの製作方法。
  4. 互いに平行で各折り線が山折り・谷折りの交互連続線からなる複数のX方向折り線と、これらのX方向折り線に対して交差する方向にそれぞれ延長するジグザグな複数の折り線からなりかつX方向に隣り合うこれらの折り線は相反する山折り・谷折り線からなるY方向折り線とで折り畳まれる折畳みシートにおいて、平面的にマトリックス状に配置される面剛性のある多数の平行四辺形面部及びこれらの平行四辺形面部間を継ぐ薄肉可撓ヒンジ部を有すると共に、少なくとも一部の前記平行四辺形面部は薄い強磁性板を有し、前記折畳みプレートに積層状態におかれる前記シートは、平行四辺形面部に対応位置される複数の永久磁石片と折畳みプレートとの間に介在され、前記強磁性板と永久磁石片との間に生じる吸着力により前記平行四辺形面部表面に密接状態におかれ、X方向変形力を与えながら折畳みプレートの薄肉可撓ヒンジ部でY方向折り線を形成するX方向折畳み工程と、このX方向折畳み工程の後、Y方向変形力を与えながら折畳みプレートの残る薄肉可撓ヒンジ部でX方向折り線を形成するY方向折畳み工程とを備えることを特徴とする折畳みシートの製作方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかひとつに記載の折畳みシートの製作方法に使用する折畳みプレート。
  6. 平面的にマトリックス状に配置される面剛性のある多数の平行四辺形面部及びこれらの平行四辺形面部間を継なぐ薄肉可撓ヒンジ部を有する折畳みプレートと、この折畳みプレートと略同様構造に作られる補助プレートとの間に折られるべきシートを挟んで、両折畳みプレート及び補助プレートに対してX方向変形力を与え前記薄肉可撓ヒンジ部でY方向折り線を形成する手段と、Y方向変形力を与え残る薄肉可撓ヒンジ部でX方向折り線を形成する手段とを備えた折畳みシートの製作装置において、前記折畳みプレートのY方向両端部に対して対応端平行四辺形面部の延長でありかつ各平行四辺形面部のX方向幅略中間位置の延長上に位置した接触面を有する多数対の剛性支持片と、前記X方向変形中これらの剛性支持片を滑動的に受承できかつ少なくとも一方のY方向移動により折畳みプレートに対してY方向変形力が与えられるX方向に延長した一対の案内部材と、前記折畳みプレートのX方向両端部に薄肉可撓ヒンジを介して増設されかつ平行四辺形面部のX方向幅の略半分幅の補助平行四辺形剛性片とを備え、X方向変形力はこれらの補助平行四辺形剛性片の少なくともひとつずつに薄肉可撓ヒンジ部を介して連設された支持駆動耳を介して与えられることを特徴とする折畳みシートの折り機構。
  7. 前記補助プレートは折畳みプレートの多数対の剛性支持片及び補助平行四辺形剛性片と同様の剛性支持片及び補助平行四辺形剛性片を有し、これらの折畳みプレート及び補助プレートのY方向端部位置には折畳みプレートの両端部の移動に同期駆動されるX方向に延長した部分同期運動機構が位置され、同部分同期運動機構の係合部材の前記各対剛性支持片に対する係合により折畳みプレートの各平行四辺形面部のX方向運動が制御されることを特徴とする請求項6記載の折畳みシートの折り機構。
  8. 前記部分同期運動機構は、前記平行四辺形面部のX方向幅寸法よりも長いメンバから構成されるパンタグラフと、各対の剛性支持片のX方向運動に同期される同パンタグラフのZ方向移動軸に支持された複数の前記係合部材とを備え、これらの係合部材は少なくともひとつの作動器により各対の剛性支持片に対して係脱されることを特徴とする請求項7記載の折畳みシートの折り機構。
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