JP2009025693A - 駆動機構、駆動装置およびレンズ駆動装置 - Google Patents

駆動機構、駆動装置およびレンズ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009025693A
JP2009025693A JP2007190580A JP2007190580A JP2009025693A JP 2009025693 A JP2009025693 A JP 2009025693A JP 2007190580 A JP2007190580 A JP 2007190580A JP 2007190580 A JP2007190580 A JP 2007190580A JP 2009025693 A JP2009025693 A JP 2009025693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
lens
driving
base material
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007190580A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Wada
滋 和田
Shinya Miki
伸哉 三木
Takashi Matsuo
隆 松尾
Tokuhiro Noda
篤広 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2007190580A priority Critical patent/JP2009025693A/ja
Publication of JP2009025693A publication Critical patent/JP2009025693A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】SMAアクチュエータを適用したレンズ駆動装置において、小型軽量化および組立性の向上を図る。
【解決手段】レンズ駆動装置は、レンズユニット1、このレンズユニット1を光軸AX方向に移動させる駆動部材2およびSMAアクチュエータ3a,3bを有している。駆動部材2は、複数の腕部21とこれをリンクする節部22とを有した板状基材20からなり、この板状基材20が菱形に屈曲され、レンズユニット1の支持部16とベース部材4との間に設置されることにより構成されている。そして、駆動部材2(板状基材20)の一対の「く」字型の屈曲部分を変位入力部2aとされ、ここにSMAアクチュエータ3a,3bが懸架される一方、駆動部材2の頂部屈曲部分を変位出力部2bとして当該部分がレンズユニット1の支持部16に当接している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばカメラ付き携帯電話等の撮像光学系を構成するレンズユニットをズームやフォーカス等のために駆動する駆動機構、駆動装置、およびこれを用いたレンズ駆動装置に関するものである。
近年、カメラ付き携帯電話機等に搭載される撮像素子の画素数が増大する等、高画質化が飛躍的に進んでおり、これに伴い、画像撮影という基本機能に加えて、フォーカス機能やズーム機能等を付加することが求められている。
これらの機能を付加するには、レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置が必要であり、最近では、形状記憶合金(shape Memory Alloy・以下、「SMA」という)アクチュエータを用いたレンズ駆動装置の適用が種々考えられている。この装置は、SMAを通電加熱する等して収縮力を発生させ、該収縮力をレンズ駆動力として利用するもので、小型化、軽量化が容易で、又比較的大きな力量を得ることができるという利点がある。本件の出願人も、この種のレンズ駆動装置として、SMA線材(SMAアクチュエータ)の収縮力を利用して駆動レバーを揺動させ、この揺動によりカム環を回動させることにより、カム環とレンズ玉枠との間に設けたカム機構によりレンズを光軸方向に移動させるようにしたレンズ駆動装置を組込んだ撮像装置を開発し、提案している(特許文献1)。
特開2006−28891号公報
特許文献1に記載されるレンズ駆動装置によれば、光軸方向と直交する方向のSMA線材の収縮変位を良好に光軸方向の変位に変換することができる。しかしながら、SMA線材の収縮変位を駆動レバーの揺動変位に一旦変換し、この揺動変位をカム機構によって光軸方向の変位に変換する構成であるため機構全体としてボリュームがあり、レンズ駆動装置のより一層の小型軽量化が求められる近年の趨勢に鑑みると最適とは言い難い。また、部品点数も少ないとは言えないため組立性の面でも改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、SMAアクチュエータを適用した駆動機構等において、小型軽量化を達成しつつ組立性の良い駆動機構、駆動装置およびレンズ駆動装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願の出願人は、リンク機構を適用することにより被駆動物を簡素な構成で駆動することを考えている。しかしながら、軸ヒンジを用いる一般的なリンク機構では、小型化にも自ずと限界があり、また、小型部品を組立てる必要があるため組立性が悪い。そこで、本願の出願人は、この点を改善し次のような駆動機構を考えた。
すなわち、本発明の駆動機構は、被駆動物を所定の第1軸方向に駆動するための駆動機構であって、所定の第1軸方向に移動可能な変位出力部、および前記第1軸方向と直交する第2軸方向の移動力を受けて前記変位出力部を前記第1軸方向に移動させる変位入力部を具備し、前記変位出力部において前記被駆動物に駆動力を付与するリンク機構からなる駆動部材と、前記変位入力部に第2軸方向の前記移動力を与える形状記憶合金アクチュエータと、前記駆動部材及び形状記憶合金アクチュエータが組込まれるベース部材と、を備え、前記駆動部材は、複数の腕部と、これらをリンクする、前記腕部よりも低剛性の節部とを一体に形成した板状基材であって、この板状基材を前記第1軸方向の断面が「く」字型となるように前記節部で屈曲させたものであり、「く」字型の屈曲部分が変位入力部とされる一方、この屈曲部分を構成する腕部の一端又はこの一端にリンクされる腕部が前記変位出力部とされているものである(請求項1)。
この構成によれば、形状記憶合金アクチュエータの作動により駆動部材の変位入力部、つまり「く」字型の屈曲部分に第2軸方向の移動力が付与されると、この「く」字型の部分が拡がり(又は縮まり)、これにより変位出力部が第1軸方向に移動し、被駆動物が第1軸方向に移動する。そのため、リンク機構をベースにした簡素な構成で被駆動物を移動させることが可能となる。しかも、駆動部材は、腕部と節部とを一体に形成した板状基材を屈曲させることにより構成されるものであるため、軸ヒンジを用いた構成に比べて小型化が容易であり、また、組付性も良いものとなる。
この場合、前記駆動部材は、前記第2軸方向に対向する一対の前記「く」字型の屈曲部分を有するものであり、各「く」字型の屈曲部分がそれぞれ前記変位入力部とされているのが好適である(請求項2)。
この構成によれば、各「く」字型の屈曲部分に対して前記移動力が与えられることによって、より大きな駆動力で被駆動物を第1軸方向に移動させることができる。
この場合、前記板状基材は、一方向に並ぶ4つの腕部とこれらをリンクする節部とを備えたものであり、前記駆動部材は、前記板状基材を各節部で屈曲させて菱形に形成することにより、前記一対の「く」字型の屈曲部分を設けたものであるのが好適である(請求項3)。
この構成によれば、駆動部材の腕部や節部の数を必要最小限に抑えつつ上記のような一対の「く」字型の屈曲部分を設けることができる。そのため、簡単な構成で、高い駆動力を得ることが可能となる。
なお、上記のような構成において、前記駆動部材は、前記被駆動物を包囲可能に構成され、前記変位出力部として被駆動物を挟んで互いに対称な位置に設けられる一対の前記変位出力部を有しているのが好適である(請求項4)。
この構成によれば、一対の変位出力部を介して被駆動物に対してバランス良く駆動力を与えることが可能となり、被駆動物を第1軸方向に精度良く、かつスムーズに移動させることが可能となる。
また、上記のような構成において、前記板状基材は、無負荷状態で板状に弾性展開するフレキシブルな基材であり、前記駆動部材は、前記板状基材が屈曲された状態で前記被駆動物と前記ベース部材との間に設置されることにより、前記板状基材の弾発力で前記被駆動物とベース部材との間に保持されているのが好適である(請求項5)。
この構成によれば、板状基材を屈曲させて被駆動物とベース部材との間に設置するだけ簡単に駆動部材を設けることができる。そのため、組立性が非常に良いものとなる。
一方、前記駆動部材は、前記板状基材の一部の腕部が前記ベース部材に対して固着されているものでもよく(請求項6)、この構成によれば、予め駆動部材をベース部材に安定的に組み込んだ上で、他の部材を組込むことが可能となる。
より具体的な構成として、前記駆動部材は、前記変位入力部である「く」字型の屈曲部分の前記節部がその両側の腕部よりも狭幅に形成されるものであり、該節部に対して、前記形状記憶合金アクチュエータである線状のアクチュエータが懸架されているのが好適である(請求項7)。
この構成によると、変位入力部である「く」字型の屈曲部分に対して安定的に形状記憶合金アクチュエータを懸架することができ、変位入力部に対して第1軸方向と直交する方向の前記移動力を適切に付与することができる。
一方、本発明に係る駆動装置は、被駆動物と、この被駆動物を所定の第1軸方向に移動させる請求項1〜7の何れか一項に記載の駆動機構を備えているものである(請求項8)。
また、本発明に係るレンズ駆動装置は、被駆動物としてのレンズユニットと、このレンズユニットをその光軸方向に移動させる駆動機構として請求項1〜7の何れか一項に記載の駆動機構を備えているものである(請求項9)。
この構成によれば、レンズユニットを前記駆動機構により光軸方向に自在に移動させることができる。そして、前記駆動機構は、小型化に優れ、また組立性も良好であるため、このようなレンズ駆動装置によると、携帯電話のような小型の撮像装置への組み込みに適したものとなる。
本発明によれば、SMAアクチュエータを搭載した駆動機構において、小型軽量化を達成しつつ、しかも組立性の良好な駆動機構を提供することができる。そのため、レンズユニットの駆動に適用した場合、携帯電話機等への組込みに優れ、フォーカス機能やズーム機能の搭載に好適な駆動装置を提供できるようになる。
本発明の好ましい実施の形態について図面を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明に係るレンズ駆動装置(本発明に係る駆動機構が適用されるレンズ駆動装置)の主要構成部分を概略的に示しており、図1は側面図で、図2は平面図でそれぞれレンズ駆動装置を示している。このレンズ駆動装置は、主に、レンズユニット1(被駆動物)、このレンズユニット1を光軸AX方向(第1軸方向)に移動させるリンク機構からなる駆動部材2、SMAアクチュエータ3a,3b、ベース部材4、天板5、平行板バネ6a,6b及びバイアスバネ7等から構成されている。天板5及び平行板バネ6a,6bは、便宜上図2にのみ図示している。
レンズユニット1は円筒形を有し、撮像レンズ10と、この撮像レンズ10を保持するレンズ駆動枠12と、該レンズ駆動枠12が収納される鏡筒14とから構成されている。撮像レンズ10は、対物レンズ、フォーカスレンズ、ズームレンズ等を有し、図外の撮像素子に対する被写体像の結像光学系を構成している。レンズ駆動枠12は、所謂玉枠であって、鏡筒14と共に光軸AX方向に移動する。レンズ駆動枠12の対物側先端の外周縁部には支持部16が突設されている。
レンズユニット1は、天板5に形成される開口部分に挿入された状態でベース部材4上に配置されている。ベース部材4及び天板5にはそれぞれ、平行板バネ6a,6bが固定されており、これら平行板バネ6a,6bにレンズユニット1が固定されている。これによってレンズユニット1がベース部材4等に対して変位可能に支持されると共に、その変位自由度が、光軸AXに沿った一方向に規制されている。なお、ベース部材4は、当該レンズ駆動装置の取り付け対象となる部材(例えば携帯電話機のフレームやマウント基板等)に固定されるものであり、レンズ駆動装置の底辺を構成する不動の部材である。上記天板5は、このベース部材4に対して図外の支柱等を介して固定されている。
駆動部材2は、側面視でほぼ菱形の形状を呈し、その両端の「く」字型の屈曲部分を変位入力部2aとして、該変位入力部2aに光軸AXと直交する方向(第2軸方向)の移動力F1が付与されることにより、当該「く」字の屈曲部分が拡開し、菱形の頂部屈曲部分を変位出力部2bとして、該変位出力部2bを移動させるように構成されている。
この駆動部材2は、矩形かつ細長で、無負荷状態で板状に弾性展開する板状基材から構成されている。具体的には、図3(a),(b)に示すように、例えばポリイミドフィルムからなる帯状のフレキシブルなベース層20a上に、銅箔等、金属の補強層20bを形成した積層構造をもつ板状基材20から構成されている。板状基材20のうち、長手方向中央とその両側の二箇所、つまり菱形に屈曲する際の屈曲箇所では補強層20bが除去されており、これによって板状基材20に、補強層20bを有する4つの腕部21と、これら腕部21をリンクするベース層20aのみからなる屈曲自在な節部22とが交互に形成されている。そして、補強層20bが外側に位置するように、板状基材20が前記節部22で菱形に折り曲げられ(図3(c)参照)、図2に示すように、その両端がベース部材4上に設けられた突起4aに対してその両側から突き当てられると共に、中央の屈曲部分(変位出力部2b)が前記支持部16に対してその下側から当接するように、板状基材20が該支持部16とベース部材4との間に設置されることにより前記駆動部材2が構成されている。
なお、板状基材20は、ベース層20aの弾性力に抗して前記支持部16とベース部材4との間に適度に圧縮された状態で設置されている。従って、駆動部材2(板状基材20)は、菱形の形状を良好に維持した状態で、該支持部16とベース部材4との間に安定的に保持されている。
SMAアクチュエータ3a,3bは、駆動部材2に対して前記移動力F1を付与するもので、例えばNi−Ti合金等の形状記憶合金(SMA)ワイヤ(線状体)からなる線アクチュエータである。このSMAアクチュエータ3a,3bは、低温で弾性係数が低い状態(マルテンサイト相)において所定の張力を与えられることで伸長し、この伸長状態において熱が与えられると相変態して弾性係数が高い状態(オーステナイト相;母相)に移行し、伸長状態から元の長さに戻る(形状回復する)という性質を有している。当実施形態では、SMAアクチュエータ3a,3bを通電加熱することで、上述の相変態を行わせる構成が採用されている。すなわち、SMAアクチュエータ3a,3bは所定の抵抗値を有する導体であることから、当該SMAアクチュエータ3a,3b自身に通電することでジュール熱を発生させ、該ジュール熱に基づく自己発熱によりマルテンサイト相からオーステナイト相へ変態させる構成とされている。このため、SMAアクチュエータ3a,3bの両端には、通電加熱用の第1電極30a及び第2電極30bが固着されている。これら電極30a,30bはベース部材4上の所定の電極固定部に固定されている。
SMAアクチュエータ3a,3bは、図1に示すように、駆動部材2の前記変位入力部2aに対して鋭角的に折り返すように各々架け渡されている。かかる構成により、SMAアクチュエータ3a,3bが電極30a,30bを介して通電加熱され、動作(収縮)すると、駆動部材2の互いに向かい合う各変位入力部2aに対しそれぞれ反対向きの移動力F1が付与され、これら移動力F1により変位出力部2bが光軸AX方向に移動することとなる。
なお、前記板状基材20の節部22のうち駆動部材2の変位入力部2aとなる節部22は、図3(a)に示すように腕部21よりも狭幅に形成されている。従って、SMAアクチュエータ3a,3bは、図4に示すように、この節部22とその両側の腕部22とで形成される凹部に介装された状態で安定的に駆動部材2に懸架されている。
バイアスバネ7は、SMAアクチュエータ3a,3bの動作(収縮)により前記変位出力部2bが移動する向きとは逆向に、レンズユニット1を光軸AX方向に付勢するものである。このバイアスバネ7は、レンズ駆動枠12の周縁サイズと略合致した径の圧縮コイルバネからなり、レンズ駆動枠12の頂面に一端側(下端側)が当接している。なお、バイアスバネ7の他端側(上端側)は、例えば携帯電話機のハウジング内面等、図外の不動部に当接されることとなる。
バイアスバネ7の力量は、駆動部材2に付与される前記移動力F1よりも弱いものとされ、これにより、SMAアクチュエータ3a,3bが動作していないときは、レンズユニット1はベース部材4側に向けて(図2の下方)押圧される一方で、SMAアクチュエータ3a,3bが動作すると、バイアスバネ7の押圧力に抗してレンズユニット1は反対方向(図2の上方)に移動する。つまり、バイアスバネ7は、SMAアクチュエータ3a,3bに通電加熱が行われていない時に、レンズユニット1をホームポジションに復帰させるバイアス荷重をレンズユニット1に与えるものである。
上記のレンズ移動装置によると、通電加熱が行われていないSMAアクチュエータ3a,3bの停止(伸長)時には、レンズユニット1は、バイアスバネ7の押圧力によりベース部材4側に押圧され、これによってホームポジションに保持される。一方、SMAアクチュエータ3a,3bが作動(収縮)すると、この作動により駆動部材2の前記各変位入力部2aに移動力F1がそれぞれ付与され、この移動力F1により駆動部材2の変位出力部2bが光軸AX方向に移動することとなる。ここで、駆動部材2の下端(板状基材20の両端)はベース部材4に付き当てられているため、変位出力部2bは上向き(つまり対物側)にのみ移動し、これにより支持部16を押し上げる。その結果、上向きの駆動力がレンズユニット1に付与され、レンズユニット1がバイアスバネ7の押圧力に抗して上方に移動することとなる。この際、SMAアクチュエータ3a,3bへの通電電流が制御されて前記移動力F1の力量が調整されることで、レンズユニット1の変位量が調整されることとなる。
そして、SMAアクチュエータ3a,3bへの通電が停止(若しくは電圧が所定値まで低下)され、SMAアクチュエータ3a,3bが冷却されてマルテンサイト相に復帰すると、前記移動力F1が消失し、バイアスバネ7の押圧力により、レンズユニット1が光軸AX方向に沿ってホームポジションに復帰する。このように、SMAアクチュエータ3a,3bへの通電ON−OFFによって、レンズユニット1を光軸AX方向に沿って変位させることができ、また、SMAアクチュエータ3a,3bへの通電電流を制御して移動力F1の力量を調整することで、レンズユニット1の変位量を調整できるようになる。
以上のような本発明のレンズ駆動装置によると、SMAアクチュエータ3a,3bの作動に応じ、レンズユニット1を光軸AX方向に沿って良好に移動させることができる。しかも、レンズユニット1を移動させる主な機構は、SMAアクチュエータ3a,3bを除けば、上記の通り駆動部材2とバイアスバネ7だけであるため、構成が簡素で、また占有スペースも小さい。従って、レンズ駆動装置の小型化、軽量化を効果的に達成することができる。
特に、駆動部材2は、フレキシブルな板状基材20を菱形に屈曲させものであるため、それ自体の組立が不要であり、レンズ駆動装置の組付けも極めて容易である。すなわち、駆動部材2を、軸ヒンジを使ったリンク構造体で構成することも考えられる。しかし、このような駆動部材2では、構成が複雑で部品点数が多く、小型化が難しいばかりか組立も困難を極めるものとなる。これに対して上記実施形態の構成によれば、駆動部材2の部品は板状基材20ただ一つであり、また、レンズ駆動装置への組付けは、板状基材20を菱形に屈曲させてレンズユニット1の支持部16とベース部材4との間に嵌め込むだけといった極めてシンプルな作業となる。従って、レンズ駆動装置の小型軽量化を達成するのみならず、その組立性も著しく向上させることができる。
また、板状基材20(駆動部材2)は、その腕部21では金属補強層20bが設けられて剛性が確保される一方、節部22では補強層20bが省略されて屈曲自在な構造となっている。そのため、移動力F1やバイアスバネ7の押圧力に対向し得る所望の剛性を確保しながらも、レンズ駆動装置への組付時には、板状基材20を難なく菱形に変形させて組込むことができる。従って、この点でも組立性が良いものとなる。
加えて、板状基材20(駆動部材2)は、SMAアクチュエータ3a,3bの懸架部分となる節部22が上記の通り狭幅に形成され、この節部22とその両側の腕部22とで形成される凹部にSMAアクチュエータ3a,3bを通した状態で該SMAアクチュエータ3a,3bを懸架する構成となっている。従って、組立時には、容易にSMAアクチュエータ3a,3bを駆動部材2に懸架することができ、また、組立後は、変位入力部2aに対するSMAアクチュエータ3a,3bのずれや脱落を有効に防止することができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるレンズ駆動装置について説明する。なお、第2の実施形態も、基本的な構成は第1の実施形態と共通するため、第1の実施形態と機能的に共通する部分については同一符号を付して詳細を省略し、以下の説明では第1の実施形態との相違点について詳細に説明する。
図5は、第2の実施形態に係るレンズ駆動装置の主要構成部分を概略的に示す平面図である。このレンズ駆動装置は、大略的には、駆動部材2がレンズユニット1を包囲する構成とされており、また、一本のSMAアクチュエータ(符号「3」とする)でレンズユニット1を光軸AX方向に移動させるように構成されている点で第1の実施形態のものと構成が相違する。
より詳しくは、レンズユニット1は、前記支持部16として、周方向に180度位相をずらして設けられる一対の支持部16を有している。
駆動部材2は、図6に示すように、各腕部21が円弧状に形成された板状基材20により構成されている。この板状基材20は、展開した状態(レンズ駆動装置への組込前の状態)において、中央2つの腕部21が協働して円環状を呈するように形成さるとともに、両端の腕部21が互いに外向きに開く円弧状に形成されている。なお、板状基材20の中央2つの腕部21は、それぞれ円弧の両端で節部22を介してリンクされている。
そして、この板状基材20が、各節部22の部分で屈曲されることにより菱型に変形され、前記円環状の部分にレンズユニット1を挿入した状態で、該レンズユニット1の各支持部16とベース部材4との間に設置されることにより、レンズユニット1を包囲するように前記駆動部材2が構成されている。この構成では、板状基材20の中央2つの腕部21をリンクする各節部22の部分が変位出力部2bとなり、これら変位出力部2bがそれぞれ前記支持部16に当接する。
SMAアクチュエータ3は、図5に示すように、レンズユニット1の一方の支持部16の近傍を基点として、駆動部材2の一方の変位入力部2a、レンズユニット1の他方の支持部16の近傍に設けられるガイド4b、駆動部材2の他方の変位入力部2aを周回し、再び前記一方の支持部16の近傍に戻るように、駆動部材2及びガイド4bに掛け渡されている。なお、SMAアクチュエータ3の電極30a,30bはベース部材4上の所定の電極固定部に固定されている。バイアスバネ7は、便宜上図示を省略している。
このような第2の実施形態のレンズ駆動装置によると、SMAアクチュエータ3の作動(収縮)により、各変位入力部2aに互いに反対向きの移動力F1がそれぞれ付与され、この移動力F1により各変位出力部2bが光軸AX方向に移動することによりレンズユニット1が移動する。その際、駆動部材2は、各変位出力部2bにより、周方向に180度位相がずれた一対の支持部16を介してレンズユニット1を押し上げるため、レンズユニット1を挟んだ互いに対称な位置に均等な駆動力を与えつつ該レンズユニット1をバラス良く移動させることができる。従って、レンズユニット1をより精度良く、かつスムーズに光軸AX方向に移動させることが可能となる。
また、このレンズ駆動装置では、レンズユニット1を包囲するように駆動部材2が設けられ、レンズユニット1等を周回するように一本のSMAアクチュエータ3が駆動部材2等に懸架された構成であるため、レンズユニット1の周囲のスペースを略均等に活用することができる。従って、スペース効率が良く、レンズ駆動装置の小型化を図る上で有利となる。また、SMAアクチュエータ3の長さを大きくとることができるため、その分、SMAアクチュエータ3の収縮率を稼いで大きな移動量を得ることが可能になる。
なお、この第2の実施形態では、上記の通り、駆動部材2(板状基材20)の各腕部21が円弧状に形成され、中央2つの腕部21が協働して円環状を呈することにより、該円環状の部分にレンズユニット1を挿入するように構成されている。しかし、レンズユニット1を挿入する環状部分の形状は「円」以外に、四角形(菱形)、六角形等の形状であってもよい。
次に、本発明の第3の実施形態にかかるレンズ駆動装置について説明する。なお、第3の実施形態も、基本的な構成は第1の実施形態と類似するため、第1の実施形態と機能的に共通する部分については同一符号を付して詳細を省略し、以下の説明では第1の実施形態との相違点について詳細に説明する。
図7及び図8は、第3の実施形態に係るレンズ駆動装置の主要構成部分を概略的に示しており、図7は平面図で、図8は側面図でそれぞれレンズ駆動装置を示している。
このレンズ駆動装置では、レンズユニット1には、その外周部にガイド孔をもつガイド部17が突設されている。このガイド部17には、ベース部材4に立設されるガイド棒8が挿通されており、これによってレンズユニット1がガイド棒8に沿って光軸AXと平行に移動する構成とされている。なお、この実施形態では、第1の実施形態の天板5、平行板バネ6、およびレンズユニット1の支持部16等は設けられていない。
レンズユニット1の側方部であってガイド部17のちょうど反対側には、駆動部材2として、「く」字型の屈曲部分を有する駆動部材2が設けられている。この駆動部材2は、図9に示すように、4つの腕部21を3つの節部22でリンクした板状基材20により構成されており、この板状基材20が略Z字型に屈曲された状態で、その一端がレンズユニット1の対物側の端面に、他端側の腕部21がベース部材4にそれぞれ固着されることにより構成されている。レンズユニット1に固着される腕部21は円弧状に形成されおり、従って、撮像レンズ10の視野を遮ることなくレンズユニット1の端面に固着されている(図7参照)。そして、この駆動部材2では、「く」字型の屈曲部分を変位入力部2aとして、該変位入力部2aに光軸AXと直交する方向の移動力F1が付与されることにより、当該「く」字の屈曲部分が拡開し、その一端(図示の例では上端)にリンクされる腕部21、つまりレンズユニット1に固着される腕部21を変位出力部2bとして、該変位出力部2bを移動させるように構成されている。
SMAアクチュエータ3は、ガイド棒8の近傍を基点として、レンズユニット1の側方に設けられるガイド4b、駆動部材2の変位入力部2a、レンズユニット1の側方に設けられるガイド4bを周回し、再び前記ガイド棒8の近傍に戻るように、駆動部材2及びガイド4bに掛け渡されている。なお、SMAアクチュエータ3の電極30a,30bはベース部材4上の所定の電極固定部に固定されている。
このような第3の実施形態のレンズ駆動装置によると、SMAアクチュエータ3の作動(収縮)により、駆動部材2の変位入力部2aに移動力F1が付与されると、この移動力F1により変位出力部2bが上方に移動し、この移動に伴いレンズユニット1がガイド棒8に案内されつつ上方に移動することとなる。そして、SMAアクチュエータ3への通電が停止されると、前記移動力F1が消失し、バイアスバネ7(図示省略)の押圧力により、レンズユニット1がガイド棒8に沿ってホームポジションに復帰する。従って、レンズユニット1を光軸AX方向に移動させることができる。
ところで、以上説明した第1〜第3の実施形態にかかるレンズ駆動装置は、本発明に係るレンズ駆動装置(本発明に係る駆動機構が適用されるレンズ駆動装置)の好ましい実施形態の例示であって、その具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、以下の各構成を採用することも可能である。
(1) 第1,第2の実施形態では、駆動部材2を構成する板状基材20は、何れもその中央に節部22が位置し、該中央の節部22による屈曲部分を変位出力部2bとしてレンズユニット1(支持部16)を押し上げる構成となっている。すなわち、菱形の尖頭部でレンズユニット1を押し上げる構成であるが、変位出力部2bが平坦(水平)となるように駆動部材2(板状基材20)を構成してもよい。
図10(a)は、その具体例(第2の実施形態の変形例)であり、レンズ駆動装置を側面図で概略的に示している。同図に示す駆動部材2は、図10(b)に示すように、長手方向中心部分に腕部21が設けられた板状基材20により構成されている。この板状基材20が略菱形に屈曲され、図10(a)に示すように、レンズユニット1の支持部16とベース部材4との間に設置されることにより前記駆動部材2が構成されている。
この構成では、両端の「く」字型の屈曲部分を変位入力部2aとしてここに移動力F1が付与されると、駆動部材2の中央の腕部21を変位出力部2bとして該腕部21が上方に移動する。この際、各変位入力部2aに互いに等しい移動力F1が付与されることにより、変位出力部2b(腕部21)が水平を保った状態で上方に移動し、この移動に伴いレンズユニット1が移動する。
このような構成によれば、平坦(水平)な面で支持部16を押し上げることができるためレンズユニット1をより安定的に移動させることが可能となる。
(2) 第1,第2の実施形態では、板状基材20を菱形に屈曲させることにより生じる弾発力を利用することで、駆動部材2をベース部材4等に固着することなくレンズ駆動装置に組み込んでいる。しかし、別の構成として、駆動部材2をベース部材4に固定する構成を採用してもよい。
図11(a)は、その具体例(第2の実施形態の変形例)であって、レンズ駆動装置を側面図(一部断面図)で概略的に示している。同図に示す駆動部材2は、例えば図11(b)に示す板状基材20により構成されている。この板状基材20は、腕部21として、円環状の部分を形成する中央の2つの腕部21と、その外側にリンクされる各々2つの矩形形状の腕部21を備えている。そして、この板状基材20が、その中央及びその両側の節部22でそれぞれ屈曲されることにより、図11(a)に示すように中央が山型に変形され、この状態で両端の腕部21がベース部材4に形成された穿孔部4cに垂直に差し込み固定(嵌合)されることにより駆動部材2が構成されている。
この構成では、駆動部材2の両端の「く」字型の屈曲部分を変位入力部2aとして、これら変位入力部2aにSMAアクチュエータ3(図示省略)が懸架される。そして、該SMAアクチュエータ3が作動(収縮)し、各変位入力部2aに光軸AXと直交する方向の移動力F1が付与されると、同図中に二点鎖線で示すように、駆動部材2の中央屈曲部分(変位出力部2b)が上昇し、これに伴い支持部16が押し上げられてレンズユニット1が移動することとなる。
このような構成によれば、レンズ駆動装置の組立ての際には、板状基材20(駆動部材2)を予めベース部材4に固定した状態で他の部材の組付け等を行うことが可能となるので、レンズ駆動装置の組立性が向上するという利点がある。
なお、図11(a)の例では、ベース部材4に対して板状基材20両端の節部22を差し込み固定しているが、例えば図12に示すように、両端の節部22をベース部材4の表面に対して接着固定する構成としてもよい。
(3) 第1,第2の実施形態では、駆動部材2は、板状基材20の両端をベース部材4の突起4aに突き当て、中央の屈曲部分をレンズユニット1の支持部16に当接させた構成であるが、これとは逆(上下逆)の構成であってもよい。この場合には、例えば図13に示すように、前記支持部16の代わりに、レンズユニット1の外周縁部に断面T字型の係合部18を突設し、板状基材20を菱形に変形させた状態で、その両端を係合部18に対してその両側から突き当て、中央の屈曲部分をベース部材4に当接させる構成とする。この場合には、係合部18に突き当てられた駆動部材2(板状基材20)の両端部分が変位出力部2bとなる。このような構成であっても実施形態と同様の作用効果を享受することができる。なお、図示を省略するが、図11,図12の例についても同様であり、この場合には、板状基材20の両端腕部21をレンズユニット1に固定する構成とすればよい。
(4) 第1〜第3の実施形態では、板状基材20(駆動部材2)は、ポリイミドフィルムからなる帯状のフレキシブルなベース層20a上に、銅箔等、金属の補強層20bを形成した構造となっている。しかし、板状基材20(駆動部材2)を構成する材料や具体的な構造はこの例に限定されるものではない。
例えば、ベース層20aを構成する材料は、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、合成ゴム等、ポリイミド以外の材料であってもよく、同様に、補強層20bは、ステンレスや硬質の合成樹脂等、銅箔以外の材料であってもよい。但し、板状基材20(駆動部材2)は、節部22の部分で繰り返し屈伸が行われるものであり柔軟性および耐久性が要求される。従って、節部22の部分は、これらの条件を満たすポリイミド、ポリエステル等、上記した高分子材料から構成されているのが好適である。
また、第1の実施形態では特に言及していないが、板状基材20(駆動部材2)の節部22の幅(例えば図3では上下方向の寸法)は板状基材20の長手方向(腕部21の並び方向)において一定とされている。しかし、節部22のうちSMAアクチュエータ3a,3bが掛け渡されるものについては、板状基材20の長手方向において幅が変化するように形成してもよい。具体的には、図14(a)に示すように、前記長手方中央において幅が小さくなるように節部22を形成してもよい。この構成によれば、SMAアクチュエータ3a,3bの作動時に、隣接する節部22に働く応力を幅方向に分散させることができる。そのため、当該節部22におけるベース層20aと補強層20bとの剥離や亀裂の発生を有効に防止することができ、板状基材20の耐久性を高めることが可能となる。なお、このような効果は、図14(b)に示すように、節部22の幅は一定としておき、両側の節部22の間隔が幅方向において変化するように形成した場合にも得ることが可能である。従って、腕部21が円弧状に形成されている図6,10及び図11に示す板状基材20では、自ずと上記の作用効果を享受することができる。
また、板状基材20(駆動部材2)は、三層構造、あるいはそれ以上の積層構造を有するものであってもよい。例えば、図15(a)に示すように、二層のベース層20aの間に補強層20bを介装した構造であってもよい。この構造では、腕部21の部分は、二層のベース層20aと補強層20bとの三層構造となり、節部22の部分は、ベース層20aの二層構造となる。この構造によれば、補強層20bが二層のベース層20aにより被覆されているので、補強層20bの剥離強度を高めて耐久性を高めることができ、また、補強層20bの腐食抑制効果を得ることもできる。この場合、二層の補強層20bを一体形成した構成、つまり、図15(b)に示すように、補強層20bをベース層20aによりコーティングした構成としてもよい。この場合にも、図15(a)の構成と同様の効果を享受することが可能である。
また、板状基材20(駆動部材2)は、上記のように共通のベース層20aに補強層20bを形成した構成に限らず、例えば金属等の板状部材を高分子材料からなる連結部材で屈曲可能に連結したものでもよい。但し、実施形態のような板状基材20によれば、プリント配線基板(PWB)と共通の方法で板状基材20を生産できるという利点がある。大略的には、ポリイミドフィルムに銅層を形成し、該銅層の一部をエッチングして前記腕部21及び節部22を形成することにより、上記板状基材20を製造することができる。従って、板状基材20を簡単かつ安価に生産することができ、また小型化にも難なく対応することができる。
一方、板状基材20(駆動部材2)は、全体が、金属、あるいは高分子材料等の単一材料から形成されているものであってもよい。この場合には、所望の剛性を確保し得るように厚みを設定した帯状部材の一部分の厚みや幅寸法を他の部分よりも小さく形成することにより該一部分により節部22を、その他の部分により腕部21を形成した構成とすることができる。この板状基材20の構成によれば、全体を単一材料から構成できる。但し、この構成では、腕部21に求められる剛性と、節部22に求められる柔軟性および耐久性を両立させることが難しい場合がある。従って、腕部21の剛性と、節部22の柔軟性および耐久性を両立させる上では、上述した実施形態のような板状基材20の構造を採用するのが好ましい。
(5) 上記実施形態では、SMAアクチュエータ3,3a,3bとして、動作(収縮)後も回復したままの形状を維持する所謂一方向性のSMAアクチュエータを適用しており、そのため、バイアスバネ7を設けてレンズユニット1をホームポジションへリセットする構成を採用している。しかし、SMAアクチュエータ3,3a,3bとして、所謂二方向性のものを適用する場合には、バイアスバネ7を省略することが可能となるため、そのような構成によれば、より部品点数を減らしてレンズ駆動装置の小型軽量化を図ることが可能となる。
なお、上記実施形態では、駆動部材2(板状基材20)、SMAアクチュエータ3,3a,3b及びベース部材4等により本発明に係る駆動機構が構成され、この駆動機構によりレンズユニット1を駆動(移動)する構成となっている。しかし、本発明に係る駆動機構の適用は、レンズユニット1の駆動に限定されるものではなく、その他の種々の被駆動物についても適用可能であることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態にかかるレンズ駆動装置(本発明に係る駆動機構、駆動装置が適用されるレンズ駆動装置)の主要部を示す平面概略図である。 レンズ駆動装置を示す側面概略図(図1のII矢視図)である。 レンズ駆動装置に組込まれている駆動部材(板状基材)を示す概略図である((a)は展開平面図、(b)は(a)のIII−III線断面図、(c)は菱形に屈曲させた状態の断面図をそれぞれ示している)。 駆動部材の屈曲部分(SMAアクチュエータの懸架部分)を示す平面概略図である。 本発明の第2の実施形態にかかるレンズ駆動装置を示す平面概略図である。 レンズ駆動装置に組込まれている駆動部材(板状基材)を示す展開平面図である。 本発明の第3の実施形態にかかるレンズ駆動装置を示す平面概略図である。 レンズ駆動装置を示す側面概略図(図7のVIII矢視図)である。 レンズ駆動装置に組込まれている駆動部材(板状基材)を示す展開平面図である。 レンズ駆動装置に組込まれる駆動部材(板状基材)の他の例を示す図である((a)は、展開平面図で、(b)は、レンズ駆動装置への組込み状態を示す図である)。 レンズ駆動装置に組込まれる駆動部材(板状基材)の他の例を示す図である((a)は、展開平面図で、(b)は、レンズ駆動装置への組込み状態を示す概略図である)。 レンズ駆動装置に対する駆動部材(板状基材)の組込み状態の他の例を示す概略図である。 レンズ駆動装置に対する駆動部材(板状基材)の組込み状態の他の例を示す概略図である。 (a),(b)は板状基材の他の例を示す平面図である。 (a),(b)は板状基材の他の例を示す断面図である。
符号の説明
1 レンズユニット
2 駆動部材
3,3a,3b SMAアクチュエータ
4 ベース部材
5 天板
6 平行板バネ
7 バイアスバネ
30a 第1電極
30b 第2電極
F1 移動力

Claims (9)

  1. 被駆動物を所定の第1軸方向に駆動するための駆動機構であって、
    所定の第1軸方向に移動可能な変位出力部、および前記第1軸方向と直交する第2軸方向の移動力を受けて前記変位出力部を前記第1軸方向に移動させる変位入力部を具備し、前記変位出力部において前記被駆動物に駆動力を付与するリンク機構からなる駆動部材と、
    前記変位入力部に第2軸方向の前記移動力を与える形状記憶合金アクチュエータと、
    前記駆動部材及び形状記憶合金アクチュエータが組込まれるベース部材と、を備え、
    前記駆動部材は、複数の腕部とこれらをリンクする、前記腕部よりも低剛性の節部とを一体に形成した板状基材であって、この板状基材を前記第1軸方向の断面が「く」字型となるように前記節部で屈曲させたものであり、「く」字型の屈曲部分が変位入力部とされる一方、この屈曲部分を構成する腕部の一端、又はこの一端にリンクされる腕部が前記変位出力部とされていることを特徴とする駆動機構。
  2. 請求項1に記載の駆動機構において、
    前記駆動部材は、前記第2軸方向に対向する一対の前記「く」字型の屈曲部分を有するものであり、各「く」字型の屈曲部分がそれぞれ前記変位入力部とされていることを特徴とする駆動機構。
  3. 請求項2に記載の駆動機構において、
    前記板状基材は、一方向に並ぶ4つの腕部とこれらをリンクする節部とを備えたものであり、前記駆動部材は、前記板状基材を各節部で屈曲させて菱形に形成することにより、前記一対の「く」字型の屈曲部分を設けたものであることを特徴とする駆動機構。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の駆動機構において、
    前記駆動部材は、前記被駆動物を包囲可能に構成され、前記変位出力部として被駆動物を挟んで互いに対称な位置に設けられる一対の前記変位出力部を有していることを特徴とする駆動機構。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の駆動機構において、
    前記板状基材は、フレキシブルな基材であり、前記駆動部材は、前記板状基材が屈曲された状態で前記被駆動物と前記ベース部材との間に設置されることにより、前記板状基材の弾発力で前記被駆動物とベース部材との間に保持されていることを特徴とする駆動機構。
  6. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の駆動機構において、
    前記駆動部材は、前記板状基材の一部の腕部が前記ベース部材に対して固着されていることを特徴とする駆動機構。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の駆動機構において、
    前記駆動部材は、前記変位入力部である「く」字型の屈曲部分の前記節部がその両側の腕部よりも狭幅に形成されるものであり、該節部に対して、前記形状記憶合金アクチュエータである線状のアクチュエータが懸架されていることを特徴とする駆動機構。
  8. 被駆動物と、この被駆動物を所定の第1軸方向に移動させる請求項1〜7の何れか一項に記載の駆動機構を備えていることを特徴とする駆動装置。
  9. 被駆動物としてのレンズユニットと、このレンズユニットをその光軸方向に移動させる駆動機構として請求項1〜7の何れか一項に記載の駆動機構を備えていることを特徴とするレンズ駆動装置。
JP2007190580A 2007-07-23 2007-07-23 駆動機構、駆動装置およびレンズ駆動装置 Pending JP2009025693A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007190580A JP2009025693A (ja) 2007-07-23 2007-07-23 駆動機構、駆動装置およびレンズ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007190580A JP2009025693A (ja) 2007-07-23 2007-07-23 駆動機構、駆動装置およびレンズ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009025693A true JP2009025693A (ja) 2009-02-05

Family

ID=40397529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007190580A Pending JP2009025693A (ja) 2007-07-23 2007-07-23 駆動機構、駆動装置およびレンズ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009025693A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010262178A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Mitsumi Electric Co Ltd レンズ駆動装置
JP2011001824A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Konica Minolta Holdings Inc アクチュエータ、駆動装置、および撮像装置
CN112703439A (zh) * 2019-05-22 2021-04-23 华为技术有限公司 弹片设计方法及弹片、sma组件、镜头模组和电子设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05121790A (ja) * 1991-10-29 1993-05-18 Hitachi Ltd 圧電駆動装置
JP2002130114A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Toshiba Corp アクチュエータ装置
JP2004299906A (ja) * 2003-03-14 2004-10-28 Patent Support Kiko:Kk 折畳みシートの製作方法及びその折り機構
JP2006106053A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Citizen Miyota Co Ltd 焦点調整機能付きカメラの鏡筒

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05121790A (ja) * 1991-10-29 1993-05-18 Hitachi Ltd 圧電駆動装置
JP2002130114A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Toshiba Corp アクチュエータ装置
JP2004299906A (ja) * 2003-03-14 2004-10-28 Patent Support Kiko:Kk 折畳みシートの製作方法及びその折り機構
JP2006106053A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Citizen Miyota Co Ltd 焦点調整機能付きカメラの鏡筒

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010262178A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Mitsumi Electric Co Ltd レンズ駆動装置
JP2011001824A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Konica Minolta Holdings Inc アクチュエータ、駆動装置、および撮像装置
CN112703439A (zh) * 2019-05-22 2021-04-23 华为技术有限公司 弹片设计方法及弹片、sma组件、镜头模组和电子设备
CN112703439B (zh) * 2019-05-22 2022-05-06 华为技术有限公司 弹片设计方法及弹片、sma组件、镜头模组和电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4862703B2 (ja) 駆動装置、駆動機構及び撮像装置
US11199182B2 (en) Sensor shift structures in optical image stabilization suspensions
JP5194622B2 (ja) 駆動機構、駆動装置およびレンズ駆動装置
US8073320B2 (en) Shape memory alloy actuation apparatus
JP4395052B2 (ja) 駆動装置
JP5126362B2 (ja) レンズ駆動装置
US20230296961A1 (en) Camera assembly
JP2008020813A (ja) レンズ駆動機構およびそれを用いる撮像装置
JP2009019517A (ja) 形状記憶合金アクチュエータ
US11596294B2 (en) Variable stiffness device and method of varying stiffness
JP2009025693A (ja) 駆動機構、駆動装置およびレンズ駆動装置
JP2009122602A (ja) 駆動装置
GB2598091A (en) Actuator assembly
JP2009025694A (ja) 駆動機構、駆動装置およびレンズ駆動装置
JP5321132B2 (ja) 駆動装置及びレンズ駆動装置
JP5035192B2 (ja) 駆動機構、駆動装置
JP2006154390A (ja) レンズ駆動装置及び、撮像装置
JP5151572B2 (ja) 位置制御装置、駆動装置および撮像装置
JP2009174360A (ja) 駆動機構および駆動装置
WO2023135432A1 (en) Actuator assembly
JP2008020812A (ja) レンズ駆動機構およびそれを用いる撮像装置
JP2007279508A (ja) レンズ駆動機構
JP2008020811A (ja) レンズ駆動機構およびそれを用いる撮像装置
JP2013097357A (ja) 駆動装置
KR101032159B1 (ko) 카메라 모듈 및 렌즈 이송 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20100324

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110913

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111011

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120508

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120704

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130108