JP3673022B2 - 液晶表示パネルの検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネルの良否を検査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネルの検査装置の1つとして、液晶表示パネルの受渡しをする受渡しステーションと、液晶表示パネルの点灯試験をする検査ステーションとをフレームすなわち筐体に形成し、検査用のプローブユニットを検査ステーションに取り外し可能に組み付け、液晶表示パネルを検査ステージのワークテーブルに載置し、検査ステージを液晶表示パネルとともに受渡しステーションと検査ステーションとに移動させる装置がある。
【0003】
この検査装置において、検査ステージを形成する1つのステージ(Xステージ)は、液晶表示パネルを受渡しステーションと検査ステーションとに選択的に移動させるための搬送ステージと、液晶表示パネルの運搬方向におけるアライメントのためのアライメントステージとを兼ねている。
【0004】
しかし、アライメントが一般に数ミクロン以下の精度を要求されているから、搬送ステージも数ミクロン以下の精度を要求される。このため、搬送ステージとアライメントステージとを兼ねた検査装置では、搬送ステージを液晶表示パネルの搬送範囲全体にわたって数ミクロン以下という高精度に維持しなければならないから、高価になる。特に最近では、液晶表示パネルが大型化しているから、そのような大型の液晶表示パネルの検査に適用するためには、液晶表示パネルの搬送範囲を大きくしなければならず、したがってさらに高価になる。
【0005】
液晶表示パネルの検査装置の他の1つとして、検査ステージを検査ステーションに配置し、液晶表示パネルをアームにより受渡しステーションと検査ステーションとに移動させる装置がある(特開平5−134227号公報)。この検査装置によれば、液晶表示パネルの搬送をアームにより行うから、検査ステージの移動範囲を狭くすることができ、それだけ廉価になる。しかし、この検査装置では、検査ステーションにおいて検査ステージのワークテーブルと受渡し用のアームとの間で液晶表示パネルの移し換えをしなければならないから、移し換え時にワークテーブルに対する液晶表示パネルの位置がずれることがあり、また移し換えの時間が無駄である。
【0006】
【解決しようとする課題】
本発明の目的は、検査ステージによる液晶表示パネルの移動範囲を大きくすることなく、検査ステージにおける液晶表示パネルの移し換えをなくすことにある。
【0007】
【解決手段、作用、効果】
本発明の検査装置は、液晶表示パネルを配置する検査ステージと、検査用のプローブユニットを支持する支持手段であって前記検査ステージが配置された支持手段と、前記検査ステージ及び前記支持手段が配置された筐体とを含む。支持手段は、前記プローブユニットを、該プローブユニットが前記液晶表示パネルの検査のために配置される検査位置であって前記検査ステージに対応する検査位置と、前記プローブユニットが前記検査ステージへの前記液晶表示パネルの配置作業を妨げない退避位置とに選択的に移動可能に支持する。前記筐体は、液晶表示パネルの受け渡しに用いる第1の開口と、該第1の開口から前記検査ステージに配置された液晶表示パネルと平行な面内を一方向へ伸びる帯状の第2の開口であってフラットケーブルが前記筐体の内外に伸びることを許す第2の開口とを有するベースプレートを備える。
【0008】
プローブユニットは、液晶表示パネルを検査するときに検査位置へ移動され、液晶表示パネルを検査ステージに配置するときおよび液晶表示パネルを検査ステージから除去するときに退避位置へ移動される。このため、プローブユニットが検査ステージに対する液晶表示パネルの配置および除去の妨げにならないし、検査ステージによる液晶表示パネルの移動範囲を狭い範囲に制限することができる。
【0009】
本発明によれば、プローブユニットを検査位置および退避位置へ選択的に移動可能に支持手段に支持させたから、検査ステージによる液晶表示パネルの移動範囲を狭くすることができるにもかかわらず、アームを用いて検査ステージに対する液晶表示パネルの移し換えをする必要がない。また、受け渡し用の第1の開口から検査ステージに配置された液晶表示パネルと平行な面内を一方向へ伸びる帯状の第2の開口がベースプレートに形成されているから、第2の開口を経るフラットケーブルはプローブユニットの移動にともなって第2の開口内を移動し、その結果筐体に対するフラットケーブルの移動が容易になる。
【0010】
退避位置を検査位置から検査ステージに配置された液晶表示パネルと平行の水平方向へ離れた位置とし、支持手段に、検査ステージが配置された筐体と、該筐体に組み付けられかつプローブユニットを第1および退避位置に選択的に移動可能に受けるガイドとを備えることができる。このようにすれば、プローブユニットの移動が安定する。
【0011】
プローブユニットを手動で移動させてもよい。しかし、ユニット移動機構により、プローブユニットをガイドに沿って検査位置および退避位置に選択的に移動させることが好ましい。このようにすれば、プローブユニットの移動が自動化され、検査効率が向上する。
【0012】
支持手段は、プローブユニットを傾斜した状態または水平の状態に受けることができる。好ましい実施例においては、支持手段は、さらに、検査ステージに対応する箇所に開口を有する平板を備え、検査位置および退避位置は前記平板に形成されている。
【0013】
好ましい実施例においては、前記検査ステージは、液晶表示パネルを傾斜した状態または水平の状態に受けるワークテーブルと、該ワークテーブルを、液晶表示パネルと直交する軸線の周りに角度的に回転させるとともに、液晶表示パネルの面内の直交する2方向および前記軸線の方向へ3次元的に移動させるテーブル移動機構すなわちアライメントステージとを備える。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1〜図6を参照するに、検査システム10は、四角形の液晶表示体すなわち液晶表示パネルの検査に用いる検査装置12と、複数のプローブユニット14と、該プローブユニットを保管する保管庫16とを含む。図1においては、保管庫16を図6における1−1線に沿って得た断面図として示す。
【0015】
液晶表示パネルは、四角形の隣り合う複数の辺に対応する各端縁部に複数の電極を有するパネルである。以下、液晶表示パネルおよび検査装置のいずれにおいても、液晶表示パネルの長い端縁の方向(左右方向)をX方向といい、液晶表示パネルの短い端縁の方向をY方向といい、液晶表示パネルの表示面と直角の方向をZ方向という。
【0016】
検査装置12は、フレームすなわち筐体20を含む。筐体20は、アングル材のような複数の鋼材と、該鋼材に複数のねじ部材により取り付けられた複数の板材により箱の形に形成されており、またキャスタのような複数の車輪22により床上を移動可能に形成されている。筐体20の前面上部は、傾斜した平板すなわちベースプレート24により傾斜部とされている。
【0017】
ベースプレート24は、液晶表示パネルの受渡しに用いる四角形の開口26をX方向における一方側(図示の例では右方側)に有するとともに、開口26からX方向における他方側(図示の例では左方側)へ伸びる帯状の開口28をX方向における他方側(図示の例では左方側)に有する。
【0018】
ベースプレート24には、一対のガイド30が複数のねじ部材によりベースプレート24の表側に取り付けられている。両ガイド30は、図示の例ではガイドレールであり、またプローブユニット14をX方向へ移動可能に受けるように開口26,28を間にしてX方向へ平行に伸びている。両ガイド30は、ガイドロッド、ガイド溝等であってもよい。
【0019】
筐体20内のうち、開口26に対応する部位は、液晶表示パネルの検査をする検査ステージ32が配置された検査ステーションとされている。図5に示すように、検査ステージ32は、液晶表示パネルを傾斜した状態に受けるワークテーブル34と、該ワークテーブルを、液晶表示パネルと直交するZ軸線の周りに角度的に回転させるとともに、液晶表示パネルの面内の直交する2方向(Y,X方向)およびZ軸線の方向へ3次元的に移動させるアライメントステージすなわちテーブル移動機構を形成する4つのステージ36,38,40,42を含む。
【0020】
ステージ36,38,40および42は、それぞれ、Z軸線の周りに角度的に回転させるθステージ、ワークテーブル34をZ軸線の方向へ移動させるZステージ、ワークテーブル34をY軸線の方向へ移動されるYステージ、および、ワークテーブル34をX軸の方向へ移動させるXステージである。ワークテーブル34、θステージ36、Zステージ38およびYステージ40は、それぞれ、ステージ36,38,40および42に支持されている。
【0021】
検査ステージ32は、長方形の基板44の一方の面にXステージ42において組み付けられている。基板44は、筐体20内をX方向へ伸びかつワークテーブル34が開口26の側となるように、傾斜部を形成するベースプレート24に複数のポール46により組み付けられている。
【0022】
ワークテーブル34は、液晶表示パネルを傾斜した状態に受けかつ支持するように、ベースプレート24の側に開口する直方体状の箱の形をしており、またその開口を形成する4つの端縁のうち、液晶表示パネルの電極が形成された端縁部に対応する各端縁に溝48を有する。各溝48は、液晶表示パネルの対応する端縁部の裏面を真空吸着する真空チャックとして作用するようにバキュームポンプのような図示しない真空源に連通される。
【0023】
ワークテーブル34内には、図示しないバックライトユニットが液晶表示パネルを背面から照明するように収容されている。ワークテーブル34には、液晶表示パネルの粗い位置決めをするための一対の細長い板状のストッパ50が配置されている。ストッパ50は、それぞれ、溝48が形成された隣り合う2つの端縁の外側面に、一部がベースプレート24の側に僅かに突出した状態に複数のねじ部材により取り付けられており、ワークテーブル34ひいてはプローブユニット14に対する液晶表示パネルの粗い位置合せのために用いられる。
【0024】
プローブユニット14は、長方形の板の形をしたプローブベース52と、1以上のねじ部材によりプローブベース52に組み付けられたL字状の複数のプローブブロック54と、テレビカメラのような一対のアライメントカメラ56と、複数の配線を有するフラットケーブル58とを備える。
【0025】
プローブベース52は、検査すべき液晶表示パネルと相似形の長方形の開口60を中央に有するとともに、ガイド30をX方向へ相対的に移動可能に受け入れる一対の溝62を裏面に有する。このため、プローブユニット14は、検査ステージ32に対応しかつ液晶表示パネルの検査のために配置される検査位置と、プローブユニット14が検査ステージ32への液晶表示パネルの配置作業を妨げない退避位置(待機位置)と、検査装置12と保管庫16との間でプローブユニット14の受渡しをする受渡し位置とに選択的に移動可能である。図示の例では、退避位置と受渡し位置とは同じ位置であるが、異なる位置であってもよい。
【0026】
各プローブブロック54は、一端部が開口60を介してプローブベース52の裏側に達するようにプローブベース52の表側に組み付けられている。各プローブブロック54は、複数のプローブを一端部に有する。各プローブは、フラットケーブル58の配線に接続されている。
【0027】
各アライメントカメラ56は、プローブユニット14が検査位置に移動されたとき、検査ステージ32の液晶表示パネルの位置合せマークを開口60を介して撮影するように、プローブベース52に組み付けられている。アライメントカメラ56の出力信号は、プローブユニット14に対する液晶表示パネルの精密な位置合せのために用いられる。
【0028】
フラットケーブル58は、プローブベース52から開口28を経て筐体20内へ伸び、X方向へのプローブユニット14の移動にともなって開口28内を移動する。開口28は、筐体20に対するフラットケーブル58の移動を容易にする。
【0029】
検査装置12は、また、プローブユニット14を傾斜した状態でガイド30に沿ってX方向へ移動させるユニット移動機構64を含む、ユニット移動機構64は、筐体20の上部に支持されており、また検査装置12に配置されたプローブユニット14の上部に複数のねじ部材66により可動部68を分離可能に連結される。ユニット移動機構64は、検査装置12におけるプローブユニット14の位置を感知する図示しない1以上のセンサの出力信号を用いる図示しない制御装置により制御されて、プローブユニット14を、退避位置、受渡し位置または検査位置へ移動させる。
【0030】
ユニット移動機構64の可動部68を移動させる手段として、リニアモータ、シリンダ機構、回転源と1以上の歯車とを用いた機構、回転源とピニオンとラックとを用いた機構、回転源とボールねじとを用いた機構等、適宜な機構を用いることができる。
【0031】
保管庫16は、フレームすなわち筐体70と、該筐体に受け入れられた複数の引き出し72とを含む。筐体70は、アングル材のような複数の鋼材と、該鋼材に複数のねじ部材により取り付けられた複数の板材により形成されており、またキャスタのような複数の車輪74により床上を移動可能に形成されている。
【0032】
筐体70は、それぞれがブローブユニット14を傾斜した状態に保管する複数の保管部76を引き出し72の上方に有する。各保管部76には、一対のガイド78がブローブユニット14を傾斜した状態でX方向へ移動可能に受けるように配置されている。各保管部76の両ガイド78は、検査装置12の両ガイド30に対応されている。保管部76に収納されたブローブユニット14は、図示しないストッパにより、移動不能に維持される。
【0033】
各ガイド78は、筐体70に形成された傾斜部に取り付けられている。筐体70の傾斜部の傾斜角度は筐体20の傾斜部すなわちベースプレート24のそれと同じであり、また保管庫16のガイド78の位置は検査装置12のガイド30のそれと同じである。それゆえに、両ガイド78は、検査装置12の両ガイド30と同様に、ブローブユニット14の溝62に相対的移動可能に受け入れられるようにY方向に間隔をおいてX方向へ伸びる。
【0034】
各保管部76の両ガイド78は、保管庫16が検査装置12の左端に図1に示すように配置されたとき、両ガイド78の位置が対応する両ガイド30の位置と整合するように筐体70に取り付けられている。このため、各ブローブユニット14は、両ガイド30に支持されたときと同じ傾斜状態に両ガイド78に取り付けられている。
【0035】
保管庫16は、検査装置12の側部に設けられた突起80を受け入れる複数の凹所82を有する。各凹所82は、保管部76に対応されている。保管庫16が検査装置12の左端に図1に示すように配置されたとき、突起80はいずれかの凹所82に受け入れられ、その凹所82に対応する保管部76のガイド78は検査装置12のガイド30と整合する。これにより、その保管部76に保管されているプローブユニット14を検査装置に移動させることができるし、検査装置12に移されているプローブユニット14をその保管部76に移動させることができる。
【0036】
通常、1つのプローブユニット14が検査装置に装着されている。保管庫16は、検査装置12に連結されていてもよいし、検査装置12に連結されていなくてもよい。しかし、複数の検査装置12が設置された検査設備の場合、保管庫16を用いて1つの検査装置12でプローブユニット14の交換をしている間、他の検査装置12で検査を実行するように、1つの保管庫16を複数の検査装置12で共通に利用することが好ましい。
【0037】
検査装置12に装着されたプローブユニット14は、ねじ部材66によりユニット移動機構64の可動部68に分離可能に連結されている。保管庫16の各保管部76の両側面は、保管部76へのプローブユニット14の出し入れを容易にするように、開放されている。しかし、各保管部76の両側面または一方の側面を蓋により開放可能に閉鎖してもよい。
【0038】
検査時、先ず、検査ステージ32が開口26を介して露出するように、検査装置12に装着されたプローブユニット14が図3に示す退避位置にユニット移動機構64により移動される。これにより、そのプローブユニット14は、検査ステージ32に対する液晶表示パネルの配置および除去を妨げない。
【0039】
次いで、検査すべき液晶表示パネルが検査ステージ32に人手または機械により配置される。このとき、液晶表示パネルは、隣り合う2つの縁部がストッパ50に当接するように、ワークテーブル34に配置される。これにより、液晶表示パネルは、ワークテーブル34に対して位置決められる。この位置決めは、液晶表示パネルに形成されている各位置合せマークがアライメントカメラ56の視野に入るように位置決める一種の粗い位置合せである。
【0040】
次いで、プローブユニット14がユニット移動機構64により図4に示す検査位置に移動される。これにより、プローブユニット14は、検査ステージ32の斜め上方に移動され、検査ステージ32にセットされた液晶表示パネルを開口60および26を介してアライメントカメラ56により撮影可能になる。プローブユニット14が検査位置を越えてさらに右方へ移動することを阻止する1以上のストッパ、またはプローブユニット14を検査位置に位置決める1以上のストッパを、筐体20、ベースプレート24またはガイド30に配置してもよい。
【0041】
次いで、プローブユニット14に対する液晶表示パネルの位置合せが行われる。この位置合せは、液晶表示パネルをアライメントカメラ56で撮影し、その液晶表示パネルの各位置合せマークがアライメントカメラ56の視野内の所定の位置になるように、ワークテーブル34をθ,YおよびXのステージ36,40および42により変位させることにより行われる。これにより、液晶表示パネルは、位置合せマークがプローブユニット14に対し所定の位置関係となるように、位置決められる。
【0042】
次いで、ワークテーブル34がZステージ38によりプローブユニット14の側へ移動される。これにより、液晶表示パネルの端子がプローブユニット14のプローブに押圧され、液晶表示パネルへの通電が可能になる。
【0043】
次いで、液晶表示パネルの検査が実行される。この検査は、たとえば、プローブユニット14を介して液晶表示パネルに通電することにより液晶表示パネルを所定のパターンに点灯させ、作業者が点灯パターンを目視することにより、または点灯パターンを他のテレビカメラで撮影し、その画像信号を電気的に処理することにより、行われる。
【0044】
次いで、ワークテーブル34がZステージ38により斜め下方へ下げられる。これにより、検査ステージ32上の液晶表示パネルがプローブユニット14から離される。
【0045】
次いで、プローブユニット14がユニット移動機構64により退避位置へ移動され、液晶表示パネルが検査ステージ32から除去される。その後は上記工程が繰り返される。
【0046】
プローブユニット14の交換時、先ず、突起80を所定の凹所82に嵌合させることにより、プローブユニット14を収納していない空の保管部76のガイド78が検査装置12のガイド30と整合するように、保管庫16が検査装置12に連結され、検査装置12側のプローブユニット14が空の保管部76に人手または機械により移動される。この作業は、検査装置12側のプローブユニット14が検査装置12からその側方へ突出しない位置に維持された状態で行われ、また検査装置12側のプローブユニット14を保管庫16に収納するだけの場合にも行われる。
【0047】
次いで、次のプローブユニットを収納している保管部76のガイド78が検査装置12のガイド30と整合するように、保管庫16が検査装置12に連結し直され、その保管部76内のプローブユニット14が検査装置12側に人手または機械により移動される。この作業は、保管庫16側のプローブユニット14を検査装置12にセットするだけの場合にも行われる。
【0048】
プローブユニット14を検査位置から待機位置または受渡し位置におよびその逆に移動させるとき、プローブユニット14をガイド30に沿って移動させればよいから、プローブユニットの移動が安定する。同様に、検査装置12と保管庫16との間でプローブユニット14の受渡しをするとき、プローブユニット14をガイド30,78に沿って移動させればよいから、プローブユニットの移動が安定するのみならず、プローブユニット14の受渡しが容易になる。
【0049】
プローブユニット14を検査装置12の側から保管庫16の側へおよびその逆に移動させるとき、突起80が所定の凹所82に嵌合される。このため、検査装置12に対する保管庫16の位置決めが容易である。また、移し換え時、プローブユニット14をガイド30,76に沿って移動させるだけでよいから、プローブユニット14の移し換えを人手により行うとしても、その移し換え作業が容易になる。
【0050】
検査システム10によれば、プローブユニット14を検査位置と退避位置とに移動させるようにしたから、検査ステージ32による液晶表示パネルの移動範囲を狭い範囲に制限することができ、その結果プローブユニット14が検査ステージ32に対する液晶表示パネルの配置および除去の妨げにならないこととあいまって、検査ステージ32による液晶表示パネルの移動範囲を狭くすることができるにもかかわらず、従来装置のようにアームを用いて検査ステージ32に対する液晶表示パネルの移し換えをする必要がない。また、プローブユニットをユニット移動機構64によりガイドに沿って移動させるから、プローブユニット14の移動が自動化され、検査効率が向上する。しかし、プローブユニット14を手動で移動させてもよい。
【0051】
図7〜図10を参照するに、検査システム100で用いる保管庫102は、架台104と、該架台に移動可能に載置された筐体106と、該筐体を架台104に対して移動させる駆動機構108とを備える。しかし、検査システム100で用いる検査装置12は、突起80の位置が異なる点を除いて、検査システム10で用いる装置と同じである。
【0052】
架台104は、キャスタのような複数の車輪110により床上を移動可能に形成されており、また筐体106のための一対のガイドレール112を上面に有するとともに、検査装置12に突起80を受け入れる一対の凹所82を側部に有する。ガイドレール112は、架台104の上面の左右方向に間隔をおいた位置を前後方向へ平行に伸びる。
【0053】
筐体106は、引き出し72およびそれらの収納部、車輪74、ならびに、凹所82を備えていない代わりに、ガイドレール112に移動可能に嵌合される溝を有するガイド114を備えることを除いて、前記した保管庫16の筐体70と同じである。
【0054】
駆動機構108は、架台104に収容された制御装置116により制御される。駆動機構108として、リニアモータ、シリンダ機構、回転源と1以上の歯車とを用いた機構、回転源とピニオンとラックとを用いた機構、回転源とボールねじとを用いた機構等、適宜な機構を用いることができる。
【0055】
プローブユニット14の交換時、先ず、保管庫100が突起80を凹所82に受け入れた状態に検査装置12に連結され、空の保管部76のガイド78が検査装置12のガイド30と整合するように、筐体106が駆動機構108により架台104に対して移動され、その後検査装置12の側のプローブユニット14が空の保管部76に手動によりまたは機械的に移動される。
【0056】
次いで、所定のプローブユニット14を収納している保管部76のガイド78が検査装置12のガイド30と整合するように、筐体106が駆動機構108により架台104に対して移動され、その後その保管部76内のプローブユニット14が検査装置12の側に手動によりまたは機械的に移動される。
【0057】
架台104に対する筐体106の位置は、手動により調整してもよいし、1以上のセンサを用いて電気的に制御してもよい。
【0058】
図11および図12を参照するに、検査装置120は、プローブユニット14をベースプレート24の内側(裏側)に配置している点で検査装置12と相違する。プローブユニット14は、筐体20の上板の下側に配置されたユニット移動機構64により支持されているとともに、ベースプレート24の内側(裏側)に配置された一対のガイド122とにより支持されている。
【0059】
検査装置120において、プローブユニット14は、図11に実線で示す検査位置と、図11に2点鎖線で示す退避位置(受渡し位置)とに選択的に移動される。退避位置において、プローブユニット14の一部は、筐体20から突出する。このため、筐体20は、プローブユニット14の一部が突出することを許すとともに、プローブユニット14を受渡しのために出し入れする開口を左側部に有する。
【0060】
上記の各実施例のように、プローブユニット14をユニット移動機構64により検査位置および退避位置に選択的に移動させるならば、プローブユニットの移動が自動化され、検査効率が向上する。しかし、プローブユニットを手動で移動させてるようにしてもよい。また、突起を保管庫に設け、凹所を検査装置に設けてもよい。さらに、プローブユニットを検査装置および保管庫に水平の状態に支持するようにしてもよい。
【0061】
なお、フラットケーブル58が一般に筐体20に配置された電気回路にコネクタにより分離可能に接続されていることから、プローブユニット14の交換時には、フラットケーブルを電気回路から分離する作業とフラットケーブルを電気回路に接続する作業とが行われる。しかし、フラットケーブル58がプローブユニットに分離可能に接続されている場合には、プローブユニットのフラットケーブルを、交換時に交換すべきプローブユニットに対し分離する作業と接続する作業とを行ってもよい。
【0062】
本発明は、上記実施例に限定されない。たとえば、本発明は、長方形の隅角部を弧状または直線状に切除した液晶表示パネルの検査装置にも適用することができるし、四角形の液晶表示パネルのみならず、六角形、八角形等の他の多角形の液晶表示パネルの検査装置にも適用することができる。また、保管庫を必ずしも必要ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査装置を用いた検査システムの一実施例を示す正面図であってプローブユニットを検査装置から外しかつ保管庫の保管部を断面した図である。
【図2】図1の2−2線に沿って得た図である。
【図3】本発明の検査装置の一実施例を示す正面図であって検査装置に装着したプローブユニットを退避位置(受渡し位置)へ移動させた状態の図である。
【図4】図3の検査装置の正面図であって検査装置に装着したプローブユニットを検査位置へ移動させた状態の図である。
【図5】図4の5−5線に沿って得たプローブユニット近傍の断面図である。
【図6】図1の検査システムで用いる保管庫の一実施例を示す右側面図である。
【図7】本発明の検査装置を用いた検査システムの他の実施例を示す正面図であってプローブユニットを検査装置から外しかつ保管庫の保管部を断面した図である。
【図8】図7の検査システムで用いる保管庫の一実施例を示す右側面図である。
【図9】図7の検査システムの左側面図である。
【図10】図7の検査システムの正面図であって検査装置に装着したプローブユニットを退避位置(受渡し位置)へ移動させた状態の図である。
【図11】本発明の検査装置の他の実施例を示す正面図であって検査装置に装着したプローブユニットを検査位置へ移動させた状態の図である。
【図12】図11の検査装置におけるプローブユニット近傍の断面図である。
【符号の説明】
10,100 検査システム
12,120 検査装置
14 プローブユニット
16,102 保管庫
20 検査装置の筐体
24 ベースプレート(傾斜部)
26,28 開口
30 ガイド
32 検査ステージ
64 ユニット移動機構
Claims (6)
- 液晶表示パネルを配置する検査ステージと、検査用のプローブユニットを支持する支持手段であって前記検査ステージが配置された支持手段と、前記検査ステージ及び前記支持手段が配置された筐体とを含み、該支持手段は、前記プローブユニットを、該プローブユニットが前記液晶表示パネルの検査のために配置される検査位置であって前記検査ステージに対応する検査位置と、前記プローブユニットが前記検査ステージへの前記液晶表示パネルの配置作業を妨げない退避位置とに選択的に移動可能に支持し、前記筐体は、液晶表示パネルの受け渡しに用いる第1の開口と、該第1の開口から前記検査ステージに配置された液晶表示パネルと平行な面内を一方向へ伸びる帯状の第2の開口であってフラットケーブルが前記筐体の内外に伸びることを許す第2の開口とを有するベースプレートを備える、液晶表示パネルの検査装置。
- 前記退避位置は前記検査位置から前記検査ステージに配置された液晶表示パネルと平行の水平方向へ離れており、前記支持手段は、前記検査ステージが配置された筐体と、該筐体に組み付けられかつ前記プローブユニットを前記検査位置および前記退避位置に選択的に移動可能に受けるガイドとを備える、請求項1に記載の検査装置。
- 前記支持手段は、さらに、前記プローブユニットを前記ガイドに沿って前記第1および退避位置に選択的に移動させるユニット移動機構を備える、請求項2に記載の検査装置。
- 前記支持手段は、前記プローブユニットを傾斜した状態または水平の状態に受ける、請求項1,2または3に記載の検査装置。
- 前記支持手段は、さらに、前記検査ステージに対応する箇所に開口を有する平板を備え、前記検査位置および前記退避位置は前記平板に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の検査装置。
- 前記検査ステージは、前記液晶表示パネルを傾斜した状態または水平の状態に受けるワークテーブルと、該ワークテーブルを、前記液晶表示パネルと直交する軸線の周りに角度的に回転させるとともに、前記液晶表示パネルの面内の直交する2方向および前記軸線の方向へ3次元的に移動させるテーブル移動機構とを備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の検査装置。
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