JP3672465B2 - ファイル蓄積装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はあるディレクトリの複製を分散された複数の装置上に保持する機能を提供するファイル蓄積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(ファイルシステムとディレクトリ)
電子化された情報、すなわちファイルを蓄積する手段としてハードディスクなどのファイルシステムが広く普及している。ファイルシステムにおいてファイルを管理する際、ディレクトリとよばれるファイルを保存するための論理的な領域を定義する。図9にディレクトリの概念を示す。ディレクトリは論理的な保存領域である。ディレクトリは複数のファイルを保持できる。またディレクトリ内にさらにディレクトリを定義し、論理的な保持領域を階層的に分割できる。それぞれのディレクトリにどのようなファイルやディレクトリが属しているかを表すことによって、ファイルシステムの内容は図9に示すようなツリー構造で表すことができる。
【0003】
ファイルシステム内のファイルはディレクトリパスとファイル名によって識別される。例えば、図9において右側のAというファイルはディレクトリパスがNews/Sportsでファイル名がAである。左側のAというファイルはディレクトリパスがNews/Businessでファイル名がAである。このように名前が同一のファイルが存在してもディレクトリパスが異なれば異なるファイルとして識別される。また、ディレクトリパスとファイル名を連結させることによって生成されるファイルの識別子をフルパスネームと呼ぶ。例えば、図9の右側のAというファイルのフルパスネームはNews/Sports/Aである。
【0004】
なお、あるディレクトリ配下のすべてのファイルとはファイルシステムの内容を図9に示すようなツリー構造で表した場合にそのディレクトリの下位階梯に存在するすべてのファイルを意味する。
【0005】
また、あるディレクトリについてそのディレクトリ配下のディレクトリやファイルの名前、ディレクトリパス、最終更新時刻などの属性情報を列記したものをそのディレクトリのリスト情報と呼ぶことにする。
【0006】
(インターネット上の蓄積情報配信について)
今日ではインターネットを用いた情報サービスが良く利用されているが、最も多く利用されているのがFTPやHTTPといったファイルシステムに蓄積されたファイルを転送するサービスである。これらはファイルを取得する端末(以下「クライアント」)とファイルを配信する装置(以下「サーバ」)との間にTCP/IPコネクションを設定し、サーバからクライアントへ情報を配信する。
【0007】
インターネットの情報の利用瀕度は情報毎の差が著しく、利用頻度の高いファイルの情報転送は同一経路上で繰り返し転送される。同じ情報を繰り返し転送するのはネットワーク資源の無駄遣いであるので、これを解決する一手段として以下のミラーサーバ方式が用いられている。
【0008】
(ミラーサーバ方式)
ミラーサーバは他のあるファイルサーバのあるディレクトリの複製を生成し、保持するファイルサーバである。この概念を図10に示す。ミラーサーバを地理的に分散させて配備し、ミラーサーバから利用者にファイルを配信すれば、利用者への配信毎にトラヒックが発生する区間は利用者とミラーサーバの間のみとなるので、同一経路上での同一ファイルの繰り返し転送を削減できる。
【0009】
ミラーサーバ方式において、複製元のサーバを親側装置、ミラーサーバを子側装置と呼ぶことにする。この親子関係はディレクトリ毎に定義される。つまりあるディレクトリについて親側装置として機能しているサーバが別のディレクトリについて子側装置として機能する場合もありえる。
【0010】
さらに、親側装置上の複製すべきディレクトリを親ディレクトリとする。親ディレクトリの複製を保持するサーバを子側装置とし、子側装置上に保持される親ディレクトリの複製を子ディレクトリとする。
【0011】
ミラーサーバ方式では子側装置が図11に示すディレクトリ更新手順を実行することによりディレクトリの内容を複製元と同一に保持する。メインルーティンは、親側装置上の複製すべきディレクトリを親ディレクトリ、子側装置上の複製すべきディレクトリを子ディレクトリとする(S1)。親ディレクトリ配下に存在する各ファイルの名前、ディレクトリパス、更新日時を親側装置に問い合わせる(S2)。ステップS2で得られたファイルそれぞれについてサブA(サブルーティンA)の処理を実行する(S3)。子ディレクトリ配下に存在するファイルについてサブB(サブルーティンB)を実行する(S4)。サブルーティンAは、同一名のファイルが子ディレクトリに存在し(S5)、親ディレクトリ上のファイルの更新日時が子ディレクトリ上の同一名ファイルの更新日時の以降である場合には(S6)、親側装置に当該ファイルの配信を要求し、受信する(S7)。また、同一名のファイルが子ディレクトリに存在しない場合にも(S5)、親側装置に当該ファイルの配信を要求して受信する(S7)。サブルーティンBは、同一名のファイルが親ディレクトリに存在しなければ(S8)、子側装置上のファイルを削除する(S9)。
【0012】
すなわち、子側装置が、まず親ディレクトリのリスト情報を取得し、次に取得したリスト情報と子ディレクトリ内のファイルを比較して親側装置から取得すべきファイルを検出し、取得すべきファイルを取得し、さらにリスト情報と子ディレクトリ内のファイルを比較して子ディレクトリ上から削除すべきファイルを検出し、削除すべきファイルを削除する。
【0013】
図12にディレクトリ更新手順のメッセージシーケンス例を示す。図13に従来のミラーリング方式の概念を示す。子側装置からの要求メッセージの伝達と、親側装置からの応答メッセージの伝達が繰り返される。この要求−応答のメッセージ交換ごとにネットワーク上のデータ往復遅延の分だけの時間が費やされることになる。
【0014】
ディレクトリ更新手順を実行する契機の決定は子側装置でなんらかの手段によって行う。典型的な実現例では、一定の更新周期が定められ、周期的にディレクトリ更新手順が実行される。
【0015】
本発明を説明する上で重要な従来のディレクトリ更新手順の特徴は以下のとおりである。
【0016】
・ディレクトリ更新手順の起動契機は子側装置が決定する。
【0017】
・新たに取得すべきファイルの検出は子側装置が行う。
【0018】
・ファイルデータの配信は子側装置から取得すべきファイル毎にファイル配信要求メッセージを親側装置に送出することによって起動される。
【0019】
(通信衛星を用いたファイル転送方式)
ミラーサーバ方式においては、ディレクトリ更新手順において親側装置から子側装置ヘファイルデータが転送されるため、親側装置から子側装置の方向について高速なデータ伝送速度が確保できるネットワークが適している。そのようなネットワークの一つとして通信衛星を利用したものがある。通信衛星を利用したネットワークの構成例を図14に示す。親側装置から子側装置の方向のデータ伝達手段として通信衛星を用い、子側装置から親側装置の方向のデータ伝達手段としてISDN回線を用いる。この構成によって、親側装置から子側装置方向については数Mbpsの、子側装置から親側装置方向については128kbpsの伝送速度を確保することが可能となる。注意すべき点はこの構成は、親側装置から子側装置へ高い伝送速度を確保できるという利点を持つが、親側装置と子側装置の間のデータ往復遅延は約400msecとなり、地上の伝達手段のみを用いたものに比べて大きくなる点である。
【0020】
(マルチキャストデータ同報方式)
あるディレクトリについてある親側装置に対する子側装置が複数存在する場合には、同じファイルが複数の子側装置へ配信されることになる。このような同一データの複数の端末への配信を効率的に行う方式としてネットワークの同報機能を用いたデータ同報がある。一例としてIPマルチキャストを用いたデータ同報を図15に示す。図15に示すとおり、IPマルチキャストを用いたデータ同報では、IPルータが受信したデータをコピーして複数の方路へ転送する機能(コピー転送機能)を提供する。注意すべき点はデータ同報を行うにはすべての受信端末が同時にデータを受信する必要がある点である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
従来のミラーサーバ方式には以下の問題点がある。
【0022】
問題点1:ディレクトリ更新手順において要求、応答のメッセージ交換がなんども繰り返されるため、前述の通信衛星を用いたファイル転送方式のようにデータの往復遅延が大きいネットワーク上で実現した場合にディレクトリ更新に要する時間が大きくなる。このようすは図12に示すとおりである。とくに、ディレクトリが多数の小ファイルによって構成されている場合にはファイルデータ転送時間が小さいためにデータの往復遅延による所要時間の増加は無視できない問題となる。
【0023】
問題点2:ディレクトリ更新手順を実行する契機は子側装置によって決定されるため、複数の子側装置が存在する場合でも、ディレクトリ更新手順の実行時間は子側装置ごとに異なる。このため、マルチキャストデータ同報によってリスト情報やファイルデータの同報を効率的に行うことができない。
【0024】
本発明は、このような背景に行なわれたものであって、親側装置と子側装置との間で高速で効率的なディレクトリ更新手順を実現することができるファイル蓄積装置を提供することを目的とする。本発明は、マルチキャストデータ同報や通信衛星を用いたファイル転送を用いて効率的かつ高速にミラーサーバのディレクトリの更新を行うことができるファイル蓄積装置を提供することを目的とする。本発明は、ネットワーク上のファイル配信サービスを効率的に実現することができるファイル蓄積装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明による親側装置、子側装置はそれぞれ以下の特徴を備える。親側装置は、複製されるディレクトリとそのディレクトリ配下のすべてのディレクトリを更新対象領域とし過去のある時刻を基準時刻として、更新対象領域に存在するファイルのうち基準時刻より以降に更新されたものを検出する手段と、前記更新対象領域に存在するファイルそれぞれに関するディレクトリパス、名前および最終更新日時を示すリスト情報および前記検出する手段により検出されたファイルすべての内容データを含むディレクトリ更新データを生成する手段と、このディレクトリ更新データを子側装置へ送信する手段とを備える。
【0026】
子側装置は、ディレクトリ更新データを受信する手段と、ディレクトリ更新データからファイルデータを抽出してファイルの更新または作成を行う手段と、子ディレクトリ中のファイルのうちリスト情報に示されていないものを削除する手段とを備える。
【0027】
本発明の主要な特徴はディレクトリ更新に必要な情報の転送を親側装置と子側装置のメッセージ交換の繰り返しを経ずに一度に実行する点にある。これに対し、従来のミラーサーバ方式では、子側装置がリスト要求やファイル配信要求を逐次発し、これにしたがってリスト情報やファイルデータが転送される。また、本発明では親側装置が上記のディレクトリ更新データ生成の過程において内容データの転送が必要なファイルの判別(基準時刻より以降に更新または作成されたファイル)を行うこととなる。これに対し、従来のミラーサーバ方式では、内容データの転送が必要なファイルの判別を子側装置が行う。
【0028】
従来のミラーサーバ方式ではディレクトリ更新の契機は子側装置によって決定されるが、本発明では、ディレクトリ更新の契機は親側装置が決定する方式と子側装置が決定する方式とを可能とする。親側装置が決定する方式では、周期的に更新を行うなどなんらかの手段によって親側装置が契機を決定し、前回ディレクトリ更新を実行した時刻を基準時刻としてディレクトリ更新データを作成する。子側装置が起動する方式では、子側装置が、前回ディレクトリ更新を実行した時刻などなんらかの手段によって基準時刻を決定し、基準時刻指定を含むディレクトリ更新データ要求メッセージを親側装置に対して送出する。
【0029】
親側装置の起動によるディレクトリ更新を可能とする本発明による親側装置は以下の特徴を有する。すなわち、親側装置はディレクトリ更新データの生成および送信を実行する契機を決定する手段を備え、前記ディレクトリ更新データを生成する手段は前記基準時刻を自身のディレクトリ契機決定にもとづくディレクトリ更新データの作成の前回の実行時刻とする手段を含むことが望ましい。
【0030】
子側装置の起動によるディレクトリ更新を可能とする本発明による親側装置、子側装置はそれぞれ以下の特徴を有する。子側装置は前記基準時刻の指定を含むディレクトリ更新データ要求メッセージを送信する手段を備えることが望ましい。親側装置は、前記ディレクトリ更新データ要求メッセージを受信する手段と、前記基準時刻の指定にしたがい前記ディレクトリ更新データを生成する手段とを備えることが望ましい。
【0031】
ディレクトリ更新データの転送方式は、各々の子側装置に対し個別に実行する方式と複数の子側装置に対するマルチキャストデータ同報によって実行する方式とを可能とする。マルチキャストデータ同報によるディレクトリ更新データの転送を可能とする本発明による親側装置、子側装置はそれぞれ以下の特徴を有する。すなわち、前記親側装置のディレクトリ更新データを送信する手段は複数の子側装置に対して前記ディレクトリ更新データを同報配信する手段を含むことが望ましい。前記子側装置のディレクトリ更新データを受信する手段は同報配信されているディレクトリ更新データを受信する手段を含むことが望ましい。
【0032】
さらに、本発明による親側装置、子側装置は以下の特徴を有することが望ましい。すなわち子側装置は前記リスト情報中に示されているが前記ディレクトリ更新データ中に内容データが含まれていないファイルのうち自身の複製ディレクトリには存在しないものを検出する手段と、検出されたファイルを配信するよう前記親側装置に要求する手段を備えることが望ましい。親側装置は前記子側装置の要求に基づき指定されたファイルを子側装置に送信する手段を備えることが望ましい。
【0033】
また、子側装置が親側装置に一切の再送要求を送信しなくとも済むために、親側装置は、複製すべきディレクトリの作成時刻より以前の時刻を基準時刻としたディレクトリ更新データを周期的に生成してディレクトリリフレッシュデータとして送信する手段を備えることもできる。これにより、ディレクトリリフレッシュデータでは、複製すべきディレクトリの全てを送信することになり、親ディレクトリと子ディレクトリの内容の差異をなくすることができる。
【0034】
このように、ディレクトリの全ての内容データを送信することは、本発明の目的である効率の良いディレクトリ更新に適合しないが、ディレクトリリフレッシュデータの送信周期を通常のディレクトリ更新データの送信周期と比較してきわめて長く設定することにより、本発明の目的にも適合させることができる。
【0035】
本発明の作用を説明すると、親側装置が内容データの転送が必要なファイルを検出する手段をもつ特徴によって子側装置からファイル要求メッセージを受信せずに親側装置が転送が必要なファイルデータを転送することが可能となる。そのために、子側装置と親側装置の間のメッセージ交換を繰り返し行う必要なくディレクトリ更新を達成することが可能となる。これにより、従来の問題点であったデータの往復遅延が大きいネットワークでディレクトリ更新に要する時間が大きくなってしまう問題点を解決している。
【0036】
親側装置がディレクトリ更新の契機を決定してディレクトリ更新を行うことにより複数の子側装置に対し同時にディレクトリ更新手順を実行することが可能となる。そのため、従来の子側装置ごとにディレクトリ更新時間が異なるためにマルチキャストデータ同報を用いることができないといった問題が解消される。すなわち、マルチキャストデータ同報を用いてディレクトリ更新データを複数の子側装置に送出することにより、効率的なディレクトリ更新が可能となる。
【0037】
ディレクトリ更新情報には基準時刻以降に更新または作成されたファイルの内容データしか含まれない。このため、親側装置が前回ディレクトリ更新データを生成した時刻より以前の時刻を基準時刻としてディレクトリ更新情報時刻を生成し、ディレクトリ更新情報を配信し続けることにより、すべての時間において更新または作成されたファイルをもれなく配信することが可能となる。
【0038】
しかしながら以上の特徴だけでは本発明によるディレクトリ更新は以下の問題点を持つこととなる。すなわち、なんらかの障害によって子側装置が停止し停止期間中に親側装置においてファイルの作成や更新が行われた場合には、その子側装置の子ディレクトリの内容に親ディレクトリとの差異が生じる。さらに停止期間中にディレクトリ更新データが作成された場合には、以降に作成されるディレクトリ更新データには停止期間中に作成または更新されたファイルの内容データは含まれなくなるため、子側装置が復旧しディレクト更新データを受信しても親ディレクトリと子ディレクトリの間に発生した差異を解消できない。
【0039】
子側装置がリスト情報中に示されているが内容データが含まれていないファイルのうち子ディレクトリには存在しないものを検出する手段を備えることにより、子側装置がディレクトリ更新データから不足しているファイルを特定することが可能となる。さらに、不足ファイルを子側装置が親側装置に要求して、親側装置から子側装置に転送するしくみを実現することにより上記の問題点は解消される。
【0040】
上記の問題点を解消する別の方式として親ディレクトリ中のすべてのファイルの内容データを含むディレクトリ更新データをディレクトリリフレッシュデータとし、親ディレクトリが周期的にディレクトリリフレッシュデータを送出する方式が考えられる。複製すべきディレクトリの作成時刻より以前の時刻を基準時刻としてディレクトリ更新データを生成する手段によってディレクトリリフレッシュデータは生成される。障害によって差異が生じた子側装置はディレクトリリフレッシュデータを受信時に不足ファイルの内容データを受信でき、親ディレクトリと子ディレクトリの内容を再び一致させることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明実施例のファイル蓄積装置の構成を図1および図2を参照して説明する。図1は本発明によるミラーリング方式の概念図である。図2は本発明によるディレクトリ更新の概念図である。
【0042】
本発明は、異なる装置間でディレクトリ毎に親と子の関係が定められ、親側のディレクトリの複製を子側に保持するファイル蓄積装置である。
【0043】
ここで、本発明の特徴とするところは、図1および図2に示すように、親側装置1は、複製されるディレクトリとそのディレクトリ配下の全てのディレクトリを更新対象領域とし過去のある時刻を基準時刻として更新対象領域に含まれるファイルのうち基準時刻より以降に更新または作成されたものを検出し、更新対象領域に含まれるファイルそれぞれに関するディレクトリパス、名前、最終更新日時を示すリスト情報と検出されたファイル全ての内容データを含むディレクトリ更新データとを生成し、このディレクトリ更新データを送信し、子側装置2は、前記ディレクトリ更新データを受信し、前記ディレクトリ更新データ中に含まれるファイルの内容データを抽出しファイルの更新または作成を行い、自身の複製ディレクトリの配下に存在するファイルのうち前記リスト情報に示されていないファイルを削除するところにある。
【0044】
次に、本発明実施例のファイル蓄積装置の動作を説明する。図3は親側装置の基準時刻の決定手順を示す図である。図4は親側装置から子側装置へのディレクトリ更新情報の転送を示す図である。図3では、T1、T2、T3、T4がそれぞれ基準時刻であり、時刻T1とT2との間に更新されたファイルAおよびBが存在する場合には、時刻T2の時点で、ファイルAおよびBの内容データを含むディレクトリ更新データが生成される。同様にして、時刻T2とT3との間に更新されたファイルCおよびDが存在する場合には、時刻T3の時点で、ファイルCおよびDの内容データを含むディレクトリ更新データが生成される。時刻T3とT4との間に更新されたファイルEおよびFが存在する場合には、時刻T4の時点で、ファイルEおよびFの内容データを含むディレクトリ更新データが生成される。
【0045】
すなわち、図3に示すように、本発明実施例では、親側装置が例えば毎時30分にディレクトリ更新データを生成し、図4に示すように、IPマルチキャストを用いたデータ同報により子側装置に配信する。ディレクトリ更新データ生成時の基準時刻は、前回のディレクトリ更新データ生成時刻、すなわち1時間前の時刻とする。
【0046】
親側装置の動作シーケンスを図5に示す。ディレクトリ更新情報の形式を図6に示す。メインルーティンは、初期設定として、複製すべきディレクトリの作成時刻を基準時刻とする(S10)。サブA(サブルーティンA)の手順により、ディレクトリ情報を生成して送出する(S11)。現在時刻を基準時刻とする(S12)。一定時間休止する(S13)。サブルーティンAは、ファイル“DAR”(DARはファイル名)をサイズ0で作成する(S14)。図6に示す形式にしたがいリスト情報を生成し、ファイル“DAR”に追加する(S15)。ディレクトリ配下のすべてのファイルについてサブB(サブルーティンB)を実行する(S16)。ファイル“DAR”の内容をディレクトリ更新情報とする(S17)。サブルーティンBは、基準時刻よりも以降に更新または作成されたファイルであれば(S18)、図6に示す形式でファイルの内容データをファイル“DAR”に追加する(S19)。
【0047】
すなわち親側装置は周期的にディレクトリ更新情報を生成し、配信する動作を繰り返す。ディレクトリ更新情報は以下の規約に従い解釈される。図6に例示されているディレクトリ更新情報は、親ディレクトリの内容が図2のとおりで基準時刻が7:30である場合に生成されるものである。
【0048】
ディレクトリ更新情報の形式に関する規約
“File”で始まる行は“File”のあとにフルパス名、更新時刻、データサイズの順でディレクトリに存在するファイルの情報を示す。それぞれの情報はスペースによって区分けして記述される。
【0049】
データサイズの値が0の場合に、そのファイルの内容データはディレクトリ更新情報に含まれない。
【0050】
データサイズの値が0以外の場合に、そのファイルの内容データがディレクトリ更新情報に含まれる。データサイズの値はバイトを単位としてファイルサイズを表し、そのファイルサイズの分だけの内容データが“File”で始まる行の改行コードの直後に記述される。
【0051】
ファイルの内容データの最後のバイトの直後には改行コード(“CRLF”)が記述される。
【0052】
子側装置の動作シーケンスを図7に示す。メインルーティンは、イベント待ち状態のときに、Event_R:ディレクトリ更新情報を受信すると(S20)、サブA(サブルーティンA)によりディレクトリ更新情報に基づくディレクトリ更新処理を行なう(S21)。サブルーティンAは、リスト情報を取得し(S22)、ディレクトリ更新情報に含まれているファイルの内容データそれぞれについてサブB(サブルーティンB)を実行する(S23)。子ディレクトリ配下のファイルのうちリスト情報が示していないファイルがあればこれを削除する(S24)。サブルーティンBは、内容データを抽出し、指定されたファイル名のファイルを作成する(S25)。ファイルの更新日時をリスト情報が示す値に設定する(S26)。子側装置はディレクトリ更新情報を親側装置から受信するたびに以下のディレクトリ更新処理を繰り返す。
【0053】
すなわち、ディレクトリ更新情報中のファイルデータを抽出し、ディレクトリ更新情報が示すファイル名のファイルを作成する。さらに作成したファイルの更新時刻をディレクトリ更新情報が示す値に設定する。また、子ディレクトリ配下のファイルのなかにディレクトリ更新情報に記されていないファイルがあればこれを削除する。
【0054】
休止状態から起動したばかりの子側装置は次の更新データの同報配信の周期をまたずにディレクトリ更新を行うためにHTTPを用いて親側装置に対しディレクトリ更新データを要求する。この際の、親側装置に対するHTTPGETメッセージは図8のとおりとする。これを受信した親側装置は、directoryで指定された名前のディレクトリ更新データをorigin−timeで指定された時刻を基準時刻として生成し、子側装置に対し送信する。
【0055】
また、休止状態から起動したばかりの子側装置が起動直後にディレクトリ更新データを受信した場合は不足ファイルを検出し、HTTPにより親サーバから不足ファイルを取得する。不足ファイルの検出は、ディレクトリ更新データ中のリスト情報の示されたファイルのうち子ディレクトリに存在しないものを不足ファイルとすることにより実現できる。
【0056】
また、子側装置2が親側装置1に再送要求を行い難いネットワーク形態である場合には、親側装置1が周期的に、複製すべきディレクトリの作成時刻より以前の時刻を基準時刻としたディレクトリ更新データをディレクトリリフレッシュデータとして周期的に生成して送出する。このように、複製すべきディレクトリの全てを送信することにより、休止状態から起動したばかりの子側装置が親側装置との蓄積ファイルの差異を補うことができる。ディレクトリリフレッシュデータの送出周期は、通常のディレクトリ更新データの送出周期と比べてきわめて長く設定する。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によってマルチキャストデータ同報や通信衛星を用いたファイル転送を用いて効率的かつ高速にミラーサーバのディレクトリの更新を行うことが可能となる。したがってネットワーク上のファイル配信サービスを効率的に実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるミラーリング方式の概念図。
【図2】本発明によるディレクトリ更新の概念図。
【図3】親側装置の基準時刻の決定手順を示す図。
【図4】親側装置から子側装置へのディレクトリ更新情報の転送を示す図。
【図5】親側装置の動作シーケンスを示す図。
【図6】ディレクトリ更新情報の例を示す図。
【図7】子側装置の動作シーケンスを示す図。
【図8】ディレクトリ更新データ要求メッセージの例を示す図。
【図9】ファイルシステムの概念図。
【図10】ミラーサーバの概念図。
【図11】従来のディレクトリ更新手順を示す図。
【図12】従来のディレクトリ更新のシーケンス例を示す図。
【図13】従来のミラーリング方式の概念図。
【図14】通信衛星を用いたファイル転送方式の概念図。
【図15】IPマルチキャストを用いたデータ同報方式の概念図。
【符号の説明】
1 親側装置
2 子側装置

Claims (6)

  1. 異なる装置間でディレクトリ毎に親と子の関係が定められ、親側装置のディレクトリの複製を子側装置に保持する手段を備えたファイル蓄積装置において、
    前記親側装置は、複製されるディレクトリとそのディレクトリ配下の全てのディレクトリを更新対象領域とし過去のある時刻を基準時刻として更新対象領域に含まれるファイルのうち基準時刻より以降に更新または作成されたものを検出する手段と、前記更新対象領域に含まれるファイルそれぞれに関するディレクトリパス、名前および最終更新日時を示すリスト情報および前記検出する手段により検出されたファイル全ての内容データを含むディレクトリ更新データを生成する手段と、このディレクトリ更新データを送信する手段とを備え、
    前記子側装置は、前記ディレクトリ更新データを受信する手段と、前記ディレクトリ更新データ中に含まれるファイルの内容データを抽出しファイルの更新または作成を行なう手段と、自身の複製ディレクトリの配下に存在するファイルのうち前記リスト情報に示されていないファイルを削除する手段とを備えた
    ことを特徴とするファイル蓄積装置。
  2. 前記親側装置は、前記ディレクトリ更新データの生成および送信を実行する契機を決定する手段を備え、
    前記ディレクトリ更新データを生成する手段は、前回親側装置の契機決定によりディレクトリ更新データを作成した時刻よりも以前の時刻を前記基準時刻とする手段を含む
    請求項1記載のファイル蓄積装置。
  3. 前記子側装置は、前記基準時刻の指定を含むディレクトリ更新データ要求メッセージを送信する手段と、このディレクトリ更新データ要求メッセージを送出する契機を決定する手段とを備え
    記親側装置は、前記ディレクトリ更新データ要求メッセージを受信する手段を備え、
    前記ディレクトリ更新データを生成する手段は、前記基準時刻の指定にしたがい前記ディレクトリ更新データを生成する手段を含む
    請求項1記載のファイル蓄積装置。
  4. 前記ディレクトリ更新データを送信する手段は、複数の子側装置に対して前記ディレクトリ更新データを同報配信する手段を含み、
    前記ディレクトリ更新データを受信する手段は、同報配信されるディレクトリ更新データを受信する手段を含む
    請求項1記載のファイル蓄積装置。
  5. 前記子側装置は、前記リスト情報中に示されているが前記ディレクトリ更新データ中に内容データが含まれていないファイルのうち自身の複製ディレクトリには存在しないものを検出する手段と、この検出されたファイルを配信するよう前記親側装置に要求する手段とを備え、
    前記親側装置は、前記子側装置の要求に基づき指定されたファイルを前記子側装置に送信する手段を備えた
    請求項1記載のファイル蓄積装置。
  6. 複製すべきディレクトリの作成時刻より以前の時刻を基準時刻としたディレクトリ更新データを周期的に生成して送信する手段を備えた請求項2記載のファイル蓄積装置。
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