JP3672463B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光灯照明のもとで電子シャッタ機能を用いて被写体を撮影したとき、映像信号に発生するフリッカを抑えることができる撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のフリッカを抑止する機能を持つ撮像装置は、特開平7−274183号公報に記載されたものが知られている。図14は同公報に示されている従来の撮像装置、即ちビデオカメラの主要部の構成を示すブロック図である。このビデオカメラは、レンズ1401、CCD1402、CDS/AGC1403、信号処理回路1404、差動増幅器1405、クランプ回路1406、LPF1407、電圧制御発振器1408、タイミングパルス発生回路1409、駆動回路1410、同期信号発生回路1411を含んで構成される。
【0003】
このような構成のビデオカメラの動作について説明する。60Hzの商用AC電源によって明滅を繰り返す照明の下で電子シャッタ機能を用いて被写体を撮影した場合、当初は照明の明滅周期と垂直同期信号の周期との間に差が生じる。このため、色信号のうちR成分及びB成分に変化が生じる。このR成分及びB成分は差動増幅器1405に入力され、これによって、差動増幅器1405からレベルが周期的に変化するB−R信号が出力される。このB−R信号はクランプ回路1406及びLPF1407を経て電圧制御発振器1408に与えられ、このB−R信号によって電圧制御発振器1408の発振周波数が制御される。そして、電圧制御発振器1408から出力されるクロックに基づいて、タイミングパルス発生回路1409から出力される垂直転送パルス、水平転送パルス、信号電荷の掃き捨てパルスの周期が夫々調整され、これによって照明の明滅周期と垂直同期信号の周期とが一致するようになる。このように、照明の明滅周期と垂直同期信号の周期とが完全に一致すると、色フリッカが発生しなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の撮像装置においては、どのような商用周波数で駆動された蛍光灯のもとで撮像した場合であっても、出力映像信号にフリッカが含まれないことが要求されている。しかしながら、上記の従来例においては、50HzのAC電源によって明滅を繰り返す照明の下で電子シャッタ機能を用いて撮影した場合は、垂直同期信号の繰り返し周波数が60Hzであるので、輝度フリッカが発生してしまうという課題がある。
【0005】
また上記の従来例においては、レベルが周期的に変化するB−R信号を検出して、照明の明滅周期と垂直同期信号の周期とが一致するように調整しているので、B−R信号を誤検出した場合は誤動作する恐れがあるという課題もある。
【0006】
また上記の従来例においては、照明の明滅周期に垂直同期信号の周期が一致するように調整を行うので、垂直同期信号の周期が規定以上に変化すると、垂直同期がはずれるという課題もある。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、電子シャッタ機能を用いて撮影した映像信号の信号レベルを、フリッカがない映像信号の信号レベルと比較し、比較結果が常に一定比になるように利得制御を行うことによって、輝度フリッカ及び色フリッカを低減した映像信号を出力することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、本願の請求項1の発明は、電子シャッタスピード1/m秒を被写体を照明する照明装置の明滅周期に等しく設定し、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比がn:mになるように前記S2補正ゲインを演算し、前記S2信号に前記S2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する利得制御手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0009】
このような構成によれば、1/m秒の電子シャッタスピードとして、例えば1/100秒で撮像した信号をS1信号とすることで、フリッカを低減できる。またフリッカが低減されたS1信号とS2’信号との比がn:mになるよう、S2信号に対してS2補正ゲインを乗算することにより、フリッカ補正を行うことができる。このため、1/n秒の電子シャッタスピードで撮影したとき、フリッカのない映像信号を出力することができる。
【0010】
本願の請求項2の発明は、電子シャッタスピード1/m秒を被写体を照明する照明装置の明滅周期に等しく設定し、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、前記S1信号の1垂直走査期間の積分値ΣS1を算出するS1積分回路と、前記S2信号の1垂直走査期間の積分値ΣS2を算出するS2積分回路と、前記ΣS1と前記ΣS2のデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比がn:mになるように前記S2補正ゲインを演算し、所定時間遅延して前記S2補正ゲインを出力する制御手段と、前記S2信号に対して前記制御手段が生成したS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する乗算器と、を具備することを特徴とするものである。
【0011】
このような構成によれば、1/m秒の電子シャッタスピードとして、例えば1/100秒で撮像した信号をS1信号とすることで、フリッカを低減できる。またフリッカが低減されたS1信号とS2’信号との比がn:mになるよう、S2信号に対してS2補正ゲインを乗算することにより、フリッカ補正を行うことができる。1/n秒の電子シャッタスピードで撮影したとき、フリッカのない映像信号を出力することができる。
【0012】
本願の請求項3の発明は、電子シャッタスピード1/m秒を被写体を照明する照明装置の明滅周期に等しく設定し、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックBi(iはブロック番号)に分割し、各ブロック毎の前記S1信号を積分し、積分値BiΣS1を算出するS1ブロック分割積分回路と、1垂直走査期間の画面領域の前記各ブロックBi毎に前記S2信号を積分し、積分値BiΣS2を算出するS2ブロック分割積分回路と、前記BiΣS1と前記BiΣS2のデータを用いて、夫々のブロックBiで前記S1信号と前記S2信号をBiS2補正ゲインで補正したBiS2’信号との比がn:mになるように前記BiS2補正ゲインを前記ブロックBi毎に演算し、所定時間遅延して前記BiS2補正ゲインを出力する制御手段と、前記ブロックBi毎に前記S2信号に対して前記制御手段が生成したBiS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力するブロック乗算器と、を具備することを特徴とするものである。
【0013】
このような構成によれば、1/m秒の電子シャッタスピードとして、例えば1/100秒で撮像した信号をS1信号とすることで、フリッカを低減できる。またフリッカが低減されたS1信号とS2’信号との比がブロック毎にn:mになるよう、S2信号に対してS2補正ゲインを乗算することにより、フリッカ補正を行うことができる。このため、被写体の特定の色がフリッカしている場合に、フリッカ部分だけを補正することができ、1/n秒の電子シャッタスピードで撮影したとき、フリッカのない映像信号を出力することができる。
【0014】
本願の請求項4の発明は、電子シャッタスピード1/m秒を被写体を照明する照明装置の明滅周期に等しく設定し、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、色信号毎に前記S1信号の1垂直走査期間の積分値ΣS1を算出するS1C積分回路と、色信号毎に前記S2信号の1垂直走査期間の積分値ΣS2を算出するS2C積分回路と、前記ΣS1と前記ΣS2のデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比が色信号毎にn:mになるように前記S2補正ゲインを演算し、所定時間遅延して前記S2補正ゲインを色信号毎に出力する制御手段と、前記S2信号に対して前記制御手段が生成したS2補正ゲインを色信号毎に乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する乗算器と、を具備することを特徴とするものである。
【0015】
本願の請求項5の発明は、電子シャッタスピード1/m秒を被写体を照明する照明装置の明滅周期に等しく設定し、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、色信号毎に、前記S1信号の1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックBi(iはブロック番号)に分割し、各ブロック毎の前記S1信号を積分し、積分値BiΣS1Cを算出するS1ブロック分割C積分回路と、色信号毎に、前記S2信号の1垂直走査期間の画面領域の前記各ブロックBi毎の前記S2信号を積分し、積分値BiΣS2Cを算出するS2ブロック分割C積分回路と、前記BiΣS1Cと前記BiΣS2Cのデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をBiS2補正ゲインで補正したS2’信号との比が色信号毎及びブロックBi毎にn:mになるように前記BiS2補正ゲインを前記ブロック及び色信号毎に演算し、所定時間遅延して前記BiS2補正ゲインを出力する制御手段と、前記ブロック及び色信号毎に前記S2信号に対して前記制御手段が生成したBiS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力するブロック乗算器と、を具備することを特徴とするものである。
【0016】
このような構成によれば、1/m秒の電子シャッタスピードとして、例えば1/100秒で撮像した信号をS1信号とすることで、フリッカを低減できる。またフリッカが低減されたS1信号とS2’信号との比が色フィルタ及びブロック毎にn:mになるよう、S2信号に対してS2補正ゲインを乗算することにより、フリッカ補正を行うことができる。このため、被写体の特定のブロック又は色がフリッカしている場合に、フリッカ部分だけを補正することができ、1/n秒の電子シャッタスピードで撮影したとき、フリッカのない映像信号を出力することができる。
【0017】
本願の請求項6の発明は、被写体を照明する照明装置を商用AC電源で駆動する場合において、1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比がn:100になるように前記S2補正ゲインを演算し、前記S2信号に前記S2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する利得制御手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0018】
本願の請求項7の発明は、被写体を照明する照明装置を商用AC電源で駆動する場合において、1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、前記S1信号の1垂直走査期間の積分値ΣS1を算出するS1積分回路と、前記S2信号の1垂直走査期間の積分値ΣS2を算出するS2積分回路と、前記ΣS1と前記ΣS2のデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比がn:100になるように前記S2補正ゲインを演算し、所定時間遅延して前記S2補正ゲインを出力する制御手段と、前記S2信号に対して前記制御手段が生成したS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する乗算器と、を具備することを特徴とするものである。
本願の請求項8の発明は、被写体を照明する照明装置を商用AC電源で駆動する場合において、1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックBi(iはブロック番号)に分割し、各ブロック毎の前記S1信号を積分し、積分値BiΣS1を算出するS1ブロック分割積分回路と、1垂直走査期間の画面領域の前記各ブロックBi毎に前記S2信号を積分し、積分値BiΣS2を算出するS2ブロック分割積分回路と、前記BiΣS1と前記BiΣS2のデータを用いて、夫々のブロックBiで前記S1信号と前記S2信号をBiS2補正ゲインで補正したBiS2’信号との比がn:100になるように前記BiS2補正ゲインを前記ブロックBi毎に演算し、所定時間遅延して前記BiS2補正ゲインを出力する制御手段と、前記ブロックBi毎に前記S2信号に対して前記制御手段が生成したBiS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力するブロック乗算器と、を具備することを特徴とするものである。
本願の請求項9の発明は、被写体を照明する照明装置を商用AC電源で駆動する場合において、1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、色信号毎に前記S1信号の1垂直走査期間の積分値ΣS1を算出するS1C積分回路と、色信号毎に前記S2信号の1垂直走査期間の積分値ΣS2を算出するS2C積分回路と、前記ΣS1と前記ΣS2のデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比が色信号毎にn:100になるように前記S2補正ゲインを演算し、所定時間遅延して前記S2補正ゲインを色信号毎に出力する制御手段と、前記S2信号に対して前記制御手段が生成したS2補正ゲインを色信号毎に乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する乗算器と、を具備することを特徴とするものである。
本願の請求項10の発明は、被写体を照明する照明装置を商用AC電源で駆動する場合において、1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、色信号毎に、前記S1信号の1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックBi(iはブロック番号)に分割し、各ブロック毎の前記S1信号を積分し、積分値BiΣS1Cを算出するS1ブロック分割C積分回路と、色信号毎に、前記S2信号の1垂直走査期間の画面領域の前記各ブロックBi毎の前記S2信号を積分し、積分値BiΣS2Cを算出するS2ブロック分割C積分回路と、前記BiΣS1Cと前記BiΣS2Cのデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をBiS2補正ゲインで補正したS2’信号との比が色信号毎及びブロックBi毎にn:100になるように前記BiS2補正ゲインを前記ブロック及び色信号毎に演算し、所定時間遅延して前記BiS2補正ゲインを出力する制御手段と、前記ブロック及び色信号毎に前記S2信号に対して前記制御手段が生成したBiS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力するブロック乗算器と、を具備することを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における撮像装置について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は実施の形態1による撮像装置の構成を示すブロック図である。図1において、破線部で示す撮像手段111は、光学系101、撮像素子102、ASP・A/D変換器103、同時化回路104、撮像素子駆動回路110から構成され、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と、1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段の機能を有している。
【0020】
撮像素子(CCD) 102は、光学系101により形成された被写体の光学像が入射されると、光電変換して画素信号を出力するものである。撮像素子102の出力はASP・A/D変換器103に与えられる。ASP・A/D変換器103は、撮像素子102の出力信号をサンプリングし、利得調整した後、アナログ/デジタル変換して出力するものである。ASP・A/D変換器103の出力は同時化回路104に与えられる。同時化回路104は蓄積タイミングと蓄積時間の異なる画素信号をS1信号及びS2信号として生成し、S1信号及びS2信号のタイミングを合わせて出力する回路である。撮像素子駆動回路110はマイコン109からの制御信号によって撮像素子102の駆動を行うものである。
【0021】
信号処理回路106は、S2信号が補正されたS2’信号に対して輪郭強調等の信号処理を行い、映像信号Sout を出力するものである。破線部で示す利得制御手段112は、乗算器105、S1積分回路107、S2積分回路108、マイクロコンピュータ(マイコン)109から構成され、S1信号とS2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比がn:mになるようにS2補正ゲインを演算し、S2信号にS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止されたS2’信号として出力する利得制御手段の機能を有している。
【0022】
同時化回路104から出力されたS2信号は、乗算器105を介して信号処理回路106に与えられると共に、S2積分回路108にも与えられる。また、同時化回路104から出力されたS1信号はS1積分回路107に与えられる。S1積分回路107はS1信号を入力して1垂直走査期間の積分を行い、積分値ΣS1を出力する回路である。S2積分回路108はS2信号を入力して1垂直走査期間の積分を行い、積分値ΣS2を出力する回路である。積分値ΣS1と積分値ΣS2は、制御手段としてのマイコン109に入力される。
【0023】
マイコン109は、撮像素子駆動回路110に対して制御信号を出力すると共に、S1積分回路107及びS2積分回路108から与えられたΣS1とΣS2から、S1信号と乗算器105から出力されるS2’信号との信号レベルの比がn:mになるようにS2補正ゲインを計算し、タイミングを合わせて乗算器105に与える制御手段である。乗算器105はS2信号に対してS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をS2’信号として出力する回路である。
【0024】
ここで同時化回路104について詳細に説明する。同時化回路104は図2に示すように、セレクタ301、第1のメモリ302、第2のメモリ303から構成される。セレクタ301は図1のASP・A/D変換器103から信号が入力されると、S1信号とS2信号とに分離する回路である。分離されたS1信号は第1のメモリ302に保持され、S2信号は第2のメモリ303に保持される。
【0025】
同時化回路104の動作原理を図3のタイミングチャートを示す。図3(a)に示す垂直同期信号VDは、垂直走査期間の周期が1/60秒の同期信号である。図3(b)に示すように、撮像素子102における電荷の蓄積タイミングは垂直同期信号と同期している。S1信号の蓄積時間を1/m秒とし、ここでは照明装置の明滅周期と等しい1/100秒で信号電荷を蓄積する。またS2信号の蓄積時間を1/n秒とし、ここでは1/n秒=1/400秒で信号電荷を蓄積する。図3(c)に示すように、S1信号とS2信号の蓄積終了時に読み出しパルスが発生する。図3(d)に示すように、これらの読み出しパルスによって、S1信号とS2信号が撮像素子102から出力される。これらのS1信号とS2信号とを含む信号は図1のASP・A/D変換器103を経て同時化回路104に入力される。同時化回路104では、入力信号からS1信号とS2信号をセレクタ301で分離する。S1信号は図3(d)に示すタイミングAで撮像素子102から同時化回路104に入力され、図3(e)に示すタイミングCで同時化回路104から出力される。S2信号は図3(d)に示すタイミングBで撮像素子102から同時化回路104に入力され、図3(f)に示すタイミングDで同時化回路104から出力される。このように同一のタイミングC,Dに合わせてS1信号とS2信号とが出力され、利得制御手段112に与えられるようになっている。
【0026】
図2の第1のメモリ302は、S1信号を図3に示したタイミングAで書き込みを開始し、タイミングCで読み出しを開始する。また第2のメモリ303は、S2信号をタイミングBで書き込みを開始し、タイミングDで読み出しを開始する。こうして、S1信号とS2信号のタイミングを合わせて出力するようになっている。
【0027】
以上のように構成された実施の形態1における撮像装置の動作について説明する。図1において、光学系101により形成された被写体の光学像は撮像素子( CCD) 102に入射され、光電変換される。例えば、1/m秒の電子シャッタスピードとして1/100秒に設定し、1/n秒の電子シャッタスピードとして1/400秒に設定したとする。撮像素子102では、1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで蓄積したS1信号と1/400秒の電子シャッタスピードで蓄積したS2信号とが出力される。
【0028】
撮像素子102の出力はASP・A/D変換器103に入力され、サンプリング及び利得調整された後、アナログ/デジタル変換される。ASP・A/D変換器103の出力が同時化回路104の入力されると、S1信号とS2信号とに分離され、タイミングを合わせて出力される。同時化回路104から出力されたS2信号は乗算器105でS2補正ゲインと乗算され、補正されたS2’信号が信号処理回路106に入力される。信号処理回路106は、S2’信号に対して輪郭強調などの信号処理を行い、映像信号Sout を出力する。
【0029】
ここで図3と図2を用いて撮像素子102の駆動動作と、同時化回路104の動作について具体的に説明する。図3(a)に示す垂直同期信号VDは、前述したように垂直走査期間の周期、つまり1/60秒の周期の同期信号になっている。撮像素子102はこの垂直同期信号に同期して駆動される。S1信号の電荷の蓄積タイミングは図3(b)に示すように、垂直同期信号に同期して1/100秒の期間蓄積される。また、S2信号は同様に1/400秒の期間蓄積される。次に図3(c)に示すように、S1信号とS2信号の蓄積終了時に、読み出しパルスが出力される。図3(d)に示すように、これらの読み出しパルスでS1信号とS2信号は撮像素子102から出力される。これらのS1信号とS2信号とはASP・A/D変換器103を経て同時化回路104に入力される。
【0030】
図2のセレクタ301は、入力信号をS1信号とS2信号とに分離する。分離されたS1信号は第1のメモリ302に保持され、S2信号は第2のメモリ303に保持される。第1のメモリ302は、図3(d)に示すタイミングAでS1信号の書き込みを開始し、図3(e)のタイミングCで読み出しを開始する。また第2のメモリ303は、S2信号を図3(d)のタイミングBで書き込みを開始し、図3(f)のタイミングDで読み出しを開始する。こうすると、S1信号とS2信号の出力タイミングが一致する。
【0031】
次に図1〜図4を用いてフリッカ補正の動作について説明する。図4は本実施の形態による撮像装置において、商用周波数が50HzのAC電源の蛍光灯によって照明された場合の、撮像素子102の蓄積電荷の変化を示した模式図である。50Hz駆動の蛍光灯で照明された場合、被写体を撮像して1/100秒の電子シャッタスピードで1垂直走査期間毎に信号電荷を蓄積すると、図4(a)に示すどの垂直走査期間も、図4(b),(c)の斜線部に示すようにほぼ同じ蓄積電荷になる。また、50Hz駆動の蛍光灯で照明された場合、被写体を撮像して1/400秒の電子シャッタスピードで1垂直走査期間毎に信号電荷を蓄積すると、図4(d)に示すように垂直走査期間毎の蓄積タイミングが異なる。このため、図4(e)で示す斜線部のように、蓄積電荷量が3垂直走査期間の周期で変動する。
【0032】
従って、50Hz駆動の蛍光灯のもとで、1/100秒の電子シャッタスピードで撮像した場合、垂直走査期間毎に1/100秒間だけ電荷蓄積すると、図4(c)に示すようにどの垂直走査期間もほぼ同じ蓄積電荷になるので、フリッカは発生しない。また、50Hz駆動の蛍光灯のもとで、1/400秒の電子シャッタスピードで撮像した場合、垂直走査期間毎に1/400秒間だけ電荷蓄積すると、垂直走査期間毎の蓄積タイミングが異なるため、蓄積電荷量が3垂直走査期間の周期で変動し、フリッカが発生する。
【0033】
同時化回路104から出力されたS1信号がS1積分回路107に入力されると、S1積分回路107はS1信号を1垂直走査期間に渡って積分し、積分値ΣS1を出力する。同様に、同時化回路104から出力されたS2信号がS2積分回路108に入力されると、S2積分回路108はS2信号を1垂直走査期間に渡って積分し、積分値ΣS2を出力する。これらの積分値ΣS1及びΣS2はマイコン109に入力される。
【0034】
マイコン109はΣS1とΣS2から、S1信号と乗算器105の出力するS2’信号との比がn:m、即ち400:100になるようにS2補正ゲインを計算し、所定時間遅延させてS2補正ゲインを乗算器105に出力する。このとき輝度フリッカは3垂直走査期間の周期で信号レベルが変動するので、ΣS1とΣS2を算出した垂直走査期間から3垂直走査期間遅延させた時間を所定遅延時間とする。乗算器105はS2信号に対してS2補正ゲインを乗算し、乗算結果としてS2’信号を出力する。信号処理回路106は、入力されたS2’信号に対して輪郭強調などの信号処理を行い、映像信号Sout を出力する。
【0035】
S1信号は元来1/100秒の電子シャッタスピードで撮像された信号であるので、フリッカは発生しない。フリッカがないS1信号との比が常に400:100になるように、S2信号に対してS2補正ゲインを乗算して補正するので、1/400秒の電子シャッタスピードで撮像して補正したS2’信号はフリッカがない映像信号となる。
【0036】
なお、以上の動作説明において、1/m秒の電子シャッタスピードとして1/100秒を設定し、1/n秒の電子シャッタスピードとして1/400秒を設定したが、他の組合せでもよい。電子シャッタスピードの組合せを1/100秒及び1/400秒以外の値に変更したいときは、マイコン109が撮像素子駆動回路110に電子シャッタスピードを変更する制御信号を送り、指示された電子シャッタスピードに従って撮像素子駆動回路110が撮像素子102を駆動する。1/m秒の電子シャッタスピードは1/100秒に近い値である必要があるが、1/n秒の電子シャッタスピードは1/400秒以外の値でもよく、全く同様の動作でフリッカを低減することができる。
【0037】
なお、図1の破線部で示す撮像部111において、1つの撮像素子102からS1信号とS2信号を読み出し、これらの信号を同時化回路104に与え、S1信号とS2信号をタイミングを合わせて出力するようにしたが、元来フリッカが生じないS1信号を出力するものであれば、他の撮像素子又はセンサを用いても同様の効果を得ることができる。
【0038】
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2における撮像装置について、図5〜図8を参照しながら説明する。図5は本実施の形態による撮像装置の構成を示すブロック図である。尚、実施の形態1と同一部分は同一の符号を付け、詳細な説明は省略する。図5に示す撮像手段111において、撮像素子(CCD) 102は、光学系101により形成された被写体の光学像が入射されると、光電変換して画素信号を出力するものである。撮像素子102の出力はASP・A/D変換器103に与えられる。ASP・A/D変換器103は、撮像素子102の出力信号をサンプリングし、利得調整した後、アナログ/デジタル変換して出力するものである。ASP・A/D変換器103の出力は同時化回路104に与えられる。同時化回路104は蓄積タイミングと蓄積時間の異なる画素信号をS1信号及びS2信号として生成し、S1信号及びS2信号のタイミングを合わせて出力する回路である。
【0039】
信号処理回路106は、ブロック乗算器505からの出力されたS2’信号に対して、輪郭強調等の信号処理を行い、映像信号Sout を出力するものである。破線部で示す利得制御手段512は、ブロック乗算器505、S1ブロック分割積分回路507、S2ブロック分割積分回路508、マイコン509から構成される。同時化回路104から出力されたS1信号はS1ブロック分割積分回路507に与えられ、S2信号はブロック乗算器505に与えられると共に、S2ブロック分割積分回路508にも与えられる。
【0040】
S1ブロック分割積分回路507はS1信号を入力し、1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックに分割し、ブロックi(iはブロック番号を示し、例えば01,02・・・48の値をとる)毎に積分値BiΣS1を算出する回路である。同様に、S2ブロック分割積分回路508はS2信号を入力し、1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックに分割し、ブロックi毎に積分値BiΣS2を算出する回路である。S1ブロック分割積分回路507から出力されたBiΣS1と、S2ブロック分割積分回路508から出力されたBiΣS2は、制御手段としてのマイコン509に入力される。
【0041】
マイコン509は、撮像素子駆動回路110に対して制御信号を出力すると共に、BiΣS1とBiΣS2から、同時化回路104の出力であるS1信号と、ブロック乗算器505の出力であるS2’信号の比が、分割したブロックi毎にn:mになるようにS2補正ゲインを計算し、ブロック乗算器505へ出力する制御手段である。ブロック乗算器505はタイミングを合わせてブロック毎にS2信号に対してS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をS2’信号として出力する回路である。
【0042】
図6は、本実施の形態において1垂直走査期間の画面領域のブロック分割の方法を示した説明図である。本図に示すように、1フレームの画面を水平方向に8分割、垂直方向に6分割し、全画面領域をB01,B02、・・Bi・・B48のように48のブロックに分割している。また、斜線で示した領域はフリッカが発生している領域(フリッカ領域)とする。
【0043】
図7は図5のブロック分割積分回路507及び508の構成をブロック分割積分回路700として示すブロック図である。図7に示すブロック分割積分回路700は、マルチプレクサ701、積分回路702,703,・・・704、セレクタ回路705で構成される。マルチプレクサ701は、同時化回路104からS1信号又はS2信号が入力されると、分割ブロックBi(i=01〜48)毎に画素信号を分配する回路である。積分回路702,703,・・・704はブロックBi毎に1垂直走査期間の積分を行い、積分値BiΣSnを出力する回路である。セレクタ回路705は積分値BiΣSnをブロック毎に順番に選択して出力する回路である。
【0044】
図8はブロック乗算器505の構成を示すブロック図である。このブロック乗算器505は、48個のブロックゲインレジスタ801,802,・・・803、セレクタ804、乗算器805で構成される。ブロックゲインレジスタ801(B1GR)は、マイコン509で演算されたBiS2補正ゲインのうち、B1S2補正ゲイン(B1G)が入力されたとき、B1S2補正ゲインを一時保持するものである。同様に、ブロックゲインレジスタ802(B2GR)は、マイコン509で演算されたBiS2補正ゲインのうち、B2S2補正ゲインが入力されたとき、B2S2補正ゲイン(B2GR)を一時保持するものである。このようにして48個の補正ゲインB1G、B2G、・・・B48Gが各レジスタに設定される。設定されたBiS2補正ゲインはセレクタ804よりS2信号とタイミングをあわせて読み出され、乗算器805に与えられる。乗算器805は各ブロックBi毎に、S2信号とBiS2補正ゲインとを乗算してS2’信号を出力する回路である。
【0045】
以上のように構成された実施の形態2における撮像装置の動作について、説明する。図5において、光学系101により形成された被写体の光学像が撮像素子(CCD) 102に入射されると、光電変換される。例えば、1/m秒の電子シャッタスピードとして1/100秒を設定し、1/n秒の電子シャッタスピードとして1/400秒を設定した場合、撮像素子102は、1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで蓄積したS1信号と、1/400秒の電子シャッタスピードで蓄積したS2信号とを出力する。撮像素子102の出力がASP・A/D変換器103に入力されると、サンプリングされ、更に利得調整されてアナログ/デジタル変換される。同時化回路104は、ASP・A/D変換器103から出力された信号から、S1信号とS2信号とを分離し、タイミングを合わせて出力する。同時化回路104から出力されたS2信号は、ブロック乗算器505を経て信号処理回路106に与えられる。信号処理回路106では、ブロック乗算器505から出力されたS2’信号に対して輪郭強調などの信号処理を行い、映像信号Sout を出力する。
【0046】
図2及び図3を用いて撮像素子102の駆動動作と同時化回路104の動作について具体的に説明する。図3(a)に示す垂直同期信号VDは、1垂直走査期間の周期、つまり1/60秒の周期の同期信号になっている。撮像素子102はこの垂直同期信号に同期して駆動され、図3(b)に示すように、S1信号の電荷の蓄積タイミングは垂直同期信号に同期し、信号電荷は1/100秒の期間蓄積される。また、S2信号は1/400秒の期間蓄積される。また図3(c)に示すように、S1信号とS2信号の蓄積終了時に読み出すパルスが発生する。図3(d)に示すように、これらの読み出しパルスでS1信号とS2信号が撮像素子102から出力される。これらのS1信号とS2信号とを含む画素信号はASP・A/D変換器103を経て同時化回路104に入力される。
【0047】
図2に示す同時化回路104では、セレクタ301よりS1信号とS2信号とに分離される。分離されたS1信号とS2信号は夫々第1のメモリ302と第2のメモリ303へ入力される。第1のメモリ302は、S1信号を図3(d)のタイミングAで書き込みを開始し、図3(e)のタイミングCで読み出しを開始する。また第2のメモリ303は、S2信号をタイミングBで書き込みを開始し、タイミングDで読み出しを開始する。こうして同時化回路104はS1信号とS2信号とをタイミングを合わせて出力する。
【0048】
次にフリッカ補正の動作について図4を用いて説明する。図4(b)に示すように、50Hz駆動の蛍光灯のもとで、1/100秒の電子シャッタスピードで被写体を撮像した場合を考える。垂直走査期間毎に1/100秒間だけ電荷を蓄積すると、図4(c)に示すようにどの垂直走査期間もほぼ同じ蓄積電荷が得られるので、フリッカは発生しない。また、図4(d)に示すように、50Hz駆動の蛍光灯のもとで、1/400秒の電子シャッタスピードで被写体を撮像した場合を考える。垂直走査期間毎に1/400秒間だけ電荷を蓄積すると、垂直走査期間毎の蓄積タイミングが異なるため、図4(d)、(e)の斜線部で示すように、蓄積電荷量が3垂直走査期間の周期で変動する。この3垂直走査期間の周期の変動がフリッカになる。
【0049】
図5の同時化回路104から出力されたS1信号とS2信号は、夫々S1ブロック分割積分回路507とS2ブロック分割積分回路508に与えられる。S1ブロック分割積分回路507とS2ブロック分割積分回路508では、S1信号とS2信号に対して夫々1垂直走査期間の画面領域を、図6に示すような複数のブロックに分割し、各ブロックでの積分を行う。このため図7のマルチプレクサ701はSn(nは1又は2)信号をブロックBi(i=01,02,・・・48)毎に分配し、対応する積分回路702〜704のいずれかに与える。積分回路702,703,・・・704は、ブロックに分配された画素信号を積分し、積分値BiΣS1及びBiΣS2を算出する。積分値BiΣS1とBiΣS2はセレクタ回路705で切り換えられてマイコン509に対して順番に入力される。
【0050】
図5のマイコン509はBiΣS1とBiΣS2に基づいて、S1信号とS2’信号の分割ブロック毎の比が夫々n:m、即ち400:100になるようにBiS2補正ゲインを計算し、計算結果を所定時間遅延してブロック乗算器505に出力する。この場合の輝度フリッカは、3垂直走査期間の周期で信号レベルが変動するので、BiΣS1とBiΣS2を算出した垂直走査期間から3垂直走査期間遅延させた時間を所定時間として、BiS2補正ゲインを所定時間遅延させてブロック乗算器505へ出力する。
【0051】
図8に示すブロック乗算器505では、入力されたBiS2補正ゲインをブロック番号i別にブロックゲインレジスタ(B1GR)801、ブロックゲインレジスタ(B2GR)802・・・ブロックゲインレジスタ(B48GR)803に保持する。そしてセレクタ回路804はタイミングを合わせてBiS2補正ゲインを読み出し、乗算器805に与える。乗算器805はブロックBi毎にS2信号に対してBiS2補正ゲインを乗算する。ブロック乗算器505の乗算結果は、補正されたS2’信号として図5の信号処理回路106に与えられる。信号処理回路106では、S2’信号に対して輪郭強調などの信号処理を行い、映像信号Sout を出力する。
【0052】
S1信号は1/100秒の電子シャッタスピードで撮像した信号であるので、フリッカは発生しない。このようにフリッカがないS1信号との比が常に400:100になるように、ブロック毎のS2信号に対してBiS2補正ゲインを乗算するので、S2’信号にはフリッカが含まれなくなる。このとき図6の斜線部で示したように、被写体の一部がフリッカしている場合でも、ブロック毎にS1信号とS2’信号の比が400:100になるようにフリッカ補正を行うので、フリッカがない部分を過補正することなく、フリッカ部分だけを補正することができる。
【0053】
なお以上の動作説明として、1/m秒の電子シャッタスピードとして1/100秒に設定し、1/n秒の電子シャッタスピードとして1/400秒に設定したが、電子シャッタスピードを1/100又は1/400秒以外の値に変更したいときは、図5のマイコン109が撮像素子駆動回路110に電子シャッタスピードを変更する制御信号を送ることにより、指示された電子シャッタスピードに従って撮像素子102を駆動することができる。1/m秒の電子シャッタスピードは、1/100秒近くの設定である必要があるが、1/n秒の電子シャッタスピードは、1/400秒以外であっても全く同様の動作でフリッカを低減することができる。
【0054】
なお、以上の動作説明では、1垂直走査期間の画面のブロック分割を水平8分割、垂直6分割としたが、部分フリッカ領域が分割ブロックに一致すれば、水平8分割、垂直6分割のブロック分割以外であっても、部分フリッカを低減することができる。
【0055】
また、以上の動作説明では、1つの撮像素子102からS1信号とS2信号とを読み出し、同時化回路104でS1信号とS2信号をタイミングを合わせて出力するものとした。しかし、フリッカがないS1信号を出力するものであれば、他の撮像素子又はセンサを用いても同様の効果を得ることができる。
【0056】
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3における撮像装置について、図9〜図12を参照しながら説明する。図9は本実施の形態による撮像装置の構成を示すブロック図である。尚、実施の形態1と同一部分は同一の符号を付け、詳細な説明は省略する。図9の撮像手段111において、撮像素子(CCD) 102は、光学系101により形成された被写体の光学像が入射されると、光電変換して画素信号を出力するものである。撮像素子102の出力はASP・A/D変換器103に与えられる。ASP・A/D変換器103は、撮像素子102の出力信号をサンプリングし、利得調整した後、アナログ/デジタル変換して出力するものである。ASP・A/D変換器103の出力は同時化回路104に与えられる。同時化回路104は蓄積タイミングと蓄積時間の異なる画素信号をS1信号及びS2信号として生成し、S1信号及びS2信号のタイミングを合わせて出力する回路である。
【0057】
図10(A)は本実施の形態における撮像素子102の色フィルタの配列を示す配置図であり、(B)は撮像素子102におけるEVENフィールドとODDフィールドの画素混合読み出し方法を示した模式図である。図10(A)において、色フィルタは補色フィルタであり、Mgはマゼンダ、Cyはシアン、Yeはイエロー、Gはグリーンを示す。図10(B)に示すように、フィールド毎に画素混合するラインの組み合わせを変えて色信号を読み出す。Mg+Cy(MC)とG+Ye(GY)の繰り返しラインと、G+Cy(GC)とMg+Ye(MY)の繰り返しのラインを交互に読み出し、色信号を出力する。
【0058】
図9の信号処理回路106は、乗算器105から出力されたS2’信号に対して輪郭強調等の信号処理を行い、映像信号Sout を出力するものである。破線部で示す利得制御手段912は、乗算器105、ゲインレジスタ901、セレクタ902、S1C積分回路907、S2C積分回路908、マイコン909を含んで構成される。同時化回路104から出力されたS2信号は、乗算器105を介して信号処理回路106に与えられると共に、S2C積分回路908にも与えられる。また、同時化回路104から出力されたS1信号はS1C積分回路907に与えられる。
【0059】
図11はS1C積分回路907とS2C積分回路908の構成を示すブロック図であり、いずれの回路も同一構成であるので、SnC積分回路1100として図に示す。このSnC積分回路1100は、マルチプレクサ1101、積分回路(ΣMY)1102、積分回路(ΣGC)1103、積分回路(ΣGY)1104、積分回路(ΣMC)1105、セレクタ1106により構成される。マルチプレクサ1101は、同時化回路104からの入力信号S1又は入力信号S2を色フィルタ(色信号)毎に分配する回路である。積分回路1102、1103、1104、1105は、夫々1垂直走査期間の積分値ΣMY、ΣGC、ΣGY、ΣMCを算出する回路である。セレクタ1106はこれらの積分値を選択して順番に出力するものである。
【0060】
図9の信号処理回路106は、乗算器105で補正されたS2’信号に対して輪郭強調などの信号処理を行い、映像信号Sout を出力するものである。S1C積分回路907の出力するΣS1Cと、S2C積分回路908の出力するΣS2Cは、制御手段としてのマイコン909に入力される。
【0061】
マイコン909は、撮像素子駆動回路110に対して制御信号を出力すると共に、ΣS1CとΣS2Cから、同時化回路104の出力であるS1信号と、乗算器105の出力であるS2’信号の色フィルタ毎の比がn:mになるように色フィルタ毎にS2補正ゲインを計算し、色フィルタ毎のS2補正ゲインをゲインレジスタ901に設定する制御手段である。
【0062】
破線部に示すゲインレジスタ901は、MY,GC,GY,MCに対するS2補正ゲインを保持するレジスタである。セレクタ902は各色フィルタ毎のS2補正ゲインの出力タイミングを制御して乗算器105に与えるものである。乗算器105は同時化回路104から出力されたS2信号に対して、セレクタ902から出力されたS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をS2’信号として信号処理回路106に与える回路である。
【0063】
このように構成された実施の形態3における撮像装置の動作について説明する。図9において、光学系101により形成された被写体の光学像は撮像素子( CCD) 102に入射され、光電変換される。例えば、1/m秒の電子シャッタスピードとして1/100秒に設定し、1/n秒の電子シャッタスピードとして1/400秒に設定した場合、撮像素子102では、1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで蓄積したS1信号と、1/400秒の電子シャッタスピードで蓄積したS2信号の両方を出力する。撮像素子102の出力信号は、ASP・A/D変換器103に与えられると、サンプリングされて利得調整された後、アナログ/デジタル変換される。同時化回路104はASP・A/D変換器103の出力信号をS1信号とS2信号とに分離し、タイミングを合わせて出力する。
【0064】
図3(a)に示す垂直同期信号VDは、垂直走査期間の周期つまり1/60秒の周期の同期信号になっている。撮像素子102はこの垂直同期信号に同期して駆動され、図3(b)に示すように、S1信号の電荷は垂直同期信号の周期で1/100秒の期間蓄積され、S2信号の電荷は垂直同期信号の周期で1/400秒の期間蓄積される。S1信号とS2信号の蓄積終了時には、図3(c)に示すような読み出しパルスが出力される。これらの読み出しパルスでS1信号とS2信号は撮像素子102から出力される。撮像素子102から出力されたS1信号とS2信号とを含む信号は、ASP・A/D変換器103を経て同時化回路104に入力される。
【0065】
図2に示す同時化回路104は、セレクタ301を用いて入力信号をS1信号とS2信号とに分離する。分離されたS1信号とS2信号は夫々第1のメモリ302と第2のメモリ303へ入力される。第1のメモリ302においては、図3(d)に示すタイミングAでS1信号の書き込みを開始し、図3(e)に示すタイミングCで読み出しを開始する。また第2メモリ303においては、図3(d)に示すタイミングBでS2信号の書き込みを開始し、図3(f)に示すタイミングDで読み出しを開始する。こうすると、S1信号とS2信号とがタイミングを合わせて出力される。
【0066】
図9〜図12を用いてフリッカ補正の動作について説明する。図12は本実施の形態の撮像装置における、60Hz駆動の蛍光灯照明時の撮像素子102の蓄積電荷の変化を示した模式図である。図12(a)は垂直同期信号を示し、その周期は1/60秒である。図12(b)に示すように、60Hz駆動の蛍光灯を用いて被写体を照明し、1/100秒の電子シャッタスピードで撮像し、1垂直走査期間毎に1/100秒の期間に信号電荷を蓄積した場合、60Hz駆動の蛍光灯の明滅周期と垂直同期信号の周期との間にわずかな差が生じるが、信号電荷の蓄積時間が長いので、図12(c)に示すように、どの垂直走査期間も色フィルタ毎の蓄積電荷はほぼ同じになる。また、図12(d)に示すように、60Hz駆動の蛍光灯を用いて被写体を照明し、1/400秒の電子シャッタスピードで撮像し、1垂直走査期間毎に1/400秒の期間に信号電荷を蓄積した場合、60Hz蛍光灯の明滅周期と垂直同期信号の周期との間にわずかな差が生じる。この場合、蓄積期間が更に短かくなるため、図12(e)に示すように垂直走査期間毎の蓄積タイミングが徐々に変化する。即ち、斜線部で示した色フィルタ毎の蓄積電荷量が長周期で変動する。これによって色フリッカが発生する。
【0067】
同時化回路104から出力されたS1信号は図9のS1C積分回路907に入力され、S2信号はS2C積分回路908に入力される。S1C積分回路907はS1信号を図11に示すマルチプレクサ回路1101によって色フィルタ毎に分配する。積分回路1102〜1105は、夫々1垂直走査期間の色フィルタ毎の積分値ΣMY、ΣGC、ΣGY、ΣMCを算出する。これらの積分値はセレクタ回路1106で選択され、順番に読み出されてΣS1Cとして出力される。図9のS2C積分回路908の動作もS1C積分回路907と同様である。S1C積分回路907の出力する積分値ΣS1Cと、S2C積分回路908の出力する積分値ΣS2Cはマイコン909に入力される。
【0068】
マイコン909は、まずΣS1CとΣS2Cから、S1信号とS2’信号の色フィルタ毎の信号レベルの比が400:100になるようにS2補正ゲインを計算し、色フィルタ毎のS2補正ゲインをゲインレジスタ901に設定する。このとき輝度フリッカは3垂直走査期間の周期で信号レベルが変動するので、ΣS1CとΣS2Cを算出した垂直走査期間から3垂直走査期間遅延させ、色フィルタ毎のS2補正ゲインをゲインレジスタ901に設定する。設定された色フィルタ毎のS2補正ゲインはセレクタ回路902によって選択され、タイミングを合わせて乗算器105へ出力される。乗算器105は色フィルタ毎にS2信号に対してS2補正ゲインを乗算する。信号処理回路106では、乗算器105の出力するS2’信号に対して輪郭強調などの信号処理を行い、映像信号Sout を出力する。
【0069】
このように制御することによって、S1信号は1/100秒の電子シャッタスピードで撮像された信号であるので、輝度フリッカ及び色フリッカは発生しない。フリッカがないS1信号との比が常に400:100になるように、色フィルタ毎にS2信号にS2補正ゲインを乗算して補正するので、1/400秒の電子シャッタスピードで撮影したS2’信号は、輝度フリッカと色フリッカを含まない信号となる。
【0070】
なお本実施の形態では、1/m秒の電子シャッタスピードとして1/100秒に設定し、1/n秒の電子シャッタスピードとして1/400秒に設定した場合で動作説明を行ったが、電子シャッタスピードを1/100秒又は1/400秒以外の値に変更したいときは、マイコン109が撮像素子駆動回路110に対して電子シャッタスピードを変更する制御信号を送ることにより、指示された電子シャッタスピードに従って撮像素子102を駆動することができる。色フリッカを低減するには、垂直同期信号の周期に近い電子シャッタスピードに設定した方が良いので、1/m秒の電子シャッタスピードは1/100秒に近い値に設定する必要があるが、1/n秒の電子シャッタスピードは1/400秒以外でも全く同様の動作でフリッカを低減することができる。
【0071】
なお、以上の動作説明では、破線部で示す撮像手段111において、1つの撮像素子102からS1信号とS2信号を読み出し、同時化回路104でS1信号とS2信号をタイミングを合わせて出力するようにしたが、フリッカがないS1信号を出力するものであれば、他の撮像素子又はセンサを用いても同様の効果を得ることができる。
【0072】
また以上の動作説明では、補色フィルタの画素混合読み出しにおいて、Mg+Cy(MC)、G+Ye(GY)、G+Cy(GC)、Mg+Ye(MY)のように画素混合した後の信号レベルを利得調整するようにしたが、補色フィルタ(Mg、Cy、G、Ye)や原色フィルタ(R、G、B)のままの信号レベルを利得調整しても全く同様の効果を得ることができる。
【0073】
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4における撮像装置について、図6〜図8、図13を参照しながら説明する。図13は本実施の形態による撮像装置の構成を示すブロック図である。尚、実施の形態2及び3と同一部分は同一の符号を付け、詳細な説明は省略する。図13の撮像手段111において、撮像素子(CCD) 102は、光学系101により形成された被写体の光学像が入射されると、光電変換して画素信号を出力するものである。撮像素子102の出力はASP・A/D変換器103に与えられる。ASP・A/D変換器103は、撮像素子102の出力信号をサンプリング及び利得調整した後、アナログ/デジタル変換して出力するものである。ASP・A/D変換器103の出力は同時化回路104に与えられる。同時化回路104は蓄積タイミングと蓄積時間の異なる画素信号をS1信号及びS2信号として生成し、タイミングを合わせてS1信号及びS2信号を出力する回路である。
【0074】
破線部で示す利得制御手段1312は、ブロック乗算器505、ゲインレジスタ901、セレクタ902、S1ブロック分割積分回路507、S2ブロック分割積分回路508、マイコン1309を含んで構成される。同時化回路104から出力されたS2信号はブロック乗算器505を経て信号処理回路106に入力される。信号処理回路106は、ブロック乗算器505から出力されたS2’信号に対して輪郭強調などの信号処理を行い、映像信号Sout を出力するものである。また、同時化回路104から出力されたS1信号はS1ブロック分割C積分回路507に与えられ、S2信号はS2ブロック分割C積分回路508にも与えられる。
【0075】
S1ブロック分割C積分回路507は、S1信号の色フィルタ毎に1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックBi(i=01,02・・・48)に分割し、ブロック毎の積分値BiΣS1Cを算出する回路である。同様に、S2ブロック分割C積分回路508は、S2信号の色フィルタ毎に1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックBi(i=01,02・・・48)に分割し、ブロック毎の積分値BiΣS2Cを算出する回路である。これらの積分値BiΣS1CとBiΣS2Cとは制御手段としてのマイコン1309に入力される。
【0076】
マイコン1309は、撮像素子駆動回路110に対して制御信号を出力すると共に、BiΣS1CとBiΣS2Cから、S1信号とS2’信号の色フィルタ毎に信号レベルの比が、ブロック毎にn:mになるようにBiS2補正ゲインを計算する制御手段である。破線部に示すゲインレジスタ901は、MY,GC,GY,MCに対するS2補正ゲインを夫々保持するレジスタである。セレクタ902は各色フィルタ毎のS2補正ゲインを出力タイミングを制御してブロック乗算器505に与えるものである。ブロック乗算器505は色フィルタ及びブロック毎にS2信号に対してBiS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をS2’信号として信号処理回路106に与える回路である。
【0077】
このように構成された実施の形態4における撮像装置の動作について説明する。図13において、光学系101により形成された被写体の光学像は撮像素子( CCD) 102に入射され、光電変換される。例えば、1/m秒の電子シャッタスピードとして1/100秒に設定し、1/n秒の電子シャッタスピードとして1/400秒に設定した場合、撮像素子102から、1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで蓄積したS1信号と、1/400秒の電子シャッタスピードで蓄積したS2信号とが出力される。撮像素子102の出力はASP・A/D変換器103に与えられ、サンプリング及び利得調整された後、アナログ/デジタル変換される。ASP・A/D変換器103の出力は同時化回路104に与えられる。同時化回路104では入力信号をS1信号とS2信号とに分離し、タイミングを合わせて出力する。同時化回路104から出力されたS2信号は、ブロック乗算器505を経て信号処理回路106に入力される。信号処理回路106では、ブロック乗算器505から出力されたS2’信号に対して、輪郭強調などの信号処理を施し、映像信号Sout を出力する。
【0078】
図3(a)に示す垂直同期信号VDは、垂直走査期間の周期つまり1/60秒の周期の同期信号である。撮像素子102はこの垂直同期信号に同期して駆動され、図3(b)に示すように、S1信号の電荷は垂直同期信号の周期で1/100秒の期間蓄積され、S2信号の電荷は垂直同期信号の周期で1/400秒の期間蓄積される。S1信号とS2信号の蓄積終了時に、図3(c)に示すような読み出しパルスが出力される。これらの読み出しパルスでS1信号とS2信号は撮像素子102から出力される。撮像素子102から出力されたS1信号とS2信号を含む信号はASP・A/D変換器103を経て同時化回路104に入力される。
【0079】
図2に示す同時化回路104は、入力信号をセレクタ301に与えてS1信号とS2信号とに分離する。分離されたS1信号とS2信号は夫々第1のメモリ302と第2のメモリ303へ入力される。第1のメモリ302においては、図3(d)に示すタイミングAでS1信号の書き込みを開始し、図3(e)に示すタイミングCで読み出しを開始する。また第2のメモリ303においては、図3(d)に示すタイミングBでS2信号の書き込みを開始し、図3(f)に示すタイミングDで読み出しを開始する。こうすると、S1信号とS2信号とがタイミングが合わされて出力される。
【0080】
図10〜図13を用いてフリッカ補正の動作について説明する。図12は照明装置である60Hz駆動の蛍光灯照明時の撮像素子102の蓄積電荷の変化を示した模式図である。図12(a)は垂直同期信号を示し、その周期は1/60秒である。図12(b)に示すように、60Hz駆動の蛍光灯を用いて被写体を照明し、1/100秒の電子シャッタスピードで撮像し、1垂直走査期間毎に1/100秒の期間に信号電荷を蓄積した場合、60Hz蛍光灯の明滅周期と垂直同期信号の周期との間にわずかな差が生じるが、信号電荷の蓄積時間が長いので、図12(c)に示すように、どの垂直走査期間も色フィルタ毎の蓄積電荷はほぼ同じになる。また、図12(d)に示すように、60Hz駆動の蛍光灯を用いて被写体を照明し、1/400秒の電子シャッタスピードで撮像し、1垂直走査期間毎に1/400秒の期間に信号電荷を蓄積した場合、60Hz蛍光灯の明滅周期と垂直同期信号の周期との間にわずかな差が生じる。この場合、蓄積期間が更に短かくなるため、図12(e)に示すように垂直走査期間毎の蓄積タイミングが徐々に変化する。即ち、斜線部で示した色フィルタ毎の蓄積電荷量が長周期で変動する。これによって色フリッカが発生する。
【0081】
図13の同時化回路104から出力されたS1信号はS1ブロック分割C積分回路507に与えられ、S2信号はS2ブロック分割C積分回路508に与えられる。S1ブロック分割C積分回路507はS1信号における1垂直走査期間の画面領域を図6に示す複数のブロックに分割し、色フィルタ毎に各ブロックの積分値BiΣS1Cを算出する。同様に、S2ブロック分割C積分回路508はS2信号における1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックに分割し、色フィルタ毎に各ブロックの積分値BiΣS2Cを算出する。これらの積分値BiΣS1CとBiΣS2Cはマイコン1309に入力される。
【0082】
マイコン1309はBiΣS1CとBiΣS2Cから、S1信号とS2’信号の色フィルタ毎の信号レベルの比が400:100になるようにS2補正ゲインを計算する。このとき輝度フリッカは3垂直走査期間の周期で信号レベルが変動するので、BiΣS1CとBiΣS2Cを算出した垂直走査期間から、3垂直走査期間遅延させ、S2補正ゲインを色フィルタ毎のゲインレジスタ901に設定する。設定された色フィルタ毎のS2補正ゲインはセレクタ回路902によって選択され、タイミングを合わせてブロック乗算器505に出力される。ブロック乗算器505では、ブロック毎のS2信号に対してS2補正ゲインを乗算する。ブロック乗算器505の乗算結果はS2’信号として信号処理回路106に入力される。信号処理回路106では、S2’信号に対して輪郭強調などの信号処理を行い、映像信号Sout を出力する。
【0083】
このように制御することによって、S1信号は1/100秒の電子シャッタスピードで撮像された信号であるので、フリッカは発生しない信号となる。フリッカがないS1信号との比が常に400:100になるように、色フィルタ毎にブロック毎のS2信号に対してS2補正ゲインを乗算するので、S2信号に含まれる輝度フリッカと色フリッカを低減することができる。このとき図6に示したように被写体の一部がフリッカしている場合でも、ブロック毎にS1信号とS2信号の比が400:100になるようにフリッカ補正を行うので、フリッカがない部分を過補正することなく、フリッカ部分だけを補正することができる。
【0084】
なお、以上の動作説明では、1/m秒の電子シャッタスピードとして1/100秒に設定し、1/n秒の電子シャッタスピードとして1/400秒に設定したが、電子シャッタスピードを1/100又は1/400秒以外の値に変更したいときは、マイコン109が撮像素子駆動回路110に電子シャッタスピードを変更する制御信号を送り、指示された電子シャッタスピードに従って撮像素子102を駆動することができる。色フリッカを低減するには、垂直同期信号の周期に近い電子シャッタスピードに設定した方が良いので、1/m秒の電子シャッタスピードは1/100秒に近い値に設定する必要がある。しかし1/n秒の電子シャッタスピードは1/400秒以外でも全く同様の動作にフリッカを低減することができる。
【0085】
なお、以上の動作説明では、1垂直走査期間の画面のブロック分割を水平8分割とし、垂直6分割としたが、部分フリッカ領域が分割ブロックに一致すれば、水平8分割、垂直6分割以外のブロック分割でも、部分フリッカを低減することができる。
【0086】
また、以上の動作説明では、1つの撮像素子102からS1信号とS2信号を読み出し、同時化回路104でS1信号とS2信号をタイミングを合わせて出力するようにしたが、フリッカがないS1信号を出力するものであれば、他の撮像素子又はセンサを用いても同様の効果を得ることができる。
【0087】
また、以上の動作説明では、画素混合の読み出しにおいて、Mg+Cy(MC)、G+Ye(GY)、G+Cy(GC)、Mg+Ye(MY)のように、画素混合した後の信号レベルを利得調整するようにしたが、補色フィルタ(Mg、Cy、G、Ye)やね原色フィルタ(R、G、B)のままの信号レベルを利得調整しても全く同様の効果を得ることができる。
【0088】
【発明の効果】
垂直同期信号の周波数と異なる周波数の照明装置で被写体が照明されているとき、撮像手段の出力する映像信号にフリッカが生じる。本願の請求項1記載の撮像装置によれば、照明装置の点滅周期と同期した電子シャッタスピードで撮像することで、フリッカが低減されたS1信号を生成し、所望の電子シャッタスピードで撮像されたS2信号に対して、S1信号とのレベル比を一定にする補正を行うことにより、フリッカが低減されたS2’信号を生成することができる。
【0089】
また本願の請求項2記載の撮像装置によれば、S1信号として1/m秒の電子シャッタスピード、例えば1/100秒の電子シャッタスピードで撮像することでフリッカを低減でき、S1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2’信号との比がn:mになるように、S2信号にS2補正ゲインを乗算することにより、フリッカのないS2’信号を得ることができる。このため任意の電子シャッタスピードで撮影しても、フリッカを低減した映像信号を得ることができる。
【0090】
また本願の請求項3記載の撮像装置によれば、撮像画面を複数のブロックに分割し、各ブロック毎のS1信号として1/m秒の電子シャッタスピード、例えば1/100秒の電子シャッタスピードで撮像することでフリッカを低減でき、S1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2’信号との比がn:mになるように、S2信号にS2補正ゲインを各ブロック毎に乗算することにより、フリッカのないS2’信号を得ることができる。このため任意の電子シャッタスピードで撮影しても、フリッカを低減した映像信号を得ることができる。特定のブロックにフリッカが発生している場合に特に有効である。
【0091】
また本願の請求項4記載の撮像装置によれば、各色フィルタ毎のS1信号として1/m秒の電子シャッタスピード、例えば1/100秒の電子シャッタスピードで撮像することでフリッカを低減でき、S1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2’信号との比がn:mになるように、S2信号にS2補正ゲインを各色フィルタ毎に乗算することにより、フリッカのないS2’信号を得ることができる。このため任意の電子シャッタスピードで撮影しても、フリッカを低減した映像を得ることができる。特定の色にフリッカが発生している場合に特に有効である。
【0092】
また本願の請求項5記載の撮像装置によれば、請求項3記載の撮像装置と請求項4記載の撮像装置の両方の効果が得られる。
【0094】
また本願の請求項6〜10記載の撮像装置によれば、照明装置が商用AC電源として50Hzで駆動されている場合、フリッカをなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の各実施の形態の撮像装置において、同時化回路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の各実施の形態の撮像装置において、撮像素子と同時化回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1及び2による撮像装置において、50Hz駆動の蛍光灯照明時の撮像素子の蓄積電荷の変化を示した模式図である。
【図5】本発明の実施の形態2における撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態2による撮像装置において、垂直走査期間の画面領域のブロック分割を示す模式図である。
【図7】本発明の実施の形態2及び4による撮像装置において、ブロック分割積分回路の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態2及び4による撮像装置において、ブロック乗算器の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態3における撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態3及び4による撮像装置において、撮像素子の色フィルタと読み出し動作を示した模式図である。
【図11】本発明の実施の形態3及び4による撮像装置において、SnC積分回路の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態3及び4による撮像装置において、60Hz駆動の蛍光灯照明時の撮像素子の色フィルタ毎の蓄積電荷の変化を示した模式図である。
【図13】本発明の実施の形態4における撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
【図14】従来の撮像装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 光学系
102 撮像素子
103 ASP・A/D変換器
104 同時化回路
105,805 乗算器
106 信号処理回路
107 S1積分回路
108 S2積分回路
109,509,909,1309 マイコン
110 撮像素子駆動回路
111 撮像手段
112,512,912,1312 利得制御手段
301,705,804,902,1106 セレクタ
302 第1のメモリ
303 第2のメモリ
507 S1ブロック分割C積分回路
508 S2ブロック分割C積分回路
505 ブロック乗算器
700 ブロック分割積分回路
701,1101 マルチプレクサ
702,703,704,1102,1103,1104,1105 積分回路
801,802,803 ブロックゲインレジスタ
901 ゲインレジスタ
907 S1C積分回路
908 S2C積分回路
1100 SnC積分回路

Claims (10)

  1. 電子シャッタスピード1/m秒を被写体を照明する照明装置の明滅周期に等しく設定し、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、
    前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比がn:mになるように前記S2補正ゲインを演算し、前記S2信号に前記S2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する利得制御手段と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 電子シャッタスピード1/m秒を被写体を照明する照明装置の明滅周期に等しく設定し、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、
    前記S1信号の1垂直走査期間の積分値ΣS1を算出するS1積分回路と、
    前記S2信号の1垂直走査期間の積分値ΣS2を算出するS2積分回路と、前記ΣS1と前記ΣS2のデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比がn:mになるように前記S2補正ゲインを演算し、所定時間遅延して前記S2補正ゲインを出力する制御手段と、
    前記S2信号に対して前記制御手段が生成したS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する乗算器と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  3. 電子シャッタスピード1/m秒を被写体を照明する照明装置の明滅周期に等しく設定し、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、
    1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックBi(iはブロック番号)に分割し、各ブロック毎の前記S1信号を積分し、積分値BiΣS1を算出するS1ブロック分割積分回路と、
    1垂直走査期間の画面領域の前記各ブロックBi毎に前記S2信号を積分し、積分値BiΣS2を算出するS2ブロック分割積分回路と、
    前記BiΣS1と前記BiΣS2のデータを用いて、夫々のブロックBiで前記S1信号と前記S2信号をBiS2補正ゲインで補正したBiS2’信号との比がn:mになるように前記BiS2補正ゲインを前記ブロックBi毎に演算し、所定時間遅延して前記BiS2補正ゲインを出力する制御手段と、
    前記ブロックBi毎に前記S2信号に対して前記制御手段が生成したBiS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力するブロック乗算器と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  4. 電子シャッタスピード1/m秒を被写体を照明する照明装置の明滅周期に等しく設定し、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、
    色信号毎に前記S1信号の1垂直走査期間の積分値ΣS1を算出するS1C積分回路と、
    色信号毎に前記S2信号の1垂直走査期間の積分値ΣS2を算出するS2C積分回路と、
    前記ΣS1と前記ΣS2のデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比が色信号毎にn:mになるように前記S2補正ゲインを演算し、所定時間遅延して前記S2補正ゲインを色信号毎に出力する制御手段と、
    前記S2信号に対して前記制御手段が生成したS2補正ゲインを色信号毎に乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する乗算器と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  5. 電子シャッタスピード1/m秒を被写体を照明する照明装置の明滅周期に等しく設定し、1垂直走査期間内に1/m秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、
    色信号毎に、前記S1信号の1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックBi(iはブロック番号)に分割し、各ブロック毎の前記S1信号を積分し、積分値BiΣS1Cを算出するS1ブロック分割C積分回路と、
    色信号毎に、前記S2信号の1垂直走査期間の画面領域の前記各ブロックBi毎の前記S2信号を積分し、積分値BiΣS2Cを算出するS2ブロック分割C積分回路と、
    前記BiΣS1Cと前記BiΣS2Cのデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をBiS2補正ゲインで補正したS2’信号との比が色信号毎及びブロックBi毎にn:mになるように前記BiS2補正ゲインを前記ブロック及び色信号毎に演算し、所定時間遅延して前記BiS2補正ゲインを出力する制御手段と、
    前記ブロック及び色信号毎に前記S2信号に対して前記制御手段が生成したBiS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力するブロック乗算器と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  6. 被写体を照明する照明装置を商用AC電源で駆動する場合において、
    1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、
    前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比がn:100になるように前記S2補正ゲインを演算し、前記S2信号に前記S2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する利得制御手段と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  7. 被写体を照明する照明装置を商用AC電源で駆動する場合において、
    1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、
    前記S1信号の1垂直走査期間の積分値ΣS1を算出するS1積分回路と、
    前記S2信号の1垂直走査期間の積分値ΣS2を算出するS2積分回路と、
    前記ΣS1と前記ΣS2のデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比がn:100になるように前記S2補正ゲインを演算し、所定時間遅延して前記S2補正ゲインを出力する制御手段と、
    前記S2信号に対して前記制御手段が生成したS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する乗算器と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  8. 被写体を照明する照明装置を商用AC電源で駆動する場合において、
    1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、
    1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックBi(iはブロック番号)に分割し、各ブロック毎の前記S1信号を積分し、積分値BiΣS1を算出するS1ブロック分割積分回路と、
    1垂直走査期間の画面領域の前記各ブロックBi毎に前記S2信号を積分し、積分値BiΣS2を算出するS2ブロック分割積分回路と、
    前記BiΣS1と前記BiΣS2のデータを用いて、夫々のブロックBiで前記S1信号と前記S2信号をBiS2補正ゲインで補正したBiS2’信号との比がn:100になるように前記BiS2補正ゲインを前記ブロックBi毎に演算し、所定時間遅延して前記BiS2補正ゲインを出力する制御手段と、
    前記ブロックBi毎に前記S2信号に対して前記制御手段が生成したBiS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力するブロック乗算器と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  9. 被写体を照明する照明装置を商用AC電源で駆動する場合において、
    1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、
    色信号毎に前記S1信号の1垂直走査期間の積分値ΣS1を算出するS1C積分回路と、
    色信号毎に前記S2信号の1垂直走査期間の積分値ΣS2を算出するS2C積分回路と、
    前記ΣS1と前記ΣS2のデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をS2補正ゲインで補正したS2’信号との比が色信号毎にn:100になるように前記S2補正ゲインを演算し、所定時間遅延して前記S2補正ゲインを色信号毎に出力する制御手段と、
    前記S2信号に対して前記制御手段が生成したS2補正ゲインを色信号毎に乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力する乗算器と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  10. 被写体を照明する照明装置を商用AC電源で駆動する場合において、
    1垂直走査期間内に1/100秒の電子シャッタスピードで撮像したS1信号と1/n秒の電子シャッタスピードで撮像したS2信号とを出力する撮像手段と、
    色信号毎に、前記S1信号の1垂直走査期間の画面領域を複数のブロックBi(iはブロック番号)に分割し、各ブロック毎の前記S1信号を積分し、積分値BiΣS1Cを算出するS1ブロック分割C積分回路と、
    色信号毎に、前記S2信号の1垂直走査期間の画面領域の前記各ブロックBi毎の前記S2信号を積分し、積分値BiΣS2Cを算出するS2ブロック分割C積分回路と、
    前記BiΣS1Cと前記BiΣS2Cのデータを用いて、前記S1信号と前記S2信号をBiS2補正ゲインで補正したS2’信号との比が色信号毎及びブロックBi毎にn:100になるように前記BiS2補正ゲインを前記ブロック及び色信号毎に演算し、所定時間遅延して前記BiS2補正ゲインを出力する制御手段と、
    前記ブロック及び色信号毎に前記S2信号に対して前記制御手段が生成したBiS2補正ゲインを乗算し、乗算結果をフリッカが抑止された前記S2’信号として出力するブロック乗算器と、を具備することを特徴とする撮像装置。
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