JP3672018B2 - 遠隔リセット方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔リセット方式に関し、特に、電子回路基板のリセットを遠隔制御により低コストで随時行うようにした遠隔リセット方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、交換機等の装置に挿入する電子回路基板においては、その挿入又は使用開始時に搭載する電子回路機能をリセット可能に構成されている。
【0003】
例えば、交換機に使用される電子回路基板においては、装置への挿入時にパワーオンリセット機能が自律的に起動され電子回路のリセットが行われ、その後、搭載されている電子回路の機能等の診断が自律起動され、電子回路機能が初期状態にセットされるように構成される。
【0004】
図2は、このような電子回路基板の回路機能を示すブロック図である。電子回路基板3に当該電子回路基板の回路機能を実現する電子回路機能部2と、該電子回路基板3の電極の形成部が交換機の所定のコネクタ等の位置に挿入した場合にこれを検出し電子回路機能部2の回路条件等を強制的にリセットする機能を有するパワーオンリセット監視回路1とを備えている。
【0005】
つまり、従来の電子回路基板のリセット機能においては、該電子回路基板3の装置への取付時に搭載されている電子回路の状態が確実に初期状態となるようにし、その後の電子回路基板の正常動作を保証する仕組みになっている。
【0006】
また、端末機器のリセット操作を遠隔操作により行えるようにした端末リセット装置は特開平4−271555号公報に記載されている。
【0007】
図3は、前記公報記載の端末リセット装置の構成を示すブロック図である。端末機器としてパワーオンリセット機能を有する電話機4と、電話の受信機能を有するリセット装置6とから構成されている。電話機4及びリセット装置6は局線L1、L2に接続され、電源5は電話機4へはリセット装置6内のスイッチ7を介して供給される。リセット装置6は、通常はスイッチ7を導通させており、電話機4は電源電圧が供給されている。また、リセット装置6は、特定の回数の呼び出し信号(通常は発生しない呼び出し信号パターン)に対して応答(オフフック)し、発信した相手の電話機からのリセット指令(「#*#」等)を受信するとスイッチ7を一旦オフとした後に再度オン状態とする電源のオフ/オン制御動作を行う。電話機4は内部のマイコンの暴走等により通話不能等の場合でもパワーオンリセット機能を有しているので、前記電源のオフ/オン動作により、リセットされ正常動作に復帰する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来のパワーオンリセット機能等を設けた電子回路基板においては、信頼性の観点から該電子回路基板の挿入時等、使用開始時以外はリセット機能は起動しないように構成されている。
【0009】
このため、このような電子回路基板では、交換機等に新規機能を追加する等のために新しい電子回路基板を開発する場合、開発過程を含めて新規な電子回路基板を繰り返し評価する等のため、頻繁にリセットを行う必要があり電子回路基板の抜き差しの操作を繰り返さざるをえないのが実状である。
【0010】
しかも、交換機等のあるマシン室と評価等を行うオペレーションの実行場所とは離れた位置にあることが多いので、交換機機能等ないし電子回路基板の開発における開発効率の向上のための阻害要因となっていた。
【0011】
また、随時リセット操作が可能なように前述の端末リセット装置のような装置を電子回路基板上又はこれと並列に設けて遠隔制御を行うことが考えられるが、電子回路基板のような部品に、かかる評価用の遠隔制御の装置を新たに設けることは、装置構成が複雑化するのみでなく、製造コストが高くなり製品価格が高価なものとなる。
【0012】
(目的)
本発明の目的は、電子回路基板のリセットを遠隔制御により随時行うことを可能とした遠隔リセット方式、又は遠隔制御により搭載する電子回路機能を随時リセットすることができる低コストのリセット機能付き電子回路基板を提供することにある。
【0013】
本発明の遠隔リセット方式は、搭載する電子回路機能がリセットされるリセット機能を有する電子回路基板の遠隔リセット方式において、前記電子回路基板に対して着脱可能であり、公衆網を介して通信可能な携帯端末と、前記電子回路基板に設けられ、前記携帯端末を前記電子回路基板に取り付けてある時に前記携帯端末が出力する呼び出し信号を検出する着信検出回路とを備え、前記着信検出回路の出力により前記リセット機能が起動することを特徴とする。
【0014】
本発明の遠隔リセット方式は、装置への挿入時に搭載する電子回路機能をリセットするパワーオンリセット機能を有する電子回路基板の遠隔リセット方式において、前記電子回路基板に対して着脱可能であり、公衆網を介して通信可能な携帯端末と、前記電子回路基板に設けられ、前記携帯端末を前記電子回路基板に取り付けてある時に前記携帯端末が出力する呼び出し信号を検出する着信検出回路とを備え、前記着信検出回路の出力により前記パワーオンリセット機能が起動することを特徴とする。
【0015】
また、前記遠隔リセット方式において、前記着信検出回路は、前記携帯端末の着信時に光学的表示部の発光を検出する光検出回路(例えばLEDの受光回路)を有する、前記携帯端末として、当該携帯端末が着信可能な端末を限定する発信端末制限のサービスを利用する、前記電子回路基板は交換機に挿入されることを特徴とする。
【0016】
(作用)
局用交換機等の装置に実装される電子回路基板のリセットにおいて、基板に着信可能な携帯端末を実装し、その呼び出し中の状態をパワーオン監視回路等により監視し、呼び出し時に搭載した電子回路機能をリセットすることで、遠隔からでも前記電子回路基板のリセットを起動する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の遠隔リセット方式の一実施の形態を示す図である。本実施の形態は、局用交換機に新しい機能を付加する等のために、実装される電子回路基板50に、遠隔制御可能なパワーオンリセット機能を具備させるようにした一構成例である。
【0018】
交換機用の電子回路基板50には、交換機の所定の機能を実現する電子回路機能部40と、該電子回路基板50の電極の形成部を交換機のコネクタ等に挿入したとき前記電子回路機能部40をリセットする機能を有するパワーオン監視回路30と、該パワーオン監視回路30を制御する携帯端末20(着信端末ともいう)とを備える。
【0019】
前記携帯端末20は、公衆回線からの着信が可能であり、呼び出し時に呼び出しを表示する表示器を備える。パワーオン監視回路30は、前記携帯端末20の表示器の呼出表示を検出する検出回路と、前記検出回路が前記携帯端末20の呼び出し中を検出すると、リセットの対象である電子回路機能部40をリセットする機能を有する。
【0020】
より具体的には、電子回路基板50にはPHS(personal handy-phone system)等の着信可能な無線の携帯端末20が実装され、携帯端末20が呼び出し中になると携帯端末20の光学的な表示器であるLED(light emitting diode)が発光(点滅)する。
【0021】
パワーオン監視回路30は、例えば従来の電子回路基板50の機能と同様に電子回路基板50が交換機等に挿入された場合のパワーオンリセット機能を有し、電子回路基板50のコネクタ、例えば電源端子の電圧を入力とし、その電圧変化等を検出して電子回路機能部40をリセットする構成を備える。また、パワーオン監視回路30は、前記携帯端末20の前記表示器の呼出表示を検出する検出回路と、前記検出回路が前記携帯端末20の呼び出し中を検出すると、電源端子からの電圧入力をオン/オフする制御回路を有する。検出回路としてはLEDの受光回路で構成し、前記検出回路が前記携帯端末20のLEDの点滅を検出すると、前記電源端子の電圧入力を制御してリセット対象である電子回路機能部40に対するパワーオンリセットを起動するように構成することができる。
【0022】
なお、本実施の形態の電子回路基板50には、リセット後の自律的な所定の診断機能をもたせるために診断回路ブロックを搭載するように構成することができる。
【0023】
以上の構成でなる実施の形態の遠隔リセット方式の動作について説明する。電子回路基板50の電子回路機能部40をリセットさせる場合、電子回路基板50を交換機に挿入することにより、パワーオン監視回路30の機能により自律的に電子回路機能部40のリセットを実現する他に、本発明により、公衆回線に接続可能な他の端末10から携帯端末20に対して発信操作を行うことにより随時のリセットを実現することができる。
【0024】
携帯端末10からの前記発信操作に基づくリセット動作では、携帯端末20が着信し、呼び出し中となりLEDの点滅等により表示器が動作すると、パワーオン監視回路30は、内部に備えるLEDの受光回路等が携帯端末20のLEDの点滅等を検出し、呼び出し中の状態になったことを判断し、電子回路機能部40に対するリセット信号を出力する制御を行い、当該電子回路機能部40がリセットされる。
【0025】
(他の実施の形態)
以上の実施の形態において、電子回路基板50の開発及び評価が終了した時点では、同一基板上に搭載した着信端末及び該着信端末の着信の検出等のリセット起動用の回路部分は不要になるから、不要になった段階で電子回路基板50から着信端末、LED等の受光回路をはずすせるように着脱自在に構成すると好適である。リセット動作の誤起動を防止するとともに、本発明の電子回路基板の作製コストを低減することができる。
【0026】
また、リセット動作の誤起動を防止し信頼性を向上する方法としては、電子回路基板に搭載する着信端末20に着信可能な発信端末10を制限することによっても実現できる。特定端末に対する着信を限定するような機能は、公衆網側もしくは着信側のPHS端末の機能として、すでに実現されている発信端末制限のサービスであり、これを利用することで信頼性を高めることができる。
【0027】
更に、着信端末における着信の検出は、呼び出し音により検出する方法を利用することができる。電子回路基板のパワーオン監視回路に関する構成として、着信端末のイヤホンの口からケーブルを引き出し電気信号の変化により呼び出し音の有無を検出するように構成することが可能である。
【0028】
なお、以上の実施の形態において、交換機等の装置への挿入により搭載する電子回路機能がリセットされる機能を有する例を説明したが、本発明の電子回路基板は着信端末により随時リセット可能であり、前記機能は必ずしも必須の構成とするものではない。また、電子回路基板の装置への挿入時におけるリセット機能にパワーオンリセット機能を利用した構成を説明したが、電源のオン/オフに関連してリセットされる機能は必ずしも必須の構成とするものではない。
【0029】
【発明の効果】
本発明の遠隔リセット方式では、市販の携帯電話機のような携帯端末を遠隔制御に利用することができることから、電子回路基板に設けた携帯端末あてに発信操作を行うだけで、当該電子回路基板のリセットをどこからでも随時行うことが可能である。
【0030】
また、電子回路基板の開発が終了した時点で、電子回路基板から着信端末およびLED等の受光回路をはずすことが可能に構成することにより、リセットの誤動作を防止し、リセット回路としての信頼性を高めることができるとともに、電子回路基板の作製における高コスト化を回避することができる。
【0031】
また、本発明で使用する受信端末は呼び出し中の状態で電子回路基板のリセットを起動するものであり、繰り返しリセットを行った場合でも通話料金が必要であり、低コストの遠隔リセットが可能である。更に遠隔制御の送受信装置として市販のPHS端末を利用することで送受信装置の開発が不要であるという点でも低コストの遠隔リセットが可能である。
【0032】
更に、特定端末に対する着信を限定するような機能が公衆網側もしくは着信側のPHS端末の機能として、すでに実現されている発信端末制限のサービスであり、これを利用することによりリセット動作の誤起動を防止し信頼性を向上することができる。
【0033】
また、本発明の機能の実現には、対象の電子回路基板の一部のみの変更で可能であり、他の電子回路基板の変更を伴うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔リセット方式の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】従来の電子回路基板の回路ブロック図を示す図である。
【図3】従来の端末リセット装置の例を示す図である。
【符号の説明】
1 パワーオンリセット監視回路
2、40 電子回路機能部
3、50 電子回路基板
4 電話機
5 電源
6 リセット装置
7 スイッチ
10 携帯端末
20 携帯端末(着信端末)
30 パワーオン監視回路

Claims (4)

  1. 搭載する電子回路機能がリセットされるリセット機能を有する電子回路基板の遠隔リセット方式において、
    前記電子回路基板に対して着脱可能であり、公衆網を介して通信可能な携帯端末と、前記電子回路基板に設けられ、前記携帯端末を前記電子回路基板に取り付けてある時に前記携帯端末が出力する呼び出し信号を検出する着信検出回路とを備え、前記着信検出回路の出力により前記リセット機能が起動することを特徴とする遠隔リセット方式。
  2. 装置への挿入時に搭載する電子回路機能がリセットされるパワーオンリセット機能を有する電子回路基板の遠隔リセット方式において、
    前記電子回路基板に対して着脱可能であり、公衆網を介して通信可能な携帯端末と、前記電子回路基板に設けられ、前記携帯端末を前記電子回路基板に取り付けてある時に前記携帯端末が出力する呼び出し信号を検出する着信検出回路とを備え、前記着信検出回路の出力により前記パワーオンリセット機能が起動することを特徴とする遠隔リセット方式。
  3. 前記着信検出回路は、前記携帯端末の着信時に光学的表示部の発光を検出する光検出回路を有することを特徴とする請求項1又は2記載の遠隔リセット方式。
  4. 前記電子回路基板は交換機に挿入されることを特徴とする請求項1、2又は3記載の遠隔リセット方式。
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