JP3671892B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、拡張カードのスロットを備えている電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器が本来有している機能を拡張するために、拡張機能を有する拡張カードを電子機器に装着することが、従来から行われている。例えば、パソコンの機能を拡張するための拡張カードが種々用意されている。このようなパソコンにおいて、拡張カードを装着するパソコン側の拡張スロットには、例えばISAバスとPCIバスとがあった。また、ビデオ・カード専用の拡張バスとしてはAGPがある。また、パソコンに限らず他の電子機器、例えばハードディスクにストリームデータを記録するハードディスクレコーダにも拡張カードを装着するためのスロットが備えられている機種がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ハードディスクレコーダに備えられたスロットには、例えば複数チャンネルのA/D変換器を搭載した拡張カードや、複数チャンネルのD/A変換器を搭載した拡張カードを装着できるようにされている。装着された拡張カードにはハードディスクレコーダに内蔵されている電源部から電源が供給される。しかしながら、拡張カードの消費電力は、その機能等に応じて種々異なっていると共に、サードパーティ製の拡張カードにおいては大きな消費電力を要するものも存在している。このため、複数のスロットにそれぞれ拡張カードを装着した際には、ハードディスクレコーダが内蔵する電源部が拡張カードに供給することのできる供給可能電力量を超過するおそれがあるという問題点があった。供給電力量を超えて、拡張カードに電力を供給し続けるとハードディスクレコーダにおいて電源部が故障するおそれが生じるようになる。
【0004】
そこで、本発明は、電源部が供給可能電力量を超えて電源を供給しないようにした電子機器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、機能を拡張するための拡張カードが装着可能なスロットを備える電子機器であって、前記スロットに装着された拡張カードの識別情報を読み取る読取手段と、拡張カードの消費電力を前記識別情報から参照可能とされると共に、前記拡張カードが省電力モードを有している場合は前記識別情報から省電力モードの消費電力も参照可能とされるカードパワーテーブルと、該読取手段により読み取られた識別情報に基づいて、前記カードパワーテーブルを参照することにより前記拡張カードの消費電力を検出する検出手段と、該検出手段により検出された消費電力値が、内蔵する電源手段の電力供給能力を超えるか否かを判定する判定手段と、該判定手段により、内蔵する電源手段の電力供給能力を超えると判断された際に、表示手段にその旨を警告表示する表示手段と、前記拡張カードが省電力モードを有している場合に、当該拡張カードを省電力モードに移行可能な移行手段とを備え、前記判定手段が内蔵する電源手段の電力供給能力を超えると判断した場合は、前記検出手段が省電力モードを有している拡張カードの識別情報に基づいて、前記カードパワーテーブルを参照することにより当該拡張カードを省電力モードに移行した際の消費電力値を検出し、検出された消費電力値が内蔵する前記電源手段の電力供給能力を超えないと前記判定手段が判断した際に、前記移行手段が当該拡張カードを省電力モードに移行させるようにしている。
【0006】
また、上記本発明の電子機器において、前記スロットが複数設けられており、前記判定手段は、複数のスロットに装着された前記拡張カードの総消費電力値が内蔵する電源手段の電力供給能力を超えるか否かを判定するようにされており、該判定手段により、内蔵する電源手段の電力供給能力を超えると判断された際に、前記警告表示において、前記スロットから抜き去ることにより前記電源手段の電力供給能力以内となる前記拡張カードを示す注意表示がなされるようにしてもよい。
【0007】
さらに、上記本発明の電子機器において、前記移行手段は、ユーザが当該移行を承認した場合に限って、前記拡張カードを省電力モードに移行させるようにようにしてもよい。
【0008】
このような本発明によれば、装着された拡張カードの消費電力値が電源部の電力供給能力を超過した場合に、その旨を警告表示するようにしている。これにより、装着された拡張カードが使用できないことをユーザに通知することができ、電子機器の故障を未然に防止することができるようになる。この場合、警告表示後は表示手段の表示画面を使用状態を示す画面に移行できないようにしたので、ユーザは拡張カードを取り外さざるを得ないようになる。また、拡張カードの消費電力値が電力供給能力を超過した場合に、拡張カードを省電力モードに移行させるようにすると、機能は限定されるものの拡張カードを使用して機能を拡張することができる。さらに、拡張カードを装着できるスロットが複数備えられている場合は、警告表示する際にスロットから抜き去ることにより電力供給能力以内となる拡張カードに、その旨を示す注意表示を行うようにしている。これにより、注意表示された拡張カードを抜き去ることにより、電子機器の故障を未然に防止することができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の電子機器の実施の形態であるハードディスクレコーダの構成を示すブロック図を図1に示す。
この図に示すハードディスクレコーダ1において、10はハードディスクレコーダ1におけるレコーディングに関する処理を行うマイクロプロセッサ(CPU)、11はCPU10が実行するレコーディング処理のプログラムが記憶されているリードオンリメモリ(ROM)や、後述するカードパワーテーブル等の各種データや、CPU10のワークエリア領域が設定されるランダムアクセスメモリ(RAM)から構成されるメモリシステムである。さらに、メモリシステム11にはハードディスク装置(HDD)が備えられており、レコーディングはこのHDDに行われる。12は内蔵する電源部(POWER SUPPLY)であり、2つのスロット15,16に装着された拡張カードに電源を供給している。
【0010】
13は、ハードディスクレコーダ1をユーザが操作するための各種操作子が設けられているコントロールパネル(CONTROL PANEL)であり、14はハードディスクレコーダ1の操作状態や動作状態、あるいは後述する警告が表示される液晶表示器(LCD)である。15は拡張カードを装着することのできる第1スロット(SLOT1)であり、16は拡張カードを装着することのできる第2スロット(SLOT1)である。この第1スロット15及び第2スロット16のインタフェースは、ISA(Industry Standard Architecture)、PCI(Peripheral Component Interconnect)、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)、USB(Universal Serial Bus)等のいずれでもよい。17は、各ブロックが接続されるバスである。
【0011】
このような構成のハードディスクレコーダ1において、第1スロット15に拡張カード20を装着すると共に、第2スロット16に拡張カード21を装着したとする。この拡張カード20,21としては、入力用のAD変換機能カード、出力用のDA変換機能カードやDSPあるいはCPUを備えるエフェクト機能カード等が用意されている。第1スロット15に装着されている拡張カード20及び第2スロット16に装着されている拡張カード21には電源部12から電源が供給されている。しかし、電源部12は限られた電力しか供給することができず、第1スロット15に装着されている拡張カード20が消費する電力と、第2スロット16に装着されている拡張カード21が消費する電力の合計が、電源部12が供給することのできる供給可能電力量を超過することもある。このような場合に、拡張カード20,21を使用し続けていると、電源部12に過負荷がかかることになり発熱して電源部12に故障が生じるようになる。
【0012】
そこで、本発明の実施の形態にかかるハードディスクレコーダ1においては、ハードディスクレコーダ1の電源が投入された際に、第1スロット15及び第2スロット16に装着されている拡張カード20,21を識別する情報であるカードIDをそれぞれ読み取り、カードIDからメモリシステム11に格納されているカードパワーテーブルを参照して拡張カード20及び拡張カード21の消費電流値を検出する。そして、検出された拡張カード20及び拡張カード21の消費電流値を加算して総消費電流値を見積もるようにする。ここで、消費電流値を求めるのは、電源部12から供給される直流電圧値は固定とされており、消費電流を求めれば消費電力が求まるからである。そして、見積もられた総消費電流値が電源部12から供給可能な電流値を超えているか否かが判断される。判断の結果、見積もられた総消費電流値が電源部12から供給可能な電流値を超えている場合は、液晶表示器14に例えば、図2に示すような警告表示が表示される。
【0013】
この警告表示は、その際に液晶表示器14に表示されている表示画面上にポップアップ表示され、その内容は、例えば「警告 カードスロット電源過負荷」と警告する表示とされる。その下には、カードIDから得た第1スロット15及び第2スロット16に装着されている拡張カード20,21のカード種類情報が表示される。この表示において「SLOT2:Digital Output Card」の前に付された星印のマークは、第2スロット(SLOT2)16に装着されている拡張カード21を抜き去ることにより、電源部12が供給可能な消費電流値に納まることを示す注意表示である。なお、星印のマークを付すことにより消費電流値の大きい拡張カードを示すようにしてもよい。このような警告表示が液晶表示器14に表示されるので、ユーザはこの警告表示を見て全部の拡張カードは使用することができないことを知り、マークが注意表示されている拡張カード21を抜き去って、電源を再投入することになる。なお、警告表示された際には、液晶表示器14にはハードディスクレコーダ1を使用する画面に移行できないようになされており、警告表示された場合にはユーザは拡張カードを取り外さざるを得ないようになる。これにより、ハードディスクレコーダ1の電源故障を確実に回避することができるようになる。
【0014】
ところで、拡張カードは種類によっては省電力モードの動作モードを備えている拡張カードも存在する。そこで、見積もられた総消費電流値が電源部12から供給可能な電流値を超えている場合は、図2に示すような警告表示を行うと共に、省電力モードを備えている拡張カードの動作モードを省電力モードに移行させる。省電力モードに移行させた結果、総消費電流値が電源部12から供給可能な電流値を超えないようになった場合は、ユーザに省電力モードで動作させて良いかの承認を得るようにする。この場合、承認を受ける表示を液晶表示器14に表示して、ユーザが特定の操作子を操作することにより承認を与えるようにするのが好適である。
【0015】
ここで、具体的な例を上げて説明すると、メモリシステム11に格納されているカードパワーテーブル(CARD POWER TABLE)の一例を図3に示す。カードID(Card ID)がCard1ないしCard4の拡張カードはディジタル回路とアナログ回路とからなる拡張カードであり、Card4の拡張カードにはCPUあるいはDSPが搭載されており、省電力モードを備えている。Card4-sは省電力モードのカードIDとされている。カードID(Card ID)がCard5の拡張カードはCPUあるいはDSPを備えディジタル回路のみからなる拡張カードとされている。このCard5の拡張カードも省電力モードを備えており、Card5-sは省電力モードのカードIDとされている。また、ハードディスクレコーダ1における電源部12が供給可能な電流定格値のテーブルが図3の下段に示されている。すなわち、第1スロット15及び第2スロット16への合計の供給可能な電流値は、ディジタル回路における+5Vで500mA、+3.3Vで500mAとされ、アナログ回路における+5Vで400mA、−5Vで220mA、+15Vで160mA、−15Vで180mAとされている。
【0016】
ここで、ハードディスクレコーダ1における第1スロット15にカードIDがCard4の拡張カード20が装着されており、第1スロット16にカードIDがCard5の拡張カード21が装着されていたとする。この場合に、ハードディスクレコーダ1の電源を投入したとすると、CPU10は第1スロット15及び第2スロット16に装着されている拡張カード20,21のカードIDを読み取る。そして、図3に示すカードパワーテーブルを参照してカードIDがCard4の拡張カード20のディジタル回路における消費電流値が300mAであり、カードIDがCard5の拡張カード21のディジタル回路における消費電流値が340mAであることを検出する。そして、拡張カード20,21におけるディジタル回路の総消費電流値が640mAになり、電源部12の供給可能な電流値である500mAを越えていることから、CPU10は警告表示を液晶表示器14に表示させる。この場合、カードIDがCard5の拡張カード21の消費電流値が大きいことから、図2に示すように「SLOT2:Digital Output Card」の前に星印のマークが注意表示されるようになる。
【0017】
ユーザはこの警告表示を見て電源部12が過負荷になることを知る。さらに、液晶表示器14には警告表示がされた後では、ハードディスクレコーダ1を使用する画面に移行できなくなることから、ユーザは拡張カード21を取り外すようになる。これにより、拡張カード21を取り外してハードディスクレコーダ1の電源を投入した場合は、電源部12が供給する消費電流値が500mAとなり、ハードディスクレコーダ1は通常動作をするようになる。
【0018】
本発明の実施の形態にかかるハードディスクレコーダ1では、上記の動作に替えて次のように動作させてもよい。カードIDがCard5の拡張カード21は、省電力モードを備えていることから、CPU10は拡張カード21を省電力モードに移行させた場合の消費電流値を見積もるようにする。すなわち、図3に示すカードパワーテーブルを参照してカードIDがCard5-sのディジタル回路における消費電流値が170mAであることを検出する。次いで、CPU10は通常モードの拡張カード20と省電力モードの拡張カード21におけるディジタル回路の総消費電流値が470mAになることを検出する。この結果、CPU10は拡張カード21を省電力モードに移行させると電源部12の供給可能な電流値である500mAを越えていないと判断する。そこで、CPU10は液晶表示器14に拡張カード21を省電力モードで動作させてよいかの承認を受ける表示を行う。ここで、ユーザが特定の操作子を操作してその承認をすれば、CPU10はこれを検出して拡張カード21を省電力モードに移行させると共に、ハードディスクレコーダ1を通常動作に移行させる。この場合、ユーザの承認を受けることなく拡張カード21を自動的に省電力モードに移行させてもよい。また、拡張カード21を省電力モードに移行させても電源部12の供給可能な電流値以内とならない場合は、拡張カード21に加えて拡張カード20も省電力モードに移行させてもよい。
【0019】
次に、図1に示すハードディスクレコーダ1におけるCPU10が電源投入された際に実行する処理のフローチャートを図4に示す。
図4においてハードディスクレコーダ1の電源が投入されると、処理が開始されてステップS10にて第1スロット(SLOT1)15に拡張カードが装着されているか否かが判断される。ここで、第1スロット(SLOT1)15に拡張カード20が装着されていると判断された場合は、ステップS11に進み第1スロット(SLOT1)15に装着されている拡張カード20のカードIDが読み取られる。読み取られたカードIDは、例えばCard4とされる。次いで、ステップS10にて第1スロット(SLOT1)15に拡張カードが装着されていないと判断された場合と同様にステップS12に進む。ステップS12では、第2スロット(SLOT2)16に拡張カードが装着されているか否かが判断される。ここで、第2スロット(SLOT2)16に拡張カード21が装着されていると判断された場合は、ステップS13に進み第2スロット(SLOT2)16に装着されている拡張カード21のカードIDが読みとられる。読み取られたカードIDは、例えばCard5とされる。次いで、ステップS12にて第2スロット(SLOT2)16に拡張カードが装着されていないと判断された場合と同様にステップS14に進む。
【0020】
ステップS14では読み取った各カードIDに応じて、メモリシステム11に格納されているカードパワーテーブルを参照して各拡張カードの消費電流を検出する。そして、検出された消費電流値から第1スロット15および第2スロット16に装着されている拡張カードにおける総消費電流を見積もる。例えば、Card4の+5Vの消費電流値300mAとCard5の+5Vの消費電流値340mAが加算されて640mAと見積もられる。次いで、見積もった総消費電流値が電源部12が供給可能とする電流定格値を超過するか否かがステップS15にて判断される。ここで、見積もった総消費電流値が+5Vで640mAの場合は電源部12が供給可能とする+5Vの電流定格値500mAを超過すると判断されるので、ステップS16へ進んで、CPU10は、例えば図2に示すような警告表示を液晶表示器14に表示させる。この警告表示は継続して表示されて、ハードディスクレコーダ1を使用する画面に移行できないようにされる。
【0021】
警告表示では、消費電流値が大きくされている第2スロット16に装着されている拡張カード21(カードIDCard5)の前にマークが注意表示されており、ユーザはこの拡張カード21を取り外すようになる。これにより、第1スロット15及び第2スロット16に装着されている拡張カードの総消費電流値が+5Vで300mAとなり、電源部12が供給可能とする+5Vの電流定格値500mA以内となり、ハードディスクレコーダ1は通常動作を行うようになる。また、ステップS15にて見積もった総消費電流値が電源部12が供給可能とする電流定格値を超過しないと判断された場合は、ステップS17に分岐してシステムを通常動作させる。この場合は、ハードディスクレコーダ1は通常動作を行う。なお、ステップS16においては警告表示に加えて拡張カードへの電源供給を停止するようにCPU10が制御してもよい。
【0022】
また、図1に示すハードディスクレコーダ1におけるCPU10が電源投入時に図5に示すフローチャートの処理を実行するようにしてもよい。
図5に示すフローチャートにおいて、ステップS20ないしステップS25までのフローは、図4に示すフローチャートのステップS10ないしステップS15のフローに相当し同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
図5に示すフローチャートにおいて、ステップS24では読み取った各カードID(例えば、Card4,Card5)に応じて、メモリシステム11に格納されているカードパワーテーブルを参照して各拡張カードの消費電流を検出する。そして、検出された消費電流値から第1スロット15および第2スロット16に装着されている拡張カードにおける総消費電流を見積もる。例えば、Card4の+5Vの消費電流値300mAとCard5の+5Vの消費電流値340mAが加算されて640mAと見積もられる。ステップS25において見積もった総消費電流値が、例えば+5Vで640mAとされて、電源部12が供給可能とする+5Vの電流定格値500mAを超過すると判断された場合は、ステップS26へ進んで、CPU10は、例えば図2に示すような警告表示を液晶表示器14に表示させる。
【0023】
次いで、ステップS28にてステップS21およびステップS23にて検出された拡張カードのカードID(例えば、Card4,Card5)から、第1スロット15および第2スロット16に装着されている拡張カード20,21が省電力モードを備えている場合は、省電力モードを備える拡張カードの1つを省電力モードに移行する指示をCPU10は出力する。例えば、+5Vの消費電流の大きい拡張カード21における動作モードが省電力モードとされる。さらに、CPU10はカードパワーテーブルを参照して1つの拡張カードを省電力モードに移行させた場合の拡張カードの消費電流を検出する。例えば、拡張カード21が省電力モードに移行される場合は、カードIDCard5-sを参照して+5Vの消費電流は170mAと検出される。そして、検出された消費電流値から第1スロット15および第2スロット16に装着されている1つの拡張カードを省電力モードに移行させた場合の総消費電流を見積もる。例えば、拡張カード21が省電力モードに移行される場合は、470mAと見積もられる。次いで、見積もった1つの拡張カードを省電力モードに移行させた場合の総消費電流値が、電源部12が供給可能とする電流定格値を超過するか否かがステップS29にて判断される。
【0024】
ここで、第1スロット15および第2スロット16に装着されている1つの拡張カードを省電力モードに移行させた場合の総消費電流が、例えば470mAとされた場合は電源部12が供給可能とする+5Vの電流定格値500mA以内となるので、ステップS30に進む。ステップS30では省電力モードで1つの拡張カードを動作させてよいかを液晶表示器14に表示することにより、その承認をするか否かをユーザに提示する。ユーザが表示を見て特定の操作子を操作することによりその承認を行った場合には、ステップS27に進んで当該拡張カードを省電力モードで動作させることにより、システムを通常動作させる。この場合には、第1スロット15及び第2スロット16に装着されている拡張カードの総消費電流値が、電源部12が供給可能とする電流定格値以内となっているので、電源部12が故障するおそれはない。
【0025】
また、第1スロット15および第2スロット16に装着されている1つの拡張カードを省電力モードに移行させた場合に総消費電流が減少しても、電源部12が供給可能とする電流定格値以内とならない場合は、ステップS29からステップS28に戻るようになる。そして、前回の処理により省電力モードに移行させなかった、例えば拡張カード20を省電力モードに移行させ、第1スロット15および第2スロット16に装着されている2つの拡張カード20,21を省電力モードに移行させるようにする。そして、第1スロット15および第2スロット16に装着されている2つの拡張カードを省電力モードに移行させた場合の総消費電流が減少して、電源部12が供給可能とする電流定格値以内になったとステップS29にて判断された場合には、ステップS30に進んで省電力モードで2つの拡張カードを動作させてよいかを液晶表示器14に表示することにより、その承認をするか否かをユーザに提示する。ユーザが表示を見て特定の操作子を操作することによりその承認を行った場合には、ステップS27に進んで当該拡張カードを省電力モードで動作させることにより、システムを通常動作させる。この場合には、第1スロット15及び第2スロット16に装着されている拡張カードの総消費電流値が、電源部12が供給可能とする電流定格値以内となっているので、電源部12が故障するおそれはない。
【0026】
次に、拡張カード20(21)の構成例を図6に示す。図6に示す拡張カード20(21)はCPUが搭載されて省電力モードを備えている拡張カードとされている。
図6において、拡張カード20(21)はISA、PCI、PCMCIA、USB等のスロットインタフェース31を備えていると共に、バスBUS1とバスBS2とを備えている。CPU33はエフェクト処理等を実行するマイクロプロセッサであり、CPU33が実行するエフェクト処理等のプログラムや各種データがメモリ34に格納されている。また、メモリ34にはCPU10のワークエリアも設定される。電源制御部32はCPU33および機能ブロック35へ電源を供給しており、ハードディスクレコーダ1等の電子機器であるホストから省電力モードが指示された際に、CPU33の制御の基で機能ブロック35の全部または一部への電源供給を停止させることにより消費電流の低減を図っている。機能ブロック35は、拡張カード20(21)の機能を実現する主ハードウェア部分であり、例えばチャンネル数を減少させることにより消費電流を低減させることができるようにされている。また、省電力モードが指示された際にCPU33の動作クロックを低減させて、省電力モードとしてもよい。なお、CPUが搭載されていない拡張カードにおいては、電子スイッチやリレー等を省電力モードの指示信号により開閉制御することにより電源供給を制御するようにしてもよい。
【0027】
以上説明した本発明の電子機器は、ハードディスクレコーダに限るものではなく拡張カードを装着可能なスロットを備える電子機器であれば、どのような電子機器であってもよい。また、拡張カードを装着できるスロット数は2に限るものではなく任意の数とすることができる。
なお、警告表示された際に、取り外す拡張カードや省電力モードに移行させる拡張カードをユーザが選択するようにしてもよい。また、各スロットに電源遮断回路を設けておき、警告表示された際に拡張カードへの電源供給を停止するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、装着された拡張カードの消費電力値が電源部の電力供給能力を超過した場合に、その旨を警告表示するようにしている。これにより、装着された拡張カードが使用できないことをユーザに通知することができ、電子機器の故障を未然に防止することができるようになる。この場合、警告表示後は表示手段の表示画面を使用状態を示す画面に移行できないようにしたので、ユーザは拡張カードを取り外さざるを得ないようになる。また、拡張カードの消費電力値が電力供給能力を超過した場合に、拡張カードを省電力モードに移行させるようにすると、機能は限定されるものの拡張カードを使用して機能を拡張することができる。さらに、拡張カードを装着できるスロットが複数備えられている場合は、警告表示する際にスロットから抜き去ることにより電力供給能力以内となる拡張カードに、その旨を示す注意表示を行うようにしている。これにより、注意表示された拡張カードを抜き去ることにより、電子機器の故障を未然に防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子機器の実施の形態にかかるハードディスクレコーダの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の電子機器の実施の形態にかかるハードディスクレコーダにおける表示器に表示される警告表示の態様を示す図である。
【図3】 本発明の電子機器の実施の形態にかかるハードディスクレコーダにおけるカードパワーテーブルの一例を示す図である。
【図4】 本発明の電子機器の実施の形態にかかるハードディスクレコーダが電源投入時に実行する処理のフローチャートである。
【図5】 本発明の電子機器の実施の形態にかかるハードディスクレコーダが電源投入時に実行する処理の他のフローチャートである。
【図6】 本発明の電子機器の実施の形態にかかるハードディスクレコーダにおける拡張カードの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ハードディスクレコーダ、10 CPU、11 メモリシステム、12 電源部、13 コントロールパネル、14 液晶表示器、15 第1スロット、16 第2スロット、17 バス、20 拡張カード、21 拡張カード、31 スロットインタフェース、32 電源制御部、33 CPU、34 メモリ、35 機能ブロック
Claims (3)
- 機能を拡張するための拡張カードが装着可能なスロットを備える電子機器であって、
前記スロットに装着された拡張カードの識別情報を読み取る読取手段と、
拡張カードの消費電力を前記識別情報から参照可能とされると共に、前記拡張カードが省電力モードを有している場合は前記識別情報から省電力モードの消費電力も参照可能とされるカードパワーテーブルと、
該読取手段により読み取られた識別情報に基づいて、前記カードパワーテーブルを参照することにより前記拡張カードの消費電力を検出する検出手段と、
該検出手段により検出された消費電力値が、内蔵する電源手段の電力供給能力を超えるか否かを判定する判定手段と、
該判定手段により、内蔵する電源手段の電力供給能力を超えると判断された際に、表示手段にその旨を警告表示する表示手段と、
前記拡張カードが省電力モードを有している場合に、当該拡張カードを省電力モードに移行可能な移行手段とを備え、
前記判定手段が内蔵する電源手段の電力供給能力を超えると判断した場合は、前記検出手段が省電力モードを有している拡張カードの識別情報に基づいて、前記カードパワーテーブルを参照することにより当該拡張カードを省電力モードに移行した際の消費電力値を検出し、検出された消費電力値が内蔵する前記電源手段の電力供給能力を超えないと前記判定手段が判断した際に、前記移行手段が当該拡張カードを省電力モードに移行させるようにしたことを特徴とする電子機器。 - 前記移行手段は、ユーザが当該移行を承認した場合に限って、前記拡張カードを省電力モードに移行させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 前記スロットが複数設けられており、前記判定手段は、複数のスロットに装着された前記拡張カードの総消費電力値が内蔵する電源手段の電力供給能力を超えるか否かを判定するようにされており、該判定手段により、内蔵する電源手段の電力供給能力を超えると判断された際に、前記警告表示において、前記スロットから抜き去ることにより前記電源手段の電力供給能力以内となる前記拡張カードを示す注意表示がなされるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
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