JP3575355B2 - Rgb信号入力切替装置および消費電力低減方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータのディスプレイ等の表示装置の消費電力低減技術に係り、特にディスプレイを利用していないパーソナルコンピュータを省電力モードに移行させ消費電力の低減を図るとともに、省電力モードと動作モードとの間のモード移行を使用者に意識させることなく自動処理できるRGB信号入力切替装置および消費電力低減方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータの利用が本格化する状況にある。パーソナルコンピュータ(PC)等の電子機器は、普通、キーボードやマウスによって各種の制御用の入力操作が行えるとともに、コンピュータ処理結果等としての映像信号を出力するよう構成されているものである。勿論、映像信号を画像として映し出す映像表示機器が必要であるが、複数台のPCを使用した稼働システムを構築する際は、1台の映像表示機器を共用する場合がある。
【0003】
すなわち、複数台のPCの中の任意の1台のPCの映像信号だけが映像表示機器に選択的に切り換え導入されるようPCと映像表示機器の間における電気的な接続の切り換えをおこなうスイッチ(接続切換手段)を備えた映像信号切換装置を、複数台のPCと1台の映像表示機器の間に配備する。映像表示機器の画面には、映像信号切換装置のスイッチの選択に係るPCからの映像信号による画像だけが表示されることになる。他のPCからの映像信号による画像の表示に変えたければ、映像信号切換装置のスイッチを操作して、PCと映像表示機器の間の電気的な接続を切り換えるようにする。このように、1台の映像表示機器を複数台のPCで共用すれば、各PC1台ごとに映像表示機器を1台ずつ置く場合に比べて、機器設置面積や機器購入費用を節約することができる。
【0004】
しかしながら、上記のように、1台の映像表示機器を複数台のPCで共用する場合、共用の映像表示機器と接続中のPC以外のPCにおいて、しばしば不適当な入力操作がなされるという問題がある。映像表示機器に表示中の画面を、映像表示機器と実際に接続されていない他のPCのものと誤解し、画面とは関係のない他のPCにおいて、映像表示機器に表示中の画面に従って不適当な入力操作を行ってしまうことがある。
【0005】
不適当な入力操作の具体例としては、映像表示機器と実際に接続中のPCでは、必要な処理が終了して映像表示機器の画面に「終了キーを押してください」という指示表示が映し出されている一方、映像表示機器の画面とは関係のない他のPCでは必要な演算が実行されている最中であるという場合、操作者が表示中の画面を演算実行中の他のPCの画面であると錯覚し、画面の指示通りに終了キーを間違って押してしまうという入力操作が挙げられる。勿論、不適当な入力操作が行われた他のPCでは実行中の演算が途中で中断され、処理結果が得られないという困った事態が発生するという問題点があった。
【0006】
このような問題点を解決することを目的とする従来技術としては、例えば、特開平10−63382号公報に記載のものがある。すなわち、特開平10−63382号公報に記載の従来技術は、複数台の電子機器で1台の映像表示機器を共用する際、映像表示機器と接続中の電子機器以外の電子機器に対して、不適当な入力操作がなされることを阻止することを目的とするものであって、制御用の入力操作が行えるとともに映像信号が出力されるよう構成された複数台の電子機器と1台の映像表示機器との間に配備される装置であって、複数台の電子機器の中の任意の1台の電子機器の映像信号だけが映像表示機器に選択的に切り換え導入されるよう各電子機器と映像表示機器の間における電気的な接続の切り換えをおこなう接続切換手段を備えた映像信号切換装置において、接続切換手段による電子機器と映像表示機器の間の接続の切り換えと連動して、映像表示機器に接続されなかった他の電子機器に対しては、その入力操作を無効にするロック信号を出力するロック信号出力手段を備えた映像信号切換装置である。
【0007】
このような映像信号切換装置によれば、1台の映像表示機器を複数台の電子機器の間で共用する場合、ロック信号出力手段により、映像表示機器に接続されなかった他の電子機器に対し、その入力操作を無効にするロック信号が連動して与えられる結果、映像表示機器に接続されなかった他の電子機器は、入力操作が実質的に禁止された状態となるので、映像表示機器と接続中の電子機器以外の電子機器に対し不適当な入力操作がなされることを確実に阻止することができるといった効果が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の映像信号切換装置をRGB信号入力切替装置として用いて複数のPCの表示を1台のディスプレイで共用させるシステムを想定した場合、使用中でないPCは省電力モードにならず、電力を無駄に消費するという問題点があった。
【0009】
このような問題点を解決することを目的とする従来技術も提案されてはいるが、これらの従来技術の多くは各PCが有する省電力に関する機能を利用しているにすぎないため、使用者が各PC上で省電力に関するタイマーを予め設定しておく必要があり、手間がかかるという問題点があった。また、同様に省電力モードからの復帰に関しても、PCの電源ボタンを押したり、マウスやキーボードを操作したり、タイマーの設定を行うなどの特別な操作がが必要であるという問題点があった。
【0010】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ディスプレイを利用していないPCを省電力モードに移行させ消費電力の低減を図るとともに、省電力モードと動作モードとの間のモード移行を使用者に意識させることなく自動処理できるRGB信号入力切替装置および消費電力低減方法を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明の要旨は、ディスプレイにビデオ信号を出力する第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータからのビデオ出力を切り替えることにより1台の前記ディスプレイで表示させるRGB信号入力切替装置であって、前記ディスプレイと前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータとを切り離し前記ディスプレイと前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータとを接続するように切り替える切替信号を出力する切替スイッチと、前記切替信号に応じて、前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードへの移行信号であるスリープ信号を送信する制御デバイスとを含むことを特徴とするRGB信号入力切替装置に存する。
また、請求項2に記載の発明の要旨は、前記制御デバイスは、前記切替信号に応じて切り替えられた前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードからの復帰信号であるウェイク信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のRGB信号入力切替装置に存する。
また、請求項3に記載の発明の要旨は、前記制御デバイスは、前記切替スイッチからの前記切替信号をいったん保持できるレジスタを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のRGB信号入力切替装置に存する。
また、請求項4に記載の発明の要旨は、前記第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータに備えられたビデオ・コントローラは、前記制御デバイスからのスリープ要因を保持できるレジスタを備えた制御デバイスを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のRGB信号入力切替装置に存する。
また、請求項5に記載の発明の要旨は、ディスプレイにビデオ信号を出力する第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータからのビデオ出力を1台の前記ディスプレイで表示させる際の消費電力低減方法であって、前記ディスプレイと前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータとを切り離し前記ディスプレイと前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータとを接続するように切り替える切替信号を出力する切替スイッチ工程と、前記切替信号に応じて、前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードへの移行信号であるスリープ信号を送信する省電力管理工程とを含むことを特徴とする消費電力低減方法に存する。
また、請求項6に記載の発明の要旨は、前記省電力管理工程において、前記切替信号に応じて切り替えられた前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードからの復帰信号であるウェイク信号を送信することを特徴とする請求項5に記載の消費電力低減方法に存する。
また、請求項7に記載の発明の要旨は、前記省電力管理工程は、前記切替スイッチ工程からの前記切替信号をいったん保持する切替信号保持工程を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の消費電力低減方法に存する。
また、請求項8に記載の発明の要旨は、前記第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータに備えられたビデオ・コントローラは、パーソナルコンピュータ外部の前記省電力管理工程からのスリープ要因を保持するスリープ要因保持工程を実行することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の消費電力低減方法に存する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の特徴は、複数のパーソナルコンピュータ(PC)のビデオ出力をRGB信号入力切替装置を用いて1台のディスプレイで表示させるシステムに対して、RGB信号入力切替装置にI2C(Inter−Integrated Circuit:インター・インテグレーテッド・サーキット)デバイスを搭載し、ディスプレイを利用していないPCをRGB信号入力切替装置とビデオ・コントローラ間のI2Cインターフェースを用いてI2CデバイスからPCへスリープ信号(省電力モードへの移行信号)を送信して省電力モードに移行させることにより消費電力を低減する点にある。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るRGB信号入力切替装置20の構成を説明するための機能ブロック図である。以下、図1ではRGB信号入力切替装置20と接続されているACPI準拠PC30,31,32は3台であるが、特に数の規定はない。また、ACPI準拠PC30,31,32とは、米国インテル社や米国マイクロソフト社、株式会社 東芝等で実用化されているアドバンスト・コンフィグレーション・パワー・インタフェース・スペシフィケーション(Advanced Configuration and Power Interface Specification)で規定されている仕様を満たすパーソナルコンピュータ(PC)であり、ディスプレイ10に画面を表示させるために、内部にビデオ・コントローラ40,41,42を有する。
【0014】
本発明のRGB信号入力切替装置20は、制御信号65を介してセレクタ70を制御し、I2Cインタフェースを使ってビデオ信号63上にスリープ(sleep:省電力モードへの移行)信号やウェイク(wake:省電力モードからの復帰)信号を送ることができるI2Cデバイス53と、切替信号66を生成・出力する切替スイッチ80と、制御信号65に応じてACPI準拠PC30,31,32のいずれかにビデオ信号63を選択的に供給するセレクタ70を備えている。
【0015】
ディスプレイ10にビデオ信号64を供給するI2Cデバイス53は、切替スイッチ80からの切替信号66をいったん保持できるレジスタ93を備えている。ビデオ・コントローラ40上のI2Cデバイス50はI2Cデバイス53からのスリープ要因を保持できるレジスタ90を備え、ビデオ・コントローラ41上のI2Cデバイス51はI2Cデバイス53からのスリープ要因を保持できるレジスタ91を備え、ビデオ・コントローラ42上のI2Cデバイス52はI2Cデバイス53からのスリープ要因を保持できるレジスタ92を備えている。
【0016】
次に図1を参照してRGB信号入力切替装置20の動作について説明する。以下の説明では、ACPI準拠PC30は動作モードで、ACPI準拠PC31,32は省電力モードであると想定する。図1を参照すると、本実施の形態では、まず、ACPI準拠PC30が選択されている状態でRGB信号入力切替装置20上の切替スイッチ80が押されACPI準拠PC31が選択されると、I2Cデバイス53が現在RGB信号が選択されているビデオ信号60上にスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を送信する。
【0017】
このスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を受信したビデオ・コントローラ40上のI2Cデバイス50はACPI準拠PC30を省電力モードに移行させる。これと同期して、セレクタ70はI2Cデバイス53の指示によりRGBの信号入力をACPI準拠PC31に切り替える。このとき、I2Cデバイス53は次にRGB信号が有効になるACPI準拠PC31に接続されているビデオ信号61にウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を送信する。ウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を受信したビデオ・コントローラ41上のI2Cデバイス51はACPI準拠PC31をウェイク(復帰)させる。なお、図1中で符号62はビデオ・コントローラ42上のI2Cデバイス52に向けたビデオ信号を示している。
【0018】
以上説明したように第1の実施の形態のRGB信号入力切替装置20によれば、ディスプレイ10を利用しなくなるACPI準拠PC30をRGB信号入力切替装置20によって省電力モードに移行させることができ、消費電力の削減という効果が得られる。
【0019】
図2はACPI準拠PC30,31,32の内部の詳細構成を説明するための機能ブロック図である。図2を参照すると、本実施の形態のACPI準拠PC30,31,32は、PCIバス100と、PCIバス100を制御するPCIバスコントローラ200を備えている。
【0020】
ビデオ・コントローラ47は、PCIバス100に割り込み信号101やPME信号102をアサートする機能を有する。PCIバス100に割り込み信号101がアサートされると、PCIバスコントローラ200は割り込みコントローラ300に割り込み信号201を出力する。
【0021】
この割り込み信号201を受信した割り込みコントローラ300は、オペレーティングシステム(OS)500に割り込み信号301を通知する。また、PCIバス100にPME信号102がアサートされるとPCIバスコントローラ200は、ACPIコントローラ400にPME信号202を出力する。ここで、ビデオ・コントローラ47を制御するドライバは、ビデオ・コントローラ47からの割り込み信号101の要因を、I2Cデバイス57のレジスタ97を参照しスリープ要因だと判断して、オペレーティングシステム500にスリープ要求(省電力モードへの移行要求)を出す機能を有する。
【0022】
ACPI準拠PC30,31,32は、図2のPCIバス100のPME信号102によりシステムをウェイク(復帰)させる機能を有する。ACPI準拠PC30,31,32上で動作しているオペレーティングシステム500はACPIの機能を有する。
【0023】
RGB信号入力切替装置20とは、ビデオ信号60,61,62で接続されているACPI準拠PC30,31,32のビデオ・コントローラ40,41,42のビデオ出力をセレクタ70によって切り替え、ビデオ信号64にそのビデオ出力を送信してディスプレイ10に表示させるものである。
【0024】
使用者が切替スイッチ80を押してACPI準拠PC31を選択すると、その情報は切替信号66によってI2Cデバイス53に通知され、I2Cデバイス53がセレクタ70によって現在接続されているACPI準拠PC30内部のビデオ・コントローラ40上のI2Cデバイス50にスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を送信する。
【0025】
スリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を受信したI2Cデバイス50は、PCIバス100に割り込み信号101を送信して、ACPI準拠PC30,31,32をスリープ(省電力モードへ移行)させる要求をオペレーティングシステム500に送信する。
【0026】
また、I2Cデバイス53はセレクタ70を切り替え、次に接続されるACPI準拠PC31内部のビデオ・コントローラ41上のI2Cデバイス51にウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を送信する。
【0027】
ウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を受信したI2Cデバイス51は、PCIバス100にPME信号102を送信してACPI準拠PC31をウェイク(復帰)させる。
【0028】
PCIバス100にPME信号102がアサートされることによりACPI準拠PC30,31,32のシステムがウェイクする構成や、PCIバス100の割り込み信号101がアサートされた後にそのドライバがオペレーティングシステム500をスリープ(省電力モードへ移行)させる構成は、PCIローカル・バス・スペシフィケーションのPCIスペシャル・インタレスト・グループ(PCI Local Bus Specification,PCI Special Interest Group)およびアドバンスト・コンフィグレーション・アンド・パワー・インタフェース・スペシフィケーション(Advanced Configuration and Power Interface
Specification)に詳細が記載されている。
【0029】
次に図3〜図5を参照して消費電力低減方法(RGB信号入力切替装置20の動作)について説明する。まず、ACPI準拠PC30からACPI準拠PC31へディスプレイ10の表示を切り替える動作について図3のフローチャートを用いて説明する。以下の説明では、ACPI準拠PC30は動作モードで、ACPI準拠PC31,32は省電力モードであると想定する。
【0030】
図3を参照すると、本実施の形態の表示切替動作では、まず、使用者がRGB信号入力切替装置20上の切替スイッチ80を押すことにより、切替信号66がI2Cデバイス53に通知される(ステップA1)。
【0031】
このとき、切替信号66が来たときにすぐに切り替えるのではなく、いったんI2Cデバイス53がその情報をレジスタ93に保持する(ステップA2)。
【0032】
これに応じてI2Cデバイス53は、現在RGB信号が選択されているビデオ信号60上にスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を出力する(ステップA3)。
【0033】
その後、I2Cデバイス53は制御信号65を使ってセレクタ70に対し、RGB信号入力の切替命令を出力する(ステップA4)。
【0034】
RGB信号入力の切替命令を受信したセレクタ70は、入力をACPI準拠PC31へ切り替える(ステップA5)。
【0035】
最後に、I2Cデバイス53は今度RGB信号が有効になるACPI準拠PC31に接続されているビデオ信号61上にウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を出力する(ステップA6)。
【0036】
これら一連の動作により、今まで利用していたACPI準拠PC30を省電力モードに移行させ、次に利用するAPCI準拠PC31を省電力モードから復帰させ、そのビデオ信号61をディスプレイ10に表示させることができる。
【0037】
次に本実施の形態の消費電力低減方法で実行されるスリープ動作を説明する。図4は本発明の第1の実施の形態に係る消費電力低減方法のスリープ動作を説明するためのフローチャートである。図4を参照すると、ビデオ・コントローラ47上のI2Cデバイス57は、I2Cデバイス53との間のI2Cインターフェースを用い、ビデオ信号67を介してスリープ要求(省電力モードへの移行要求)を受け取る(ステップB1)。
【0038】
スリープ要求(省電力モードへの移行要求)を受信したI2Cデバイス57は、レジスタ97にスリープ要因を保持する(ステップB2)。
【0039】
その後、I2Cデバイス57はスリープ要求(省電力モードへの移行要求)をオペレーティングシステム500に伝えるためビデオ・コントローラ47を介してPCIバス100に割り込み信号101を出力する(ステップB3)。
【0040】
割り込み信号101を受信したPCIバスコントローラ200は、割り込みコントローラ300に割り込み信号201を通知する(ステップB4)。
【0041】
割り込み信号301を受信した割り込みコントローラ300は、割り込み信号301をオペレーティングシステム500に通知する(ステップB5)。
【0042】
オペレーティングシステム500は割り込み信号301を受け取り、その割り込みがビデオ・コントローラ47からの割り込みと判断するとビデオ・コントローラ47のドライバに割り込みを通知する(ステップB6)。
【0043】
ビデオ・コントローラ47のドライバは、その割り込み要因がI2Cデバイス57のレジスタ97からのスリープ要求(省電力モードへの移行要求)と判断すると、レジスタ97の値をクリアし、オペレーティングシステム500に対してスリープ要求(省電力モードへの移行要求)を出力する(ステップB7)。
【0044】
オペレーティングシステム500はスリープ要求(省電力モードへの移行要求)に従って、ACPI準拠PC30をスリープ(省電力モードへ移行)させる(ステップB8)。
【0045】
次に図5を参照して本実施の形態の消費電力低減方法で実行されるウェイク動作を説明する。図5は本発明の第1の実施の形態に係る消費電力低減方法のウェイク動作を説明するためのフローチャートである。
【0046】
図5を参照すると、ビデオ・コントローラ47上のI2Cデバイス57は、I2Cデバイス53との間のI2Cインターフェースを用い、ビデオ信号67を介して起動要求(ウェイク要求)を受け取る(ステップC1)。
【0047】
I2Cデバイス57は、起動要求(ウェイク要求)をオペレーティングシステム500に伝えるため、ビデオ・コントローラ47を介してPCIバス100にPME信号102を出力する(ステップC2)。
【0048】
PCIバス100にPME信号102がアサートされるとPCIバスコントローラ200は、ACPIコントローラ400にPME信号202を出力する(ステップC3)。
【0049】
ACPIコントローラ400はPME信号202をウェイクイベントと判断し、システムをウェイク(復帰)させる(ステップC4)。
【0050】
ACPIコントローラ400がウェイクイベントを受け取ってACPI準拠PC30,31,32をウェイク(復帰)させる動作に関しては、アドバンスト・コンフィグレーション・パワー・インタフェース・スペシフィケーション(Advanced Configuration and Power Interface:ACPI)に記載されている通常の技術を用いている。
【0051】
以上説明したように本実施の形態によれば以下に掲げる効果を奏する。まず第1の効果は、ディスプレイ10を利用しないACPI準拠PC30,31,32の消費電力を低減できることである。その理由は、RGB信号入力切替装置20にI2Cデバイス53を搭載することで、使用者からのRGB信号の切替要求があったときディスプレイ10の表示切替はもちろん使用していたACPI準拠PC30,31,32へスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を送信して省電力モードへ移行させることができるからである。
【0052】
また第2の効果は、切替スイッチ80を押すだけでPCを省電力モードへ移行できることである。その理由は、使用者が切替スイッチ80を押したときに、動作中のACPI準拠PC30,31,32に対してI2Cデバイス53がスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を送信することで、今まで使用していた装置は自動的に省電力モードに移行するからである。
【0053】
そして第3の効果は、切替スイッチ80を押すだけでPCを省電力モードから復帰できることである。その理由は、RGB信号入力切替装置20上に搭載されたI2Cデバイス53が省電力モードにあるACPI準拠PC30,31,32に対してウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を送信することで、システムを省電力モードから復帰させることができるからである。
【0054】
(第2の実施の形態)
次に、図面に基づき本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態は、その基本的構成は図1に示した第1の実施の形態を同様であるが、ビデオ・コントローラ40,41,42上のI2Cデバイス50,51,52がスリープ信号(省電力モードへの移行信号)やウェイク信号を受信した後の処理に関して図2に示される割り込み信号101やPME信号102を利用しない点に特徴を有している。第2の実施の形態の特徴的な動作を図6に示す。
【0055】
図6において、ディスプレイ10(不図示)にビデオ信号68を供給するビデオ・コントローラ48上のI2Cデバイス58はスリープ要求を受信した際に、ACPIコントローラ450にスリープイベント451を専用線を介して直接送信する。また、起動要求(ウェイク要求)を受信した際に、ACPIコントローラ450にウェイクイベント452を専用線を介して直接送信する。
【0056】
イベントを受信したACPIコントローラ450はスリープイベント451に従ってACPI準拠PC30,31,32をスリープさせ、ウェイクイベント452に従ってACPI準拠PC30,31,32をウェイクさせる。
【0057】
第2の実施の形態では、ACPI準拠PC30,31,32のハードウェア内のACPIコントローラ450に、ビデオ・コントローラ40,41,42からのスリープイベント451、ウェイクイベント452を追加している。しかしその一方で、第1の実施の形態とは違い、ビデオ・コントローラ40,41,42上のI2Cデバイス50,51,52はスリープ要因を保持するためのレジスタ90,91,92が不要となり、また、ビデオ・コントローラ40,41,42のドライバからオペレーティングシステム500にスリープ要求を出すという機能が不要となるといったメリットも備えている。
【0058】
なお、本実施の形態で用いるイベントの追加およびスリープ動作、ウェイク動作に関しては、アドバンスト・コンフィグレーション・パワー・インタフェース・スペシフィケーション(Advanced Configuration and Power Interface:ACPI)に記載されている通常の技術を用いている。
【0059】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。また、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【0060】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、以下に掲げる効果を奏する。まず第1の効果は、ディスプレイを利用しないACPI準拠パーソナルコンピュータの消費電力を低減できることである。その理由は、RGB信号入力切替装置にI2Cデバイスを搭載することで、使用者からのRGB信号の切替要求があったときディスプレイの表示切替はもちろん使用していたACPI準拠パーソナルコンピュータへスリープ信号(省電力モードへの移行信号)を送信して省電力モードへ移行させることができるからである。
【0061】
また第2の効果は、切替スイッチを押すだけでパーソナルコンピュータを省電力モードへ移行できることである。その理由は、使用者が切替スイッチを押したときに、動作中のACPI準拠パーソナルコンピュータに対してI2Cデバイスがスリープ信号(省電力モードへの移行信号)を送信することで、今まで使用していた装置は自動的に省電力モードに移行するからである。
【0062】
そして第3の効果は、切替スイッチを押すだけでパーソナルコンピュータを省電力モードから復帰できることである。その理由は、RGB信号入力切替装置上に搭載されたI2Cデバイスが省電力モードにあるACPI準拠パーソナルコンピュータに対してウェイク信号を送信することで、システムを省電力モードから復帰させることができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るRGB信号入力切替装置の構成を説明するための機能ブロック図である。
【図2】ACPI準拠PCの内部の詳細構成を説明するための機能ブロック図である。
【図3】ディスプレイの表示をACPI準拠PC間で切り替える動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る消費電力低減方法のスリープ動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る消費電力低減方法のウェイク動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るRGB信号入力切替装置の構成を説明するための機能ブロック図である。
【符号の説明】
10…ディスプレイ
20…RGB信号入力切替装置
30,31,32…ACPI準拠パーソナルコンピュータ(PC)
40,41,42,47,48…ビデオ・コントローラ
50,51,52,53,57,58…I2Cデバイス
60,61,62,63,64,67,68…ビデオ信号
65…制御信号
66…切替信号
70…セレクタ
80…切替スイッチ
90,91,92,93,97…レジスタ
100…PCIバス
101,201,301…割り込み信号
102,202…PME信号
200…PCIバスコントローラ
300…割り込みコントローラ
400,450…ACPIコントローラ
451…スリープイベント
452…ウェイクイベント
500…オペレーティングシステム
601…スリープ信号(省電力モードへの移行信号)
602…ウェイク信号(省電力モードからの復帰信号)
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータのディスプレイ等の表示装置の消費電力低減技術に係り、特にディスプレイを利用していないパーソナルコンピュータを省電力モードに移行させ消費電力の低減を図るとともに、省電力モードと動作モードとの間のモード移行を使用者に意識させることなく自動処理できるRGB信号入力切替装置および消費電力低減方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータの利用が本格化する状況にある。パーソナルコンピュータ(PC)等の電子機器は、普通、キーボードやマウスによって各種の制御用の入力操作が行えるとともに、コンピュータ処理結果等としての映像信号を出力するよう構成されているものである。勿論、映像信号を画像として映し出す映像表示機器が必要であるが、複数台のPCを使用した稼働システムを構築する際は、1台の映像表示機器を共用する場合がある。
【0003】
すなわち、複数台のPCの中の任意の1台のPCの映像信号だけが映像表示機器に選択的に切り換え導入されるようPCと映像表示機器の間における電気的な接続の切り換えをおこなうスイッチ(接続切換手段)を備えた映像信号切換装置を、複数台のPCと1台の映像表示機器の間に配備する。映像表示機器の画面には、映像信号切換装置のスイッチの選択に係るPCからの映像信号による画像だけが表示されることになる。他のPCからの映像信号による画像の表示に変えたければ、映像信号切換装置のスイッチを操作して、PCと映像表示機器の間の電気的な接続を切り換えるようにする。このように、1台の映像表示機器を複数台のPCで共用すれば、各PC1台ごとに映像表示機器を1台ずつ置く場合に比べて、機器設置面積や機器購入費用を節約することができる。
【0004】
しかしながら、上記のように、1台の映像表示機器を複数台のPCで共用する場合、共用の映像表示機器と接続中のPC以外のPCにおいて、しばしば不適当な入力操作がなされるという問題がある。映像表示機器に表示中の画面を、映像表示機器と実際に接続されていない他のPCのものと誤解し、画面とは関係のない他のPCにおいて、映像表示機器に表示中の画面に従って不適当な入力操作を行ってしまうことがある。
【0005】
不適当な入力操作の具体例としては、映像表示機器と実際に接続中のPCでは、必要な処理が終了して映像表示機器の画面に「終了キーを押してください」という指示表示が映し出されている一方、映像表示機器の画面とは関係のない他のPCでは必要な演算が実行されている最中であるという場合、操作者が表示中の画面を演算実行中の他のPCの画面であると錯覚し、画面の指示通りに終了キーを間違って押してしまうという入力操作が挙げられる。勿論、不適当な入力操作が行われた他のPCでは実行中の演算が途中で中断され、処理結果が得られないという困った事態が発生するという問題点があった。
【0006】
このような問題点を解決することを目的とする従来技術としては、例えば、特開平10−63382号公報に記載のものがある。すなわち、特開平10−63382号公報に記載の従来技術は、複数台の電子機器で1台の映像表示機器を共用する際、映像表示機器と接続中の電子機器以外の電子機器に対して、不適当な入力操作がなされることを阻止することを目的とするものであって、制御用の入力操作が行えるとともに映像信号が出力されるよう構成された複数台の電子機器と1台の映像表示機器との間に配備される装置であって、複数台の電子機器の中の任意の1台の電子機器の映像信号だけが映像表示機器に選択的に切り換え導入されるよう各電子機器と映像表示機器の間における電気的な接続の切り換えをおこなう接続切換手段を備えた映像信号切換装置において、接続切換手段による電子機器と映像表示機器の間の接続の切り換えと連動して、映像表示機器に接続されなかった他の電子機器に対しては、その入力操作を無効にするロック信号を出力するロック信号出力手段を備えた映像信号切換装置である。
【0007】
このような映像信号切換装置によれば、1台の映像表示機器を複数台の電子機器の間で共用する場合、ロック信号出力手段により、映像表示機器に接続されなかった他の電子機器に対し、その入力操作を無効にするロック信号が連動して与えられる結果、映像表示機器に接続されなかった他の電子機器は、入力操作が実質的に禁止された状態となるので、映像表示機器と接続中の電子機器以外の電子機器に対し不適当な入力操作がなされることを確実に阻止することができるといった効果が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の映像信号切換装置をRGB信号入力切替装置として用いて複数のPCの表示を1台のディスプレイで共用させるシステムを想定した場合、使用中でないPCは省電力モードにならず、電力を無駄に消費するという問題点があった。
【0009】
このような問題点を解決することを目的とする従来技術も提案されてはいるが、これらの従来技術の多くは各PCが有する省電力に関する機能を利用しているにすぎないため、使用者が各PC上で省電力に関するタイマーを予め設定しておく必要があり、手間がかかるという問題点があった。また、同様に省電力モードからの復帰に関しても、PCの電源ボタンを押したり、マウスやキーボードを操作したり、タイマーの設定を行うなどの特別な操作がが必要であるという問題点があった。
【0010】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ディスプレイを利用していないPCを省電力モードに移行させ消費電力の低減を図るとともに、省電力モードと動作モードとの間のモード移行を使用者に意識させることなく自動処理できるRGB信号入力切替装置および消費電力低減方法を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明の要旨は、ディスプレイにビデオ信号を出力する第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータからのビデオ出力を切り替えることにより1台の前記ディスプレイで表示させるRGB信号入力切替装置であって、前記ディスプレイと前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータとを切り離し前記ディスプレイと前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータとを接続するように切り替える切替信号を出力する切替スイッチと、前記切替信号に応じて、前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードへの移行信号であるスリープ信号を送信する制御デバイスとを含むことを特徴とするRGB信号入力切替装置に存する。
また、請求項2に記載の発明の要旨は、前記制御デバイスは、前記切替信号に応じて切り替えられた前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードからの復帰信号であるウェイク信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のRGB信号入力切替装置に存する。
また、請求項3に記載の発明の要旨は、前記制御デバイスは、前記切替スイッチからの前記切替信号をいったん保持できるレジスタを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のRGB信号入力切替装置に存する。
また、請求項4に記載の発明の要旨は、前記第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータに備えられたビデオ・コントローラは、前記制御デバイスからのスリープ要因を保持できるレジスタを備えた制御デバイスを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のRGB信号入力切替装置に存する。
また、請求項5に記載の発明の要旨は、ディスプレイにビデオ信号を出力する第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータからのビデオ出力を1台の前記ディスプレイで表示させる際の消費電力低減方法であって、前記ディスプレイと前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータとを切り離し前記ディスプレイと前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータとを接続するように切り替える切替信号を出力する切替スイッチ工程と、前記切替信号に応じて、前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードへの移行信号であるスリープ信号を送信する省電力管理工程とを含むことを特徴とする消費電力低減方法に存する。
また、請求項6に記載の発明の要旨は、前記省電力管理工程において、前記切替信号に応じて切り替えられた前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードからの復帰信号であるウェイク信号を送信することを特徴とする請求項5に記載の消費電力低減方法に存する。
また、請求項7に記載の発明の要旨は、前記省電力管理工程は、前記切替スイッチ工程からの前記切替信号をいったん保持する切替信号保持工程を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の消費電力低減方法に存する。
また、請求項8に記載の発明の要旨は、前記第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータに備えられたビデオ・コントローラは、パーソナルコンピュータ外部の前記省電力管理工程からのスリープ要因を保持するスリープ要因保持工程を実行することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の消費電力低減方法に存する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の特徴は、複数のパーソナルコンピュータ(PC)のビデオ出力をRGB信号入力切替装置を用いて1台のディスプレイで表示させるシステムに対して、RGB信号入力切替装置にI2C(Inter−Integrated Circuit:インター・インテグレーテッド・サーキット)デバイスを搭載し、ディスプレイを利用していないPCをRGB信号入力切替装置とビデオ・コントローラ間のI2Cインターフェースを用いてI2CデバイスからPCへスリープ信号(省電力モードへの移行信号)を送信して省電力モードに移行させることにより消費電力を低減する点にある。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るRGB信号入力切替装置20の構成を説明するための機能ブロック図である。以下、図1ではRGB信号入力切替装置20と接続されているACPI準拠PC30,31,32は3台であるが、特に数の規定はない。また、ACPI準拠PC30,31,32とは、米国インテル社や米国マイクロソフト社、株式会社 東芝等で実用化されているアドバンスト・コンフィグレーション・パワー・インタフェース・スペシフィケーション(Advanced Configuration and Power Interface Specification)で規定されている仕様を満たすパーソナルコンピュータ(PC)であり、ディスプレイ10に画面を表示させるために、内部にビデオ・コントローラ40,41,42を有する。
【0014】
本発明のRGB信号入力切替装置20は、制御信号65を介してセレクタ70を制御し、I2Cインタフェースを使ってビデオ信号63上にスリープ(sleep:省電力モードへの移行)信号やウェイク(wake:省電力モードからの復帰)信号を送ることができるI2Cデバイス53と、切替信号66を生成・出力する切替スイッチ80と、制御信号65に応じてACPI準拠PC30,31,32のいずれかにビデオ信号63を選択的に供給するセレクタ70を備えている。
【0015】
ディスプレイ10にビデオ信号64を供給するI2Cデバイス53は、切替スイッチ80からの切替信号66をいったん保持できるレジスタ93を備えている。ビデオ・コントローラ40上のI2Cデバイス50はI2Cデバイス53からのスリープ要因を保持できるレジスタ90を備え、ビデオ・コントローラ41上のI2Cデバイス51はI2Cデバイス53からのスリープ要因を保持できるレジスタ91を備え、ビデオ・コントローラ42上のI2Cデバイス52はI2Cデバイス53からのスリープ要因を保持できるレジスタ92を備えている。
【0016】
次に図1を参照してRGB信号入力切替装置20の動作について説明する。以下の説明では、ACPI準拠PC30は動作モードで、ACPI準拠PC31,32は省電力モードであると想定する。図1を参照すると、本実施の形態では、まず、ACPI準拠PC30が選択されている状態でRGB信号入力切替装置20上の切替スイッチ80が押されACPI準拠PC31が選択されると、I2Cデバイス53が現在RGB信号が選択されているビデオ信号60上にスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を送信する。
【0017】
このスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を受信したビデオ・コントローラ40上のI2Cデバイス50はACPI準拠PC30を省電力モードに移行させる。これと同期して、セレクタ70はI2Cデバイス53の指示によりRGBの信号入力をACPI準拠PC31に切り替える。このとき、I2Cデバイス53は次にRGB信号が有効になるACPI準拠PC31に接続されているビデオ信号61にウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を送信する。ウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を受信したビデオ・コントローラ41上のI2Cデバイス51はACPI準拠PC31をウェイク(復帰)させる。なお、図1中で符号62はビデオ・コントローラ42上のI2Cデバイス52に向けたビデオ信号を示している。
【0018】
以上説明したように第1の実施の形態のRGB信号入力切替装置20によれば、ディスプレイ10を利用しなくなるACPI準拠PC30をRGB信号入力切替装置20によって省電力モードに移行させることができ、消費電力の削減という効果が得られる。
【0019】
図2はACPI準拠PC30,31,32の内部の詳細構成を説明するための機能ブロック図である。図2を参照すると、本実施の形態のACPI準拠PC30,31,32は、PCIバス100と、PCIバス100を制御するPCIバスコントローラ200を備えている。
【0020】
ビデオ・コントローラ47は、PCIバス100に割り込み信号101やPME信号102をアサートする機能を有する。PCIバス100に割り込み信号101がアサートされると、PCIバスコントローラ200は割り込みコントローラ300に割り込み信号201を出力する。
【0021】
この割り込み信号201を受信した割り込みコントローラ300は、オペレーティングシステム(OS)500に割り込み信号301を通知する。また、PCIバス100にPME信号102がアサートされるとPCIバスコントローラ200は、ACPIコントローラ400にPME信号202を出力する。ここで、ビデオ・コントローラ47を制御するドライバは、ビデオ・コントローラ47からの割り込み信号101の要因を、I2Cデバイス57のレジスタ97を参照しスリープ要因だと判断して、オペレーティングシステム500にスリープ要求(省電力モードへの移行要求)を出す機能を有する。
【0022】
ACPI準拠PC30,31,32は、図2のPCIバス100のPME信号102によりシステムをウェイク(復帰)させる機能を有する。ACPI準拠PC30,31,32上で動作しているオペレーティングシステム500はACPIの機能を有する。
【0023】
RGB信号入力切替装置20とは、ビデオ信号60,61,62で接続されているACPI準拠PC30,31,32のビデオ・コントローラ40,41,42のビデオ出力をセレクタ70によって切り替え、ビデオ信号64にそのビデオ出力を送信してディスプレイ10に表示させるものである。
【0024】
使用者が切替スイッチ80を押してACPI準拠PC31を選択すると、その情報は切替信号66によってI2Cデバイス53に通知され、I2Cデバイス53がセレクタ70によって現在接続されているACPI準拠PC30内部のビデオ・コントローラ40上のI2Cデバイス50にスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を送信する。
【0025】
スリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を受信したI2Cデバイス50は、PCIバス100に割り込み信号101を送信して、ACPI準拠PC30,31,32をスリープ(省電力モードへ移行)させる要求をオペレーティングシステム500に送信する。
【0026】
また、I2Cデバイス53はセレクタ70を切り替え、次に接続されるACPI準拠PC31内部のビデオ・コントローラ41上のI2Cデバイス51にウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を送信する。
【0027】
ウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を受信したI2Cデバイス51は、PCIバス100にPME信号102を送信してACPI準拠PC31をウェイク(復帰)させる。
【0028】
PCIバス100にPME信号102がアサートされることによりACPI準拠PC30,31,32のシステムがウェイクする構成や、PCIバス100の割り込み信号101がアサートされた後にそのドライバがオペレーティングシステム500をスリープ(省電力モードへ移行)させる構成は、PCIローカル・バス・スペシフィケーションのPCIスペシャル・インタレスト・グループ(PCI Local Bus Specification,PCI Special Interest Group)およびアドバンスト・コンフィグレーション・アンド・パワー・インタフェース・スペシフィケーション(Advanced Configuration and Power Interface
Specification)に詳細が記載されている。
【0029】
次に図3〜図5を参照して消費電力低減方法(RGB信号入力切替装置20の動作)について説明する。まず、ACPI準拠PC30からACPI準拠PC31へディスプレイ10の表示を切り替える動作について図3のフローチャートを用いて説明する。以下の説明では、ACPI準拠PC30は動作モードで、ACPI準拠PC31,32は省電力モードであると想定する。
【0030】
図3を参照すると、本実施の形態の表示切替動作では、まず、使用者がRGB信号入力切替装置20上の切替スイッチ80を押すことにより、切替信号66がI2Cデバイス53に通知される(ステップA1)。
【0031】
このとき、切替信号66が来たときにすぐに切り替えるのではなく、いったんI2Cデバイス53がその情報をレジスタ93に保持する(ステップA2)。
【0032】
これに応じてI2Cデバイス53は、現在RGB信号が選択されているビデオ信号60上にスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を出力する(ステップA3)。
【0033】
その後、I2Cデバイス53は制御信号65を使ってセレクタ70に対し、RGB信号入力の切替命令を出力する(ステップA4)。
【0034】
RGB信号入力の切替命令を受信したセレクタ70は、入力をACPI準拠PC31へ切り替える(ステップA5)。
【0035】
最後に、I2Cデバイス53は今度RGB信号が有効になるACPI準拠PC31に接続されているビデオ信号61上にウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を出力する(ステップA6)。
【0036】
これら一連の動作により、今まで利用していたACPI準拠PC30を省電力モードに移行させ、次に利用するAPCI準拠PC31を省電力モードから復帰させ、そのビデオ信号61をディスプレイ10に表示させることができる。
【0037】
次に本実施の形態の消費電力低減方法で実行されるスリープ動作を説明する。図4は本発明の第1の実施の形態に係る消費電力低減方法のスリープ動作を説明するためのフローチャートである。図4を参照すると、ビデオ・コントローラ47上のI2Cデバイス57は、I2Cデバイス53との間のI2Cインターフェースを用い、ビデオ信号67を介してスリープ要求(省電力モードへの移行要求)を受け取る(ステップB1)。
【0038】
スリープ要求(省電力モードへの移行要求)を受信したI2Cデバイス57は、レジスタ97にスリープ要因を保持する(ステップB2)。
【0039】
その後、I2Cデバイス57はスリープ要求(省電力モードへの移行要求)をオペレーティングシステム500に伝えるためビデオ・コントローラ47を介してPCIバス100に割り込み信号101を出力する(ステップB3)。
【0040】
割り込み信号101を受信したPCIバスコントローラ200は、割り込みコントローラ300に割り込み信号201を通知する(ステップB4)。
【0041】
割り込み信号301を受信した割り込みコントローラ300は、割り込み信号301をオペレーティングシステム500に通知する(ステップB5)。
【0042】
オペレーティングシステム500は割り込み信号301を受け取り、その割り込みがビデオ・コントローラ47からの割り込みと判断するとビデオ・コントローラ47のドライバに割り込みを通知する(ステップB6)。
【0043】
ビデオ・コントローラ47のドライバは、その割り込み要因がI2Cデバイス57のレジスタ97からのスリープ要求(省電力モードへの移行要求)と判断すると、レジスタ97の値をクリアし、オペレーティングシステム500に対してスリープ要求(省電力モードへの移行要求)を出力する(ステップB7)。
【0044】
オペレーティングシステム500はスリープ要求(省電力モードへの移行要求)に従って、ACPI準拠PC30をスリープ(省電力モードへ移行)させる(ステップB8)。
【0045】
次に図5を参照して本実施の形態の消費電力低減方法で実行されるウェイク動作を説明する。図5は本発明の第1の実施の形態に係る消費電力低減方法のウェイク動作を説明するためのフローチャートである。
【0046】
図5を参照すると、ビデオ・コントローラ47上のI2Cデバイス57は、I2Cデバイス53との間のI2Cインターフェースを用い、ビデオ信号67を介して起動要求(ウェイク要求)を受け取る(ステップC1)。
【0047】
I2Cデバイス57は、起動要求(ウェイク要求)をオペレーティングシステム500に伝えるため、ビデオ・コントローラ47を介してPCIバス100にPME信号102を出力する(ステップC2)。
【0048】
PCIバス100にPME信号102がアサートされるとPCIバスコントローラ200は、ACPIコントローラ400にPME信号202を出力する(ステップC3)。
【0049】
ACPIコントローラ400はPME信号202をウェイクイベントと判断し、システムをウェイク(復帰)させる(ステップC4)。
【0050】
ACPIコントローラ400がウェイクイベントを受け取ってACPI準拠PC30,31,32をウェイク(復帰)させる動作に関しては、アドバンスト・コンフィグレーション・パワー・インタフェース・スペシフィケーション(Advanced Configuration and Power Interface:ACPI)に記載されている通常の技術を用いている。
【0051】
以上説明したように本実施の形態によれば以下に掲げる効果を奏する。まず第1の効果は、ディスプレイ10を利用しないACPI準拠PC30,31,32の消費電力を低減できることである。その理由は、RGB信号入力切替装置20にI2Cデバイス53を搭載することで、使用者からのRGB信号の切替要求があったときディスプレイ10の表示切替はもちろん使用していたACPI準拠PC30,31,32へスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を送信して省電力モードへ移行させることができるからである。
【0052】
また第2の効果は、切替スイッチ80を押すだけでPCを省電力モードへ移行できることである。その理由は、使用者が切替スイッチ80を押したときに、動作中のACPI準拠PC30,31,32に対してI2Cデバイス53がスリープ信号601(省電力モードへの移行信号)を送信することで、今まで使用していた装置は自動的に省電力モードに移行するからである。
【0053】
そして第3の効果は、切替スイッチ80を押すだけでPCを省電力モードから復帰できることである。その理由は、RGB信号入力切替装置20上に搭載されたI2Cデバイス53が省電力モードにあるACPI準拠PC30,31,32に対してウェイク信号602(省電力モードからの復帰信号)を送信することで、システムを省電力モードから復帰させることができるからである。
【0054】
(第2の実施の形態)
次に、図面に基づき本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態は、その基本的構成は図1に示した第1の実施の形態を同様であるが、ビデオ・コントローラ40,41,42上のI2Cデバイス50,51,52がスリープ信号(省電力モードへの移行信号)やウェイク信号を受信した後の処理に関して図2に示される割り込み信号101やPME信号102を利用しない点に特徴を有している。第2の実施の形態の特徴的な動作を図6に示す。
【0055】
図6において、ディスプレイ10(不図示)にビデオ信号68を供給するビデオ・コントローラ48上のI2Cデバイス58はスリープ要求を受信した際に、ACPIコントローラ450にスリープイベント451を専用線を介して直接送信する。また、起動要求(ウェイク要求)を受信した際に、ACPIコントローラ450にウェイクイベント452を専用線を介して直接送信する。
【0056】
イベントを受信したACPIコントローラ450はスリープイベント451に従ってACPI準拠PC30,31,32をスリープさせ、ウェイクイベント452に従ってACPI準拠PC30,31,32をウェイクさせる。
【0057】
第2の実施の形態では、ACPI準拠PC30,31,32のハードウェア内のACPIコントローラ450に、ビデオ・コントローラ40,41,42からのスリープイベント451、ウェイクイベント452を追加している。しかしその一方で、第1の実施の形態とは違い、ビデオ・コントローラ40,41,42上のI2Cデバイス50,51,52はスリープ要因を保持するためのレジスタ90,91,92が不要となり、また、ビデオ・コントローラ40,41,42のドライバからオペレーティングシステム500にスリープ要求を出すという機能が不要となるといったメリットも備えている。
【0058】
なお、本実施の形態で用いるイベントの追加およびスリープ動作、ウェイク動作に関しては、アドバンスト・コンフィグレーション・パワー・インタフェース・スペシフィケーション(Advanced Configuration and Power Interface:ACPI)に記載されている通常の技術を用いている。
【0059】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。また、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【0060】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、以下に掲げる効果を奏する。まず第1の効果は、ディスプレイを利用しないACPI準拠パーソナルコンピュータの消費電力を低減できることである。その理由は、RGB信号入力切替装置にI2Cデバイスを搭載することで、使用者からのRGB信号の切替要求があったときディスプレイの表示切替はもちろん使用していたACPI準拠パーソナルコンピュータへスリープ信号(省電力モードへの移行信号)を送信して省電力モードへ移行させることができるからである。
【0061】
また第2の効果は、切替スイッチを押すだけでパーソナルコンピュータを省電力モードへ移行できることである。その理由は、使用者が切替スイッチを押したときに、動作中のACPI準拠パーソナルコンピュータに対してI2Cデバイスがスリープ信号(省電力モードへの移行信号)を送信することで、今まで使用していた装置は自動的に省電力モードに移行するからである。
【0062】
そして第3の効果は、切替スイッチを押すだけでパーソナルコンピュータを省電力モードから復帰できることである。その理由は、RGB信号入力切替装置上に搭載されたI2Cデバイスが省電力モードにあるACPI準拠パーソナルコンピュータに対してウェイク信号を送信することで、システムを省電力モードから復帰させることができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るRGB信号入力切替装置の構成を説明するための機能ブロック図である。
【図2】ACPI準拠PCの内部の詳細構成を説明するための機能ブロック図である。
【図3】ディスプレイの表示をACPI準拠PC間で切り替える動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る消費電力低減方法のスリープ動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る消費電力低減方法のウェイク動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るRGB信号入力切替装置の構成を説明するための機能ブロック図である。
【符号の説明】
10…ディスプレイ
20…RGB信号入力切替装置
30,31,32…ACPI準拠パーソナルコンピュータ(PC)
40,41,42,47,48…ビデオ・コントローラ
50,51,52,53,57,58…I2Cデバイス
60,61,62,63,64,67,68…ビデオ信号
65…制御信号
66…切替信号
70…セレクタ
80…切替スイッチ
90,91,92,93,97…レジスタ
100…PCIバス
101,201,301…割り込み信号
102,202…PME信号
200…PCIバスコントローラ
300…割り込みコントローラ
400,450…ACPIコントローラ
451…スリープイベント
452…ウェイクイベント
500…オペレーティングシステム
601…スリープ信号(省電力モードへの移行信号)
602…ウェイク信号(省電力モードからの復帰信号)
Claims (8)
- ディスプレイにビデオ信号を出力する第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータからのビデオ出力を切り替えることにより1台の前記ディスプレイで表示させるRGB信号入力切替装置であって、
前記ディスプレイと前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータとを切り離し前記ディスプレイと前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータとを接続するように切り替える切替信号を出力する切替スイッチと、
前記切替信号に応じて、前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードへの移行信号であるスリープ信号を送信する制御デバイスとを含む
ことを特徴とするRGB信号入力切替装置。 - 前記制御デバイスは、前記切替信号に応じて切り替えられた前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードからの復帰信号であるウェイク信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のRGB信号入力切替装置。
- 前記制御デバイスは、前記切替スイッチからの前記切替信号をいったん保持できるレジスタを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のRGB信号入力切替装置。
- 前記第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータに備えられたビデオ・コントローラは、前記制御デバイスからのスリープ要因を保持できるレジスタを備えた制御デバイスを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のRGB信号入力切替装置。
- ディスプレイにビデオ信号を出力する第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータからのビデオ出力を1台の前記ディスプレイで表示させる際の消費電力低減方法であって、
前記ディスプレイと前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータとを切り離し前記ディスプレイと前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータとを接続するように切り替える切替信号を出力する切替スイッチ工程と、
前記切替信号に応じて、前記第1のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードへの移行信号であるスリープ信号を送信する省電力管理工程とを含む
ことを特徴とする消費電力低減方法。 - 前記省電力管理工程において、前記切替信号に応じて切り替えられた前記第2のACPI準拠パーソナルコンピュータに対して、ビデオ信号線上に省電力モードからの復帰信号であるウェイク信号を送信することを特徴とする請求項5に記載の消費電力低減方法。
- 前記省電力管理工程は、前記切替スイッチ工程からの前記切替信号をいったん保持する切替信号保持工程を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の消費電力低減方法。
- 前記第1及び第2のACPI準拠のパーソナルコンピュータに備えられたビデオ・コントローラは、パーソナルコンピュータ外部の前記省電力管理工程からのスリープ要因を保持するスリープ要因保持工程を実行することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の消費電力低減方法。
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