JP3671438B2 - 袋物粉体の投入装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は粉体を充填した袋体を自動的に開袋して内容物を複数の容器に分配投入する装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
粉体を袋体から取り出し、投入する作業は、通常、袋体の取り扱う量が多く、重筋作業であり、粉塵や臭気を発生する等によって作業環境が問題になることも多い。このため種々の自動開袋機が提案されており、本発明者らは、先にコンパクトで作業性の高い自動開袋機を提案した(特開平5−112339号)。
【0003】
また、粉体を袋体から取り出し、粉体を複数の容器に投入する際には、人手でそれぞれの容器に投入している場合が多く、自動開袋機を用いる場合には、容器毎に自動開袋機を設けるか、自動開袋機を移動して行うことが必要であが、設備投資が過大になり、また配置的にも自動開袋機の設置が困難な場合が多い。
【0004】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は構造が簡単でコンパクトに構成することが可能であると共に、開袋処理をより効率的に行うことが可能であり、かつ袋物粉体を複数の容器へ閉塞トラブルなく投入する装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1記載の袋物粉体の投入装置は、下記(1)の自動開袋機の下方に下記(2)の粉体の分配装置が配設されていることを特徴としている。
(1)上方から載置された袋体の両側を押し上げて略V字状に変形させる押し上げ手段と、変形状態の袋体の下側から上昇して中央下部を袋幅方向に切開する切開刃と、切開時における袋体の上方への逃げを阻止すべく袋体に上方から当接する上面側押さえ手段とが本体内に設けられている自動開袋機。
(2)円筒状の分配容器の底部に、内周に複数の圧縮ガスの噴射ノズルを有する複数の排出口と、該排出口の下部に位置し、排出口を開閉する無摺動式切出弁および粉体を誘導するためのシュートと、回転軸が底部中央にあって分配容器内の粉体を掻き集めるためのスクレーパーとが設けられている粉体の分配装置。
【0006】
また、請求項2記載の袋物粉体の投入装置は、上記請求項1記載の袋物粉体の投入装置において、自動開袋機の切開刃の両側に、傾動可能な一対の押し上げ板が略水平に並べて配置されると共に、これら一対の押し上げ板上に跨がるように載置された袋体にV字状の変形が生じるように、押し上げ板が上記押し上げ手段により略V字状に傾動されることを特徴としている。
【0007】
また、請求項3記載の袋物粉体の投入装置は、上記請求項2記載の袋物粉体の投入装置において、自動開袋機の押し上げ板の下面にバイブレーターが設けられていることを特徴としている。
【0008】
また、請求項4記載の袋物粉体の投入装置は、上記請求項2又は3記載の袋物粉体の投入装置において、自動開袋機の切開刃の両側に、袋体のV字変形時から内容物の排出完了まで、袋体における切開部位の両側にそれぞれ下側から突き刺さって保持する針状体が設けられていることを特徴としている。
袋物粉体の投入装置。
【0009】
また、請求項5記載の袋物粉体の投入装置は、上記請求項2、3又は4記載の袋物粉体の投入装置において、自動開袋機の一対の押し上げ板に各々対向する上方の位置に押さえ板が上記上面側押さえ手段として配設され、一対の押し上げ板上に跨がるように載置された袋体にV字状の変形が生じると共にこの袋体の両側を押し上げ板と押さえ板との間に挟んで押圧するように押し上げ板が上記押し上げ手段により傾動され、かつ、押し上げ板と押さえ板との少なくとも一方の対向面が凹凸状に形成されていることを特徴としている。
【0010】
また、請求項6記載の袋物粉体の投入装置は、上記請求項1、2又は5記載の袋物粉体の投入装置において、自動開袋機の押し上げ手段に荷重を測定するロードセルが設けられていることを特徴としている。
【0011】
また、請求項7記載の袋物粉体の投入装置は、上記請求項1、2、3、4又は5記載の袋物粉体の投入装置において、袋体が載置される袋載置面を有すると共に、この袋載置面上に載置された袋を自動開袋機本体内の一対の水平な押し上げ板上に跨がる位置に押動して挿入する袋挿入板と、この袋挿入板よりも挿入方向前方の位置に設けられて、上記袋挿入板による袋の挿入時に、押し上げ板上の空袋を本体内から上記挿入方向前方へと押動して本体内から排出する空袋排出板とを有する袋挿入ユニットが上記本体に連結されていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項8記載の袋物粉体の投入装置は、上記請求項1、2、3、4、5又は7記載の袋物粉体の投入装置において、自動開袋機本体内から排出する複数の空袋を重ねて圧縮する空袋圧縮機と、圧縮した複数の空袋をまとめてフィルム包装する包装機とを有する空袋処理ユニットが上記本体に連結されていることを特徴としている。
【0013】
【作用】
上記請求項1記載の袋物粉体の投入装置において、自動開袋機の押し上げ手段により、袋体はその両側が押し上げられて略V字状に変形され、これにより、内容物が中央下部側に集まって袋の中央下部はたるみ等のない膨らみ状態となる。その後、この部位に下側から切開刃が押しつけられる場合には、袋体は上面押さえ手段によって、上方への逃げ変形が阻止されていることから、上記の部位が確実に切開されると共に、切開線の左右への広がりが自然に生じて中央下部に開口が形成される。この結果、内容物は、自重によってV字状の袋に沿って流れ、開口を通して下方に速やかに排出される。
【0014】
次いで排出された粉体は、自動開袋機の下方に配設された粉体の分配容器に落下する。落下した粉体は、回転軸が分配容器の底部中央に位置し、回転するスクレーパーによって掻き集められ、分配容器の底部に設けられている複数の排出口の内の開口している一つの排出口より更に落下する。粉体は排出口の下部に設けられている粉体を誘導するシュートを経由して、その先に位置している目的とする容器等に投入される。
【0015】
所定量の粉体を開袋、投入した後、各排出口の下部に位置している無摺動式切出弁の内、開口している排出口の弁を閉じ、他の排出口の弁を開き、上記と同様の操作により順次、他の容器等に粉体が投入される。この無摺動式切出弁はアクチュエーターの持つ偏心機構により弁軸を通して弁体を上方に移動させ、弁体が弁座部にストップ弁の如く圧着し、排出口を閉じる。排出口を開ける場合には、アクチュエーターの持つ偏心機構により弁体を下方に弁座面から適当な間隙ができるまで移動させ、次にアクチュエーターの回転運動によって約90°弁体を回転させて行う。このため粉体の噛込がなく完全にシールされる。
【0016】
また、特に凝集性または付着性の粉体の場合に、排出口の弁体上部に粉体が圧縮されて、板状になることが多く、これが粉体の排出の障害になる。弁体上部で粉体が板状になった場合には、各排出口の内周に設けられた複数の噴射ノズルから圧縮ガスを噴射させて取り除かれる。噴射ノズルの数は取り扱う粉体にもよるが、通常、各排出口に2〜4個所である。噴射させる圧縮ガスとしては、通常、空気または窒素が用いられ、その圧力は取り扱う粉体にもよるが、通常、約2〜5kg/cm2 G である。コンパクトな構成で、袋体の切開と内容物の排出を確実に行わせ、閉塞トラブルを起こすことなく、複数の容器に分配することができる。
【0017】
また、請求項2記載の袋物粉体の投入装置においては、自動開袋機の略水平に並べて配置されている押し上げ板上に、これらに跨がるように袋体を載置するという極めて簡単な操作を行うのみで、袋の切込みと内容物の排出とが行われるので、開袋、排出の作業が容易であり、したがって、作業性が向上する。
【0018】
また、請求項3記載の袋物粉体の投入装置においては、袋を開袋した後、押し上げ板の下面のバイブレータを作動して振動を与えることで、内容物を袋の内面への付着状態として残すことなく、より速やかに排出することが可能となり、これによって排出効率を向上することができる。
【0019】
また、請求項4記載の袋物粉体の投入装置においては、袋体のV字変形時から内容物の排出完了まで、袋体における切開部位の両側が、針状体になって固定されるので、V字変形時に下部中央が不要に下がるような変形を生じてたるむ等の状態が回避され、下側に向かって膨らんだ状態が保持される。これによって、切開刃による幅方向の切開が確実に行われる。また、切込み口が開口した後、内容物の流下に伴う開口形状の変化が抑制されて、閉塞状態となることがないので、内容物の排出をより完全に行わせることも可能となって、排出効率が向上する。
【0020】
また、請求項5記載の袋物粉体の投入装置においては、袋体にV字状の変形と共に、押し上げ板との少なくとも一方の対向面の凹凸形状に沿う変形が生じる。このような変形が付与されることによって、内容物が塊状になっている場合でも、この内容物がほぐされて中央下部の切開口を通して排出される。したがって、内容物が塊状になっている場合でも、予めこれをほぐすという処理が不要となるので、開袋処理効率が向上すると共に、作業性も向上する。
【0021】
また、請求項6記載の袋物粉体の投入装置においては、内容物の排出操作中および前後の荷重を測定し、無理な押し上げ板の押し上げ操作を停止したり、内容物の排出が完了したかどうかを把握し、未完の場合に押し上げ板の上げ下げ操作を繰り返すことによって、完全に内容物の排出を行うことができる。
【0022】
また、請求項7記載の袋物粉体の投入装置においては、袋挿入ユニットの袋載置面上に袋体を置くことによって、この袋体が、本体の押し上げ板上に自動的に移載されると共に、本体内で内容物が排出された空袋は、上記押し上げ板上から自動的に排出される。このため、本体内の押し上げ板上への袋体の挿入・取り出しを手作業で行う場合の作業性を考慮した余裕をみて、押し上げ板の上方の空間を過大に広くする必要はなく、袋体の厚さに極力近いものとすることができる。この結果、本体をさらにコンパクトに構成することが可能になると共に、作業性をより向上させることができる。
【0023】
また、請求項8記載の袋物粉体の投入装置においては、排出された空袋は数袋重ねて圧縮し、次いでこれをフィルム包装することによって、空袋の減容化をはかると共に、人体に有害な粉体である場合に、空袋に付着した粉体の人体への接触を防止することができる。
【0024】
【実施例】
本発明の一実施例について、図1ないし図8を参照して説明すれば、以下の通りである。
図1は本発明の袋物粉体の投入装置の概要を示す図であり、自動開袋機Aにて袋体を開袋し、排出する内容物である粉体は自動開袋機Aの下部に配設された粉体の分配装置Bに落下し、ここで分配され反応器Cに順次、投入される。この際に、好ましくは袋挿入ユニットDによって袋体が機械的に自動開袋機に挿入され、自動開袋機から排出される空袋は空袋圧縮機Eによって圧縮して減容化し、更に空袋包装機Fによってフィルム包装される。
【0025】
図2に示すように、自動開袋機本体(以下、本体と略記する)1の本体フレーム1a内には、その上部に、袋体2を上面側から押さえるための二枚の押さえ板3・3が設けられている。これら押さえ板3・3は水平に対して約30度傾斜し、二枚で略V字形を形成している。押さえ板3・3は袋体2の種類に応じてその傾斜角度を変える場合もあり、そのために角度を容易に変更できるように取付けられている。
【0026】
押さえ板3・3の各内方端の間には、さらに中央押さえ部材4が設けられている。この中央押さえ部材4に対向する下方の位置に、上方に切り刃を向けた切開刃5が配設されている。また、この切開刃5の左右には押し上げ板7・7がそれぞれ配設され、これら押し上げ板7・7は、その下側に設けられている支持枠8・8上に略水平に載置した位置から、図のように、後述する押し上げ棒6…によって押し上げられた位置へと上昇し得るようになっている。
【0027】
一方、本体フレーム1aの下部側には、左右外側の位置に、一対の押上げ用シリンダ9・9が取付けられている。これら押上げ用シリンダ9・9の各シリンダロッドの先端には、押し上げ手段にかかる荷重を測定するロードセル20および本体フレーム1a内を横切る昇降フレーム10の両端部側がそれぞれ連結されている。そして、この昇降フレーム10に、上下方向に延びる複数の押し上げ棒(押し上げ手段)6…の下端部がそれぞれ固定されている。
【0028】
これら押し上げ棒6…は、中央側と外側とで長さの異なる少なくとも二本の棒を組として、各押し上げ板7・7の下側に、図4に示すように、それぞれ3組ずつ設けられている。押上げ用シリンダ9・9を作動して昇降フレーム10を上昇させると、図2に示すように、各押し上げ棒6…は、支持枠8・8を貫通して、この支持枠8・8上の押し上げ板7・7を下側から押し上げる。このとき、押し上げ棒6…の長さが中央側と外側とで異なることにより、押し上げ棒6…が上昇するにつれて、二枚の押し上げ板7・7は略V字形に傾斜して持ち上げられる。押し上げ棒6…の長さは、押し上げ板7・7が最終的に水平に対して約30〜55度になるように調整されている。
【0029】
なお、押し上げ板7・7の下面には、これら押し上げ板7・7が前後左右に動かないように、外側の押し上げ棒6の上端部が嵌入する挿入管11が取り付けられている。なお、このような挿入管11に代えて、押し上げ棒6の上端部を押し上げ板7の下面に軸着する構成とすることもできる。
【0030】
一方、本体フレーム1a内には、さらに空袋排出板12が設けられている。この空袋排出板12は、本体フレーム1aの幅方向に往復動されるロッドレスシリンダより成る空袋排出用シリンダ13に連結されている。この空袋排出用シリンダ13を作動することによって、図3に示すように、本体フレーム1aの側部から内方へ延びる上記の空袋排出板12が、押し上げ板7・7の上面に沿って移動し、これによって、後述する内容物を排出した後の空袋2’が、本体1内から外方へと排出される。
【0031】
前記の切開刃5は、一山または二山の山形刃、鋸刃で構成されている。この切開刃5は、本体フレーム1aの前後方向の両側にそれぞれ沿って配設された切開刃昇降シリンダ14・14に連結されており、これら切開刃昇降シリンダ14・14を作動することによって、切開刃5は、その刃先が前記支持枠8・8間の下側から、前記中央押さえ部材4への所定の近接位置まで上昇する。
【0032】
上記構成の本体1には、その前側に袋挿入台15が連結されている。この袋挿入台15には、フリーローラ15a…が並設されたコンベアが上面に設けられている。なお、このコンベアは、前記の袋体2を載置して容易に移動できるものであれば種類は制限されるものではない。
【0033】
一方、本体1および袋挿入台15には、それぞれフレームの脚部下端にキャスター16…が取付けられており、これによって、容易に移動することができるように構成されている。また、本体1は、袋挿入台15側の搬入口と空袋の払い出し口とを除いてカバーで覆われ、粉塵の飛散が防止されるようになっている。
【0034】
本体の空袋払い出し口には空袋圧縮機および空袋のフィルム包装機からなる空袋処理ユニットが接続されている。この空袋圧縮機およびフィルム包装機の種類は特に制限されるものではない。
【0035】
上記自動開袋機の下部に、図6に示す粉体の分配装置が配設されている。自動開袋機から排出される粉体はシュート17を経て、分配容器31に落下する。中継容器の底部には2個の排出口40が設けられている。各々の排出口の下部には、分配口からの粉体を容器に誘導するためのシュート35が設けられており、このシュートを通って、この先にはある反応器に粉体が投入される。
【0036】
各々の排出口の下部には排出口を開閉する無摺動式切出弁33が設けられており、順次開閉して、粉体の投入先を切り換える。
【0037】
各排出口の内周には複数の圧縮ガスの噴射ノズル37が設けられており、閉じられた排出口の弁体上部に粉体が圧縮されて、板状になった場合に、噴射ノズルから圧縮ガスを噴射させて取り除く。
【0038】
分配容器の底部にはスクレーパー32が設けられている。回転軸が分配容器の中心部に設けられ、サイクロ減速機36による制御された回転により、スクレーパー羽根が回転し、分配容器に投入された粉体を掻き集め、開いた排出口から粉体を落下させる。スクレーパー羽根部にはテフロンシートを取付け、容器の底部および側部との間隙を無くし、形状は略卍型をしており、容器の底部および側部を払拭する。
【0039】
次に、上記構成の袋物粉体の分配装置の動作について説明する。
待機状態においては、前記押上げ用シリンダ9・9および切開刃昇降シリンダ14・14はそれぞれ下降位置に保持されている。これにより、押し上げ板7・7は支持枠8・8上に水平に載置された状態となっている。この状態で、袋挿入台15のコンベア上に置かれた袋体2が、ガイド板(図示していない)に沿わせてストッパー(図示していない)に当たるまで本体1内に押し込まれ、袋体2は、上記の押し上げ板7・7に跨がる位置に移載される。この位置に袋体2が搬入されると、押上げ用シリンダ9・9が作動され、これによって、押し上げ棒6…が支持枠8・8の間を通って押し上げ板7・7を押し上げる。押し上げ棒6…が上昇するにつれて二枚の押し上げ板7・7は次第に略V字形に持ち上げられ、この結果、押し上げ板7・7の上の袋体2は押さえ板3・3、中央押さえ部材4との間で略V字状に押し曲げられる。それと同時に、またはその後、切開刃昇降シリンダ14・14が作動され、切開刃5が上昇する。この切開刃5の刃先が、略V字型に押し曲げられた袋体2の中央下面側を越えて上昇することによって、この部位が、袋幅方向に切り開かれる。この結果、内容物が開口部から自然落下し、本体1の底部側に設けられているシュート17を経由して排出される。
【0040】
押上げ用シリンダ9・9の先端に設けられているロードセルによって、内容物の排出操作中および前後の荷重を測定し、無理な押し上げ板の押し上げ操作を停止したり、内容物の排出が完了したかどうかを把握し、未完の場合に押し上げ板の上げ下げ操作を繰り返すことによって、完全に内容物の排出を行うことができる。
【0041】
なお、図3に示しているように、中央側の押し上げ棒に並べて、袋体支持用の針状体18がさらに設けられている。この針状体18は、押し上げ棒6と共に上昇して押し上げ板7の貫通穴を下側から貫通し、袋体2に下側から突き刺さるようになっている。このように、針状体18が袋体2に突き刺さった状態でV字状に変形していくと、その変形の過程での袋体2のずれが防止されると共に、袋体2の中央部下面はたるみやしわのない膨らみ状態で保持され、切開刃5による切開が確実に行われる。
また、押し上げ板7・7の下面に空気圧または電気駆動のバイブレーター19・19を取付け、内容物の排出時に袋体2に震動を与えるように構成することによって、特に排出しにくい内容物も速やかに排出することができる。
【0042】
上記のように袋体2を切開して内容物の排出が完了すると、押上げ用シリンダ9・9および切開刃昇降シリンダ14・14をそれぞれ下降させる。これにより、押し上げ板7・7は支持枠8・8上に水平状態で載置された初期状態に復帰すると共に、切開刃5は、これら押し上げ板7・7よりも下側に没入する。次いで、空袋排出用シリンダ13を作動することによって、内容物を排出した後の空袋が、本体1内から外方へと空袋排出板12により払い出される。
【0043】
その後、袋挿入台15上に新たに載置された袋体2に対し、上記同様の操作を繰返すことで、連続して開袋を行うことができる。このような一連の操作は、袋体2の搬入を含めて各シリンダ9・13・14の作動をタイマーで制御することによって、自動的に行うようにすることも可能であり、また、手動で行うことも可能である。
【0044】
以上の説明のように、上記実施例においては、押し上げ板7・7と押さえ板3・3との間に袋体2を挟んでこの袋体2をV字状に押し曲げ、そして、袋体2の中央下部を袋巾方向に切開するように切開刃5を押し上げる構成で、自動開袋機が構成されている。
このように構成された自動開袋機は、機構が簡単でコンパクトであって移動が容易であり、種々の粉粒体を充填した袋から効率良く内容物を排出でき、開袋/投入の重筋作業を合理化することができる。
【0045】
なお、上記実施例においては、本体1内の上部側に、一対の押さえ板3・3と共に、その間に中央押さえ部材4を、袋体2に上方から当接する上面側押さえ手段として設けて構成されている。この中央押さえ部材4は、例えば図5(b)に示すように、一対の円管21・21と、一対のL形のアングル材22・22とを用いて構成することができる。この場合、アングル材22・22を、その各垂直面部間に切開刃5が挿通し得る隙間を設けて対向させ、これらアングル材22・22の両側に円管21・21をそれぞれ接合することで、アングル材22・22における左右方向への下端水平面部の先端に、円管21・21の外周が連なるように構成されている。これら円管21・21、アングル材22・22の両端には、図5(a)に示すように、それぞれブラケット23・23が設けられ、これらブラケット23・23を介して、本体フレーム1aの天井面側に取付けられる。
【0046】
上記構成の中央押さえ部材4を用いることにより、図5(b)に示すように、アングル材22・22の水平面部が、袋体2の中央部に上方から当接して、上昇移動を阻止すると共に、袋体2の中央から両側に向かう部位は円管21・21の円弧状の外周面に沿って変形する。この変形部位が円管21・21の外周面によって滑らかな湾曲形状にガイドされ、袋体2の上面側の破断が防止される。この結果、下側から押し上げられる切開刃5によって、中央下部の切断が、より確実に行われることとなる。なお、袋体2は、中央下部を幅方向全体にわたって切断されると共に、さらに側部の領域も、下面側から上面側に向かう中途位置までの範囲で切断される。これによって、中央下部の切断線が左右に広がって、内容物の落下が速やかに生じる。そして、切開刃5が前記した山形刃の場合、その頂点部が袋体2の上面を超えて上記アングル材22・22間の隙間に入り込むような位置まで切開刃5を上昇させることによって、上記のように、袋体2の側部領域の中途位置までの切断が行われる。
【0047】
なお、切開刃5での切開時に袋体2の中央部に上方への逃げがそれほど大きく生じなければ、押さえ板3・3と中央押さえ部材4とのいずれか一方のみを設けた構成とすることができる。また、押さえ板3・3は一枚の板を略V字形に形成しても良い。
【0048】
また、上記実施例での押し上げ棒6…に代えて、勾配をつけた板材を用いることも可能である。もっとも、勾配の変更が、例えばネジ込みの程度を変えること等で容易に行うことができるので本実施例のような棒状体で構成することが好ましい。さらに、押し上げ板7・7を設けずに、直接、押し上げ棒6…または上下動される傾斜板で袋体2を押し上げるように構成することも、本発明の請求項1記載の範囲において可能である。この場合、例えば支持枠4にローラーを取り付けて、袋体2の所定位置までの搬入が円滑に行われるようにする。しかし、袋体の種類によっては押し上げ棒または傾斜板間にたわみを生じることがあり、その場合には押し上げ板7を介して行うのが好ましい。一方、各シリンダ9・13・14は、空圧・油圧または電気のいずれの駆動方式のものを採用しても構成することが可能である。
【0049】
自動開袋機から排出される粉体はシュート17を経て、図6に示す粉体の分配装置の分配容器31に落下する。中継容器の底部には2個の排出口40が設けられている。通常、この排出口の数は2〜4個であるが、さらに多くても可能であるが、複雑になり、配置的に困難になってくる。
【0050】
各々の排出口の下部には、分配口からの粉体を容器に誘導するためのシュート35が設けられており、このシュートを通って、この先にはある反応器に粉体が投入される。
【0051】
各々の排出口の下部には排出口を開閉する無摺動式切出弁33が設けられており、順次開閉して、粉体の投入先を切り換える。この排出口を開閉する弁としては無摺動式切出弁が好ましく用いられる。この弁はアクチュエーターの持つ偏心機構により弁軸を通して弁体を上方に移動させ、弁体が弁座部にストップ弁の如く圧着し、排出口を閉じる。排出口を開ける場合には、アクチュエーターの持つ偏心機構により弁体を下方に弁座面から適当な間隙ができるまで移動させ、次にアクチュエーターの回転運動によって約90°弁体を回転させて行う。このため粉体の噛込がなく完全にシールすることができる。このような弁としては、例えば、大阪機器製造株式会社製のOKS4000CF型が挙げられる。
【0052】
各排出口の内周には複数の圧縮ガスの噴射ノズル37が設けられている。この噴射ノズルは、閉じられた排出口の弁体上部に粉体が圧縮されて、板状になり、これが粉体の排出の障害になるために、噴射ノズルから圧縮ガスを噴射させて取り除くためである。噴射ノズルの数は取り扱う粉体にもよるが、通常、各排出口に2〜4個所である。通常、圧縮ガスは配管(図示していない)から分配容器の底板の下から供給され、噴射ノズルから噴出される。噴射させる圧縮ガスとしては、通常、空気または窒素が用いられ、その圧力は取り扱う粉体にもよるが、通常、約2〜5kg/cm2 G である。圧縮ガスの噴射は弁を開ける前に定期的に、または必要により行われる。凝集性または付着性粉体の場合に、弁体上部に粉体が板状になり易く、この圧縮ガスの噴射処理が有功である。
【0053】
分配容器の底部にはスクレーパー32が設けられている。回転軸が分配容器の中心部に設けられ、サイクロ減速機36による制御された回転により、スクレーパー羽根が回転し、分配容器に投入された粉体を掻き集め、開いた排出口から粉体を落下させる。スクレーパー羽根部にはテフロンシートを取付け、容器の底部および側部との間隙を無くし、容器の底部および側部を払拭するようにすることが好ましい。スクレーパーの形状は略卍型が粉体を掻き集めるのに好ましい。
【0054】
所定量の粉体が分配容器に投入され、スクレーパーで掻き集められて開かれた排出口から粉体を落下させ、シュートを経てある容器に投入される。次にこの排出口を閉じ、他の排出口を開け、同様の操作により、順次粉体を別の容器に分配する。これらの操作は自動的に行われる。
なお、粉体が残り易い分配容器の底部周辺部や無摺動式切出弁等には、空気または窒素のシャワーをあてて、付着する粉体を取り除くことができるようにしておくことが望ましい。
【0055】
【発明の効果】
コンパクトな構成で、袋物粉体を開袋し、粉体を複数の容器等に、閉塞トラブルを起こすことなく確実に分配することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の袋物粉体の投入装置の概要を示す図である。
【図2】本発明の一実施例における自動開袋機部分の内部構成を示す縦断面図である。
【図3】図2におけるA−A線矢視断面図である。
【図4】図3におけるB−B線矢視断面図である。
【図5】上記自動開袋機本体内に取付けられる中央押さえ部材の一例を示すものであって、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)におけるC−C線矢視断面図である。
【図6】本発明の一実施例における粉体の分配装置部分の概要を示す図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】上記粉体の分配装置の弁体、弁座および噴射口の詳細を示す図である。
【符号の説明】
A 自動開袋機
B 粉体の分配装置
C 反応器
D 袋挿入ユニット
E 空袋圧縮機
F 空袋包装機
1 自動開袋機本体
2 袋体
2’ 空袋
3 押さえ板
3a 凹凸受け面
4 中央押さえ部材(上面側押さえ手段)
5 切開刃
6 押し上げ棒(押し上げ手段)
7 押し上げ板
12 空袋排出板
18 針状体
19 バイブレーター
20 ロードセル
31 粉体の分配容器
32 スクレーパー
33 無摺動式切出弁
34 粉体の分配容器の底板
35 シュート
36 サイクロ減速機
37 圧縮ガスの噴射ノズル
38 弁座
40 排出口

Claims (7)

  1. 下記(1)の自動開袋機の下方に下記(2)の粉体の分配装置が配設されていることを特徴とする袋物粉体の投入装置。
    (1)上方から載置された袋体の両側を押し上げて略V字状に変形させる押し上げ手段と、変形状態の袋体の下側から上昇して中央下部を袋幅方向に切開する切開刃と、切開時における袋体の上方への逃げを阻止すべく袋体に上方から当接する上面側押さえ手段とが本体内に設けられている自動開袋機。
    (2)円筒状の分配容器の底部に、内周に複数の圧縮ガスの噴射ノズルを有する複数の排出口と、該排出口の下部に位置し、排出口を開閉する無摺動式切出弁および粉体を誘導するためのシュートと、回転軸が底部中央にあって分配容器内の粉体を掻き集めるためのスクレーパーとが設けられている粉体の分配装置。
  2. 自動開袋機の切開刃の両側に、傾動可能な一対の押し上げ板が略水平に並べて配置されると共に、これら一対の押し上げ板上に跨がるように載置された袋体にV字状の変形が生じるように、押し上げ板が上記押し上げ手段により略V字状に傾動されることを特徴とする請求項1記載の袋物粉体の投入装置。
  3. 自動開袋機の押し上げ板の下面にバイブレーターが設けられていることを特徴とする請求項2記載の袋物粉体の投入装置。
  4. 自動開袋機の切開刃の両側に、袋体のV字変形時から内容物の排出完了まで、袋体における切開部位の両側にそれぞれ下側から突き刺さって保持する針状体が設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載の袋物粉体の投入装置。
  5. 自動開袋機の一対の押し上げ板に各々対向する上方の位置に押さえ板が上記上面側押さえ手段として配設され、一対の押し上げ板上に跨がるように載置された袋体にV字状の変形が生じると共にこの袋体の両側を押し上げ板と押さえ板との間に挟んで押圧するように押し上げ板が上記押し上げ手段により傾動され、かつ、押し上げ板と押さえ板との少なくとも一方の対向面が凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項2、3又は4記載の袋物粉体の投入装置。
  6. 自動開袋機の押し上げ手段に荷重を測定するロードセルが設けられていることを特徴とする請求項1、2又は5記載の袋物粉体の投入装置。
  7. 自動開袋機本体内から排出する複数の空袋を重ねて圧縮する空袋圧縮機と、圧縮した複数の空袋をまとめてフィルム包装する包装機とを有する空袋処理ユニットが上記本体に連結されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載の袋物粉体の投入装置。
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