JP3671082B2 - 熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3671082B2 JP3671082B2 JP34273195A JP34273195A JP3671082B2 JP 3671082 B2 JP3671082 B2 JP 3671082B2 JP 34273195 A JP34273195 A JP 34273195A JP 34273195 A JP34273195 A JP 34273195A JP 3671082 B2 JP3671082 B2 JP 3671082B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- resin film
- roll
- belt
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C71/00—After-treatment of articles without altering their shape; Apparatus therefor
- B29C71/02—Thermal after-treatment
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法に関し、得られたフィルムは、建築材料、電子部品材料等として利用できる。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
熱可塑性樹脂フィルムに例えば同時二軸延伸を施した後、この延伸フィルムに対して熱処理を施して延伸の歪みによる残留応力を除去している。
従来の一般的な熱処理方法は、加熱雰囲気下でフィルムの幅方向の両端を固定しながら移動させて行うものであった。しかし、このような熱処理方法によれば、部分的に応力が集中し易く、特にフィルム中にフィッシュアイやゲル等が存在すると、その部分に応力が集中して、フィルムに破れが生じることもあった。また、フィルムの融点付近で熱処理すると、フィルムがメルトダウンしてしまうため、融点付近の熱処理はできないという問題点もあった。
【0003】
一方、特開昭59-178223 号公報によれば、表面に接着層を有する延伸熱可塑性プラスチックフィルムを、この接着層を介してステンレス製の支持板に貼り付けた状態でアニールする方法が提案されている。
この熱処理方法によれば、フィルムが接着層により支持板に貼り付けられているため、応力の集中によって生じるフィルムの破れを防止することはできるが、新たな問題点が伴う。
【0004】
即ち、フィルムを支持板に貼り付けるためにはフィルムに接着層を形成しなければならず、この接着層の形成工程が必要となる。また、フィルムに熱処理を施した後、フィルムを支持板から強制的に剥離させなければならず、連続処理が行いにくい。更に、フィルムの種類によってはステンレス製支持板にフィルムが融着してしまい、連続処理ができなくなる。
【0005】
そこで、本発明は、フィルムの融点付近の熱処理を支障なく連続的に行うことができる熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明に係る熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法は、熱可塑性樹脂フィルムを温度TがTg<T<m.p.−10℃となるように予熱すると共に、前記熱可塑性樹脂フィルムを線圧9.8N/cm 〜980.0 N/cmで加圧して、ポリイミド樹脂が被覆されたベルトに密着させ(Tg:熱可塑性樹脂フィルムのガラス転移温度、m.p.:熱可塑性樹脂フィルムの融点)、次に、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記ベルトに密着させた状態で温度Tが m.p.−20℃<T<m.p.+20℃となるように加熱し、引き続き、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記ベルトに密着させた状態で冷却し、この後、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記ベルトから剥離することを特徴とする。
【0007】
熱可塑性樹脂フィルムを加熱する際の温度TがTgより低い場合、フィルムのベルトへの密着性が不良となるため、フィルムの熱処理温度が不均一になる。また、温度Tがm.p.−10℃より高い場合、ベルトに密着したフィルムが変形し易くなって、フィルムの厚さ精度が悪化し、加えて加圧によってフィルムが切れたり破れたりしやすくなる。好ましくは、Tg+10℃<T<m.p.−20℃である。
【0008】
熱可塑性樹脂フィルムを加圧する際の線圧が9.8N/cm より小さい場合、ベルトとフィルムとの間にエアが噛み込まれる虞れがある。また、線圧が980.0N/cm より大きい場合、フィルムが変形したり、切れたりする虞れがある。好ましくは、線圧を98.0N/cm〜490.0N/cm とする。
【0009】
熱可塑性樹脂フィルムを加熱する際の温度Tがm.p.−20℃より低い場合、本発明に係る熱処理の効果が充分に得られなくなる。また、温度Tがm.p.+20℃より高い場合、熱処理時に樹脂の流動化が起こり、フィルムの厚さ精度が悪化する。好ましくは、m.p.−20℃<T<m.p.+20℃である。
【0011】
前記ベルトに被覆されたポリイミド樹脂の厚さは任意であるが、1〜1000μmが好ましい。1μmより薄い場合、被覆されたポリイミド樹脂の耐久性が悪くなる。また、1000μmより厚い場合、ポリイミド樹脂が高価であるため、コスト高となる。このポリイミド樹脂によって、熱可塑性樹脂フィルムのベルトからの剥離性が高まる。
【0012】
本発明の第2発明に係る熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法は、第1発明において、前記熱可塑性樹脂フィルムを予熱してベルトに密着させる工程と、前記熱可塑性樹脂フィルムを加熱する工程と、前記前記熱可塑性樹脂フィルムを前記ベルトから剥離する工程とをそれぞれ異なる場所で行い、前記ベルトを介してこれらの工程を連続的に行うことを特徴とする。即ち、前記3工程が行われる場所を3個所として、熱可塑性樹脂フィルムが密着されるベルトをこれらの3個所間で循環させることにより、本発明の連続的な熱処理が可能になる。
【0013】
本発明の第3発明に係る熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法は、第1または第2発明において、予熱用の第1のロールと、加熱用の第2のロールと、冷却用の第3のロールとを有してこれらの3個のロールの間にポリイミド樹脂が被覆された金属製無端ベルトが巻回され、この無端ベルトを介して前記第1のロールに対して熱可塑性樹脂フィルムを押圧する第4のロールが配置された装置を使用し、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記無端ベルトと前記第4のロールとの間に導入してこの熱可塑性樹脂フィルムを前記第1のロールにより温度TがTg<T< m.p.−10℃となるように予熱すると共に、この第4のロールにより前記熱可塑性樹脂フィルムを線圧9.8N/cm 〜980.0N/cm で加圧して前記無端ベルトに密着させ(Tg:熱可塑性樹脂フィルムのガラス転移温度、m.p.:熱可塑性樹脂フィルムの融点)、次に、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記無端ベルトに密着させた状態で前記第2のロールに移動させ、ここでこの熱可塑性樹脂フィルムを第2のロールにより温度Tがm.p.−20℃<T<m.p.+20℃となるように加熱し、引き続き、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記無端ベルトに密着させた状態で前記第3のロールに移動させ、ここでこの熱可塑性樹脂フィルムを第3のロールにより冷却し、この後、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記無端ベルトから剥離することを特徴とする。
【0014】
前記金属製無端ベルトの材質は、例えばステンレス、チタン合金等とすることができる。
この無端ベルトの厚さは任意であるが、0.3 〜1.5mm が好ましく、より好ましくは0.5 〜0.8mm とする。0.3 mmより薄い場合、ベルトの強度が低下して耐久性が悪化する。また、1.5mm より厚い場合、加熱、冷却の効率が悪くなり、製造コストが上昇する上、このベルトが巻回されたロールの径が大きくなって装置が大型化する。
【0015】
前記金属製無端ベルトに被覆されたポリイミド樹脂の厚さの条件は、前記した通りである。前記第4のロールの少なくとも表面側の材質は、無端ベルトと熱可塑性樹脂フィルムとの間のエアの噛み込みを防ぐため、耐熱樹脂、例えばシリコーンゴムとするのが好ましい。
【0016】
前記フィルムの熱可塑性樹脂として、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリエチレン−α,βビス(2−クロルフェノキシエタン−4,4′−ジカルボキシレート)、ポリフェニレンオキサイド、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、芳香族ポリアミド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、シンジオタクチックポリスチレン、ビフェニルエーテルケトン等を使用できる。
【0017】
なお、この第3発明において、前記第1〜3の少なくとも3本のロールを有していればよく、必要に応じて、例えば4本目のロールを有していてもよい。また、本発明の第1〜第3発明においては、熱可塑性樹脂フィルムとしているが、シートと呼ばれているものも単に相対的な厚さの違いだけであるため、概念的に含み得る。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1を参照して本発明の一実施形態に係る熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法を説明する。
先ず、本実施形態において使用する熱処理装置の構成を説明する。
この熱処理装置は、互いに離れて配置された第1〜第3のロール11,12,13と、これらの3個のロール11〜13の間に巻回された金属製無端ベルト14と、この無端ベルト14を介して第1のロール11と当接する第4のロール15と、この無端ベルト14を介して第3のロール13と当接する第5のロール16とを備えて構成されている。
【0019】
前記第1のロール11は、熱可塑性樹脂フィルム17の予熱用であり、100 〜400 ℃に温度調節できる加熱手段(図示せず)を有している。
前記第2のロール12は、熱可塑性樹脂フィルム17の加熱用であり、100 〜 400℃に温度調節できる加熱手段(図示せず)を有している。
前記第3のロール13は、熱可塑性樹脂フィルム17の冷却用であり、30〜 200℃に温度調節できる冷却手段(図示せず)を有している。
【0020】
前記第1〜第3のロール11〜13の少なくとも1個のロールには、ロールの回転駆動手段が連結されている。
前記第4のロール15は、その外周面に沿ってシリコーンゴム18が被覆されたものである。この第4のロール15は、無端ベルト14を介して第1のロール11に対して熱可塑性樹脂フィルム17を押圧するように配置されている。この押圧力は、線圧で9.8N/cm 〜980.0N/cm である。
【0021】
前記無端ベルト14は、ステンレス製である。この無端ベルト14の厚さは、0.3 〜1.5mm である。
前記金属製無端ベルト14の表面にはポリイミド樹脂が層状に被覆されており、このポリイミド樹脂層の厚さは1〜1000μmである。
【0022】
このポリイミド樹脂の被覆は、任意の手段で行うことができる。例えば、無端ベルト14にポリイミド酸液を塗布した後、加熱乾燥して溶媒の除去と共にイミド転化を行う。この被覆工程の際、閉環水等の蒸発によるボイドの形成を防ぐため、前記乾燥は80〜 180℃で20〜60分間加熱して溶媒を除去した後、250 〜400 ℃で20〜60分間加熱してイミド転化を行うという段階的乾燥が好ましい。
【0023】
次に、この熱処理装置を使用した熱可塑性樹脂フィルム17の熱処理方法を説明する。
図1に示すように、先ず、熱可塑性樹脂フィルム17を無端ベルト14と第4のロール15との間に導入してこの熱可塑性樹脂フィルム17を第1のロール11により温度TがTg<T<m.p.−10℃となるように予熱すると共に、この第4のロール15により熱可塑性樹脂フィルム17を線圧9.8N/cm 〜980.0N/cm で加圧して無端ベルト14に密着させる。Tgは熱可塑性樹脂フィルム17のガラス転移温度、m.p.は熱可塑性樹脂フィルム17の融点である。
【0024】
次に、熱可塑性樹脂フィルム17を無端ベルト14に密着させた状態で無端ベルト14の移動と共に第2のロール12に移動させ、ここでこの熱可塑性樹脂フィルム17を第2のロール12により温度Tがm.p.−20℃<T<m.p.+20℃となるように加熱する。
【0025】
引き続き、熱可塑性樹脂フィルム17を無端ベルト14に密着させた状態で無端ベルト14の移動と共に第3のロール13に移動させ、ここでこの熱可塑性樹脂フィルム17を第3のロール13により冷却する。
この後、無端ベルト14に密着している熱可塑性樹脂フィルム17を無端ベルト14から剥離して熱処理された熱可塑性樹脂フィルム17を得る。
【0026】
【実施例】
〔実施例1〕
上記実施形態において、具体的条件を下記の通りとして熱可塑性樹脂フィルム17の熱処理を行った。
熱可塑性樹脂フィルム……ホモタイプのシンジオタクチックポリスチレン(SPS)フィルム。厚さ:100μm、Tg: 100℃、m.p.: 270℃。
第1のロールの直径……600mm
第2のロールの直径……600mm
第3のロールの直径……600mm
第4のロールの直径……150mm
第1のロールの温度…… 180℃
第2のロールの温度…… 270℃
第3のロールの温度…… 100℃
無端ベルトの厚さ ……0.5mm
無端ベルトの幅 ……500mm
無端ベルトのポリイミド樹脂の厚さ……30μm
第4のロールによる線圧……200N/cm
無端ベルトの移動速度……2m/min
【0027】
〔実施例2〕
上記実施例1において、条件を下記の通り変更し、その他の条件については同様にして熱可塑性樹脂フィルム17を熱処理した。
熱可塑性樹脂フィルム……ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)フィルム。厚さ:100μm、Tg: 143℃、m.p.: 334℃。
第1のロールの温度…… 200℃
第2のロールの温度…… 330℃
【0028】
〔実施例3〕
上記実施例1において、条件を下記の通り変更し、その他の条件については同様にして熱可塑性樹脂フィルム17を熱処理した。
熱可塑性樹脂フィルム……ポリアリレート(PAR)フィルム。厚さ:100μm、Tg:143 ℃、m.p.:280 ℃。
第1のロールの温度…… 180℃
第2のロールの温度…… 280℃
【0029】
〔実施例4〕
上記実施例1において、条件を下記の通り変更し、その他の条件については同様にして熱可塑性樹脂フィルム17を熱処理した。
熱可塑性樹脂フィルム……ポリアリレート(PAR)フィルム。厚さ:100μm、Tg: 143℃、m.p.: 280℃。
第1のロールの温度…… 180℃
第2のロールの温度…… 270℃
【0030】
〔比較例1〕
上記実施例1において、金属製無端ベルトとして、ポリイミド樹脂(PI)の被覆されていないベルトを使用し、その他の条件については同様にして熱可塑性樹脂フィルムを熱処理した。
【0031】
〔比較例2〕
加熱雰囲気下( 280℃)でフィルムの幅方向の両端を固定しながら移動させて行う従来の熱処理方法により熱可塑性樹脂フィルムを熱処理した。
【0032】
〔比較例3〕
上記実施例1において、第1のロールの温度を90℃とし、その他の条件については同様にして熱可塑性樹脂フィルムを熱処理した。
【0033】
〔比較例4〕
上記実施例1において、第1のロールの温度を 270℃とし、その他の条件については同様にして熱可塑性樹脂フィルムを熱処理した。
【0034】
〔比較例5〕
上記実施例1において、第2のロールの温度を 240℃とし、その他の条件については同様にして熱可塑性樹脂フィルムを熱処理した。
【0035】
〔比較例6〕
上記実施例1において、第2のロールの温度を 300℃とし、その他の条件については同様にして熱可塑性樹脂フィルムを熱処理した。
【0036】
〔比較例7〕
上記実施例1において、第4のロールにより熱可塑性樹脂フィルムを加圧する際の線圧を5.0N/cm 、第2のロールの温度を 270℃とし、その他の条件については同様にして熱可塑性樹脂フィルムを熱処理した。
【0037】
〔比較例8〕
上記実施例1において、第4のロールにより熱可塑性樹脂フィルムを加圧する際の線圧を1000.0N/cm、第2のロールの温度を 270℃とし、その他の条件については同様にして熱可塑性樹脂フィルムを熱処理した。
【0038】
前記実施例及び比較例に係る熱処理及び得られたフィルムについて、下記の▲1▼〜▲6▼の項目を評価した。それらの結果を表1、2に示す。各評価項目の内容及び評価基準を下記に示す。
【0039】
▲1▼熱処理時におけるフィルムの切れの有無。○…切れ無し。×…切れあり。
▲2▼熱処理時におけるフィルムのメルトダウンの有無。○…メルトダウン無し。×…メルトダウンし、熱処理不可。
▲3▼熱処理後におけるフィルムの無端ベルトへの密着の有無。○…密着無し。 ×…密着し、剥離困難。
▲4▼熱処理後のフィルムの破れの有無。○…破れ無し。×…破れあり。
▲5▼熱処理後のフィルムの厚さ精度。○…±8%以内。×…±8%超える。
▲6▼熱処理後のフィルムの物性の変化。○…物性が変化し、熱処理の効果あり。×…物性の変化がなく熱処理の効果なし、或いは物性の変化があっても熱処理の効果が不均一。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
表1より、各実施例に係る熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法によれば、ポリイミド樹脂が被覆された金属製無端ベルト14を使用し、熱可塑性樹脂フィルム17を第1のロール11により温度TがTg<T<m.p.−10℃となるように予熱すると共に、第4のロール15により熱可塑性樹脂フィルム17を線圧9.8N/cm 〜980.0 N/cmで加圧して無端ベルト14に密着させた後、この熱可塑性樹脂フィルム17を第2のロール12により温度Tがm.p.−20℃<T<m.p.+20℃となるように加熱するため、前記▲1▼〜▲6▼の評価項目について、いずれも問題がなく、良好であることがわかる。
【0043】
表2より、比較例1によれば、ポリイミド樹脂の被覆されていないベルトを使用したため、評価項目の▲1▼、▲3▼及び▲4▼について問題があることがわかる。
比較例2によれば、従来の熱処理方法によるため、熱処理時にフィルムのメルトダウンが生じて、熱処理フィルムが得られなかった。
【0044】
比較例3によれば、第1のロールによる加熱温度TがTg( 100℃)より低いため、評価項目の▲6▼について問題があった。
比較例4によれば、第1のロールによる加熱温度Tがm.p.−10℃( 260℃)より高いため、評価項目の▲1▼、▲4▼及び▲5▼について問題があった。
【0045】
比較例5によれば、第2のロールによる加熱温度Tがm.p.−20℃( 250℃)より低いため、評価項目の▲6▼について問題があった。
比較例6によれば、第2のロールによる加熱温度Tがm.p.+20℃( 290℃)より高いため、評価項目の▲5▼について問題があった。
【0046】
比較例7によれば、第4のロールにより熱可塑性樹脂フィルムを加圧する際の線圧が9.8N/cm より低いため、評価項目の▲5▼について問題があった。
比較例8によれば、第4のロールにより熱可塑性樹脂フィルムを加圧する際の線圧が 980.0N/cmより高いため、評価項目の▲4▼と▲5▼について問題があった。
【0047】
【発明の効果】
本発明に係る熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法によれば、フィルムの融点付近の熱処理を支障なく連続的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法において使用する熱処理装置の概略図である。
【符号の説明】
11 第1のロール
12 第2のロール
13 第3のロール
14 金属製無端ベルト
15 第4のロール
17 熱可塑性樹脂フィルム
18 シリコーンゴム
Claims (3)
- 熱可塑性樹脂フィルムを温度TがTg<T<m.p.−10℃となるように予熱すると共に、前記熱可塑性樹脂フィルムを線圧9.8N/cm 〜980.0N/cmで加圧して、ポリイミド樹脂が被覆されたベルトに密着させ(Tg:熱可塑性樹脂フィルムのガラス転移温度、m.p.:熱可塑性樹脂フィルムの融点)、次に、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記ベルトに密着させた状態で温度Tがm.p.−20℃<T<m.p.+20℃となるように加熱し、引き続き、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記ベルトに密着させた状態で冷却し、この後、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記ベルトから剥離することを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法。
- 請求項1に記載の熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法において、前記熱可塑性樹脂フィルムを予熱してベルトに密着させる工程と、前記熱可塑性樹脂フィルムを加熱する工程と、前記前記熱可塑性樹脂フィルムを前記ベルトから剥離する工程とをそれぞれ異なる場所で行い、前記ベルトを介してこれらの工程を連続的に行うことを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法。
- 請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法において、予熱用の第1のロールと、加熱用の第2のロールと、冷却用の第3のロールとを有してこれらの3個のロールの間にポリイミド樹脂が被覆された金属製無端ベルトが巻回され、この無端ベルトを介して前記第1のロールに対して熱可塑性樹脂フィルムを押圧する第4のロールが配置された装置を使用し、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記無端ベルトと前記第4のロールとの間に導入してこの熱可塑性樹脂フィルムを前記第1のロールにより温度TがTg<T<m.p.−10℃となるように予熱すると共に、この第4のロールにより前記熱可塑性樹脂フィルムを線圧9.8N/cm 〜980.0N/cm で加圧して前記無端ベルトに密着させ(Tg:熱可塑性樹脂フィルムのガラス転移温度、m.p.:熱可塑性樹脂フィルムの融点)、次に、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記無端ベルトに密着させた状態で前記第2のロールに移動させ、ここでこの熱可塑性樹脂フィルムを第2のロールにより温度Tがm.p.−20℃<T<m.p.+20℃となるように加熱し、引き続き、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記無端ベルトに密着させた状態で前記第3のロールに移動させ、ここでこの熱可塑性樹脂フィルムを第3のロールにより冷却し、この後、前記熱可塑性樹脂フィルムを前記無端ベルトから剥離することを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34273195A JP3671082B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法 |
| US08/771,895 US5906785A (en) | 1995-12-28 | 1996-12-23 | Heat-treating method of a thermoplastic resin film |
| EP96309477A EP0781644B1 (en) | 1995-12-28 | 1996-12-24 | Heat-treating method of a thermoplastic resin film |
| DE69626373T DE69626373T2 (de) | 1995-12-28 | 1996-12-24 | Wärmebehandlungsverfahren einer thermoplastischen Polymerfolie |
| AT96309477T ATE233172T1 (de) | 1995-12-28 | 1996-12-24 | Wärmebehandlungsverfahren einer thermoplastischen polymerfolie |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34273195A JP3671082B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09174666A JPH09174666A (ja) | 1997-07-08 |
| JP3671082B2 true JP3671082B2 (ja) | 2005-07-13 |
Family
ID=18356058
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34273195A Expired - Fee Related JP3671082B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5906785A (ja) |
| EP (1) | EP0781644B1 (ja) |
| JP (1) | JP3671082B2 (ja) |
| AT (1) | ATE233172T1 (ja) |
| DE (1) | DE69626373T2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3759825B2 (ja) * | 1997-06-30 | 2006-03-29 | 出光興産株式会社 | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
| GB0129728D0 (en) * | 2001-12-12 | 2002-01-30 | Dupont Teijin Films Us Ltd | Plymeric film |
| JP4491182B2 (ja) * | 2002-03-05 | 2010-06-30 | 出光ユニテック株式会社 | 高剛性合成樹脂シートの製造方法、およびその製造装置 |
Family Cites Families (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2451597A (en) * | 1944-08-23 | 1948-10-19 | Bakelite Corp | Annealing of calendered thermoplastic material |
| US2585915A (en) * | 1948-11-30 | 1952-02-19 | Chavannes Ind Synthetics Inc | Apparatus and method for embossing thermoplastic film |
| US2997743A (en) * | 1959-09-28 | 1961-08-29 | Monsanto Chemicals | Biaxially oriented crystalline polystyrene |
| US3661678A (en) * | 1968-07-03 | 1972-05-09 | Ricoh Kk | Method of preparing a heat-sensitive sheet for use in stencil |
| US3988098A (en) * | 1968-12-30 | 1976-10-26 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Apparatus for continuously casting a sheet and the like |
| US3872197A (en) * | 1968-12-30 | 1975-03-18 | Mitsubishi Rayon Co | Process and an apparatus for continuously casting a sheet and the like |
| US3679791A (en) * | 1970-02-20 | 1972-07-25 | Ici Ltd | Process for shrinking film |
| US3882207A (en) * | 1972-10-12 | 1975-05-06 | Rca Corp | Process of producing double-sided holographic replicas |
| US4329315A (en) * | 1980-10-24 | 1982-05-11 | Monsanto Company | Sheet stress relaxation |
| JPS59178223A (ja) * | 1983-03-28 | 1984-10-09 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 接着層を有する延伸プラスチツクフイルムのアニ−ル処理法 |
| JPS6079916A (ja) * | 1983-10-11 | 1985-05-07 | Mitsubishi Monsanto Chem Co | 熱可塑性樹脂薄板の加熱方法 |
| JP2606894B2 (ja) * | 1988-08-18 | 1997-05-07 | チッソ株式会社 | 圧延熱処理フィルムまたはシートの製造方法 |
| KR960013068B1 (ko) * | 1989-10-16 | 1996-09-30 | 도오요오 보오세끼 가부시끼가이샤 | 열가소성 수지필름 및 그의 제조방법 |
| JP3193801B2 (ja) * | 1993-02-25 | 2001-07-30 | 出光石油化学株式会社 | 熱可塑性樹脂シート又はフィルムの製造方法 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34273195A patent/JP3671082B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-12-23 US US08/771,895 patent/US5906785A/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-12-24 AT AT96309477T patent/ATE233172T1/de not_active IP Right Cessation
- 1996-12-24 DE DE69626373T patent/DE69626373T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1996-12-24 EP EP96309477A patent/EP0781644B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0781644A2 (en) | 1997-07-02 |
| JPH09174666A (ja) | 1997-07-08 |
| US5906785A (en) | 1999-05-25 |
| EP0781644B1 (en) | 2003-02-26 |
| DE69626373D1 (de) | 2003-04-03 |
| ATE233172T1 (de) | 2003-03-15 |
| EP0781644A3 (en) | 1998-06-10 |
| DE69626373T2 (de) | 2003-08-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7330968B2 (ja) | 熱可塑性液晶ポリマーフィルム、その製造方法およびフレキシブル銅張積層板 | |
| TWI411538B (zh) | 軟性積層板之製造方法 | |
| TW200936523A (en) | Processes for producing glass/resin composite | |
| WO2001032418A1 (fr) | Procede et dispositif de fabrication de plaques laminees | |
| EP0264454B1 (en) | Method for correcting curl and improving dimensional stability of flexible metal foil laminated plate | |
| JP4255580B2 (ja) | 片面金属張積層板の製造方法 | |
| JP4491182B2 (ja) | 高剛性合成樹脂シートの製造方法、およびその製造装置 | |
| JP3671082B2 (ja) | 熱可塑性樹脂フィルムの熱処理方法 | |
| CN1086167C (zh) | 层压金属板的制造方法及制造设备 | |
| CN100354115C (zh) | 层压体的制造方法 | |
| CN116766638A (zh) | 树脂薄膜热处理装置和树脂薄膜的热处理方法 | |
| CN100464967C (zh) | 挠性叠层板的制造方法 | |
| AU719484B2 (en) | Method and apparatus for strip-coating a metallic strip-shaped substrate with a plastic strip and strip thus obtained | |
| JP5339019B2 (ja) | 補強用裏打ちフィルム付き積層ポリイミドフィルム | |
| JP3759825B2 (ja) | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 | |
| JP3802101B2 (ja) | カラーフィルタ用転写装置 | |
| CN100572045C (zh) | 挠性积层板的制造方法 | |
| JP7471702B1 (ja) | 樹脂シートの矯正方法および製造方法ならびに樹脂シートの矯正装置 | |
| JPS61295025A (ja) | 薄膜フイルムの接着方法 | |
| JPH11165350A (ja) | フレキシブルプリント基板用二軸配向ポリエステルフイルム及びその製造方法 | |
| JP2000264987A (ja) | 熱可塑性液晶ポリマーフィルムの熱処理方法 | |
| JP4273827B2 (ja) | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法および熱可塑性樹脂フィルム | |
| JPS59178223A (ja) | 接着層を有する延伸プラスチツクフイルムのアニ−ル処理法 | |
| JP2000309415A (ja) | コンベヤベルト及びその製造方法 | |
| EP0000242A1 (en) | Process and apparatus for continuously stretching a synthetic polymeric film in the longitudinal direction. |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041001 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050105 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050301 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050405 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050418 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130422 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422 Year of fee payment: 9 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
