JP3670769B2 - 管継手部の補修方法 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/18Appliances for use in repairing pipes

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、原子力発電所等に設けられて高圧,高温等の厳しい条件に耐える小口径の導配管に適用された高圧シール継手(スウェジロック継手)の継手部の補修方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、導配管の外面に断面くさび状の封止用の金輪(フェルール)を嵌めて袋ナットで締付けて接続した管継手(スウェジロック継手)の継手部が劣化して耐圧又は封止機能が低下したなどの理由でこれを補修する場合、袋ナットを外して金輪を切断して取り外すと、導配管の外面に金輪の食い込み傷が残っており、そのままの導配管の状態では、新しい金輪を嵌めて復旧しても漏れるおそれがあるので、傷の付いた導配管を切断して新しい管を取り付けて接続するとか、ディープボア継手に取り替えて旧金輪による傷の位置を避けて接続するというような手段がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の管継手部の補修方法は上記のようであるが、導配管を切断して新しい管を取り付けるということは他の部材との関係寸法等により不可能な場合がある。また、ディープボア継手に取り替えると、継手位置が変わって以後の継手脱着が不可能になる場合があるというような課題があった。
【0004】
この発明は上記課題を解消するためになされたもので、導配管を切断することなく、補修前の継手位置で、補修前と同じスウェジロック継手により接続することができる管継手部の補修方法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る管継手部の補修方法は、袋ナットをねじ戻して継手部から退避させ、金輪を切断して取り外し、この金輪による導配管の外面にある食い込み傷の深さだけ前記導配管を拡管し、前記食い込み傷を除去するまでこの導配管の外面の切削及び仕上げ加工を行って元の外径寸法形状に整形するものである。
【0006】
この発明における補修方法により、袋ナットを退避させ、金輪を取り外し、導配管を拡管し、導配管の外面にある金輪による食い込み傷を除去するまで導配管の外面の切削及び仕上げ加工を行って元の外径寸法形状に整形すれば、導配管のシール位置を変更することなく新しい継手により接続することができる。
【0007】
また、この発明に係る管継手部の補修方法は、袋ナットをねじ戻して継手部から退避させ、金輪を切断して取り外し、この金輪による導配管の外面にある食い込み傷の深さだけ前記導配管を拡管し、前記食い込み傷を除去するまでこの導配管の外面の切削及び仕上げ加工を行って元の外径寸法形状に整形した後、再びこの導配管の外面に断面くさび状の金輪を嵌めて袋ナットで締付けて接続し復旧したものである。
【0008】
この発明における補修方法により、袋ナットを退避させ、金輪を取り外し、導配管を拡管し、導配管の外面にある金輪による食い込み傷を除去するまで導配管の外面の切削及び仕上げ加工を行って元の外径寸法形状に整形すれば、導配管のシール位置を変更することなく、再びこの導配管の外面に封止用の新しい金輪を嵌めて袋ナットで締付けて接続することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図について説明する。図1はこの発明による管継手部の補修方法の手順を示し、図1(A)は継手の分解中の状態を示す図、(B)は金輪(フェルール)を切断している状態を示す図、(C)は導配管を拡管している状態を示す図、(D)は導配管の外径を切削している状態を示す図である。
【0010】
図1において、1は例えば原子炉容器内計装用の導配管(コンジットチューブ)、2は導配管1の外面に嵌められた断面くさび状の封止用の金輪(フェルール)、3は導配管側の袋ナット、4は計装用のシンブル管(シンブルチューブ)、5はシンブル管4の外面に嵌められた金輪(フェルール)、6はシンブル管側の袋ナット、7はフレア継手金物であり、導配管側袋ナット3をねじ込んで導配管側金輪2を締付けるとともに、シンブル管側袋ナット6をねじ込んでシンブル管側金輪5を締付けて漏れを封止するように形成されたものである。また、8は異物混入防止治具、9はシンブル管挿抜治具、10は金輪切断工具、11は拡管工具、12は外径加工工具、13は切削バイト、14は貫通部壁体である。
【0011】
図1(A)に示すように、導配管1は貫通部壁体14に固着されており、導配管1内にシンブル管4が導かれている。この管継手は導配管1からシンブル管4が出る箇所における流体の漏れを封止するものであり、この管継手の組立状態では、導配管側金輪2を導配管側袋ナット3の内側に入れて、導配管側袋ナット3をフレア継手金物7にねじ込んで導配管側金輪2を締付けて導配管側金輪2を導配管1,導配管側袋ナット3及びフレア継手金物7に密接させ、また、シンブル管側金輪5をシンブル管側袋ナット6の内側に入れて、シンブル管側袋ナット6をフレア継手金物7にねじ込んでシンブル管側金輪5を締付けてシンブル管側金輪5をシンブル管4,シンブル管側袋ナット6及びフレア継手金物7に密接させることにより、導配管1とシンブル管4との間からの流体の漏れを封止するようになっている。
【0012】
この管継手(スウェジロック継手)の継手部を補修するために分解する場合、先ず、図1(A)に示すように、フレア継手金物7に対して導配管側袋ナット3をねじ戻して、フレア継手金物7は導配管側金輪2から離して上方へ抜き出し、導配管側袋ナット3は下方へ退避させる。また、フレア継手金物7に対してシンブル管側袋ナット6をねじ戻して、シンブル管側金輪5からフレア継手金物7は下方へ、シンブル管側袋ナット6は上方へ分離させる。
【0013】
次に、図1(B)に示すように、シンブル管4にシンブル管挿抜治具9を取り付けてシンブル管4をこの継手部から退避させる。作業中に導配管1内に異物が入らないように異物混入防止治具8を装着する。次に、金輪切断工具10を使用してその切刃により導配管1に傷をつけないようにして導配管側金輪2になるべく深い切り込みを入れ、その切り込みに力を加えて導配管側金輪2を破断させ、導配管側金輪2を拡げて導配管1から分離して除去する。
【0014】
導配管側金輪2を除去した跡には導配管1の外面に導配管側金輪2が食い込んだ傷が残っている。以下、導配管1の外面に残っているこの食い込み傷を除去する作業を行うのであるが、先ず、図1(C)に示すように、導配管1内に拡管工具11を挿入して導配管1を拡管する。この拡管の長さ及び径は、導配管1の外面にある食い込み傷の箇所まで、また、この食い込み傷の深さだけ拡げるようにする。
【0015】
次に、図1(D)に示すように、外径加工工具12を導配管1に装着し、切削バイト13を回転させながら送りをかけて、前記食い込み傷の深さだけ拡管されて大きくなっている導配管1の外面を元来の外径となるまで切削する。これでこの食い込み傷は除去される。切削バイト13により切削した後、導配管1の外面を研磨仕上げ加工を行い凹凸のない滑らかな外面となるようにする。以上の手順により、導配管1の外面は傷のない元来の外径の滑らかな外面となったので、再び、導配管1に新しく導配管側金輪2を嵌めて導配管側袋ナット3等で締付けてこの補修前と同じ位置に新しくスウェジロック継手又はその他の継手を構成することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、導配管側金輪(フェルール)を取り外した後、導配管を拡管した後、外面を切削して導配管の外面にある食い込み傷を除去するようにしたので、補修前と同じ継手位置に再び新しくスウェジロック継手又は他の管継手を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による管継手部の補修方法の手順を示し、(A)は継手の分解中の状態を示す図、(B)は金輪を切断している状態を示す図、(C)は拡管している状態を示す図、(D)は導配管の外径を切削している状態を示す図である。
【符号の説明】
1:導配管、 2:導配管側金輪、
3:導配管側袋ナット、 4:シンブル管、
5:シンブル管側金輪、6:シンブル管側袋ナット、
7:フレア継手金物、 8:異物混入防止治具、
9:シンブル管挿抜治具、 10:金輪切断工具、
11:拡管工具、 12:外径加工工具、
13:切削バイト、 14:貫通部壁体。

Claims (2)

  1. 導配管の外面に封止用の金輪を嵌めて袋ナットで締付けて接続した管継手部の補修方法であって、前記袋ナットをねじ戻して継手部から退避させ、前記金輪を切断して取り外し、この金輪による前記導配管の外面にある食い込み傷の深さだけ前記導配管を拡管し、前記食い込み傷を除去するまで前記導配管の外面の切削及び仕上げ加工を行って元の外径寸法形状に整形することを特徴とする管継手部の補修方法。
  2. 導配管の外面に封止用の金輪を嵌めて袋ナットで締付けて接続した管継手部の補修方法であって、前記袋ナットをねじ戻して継手部から退避させ、前記金輪を切断して取り外し、この金輪による前記導配管の外面にある食い込み傷の深さだけ前記導配管を拡管し、前記食い込み傷を除去するまで前記導配管の外面の切削及び仕上げ加工を行って元の外径寸法形状に整形した後、再びこの導配管の外面に封止用の金輪を嵌めて袋ナットで締付けて接続し復旧することを特徴とする管継手部の補修方法。
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