JP3670383B2 - 分析装置および分析方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血清等の試料を分析検査する時に用いられる分析装置および分析方法に係り、特に試料中の被分析成分を磁性粒子を用いて定量分析する分析装置および分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
血清等の試料を分析検査する方法として、試料中の被分析成分を磁性粒子を用いて定量分析する方法が従来から知られている。この分析方法は直径が0.2〜0.8ミクロン程度好ましくは0.4〜0.6ミクロン程度の磁性粒子に試料中の被分析成分と免疫反応(抗原抗体反応)を生ずる物質を固定化した不溶性担体(以下、磁性粒子と称する。)を用い、この磁性粒子と試料とを一定時間反応させる。その後、磁性粒子を洗浄液で洗浄して、B/F分離(磁性粒子に結合したものと結合していないものとを分離する)を行なう。このとき、反応容器の外部から磁力を与えて磁性粒子を反応容器内の一箇所に集めておき、洗浄途中で磁性粒子が反応容器内から流出しないようにしておく。そして、この後、磁性粒子と反応した被分析成分を、その一部に酵素、蛍光物質または化学発光物質を標識した抗体または抗原と反応させ、一定時間経過後に再度B/F分離を行なう。その後、標識した物質に応じた反応を行なわせて、生じる発色、蛍光、化学発光をそれぞれに応じた検出系により検出する。
【0003】
このように1ステップ目で磁性粒子と試料との反応、次の2ステップ目で磁性粒子上の免疫複合体と標識した抗体または抗原との反応、といったように2段階で反応を行なう方法は、2ステップサンドイッチ法と言われており、途中2回のB/F分離が必要である。
【0004】
また、上記の中で標識した抗体または抗原として、磁性粒子に固相した抗体または抗原とは試料中の被分析成分と反応する部位が異なり、固相した担体または抗原とは反応しない抗体または抗原を使用して2回目のB/F分離を必要としない方法があり、これは1ステップサンドイッチ法と言われている。
【0005】
このような分析方法を利用して試料中の被分析成分を自動的に定量分析する従来の分析装置は、透光性を有する反応容器に試料中の被分析成分と免疫反応を生ずる磁性粒子を第1の試薬として分注する第1の試薬分注機構と、この第1の試薬分注機構から反応容器に分注された磁性粒子を洗浄して前記磁性粒子と反応した前記被分析成分を除く成分を前記反応容器内から除去する磁性粒子洗浄機構と、反応容器内を撹拌する撹拌機構とを備えており、磁性粒子の洗浄が終了すると、第2の試薬分注機構から反応容器に標識物質を含んだ第2の試薬を分注するようになっている。そして、反応容器に第2の試薬を分注してから所定時間が経過すると、被分析成分と反応した標識物質を光学的または化学的な方法により検出して被分析成分を定量分析するように構成されている。
【0006】
ところで、このような従来の分析装置では、反応容器内の検液を吸引する際に磁性粒子が反応容器内に分散していると、被分析成分と反応した磁性粒子が検液と共に吸引されてしまい、正確な検査結果を得ることができなくなる。そこで、従来では反応容器内の検液を吸引する際に反応容器の両側に磁性試薬粒子吸着手段としてのマグネットをセットし、これらのマグネットで磁性粒子を反応容器の内面に吸着させることにより、被分析成分と反応した磁性粒子が検液と共に吸引されることを防止している。そして、検液の吸引が終了すると、磁性粒子が再び反応容器内で分散するように、マグネットをマグネット・オフセット機構によりセット位置からリセット位置にオフセットし、第2の試薬を分注した後、反応容器内を撹拌していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の分析装置では、磁性粒子の洗浄工程において反応容器内の検液を吸引した後にマグネット・オフセット機構が作動しなかった場合や撹拌機構が作動しなかった場合には、磁性粒子が反応容器の内面に吸着されたままの状態となるため、次の工程で反応容器内に第2の試薬を分注しても第2の試薬に含まれる標識物質と被分析成分との反応が促進されず、検査結果に悪影響を及ぼす虞があった。
【0008】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的は反応容器に標識物質を含んだ試薬を分注した際に磁性粒子が反応容器内で再分散しているかどうかを確認することができ、これにより試料中の被分析成分を正確に定量分析することのできる分析装置を提供せんとするものである。
また、本発明は試料中の被分析成分を正確に定量分析することのできる分析方法を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、上述した課題を解決するために、少なくとも試料を含む第1の液体と微粒子とにより抗原抗体反応した検液をB/F分離して、第2の液体を添加して微粒子を懸濁させた後に、反応又は測定を行なう分析装置において、前記第2の液体の添加直後又は一定時間後に、反応容器内の粒子の懸濁度を測定する懸濁度測定手段と、この懸濁度測定手段の出力に基づいて分析作業の適否判断を行なう制御手段とを備え、所要の反応または測定時間に応じた適宜の時点で前記微粒子が前記反応容器内に再分散しているか否かを判定することを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記反応容器内の検液を吸引する検液吸引機構部と、前記反応容器内に洗浄液を分注する洗浄液分注機構部とを具備してなり、前記制御手段は、前記懸濁度測定手段の出力に基づいて前記反応容器内に前記検液が残留しているか否かを判定することを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に係る発明は、少なくとも試料を含む第1の液体と微粒子とにより抗原抗体反応した検液をB/F分離して、第2の液体を添加して微粒子を懸濁させた後に、反応又は測定を行なう分析方法において、前記第2の液体の添加直後又は一定時間後に、反応容器内の粒子の懸濁度を測定する工程と、前記懸濁度の測定工程による出力を設定値と比較して分析作業の適否判断を行なう工程とを備え、所要の反応または測定時間に応じた適宜の時点で前記微粒子が前記反応容器内に再分散しているか否かを判定することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図5を参照して説明する。
図2は本発明の一実施形態に係る分析装置の平面図であり、同図に示すように、本発明の一実施形態に係る分析装置の基台1上には、円形状の反応テーブル2が回転自在に設けられている。
【0013】
前記反応テーブル2は鉄等の金属材料で形成されており、この反応テーブル2の周縁部には、複数個の反応容器保持孔3が反応テーブル2の周方向に沿って一定間隔で穿設されている。これらの反応容器保持孔3は反応テーブル2の周縁部に複数個の反応容器を一定ピッチで配置するためのものであり、これらの反応容器保持孔3に挿入保持される反応容器は透光性を有する材料(例えば硝子、アクリル樹脂等)で形成されている。
【0014】
前記基台1の上面には、テーブル駆動手段としてのモータ4が設置されている。このモータ4は反応テーブル2を一定ピッチで回転駆動するものであり、モータ4の回転軸4aに取付けられた駆動ギヤ5と反応テーブル2の下面に取付けられたリング状の従動ギヤ(図示せず)との間には、タイミングベルト6が掛け渡されている。
【0015】
また、図2中7は前記反応容器保持孔3に挿入保持された反応容器に試料を分注する試料分注機構、8は同じく反応容器保持孔3に挿入保持された反応容器に試料中の被分析成分と免疫反応を生ずる磁性粒子を第1の試薬として分注する第1の試薬分注機構、9は同じく反応容器保持孔3に挿入保持された反応容器に被分析成分と免疫反応を生ずる標識物質を第2の試薬として分注する第2の試薬分注機構、10は反応容器に分注された磁性粒子を洗浄して磁性粒子と反応した被分析成分を除く余剰の成分を反応容器内から除去する磁性粒子洗浄機構、28は反応容器内を撹拌する撹拌機構であり、前記磁性粒子洗浄機構10は、図2に示すように、反応容器内の検液を吸引する検液吸引機構部10aと反応容器内に洗浄液を分注する洗浄液分注機構部10bを具備して構成されている。
【0016】
なお、図2中11は被分析成分と反応した標識物質(この場合は被分析成分と免疫反応を生ずる物質を蛍光物質に固定化したもの)を光学的に検出する標識物質検出機構であり、この標識物質検出機構11は、例えば反応容器に励起光を照射する光源部と、この光源部と反応容器を挟んで対向する位置に設けられた蛍光強度測定部とから構成されている。
【0017】
図3は図2のA−A線に沿う断面図であり、同図に示すように、反応テーブル2の反応容器保持孔3に挿入保持された反応容器12とその両側に位置する反応容器12との間には、マグネットホルダ13がそれぞれ設けられている。これらのマグネットホルダ13は、図4に示すように、反応テーブル2の下面に固定された固定ブロック14に枢支軸15を介して上下方向に回動自在に支持されており、これらマグネットホルダ13の先端部には、磁性試薬粒子吸着手段としてのマグネット16が保持されている。
【0018】
前記マグネット16は磁性粒子を反応容器の内壁面に吸着させるためのものであり、このマグネット16は反応テーブル2の上方に設けられたマグネット・セット機構17(図2参照)により図4中実線で示す位置(以下、リセット位置と称する。)から図4中二点鎖線で示す位置(以下、セット位置と称する。)にセットされ、また反応テーブル2の下方に設けられたマグネット・リセット機構18(図2参照)によりセット位置からリセット位置にオフセットするようになっている。
【0019】
また、図2中19は標識物質が分注された反応容器12に光を照射して反応容器12内を透過する光の透過光量を測定する懸濁度測定手段としての透過光量測定装置であり、この透過光量測定装置19は反応容器12に光を照射する光源部19aと、この光源部19aと反応容器12を挟んで相対向する位置に設けられた測光部19bとから構成されている。
【0020】
前記測光部19bは受光素子20を備えており、この受光素子20から出力された信号は、図1に示すように、増幅器21で増幅され、さらに図示しないA/D変換器でデジタル信号に変換された後、入出力ポート22およびデータバス23aを介して制御手段としてのCPU(中央処理装置)24に供給されるようになっている。
【0021】
前記CPU24は前述したモータ4、試料分注機構7、第1の試薬分注機構8、第2の試薬分注機構9、磁性粒子洗浄機構10、撹拌機構28、標識物質検出機構11、マグネット・セット機構17およびマグネット・リセット機構18を予め定められた制御シーケンスに従って駆動制御するものであり、このCPU24とデータバス23bを介して接続された記憶装置25には、磁性粒子が反応容器内で再分散している時に反応容器内を透過した光の透過光量が設定値として格納されている。
【0022】
なお、図1中26は表示装置、27はキーボード装置を示している。
図5はCPU24の制御シーケンスを説明するためのフローチャートであり、以下、この図を参照して本発明の一実施形態の作用について説明する。図5に示すように、反応テーブル2の反応容器保持孔3に反応容器12が挿入保持され、キーボード装置27からCPU24に検査開始指令が入力されると、CPU24からの制御信号により第1の試薬分注機構8が作動し、これにより第1の試料分注機構8から反応容器12に磁性粒子を含んだ第1の試薬が分注される(ステップST1)。そして、反応容器12に第1の試薬が分注されると、CPU24からの制御信号により試料分注機構7が作動し、これにより試料分注機構7から反応容器12に試料が分注される(ステップST2)。
【0023】
試料分注機構7から反応容器12に試料が分注された後、所定時間が経過すると、CPU24はマグネット・セット機構17を作動させる(ステップST3)。これによりマグネット16がリセット位置からセット位置にセットされ、マグネット16の磁力により第1の試薬に含まれる磁性粒子が反応容器12の内壁面に吸着する。
【0024】
マグネット16がリセット位置からセット位置にセットされると、CPU24は磁性粒子洗浄機構10の検液吸引機構部10aを作動させる(ステップST4)。これにより反応容器12に分注された検液が磁性粒子を除いて反応容器12内から吸引除去され、磁性粒子を除く検液が反応容器12内から吸引除去されると、CPU24からの制御信号により磁性粒子洗浄機構10の洗浄液分注機構部10bが作動し、洗浄液分注機構部10bから反応容器12に洗浄液が分注される(ステップST5)。そして、反応容器12に洗浄液が分注されてから所定時間が経過すると、CPU24からの制御信号により磁性粒子洗浄機構10の検液吸引機構部10aが作動し、反応容器12に分注された洗浄液が検液吸引機構部10aにより吸引される(ステップST6)。
【0025】
反応容器12に分注された洗浄液が検液吸引機構部10aにより吸引されると、CPU24からの制御信号により透過光量測定装置19の光源部19aが点灯し、光源部19aから反応容器12に光が照射される(ステップST7)。このとき、光源部19aから反応容器12に照射された光は反応容器12内を透過して測光部19bの受光素子20に入射し、この受光素子20から透過光信号として出力される(ステップST8)。
【0026】
受光素子20から出力された透過光信号は増幅器21で増幅された後、CPU24に供給される。このとき、CPU24は受光素子20から出力された透過光信号の電圧レベルを記憶装置25に格納された設定値1(反応容器12に洗浄液が入っていないときの透過光量)と比較する(ステップST9)。
【0027】
ここで、透過光信号の電圧レベルが記憶装置25に格納された設定値1より大きい場合には、CPU24は反応容器12内に洗浄液が残っていると判定する。つまり、反応容器12に洗浄液が残っていないときには反応容器12内を透過する透過光の光量が減少するので、反応容器12に分注された洗浄液を検液吸引機構10aで吸引した後に反応容器12内を透過する透過光の光量を測定し、その測光値を記憶装置25に格納された設定値と比較することにより、反応容器12に洗浄液が残っているか否かを検知することができる。
【0028】
なお、反応容器12内に洗浄液が残っていると判定すると、CPU24は該当する反応容器12で行なわれた磁性粒子の洗浄が不十分である旨を表示装置26に表示する(ステップST24)。
【0029】
また、受光素子20から出力された透過光信号の電圧レベルが設定値より小さい場合には、CPU24は反応容器12内に洗浄液が残っていないと判定し、次にマグネット・リセット機構18を作動させる(ステップST10)。これによりマグネット16がセット位置からリセット位置にオフセットされ、マグネット16の磁力により反応容器12の内壁面に吸着していた磁性粒子が反応容器12内に遊離しはじめる。
【0030】
マグネット16がセット位置からリセット位置にオフセットされると、CPU24からの制御信号により第2の試薬分注機構9が作動し、第2の試薬分注機構9から反応容器12に標識物質を含んだ第2の試薬が分注される(ステップST11)。そして、反応容器12に第2の試薬が分注されると、CPU24は撹拌機構28を作動させる(ステップST12)。これにより反応容器12内が撹拌機構28により撹拌され、撹拌機構28による撹拌工程が終了すると、CPU24からの制御信号により透過光量測定装置19の光源部19aが点灯し、光源部19aからの光が反応容器12に照射される(ステップST13)。このとき、光源部19aから反応容器12に照射された光は反応容器12内を透過して測光部19bの受光素子20に入射し、この受光素子20から透過光信号として出力される(ステップST14)。
【0031】
受光素子20から出力された透過光信号は増幅器21で増幅された後、CPU24に供給される。このとき、CPU24は受光素子20から出力された透過光信号の電圧レベルを記憶装置25に格納された設定値2(反応容器中に磁性粒子が分散していない状態での測光値)と比較する(ステップST15)。
【0032】
ここで、受光素子20から出力された透過光信号の電圧レベルが記憶装置25に格納された設定値2より大きい場合には、CPU24は磁性粒子が反応容器12内で再分散していないと判定する。つまり、反応容器12に第2の試薬を分注し、撹拌したときに磁性粒子が反応容器12内に一様に分散されずに反応容器12の内壁付近にかたまったままの状態であると、反応容器12内を透過する透過光の光量が増加するので、反応容器12に第2の試薬を分注した際に反応容器12内を透過する透過光の光量を測定し、その測光値を記憶装置25に格納された設定値2と比較することにより磁性粒子が反応容器12内に再分散しているか否かを検知することができる。
【0033】
磁性粒子が反応容器12内で再分散していないと判定すると、CPU24は撹拌機構28による撹拌が不十分である旨を表示装置26に表示する(ステップST24)。
【0034】
また、受光素子20から出力された透過光信号の電圧レベルが記憶装置25に格納された設定値2より小さい場合には、CPU24は磁性粒子が反応容器12内で再分散していると判定し、所定時間が経過すると、次にマグネット・セット機構17を作動させる(ステップST16)。これによりマグネット16がリセット位置からセット位置にセットされ、マグネット16の磁力により磁性粒子が反応容器12の内壁面に吸着する。
【0035】
マグネット16がリセット位置からセット位置にセットされると、CPU24は磁性粒子洗浄機構10の検液吸引機構部10aを作動させる(ステップST17)。これにより反応容器12に分注された標識物質が被分析成分と反応した標識物質を除いて反応容器12内から吸引除去され、被分析成分と反応した標識物質を除く標識物質が反応容器12内から吸引除去されると、CPU24からの制御信号により磁性粒子洗浄機構10の洗浄液分注機構部10bが作動し、洗浄液分注機構部10bから反応容器12に洗浄液が分注される(ステップST18)。そして、反応容器12に洗浄液が分注されてから所定時間が経過すると、CPU24からの制御信号により磁性粒子洗浄機構10の検液吸引機構部10aが作動し、反応容器12に分注された洗浄液が検液吸引機構部10aにより吸引される(ステップST19)
反応容器12に分注された洗浄液が検液吸引機構部10aにより吸引されると、CPU24からの制御信号により透過光量測定装置19の光源部19aが点灯し、光源部19aから反応容器12に光が照射される(ステップST20)。このとき、光源部19aから反応容器12に照射された光は反応容器12内を透過して測光部19bの受光素子20に入射し、この受光素子20から透過光信号として出力される(ステップST21)。
【0036】
受光素子20から出力された透過光信号は増幅器21で増幅された後、CPU24に供給される。このとき、CPU24は受光素子20から出力された透過光信号の電圧レベルを記憶装置25に格納された設定値1(反応容器12に洗浄液が入っていないときの透過光量)と比較する(ステップST22)。
【0037】
ここで、受光素子20から出力された透過光信号の電圧レベルが記憶装置25に格納された設定値1より大きい場合には、CPU24は反応容器12内に洗浄液が残っていると判定する。そして、反応容器12内に洗浄液が残っていると判定すると、CPU24は該当する反応容器12で行なわれた磁性粒子の洗浄が不十分である旨を表示装置26に表示する(ステップST24)。
【0038】
また、受光素子20から出力された透過光信号の電圧レベルが設定値より小さい場合には、CPU24は反応容器12内に洗浄液が残っていないと判定する。そして、CPU24は標識物質検出機構11を作動させて標識物質と反応した被分析成分の定量分析を行なう(ステップST23)。
【0039】
したがって、本発明の一実施形態では第2の試薬分注機構9から反応容器12に標識物質を含む第2の試薬を分注した際に磁性粒子が反応容器12内で再分散しているか否かを受光素子20からの信号により検知することができ、磁性試薬粒子が反応容器12内で再分散していると判定したときのみ被分析成分の定量分析が行なわれるので、試料中の被分析成分を正確に定量分析することができる。
【0040】
また、本発明の一実施形態では受光素子20から出力された信号の電圧レベルが記憶装置25に格納された設定値1より大きい場合には、反応容器12内に洗浄液が残っていると判定するので、洗浄液残りにより検液が希釈されてしまったり、B/F分離が正しく行なわれずに分析結果に与える影響を除去することができる。
【0041】
なお、上述した本発明の一実施形態では磁性粒子が反応容器12内で再分散していないとCPU24が判定したときに、その旨を表示装置26に表示するようにしたが、磁性粒子が反応容器12内で再分散していない旨をプリンタから出力しても良いし、あるいは磁性粒子が反応容器12内で再分散していないとCPU24が判定したときにブザーで報知するようにしてもよい。
【0042】
また、上述した一実施形態では反応容器内の撹拌に撹拌機構28を用いて説明したが、撹拌機構28を用いることなく撹拌することができれば、撹拌機構28を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0043】
また、上述した本発明の一実施形態では反応容器12に洗浄液が入っていないときの透過光量を第1の設定値1として記憶装置25に予め格納しておいたが、例えば反応容器12に第1の試薬及び試料を分注する前の透過光量を測定し、その測定値を第1の設定値1として記憶装置25に格納するようにしても良い。
【0044】
また、上述した本発明の一実施形態では反応容器中に磁性粒子が分散している状態での透過光量を第2の設定値2として記憶装置25に予め格納しておいたが、例えば反応容器12に第1の試薬のみを分注したときの透過光量を測定し、その測定値+α(一連のB/F分離動作中に若干流出してしまう場合のための透過光量のプラス分)を第2の設定値2として記憶装置25に格納するようにしても良い。ただし、この場合には本発明の一実施形態での設定値と反対の状態のときを設定値に設定しているため、図5のステップST5の比較の判断が逆になる。
【0045】
また、上述した本発明の一実施形態では標識物質として蛍光物質を用いた分析原理で試料中の被分析成分を定量分析する分析装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、再分散を行なう任意の分析であれば適用することができる。たとえば、上述した一実施形態で用いた標識物質とは異なる物質を用いる分析装置(特開昭53−145912号公報、特開昭47−18597号公報、特開平4−58157号公報参照)や、標識物質として化学反応により発光または発色する物質を用いて試料中の被分析成分を定量分析する分析装置(特開昭60−159651号公報参照)、他に分析原理が上述した一実施形態と異なる分析装置(特開昭52−15815号公報、特公平6−65989号公報、特開平6−160401号公報参照)にも適用することができる。
【0046】
また、上述した一実施形態では反応のために再懸濁を行なう例であったが、これに限らず反応結果の測定のために再懸濁を行なう場合にも適用できることは言うまでもない。
【0047】
また、上述した一実施形態ではサンドイッチ法による分析について言及していたが、競合法についても適宜変更することは容易である。
また、化学発光の場合は図1ないし図4に示した構成をそのまま適用できるし、比色の測光であれば、前述した透過光量測定装置19で洗浄液の残存の確認と磁性粒子の分散ができたかどうかの確認を兼用することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、微粒子が反応容器内で再分散しているかどうかを確認することができ、試料中の被分析成分を正確に定量分析することのできる分析装置を提供できる。
【0049】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明による効果に加えて、反応容器内に洗浄液等が残っているかどうかを確認でき、洗浄液による影響を除去することができる
請求項3に係る発明によれば、試料中の被分析成分を正確に定量分析することのできる分析方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る分析装置のブロック構成図。
【図2】同実施形態に係る分析装置の平面図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図。
【図4】図3のB−B線に沿った断面図。
【図5】本発明の一実施形態に係る分析装置の作用を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…反応テーブル
4…モータ
7…試料分注機構
8…第1の試薬分注機構
9…第2の試薬分注機構
10…磁性粒子洗浄機構
10a…検液吸引機構部
10b…洗浄液分注機構部
28…撹拌機構
16…マグネット
17…マグネット・セット機構
18…マグネット・リセット機構
19…透過光量測定装置
19a…光源部
19b…測光部
24…CPU
25…記憶装置
26…表示装置

Claims (3)

  1. 少なくとも試料を含む第1の液体と微粒子とにより抗原抗体反応した検液をB/F分離して、第2の液体を添加して微粒子を懸濁させた後に、反応又は測定を行なう分析装置において、
    前記第2の液体の添加直後又は一定時間後に、反応容器内の粒子の懸濁度を測定する懸濁度測定手段と、
    この懸濁度測定手段の出力に基づいて分析作業の適否判断を行なう制御手段とを備え、
    所要の反応または測定時間に応じた適宜の時点で前記微粒子が前記反応容器内に再分散しているか否かを判定することを特徴とする分析装置。
  2. 前記反応容器内の検液を吸引する検液吸引機構部と、前記反応容器内に洗浄液を分注する洗浄液分注機構部とを具備してなり、前記制御手段は、前記懸濁度測定手段の出力に基づいて前記反応容器内に前記検液が残留しているか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  3. 少なくとも試料を含む第1の液体と微粒子とにより抗原抗体反応した検液をB/F分離して、第2の液体を添加して微粒子を懸濁させた後に、反応又は測定を行なう分析方法において、
    前記第2の液体の添加直後又は一定時間後に、反応容器内の粒子の懸濁度を測定する工程と、
    前記懸濁度の測定工程による出力を設定値と比較して分析作業の適否判断を行なう工程とを備え、
    所要の反応または測定時間に応じた適宜の時点で前記微粒子が前記反応容器内に再分散しているか否かを判定することを特徴とする分析方法。
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