JP3670326B2 - 錠前用シリンダ - Google Patents

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    • E05B17/00Accessories in connection with locks
    • E05B17/04Devices for coupling the turning cylinder of a single or a double cylinder lock with the bolt operating member

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、錠本体の施解錠機構に連結される電気式の錠前用シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、錠本体の施解錠機構に連結される電気式のシリンダが公知である。この種のシリンダを用いた従来の電気錠は、例えば特公平6−13800号公報に開示されているように、錠本体に取り付けられる外筒内に錠本体の施解錠機構に連結される内筒を回動自在に設け、内筒に設けられた鍵挿入溝内に正当な鍵を挿入した場合にのみ内筒が外筒内で運動するのを禁止するための係入ピンを電気的駆動手段によって外し、これにより内筒の回動運動の拘束状態を解き、挿入している鍵により内筒を回して錠本体の施解錠機構を解錠状態にする構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の電気式のシリンダでは、比較的細い係入ピンを内筒と外筒との間に介在させて内筒の運動を拘束し、これによって施錠状態とする構成であるから、正当な鍵によらずとも、鍵挿入溝に固い金属片等を差し込んで内筒を強制的に回して係入ピンを破壊し解錠することが可能であり、安全性の点で問題があった。
【0004】
また、従来の電気式シリンダは、一般に、電子鍵と組み合わせて用いられ、差し込まれた電子鍵が正当であると判断された場合にのみ内筒の拘束状態を解除して施解錠動作を許す構成であり、電子鍵はシリンダの内筒を回すだけの機械的機能しか与えられていない。したがって、電子鍵と電子式シリンダとの間には、機械式のシリンダ錠の鍵と錠との間に見られるような複雑な機械的結合関係は全くなく、従来の電気式シリンダにあっては、内筒がどの様な回転位置であっても電子鍵をその鍵挿入溝から引き抜くことができる構成である。このため、施解錠時に内筒と外筒との相対位置関係が係入ピンによる相互連結を不可能とする位置で電子鍵が鍵挿入溝から引き抜かれ、或いは挿入されると言う事態がしばしば生じることになる。しかしながら、錠本体の施解錠機構に連結される内筒は施解錠を行う位置が決まっており、この結果、電気式シリンダの場合には、電子鍵を差し込んだ後所定の施解錠位置を探る動作を必要とし、極めて使い勝手が悪いという問題点を有している。
【0005】
本発明の目的は、上述の安全性の問題を解決することができる、改善された電気錠を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、上述の安全性の問題に加えて、使い勝手の問題をも解決することができる、改善された電気錠を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の特徴は、錠本体に取り付けられる錠前用シリンダにおいて、外筒部材によって支持される、所要の鍵に相応した形状の鍵挿入部が形成されている第1の回動部材及び錠本体の施解錠機構に連結される第2の回動部材を設けると共に、電気的信号に応答して第1の回動部材と第2の回動部材とを連結するための連結手段を設け、連結手段によって第1の回動部材と第2の回動部材とが連結されることにより、鍵による施解錠機構の操作を可能とした点にある。鍵の引き抜き動作に応動して作動し、第1の回動部材と第2の回動部材との連結状態を解除するための解除手段をさらに設けてもよい。
【0008】
また、他の特徴は、第1の回動部材が前記外筒部材に対して所定の回転位置にある時にのみ前記所要の鍵を前記鍵挿入部に出し入れ可能とする鍵案内部をさらに設け、鍵挿入部に鍵を差し込んだ後所定の施解錠位置を探る動作を不必要とした点にある。
【0009】
鍵案内部は、第1の回動部材が所定の回転位置にある場合にのみ鍵挿入部を外部に開放する鍵案内溝として例えば外筒部材に形成してもよい。
【0010】
連結手段は、第1の回動部材と第2の回動部材とを結合用のピン部材によって連結するための連結機構と、電気信号に応答し該連結機構を所定の結合状態とさせる電磁アクチュエータとを備えて成る構成としてもよい。この場合、連結機構は、所定の結合状態とされた場合にこの状態を保持するためのラッチ手段を備えていてもよい。これにより、電磁アクチュエータの通電時間を短時間で済ませることができる。この特徴は、電源をバッテリに依存している構成の場合、特に、電子鍵に内蔵されている電池に依存している場合、有利である。
【0011】
解除手段は、ラッチ手段をリセットするための手段であってもよく、例えば、解除手段を、鍵が鍵挿入部から引き抜かれることに応答して作動する構成としてもよい。
【0012】
本発明の更に別の特徴は、錠本体に取り付けられる錠前用シリンダにおいて、外筒部材によって支持される、所要の鍵に相応した形状の鍵挿入部が形成されている第1の回動部材及び錠本体の施解錠機構に連結される第2の回動部材を設けると共に、前記鍵挿入部に所定の鍵が差し込まれたことに応答して電気的信号を出力する制御回路手段と、前記電気的信号に応答して作動する電磁アクチュエータを含み、該電磁アクチュエータの出力により前記第1の回動部材と前記第2の回動部材とを連結状態とするための連結手段と、前記鍵挿入部から鍵が引き抜かれることに応動して前記連結手段の連結状態を解除するための解除手段とを備えた点にある。
【0013】
前記制御回路手段は、前記鍵挿入部に挿入される鍵から出力される送信信号の正当性を判別する判別手段と、該判別手段において前記送信信号が正当性ありと判別された場合に前記電気的信号を出力する手段とを備えて構成することができる。さらに、前記鍵挿入部に挿入される鍵から出力される送信信号を受け取って整流する等して直流電力を得る電源回路を設け、前記制御回路手段が該電源回路から電力の供給を受けて作動する構成であってもよい。
【0014】
この場合においても、第1の回動部材が前記外筒部材に対して所定の回転位置にある時にのみ前記所要の鍵を前記鍵挿入部に出し入れ可能とする鍵案内部をさらに設け、使い勝手の改善を図ることができる。
【0015】
【作用】
連結手段が連結動作を行っていない場合には、第1の回動部材と第2の回動部材とは非連結状態にある。したがって、第1の回動部材を回動させても、施解錠機構に連結されている第2の回動部材を回動させることはできず、第1の回動部材が空回りするだけである。
【0016】
この状態において、例えば正当な鍵を鍵挿入部に挿入することにより制御回路手段が作動する等の理由により、電気的信号が連結手段に供給されると、第1の回動部材と第2の回動部材とは連結手段によって所定の連結状態となる。したがって、鍵の回動動作が錠本体の施解錠機構に伝達されうる状態となり、鍵による施解錠動作が可能となる。
【0017】
解除手段を設けることにより、鍵挿入部から鍵が引き抜かれると連結手段による上述の連結状態が解除され、初めの状態に戻る。
【0018】
本発明の他の特徴によれば、鍵は、鍵案内部によって第1の回動部材が外筒部材に対して所定の回転位置にある場合にのみ鍵挿入部に出し入れ可能となる。これにより、鍵を差し込んだ後の施解錠動作が一定した所定の作動パターンにより実行可能となる。すなわち、鍵を差し込んだのち、施解錠位置を探る必要がなくなり、使い勝手が著しく改善される。
【0019】
本発明のさらに他の特徴によれば、鍵挿入部に正当性のある所定の鍵を差し込むことにより制御回路手段から所要の電気的信号が出力され、連結手段の電磁アクチュエータがこれに応答して作動し、第1の回動部材と第2の回動部材とが連結状態とされる。このため、例えば鍵内に電池と所定の信号を送信するための電気回路手段とを組み込んだ電子鍵が使用される。鍵から出力される送信信号が正当性を有するか否かが制御回路手段内に設けられた判別手段によって判別され、該判別手段によってその送信信号が正当性ありと判別された場合、電磁アクチュエータを作動させるための電気的信号が出力される。この制御回路手段を動作させるための電力は、送信信号に基づいて得られる。すなわち、この錠前用シリンダにおいて消費される電力は、鍵側から供給される。
【0020】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の一実施例につき詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明による錠前用シリンダの一実施例の断面図である。錠前用シリンダ1は、錠本体に固定される円筒状の外筒部材10と、外筒部材10の内周面12でそれぞれ回動可能に支持されている同じく円筒状の第1回動部材14及び第2回動部材16を備えている。第1回動部材14及び第2回動部材16は、いずれも、外筒部材10の内周面12と僅かの距離を保って回動可能に支持されており、且つ、外筒部材10の内周面12と第1回動部材14及び第2回動部材16の外周面との間には、グリスが塗布されている。これにより、外筒部材10の内周面12と第1回動部材14及び第2回動部材16の外周面との間から、水滴や塵などがその内側に入り込むのを有効に防止することができる構成となっている。
【0022】
第1回動部材14の一端部には、後で詳しく説明する電子鍵18が差し込まれる鍵挿入溝20が形成されているパネル部22が一体に形成されている。このパネル部22の外周の突縁部24は、外筒部材10の外端面26と外筒部材10の外端部28に嵌合されたキャップ部材30とによって挟まれており、これにより、第1回動部材14は、その軸線方向には移動を許さないが回動することができるよう外筒部材10に支持されている。
【0023】
一方、第2回動部材16は、本実施例では有底円筒体をなし、外筒部材10の内端部40に設けられた内向きフランジ40Aと第1回動部材14の他端部とに挟まれるようにして外筒部材10内に収納されている。したがって、第2回動部材16もまた、その軸線方向には移動を許されないが回動することができるよう外筒部材10に支持されている。
【0024】
図2及び図3を参照すると、電子鍵18はこの実施例の場合には板鍵状に形成されており、その把持部18A内に小型の電池BTとこの電池BTから電力の供給を受けて作動する信号発生回路SCとが組み込まれている。信号発生回路SCはこの電子鍵18に特有のコード信号を出力する回路であり、信号発生回路SCからの出力信号はその差し込み部18Bに組み込まれている送信コイルTCに供給され、送信コイルTCから送信信号が発射される公知の構成である。すなわち、この電子鍵18は、例えば、特願昭62−280083号の第3図に開示されている如き構成とすることができる。
【0025】
図4を参照すると、パネル部22に形成されている鍵挿入溝20は電子鍵18の差し込み部18Bの形状に相応したスリット状の溝であり、したがって、電子鍵18が鍵挿入溝20に挿入されることにより、電子鍵18が第1回動部材14に対して所定の姿勢に保たれる。第1回動部材14が外筒部材10に対して所定の回転位置にあるときにのみ電子鍵18をこの鍵挿入溝20に差し込むことができるようにするため、キャップ部材30には、鍵案内部42が設けられている。
【0026】
本実施例においては、電子鍵18の差し込み部18Bの一部には突片18Cが形成されており(図2参照)、鍵案内部42は、差し込み部18Bの先端部の巾Wに等しい直径の孔42Aの一部に、突片18Cの高さHに等しい長さを有しており突片18Cの通過を許すためそれに相応した形状の切り込み42Bを設けた案内孔の形態になっている。そして、電子鍵18の把持部18Aと突片18Cとの間には、キャップ部材30の厚みT(図1参照)より僅かに大きい値に定められた長さGのギャップ部18Dが設けられている。
【0027】
したがって、図1及び図4から判るように、第1回動部材14が、その鍵挿入溝20の全部を鍵案内部42を通して覗くことができる位置、すなわち図4に実線で示されている回転位置にある場合にのみ、突片18Cが鍵案内部42を通過することができる。このため、図4において実線で示される第1回動部材14が外筒部材10に対して所定の回転位置になった場合にのみ、電子鍵18を鍵挿入溝20に差し込み、あるいは鍵挿入溝20から引き抜くことができる。
【0028】
電子鍵18が、その把持部18Aの肩部18Eがキャップ部材30に当接する所定の状態になるよう鍵挿入溝20に差し込まれると、突片18Cはキャップ部材30の内側に位置するので(図1参照)、キャップ部材30が電子鍵18の回転運動を妨げることがなく、電子鍵18により第1回動部材14を回転又は回動させることができる。この場合、図4から判るように、第1回動部材14がそこに実線で示される位置よりずれた、例えば二点鎖線で示される回転位置にあると、電子鍵18の突片18Cが邪魔して電子鍵18を鍵案内部42を通して抜き差しすることが不可能になる。この結果、電子鍵18は必ず案内部材42の切り込み42Bの位置でのみ抜き差しされることとなり、電子鍵18を抜き取った場合の第1回動部材14と外筒部材10との間の相対位置関係を常に所定の状態とすることができる。
【0029】
なお、案内部材42の働きにも拘らず第1回動部材14が外筒部材10内で何らかの理由により回動してしまい、その鍵挿入溝20と鍵案内部42との整列状態が保たれていない場合には、孔42Aからドライバ又は適宜の金属片等を鍵挿入溝20内に差し込み、所要の整列状態に戻すことができる。
【0030】
図1に戻ると、第1回動部材14の他端部には、第1回動部材14と第2回動部材16とを所望により所定の連結状態にするための連結ユニット44が設けられている。連結ユニット44は、電気信号に応答して作動する電磁式のロータリアクチュエータ46と、このロータリアクチュエータ46によって操作される連結機構48とを備えて成っている。
【0031】
ロータリアクチュエータ46の構成を図5を参照しながら説明すると、ロータリアクチュエータ46は、一対の永久磁石46A、46Bが設けられた円筒状のハウジング46Cと、ハウジング46Cに回動自在に軸支されている回転出力軸46Dと、回転出力軸46Dに固定された回転子46Eとを有している。回転子46Eには回転子巻線46Fが設けられており、この回転子巻線46Fに駆動電流を流すことにより、回転子46Eが回動し、回転子46EがX−X線又はY−Y線で示される回動位置に位置する公知の構成である。なお、ハウジング46Cは第1回動部材14内に収納されており、ねじ止めにより第1回動部材14に固着されている。なお、図1において符号46Jで示されるのは、回転出力軸46Dの軸受部分から水滴や塵などがその内部に侵入するのを防ぐためのキャップ部材であり、スポット溶接、ねじ止め等の適宜の手段でハウジング46Cに取り付けられている。
【0032】
次に、図6を参照しながら、連結機構48の構成について説明する。連結機構48は、ハウジング46C上に設けられた一対の支持案内体50、52によりその軸線方向に運動可能なように支持、案内されている係入ピン54を備えている。係入ピン54に設けられたその軸線方向に延びる長孔56内には回転出力軸46Dが貫入しており、回転出力軸46Dの先端部にはカム板58がねじ止め等の適宜の手段で固着されている。係入ピン54には、ローラ60を回転自在に支持するためのスタッド62が植設されており、ハウジング46C上に設けられたスタッド64によって一端が支持されている板ばね部材66の他端がスタッド62をカム板58に向けてばね付勢している。これにより係入ピン54は後退してローラ60がカム板58に軽く圧接されており、振動等の力により係入ピン54が動くことがないようになっている。この状態では、係入ピン54の先端部54Aは実線で示される位置にあり、第1回動部材14と第2回動部材16とは連結状態にはなく、各部材は独立して回動できる状態である。
【0033】
第2回動部材16には、図1に示されるように、係入ピン54の先端部54Aが係入するそれに相応した形状のへこみ部16Aが形成されており、ロータリアクチュエータ46の回転子巻線46Fに所定の駆動電流が流れた場合にその回転出力軸46Dが図6で反時計方向に回転し、このときカム板58がローラ60と協働して係入ピン54を前進させ、その先端部54Aを対応するへこみ部16Aに係入させる。この状態は、図6において二点鎖線で示されている。
【0034】
以下、図7を参照しながらロータリアクチュエータ46により操作される連結機構48の上述の作動につき詳細に説明する。この連結機構48がリセット状態、すなわち第1回動部材14と第2回動部材16とが非連結状態の場合には、カム板58は実線で示される位置にあり、したがってローラ60は板ばね部材66によりカム板58に軽く圧接された状態となっている。ロータリアクチュエータ46に駆動電流が与えられると、その回転出力軸46Dは図7で反時計方向に回動し、ローラ60が板ばね部材66のばね力に抗して押圧される。既に説明したように、ローラ60が取り付けられている係入ピン54は、一対の支持案内体50、52により上述の如く支持、案内されているので、カム板58の上述の運動によって係入ピン54はへこみ部16Aに向けて前進する。
【0035】
カム板58の先端部にはローラ60を受け入れるための凹部58Aが形成されており、カム板58はロータリアクチュエータ46によってローラ60が凹部58Aに受け入れられるまで回動して停止する。このとき係入ピン54の先端部54Aがへこみ部16Aに係入した状態になる。ローラ60が凹部58Aにはまり込むと、ローラ60は板ばね66によりそこに圧接され、安定状態になり、所要の連結状態が保持される。すなわち、係入ピン54の先端部54Aがへこみ部16Aに係入し、これにより第1回動部材14と第2回動部材16とが連結され、この連結状態はロータリアクチュエータ46の通電を停止しても安定に保たれる、ラッチ状態となる。このラッチ状態が、図7において二点鎖線で示されている。
【0036】
この錠前用シリンダ1は、図8に示されるようにして外筒部材10が公知の構成の錠本体100に適宜の公知の手段で固定されて使用されるものであり、この場合、第2回動部材16に一体形成されている突片16Bが錠本体100のボルト102を出し入れする施解錠機構104の所定の部材と係合される。したがって、第1回動部材14と第2回動部材16とが連結機構48によって上述の如く所定の連結状態とされた場合に、電子鍵18を回せば、これにより第2回動部材16が回動し、錠本体100の施解錠機構104を操作して施解錠、すなわちボルト102の出し入れを従来のピン・タンブラ錠の場合と同様にして行うことができる。尚、図8において106はサムターン、108はラッチ、110は握りである。
【0037】
次に、図1及び図6を参照しながら、電子錠18を鍵挿入溝20から引き抜くことにより、連結機構48による上述のラッチ状態をリセットし、第1回動部材14と第2回動部材16との間の所定の連結状態を解除するための解除機構68について説明する。
【0038】
解除機構68は、ロータリアクチュエータ46のハウジング46Cに植設されたスタッド70に基端72Aが保持されておりその作用端72Bが電子鍵18の抜き差しに応動して変位するように第1回動部材14内に設けられた、線状のばね部材であるピアノ線72と、ロータリアクチュエータ46のハウジング46Cによってその回転出力軸46Dと平行運動可能なように支持案内されているロッド74とを具えている。ロッド74の一端はピアノ線72の作用端72Bに作動可能に連結されると共に、ハウジング46Cに固定されているガイド76のガイドピン76Aがロッド74のスプライン溝74Aに係入されており、ロッド74の回動を許すことなしにその軸方向の運動を許す構成となっている。したがって、電子鍵18が鍵挿入溝20に差し込まれることによりピアノ線72を変位させると、これにより、ロッド74が回転運動することなしにその軸方向に運動する。なお、ロッド74とハウジング46Cとの間から、水滴や塵等がロータリアクチュエータ46の内部に侵入するのを防ぐため、ロッド74とハウジング46Cとの間の間隙がロッド74の所要の作動を妨げることがない範囲内で極力狭くなるようにその嵌め合わせ寸法が定められており、且つその間隙にはグリスが塗布されている。これにより、ロッド74とハウジング46Cとの間から、水滴や塵等がロータリアクチュエータ46の内部に侵入するのを確実に防止することができ、キャップ部材46Jにより回転出力軸46Dの軸受部分から水滴や塵などがその内部に侵入するのを防ぐことができる。そして、ロータリアクチュエータ46は、第1図に示されているように、第1回動部材14の内周面に密着して取り付けられており、これにより第1回動部材14とロータリアクチュエータ46との間から水滴や塵が連結機構48側に侵入するのを防止する構成となっている。この結果、鍵挿入溝20から水滴や塵などが入っても、それらが連結機構48側に侵入することがない。既に説明したように、外筒部材10の内周面12と第1回動部材14及び第2回動部材16の外周面との間から、水滴や塵などがその内側に入り込むのを有効に防止することができる構成となっているので、結局、ロータリアクチュエータ46と第2回動部材16とによって囲まれた空間内に、水滴や塵などが入り込むのを有効に防止することができる構成と成っている。この場合、係入ピン54が係入するへこみ部16Aが、貫通孔となっていないことが上述の防塵、防滴機構の形成に役立っている。なお、上述した防塵、防滴のための構成は一例であり、ゴム等の適宜のシール部材等を用いて構成してもよいことは勿論である。このような、防塵、防滴機構を採用しているので、劣悪環境下であっても所要の機能を長期間に亙って果たすことができる。
【0039】
図6から判るようにロッド74の他端部近くには、ロータリアクチュエータ46のハウジング46Cに固定されたスタッド77により回動自在に支持されているスリーブ体78が設けられている。このスリーブ体78には、図9に示すようにリード78Aが設けられており、このリード78A内にはロッド74の他端部に固着されたピン80が係入している。これにより、ロッド74の直線運動がスリーブ体78の回動運動に変換される。
【0040】
スリーブ体78には解除アーム82がねじ止めされており、解除アーム82の先端部82Aはカム板58の近くにまで延びている。そして、ロッド74が電子鍵18の挿入時に押されて前進している場合には解除アーム82は実線で示される状態になっており、解除アーム82の先端部82Aはカム板58から離れており、解除アーム82が連結機構48の作動を干渉することはない。従って、ロータリアクチュエータ46による上述の連結のための操作が可能な状態となっている。
【0041】
電子鍵18を鍵挿入溝20から引き抜くと、ロッド74が後退し、これによりスリーブ体78が図6で時計方向に回動する。この結果、解除アーム82の先端部82Aはカム部材58を時計方向に押してローラ60をその凹部58Aから脱出させ、カム板58が図7中実線で示される状態に戻る。この結果、係入ピン54の先端部54Aがへこみ部16Aから脱出し、第1回動部材14と第2回動部材16との連結状態が解除される。
【0042】
次に、図10を参照して、電子鍵18が鍵挿入溝20に挿入された場合に、電子鍵18の正当性を判別し、その電子鍵が正当性ありと判別された場合にロータリアクチュエータ46を駆動するための電気的信号を出力する、制御回路の構成について説明する。
【0043】
制御回路84は、電子鍵18が鍵挿入溝20に所定の状態に差し込まれた図1に示す状態となった場合に、電子鍵18の送信コイルTCと結合するように第1回動部材14内に配設された受信コイルRCと、受信コイルRCからの出力に基づいて直流電力を得る電源部PSと、該電源部PSからの直流出力により作動し、受信コイルRCから入力される電子鍵18からの送信信号のコードが当該錠前用シリンダ1用の鍵として登録されているものであるか否かを判別する判別部DCと、判別部DCによってその時差し込まれた電子鍵が正当性ありと判別された場合に判別部DCから出力される判別信号DSに応答し、ロータリアクチュエータ46に所要の駆動電流Iを供給する駆動部OTとから成っている。
【0044】
この制御回路84は、電子鍵18が差し込まれた場合、電子鍵18からの送信信号を利用して、その電子鍵の正当性の判別及びロータリアクチュエータ46の駆動を比較的短い時間内に完了する。これは、電子鍵18内の電池BTの消費を極力抑えるためである。
【0045】
次に、以上説明してきた錠前用シリンダ1の作動について説明する。錠前用シリンダ1内に電子鍵18が差し込まれていない場合には、解除機構68によって連結機構48のラッチ状態がリセットされており、係入ピン54の先端部54Aは対応するへこみ部16Aから脱出しており、第1回動部材14と第2回動部材16とは連結状態にはない。したがって、第1回動部材14は外筒部材10内で自由に回転でき、第1回動部材14の回転力が錠本体100の施解錠機構104に伝達されることがない。
【0046】
この状態では、鍵案内部42の働きにより、第1回動部材14の鍵挿入溝20は電子鍵18の引き抜き時に外筒部材10に対して所要の位置関係に保たれている。
【0047】
したがって、電子鍵18を鍵案内部42からその肩部18Eがキャップ部材30に当接するまでシリンダの内部に容易に差し込むことができ、これにより、解除機構68のロッド74が前進し、解除アーム82を図6の実線で示す状態とし、連結機構48を作動可能な状態とする。
【0048】
これと同時に、電子鍵18からの送信信号に応答して制御回路84が作動し、この電子鍵18が正当性のある場合には所要の駆動電流Iがロータリアクチュエータ46に供給され、その回転出力軸46Dの回動動作により連結機構48が操作され、図7に二点鎖線で示される連結ラッチ状態となる。ここで、電子鍵18を差し込む時に、第1回動部材14は鍵案内部42の働きにより外筒部材10に対して所定の相対位置関係にあり、且つ第2回動部材16も錠本体100の施解錠機構104に連結されていて外筒部材10に対して所定の相対位置関係となっている。したがって、電子鍵18の差し込み時には係入ピン54の先端部54Aは常にへこみ部16Aに対向しており、制御回路84から駆動電流Iを供給する期間は極めて短時間で済み、電子鍵18内の電池BTの消耗の抑制に役立っている。
【0049】
若し、第1回動部材14の位置が定まっていないと、電子鍵18を差し込んでから第1回動部材の係入ピン54の先端部54Aが第2回動部材16のへこみ部16Aに対向する位置を探る動作の間中ロータリアクチュエータ46を付勢しつづけなければならず、電子鍵18内の電池BTの消耗が激しく、電池の交換のインターバルを著しく縮めることとなる。このように、鍵案内部42を設ける目的は、本実施例の場合、単に使い勝手の問題だけではなく、電子鍵18内の電池BTの交換インターバルを長くするという点にある。
【0050】
このようにして、第1回動部材14と第2回動部材16とが連結機構48によって一体回転可能な連結状態とされると、電子鍵18を回すことにより、第1及び第2回動部材14、16を介して錠本体100の施解錠機構104を操作することができ、従来のピン・タンブラ錠の場合と同様にして、施解錠操作を行うことができる。
【0051】
施錠又は解錠の後、電子鍵18を引き抜くと、これによりロッド74が後退し、解錠アーム82がカム板58を連結解除のための位置に戻すので、係合ピン54の先端部54Aがへこみ部16Aから脱出し、これにより第1回動部材14と第2回動部材16の連結状態が解除される。したがって、以後、第1回動部材14を回しても、この回転力が鍵本体100の施解錠機構104に伝達されることはない。したがって、従来のピン・タンブラ錠の場合と異なり、鍵挿入溝20内に適宜の堅い金属片等を差し込んで回しても、破壊されるものはなく、空回りするだけであり、施解錠機構を操作することは全く不可能である。したがって、防犯上極めて優れた効果を奏する。
【0052】
図11には、錠前用シリンダ1の連結機構48の変形例の要部が示されている。図11に示される連結機構148は、カム板58の代りに軟磁性材料、例えば、鉄、ニッケル等から成るカム板158を用いており、カム板158の尖端部の突起158Aがストッパ兼ラッチ部材として設けられている永久磁石159に当接したときに係合ピン54の先端部54Aがへこみ部16Aに係入する構成となっている。
【0053】
この構成によると、カム板158の突起158Aが永久磁石159に当接することによって、その電磁吸引力でカム板158の位置が固定され、係入ピン54の所定の係入状態、すなわち第1回動部材14と第2回動部材16との所要の連結錠を保持することができる。
【0054】
この構成による利点は、図6に示す構成に比べ、連結機構48を操作するために必要なロータリアクチュエータ46の回転出力軸46Dの回動量を、ラッチのためにローラ60を凹部58Aに係入させるための回動量が不要になる分だけ、少なくすることがてきる点にある。このことは、ロータリアクチュエータ46における電力消費量を低減させることができることを意味し、電子錠18内の電池BTの交換インターバルをより長くすることができる利点を得ることができる。
【0055】
図12には、本発明による錠前用シリンダの他の実施例が示されている。図12に示した錠前用シリンダ200において、202は外筒部材、204は第1回動部材、206は第2回動部材である。第1回動部材204には電子鍵18が差し込まれる鍵挿入溝208が形成されている。符号210で示されるのは図1に示したキャップ部材30に相当するキャップ部材であり、図1の場合と同様に、鍵案内部212が、鍵案内部42と同じ目的で設けられている。したがって、電子鍵18は、第1回動部材204が外筒部材202に対して所定の相対位置関係となった場合にのみ、その鍵挿入溝208に電子鍵18を出し入れすることができることは先の実施例の場合と全く同じである。
【0056】
錠前用シリンダ200の場合にも、第1回動部材204内には、第1回動部材204と第2回動部材206とを所定の連結状態にするための連結ユニット214及びこの連結ユニット214による所定の連結状態を解除するための解除機構216が設けられている。連結ユニット214は、ロータリアクチュエータ218とこれにより操作される連結機構220とを備えて成っている。連結機構220は、図示しない支持案内体にその軸線方向に移動可能なように支持、案内されている係入ピン222を有しており、係入ピン222に設けられたスタッド224の孔224Aには、ロータリアクチュエータ218の回転出力軸218Aに適宜の手段で固着されている操作ロッド226が係入されている。
【0057】
ロータリアクチュエータ218を駆動するため、この錠前用シリンダ200にも、電子鍵18からの送信信号を受信して処理するための、制御回路84に相当する制御回路(図示せず)が設けられており、この制御回路から出力される電気的信号によりロータリアクチュエータ218が作動し、操作ロッド226を実線又は二点鎖線で示される位置に位置決めする構成である。操作ロッド226が実線で示される状態にされると、係入ピン222は前進して実線で示される位置に進み、第2回動部材206に設けられているへこみ部228にその先端部222Aが係入し、これにより第1回動部材204と第2回動部材206とが連結状態とされる。一方、操作ロッド226が二点鎖線で示される状態にされると、係入ピン222は後退して二点鎖線で示される位置に戻り、これによりその先端部222Aがへこみ部228から脱出し、第1回動部材204と第2回動部材206との間の連結状態が解除される。
【0058】
この連結状態の解除は、解除機構216によって行われる。解除機構216は、円筒状の第1回動部材204の内側に設けられた支持壁230に基端がボルト止めされている板ばね232と、この支持壁230及びこれに固定されている案内スリーブ234によって支持、案内されている解除レバー236を備えている。解除レバー236の一端は板ばね232の自由端に作動可能に連結されており、その他端には操作ロッド226を係止することができるように折り曲げられて成る係止爪236Aが形成されている(図13参照)。
【0059】
図12及び図13を参照して解除機構216の動作について述べると、電子鍵18が差し込まれていない場合には、板ばね232が二点鎖線で示す位置にあり、したがって解除レバー236は後退しており、係止爪236Aにより操作ロッド226は二点鎖線で示される位置に戻される。このため、係入ピン222は二点鎖線で示される位置にまで後退し、第1回動部材204と第2回動部材206との間の連結状態は解除されている。
【0060】
この状態で電子鍵18が鍵挿入溝208に差し込まれると、板ばね232は電子鍵18に挿されて実線の位置に移動し、これにより解除レバー216が前進し、操作ロッド226の運動の拘束が解かれる。したがって、この電子鍵18が正当な鍵であれば、ロータリアクチュエータ218が付勢され、係入ピン222が前進せしめられ、第1回動部材204と第2回動部材206とが所定の連結状態とされる。
【0061】
この結果、電子鍵18を回すことにより第2回動部材206を回すことができ、第2回動部材206に設けられており、図示しない錠本体の施解錠機構に連結されている突片238を介して施解錠機構を操作することができる。
【0062】
電子鍵18を抜き出すと、板ばね232は二点鎖線で示される位置に戻るので、これにより後退する解除レバー236により操作ロッド226が強制的に二点鎖線で示される位置に戻り、係入ピン222の先端部222Aをへこみ部228から脱出させ、第1回動部材204と第2回動部材206との間の連結状態が解除される。
【0063】
なお、図12に示した実施例の場合、操作ロッド226がロータリアクチュエータ218によって実線で示される位置に移動せしめられた場合、この状態をラッチする機構が設けられていないが、ロータリアクチュエータとしてこのようなラッチ機構を有するものを使用すればよい。また、図12に示した実施例の場合にも、第1の実施例の場合と同様にして、各要所にシール機構を設け、第1回動部材204と第2回動部材206とにより連結ユニット214とロータリアクチュエータ218とを塵や水滴から保護している。
【0064】
錠前用シリンダ1と200との最も大きな相違点は、係入ピンの取り付け方にある。錠前用シリンダ1では、係入ピンが外筒部材の径方向に沿うように設けられ、第2回動部材16の円周壁に設けられたへこみ部16Aにその先端が係入して所要の連結状態を得るのに対し、錠前用シリンダ200では、係入ピンが外筒の軸方向に沿うように設けられ、第2回動部材206の側面の中心部以外に設けられたへこみ部228に係入して連結する構成である。いずれの形態を取るのかは、そのシリンダの用途、取付場所等に応じて適宜選択することができる。
【0065】
なお、いずれの実施例の場合にも、鍵案内部の構成は、実施例の一構成例に限定されるものではなく、例えば図14、図15に示したように、電子鍵18の差し込み部18Bに形成された突片18Cの通過を許す切り込みを唯1つ設けるのではなく、180°間隔で2つの切り込み42B、42Bを設け、これにより電子鍵18を180°毎に、すなわち360°の回転のうち2ヶ所で抜き差しできる構成としてもよい。これは、施解錠機構によっては、360°の回転のうち180°毎に施解錠位置を有するものがあるからである。このような構成の場合には、図14、図15に示す構成の方が便利である。
【0066】
【発明の効果】
本発明によると、次の通りの効果が得られる。
【0067】
(1) 錠本体の施解錠機構に連結される回動部材と鍵により操作される回動部材とを外筒部材内に設け、所定の条件の下にこれらの回動部材を連結して鍵による施解錠機構の操作を可能としたので、正当性のない鍵を鍵挿入部に入れて回しても、その回動部材が空回りするだけであり、侵入者等によりシリンダを破損せしめられる事故を有効に防止でき、錠の破損事故の発生を極めて低く抑えることができる。
【0068】
(2) 鍵案内部を設けることにより、第1の回動部材が外筒部材に対して所定の位置関係にある場合にのみ第1の回動部材に設けられている鍵挿入溝への鍵の出し入れが可能となるので、錠本体の施解錠機構と連結されており、したがって施解錠機構によって定められる所定の待機位置を有する第2の回動部材との同期を確実に取ることができ、鍵を差し込んでから施解錠位置を探る必要がなく、極めて使い勝手がよい。
【0069】
(3) また、このことは、鍵の差し込み時に第1の回動部材と第2の回動部材との所定の間の位置関係が常に確立されていることとなり、電気的アクチュエータにより第1の回動部材と第2の回動部材との連結を操作する構成であって、電気的アクチュエータの電源を電子鍵に内蔵された電池から得ている場合、電気的アクチュエータの駆動時間を短時間で済ますことができ、電池の無駄な消耗を防ぐことができ、電池の交換インターバルを長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による錠前用シリンダの一実施例の断面図。
【図2】図1に示す錠前用シリンダと組み合わせて使用される電子鍵の正面図。
【図3】図2に示した電子鍵の平面図。
【図4】図1に示した錠前用シリンダの鍵案内部を拡大して詳細に示した図。
【図5】図1に示したロータリアクチュエータの横断面図。
【図6】 図1に示した錠前用シリンダのA−A縦断面図
【図7】図1に示した錠前用シリンダの連結機構の作動を説明するための図。
【図8】図1に示した錠前用シリンダを錠本体に取りつけた場合の状態を示す図。
【図9】図1に示した錠前用シリンダの解除機構に用いられるリード付スリーブ体の拡大詳細図
【図10】図1に示した錠前用シリンダの制御回路の構成を示すブロック図。
【図11】図1に示した錠前用シリンダの連結機構の変形例の要部を示す図。
【図12】本発明による錠前用シリンダの他の実施例を示す断面図。
【図13】図12に示した錠前用シリンダの解除機構の要部を拡大して示す図。
【図14】錠前用シリンダの鍵案内部の他の実施例の要部拡大断面図。
【図15】図14に示した鍵案内部の作用を説明するための説明図。
【符号の説明】
1 錠前用シリンダ
10 外筒部材
14 第1内筒部材
16 第2内筒部材
18 電子鍵
20 鍵挿入溝
22 パネル部
30 キャップ部
42 鍵案内部
44 連結ユニット
46 ロータリアクチュエータ
48 連結機構
54 係入ピン
68 解除機構
84 制御回路
100 錠本体
148 連結機構
200 錠前用シリンダ
202 外筒部材
204 第1回動部材
206 第2回動部材
16A へこみ部
16B 突片
18C 突片
42B 切り込み
54A 先端部
58A 凹部
BT 電池
SC 信号発生回路
TC 送信コイル
RC 受信コイル
PS 電源部
OT 駆動部
DC 判別部
I 駆動電流

Claims (3)

  1. 錠本体に取り付けられる外筒部材と、
    前記外筒部材によって回動可能に支持されており所望の電子鍵に相応した形状の鍵挿入部が形成されている第1の回動部材と、
    前記外筒部材によって回動可能に支持されており前記錠本体の施解錠機構に連結される第2の回動部材と、
    前記鍵挿入部に挿入された前記電子鍵からの送信信号に基づいて電気的信号を出力する制御回路と、
    前記第1の回動部材と前記第2の回動部材とを機械的に連結するように作動する連結機構と、
    前記電気的信号に応答して前記連結機構を連結状態に作動させる電磁式の操作機構と、
    前記電子鍵が前記鍵挿入部に挿入されたとき前記連結機構を連結状態に作動可能な状態とし、前記電子鍵が前記鍵挿入部から引き抜かれたとき前記連結機構の連結状態を解除すると共に前記連結機構を連結状態に作動可能でない状態とする解除機構と
    を備えて成る錠前用シリンダ。
  2. 前記連結機構は、前記連結状態を保持するラッチ手段を具備し、
    前記解除機構は、前記電子鍵が前記鍵挿入部から引き抜かれると前記ラッチ手段をリセットして前記連結機構の連結状態を解除する
    請求項1に記載の錠前用シリンダ。
  3. 前記制御回路は、受信した前記電子鍵の送信信号により当該電子鍵の正当性を判別し、前記電子鍵を正当性ありと判別した場合に前記電気的信号を出力する
    請求項1に記載の錠前用シリンダ。
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