JP3669847B2 - ラインサーマルヘッド印字方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーナエッジ又は端面型のラインサーマルヘッド(以下、単にラインサーマルヘッドという)を用いて、変速しながら移動している印字対象シートに対しラインサーマルヘッドを相対移動させつつ鮮明な印字を行うようにしたラインサーマルヘッド印字方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、包装物に対しては製造年月日、賞味期限、製造連番など印字対象物毎に異なる文字や記号を表示するのにラインサーマルヘッドを用いた印字装置が普及している。
【0003】
ラインサーマルヘッドを用いた印字装置には、印字対象シートが移動中に、印字対象シートと熱転写リボンテープの送り速度を合わせ、ラインサーマルヘッドは固定して印字するようにした印字対象シートへの同期型(一般に連続型と呼ばれている)のものと、印字対象シートが停止しているときにラインサーマルヘッドを移動して印字する静止印字型(一般に間欠動作型という)のものとがある。
【0004】
印字対象シートは、これを搬送するカムやサーボモータによって搬送速度が変速する。一方、印字対象シートに対してラインサーマルヘッドを使用して鮮明な印字を行うには、熱転写リボンテープを熱時剥離させる必要があるが、この熱時剥離を起こすためには熱転写リボンテープとラインサーマルヘッドを或る一定速度以上で相対変位させる必要がある。
【0005】
同期型の印字装置によって印字を行うときも、印字対象シートの搬送速度が或る所定速度以下の領域で印字を行う必要があるときは、ラインサーマルヘッドを移動して印字対象シートとの相対速度を上げなければならない。この一定速度以下の領域においても印字対象シートは変速する。
【0006】
このように印字対象シートとラインサーマルヘッドの間の相対速度が変化すると、印字タイミングをとるのが難しくなり、鮮明で品質一定な印字が行えないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、変速しながら移動する印字対象シートに対しラインサーマルヘッドによって印字を行う場合に印字タイミングをうまくとって鮮明で品質一定な印字を行えるようにしたラインサーマルヘッド印字方法を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、変速しながら移動する印字対象シートに対しステッピングモータで移動されるラインサーマルヘッドによって印字を行うラインサーマルヘッド印字方法であって、前記印字対象シートの移動量を検出するエンコーダからのパルス信号、及び前記ラインサーマルヘッドを移動させるステッピングモータドライバへ加えるパルス信号であって1ステップ当たりの移動量を前記エンコーダからのパルス信号と同じにした回転指令パルス信号の両パルス信号をカウントして、両パルス信号のパルス数の和が前記ラインサーマルヘッドの分解能に合致する毎に同ラインサーマルヘッドの印字処理系統へ加熱指令を発することを特徴とするラインサーマルヘッド印字方法を提供する。
【0009】
本発明によるラインサーマルヘッド印字方法は前記したように、印字対象シートの移動量を表すパルス信号とラインサーマルヘッドを移動させるステッピングモータドライバへの回転指令パルス信号の双方のパルス信号における1ステップ当たりの移動量を同じにしているので、両パルス信号をカウントして、両パルス信号のパルス数がラインサーマルヘッドの分解能のドット数に合致する毎に印字加熱指令をラインサーマルヘッドへ与えて印字することによって、変速している印字対象シートに対しても常に縦横同一の分解能が与えられ、鮮明な印字が行われる。
【0010】
このようにして、本発明のラインサーマルヘッド印字方法によれば、ラインサーマルヘッドの移動量の検出を必要とせずに、簡単な構成のオープンループの制御によって、変速している印字対象シートに対して、常に印字タイミングをとって、鮮明で品質一定な印字が行える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のラインサーマルヘッド印字方法を図1、図2を用いて実施の一形態に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明による印字方法を実施するための印字装置の構成例を示すもので、1は印字対象シートとしての包装シートで矢印方向に搬送される。
【0012】
この包装シート1の移動量はロータリエンコーダ2によって検出されるようになっていて、ロータリエンコーダ2は包装シート1の移動量に対応したパルス数を発生する。3はラインサーマルヘッド8との間で包装シート1に印字を行うためのプラテン板を示している。4は熱転写リボンテープで、リボンテープ原反軸5から巻き戻されてプラテン板3上で包装シート1と重ねられて印字に使われた後、リボンテープ巻取軸6に巻き取られるようになっている。7はテープガイドを示し、8はラインサーマルヘッドを示している。
【0013】
このラインサーマルヘッド8は、水平移動用のステッピングモータ9によって伝動部材10を介して矢印のように移動される。このラインサーマルヘッド8移動用のステッピングモータ9は、1ステップ当たりの移動量をロータリエンコーダ2が発生するパルス信号における1ステップ当たりの移動量と同じにしている。
【0014】
以上のように構成された図1のラインサーマルヘッド印字装置において、ラインサーマルヘッド8の分解能を例えば8ドット/mmとする。また、包装シート1の移動量を検出するロータリエンコーダ2の分解能すなわち1ステップ当たりの移動量をヘッド8の分解能に合わせて8×4パルス/mm、ヘッド移動用のステッピングモータ9を水平移動させるためのステッピングモータドライバへの1パス当たりの分解能すなわち1ステップ当たりの移動量をロータリエンコーダ2の分解能と合わせ32パルス/mmとする。
【0015】
このように構成した印字装置における制御系を図2に示してある。図2において、11はステッピングモータドライバで、ラインサーマルヘッド8を移動させるステッピングモータ9を回転させる。12はカウンタで、ロータリエンコーダ2からの信号のパルス数Bと、MPU14からステッピングモータドライバ11へ出される回転指令パルス数Aの和を計数する。13はヘッドドライバで、MPU14からの加熱信号によってヘッド8を加熱する。
【0016】
前記したように、ラインサーマルヘッド8の分解能をここでは8ドット/mmとしているので、包装シート1とラインサーマルヘッド8の相対移動量が1/8mm毎にラインサーマルヘッド8に対して印字加熱制御を繰り返すと、縦横同一の分解能となり適切な印字画像が得られることになる。
【0017】
この例では、ロータリエンコーダ2からのパルスと、MPU14からヘッド移動ステッピングモータドライバ11へ加えられるパルスが同じ32パルス/mmの分解能と合わせているために、双方のパルスをカウントして4になる度に印字加熱制御を行えばよいことになる。
【0018】
以上の実施態様では、ステッピングモータの特性を利用しているために、その他のモータを使った場合に必要となる移動量の検出を必要とせずに、簡単な構成のオープンループの制御を可能にしている。ちなみに、他のモータを使用すると、水平移動量の検出のためにロータリエンコーダが必要になる。
【0019】
以下、前記した図1、図2の構成を持つ印字装置による印字プロセスについて説明する。
(1)待機状態
(2)MPU14が印字指令を受け、ロータリエンコーダ2の速度を読み込み、ラインサーマルヘッド8を水平移動させながら印字を行うモードを判断する。
(3)MPU14はステッピングモータドライバ11へ必要となる相対移動速度となる回転指令パルスを加える。
(4)MPU14の判断で、カウンタ12のゲートを開けて、カウント値(パルス数A+B)が4となる度にラインサーマルヘッドドライバ13に印字加熱指令を加えるとともに、カウンタクリアを行う。
(5)必要な範囲の印字が終了するまで(4)を繰り返す。
(6)印字が終了したらカウンタのゲートを閉めて必要な後処理を行って(1)へ返る。
【0020】
以上のようにして、図1、図2の装置によって、変速している印字対象シートに対して、印字タイミングをうまくとって、鮮明で品質一定な印字を行える。
【0021】
【発明の効果】
本発明によるラインサーマルヘッド印字方法では、印字対象シートの移動量を検出するインクレメント型ロータリエンコーダからのパルス信号と、ラインサーマルヘッドを移動させるステッピングモータドライバへ加える回転指令パルス信号の双方のパルス信号における1ステップ当たりの移動量を同じにし、両パルス信号をカウントして、両パルス信号のパルス数の和がラインサーマルヘッドの分解能に合致する毎にラインサーマルヘッドへ印字加熱指令を発するようにしている。
【0022】
従って、本発明によれば、ラインサーマルヘッドの分解能のドット数に合致する毎に印字加熱指令をラインサーマルヘッドへ与えて印字するように、常に印字タイミングが得られるので、変速している印字対象シートに対しても常に縦横同一の分解能が与えられ、鮮明で品質一定な印字が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態による印字方法を実施するための印字装置の説明図。
【図2】 図1に示す印字装置における制御系の構成を示す系統図。
【符号の説明】
1 包装シート
2 ロータリエンコーダ
3 プラテン板
4 熱転写リボンテープ
5 リボンテープ原反軸
6 リボンテープ巻取軸
7 テープガイド
8 ラインサーマルヘッド
9 ステッピングモータ
10 伝動部材
11 ステッピングモータドライバ
12 カウンタ
13 ラインサーマルヘッドドライバ
14 MPU
Claims (1)
- 変速しながら移動する印字対象シートに対しステッピングモータで移動されるラインサーマルヘッドによって印字を行うラインサーマルヘッド印字方法であって、前記印字対象シートの移動量を検出するエンコーダからのパルス信号、及び前記ラインサーマルヘッドを移動させるスッテピングモータドライバへ加えるパルス信号であって1ステップ当たりの移動量を前記エンコーダからのパルス信号と同じにした回転指令パルス信号の両パルス信号をカウントして、両パルス信号のパルス数の和が前記ラインサーマルヘッドの分解能に合致する毎に同ラインサーマルヘッドの印字処理系統へ加熱指令を発することにより、印字対象シートと前記ラインサーマルヘッドの相対移動量を常に一定に保った同期信号を得て、この信号により偏平することなく画像を印字することを特徴とするラインサーマルヘッド印字方法。
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-
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- 1998-09-21 JP JP26600898A patent/JP3669847B2/ja not_active Expired - Lifetime
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