JP3668924B2 - 電池ホルダー - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電池ホルダーに関し、特に、各種の電子機器や電機機器等で使用されるボタン型電池のホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯用通信機器、タイマー・置き時計・玩具・リモートコントロール等の家庭用生活機器、電卓・電子手帳・デジタルカメラ等の電子機器あるいは産業用測定機等の日常使用されている電子機器や電機機器等では電源としてボタン型電池が使用されている。
【0003】
また、フアミコンゲーム機、ノート型パソコン、ノート型ワープロ等においては、通常は電源として商用電源を使用しているが、これらの機器では、例えば、不用意な電源の切りや商用電源の停電等により非通電状態が生じた時にはメモリ(記憶回路)を保護するためにメモリバックアップ回路の電源としてボタン型電池が使用されている。
【0004】
上記する各種の機器において電源として使用するボタン型電池あるいはバックアップ電源として使用するボタン型電池は、従来は、電池のプラス電極およびマイナス電極をそれぞれ配線基板の所定の箇所に半田付けで固定していた。
しかし、ボタン型電池(以下、単に電池と称する)を配線基板に半田付けで固定した場合、消耗した電池を個人的に取り替えることが困難であること、電池の取り替えを販売店やメーカー等に依頼した場合には、取り替えるために時間を要するのでその間の機器の使用ができず、また、取り替えのために費用がかかるという問題点を有していた。
【0005】
そこで、近年は、電池を配線基板に直接に半田付けすることなく、電池を収容可能なホルダーが使用されている。
図13(a)、(b)は従来の電池ホルダーの一例を示すものであり、電池aを収容可能な空間を有する絶縁材からなるケースb内の片側側面に、電池aのプラス電極と接続可能なプラス端子部材cを設けるとともにケースbの底板上には電池aのマイナス電極と接続可能なマイナス端子部材dを設けたものである。
【0006】
ケースbには、端子部材cを囲むようにして電池aの掛止部eを水平状に突設するとともに掛止部eの反対側には、外方向へ拡開可能な適度の弾性を有する掛止突起fを設けてある。そして、各端子部材c、dに突設した端子ピンgをケースbの下方に突設し、各端子ピンgを配線基板の所定の位置に半田付けで固定するようになっている。
【0007】
電池aは、掛止部eと掛止突起fとの間でケースbの収容空間内に嵌め込むだけでよく、電池aのプラス電極は端子部材cと接触し、また、電池aのマイナス電極は端子部材dと接触して通電可能となり、電池aは、掛止部eや掛止突起fによって保持されることになる。
【0008】
上記する電池ホルダーでは、電池aの交換を個人的に行うことができるが、電池aをケースb内へ嵌め込むに際し、掛止部eや掛止突起f等によって電池aが嵌め込み難い場合にはケースb全体に下方への圧力が加わるので端子ピンgが折損したり、接触不良を起こす原因となっていた。また、ケースbから電池aを取り出すに際しては、電池aが掛止部eや掛止突起f等に引っ掛かってケースbが上方へ引き上げられる状態となり、端子ピンgが配線基板から抜け出たり、接触不良を起こす原因となっていた。
【0009】
上記する従来の電池ホルダーの種々の問題点に鑑みて本願出願人は、平成10年10月9日に特願平10−301732号としてケースに無理な圧力を加えることなく電池を嵌め込みやすく、また、電池を簡単に取り出し可能な改良型の電池ホルダーを提供している。
【0010】
この電池ホルダーは、図14(a)、(b)に示すものであり、円形状の底板A上に周壁Bを連設し、全体として円盤型に形成した合成樹脂のような絶縁材からなるケースCの片側側面には、方形状の突起部Dを形成するとともに突起部Dとは対称位置において周壁B上には、L字型に形成して上端部を内側へ水平に向けた掛止突起Eが突設してある。
突起部Dには電池のプラス電極と接続可能なプラス側端子部材Fが取り付けられ、底板A上には電池のマイナス電極と接続可能なマイナス側端子部材Gが取り付けられる。
【0011】
弾性を有し、導電性金属材からなる端子部材Fは、図15に示すように、下向きコ字形状とした固定部Hの前部に、前方へ半円状に湾曲させた端子板Iを一体に連設した形状を有しており、固定部H両側の連結板Jの下方には配線基板への接続用端子ピンKが延長して設けてある。
両側の連結板Jは、突起部Dの両側に形成した図示しないスリット内に差し込んで固定し、端子ピンKは突起部Dの下方に突設させ、端子板Iは、ケースC内の電池の収容空間に向けて配置するようになっている。
【0012】
また、弾性を有し、導電性金属板からなる端子部材Gは、図16に示すように、方形状板体Lの両側下方向へ連結板Mを直角に連設するとともに片側の連結板Mには配線基板への接続用端子ピンNを延長して設けてある。そして、板体Lの中央部には、連結基部から先端部を上方へ傾斜状に切り起こした端子板Oが連設してある。
両連結板Mは、ケースCの底板Aに形成したスリット(図示せず)に差し込んで固定し、端子ピンNはケースCの下方に突設してある。
【0013】
上記する電池ホルダーにおいて、図17に鎖線で示すように、電池Pを斜めの状態にして掛止突起Eの下方に差し込み、次ぎに、電池Pを水平状態にして端子板Iを突起部D側へ傾斜状に押し出すようにしてケースCの収容空間内に電池Pを嵌め込めば、電池Pは掛止突起Eと端子部材Fの端子板Iとの間に収容され、電池Pのプラス電極は端子部材Fと接続し、また、電池Pのマイナス電極は端子部材Gと接続することになる。
【0014】
特に、端子板Iの中央部には、電池Pの側面が入り得る横長な掛止孔Qが形成してあるので、電池Pは掛止突起Eと掛止孔Qとの間で保持されることになる(図17実線位置)。
電池PをケースCから取り出すには、指先で端子板Iを突起部D側へ傾斜状に引けばよく、電池Pの側面は掛止孔Qから外れ、端子部材Gに設けた端子板Oの上方への弾性押圧力によって上方へ押し出され、取り出しが可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記する改良型の電池ホルダーでは、電池の交換に際してホルダー全体に無理な圧力が加わらない利点を有しているが、ケースCにはプラス端子部材Fを連結して固定するための方形状の突起部Dが必要となるために、ケースC全体の形状が大きくなるとともに構造が複雑となるので、製造コストが高くなる問題を有していた。また、プラス端子部材Fは、下向きコ字形状の固定部Hと端子板Iとを一体に連設した構造であるので、製造工程、特に加工工程が多くなり、製造コストが高くなる問題を有していた。
【0016】
また、改良型のホルダーに限らず従来の一般的な電池ホルダーは、電池の極性を問わず収容可能となっていた。即ち、電池Pは、図18に示すように、プラス側電極P1内にマイナス電極P2を絶縁状態で一体化したものである。通常、ホルダー内に収容する際、プラス電極P1を上向き、マイナス電極P2を下向きにしてセットするが、気付かずにプラスとマイナスの電極を上下、逆にしてセットすることがある。このままではマイナス電極P1とケースC側のマイナス側端子部材Gとが接続しないので通電状態とはならず、従って、機器類が作動することがなく、不作動の原因を究明するのに時間を要するものであった。
【0017】
更に、前記したように従来の電池ホルダーでは、マイナス電極P1を下向きにして斜めの状態で電池PをケースC内に嵌め入れるが、この時、図19に示すように、瞬間的であるが、電池Pのプラス電極P1とマイナス電極P2とがケースCのマイナス側端子部材Gに同時に接触してショートすることがある。このショートは、電池の寿命を縮めるとともに機器類のメモリーを破壊する原因となっていた。
【0018】
本発明は、上記する従来の電池ホルダーの種々の問題点に鑑み、全体の構造を簡易化し、小型化して製造単価を低くするとともに電池の電極を上下逆向きにセットすることのない電池ホルダーを提供することを目的とするものである。
また、本発明は、電池をホルダー内にセットするに際し、ショートすることのない電池ホルダーを提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、合成樹脂のような絶縁材からなり、底板5上に周壁6を連設してボタン型電池23の収容空間を形成したケース2と、弾性を有する導電性金属材からなり、垂直状に配設可能な方形状板体9の下部に連結板10を連設するとともに連結板10には端子ピン11を延長方向に連設し、板体9の上部両側には、下面は水平状態とし、上面は先端方向へ下向き傾斜状とした一対の掛止片12を突設した端子部材3と、弾性を有し、導電性金属材からなり、水平状に配設可能な方形状板体15の両側に下方向へ直角に折曲した連結板16を連設するとともに片側の連結板16には端子ピン17を延長して設け、板体15には上方へ傾斜状に切り起こした端子板18を連設した端子部材4とからなり、端子部材3は、板体9に突設した掛止片12がケース2の内側を向くように立設して端子ピン11をケース2の底板5から下方に突出し、端子部材5は、底板5上に水平状に設置して端子ピン17を底板5から下方に突出し、端子部材3とは対称位置において周壁6上には電池を保持可能な掛止突起8を突設してある。
端子部材4には、端子ピン17を有する連結板16と端子板18との間に電池23の接触防止用孔25を形成してある。
【0020】
また本発明は、合成樹脂のような絶縁材からなり、底板5上に周壁6を連設してボタン型電池23の収容空間を形成したケース2と、弾性を有する導電性金属材からなり、垂直状に配設可能な方形状板体9の下部に連結板10を連設するとともに連結板10には端子ピン11を延長方向に連設し、板体9の上部両側には、下面は水平状態とし、上面は先端方向へ下向き傾斜状とした一対の掛止片12を突設した端子部材3と、弾性を有し、導電性金属材からなり、水平状に配設可能な方形状板体15の両側に下方向へ直角に折曲した連結板16を連設するとともに片側の連結板16には端子ピン17を延長して設け、板体15には上方へ傾斜状に切り起こした端子板18を連設し、端子ピン17を有する連結板16と端子板18との間に接触防止用孔25を形成した端子部材4とからなり、端子部材3は、板体9に突設した掛止片12がケース2の内側を向くように立設して端子ピン11をケース2の底板5から下方に突出し、端子部材5は、底板5上に水平状に設置して端子ピン17を底板5から下方に突出し、端子部材3とは対称位置において周壁6上には電池を保持可能な掛止突起8を突設するとともに底板5上には接触防止用孔25から上方へ膨出可能な突起部26を形成してある。
【0021】
上記の各発明において、端子部材3は、板体9の側面にコ字状に切り欠いた端子板27を掛止板12と同じ方向へ上向き傾斜状に突設してある。
また、端子部材3の板体9は、電池23の円周側面にそって湾曲させてある。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1、図2は本発明ホルダーの一実施形態を示すものであり、このホルダー1は、ボタン型電池を収容して保持可能なケース2と、電池のプラス電極と接続可能なプラス側端子部材3および電池のマイナス電極と接続可能なマイナス側端子部材4とから構成されている。
【0023】
ケース2は、合成樹脂のような絶縁材からなっており、図3、図4に詳細を示すように、円形状の底板5上に周壁6を連設した全体として円盤型に形成してある。
底板5および周壁6で囲まれた円形状の空間内には図示していない電池を収容可能であり、また、周壁6の一部は外方向へ突出させて方形状の空間7を形成するとともに方形状空間7とは対称位置において周壁6上にはL字型に形成して上端部を内側(円形空間方向)へ水平に向け、電池を掛止して保持可能な一対の掛止突起8が突設してある。
方形状空間7内にはプラス側端子部材3が垂直状態で設置可能であり、また、底板5上にはマイナス側端子部材4が水平状態で設置可能である。
【0024】
弾性を有し、導電性金属材からなる端子部材3は、図5(a)、(b)、(c)に示すように、垂直状に配設可能な方形状板体9の下部に連結板10を面一状に連設するとともに連結板10には配線基板への接続用端子ピン11を延長方向に連設してあり、また、板体9の上部両側には一対の掛止片12が同じ方向へ水平状態で突設してある。
この掛止片12は、図示のように下面は水平状態であって前記の掛止突起8の下面とほぼ同じ高さ位置にあり、また、上面は先端方向へ下向き傾斜状態に形成してある。
【0025】
前記した方形空間7内において底板5にはスリット13が形成してあり、上記する端子部材3は、掛止片12をケース2の内側(円形空間方向)に向けた状態で連結板10をスリット13に差し込めばケース2内に立設状態となり、端子ピン11はケース2の底板5から下方に突出する(図2参照)。従って、この端子部材3と前記の掛止突起8とは相対向した位置関係となる。
そして、連結板10をスリット13内に差し込んだ時、板体9の正面はケース2の内側に向いて円形状周壁6のほぼ内周面上に位置し、ケース2内に電池を収容した時、電池のプラス電極と接触することになる。
【0026】
連結板10の側面にはコの字型に切り欠いた固定片14が形成してあり、この固定片14を連結板10の片側外方向へ上向き傾斜状に切り起こした状態でスリット13内に差し込めば、固定片14は連結板10と面一状となってスリット13内に押し込まれる。所定位置まで差し込むと、固定片14は外方向へ傾斜状に突出するので、固定片14の先端縁は弾性作用によりスリット13の内壁に圧接し、連結板10はスリット13から上方へ抜け出ることがなく固定状態となる。固定片14が傾斜状に突出可能なように、スリット13の巾は、連結板10の板厚よりも少し大きくなっている。
【0027】
弾性を有し、導電性金属材からなる端子部材4は、図6(a)、(b)、(c)に示すように、水平状に配設可能な方形状板体15の両側に下方向へ直角に折曲した連結板16を連設するとともに片側の連結板16には配線基板への接続用端子ピン17を延長して設ける。そして、板体15の平面部には、板体15との連結基部から先端側を上方へ傾斜状に切り起こした端子板18が連設してある。
【0028】
底板5には、方形状空間7と掛止突起8との間においてスリット19およびスリット20が形成してある。上記する端子部材4は、端子ピン17を有しない連結板16をスリット13に近い位置のスリット19に差し込むとともに端子ピン17を有する連結板16は掛止突起8間に位置するスリット20内に差し込み、端子ピン17は底板5から下方に突出させる(図2参照)。従って、端子部材4は、底板5と平行状に設置されることになり、端子板18は上方へ傾斜に立ち上がり、電池のマイナス電極と接触可能となる。
【0029】
両連結板16の側面にもコの字型に切り欠いて外方向へ上向き傾斜状に切り起こした固定片21が形成してあるので、連結板16をスリット19およびスリット20内にそれぞれ差し込んだ時、弾性作用により固定片21の先端縁がスリット19、20の内壁に圧接するので、連結板16は底板5から上方へ抜け出ることがなく固定状態となる。これは、前記した連結板10の固定片14とスリット13との関係と同じである。
【0030】
尚、図5(b)および図6(b)にそれぞれ示すように、連結板10および連結板16には、固定片14および固定片21に対応する位置において両側に切り起こし片22を形成し、固定片14および固定片21とともに切り起こし片22をスリット13、スリット19およびスリット20の内壁に圧接させるようにしてもよい。
【0031】
本発明電池ホルダーは上記の構成であり、次ぎに使用状態について説明する。ケース2の底板5から下方に突出した端子ピン11、17は、図示しない配線基板の所定の位置に半田付けで固定する。
配線基板に設置されたホルダー1のケース2内に電池をセットするには、図7に示すように、電池23のプラス電極23aを上向き、マイナス電極23bを下向きにした状態で斜めに掛止突起8の下側に差し込み、電池23の反対側の端部下面を端子部材3の掛止片12の上面に載せて押し下げる。
【0032】
電池23は、プラス電極23aの側面には、マイナス電極23bに向けて湾曲面23cが形成してあり、かつ、掛止片12の上面は下向き傾斜状となっているので、電池23の湾曲面23cが端子部材3の板体9に当接し、板体9を図7において左方向、即ち、方形状空間7を囲む側壁24方向へ押し曲げるようになる。このため、板体9に面した側壁24の内側は、外方向への上向き傾斜面24aあるいは上向き湾曲面24aが形成してある。
【0033】
電池23を更に押し下げると、電池23の湾曲面23cは掛止片12の上面に載り、湾曲面23cは掛止片12上を滑って板体9は更に外方向へ傾斜あるいは湾曲した状態で押し出される。更に、電池23を押し下げれば、電池23の湾曲端部は掛止片12を通過して端子部材4の端子板18上に載る。
【0034】
電池23が掛止片12を通過した時点で端子部材3は常態の垂直位置に復帰するので、図8に示すように、端子板18は上方への弾性に抗して平面状に押し下げられ、電池23は、端子部材3と掛止突起8との間においてケース2の円形空間内に収容されることになる。
従って、電池23のプラス電極23aはプラス側端子部材3と、電池23のマイナス電極23bはマイナス側端子部材4とそれぞれに接触するので通電状態となる。
【0035】
電池23を交換のためにケース2から取り出すには、端子部材3の先端を指先で側壁24の傾斜面あるいは湾曲面にそって外方向へ押し曲げればよく、電池23の端部は掛止片12の掛止状態から解かれ、同時に端子部材4の端子板18の上方への弾性作用が加わって電池23は上方へ斜めの状態で押し出されることになる。
【0036】
電池23をケース2内にセットする際、誤って電池23の電極を上下逆向きにして差し込んだ場合、即ち、プラス電極23aを下向きにした場合、電池23のプラス電極23aの端部平面が掛止片12の上面にほぼ平行状態で突き当たり、電池23の端部は掛止片12の上面を滑ることがないので、板体9は外方向へ傾斜状あるいは湾曲状に押し出されることがない。従って、電池23の電極を上下逆向きにした場合には、ケース2内に電池23を嵌め込むことができないことになる。
【0037】
図9(a)、(b)は、本発明において使用するマイナス側端子部材4の他の実施形態を示すものであり、前記の実施形態と同じ部分は同じ符号を使用している。
この実施形態における端子部材4は、板体15に方形状あるいは円形状の接触防止用孔25を形成したことを特徴としている。
この孔25は、端子ピン17を有する連結板16と端子板18との間に形成してあるので、前記のように電池23を斜めの状態で掛止突起8の下方へ差し込んだ時、電池23のプラス電極23aやマイナス電極23b等がマイナス側端子部材4に接触することがない。従って、電池23がショートすることを防止できるものである。
【0038】
図10は、本発明電池ホルダー、特に、端子部材4とケース2の底板5との他の実施形態を示すものであり、前記の各実施形態と同じ部分は同じ符号を使用している。
この実施形態においては、前記の実施形態の如く、端子部材4に電池23の接触防止用の孔25を形成するとともにケース2の底板5には、孔25内に入って端子部材4よりも上方へ水平状に膨出可能な接触防止用の突起部26を形成したことを特徴としている。
【0039】
このように、底板5の上面の一部を孔25から端子部材4の上方へ膨出させるようにしたので、電池23を斜めの状態でケース2内に差し込んだ時、電池23のプラス電極23aやマイナス電極23b等は端子部材4に接触することがなく、従って、ショート現象を生ずることがない。
尚、この場合の孔25は、少なくとも、両側の連結板16にそって縦長な形状であればよく、突起部26が端子部材4と電池23との接触を防止可能である。
【0040】
図11(a)、(b)は、プラス側端子部材3の他の実施形態を示すものであり、前記の実施形態と同じ部分は同じ符号を使用している。
この実施形態においては、板体9の側面に上向きコ字状の切り欠きを形成して端子板27とし、この端子板27を掛止板12と同じ方向へ上向き傾斜状に突設したことを特徴としている。
【0041】
このような構成としたことにより、図12に示す如く、電池23をケース2内に嵌め込んだ時、電池23のプラス電極23aの側面が端子板27と接するので、端子部材3と電池23のプラス電極23aとの接続状態が良好になるとともに電池23は端子板26の弾性作用によって掛止突起8方向に押し込まれるので、電池23を安定して保持することができる。
【0042】
図13は、プラス側端子部材3の更に他の実施形態を示すものであり、前記の実施形態と同じ部部は同じ符号を使用している。
この実施形態においては、板体9を電池23のプラス電極23aの円周側面にそって湾曲面28を形成したことを特徴としている。
【0043】
このような構成としたことにより、図13に示すように、ケース2内に電池23を収容した時、板体9と電池23のプラス電極23aとの接触面積が大きくなり、接続状態が安定したものとなる。
板体9を上記のように湾曲させた場合、その下方に連設する連結板10は平板状のままであってもよく、あるいは、板体9と同じ方向に湾曲させてもよい。連結板10を湾曲させた場合には、ケース2の底板5に形成したスリット13も連結板10と同じく湾曲させればよい。尚、端子ピン11は細長い形状であるので、湾曲させる必要はない。
この実施形態における端子部材3においても、板体9に端子板27を形成してもよいことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
以上、説明した本発明によれば、底板5上に周壁6を形成し、ボタン型電池23を収容して保持可能な円形空間を有するケース2内にプラス側端子部材3を立設状態で設置するとともにケース2の底板5にはマイナス側端子部材4を水平状態で設置して端子部材3および端子部材4の端子ピン11、17は底板5から下方に突出させてあるので配線基板に固定可能である。
【0045】
また、端子部材3の上部両側には、下面を水平状態とし、上面を先端方向へ下向き傾斜状態とした掛止片12を突設し、この掛止片12はケース2の内側に向けた状態で端子部材3の板体9の正面を円形空間に向けて立設し、端子部材3とは対称位置において周壁6上には電池23を保持可能な掛止突起8を設けたことにより、電池23のマイナス電極23bを下向きにしてケース2内に嵌め入れる時、電池23を傾斜状態にして掛止突起8内に入れて電池23を水平状態に押し下げれば、電池23のプラス電極23aの湾曲面23cが端子部材3を外方向へ押すとともに掛止片12上を滑るので、電池23は掛止片12を通過してケース2内に収容されることになる。
ケース32の円形空間内に収容された電池23のプラス電極23aはプラス側端子部材3と、電池23のマイナス電極23bはマイナス端子部材4と接続することになる。
【0046】
もし、誤って電池23の電極を上下逆向きにしてプラス電極23aを下向きにしてケース2内に収容しようとした場合、プラス電極23aの端部平面が掛止片12の上面にほぼ平行状態で突き当たるので、端子部材3は外方向へ押し出されることがなく、電池23無理に押し下げてもケース2内には収容できないことになる。
【0047】
端子部材4には、電池23との接触防止用孔25を形成しておけば、電池23を斜めにしてケース2内に入れる時、電池23のプラス電極23aとマイナス電極23bとが同時に端子部材4に接触することがないので、電池23がショートすることがない。
【0048】
また、端子部材4には電池23との接触防止用の孔25を形成するとともにケース2の底板5には、孔25から上方へ水平状に膨出可能な突起部26を設けておけば、電池23を斜めにしてケース2内に入れる時、電池23のプラス電極23aとマイナス電極23bとが突起部26上を通るので、電極23aおよび電極23bは同時に端子部材4に接触することがなく、電池23がショートすることがない。
【0049】
更には、端子部材3の板体9側面に、掛止片12と同じ方向へ向けて端子板27を上向き傾斜状に切り起こして突設しておけば、電池23をケース2内に収容した時、端子部材3と電池23との接続状態が良くなるとともに電池23は端子板27の弾性によって掛止突起8方向へ押し込まれるので、電池23はケース2内において安定したものとなる。
また、端子部材3の板体9は、電池23のプラス電極23aの円周側面にそった湾曲面28とすることにより端子部材3と電池23との接続は安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ホルダーの一実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明ホルダーの一実施形態を示す図1のX−X線断面図である。
【図3】本発明ホルダーのケースの平面図である。
【図4】本発明ホルダーのケースの正面図である。
【図5】本発明ホルダーに使用するプラス側端子部材を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図6】本発明ホルダーに使用するマイナス端子部材を示し、(a)は組み立てた状態の斜視図、(b)は展開平面図、(c)は組み立てた状態の側面図である。
【図7】本発明ホルダー内に電池を収容する状態の断面図である。
【図8】本発明ホルダー内に電池を収容した状態の断面図である。
【図9】本発明ホルダーに使用するマイナス端子部材の他の実施形態を示し、(a)は展開平面図、(b)は組み立てた状態の断面図である。
【図10】本発明ホルダーの他の実施形態を示す断面図である。
【図11】本発明ホルダーに使用するプラス端子部材の他の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図12】図11に示す端子部材を使用したホルダーの断面図である。
【図13】プラス端子部材の更に他の実施形態を示す平面図である。
【図14】従来の電池ホルダーの一例を示し、(a)はホルダー全体の斜視図、(b)は電池を収容した状態の平面図である。
【図15】本願出願人の提供になる従来の電池ホルダーを示し、(a)はホルダー全体の斜視図、(b)は電池を収容した状態の斜視視である。
【図16】図15に示すホルダーで使用するプラス端子部材の斜視図である。
【図17】図15に示すホルダーで使用するマイナス端子部材の斜視図である。
【図18】図15に示すホルダー内に電池を収容した状態の断面図である。
【図19】ボタン型電池の正面図である。
【図20】電池と端子部材との接続状態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 ホルダー
2 ケース
3 プラス端子部材
4 マイナス端子部材
5 底板
6 周壁
7 方形空間
8 掛止突起
9 方形状板体
10 連結板
11 端子ピン
12 掛止片
13 スリット
14 固定片
15 方形状板体
16 連結板
17 端子ピン
18 端子板
19 スリット
20 スリット
21 固定片
22 切り起こし片
23 電池
24 側壁
25 接触防止用孔
26 接触防止用突起部
27 端子板
28 湾曲面

Claims (5)

  1. 合成樹脂のような絶縁材からなり、底板5上に周壁6を連設してボタン型電池23の収容空間を形成したケース2と、弾性を有する導電性金属材からなり、垂直状に配設可能な方形状板体9の下部に連結板10を連設するとともに連結板10には端子ピン11を延長方向に連設し、板体9の上部両側には、下面は水平状態とし、上面は先端方向へ下向き傾斜状とした一対の掛止片12を突設した端子部材3と、弾性を有し、導電性金属材からなり、水平状に配設可能な方形状板体15の両側に下方向へ直角に折曲した連結板16を連設するとともに片側の連結板16には端子ピン17を延長して設け、板体15には上方へ傾斜状に切り起こした端子板18を連設した端子部材4とからなり、端子部材3は、板体9に突設した掛止片12がケース2の内側を向くように立設して端子ピン11をケース2の底板5から下方に突出し、端子部材5は、底板5上に水平状に設置して端子ピン17を底板5から下方に突出し、端子部材3とは対称位置において周壁6上には電池を保持可能な掛止突起8を突設して成ることを特徴とする電池ホルダー。
  2. 端子部材4には、端子ピン17を奏する連結板16と端子板18との間に電池23の接触防止用孔25を形成して成ることを特徴とする請求項1に記載する電池ホルダー。
  3. 合成樹脂のような絶縁材からなり、底板5上に周壁6を連設してボタン型電池23の収容空間を形成したケース2と、弾性を有する導電性金属材からなり、垂直状に配設可能な方形状板体9の下部に連結板10を連設するとともに連結板10には端子ピン11を延長方向に連設し、板体9の上部両側には、下面は水平状態とし、上面は先端方向へ下向き傾斜状とした一対の掛止片12を突設した端子部材3と、弾性を有し、導電性金属材からなり、水平状に配設可能な方形状板体15の両側に下方向へ直角に折曲した連結板16を連設するとともに片側の連結板16には端子ピン17を延長して設け、板体15には上方へ傾斜状に切り起こした端子板18を連設し、端子ピン17を有する連結板16と端子板18との間に接触防止用孔25を形成した端子部材4とからなり、端子部材3は、板体9に突設した掛止片12がケース2の内側を向くように立設して端子ピン11をケース2の底板5から下方に突出し、端子部材5は、底板5上に水平状に設置して端子ピン17を底板5から下方に突出し、端子部材3とは対称位置において周壁6上には電池を保持可能な掛止突起8を突設するとともに底板5上には接触防止用孔25から上方へ膨出可能な突起部26を形成して成ることを特徴とする電池ホルダー。
  4. 端子部材3は、板体9の側面にコ字状に切り欠いた端子板27を掛止板12と同じ方向へ上向き傾斜状に突設して成ることを特徴とする請求項1、2、3に記載する電池ホルダー。
  5. 端子部材3は、電池23の円周側面にそって湾曲させて成ることを特徴とする請求項1、2、3に記載する電池ホルダー。
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