JP3668902B2 - 廃液処理機構 - Google Patents

廃液処理機構 Download PDF

Info

Publication number
JP3668902B2
JP3668902B2 JP00431995A JP431995A JP3668902B2 JP 3668902 B2 JP3668902 B2 JP 3668902B2 JP 00431995 A JP00431995 A JP 00431995A JP 431995 A JP431995 A JP 431995A JP 3668902 B2 JP3668902 B2 JP 3668902B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste liquid
treatment
tank
electrolytic
liquid storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP00431995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08192162A (ja
Inventor
和幸 江原
和久 中尾
保 岩田
信一 中村
Original Assignee
株式会社オメガ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社オメガ filed Critical 株式会社オメガ
Priority to JP00431995A priority Critical patent/JP3668902B2/ja
Publication of JPH08192162A publication Critical patent/JPH08192162A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3668902B2 publication Critical patent/JP3668902B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、CODなどの低減の効率に優れる廃液処理機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、廃液を処理するための方法として、減圧加熱して濃縮・減量化を行う蒸発濃縮法などの技術が知られている。
【0003】
一方、図10に示すように、廃液中のCODやBODなどを低減させるための機構として、廃液を貯留する廃液貯留槽40を設け、前記廃液貯留槽中の廃液を電解槽との間で循環させることが考えられる。この機構は、循環する廃液中に活性酸素を生成せしめるように電解槽内で電気分解を行ない、生成した活性酸素の酸化分解作用を廃液に及ぼしめることにより、そのCODなどを低減させようとするものである。
【0004】
そして、電解槽で廃液を電気分解する際に気泡(例えば塩素ガスなど)が発生し、この気泡の或る程度の部分は廃液と共に系中を循環する。
【0005】
しかし、このものは、従来の蒸発濃縮法と比較すると、濃縮液の二次処理などの必要がなく、そのまま下水等へ排出し得るように処理することが可能であるという利点を有するものの、廃液と共に系中を循環する気泡の存在は特に電解槽で悪影響を及ぼすものと推測され、また、廃液貯留槽内での未処理の廃液の滞留も考えられ、このため、時間当たりのCODなどの低減の効率が未だ十分に満足のいくものではないと共に電極寿命があまり長くないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、未処理の廃液の滞留を抑制すると共に気泡による悪影響の多くを回避することにより、時間当たりのCODなどの低減の効率に優れ且つ電極寿命がより長い廃液処理機構を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
【0008】
この発明の廃液処理機構は、廃液を貯留する廃液貯留槽中の廃液を電解槽との間で循環させ、循環する廃液中に活性酸素を生成せしめるように電解槽内で電気分解を行ない、生成した活性酸素の酸化分解作用を廃液に及ぼしめるように構成されると共に、前記廃液貯留槽は、先に電解槽から戻ってきた廃液から順次、電解槽へ送り出されるように構成され、前記廃液貯留槽が、電解槽から戻ってくる廃液の貯留域から、電解槽へ送り出される廃液の貯留域への廃液の移行が可能な状態で区画されていることを特徴とする。
【0010】
また、処理中の廃液の電気伝導度を約50〜500mS/cm、電流密度を約2〜10A/dm2 とし、その循環流量を約10〜30リットル/分として処理を行うこととして実施することもできる。
【0011】
また、処理すべき廃液中に活性酸素を生成せしめるような電解液を処理前に添加すると共に、処理中にも添加するようにしたこととして実施することもできる。
【0012】
また、処理すべき廃液に対して活性酸素を生成せしめるような電解液として塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、又は臭化カリウムの水溶液を添加すると共に、アルカリ性の溶液を貯留すべき曝気槽を設け、処理中に発生した塩素ガス又は臭素ガスをアルカリ性の液中に曝気して溶解させると共に、次亜塩素酸又は次亜臭素酸を塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、又は臭化カリウムに変える触媒を前記曝気槽中に具備せしめ、残余の塩素ガス又は臭素ガスを吸着する活性炭フィルターを曝気槽の開口に設けたこととして実施することもできる。
【0013】
【作用】
この発明は、以下のような作用を有する。
(請求項1)この発明の廃液処理機構では、廃液貯留槽は、先に電解槽から戻ってきた廃液から順次、電解槽へ送り出されるように構成されているので、未処理の廃液の滞留を抑制することができる。また、電解槽で廃液を電気分解する際に電極で気泡が発生し、この気泡が廃液と共に系中を循環しようとしても、電解槽から戻ってきた廃液は、その中の気泡が時間と共に上方に浮いて抜け出したものから順次、電解槽へと送り出され、廃液は、気泡がより少ない状態で電解槽へと送られるので、気泡による悪影響の多くを回避することができる。
廃液貯留槽が、電解槽から戻ってくる廃液の貯留域から、電解槽へ送り出される廃液の貯留域への廃液の移行が可能な状態で区画されており、電解槽から気泡と共に戻ってきた廃液が、電解槽へ送り出される廃液の貯留域へと直ぐに拡散することはないので、未処理の廃液の滞留を抑制することができると共に気泡による悪影響の多くを回避することができる。
【0014】
また、前記廃液貯留槽を、先に電解槽から戻ってきた廃液から順次、電解槽へ送り出されるように、簡易に構成することができる。
(請求項2)処理中の廃液の電気伝導度を約50〜500mS/cm、電流密度を約2〜10A/dm2 とし、その循環流量を約10〜30リットル/分として処理を行うと、時間当たりのCODの低減の効率をより向上させることができるという利点がある。なお、廃液の循環流量を約10リットル/分未満とすると、電解槽で電極の焼き付きが生じやすい傾向がある。
(請求項3)処理すべき廃液中に活性酸素を生成せしめるような電解液を処理前に添加すると共に、処理中にも添加するようにすると、処理の効率を向上させることができる。これは、廃液中には分解され易さが異なる含有成分が混在している場合が多いので、処理すべき廃液の酸化分解に適合するような電気伝導度に調整するように適宜電解液を供給することができるからである。なお、処理中に添加する電解液は連続的に添加するものとしてもよいし、一定時間毎に間欠的に添加するものとしてもよい。
(請求項4)処理すべき廃液に対して活性酸素を生成せしめるような電解液として塩化ナトリウム水溶液、塩化カリウム水溶液、臭化ナトリウム水溶液、又は臭化カリウム水溶液を添加すると、電気分解の処理中に塩素ガス又は臭素ガスが発生する。この処理中に発生した塩素ガス又は臭素ガスを、曝気槽のアルカリ性の液中に曝気して溶解させることにより除去する。処理すべき廃液がアルカリ性の場合は、アルカリ性の溶液として前記廃液の原液を使用することができる。
【0015】
アルカリ性の液中に溶解した塩素ガス又は臭素ガスは触媒の作用により次亜塩素酸又は次亜臭素酸に変化して、最終的に無害な塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、又は臭化カリウムに変化する。
【0016】
そして、残余の塩素ガス又は臭素ガスは、曝気槽の開口に設けた活性炭フィルターにより吸着・除去される。
【0017】
【実施例】
以下、この発明の構成を実施例として示した図面を参照して説明する。
【0018】
電気分解により廃液のCODなどを低減する機構は次の通りである。
処理しようとする廃液に、電解質としてハロゲン塩(例えば、塩化ナトリウムや臭化ナトリウム)を添加して電気分解すると、電解槽の陽極電極では廃液中に塩素ガス又は臭素ガスが発生する。
【0019】
2Cl- →Cl2 +2e-
2Br- →Br2 +2e-
廃液中に溶け込んだ塩素或いは臭素は、次亜塩素酸或いは次亜臭素酸に変化する。
【0020】
Cl2 +H2 O→H+ +Cl- +HClO
Br2 +H2 O→H+ +Br- +HBrO
この次亜塩素酸或いは次亜臭素酸から生成する活性酸素が有機物を分解し、廃液中のCODやBODなどを低減せしめる。また、電解槽の陰極電極ではナトリウムイオンと水との反応により、苛性ソーダと水素ガスが生ずる。
【0021】
2Na+ +2H2 O+2e- →2NaOH+H2
電解槽での反応で陽極電極の近傍は酸性雰囲気下となり、陰極電極の近傍はアルカリ性雰囲気下となるが、陽極電極と陰極電極とを仕切る隔壁膜は設けおらず、また液循環があるので、電極反応による液pH変化は起こらない。しかし、電気分解によって生成した活性酸素は有機物を分解し、その分解物は酸に変化するため、処理の経過と共に廃液のpHは低下していく。
【0022】
なお、写真・製版用現像廃液を処理する場合には廃液のpHが通常10〜13と高いので、電気分解による処理によってpHが下がり過ぎて塩素ガス等が過剰に発生することを抑えることができ、好適に処理することができる。
【0023】
すなわち、この実施例の廃液処理機構でアルカリ性の廃液を処理すると、有機物を分解しCODなどを低減せしめながら、且つpHも中和することができる。したがって、pHの点に関しても処理後の廃液を下水に放流しうるという利点がある。
【0024】
廃液中の有機物の含有量が少ない場合、その循環処理中に廃液のpHがあまり下がらないことがあるが、この場合、電解液中に塩酸を添加したらよい。
【0025】
NaOH+HCl→NaCl+H2
ところで、廃液貯留槽の廃液を電解槽で電気分解しつつ循環処理する場合、廃液貯留槽の構造によって処理すべき廃液のCODやBODの低減の度合いに差異が生ずる。つまり、電解槽から廃液貯留槽に戻ってきたばかりの廃液が、廃液貯留槽中に貯留されていた廃液に先んじて電解槽に送り出されるようになるとCODなどの低減の効率が悪い。
【0026】
そこで、廃液貯留槽に次のような構造を持たせることによって、廃液のCODを効率よく低減することができる。
【0027】
つまり、廃液貯留槽を複数の廃液の貯留域に分割し、それらを直列に連結したような構造とする。すなわち、図1及び図2に示すように、円筒状の廃液貯留槽1を略中央で区画する。そして、電解槽から戻ってきて、上方の廃液の貯留域2からオーバー・フローして溢れた廃液が、中央の穴部3より下方の廃液の貯留域4に移行するようにして実施することができる。上方の廃液の貯留域2から下方の廃液の貯留域4に移行した廃液は、電解槽へと送られる。
【0028】
また、図3に示すように、円筒状の廃液貯留槽1を略中央で斜め方向に隔壁5で区画し、上方の廃液の貯留域2の廃液が前記隔壁5の下方位置に穿設された穴部3から下方の廃液の貯留域4に移行するようにして実施することができる。また、図4に示すように、円筒状の廃液貯留槽1を4枚の隔壁5で仕切ると共に、これらの隔壁5の互い違いの位置から、上方の廃液の貯留域2の廃液が下方の廃液の貯留域4へと移行するようにして実施することができる。さらに、図5に示すように、4個の小型の廃液の貯留域6を垂直方向に連結して実施することもできる。
【0029】
また、図6に示すように、円筒状の廃液貯留槽1の中間部に、上方で連通させるようにした仕切り板7を設けて廃液の貯留域に分画し、廃液貯留槽1中の未処理廃液の大部分と循環後の処理廃液とが廃液貯留槽1の中で容易に混ざらないようにして実施することができる。このものでは、このような円筒状の廃液貯留槽1を2つ連結している。廃液は各廃液の貯留域の仕切り板7の上を順に移行する間に気泡が次第に上方に離脱していき、再び電解槽に送られる際には、気泡の多くが除去されている。なお、液面の水位を検知させるレベル・センサーSを設け、液面が低下すると廃液貯留槽1の下方の開閉弁(図示せず)が閉じるようにしている。各図において、Pはポンプ、Fはフィルタを示す。
【0030】
さらに、廃液貯留槽の廃液の流路の長さを長くし、できる限り細長い形状にして実施することもできる(図示せず)。この場合も横方向に廃液が移行していくようにするよりも、上下垂直方向に廃液が移行していくように廃液貯留槽を立てた方が好ましい。また、この廃液貯留槽の形状も、立方体状よりも円柱状の方が廃液の停滞が少なく好ましい。
【0031】
ところで、発生した塩素ガスの気泡が循環ポンプに混入すると、ポンプに負担がかかってしまう。よって、気泡の発生を抑えるために消泡剤を添加してもよいが、この実施例の廃液貯留槽1のように構成すると、循環中に気泡が逃げていくので、添加する必要は必ずしもない。また、消泡剤の使用は、コストの面やCOD、BODが上がる可能性のあるので不利な面もある。
【0032】
次に、この実施例の電解槽は下記のように構成している。
図7に示すように、陽極板8(陽極電極)の両側に陰極板9(陰極電極)を配設していると共に、電解槽はこれら両電極相互の間に形成している。陽極板8と陰極板9には、公知の整流器により電流が供給される。陽極板8と陰極板9との間の間隔は約1〜10mm程度の範囲内で設定している。また、電解槽の電極面積は1機20dm2 に設定しており、このものを2機直列に連結し40dm2 として使用している。
【0033】
両電極の材質として、チタン合金に白金をメッキしたものを用いている。
両電極の間には短絡防止のためにパッキン10を介装しており、このパッキン10は外組み部分を残して内部をくり抜いた枠形状としている。くり抜いた内部の部分が電解槽を形成する。両陰極板9の外側には、パッキン11及び塩化ビニール板12を介してステンレス板13を外装している。
【0034】
廃液貯留槽中の廃液は、ポンプにより一方のステンレス板13の下方に貫通する孔Hから流入させ、塩化ビニール板12、陰極板9のそれぞれを貫通する孔Hを通り、陽極板8と接触し、陰極板9と陽極板8との間の電解槽(パッキン10の内部の部分)を通り、陽極板8の上方を貫通する孔Hを通り、陽極板8の逆面に至る。この逆面側の陰極板9と陽極板8との間の電解槽(パッキン10の内部の部分)を通り、前記と同様に陰極板9、塩化ビニール板12、ステンレス板13のそれぞれの下方を貫通する孔(図示せず)を通り流出する。
【0035】
廃液中には、重炭酸カルシウム等の電極に付着し易い物質も含まれていることがある。これらの物質が電気分解されると炭酸カルシウムが陰極電極の表面に付着・堆積し、電解電流が流れにくくなる。このような現象を防止する為に、電極に通電するときの極性を一定周期で反転させて表面状の付着物を除去している。極性の反転周期は通常1〜30分程度が適当であり、5〜15分程度が好ましい。
【0036】
つまり、電解槽を画定する陽極板8と陰極板9との電極極性は公知の電気的方法で可変とし、一定時間毎に転換した。このように構成することにより電解槽の流水中にある荷電物質が、対応する反対荷電電極に析出成長することを防止し、活性酸素の生成の低下を防止し、継続的に一定の洗浄力を有する洗浄用水を供給することができる。また、両電極板の極性を固定とした場合は陽極側に選定した電極板ばかりが溶滅していく片減り現象が生じるが、電極極性を可変としたことにより交互に陽極となった側が溶滅していく。したがって、両電極の経時的な消耗の割合いをほぼ均等にすることができる。
【0037】
図1及び図6に示すように、先ず廃液は、ポンプPにより原廃液槽14から廃液貯留槽1へと供給される。そして、循環ポンプPにより、廃液貯留槽1と電解槽との間で循環される。廃液は、廃液貯留槽1(図6のものは、2つの廃液貯留槽1を連結)の各廃液の貯留域を順に移行していく。電解槽は、処理効率を向上させると共に電極の寿命を延ばす目的などから2槽を直列に連結している。
【0038】
この実施例では、酸化作用の強い活性酸素を生成せしめて廃液中の有機成分の分解を行わせるため、電解液として、塩化ナトリウム水溶液(塩化カリウム、臭化ナトリウム、臭化カリウムなどを用いてもよい)を添加している。すなわち、電解液(上記の塩化物や臭化物など)を、電解液槽15から廃液貯留槽1へと添加する。
【0039】
また、廃液の電気伝導度が低い場合、電極に負荷がかかり過ぎて破損したり高熱が発生して処理効率が低下したりする傾向があるため、その電気伝導度を50mS/cm程度以上に上げることが好ましい。そこで、処理すべき廃液の電気伝導度を上げるためにも、廃液に電解液を添加する。したがって、廃液自体が、電気伝導度が元々高いと共に電気分解により活性酸素を生成するような成分を予め含有しているような場合は、あらためて電解液を添加する必要はない。
【0040】
廃液の電気分解の条件は、次の通りである。
循環ポンプPによる廃液の循環の流速は、時間当たりのCODの低減の効率の点で10〜30リットル/分程度が好ましく、電極の寿命が延びる点で12〜20リットル/分程度がより好ましい。そして、電解槽の陽極電極と陰極電極との間に、50〜200Aの直流電流を流す。電流密度は、2〜10A/dm2 、電圧は1〜10Vを印加する。電解液の濃度は、1〜10モル/リットルが時間当たりのCODの低減の効率の点で好ましく、3〜7モル/リットルの濃度がより好ましい。
【0041】
廃液処理槽への電解液の供給の仕方として、処理前にのみ添加する方法、処理中にのみ連続的に添加する方法、処理前に添加すると共に処理中にも連続的に添加する方法などがあるが、CODの低減の効率の点から、処理前に予め添加すると共に処理中にも連続的に添加する方法が最も好ましい。
【0042】
電解液を処理中に連続して添加する場合、その添加の流量は100ml/時以上とすることが好ましい。電解液が多ければ液量の増量による廃液の希釈効果と電気伝導度が高くなることにより、CODの低減の処理効率が増加する傾向にある。しかし、電解液のコストとの兼ね合いもあり、200ml/時程度の添加量があれば、十分効果的に処理することがが可能である。また、最終的に廃液中に添加された電解液量は、時間当たりのCODの低減の効率、廃液量の増加の抑制、塩素ガスや臭素ガスの過剰な発生の抑制の点で廃液に対して5〜20%が好ましく、12〜17%がより好ましい。
【0043】
なお、廃液の処理の経過では、比較的に酸化されやすい有機成分が先に分解せしめられ、その後比較的に酸化されにくい有機成分が分解されるようである。
【0044】
この廃液の処理機構によると、例えば以下のような種類の廃液を好適に処理することができる。
【0045】
1.黒白、カラー写真用の現像廃液、定着廃液、漂白廃液、安定廃液、水洗廃液など。
【0046】
2.印刷製版用の現像廃液、安定廃液、エッチング廃液、湿し水、その他の有機溶剤など。
【0047】
3.半導体製造業などから排出される鍍金廃液。
4.食品加工工業などから排出される有機廃液。
【0048】
次に、この実施例の廃液処理機構の使用状態を、より具体的に説明する。
(実施例1)
銀塩拡散転写現像液(商品名:シルバーマスター−AC、三菱製紙社製)と安定剤(商品名:シルバーマスター−ST、三菱製紙社製)を用い、銀塩拡散転写式印刷用刷版(商品名:シルバーマスター−R2、三菱製紙社製)を30℃で30秒間現像処理を行ない、最終的に液の現像能力である8m2 /リットルまで通紙して、廃液として完全に疲労させた。そして、この現像液と安定液とを1:1に混合した。
【0049】
この原廃液は、pH…11.8、COD…10520、電気伝導度…48.9、色…黒茶色であった。
【0050】
前記原廃液5リットルを、図1及び図2に示す構造の廃液処理機構を用い、次の条件で5時間循環処理した。なお、電解液として塩化ナトリウム水溶液(濃度200g/リットル)を処理前に50mL添加し、かつ処理中に150mL/時の添加速度で連続的に添加した(総量800mL)。
【0051】
供給電圧…200V、電圧…6V、電流…100A、電極面積…40dm2 (20dm2 ×2機)、電流密度…5A/dm2 、廃液循環速度…15リットル/分、電極反転周期…10分間隔、極間距離…2mm。
(比較例1)
図10に示すような構造の廃液処理機構を用い、実施例1と同じ原廃液を同様の条件で循環処理した。なお、電解液として塩化ナトリウム水溶液(濃度200g/リットル)を処理前に50mL添加し、かつ処理中に150mL/時の添加速度で連続的に添加した(総量800mL)。
〔処理の結果〕
実施例1のものの処理後には、pH…8.35、COD…100、電気伝導度…82.7、色…無色透明となった。電極は、汚染されていなかった。
【0052】
比較例1のものは処理後には、pH…8.76、COD…560、電気伝導度…83.2、色…無色透明となった。電極は、汚染されていなかった。
【0053】
つまり、実施例1のものは、同じ処理時間でありながら比較例1のものよりも、CODが非常に多く低減されており、水質汚濁防止法の排出規制項目の基準(CODが160以下)を充足し、処理後の廃液を下水に放流することができるという利点がある。
【0054】
次に、電解液の添加の仕方をかえて廃液の循環処理を行った。
(実施例2)
図1及び図2に示す構造の廃液処理機構を用い、実施例1と同じ原廃液を実施例1の条件と同様にして循環処理を行った。電解液として、実施例1と同じもの50mlを処理前に添加し、処理中には添加しなかった。
(実施例3)
図1及び図2に示す構造の廃液処理機構を用い、実施例1と同じ原廃液を実施例1の条件と同様にして循環処理を行った。電解液として実施例1と同じものを用い、処理前には添加せず処理中に150ml/時の添加速度で連続的に供給した。
〔処理の結果〕
実施例2のものの処理後には、pH…8.5、COD…450、電気伝導度…80.5、色…無色透明となった。電極は、汚染されていなかった。
【0055】
実施例3のものの処理後には、pH…9.06、COD…360、電気伝導度…82.8、色…無色透明となった。電極は、汚染されていなかった。。
【0056】
実施例1の結果と比較すると、電解液は処理前に添加しておくと共に処理中にも連続的に添加すると、CODの低減の効果が高いことが分かる。
(実施例4)
カラーペーパー用処理液(発色現像液、商品名PS−1、漂白定着液、商品名PS−2、安定液、商品名PS−3、いずれも三菱製紙社製)とカラーネガフィルム用処理液(発色現像液、商品名FS−1、漂白液、商品名FS−2、定着液、商品名FS−3、安定液、商品名FS−4、いずれも三菱製紙社製)をそれぞれ使用して現像処理を行ない、完全に疲労させ、排出されるオーバーフロー液を混合して廃液とした。
【0057】
この原廃液は、pH…10.73、COD…23000、電気伝導度…55.9、色…赤褐色であった。
【0058】
図1及び図2に示す構造の廃液処理機構を用いて、前記写真用の廃液(使用済みのカラー現像処理液)を、実施例1の条件と同様(但し、処理時間は10時間とした)にして処理を行った。なお、電解液として塩化ナトリウム水溶液(濃度200g/リットル)を処理前に50mL添加し、かつ処理中に150mL/時の添加速度で連続的に添加した(総量800mL)。
(比較例2)
図10に示すような構造の廃液処理機構を用い、実施例4と同じ原廃液を同様の条件で循環処理した。なお、電解液として塩化ナトリウム水溶液(濃度200g/リットル)を処理前に50mL添加し、かつ処理中に150mL/時の添加速度で連続的に添加した(総量800mL)。
〔処理の結果〕
実施例4のものは処理後には、pH…8.23、COD…84、電気伝導度…102.7、色…無色透明となった。電極は、汚染されていなかった。
【0059】
比較例2のものは処理後には、pH…8.11、COD…764、電気伝導度…110.2、色…無色透明となった。電極は、汚染されていなかった。
【0060】
すなわち、実施例4のものは、同じ処理時間でありながら比較例2のものよりもCODが非常に多く低減されていることが分かる。
【0061】
また、図10に示すような比較例の構造の廃液処理機構を用いると、総計100〜200時間程度の循環処理を行った時点で電極の表面が腐食して局部的に粗くなる点食状態が認められると共に循環処理中に当初の6Vから10V以上への電圧の上昇(定電流を流すように電圧を制御している)が発生したが、図1及び図2に示す実施例の構造の廃液処理機構を用いた場合には1000時間以上の循環処理を行った時点でも電極の腐食は殆ど認められないと共に循環処理中の電圧の上昇は殆ど発生せず円滑な処理が可能であった。
【0062】
これは、比較例のものでは廃液の循環処理中に電極に気泡が付着し易く、この気泡が付着している箇所以外の箇所のみからしか電流が流れないので局部的に過大な電流が流れて電極を傷めてしまうのに対し、実施例のものでは比較例のものより電極に気泡が付着し難いので、不具合が生じにくいためと考えられる。
【0063】
次に、図8に示すように、廃液貯留槽1のガスの廃液出口16(なお、図6に、違う構造の廃液貯留槽1を用いた廃液処理機構に適用した場合を示す)と、アルカリ性の溶液を貯留すべき曝気槽17とを配管で連結した。
【0064】
そして、廃液貯留槽1での循環処理中に発生した塩素ガス或いは臭素ガスを、曝気槽17のアルカリ性の液中に曝気して溶解させるようにした。また、次亜塩素酸を塩化ナトリウムに変える公知の粒状の過酸化ニッケル触媒(図示せず)を前記曝気槽中に設けた。さらに、残余の塩素ガス或いは臭素ガスを吸着する活性炭フィルタ18(シート状、カセット状などのいずれの形状でもよく、やしがら活性炭などのいずれの種類でもよい)を曝気槽17の開口に設けて塞いだ。そして、最後に吸引ポンプP(吸排両用型、排気量は1〜30リットル/分、(株) テクノ高槻製、商品名 小型吸排ポンプHIBLOW EBIS型)を取り付けた。
【0065】
アルカリ性の液中に溶解した塩素ガス或いは臭素ガスは触媒の作用により次亜塩素酸或いは次亜臭素酸に変化し、次第に分解して活性酸素を生成し、最終的に無害な塩化ナトリウム或いは臭化ナトリウムとなる。アルカリ性の溶液として前記廃液の原液を使用した場合、発生した活性酸素は廃液の原液に酸化分解作用を及ぼし、そのCODなどを低減せしめる。そして、残余の塩素ガス或いは臭素ガスは、曝気槽17の開口に設けた活性炭フィルタ18により吸着・除去される。
【0066】
廃液として、印刷版用現像液(商品名、SLM−AC、三菱製紙社製)と、印刷版用安定液(商品名、SLM−ST、三菱製紙社製)の使用済廃液を1:1の容量で混合したものを使用した。
【0067】
この原廃液は、pH…12、COD…9600、電気伝導度…43mS/cm、色…暗褐色であった。なお、曝気槽17には、アルカリ性であるこの原廃液を貯留した(図6参照)。
【0068】
前記原廃液5リットルを、図8及び図2に示す構造の廃液処理機構を用い、次の条件で5時間循環処理した。なお、電解液として塩化ナトリウム水溶液(濃度200g/リットル)を、処理前に50mL添加し、かつ処理中に150mL/時の添加速度で連続的に添加した(総量800mL)。
【0069】
供給電圧…200V、電圧…6V、電流…100A、電極面積…40dm2 (20dm2 ×2機)、電流密度…5A/dm2 、廃液循環速度…15リットル/分、電極反転周期…10分間隔、極間距離…2mm。
【0070】
そして、廃液の循環処理中に、廃液貯留槽1の廃液出口16、曝気槽17内、活性炭フィルタ18を出た後での塩素ガスの濃度をガス検知管(北川式)で測定した。すなわち、NaOH溶液(1M)600ccに触媒500gを添加し、この中に発生した気体を曝気することにより塩素ガスの濃度を測定した。測定結果を、図9のグラフに示す。なお、塩素ガスの濃度の測定反応機構は次の通りである。
【0071】
Cl2 +H2 O→HCl+HClO(塩素ガスの吸収)
HClO+NaOH→NaCl+H2 O+1/2O2 (触媒による作用)
図9に示すグラフ中、廃液貯留槽の排気出口での塩素ガスの濃度の測定結果を●で、曝気槽内の塩素ガスの濃度の測定結果を◇で、活性炭フィルタを出た後の塩素ガスの濃度の測定結果を◎で示す。
【0072】
ここで、曝気槽を設けずに活性炭フィルタのみを装着した場合でも十分に塩素ガスを吸収することができたが、活性炭フィルタの寿命の問題もあるので、活性炭フィルタと曝気槽との両方を組み合わせた方がより長時間の使用が可能であり好ましい。
【0073】
なお、曝気槽中のアルカリ性の原廃液は徐々にpHが低下した(上記の条件で廃液5リットルを処理した時点で、pHが12から10.5に変化した)ため、5時間の循環処理を2回繰り返した時点でアルカリ剤(苛性ソーダNaOH、濃度40g/リットル)を100mL添加した。
【0074】
この実施例のように構成すると、処理後の廃液の水質及び排気する塩素ガスの両面にわたって環境汚染が少ないという利点がある。
【0075】
【発明の効果】
この発明の廃液処理機構は上述のような構成であり、次の効果を有する。
【0076】
未処理の廃液の滞留を抑制することができると共に気泡による悪影響の多くを回避することができるので、時間当たりのCODなどの低減の効率に優れ且つ電極寿命がより長い廃液処理機構を提供することができる。
【0077】
また、請求項5記載の構成も採用すると、処理中に発生した塩素ガス又は臭素ガスの殆どを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の廃液処理機構の実施例を説明するためのシステム・フロー図。
【図2】図1の廃液貯留槽の構造を説明するための概略斜視図。
【図3】他の廃液貯留槽の構造を説明するための概略斜視図。
【図4】他の廃液貯留槽の構造を説明するための概略斜視図。
【図5】他の廃液貯留槽の構造を説明するための概略斜視図。
【図6】この発明の廃液処理機構の他の実施例を説明するシステム・フロー図。
【図7】図1、図6、図8の電解槽の構造を説明する斜視図。
【図8】この発明の廃液処理機構の他の実施例を説明するシステム・フロー図。
【図9】廃液の処理時間と塩素ガス濃度の関係を示すグラフ。
【図10】従来の廃液処理機構を説明するためのシステム・フロー図。
【符号の説明】
1 廃液貯留槽
17 曝気槽

Claims (4)

  1. 廃液を貯留する廃液貯留槽中の廃液を電解槽との間で循環させ、循環する廃液中に活性酸素を生成せしめるように電解槽内で電気分解を行ない、生成した活性酸素の酸化分解作用を廃液に及ぼしめるように構成されると共に、前記廃液貯留槽は、先に電解槽から戻ってきた廃液から順次、電解槽へ送り出されるように構成され、前記廃液貯留槽が、電解槽から戻ってくる廃液の貯留域から、電解槽へ送り出される廃液の貯留域への廃液の移行が可能な状態で区画されていることを特徴とする廃液処理機構。
  2. 処理中の廃液の電気伝導度を約50〜500mS/cm、電流密度を約2〜10A/dm2 とし、その循環流量を約10〜30リットル/分として処理を行う請求項記載の廃液処理機構。
  3. 処理すべき廃液中に活性酸素を生成せしめるような電解液を処理前に添加すると共に、処理中にも添加するようにした請求項1又は2記載の廃液処理機構。
  4. 処理すべき廃液に対して活性酸素を生成せしめるような電解液として塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、又は臭化カリウムの水溶液を添加すると共に、アルカリ性の溶液を貯留すべき曝気槽を設け、処理中に発生した塩素ガス又は臭素ガスをアルカリ性の液中に曝気して溶解させると共に、次亜塩素酸又は次亜臭素酸を塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、又は臭化カリウムに変える触媒を前記曝気槽中に具備せしめ、残余の塩素ガス又は臭素ガスを吸着する活性炭フィルターを曝気槽の開口に設けた請求項1乃至のいずれかに記載の廃液処理機構。
JP00431995A 1995-01-13 1995-01-13 廃液処理機構 Expired - Lifetime JP3668902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00431995A JP3668902B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 廃液処理機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00431995A JP3668902B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 廃液処理機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08192162A JPH08192162A (ja) 1996-07-30
JP3668902B2 true JP3668902B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=11581160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00431995A Expired - Lifetime JP3668902B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 廃液処理機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3668902B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4000508B2 (ja) 2001-10-22 2007-10-31 株式会社オメガ 廃液又は排水の処理方法
CN101284704A (zh) 2007-04-09 2008-10-15 株式会社日立制作所 废水所含有机物的处理方法、装置、系统及沥青回收系统
KR101064932B1 (ko) * 2008-02-06 2011-09-15 가부시키가이샤 오메가 물 처리 방법 및 기구
KR101062249B1 (ko) * 2008-03-26 2011-09-05 가부시키가이샤 오메가 물 처리 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08192162A (ja) 1996-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0725845B1 (en) Electrolytic cell for producing a mixed oxidant gas
US7300592B2 (en) Water treatment device
JPH09290269A (ja) 酸性水の製造方法及び電解槽
EP1295853B1 (en) Method of treating water and apparatus therefor
KR950027972A (ko) 전해 활성수 생성 및 반도체 기판의 웨트 처리
JPS6039757B2 (ja) 塩酸の電解方法
JP2005177672A (ja) 電解式オゾナイザ
JP3668902B2 (ja) 廃液処理機構
JP2006320870A (ja) 排ガス処理システム
US6761815B2 (en) Process for the production of hydrogen peroxide solution
CA1065272A (en) Treatment of dilute cyanide solutions
JP4705190B1 (ja) 電解生成水の製造装置及びその製造方法
JP4394941B2 (ja) 電解式オゾナイザ
KR20030009158A (ko) 차아할로겐산 발생 방법 및 장치
JP4838705B2 (ja) オゾン水生成器
JP2004010904A (ja) 過酸化水素製造用電解セル
JP2002143861A (ja) スライム処理装置及びスライム処理方法
KR100616134B1 (ko) 자체 pH-조정조를 구비하는 암모니아 전해장치와 이를 이용한 암모니아 전해 분해방법
JP2002010724A (ja) 海水中のアンモニア分解方法および装置
CN100515960C (zh) 一种次氯酸钠发生器及净水方法
KR200385323Y1 (ko) 자체 pH-조정조를 구비하는 암모니아 전해장치
JP2006239590A (ja) 被酸化性物質含有排水の処理方法および処理装置
JP3981424B2 (ja) ハロゲン化エチレンの分解処理方法
JP2898039B2 (ja) 写真処理液からの銀回収方法及び装置
JP4036810B2 (ja) 水処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050114

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080422

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120422

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120422

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130422

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term