JP3668829B2 - ナビゲーション装置及び記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション装置及び記録媒体にかかり、特に、メモリ等に記憶されたデータ及びプログラムの異常を検出するナビゲーション装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ドライバーへ目的地までの経路や現在位置周辺の地図画像等を提供するナビゲーションシステムを搭載した車両が増加している。このナビゲーションシステムには、映像情報を表示するためのディスプレイ装置を備えており、ディスプレイ装置に自己の車両周辺の地図と自己の車両の位置とを画像により表示可能である。このディスプレイ装置には車両の現在位置や目的地までの経路を表示してドライバーに経路等の情報を提供できる。
【0003】
情報提供の元となる地図は時々刻々と変化するので、地図画像等のデータは最新のものに更新することが好ましい。また、ナビゲーションシステムにおいて可能であるサービスも時々刻々と変化しているので、ナビゲーションシステムの処理、すなわちプログラム自体も更新したり新規機能を追加したりして(所謂バージョンアップやグレードアップ)、最新のサービスの提供を可能とすることが好ましい。
【0004】
そこで、外部メモリ(データベース媒体)を用いて、ナビゲーションシステムのソフトウェアを最新のものに更新するナビゲーションシステムが知られている(特開平8−68644号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、電話回線や無線回線等を通じてオンラインでデータやプログラムを提供することが盛んである。このように、オンラインでデータやプログラムを提供するには、そのデータやプログラムは正規(正常)のものであることが前提である。不完全なデータやプログラムあるいは所謂ウィルス混入のデータやプログラムが提供されてメモリ等に記憶されている場合、正常に処理が遂行できないことがある。従って、従来のナビゲーションシステムでは、最新のソフトウェアに自動的に更新するので、例えばソフトウェアにウィルスが混入している等の異常があった場合に、これを回避することができない。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して、データ及びプログラムの異常を容易に検出することができるナビゲーション装置及び記録媒体を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、車両に搭載したナビゲーション装置において、データを記憶しかつ該データを用いて処理を実行するプログラムを記憶した記憶手段と、外部からデータ及びプログラムの少なくとも一方を受け取ったときに、前記データ及びプログラムの少なくとも一方について、外部から受け取った対応するデータ及びプログラムの少なくとも一方の少なくとも一部を前記記憶手段に記憶することによって、少なくとも一部の更新及び追加の少なくとも一方を行う提供手段と、装置の電源投入指示時である車両電源投入時にウィルス混入フラグがセットされている場合には該ウィルス混入フラグに対応するデータ及びプログラムからウィルスを除去すると共にウィルス混入フラグをリセットしかつ該ウィルス除去した後のデータ及びプログラムを、前記記憶手段から内部メモリに読み取って、該内部メモリに記憶されたデータ及びプログラムを用いて前記処理を実行する実行手段と、前記実行手段の非実行時として装置の電源遮断指示時である車両電源遮断時を検出すると共に、検出した前記実行手段の非実行時に、前記記憶手段に記憶されたプログラム及びデータにウィルスが混入した異常があるか否かを検出しかつ異常があると検出されたプログラム及びデータに対応してウィルス混入フラグをセットする検出手段と、を備えている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記検出手段は、ウィルス混入を検査する検査手段を有し、検査手段の検査結果に基づいて異常があるか否かを検出することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、前記検出手段は、前記提供手段により前記プログラム及びデータの少なくとも一方が更新または新規追加されたときに前記異常があるか否かの検出を実行するか否か表すチェックフラグをセットすると共に前記電源遮断指示時に該チェックフラグがセットされている場合に前記異常があるか否かを検出することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の検出手段は、前記実行手段の非実行時として装置の電源遮断指示時である車両電源遮断時から、車両電源遮断時に前記記憶手段に記憶されたプログラム及びデータに異常があるか否かを検出することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、記憶されたデータ及びプログラムの異常を検出すると共に車両に搭載したナビゲーション装置において実行されるナビゲーション装置用情報処理プログラムを記録した記録媒体であって、外部からデータ及びプログラムの少なくとも一方を受け取ったときに、データを記憶しかつ該データを用いて処理を実行するプログラムを記憶した記憶手段に対して、前記データ及びプログラムの少なくとも一方について、外部から受け取った対応するデータ及びプログラムの少なくとも一方の少なくとも一部を記憶させることによって、少なくとも一部の更新及び追加の少なくとも一方を行わせ、装置の電源投入指示時である車両電源投入時にウィルス混入フラグがセットされている場合には該ウィルス混入フラグに対応するデータ及びプログラムからウィルスを除去すると共にウィルス混入フラグをリセットしかつ該ウィルス除去した後のデータ及びプログラムを、前記記憶手段から内部メモリに読み取って、該内部メモリに記憶されたデータ及びプログラムを用いて前記処理を実行させ、前記処理の非実行時として装置の電源遮断指示時である車両電源遮断時に、前記記憶手段に記憶されたプログラム及びデータにウィルスが混入した異常があるか否かを検出させかつ異常があると検出されたプログラム及びデータに対応してウィルス混入フラグをセットさせる、ことを特徴とする。
【0012】
発明のナビゲーション装置では、記憶手段に、データを記憶しかつ該データを用いて予め定めた処理を実行するプログラムが記憶されている。実行手段は、記憶手段に記憶されたデータ及びプログラムを用いて処理を実行する。この処理には、車載されたナビゲーションシステムの地図画像を表示する機能等を実行する処理がある。データやプログラムは最新かつ新規のものに更新したり、追加したりすることが望まれる。そこで、記憶手段に記憶されたデータ及びプログラムの少なくとも一方については、提供手段によって、外部から少なくとも一部の更新及び追加の少なくとも一方を行うことができる。このように、データやプログラムの更新や追加を行った場合、更新や追加を行ったデータやプログラムが異常である場合がある。そこで、検出手段は、実行手段の非実行時に、プログラム及びデータの異常を検出する。この検出はその処理が高負荷であることがあるが、実行手段の非実行時に実行することによって、これを回避することができる。このように、実行手段の非実行時にプログラム及びデータの異常を検出することができるので、データ及びプログラムの異常を容易に検出することができる。
【0013】
データやプログラムには、ウィルスが混入していることがある。そこで、ウィルス混入を検査する検査手段の検査結果に基づいて異常を検出することによって、データやプログラムへのウィルス混入を検査でき、ウィルス混入による異常を容易に検出することができる
上記異常検出は、その処理が高負荷であるとき、常時検出していたり、度々検出したりすると、装置全体の負担が増加する。そこで、前記検出手段は、前記プログラム及びデータの少なくとも一方が更新または新規追加されたときに異常を検出する。これによって、異常が発生する可能性が高いときにのみ検出することが可能となるので、装置全体の負担を軽減させることができる。
【0014】
車両に搭載された電子機器は、各々通電中には所定の処理が実行されており、上記のような異常検出は負担になることがある。そこで、前記検出手段は、車両電源遮断時に動作可能に構成されかつ車両電源遮断時に異常を検出する。このようにすることによって、他の電子機器に対する負担を増加させることなく、異常検出することができる。
【0015】
なお、車両に搭載したナビゲーション装置におけるデータ及びプログラムの異常の検出は、の記録媒体に記録したナビゲーション装置用情報処理プログラムの実行によって実現可能である。詳細には、記憶されたデータ及びプログラムの異常を検出すると共に車両に搭載したナビゲーション装置において実行されるナビゲーション装置用情報処理プログラムを記録した記録媒体であって、外部からデータ及びプログラムの少なくとも一方を受け取ったときに、データを記憶しかつ該データを用いて処理を実行するプログラムを記憶した記憶手段に対して、前記データ及びプログラムの少なくとも一方について、外部から受け取った対応するデータ及びプログラムの少なくとも一方の少なくとも一部を記憶させることによって、少なくとも一部の更新及び追加の少なくとも一方を行わせ、装置の電源投入指示時である車両電源投入時にウィルス混入フラグがセットされている場合には該ウィルス混入フラグに対応するデータ及びプログラムからウィルスを除去すると共にウィルス混入フラグをリセットしかつ該ウィルス除去した後のデータ及びプログラムを、前記記憶手段から内部メモリに読み取って、該内部メモリに記憶されたデータ及びプログラムを用いて前記処理を実行させ、前記処理の非実行時として装置の電源遮断指示時である車両電源遮断時に、前記記憶手段に記憶されたプログラム及びデータにウィルスが混入した異常があるか否かを検出させかつ異常があると検出されたプログラム及びデータに対応してウィルス混入フラグをセットさせる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態はナビゲーション装置に本発明を適用したものである。なお、本実施の形態のナビゲーション装置は、地上側から最新の地図情報等を入手可能なものである。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態のナビゲーション装置10は、装置本体12を備えている。装置本体12は、CPU14、RAM16、ROM18、入出力ポート(I/O)24、からなるマイクロコンピュータで構成され、各々はコマンドやデータの授受が可能なようにバス26によって接続されている。なお、ROM18には、装置本体12において実行される後述する処理ルーチンが記憶されている。
【0018】
上記装置本体12の入出力ポート24には、コマンドやデータを入力するためのキーボード等の入力装置34が接続されると共に、地図情報や文字情報及び図形情報による画像を表示するための液晶表示装置等のディスプレイ装置30が接続されている。また、入出力ポート24には、音声情報を提供するためのスピーカ32Aが、音声合成装置32を介して接続され、地図情報等を記憶したCD−ROM装置やハードディスク装置等のメモリ38が接続されている。
【0019】
また、入出力ポート24には、車両挙動センサ36が接続されている。この車両挙動センサ36は、車両の挙動を検出するセンサであり、主にナビゲーションに関連する情報を入手するためのものである。例えば、GPS等の車両の現在位置や方向・方位を検出するための現在位置検出器がある。また、車両に装備されたステアリングホイールの回転角(操舵角)を検出する操舵角センサ、スピードメータ等に取り付けられ車速Vを検出する車速センサ、及び方向指示を検出するターンシグナルスイッチ等の車両の挙動を出力する車両センサを用いることもできる。なお、この車両センサには、走行距離計から出力される走行距離を車両の状態として出力する距離センサを含むこともできる。
【0020】
上記車両挙動センサ36には、イグニッションキーの回転によってなされる、アクセサリ(ACC)スイッチのオン状態であるかオフ状態であるかを検出する検出器を含んでいる。
【0021】
また、入出力ポート24には、地上側に設置されたアンテナ44Aを備えた地上側通信装置44との間で情報授受するための車載側通信装置40が接続されている。この車載側通信装置40は、アンテナ40Aで受信した信号を装置本体12と授受可能なデジタル信号に変換して出力するための通信インタフェース42を備えている。車載側通信装置40の一例は、VICS情報を受信する受信装置、FM多重放送を受信する受信装置、携帯電話や自動車電話等の無線電話回線を受信する受信装置、車両に対して情報を提供するために車両に向けて放射される所定の電波(所謂ビーコン)を受信するための受信装置がある。この車載側通信装置40で受信した情報は、更新や追加のためにメモリ38に記憶可能とされる(詳細は後述)。
【0022】
なお、上記では、車載側通信装置40と地上側通信装置44との間で無線により情報授受する構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばネットワーク接続のように、ケーブル接続した情報授受装置との間で情報授受する場合にも適用可能であることはもちろんである。
【0023】
上記の入出力ポート24には、記録媒体としてのフロッピーディスク(以下、FDという)が挿抜可能なフロッピーディスクユニット(以下、FDUという)が接続されている。なお、後述する処理ルーチン等は、FDUを用いてFDに対して読み書き可能である。従って、後述する処理ルーチンは、ROM18に記憶することなく、予めFDに記録しておき、FDUを介してFDに記録された処理プログラムを実行してもよい。また、装置本体12にハードディスク装置等の大容量記憶装置(図示省略)を接続し、FDに記録された処理プログラムを大容量記憶装置(図示省略)へ格納(インストール)して実行するようにしてもよい。また、記録媒体としては、CD−ROM等の光ディスクや、MD,MO等の光磁気ディスクがあり、これらを用いるときには、上記FDUに代えてまたはさらにCD−ROM装置(メモリ38で兼ねてもよい)、MD装置、MO装置等を用いればよい。
【0024】
上記ナビゲーション装置10には、車載バッテリー(図示省略)に接続され、常時電源供給が可能にされているものとする。
【0025】
次に、本実施の形態の作用を説明する。ナビゲーション装置10に電源が投入されると図2に示す処理ルーチンが所定時間毎に繰り返し実行される。なお、この処理ルーチンは、通信による情報授受やコンパクトディスク等から情報読出等のアクションが発生したときに実行されるようにしてもよい。
【0026】
また、以下の説明では、ウィルス検査の実行有無を表すウィルスチェックフラグC及びウィルスが混入した状態であるか否かを表すウィルス混入フラグVを用いており、ナビゲーション装置10をバッテリー(図示省略)に接続した当初には初期値として共にリセット(C=0,V=0))されているものとする。
【0027】
ところで、乗員はイグニッションキーの回転でエンジン始動させてから、短時間で発進可能な状態にしたいという要望が多い。しかしながら、データやプログラムの異常原因の1つであるウィルスについて、その混入を検査するウィルスチェックの処理は、周知のように、既存のウィルスパターンを参照しながらそのウィルスパターンチェックを行うものが多く、メモリ内のファイル(データやプログラムを構成する単位)の更新や削除、追加に比べて処理負荷が大きい。エンジン始動以前には、ACCスイッチがオンしてナビゲーション装置が起動されるが、この起動時にウィルスチェックを行うと、処理負荷が大きいために、発進可能な状態に至るまでに時間を要することになる。
【0028】
そこで、本実施の形態では、ACCスイッチのオンオフをタイミングとしてウィルスチェックの処理とウィルスチェックによって発見した異常なデータやプログラムの削除やウィルス駆除の処理を分離している。
【0029】
なお、本実施の形態では、ウィルスチェックを行う処理プログラム及びパターンデータ(ウィルスパターン)は、予めROMまたはメモリに記憶されており、指示によって実行可能な構成とされている。
【0030】
図2のステップ100では、車載側通信装置40による情報通信が要求されたか否かを判断し、情報通信が要求されたときにステップ100で肯定され、次のステップ102において情報通信すると共に、その情報をメモリ38に記憶した後に、ステップ108へ進む。情報通信の要求がないときはステップ100で否定され、次のステップ104において、CD−ROMに対するアクセスが要求されたか否かを判断する。CD−ROMへのアクセスが要求されたときステップ104で肯定され、次のステップ106においてCD−ROMから情報を読み取ると共に、その情報をメモリ38に記憶した後に、ステップ108へ進む。ステップ108では、上記のようにメモリ38に対する処理が発生しメモリ38に記憶したデータやプログラムの更新や新規追加の処理が発生する可能性があるため、ウィルス検査の実行有無を表すウィルスチェックフラグをセット(C=1)し、本ルーチンを終了する。
【0031】
一方、情報通信の要求がなく(ステップ100で否定)、かつCD−ROMへのアクセスの要求がないときは(ステップ104で否定)、メモリ38に対する更新や新規追加の処理が発生しないため、ステップ110へ進み、ウィルスチェックフラグがリセット(C=0)か否かを判断し、ウィルスチェックフラグがリセット(C=0)されているときは、次のステップ112でウィルスチェックフラグのリセット(C=0)を維持し、本ルーチンを終了する。一方、ウィルスフラグがすでにセット(C=1)されているときはそのまま本ルーチンを終了する。
【0032】
このようにして、情報通信やCD−ROMの読み取り等のように、他から情報を入手した場合には、ナビゲーション装置10の処理に関係するデータやプログラムを記憶したメモリ38に対するデータやプログラムの更新や新規追加の処理が発生する可能性があるとして、ウィルス検査を行うように設定している。
【0033】
次に、ACCスイッチをオンした場合の処理を説明する。ACCスイッチがオンされると、図3の処理ルーチンが実行され、ステップ120において、ウィルス混入フラグがセット(V=1)されているか否かを判断する。ウィルス混入フラグがリセット(V=0)されているときはステップ130へ進み、ナビゲーション装置10の処理に関係するデータやプログラムを記憶したメモリ38から読み取り(所謂ローディング)、本ルーチンを終了する。
【0034】
一方、ウィルス混入フラグがセット(V=1)されているときは、ステップ120で肯定され、次のステップ122においてディスプレイ装置30へウィルスが混入していることを表す情報を表示させると共に、後に続く処理を遂行させるめ、電源供給を遮断しないように促すための情報を表示させる(図5(A)参照)。次のステップ124では、プログラムやデータの読み取り(所謂ローディング)処理を禁止する。これは、現時点では、ナビゲーション装置10の処理に関係するデータやプログラム(メモリ38に記憶またはRAMに記憶)にウィルス混入の可能性が高いためである。次のステップ126では、セットされたウィルス混入フラグに対応するデータやプログラムを削除する。または、ウィルス混入フラグに対応するデータやプログラムからウィルスを駆除する処理を行う。本実施の形態のステップ126では、削除や駆除の対象となるデータやプログラムの名称を表示させて(図5(B)参照)、乗員にウィルス混入に対する処理を実行することを促している。次のステップ128では、ウィルス混入フラグをリセット(V=0)し、次のステップ130において、データやプログラムをローディングした後に、本ルーチンを終了する。
【0035】
次に、ACCスイッチをオフした場合の処理を説明する。ACCスイッチがオフされると、図4の処理ルーチンが実行され、ステップ140において、ウィルスチェックフラグがセット(C=1)されているか否かを判断する。ウィルスチェックフラグがリセット(C=0)されているときは、ウィルスチェックが不要であるため、そのままステップ152へ進み、ナビゲーション装置10を省電力モード(所謂スタンバイモード)へ切り替えて本ルーチンを終了する。
【0036】
一方、ウィルスチェックフラグがセット(C=1)されているときは、ステップ140で肯定され、次のステップ142においてディスプレイ装置30へウィルスの有無を検査する処理実行を表す情報を表示させる(図5(C)参照)。次のステップ144では、読み取ったプログラムやデータについてまたは記憶されている全てのプログラムやデータについてウィルスチェック処理を行い、次のステップ146でウィルスチェックフラグをリセット(C=0)する。次のステップ148では、ステップ144の検査処理結果からメモリ内にウィルスが混入しているか否かを判断する。メモリ内にウィルスは非混入との検査処理結果のときは、ステップ148で否定され、そのままステップ152へ進む。
【0037】
一方、メモリ内にウィルスが混入しているとの検査処理結果のときは、ステップ148で肯定され、次のステップ150へ進み、ウィルス混入フラグをセット(V=1)した後に、ステップ152においてスタンバイモードへ切り替えた後に、本ルーチンを終了する。
【0038】
このように、本実施の形態では、メモリに対してアクセスがあったとき、すなわち、データやプログラムの更新や追加が発生する可能性が高いときに、ウィルスチェックする指示を行っている。これによって、ウィルスチェックが不要である、通常のメモリ内に格納されているデータやプログラムのみでの使用下では高負荷のウィルスチェック処理へ移行することなく、必要なときに確実にウィルスチェックへ移行することができる。なお、本実施の形態では、CD−ROM等の着脱可能な記憶媒体に対するアクセスであっても、データやプログラムの更新や追加が発生する可能性があると想定し、ウィルスチェックへ移行している。従って、より確実にウィルスチェックへ移行することができる。
【0039】
また、本実施の形態では、ACCスイッチのオンオフをタイミングとしてウィルスチェック及びウィルス削除(駆除)を分離している。すなわち、高負荷の処理を行っても乗員に違和感が少ないことが予想される、ACCスイッチオフ時にウィルスチェックを実行し、ACCスイッチオン時にはウィルスチェックで発見した異常なデータやプログラムの削除やウィルス駆除の比較的低負荷の処理を実行する。これによって、極力乗員に違和感や不快感を与えないように分散処理させることができる。
【0040】
また、ウィルスチェック時にデータやプログラムに異常が発見された場合には、データやプログラムのローディングを禁止しているので、異常なデータを用いることやプログラムを実行することはない。
【0041】
なお、上記の実施の形態では、ACCスイッチのオンオフをタイミングとしてウィルスチェック及びウィルス削除(駆除)を分離したが、本発明は、これに限定されるものではい。例えば、ナビゲーション装置が作動していない場合に処理(ウィルスチェック及びウィルス駆除)を行うようにしてもよい。このナビゲーション装置が作動していない場合には、ディスプレイ装置にTV画像を表示させている状態やディスプレイ装置単体の電源オフに移行したときがある。
【0042】
また、ナビゲーション装置にはバッテリーから常時電源が供給可能な状態にされているので(スタンバイモード)、このスタンバイモード時に処理を行うようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように発明によれば、実行手段の非実行時にプログラム及びデータの異常を検出することができるので、データ及びプログラムの異常を容易に検出することができる、という効果がある。
【0044】
また、ウィルス混入の検査結果に基づいて異常を検出することにより、データやプログラムへの混ウィルス入による異常を容易に検出することができる、という効果がある。
【0045】
さらに、プログラムやデータの更新時や追加時に異常を検出するにより、異常が発生する可能性が高いときにのみ検出することが可能となり、装置全体の負担を軽減させることができる、という効果がある。
【0046】
さらにまた、車両電源遮断時に異常を検出することにより、他の電子機器の処理や動作の影響に無関係に、データやプログラムの異常検出を容易に行うことができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車載用情報処理装置にかかる実施の形態のナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施の形態のナビゲーション装置において実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】 ACCスイッチがオンされたときに実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図4】 ACCスイッチがオフされたときに実行される処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図5】 本実施の形態のナビゲーション装置の構成要素であるディスプレイ装置の画面を示すイメージ図である。
【符号の説明】
10 ナビゲーション装置
30 ディスプレイ装置
36 車両挙動センサ
38 メモリ
40 車載側通信装置
44 地上側通信装置

Claims (4)

  1. 車両に搭載したナビゲーション装置において、
    データを記憶しかつ該データを用いて処理を実行するプログラムを記憶した記憶手段と、
    外部からデータ及びプログラムの少なくとも一方を受け取ったときに、前記データ及びプログラムの少なくとも一方について、外部から受け取った対応するデータ及びプログラムの少なくとも一方の少なくとも一部を前記記憶手段に記憶することによって、少なくとも一部の更新及び追加の少なくとも一方を行う提供手段と、
    装置の電源投入指示時である車両電源投入時にウィルス混入フラグがセットされている場合には該ウィルス混入フラグに対応するデータ及びプログラムからウィルスを除去すると共にウィルス混入フラグをリセットしかつ該ウィルス除去した後のデータ及びプログラムを、前記記憶手段から内部メモリに読み取って、該内部メモリに記憶されたデータ及びプログラムを用いて前記処理を実行する実行手段と、
    前記実行手段の非実行時として装置の電源遮断指示時である車両電源遮断時を検出すると共に、検出した前記実行手段の非実行時に、前記記憶手段に記憶されたプログラム及びデータにウィルスが混入した異常があるか否かを検出しかつ異常があると検出されたプログラム及びデータに対応してウィルス混入フラグをセットする検出手段と、
    を備えたナビゲーション装置。
  2. 前記検出手段は、ウィルス混入を検査する検査手段を有し、検査手段の検査結果に基づいて異常があるか否かを検出することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  3. 前記検出手段は、前記提供手段により前記プログラム及びデータの少なくとも一方が更新または新規追加されたときに前記異常があるか否かの検出を実行するか否か表すチェックフラグをセットすると共に前記電源遮断指示時に該チェックフラグがセットされている場合に前記異常があるか否かを検出することを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
  4. 記憶されたデータ及びプログラムの異常を検出すると共に車両に搭載したナビゲーション装置において実行されるナビゲーション装置用情報処理プログラムを記録した記録媒体であって、
    外部からデータ及びプログラムの少なくとも一方を受け取ったときに、データを記憶しかつ該データを用いて処理を実行するプログラムを記憶した記憶手段に対して、前記データ及びプログラムの少なくとも一方について、外部から受け取った対応するデータ及びプログラムの少なくとも一方の少なくとも一部を記憶させることによって、少なくとも一部の更新及び追加の少なくとも一方を行わせ、
    装置の電源投入指示時である車両電源投入時にウィルス混入フラグがセットされている場合には該ウィルス混入フラグに対応するデータ及びプログラムからウィルスを除去すると共にウィルス混入フラグをリセットしかつ該ウィルス除去した後のデータ及びプログラムを、前記記憶手段から内部メモリに読み取って、該内部メモリに記憶されたデータ及びプログラムを用いて前記処理を実行させ、
    前記処理の非実行時として装置の電源遮断指示時である車両電源遮断時に、前記記憶手段に記憶されたプログラム及びデータにウィルスが混入した異常があるか否かを検出させかつ異常があると検出されたプログラム及びデータに対応してウィルス混入フラグをセットさせる、
    ことを特徴とするナビゲーション装置用情報処理プログラムを記録した記録媒体。
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