JP3668290B2 - 写真フイルムカートリッジの遮光蓋閉止機構 - Google Patents

写真フイルムカートリッジの遮光蓋閉止機構 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、フイルム送出口を開閉する遮光蓋を備えた写真フイルムカートリッジの遮光蓋を閉じる写真フイルムカートリッジの遮光蓋閉止機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カートリッジ本体内に回動自在に設けられ、写真フイルムを巻き付けたスプールを写真フイルム送り出し方向へ回転することにより、写真フイルムの先端部をカートリッジ本体に形成したフイルム送出口から外部に送り出すようにした樹脂製の写真フイルムカートリッジが知られている(例えば特開平6−130559号公報)。このような写真フイルムカートリッジには、フイルム送出口を遮光するめに、従来のテレンプに代わって、フイルム送出口を開放する開き位置とフイルム送出口を遮光する閉じ位置との間で回動自在に取り付けられた樹脂製の遮光蓋が用いられている。
【0003】
このような遮光蓋を備えた写真フイルムカートリッジは、カメラやレンズ付きフイルムユニットのカートリッジ収納室から取り出される際に確実に遮光蓋が閉じられていなければならない。そのため、本出願人は、カートリッジ収納室の上部に遮光蓋の一端側に係合して遮光蓋を閉じ位置側へ付勢するバネ仕掛けの係合ピンを設けるとともに、カートリッジ収納室の底蓋に遮光蓋の他端側に係合して遮光蓋を開き位置に保持する係止部材を設けた発明を提案している(例えば特願平6−305057号)。これによれば、撮影終了後にカートリッジ収納室の底蓋を開けると、係止部材と遮光蓋の他端側との係合が解除され、遮光蓋の一端側に係合された係合ピンが遮光蓋を閉じ位置に回動させるから、確実にフイルム送出口が遮光された状態で写真フイルムカートリッジの取出しを行なうことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した係止部材と遮光蓋の他端側との係合解除は底蓋を開き始めてから行なわれるため、底蓋の開け動作を高速で行なった場合には、遮光蓋が完全に閉じる前に底蓋が開放されることがあり、外光によってカートリッジ本体内の写真フイルムの一部に光被りが発生することがあった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、写真フイルムが光被りを起こすことなく写真フイルムカートリッジをカートリッジ収納室から安全,確実に取り出すことができるようにした写真フイルムカートリッジの遮光蓋閉止機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の写真フイルムカートリッジの遮光蓋閉止機構は、フイルム送出口を遮光する閉じ位置と開放する開き位置との間で回動自在な遮光蓋と、この遮光蓋を閉じ位置にロックするロック部材とを備えた写真フイルムカートリッジをカートリッジ収納室から取り出す前に、前記遮光蓋を閉じ位置に回動させる写真フイルムカートリッジの遮光蓋閉止機構において、前記カートリッジ収納室に組み付けられて遮光蓋の端部に係合し、遮光蓋を開き位置から閉じ位置に回動する遮光蓋駆動部材と、この遮光蓋駆動部材を閉じ位置に向けて付勢するバネと、一端部が遮光蓋駆動部材と一体に設けられ、他端部がフイルム送出口の近傍で写真フイルムに当接している間はバネの付勢に抗して遮光蓋駆動部材を開き位置に保持するフイルム検知レバーとからなり、全ての写真フイルムがカートリッジ本体の内に収納され、前記フイルム検知レバーが写真フイルムに規制されなくなった際には、遮光蓋駆動部材がバネの付勢力により回動して遮光蓋を開き位置から閉じ位置に回動してフイルム送出口を遮光するとともに、前記遮光蓋駆動部材は、開き位置から閉じ位置に回動する際に、前記ロック部材に当接しない位置で遮光蓋の端部に係合することを特徴とする。
【0009】
【作用】
写真フイルムはスプールの回転によってカートリッジ本体内に収納されていき、フイルム検知レバーが写真フイルムを検出しなくなると、遮光蓋駆動部材はバネの付勢によって回動され、遮光蓋が開き位置から閉じ位置に回動される。したがって、カートリッジ収納室を開放する以前に写真フイルムカートリッジの遮光蓋が閉じられるため、写真フイルムが光被りを起こすことなく写真フイルムカートリッジのカートリッジ収納室からの取出しが安全,確実に行なわれる。
【0010】
【実施例】
本発明の遮光蓋閉止機構を搭載したレンズ付きフイルムユニットを示す図2において、レンズ付きフイルムユニット2は、薄型化の向上を図ったタイプのものであり、撮影機構等が内蔵されたユニット本体3とこれを収納する紙箱4とから構成されている。紙箱4は、ユニット本体3に組み込まれた巻上げノブ5,シャッタボタン6等を露呈させるような輪郭となっており、また撮影レンズ7,ファインダ8及び撮影枚数表示窓9等を露出させるための穴等が設けられている。
【0011】
ユニット本体3の構成を示す図3において、ユニット本体3は、本体部11と、この本体部11に装填されるカートリッジ本体12及び写真フイルム13とからなる写真フイルムカートリッジ14と、本体部11の前面に取り付けられる露光ユニット15と、本体部11の背面側及び前面側に組み付けられる後カバー16及び前カバー17とから構成されている。
【0012】
本体部11は、遮光性プラスチックで形成されており、光軸19上に遮光筒20が一体に設けられている。この遮光筒20の前面には、露光開口20aが形成されており、裏側には写真フイルム13への露光範囲を決定するアパーチャーが形成されている。遮光筒20の両側には、カートリッジ本体12を収納するカートリッジ収納室21と、写真フイルム13をロール状にして収納するフイルムロール室22とが形成されている。カートリッジ収納室21の外壁前面は、フイルムロール室22の外壁前面よりも前方に突出した形状となっている。
【0013】
カートリッジ収納室21の上壁21aには、カートリッジ本体12のフイルム送出口を開閉する遮光蓋24を駆動する遮光蓋閉止機構25(図1参照)が設けられ、カバー板23によって保護されている。また、カバー板23の上面には、カートリッジ本体12のスプール26に係合するキー軸27が下部に形成された巻上げノブ5が組み付けられている。また、遮光筒20の上部には、カートリッジ収納室21とフイルムロール室22との間に配置された写真フイルム13の上端縁に対面する開口28が形成されている。この開口28には、露光ユニット15に組み込まれ、写真フイルム13のパーフォレーション29(図1参照)に係合してシャッタチャージ等を行なうスプロケット(図示せず)が挿入される。
【0014】
後カバー16は、遮光性プラスチックで形成されており、本体部11のアパーチャーに対面する部分にフイルム支持面32が形成されている。底面側には、カートリッジ収納室21とフイルムロール室22との底面を覆うプルトップ式の底蓋33,34とがそれぞれ設けられている。底蓋33は露光済みの写真フイルム13を収納したカートリッジ本体12を取り出すときの取り出し遮光蓋となる。また、フイルム支持面32の本体部11の開口28に対面する位置には、フイルム支持面32よりも背面側に凹まされた凹部35が形成されている。この凹部35には、露光ユニット15のスプロケットと、後述するフイルム検知レバーの一端部とが挿入される。
【0015】
前カバー17は、遮光性プラスチックで形成されており、シャッタボタン6,撮影枚数表示窓9等が形成されている。そして前カバー17には、カートリッジ収納室21の突出に合わせた突出部37が形成されており、この突出部37は撮影時にグリップとなる。前カバー17は、本体部11及び後カバー16に対して爪係合により組み付けられる。
【0016】
露光ユニット15は遮光性プラスチックで形成されたベース部38に、フイルム巻止め機構,フイルムカウンタ機構,シャッタ機構等が組み込まれている。また、ベース部38の前面側には撮影レンズ7が組み込まれており、ベース部38の上部にはファインダ8が組み込まれている。
【0017】
図1に示すように、カートリッジ本体12は、遮光性プラスチックで成形された第1ケース40と第2ケース41と、この第1,第2ケース40,41との合わせ目に形成された写真フイルム13が出入りするフイルム送出口42と、このフイルム送出口42の奥に組み込まれ、フイルム送出口42を遮光する閉じ位置と開放する開き位置との間で回動自在とされた遮光蓋24と、カートリッジ本体12内で写真フイルム13が巻き付けられるスプール26とから構成されている。
【0018】
このカートリッジ本体12は、図示しないが、スプール26に設けられたカップ状のフランジによって巻き込まれた写真フイルム13の外周を規制するので、カートリッジ本体12内の写真フイルム13は巻き緩みが発生しない。これにより、スプール26を回転させたときに、その回転を無駄なく写真フイルム13に伝達させることができ、スプール26の回転によって写真フイルム13の送り出しを行なうことができる。
【0019】
第1ケース40の内壁には、遮光蓋24を開き位置と閉じ位置とにロックするロック部材44が一体に形成されている。このロック部材44には弾性が付与されており、遮光蓋24が開き位置にあるときには遮光蓋24の端部に形成された円筒状の軸端部45の外周に圧接して遮光蓋24を保持している。そして、遮光蓋24が閉じ位置に回動したときには、軸端部45に形成された切欠部46に入り込み、遮光蓋24を閉じ位置にロックする。
【0020】
また、第1,第2ケース40,41の側面には、遮光蓋24の軸端部45を外部に露呈させるための穴48が形成されている。この穴48は、軸端部45よりも大きなものとなっている。更に、第1,第2ケース40,41の内壁には、カートリッジ本体12内を写真フイルム13を収納するフイルム室12aと、ロック部材44が収納されるロック部材室12bとに分けるための隔壁49が形成されている。この隔壁49により、ロック部材室12b内に外光が入っても、フイルム室12a内に外光が入ることはない。
【0021】
遮光蓋閉止機構25は、遮光蓋24の軸端部45に係合される係合部材50と、この軸部50aが円筒状の軸部51aの穴51bに挿通,固着され、遮光蓋24を開き位置から閉じ位置へ回動させる円盤状の遮光蓋駆動部材51と、この遮光蓋駆動部材51を閉じ位置に向けて付勢するバネ52と、遮光蓋駆動部材51の突部51cの下面に固着され、カートリッジ本体12外のフイルム送出口42の近傍で写真フイルム13の存在を検知するフイルム検知レバー53とから構成されている。
【0022】
遮光蓋駆動部材51は、カバー板23の下の上壁21aに形成された円形の凹部55の内部に収納されている。この凹部55の底部には、フイルム検知レバー53が挿通される円弧状スリット55aと、バネ52の一端部が係合されるピン55bとが形成されている。バネ52は、このピン55bと遮光蓋駆動部材51の縁部に植設されたピン51dとの間に掛け渡されている。円弧状スリット55aの円弧長は、遮光蓋駆動部材51の回動範囲に対応した長さになっている。また、上壁21aには、凹部55に連設して巻上げノブ5のキー軸27が挿通される穴56が形成されている。また、カバー板23には、係合部材50の軸部50aとキー軸27がそれぞれ挿通される穴23a,23bが形成されている。
【0023】
係合部材50は、前記軸部50aと、上壁21aの下面に形成された凹部57(図4参照)に遊嵌される鍔部50bと、図5に示すように、軸端部45の内径45a内に挿入される円柱部50cと、軸端部45の切欠部46に当接する断面が扇形の突起部50dとからなる。この突起部50dは、切欠部46の上部46aに当接するように設けられている。ロック部材44と軸端部45との当接は、軸端部45の高さ方向の中間部近くで行なわれるので、図6及び図7に示すように、遮光蓋駆動部材51が遮光蓋24を閉じ位置に回動させる間と回動させた後も、突起部50dはロック部材44に当接しない。これにより、遮光蓋24を閉じた後のロック部材44の変形量は僅かとなり、ロック部材44の塑性変形を防止することができる。
【0024】
図1及び図8に示すように、フイルム検知レバー53の先端部53aが写真フイルム13の縁部に当接している間は、遮光蓋駆動部材51が閉じ位置に回動するのを防止している。そして、図9に示すように、写真フイルム13の先端部13aがフイルム検知レバー53の先端部53aを通過すると、遮光蓋駆動部材51は、バネ52の付勢力により開き位置から閉じ位置へ向かって回動を開始する。このとき、写真フイルム13の面とフイルム検知レバー53の先端部53aとの摩擦がなくなるため、それまでやや重たかった巻上げノブ5の操作が急激に軽くなり、写真フイルム13の移送速度は速くなる。しかも、フイルム検知レバー53とフイルム送出口42との距離はきわめて僅かであるから、写真フイルム13の先端部13aがカートリッジ本体12内に完全に収納されてから遮光蓋24が閉じ位置に達する。
【0025】
写真フイルム13の先端部13aがカートリッジ本体12内に収納される前に遮光蓋駆動部材51が閉じ位置に回動された場合には、写真フイルム13の先端部13aが遮光蓋24に挟まれる可能性があるが、この挟む力はバネ52の付勢力のみであるから、そのまま巻上げ操作を継続することにより写真フイルム13の先端部13aをカートリッジ本体12内に完全に収納することができる。
【0026】
また、遮光蓋24が閉じ位置に達すると、図7に示すように、ロック部材44は自身の弾性によって軸端部45の内径45a側に変位し、ロック部材44の先端面44aが切欠部46に当接するから、遮光蓋24が閉じ位置にロックされる。
【0027】
次に上記実施例の作用について説明する。ユニット本体3の組立に際して、フイルム装填前には、遮光蓋駆動部材51はバネ52の付勢によって図9に示す閉じ位置にある。暗室内にて、遮光蓋24を開き位置にしてカートリッジ本体12から写真フイルム13を引き出してフイルムロールを作成する。この後、治具を用いて遮光蓋駆動部材51をバネ52の付勢に抗して図1及び図8に示す開き位置にしておき、フイルムロールを斜め上方に保持したままカートリッジ本体12をカートリッジ収納室21に挿入してスプール26をキー軸27に、また遮光蓋24の軸端部45を係合部材50に、それぞれ係合させる。続いて、フイルムロールをフイルムロール室22に挿入し、後カバー16を本体部11に装着してから遮光蓋駆動部材51を開き位置に保持していた治具を取り去ると、フイルム検知レバー53が写真フイルム13の縁部に当接される。この後、露光ユニット15の作動テスト等を経て組立が完了したユニット本体3に紙箱4が被せられてレンズ付きフイルムユニット2が完成される。
【0028】
レンズ付きフイルムユニット2を購入したユーザーは、始めに巻上げノブ5を回転操作して、シャッタチャージ等の撮影準備を行う。その後、ファインダ8で撮影範囲を確認し、シャッタボタン6を押下して1コマ分の撮影を行なう。撮影後には、巻上げノブ5を回転操作して撮影済みの写真フイルム13をカートリッジ本体12内に巻き上げる。この時の巻上げノブ5の回転操作では、図1及び図8に示すように、遮光蓋駆動部材51はフイルム検知レバー53の先端部53aが写真フイルム13の縁部に当接して開き位置に保持されているので、閉じ位置に回動されることはない。また、ロック部材44は遮光蓋24の軸端部45の外周に圧接しているが、このときのロック部材44の変形量は僅かなので塑性変形するようなことはない。
【0029】
以上のように撮影を繰り返し、フイルムロール室22内に収納された写真フイルム13への全ての撮影が終了した後には、巻上げノブ5を回転して写真フイルム13を全てカートリッジ本体12内に巻き上げるための操作を行なう。写真フイルム13の巻き上げ途中では、フイルム検知レバー53の先端部53aが写真フイルム13の縁部に当接してフイルム検知レバー53が写真フイルム13の存在を検知しているから、遮光蓋駆動部材51はバネ52の付勢に抗して開き位置に保持されている。
【0030】
写真フイルム13の巻き上げ操作が進み、図9に示すように、写真フイルム13の先端部13aがフイルム検知レバー53を通過すると、フイルム検知レバー53の先端部53aは写真フイルム13に当接しなくなる、すなわち写真フイルム13を検知しなくなる。このときには、フイルム検知レバー53は写真フイルム13に規制されなくなるので、フイルム検知レバー53は円弧状スリット55aに沿って移動可能になり、遮光蓋駆動部材51はバネ52の付勢によって開き位置から閉じ位置へ回動を開始する。
【0031】
フイルム検知レバー53が写真フイルム13を検知しなくなると同時に、巻上げノブ5の操作が急激に軽くなるから、写真フイルム13の移送速度が上昇して写真フイルム13の先端部13aはフイルム送出口42からカートリッジ本体12内に高速で収納される。途中で写真フイルム13の先端部13aが遮光蓋24に挟まれた場合には、巻上げ操作が急激に重くなるが、そのまま巻上げ操作を継続することにより、写真フイルム13の先端部13aをカートリッジ本体12内に完全に収納することができる。写真フイルム13の先端部13aが遮光蓋24を通過したときに巻上げ操作が急激に軽くなるので、写真フイルム13の先端部13aをカートリッジ本体12内に完全に収納されたことが分かる。
【0032】
写真フイルム13の先端部13aがカートリッジ本体12内に完全に収納され、遮光蓋駆動部材51が閉じ位置に回動されると、遮光蓋24が閉じ位置に達する。これにより、ロック部材44は、図7に示すように、突起部50dと接触することなく、自身の弾性で軸端部45の内径45a側へ変位し、先端面44aが軸端部45の切欠部46に当接するように係合して遮光蓋24を閉じ位置にロックする。
【0033】
使用済みのレンズ付きフイルムユニット2は、ユーザーによって現像取扱店等に同時プリントの依頼が行なわれ、この取扱店から現像所に送られる。現像所では紙箱4が取り除かれて、ユニット本体3からカートリッジ本体12を取り出す作業が行なわれる。このカートリッジ本体12の取り出しは、巻上げノブ5を回転操作して、写真フイルム13が全てカートリッジ本体12内に巻き上げられているかを確認し、その後ドライバー等の工具を利用して底蓋33がこじ開けられる。カートリッジ本体12の遮光蓋24は閉じ位置に回動され、更にロック部材44によってロックされているので、この取り出し作業は明室で行なうことができる。
【0036】
以上説明した実施例では、本発明の遮光蓋閉止機構をレンズ付きフイルムユニットに適用した例であったが、コンパクトカメラ等にも適用できる。この場合には、例えば円柱部50cに一体に形成した突起部50dを高さ方向に長くし、写真フイルムカートリッジをカートリッジ収納室に装填した際に、突起部50dによってロック部材44が切欠部46から離れる方向へ押し退けられるようにして遮光蓋が閉じ位置から開き位置に回動されるようにする。また、上記実施例では、遮光蓋閉止機構をカートリッジ収納室の上壁に設けたが、底蓋側に設けてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遮光蓋閉止機構によれば、写真フイルムの収納操作に伴ってフイルム検知レバーが写真フイルムを検知しなくなると、フイルム検知レバーと一体に設けた遮光蓋駆動部材がバネの付勢によって遮光蓋を開き位置から閉じ位置に回動するので、写真フイルムの収納操作によって写真フイルムカートリッジの遮光蓋は確実に閉じられる。したがって、カートリッジ収納室を開放する以前に写真フイルムカートリッジの遮光蓋が閉じられているから、写真フイルムが光被りを起こすことなく写真フイルムカートリッジのカートリッジ収納室からの取り出しを安全,確実に行なうことができる。
【0038】
た、前記遮光蓋駆動部材は、開き位置から閉じ位置に回動する際に、遮光蓋をロックするロック部材に当接しない位置で遮光蓋の端部に係合するようにすると、遮光蓋を長時間閉じ位置にしたままでもロック部材の変形はほとんどなく、ロック部材の塑性変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮光蓋閉止機構の構成を示す分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】遮光蓋閉止機構の構成を側方から示す断面図である。
【図5】遮光蓋が開き位置にあるときの係合部材と遮光蓋の軸端部とロック部材との関係を示す説明図である。
【図6】図5に示した状態を上方から観た説明図である。
【図7】遮光蓋が閉じ位置にあるときの係合部材と遮光蓋の軸端部とロック部材との関係を示す説明図である。
【図8】遮光蓋が開き位置にあるときの遮光蓋駆動部材の状態を示す説明図である。
【図9】遮光蓋が閉じ位置にあるときの遮光蓋駆動部材の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット
5 巻上げノブ
12 カートリッジ
13 写真フイルム
14 写真フイルムカートリッジ
21 カートリッジ収納室
23 カバー板
24 遮光蓋
遮光蓋閉止機構
42 フイルム送出口
44 ロック部材
45 軸端部
50 係合部材
遮光蓋駆動部材
52 バネ
フイルム検知レバー
55,57 凹部

Claims (1)

  1. フイルム送出口を遮光する閉じ位置と開放する開き位置との間で回動自在な遮光蓋と、この遮光蓋を閉じ位置にロックするロック部材とを備えた写真フイルムカートリッジをカートリッジ収納室から取り出す前に、前記遮光蓋を閉じ位置に回動させる写真フイルムカートリッジの遮光蓋閉止機構において、
    前記カートリッジ収納室に組み付けられて遮光蓋の端部に係合し、遮光蓋を開き位置から閉じ位置に回動する遮光蓋駆動部材と、
    この遮光蓋駆動部材を閉じ位置に向けて付勢するバネと、
    一端部が遮光蓋駆動部材と一体に設けられ、他端部がフイルム送出口の近傍で写真フイルムに当接している間はバネの付勢に抗して遮光蓋駆動部材を開き位置に保持するフイルム検知レバーとからなり、
    全ての写真フイルムがカートリッジ本体の内に収納され、前記フイルム検知レバーが写真フイルムに規制されなくなった際には、遮光蓋駆動部材がバネの付勢力により回動して遮光蓋を開き位置から閉じ位置に回動してフイルム送出口を遮光するとともに、前記遮光蓋駆動部材は、開き位置から閉じ位置に回動する際に、前記ロック部材に当接しない位置で遮光蓋の端部に係合することを特徴とする写真フイルムカートリッジの遮光蓋閉止機構。
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