JP3283990B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents
レンズ付きフイルムユニットInfo
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Description
る蓋部材が組み込まれたパトローネを用いるレンズ付き
フイルムユニットに関するものである。
ローネから引き出した未露光のフイルムを内蔵させたレ
ンズ付きフイルムユニットでは、撮影後のフイルム巻き
上げ操作で撮影済みのフイルムをパトローネ本体内に巻
き込んでいる。規定の枚数の撮影が行われて、フイルム
巻き上げ操作が行われると、パトローネ本体内にフイル
ムの先端まで巻き込まれる。この状態でユニット本体は
現像取扱店に提出される。このように現像取扱店に集め
られたユニット本体は現像所に送られ、ここでユニット
本体に形成されたパトローネ取出し蓋が開放されて、パ
トローネの取出し作業が行われる。
率を良くするために、明室下で行われるが、前記パトロ
ーネは、フイルム出入り口にテレンプと称される植毛布
が貼付されていて、この植毛布でパトローネ本体内の遮
光が図られているため、パトローネ取出し蓋を開放した
ときに、前記撮影済みフイルムはユニット本体内に進入
した外光で露光されることがない。
材料の再利用が盛んになってきているが、上述したパト
ローネは、パトローネ本体が金属薄板製の胴体部及びキ
ャップからなり、フイルムを巻き付けるスプールが樹脂
製で、かつフイルム出入り口には植毛布が貼付されてい
るため、これらを原材料として再利用する場合でも一旦
分解して材料ごとに分別しなくてはならず、リサイクル
適性が良好でない。
ールと同様に樹脂で作り、またフイルム出入り口の遮光
用に、やはり樹脂性の蓋部材を組み込んだパトローネ
(以下,樹脂製パトローネという)が提案されている。
これによれば、撮影済みのフイルムを取り出した後に
は、パトローネ本体をスプールごと溶融,ペレット化す
ることができ、原材料としての再利用を効率的に行うこ
とが可能となる。
ネをレンズ付きフイルムユニットに装填して用いた場合
には、パトローネ取出し蓋を開放したときに、蓋部材を
確実に閉じておかないと、フイルム出入り口から外光が
入り込んでパトローネ本体内の撮影済みのフイルムが外
光に曝されてしまう。もちろん、その取出し作業を暗室
で行うようにすれば問題はないが、レンズ付きフイルム
ユニットが大量に使用されていることを考慮すると、暗
室作業が増えることは作業効率の点で大きな問題とな
る。
で、現像所のパトローネの取出し作業におけるパトロー
ネ取出し蓋を開放する以前に、蓋部材を閉じ位置に確実
に移動させるようにしたレンズ付きフイルムユニットを
提供することを目的とする。
に、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットでは、
撮影枚数表示板に形成されたカムで、フイルムの先端が
パトローネ内に巻き込まれたときに、パトローネのフイ
ルム通路を開閉する蓋部材を閉じ位置に移動している。
また、請求項2記載のレンズ付きフイルムユニットで
は、フイルム通路を開閉するパトローネ内の蓋部材を、
ユニット本体に設けられた舌片で付勢するようにしてお
り、フイルム先端がパトローネから引き出されていると
きには、蓋部材が舌片を弾性変形させて、その弾性力に
より蓋部材が閉じ位置に向かって付勢され、フイルム先
端がパトローネ内に巻き込まれた時には、舌片の弾性力
により蓋部材を閉じ位置に移動させるようにしている。
トでは、パトローネのフイルム通路を開閉する蓋部材に
係合部を設け、フイルムの先端がパトローネ内に巻き込
まれるときに、フイルムの先端で係合部を引っ掛けて、
蓋部材を開き位置から閉じ位置に移動してフイルム通路
を遮断するようにしている。また、請求項4記載のレン
ズ付きフイルムユニットでは、ユニット本体に形成され
た係合部とパトローネに形成された被係合部を互いに嵌
着させることで、蓋部材を有するパトローネをユニット
本体に外付けできるようにするとともに、ユニット本体
にパトローネ取外しボタンを設け、フイルムの先端がパ
トローネ内に巻き込まれた後に、パトローネ取外しボタ
ンを押圧して、蓋部材を閉じ位置に移動させてから、ユ
ニット本体とパトローネを分離できるようにしている。
請求項5記載のレンズ付きフイルムユニットでは、ユニ
ット本体に、折り曲げ溝が形成された薄肉部を介してパ
トローネ部を一体形成し、このパトローネ部内に蓋部材
を設け、前記蓋部材によってフイルム通路が遮断された
後、前記薄肉部を折り曲げることにより、ユニット本体
から前記パトローネ部を分離できるようにしたものであ
る。また、これら蓋部材のフイルム接触面にはテレンプ
を固着させる。
がパトローネ内に巻き込まれたときに、蓋部材が閉じ位
置に移動されて、パトローネのフイルム通路が遮断さ
れ、その内部に外光が入り込むことがない。また、請求
項4及び5記載の構成によれば、ユニット本体からパト
ローネ及びパトローネ部を取外す時に、予め蓋部材が閉
じ位置に移動して、撮影済みフイルムが外光によって露
光されることがない。請求項6記載の構成によれば、給
送中のフイルムの両面が保護される。
トの第1実施例の外観を示す図4において、レンズ付き
フイルムユニット2はユニット本体3を外ケース4で包
んだ構成となっており、外ケース4には、撮影レンズ
5、シャッタボタン6、ストロボスイッチ7、巻き上げ
ノブ8、ファインダ9、充電完了ランプ確認窓10、撮
影枚数表示窓11、及びストロボ発光窓12等を外部に
露呈させるための開口が設けられている。
である。ユニット本体3は本体部14,前カバー15及
び後カバー16からなる。本体部14には露光室17が
一体成形されており、露光室17を挟む両側にはパトロ
ーネ室18とフイルムロール室19とが一体成形されて
いる。パトローネ室18の内部に後述する樹脂製のパト
ローネ20が、フイルムロール室19の内部にはパトロ
ーネ20から引き出された未露光のフイルム21がそれ
ぞれ装填された後、本体部14の後側に後カバー16が
装着される。
22、露光ユニット23が取り付けられた後、前カバー
15が装着される。露光ユニット23の上部には、セル
フコッキング機構24及びファインダユニット25が組
み込まれている。前記後カバー16には、一対の底蓋2
6,27が薄肉にしたヒンジ部を介して、一体に形成さ
れている。底蓋26,27はパトローネ室18,フイル
ムロール室19の底部に嵌着され、前記後カバー16で
パトローネ室18及びフイルムロール室19の遮光を行
う。底蓋27は接着もしくは溶着等で本体部14に固着
されるが、底蓋26はパトローネ20の取り出し時に図
3に示すように開放されるため、一対の係止爪26a,
26bを介して本体部14に係止される。
において、軸28にはシャッタ駆動レバー29と撮影枚
数表示板30とが回動自在に挿入され、これらは止め輪
31で抜け止めされる。軸32にはバネ33と係止レバ
ー34とが回動自在に挿入され、これらはビス35で抜
け止めされる。前記軸28,32は露光ユニット23の
上部に植設されている。
下側からシャッタ駆動レバー29に当接するシャッタチ
ャージカム38、係止レバー34に当接する巻き止めカ
ム39、撮影枚数表示板30の外周に形成された歯列に
噛合する一歯ギヤ40が形成されている。
ー29に、他端が係止レバー34に係合しており、シャ
ッタ駆動レバー29を反時計方向に、係止レバー34を
時計方向にそれぞれ付勢する。シャッタチャージカム3
8はシャッタ駆動レバー29が当接しており、軸36が
フイルム21の巻き上げに連動して、反時計方向に回動
されると、シャッタ駆動レバー29をバネ33の付勢に
抗して時計方向に向けて回転させる。
成されている。フイルム21が1コマ分巻き上げられる
と、巻き止めカム39が一回転すると、前記溝39aに
係止レバー34の一端が嵌入し、軸36がロックされ
て、フイルム21の巻き上げが阻止される。このとき、
係止レバー34が時計方向に僅かに回転する。この回転
により、係止レバー34はシャッタ駆動レバー29に係
合し、これをチャージ位置に保持するとともに、巻き上
げノブ8の外周に係合し、これが回動されるのを阻止す
る。なお、軸36の一回転によって一歯ギヤ40が撮影
枚数表示板30を1目盛り分歩進させる。
欠かれたリング状のカム41が設けられており、このカ
ム41の内周面には突部41aが形成されている。この
突部41aは最終コマ撮影後のフイルム巻き上げ操作時
に、係止レバー34のピン34aに当接して、フイルム
21の先端がパトローネ20の内部に巻き込まれるま
で、係止レバー34の一端が巻き止めカム39の溝39
aに嵌入するのを阻止する。またカム41の外周面に
は、軸42を中心にバネ44で反時計方向に付勢された
カム43が当接している。このカム43は、係止レバー
34のピン34aと突部41aとの係合が解除されたと
きに、カム41の切欠き41bに嵌入する。
通されており、その下端には突起45が形成されてい
る。この突起45は、パトローネ20の遮光蓋のスリッ
ト46に係合され、前記カム43の回動により、遮光蓋
の開閉を行う。例えばカム43がカム41の外周面に当
接しているときには、図7に示すように遮光蓋47を開
き位置に保持し、カム43が切欠き41b内に嵌入した
ときには、図6に示すよう遮光蓋47を閉じ位置に保持
する。
レバー34が反時計方向に回転されると、シャッタ駆動
レバー29は係合が解除される。これによりシャッタ駆
動レバー29はバネ33の付勢によって反時計方向に回
転し、シャッタ羽根48を蹴飛ばす。シャッタ羽根48
の回動により、フイルム21には撮影レンズ5を通過し
た被写体からの光が結像される。
る。このパトローネ20はフイルム21を巻きつけたス
プール50と、フイルム通路51を開閉する前記遮光蓋
47と、これらを収納する上下一対の上ケース52,下
ケース53からなるパトローネ本体54とで構成されて
いる。遮光蓋47は軸47aと、これの中央部に一体に
形成され、フイルム通路51を遮断する蓋本体47bと
からなる。上ケース52,下ケース53の内周には一対
のリブ52a,52b,53a,53bが形成されてい
る。リブ52aとリブ53a、リブ52bとリブ53b
は、上ケース52,下ケース53が嵌合されたときに、
スプール50に巻きつけたフイルム21の外周面に当接
し、フイルム21の巻き緩みを防止する。
れており、この分離爪55はフイルム21の先端を外周
面から掬い上げて、上ケース52に形成されたフイルム
送出口56に向け送り出す。上ケース52,下ケース5
3が嵌合されたときに、フイルム通路51(図6,7参
照)が形成される一端側には、前記遮光蓋47を回動自
在に収納する溝57がそれぞれ形成されている。この遮
光蓋47の両端面には上述したスリット46が形成され
ており、このスリット46はパトローネ本体54の側面
に露出される。このため、遮光蓋47はスリット46を
介した外部の力で回動される。このパトローネ20で
は、スプール50,遮光蓋47及び上ケース52,下ケ
ース53がそれぞれ樹脂で一体成形されているので、リ
サイクル時の効率を良くすることができる。
未使用時には図6に示すように、フイルム21の先端は
パトローネ本体54内に収納されており、かつフイルム
通路51は遮光蓋47により閉じられている。この状態
において、スプール50及び遮光蓋47を時計方向に回
動すると、フイルム21の先端が時計方向に回動され、
遮光蓋47が図7に示すように開き位置に移動される。
に当接すると、掬い上げられてフイルム通路51に向け
て送り出される。このとき、フイルム通路51は開放さ
れているので、更なるスプール50の回動により、フイ
ルム21の先端はフイルム送出口56からパトローネ本
体54外に送り出される。このようなパトローネ20で
はフイルム21の材質に剛性の強いポリエチレンナフタ
レート(PEN)が用いられており、分離爪55による
掬い上げ時に、フイルム21が折れ曲がらないようにし
ている。
説明する。レンズ付きフイルムユニット2では、巻き上
げノブ8を回動し、フイルム巻き上げ操作を行う。巻き
上げノブ8が図1において、矢線方向に回動すると、ス
プール50が反時計方向に回動され、フイルム21がパ
トローネ20内に巻き込まれる。フイルム21の巻き上
げにより、スプロケットが駆動され、軸36とともに、
シャッタチャージカム38、巻き止めカム39、一歯ギ
ヤ40が反時計方向に回動される。
39aに係止レバー34の一端が嵌入し、軸36がロッ
クされて、フイルム21の巻き上げが阻止される。この
とき、係止レバー34が時計方向に僅かに回転し、シャ
ッタチャージカムによりチャージ位置に回動されたシャ
ッタ駆動レバー29に係合し、これをチャージ位置に保
持するとともに、巻き上げノブ8の外周に係合し、これ
が回動されるのを阻止する。また、一歯ギヤ40は撮影
枚数表示板30を時計方向に回動し、これを1目盛り分
歩進させる。
れると、シャッタボタン6の押下が可能となる。フレー
ミングを行い、シャッタボタン6を押下すると、係止レ
バー34が反時計方向に回転されて、シャッタ駆動レバ
ー29の係合を解除する。シャッタ駆動レバー29はバ
ネ33の付勢によって反時計方向に回転し、シャッタ羽
根48を蹴飛ばす。この蹴飛ばしによりシャッタ羽根4
8が回動して撮影が行われる。この後、フイルム巻き上
げが行われると、フイルム21が1コマ分、パトローネ
20内に巻き込まれるとともに、シャッタチャージが行
われる。
イルム巻き上げ毎に撮影枚数表示板30が1目盛分ずつ
歩進される。最終コマの撮影が終了し、フイルム巻き上
げが行われると、フイルム21がパトローネ20内に巻
き込れる。この巻き込み時に軸36とともに、シャッタ
チャージカム38、巻き止めカム39、一歯キヤ40が
それぞれ反時計方向に回動する。
4aが、カム41の突部41aに当接して、係止レバー
34の一端が溝39aに入り込むのが阻止される。これ
により、軸36および巻き上げノブ8は係止レバー34
によるロックがかからなくなる。このため、パトローネ
20内にフイルム21の先端が入り込むまで、フイルム
巻き上げ操作を行うことができる。
ヤ40を介して撮影枚数表示板30が数歯分時計方向に
回動されると、係止レバー34のピン34aがカム41
の突部41aとの当接が解除され、係止レバー34の一
端が溝39aに入り込み、巻き上げノブ8の回動が阻止
されるようになる。これと同時に、カム43が切欠き4
1bに入り込むようになり、軸42が反時計方向に回動
する。この軸42は、スリット46に嵌入された突起4
5を介して、遮光蓋47を反時計方向に回動し、図6に
示すようにフイルム通路51を遮断する。
ーネ20内に巻き込んだレンズ付きフイルムユニット2
は、現像取扱店を介して現像所に送られる。現像所では
明室下で、図3に示すように、ユニット本体3から底蓋
26を開放し、パトローネ20を取り出す。この底蓋2
6の開放時に、外光がパトローネ室18に入り込むが、
本発明のレンズ付きフイルムユニット2ではフイルム通
路51が遮光蓋47によって遮断されているので、パト
ローネ20内の撮影済みフイルム21が露光されること
がない。
ムユニットの第2実施例の要部を示すものであり、パト
ローネ室に設けた舌片で、遮光蓋を閉じ位置に付勢する
ようにしたものである。この実施例ではパトローネ60
の遮光蓋61を、軸61aと、これに一体に形成された
板状のアーム61bと、アーム61bの先端に円弧状の
蓋本体61cとから構成し、パトローネ室18の内壁、
フイルム給送路62の近傍に図9に示すような舌片63
を一体に形成している。
ローネ60を装填するときに、パトローネ60から引き
出されたフイルム21で、蓋本体61cが軸61aを中
心に時計方向に回動され、遮光蓋61が開き位置に移動
される。この状態でパトローネ60がユニット本体3に
装填されると、蓋本体61cが舌片63を押圧し、図8
に示すように弾性変形する。
り、図9に示すようにフイルム21の先端がパトローネ
60内に巻き込まれると、蓋本体61cはフイルム21
による押圧から開放される。このとき、舌片63は蓋本
体61cを反時計方向に付勢して、遮光蓋61を閉じ位
置に移動する。これにより、フイルム通路51は蓋本体
61cとアーム61bにより遮断される。以後、パトロ
ーネ60内に確実に遮光され、撮影済みフイルム21が
外光により露光されることがない。
ルムユニットの第3実施例の要部を示すものであり、遮
光蓋に形成した係合部をフイルムの先端で引っ掛けて、
遮光蓋を閉じ位置に移動するようにしたものである。こ
の実施例では、遮光蓋65を軸65aに形成された蓋本
体65bのパトローネ66の内部側に、くの字型の係合
部65cを一体に形成するとともに、フイルム21の先
端に、コの字型に折り曲げたフック部67を形成してい
る。符号68はフイルム21が巻き上げられるときに、
フイルム21の乳剤面に摺接して、スリ傷等が発生しな
いように保護する植毛布や不織布からなるテレンプであ
る。なお、このフック部67は、フイルム21の先端が
ユニット本体3のフイルム給送路62を通過するときに
は直線状に変形するが、フイルム21の剛性が強いた
め、フイルム給送路62から送り出されたときには再び
コの字型になる。
り、図11に示すようにフイルム21の先端がフイルム
送出口56からパトローネ66内に巻き込まれると、フ
ック部67が係合部65cに係合する。更にフイルム巻
き上げが行われると、図12に示すように遮光蓋65を
軸65aを中心に、反時計方向に回動して、閉じ位置に
回動する。以後、フイルム通路51は遮光蓋65に遮断
され、パトローネ66の内部は確実に遮光される。
イルムユニットの第4実施例の要部を示すものであり、
遮光蓋及びフイルム通路の片側内壁に、テレンプを貼着
し、フイルムの両面を保護するようにしたものである。
この実施例では、遮光蓋75のパトローネ76の内部
側、及びフイルム通路51の下側内壁にそれぞれ接着材
を介してテレンプ77を貼着している。なお、遮光蓋7
5はバネ78により、閉じ位置方向に付勢されている。
うに遮光蓋75がバネ78に付勢されて非乳剤面側に強
く押圧されるが、テレンプ77が介在しているので、フ
イルム21にスリ傷が発生することがない。また遮光蓋
75の押圧により、フイルム21がフイルム通路51の
下側内壁に押圧されるようになっても、テレンプ77が
介在しているので、フイルム21の乳剤面にスリ傷が発
生することがない。また、フイルム21の先端がパトロ
ーネ76内に巻き込まれたときには、フイルム通路51
は図14に示すように遮断されるので、撮影済みのフイ
ルム21が外光で露光されることがない。
イルムユニットの第5実施例の要部を示すものであり、
第2実施例の変形例である。この実施例では、図示しな
い下片により閉じ位置に付勢される遮光蓋80のパトロ
ーネ81内部側にテレンプ82を接着材を介して貼着し
ている。またフイルム通路51の下側内壁にテレンプ8
3を接着材を介して貼着している。
うに遮光蓋80が閉じ位置方向に付勢されて非乳剤面側
に強く押圧されるが、テレンプ82が介在しているの
で、フイルム21にスリ傷が発生することがない。また
遮光蓋80の押圧により、フイルム21がフイルム通路
51の下側内壁に押圧されるようになっても、これらの
間にはテレンプ83が介在しているので、フイルム21
の乳剤面にスリ傷が発生することがない。また、フイル
ム21の先端がパトローネ81内に巻き込まれたときに
は、フイルム通路51は図16に示すように遮断される
ので、撮影済みのフイルム21が外光で露光されること
がない。
ットの第6実施例を示すものである。この実施例ではユ
ニット本体90に上述したパトローネ室を形成すること
なく、パトローネ91を外付けしている。前記ユニット
本体90は本体部92と、これの前後に装着される前カ
バー95及び後カバー93からなる。
ローネ91が係止される係止部96が形成されている。
この係止部96は図18に示すように本体部92及び後
カバー93にそれぞれ形成された突条92a,93aか
らなり、これら突条92a,93aはパトローネ91の
ポート部97の周囲に沿って形成された溝97aに嵌着
されて、パトローネ91を保持するとともに、図17に
示すように前記パトローネ91のフイルム通路51と、
一端がフイルム収納室98に連なるフイルム給送路99
とを光密に接続する。なお、この実施例ではフイルム給
送路99を直線状にしたが、後カバー93側に突出する
ように湾曲させてもよい。
90にはフイルム21の給送に邪魔にならないように、
パトローネ取外しボタン100が取り付けられている。
パトローネ取外しボタン100は後カバー93から外表
に突出するボタン部100aと、本体部92を後カバー
93から離れるように押圧するアーム部100bからな
る。ボタン部100aには開き位置にあるパトローネ9
1の遮光蓋101が対峙している。
ユニットにおいて、最終コマの撮影後に前カバー90に
取り付けられた巻き上げノブ8(図示省略)が回動され
て、フイルム巻き上げが行われると、フイルム21の先
端は図19に示すように、パトローネ91内に巻き込ま
れる。この後、パトローネ取外しボタン100を図中矢
線方向に押し込むと、ボタン部100aはパトローネ9
1の遮光蓋101を押圧し、アーム部100bは本体部
92を押圧する。これにより、遮光蓋101は図示の閉
じ位置に向けて回動される。そして、遮光蓋101が閉
じ位置に移動されると、フイルム通路51が遮断され、
パトローネ91内は確実に遮光される。更にパトローネ
取外しボタン100が押し込まれると、突条92a,9
3aが溝97aから外れて、パトローネ91がユニット
本体90から取り外される。
形成されたパトローネ部110内に遮光蓋を設けたレン
ズ付きフイルムユニットを示すものである。このレンズ
付きフイルムユニットでは、ユニット本体105を図2
1に示すような前カバー106,本体部107及び後カ
バー108で構成している。本体部107と後カバー1
08には、折り曲げ溝を形成した薄肉部111を介し
て、パトローネ部110を構成する下ケース110a
と、上ケース110bとがそれぞれ一体形成されてい
る。パトローネ部110内には、遮光蓋109が設けら
れている。
20に示すようにフイルム21の先端がパトローネ部1
10内に巻き込まれたときに、図示しない機構により遮
光蓋109が閉じ位置に移動され、フイルム通路112
が遮断され、パトローネ部110内が遮光される。この
ため、図中一点鎖線の位置で折ることにより、図22に
示すようにパトローネ部110がユニット本体105か
ら分離される。この分離によって、パトローネ部110
はフイルム送出口から内部に外光が進入するようになる
が、フイルム通路51が遮光蓋109によって遮断され
ているので、撮影済みフイルム21が露光されることが
ない。
1を直線状にユニット本体105に形成したが、図23
に示すようにフイルム給送路115を湾曲させてユニッ
ト本体116を形成すると、撮影レンズ5の球面収差を
軽減することができ、良好な像をフイルム面に結像させ
ることができる。なお、図示のユニット本体116で
は、フイルムロール室19とパトローネ部110のフイ
ルム通路51を結ぶ全てのフイルム給送路115を湾曲
させたが、図24に示すユニット本体120のように、
フイルム21の露光面に相当する部分を湾曲させたフイ
ルム給送路121を形成すると、ユニット本体120の
厚みを薄くすることができる。
載のレンズ付きフイルムユニットでは、フイルムの先端
がパトローネ内に巻き込まれたときに、蓋部材が閉じ位
置に移動されて、パトローネのフイルム通路が遮断され
るから、明室下でユニット本体からパトローネを取り出
すときに、ユニット本体の底蓋が開放されても、パトロ
ーネの内部に外光が入り込むことがないので、撮影済み
のフイルムがユニット本体内に進入した前記外光によっ
て露光されることがなくなる。
ルムユニットでは、ユニット本体に嵌着されたパトロー
ネ、及びユニット本体に一体形成されたパトローネ部の
中に設けられた蓋部材が閉じ位置に移動してから、これ
をユニット本体から分離できるようにしたので、外光が
パトローネ及びパトローネ部内に入り込まず、撮影済み
フイルムが露光されることがない。これにより、明室下
でユニット本体からパトローネ及びパトローネ部を分離
することができる。更にまた、請求項6記載のレンズ付
きフイルムユニットでは、蓋部材にテレンプを固着した
から、給送中に蓋部材に摺接するフイルムにスリ傷が発
生するのを防止することができる。
の第1実施例の要部を示す斜視図である。
を取り出す様子を示す斜視図である。
図である。
断面図である。
である。
ルムの先端がパトローネ外にある状態を示すものであ
る。
蓋でフイルム通路が遮断された状態を示すものである。
面図である。
の先端が遮光蓋に係合した状態を示す説明図である。
通路が遮断された状態を示す説明図である。
面図である。
通路が遮断された状態を示す説明図である。
面図である。
通路が遮断された状態を示す説明図である。
実施例の断面図である。
状態を示す説明図である。
たユニット本体を有するレンズ付きフイルムユニットの
断面図である。
である。
を分離した状態を示す説明図である。
面図である。
り、ユニット本体の厚みを薄くした他の参考例の断面図
である。
蓋 51 フイルム通路 56 フイルム送出口 63 舌片 65c 係合部 68 テレンプ 92a,92b 突条 96 係止部 97a 溝 100 パトローネ取外しボタン 110 パトローネ部
Claims (6)
- 【請求項1】 撮影機構を備えたユニット本体に、フイ
ルム通路を開放する開き位置とフイルム通路を遮断する
閉じ位置との間で回動自在な蓋部材を設けたパトローネ
から引き出した未露光のフイルムを予め内蔵させ、撮影
後のフイルム巻き上げ操作で撮影済みのフイルムをパト
ローネ内に巻き込んで、撮影コマ数もしくは残存撮影コ
マ数を表示する撮影枚数表示板を回動するとともに、最
終コマの撮影が行われた後のフイルム巻き上げ操作で、
フイルムの先端をパトローネ内に巻き込むようにしたレ
ンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記蓋部材は、フイルムの先端がパトローネ内に巻き込
まれたときに、撮影枚数表示板に設けられたカムを介し
て閉じ位置に移動されることを特徴とするレンズ付きフ
イルムユニット。 - 【請求項2】 撮影機構を備えたユニット本体に、フイ
ルム通路を開放する開き位置とフイルム通路を遮断する
閉じ位置との間で回動自在な蓋部材が設けられたパトロ
ーネと、このパトローネからフイルム送出口を通じて予
め引き出された未露光のフイルムとが予め内蔵され、撮
影後のフイルム巻き上げ操作で撮影済みのフイルムコマ
をパトローネ内に巻き込むとともに、最終コマの撮影が
行われた後のフイルム巻き上げ操作で、フイルム先端を
パトローネ内に巻き込むようにしたレンズ付きフイルム
ユニットにおいて、前記ユニット本体には、前記蓋部材の押圧によって弾性
変形する舌片が設けられており、前記フイルム送出口か
らフイルムが引き出されているときには、開き位置にあ
る蓋部材が前記舌片により閉じ位置に向けて付勢され、
前記フイルム先端がパトローネ内に巻き込まれたときに
は、前記舌片により前記蓋部材が閉じ位置に移動される
こと を特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - 【請求項3】 撮影機構を備えたユニット本体に、フイ
ルム通路を開放する開き位置とフイルム通路を遮断する
閉じ位置との間で回動自在な蓋部材を設けたパトローネ
から引き出した未露光のフイルムを予め内蔵させ、撮影
後のフイルム巻き上げ操作で撮影済みのフイルムをパト
ローネ内に巻き込むとともに、最終コマの撮影が行われ
た後のフイルム巻き上げ操作で、フイルムの先端をパト
ローネ内に巻き込むようにしたレンズ付きフイルムユニ
ットにおいて、 前記蓋部材に係合部を設け、フイルムの先端がパトロー
ネ内に巻き込まれるときに、フイルムの先端で係合部を
引っ掛けて、蓋部材を開き位置から閉じ位置に移動して
フイルム通路を遮断するようにしたことを特徴とするレ
ンズ付きフイルムユニット。 - 【請求項4】 撮影機構を内蔵するとともに、本体部及
びその後面に装着される後カバーとからなり、パトロー
ネに形成された被係合部に嵌着する係合部と、前記パト
ローネから引き出された未露光のフイルムをロール状に
して収納するフイルム収納室と、前記フイルム収納室か
ら送り出されたフイルムを前記パトローネに導くフイル
ム給送路とが設けられたユニット本体を有し、前記ユニ
ット本体の外側からの押圧操作によって、前記パトロー
ネ内に設けられた蓋部材を押圧して開き位置から閉じ位
置に移動させるとともに、この押圧操作に伴って前記本
体部もしくは後カバーを押し開き、前記パトローネとユ
ニット本体との嵌着を解除してこれらを分離させるパト
ローネ取外しボタンを設けたことを特徴とするレンズ付
きフイルムユニット。 - 【請求項5】 本体部及びその後面に装着される後カバ
ーとによって撮影機構を内蔵するユニット本体が構成さ
れ、前記本体部及び後カバーに薄肉部を介してそれぞれ
一体形成された下ケースと上ケースとによってパトロー
ネ部を構成し、撮影後のフイルム巻き上げ操作で前記パ
トローネ部内に撮影済みフイルムを巻き込みながら撮影
コマ数もしくは残存撮影コマ数を表示する撮影枚数表示
板を回動させ、最終コマの撮影が行われた後のフイルム
巻き上げ操作でフイルムの先端が前記パトローネ部内に
巻き込まれたときに、撮影枚数表示板に設けられたカム
を介して前記パトローネ部内に設けられた遮光蓋を閉じ
位置に移動させ、前記蓋部材によってフイルム通路が遮
断された後、前記薄肉部でユニット本体を折り曲げるこ
とにより、前記パトローネ部が分離されることを特徴と
するレンズ付きフイルムユニット。 - 【請求項6】 前記蓋部材のフイルム接触面には、テレ
ンプが固着されていることを特徴とする請求項1〜5何
れか記載のレンズ付きフイルムユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03414594A JP3283990B2 (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | レンズ付きフイルムユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03414594A JP3283990B2 (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | レンズ付きフイルムユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07219155A JPH07219155A (ja) | 1995-08-18 |
JP3283990B2 true JP3283990B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=12406045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03414594A Expired - Fee Related JP3283990B2 (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | レンズ付きフイルムユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3283990B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-07 JP JP03414594A patent/JP3283990B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07219155A (ja) | 1995-08-18 |
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