JP3667885B2 - 多分割形ベーキング型およびベーキング製品の製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワッフル生地またはでんぷんベースの練り生地またはベーキング生地などから食べられるコーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿、もしくは同様のものを製造する多分割形ベーキング型であって、コーン、カップまたは皿の外形に対応する少なくとも部分的に円錐形またはピラミッド台形の凹みを有する、好ましくは2つの半部からなる型の下部と、型板に設けてあり型下部の凹みに導入できコーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿に対応する少なくとも部分的に円錐形またはピラミッド台形の中子とを有する形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】
コーン(特に、アイスクリーム用コーン)、アイスクリーム用カップまたは食べられるまたは飼料または飼料添加物として使用できるまたは生物学的に容易に分解するカップ、トレイ、皿、深皿などの工業的製造は、多分割形ベーキング型を含む全自動機によって行われる。概ね2つの半部からなる型の下部に練り生地またはベーキング生地を充填し、中子を差込み、型下部と中子との間に形成され、例えば、アイスクリーム用コーンの肉厚を決定する間隙に練り生地またはベーキング生地を押込む。同時に、加熱されたベーキング型によって且つ更に熱を供給してベーキング操作が行われる。
【0003】
このようなベーキング型は、米国特許第1438541号から知られる。よく知られているように、円錐形中子の装入時、同軸の円錐体の幾何学的配置にもとづき、先端の範囲には、円錐体周面の範囲よりも大きい練り生地容積が存在する。一様で均一なベーキング結果を得るには、アイスクリーム用コーンの先端範囲または円錐形容器の底部範囲を含めて肉厚ができる限り一様であるのが望ましい。この原則は、最終製品に当てはまるのみならず、中子の低速の導入中に既にベーキングプロセスが予ベーキング段階として行われ、従って、中子が、未だ厚肉の中間生成物を制限し、次いで、仕上げベーキング段階において上記中間生成物を低速でまたは急激に圧縮する中間段階についても当てはまる。
【0004】
従って、本発明の課題は、コーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿の製造時、ベーキングプロセス中に型の先端範囲または底部範囲における練り生地の集積を回避することにある。このような練り生地集積は、円錐形コーンの場合も、円錐形カップ、深皿または皿の場合も起きる。中子が、型下部内の最終位置において、全体的に一定の肉厚を実現する場合、カップ、深皿または皿にあって、更に肉厚に対応する底部厚もー実現する場合、これは、最終位置の前の中子の位置では起こらない。円錐形容器の先端範囲および底部範囲は、傾斜した壁範囲よりも過大の容積を含む。しかしながら、ベーキングプロセスが、中子の最終位置に達する前に型下半部において始まる場合は、以降で、既に部分的に安定化した生地を先端範囲または底部範囲から押出すか、壁範囲に比して過度に硬い範囲が生ずるよう圧縮しなければならない。これは、技術的性質(特に、製品の靭性および脆性)および視覚的印象(特に、焼上げた最終製品の色調)にも好ましくなく作用する。望ましくない容積集積部は、水分濃度の高い練り生地量を含み、この水分は、予ベーキングおよび圧縮後に逸出して、この際、存在する壁構造を部分的に破壊する。更に、本発明の別の課題は、理想的なベーキング結果を達成するため、即ち、均一な色調の表面を得るため、特に、製品が軟化することはなく、釉薬が割れたような状態を呈さず、カリカリに焼けた状態を呈するよう極く少量の水分を含む製品を得るため、ベーキングプロセスの本質的段階が多分割形ベーキング型の成形部材の最終位置では起こらないような方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記欠点を避けるため、装置に関して、冒頭に述べた種類の多分割形ベーキング型は、請求項1にもとづき、中子が、ベーキングプロセスまたは乾燥プロセス中に頂部範囲または底部範囲の肉厚を変更するため中子の案内部材から抜差しできる少なくとも1つの先端部材を含むことを特徴とする。この場合、中子の案内部材の特に中心のボアまたは凹みに摺動自在に支持されたシャフトが中子の先端部材に続いていれば合目的的である。コーン製造のため、中子が、その中心軸線に関して2分割され、例えば、アイスクリーム用コーンの円錐形先端を有する円錐形先端部材を含み、円錐形先端部材には、案内部材の中心ボアまたは凹みに摺動自在に支持されたシャフトが続いていれば合目的的である。かくして、型下半部への導入中に中間位置において先端部材を引出すことによって中子を若干延長でき、即ち、中子の各導入段階において全体的にほぼ同一の肉厚を実現できる。先端部材の出入れは、中子の導入運動中、例えば、連結ガイドを介して必然的に行われる。しかしながら、先端部材に続くシャフトが、2つのストッパの間で摺動自在であり、1つのストッパが、バネの力に抗して、先端部材の周面が案内部材の周面とほぼ面一をなす位置への先端部材の摺動を制限し、別のストッパが、バネ力を受けて案内部材の周面の面一の位置を越える先端部材の位置を制限すれば合目的的である。
【0006】
具体的な実施態様の場合、先端部材を引出位置に負荷するバネの力は、予ベーキング状態の練り生地またはベーキング生地の構造強度よりも小さいが、円錐形先端部材の周面に作用する練り生地またはベーキング生地の蒸気圧よりも大きい。この場合、構造強度は、バネ力に抗する練り生地またはベーキング生地の力を意味する。もちろん、始めに短時間焼いた練り生地またはベーキング生地は、より高い水分量にもとづき、ほぼ焼き上げた生地よりも小さい構造強度を有する。
【0007】
別の実施態様では、先端部材を引出位置に負荷するバネの力が、ベーキング状態または予ベーキング状態の練り生地またはベーキング生地の構造強度よりも小さく、更に、先端部材に作用する練り生地またはベーキング生地の蒸気圧よりも小さいことを特徴とする。
【0008】
バネ力が蒸気圧よりも大きい場合、先端部材は、最終位置への中子の導入時に始めて、練り生地またはベーキング生地の構造強度によって引き戻される。しかしながら、バネ力が蒸気圧よりも小さい場合は、先端部材の上記引戻は、中子の最終位置に関係なく、ベーキング段階において既に、対応する蒸気発生によって行われる。ベーキング混合物の水分量の本質的部分が既に気化しているので、蒸気圧が再び低下した場合は、先端部材は、ベーキング製品へ向かって走行し、上記製品を圧縮する。この場合、構造強度が、引出運動を制限する。
【0009】
更に、本発明に係る方法は、請求項8にもとづき、練り生地またはベーキング生地を型下部に装入し、中子の間欠的出入れ(“揺動”)によって予分配し、コーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿の1,5−3倍の肉厚において、先端部材を案内部材から引出した状態で構造安定性が得られるまで予ベーキングし、次いで、アイスクリーム用コーン、カップまたは皿の最終肉厚まで中子を型下部に導入し、先端部材の周面と案内部材の周面とがほぼ面一となる位置に先端部材を引き戻し、次いで、仕上げベーキングを行うことを特徴とする。練り生地中の水分量の予分配および予気化のための揺動操作は、オーストリア特許第240309号に記載されている。この先行技術の場合、揺動中、ベーキング型は開いているので、蒸気は、妨害されることなく逸出できる。肉厚が大きい場合のベーキングプロセスは、先端部材を引出した状態において行われ、かくして、先端範囲または底部範囲の練り生地容積が減少される。この場合、案内部材から型下部までの距離よりも小さい肉厚が生ずる。更に、最終肉厚に圧縮する場合、練り生地またはベーキング生地の構造強度は、先端部材が、全中子の前進時に、後退するような、即ち、バネの力に抗して残余の中子周面と面一の位置まで導入されるような数値に達している。ベーキングプロセスの第1段階、即ち、場合による揺動に続く予ベーキングは、処方および使用素材に応じて、約20−100秒を必要とし、第2段階、即ち、仕上げベーキングは、最大120秒を必要とする。でんぷんベースの生地の場合、型内で、しばしば、ベーキングプロセスの代わりに、生地の乾燥プロセスが必要である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に示す。図1ないし図3にすように、ワッフル生地からアイスクリーム用コーンを製造する多分割形ベーキング型は、中子2を不動に固定した型プレート1を含む。それ自体が2つの部分から構成された型下部3は、中子2に対向する。図1ないし図3に、それぞれ、開いた型下部3の半部が示されている。中子2は、型プレート1の近傍で型プレート1に弾性的に支持され、型閉鎖時、即ち、型下部への型プレート1の下降時に型下部3の密封エッジ5に当接するリング部材4によって囲まれている。成形部材の形状に応じて、リングは、円形以外の成形部材の輪郭に適合する形状にすることができる。蒸気出口は、リング部材4に設けてあるが、図示されていない。型下部3には、拡大する蒸気出口13を介して最低箇所で換気される凹み12が設けてある。
【0011】
中子2自体は、円錐形案内部材6および円錐形先端部材7から形成される。双方の部材6,7の外周面は、円錐形周面である。先端部材7には、案内部材6の内部に摺動自在に支持されたシャフト8が連設されている。2つのストッパ9,10、即ち、跳反リングおよび段部は、中子2のシャフト8および先端部材7の摺動運動を制限する。バネ11は、シャフト8および先端部材7を図1の位置に摺動する。
【0012】
食べられるアイスクリーム用コーンを製造する操作は、開いた型への充填から始まる。型下部3の凹み12に練り生地またはベーキング生地を装入できるよう、型プレート1および中子2を型下部3に対して上昇させる。前記練り生地またはベーキング生地は、例えば、凹み12の高さのほぼ半分まで型下部に充填される。
【0013】
次いで、中子2が練り生地またはベーキング生地内に貫入して生地を押し出すまで、先端部材7を完全に引出した中子2とともに型プレート1を型下部3へ向かって移動させる。この操作は、多数回反復(“揺動”)され、中子2の貫入深さが漸増する。この揺動操作は、密封エッジ5から離れた図1のリング4の位置において、15−45秒の時間にわたって行われ、かくして、蒸気排出のための環状換気間隙が生ずる。図1に、揺動段階の終了時または次の予ベーキング段階の開始時の型の位置が示されている。別の成形体(例えば、皿または比較的大きい平坦な底面を有する浅い容器)を製造する場合は、揺動操作は不要である。
【0014】
予ベーキング段階は、より大きい肉厚において、好ましくは、先端部材7を完全に引出した状態で、20−100秒(例えば、50秒)の時間にわたって行われる。肉厚は、中子2の上部範囲において、例えば、3.6mmであり、引出された先端部材7の範囲において僅か2.6mmである。蒸気は、第1に、リング4と密封エッジ5との間の環状間隙および蒸気出口13を介して逸出する。この蒸気出口は、円錐形またはピラミッド形に構成することができる。
【0015】
次いで、型を閉じる。図2に中間位置が示され、図3に90−120秒(例えば、105秒)の間の仕上げベーキングを行う最終位置が示されている。仕上げベーキング中、全体的に、例えば、2mmの最終肉厚がゆっくりまたは急激に生ずる。先端部材7は、ベーキング製品の構造安定性の増加によって、図2の位置を経て、中子2と面一の図3の位置をとる。この場合、リング4は、密封エッジ5に密着する。型下部の双方の半部3の境界面の下部蒸気出口13だけは、開いた状態に保持される。この場合、シャフト8はストッパ9に当接する。即ち、型を閉じると、ベーキング製品が圧縮されて本質的に2mmの均一な肉厚が得られる。この操作によって、均一な強度性質と、均一な色調と、水分の作用に十分に抵抗する表面構造とを有する最終製品が得られる。
【0016】
離型時、型プレート1を上昇させる。完成したアイスクリーム用コーンは、バネ負荷されたリング4および先端部材7によって型下部3内に保持され、上昇する中子2によって連行されることはない。次いで、型下部3の双方の半部を引き離し、アイスクリーム用コーンを落下させるか取出す。
【0017】
第1段階(図1−予ベーキング段階)におけるベーキング時間は、ベーキング製品および使用される練り生地混合物に応じて決まり、20−100秒である。仕上げベーキング(図3)は、最大120秒を必要とする。圧縮(図2−図3)によって、より十分に閉じたより緻密な構造がえられ、従って、製品は、一工程で焼上げた製品よりも水分の影響を受けることがない。外観および強度は、十分に均一である。
【0018】
図4及び図5に示される場合、2分割の型下部16に対向する中子15が型プレート14上に設けてある。中子15は、壁範囲において傾斜した面を有し、従って、部分的に円錐形またはピラミッド形に構成された案内部材17と、ストッパ19,20によって制限されて、バネ21の力を受けて案内部材17から引出すことができ、バネ21の力に抗して導入できる先端部材18とからなる。必ずしも円筒形でなくてもよいが円筒形のコア範囲22は、型下部16の凹み24の対応する面23に密封当接する。蒸気スリット25が、面23に設けてある。凹み24は、中子15の外面に適合する。
【0019】
図4及び図5に示されるものの横断面は、回転対称であってよく、この種の型によって円形皿を製造できる。しかしながら、その横断面は、輪郭が正方形または長方形の深皿に属していてもよい。即ち、中子15および凹み24の傾斜面は、円錐面(皿)としてまたはピラミッド面(長方形深皿)として構成することができる。
【0020】
何れの場合も、図4に示される先端部材の位置において予ベーキングを行う。引出された先端部材は、底面範囲の肉厚を減少し、上記肉厚を傾斜側壁の肉厚に適合させる。肉厚がより大きい予ベーキングにおいても(図4)、底面および側壁の範囲にほぼ同一の肉厚が得られ、従って、中間製品も、均一な性質を有し、最終肉厚における図5に示される仕上げベーキングの理想的前提を形成する。
【0021】
予ベーキング後、でんぷんベースの練り生地の構造強度は大きいので、図5に示される最終肉厚への中間製品の圧縮において先端部材18は引き戻される。バネ21の力は、何れの場合も、予ベーキングされたベーキング生地の構造強度よりも小さい。さらに、バネ力が、先端部材18に作用する蒸気圧よりも小さい場合、図5に示される肉厚への圧縮前に既に、先端部材18が引き戻される。予ベーキングされたベーキング生地は、底面範囲において、短時間、膨張し、次いで、最終形状に圧縮される(図5)。
【0022】
多分割形ベーキング型とは、本発明の意味において、2分割形ベーキング型、さらに好ましくは、3分割形ベーキング型等であり、型部材は、分割面によって相互に分離される。
【0023】
本ベーキング型または本方法によって製造される製品(この場合、総括して簡単に“コーン、特に、アイスクリーム用コーン、カップまたは皿と呼ぶ)は、更に、フアーストフード包装物、タブレット、トレイ、ボンボン容器インサート、類似の包装物および容器を含む。練り生地またはベーキング生地は、最終使用目的(例えば、食べ得るまたは生物学的に分解できるという目的)に応じて、異なる組成を有し、従って、穀粉、でんぷん、粉砕植物製品、有機、無機添加物(例えば、石粉)を含むことができる。中子2,15は、1つまたは複数のテレスコビックに抜差できる先端部材7,18を有することができる。
【0024】
更に、先端部材7,18は、偏心位置にある中子2,15または案内部材6,17のボアまたは凹みに摺動自在に支持できる。先端部材は、案内部材に沿って摺動できるよう案内部材をスリーブ状に囲むことができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、請求項1ないし8に記載した構成を具備しているので、ベーキングプロセス中に型の先端範囲に練り生地の集積を回避して一様で均一なベーキング結果を得ることができ、良質なコーン、カップまたは皿等を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の型プレートに設けた円錐形中子およびアイスクリーム用コーンの2分割の型下部の半部の横断面図である(図面において、型は、ー予ベーキング段階の開始時の如くーなお開いており、中子の先端部材は、完全に引出されている)。
【図2】閉じてあり、型プレートを下降し、先端部材を部分的に導入した状態の図1に示す型の横断面図である。
【図3】先端部材を完全に導入した仕上げベーキング段階終了時の図1に示す型の横断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る先端部材を引出した状態のでんぷんベースのベーキング生地からなる皿のための型の横断面図である。
【図5】前記本発明の実施の他の形態に係る先端部材を導入した状態の型の横断面図である。
【符号の説明】
1,14 型プレート
2,15 中子
3,16 型下部
6,17 案内部材
7,18 先端部材
8 シャフト
9,10;19,20 ストッパ
11,21 バネ
12,24 凹み
13 蒸気出口
25 蒸気スリット
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワッフル生地またはでんぷんベースの練り生地またはベーキング生地などから食べられるコーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿、もしくは同様のものを製造する多分割形ベーキング型であって、コーン、カップまたは皿の外形に対応する少なくとも部分的に円錐形またはピラミッド台形の凹みを有する、好ましくは2つの半部からなる型の下部と、型板に設けてあり型下部の凹みに導入できコーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿に対応する少なくとも部分的に円錐形またはピラミッド台形の中子とを有する形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】
コーン(特に、アイスクリーム用コーン)、アイスクリーム用カップまたは食べられるまたは飼料または飼料添加物として使用できるまたは生物学的に容易に分解するカップ、トレイ、皿、深皿などの工業的製造は、多分割形ベーキング型を含む全自動機によって行われる。概ね2つの半部からなる型の下部に練り生地またはベーキング生地を充填し、中子を差込み、型下部と中子との間に形成され、例えば、アイスクリーム用コーンの肉厚を決定する間隙に練り生地またはベーキング生地を押込む。同時に、加熱されたベーキング型によって且つ更に熱を供給してベーキング操作が行われる。
【0003】
このようなベーキング型は、米国特許第1438541号から知られる。よく知られているように、円錐形中子の装入時、同軸の円錐体の幾何学的配置にもとづき、先端の範囲には、円錐体周面の範囲よりも大きい練り生地容積が存在する。一様で均一なベーキング結果を得るには、アイスクリーム用コーンの先端範囲または円錐形容器の底部範囲を含めて肉厚ができる限り一様であるのが望ましい。この原則は、最終製品に当てはまるのみならず、中子の低速の導入中に既にベーキングプロセスが予ベーキング段階として行われ、従って、中子が、未だ厚肉の中間生成物を制限し、次いで、仕上げベーキング段階において上記中間生成物を低速でまたは急激に圧縮する中間段階についても当てはまる。
【0004】
従って、本発明の課題は、コーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿の製造時、ベーキングプロセス中に型の先端範囲または底部範囲における練り生地の集積を回避することにある。このような練り生地集積は、円錐形コーンの場合も、円錐形カップ、深皿または皿の場合も起きる。中子が、型下部内の最終位置において、全体的に一定の肉厚を実現する場合、カップ、深皿または皿にあって、更に肉厚に対応する底部厚もー実現する場合、これは、最終位置の前の中子の位置では起こらない。円錐形容器の先端範囲および底部範囲は、傾斜した壁範囲よりも過大の容積を含む。しかしながら、ベーキングプロセスが、中子の最終位置に達する前に型下半部において始まる場合は、以降で、既に部分的に安定化した生地を先端範囲または底部範囲から押出すか、壁範囲に比して過度に硬い範囲が生ずるよう圧縮しなければならない。これは、技術的性質(特に、製品の靭性および脆性)および視覚的印象(特に、焼上げた最終製品の色調)にも好ましくなく作用する。望ましくない容積集積部は、水分濃度の高い練り生地量を含み、この水分は、予ベーキングおよび圧縮後に逸出して、この際、存在する壁構造を部分的に破壊する。更に、本発明の別の課題は、理想的なベーキング結果を達成するため、即ち、均一な色調の表面を得るため、特に、製品が軟化することはなく、釉薬が割れたような状態を呈さず、カリカリに焼けた状態を呈するよう極く少量の水分を含む製品を得るため、ベーキングプロセスの本質的段階が多分割形ベーキング型の成形部材の最終位置では起こらないような方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記欠点を避けるため、装置に関して、冒頭に述べた種類の多分割形ベーキング型は、請求項1にもとづき、中子が、ベーキングプロセスまたは乾燥プロセス中に頂部範囲または底部範囲の肉厚を変更するため中子の案内部材から抜差しできる少なくとも1つの先端部材を含むことを特徴とする。この場合、中子の案内部材の特に中心のボアまたは凹みに摺動自在に支持されたシャフトが中子の先端部材に続いていれば合目的的である。コーン製造のため、中子が、その中心軸線に関して2分割され、例えば、アイスクリーム用コーンの円錐形先端を有する円錐形先端部材を含み、円錐形先端部材には、案内部材の中心ボアまたは凹みに摺動自在に支持されたシャフトが続いていれば合目的的である。かくして、型下半部への導入中に中間位置において先端部材を引出すことによって中子を若干延長でき、即ち、中子の各導入段階において全体的にほぼ同一の肉厚を実現できる。先端部材の出入れは、中子の導入運動中、例えば、連結ガイドを介して必然的に行われる。しかしながら、先端部材に続くシャフトが、2つのストッパの間で摺動自在であり、1つのストッパが、バネの力に抗して、先端部材の周面が案内部材の周面とほぼ面一をなす位置への先端部材の摺動を制限し、別のストッパが、バネ力を受けて案内部材の周面の面一の位置を越える先端部材の位置を制限すれば合目的的である。
【0006】
具体的な実施態様の場合、先端部材を引出位置に負荷するバネの力は、予ベーキング状態の練り生地またはベーキング生地の構造強度よりも小さいが、円錐形先端部材の周面に作用する練り生地またはベーキング生地の蒸気圧よりも大きい。この場合、構造強度は、バネ力に抗する練り生地またはベーキング生地の力を意味する。もちろん、始めに短時間焼いた練り生地またはベーキング生地は、より高い水分量にもとづき、ほぼ焼き上げた生地よりも小さい構造強度を有する。
【0007】
別の実施態様では、先端部材を引出位置に負荷するバネの力が、ベーキング状態または予ベーキング状態の練り生地またはベーキング生地の構造強度よりも小さく、更に、先端部材に作用する練り生地またはベーキング生地の蒸気圧よりも小さいことを特徴とする。
【0008】
バネ力が蒸気圧よりも大きい場合、先端部材は、最終位置への中子の導入時に始めて、練り生地またはベーキング生地の構造強度によって引き戻される。しかしながら、バネ力が蒸気圧よりも小さい場合は、先端部材の上記引戻は、中子の最終位置に関係なく、ベーキング段階において既に、対応する蒸気発生によって行われる。ベーキング混合物の水分量の本質的部分が既に気化しているので、蒸気圧が再び低下した場合は、先端部材は、ベーキング製品へ向かって走行し、上記製品を圧縮する。この場合、構造強度が、引出運動を制限する。
【0009】
更に、本発明に係る方法は、請求項8にもとづき、練り生地またはベーキング生地を型下部に装入し、中子の間欠的出入れ(“揺動”)によって予分配し、コーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿の1,5−3倍の肉厚において、先端部材を案内部材から引出した状態で構造安定性が得られるまで予ベーキングし、次いで、アイスクリーム用コーン、カップまたは皿の最終肉厚まで中子を型下部に導入し、先端部材の周面と案内部材の周面とがほぼ面一となる位置に先端部材を引き戻し、次いで、仕上げベーキングを行うことを特徴とする。練り生地中の水分量の予分配および予気化のための揺動操作は、オーストリア特許第240309号に記載されている。この先行技術の場合、揺動中、ベーキング型は開いているので、蒸気は、妨害されることなく逸出できる。肉厚が大きい場合のベーキングプロセスは、先端部材を引出した状態において行われ、かくして、先端範囲または底部範囲の練り生地容積が減少される。この場合、案内部材から型下部までの距離よりも小さい肉厚が生ずる。更に、最終肉厚に圧縮する場合、練り生地またはベーキング生地の構造強度は、先端部材が、全中子の前進時に、後退するような、即ち、バネの力に抗して残余の中子周面と面一の位置まで導入されるような数値に達している。ベーキングプロセスの第1段階、即ち、場合による揺動に続く予ベーキングは、処方および使用素材に応じて、約20−100秒を必要とし、第2段階、即ち、仕上げベーキングは、最大120秒を必要とする。でんぷんベースの生地の場合、型内で、しばしば、ベーキングプロセスの代わりに、生地の乾燥プロセスが必要である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に示す。図1ないし図3にすように、ワッフル生地からアイスクリーム用コーンを製造する多分割形ベーキング型は、中子2を不動に固定した型プレート1を含む。それ自体が2つの部分から構成された型下部3は、中子2に対向する。図1ないし図3に、それぞれ、開いた型下部3の半部が示されている。中子2は、型プレート1の近傍で型プレート1に弾性的に支持され、型閉鎖時、即ち、型下部への型プレート1の下降時に型下部3の密封エッジ5に当接するリング部材4によって囲まれている。成形部材の形状に応じて、リングは、円形以外の成形部材の輪郭に適合する形状にすることができる。蒸気出口は、リング部材4に設けてあるが、図示されていない。型下部3には、拡大する蒸気出口13を介して最低箇所で換気される凹み12が設けてある。
【0011】
中子2自体は、円錐形案内部材6および円錐形先端部材7から形成される。双方の部材6,7の外周面は、円錐形周面である。先端部材7には、案内部材6の内部に摺動自在に支持されたシャフト8が連設されている。2つのストッパ9,10、即ち、跳反リングおよび段部は、中子2のシャフト8および先端部材7の摺動運動を制限する。バネ11は、シャフト8および先端部材7を図1の位置に摺動する。
【0012】
食べられるアイスクリーム用コーンを製造する操作は、開いた型への充填から始まる。型下部3の凹み12に練り生地またはベーキング生地を装入できるよう、型プレート1および中子2を型下部3に対して上昇させる。前記練り生地またはベーキング生地は、例えば、凹み12の高さのほぼ半分まで型下部に充填される。
【0013】
次いで、中子2が練り生地またはベーキング生地内に貫入して生地を押し出すまで、先端部材7を完全に引出した中子2とともに型プレート1を型下部3へ向かって移動させる。この操作は、多数回反復(“揺動”)され、中子2の貫入深さが漸増する。この揺動操作は、密封エッジ5から離れた図1のリング4の位置において、15−45秒の時間にわたって行われ、かくして、蒸気排出のための環状換気間隙が生ずる。図1に、揺動段階の終了時または次の予ベーキング段階の開始時の型の位置が示されている。別の成形体(例えば、皿または比較的大きい平坦な底面を有する浅い容器)を製造する場合は、揺動操作は不要である。
【0014】
予ベーキング段階は、より大きい肉厚において、好ましくは、先端部材7を完全に引出した状態で、20−100秒(例えば、50秒)の時間にわたって行われる。肉厚は、中子2の上部範囲において、例えば、3.6mmであり、引出された先端部材7の範囲において僅か2.6mmである。蒸気は、第1に、リング4と密封エッジ5との間の環状間隙および蒸気出口13を介して逸出する。この蒸気出口は、円錐形またはピラミッド形に構成することができる。
【0015】
次いで、型を閉じる。図2に中間位置が示され、図3に90−120秒(例えば、105秒)の間の仕上げベーキングを行う最終位置が示されている。仕上げベーキング中、全体的に、例えば、2mmの最終肉厚がゆっくりまたは急激に生ずる。先端部材7は、ベーキング製品の構造安定性の増加によって、図2の位置を経て、中子2と面一の図3の位置をとる。この場合、リング4は、密封エッジ5に密着する。型下部の双方の半部3の境界面の下部蒸気出口13だけは、開いた状態に保持される。この場合、シャフト8はストッパ9に当接する。即ち、型を閉じると、ベーキング製品が圧縮されて本質的に2mmの均一な肉厚が得られる。この操作によって、均一な強度性質と、均一な色調と、水分の作用に十分に抵抗する表面構造とを有する最終製品が得られる。
【0016】
離型時、型プレート1を上昇させる。完成したアイスクリーム用コーンは、バネ負荷されたリング4および先端部材7によって型下部3内に保持され、上昇する中子2によって連行されることはない。次いで、型下部3の双方の半部を引き離し、アイスクリーム用コーンを落下させるか取出す。
【0017】
第1段階(図1−予ベーキング段階)におけるベーキング時間は、ベーキング製品および使用される練り生地混合物に応じて決まり、20−100秒である。仕上げベーキング(図3)は、最大120秒を必要とする。圧縮(図2−図3)によって、より十分に閉じたより緻密な構造がえられ、従って、製品は、一工程で焼上げた製品よりも水分の影響を受けることがない。外観および強度は、十分に均一である。
【0018】
図4及び図5に示される場合、2分割の型下部16に対向する中子15が型プレート14上に設けてある。中子15は、壁範囲において傾斜した面を有し、従って、部分的に円錐形またはピラミッド形に構成された案内部材17と、ストッパ19,20によって制限されて、バネ21の力を受けて案内部材17から引出すことができ、バネ21の力に抗して導入できる先端部材18とからなる。必ずしも円筒形でなくてもよいが円筒形のコア範囲22は、型下部16の凹み24の対応する面23に密封当接する。蒸気スリット25が、面23に設けてある。凹み24は、中子15の外面に適合する。
【0019】
図4及び図5に示されるものの横断面は、回転対称であってよく、この種の型によって円形皿を製造できる。しかしながら、その横断面は、輪郭が正方形または長方形の深皿に属していてもよい。即ち、中子15および凹み24の傾斜面は、円錐面(皿)としてまたはピラミッド面(長方形深皿)として構成することができる。
【0020】
何れの場合も、図4に示される先端部材の位置において予ベーキングを行う。引出された先端部材は、底面範囲の肉厚を減少し、上記肉厚を傾斜側壁の肉厚に適合させる。肉厚がより大きい予ベーキングにおいても(図4)、底面および側壁の範囲にほぼ同一の肉厚が得られ、従って、中間製品も、均一な性質を有し、最終肉厚における図5に示される仕上げベーキングの理想的前提を形成する。
【0021】
予ベーキング後、でんぷんベースの練り生地の構造強度は大きいので、図5に示される最終肉厚への中間製品の圧縮において先端部材18は引き戻される。バネ21の力は、何れの場合も、予ベーキングされたベーキング生地の構造強度よりも小さい。さらに、バネ力が、先端部材18に作用する蒸気圧よりも小さい場合、図5に示される肉厚への圧縮前に既に、先端部材18が引き戻される。予ベーキングされたベーキング生地は、底面範囲において、短時間、膨張し、次いで、最終形状に圧縮される(図5)。
【0022】
多分割形ベーキング型とは、本発明の意味において、2分割形ベーキング型、さらに好ましくは、3分割形ベーキング型等であり、型部材は、分割面によって相互に分離される。
【0023】
本ベーキング型または本方法によって製造される製品(この場合、総括して簡単に“コーン、特に、アイスクリーム用コーン、カップまたは皿と呼ぶ)は、更に、フアーストフード包装物、タブレット、トレイ、ボンボン容器インサート、類似の包装物および容器を含む。練り生地またはベーキング生地は、最終使用目的(例えば、食べ得るまたは生物学的に分解できるという目的)に応じて、異なる組成を有し、従って、穀粉、でんぷん、粉砕植物製品、有機、無機添加物(例えば、石粉)を含むことができる。中子2,15は、1つまたは複数のテレスコビックに抜差できる先端部材7,18を有することができる。
【0024】
更に、先端部材7,18は、偏心位置にある中子2,15または案内部材6,17のボアまたは凹みに摺動自在に支持できる。先端部材は、案内部材に沿って摺動できるよう案内部材をスリーブ状に囲むことができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、請求項1ないし8に記載した構成を具備しているので、ベーキングプロセス中に型の先端範囲に練り生地の集積を回避して一様で均一なベーキング結果を得ることができ、良質なコーン、カップまたは皿等を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の型プレートに設けた円錐形中子およびアイスクリーム用コーンの2分割の型下部の半部の横断面図である(図面において、型は、ー予ベーキング段階の開始時の如くーなお開いており、中子の先端部材は、完全に引出されている)。
【図2】閉じてあり、型プレートを下降し、先端部材を部分的に導入した状態の図1に示す型の横断面図である。
【図3】先端部材を完全に導入した仕上げベーキング段階終了時の図1に示す型の横断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る先端部材を引出した状態のでんぷんベースのベーキング生地からなる皿のための型の横断面図である。
【図5】前記本発明の実施の他の形態に係る先端部材を導入した状態の型の横断面図である。
【符号の説明】
1,14 型プレート
2,15 中子
3,16 型下部
6,17 案内部材
7,18 先端部材
8 シャフト
9,10;19,20 ストッパ
11,21 バネ
12,24 凹み
13 蒸気出口
25 蒸気スリット
Claims (8)
- ワッフル生地またはでんぷんベースの練り生地またはベーキング生地から食べられるコーン(特に、アイスクリーム用コーン)またはカップまたは皿もしくは同様のものを製造する多分割形ベーキング型であって、コーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿の外形に対応する少なくとも部分的に円錐形またはピラミッド台形の凹みを有する、好ましくは2つの半部からなる型の下部と、型プレートに設けてあり型下部の凹みに導入できコーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿に対応する少なくとも部分的に円錐形またはピラミッド台形の中子とを有する形式のものにおいて、中子(2,15)が、ベーキングプロセスまたは乾燥プロセス中に頂部範囲または底部範囲の肉厚を変更するため中子(2,15)の案内部材(6,17)から抜差しできる少なくとも1つの先端部材(7,18)を備えていることを特徴とする多分割形ベーキング型。
- 中子(2,15)の先端部材(7,18)には、中子(2,15)の案内部材(6,17)の特に中心のボアまたは凹みに摺動自在に支持したシャフト(8)が連設されていることを特徴とする請求項1に記載の多分割形ベーキング型。
- 中子(2)が、その中心軸線に関して2分割され、例えば、アイスクリーム用コーンの円錐形先端を有する円錐形先端部材(7)を含み、円錐形先端部材(7)が、周面が円錐形の案内部材(6)から引出すことができ、円錐形先端部材(7)には、案内部材(6)の中心ボアまたは凹みに摺動自在に支持されたシャフト(8)が連設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の多分割形ベーキング型。
- 先端部材(7)に続くシャフト(8)または先端部材(18)自体が、2つのストッパ(9,10;19,20)の間で摺動自在であり、1つのストッパ(9,20)が、バネ(11,21)の力に抗して、先端部材(7)の外面が案内部材(6)の周面とほぼ面一をなす位置および/または先端部材(7,18)が案内部材(6,17)内に引き戻された位置への先端部材(7,18)の摺動を制限し、別のストッパ(10,19)が、バネ力を受けて案内部材(6)の上記面の面一の位置を越える先端部材(7,18)の位置を制限することを特徴とする請求項2または3に記載の多分割形ベーキング型。
- 先端部材(7,18)を引出位置へ負荷するバネ(11,21)の力が、ベーキング状態または予ベーキング状態の練り生地またはベーキング生地の構造強度よりも小さいが、先端部材(7,18)に作用する練り生地またはベーキング生地の蒸気圧よりも大きいことを特徴とする請求項4の多分割形ベーキング型。
- 先端部材(7,18)を引出位置に負荷するバネ(11,21)の力が、ベーキング状態または予ベーキング状態の練り生地またはベーキング生地の構造強度よりも小さく、更に、先端部材(7,18)に作用する練り生地またはベーキング生地の蒸気圧よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の多分割形ベーキング型。
- 型下部(3)の凹み(12)が、その最低箇所に少なくとも1つの蒸気出口(13)を有することを特徴とする請求項1ないし6項のいずれか1つに記載の多分割形ベーキング型。
- 請求項1ないし7のいずれか1つに記載された多分割形ベーキング型を使用して、ワッフル練り生地またはデンプンベースの練り生地またはベーキング生地から食べられるコーン(特に、アイスクリーム用コーン)またはカップまたは皿もしくは同様のものを製造する方法において、練り生地またはベーキング生地を型下部に装入し、中子の間欠的出入れによって予分配、予圧縮し、コーン(特に、アイスクリーム用コーン)、カップまたは皿の1,5−3倍の肉厚において、先端部材を案内部材から引出した状態で構造安定性が得られるまで予ベーキングし、次いで、アイスクリーム用コーン、カップまたは皿の最終肉厚まで中子を型下部に導入し、先端部材の周面と案内部材の周面とがほぼ面一となる位置に先端部材を引き戻し、次いで、仕上げベーキングを行うことを特徴とする方法。
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