JP3667822B2 - 端末装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、銀行等の金融機関の店舗に設置され、取引の際、顧客の取引印鑑を、登録済みの印鑑と照合する印鑑照合処理に利用され、特に、印鑑照合システムと連携運用する端末装置に関する。
【0002】
近年、金融機関の業務においては、印鑑照合システムの導入により、システム設置スペースの有効利用と、システム導入時のコスト削減と、マシンネック及びオペレータの離席に伴う顧客の待ち時間削減が要求されている。
【0003】
このため、通常業務を行うための業務端末装置と、印鑑照合システムを連携運用するシステムにおいても、システム中の現状装置の機能分担を見直すことにより、システム設置スペースの有効利用、導入コストの削減、顧客待ち時間の削減を行う必要がある。
【0004】
【従来の技術】
図20は従来例の説明図であり、図20中、1はホスト(ホストコンピュータ)、2は金融業務用コントローラ、3は印鑑照合システム、4はLAN回線、5は印影データ用ファイル、6は印鑑照合用コントローラ、7は印影表示制御装置、10は接続ケーブル、12−1〜12−3は業務ワークステーション、13−1〜13−3は業務ディスプレイ装置、14−1、14−2は印影表示装置を示す。
【0005】
従来、銀行等の金融機関の店舗には、窓口業務等の通常の金融業務を行うための金融業務用システム、及び顧客の取引印鑑の照合を行うための印鑑照合システム3等が設置されていた。
【0006】
印鑑照合システム3は、印影データ用ファイル5、印鑑照合用コントローラ6、印影表示制御装置7、複数の印影表示装置14−1、14−2等で構成されており、金融業務用システムは、LAN回線4に接続された金融業務用コントローラ2、及び複数の業務ワークステーション12−1、12−2、12−3等で構成されている。
【0007】
また、前記各業務ワークステーション12−1、12−2、12−3には、各種情報を表示するための業務ディスプレイ装置13−1、13−2、13−3が接続されている。そして、前記金融業務用システムと印鑑照合システム3との連携運用を行うため、金融業務用コントローラ2と印鑑照合用コントローラ6とをケーブルにより接続していた。
【0008】
前記金融業務用コントローラ2は、通信回線を介してホスト1に接続されており、ホスト1と各種金融業務上の通信を行い、金融業務用システムの制御を行うと共に、印鑑照合システム3との連携制御を行うものである。
【0009】
前記印鑑照合システム3では、複数の印影表示装置14−1、14−2(印影表示専用の装置)をそれぞれ接続ケーブル10で印影表示制御装置7に接続し、印影表示制御装置7により表示制御を行っていた。
【0010】
前記のように、金融業務用システムと印鑑照合システム3との連携運用を行う際、業務ワークステーション12−1〜12−3には、それぞれ業務ディスプレイ装置13−1〜13−3のみを接続し、印影表示装置14ー1、14−2は接続ケーブル10により印影表示制御装置7に接続していた。
【0011】
この場合、システム導入時に、業務ディスプレイ装置と印影表示装置との対応付けを行い、対応付けされた業務ディスプレイ装置でのみ印影表示装置が使用できるように設定してある。
【0012】
そして、印鑑照合時には、業務ディスプレイ装置13−1〜13−3から印影検索依頼を行うことにより、システム導入時の設定として対応付けられた印影表示装置14−1、14−2に印影を表示し、印鑑照合業務を行っていた。
【0013】
この場合、例えば、業務ディスプレイ装置13−1から印影検索依頼を行うと、前記印影検索依頼は業務ディスプレイ装置13−1から業務ワークステーション12−1を介して金融業務用コントローラ2に送られ、更に金融業務用コントローラ2から印鑑照合用コントローラ6に送られる。
【0014】
前記印影検索依頼を受けた印鑑照合用コントローラ6は印影データ用ファイル5から該当する印影データを取り出し、印影表示制御装置7に送る。その後、印影表示制御装置7の制御により、予め対応付けられた印影表示装置14ー1に前記印影データを表示する。
【0015】
ところで、業務ワークステーション12−1〜12−3と印影表示装置14−1、14−2との対応付けは、複数の業務ディスプレイ装置に対して1台の印影表示装置の対応付けが可能であるため、高価な印影表示装置の台数を少なくすることができる。
【0016】
例えば、業務ディスプレイ装置13−1と印影表示装置14−1を対応付け、業務ディスプレイ装置13−2と印影表示装置14−2を対応付け、業務ディスプレイ装置13−3には印影表示装置を対応付けないようにすれば、3台の業務ディスプレイ装置13−1〜13−3に対して、2台の印影表示装置14−1、14−2を設置すれば良いので印影表示装置が1台少なくなりその分コスト削減が可能である。
【0017】
しかし、前記印影表示装置の対応付けは、システム導入時に設定してあり、印鑑照合時に変更できないため、対応付けされてない印影表示装置を有効利用することが困難であった。すなわち、印影表示装置は、予め対応付けられた業務ディスプレイ装置からしか使用することができないため、対応付けされていない業務ディスプレイ装置からは使用できない。
【0018】
このため、例えば、2台の業務ディスプレイ装置に対して1台の印影表示装置が対応付けられていた場合、前記業務ディスプレイ装置の内の1台から印影表示装置を使用していた時、他の対応付けられていない印影表示装置が未使用であったとしても、その未使用の印影表示装置を使用することができない。このため、印影表示装置を有効利用できなかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような従来のものにおいては、次のような課題があった。
(1) :印影表示装置を各業務ワークステーションを使用するオペレータの手元に配置する場合、印影表示装置と印影表示制御装置との間を接続するための長い接続ケーブルを多数配線する必要がある。このためシステムの設置環境を悪化させていた。
【0020】
(2) :各業務ディスプレイ装置を使用しているオペレータからは、印鑑照合時に、既に対応付けられている1台の印影表示装置のみ使用可能であり、印影表示装置が有効利用できない。
【0021】
例えば、前記のように、2台の業務ディスプレイ装置に対して1台の印影表示装置が対応付けられていた場合、前記業務ディスプレイ装置の内の1台から印影表示装置を使用していた時、他の対応付けられていない印影表示装置が未使用であったとしても、その未使用の印影表示装置を使用することができない。このため、印影表示装置を有効利用できなかった。
【0022】
(3) :N台の業務ディスプレイ装置に対し、1台の印影表示装置が対応付けられた場合(N対1の対応付けの場合)、既に他のオペレータが印影表示装置を使用していると、同一の印影表示装置に対応付けられている業務ディスプレイ装置からは印影表示が行えないため、以下のような不都合が生じる。
【0023】
▲1▼:他のオペレータの印鑑照合が終了するのを待つことになるため、顧客を待たせてしまうことになる。
▲2▼:別の業務ディスプレイ装置にて印鑑照合を行うことも考えられるが、この場合、オペレータが離席して別の印影表示装置の対応付けられている業務ディスプレイ装置にて印鑑照合を行うことが必要である。従って、オペレータが離席するので作業効率も悪く、顧客を待たせてしまうこともある。
【0024】
▲3▼:他のオペレータの印鑑照合を中断することも考えられるが、この場合、他のオペレータの印鑑照合を一旦中断してもらい、印鑑照合を行った後、再度以前のオペレータの印鑑照合を再開する。
【0025】
しかし、以前のオペレータは、印鑑照合の再開に当たり、印影検索条件等のデータを再度入力しなければならない。従って、作業効率が悪く、印鑑照合に時間がかかる。
【0026】
(4) :業務ディスプレイ装置と印影表示装置が1対1に対応付けられている場合、印影表示装置をオペレータ同士が競合することはないが、印影表示装置の台数が業務ディスプレイ装置の台数と同じだけ必要となる。
【0027】
従って、高価な印影表示装置の導入台数が多くなり、システム導入に要するコストが高くなる。
本発明は、このような従来の課題を解決し、印影表示装置を多数設置した場合でも、接続ケーブルによるシステム設置環境の悪化が起こらないようにすると共に、少ない印影表示装置でも業務が円滑に行えるようにして、システム導入時のコスト削減を可能にすることを目的とする。
【0028】
また、本発明は、印影表示装置を有効利用できるようにして、印鑑照合処理の作業効率を向上させ、顧客待ち時間を少なくすることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理説明図である。本発明は前記の課題を解決するため、端末装置を次のように構成した。
【0030】
(1) :図1において、印鑑照合システム3の印鑑照合用コントローラ6をLAN回線4に直接接続すると共に、複数の端末装置12−1A、12−2AもLAN回線4に接続して、各端末装置から直接、印鑑照合用コントローラ6にアクセスできるようにした。
【0031】
また、端末装置12−1Aには業務ディスプレイ装置13−1と入力装置28を接続し、端末装置12−2Aには、業務ディスプレイ装置13−2と、印影表示装置14を接続した。
【0032】
一方、端末装置12−1A内には、業務処理部22、印鑑照合メイン制御部23、メモリ26、検索条件処理部25、連携制御部24A、業務ディスプレイ印影表示処理部27等が設けてある。
【0033】
また、前記端末装置12−2A内には、印鑑照合メイン制御部23、メモリ26、検索条件処理部25、連携制御部24A、業務ディスプレイ印影表示処理部27、印影表示装置印影表示処理部29等が設けてある。
【0034】
また、前記端末装置を次のように構成した。
【0035】
(2) :印影データ用ファイルと、前記印影データ用ファイルの制御を行う印鑑照合用コントローラを有し、印影データの表示装置を有しない印鑑照合システムと連携して印影表示を行う端末装置において、前記端末装置は通信回線を介して印鑑照合用コントローラに接続され、かつ、各種情報を表示する業務ディスプレイ装置、及び印影データ用ファイルから読み出した印影データを表示する印影データ表示専用の印影表示装置が接続されると共に、印鑑照合を行う際、オペレータのキー操作情報に基づいて、印影表示させる表示装置の選択制御、印影の検索条件入力画面への表示装置選択情報の表示、或いは優先度の最も高い表示装置のディフォルト表示を行う際に参照する情報を含む表示装置制御リストを作成し、印鑑照合メイン制御部を呼び出す業務処理部と、前記表示装置制御リストを受け取り、このリストをメモリに格納し、検索条件処理部を呼び出し、検索条件の表示依頼を行う印鑑照合メイン制御部と、前記検索条件の表示依頼を受け取り、前記メモリの表示装置制御リストを参照し、業務ディスプレイに検索条件入力画面、及び印影データ等の表示を行うための業務ディスプレイ印影表示処理部に表示依頼を通知する検索条件処理部と、前記検索条件処理部への表示依頼の通知を受けて、業務ディスプレイ装置に検索条件入力画面を表示し、この画面からオペレータにより指定された印影の検索条件、及びオペレータが画面に表示された印影表示用の表示装置のリストを参照して、オペレータによって指定された印影表示用の表示装置の指定情報を基に、前記印鑑照合用コントローラに依頼して印影データを獲得し、その印影データを指定された前記業務ディスプレイ装置又は印影表示装置へ表示する印影データ表示制御手段と、印影表示制御を行うための印影管理テーブルに、印鑑照合依頼毎の番号である印影通番、端末装置間の連携パス情報、管理ノード情報、端末装置間の連携ステータス情報、及び検索条件入力画面の識別情報を含む管理情報を書き込んで管理するテーブル管理手段と、印影表示の表示装置が自ノードに指定された場合、前記テーブル管理手段に依頼して管理情報を書き込むと共に、印影データを獲得して自ノードの指定された表示装置に印影表示する自ノード印影表示制御手段と、印影表示の表示装置が他ノードに指定された場合、他ノードとの管理情報の送受信を行い、前記テーブル管理手段に依頼して管理情報を書き込むと共に、他ノードの表示装置で印影表示をさせるための連携制御を行う他ノード連携制御手段と、他ノードで印影データの表示中に、他ノードから自ノードへ表示切り替えする場合、前記連携パス情報を利用して他ノードとの連携制御を行うことにより、他ノードへ印影データのコピーを依頼して印影データを獲得し、指定された自ノードで印影表示する第1の表示切り替え制御手段と、自ノードで印影データの表示中に、自ノードから他ノードへ表示切り替えする場合、前記連携パス情報を利用して他ノードとの連携制御を行うことにより、自ノードの印影データを該当ノードへコピーして表示させる第2の表示切り替え制御手段と、他ノードで印影データの表示中に、他ノードの印影データを別の他ノードへ表示切り替えする場合、前記連携パス情報を利用して他ノードとの連携制御を行うことにより、自ノードを経由して切り替え元から切り替え先のノードへ印影データをコピーして表示させる第3の表示切り替え制御手段を備えている。
【0036】
(3) :前記 (2) において、印鑑照合を行う際、印影表示させる表示装置の選択制御を行うための表示優先度を含む表示装置制御リストを作成するリスト作成手段と、前記表示装置制御リストを基に、印影の検索条件入力画面に表示装置選択情報を表示させる画面表示手段を備えている。
【0037】
(4) :前記 (2) において、印影の検索条件入力画面を表示させる際、内部に保持されている表示装置制御用の表示装置制御リストを参照し、優先度の最も高い表示装置をディフォルト表示する画面表示手段を備えている。
【0038】
(5) :前記 (2) において、印影表示させる表示装置の指定が他の端末装置に接続された表示装置の場合、他の端末装置と連携して前記獲得した印影データを他の端末装置側で表示させるための印影データ連携制御手段を備えている。
【0039】
(6) :前記 (2) において、自業務ディスプレイ装置で印影表示中に表示切り替え指示が出された場合、内部に保持している表示装置制御用の表示装置制御リストを参照し、前記表示装置制御リスト中の最も優先度の高い印影表示装置へ印影表示を行い、現在表示している業務ディスプレイ装置の印影を消去する第1の印影表示切り替え手段と、自印影表示装置で印影表示中に表示切り替え指示が出された場合、自業務ディスプレイ装置へ印影表示し、現在表示している自印影表示装置の印影を消去する第2の印影表示切り替え手段を備えている。
【0043】
【作用】
前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づいて説明する。
A):印鑑照合時に印影表示するまでの処理は次の通りである。端末装置12−1Aのオペレータが印鑑照合を行うために、キー操作等のオペレーションを行うと、その情報は業務処理部22に通知される。前記通知を受けた業務処理部22は表示装置制御リストを作成し、印鑑照合メイン制御部23を呼び出す(▲1▼の処理)。
【0044】
この時、前記表示装置制御リストを印鑑照合メイン制御部23へ送り、印鑑照合メイン制御部23が前記表示装置制御リストをメモリ26に格納しておく。
次に、印鑑照合メイン制御部23は、検索条件処理部25を呼び出し(▲2▼の処理)、検索条件の表示依頼を行う。この表示依頼により、検索条件処理部25は、メモリ26の表示装置制御リストを参照し、前記リストの情報を基に、業務ディスプレイ印影表示処理部27に表示依頼を通知する。この通知を受けた業務ディスプレイ印影表示処理部27は業務ディスプレイ装置13−1に、検索条件入力画面を表示する(▲3▼の処理)。
【0045】
その際、表示装置制御リストの情報が画面表示され、オペレータはこの画面にて印影の検索条件、及び表示装置を指定する。オペレータによる検索条件の入力、及び表示装置の指定が完了すると、前記入力情報は検索条件処理部25へ通知され、検索条件処理部25より、印鑑照合メイン制御部23へ通知される(▲4▼の処理)。
【0046】
そして、印鑑照合メイン制御部23は、前記通知によりどの表示装置へ印影を表示するかを判断する。この場合、例えば、オペレータが業務ディスプレイ装置13−1を表示装置に指定した場合、(1) のルートに従って、検索条件に該当する印影を印鑑照合用コントローラ6から獲得し指定画面へ表示する。
【0047】
また、端末装置12−2Aの印影表示装置14を指定した場合は、端末装置12−1A、12−2Aの各連携制御部24Aと連携制御を行うことにより、端末装置12−2Aの印鑑照合メイン制御部23と連携し、(2) のルートに従って、印影表示を行う。
【0048】
B):自端末装置で表示中の印影を他端末装置へ切り替える場合の処理は次の通りである。
例えば、端末装置12−1Aの業務ディスプレイ装置13−1で印影表示中に入力装置28により印影表示の切り替え操作が行われると、この切り替え情報を印鑑照合メイン制御部23に通知する。
【0049】
印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26内の表示装置制御リストを参照し、切り替え先表示装置を判断した後、連携制御部24Aに依頼して連携制御を行うことにより、端末装置12−2Aの印鑑照合メイン制御部23へ印影データを送り、前記印鑑照合メイン制御部23が受信した印影をメモリ26に格納する。
【0050】
この処理により、端末装置12−1Aの印影を端末装置12−2Aのメモリ26にコピーする。その後、端末装置12−2Aの印鑑照合メイン制御部23は、該当する表示装置へ印影を表示し、その結果を端末装置12−1Aの印鑑照合メイン制御部23へ通知する。端末装置12−1Aの印鑑照合メイン制御部23は、端末装置12−1Aの該当する表示装置印影画面、及び印影データを消去する。
【0051】
C):他端末装置で表示中の印影を自端末装置へ切り替える場合の処理は次の通りである。
例えば、端末装置12−2Aの印影表示装置14で印影表示中に、端末装置12−1Aの入力装置28で印影データの表示切り替えの操作が行われた場合、前記切り替え操作の情報が端末装置12−1Aの印鑑照合メイン制御部23へ通知される。
【0052】
前記印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26内の表示装置制御リストを参照し、切り替え先表示装置を判断した後、連携制御部24Aに依頼して連携制御を行うことにより、端末装置12−2Aの印鑑照合メイン制御部23と連携し、端末装置12−1Aのメモリ26へ印影データをコピーする。
【0053】
端末装置12−1Aの印鑑照合メイン制御部23は、該当する表示装置へ印影データを表示し、その結果を端末装置12−2Aの印鑑照合メイン制御部23へ通知する。
【0054】
端末装置12−2Aの印鑑照合メイン制御部23は、表示中の印影画面、及び印影データを消去する。また、端末装置12−2Aの入力装置28で切り替え操作が行われた場合、端末装置12−2Aの印鑑照合メイン制御部23は、端末装置12−1Aの印鑑照合メイン制御部23に切り替え依頼を通知し、表示切り替えが行われる。
【0055】
D):他端末装置で表示中の印影を、別の他端末装置へ切り替える場合の処理は次の通りである。
この場合、他端末装置の表示中の印影データを自端末装置へコピーし、切り替え先の端末装置に印影データをコピーし、表示装置に表示させる。その後、切り替え元の端末装置の印影画面、及び印影データを消去することにより表示切り替えを行う。
【0056】
E):以上のようにして、印影表示装置を多数設置した場合でも、接続ケーブルによるシステム設置環境の悪化が起こらないようにすることができる。また、表示切り替え等が自由にできるので、少ない台数の印影表示装置でも業務が円滑に行える。このため、システム導入時のコスト削減を可能にできる。
【0057】
更に、印影表示装置を有効利用できるようにして、印鑑照合処理の作業効率を向上させることができるので、顧客待ち時間を少なくすることができる。
【0058】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図2〜図19は、本発明の実施例を示した図であり、図2〜図19中、図20と同じものは、同一符号で示してある。また、14は印影表示装置、19は印影データ読出部、21はコントローラ通信制御部、22は業務処理部、23は印鑑照合メイン制御部、24はワークステーション連携制御部、25は検索条件処理部、26はメモリ、27は業務ディスプレイ印影表示処理部、28は入力装置、29は印影表示装置印影表示処理部、30は入力制御部を示す。
【0059】
§1:実施例の概要説明
本実施例では、前記従来のシステムにおいて、印鑑照合システム3の印影表示制御装置7を廃止し、印鑑照合用コントローラ6をLAN回線4に直接接続した。また、各業務ワークステーションに、業務ディスプレイ装置と、印鑑照合システム3の印影表示装置を直接接続した。
【0060】
なお、印影表示装置は高価な装置であり、全ての業務ワークステーションに印影表示装置を接続しなくても業務には支障がないため、印影表示装置を接続しない業務ワークステーションも存在する。
【0061】
このようなシステム構成とすることにより、各業務ワークステーションから直接印鑑照合システム3の印鑑照合用コントローラ6にアクセス可能とし、かつ、各業務ワークステーションから印影表示装置の表示制御ができるようにして印鑑照合等の業務が効率的に、かつ円滑に行えるようにした。以下、詳細に説明する。
【0062】
§2:システム構成の説明・・・図2参照
図2は実施例のシステム構成図である。図示のように、印鑑照合システムの印鑑照合用コントローラ6をLAN回線4に直接接続すると共に、複数の業務ワークステーション12−1、12−2も前記LAN回線4に接続して、各業務ワークステーション12−1、12−2等から直接、印鑑照合用コントローラ6にアクセスできるようにした。
【0063】
また、業務ワークステーション12−1には業務ディスプレイ装置13−1と入力装置28を接続し、業務ワークステーション12−2には、業務ディスプレイ装置13−2と、印影表示装置14を接続した。なお、業務ワークステーション12−2にも入力装置が接続されているが、図示省略してある。
【0064】
更に、前記印鑑照合用コントローラ6には、印影データを格納しておく印影データ用ファイル5を接続すると共に、内部には前記印影データ用ファイル5から印影データを読み出すための印影データ読出部19を設けた。
【0065】
一方、各業務ワークステーション12−1内には、コントローラ通信制御部21、業務処理部22、印鑑照合メイン制御部23、メモリ26、検索条件処理部25、ワークステーション連携制御部24、入力制御部30、業務ディスプレイ印影表示処理部27等が設けてある。
【0066】
また、前記業務ワークステーション12−2内には、コントローラ通信制御部21、印鑑照合メイン制御部23、メモリ26、検索条件処理部25、ワークステーション連携制御部24、業務ディスプレイ印影表示処理部27、印影表示装置印影表示処理部29等が設けてある。なお、業務ワークステーション12−2にも、入力制御部30が設けてあるが図示省略してある。前記各部の機能等は次の通りである。
【0067】
(1) :印鑑照合用コントローラ6は、印鑑照合システムを構成するコントローラであり、印影データ用ファイル5にアクセスして、印影データの書き込み、読み出し等の制御を行うものである。
【0068】
(2) :印影データ読出部19は、印鑑照合用コントローラ6に設けてあり、外部からの依頼により印影データ用ファイル5をアクセスし、必要な印影データを読み出す処理を行うものである。
【0069】
(3) :業務ワークステーション12−1、12−2は、LAN回線4に接続されており、通常の金融業務を行うと共に、印鑑照合時の表示処理等も行う端末装置である。なお、前記LAN回線4には複数の業務ワークステーションが接続されている。
【0070】
(4) :業務ディスプレイ装置13−1、13−2は、各業務ワークステーション12−1、12−2に接続され、通常の金融業務上のデータ表示、及び印鑑照合時の検索条件入力画面、印影データ等を表示するものである。
【0071】
(5) :入力装置28は、業務ワークステーションに接続され、各種データを入力するものである。なお、この入力装置28は、キーボード等で構成されている。
【0072】
(6) :印影表示装置14は、印影データ専用の表示装置である。
(7) :コントローラ通信制御部21は、LAN回線4を介して印鑑照合用コントローラ6と通信するものである。
【0073】
(8) :業務処理部22は、金融機関の通常の金融業務、及び印鑑照合時の各種制御を行うものである。また、業務処理部22には、表示装置制御リスト作成/更新処理部が設けてあり、入力装置28からの指示により、表示装置制御リストを作成したり更新したりする。
【0074】
(9) :印鑑照合メイン制御部23は、印鑑照合時の各種制御を行うものである。
(10):メモリ26は、印鑑照合メイン制御部23、検索条件処理部25、ワークステーション連携制御部24等がアクセスするメモリであり、各種データを格納するものである。
【0075】
(11):検索条件処理部25は、印鑑照合時に印影データの検索条件の処理を行うものである。
(12):ワークステーション連携制御部24は、他の業務ワークステーションとの連携制御を行うものである。
【0076】
(13):入力制御部30は、入力装置28から入力した情報の制御を行うものである。
(14):業務ディスプレイ印影表示処理部27は、業務ディスプレイ装置13−1、13−2への表示処理を行うものである。
【0077】
(15):印影表示装置印影表示処理部29は、印影表示装置14への表示処理を行うものである。
§3:通常業務から印影表示までの処理説明・・・図3参照
図3は実施例の処理説明図1(印影表示時の表示装置選択処理)である。以下、図3に基づいて通常業務から印影表示までの処理を説明する。
【0078】
以下の説明では、業務ワークステーション12−1に業務ディスプレイ装置13−1が接続されており、業務ワークステーション12−2に業務ディスプレイ装置13−2と印影表示装置14が接続されているものとする。
【0079】
そして、印影表示を行うための操作は、業務ワークステーション12−1の入力装置28から行うものとする。この場合、業務ワークステーション12−1を自業務ワークステーション、業務ワークステーション12−2を他業務ワークステーションとするが、他業務ワークステーションは、業務ワークステーション12−1以外の全ての業務ワークステーションに適用可能である。
【0080】
先ず、業務ワークステーション12−1のオペレータが印鑑照合を行うために、入力装置28からキー操作等のオペレーションを行うと、その情報は入力装置28より入力制御部30を介して業務処理部22に通知される。
【0081】
前記通知を受けた業務処理部22は、業務ワークステーション12−1のオペレータが表示装置を指定できる情報を含めて表示装置制御リスト(後述する)を作成し、印鑑照合メイン制御部23を呼び出す(▲1▼の処理)。この時、前記作成した表示装置制御リストを印鑑照合メイン制御部23へ送り、印鑑照合メイン制御部23が前記表示装置制御リストをメモリ26に格納しておく。
【0082】
次に、印鑑照合メイン制御部23は、検索条件処理部25を呼び出し(▲2▼の処理)、検索条件の表示依頼を行う。この表示依頼により、検索条件処理部25は、メモリ26の表示装置制御リストを参照し、前記リストの情報を基に、業務ディスプレイ印影表示処理部27に表示依頼を通知する。この通知を受けた業務ディスプレイ印影表示処理部27は業務ディスプレイ装置13−1に、検索条件入力画面を表示する(▲3▼の処理)。
【0083】
その際に、表示装置制御リストの情報が画面表示され、オペレータはこの画面にて印影の検索条件、及び印影表示用の表示装置を指定する。オペレータによる検索条件の入力、及び表示装置の指定が完了すると、前記入力情報は入力制御部30から検索条件処理部25へ通知され、検索条件処理部25より、印鑑照合メイン制御部23へ入力条件が通知される(▲4▼の処理)。
【0084】
そして、印鑑照合メイン制御部23は、前記通知により、どの表示装置へ印影を表示するかを判断する。この場合、例えば、オペレータが業務ディスプレイ装置13−1を表示装置に指定した場合、(1) のルートに従って、検索条件に該当する印影を印鑑照合用コントローラ6から獲得し、指定画面へ表示する。
【0085】
この場合、印鑑照合メイン制御部23からコントローラ通信制御部21へ印影データの検索依頼を送る。この検索依頼は、コントローラ通信制御部21から印影データ読出部19へ送り、印影データ読出部19が印影データ用ファイル5を検索して依頼された印影データを読み出す。その後、読み出した印影データは、印影データ読出部19からコントローラ通信制御部21を介して印鑑照合メイン制御部23へ送られる。
【0086】
また、印影データ表示用の表示装置として、業務ワークステーション12−2の印影表示装置14を指定した場合は、業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23と連携し、図示(2) のルートに従って、印影表示を行う。
【0087】
この場合、業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23→業務ワークステーション12−1のワークステーション連携制御部24→業務ワークステーション12−2のワークステーション連携制御部24→業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23へと印影データの表示依頼が送られる。
【0088】
そして、業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23が、業務ワークステーション12−2のコントローラ通信制御部21を介して印影データ読出部19へアクセスし、前記と同様にして印影データを獲得し、一旦印影データをメモリ26に格納する。
【0089】
その後、業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23は、印影データを業務ワークステーション12−2の印影表示装置印影表示処理部29へ送り表示を依頼する。この表示依頼を受けた業務ワークステーション12−2の印影表示装置印影表示処理部29は、印影表示装置14に印影データを表示する。
【0090】
なお、他業務ワークステーションに印影表示している状態でのオペレータの入力操作は、表示先の入力装置、及び表示依頼元の業務ワークステーションの入力装置の双方とも有効になる。
【0091】
以上のように、オペレータが業務ディスプレイ装置13−1に表示された検索条件入力画面で検索条件を入力すると共に、印影表示したい表示装置を指定し、その指定情報を入力装置28から入力すれば、その指定情報に従って表示装置を自動的に選択し、印影データを獲得して印影表示を行うことができる。
【0092】
この場合、印影表示したい表示装置の指定を自業務ワークステーション12−1に接続された業務ディスプレイ装置13−1に指定すれば、業務ディスプレイ装置13−1で印影表示を行う。また、印影表示したい表示装置の指定を他業務ワークステーション12−2に接続された印影表示装置14に指定すれば、印影表示装置14で印影表示を行う。
【0093】
このように、オペレータの指定情報に従って印影表示を行う表示装置を自動的に切り替え、印影データを表示することができる。従って、オペレータは空いている表示装置を任意に選択して印影表示することができるから、任意の表示装置を使用して印鑑照合(印影照合)処理を行うことが可能になる。
【0094】
§4:通常業務から印影表示までの処理における自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理説明・・・図3、図4参照
図4は自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート1である。以下、図3を参照しながら図4に基づき、通常業務から印影表示までの処理における自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理を説明する。なお、S1〜S9は各処理ステップを示す。
【0095】
この処理は、前記通常業務から印影表示までの処理の内、業務ワークステーション12−1内の印鑑照合メイン制御部23が行う処理である。先ず、業務ワークステーション12−1内において、印鑑照合メイン制御部23は、業務処理部22により起動されると処理を開始し、業務処理部22から送られた表示装置制御リストを受信し(S1)、該表示装置制御リストをメモリ26に格納する(S2)。
【0096】
次に、印鑑照合メイン制御部23は、検索条件処理部25を呼び出し、印影データの検索条件入力画面の表示依頼を行う(S3)。この表示依頼により、業務ディスプレイ装置13−1に検索条件入力画面が表示される。その後、印鑑照合メイン制御部23はオペレータが入力した入力情報の受信を待ち、前記入力情報を受信すると(S4)、前記オペレータの入力情報より指定された表示装置を判断する(S5)。
【0097】
その結果、前記オペレータの指定した表示装置が自業務ワークステーション12−1の表示装置(この例では、業務ディスプレイ装置13−1)であれば(S6)、印鑑照合メイン制御部23は、印鑑照合用コントローラ6にアクセスして印影データを獲得しメモリ26に格納する(S7)。そして、印鑑照合メイン制御部23は、業務ディスプレイ印影表示処理部27に対し、前記獲得した印影データの表示依頼を行う(S8)。
【0098】
一方、前記S6の処理において、前記オペレータの指定した表示装置が他業務ワークステーション12−2の表示装置(印影表示装置14、または業務ディスプレイ装置13−2)であれば、印鑑照合メイン制御部23は、他業務ワークステーション12−2に対し印影データの表示依頼を行う(S9)。
【0099】
この場合、印鑑照合メイン制御部23は、ワークステーション連携制御部24に依頼して他業務ワークステーション12−2との連携制御を行うことで前記表示依頼を行う。
【0100】
§5:通常業務から印影表示までの処理における他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理説明・・・図3、図5参照
図5は他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート1である。以下、図3を参照しながら図5に基づき、通常業務から印影表示までの処理における他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理を説明する。なお、S11〜S13は各処理ステップを示す。
【0101】
この処理は、前記通常業務から印影表示までの処理の内、業務ワークステーション12−2内の印鑑照合メイン制御部23が行う処理である。業務ワークステーション12−2内において、印鑑照合メイン制御部23は、ワークステーション連携制御部24により起動されると処理を開始する。そして、ワークステーション連携制御部24を介して業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23からの印影データの表示依頼を受信する(S11)。
【0102】
次に、印鑑照合メイン制御部23は、印鑑照合用コントローラ6にアクセスして印影データを獲得しメモリ26に格納する(S12)。そして、印鑑照合メイン制御部23は、前記獲得した印影データの表示依頼を行う(S13)。この場合、表示装置の指定が印影表示装置14ならば印影表示装置印影表示処理部29に表示依頼を行うが、表示装置の指定が業務ディスプレイ装置13−2ならば業務ディスプレイ印影表示処理部27に表示依頼を行う。
【0103】
§6:表示装置制御リスト、及び表示装置選択処理の説明・・・図3、図6参照
図6は表示装置制御リストの説明図である。前記業務処理部22には表示装置制御リスト作成/更新処理部が設けてあり、入力装置28からの指示により表示装置制御リストを作成したり更新したりする。この表示装置制御リストは各表示装置とその選択優先度(優先度)、及び接続するワークステーション情報等を対応付けたリストであり、入力装置28からの指示により業務処理部22が作成した後、メモリ26に格納しておくものである。
【0104】
例えば、図示の例では、前記表示装置制御リストに、優先度、表示装置、ワークステーション情報の各項目が設けてある。この場合、例えば、印影表示装置1は優先度1(最優先)であり、ワークステーション情報はワークステーション1(業務ワークステーション12−1)となっている。
【0105】
また、印影表示装置2は優先度2(2番目の優先度)であり、ワークステーション情報はワークステーション2(業務ワークステーション12−2)となっている。以下、各優先度順に表示装置とワークステーション情報が格納されている。なお、表示装置としては、業務ディスプレイ装置も印影データの表示用に指定できる。
【0106】
前記のように、印鑑照合時に検索条件処理部25が検索条件入力画面を表示する際に、メモリ26に格納してある表示装置制御リストを参照し、優先度の最も高い表示装置をディフォルト表示し、オペレータ入力により表示装置をダイレクトに選択させる。この場合、運用上の誤操作を避けるため、オペレータ入力による表示装置の選択を行えないモードもサポートし、その場合は検索条件入力時に優先度の最も高い表示装置が選択される。
【0107】
なお、表示装置が他のオペレータにより使用されている場合、検索条件入力画面上にエラー表示を行い印影表示処理を中断する。この時オペレータは、再度検索条件入力画面より表示装置を選択することができる。
【0108】
また、エラー表示の後に切り替え操作を行うとエラーとなって表示装置の次の優先度が指定されている表示装置へ印影表示を行う。前記切り替え操作時に次の優先度の表示装置が存在しない場合、若しくは、表示装置制御リストに存在しない表示装置の指定でエラー表示されている場合は、優先度の最も高い表示装置へ印影表示を行う。
【0109】
§7:表示装置制御リストと、印影表示中の表示装置切り替え処理の説明・・・図3、図6参照
入力装置28でのオペレータの切り替え操作により、表示中の印影を他の表示装置へ切り替える場合、運用上次の2つのモードがある。
【0110】
(1) :自業務ディスプレイ装置と、各印影表示装置の切り替えモード
このモードは、印影が自業務ディスプレイ装置に表示されている場合、表示装置制御リスト中の優先度の最も高い印影表示装置へ印影表示を行い、現在表示している表示装置の印影を消去する。
【0111】
この時、切り替え先の表示装置が他のオペレータにより使用されている場合、切り替え操作を行った画面上にエラー表示を行い、切り替え処理を中断する。再度、切り替え操作を行うと、エラー表示した表示装置の次の優先度が指定されている印影表示装置へ表示を行う。
【0112】
なお、切り替え操作時に、次の優先度の印影表示装置が存在しない場合は、優先度の最も高い印影表示装置に表示を行う。また、表示装置制御リスト中に印影表示装置が存在しない場合は、表示切り替えをしない。なお、印影が印影表示装置に表示されている場合、自業務ディスプレイ装置へ印影表示を行い、現在表示している表示装置の印影を消去する。
【0113】
(2) :表示装置制御リスト順の切り替えモード
印影表示中にオペレータによる切り替え操作が行われると、表示装置制御リスト中の業務ディスプレイ装置を含む最も優先度の高い表示装置へ印影表示を行い、現在表示している表示装置の印影を消去する。
【0114】
この時、切り替え先の表示装置が他のオペレータにより使用されている場合、切り替え操作を行った画面上にエラー表示を行い、切り替え処理を中断する。再度切り替え操作を行うと、エラー表示した表示装置の次の優先度が指定されている表示装置へ表示を行う。なお、切り替え操作時に次の優先度の印影表示装置が存在しない場合は、優先度の最も高い表示装置に表示を行う。
【0115】
§8:自業務ワークステーションで表示中の印影を他業務ワークステーションへ切り替える場合の処理説明・・・図7参照
図7は実施例の処理説明図2(自業務ワークステーション→他業務ワークステーション切り替え)である。以下、図7に基づいて、自業務ワークステーションで表示中の印影を他業務ワークステーションへ切り替える場合の処理を説明する。
【0116】
以下の説明では、業務ワークステーション12−1に業務ディスプレイ装置13−1が接続されており、業務ワークステーション12−2に業務ディスプレイ装置13−2と印影表示装置14が接続されているものとする。
【0117】
そして、印影表示(表示切り替えを含む)を行うための操作は、業務ワークステーション12−1の入力装置28から行うものとする。この場合、業務ワークステーション12−1を自業務ワークステーション、業務ワークステーション12−2を他業務ワークステーションとするが、他業務ワークステーションは、業務ワークステーション12−1以外の全ての業務ワークステーションに適用可能である。
【0118】
先ず、入力装置28により切り替え操作が行われると(▲1▼の処理)、この切り替え情報を入力制御部30が検出し印鑑照合メイン制御部23に通知する。印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26内の表示装置制御リストを参照し、切り替え先表示装置を判断(▲2▼の処理)する。
【0119】
その後、業務ワークステーション12−1、12−2のワークステーション連携制御部24の連携制御により、業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23から、業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23へ印影データを送り、前記印鑑照合メイン制御部23が受信した印影データをメモリ26に格納する。
【0120】
この処理により業務ワークステーション12−1の印影を業務ワークステーション12−2のメモリ26にコピーする(▲3▼の処理)。その後、業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23は、該当する表示装置へ印影を表示し、その結果を業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23へ通知する(▲4▼〜▲6▼の処理)。
【0121】
この場合、切り替え先表示装置が印影表示装置14であれば、業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26の印影データを読み出して印影表示装置印影表示処理部29へ送り表示依頼を行う。この表示依頼を受けた印影表示装置印影表示処理部29は印影表示装置14に印影データを表示する。
【0122】
その後、印影表示装置印影表示処理部29は、印影表示したことを印鑑照合メイン制御部23へ通知する。この通知を受けた印鑑照合メイン制御部23は、ワークステーション連携制御部24を介して業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23に印影表示を通知する。
【0123】
前記通知を受けた業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23は、自業務ワークステーション12−1の該当する表示装置の印影画面、及び印影データを消去する(▲7▼、▲8▼の処理)。
【0124】
この場合、印鑑照合メイン制御部23は業務ディスプレイ印影表示処理部27に印影消去依頼を出し、業務ディスプレイ印影表示処理部27が業務ディスプレイ装置13−1の印影データを消去する。
【0125】
以上のように、オペレータが入力装置28で印影表示の切り替え操作を行うと、自業務ワークステーションに接続された表示装置で表示中の印影を、他業務ワークステーションに接続された表示装置へ自動的に切り替えることができる。
【0126】
従って、印影データの表示先を変更しても、自動的に切り替え先の表示装置において印影データの表示を行うことができるから、切り替え先の表示装置を使用して印鑑照合(印影照合)処理を行うことが可能になる。
【0127】
§9:自業務ワークステーションで表示中の印影を他業務ワークステーションへ切り替える場合の自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理説明・・・図7、図8参照
図8は自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート2である。以下、図7を参照しながら図8に基づき、自業務ワークステーションで表示中の印影を他業務ワークステーションへ切り替える場合の自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理を説明する。なお、S21〜S26は各処理ステップを示す。
【0128】
業務ワークステーション12−1内において、業務ディスプレイ装置13−1で印影データを表示している状態で、印鑑照合メイン制御部23がオペレータの入力した表示切り替え情報を受信すると(S21)、印鑑照合メイン制御部23は、受信した表示切り替え情報を基にメモリ26内の表示装置制御リストを参照して、切り替え先表示装置を判断する(S22)。
【0129】
なお、この例では、表示切り替え先は業務ワークステーション12−2に接続された表示装置(印影表示装置14、または業務ディスプレイ装置13−2)とする。
【0130】
印鑑照合メイン制御部23は、表示切り替え先が業務ワークステーション12−2に接続された表示装置であると判断すると、切り替え先表示装置のある業務ワークステーション12−2との連携制御を、ワークステーション連携制御部24に依頼し、ワークステーション連携制御部24を介して他業務ワークステーション(この場合、業務ワークステーション12−2)に対し、表示切り替え依頼を行う(S23)。
【0131】
そして、印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26から印影データを読み出し、この印影データを、ワークステーション連携制御部24を介して切り替え先表示装置のある業務ワークステーション12−2へ送る(S24)。
【0132】
その後、印鑑照合メイン制御部23は、業務ワークステーション12−2からの印影表示通知(業務ワークステーション12−2側で印影表示したことを示す通知)を受信すると(S25)、切り替え元表示装置での印影データの表示消去を依頼する(S26)。この場合、切り替え元表示装置は業務ディスプレイ装置13−1なので、業務ディスプレイ印影表示処理部27に対して表示消去依頼を行う。
【0133】
§10:自業務ワークステーションで表示中の印影を他業務ワークステーションへ切り替える場合の他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理説明・・・図7、図9参照
図9は他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート2である。以下、図7を参照しながら図9に基づき、自業務ワークステーションで表示中の印影を他業務ワークステーションへ切り替える場合の他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理を説明する。なお、S31〜S35は各処理ステップを示す。
【0134】
業務ディスプレイ装置13−2内において、印鑑照合メイン制御部23は、ワークステーション連携制御部24により起動されると処理を開始し、ワークステーション連携制御部24を介して業務ワークステーション12−1からの印影データの表示切り替え依頼を受信する(S31)。そして、印鑑照合メイン制御部23は、業務ワークステーション12−1からの印影データを受信しメモリ26に格納する(S32)。
【0135】
次に、印鑑照合メイン制御部23は、受信した印影データを指定された表示装置(切り替え先の表示装置)で表示させるための表示依頼を行う(S33)。この場合、例えば、切り替え先に指定された表示装置が印影表示装置14ならば、印鑑照合メイン制御部23は印影表示装置印影表示処理部29に対して印影データの表示依頼を行う。
【0136】
その後、印鑑照合メイン制御部23は、印影表示装置印影表示処理部29からの情報に基づき、切り替え先表示装置である印影表示装置14で印影データが表示されたことを確認すると(S34)、ワークステーション連携制御部24を介して切り替え元表示装置のある業務ワークステーション12−1に対して、印影表示通知を行う(S35)。
【0137】
§11:他業務ワークステーションで表示中の印影を自業務ワークステーションへ切り替える場合の処理説明・・・図10参照
図10は実施例の処理説明図3(他業務ワークステーション→自業務ワークステーション切り替え)である。以下、図10に基づいて他業務ワークステーションで表示中の印影を自業務ワークステーションへ切り替える場合の処理を説明する。
【0138】
以下の説明では、業務ワークステーション12−1に業務ディスプレイ装置13−1が接続されており、業務ワークステーション12−2に業務ディスプレイ装置13−2と印影表示装置14が接続されているものとする。そして、業務ワークステーション12−2の印影表示装置14で印影表示しているものとする。
【0139】
また、印影表示(表示切り替えも含む)を行うための操作は、業務ワークステーション12−1の入力装置28から行うものとする。この場合、業務ワークステーション12−1を自業務ワークステーション、業務ワークステーション12−2を他業務ワークステーションとするが、他業務ワークステーションは、業務ワークステーション12−1以外の全ての業務ワークステーションに適用可能である。
【0140】
業務ワークステーション12−2の印影表示装置14で印影表示している状態において、業務ワークステーション12−1の入力装置28で切り替え操作が行われた場合(▲1▼の処理)、入力制御部30により前記切り替え操作の情報が検出され、印鑑照合メイン制御部23へ通知される。
【0141】
印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26内の表示装置制御リストを参照し、切り替え先表示装置を判断(▲2▼の処理)した後、ワークステーション連携制御部24の連携制御により、業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23と連携し、自業務ワークステーション12−1のメモリ26に印影データをコピーする(▲3▼、▲4▼の処理)。
【0142】
この場合、業務ワークステーション12−2のメモリ26に現在表示中の印影データが格納されているので、業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23は、前記メモリ26の印影データを読み出して業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23へ送る。その後、業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23が受け取った印影データをメモリ26に格納する。
【0143】
その後、業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23は、該当する表示装置へ印影データを表示し、その結果を業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23へ通知する(▲5▼、▲6▼、▲7▼の処理)。
【0144】
業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23は、印影表示装置印影表示処理部29に依頼して、印影表示装置14に表示中の印影画面、及び印影データを消去する(▲8▼、▲9▼の処理)。
【0145】
また、業務ワークステーション12−2の入力装置28で切り替え操作が行われた場合(▲1▼−1の処理)、業務ワークステーション12−2の印鑑照合メイン制御部23は、業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23に切り替え依頼を通知し、以下、前記▲2▼〜▲9▼の処理に従い、表示切り替えが行われる。
【0146】
以上のように、オペレータが入力装置28で印影表示の切り替え操作を行うと、他業務ワークステーションに接続された表示装置で表示中の印影を、自業務ワークステーションに接続された表示装置へ自動的に切り替えることができる。
【0147】
従って、印影データの表示先を変更しても、自動的に切り替え先の表示装置において印影データの表示を行うことができるから、切り替え先の表示装置を使用して印鑑照合(印影照合)処理を行うことが可能になる。
【0148】
§12:他業務ワークステーションで表示中の印影を自業務ワークステーションへ切り替える場合の自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理説明・・・図10、図11参照
図11は自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート3である。以下、図10を参照しながら図11に基づき、他業務ワークステーションで表示中の印影を自業務ワークステーションへ切り替える場合の自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理を説明する。なお、S41〜S48は各処理ステップを示す。
【0149】
業務ワークステーション12−2に接続された印影表示装置14で印影データを表示中に、業務ワークステーション12−1内の印鑑照合メイン制御部23がオペレータの入力した表示切り替え情報を受信すると(S41)、該印鑑照合メイン制御部23は、受信した表示切り替え情報を基にメモリ26内の表示装置制御リストを参照して切り替え先表示装置を判断する(S42)。
【0150】
次に、業務ワークステーション12−1内の印鑑照合メイン制御部23は、切り替え元表示装置のある業務ワークステーション12−2との連携制御をワークステーション連携制御部24に依頼し、ワークステーション連携制御部24を介して業務ワークステーション12−2に表示切り替え依頼を行う(S43)。
【0151】
その後、印鑑照合メイン制御部23は、業務ワークステーション12−2からの印影データを受信すると(S44)、受信した印影データをメモリ26に格納する(S45)。そして、前記受信した印影データの表示依頼を行う(S46)。この場合、切り替え先表示装置が業務ディスプレイ装置13−1であれば、印鑑照合メイン制御部23は、業務ディスプレイ印影表示処理部27に対して前記表示依頼を行う。
【0152】
そして、印鑑照合メイン制御部23は、業務ディスプレイ印影表示処理部27からの情報を基に、業務ディスプレイ装置13−1で印影データが表示されたことを確認すると(S47)、ワークステーション連携制御部24を介して切り替え元表示装置のある業務ワークステーション12−2へ印影表示を通知する(S48)。
【0153】
§13:他業務ワークステーションで表示中の印影を自業務ワークステーションへ切り替える場合の他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理説明・・・図10、図12参照
図12は他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート3である。以下、図10を参照しながら図12に基づき、他業務ワークステーションで表示中の印影を自業務ワークステーションへ切り替える場合の他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理を説明する。なお、S51〜S54は各処理ステップを示す。
【0154】
業務ワークステーション12−2内において、印鑑照合メイン制御部23は、ワークステーション連携制御部24により起動されると処理を開始する。そして、ワークステーション連携制御部24を介して業務ワークステーション12−1からの印影データの表示切り替え依頼を受信する(S51)。
【0155】
次に、印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26から印影データ(現在表示中の印影データと同じもの)を読み出し、その印影データをワークステーション連携制御部24を介して切り替え先表示装置のある業務ワークステーション12−1へ送る(S52)。
【0156】
その後、印鑑照合メイン制御部23は、業務ワークステーション12−1からの印影表示通知を受信すると(S53)、切り替え元表示装置での印影データの表示消去を依頼する(S54)。この例では、切り替え元表示装置は業務ワークステーション12−2に接続された印影表示装置14なので、印鑑照合メイン制御部23は、印影表示装置印影表示処理部29に対して、印影データの表示消去を依頼する。
【0157】
§14:他業務ワークステーションで表示中の印影を、別の他業務ワークステーションへ切り替える場合の処理説明
この場合は、他業務ワークステーションの印影データを自業務ワークステーション12−1へコピーし、その後、切り替え先の業務ワークステーションに印影データをコピーし、表示装置に表示させる。その後、切り替え元の業務ワークステーションの印影画面、及び印影データを消去することにより表示切り替えを行う。
【0158】
§15:印影表示時の印影データ送受信処理の説明・・・図13参照
図13は実施例の処理説明図4(印影表示時の印影データ送受信処理)である。以下、図13に基づいて、印影表示時の印影データ送受信処理を説明する。
【0159】
以下の説明では、業務ワークステーション12−1に業務ディスプレイ装置13−1と印影表示装置14−1が接続されており、業務ワークステーション12−2に印影表示装置14−2が接続されており、業務ワークステーション12−3に印影表示装置14−3が接続されているものとする。
【0160】
そして、印影表示(表示切り替えを含む)を行うための操作は、業務ワークステーション12−1の入力装置(図示省略)から行うものとする。この場合、業務ワークステーション12−1を自業務ワークステーション、または自ノード、業務ワークステーション12−2、12−3を他業務ワークステーション、または他ノードと記す。
【0161】
また、業務ワークステーション12−1から検索条件等を入力して業務ワークステーション12−1、12−2、12−3の印影表示装置14−1、14−2、14−3にそれぞれ印影1、2、3を表示するものとする。
【0162】
業務ワークステーション12−1の印鑑照合メイン制御部23は、入力装置(図示省略)から印鑑照合依頼を受けたタイミングで、メモリ26内の印影管理テーブルに印影通番(印鑑照合依頼毎にシステム内でユニークな番号を設定する)を作成して、メモリ26に書き込む。なお、この例では印影通番はW101、W102、W103・・・のようになっている。
【0163】
次に、業務ワークステーション12−1では、印鑑照合メイン制御部23の制御により印鑑照合依頼に連動する検索条件入力画面を作成して表示し、印鑑照合メイン制御部23が印影管理テーブル上の印影通番と検索条件入力画面識別子(画面上の1、2、3等の識別子)を対応させてメモリ26に格納する。
【0164】
そして、オペレータによる印影データの検索条件入力後、印鑑照合メイン制御部23は指定表示装置の情報を解析し、表示装置が自ノードの場合は、印影管理テーブル上の管理ノードに自ノードの識別子を対応させ、コントローラ通信制御部21を介して印鑑照合用コントローラ6にアクセスして該当印影データを獲得し該当する表示装置で印影データを表示する。なお、獲得した印影データは、業務ワークステーション12−1のメモリ26に格納して保管する。
【0165】
また、オペレータによる表示装置の指定が他ノードの場合は、印鑑照合メイン制御部23が印影管理テーブル上の管理ノードに他ノードの業務ワークステーション番号(ワークステーション1、ワークステーション2・・・)を対応させ、連携ステータスに依頼元の識別子を対応させた後、ワークステーション連携制御部24に連携制御を依頼する。
【0166】
例えば、業務ワークステーション12−2の印影表示装置14−2へ印影データを表示する場合、業務ワークステーション12−1のワークステーション連携制御部24は、業務ワークステーション12−2のワークステーション連携制御部24に対し、印影通番を通知すると共に、業務ワークステーション間連携パス番号の通知を要請する。
【0167】
業務ワークステーション12−2のワークステーション連携制御部24は、自業務ワークステーションの印鑑照合メイン制御部23に依頼して、印影管理テーブルに対し、前記通知された印影通番を書き込む。更に、印鑑照合メイン制御部23にて対応する管理ノードに、自ノードの識別子を対応させ、連携ステータスに依頼先の識別子を対応させ、コントローラ通信制御部21を介して印鑑照合用コントローラ6より該当印影データを取得して表示する。
【0168】
更に、ワークステーション連携制御部24において、業務ワークステーション間連携パス番号(印鑑照合依頼毎のシステム内でユニークな番号とする)を作成し、管理テーブルへ対応付け、業務ワークステーション12−1のワークステーション連携制御部24へ通知する。
【0169】
業務ワークステーション12−1のワークステーション連携制御部24は、業務ワークステーション間連携パス番号を印影管理テーブルに対応付ける。印影3の表示も同様な処理により行われる。
【0170】
一方、既に表示している印影を表示切り替えにより他ノードの表示装置へ表示させる場合、検索条件入力画面を表示している業務ワークステーションの印鑑照合メイン制御部23にて表示先ノードを判別し、他ノードから自ノードへ切り替わる際は、他ノードの印鑑照合メイン制御部23へ印影データのコピーを依頼し、印影データをコピーし、表示させた後、該当連携パス開放を依頼する。
【0171】
また、自ノードの印影データを他ノードの表示装置へ表示する場合は、該当ノードとの連携パスをはり、自ノードの印影データを該当ノードへコピーし表示する。
【0172】
更に、他ノードの印影データを他ノードの表示装置へ表示する場合は、自ノードと表示切り替え先ノードとの連携パスをはり、自ノードを経由して切り替え元から切り替え先へ印影データをコピーし、切り替え元との連携パスの開放を依頼する。若しくは、切り替え元と切り替え先間の一時的な連携パスをはり、印影データをコピーし表示する。
【0173】
前記の制御方法で表示を行うと、表示装置の存在する業務ワークステーション毎に、印影データが分散管理され、検索依頼を行った業務ワークステーションに負荷が集中することがない。
【0174】
また、業務ワークステーション間連携を行っている際は、連携パスにより処理依頼が容易に行えるため、表示切り替え時に、再度コントローラから印影データを取得する必要もなく、印影データの送受信回数を削減し、表示切り替えが速くなる。
【0175】
以上のように、オペレータが入力した表示装置の指定情報、或いは切り替え情報に基づき、任意の表示装置で印影データの表示を自動的に行うことができる。従って、印影データの表示先を変更しても、自動的に切り替え先の表示装置において印影データの表示を行うことができるから、切り替え先の表示装置を使用して印鑑照合(印影照合)処理を行うことが可能になる。
【0176】
§16:印影表示時の印影データ送受信処理における自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理説明・・・図13、図14参照
図14は自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート4である。以下、図13を参照しながら図14に基づき、印影表示時における自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理を説明する。なお、S61〜S70は各処理ステップを示す。
【0177】
業務ワークステーション12−1内において、印鑑照合メイン制御部23は、オペレータが入力した印鑑照合依頼を受信すると、メモリ26内の印影管理テーブル上に印影通番を作成する(S61)。そして、検索条件入力画面の表示依頼を行う(S62)。この場合、検索条件入力画面は業務ディスプレイ装置13−1で行うので、印鑑照合メイン制御部23は業務ディスプレイ印影表示処理部(図示省略)に対して前記表示依頼を行う。
【0178】
次に、印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26内の印影管理テーブル上の印影通番と検索条件入力画面識別子を対応させる(S63)。その後、印鑑照合メイン制御部23は、オペレータが検索条件を入力したことを確認すると(S64)、前記検索条件と共にオペレータが入力した表示装置指定情報から表示装置を判断する(S65)。
【0179】
そして、指定された表示装置が自業務ワークステーション12−1に接続された表示装置(この例では、印影表示装置14−1)であれば(S66)、印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26内の印影管理テーブル上の管理ノードに自ノードの識別子を対応させる(S67)。
【0180】
次に、印鑑照合メイン制御部23は、印鑑照合用コントローラ6にアクセスして印鑑データを獲得しメモリ26に格納すると共に、前記獲得した印影データの表示依頼を行う(S68)。
【0181】
一方、前記S66の処理で、指定された表示装置が他業務ワークステーションに接続された表示装置であれば、印鑑照合メイン制御部23は、印影データ管理テーブル上の管理ノードに、他ノードの業務ワークステーション番号を対応させ、連携ステータスに依頼元の識別子を対応させる(S69)。そして、印鑑照合メイン制御部23は、ワークステーション連携制御部24に印影データの表示に関する連携制御を依頼する(S70)。
【0182】
§17:印影表示時における他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理説明・・・図13、図15参照
図15は他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート4である。以下、図13を参照しながら図15に基づき、印影表示時における他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理を説明する。なお、S81〜S84は各処理ステップを示す。
【0183】
他業務ワークステーション内において、印鑑照合メイン制御部23はワークステーション連携制御部24により起動されて処理を開始する。そして、印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26内の印鑑管理テーブルに業務ワークステーション12−1から通知された印影通番を格納する(S81)。
【0184】
次に、印鑑照合メイン制御部23は、メモリ26内の印影管理テーブル上の対応する管理ノードに、自ノードの識別子を対応させる(S82)。その後、印鑑照合メイン制御部23は、印鑑照合用コントローラ6にアクセスして、印影データを獲得し(S83)、メモリ26に格納する。そして、印鑑照合メイン制御部23は、指定された表示装置での前記印影データの表示依頼を行う(S84)。
【0185】
§18:運用例1の説明・・・図16参照
図16は実施例の運用例1の説明図である。以下、図16に基づいて運用例1を説明する。
【0186】
この例は、各業務ワークステーションの業務ディスプレイ装置をディフォルトとした運用例である。すなわち、業務ワークステーション12−1の表示装置制御リストでは、業務ディスプレイ装置13−1が優先度1であり、業務ワークステーション12−2の表示装置制御リストでは業務ディスプレイ装置13−2が優先度1であり、業務ワークステーション12−3の表示装置制御リストでは業務ディスプレイ装置13−3が優先度1となっている。
【0187】
従って、通常は各業務ワークステーション12−1〜12−3の業務ディスプレイ装置13−1、13−2、13−3にて印影データを表示(ディフォルト表示)し、印鑑照合を行う。
【0188】
しかし、印影の複雑なものもあるので、その場合は、画面解像度の高い印影表示装置14−1、14−3に表示切り替えを行うことで印鑑照合を行う。この場合、印影表示装置14−1、14−3は業務ワークステーション12−2のオペレータが必要に応じて使用可能である。
【0189】
このような運用を行うことにより、高価な印影表示装置の台数を少なくしてシステム導入コストを削減することができる。
§19:運用例2の説明・・・図17参照
図17は実施例の運用例2の説明図である。以下、図17に基づいて運用例2を説明する。図17は、業務ワークステーション12−1、12−3のオペレータがそれぞれ、印影表示装置14−1、14−3を使用して印影(2) 、印影(3) の印影表示を行っている状態を示している。
【0190】
この例は、印影表示装置14−1、14−3をディフォルトとした運用例である。すなわち、業務ワークステーション12−1の表示装置制御リストでは、印影表示装置14−1が優先度1であり、業務ワークステーション12−3の表示装置制御リストでは印影表示装置14−3が優先度1となっている。
【0191】
従って、通常は、ディフォルト指定された印影表示装置14−1、14−3により印影データの表示を行う。しかし、該当する印影表示装置が使用中の場合、他の表示装置に切り替えて印影データの表示を行う。
【0192】
このような運用では、常に高解像度の印影表示装置で印影データの表示を確実に行うことができる。また、印影表示装置が使用中の場合でも、表示切り替えにより他の表示装置で印鑑照合を行うことができるので、印鑑照合を効率的に行うことができる。また、顧客待ち時間も最小限に抑えることができる。
【0193】
§20:運用例3の説明・・・図18参照
図18は実施例の運用例3の説明図である。以下、図18に基づいて運用例3を説明する。
【0194】
この例は、表示中の印影表示装置を変更する運用例である。現在使用している印影表示装置を他のオペレータが使用したい場合、他の表示装置へ表示切り替えし、他のオペレータに該当印影表示装置を使用させることができる。
【0195】
例えば、業務ワークステーション12−2のオペレータが、印影表示装置14−1を使用中に、業務ワークステーション12−1のオペレータが印鑑照合を行う場合、業務ワークステーション12−2のオペレータが印影表示装置14−3に表示切り替えすることにより、業務ワークステーション12−1のオペレータが印影表示装置14−1を使用して印鑑照合を行うことができる。このようにすれば、印鑑照合が効率的に行え、顧客待ち時間を少なくすることができる。
【0196】
§21:運用例4の説明・・・図19参照
図19は実施例の運用例4の説明図である。以下、図19に基づいて運用例4を説明する。
【0197】
この例は、表示中の印影の照合を他のオペレータに依頼する運用例である。この場合、先ず、自業務ワークステーションにて印影検索条件を入力し、印影を表示する。次に、依頼したいオペレータが使用している表示装置へ表示切り替えし、出金伝票等の書類を該当オペレータへ渡し、印鑑照合を依頼する。
【0198】
例えば、業務ワークステーション12−1のオペレータが印影表示装置14−1に印影を表示し、印影表示装置14−3に表示切り替えした後、業務ワークステーション12−3のオペレータに出金伝票等の書類を渡し、印鑑照合を依頼する。
【0199】
このようにすれば、オペレータ間のコミュニケーションにより、繁忙期の印鑑照合業務の分散ができ、効率の良い業務が可能になる。
(他の実施例)
以上実施例について説明したが、本発明は次のようにしても実施可能である。
【0200】
(1) :端末装置は、ワークステーションに限らず、他の同様な端末装置(例えば、パソコン等)を使用可能である。
(2) :LAN回線に端末装置の接続台数、及び印影表示装置の台数は任意である。
【0201】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
(1) :従来、印鑑照合システムの印影表示制御装置と、印影表示装置間を接続していた接続ケーブルが不要になるので、印影表示装置を多数設置した場合でも、接続ケーブルによるシステム設置環境の悪化はなくなる。また、印影表示制御装置が不要になるので、その分システムのコスト低減が可能になる。
【0202】
(2) :業務ワークステーション等の端末装置において、印鑑照合が効率良く行えるので、印影表示装置の台数を増やさなくても済み、システム導入コストの削減と、顧客待ち時間の削減が可能になる。その結果、金融機関等において顧客へのサービスアップができる。
【0203】
(3) :業務ディスプレイ装置をディフォルト表示装置に指定した運用を行うことで、印影表示装置の台数を削減でき、システム導入コストを削減することができる。
【0204】
(4) :オペレータ間のコミュニケーションにより、印影表示装置の使用効率を向上させることができる。また、マシンネックにより顧客を待たせることが少なくなる。このため、顧客へのサービスを向上させることができる。
【0205】
(5) :表示中の印影表示の切り替えが簡単、かつ自由にできるので、オペレータの離席回数を減らすことができる。また、全ての業務ワークステーションに印影表示装置を接続しなくても、前記印影表示の切り替えにより効率良く印鑑照合ができるので、印影表示装置の台数を少なくすることができ、その分システム導入コストが削減できる。
【0206】
(6) :表示中の印影の照合を他のオペレータに依頼する運用により、繁忙時の印鑑照合業務の分散が行える。このため、効率の良い印鑑照合業務が可能になり、顧客待ち時間を減少させることができる。
【0207】
(7) :端末装置は通信回線を介して印鑑照合用コントローラに接続され、かつ、少なくとも印影データを表示する表示装置が接続されると共に、印鑑照合を行う際、入力された印影の検索条件、及び表示装置の指定情報を基に、前記印鑑照合用コントローラに依頼して印影データを獲得し、その印影データを指定された表示装置へ表示する印影データ表示制御手段を備えている。
【0208】
従って、従来、印鑑照合システムの印影表示制御装置と、印影表示装置間を接続していた接続ケーブルが不要になるので、接続ケーブルによるシステム設置環境の悪化はなくなる。
【0209】
また、業務ワークステーションにおいて、印鑑照合が効率良く行えるので、印影表示装置の台数を増やさなくても済み、システム導入コストの削減と、顧客待ち時間の削減が可能になる。その結果、金融機関等において顧客へのサービスアップができる。
【0210】
(8) :端末装置は通信回線を介して印鑑照合用コントローラに接続され、かつ、各種情報を表示する業務ディスプレイ装置、及び印影表示装置に接続されると共に、印鑑照合を行う際、入力された印影の検索条件、及び表示装置の指定情報を基に、印鑑照合用コントローラに依頼して印影データを獲得し、その印影データを指定された表示装置へ表示する印影データ表示制御手段を備えている。
【0211】
従って、従来、印鑑照合システムの印影表示制御装置と、印影表示装置間を接続していた接続ケーブルが不要になるので、印影表示装置を多数設置した場合でも、接続ケーブルによるシステム設置環境の悪化はなくなる。
【0212】
また、業務ワークステーションにおいて、印鑑照合が効率良く行えるので、印影表示装置の台数を増やさなくても済み、システム導入コストの削減と、顧客待ち時間の削減が可能になる。その結果、金融機関等において顧客へのサービスアップができる。
【0213】
(9) :印鑑照合を行う際、表示装置制御リストを作成するリスト作成手段と、表示装置制御リストを基に印影の検索条件入力画面に表示装置選択情報を表示させる画面表示手段を備えている。
【0214】
従って、表示装置制御リストを用いて効率良く表示装置の選択制御ができると共に、表示された表示装置選択情報から、印影を表示させる表示装置を簡単、かつ効率的に選択することができる。
【0215】
(10) :印影の検索条件入力画面を表示させる際、内部に保持されている表示装置制御用の表示装置制御リストを参照し、優先度の最も高い表示装置をディフォルト表示する画面表示手段を備えている。
【0216】
従って、ディフォルト表示した表示装置の情報により、オペレータは、表示装置をダイレクトに選択することができ、処理効率が向上する。
(11) :印影表示させる表示装置の指定が他の端末装置に接続された表示装置の場合、他の端末装置と連携して前記獲得した印影データを他の端末装置側で表示させるための印影データ連携制御手段を備えている。
【0217】
従って、端末装置間の連携制御が簡単に行えるので、表示装置を効率良く使用できる。その結果、顧客待ち時間を減らし、顧客へのサービスが向上できる。
(12) :自業務ディスプレイ装置で印影表示中に表示切り替え指示が出された場合、内部に保持している表示装置制御用の表示装置制御リストを参照し、表示装置制御リスト中の最も優先度の高い印影表示装置へ印影表示を行い、現在表示している業務ディスプレイ装置の印影を消去すると共に、自印影表示装置で印影表示中に表示切り替え指示が出された場合、自業務ディスプレイ装置へ印影表示し、現在表示している自印影表示装置の印影を消去する印影表示切り替え手段を備えている。
【0218】
従って、表示中の印影表示の切り替えが簡単、かつ自由にできるので、オペレータの離席回数を減らすことができる。また、全ての業務ワークステーションに印影表示装置を接続しなくても、前記印影表示の切り替えにより効率良く印鑑照合ができるので、印影表示装置の台数を少なくすることができ、その分システム導入コストが削減できる。
【0219】
(13) :印影表示中に表示切り替え指示が出された場合、内部に保持している表示装置制御用の表示装置制御リストを参照し、表示制御リスト中の業務ディスプレイ装置を含む最も優先度の高い表示装置へ印影表示を行い、現在表示している表示装置の印影を消去する印影表示切り替え手段を備えている。
【0220】
従って、表示中の印影表示の切り替えが表示装置制御リストの情報に従って簡単、かつ自由にできるので、オペレータの離席回数を減らすことができる。また、全ての業務ワークステーションに印影表示装置を接続しなくても、前記印影表示の切り替えにより効率良く印鑑照合ができるので、印影表示装置の台数を少なくすることができ、その分システム導入コストが削減できる。
【0221】
(14) :印影表示制御を行うための印影管理テーブルに、印鑑照合依頼毎の番号である印影通番、端末装置間の連携パス情報、管理ノード情報、端末装置間の連携ステータス情報、及び検索条件入力画面の識別情報を含む管理情報を書き込んで管理するテーブル管理手段と、印影表示の表示装置が自ノードに指定された場合、前記テーブル管理手段に依頼して管理情報を書き込むと共に、印影データを獲得して自ノードの指定された表示装置に印影表示する自ノード印影表示制御手段と、印影表示の表示装置が他ノードに指定された場合、他ノードとの管理情報の送受信を行い、前記テーブル管理手段に依頼して管理情報を書き込むと共に、他ノードの表示装置で印影表示をさせるための連携制御を行う他ノード連携制御手段を備えている。
【0222】
従って、表示中の印影の照合を他のオペレータに依頼する運用により、繁忙時の印鑑照合業務の分散が行える。このため、効率の良い印鑑照合業務が可能になり、顧客待ち時間を減少させることができる。
【0223】
(15) :他ノードで印影データの表示中に、他ノードから自ノードへ表示切り替えする場合、前記連携パス情報を利用して他ノードとの連携制御を行うことにより、他ノードへ印影データのコピーを依頼して印影データを獲得し、指定された自ノードで印影表示する第1の表示切り替え制御手段と、自ノードで印影データの表示中に、自ノードから他ノードへ表示切り替えする場合、前記連携パス情報を利用して他ノードとの連携制御を行うことにより、自ノードの印影データを該当ノードへコピーして表示させる第2の表示切り替え制御手段と、他ノードで印影データの表示中に、他ノードの印影データを別の他ノードへ表示切り替えする場合、前記連携パス情報を利用して他ノードとの連携制御を行うことにより、自ノードを経由して切り替え元から切り替え先のノードへ印影データをコピーして表示させる第3の表示切り替え制御手段を備えている。
【0224】
従って、表示中の印影の照合を他のオペレータに依頼する運用により、繁忙時の印鑑照合業務の分散が行える。このため、効率の良い印鑑照合業務が可能になり、顧客待ち時間を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例のシステム構成図である。
【図3】実施例の処理説明図1(印影表示時の表示装置選択処理)である。
【図4】実施例における自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート1である。
【図5】実施例における他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート1である。
【図6】実施例における表示装置制御リストの説明図である。
【図7】実施例の処理説明図2(自業務ワークステーション→他業務ワークステーション切り替え)である。
【図8】実施例における自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート2である。
【図9】実施例における他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート2である。
【図10】実施例の処理説明図3(他業務ワークステーション→自業務ワークステーション切り替え)である。
【図11】実施例における自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート3である。
【図12】実施例における他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート3である。
【図13】実施例の処理説明図4(印影表示時の印影データ送受信処理)である。
【図14】実施例における自業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート4である。
【図15】実施例における他業務ワークステーション内印鑑照合メイン制御部の処理フローチャート4である。
【図16】実施例における運用例1の説明図である。
【図17】実施例における運用例2の説明図である。
【図18】実施例における運用例3の説明図である。
【図19】実施例における運用例4の説明図である。
【図20】従来例の説明図である。
【符号の説明】
3 印鑑照合システム
5 印影データ用ファイル
6 印鑑照合用コントローラ
12−1、12−2 業務ワークステーション
12−1A、12−2A 端末装置
13−1、13−2 業務ディスプレイ装置
21 コントローラ通信制御部
22 業務処理部
23 印鑑照合メイン制御部
24 ワークステーション連携制御部
24A 連携制御部
25 検索条件処理部
26 メモリ
27 業務ディスプレイ印影表示処理部
28 入力装置
Claims (5)
- 印影データ用ファイルと、前記印影データ用ファイルの制御を行う印鑑照合用コントローラを有し、印影データの表示装置を有しない印鑑照合システムと連携して印影表示を行う端末装置において、
前記端末装置は通信回線を介して印鑑照合用コントローラに接続され、かつ、各種情報を表示する業務ディスプレイ装置、及び印影データ用ファイルから読み出した印影データを表示する印影データ表示専用の印影表示装置が接続されると共に、
印鑑照合を行う際、オペレータのキー操作情報に基づいて、印影表示させる表示装置の選択制御、印影の検索条件入力画面への表示装置選択情報の表示、或いは優先度の最も高い表示装置のディフォルト表示を行う際に参照する情報を含む表示装置制御リストを作成し、印鑑照合メイン制御部を呼び出す業務処理部と、
前記表示装置制御リストを受け取り、このリストをメモリに格納し、検索条件処理部を呼び出し、検索条件の表示依頼を行う印鑑照合メイン制御部と、
前記検索条件の表示依頼を受け取り、前記メモリの表示装置制御リストを参照し、業務ディスプレイに検索条件入力画面、及び印影データ等の表示を行うための業務ディスプレイ印影表示処理部に表示依頼を通知する検索条件処理部と、
前記検索条件処理部への表示依頼の通知を受けて、業務ディスプレイ装置に検索条件入力画面を表示し、この画面からオペレータにより指定された印影の検索条件、及びオペレータが画面に表示された印影表示用の表示装置のリストを参照して、オペレータによって指定された印影表示用の表示装置の指定情報を基に、前記印鑑照合用コントローラに依頼して印影データを獲得し、その印影データを指定された前記業務ディスプレイ装置又は印影表示装置へ表示する印影データ表示制御手段と、
印影表示制御を行うための印影管理テーブルに、印鑑照合依頼毎の番号である印影通番、端末装置間の連携パス情報、管理ノード情報、端末装置間の連携ステータス情報、及び検索条件入力画面の識別情報を含む管理情報を書き込んで管理するテーブル管理手段と、 印影表示の表示装置が自ノードに指定された場合、前記テーブル管理手段に依頼して管理情報を書き込むと共に、印影データを獲得して自ノードの指定された表示装置に印影表示する自ノード印影表示制御手段と、
印影表示の表示装置が他ノードに指定された場合、他ノードとの管理情報の送受信を行い、前記テーブル管理手段に依頼して管理情報を書き込むと共に、他ノードの表示装置で印影表示をさせるための連携制御を行う他ノード連携制御手段と、
他ノードで印影データの表示中に、他ノードから自ノードへ表示切り替えする場合、前記連携パス情報を利用して他ノードとの連携制御を行うことにより、他ノードへ印影データのコピーを依頼して印影データを獲得し、指定された自ノードで印影表示する第1の表示切り替え制御手段と、
自ノードで印影データの表示中に、自ノードから他ノードへ表示切り替えする場合、前記連携パス情報を利用して他ノードとの連携制御を行うことにより、自ノードの印影データを該当ノードへコピーして表示させる第2の表示切り替え制御手段と、
他ノードで印影データの表示中に、他ノードの印影データを別の他ノードへ表示切り替えする場合、前記連携パス情報を利用して他ノードとの連携制御を行うことにより、自ノードを経由して切り替え元から切り替え先のノードへ印影データをコピーして表示させる第3の表示切り替え制御手段を備えていることを特徴とした端末装置。 - 印鑑照合を行う際、印影表示させる表示装置の選択制御を行うための表示優先度を含む表示装置制御リストを作成するリスト作成手段と、
前記表示装置制御リストを基に、印影の検索条件入力画面に表示装置選択情報を表示させる画面表示手段を備えていることを特徴とした請求項1記載の端末装置。 - 印影の検索条件入力画面を表示させる際、内部に保持されている表示装置制御用の表示装置制御リストを参照し、優先度の最も高い表示装置をディフォルト表示する画面表示手段を備えていることを特徴とした請求項1記載の端末装置。
- 印影表示させる表示装置の指定が他の端末装置に接続された表示装置の場合、他の端末装置と連携して前記獲得した印影データを他の端末装置側で表示させるための印影データ連携制御手段を備えていることを特徴とした請求項1記載の端末装置。
- 自業務ディスプレイ装置で印影表示中に表示切り替え指示が出された場合、内部に保持している表示装置制御用の表示装置制御リストを参照し、前記表示装置制御リスト中の最も優先度の高い印影表示装置へ印影表示を行い、現在表示している業務ディスプレイ装置の印影を消去する第1の印影表示切り替え手段と、
自印影表示装置で印影表示中に表示切り替え指示が出された場合、自業務ディスプレイ装置へ印影表示し、現在表示している自印影表示装置の印影を消去する第2の印影表示切り替え手段を備えていることを特徴とした請求項1記載の端末装置。
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JP17486595A JP3667822B2 (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | 端末装置 |
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