JP3667412B2 - 破砕機のアーム同調機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧式パワーショベル等の建設車両に装着し、構築物の解体工事等において、鉄筋コンクリート、鉄骨コンクリート等の構築物の解体、破砕、切断を行う破砕機のアーム同調機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート構築物等を破砕する破砕機には、被破砕物を挟圧破砕するための一対の破砕アームの中間部を、それぞれメインフレームで回動可能に支持し、一対の破砕アームの後端部間に破砕アーム作動用の油圧シリンダを、破砕アーム先端部の開閉方向と略平行に取付けたものがある。この破砕機は建設車両への取付ブラケットとを備えており、これを建設車両のブームに装着し、建設車両の油圧システムから、破砕アーム作動用の油圧シリンダに作動管路を接続して圧油を供給し、油圧シリンダを伸縮させて破砕アームを回動させ被破砕物を挟圧破砕するように構成されている。
【0003】
このような破砕機では、破砕アームの開閉の動作が同期せず、一方の破砕アームが先に回動した後、他方の破砕アームが遅れて回動するような場合があり、作業性が悪くなる。
そこで、両方の破砕アームに互いに対向するように突出部を設け、一方の突出部に連結用の長孔、他方の突出部に連結用の長孔と係合する連結ピンを設けて、破砕アームの開閉の動作を同期させるようにした同調機構を設けたものが提案されている(実開平3−110640号、実開平4−127366号等参照)。
【0004】
しかし、この同調機構では、同期のために一方の破砕アームの突出部から他方の突出部へ回動力を伝達するのは、連結ピンの断面でみると、連結用の長孔の内周の長手方向の直線部と連結ピンの外周の接する1点のみであるので、この接点(全体としては接線)には大きな圧力がかかる。従って、破砕アームが回動するときには、連結ピンと連結用の長孔とは、局部的に強く圧接された状態で摺動することになり、圧縮変形、かじり、磨耗等が発生するおそれがある。
【0005】
このような問題をさけるため、図10に示すように、左右の破砕アーム2L、2Rに互いに位置をずらせた突出部27、28を設け、この突出部27、28間に同調リンク29を取付けた破砕機も用いられているが、同調リンク29を取付けた破砕機では、破砕アーム2L、2Rと同調リンク29との間に鉄筋等を噛み込み、破砕アーム2L、2Rや同調リンク29が破損することがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、破砕機におけるかかる問題を解決するものであって、損傷の少ない破砕機のアーム同調機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、被破砕物を挟圧破砕するための左右一対の破砕アームと、左右の破砕アームをそれぞれ回動可能に支持するメインフレームと、破砕アーム作動用の油圧シリンダと、メインフレームを建設車両のブームに装着する取付ブラケットとを備えた破砕機において、一方の破砕アームに二股の突出部、他方の破砕アームに二股の突出部の間に入る一片の突出部を形成し、両突出部には連結孔を設け、連結孔に連結ピンを挿入して両突出部を互いに回動可能に連結すると共に、一片の突出部側の連結孔を大孔とし、連結ピンには軸線と直交する方向に摺動孔を設け、大孔とした一片の突出部の連結孔内で連結ピンを案内し左右摺動可能に保持するガイドピンを摺動孔に挿通し一片の突出部に固定することによりアーム同調機構を構成し、上記課題を解決している。
【0008】
左右の破砕アームは、連結された両突出部間で連結ピンを介して相互に回動が伝達されるのでほぼ均等に開閉することができる。
このとき、破砕アームの回動に伴って、連結ピンは、大径とした一片の突出部の連結孔内でガイドピンに案内され、左右に摺動する。この摺動の際には、連結ピンの摺動孔内周と、ガイドピンの外周とが面接触するので、摺動面では面圧が小さく、圧縮変形、かじり、磨耗等が発生するおそれはない。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態を示す破砕機の正面図、図2は開口状態の破砕アームの正面図、図3は半開状態の破砕アームの正面図、図4は閉状態の破砕アームの正面図、図5は図3のA−A線断面図、図6乃至図8は突出部と連結ピンの作動の説明図、図9は連結ピンとガイドピンの組合わせ状態の説明図である。
【0010】
ここで、メインフレーム1には被破砕物を挟圧破砕するための左右一対の破砕アーム2L、2Rの中間部がアームピン3L、3Rで回動可能に支持されている。破砕アーム2Lの上端部と破砕アーム2Rの上端部の間には、油圧シリンダ4が取付けられている。メインフレーム1の上端には、破砕機を建設車両のブームに装着する取付ブラケット5が設けられている。取付ブラケット5は旋回部6を備えており、メインフレーム1を旋回させることができる。
【0011】
破砕アーム2L、2Rの下部には被破砕物を挟圧破砕する破砕面20L、20Rが形成されており、この破砕面20L、20Rの上端部には鉄筋、鉄骨等を切断するためのカッタ21L、21Rが設けられている。
左の破砕アーム2Lの中間部には右側へ向けて二股の突出部7、右の破砕アーム2Rの中間部には左側へ向けて二股の突出部7の間に入る一片の突出部8が形成されている。両突出部7、8には連結孔9、10が設けられており、この連結孔9、10に連結ピン11が挿入され両突出部7、8が回動可能に連結されている。ここで、右の破砕アーム2Rの一片の突出部8側の連結孔10は連結ピン11に対して大孔となっている。
【0012】
連結ピン11にはその軸線と直交する方向に摺動孔12が設けられており、この摺動孔12にはガイドピン13が挿通され、ガイドピン13の先端は突出部8に固定されている。連結ピン11は、このガイドピン13によって案内され、大孔とした突出部8の連結孔10内で左右摺動可能に保持されている。
組立ての際ガイドピン13は、破砕アーム2L、2Rを連結ピン11で連結した後、破砕面20L、20Rが大きく開く方向に回動させ、突出部8の先端側から挿入すればよい。
【0013】
破砕作業を行う際、図2の開口状態からオペレータが建設車両の油圧システムの制御弁を切換えると、圧油が油圧シリンダ4に供給され、油圧シリンダ4が伸長を開始する。破砕アーム2Lはアームピン3Lを中心として反時計方向へ、破砕アーム2Rはアームピン3Rを中心として時計方向へ回動して図3に示すように半開の状態となり、油圧シリンダ7が更に伸長すると破砕アーム2L、2Rの破砕面20L、20Rが図4のように接して閉じた状態となり、被破砕物が挟圧破砕される。破砕後は油圧シリンダ4を短縮して図2の開口状態に戻す。
【0014】
このとき、左右の破砕アーム2L、2Rは、連結された両突出部7、8間で連結ピン11を介して相互に回動が伝達されるのでほぼ均等に開閉することができる。このとき、連結ピン11の外周面と連結孔9の内周面とは相互に回動する。
この破砕アーム2L、2Rの開閉の行程において、図3の半開の状態では、連結ピン11は左右のアームピン3L、3Rを結ぶ線上にあり、連結ピン11と右のアームピン3R間の距離は最小となるので、連結ピン11は図6に示すように大孔とした突出部8の連結孔10内の右端に位置している。
【0015】
破砕アーム2L、2Rが開くにつれて連結ピン11と右のアームピン3R間の距離が増加していくので、連結ピン11はガイドピン13によって案内され、突出部8の連結孔10内で左方へ摺動して、図2の開口状態になると連結ピン11は図7に示すように突出部8の連結孔10内の左側まで移動する。
破砕アーム2L、2Rが半開状態から閉じる場合も連結ピン11と右のアームピン3R間の距離が増加していくので、連結ピン11はガイドピン13によって案内され、突出部8の連結孔10内で左方へ摺動して、図4の閉状態になると連結ピン11は図8に示すように突出部8の連結孔10内の左側まで移動する。
【0016】
連結ピン11の径と突出部8の連結孔10の径との差Dは、図6の半開状態の連結ピン11と右のアームピン3R間の距離と、図7の開口状態又は図8の閉状態の連結ピン11と右のアームピン3R間の距離との差、すなわち連結ピン11の必要な摺動距離を考慮して決定されている。なお、連結孔10は、丸孔に限定されるものではなく、連結ピン11が必要な距離摺動できるものであれば長孔や角孔等他の形状のものでもよい。
上記の如く、破砕アーム2L、2Rの回動に伴って、連結ピン11は、大孔とした一片の突出部8の連結孔10内でガイドピン13に案内され、左右に摺動する。この摺動の際には、連結ピン11の摺動孔12内周と、ガイドピン13の外周とが面接触して摺動する。このとき、連結ピン11は連結孔9に対して回動する。従って、摺動面と回動面では面圧が小さく、圧縮変形、かじり、磨耗等が発生するおそれはない。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の破砕機の同調機構は、同調リンクは用いておらず、また、局部的に強く圧接された状態で摺動する部分もないので、損傷が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す破砕機の正面図である。
【図2】開口状態の破砕アームの正面図である。
【図3】半開状態の破砕アームの正面図である。
【図4】閉状態の破砕アームの正面図である。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】突出部と連結ピンの作動の説明図である。
【図7】突出部と連結ピンの作動の説明図である。
【図8】突出部と連結ピンの作動の説明図である。
【図9】連結ピンとガイドピンの組合わせ状態の説明図である。
【図10】従来の破砕機の破砕アームの正面図である。
【符号の説明】
1 メインフレーム
2L、2R 破砕アーム
3L、3R アームピン
4 油圧シリンダ
5 取付ブラケット
6 旋回部
7 突出部
8 突出部
9 連結孔
10 連結孔
11 連結ピン
12 摺動孔
13 ガイドピン
Claims (1)
- 被破砕物を挟圧破砕するための左右一対の破砕アームと、左右の破砕アームをそれぞれ回動可能に支持するメインフレームと、破砕アーム作動用の油圧シリンダと、メインフレームを建設車両のブームに装着する取付ブラケットとを備えた破砕機において、一方の破砕アームに二股の突出部、他方の破砕アームに前記二股の突出部の間に入る一片の突出部を形成し、両突出部には連結孔を設け、連結孔に連結ピンを挿入して両突出部を互いに回動可能に連結すると共に、一片の突出部側の連結孔を大孔とし、連結ピンには軸線と直交する方向に摺動孔を設け、大孔とした一片の突出部の連結孔内で連結ピンを案内し左右摺動可能に保持するガイドピンを摺動孔に挿通して一片の突出部に固定したことを特徴とする破砕機のアーム同調機構。
Priority Applications (1)
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JP00259096A JP3667412B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 破砕機のアーム同調機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00259096A JP3667412B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 破砕機のアーム同調機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09187666A JPH09187666A (ja) | 1997-07-22 |
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ID=11533602
Family Applications (1)
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JP00259096A Expired - Fee Related JP3667412B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 破砕機のアーム同調機構 |
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KR101528899B1 (ko) * | 2012-09-07 | 2015-06-15 | 박진석 | 중장비 결합용 크러셔 |
-
1996
- 1996-01-10 JP JP00259096A patent/JP3667412B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09187666A (ja) | 1997-07-22 |
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