JP3667122B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に関し、特には、複数の画像形成手段により画像を形成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数の画像形成部により形成された画像を搬送される記録紙上に重ね合わせて転写することによりカラー画像を得る装置が知られている。
【0003】
また、レーザスキャナを用いて感光ドラム上に潜像を形成し、これを記録用紙上に転写して画像を形成する場合、レーザダイオードをオン・オフ制御する制御周波数や、レーザビームを感光ドラム上に走査させるためのポリゴンミラーの回転速度は非常に高速となる。
【0004】
そのため、副走査方向に対してスキャン位置が異なる複数のレーザビームを用いて画像を形成する装置が提案されている。例えば、n個のレーザビームを用いた場合、レーザダイオードの駆動周波数並びにポリゴンミラーの回転周波数はそれぞれ1/nとすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように複数の画像形成部により画像を形成する装置においては、機械精度等の問題により、各画像形成部の感光ドラムや記録紙を搬送する搬送ベルトの速度むらや、各画像形成部の転写位置における感光ドラム外周面と搬送ベルトの移動量の関係が各画像形成部毎に異なってしまい、各画像間で位置ずれ(色ずれ)が生じてしまう。
【0006】
特に、レーザスキャナと感光ドラムを用いた場合には、各画像形成部でレーザスキャナと感光ドラムまでの距離のばらつきにより、各画像形成部の間で感光ドラム上でのレーザ走査幅に違いが発生し、その結果位置ずれが発生する。
【0007】
従来より、各画像形成部により形成された画像間の位置ずれを補正する方法として、各画像形成部により搬送ベルト上にマークを形成し、この搬送ベルト上のマークを検出して各画像間の位置ずれを補正する方法が提示されている。
【0008】
一方、このように複数の画像形成部により画像を形成する装置においても、レーザスキャナの駆動周波数やポリゴンミラーの回転速度を低くするため、複数のレーザビームを用いることが考えられる。
【0009】
複数のレーザビームを用いて画像を形成した場合においても、各画像間の位置ずれの問題が当然考えられるが、従来では、複数の画像形成部においてそれぞれ複数のレーザビームを用いて画像を形成した場合の各画像間の位置ずれの問題については特に考慮されていなかった。
【0010】
本発明は前述の如き問題を解決することを目的とする。
【0011】
本発明の更に他の目的は、複数のビームを用いた場合であっても高精細な画像を得る処にある。
【0012】
本発明の更に他の目的は、複数の画像形成部により画像を得る場合であっても、位置ずれのない、良好な画像を得る処にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このような目的下において、本発明においては、それぞれ画像担持体と、複数の光ビームを発生するビーム発生部と、前記画像担持体に対して前記複数の光ビームを照射する光学部とを有する複数の画像形成手段と、前記複数の画像形成手段により前記画像担持体上に形成された各画像を転写位置にて転写するべく移動する移動体と、前記複数の画像形成手段により前記複数の光ビームのうちの1つの光ビームのみを用いて形成され、前記移動体上に転写された各画像の位置合わせのためのマーク画像を検出する検出手段と、前記検出手段の出力に基づいて各画像間の位置ずれを補正する補正手段とを備える構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明が適用される画像形成装置1の構成を示す図である。
【0016】
図1の装置は、4色、即ち、イエロー(以下Y)、マゼンタ(以下M)、シアン(以下C)、及びブラック(以下BK)の画像を形成する画像形成部を備えている。
【0017】
図において、101Y,101M,101C,101BKはそれぞれ、Y,M,C及びBKの静電潜像を形成するための感光ドラム、102Y,102M,102C,102BKはそれぞれ、画像処理部108からの画像信号に応じて感光ドラム101Y,101M,101C,101BK上にレーザビームを照射して静電潜像を形成する光学部である。なお、周知の如く、各感光ドラムの周囲には、帯電器、現像器等が設けられている。
【0018】
また、103は図中矢印A方向に移動し、記録紙109を各画像形成部に順次搬送する搬送ベルト、104は不図示のモータ、ギア等でなる駆動部と接続され、搬送ベルト103を駆動する駆動ローラ、105は搬送ベルト103の移動に従って回転し、かつ、搬送ベルト103に一定の張力を付与する従動ローラである。
【0019】
また、106a,106bはそれぞれ、後述の如く搬送ベルト103上に形成されたレジストマークを検出するフォトセンサ、107はセンサ106a,106bの検出出力に基づいて画像処理部108からの画像信号の出力タイミングを制御して画像の位置を補正すると共に、レジストマークを形成するべく画像処理部108を制御する制御部、108は外部より入力された画像信号を処理し、制御部107からの制御信号に応じて各色の画像信号を各光学部に出力する画像処理部である。
【0020】
図2は図1における各光学部の構成を示す図である。なお、図2では光学部102Yを例に取って説明するが、他の色についても同様の構成を有するものであり、その説明は省略する。
【0021】
図2において、201は2つのビーム発光部を1つのパッケージ内に有し、画像処理部108からのプリントすべき画像信号に応じてそれぞれ独立にオン・オフ制御されるレーザダイオード、202はレーザダイオードからのビームをポリゴンミラー203の反射面上の一定位置に照射するシンドリカルレンズ、203は不図示のブラシレスDCモータにより高速回転し、レーザビームを感光ドラム101Y上に照射するポリゴンミラー、204はポリゴンミラー203の回転に対し感光ドラム101Y上での走査速度を一定とするためのf−θレンズである。
【0022】
また、205a,205bはそれぞれレーザビームを示し、本形態では、副走査方向に交互に走査するよう構成されている。
【0023】
次に、図1の装置における通常の画像形成動作について説明する。
【0024】
通常の画像形成時においては、制御部107はまず、不図示の用紙カセットから記録紙109を搬送ベルト103上に転送し、プリント開始のタイミングを待つ。各光学部102においてプリント開始の準備が整ったところで、制御部107は不図示のレジストローラを駆動して記録紙109を搬送ベルト103上に送ると共に、画像処理部108を制御し、この搬送開始タイミングに基づいて各光学部102に画像信号を出力する。なお、この各光学部102に対する画像処理部108からの画像信号の出力タイミングは後述の如くレジストマークの検出結果に基づいて補正される。
【0025】
そして、各光学部102により、感光ドラム101上に静電潜像が形成され、不図示の現像器により各色のトナーが現像され、それぞれの転写位置にて不図示の転写部により記録紙109上に転写される。図1の装置では、Y,M,C,BKの順に転写される。その後、記録紙109は搬送ベルト103から分離され、不図示の定着器によりトナー像が記録紙上に定着され、装置外部へ排出される。
【0026】
次に、本発明の第1の実施形態としての各画像間の位置ずれ補正処理について説明する。
【0027】
ここで、位置ずれの例を図9に示す。図において、902は本来の画像の位置を示し、901a〜dは位置ずれが発生している場合の画像位置を示す。図9(a)は傾きずれを示し、光学部と感光ドラム間に傾きがある場合に発生する。(b)は倍率ずれを示し、光学部と感光ドラムの間の距離のずれにより発生する。(c)は主走査方向のずれを示し、(d)は副走査方向のずれを示す。
【0028】
本形態では、これらのずれを検出し、補正するため、搬送ベルト103上に位置ずれ検出用のレジストマークを形成し、搬送ベルト103の下流側に設けたセンサ106a,106bでこれらのレジストマークを検出し、検出結果に基づいて位置ずれを補正するものである。
【0029】
即ち、まず、制御部107は画像処理部108を制御し、画像処理部108に内蔵されたROMに記憶されているレジストマーク画像を読み出し、各光学部102に出力させる。
【0030】
本形態において搬送ベルト103上に形成されるレジストマークの様子を図3に示す。
【0031】
図3において、搬送ベルト103は矢印A方向に移動し、301aと301bはそれぞれBKのマークであり、302aと302bはそれぞれYのマークである。なお、図3にはBKとYについてのみ記載したが、他の色についても同様のマークを形成する。このときには、上流側からBK,C,M,Yの順にマークを形成する。また、各色のマークは図2の2本のレーザビームのうち、所定のレーザビーム、ここでは第1のレーザビーム205aのみを使って形成する。
【0032】
次に、このように形成された各マークをセンサ106a,106bで検出し、位置ずれを補正する制御部107の構成について、図4を用いて説明する。
【0033】
図4において、センサ106a,106bからの検出出力はA/D変換器401a,401bによりデジタル信号に変換され、演算回路402に出力される。演算回路402はこれらA/D変換器401a,401bからの出力と、カウンタ403のカウント値とに基づいて各マークの検出タイミングを求め、これら検出タイミングに基づいて位置ずれ量を求める。カウンタ403は制御回路404によりレジストマークの形成開始タイミングに応じてリセットされる。
【0034】
制御回路404は演算回路402を制御して位置ずれ量を求め、この位置ずれ量に基づいて画像処理部108による画像信号の出力タイミングを制御して図10に示した副走査方向の位置ずれを補正する。
【0035】
図3において、tfBK,trBK,tfY,trYはそれぞれ各マークの検出タイミングを示しており、これらは演算回路402がA/D変換器401a,401bから出力された検出出力のレベルが所定の閾値を越えたときのカウンタ403のカウント値として得られる。
【0036】
演算回路402はこれら各マークの検出タイミングに基づき、以下の式に従ってBKを基準としたYの位置ずれ量δeYを求める。即ち、搬送ベルト103の移動速度をv(mm/s)、ずれがない時のBKのマークとYのマークとの間の距離をdY(mm)とすると、位置ずれ量δeYは、
δeY=v×{(tfBK-tfY)+(trBK-trY)}/2-dY (1)
となる。
【0037】
制御回路404はこのように演算回路402により得られた位置ずれ量δeYに基づいて画像処理部108を制御し、画像処理部108から光学部102Yへの画像信号の出力タイミングを変更する。
【0038】
なお、他の色についても同様にBKに対する各色マークの検出タイミングに基づき、各色の位置ずれ量を検出し、画像信号の出力タイミングを補正する。
【0039】
このように、本形態では、各画像形成部における複数のレーザビームのうち、1つのレーザビームを用いて搬送ベルト上にレジストマークを形成し、このレジストマークの検出結果に基づいて画像形成タイミングを制御しているので、複数のレーザビームを用いた場合にも各画像間の位置ずれを精度よく補正することができる。
【0040】
なお、本形態では、2つのレーザビーム205a,205bのうち、第1のレーザビーム205aを用いてレジストマークを形成したが、第2のレーザビーム205bを使ってもよい。
【0041】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0042】
図5は図1の装置における1つの画像形成部により主走査方向にライン画像を形成した場合の様子を示している。図において、501は第1のビーム205aで形成されたラインであり、502は第2のビーム205bで形成されたラインである。実線503は第2のビームにより形成されるラインの理論位置で、一点鎖線504は実際に形成されたライン502の位置である。また、ds12は各ライン501、502の間隔、ds1は第1のビーム205aにて形成されるライン501の間隔、ds2は第2のビーム205bにて形成されるライン502の間隔である。2つの異なるビーム205aと205bとの間には、メカ的な組立及び調整上の精度の問題から実際には誤差δe12が生じる。
【0043】
前述の第1の実施形態では、第1のビーム205aのみを用いてレジストマークを形成している。そのため、このように形成されたレジストマークを元に位置ずれを補正したとしても、第1のビームと第2のビームとの間でδe12の誤差を含んでしまう。このδe12は一般に各画像形成部により異なり、第1のビーム205aにより形成される画像については各色間の位置ずれを高精度に補正することが可能であるが、第2のビーム205bにより形成される画像については必ずしも高精度に位置ずれの補正を行うことができない場合がある。
【0044】
例えば、1ドットが42.3(μm)の600dpiの画像において、δe12に3(μm)の誤差があると、1/8ラインの約5.3(μm)精度で位置ずれの補正を行うことは困難になってしまう。
【0045】
そこで、本実施形態では、このように2つのビーム間の位置にばらつきがある場合にも良好な画像を得ることができる構成を提示する。
【0046】
本形態においても、装置の全体的な構成は図1、図2及び図4に示したものと同様である。
【0047】
以下、本形態における位置ずれの補正処理について説明する。
【0048】
図6は本形態において搬送ベルト103上に形成するレジストマークの様子を示す図である。
【0049】
図において、601a,601b,602a,602bはそれぞれBKのマークであり、603a,603b,604a,604bはそれぞれYのマークである。なお、図6においてはBKのマークとYのマークについてのみ記載したが、他の色についても同様にマークを形成する。
【0050】
また、601a,601b,603a,603bはそれぞれ副走査方向の位置ずれを検出するためのマークであり主走査方向に延びるラインで構成される。また、602a,602b,604a,604bはそれぞれ、主走査方向の位置ずれを検出するためのマークであり、ベルト搬送方向に対して所定角度傾いた斜めのラインで構成される。
【0051】
本形態では、各レジストマークを2つのレーザビーム205a,205bを使って形成すると共に、各マークを、第1のレーザビーム205a及び第2のレーザビーム205bにより形成されるそれぞれ2本づつのラインから構成する。また、各マークは各色毎に、搬送ベルト左右端部各々に形成され、位置ずれが大きい場合にも重ならないよう、例えば2mm間隔程度で形成される。
【0052】
本形態においても、このように形成された各マークをセンサ106a,106bで検出し、この検出出力に基づいて各色間の画像の位置ずれを補正する。図6において、tsfBK,tsrBK,tmfBK,tmrBK,tsfY,tsrY,tmfY,tmrYはそれぞれ各マークの検出タイミングを示している。
【0053】
本形態における各マークの検出方法について図7を用いて説明する。
【0054】
図7において、701はセンサ106aにより読み取られ、A/D変換器401aから出力された検出データの様子を示している。
【0055】
図7に示したように、A/D変換器401aからの出力は、各マークの部分においてそのレベルが高くなり、マーク以外の部分では出力がない。そこで、本形態ではA/D変換器401aからの出力が所定の閾値、例えば図7に示したVthよりも高くなったタイミングt1と、逆にVthよりも低くなったタイミングt2を検出し、これらt1とt2の中心のタイミングtc(=(t2−t1)/2)を各マークの検出タイミングとする。
【0056】
即ち、図4において、センサ106a,106bからの検出出力はA/D変換器401a,401bによりデジタル信号に変換され、演算回路402に出力される。演算回路402はこれらA/D変換器401a,401bからの出力と、カウンタ403のカウント値とに基づいて前記t1、t2を求め、更に、これらt1、t2に基づき、各マークの検出タイミングを求める。
【0057】
演算回路402はこれら各マークの検出タイミングに基づき、以下の式に従って位置ずれ量を求める。搬送ベルト103の移動速度をv(mm/s)、副走査方向位置ずれ検出用BKマークとYマークとの間の理論距離をdsY(mm)とすると、副走査方向の位置ずれ量δesYは、
δesY=v×{(tsfY-tsfBK)+(tsrY-tsrBK)}/2-dsY (2)
となる。
【0058】
また、BKの副走査方向位置ずれ検出用マークと主走査方向位置ずれ検出用マークとの左右それぞれの距離dmfBK(mm)、dmrBK(mm)は、
dmfBK=v×(tmfBK-tsfBK) (3)
dmrBK=v×(tmrBK-tsrBK) (4)
であり、また、Yの副走査方向位置ずれ検出用マークと主走査方向位置ずれ検出用マークとの左右それぞれの距離dmfY(mm)、dmrY(mm)は、
dmfY=v×(tmfY-tsfY) (5)
dmrY=v×(tmrY-tsrY) (6)
であるので、主走査方向の、左右各々のBKに対するYの位置ずれ量δemfY、δemrYは、
δemfY=dmfY-dmfBK (7)
δemrY=dmrY-dmrBK (8)
となる。これら式(7)、(8)の計算結果の正負からずれの方向が判断でき、δemfYから書き出し位置のずれを、δemrY−δemfYから倍率のずれを検出できる。
【0059】
制御回路404はこのように演算回路402により得られた位置ずれ量に基づいて画像処理部108による画像信号の出力タイミング及び光学部102の不図示のミラー部の位置を制御して図9に示した各種の位置ずれを補正する。
【0060】
即ち、倍率ずれについては、(δemrY−δemfY)に基づいてステップモータによりミラーを移動し、感光ドラム101とミラーとの間の距離を制御することで補正する。また、主走査方向の位置ずれについては(δemfY)に基づいて不図示のBDセンサ出力に対する画像処理部108からの画像信号の出力タイミングを制御することにより補正し、副走査方向の位置ずれについては(desY)に基づいて各色の画像信号についてのVD信号に対する画像処理部108から各光学部102への画像信号の出力タイミングを制御することにより補正する。
【0061】
以上説明したように、本形態では、2つのレーザビーム205a,205bを共に用いてレジストマークを形成すると共に、これらレジストマークの検出出力の立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとの平均のタイミングに基づいて位置ずれを検出している。
【0062】
つまり、各レジストマークの検出タイミングは2つのレーザビームにより形成される画像の平均(中間)のタイミング(位置)を示している。そのため、位置ずれとして、図5に示したδe12のずれまで考慮した補正を行うことができ、第1の実施形態に比べて一層精度よく位置ずれの補正を行うことができる。
【0063】
なお、図6においては、BKとYとの位置ずれ補正についてのみ説明したが、他の色についても同様にマークを形成し、位置ずれの補正を行うことができる。
【0064】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0065】
図8は本形態において搬送ベルト103上に形成するレジストマークの様子を示す図である。
【0066】
図において、801a,801b,802a,802b,805a,805b,806a,806bはそれぞれBKのマークであり、803a,803b,804a,804b,807a,807b,808a,808bはそれぞれYのマークである。なお、図6においてはBKのマークとYのマークについてのみ記載したが、他の色についても同様にマークを形成する。
【0067】
また、801a,801b,803a,803b,805a,805b,807a,807bはそれぞれ副走査方向の位置ずれを検出するためのマークであり主走査方向に延びるラインで構成される。また、802a,802b,804a,804b,806a,806b,808a,808bはそれぞれ、主走査方向の位置ずれを検出するためのマークであり、ベルト搬送方向に対して所定角度傾いた斜めのラインで構成される。
【0068】
本形態においても、各レジストマークを2つのレーザビーム205a,205bを使って形成するが、801a,801b,802a,802b,803a,803b,804a,804bは第1、第2、第1のレーザビームの順に3ラインで構成され、805a,805b,806a,806b,807a,807b,808a,808bは第2、第1、第2のレーザビームの順に3ラインで構成される。また、各マークは各色毎に、搬送ベルト左右端部各々に形成され、位置ずれが大きい場合にも重ならないよう、例えば2mm間隔程度で形成する。
【0069】
本形態においても、このように形成された各マークをセンサ106a,106bで検出し、この検出出力に基づいて各色間の画像の位置ずれを補正する。図8において、tsfBK1,tsrBK1,tmfBK1,tmrBK1,tsfY1,tsrY1,tmfY1,tmrY1,tsfBK2,tsrBK2,tmfBK2,tmrBK2,tsfY2,tsrY2,tmfY2,tmrY2はそれぞれ各マークの検出タイミングを示している。
【0070】
また、各マークの検出タイミングは前述の第2の実施形態と同様、図7に示した方法により決定する。
【0071】
演算回路402はこれら各マークの検出タイミングに基づき、以下の式に従って位置ずれ量を求める。搬送ベルト103の移動速度をv(mm/s)、副走査方向位置ずれ検出用BKマーク801aとYマーク803aとの間の理論距離をdsY(mm)とすると、マーク801aと803aによる副走査方向の位置ずれ量δesYは、
δesY1=v×{(tsfY1-tsfBK1)+(tsrY1-tsrBK1)}/2-dsY (9)
となる。
【0072】
また、BKの副走査方向位置ずれ検出用マーク801a,801bと主走査方向位置ずれ検出用マーク802a,802bとの左右それぞれの距離dmfBK1(mm)、dmrBK1(mm)は、
dmfBK1=v×(tmfBK1-tsfBK1) (10)
dmrBK1=v×(tmrBK1-tsrBK1) (11)
であり、また、Yの副走査方向位置ずれ検出用マーク803a,803bと主走査方向位置ずれ検出用マーク804a,804bとの左右それぞれの距離dmfY1(mm)、dmrY1(mm)は、
dmfY1=v×(tmfY1-tsfY1) (12)
dmrY1=v×(tmrY1-tsrY1) (13)
であるので、マーク801a〜804bの8つのマークに基づく、主走査方向の、左右各々のBKに対するYの位置ずれ量δemfY1,δemrY1は、
δemfY1=dmfY1-dmfBK1 (14)
δemrY1=dmrY1-dmrBK1 (15)
となる。
【0073】
また、レジストマーク805a〜808bの8つのマークを用いて、同様に副走査方向の位置ずれ量δesY2及び、主走査方向の位置ずれ量δemfY2,δemrY2を求める。
【0074】
そして、最終的な副走査方向の位置ずれ量は、これら検出された位置ずれ量δesY1とδesY2を平均化し、
δesY=(δesY1+δesY2)/2 (16)
として求め、主走査方向の位置ずれ量も同様に、δemfY1,δemrY1及び、δemfY2,δemrY2を平均化し、
δemfY=(δemfY1+δemfY2)/2 (17)
δemrY=(δemrY1+δemrY2)/2 (18)
として求める。
【0075】
そして、第2の実施形態と同様、δemfYから書き出し位置のずれを、δemrY−δemfYから倍率のずれを検出できる。
【0076】
制御回路404はこのように演算回路402により得られた位置ずれ量に基づいて画像処理部108による画像信号の出力タイミング及び光学部102の不図示のミラー部の位置を制御して図10に示した各種の位置ずれを補正する。
【0077】
以上説明したように、本形態では、2つのレーザビーム205a,205bを共に用いてレジストマークを形成すると共に、これらレジストマークの検出出力の立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとの平均のタイミングに基づいて位置ずれを検出している。
【0078】
また、本形態では、第1のレーザビームにより形成される2本のラインで第2のレーザビームにより形成されるラインを挟んだマークと、第2のレーザビームにより形成される2本のラインで第1のレーザビームにより形成されるラインを挟んだマークとを形成し、これら2種類のマークにより検出した位置ずれ量を平均して最終的な位置ずれ量としているので、ポリゴンミラーの面精度や記録紙の搬送精度による各色の位置すれ量のばらつきを取り除くことができ、一層高精度に位置ずれの補正を行うことができる。
【0079】
なお、前述の各実施形態では、各画像形成部において2つのレーザビームを用いて画像を形成しているが、3つ以上のレーザビームを用いる構成でもよい。また、複数のビームの生成方法については、複数の発光部を1つのパッケージ内に有する構成ではなく、各々が1つの発光部を有する複数のレーザダイオードを用いてもよい。また、発光部は1つで、光学的に複数のビームに分割するように構成してもよい。
【0080】
また、前述の実施形態では各マークの検出手段としてフォトセンサを用いているが、CCD等のセンサでもよい。
【0081】
また、マークをベルトの左右端部に形成し、これらのマークを左右端部に設けたセンサにより検出しているが、主走査方向の位置ずれや、傾きの補正を行う必要がない場合にはベルト上の任意の位置に1つだけ形成するようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高精細な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】図1の光学部の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態において形成されるレジストマークの様子を示す図である。
【図4】図1の制御部の構成を示す図である。
【図5】図1の装置により形成される画像の様子を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態において形成されるレジストマークの様子を示す図である。
【図7】図2の実施形態におけるマークの検出動作を説明するための図である。
【図8】本発明の第3の実施形態において形成されるレジストマークの様子を示す図である。
【図9】画像の位置ずれの様子を示す図である。
Claims (5)
- それぞれ画像担持体と、複数の光ビームを発生するビーム発生部と、前記画像担持体に対して前記複数の光ビームを照射する光学部とを有する複数の画像形成手段と、
前記複数の画像形成手段により前記画像担持体上に形成された各画像を転写位置にて転写するべく移動する移動体と、
前記複数の画像形成手段により前記複数の光ビームのうちの1つの光ビームのみを用いて形成され、前記移動体上に転写された各画像の位置合わせのためのマーク画像を検出する検出手段と、
前記検出手段の出力に基づいて各画像間の位置ずれを補正する補正手段とを備える画像形成装置。 - 前記複数の画像形成手段によりそれぞれ複数の前記マーク画像を形成し、前記補正手段は前記検出手段による前記複数のマーク画像の検出出力の平均値に基づいて各画像間の位置ずれを補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記マーク画像は、主走査方向に略平行な第1のマーク画像と、主走査方向に交差する第2のマーク画像とを含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記補正手段は前記検出手段の出力に基づいて前記複数の画像形成手段による画像形成タイミングを制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記補正手段は前記検出手段の出力に基づいて前記複数の画像形成手段における光学部の位置を移動する移動手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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