JP3666932B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、電動パワーステアリング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4,5に、従来例の電動パワーステアリング装置の回路図を示す。
図示していない転舵機構にアシスト力を付与する電動モータmは、その電源であるバッテリBと、駆動回路1を介して接続する。一方、この駆動回路1には、制御回路2が接続されている。つまり、駆動回路1は、制御回路2によって制御されながら、バッテリBから電動モータmへの印加電圧を変化させるとともに、電動モータmが必要なアシスト力を発生する構成となっている。
なお、これら制御回路2、及び駆動回路1等を中心にして、コントローラーCが構成されている。
上記制御回路2は、電源回路3を介して、コントローラーC自体の電源でもあるバッテリBと接続している。つまり、制御回路2に接続した電源回路3を、イグニションスイッチIGを介してバッテリBに接続するとともに、エンジンを始動させるため、イグニションスイッチIGをオンにすると、同時に制御回路2の主電源がオンになる構成にしている。また、上記主電源とは別に、バッテリBからはバックアップ用電源をとっており、主電源がオフのときにも、制御回路2に必要な記憶を保持させている。
【0003】
さらに、上記制御回路2には、インターフェース4を介して、走行状態検出機構を接続する。図4では、走行状態検出機構としてトルクセンサ5を示しているが、その他にも車速センサ等、必要に応じた走行状態検出機構を接続すればよい。
また、制御回路2には、インターフェース6を介して故障表示用ランプ7を接続する。そして、図示しないが、この故障表示用ランプ7を運転席側にまで延長して、運転席に設けたインジケータパネル内に、他のインジケータランプ類(バッテリ、オイル等)と並べて設けている。
さらに、制御回路2には、インターフェース8を介してスイッチ9を接続している。このスイッチ9は、電動パワーステアリング装置が故障したときに、上記故障表示用ランプ7を点滅させるためのものである。
【0004】
次に、従来例の電動パワーステアリング装置の作用を説明する。
上記電動パワーステアリング装置は、イグニションスイッチIGをオンにすると、同時にコントローラーCの主電源もオンになる。そして、トルクセンサ5などの走行状態検出機構からの信号に応じて、制御回路2が駆動回路1を制御して、電動モータmへの印加電圧を制御している。
ここで、制御回路2は、電動パワーステアリング装置が正常であるかどうかを判断している。
そして、正常であるときには、制御回路2が故障表示用ランプ7を消灯させている。この状態で、スイッチ9をオンにすると、そのオンの間中、故障表示用ランプ7が一定の周期の点滅を繰り返して、正常であることを知らせる(図5の符号a参照)。
また、電動パワーステアリング装置になんらかの故障が発生したとする。このとき、制御回路2は故障表示用ランプ7を点灯させ、故障が発生したことをドライバーに知らせる(図5の符号b参照)。
そして、修理工場などで、スイッチ9をオンにすると、制御回路2は故障内容に応じた周期で故障表示用ランプ7を点滅させる(図5の符号c参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、点滅の仕方によって故障内容などを知らせる故障表示用ランプ7を、運転席側のインジケータパネルに設けている。
しかしながら、故障発生時に、故障表示用ランプ7が点滅を繰り返すと、ドライバーに不安を与えてしまうので、他のインジケータランプ類と同じくとりあえず点灯させ続けるようにしている。
そして、修理工場などでスイッチ9をオンしたときに、故障表示用ランプ7を、故障内容に応じて決められた周期で点滅させるようにしていた。
このように、ドライバーの不安を除くために、故障発生時に故障表示用ランプ7を点滅させずに、それを点灯し続け、修理等の時点で、スイッチ9をオンにしてそれを点滅させるようにしていた。
しかし、そのためには、故障表示用ランプ7とは別にスイッチ9を設けなければならなかった。しかも、これら制御回路2と故障表示用ランプ7を接続するために、エンジンルームから運転席側までの接続線を必要としていた。
この発明の目的は、故障表示用ランプをエンジンルーム内に設けることで、スイッチを不要にするとともに、その分接続線も短くすることができる電動パワーステアリング装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、操舵アシスト力を付与する電動モータと、電動モータを制御するコントローラーと、電動モータ及びコントローラーに接続したバッテリと、上記コントローラーに接続された走行状態検出機構及び故障表示用ランプとを備えた電動パワーステアリング装置を前提とする。
そしてこの発明は、上記の電動パワーステアリング装置を前提として、エンジンルーム内の任意の走行状態検出機構に、故障表示用ランプを並列に接続する一方、コントローラーは、電動パワーステアリング装置が正常かどうかを判断し、異常が発生した場合、走行状態検出機構を作動させるための電圧印加をいったん止めて、故障表示用ランプを点滅させる点に特徴を有する。
【0007】
【作用】
この発明では、故障表示用ランプを、エンジンルーム内に設けることにしたので、電動パワーステアリング装置に故障が発生したときに、すぐに故障表示用ランプを点滅させたとしても、ドライバーに不安を与えることがない。
また、コントローラーは、電動パワーステアリング装置が正常であるかどうかを判断するとともに、正常であるときには、故障表示用ランプを点灯し続ける。
そして、電動パワーステアリング装置になんらかの故障が発生したときは、走行状態検出機構への電圧印加をいったん止め、続いて故障表示用ランプを点滅させる。
【0008】
【実施例】
図1〜3に、この発明の一実施例を示す。
通常、電動パワーステアリング装置になんらかの故障が発生すると、ハンドル操舵がマニュアルステアリングのように重くなる。つまり、故障表示用ランプ7を点灯させてドライバーに知らせるまでもなく、ほとんどの場合はすぐに異常に気がつく。
そこで、図1に示すこの実施例では、故障表示用ランプ7を、運転席側ではなく、コントローラーCと同じくエンジンルーム内に設置することにした。
また、この発明の走行状態検出機構であるトルクセンサ5に、故障表示用ランプ7を並列に設けて、トルクセンサ5と故障表示用ランプ7の両方の電源を、同時にとることにした。
上記のように、故障表示用ランプ7をエンジンルーム内に設けたので、故障が発生したときに、すぐに故障表示用ランプ7を点滅させたとしても、ドライバーにはそれが見えないので不安を感じさせることもない。このように故障発生時には、故障表示用ランプ7を点滅させ続けておけばよいので、従来例のように点灯と点滅とを切り替えるスイッチ9を設ける必要がない。
なお、その他の構成については従来例と同様なので、従来例と同一の構成については同一の記号を付すとともに、その詳細な説明は省略する。
【0010】
この実施例を、さらに具体的に示したのが図3である。
図3に示した電動パワーステアリング装置は、本願出願人が先に出願したもので、駆動回路1と制御回路2からなるコントローラーC、電動モータm、及びラックアンドピニオン式の転舵機構を収容するそれぞれのケースを一体化した電動パワーステアリング装置である。
つまり、電動モータ用ケース10と、転舵機構を収容するギヤケース11との間には、駆動回路用ケース12を一体的に設けるとともに、この駆動回路用ケース12に隣接する位置に、制御回路用ケース13を一体に設けている。そして、これら一体にしたケースは、熱伝導率の高いアルミ等で形成している。
上記駆動回路1と制御回路2は、内部配線で接続する一方、駆動回路1と電動モータmは、リード線15を介して直接接続している。
また、電動モータmの駆動軸先端には、図示しないピニオンを設けるとともに、このピニオンをギヤケース11内でラックにかみ合わせている。
【0011】
ここで、図3に示した電動パワーステアリング装置では、故障表示用ランプ7を制御回路用ケース13に直接設けている。つまり、制御回路用ケース13の上面側で、エンジンルームの見やすい位置に、孔16を形成するとともに、この孔16に故障表示用ランプ7を設けている。
なお、この場合、孔16に設けたランプ窓17に、汚れや傷を防止するためのシールをはっておき、故障表示用ランプ7を見たいときに、このシールをはがすようにしてもよい。
この具体例のように、さらに故障表示用ランプ7をコントローラCと一体化することも可能となる。
【0012】
次に、この実施例の作用を説明する。
まず、イグニションスイッチIGをオンにしてエンジンをかけると、同時にコントローラーCの主電源もオンになる。そして、制御回路2は、トルクセンサ5に電圧を印加し、トルクセンサ5を作動させることになる。
いま、電動パワーステアリング装置が正常であれば、制御回路2がトルクセンサ5を作動させるとともに、故障表示用ランプ7も点灯し続けることになる(図2の符号a参照)。
つまり、この実施例では、エンジンルーム内の故障表示用ランプ7が点灯していれば、電動パワーステアリング装置は正常に動作しているということになる。
【0013】
ここで、電動パワーステアリング装置になんらかの故障が発生すると、制御回路2はトルクセンサ5への電圧印加をいったん止め(図2の符号b参照)、続いて故障表示用ランプ7を点滅させるよう電圧を印加することになる(図2の符号c参照)。
このとき、故障表示用ランプ7が点滅していれば、トルクセンサ5には電圧が連続的に印加されないことになるが、異常時にトルクセンサ5を正確に作動させる必要はないので問題はない。
なお、この実施例では、故障表示用ランプ7を走行状態検出機構であるトルクセンサ5に並列にしたが、もちろん他の走行状態検出機構に故障表示ランプ7を並列に設けてもよい。
【0014】
【発明の効果】
この発明によれば、故障表示用ランプをエンジンルーム内に設けることにしたので、その分配線を短くすることができ、コストダウンを可能とする。
また、故障が発生したときに、故障表示用ランプを点滅させても、ドライバーに不安を与えることもない。
したがって、故障発生時には、故障表示用ランプをそのまま点滅させればよく、従来のようにスイッチを設ける必要がなくなり、その分、コストダウンが可能となる。
しかも、故障表示用ランプ用の電源と、走行状態検出機構用の電源を、別々にする必要が無く、その分、コストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例の電動パワーステアリング装置の回路図である。
【図2】 実施例の故障表示用ランプのダイアグラム表示を示した図である。
【図3】 故障表示用ランプ設置の仕方を具体的に示した図である。
【図4】 従来例の電動パワーステアリング装置の回路図である。
【図5】 従来例の故障表示用ランプのダイアグラム表示を示した図である。
Claims (1)
- 操舵アシスト力を付与する電動モータと、電動モータを制御するコントローラーと、電動モータ及びコントローラーに接続したバッテリと、上記コントローラーに接続された走行状態検出機構及び故障表示用ランプとを備えた電動パワーステアリング装置において、エンジンルーム内の任意の走行状態検出機構に、故障表示用ランプを並列に接続する一方、コントローラーは、電動パワーステアリング装置が正常かどうかを判断し、異常が発生した場合、走行状態検出機構を作動させるための電圧印加をいったん止めて、故障表示用ランプを点滅させることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
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JP9181495A JP3666932B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP9181495A JP3666932B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 電動パワーステアリング装置 |
Publications (2)
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JPH08258731A JPH08258731A (ja) | 1996-10-08 |
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FR2819773B1 (fr) | 2001-01-24 | 2003-05-23 | Renault | Systeme de direction assistee electrique |
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1995
- 1995-03-24 JP JP9181495A patent/JP3666932B2/ja not_active Expired - Fee Related
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