JP3666708B2 - サーバ環境移動方法及びサーバネットワーク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワーク上のユーザの移動先の端末において、ユーザを一意に識別する識別子を基にして、ユーザの移動先の端末をあたかも自分の端末であるかのように、ユーザのアプリケーションやワークファイルにアクセスする環境を論理的に構築するサーバ環境移動方法及びサーバネットワークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信ネットワーク上をユーザが移動する場合に、移動先で自分が普段受けているネットワークサービスを継続的に受けることを可能とする方式として、LANセグメントやIPサブネットをインターネットを介して論理的に構成することを特徴とする、(1)スイッチングハブ方式、(2)仮想LAN制御システム(特願平8−145854)、(3)LANエミュレーション方式、(4)IP over ATM方式、及び、ユーザのアプリケーションやワークファイルをネットワークを介して移動先のネットワークに接続されている端末にダウンロードすることを特徴とする、(5)ネットワークコンピュータなどがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した(1)のスイッチングハブ方式では、LANスイッチのポート番号をトリガとして実現しているため、ネットワーク上をユーザが移動する場合には、普段ユーザが使用している端末を携帯しなければならないという問題点があった。
【0004】
また、(2)の仮想LAN制御システム及び(3)のLANエミュレーション方式では、端末のMACアドレスをトリガとして実現しているため、ネットワーク上をユーザが移動する場合には、普段ユーザが使用している端末を携帯しなければならないという問題点があった。
【0005】
同様に、(4)のIP over ATM方式では、端末のIPアドレスをトリガとして実現しているため、ネットワーク上をユーザが移動する場合には、普段ユーザが使用している端末を携帯しなければならないという問題点があった。
【0006】
また、(5)のネットワークコンピュータでは、ユーザのアプリケーションとワークファイルを保管するネットワーク上のサーバが固定化されているため、端末の空きメモリサイズによってはアプリケーションを起動できないという問題点があった。
【0007】
本発明の目的は上記の問題点に鑑み、移動時にユーザは端末を携帯する必要がなく、ユーザの移動先の端末からユーザが普段使用しているアプリケーションやワークファイルへアクセスできる環境を論理的に構築するサーバ環境移動方法及びサーバネットワークを提供することにある。また、本発明の他の目的は、ユーザの移動に対しても移動先の端末とユーザのアプリケーションやワークファイルが存在するサーバとの距離感を皆無にするサーバ環境移動方法及びサーバネットワークを提供することにある。また、本発明のさらなる目的は、ユーザの移動先の端末の空きメモリに制限を受けることなく、ユーザのアプリケーションを起動したりワークファイルを開く環境を構築するサーバ環境移動方法及びサーバネットワークを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために請求項1では、通信ネットワーク上の任意の端末において、ユーザを一意に識別する識別子をトリガとして、ユーザがライセンスを得ているアプリケーションとユーザにアクセスが許されているワークファイルをユーザの移動先の端末の近くにあるコンテンツサーバに移動し、前記移動先の端末からこれらのアプリケーションやワークファイルに対するアクセス可能な環境を前記移動先の端末に構築するサーバ環境移動方法であって、ユーザ及びユーザが所属するグループを一意に識別する情報を各端末に備わるターミナルで取得し、該取得した情報に基づいてメイン管理サーバでグループ認証を行うと共にグループ管理サーバでユーザ認証を行い、前記ユーザを識別する識別子を基にしてユーザがライセンスを得ているアプリケーションのリストとユーザにアクセスが許されているワークファイルの論理構成を前記グループ管理サーバで取得し、該取得したアプリケーションやワークファイルが現在保管されているコンテンツサーバを前記グループ管理サーバで特定し、ユーザの移動先の端末の識別子を基にしてこれらのアプリケーションやワークファイルを起動するために適切なコンテンツサーバを前記グループ管理サーバで決定し、これらのアプリケーションやワークファイルを現在これらが保管されているコンテンツサーバから前記グループ管理サーバで決定されたコンテンツサーバに移動し、ユーザの移動先の端末のターミナルがワークファイルの論理構成とアプリケーションのリストを取得してデスクトップの構築を行うサーバ環境移動方法を提案する。
【0009】
該サーバ環境移動方法によれば、ユーザが通信ネットワーク上を移動し、該通信ネットワーク上の任意の端末を使用する場合にも、該ユーザがライセンスを得ているアプリケーションと該ユーザにアクセスが許されているワークファイルへのアクセスを可能とするデスクトップ環境が移動先の端末に構築される。
【0010】
また、請求項2では、請求項1記載のサーバ環境移動方法において、前記ユーザの移動先端末から指定されたアプリケーションをロードさせる位置をターミナルまたはコンテンツサーバの中からグループ管理サーバが決定し、該決定されたロード位置でターミナルまたはコンテンツサーバがアプリケーションをロードし、該アプリケーションに対するアクセスを可能にするサーバ環境移動方法を提案する。
【0011】
該サーバ環境移動方法によれば、ユーザによって指定されたアプリケーションが、ユーザの移動先の端末のターミナル又は適切なコンテンツサーバ上にロードされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。
【0012】
また、請求項3では、請求項1又は2記載のサーバ環境移動方法において、前記ユーザの移動先端末から指定されたワークファイルをオープンさせる位置をコンテンツサーバが決定し、該決定されたオープン位置でアプリケーションがワークファイルをオープンし、該ワークファイルに対するアクセスを可能にするサーバ環境移動方法を提案する。
【0013】
該サーバ環境移動方法によれば、ユーザによって指定されたワークファイルが、前記決定されたオープン位置でアプリケーションによってオープンされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。
【0014】
また、請求項4では、請求項1乃至3の何れかに記載のサーバ環境移動方法において、前記ユーザの移動先端末から指定されたワークファイルの論理構成に存在しないワークファイルをネットワーク上に新規に作成する位置を前記グループ管理サーバが決定し、該決定された位置でコンテンツサーバがワークファイルを新規に作成し、該決定された位置でアプリケーションが新規に作成されたワークファイルをオープンし、該ワークファイルに対するアクセスを可能にするサーバ環境移動方法を提案する。
【0015】
該サーバ環境移動方法によれば、ユーザによって指定された新規ワークファイルが前記決定された位置でコンテンツサーバにより新規に作成され、前記決定された位置でアプリケーションによってオープンされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。
【0016】
また、請求項5では、請求項1乃至4の何れかに記載のサーバ環境移動方法において、ユーザが前記移動先の端末において前記アプリケーション及びワークファイルの使用を終了したときに、前記ユーザの移動先の端末においてオープンされているワークファイルの論理構成とアプリケーションのリストを該端末のターミナルが削除し、これらのアプリケーション及びワークファイルを保管するための適切なコンテンツサーバを前記グループ管理サーバが決定し、これらのアプリケーション及びワークファイルを現在これらが保管されているコンテンツサーバから前記グループ管理サーバによって決定されたコンテンツサーバに移動させるサーバ環境移動方法を提案する。
【0017】
該サーバ環境移動方法によれば、ユーザによる使用が終了した際、移動先端末における該ユーザのデスクトップ環境がターミナルによって削除され元の状態に復元される。さらに、ユーザがライセンスを得ているアプリケーションと該ユーザにアクセスが許されているワークファイルは前記グループ管理サーバによって決定された適切なコンテンツサーバに移動される。
【0018】
また、請求項6では、複数の端末と、複数のサーバと、これらを接続する通信ネットワークからなるサーバネットワークにおいて、前記通信ネットワーク上の端末にターミナルを設けると共に、前記通信ネットワーク上のサーバにメイン管理サーバとグループ管理サーバとコンテンツサーバとを設け、前記ターミナルは、端末ユーザによるユーザ識別子の入力によって、デスクトップ構築要求を受け付ける構築要求受付手段と、前記グループ管理サーバから入力した前記ユーザのワークファイルの論理構成及び該ユーザが取得しているアプリケーションのリストを取得する取得手段と、該取得されたワークファイルとアプリケーションへのアクセス手段とを備え、前記メイン管理サーバは、ユーザが所属するグループと該グループを管理しているグループ管理サーバとの対応を管理するグループ管理手段と、前記ターミナルのデスクトップ構築要求のユーザ識別子から該ユーザが所属するグループを管理しているグループ管理サーバを検索する検索手段と、該検索したグループ管理サーバに前記デスクトップ構築要求を転送する転送手段とを備え、前記グループ管理サーバは、入力したデスクトップ構築要求のユーザ識別子によってユーザ認証可否判定を行うユーザ認証手段と、ユーザのワークファイルの論理構成とユーザが取得しているアプリケーションのリストとからなるユーザのデスクトップを構築するために必要な論理情報を管理する情報管理手段と、該ワークファイル及びアプリケーションとこれらが現存している通信ネットワーク上のコンテンツサーバとの対応を管理するコンテンツ管理手段と、前記ユーザ認証されたときに、ユーザの移動先の端末に応じて該ユーザのワークファイル及びアプリケーションを起動するために適切な位置にある端末又はコンテンツサーバを検索する起動位置サーチ手段と、該検索結果に基づいて、ユーザが指定したワークファイルとユーザが取得しているアプリケーションの移動をコンテンツサーバに指示するマイグレーション指示手段と、前記ユーザ認証されたときに、該ユーザのワークファイルの論理構成とユーザが取得しているアプリケーションのリストを前記ユーザが使用している端末のターミナルに送出するリスト送出手段とを備え、前記コンテンツサーバは、前記ワークファイル及びアプリケーションを蓄積する蓄積手段と、前記マイグレーション指示に基づいて、他のコンテンツサーバ或いは端末との間でワークファイル及びアプリケーションを移動させるマイグレーション手段とを備えているサーバネットワークを提案する。
【0019】
該サーバネットワークによれば、ユーザが通信ネットワーク上を移動し、該通信ネットワーク上の任意の端末を使用する際に該移動先端末にユーザ識別子を入力することにより、構築要求受付手段によってデスクトップ構築要求が受け付けられる。該要求によってメイン管理サーバのグループ管理手段が前記ユーザの所属するグループを管理するグループ管理サーバを検索し、前記要求を該グループ管理サーバに転送する。該要求を受けた前記グループ管理サーバは、ユーザ認証手段によって、入力したデスクトップ構築要求のユーザ識別子によってユーザ認証可否判定を行い、ユーザ認証されたときに、起動位置サーチ手段によって、ユーザの移動先の端末に応じて該ユーザのワークファイル及びアプリケーションを起動するために適切な位置にある端末又はコンテンツサーバを検索する。さらに、該検索結果に基づいて、ユーザが指定したワークファイルとユーザが取得しているアプリケーションの移動をコンテンツサーバに指示する。また、ユーザ認証されたときには、前記ユーザのワークファイルの論理構成とユーザが取得しているアプリケーションのリストを前記ユーザが使用している移動先端末のターミナルに送出する。これにより、前記ユーザが使用している移動先端末では、ターミナルの表示手段によって前記グループ管理サーバから入力した前記ユーザのワークファイルの論理構成及び該ユーザが取得しているアプリケーションのリストが表示される。一方、マイグレーション指示を受けたコンテンツサーバは、マイグレーション手段により、指示されたユーザのワークファイル及びアプリケーションを他のコンテンツサーバ或いは端末へ移動させる。これにより、前記移動先端末では、ターミナルのアクセス手段によって、表示されたワークファイルとアプリケーションへのアクセスが可能になり、移動先端末においてユーザのデスクトップ環境が構築される。
【0020】
また、請求項7では、請求項6記載のサーバネットワークにおいて、前記ターミナルの取得手段によって前記ユーザの移動先端末に取得されているアプリケーションのリストを基にして指定されたアプリケーションをユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上にロードするアプリケーションロード手段を前記コンテンツサーバに設けると共に、前記ターミナルのアクセス手段は該ロードされたアプリケーションに対してアクセスを行うサーバネットワークを提案する。
【0021】
該サーバネットワークによれば、ユーザによって指定されたアプリケーションが、ユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上にロードされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。
【0022】
また、請求項8では、請求項6又は7記載のサーバネットワークにおいて、前記ターミナルの取得手段によって前記ユーザの移動先端末に取得されているワークファイルの論理構成を基にして指定されたワークファイルを適切なコンテンツサーバ上でオープンするファイルオープン手段を前記コンテンツサーバに設けると共に、前記ターミナルのアクセス手段は該オープンされたワークファイルに対してアクセスするサーバネットワークを提案する。
【0023】
該サーバネットワークによれば、ユーザによって指定されたワークファイルが、ユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上でオープンされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。
【0024】
また、請求項9では、請求項6乃至8の何れかに記載のサーバネットワークにおいて、前記ユーザの移動先端末に取得されているワークファイルの論理構成に存在しないワークファイルをオープン要求するための新規ワークファイルオープン要求手段を前記ターミナルに設け、前記コンテンツサーバに該新規ワークファイルオープン要求に基づいて該ワークファイルをネットワーク上に新規に作成する新規ワークファイル作成手段と、該新規に作成したワークファイルの論理構成を前記グループ管理サーバに送信する送信手段と、該新規に作成したワークファイルを適切なコンテンツサーバ上でオープンするファイルオープン手段とを設けると共に、前記グループ管理サーバは該新規に作成されたワークファイルを前記ユーザに対応付けて管理し、前記ターミナルのアクセス手段は前記オープンされた新規ワークファイルに対してアクセスするサーバネットワークを提案する。
【0025】
該サーバネットワークによれば、ユーザによって指定された新規ワークファイルが、ユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上にオープンされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。
【0026】
また、請求項10では、請求項6乃至9の何れかに記載のサーバネットワークにおいて、ユーザが前記移動先の端末において前記アプリケーション及びワークファイルの使用を終了したときに、前記ユーザの移動先の端末に取得されているワークファイルの論理構成とアプリケーションのリストを削除するリスト削除手段を前記ターミナルに設けると共に、前記グループ管理サーバに、該リストに記載されたアプリケーション及びワークファイルを保管するための適切なコンテンツサーバをネットワーク上で検索し、これらのアプリケーション及びワークファイルを検索されたコンテンツサーバに移動する終了処理手段を設けたサーバネットワークを提案する。
【0027】
該サーバネットワークによれば、ユーザによる使用が終了した際、移動先端末における該ユーザのデスクトップ環境が削除され元の状態に復元される。さらに、ユーザがライセンスを得ているアプリケーションと該ユーザにアクセスが許されているワークファイルは適切なコンテンツサーバに移動される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態のサーバネットワークを示す構成図である。図において、1は通信ネットワークで、この通信ネットワーク1上にはターミナル2を備えた複数の端末3、1つのデスクトップフリー(以下、DTFと称する)管理サーバ4(メイン管理サーバ)、複数のグループ管理サーバ5、及び複数のコンテンツサーバ6が設けられている。
【0029】
DTF管理サーバ4は、ユーザが所属しているグループとこのグループを管理しているグループ管理サーバ5の対応を管理している。
【0030】
また、グループ管理サーバ5は、ユーザのワークファイルの論理構成及びユーザが取得しているアプリケーションのリスト等からなるユーザのデスクトップの構築に必要となる論理情報を管理すると共に、これらのアプリケーションやワークファイルとこれらを現在蓄積している通信ネットワーク1上のコンテンツサーバ6との対応を管理している。
【0031】
また、コンテンツサーバ6は、ユーザのワークファイル及びユーザが取得しているアプリケーションを蓄積している。
【0032】
さらに、端末3に設けられたターミナル2には、図2に示すように、複数のエージェントが備えられている。ここで、エージェントはターミナル2から他のサブシステム、即ちDTF管理サーバ4、グループ管理サーバ5、コンテンツサーバ6等のサブシステムに移動して処理を実行するタイプのエージェントと、ターミナル2から移動しないでターミナル2上で処理を実行するエージェントに分かれる。
【0033】
これらの移動するエージェント及び移動しないエージェントの機能概要は図3に示すとおりである。
即ち、移動するエージェントの、デスクトップ構築エージェント(MT06)は、ユーザのデスクトップを構成するアプリケーションやワークファイル(以下、これらを総してコンテンツと称することがある)をターミナル近傍にマイグレーション(移動)すると共に、デスクトップを構成するための論理構成情報を取得してその結果を通知する。
【0034】
アプリケーション起動エージェント(MT08)は、指定されたアプリケーションを、ターミナル2又はターミナル2の近傍のコンテンツサーバ6で起動し、その結果を通知する。
【0035】
アプリケーション終了エージェント(MT09)は、指定されたアプリケーションを終了してその結果を通知する。
【0036】
open要求エージェント(MT10)は、指定されたワークファイルをオープンし、その結果を通知する。
【0037】
デスクトップ終了エージェント(MT16)は、デスクトップの終了に伴い、ユーザのコンテンツをコンテンツサーバのディスク容量が均等になるようにマイグレーションする。
【0038】
キャッシュデータ解除通知エージェント(MT19)は、ターミナル2でキャッシュしているワークファイルの論理構成を破棄する旨をグループ管理サーバ5に通知し、その結果を報告する。
【0039】
また、移動しないエージェントの、ライセンスリスト登録エージェント(PT01−2)は、ユーザが取得しているアプリケーションのリストをキャッシュデータに登録する。
【0040】
論理構成登録エージェント(PT01−3)は、ユーザのワークファイルの論理構成をキャッシュデータに登録する。
【0041】
起動要求エージェント(PT02−1)は、指定されたアプリケーションをコンテンツサーバ6からロードして起動する。
【0042】
終了要求エージェント(PT02−2)は、指定されたアプリケーションを終了する。
【0043】
メモリ確認エージェント(PT03−1)は、指定されたアプリケーションの必要メモリサイズから、アプリケーションを起動可能かどうか判断し、戻り値として返す。
【0044】
デスクトップ終了受付エージェント(PT04−1)は、デスクトップを終了させるため、キャッシュデータを破棄すると共に、デスクトップ終了エージェントを生成し、コンテンツをマイグレーションさせる。
【0045】
DTF管理サーバ4には、図4に示すエージェントが備えられている。ここで、エージェントはDTF管理サーバ4から移動しないでDTF管理サーバ4上で処理を実行するエージェントのみから成る。このエージェントの機能概要は図5に示すとおりである。即ち、GID,NID検索エージェント((PD01−1)は、指定されたグループのグループID(以下、GIDと称する)とグループを管理しているグループ管理サーバのネットワークID(以下、NIDと称する)を戻り値として返し、グループが存在しない場合はその旨を返す。
【0046】
また、グループ管理サーバ5には、図6に示すように、複数のエージェントが備えられている。ここで、エージェントはグループ管理サーバ5から他のサブシステム、即ちDTF管理サーバ4、コンテンツサーバ6等のサブシステムに移動して処理を実行するタイプのエージェントとグループ管理サーバ5から移動しないでグループ管理サーバ5上で処理を実行するエージェントに分かれる。
【0047】
これらの移動するエージェントおよび移動しないエージェントの機能概要は図7に示すとおりである。
即ち、移動するエージェントの、マイグレーションエージェント(MG01)は、指定されたコンテンツを適切な位置にマイグレーションし、その結果を通知する。さらに、コンテンツを起動のためにマイグレーションする場合は、ターミナル2の近傍にマイグレーションし、コンテンツを保管のためにマイグレーションする場合は、コンテンツサーバのディスク容量が空いているところにマイグレーションする。
【0048】
また、移動しないエージェントの、ユーザ認証エージェント(PG03−1)は、パスワードを用いたユーザ認証を行い、認証ができた場合はそのユーザの個人識別子であるパーソナルID(以下、PIDと称する)を戻り値として返し、認証ができなかった場合はその旨を返す。
【0049】
デスクトップ構築設定エージェント(PG04−2)は、ユーザのデスクトップ構築位置を指定された位置に設定する。
【0050】
デスクトップ構築解除エージェント(PG04−3)は、ユーザのデスクトップ構築位置をクリアし、デスクトップ未構築の状態にする。
【0051】
CID検索エージェント(PG05−1)は、指定されたワークファイルネームからこのワークファイルが蓄積されているコンテンツサーバ6を識別するコンテンツID(以下、CIDと称する)を検索して戻り値として返し、ワークファイルが存在しない場合はその旨を返す。
【0052】
ワークファイル追加エージェント(PG05−2)は、ワークフィルの論理構成に、指定されたワークファイルを新たに追加する。
【0053】
論理構成取得エージェント(PG05−4)は、ワークファイルの論理構成を戻り値として返す。
【0054】
論理構成キャッシュエージェント(PG05−9)は、ユーザのワークファイルの論理構成がキャッシュされるターミナル2の位置を設定し、論理構成を戻り値として返す。
【0055】
キャッシュ位置解除エージェント(PG05−10)は、ワークファイルの論理構成がキャッシュされているターミナル2の位置をクリアする。
【0056】
ライセンスリスト取得エージェント(PG06−1)は、指定されたユーザが取得している全アプリケーションのリストを戻り値として返す。
【0057】
特性取得エージェント(PG07−1)は、指定されたコンテンツのサイズを戻り値として返す。
【0058】
マイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)は、指定されたコンテンツがどのターミナル2に対してマイグレーションされているか、ターミナル2の位置を設定する。
【0059】
マイグレーション情報解除エージェント(PG07−3)は、指定されたコンテンツがどのターミナル2に対してもマイグレーションされていないよう、ターミナル2の位置をクリアする。
【0060】
コンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)は、指定されたコンテンツの現在位置を更新する。
【0061】
マイグレーション判定エージェント(PG07−5)は、指定されたコンテンツがどのターミナル2に対してマイグレーションされているかを戻り値として返し、どのターミナル2に対してもマイグレーションされていない場合はその旨を返す。
【0062】
操作権設定エージェント(PG07−6)は、指定されたコンテンツを操作する権利を取得する。
【0063】
操作権解除エージェント(PG07−7)は、指定されたコンテンツを操作する権利を返却する。
【0064】
パーミッション判定エージェント(PG08−2)は、指定されたユーザが、指定されたワークファイルに対して、指定された操作(read/write)が可能かどうかを判定して戻り値として返す。
【0065】
ワークファイルコンテンツ作成エージェント(PG08−3)は、ワークファイルのサイズを更新して、更新日時を現在の日時に更新する。
【0066】
特性取得エージェント(PG09−1)は、指定されたアプリケーションの特性、例えば起動可能位置、必要メモリサイズ等の特性を戻り値として返す。
【0067】
現在位置サーチエージェント(PG11−1)は、指定されたコンテンツの現在位置をサーチして戻り値として返す。
【0068】
マイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)は、指定された条件を基に、コンテンツのマイグレーション位置の候補を複数サーチし、優先度を付けて戻り値として返す。
【0069】
ロード位置サーチエージェント(PG11−3)は、指定された条件を基に、アプリケーションのロード位置の候補を複数サーチし、優先度を付けて戻り値として返す。
【0070】
デスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)は、デスクトップ構築時に、1つ以上のコンテンツをターミナル近傍にマイグレーションする。
【0071】
デスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)は、デスクトップ終了時に、1つ以上のコンテンツをコンテンツサーバのディスク容量が均等になるようにマイグレーションする。
【0072】
さらに、コンテンツサーバ6には、図8に示すように複数のエージェントが備えられている。ここで、エージェントはコンテンツサー6から他のサブシステムに移動して処理を実行するタイプのエージェントとコンテンツサーから移動しないでコンテンツサーバ上で処理を実行するエージェントに分かれる。
【0073】
これらの移動するエージェント及び移動しないエージェントの機能概要は図9に示すとおりである。
即ち、移動するエージェントの、open要求エージェント(MC01)は、指定されたワークファイルをopenし、その結果を通知する。
【0074】
close要求エージェント(MC02)は、ワークファイルのcloseに伴うサイズの変更をグループ管理サーバに通知する。
【0075】
また、移動しないエージェントの、ハードディスク確認エージェント(PC01−1)は、指定されたコンテンツのサイズから、コンテンツを収容可能かどうかを判断して戻り値を返し、可能であれば、空きディスク容量からコンテンツのサイズ分を減算する。
【0076】
メモリ確認エージェント(PC01−2)は、指定されたアプリケーションの必要メモリサイズから、アプリケーションを起動可能かどうかを判断して戻り値として返す。
【0077】
コンテンツマイグレーションエージェント(PC02−1)は、指定されたコンテンツサーバ6から、コンテンツを通信によりマイグレーションする。
【0078】
マイグレーション可能判定エージェント(PC02−2)は、指定されたコンテンツをマイグレーション可能かどうかを判断して戻り値として返す。
【0079】
アプリケーション起動設定エージェント(PC03−1)は、指定されたアプリケーションの状態を「起動」に設定すると共に、すでに「起動」が設定されている場合はその旨を返す。
【0080】
アプリケーション起動解除エージェント(PC03−2)は、指定されたアプリケーションの「起動」に設定されている状態をクリアする。
【0081】
ワークファイル起動設定エージェント(PC04−1)は、指定されたワークファイルの状態を「起動」に設定する。
【0082】
ワークファイル新規作成エージェント(PC04−2)は、ワークファイルを新規に作成し、ワークファイルの状態を「起動」に設定する。
【0083】
起動要求エージェント(PC05−1)は、指定されたアプリケーションをコンテンツサーバからロードして起動する。
【0084】
終了要求エージェント(PC05−2)は、指定されたアプリケーションを終了する。
【0085】
次に、前述の構成よりなるサーバネットワークにおけるサーバ環境移動に関して説明する。
ユーザは通信ネットワーク1上の任意の端末3においてユーザを一意に識別する識別子を入力することによって、このサーバネットワークにおいてサーバ環境移動を行い、移動先の端末3をあたかも自分の端末であるかのように使用することができる。即ち、ユーザは、移動先の端末3に自分のデスクトップ環境を構築でき、ユーザが取得しているアプリケーションを起動することができると共に、ユーザのワークファイルをopenでき、新規ワークファイルをopenすることもできる。
【0086】
以下、サーバ環境移動処理について順を追って説明する。
図10は以下の説明で用いるフローチャートの中で使用する記号を説明した図である。
まず、ユーザが通信ネットワーク1上を移動し、移動先の端末3を使用する際に、移動先の端末3にユーザのデスクトップ環境を構築する処理に関して、図11乃至図15に基づいて説明する。
図11は本実施形態におけるデスクトップ構築方式のエージェントフローを示す図、図12及び図13はデスクトップ構築時のマイグレーションのフローを示す図、図14はサブシステム間におけるエージェントの移動の通信フローを示す図、図15はコンテンツのマイグレーションの通信フローを示す図である。
【0087】
以下、図1に示したシステム構成、並びに各サブシステムのエージェント構成、及び各エージェントの機能概要を参照しながら説明する。
【0088】
ユーザの移動先端末3のターミナル2でユーザからデスクトップ構築が要求されると、ターミナル2でデスクトップ構築エージェント(MT06)を生成する。デスクトップ構築エージェント(MT06)は、ターミナル2を識別する識別子ターミナルNIDとデスクトップの構築を要求したユーザのユーザネーム、グループネーム、及びパスワードを初期データとして持ち、DTF管理サーバ4ヘ移動する。
【0089】
ここで、サブシステム間のエージェントの移動について、図14を基に説明する。
まず、発位置(この場合はターミナル2)から着位置(この場合はDTF管理サーバ4)へ、エージェントの元となるクラスを送信する。
【0090】
次に、着位置において、送信されてきたクラスからエージェントを生成する。これに対して、発位置から着位置ヘメンバ変数を送信し、発位置のエージェントと着位置のエージェントを等しくする。最後に、発位置のエージェントを削除する。以降、エージェントの移動は全て上記のフローで行うこととする。
【0091】
デスクトップ構築のフローについての説明に戻る。DTF管理サー4に移動したデスクトップ構築エージェントは、DTF管理サーバ4のGID,NID検索エージェント(PD01−1)にグループネームを渡す。GID,NID検索エージェント(PD01−1)は、指定されたグループを識別する識別子GIDとこのグループを管理しているグループ管理サーバ5を識別する識別子NIDを戻り値として返す。グループが存在しない場合はその旨を返す。グループが存在しない場合は、デスクトップ構築エージェント(MT06)はターミナル2に移動し、デスクトップが構築できない旨をユーザに伝える。
【0092】
グループが存在する場合は、デスクトップ構築エージェント(MT06)は、識別子NIDで識別されるグループ管理サーバ5へ移動する。グループ管理サーバ5に移動したデスクトップ構築エージェント(MT06)は、グループ管理サーバ5のユーザ認証エージェント(PG03−1)にユーザネームとパスワードを渡す。ユーザ認証エージェント(PG03−1)は指定されたユーザネームとパスワードを基にユーザ認証を行う。認証ができた場合はこのユーザを識別する識別子PIDを戻り値として返す。認証が出来なかった場合は、その旨を返す。また、認証が出来なかった場合は、デスクトップ構築エージェント(MT06)はターミナル2に移動し、デスクトップが構築できない旨をユーザに伝える。
【0093】
認証が出来た場合は、デスクトップ構築エージェント(MT06)はグループ管理サーバ5のデスクトップ構築設定エージェント(PG04−2)にPIDとターミナルNIDを渡す。デスクトップ構築設定エージェント(PG04−2)は、指定されたユーザのデスクトップの構築位置を指定されたターミナルNIDに設定する。
【0094】
続いて、デスクトップ構築エージェント(MT06)は、グループ管理サーバ5の論理構成キャッシュエージェント(PG05−9)にPIDとターミナルNIDを渡す。論理構成キャッシュエージェント(PG05−9)は、指定されたユーザのワークファイルの論理構成がキャッシュされる位置を指定されたターミナルNIDに設定し、指定されたユーザの論理構成を戻り値として返す。
【0095】
続いて、デスクトップ構築エージェント(MT06)は、グループ管理サーバ5のライセンスリスト取得エージェント(PG06−1)にPIDを渡す。ライセンスリスト取得エージェント(PG06−1)は、指定されたユーザがライセンスを取得している全アプリケーションのリストを戻り値として返す。
【0096】
続いて、デスクトップ構築エージェント(MT06)は、グループ管理サーバ5のデスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)に、論理構成に含まれているコンテンツを識別する識別子CID,PID、及びターミナルNIDを渡す。デスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)は、指定された1つ以上のコンテンツをターミナル近傍にマイグレーションするために、コンテンツごとにマイグレーションエージェント(MG01)を生成する。
【0097】
ここで、エージェントの処理が複数に分かれ、並列処理になる。まず、デスクトップ構築エージェント(MT06)はターミナル2に移動する。ターミナル2に移動したデスクトップ構築エージェント(MT06)は、ターミナル2の論理構成登録エージェント(PT01−3)に論理構成を渡す。論理構成登録エージェント(PT01−3)は、受け取った論理構成をキャッシュデータに登録する。
【0098】
続いて、デスクトップ構築エージェント(MT06)は、ターミナル2のライセンスリスト登録エージェント(PT01−2)にアプリケーションのリストを渡す。ライセンス登録リストエージェント(PT01−2)は、受け取ったアプリケーションのリストをキャッシュデーに登録する。
【0099】
ー方、グループ管理サーバ5において、デスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)は、まず、指定されたコンテンツの操作権を取得する。指定されたコンテンツが他のエージェントによってマイグレーション中、または起動中の場合は、これらの操作が終了し、操作権を得るまで待つ。
【0100】
コンテンツの操作権を得た後に、操作権を得たコンテンツをマイグレーションするために、マイグレーションエージェント(MG01)を生成する。マイグレーションエージェント(MG01)には、CID、ターミナルNID、及びマイグレーションの目的(この場合は起動)を初期デーとして渡す。
【0101】
以下説明するマイグレーションエージェントのフローは、ここで1つ以上生成されたマイグレーションエージェントごとに並列的に処理される。
【0102】
マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5の現在位置サーチエージェント(PG11−1)にCIDを渡す。現在位置サーチエージェント(PG11−1)は、指定されたコンテンツが保管されているコンテンツサーバの現在位置NIDを戻り値として返す。
【0103】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5の特性取得エージェント(PG07−1)にCIDを渡す。特性取得エージェント(PG07−1)は、指定されたコンテンツのサイズ(必要とするディスク容量)を戻り値として返す。
【0104】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)に、ターミナルNID、サイズ、及びマイグレーションの目的(この場合は起動)を渡す。マイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)は、指定された条件を基に、コンテンツのマイグレーション位置の候補を複数サーチし、これらの候補に優先度を付けて戻り値として返す。
【0105】
優先度が最も高いマイグレーション位置の候補が現在位置と同じ場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)にCIDとターミナルNIDを渡す。マイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)は、指定されたコンテンツが現在どのターミナル2に対してマイグレーションされているかを設定する。
【0106】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サー5のデスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)に現在位置NIDを戻り値として返す。デスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)は、このコンテンツの操作権を返却する。
【0107】
一方、優先度が最も高いマイグレーション位置の候補が現在位置と異なる場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツが現在保管されているコンテンツサーバ6に移動する。コンテンツサーバ6(現在位置)に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(現在位置)のマイグレーション可能判定エージェント(PC02−2)にCIDを渡す。マイグレーション可能判定エージェント(PC01−2)は、指定されたコンテンツをマイグレーション可能かどうか判断し、戻り値として返す。
【0108】
他のユーザがこのコンテンツを使用中の場合は、マイグレーションエージェント(MG01)はグループ管理サーバ5に移動し、デスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)にマイグレーション出来ない旨を戻り値として返す。デスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)は、このコンテンツの操作権を返却する。
【0109】
一方、他のユーザがこのコンテンツを使用していない場合は、このコンテンツをマイグレーションする候補のコンテンツサーバ6に移動する。
【0110】
コンテンツサーバ6(マイグレーション位置の候補)に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(マイグレーション位置の候補)のハードディスク確認エージェント(PC01−1)にコンテンツのサイズを渡す。ハードディスク確認エージェント(PC01−1)は、指定されたコンテンツのサイズを基に、このコンテンツを収容可能かどうか判断し、その結果を戻り値として返す。
【0111】
コンテンツを収容不可能な場合、次のマイグレーション位置の候補が現在位置と異なる場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、次の候補のコンテンツサーバ6に移動し、このコンテンツサーバ6のハードディスク確認エージェント(PC01−1)と上記と同様の交渉を行う。
【0112】
一方、次のマイグレーション位置の候補がなくなった場合または次の候補が現在位置と同じ場合は、マイグレーションエージェント(MG01)はグループ管理サーバ5に移動する。
【0113】
グループ管理サーバ5に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)にCIDとターミナルNIDを渡す。マイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)は、指定されたコンテンツが現在どのターミナル2に対してマイグレーションされているかを設定する。
【0114】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のデスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)に現在位置NIDを戻り値として返す。デスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)は、このコンテンツの操作権を返却する。
【0115】
また、もう一方で、コンテンツを収容可能な場合、ハードディスク確認エージェント(PC01−1)はコンテンツサーバ6の空きディスク容量からこのコンテンツのサイズの分だけ減算する。
【0116】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(マイグレーション位置)のコンテンツマイグレーションエージェント(PC02−1)にCIDと現在位置NIDを渡す。コンテンツマイグレーションエージェント(PC02−1)は、指定されたコンテンツサーバ6から指定されたコンテンツを通信によりマイグレーションする。
【0117】
ここで、サシステム間のコンテンツのマイグレーションについて、図15を基に説明する。まず、コンテンツサーバ6(マイグレーション位置)からコンテンツサーバ6(現在位置)へ、マイグレーション要求を発する。コンテンツサーバ6(現在位置)は指定されたCIDに対応するコンテンツを送信する。最後に、コンテンツサーバ6(現在位置)では、送信したコンテンツのサイズの分だけ空きディスク容量を加算する。以降、コンテンツのマイグレーションは全て上記のフローで行うこととする。
【0118】
また、図12,13に戻って説明する。コンテンツのマイグレーションが完了した後、マイグレーションエージェント(MG01)はグループ管理サーバ5に移動する。
【0119】
グループ管理サーバ5に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)にCIDとターミナルNIDを渡す。マイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)は、指定されたコンテンツが現在どのターミナル2に対してマイグレーションされているかを設定する。
【0120】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のコンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)にマイグレーション位置NIDとCIDを渡す。コンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)は、指定されたコンテンツの現在位置を指定されたマイグレーシヨン位置NIDに更新する。
【0121】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のデスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)にマイグレーション位置NIDを戻り値として返す。デスクトップ構築マイグレーションエージェント(PG12−1)は、このコンテンツの操作権を返却する。
【0122】
前述の処理により、ユーザの移動先の端末3にユーザの普段使用しているデスクトップ環境が構築される。
【0123】
次に、ユーザが移動際の端末3の使用を終了した際の処理に関して、図16乃至図18に基づいて説明する。
図16は本実施形態におけるデスクトップ終了方式のエージェントフローを示す図、図17及び図18はデスクトップ終了時のマイグレーションのフローを示す図である。以下、図1のシステム構成、及び前述した各サブシステムのエージェント構成、エージェントの機能概要を参照しながら、本発明におけるデスクトップ終了方式の原理を図16乃至図18のフローに従って説明する。
【0124】
ユーザが使用していた移動先端末3のターミナル2へユーザからのデスクトップ終了が要求されると、ターミナル2でデスクトップ終了受付エージェント(PT04−1)を生成する。デスクトップ終了受付エージェント(PT04−1)は、デスクトップの終了を要求したユーザのPIDを初期データとして持つ。デスクトップ終了受付エージェント(PT04−1)は、ターミナル2にキャッシュされているワークファイルの論理構成とアプリケーションのリストを削除する。
【0125】
続いて、デスクトップ終了受付エージェント(PT04−1)は、ターミナル2のキャッシュデータ解除通知エージェント(MT19)を生成し、キャッシュデータ解除通知エージェント(MT19)にPIDを渡す。キャッシュデータ解除通知エージェント(MT19)は、グループ管理サーバ5に移動する。
【0126】
グループ管理サーバ5に移動したキャッシュデータ解除通知エージェント(MT19)は、グループ管理サーバ5のキャッシュ位置解除エージェント(PG05−10)にPIDを渡す。キャッシュ位置解除エージェント(PG05−10)は、ワークファイルの論理構成がキャッシュされているターミナル2の位置をクリアにする。
【0127】
続いて、キャッシュデータ解除通知エージェント(MT19)は、ターミナル2に移動し、ターミナル2のデスクトップ終了受付エージェント(PT04−1)にキャッシュデータが解除された旨を伝える。
【0128】
続いて、デスクトップ終了受付エージェント(PT04−1)は、デスクトップ終了エージェント(MT16)を生成し、デスクトップ終了エージェント(MT16)にPIDを渡す。デスクトップ終了エージェント(MT16)は、グループ管理サーバ5に移動する。
【0129】
グループ管理サーバ5に移動したデスクトップ終了エージェント(MT16)は、グループ管理サーバ5のデスクトップ構築解除エージェント(PG04−3)にPIDを渡す。デスクトップ構築解除エージェント(PG04−3)は、指定されたユーザのデスクトップ構築位置をクリアにする。
【0130】
続いて、デスクトップ終了エージェント(MT16)は、グループ管理サーバ5のライセンスリスト取得エージェント(PG06−1)にPIDを渡す。ライセンスリスト取得エージェント(PG06−1)は、指定されたユーザがライセンスを取得している全アプリケーションのリストを戻り値として返す。
【0131】
続いて、デスクトップ終了エージェント(MT16)は、論理構成取得エージェント(PG05−4)にPIDを渡す。論理構成取得エージェント(PG05−4)は、指定されたユーザのワークファイルの論理構成を戻り値として返す。
【0132】
続いて、デスクトップ終了エージェント(MT16)は、グループ管理サーバ5のデスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)に全コンテンツのCIDを渡す。デスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)は、指定された1つ以上のコンテンツをコンテンツサーバ6のディスク容量が均等になるようにマイグレーションするために、コンテンツごとにマイグレーションエージェント(MG01)を生成する。
【0133】
グループ管理サーバ5において、デスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)は、まず、指定されたコンテンツの操作権を取得する。指定されたコンテンツが他のエージェントによってマイグレーション中、または起動中の場合は、これらの操作が終了し、操作権を得るまで待つ。
【0134】
コンテンツの操作権を得た後に、操作権を得たコンテンツをマイグレーションするために、マイグレーションエージェント(MG01)を生成する。マイグレーションエージェント(MG01)には、CID、ターミナルNID、及びマイグレーションの目的(この場合は保管)を初期データとして渡す。以下説明するマイグレーションエージェントのフローは、ここで1つ以上生成されたマイグレーションエージェント(MG01)ごとに並列的に処理される。
【0135】
マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5の現在位置サーチエージェント(PG11−1)にCIDを渡す。現在位置サーチエージェント(PG11−1)は、指定されたコンテンツが存在しているコンテンツサーバ6の現在位置NIDを戻り値として返す。
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5の特性取得エージェント(PG07−1)にCIDを渡す。特性取得エージェント(PG07−1)は、指定されたコンテンツのサイズ(必要とするディスク容量)を戻り値として返す。
【0136】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)に、ターミナルNID、サイズ、及びマイグレーションの目的(この場合は保管)を渡す。マイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)は、指定された条件を基に、コンテンツのマイグレーション位置の候補を複数サーチし、これらの候補に優先度を付けて戻り値として返す。
【0137】
優先度が最も高いマイグレーション位置の候補が現在位置と同じ場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報解除エージェント(PG07−3)にCIDを渡す。マイグレーション情報解除エージェント(PG07−3)は、指定されたコンテンツが現在どのターミナル2に対してもマイグレーションされていないようにターミナルの位置をクリアする。
【0138】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のデスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)に現在位置NIDを戻り値として返す。デスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)は、このコンテンツの操作権を返却する。
【0139】
一方、優先度が最も高いマイグレーション位置の候補が現在位置と異なる場合、マイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツが存在しているコンテンツサーバ6に移動する。
【0140】
コンテンツサーバ6(現在位置)に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(現在位置)のマイグレーション可能判定エージェント(PC02−2)にCIDを渡す。マイグレーション可能判定エージェント(PC02−2)は、指定されたコンテンツをマイグレーション可能かどうか判断し、戻り値として返す。
【0141】
他のユーザがこのコンテンツを使用中の場合は、マイグレーションエージェント(MG01)はグループ管理サーバ5に移動し、デスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)にマイグレーション出来ない旨を戻り値として返す。デスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)は、このコンテンツの操作権を返却する。
一方、他のユーザがこのコンテンツを使用していない場合は、このコンテンツをマイグレーションする候補のコンテンツサーバ6に移動する。
【0142】
コンテンツサーバ6(マイグレーション位置の候補)に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(マイグレーション位置の候補)のハードディスク確認エージェント(PC01−1)にコンテンツのサイズを渡す。ハードディスク確認エージェント(PC01−1)は、指定されたコンテンツのサイズを基に、このコンテンツを収容可能かどうか判断し、その結果を戻り値として返す。
【0143】
コンテンツを収容不可能な場合、次のマイグレーション位置の候補が現在位置と異なる場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、次の候補のコンテンツサーバ6に移動し、コンテンツサーバ6のハードディスク確認エージェント(PC01−1)と上記と同様の交渉を行う。
【0144】
一方、次のマイグレーション位置の候補がなくなった場合または次の候補が現在位置と同じ場合は、マイグレーションエージェント(MG01)はグループ管理サーバ5に移動する。
【0145】
グループ管理サーバ5に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報解除エージェント(PG07−3)にCIDを渡す。マイグレーション情報解除エージェント(PG07−3)は、指定されたコンテンツが現在どのターミナル2に対してもマイグレーションされていないようにターミナルの位置をクリアする。
【0146】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のデスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)に現在位置NIDを戻り値として返す。デスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)は、このコンテンツの操作権を返却する。
【0147】
また、もう一方で、コンテンツを収容可能な場合、ハードディスク確認エージェント(PC01−1)はコンテンツサーバ6の空きディスク容量からこのコンテンツのサイズの分だけ減算する。
【0148】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(マイグレーション位置)のコンテンツマイグレーションエージェント(PC02−1)にCIDと現在位置NIDを渡す。コンテンツマイグレーションエージェント(PC02−1)は、指定されたコンテンツサーバ6から指定されたコンテンツを通信によりマイグレーションする。
【0149】
コンテンツのマイグレーションが完了した後、マイグレーションエージェント(MG01)はグループ管理サーバ5に移動する。
【0150】
グループ管理サーバ5に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーシヨン情報解除エージェント(PG07−3)にCIDを渡す。マイグレーション情報解除エージェント(PG07−3)は、指定されたコンテンツが現在どのターミナル2に対してもマイグレーションされていないようにターミナルの位置をクリアする。
【0151】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のコンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)にマイグレーション位置NIDとCIDを渡す。コンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)は、指定されたコンテンツの現在位置を指定されたマイグレーション位置NIDに更新する。
【0152】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のデスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)にマイグレーション位置NID(マイグレーション位置)を戻り値として返す。デスクトップ終了マイグレーションエージェント(PG12−2)は、このコンテンツの操作権を返却する。
【0153】
前述の処理により、ユーザの移動先の端末3におけるユーザのデスクトップ環境が消去され、元の状態に復元される。
【0154】
次に、ユーザが移動際の端末3においてアプリケーションを起動する際の処理に関して、図19乃至図26に基づいて説明する。
図19乃至図22は本実施形態におけるアプリケーション起動方式に関するエージェントフローを示す図、図23及び図24はアプリケーション起動時のマイグレーションのフローを示す図、図25はアプリケーションのロードの通信フローを示す図、図15はリモートユーザインタフェースの通信フローを示す図である。
【0155】
以下、図1のシステム構成、並びに前述した各サシステムのエージェント構成、及び各エージェントの機能概要を参照しながら、本発明におけるアプリケーション起動方式の原理を図19から図24のフローに従って説明する。
【0156】
移動先の端末3のターミナル2でユーザからアプリケーション起動が要求されると、ターミナル2でアプリケーション起動エージェント(MT08)を生成する。アプリケーション起動エージェント(MT08)は、ターミナル2を識別する識別子ターミナルNIDと起動させるアプリケーションを識別する識別子CIDを初期データとして持ち、グループ管理サーバ5ヘ移動する。
【0157】
グループ管理サーバ5に移動したアプリケーション起動エージェント(MT08)は、グループ管理サーバ5の操作権設定エージェント(PG07−6)にCIDを渡す。操作権設定エージェント(PG07−6)は、指定されたアプリケーションを操作する権利を取得する。
【0158】
指定されたコンテンツが他のエージェントによってマイグレーション中、または起動中の場合は、これらの操作が終了し、操作権を得るまで待つ。
【0159】
コンテンツの操作権を得た後に、アプリケーション起動エージェント(PG07−6)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション判定エージェント(PG07−5)にCIDを渡す。マイグレーション判定エージェント(PG07−5)は、指定されたアプリケーションが現在どのターミナル2に対してマイグレーションされているかを戻り値として返す。どのターミナル2に対してもマイグレーションされていない場合は、その旨を返す。
【0160】
指定されたアプリケーションが現在あるターミナル2に対してマイグレーションされている場合、かつ、そのターミナル2のターミナルNIDとアプリケーション起動エージェント(MT08)が初期データとして保持しているターミナルNIDが等しい場合は、マイグレーションが不要と判断する。アプリケーション起動エージェント(MT08)は、グループ管理サーバ5の現在位置サーチエージェント(PG11−1)にCIDを渡す。現在位置サーチエージェント(PG11−1)は、指定されたアプリケーションの現在位置NIDをサーチし、戻り値として返す。
【0161】
一方、指定されたアプリケーションが現在あるターミナル2に対してマイグレーションされている場合、かつ、そのターミナル2のターミナルNIDとアプリケーション起動エージェント(MT08)が初期データとして保持しているターミナルNIDが等しくない場合は、マイグレーションが必要と判断する。同様に、指定されたアプリケーションが現在どの夕ーミナル2に対してもマイグレーションされていない場合も、マイグレーションが必要だと判断する。
【0162】
グループ管理サーバ5において、アプリケーション起動エージェント(MT08)は、アプリケーションをマイグレーションするために、マイグレーションエージェント(MG01)を生成する。マイグレーションエージェント(MG01)には、CID、ターミナルNID、およびマイグレーションの目的(この場合は起動)を初期データとして渡す。
【0163】
マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5の現在位置サーチエージェント(PG11−1)にCIDを渡す。現在位置サーチエージェント(PG11−1)は、指定されたアプリケーションが存在しているコンテンツサーバの現在位置NIDを戻り値として返す。
【0164】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5の特性取得エージェント(PG09−1)にCIDを渡す。特性取得エージェント(PG09−1)は、指定されたアプリケーションのサイズ(必要とするディスク容量)を戻り値として返す。
【0165】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)に、ターミナルNID、サイズ、およびマイグレーションの目的(この場合は起動)を渡す。マイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)は、指定された条件を基に、アプリケーションのマイグレーション位置の候補を複数サーチし、これらの候補に優先度を付けて戻り値として返す。
【0166】
優先度が最も高いマイグレーション位置の候補が現在位置と同じ場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)にCIDとターミナルNIDを渡す。マイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)は、指定されたアプリケーションが現在どのターミナルに対してマイグレーションされているか、ターミナルの位置を設定する。
【0167】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のアプリケーション起動エージェント(MT08)に現在位置NIDを戻り値として返す。
【0168】
一方、優先度が最も高いマイグレーション位置の候補が現在位置と異なる場合、マイグレーションエージェント(MG01)は、アプリケーションが存在しているコンテンツサーバ6に移動する。
【0169】
コンテンツサーバ6(現在位置)に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(現在位置)のマイグレーション可能判定エージェント(PC02−2)にCIDを渡す。マイグレーション可能判定エージェント(PC02−2)は、指定されたアプリケーションがマイグレーション可能である旨を戻り値として返す。
【0170】
続いて、このアプリケーションをマイグレーションする候補のコンテンツサーバ6に移動する。
【0171】
コンテンツサーバ6(マイグレーション位置の候補)に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(マイグレーション位置の候補)のハードディスク確認エージェント(PC01−1)にアプリケーションのサイズを渡す。ハードディスク確認エージェント(PC01−1)は、指定されたアプリケーションのサイズを基に、このアプリケーションを収容可能かどうか判断し、その結果を戻り値として返す。
【0172】
アプリケーションを収容不可能な場合、次のマイグレーション位置の候補が現在位置と異なる場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、次の候補のコンテンツサーバ6に移動し、このコンテンツサーバ6のハードディスク確認エージェント(PC01−1)と上記と同様の交渉を行う。
【0173】
一方、次のマイグレーション位置の候補がなくなった場合または次の候補が現在位置と同じ場合は、マイグレーションエージェント(MG01)はグループ管理サーバ5に移動する。
【0174】
グループ管理サーバ5に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)にCIDとターミナルNIDを渡す。マイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)は、指定されたアプリケーションが現在どのターミナル2に対してマイグレーションされているか、ターミナル2の位置を設定する。
【0175】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のアプリケーション起動エージェント(MT08)に現在位置NIDを戻り値として返す。
【0176】
また、もう一方で、アプリケーションを収容可能な場合、ハードディスク確認エージェント(PC01−1)はコンテンツサーバ6の空きディスク容量からこのアプリケーションのサイズの分だけ減算する。
【0177】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(マイグレーション位置)のコンテンツマイグレーションエージェント(PC02−1)にCIDと現在位置NIDを渡す。コンテンツマイグレーションエージェント(PC02−1)は、指定されたコンテンツサーバ6から指定されたアプリケーションを通信によりマイグレーションする。
【0178】
アプリケーションのマイグレーションが完了した後、マイグレーションエージェント(MG01)はグループ管理サーバ5に移動する。
【0179】
グループ管理サーバ5に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)にCIDとターミナルNIDを渡す。マイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)は、指定されたアプリケーションが現在どのターミナル2に対してマイグレーションされているか、ターミナル2の位置を設定する。
【0180】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のコンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)にマイグレーション位置NIDとCIDを渡す。コンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)は、指定されたアプリケーションの現在位置を指定されたマイグレーション位置NIDに更新する。
【0181】
続いて、マイグレーションエージェントは、グループ管理サーバのアプリケーション起動エージェントにマイグレーション位置NIDを戻り値として返す。
【0182】
ここで、図19乃至図22に戻って説明する。グループ管理サーバ5において、マイグレーションエージェント(MG01)からアプリケーションの現在位置NIDを戻り値として返されたアプリケーション起動エージェント(MT08)は、グループ管理サーバ5の特性取得エージェント(PG09−1)にCIDを渡す。特性取得エージェント(PG09−1)は、指定されたアプリケーションの起動可能位置と必要メモリサイズを戻り値として返す。
【0183】
続いて、アプリケーション起動エージェント(MT08)は、グループ管理サーバ5のロード位置サーチエージェント(PG11−3)に、起動可能位置、メモリサイズ、及びターミナルNIDを渡す。ロード位置サーチエージェント(PG11−3)は、指定された条件を基に、アプリケーションのロード位置の候補を複数サーチし、これらの候補に優先度を付けて戻り値として返す。
【0184】
続いて、アプリケーション起動エージェント(MT08)は、ワークファイルが現在存在しているコンテンツサーバ6に移動する。コンテンツサーバ6(現在位置)に移動したアプリケーション起動エージェント(MT08)は、コンテンツサーバ6(現在位置)のアプリケーション起動設定エージェント(PC03−1)にCIDを渡す。アプリケーション起動設定エージェント(PC03−1)は、指定されたアプリケーションの状態を「起動」に設定する。すでに「起動」が設定されている場合は、その旨を返す。
【0185】
すでに「起動」が設定されている場合は、アプリケーション起動エージェント(MT08)は、グループ管理サーバ5に移動する。
【0186】
グループ管理サーバ5に移動したアプリケーション起動エージェント(MT08)は、グループ管理サーバ5の操作権解除エージェント(PG07−7)にCIDを渡す。操作権解除エージェント(PG07−7)は、指定されたアプリケーションを操作する権利を返却する。
【0187】
続いて、アプリケーション起動エージェント(MT08)はターミナル2に移動し、アプリケーションがすでに起動されている旨を伝える。
【0188】
ー方、コンテンツサーバ6(現在位置)で指定されたアプリケーションの状態を「起動」に設定した場合は、アプリケーション起動エージェント(MT08)は、優先度が最も高いロード位置の候補に移動する。
ロード位置の候補(コンテンツサーバ)に移動したアプリケーション起動エージェント(MT08)は、ロード位置の候補のメモリ確認エージェント(PC01−2)にメモリサイズを渡す。メモリ確認エージェント(PC01−2)は、指定されたアプリケーションのメモリサイズから、このアプリケーションを起動可能かどうか判断し、その結果を戻り値として返す。
【0189】
起動できない場合は、次のロード位置の候補に移動し、メモリ確認エージェント(PC01−2)と同様の交渉を行う。
【0190】
ー方、次のロード位置の候補がなくなった場合、アプリケーション起動エージェント(MT08)は、グループ管理サーバ5に移動する。
【0191】
グループ管理サーバ5に移動したアプリケーション起動エージェント(MT08)は、グループ管理サーバ5の操作権解除エージェント(PG07−7)にCIDを渡す。操作権解除エージェント(PG07−7)は、指定されたアプリケーションを操作する権利を返却する。
【0192】
続いて、アプリケーション起動エージェント(MT08)は、ターミナル2に移動し、アプリケーションが起動できない旨を伝える。
【0193】
また、もうー方で、アプリケーションを起動可能な場合、アプリケーション起動エージェント(MT08)は、ロード位置の起動要求エージェント(PT02−1又はPC05−1)にCID、現在位置NID、およびターミナルNIDを渡す。起動要求エージェント(PT02−1又はPC05−1)は、指定されたコンテンツサーバから指定されたアプリケーションを通信によりロードし、起動する。
【0194】
アプリケーションがリモートユーザインタフェース(ターミナルで操作しているユーザとロード位置で起動しているアプリケーションとの間でのデータの入出力を司るインタフェース)を必要とする場合は、ロード位置とターミナル2の間にリモートユーザインタフェースを通信により接続する。
【0195】
ここで、アプリケーションのロードについて、図25を基に説明する。
まず、ロード位置(ターミナル2またはコンテンツサーバ6)からコンテンツサーバ6ヘ、ロード要求を発する。コンテンツサーバ6は指定されたCIDとファイルネームに対応するアプリケーションを送信する。
【0196】
ここで、リモートユーザインタフェースについて、図26を基に説明する。 まず、ロード位置(ターミナル2またはコンテンツサーバ6)からターミナル2ヘ、ユーザインタフェース要求を発する。ターミナル2は指定されたCIDに対応するアプリケーションヘユーザからの入力データを送信したり、アプリケーションからの出力データを受信する。
【0197】
ここで、図19乃至図22に戻って説明する。
アプリケーションが起動した後は、アプリケーション起動エージェント(MT08)はグループ管理サーバ5に移動する。
【0198】
グループ管理サーバ5に移動したアプリケーション起動エージェント(MT08)は、グループ管理サーバ5の操作権解除エージェント(PG07−7)にCIDを渡す。操作権解除エージェント(PG07−7)は、指定されたアプリケーションの操作権を返却する。
【0199】
続いて、アプリケーション起動エージェント(MT08)は、ターミナル2に移動し、アプリケーションが起動できた旨を伝える。
【0200】
前述の処理により、ユーザの移動先の端末3において、ユーザが指定したアプリケーションが起動される。
【0201】
次に、移動先端末3において起動されたアプリケーションの終了方式について説明する。
図27は本実施形態におけるアプリケーション終了方式のエージェントフローを示す図である。また、図26はリモートユーザインタフェースの通信フローを示す図である。
以下、図1のシステム構成、並びに前述した各サプシステムのエージェント構成、及び各エージェントの機能概要を参照しながら、本発明におけるアプリケーションの終了方式の原理を図27のフローに従って説明する。
【0202】
ターミナル2でユーザからアプリケーション終了が要求されると、ターミナル2でアプリケーション終了エージェント(MT09)を生成する。アプリケーション終了エージェント(MT09)は、終了させるアプリケーションを識別する識別子CIDを初期データとして持ち、アプリケーションのロード位置へ移動する。
【0203】
ロード位置に移動したアプリケーション終了エージェント(MT09)は、ロード位置の終了要求エージェント(PT02−2又はPC05−2)にCIDを渡す。終了要求エージェント(PT02−2又はPC05−2)は、指定されたアプリケーションを終了させる。
アプリケーションがリモートユーザインタフェースを使用している場合は、ターミナル2とロード位置の間のソケットを切断する。
【0204】
続いて、アプリケーション終了エージェント(MT09)は、グループ管理サーバ5に移動する。
【0205】
グループ管理サーバ5に移動したアプリケーション終了エージェント(MT09)は、現在位置サーチエージェント(PG11−1)にCIDを渡す。現在位置サーチエージェント(PG11−1)は、指定されたアプリケーションの現在位置をサーチし、戻り値として返す。
【0206】
続いて、アプリケーション終了エージェント(MT09)は、アプリケーションが現在存在しているコンテンツサーバ6に移動する、コンテンツサーバ6(現在位置)に移動したアプリケーション終了エージェント(MT09)は、アプリケーション起動解除エージェント(PC03−2)にCIDを渡す。アプリケーション起動解除エージェント(PC03−2)は、指定されたアプリケーションの「起動」に設定されている状態をクリアする。
【0207】
続いて、アプリケーション終了エージェント(MT09)は、ターミナル2に移動し、アプリケーションを終了した旨を伝える。
【0208】
次に、ユーザの移動先端末3からワークファイルをopenする方式に関して説明する。
図28及び図29は本実施形態におけるワークファイルのopen方式のエージェントフローを示す図、図30及び図31はワークファイルopen時のマイグレーションのフローを示す図である。また、図32はワークファイルのロード位置とワークファイルのマイグレーション位置が異なる場合のリモートファイルopenの通信フローを示す図である。
【0209】
以下、図1のシステム構成、並びに前述した各サブシステムのエージェント構成、及び各エージェントの機能概要を参照しながら、本発明におけるワークファイルのopen方式の原理を図28から図31のフローに従って説明する。
【0210】
ワークファイルのロード位置(ターミナル2またはコンテンツサーバ6)でワークファイルopenが要求されると、ワークファイルのロード位置でopen要求エージェント(MT10又はMC01)を生成する。open要求エージェント(MT10又はMC01)は、ユーザを識別する識別子PID、openするワークファイルのファイルネーム、open後にワークファイルに対して行う操作(readまたはwrite)、およびユーザが現在デスクトップを構築しているターミナル2を識別するターミナルNIDを初期データとして持ち、グループ管理サーバ5ヘ移動する。
【0211】
グループ管理サーバ5に移動したopen要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5のCID検索エージェント(PG05−1)にファイルネームとPIDを渡す。CID検索エージェント(PG05−1)は、指定されたユーザのファイルネームからCIDを検索し、戻り値として返す。指定されたワークファイルが存在しない場合は、その旨を返す。
【0212】
指定されたワークファイルが存在しない場合は、後述するワークファイルの新規openフローヘ遷移する。
【0213】
一方、グループ管理サーバ5のCID検索エージェント(PG05−1)からCIDを受け取った場合、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5のパーミッション判定エージェント(PG08−2)にPID、CID、およびopen後のワークファイルに対する操作(readまたはwrite)を渡す。パーミッション判定エージェント(PG08−2)は、指定されたユーザが指定されたワークファイルに対して指定された操作(readまたはwrite)が可能かどうか判断し、戻り値として返す。
【0214】
指定された操作が不可能な場合は、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、ロード位置に移動し、ワークファイルがopen出来ない旨を伝える。
【0215】
一方、指定された操作が可能な場合は、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5の操作権設定エージェント(PG07−6)にCIDを渡す。操作権設定エージェント(PG07−6)は、指定されたワークファイルを操作する権利を取得する。
【0216】
指定されたワークファイルが他のエージェントによってマイグレーション中またはopen中の場合は、これらの操作が終わり、操作権を得るまで待機する。
【0217】
操作権を得た後、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション判定エージェント(PG07−5)にCIDを渡す。マイグレーション判定エージェント(PG07−5)は、指定されたワークファイルが現在どのターミナル2に対してマイグレーションされているかを戻り値として返す。どのターミナル2に対してもマイグレーションされていない場合は、その旨を返す。
【0218】
指定されたワークファイルが現在あるターミナル2に対してマイグレーションされている場合、かつ、そのターミナル2のターミナルNIDとopen要求エージェント(MT10又はMC01)が初期データとして保持しているターミナルNIDが等しい場合は、マイグレーションが不要と判断する。
【0219】
open要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5の現在位置サーチエージェント(PG11−1)にCIDを渡す。現在位置サーチエージェント(PG11−1)は、指定されたワークファイルの現在位置NIDをサーチし、戻り値として返す。
【0220】
一方、指定されたワークファイルが現在あるターミナル2に対してマイグレーションされている場合、かつ、そのターミナル2のターミナルNIDとopen要求エージェント(MT10又はMC01)が初期データとして保持しているターミナルNIDが等しくない場合は、マイグレーションが必要と判断する。同様に、指定されたワークファイルが現在どのターミナル2に対してもマイグレーションされていない場合も、マイグレーションが必要だと判断する。
【0221】
グループ管理サーバ5において、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、ワークファイルをマイグレーションするために、マイグレーションエージェント(MG01)を生成する。マイグレーションエージェント(MG01)には、CID、ターミナルNID、およびマイグレーションの目約(この場合は起動)を初期データとして渡す。
【0222】
マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5の現在位置サーチエージェント(PG11−1)にCIDを渡す。現在位置サーチエージェント(PG11−1)は、指定されたワークファイルが存在しているコンテンツサーバ6の現在位置NIDを戻り値として返す。
【0223】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5の特性取得エージェント(PG07−1)にCIDを渡す。特性取得エージェント(PG07−1)は、指定されたワークファイルのサイズ(必要とするディスク容量)を戻り値として返す。
【0224】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)に、ターミナルNID、サイズ、およびマイグレーションの目的(この場合は起動)を渡す。
【0225】
マイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)は、指定された条件を基に、ワークファイルのマイグレーション位置の候補を複数サーチし、これらの候補に優先度を付けて戻り値として返す。
【0226】
優先度が最も高いマイグレーション位置の候補が現在位置と同じ場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)にCIDとターミナルNIDを渡す。マイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)は、指定されたワークファイルが現在どのターミナル2に対してマイグレーションされているか、ターミナルの位置を設定する。
【0227】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のopen要求エージェント(MT10又はMC01)に現在位置NIDを戻り値として返す。
【0228】
一方、優先度が最も高いマイグレーション位置の候補が現在位置と異なる場合、マイグレーションエージェント(MG01)は、ワークファイルが存在しているコンテンツサーバ6に移動する。
【0229】
コンテンツサーバ6(現在位置)に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(現在位置)のマイグレーション可能判定エージェント(PC02−2)にCIDを渡す。マイグレーション可能判定エージェント(PC02−2)は、指定されたワークファイルがマイグレーション可能であるかどうかを判断し、戻り値として返す。
【0230】
指定されたワークファイルが他の共有者によってopen状態にある場合は、マイグレーション不可能と判断する。この場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5に移動し、open要求エージェント(MT10又はMC01)にマイグレーション不可能である旨を伝える。
【0231】
グループ管理サーバ5のopen要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5の操作権解除エージェント(PG07−7)にCIDを渡す。操作権解除エージェント(PG07−7)は、指定されたワークファイルを操作する権利を返却する。
【0232】
続いて、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、ロード位置に移動し、ワークファイルをopenできない旨を伝える。
【0233】
一方、グループ管理サーバ5のマイグレーション可能判定エージェント(PC02−2)において、指定されたワークファイルがマイグレーション可能である場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、このワークファイルをマイグレーションする候補のコンテンツサーバ6に移動する。
【0234】
コンテンツサーバ6(マイグレーション位置の候補)に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(マイグレーション位置の候補)のハードディスク確認エージェント(PC01−1)にワークファイルのサイズを渡す。ハードディスク確認エージェント(PC01−1)は、指定されたワークファイルのサイズを基に、このワークファイルを収容可能かどうか判断し、その結果を戻り値として返す。
【0235】
ワークファイルを収容不可能な場合、次のマイグレーション位置の候補が現在位置と異なる場合は、マイグレーションエージェント(MG01)は、次の候補のコンテンツサーバ6に移動し、このコンテンツサーバ6のハードディスク確認エージェント(PC01−1)と上記と同様の交渉を行う。
【0236】
一方、次のマイグレーション位置の候補がなくなった場合または次の候補が現在位置と同じ場合は、マイグレーションエージェント(MG01)はグループ管理サーバ5に移動する。グループ管理サーバ5に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)にCIDとターミナルNIDを渡す。マイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)は、指定されたワークファイルが現在どのターミナル2に対してマイグレーションされているか、ターミナルの位置を設定する。
【0237】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のopen要求エージェント(MT10又はMC01)に現在位置NIDを戻り値として返す。
【0238】
また、もう一方で、ワークファイルを収容可能な場合、ハードディスク確認エージェント(PC01−1)はコンテンツサーバ6の空きディスク容量からこのワークファイルのサイズの分だけ減算する。
【0239】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、コンテンツサーバ6(マイグレーション位置)のコンテンツマイグレーションエージェント(PC02−1)にCIDと現在位置NIDを渡す。コンテンツマイグレーションエージェント(PC02−1)は、指定されたコンテンツサーバ6から指定されたワークファイルを通信によりマイグレーションする。
【0240】
コンテンツのマイグレーションが完了した後、マイグレーションエージェント(MG01)はグループ管理サーバ5に移動する。
【0241】
グループ管理サーバ5に移動したマイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)にCIDとターミナルNIDを渡す。マイグレーション情報設定エージェント(PG07−2)は、指定されたワークファイルが現在どのターミナル2に対してマイグレーションされているか、ターミナルの位置を設定する。
【0242】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のコンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)にマイグレーション位置NIDとCIDを渡す。コンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)は、指定されたコンテンツの現在位置を指定されたマイグレーション位置NIDに更新する。
【0243】
続いて、マイグレーションエージェント(MG01)は、グループ管理サーバ5のopen要求エージェント(MT10又はMC01)にマイグレーション位置NIDを戻り値として返す。
【0244】
ここで図28,29に戻って説明する。
グループ管理サーバ5において、マイグレーションエージェント(MG01)からワークファイルの現在位置NIDを戻り値として返されたopen要求エージェント(MT10又はMC01)は、ワークファイルが現在存在しているコンテンツサーバ6に移動する。
【0245】
コンテンツサーバ6(現在位置)に移動したopen要求エージェント(MT10又はMC01)は、コンテンツサーバ6(現在位置)のワークファイル起動設定エージェント(PC04−1)にCIDとPIDを渡す。ワークファイル起動設定エージェント(PC04−1)は、指定されたワークファイルの状態を「起動」に設定する。
【0246】
続いて、open要求エージェント(MT10又はMC01)はグループ管理サーバ5に移動する。
【0247】
グループ管理サーバ5に移動したopen要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5の操作権解除エージェント(PG07−7)にCIDを渡す。操作権解除エージェント(PG07−7)は、指定されたワークファイルを操作する権利を返却する。
【0248】
続いて、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、ード位置に移動し、ワークファイルのCIDと現在位置を戻り値として返す。ード位置のアプリケーションは、コンテンツサーバ6のワークファイルをリモートファイルopenする。
【0249】
ここで、リモートファイルopenについて、図32を基に説明する。まず、ード位置(ターミナル2またはコンテンツサーバ6)からコンテンツサーバ6ヘ、リモートファイル操作要求を発する。続いて、ロード位置(ターミナル2またはコンテンツサーバ6)からコンテンツサーバ6ヘ、ワークファイルのopen要求を発し、これを受けたコンテンツサーバ6は指定されたCIDに対応するワークファイルをopenする。
【0250】
前述の処理によってユーザは移動先の端末3から自分のファイルをopenすることができるようになる。
【0251】
次に、ユーザの移動先端末3からワークファイルを新規にopenする方式に関して説明する。図33は本実施形態におけるワークファイルの新規open方式のエージェントフーを示す図、図34はワークファイル新規open時のワークファイルの論理構成の変更のフローを示す図である。
【0252】
以下、図1のシステム構成、並びに前述した各サブシステムのエージェント構成、及び各エージェントの機能概要を参照しながら、本発明におけるワークファイルの新規open方式の原理を図33及び図34のフーに従って説明する。
【0253】
前記図28,29のフローにおいて、グループ管理サーバ5のCID検索エージェント(PG05−1)がopen要求エージェント(MT10又はMC01)に指定されたワークファイルが存在しない旨を返した場合、open要求エージェント(MT10又はMC01)はワークファイルを新規にopenする処理に移行する。
【0254】
図33において、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5のワークファイルコンテンツ作成エージェント(PG08−3)にPIDを渡す。ワークファイルコンテンツ作成エージェント(PG08−3)は、ワークファイルのCIDを新規に割当・登録し、新規に作成するワークファイルのCIDを戻り値として返す。
【0255】
続いて、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5のマイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)に、ターミナルNID、サイズ、マイグレーションの目的(この場合は起動)を渡す。マイグレーション位置サーチエージェント(PG11−2)は、指定された条件を基に、ワークファイルのマイグレーション位置をサーチし、戻り値として返す。
【0256】
続いて、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、マイグレーション位置のコンテンツサーバ6に移動する。
【0257】
コンテンツサーバ6(マイグレーション位置)に移動したopen要求エージェント(MT10又はMC01)は、コンテンツサーバ6のハードディスク確認エージェント(PC01−1)にサイズ(ワークファイルの新規作成のため、サイズは0である)を渡す。ハードディスク確認エージェント(PC01−1)は、指定されたコンテンツのサイズから、コンテンツを収容可能かどうか判断し、収容可能な旨を返す(サイズが0であるため、必ず収容可能になる)。
【0258】
続いて、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5に移動する。
【0259】
グループ管理サーバ5に移動したopen要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5のコンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)にCIDと現在位置NIDを渡す。コンテンツ位置更新エージェント(PG07−4)は、指定されたワークファイルの現在位置を更新する。
【0260】
続いて、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、グループ管理サーバ5のワークファイル追加エージェント(PG05−2)にPID、CID、およびファイルネームを渡す。ワークファイル追加エージェント(PG05−2)は、指定されたユーザの論理構成に指定されたワークファイルを新規に追加する。
【0261】
続いて、ワークファイル追加エージェント(PG05−2)は、ターミナル2にキャッシュされているワークファイルの論理構成に変更要求を行なう。
【0262】
続いて、open要求エージェント(MT10又はMC01)は、ロード位置に移動し、CIDと現在位置NIDを戻り値として返す。ロード位置のアプリケーションは、コンテンツサーバ6のワークファイルをリモートファイルopenする。
【0263】
ここで、ターミナル2にキャッシュされているワークファイルの論理構成の変更について、図34を基に説明する。
まず、グループ管理サーバ5からターミナル2ヘ、論理構成変更要求を発する。続いて、グループ管理サーバ5からターミナル2ヘ、変更内容を送信して、ターミナル2にキャッシュされている論理構成を書き換える。
【0264】
前述の処理によって、ユーザは移動先端末3からワークファイルを新規にopenすることができる。
【0265】
次に、ユーザが移動先端末3においてopenしていたワークファイルをcloseするときの処理に関して説明する。
図35は本実施形態におけるワークファイルのclose方式のエージェントフローを示す図、図36はアプリケーションのロード位置とは異なる位置にマイグレーションされているワークファイル(リモートファイル)をcloseする場合のフローを示す図である。
【0266】
以下、図1のシステム構成、並びに前述した各サシステムのエージェント構成、及び各エージェントの機能概要を参照しながら、本発明におけるワークファイルのclose方式の原理を図35及び図36のフローに従って説明する。
【0267】
図36において、アプリケーションのロード位置でワークファイルのcloseが要求された場合、ワークファイルが存在しているコンテンツサーバにclose要求が送信される。
【0268】
ここで、ワークファイルをopenしている間にワークファイルヘのwriteがなかった場合は、コンテンツサーバ6でワークファイルをcloseする。
【0269】
一方、ワークファイルをopenしている間にワークファイルヘのwriteがあった場合は、コンテンツサーバ6でclose要求エージェント(MC02)を生成する。close要求エージェント(MC02)は、closeするワークファイルを識別する識別子ClDとワークファイルのサイズを初期データとして持ち、グループ管理サーバ5に移動する。
【0270】
グループ管理サーバ5に移動したclose要求エージェント(MC02)は、グループ管理サーバ5のファイルサイズ更新エージェント(PG08−4)にCIDとサイズを渡す。ファイルサイズ更新エージェント(PG08−4)は、指定されたワークファイルのサイズを更新し、更新日時を現在の日時に更新する。
【0271】
続いて、close要求エージェント(MC02)はコンテンツサーバ6に移動し、ワークファイルをcloseする。
【0272】
前述の処理によってユーザが移動先端末3においてopenしていたワークファイルをcloseすることができる。
【0273】
次に、前述した実施形態に基づいて実施した具体的な実施例を説明する。
本発明を適用したサービス実施例を図37及び図38に示す。図37,38に示した実施例は、いずれも本発明を企業ユーザに適用した場合のサービス実施例を示している。
【0274】
(i)はユーザが同一LANに接続されている端末(ターミナル)の間を移動する場合である。例えば、居室内の移動がこれに相当する。この場合は、コンテンツのマイグレーションは特に必要にはならない。
【0275】
(ii)はユーザが共通のバックボーンネットワークに接続されているLANをまたがって移動する場合である。例えば、建物内の移動がこれに相当する。この場合は、移動先のLANに接続されているコンテンツサーバにコンテンツがマイグレーションされる。
【0276】
(iii)は、ユーザがインターネットを介してLAN間を移動する場合である。例えば、出張がこれに相当する。この場合も、移動先のLANに接続されているコンテンツサーバにコンテンツがマイグレーションされる。
【0277】
(iv)は、ユーザがインターネットを介してLANと端末(ターミナル)間を移動する場合である。例えば、在宅動務がこれに相当する。この場合は、インターネットに接続されているコンテンツサーバにコンテンツがマイグレーションされる。
【0278】
以下は、本発明のサーバ環境移動方法、及びアプリケーションをJava言語で開発した場合の実施例について、リモートファイルアクセス方式(readまたはwriteの場合)を例にとって示す。
【0279】
はじめに、リモートファイルアクセス方式(readの場合)を図39に示す。以下に示すDTFFileInputStreamとDTFFileInputStream_skeletonのクラスは、本発明方式に特化したクラスである。一方、FileInputStreamはJava言詰の標準クラスである。
【0280】
ロード位置のアプリケーションがコンテンツサーバにマイグレーションされているワークファイルからデータを読み込むために、アプリケーションはDTFFileInputStreamというクラスを生成すると、コンテンツサーバ内でワークファイルからのデータの読み込みを行うためのクラスであるFileInputStreamとDTFFileInputStream_skeletonを生成する。DTFFileInputStream_skeletonは、DTFFileInputStreamとFileInputStreamの中継を行うクラスである。
【0281】
アプリケーションがDTFFileInputStreamに読み込み要求を通知すると、DTFFileInputStreamは通信によりDTFFileInputStream_skeletonに要求を転送する。DTFFileInputStream_skeletonは受信した要求をFileInputStreamに通知し、FileInputStreamはワークファイルからデータを読み込む。読み込まれたデータを、逆の手順をたどってFileInputStreamからアプリケーションに通知する。
【0282】
次に、リモートファイルアクセス方式(writeの場合)を図40に示す。以下に示すDTFFileOutputStreamとDTFOutputStream_skeletonのクラスは、本発明方式に特化したクラスである。一方、FileOutpuStreamはJava言語の標準クラスである。
【0283】
ロード位置のアプリケーションがコンテンツサーバにマイグレーションされているワークファイルにデータを書き込むために、アプリケーションはDTFFileOutputStreamというクラスを生成すると、コンテンツサーバ内でワークファイルへのデータの書き込みを行うためのクラスであるFileOutputStreamとDTFFileOutputStream_skeletonを生成する。DTFFileOutputStream_skeletonは、DTFFileOutputStreamとFileOutputStreamの中継を行うクラスである。
【0284】
アプリケーションがDTFFileOutputStreamに書き込みデータを通知すると、DTFFileOutputStreamは通信によりDTFFileOutputStream_skeletonにデータを転送する。DTFFileOutputStream_skeletonは受信したデータをFileOutputStreamに通知し、FileOutputStreamはデータをワークファイルに書き込む。書き込んだ結果を、逆の手順をたどってFileOutputStreamからアプリケーションに通知する。
【0285】
前述したように本実施形態によれば、ユーザを一意に識別するユーザ固有の識別子をトリガとするものであるから、ユーザは自分の端末を携帯しないで移動し、移動先の任意の端末をあたかも自分の端末であるかのように使用することができる。
【0286】
また、移動先の近傍のサーバにアプリケーションやワークファイルを移動させることができるから、移動先の端末からサーバへのアクセスは速くすることができる。
【0287】
さらに、移動先の近傍のサーバ上でアプリケーションやワークファイルを起動できるため、移動先の端末の空きメモリに制限を受けることなく、アプリケーションやワークファイルを移動することができる。
【0288】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1記載のサーバ環境移動方法によれば、ユーザを一意に識別する識別子をトリガとして移動先端末にユーザのデスクトップ環境を構築することができるため、ユーザは自分の端末を携帯しないで移動し、移動先の任意の端末をあたかも自分の端末であるかのように使用することができる。さらに、前記移動先端末の近傍の適切なサーバにアプリケーションやワークファイルを移動させることができるので、前記移動先端末からサーバへのアクセス速度を速くすることができる。さらにまた、移動先端末の近傍のサーバ上にアプリケーションやワークファイルを移動できるため、移動先端末の空きメモリに制限を受けることなく、アプリケーションやワークファイルを移動先端末近傍に移動することができる。
【0289】
また、請求項2記載のサーバ環境移動方法によれば、上記の効果に加えて、ユーザによって指定されたアプリケーションが、ユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上にロードされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。さらに、移動先端末の近傍のサーバ上でアプリケーションを起動できるため、移動先端末の空きメモリに制限を受けることなく、アプリケーションを移動することができる。
【0290】
また、請求項3記載のサーバ環境移動方法によれば、上記の効果に加えて、ユーザによって指定されたワークファイルが、ユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上にオープンされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。さらに、移動先端末の近傍のサーバ上でワークファイルをオープンできるため、移動先端末の空きメモリに制限を受けることなく、ワークファイルをオープンすることができる。
【0291】
また、請求項4記載のサーバ環境移動方法によれば、上記の効果に加えて、ユーザによって指定された新規ワークファイルが、ユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上にオープンされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。
【0292】
また、請求項5記載のサーバ環境移動方法によれば、上記の効果に加えて、ユーザによる使用が終了した際、移動先端末における該ユーザのデスクトップ環境が削除され、さらに、ユーザがライセンスを得ているアプリケーションと該ユーザにアクセスが許されているワークファイルは適切なコンテンツサーバに移動されて、ほぼ元の状態に復元されるので、該移動先端末を他のユーザが使用する際にも支障を生じることがない。
【0293】
また、請求項6記載のサーバネットワークによれば、ユーザを一意に識別する識別子をトリガとして移動先端末にユーザのデスクトップ環境を構築することができるため、ユーザは自分の端末を携帯しないで移動し、移動先の任意の端末をあたかも自分の端末であるかのように使用することができる。さらに、前記移動先端末の近傍の適切なサーバにアプリケーションやワークファイルを移動させることができるので、前記移動先端末からサーバへのアクセス速度を速くすることができる。さらにまた、移動先端末の近傍のサーバ上にアプリケーションやワークファイルを移動できるため、移動先端末の空きメモリに制限を受けることなく、アプリケーションやワークファイルを移動先端末近傍に移動することができる。
【0294】
また、請求項7記載のサーバネットワークによれば、上記の効果に加えて、ユーザによって指定されたアプリケーションが、ユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上にロードされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。さらに、移動先端末の近傍のサーバ上でアプリケーションを起動できるため、移動先端末の空きメモリに制限を受けることなく、アプリケーションを移動することができる。
【0295】
また、請求項8記載のサーバネットワークによれば、上記の効果に加えて、ユーザによって指定されたワークファイルが、ユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上にオープンされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。さらに、移動先端末の近傍のサーバ上でワークファイルをオープンできるため、移動先端末の空きメモリに制限を受けることなく、ワークファイルをオープンすることができる。
【0296】
また、請求項9記載のサーバネットワークによれば、上記の効果に加えて、ユーザによって指定された新規ワークファイルが、ユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上にオープンされてアクセス可能となるため、前記移動先端末とサーバとの間の距離感を感じさせることなく高速アクセス可能となる。
【0297】
また、請求項10記載のサーバネットワークによれば、上記の効果に加えて、ユーザによる使用が終了した際、移動先端末における該ユーザのデスクトップ環境が削除され、さらに、ユーザがライセンスを得ているアプリケーションと該ユーザにアクセスが許されているワークファイルは適切なコンテンツサーバに移動されて、ほぼ元の状態に復元されるので、該移動先端末を他のユーザが使用する際にも支障を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーバネットワークを実現するためのシステム構成図
【図2】本発明の一実施形態におけるターミナルのエージェント構成図
【図3】本発明の一実施形態におけるターミナルのエージェントの機能を説明する図
【図4】本発明の一実施形態におけるDTF管理サーバのエージェント構成図
【図5】本発明の一実施形態におけるDTF管理サーバのエージェントの機能を説明する図
【図6】本発明の一実施形態におけるグループ管理サーバのエージェント構成図
【図7】本発明の一実施形態におけるグループ管理サーバのエージェントの機能を説明する図
【図8】本発明の一実施形態におけるコンテンツサーバのエージェント構成図
【図9】本発明の一実施形態におけるコンテンツサーバのエージェントの機能を説明する図
【図10】フローの中で使用する記号を説明する図
【図11】本発明の一実施形態におけるデスクトップの構築のエージェントフロー図
【図12】本発明の一実施形態におけるデスクトップ構築時のマイグレーションのエージェントフロー図
【図13】本発明の一実施形態におけるデスクトップ構築時のマイグレーションのエージェントフロー図
【図14】本発明の一実施形態におけるエージェントの移動の通信フロー図
【図15】本発明の一実施形態におけるコンテンツのマイグレーションの通信フロー図
【図16】本発明の一実施形態におけるデスクトップの終了のエージェントフロー図
【図17】本発明の一実施形態におけるデスクトップ終了時のマイグレーションのエージェントフロー図
【図18】本発明の一実施形態におけるデスクトップ終了時のマイグレーションのエージェントフロー図
【図19】本発明の一実施形態におけるアプリケーションの起動のエージェントフロー図
【図20】本発明の一実施形態におけるアプリケーションの起動のエージェントフロー図
【図21】本発明の一実施形態におけるアプリケーションの起動のエージェントフロー図
【図22】本発明の一実施形態におけるアプリケーションの起動のエージェントフロー図
【図23】本発明の一実施形態におけるアプリケーション起動時のマイグレーションのエージェントフロー図
【図24】本発明の一実施形態におけるアプリケーション起動時のマイグレーションのエージェントフロー図
【図25】本発明の一実施形態におけるアプリケーションのロードの通信フロー図
【図26】本発明の一実施形態におけるリモートユーザインタフェースの通信フロー図
【図27】本発明の一実施形態におけるアプリケーションの終了のエージェントフロー図
【図28】本発明の一実施形態におけるワークファイルのopenのエージェントフロー図
【図29】本発明の一実施形態におけるワークファイルのopenのエージェントフロー図
【図30】本発明の一実施形態におけるワークファイルopen時のマイグレーションのエージェントフロー図
【図31】本発明の一実施形態におけるワークファイルopen時のマイグレーションのエージェントフロー図
【図32】本発明の一実施形態におけるリモートファイルのopenの通信フロー図
【図33】本発明の一実施形態におけるワークファイルの新規openのエージェントフロー図
【図34】本発明の一実施形態におけるワークファイルの論理構成の変更の通信フロー図
【図35】本発明の一実施形態におけるワークファイルのcloseのエージェントフロー図
【図36】本発明の一実施形態におけるリモートファイルのcloseの通信フロー図
【図37】本発明の一実施形態を適用したサービス実施例を説明する図
【図38】本発明の一実施形態を適用したサービス実施例を説明する図
【図39】本発明の一実施例におけるJava言語を用いた場合のリモートファイルアクセス方式(readの場合)を説明する図
【図40】本発明の一実施例におけるJava言語を用いた場合のリモートファイルアクセス方式(writeの場合)を説明する図
【符号の説明】
1…通信ネットワーク、2…ターミナル、3…端末、4…DTF管理サーバ(メイン管理サーバ)、5…グループ管理サーバ、6…コンテンツサーバ。

Claims (10)

  1. 通信ネットワーク上の任意の端末において、ユーザを一意に識別する識別子をトリガとして、ユーザがライセンスを得ているアプリケーションとユーザにアクセスが許されているワークファイルをユーザの移動先の端末の近くにあるコンテンツサーバに移動し、前記移動先の端末からこれらのアプリケーションやワークファイルに対するアクセス可能な環境を前記移動先の端末に構築するサーバ環境移動方法であって、
    ユーザ及びユーザが所属するグループを一意に識別する情報を各端末に備わるターミナルで取得し、該取得した情報に基づいてメイン管理サーバでグループ認証を行うと共にグループ管理サーバでユーザ認証を行い、
    前記ユーザを識別する識別子を基にしてユーザがライセンスを得ているアプリケーションのリストとユーザにアクセスが許されているワークファイルの論理構成を前記グループ管理サーバで取得し、
    該取得したアプリケーションやワークファイルが現在保管されているコンテンツサーバを前記グループ管理サーバで特定し、
    ユーザの移動先の端末の識別子を基にしてこれらのアプリケーションやワークファイルを起動するために適切なコンテンツサーバを前記グループ管理サーバで決定し、
    これらのアプリケーションやワークファイルを現在これらが保管されているコンテンツサーバから前記グループ管理サーバで決定されたコンテンツサーバに移動し、
    ユーザの移動先の端末のターミナルがワークファイルの論理構成とアプリケーションのリストを取得してデスクトップの構築を行う
    ことを特徴とするサーバ環境移動方法。
  2. 前記ユーザの移動先端末から指定されたアプリケーションをロードさせる位置をターミナルまたはコンテンツサーバの中からグループ管理サーバが決定し、該決定されたロード位置でターミナルまたはコンテンツサーバがアプリケーションをロードし、該アプリケーションに対するアクセスを可能にすることを特徴とする請求項1記載のサーバ環境移動方法。
  3. 前記ユーザの移動先端末から指定されたワークファイルをオープンさせる位置をコンテンツサーバが決定し、該決定されたオープン位置でアプリケーションがワークファイルをオープンし、該ワークファイルに対するアクセスを可能にすることを特徴とする請求項1又は2記載のサーバ環境移動方法。
  4. 前記ユーザの移動先端末から指定されたワークファイルの論理構成に存在しないワークファイルをネットワーク上に新規に作成する位置を前記グループ管理サーバが決定し、該決定された位置でコンテンツサーバがワークファイルを新規に作成し、該決定された位置でアプリケーションが新規に作成されたワークファイルをオープンし、該ワークファイルに対するアクセスを可能にすることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のサーバ環境移動方法。
  5. ユーザが前記移動先の端末において前記アプリケーション及びワークファイルの使用を終了したときに、前記ユーザの移動先の端末においてオープンされているワークファイルの論理構成とアプリケーションのリストを該端末のターミナルが削除し、これらのアプリケーション及びワークファイルを保管するための適切なコンテンツサーバを前記グループ管理サーバが決定し、これらのアプリケーション及びワークファイルを現在これらが保管されているコンテンツサーバから前記グループ管理サーバによって決定されたコンテンツサーバに移動させることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のサーバ環境移動方法。
  6. 複数の端末と、複数のサーバと、これらを接続する通信ネットワークからなるサーバネットワークにおいて、
    前記通信ネットワーク上の端末にターミナルを設けると共に、
    前記通信ネットワーク上のサーバにメイン管理サーバとグループ管理サーバとコンテンツサーバとを設け、
    前記ターミナルは、
    端末ユーザによるユーザ識別子の入力によって、デスクトップ構築要求を受け付ける構築要求受付手段と、
    前記グループ管理サーバから入力した前記ユーザのワークファイルの論理構成及び該ユーザが取得しているアプリケーションのリストを取得する取得手段と、
    取得されたワークファイルとアプリケーションへのアクセス手段とを備え、
    前記メイン管理サーバは、
    ユーザが所属するグループと該グループを管理しているグループ管理サーバとの対応を管理するグループ管理手段と、
    前記ターミナルのデスクトップ構築要求のユーザ識別子から該ユーザが所属するグループを管理しているグループ管理サーバを検索する検索手段と、
    該検索したグループ管理サーバに前記デスクトップ構築要求を転送する転送手段とを備え、
    前記グループ管理サーバは、
    入力したデスクトップ構築要求のユーザ識別子によってユーザ認証可否判定を行うユーザ認証手段と、
    ユーザのワークファイルの論理構成とユーザが取得しているアプリケーションのリストとからなるユーザのデスクトップを構築するために必要な論理情報を管理する情報管理手段と、
    該ワークファイル及びアプリケーションとこれらが現存している通信ネットワーク上のコンテンツサーバとの対応を管理するコンテンツ管理手段と、
    前記ユーザ認証されたときに、ユーザの移動先の端末に応じて該ユーザのワークファイル及びアプリケーションを起動するために適切な位置にある端末又はコンテンツサーバを検索する起動位置サーチ手段と、
    該検索結果に基づいて、ユーザが指定したワークファイルとユーザが取得しているアプリケーションの移動をコンテンツサーバに指示するマイグレーション指示手段と、
    前記ユーザ認証されたときに、該ユーザのワークファイルの論理構成とユーザが取得しているアプリケーションのリストを前記ユーザが使用している端末のターミナルに送出するリスト送出手段とを備え、
    前記コンテンツサーバは、
    前記ワークファイル及びアプリケーションを蓄積する蓄積手段と、
    前記マイグレーション指示に基づいて、他のコンテンツサーバ或いは端末との間でワークファイル及びアプリケーションを移動させるマイグレーション手段とを備えている
    ことを特徴とするサーバネットワーク。
  7. 前記ターミナルの取得手段によって前記ユーザの移動先端末に取得されているアプリケーションのリストを基にして指定されたアプリケーションをユーザの移動先の端末又は適切なコンテンツサーバ上にロードするアプリケーションロード手段を前記コンテンツサーバに設けると共に、前記ターミナルのアクセス手段は該ロードされたアプリケーションに対してアクセスを行うことを特徴とする請求項6記載のサーバネットワーク。
  8. 前記ターミナルの取得手段によって前記ユーザの移動先端末に取得されているワークファイルの論理構成を基にして指定されたワークファイルを適切なコンテンツサーバ上でオープンするファイルオープン手段を前記コンテンツサーバに設けると共に、前記ターミナルのアクセス手段は該オープンされたワークファイルに対してアクセスすることを特徴とする請求項6又は7記載のサーバネットワーク。
  9. 前記ユーザの移動先端末に取得されているワークファイルの論理構成に存在しないワークファイルをオープン要求するための新規ワークファイルオープン要求手段を前記ターミナルに設け、
    前記コンテンツサーバに該新規ワークファイルオープン要求に基づいて該ワークファイルをネットワーク上に新規に作成する新規ワークファイル作成手段と、該新規に作成したワークファイルの論理構成を前記グループ管理サーバに送信する送信手段と、該新規に作成したワークファイルを適切なコンテンツサーバ上でオープンするファイルオープン手段とを設けると共に、
    前記グループ管理サーバは該新規に作成されたワークファイルを前記ユーザに対応付けて管理し、
    前記ターミナルのアクセス手段は前記オープンされた新規ワークファイルに対してアクセスする
    ことを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載のサーバネットワーク。
  10. ユーザが前記移動先の端末において前記アプリケーション及びワークファイルの使用を終了したときに、前記ユーザの移動先の端末に取得されているワークファイルの論理構成とアプリケーションのリストを削除するリスト削除手段を前記ターミナルに設けると共に、前記グループ管理サーバに、該リストに記載されたアプリケーション及びワークファイルを保管するための適切なコンテンツサーバをネットワーク上で検索し、これらのアプリケーション及びワークファイルを検索されたコンテンツサーバに移動する終了処理手段を設けたことを特徴とする請求項6乃至9の何れかに記載のサーバネットワーク。
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