JP3665156B2 - 薄状媒体搬送機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複写機、ファクシミリ装置、印刷機、プリンタまたは証明書自動発行機などに使用される、例えば、用紙等の薄状媒体を搬送する薄状媒体搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この薄状媒体搬送機構の一種としての用紙搬送機構においては、用紙の下方側に配置された下側ローラと、用紙の上方側に配置された上側ローラとを備え、用紙を介して両ローラが相互に当接された状態で、これら上側及び下側ローラを回転させることにより、用紙を搬送することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来装置では、装置の非動作時に上側及び下側ローラが相互に当接した状態で放置される機構となっている。そのため、これらローラの接触部分が変形するおそれがあって、変形したローラをそのまま使用すると、用紙の搬送時に斜行やジャム等を引き起こす問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、上側及び下側ローラを相互に離した状態で保持し、これらローラの変形を予防して、媒体の搬送時に斜行やジャム等を引き起こすことを防止できる薄状媒体搬送機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
この目的を達成するために、請求項1記載の薄状媒体搬送機構によれば、薄状媒体の下方側に配置された下側ローラと、薄状媒体の上方側に配置された上側ローラとを備え、薄状媒体を介して両ローラが相互に当接された状態で、これら上側及び下側ローラが回転することにより、薄状媒体を搬送する薄状媒体搬送機構において、前記上側ローラ及び下側ローラを相互に離間させる離間手段と、この離間手段によって、前記上側ローラ及び下側ローラが相互に離間した状態で、その離間状態を保持する保持手段と、前記薄状媒体搬送機構に電源が供給されている状態において前記薄状媒体の搬送が行われているか否かを判定する利用状況監視手段と、前記利用状況監視手段によって前記薄状媒体の搬送が行われていないと判定された場合に、所定時間経過したか否かを検出する検出手段と、を有し、前記保持手段は、前記検出手段によって所定時間経過したと検出された後に動作することを特徴とする。それにより、上側ローラ及び下側ローラの離間状態を保持する保持手段が動作すると、これらローラが相互に当接された状態で放置されることがなくなる。従って、上側及び下側ローラが相互に当接された状態で放置されることがなくなり、それらローラの変形を予防して、搬送時に斜行やジャム等を引き起こすことを防止できる。
【0005】
また、検出手段が所定時間が経過したと検出すると、保持手段は動作するので、上側及び下側ローラが所定時間の経過後には相互に離れた状態となって保持される。従って、これらローラが当接された状態で長時間放置されることがなくなって、ローラの変形を確実に予防できる。
【0006】
また、請求項2に記載の薄状媒体搬送機構によれば、電源遮断時に前記保持手段は動作することを特徴とするので、電源が遮断すると保持手段が動作して、上側及び下側ローラが相互に離れた状態となって保持されるため、これらローラが当接された状態で長時間放置されることがなくなって、これらローラの変形を予防できる。
【0007】
また、請求項3に記載の薄状媒体搬送機構によれば、薄状媒体を貯めておく薄状媒体受け手段と、この薄状媒体受け手段に対向するようにその上方側に配置される薄状媒体押さえ手段とを更に設け、この薄状媒体押さえ手段に、前記上側ローラを複数個配設するとともに、前記薄状媒体受け手段に、前記下側ローラを上側ローラに対向するように配設することを特徴とする。それにより、薄状媒体受け手段に貯められた薄状媒体に対して、薄状媒体押さえ手段が上方側から押えることによって、薄状媒体のカールが防止でき、更に、薄状媒体を介して両ローラが相互に当接された状態で、これら上側及び下側ローラが回転することにより、カールの無い薄状媒体を搬送することができる。尚、薄状媒体押さえ手段は、薄状媒体受け手段との間に、前記離間手段によって前記薄状媒体を挿入するための空間を作るように、離間するのが望ましい。
【0008】
更に、請求項4に記載の薄状媒体搬送機構によれば、証明書自動発行機内に取り付けられていることを特徴とする。それにより、証明書自動発行機が、例えば、長時間動作しない場合、または、その電源が遮断された場合であっても、上側及び下側ローラが相互に離れた状態となって保持されるので、これらローラが相互に当接された状態で放置されることがなくなって、これらローラの変形を予防できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した薄状媒体搬送機構を備えた書類自動発行装置、具体的には、証明書自動発行機の一実施例を図面を参照して説明する。
図1に示す本実施例の証明書自動発行機1は、例えば、住所がある市役所等、該当する行政区画内に住む住民が、例えば住民票、戸籍謄本等の証明書の取得を希望する場合に利用できる機械であって、市役所の担当者に申請書を提出して取得するのではなく、利用者が証明書自動発行機1に対して所定操作を行えば、希望する証明書を自動的に発行することができる機械である。この証明書自動発行機1を利用すれば、市役所の担当者を増員しなくても、待ち時間がなく希望する証明書を取得できる他、休日または時間外に証明書自動発行機1を稼働することも可能となる。但し、この発行機1を利用できる者は、住民のプライバシー保護等の観点から、暗証番号(即ちユーザID識別コード)等の情報を記録する磁気テープを備えた磁気カード(若しくはICチップを備えたIDカード)などを所有する者(以下利用者ともいう)に限られる。
【0010】
この証明書自動発行機1の筐体1aの前面パネルには、証明書の発行を希望する利用者個々が所有する磁気カードもしくはIDカード(図示せず)を挿入するためのカード挿入口2aが設けられ、このカード挿入口2aの機械内部にはカードリーダ2(図7参照)が配設されている。このカード挿入口2a内側には、センサ(図示せず)が設けられており、IDカードを検出して、次に述べるローラ部を駆動することができる。また、カード挿入口2aからカードリーダ2の位置まで、IDカードを搬送するためのローラ部(図示せず)が設けられており、このローラ部が駆動すると、IDカードをカードリーダ2まで搬送することができる。
【0011】
そのカード挿入口2aの側方には、例えば用紙切れ等のように証明書自動発行機1にトラブルが発生した際に、当該トラブルを解決する保守担当員を呼び出すための呼び出しボタン22が設けられている。その呼び出しボタン22の上方には、例えば操作方法や案内等の表示される表示手段としてのCRT表示装置3が設けられており、そのCRT表示装置3の画面は、利用者が表示されている部分の一部に直接触れることによって、所望の情報を入力することのできる入力手段としてのタッチパネル4になっている。
そのタッチパネル4の側方には、手数料を支払うためのコイン投入口5a及び紙幣挿入口6aが形成されており、これらは硬貨を貯めることができるコインメック5及び紙幣を貯めることができるビルバリ6(いずれも図7参照)と連通している。これらのコイン投入口5a及び紙幣挿入口6aの下方には、釣り銭及びレシートを取り出すための取り出し口8が設けられている。また、取り出し口8の側方には、後述するレーザプリンタ11(図2、7参照)にて印刷された住民票、戸籍謄本等の証明書を排出する証明書排出口7が形成されている。
【0012】
上述した呼び出しボタン22の下方には、車椅子を利用している人がこの証明書自動発行機1を利用する際、容易に操作できるように配慮したアシストバー42が設けられている。
更に、このアシストバー42の下方で筐体1aの一部には、車椅子の利用者が利用しやすくなるように、車椅子に乗車している人の膝から下が納まる程度の大きさの掘り込み43が形成されており、その掘り込み43の内側面には、車椅子の一部が衝突した場合にショックを吸収するためのショック吸収シート44が設けられている。また、この証明書自動発行機1の高さは、車椅子の利用者でも楽に利用できるように、例えば130cmになるように構成されている。
また、上述したタッチパネルの上方には、この証明書自動発行機1が使用可能状態であるか使用不能状態にあるかを表示する操作表示器10が設けられている。
【0013】
次に、本実施例における証明書自動発行機1内部機構について、図2を参照して説明する。
図2は、証明書自動発行機1内部の用紙搬送路等を示す概略断面図である。この発行機1内の下方部には、レーザプリンタ11が設置されており、そのプリンタ11上部には、該レーザプリンタ11によって印刷された証明書としての用紙Y1を発行機1外へ排出するための、上部排出口11aが形成されている。レーザプリンタ11の上面には、用紙ガイド54が形成されており、この用紙ガイド54は、前記上部排出口11aから排出された証明書を、搬送路下流側に搬送させることができる。
【0014】
この用紙ガイド54の上方側には、証明書を搬送する搬送ユニット51が設置されている。この搬送ユニット51は、その内部に用紙ガイド55を設けており、用紙ガイド54から送り出された証明書は用紙ガイド55に沿って一方向(図2紙面右方)に搬送させることができる。また、搬送ユニット51内の用紙ガイド55の上方側には、幅揃えトレイ56が形成されており、用紙ガイド55から幅揃えトレイ56に向かう場合、搬送路はその搬送方向をほぼ180度Uターンさせて反対方向(図2紙面左方)に向かう。この搬送ユニット51側方(図2紙面左方)には、用紙排出ユニット71が配設されており、この用紙排出ユニット71は、前記証明書を証明書排出口7に向かって搬送させることができる。
【0015】
具体的には、搬送ユニット51の内部には、レーザプリンタ11の上面に沿うとともにその端部(図2紙面右端部)側で上方に向かう搬送路としての用紙ガイド55が形成されており、この用紙ガイド55の上側及び下側には、用紙ガイド54から送り出された証明書を搬送するための、送りローラ55a及び55bが複数個設置されている。それら送りローラ55a及び55b間には、証明書の重送を検出するための、光透過型等もしくは光反射型の重送検出センサHSが設けられている。
【0016】
その用紙ガイド55の上方端部側(図2紙面右上方側)には、証明書の重送等の際にレーザプリンタ11の上面側に戻すように、搬送方向を180度Uターンさせる退避ガイド55cが分岐路の一つとして形成されており、切替バー55dの位置が切り替わることにより、重送した証明書は、退避部としての退避ガイド55cに搬送される。このように用紙搬送ユニット51において、重送した証明書を退避ガイド55cに搬送する理由は、このプリンタ11は複製(複写)防止用の改竄防止用紙に記録を行うので、証明書の重送により、未印刷の公的な用紙Y1を装置1外部に出さないようにするためである。
【0017】
また、用紙ガイド55は、前記退避ガイド55cとの分岐点の右上方側で、搬送方向をほぼ90度折曲げて用紙排出ユニット71(図2紙面左方)側に向かっており、折曲げられた用紙ガイド55の左方には、用紙ガイド55を通過した証明書の幅を揃えるための幅揃えトレイ56が形成されている。その幅揃えトレイ56の一端(図2紙面右端)側には、該幅揃えトレイ56上に載せられた証明書の後端を押し出すためのツメ57aが設けられ、具体的には、このツメ57aは押し出しガイド57に固定されて配置されている。その用紙排出ユニット71の上方には、幅揃えされた証明書を綴じるステープラ14が設けられ、このステープラ14の上方には、割印を押すことができる割印機15が設置されている。
【0018】
また、該幅揃えトレイ56の一端(図2紙面右端)側には、前記ツメ57aに隣設して支軸56cが設けられており、この支軸56cは、幅揃えトレイ56を図2点線で示す上方位置と実線で示す下方位置との間を揺動させるための支点としての働きをする。即ち、証明書が幅揃えトレイ56上に複数枚載せられた場合に、幅揃えトレイ56を点線で示す上方位置に移動させ、幅揃えされた証明書をステープラ14に差し込んで綴じるとともに、差し込まれた証明書に割印機15が割印を押すことができる。
【0019】
その幅揃えトレイ56の他端(図2紙面左端)には、該幅揃えトレイ56上の証明書を、用紙排出ユニット71へ送り出すための送りローラ58a、58bが設置されている。そして、該送りローラ58a、58bの近傍には、排出トレイ確認センサ59が取り付けられており、このセンサ59の信号に基づいて、CPU13は用紙排出ユニット71の排出トレイ72上に証明書が送られたか否かを判断することができる。また、幅揃えトレイ56の途中には、複数枚の証明書の幅揃えを行う幅揃えツメ84が設置されている。
【0020】
また、用紙排出ユニット71は、下方側に配置された複数(4個)の下側ローラ73と、上方側に配置された複数(4個)の上側ローラ74と、これらローラ73、74を支持するローラ軸73a、74aの片側先端部に固着されたプーリ73b、74b(図2紙面手前側)を回転させるタイミングベルト75、76、77と、このタイミングベルト75、76、77を回転させるステップモータ78とを備えている。
【0021】
それにより、証明書を介して上下一対のローラ73、74を相互に当接した状態で、ステップモータ78が駆動してタイミングベルト75、76、77を回転させると、これら下側及び上側ローラ73、74が回転することにより、証明書を証明書排出口7へ搬送する。尚、ローラ73、74と証明書排出口7との間には、筐体1aの内側の上下方向に回収貯蔵部J6が設けられており、プライバシー保護等の観点から、この発行機1は証明書排出口7に残った証明書を、所定時間経過後に回収貯蔵部J6に回収するように構成されている。尚、この回収貯蔵部J6内の証明書は、保守担当員のみが取り出せるようになっている。
【0022】
次に、図3から図6を参照して薄状媒体搬送機構としての用紙排出ユニット71の構成について詳細に説明する。尚、図3は用紙排出ユニット71を拡大して示す側面図であり、図4は用紙排出ユニット71の用紙押さえ板の一部を拡大して示す斜視図である。図5、6は、用紙排出ユニットの上側ローラ及び下側ローラを相互に圧接または離間した状態を拡大して示す概略説明図であるが、図4に対して反対側の側面側から見ている。
図3に示すように、用紙排出ユニット71は、相互に一定距離だけ離れた左右のフレーム71b、71cと、これらフレーム71b、71c間に設けられた排出トレイ72と、この排出トレイ72の上方側に配置される用紙押さえ板79とを備えており、この排出トレイ72には、幅揃えトレイ56から送り出された証明書を載せることができ、用紙押さえ板79は、上方側からその証明書を押さえつけることができる。
【0023】
前記上側ローラ74は、用紙押さえ板79により支持されている。具体的には、用紙押さえ板79は、図4に示されるように、証明書より少なくとも大きい用紙押さえ板本体部79aと、この用紙押さえ板本体部79aの左右の位置に連設された証明書搬送方向に延びる左右2枚の側板部79bとを備えている。そして、前記本体部79aは、上側ローラ74を収納する穿設孔79cを左右方向に複数個(2個)、及び、証明書搬送方向に複数個(4個)(図4では2個のみ図示)の所定間隔を置いて配設しているとともに、各側板部79bは、ローラ軸74aを回動可能に固定する貫通孔79dを備えている。それにより、上側ローラ74の一部が前記穿設孔79c内に収納されるとともに、ローラ軸74aが左右の側板部79bの貫通孔79d内にそれぞれ貫通して、その貫通したローラ軸74aの片側先端部にプーリ74b、反対側先端部に抜け止め(図示せず)をそれぞれ取り付けると、用紙押さえ板79と上側ローラ74とは一体的に移動可能となる。それにより、上述した如く、各上側ローラ74の片側先端部には、図2に示されるように、プーリ74bがそれぞれ取り付けられ、該プーリ74bには、複数のテンションローラ36を介して、4つの上側ローラ74が同期して回転できるように、ベルト76が掛けられている。
【0024】
その用紙押さえ板79及び上側ローラ74は、図3に示されるように、用紙排出ユニット71によって、ななめ上下方向に下方側から移動支持されており、具体的には、用紙排出ユニット71の両フレーム71b、71c上方側には、ななめ上下方向に延びる複数の案内溝71fが、前記ローラ軸74aの両先端部をそれぞれななめ上下方向に案内移動できるように支持している。従って、これら上側ローラ74及び用紙押さえ板79は、前記フレーム71b、71cによって下方側からそれぞれ支持されている。
【0025】
そして、用紙押さえ板79は、排出トレイ72の底板部72bとほぼ平行状態を保ったまま、その自重によって証明書を挟むように構成されている。それにより、用紙受け手段としての排出トレイ72に貯められた証明書に対して、用紙押さえ手段として用紙押さえ板79が上方側から押えることによって、証明書のカールが防止できる。もっとも、用紙押さえ手段は、上記用紙押さえ板79以外の構成からなっていてもよい。尚、用紙押さえ板本体79aは、送りローラ58a、58b側に設けられた上方折曲部79cと、用紙押さえ板79の証明書排出口7側に設けられた上方折曲部79dとを備えている。
【0026】
一方、前記排出トレイ72が、本発明の用紙受け手段を構成するが、この排出トレイ72は、具体的には、証明書及び用紙押さえ板79の大きさより少なくとも大きい底板部72bと、この底板部72bの送りローラ58a、58b側に設けられたL字形状の先端受け部72cと、証明書の送りを円滑にするように底板部72bの証明書排出口7側に設けられた下方折曲部72dとを備えている。
該排出トレイ72の底板部72bの下方には、下側ローラ73が、証明書搬送方向に沿って所定距離毎に4列設置されており、具体的には、底板部本体72bは、上側ローラ74を収納する穿設孔79cを左右方向に複数個(2個)、及び、証明書搬送方向に複数個(4個)の所定間隔を置いて配設している。それぞれの下側ローラ73のローラ軸73aの両端部が、フレーム71b、71cの貫通孔を介して貫通した状態で、その貫通したローラ軸74aの片側先端部にプーリ73b、反対側先端部に抜け止め(図示せず)をそれぞれ取り付けることができる。それにより、各下側ローラ73の上方には、上側ローラ74がそれぞれ接触可能に設置されており、これら上側ローラ74は、下側ローラ73と同様に、証明書搬送方向に沿って用紙送りできるようになっている。
【0027】
そのフレーム71b内側の下方には、証明書を搬送するための動力源であるステップモータ78が固着され、ステップモータ78の回転軸78bがフレーム71bの貫通孔78cを介して、フレーム71bの外側に突き出ている。そして、回転軸78bの先端側には、駆動ギア78dが取り付けられ、この駆動ギア78dは、フレーム71b外側下方に設置されているプーリギア27の大径部27bと噛合する。
【0028】
前記プーリギア27の大径部27bと噛合するプーリギア39の大径部39bは、リンク材LK1に相互に連結支持されることより、プーリギア27の遊星ギアとなるように構成されている。これは、用紙押さえ板79が上下に移動するにも関わらず、プーリギア39がプーリギア27の外周を適宜移動して、タイミングベルト77を緊張させた状態に保ち、ステップモータ78の回転軸78bの回転を、上側ローラ74用のプーリ74bに正確且つ確実に伝達するためである。尚、プーリギア39の大径部39bの外側には、小径部39cが設けられており、この小径部39cと、証明書の挿入方向側から3番目に位置する上側ローラ74のそのプーリ74bとの間で、タイミングベルト77が架設されている。
【0029】
また、証明書の挿入方向側から3番目に位置する上側ローラ74とプーリギア39と間には、リンク材LK2が回動可能に取り付けられている。これは、用紙押さえ板79が、排出トレイ72から離間及び接近した後であっても、プーリギア39を確実に支持して、タイミングベルト75、76、77を緊張した状態で移動させて、前記下側及び上側ローラ73、74を回転させるためである。
【0030】
そのプーリギア27は、その大径部27bの外側に小径部27cを備えており、この小径部27cと4個のプーリ73bには、複数のテンションローラ29bを介して、ベルト75が掛けられている。そのため、プーリギア27の小径部27cの回転に基づいて、ベルト75が回転すると、それら4個のプーリ73bは同期して時計回りあるいは反時計回りに回転する。
【0031】
そして、ステップモータ78の回転軸78bが、時計回りに回転駆動すると、プーリギア27がそれに伴って反時計回りに回転し、該プーリギア27の小径部27cに歯合したベルト75も反時計回りに回転し、該ベルト75に接続されているプーリ73も反時計回りに回転する。その結果、プーリ73bに接続されている下側ローラ73も反時計回りに回転し、証明書を左方向に搬送させることができる。もっとも、駆動手段としてのモータは、必ずしもステップモータ78に限定される訳ではなく、その他のモータなどであってもよい。
【0032】
そして、証明書の挿入方向側から3番目の上部ローラ74には、従動プーリ74bが接続されており、このプーリ74bとプーリギア39との間にベルト77が掛けられている。従って、プーリギア27が反時計回りに回転すると、プーリギア39が時計回りに回転し、該回転駆動がベルト77を介してプーリ74bに伝えられ、該プーリ74bに接続された上側ローラ74が時計回りに回転する。すると、該上側ローラ74を含む4列の上側ローラ74に掛けられているベルト76が時計回りに回転し、証明書を左方向に搬送することができる。それにより、証明書の下方側に配置された下側ローラ73と、証明書の上方側に配置された上側ローラ74とを備え、証明書を介して両ローラ74、73が相互に当接された状態で、上側及び下側ローラ74、73が回転することにより、証明書を搬送する。従って、上側及び下側ローラ74、73等が、本発明の用紙搬送手段を構成する。
【0033】
次に、図5、6に示すように、用紙排出ユニット71の両側のフレーム71b、71cの内側には、証明書搬送方向に延びる各作動板19が摺動可能に取り付けられており、この作動板19は、証明書搬送方向に図6の実線及び仮想線で明示する如く移動できるように、次のように構成されている。具体的には、両側のフレーム71b、71cの内側には、前方及び後方の2個の離間リンク18の下側腕部18bの基端側18dが、それぞれ回動可能に取り付けられており、離間リンク18の上側腕部18cの基端側18eが、複数の上側ローラ74のうちの証明書搬送方向の両端に位置する上側ローラ74のローラ軸74aに連結されている。そして、離間リンク18の下側腕部18bの上方基端側と、上側腕部18cの下方基端側とが結合されており、その結合部分18fが、作動板19の作動片19oによって図5の右方側に押圧されると、下側腕部18bと上側腕部18cとが相互に立った状態になるのに対し(図5仮想線、図6実線参照)、その結合部分18fが、前記作動片19oによって図5の右方側に押圧されない場合、下側腕部18bと上側腕部18cとが相互に倒れた状態になる(図5実線参照)。
【0034】
前記各作動板19の下部には、ラック部19dがそれぞれ形成されており、各ラック部19dの下方には、ギヤ20がそれぞれ歯合するよう配置されている。これらギヤ20が両側の作動板19を同期して証明書搬送方向に移動させるため、前記ユニット71のフレーム71b、71c間にギヤ軸24が掛け渡され、このギヤ軸24は、左右のギヤ20を一体的に回動できるように固定している。
【0035】
また、2個のギヤ20の一方は、フレーム71c内側に取り付けられた駆動源となるモータ21の駆動軸21bと歯合している。尚、作動板19の移動方向を規制するため、作動板19には、その長手方向に長溝19bが複数個(2個)形成され、この各長溝内19b内にフレーム71b、71cから突き出るピン19cが嵌まり込んで摺動するようになっている。それにより、各作動板19の下部に形成されているラック部19dはギヤ20と歯合し、更にこのギヤ20がモータ21の駆動軸21bと歯合しているので、モータ21の駆動軸21bが時計回り方向または反時計回り方向に回転することにより、駆動力が駆動軸21b、ギヤ20、ラック部19dを介して伝達され、各作動板19は、証明書搬送方向に図6の実線及び仮想線のように移動できる。
【0036】
そして、離間リンク18の上側腕部18cの他端側は、それぞれ証明書搬送方向の入り口側から1番目、4番目の上側ローラ74におけるローラ軸74aの外側に回動可能に取り付けられている。ゆえに、モータ21の駆動軸21bが反時計方向に回転すると、ギヤ20は時計方向に回転し、作動板19が図5の右方向へ移動すると、離間リンク18を右方向へ押圧し、下側腕部18bと上側腕部18cとは、相互に立った状態になる(図5の実線)。すると、用紙押さえ板79は排出トレイ72から上昇し、図6の実線及び図5の2点鎖線で記載された状態になって、用紙搬送ユニット51から搬送される証明書を用紙排出ユニット71内へ挿入するための空間を作る。従って、各作動板19の移動に伴って、結合部分18fが前記作動片19oによって押圧または非押圧されることによって、離間リンク18の下側腕部18bと上側腕部18cとが、相互に立った状態になったり、あるいは倒れた状態になったりするので、これらモータ21、離間リンク18、作動板19等が、本発明における離間手段を構成する。
【0037】
また、フレーム71b、71c間の内側下方には、プランジャ81bを上下動させるソレノイド81が固設されており、このプランジャ81bの先端には、例えば、フレーム71b、71c間を上下動可能に掛渡すことができる保持軸等からなる、保持部83が連結されている。具体的には、フレーム71b、71cには、上下に延びる穿設溝87がそれぞれ設けられ、前記保持軸等からなる保持部83は、その穿設溝87内を上下に移動可能となっている。そして、ソレノイド81の駆動に基づくプランジャ81bの上下動に従って、保持部83は、上下動可能であり、作動板19下部に上下方向に切り欠かれた切り欠き部KB内に嵌まり込むように移動することができる。この保持部83には、引っ張りバネ85の一端が接続されるとともに、その他端は、排出トレイ72c底面側に取り付けられている。
【0038】
そのため、前記離間手段としての下側腕部18bと上側腕部18cとが相互に立ち上がって、用紙押さえ板79を上方に移動した状態で、CPU13の制御によりまたは停電等の電源遮断により、ソレノイド81がOFFすると、バネ85の引っ張り力により、保持部83は、引き上げられて作動板19に設けられた固定用の切り欠き部KB内に填り、作動板19が図6の実線で記載された状態で保持され、用紙押さえ板79は上方に保持される。従って、証明書自動発行機1の電源終了時等に上述の動作を行うことにより、用紙押さえ板79及び上側ローラ74が、排出トレイ72及び下側ローラ73から離れた状態で保持されるため、ローラ73、74の変形を防止することが可能となる。また、ジャム処理時にも同様に、用紙押さえ板79を上方に保持するため、ジャム処理が容易に行えることになる。それにより、この引っ張り用バネ85に接続された保持部83と切り欠き部KBとは、本発明における保持手段を構成する。
【0039】
次に、図7を参照して、証明書自動発行機1を含む証明書自動発行システムの電気的構成について説明する。
本実施例の証明書自動発行機1は、ホストコンピュータ31と接続された、CPU13の指令によって動作する。このCPU13は、上述したカードリーダ2と、CRT表示装置3と、CRT表示装置3の画面に一体的に取り付けられているタッチパネル4と、前記コインメック5及びビルバリ6と、保守担当員を呼び出すための呼び出しボタン22と、領収書用のレシートを印刷するためのレシートプリンタ(ジャーナルプリンタともいう)12と、操作方法等を音声にて説明するための発声装置16と、CPU13を制御して証明書自動発行機1を所定のプロセス通りに動作させ、証明書を発行するための動作プログラムを格納するハードディスク17と、証明書自動発行機1から離れた位置にいる保守担当員の近くに設置され、証明書自動発行機1の稼働状況や呼び出しボタン22が押されたこと等を保守担当員に知らせるためのリモート操作パネル33と、証明書自動発行機1の利用状況を監視するタイマ26と、証明書自動発行機1内の記録装置としてのレーザプリンタ11と、レーザプリンタ11で印刷された書類を搬送するための搬送ユニット51と、タッチパネル4から入力された書類が複数枚である場合にそれらの書類の端部を綴じるためのステープラ14と、それらの書類に割印を付すための割印機15と、書類を証明書排出口7まで書類を搬送する用紙排出ユニット71と、証明書自動発行機1を所定のプロセス通りに動作させる動作プログラムがロードされるRAM49と接続されている。証明書自動発行機1を動作させるプログラムは、ハードディスク17からRAM49に転送され、そのプログラムに基づいて証明書自動発行機1は動作するが、RAM49は、証明書自動発行機1を動作させる際に必要なデータ等を記憶することができる。尚、CPU13は、その動作開始後所定時間経過するか否かを検出するために、タイマ26を使用するが、CPU13自身がそのタイマ26の機能を果たしても良い。また、CPU13は、薄状媒体搬送機構を制御する制御手段として機能する。
【0040】
また、ホストコンピュータ31には、該当する行政区画内の全住民に関する住民票、戸籍謄本等を作成するための証明書用データを記憶するデータベース32が接続されており、ホストコンピュータ31は、IDカードより得たユーザID識別コード、及び、利用者が希望選択した例えば住民票、戸籍謄本等の証明書及び必要な部数等に関するデータに基づいてデータベース32を検索し、このベース32から必要な証明書作成用データを抽出して、証明書作成用データをCPU13へ送信することができる。また、リモート操作パネル33は、担当者の手元に備えられており、利用者が呼び出しボタン22を押したときや、あるいは、証明書自動発行機1において、例えば用紙Y1がなくなった場合などに、それらをランプやチャイム等で担当者に知らせることができる。
【0041】
続いて、上記構成を有する証明書自動発行機1を利用者が使用する際に、証明書自動発行機1の主な動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
証明書自動発行機1では、CPU13の制御の下、証明書の申請者、即ち利用者にカード挿入口2aにIDカードの挿入を促す画面が、CRT表示装置3に表示されている。CPU13は、カード挿入口2aにIDカードが挿入(ステップS1)(以下ステップをSと略称する)されたかどうかを常に監視しているので、利用者がIDカードを証明書自動発行機1のカード挿入口2aに挿入すると、このカード挿入口2a内側に設けられているセンサ(図示せず)がIDカードを検出する。そして、ローラ部が駆動してIDカードを搬送させ、入力部としてカードリーダ2にIDカードに記録されているユーザID識別コード等のデータの読み取りを指示する。
【0042】
カードリーダ2は、IDカードに記録されているデータを読み取り、その読み取ったデータをCPU13に転送する。CPU13は、挿入されたIDカードが証明書自動発行機1用のカードであるかどうかを確認する(S2)。挿入されたカードが、例えば、証明書自動発行機1用のIDカードでなく、カードリーダ2が正しく読み取りできなければ(S2・NO)、カード挿入口2aからIDカードを排出する(S3)と共に、その旨をCRT表示装置3の画面に表示する(S4)。
【0043】
一方、挿入されたカードが、証明書自動発行機1用のIDカードであって、カードリーダ2が正しく読み取りできれば(S2・YES)、CPU13は、暗証番号の入力を促す画面をCRT表示装置3に表示するとともに、発声装置16へその旨の信号を送って、発声装置16に「暗証番号を入力して下さい。」と発声させる(S5)。それにより、利用者が、CRT表示装置3の画面に表示されている数字入力用のタッチパネル4を順番に触れて、暗証番号を入力すると、CPU13は暗証番号のデータとしてRAM49に記憶することができる(S6)。そして、CPU13はIDカードに記録されている利用者のユーザID識別コードと、入力された暗証番号のデータとの両方をホストコンピュータ31に伝送する。ホストコンピュータ31は、CPU13から伝送されたユーザID識別コードのデータと暗証番号のデータとを照合して正否を判断する(S7)。ユーザID識別コードのデータに対して、暗証番号のデータが正しくなければ(S8・NO)、その旨をCPU13へ伝送し、再度正しい暗証番号の入力を促す画面をCRT表示装置3に表示させる(S5)と共に、上述した如く、利用者に暗証番号を再入力させる(S6)。そして、暗証番号が正しければ(S8・YES)、その旨をCPU13に伝える。
【0044】
次にCPU13は、証明書の選択を促す画面をCRT表示装置3に表示するととともに、発声装置16へその旨の信号を送って、発声装置16に「必要な証明書を選んで下さい。」と発声させる(S10)。利用者は、CRT表示装置3における必要な証明書名が表示されている部分のタッチパネル4を触れることにより、必要な証明書名を選択する(S11・YES)。次に、CPU13は、必要な部数の選択を促す画面を、CRT表示装置3に表示するとともに、発声装置16へその旨の信号を送って、発声装置16に「必要な部数を選んで下さい。」と発声させる(S12)。利用者は、CRT表示装置3の画面に表示されている部数入力用のタッチパネル4を触れることにより、必要な部数を選択し、CPU13はそのデータをRAM49に記憶することができる(S13・YES)。すると、CPU13は利用者の選択した証明書の料金を計算し、料金をコイン投入口5a及び紙幣挿入口6aに投入することを促す画面を、CRT表示装置3に表示するとともに、発声装置16へその旨の信号を送って、発声装置16に「料金は○○円です。お支払下さい。」と発声させる(S14)。
【0045】
利用者は料金をコイン投入口5aもしくは紙幣挿入口6aに投入すると、CPU13は所定の料金が徴収されたことを確認する(S15・YES)。その場合利用者が料金の支払として硬貨を使うのであれば、その硬貨をコイン投入口5aから投入し、硬貨はコインメック5に入る。また、紙幣を使うのであれば、紙幣は紙幣挿入口6aから投入され、ビルバリ6に入る。このとき必要に応じて、つり銭としての硬貨がコインメック5から払い出されて取り出し口8内部に置かれたり、あるいは、つり札がビルバリ6から払い出されて、紙幣挿入口6aから排出される。また、領収書としてのレシートは、レシートプリンタ12によって印字され、取り出し口8から排出される。CPU13は、カードリーダ部2のカード搬送機構に命令し、カード挿入口2aからIDカードを排出させる。そして、CPU13は、IDカードがカード挿入口2aから取り出されたことを検知すると、証明書作成中である旨を知らせる画面をCRT表示装置3に表示するとともに、発声装置16へその旨の信号を送って、発声装置16に「ただ今、証明書を作成中です。しばらくお待ち下さい。」と発声させる(S17)。
【0046】
また、CPU13は、ホストコンピュータ31に証明書を発行するために必要な証明書作成用データを要求する。ホストコンピュータ31は、IDカードより得たユーザID識別コード及び利用者が選択した住民票、戸籍謄本等の証明書作成用データに基づいて、データベース32を検索してデータベース32から必要な証明書作成用データを抽出して、CPU13へ送信する。CPU13は、ホストコンピュータ31から転送されたデータをレーザプリンタ11へ送り、印字させる(S18)。このとき、レーザプリンタ11により印字された証明書は、ステープラ14により端部を綴じられると共に契印機15により契印を付されて、証明書排出口7より排出される(S19)。また発声装置16へその旨の信号を送って、発声装置16に「証明書ができました。おとり下さい。レシートとカードもお忘れないようご注意下さい。」と発声させる。
【0047】
そしてCPU13は、証明書排出口7に差し出された証明書が利用者によって取られたかどうかを検知し、証明書が取られたことを検知すると(S20・YES)、CRT表示装置3に証明書自動発行機1の操作が終了した旨の画面を表示する(S21)。その後しばらくしてから、初期画面としてカードの挿入を促す画面をCRT表示装置3に表示して、上述の動作を繰り返す。
また、CPU13は証明書排出口7に差し出された証明書が所定時間を過ぎても利用者が証明書を取らないことを検知すると(S20・NO)、CPU13は証明書排出口7に差し出されている証明書を発行機1内部に回収して(S22)、回収貯蔵部J6に収納する。
【0048】
次ぎに、証明書自動発行機1が、稼働中のローラ変形防止について図9に示すフローチャートを参照して説明する。
電源が投入されると、タイマ26がONして(S51)、証明書自動発行機1の利用状況を監視する。そして、証明書作成の予約が行われると(S52・YES)、ソレノイド81がONして(S53)、用紙押さえ板79が上方に無いことが確認されると(S54・NO)、離間手段により用紙押さえ板79が上方に移動する(S55)。用紙搬送ユニット51から証明書が全て受け渡されると(S56・YES)、用紙押さえ板79を下方に移動させて証明書を挟み込み、証明書を搬送して(S58)、タイマ26をクリアする(S59)。そして、また証明書自動発行機1の利用状況を監視する。
【0049】
証明書の作成依頼が行われず(S52・NO)、一定時間が経過すると(S60・YES)、ローラ73、74の変形を防止するために用紙押さえ板79を上方に移動させて上側ローラ74と下側ローラ73を離すようにする。用紙押さえ板79が上方に無いことが確認されると(S61・NO)、離間手段により用紙押さえ板79が上方に移動される(S62)。そして、タイマ26をクリアして(S63)証明書自動発行機1の利用状況を監視する。
【0050】
以上説明したことから明かなように、本実施の形態の薄状媒体搬送機構によれば、証明書(薄状媒体)の下方側に配置された下側ローラ73と、証明書(薄状媒体)の上方側に配置された上側ローラ74とを備え、証明書(薄状媒体)を介して両ローラ74、73が相互に当接された状態で、これら上側及び下側ローラ74、73が回転することにより、証明書(薄状媒体)を搬送する用紙(薄状媒体)搬送機構において、上側及び下側ローラ74、73を相互に離間させる離間リンク18(離間手段)と、離間リンク18が前記上側及び下側ローラ74、73を離間した状態でその状態を保持する保持部83、切り欠き部KB、ソレノイド81等(保持手段)とを更に設けている。それにより、保持部83が切り欠き部KB内に填ると、上側及び下側ローラ74、73の離間状態に保持するので、上側及び下側ローラ74、73間が相互に当接された状態で放置されることがなくなる。そして、証明書自動発行機1が、例えば一定時間使用されないとき、またはその電源が遮断されたとき、薄状媒体搬送機構としての用紙排出ユニット71において、保持部83が切り欠き部KB内に填って、上側及び下側ローラ74、73が相互に離間して保持されるため、これらローラ74、73の変形を予防できる。
【0051】
上記の実施例では、所定時間経過するか否かを検出するタイマ26(検出手段を構成する)を設け、所定時間の経過後に前記保持手段は動作する態様と、電源遮断時に前記保持手段は動作する態様との双方を備えたが、いずれか一方のみを備えていてもよいし、必要がなければ無くても良い。また、例えば、用紙等の薄状媒体を貯めておく排出トレイ72(薄状媒体受け手段を構成する)と、この排出トレイ72に対向するようにその上方側に配置される用紙押さえ板79(薄状媒体押さえ手段を構成する)とは、必要がなければ無くても良い。更に、上下一対のローラ73、74は、一組であっても良い。
【0052】
尚、本発明を具体化した一実施例として証明書自動発行機1について説明したが、本発明の薄状媒体搬送機構は、必ずしもこの実施例に限定されることなく、例えば、複写機、ファクシミリ装置、印刷機、プリンタなどに用いても良い。また、用紙押さえ板79を上下動させる機構は、ラック、ギヤなどでなく、例えば、カム機構を用いても良い。また、保持手段の一部としての保持部83を動作させる機構は、上記のソレノイド81とバネ85などから構成されていなくてもよく、例えば、モータを使用しても良い。更に、保持手段は上記以外の構成からなっていてもよいし、また、薄状媒体は、カード、書類や切符など薄状であれば、いかなるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した実施例の証明書自動発行機の外観を示す概略図である。
【図2】 本実施例における証明書自動発行機の用紙送り経路の構成を示す概略断面図である。
【図3】 本実施例の用紙送り経路における用紙排出ユニットの構成を示す拡大側面図である。
【図4】 本実施例の用紙送り経路における用紙排出ユニットの用紙押さえ板の一部を拡大して示す斜視図である。
【図5】 その用紙排出ユニットの上側ローラ及び下側ローラを相互に圧接した状態を拡大して示す概略説明図である。
【図6】 その用紙排出ユニットの上側ローラ及び下側ローラを相互に離間した状態を拡大して示す概略説明図である。
【図7】 本実施例における証明書自動発行機及びこの発行機を含むシステムの電気的構成を示すブロック図である。
【図8】 本実施例における証明書自動発行機の動作を示すフローチャートである。
【図9】 本実施例における証明書自動発行機の動作時の保持機構の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
18 離間リンク
19 作動板
20 ギヤ
21 モータ
26 タイマ
Y1 用紙
51 用紙搬送ユニット
71 用紙排出ユニット
72 排出トレイ
73 下側ローラ
74 上側ローラ
79 用紙押さえ板
81 ソレノイド
83 保持部
85 バネ
87 ガイド溝

Claims (4)

  1. 薄状媒体の下方側に配置された下側ローラと、薄状媒体の上方側に配置された上側ローラとを備え、薄状媒体を介して両ローラが相互に当接された状態で、これら上側及び下側ローラが回転することにより、薄状媒体を搬送する薄状媒体搬送機構において、
    前記上側ローラ及び下側ローラを相互に離間させる離間手段と、
    この離間手段によって、前記上側ローラ及び下側ローラが相互に離間した状態で、その離間状態を保持する保持手段と、
    前記薄状媒体搬送機構に電源が供給されている状態において前記薄状媒体の搬送が行われているか否かを判定する利用状況監視手段と、
    前記利用状況監視手段によって前記薄状媒体の搬送が行われていないと判定された場合に、所定時間経過したか否かを検出する検出手段と、を有し、
    前記保持手段は、前記検出手段によって所定時間経過したと検出された後に動作することを特徴とする薄状媒体搬送機構。
  2. 請求項1に記載の薄状媒体搬送機構において、
    電源遮断時に前記保持手段は動作することを特徴とする薄状媒体搬送機構。
  3. 請求項1または2に記載の薄状媒体搬送機構において、
    薄状媒体を貯めておく薄状媒体受け手段と、この薄状媒体受け手段に対向するようにその上方側に配置される薄状媒体押さえ手段とを更に設け、
    この薄状媒体押さえ手段に、前記上側ローラを複数個配設するとともに、前記薄状媒体受け手段に、前記下側ローラを上側ローラに対向するように配設することを特徴とする薄状媒体搬送機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか一に記載の薄状媒体搬送機構において、証明書自動発行機内に取り付けられていることを特徴とする薄状媒体搬送機構。
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