JP3663623B2 - レーダ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号の周波数に基づいてターゲットの距離を求めるレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のレーダ装置の代表的なものとして、FM−CWレーダ装置がある。FM−CWレーダ装置は、連続波(CW)に周波数変調(FM)を掛けた送信信号を用いるものであり、パルスレーダと比較すると比較的近距離の物体の探知に適している。そのため、近年では、自動車に搭載して先行する自動車等の位置および相対速度を検出する手段としてのFM−CWレーダ装置の研究開発が進められている。
【0003】
FM−CWレーダ装置では、周波数の増減が直線状に交互に繰り返される三角波変調された連続波を送信信号として用い、変調周波数増加区間(以後、単にアップ区間という)のビート周波数と変調周波数減少区間(以後、単にダウン区間という)のビート周波数とからそのビーム方向にあるターゲットの距離および速度を算出する。この処理を走査範囲の全ビームに対して実行することにより、走査範囲に存在するターゲットの情報を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、FM−CWレーダ装置のような、ビート信号の周波数に基づいてターゲットの距離を求めるレーダ装置においては、ビート信号の周波数をパラメータとするパワー分布(周波数スペクトラム)でのS/Nを高くする必要がある。すなわち、ノイズフロアレベルによるピークとターゲット反射によるパワーピークとの差をできるだけ大きくすることが求められる。
【0005】
反射率の大きなターゲットや近距離のターゲットでは、ターゲットで反射した信号自身のレベルが高いのでノイズとパワーピークとの差が大きく、アップ区間のピークとダウン区間のピークとのペアリングにもミスが生じにくい。ここに、ペアリングとは、同一ターゲットに起因すると思われるアップ区間のパワーピークとダウン区間のパワーピークとを組み合わせることを言う。
【0006】
これに対して、反射率の小さいターゲットや遠方のターゲットでは、ターゲットで反射した信号のレベルが低いのでS/Nが悪化し、ターゲット反射信号のピークとノイズのピークとの区別に誤りが生じやすくなり、ペアリングミスによるターゲット誤認を誘発する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のレーダ装置は、このような課題に対してなされたものであり、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいてターゲットの距離を求めるレーダ装置において、ビート信号の周波数をパラメータとするパワー分布を複数のビート信号について平均して平均パワー分布を生成する平均パワー分布生成手段と、平均パワー分布のピークを示す周波数であるパワーピーク周波数を抽出し、パワーピーク周波数におけるビート信号からターゲットの距離を算出するターゲット認識手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
平均パワー分布生成手段において複数のビート信号についてのパワー分布の平均を取ることにより、各パワー分布におけるノイズピークが互いに相殺され、これによって、平均パワー分布では、ターゲット反射に基づくパワーピークとノイズピークとの差が大きくなる。そのため、ターゲット反射に基づくパワーピーク周波数を正確に抽出しやすくなる。
【0009】
ターゲット認識手段では、受信信号に基づいて生成されたビート信号に基づいてターゲットの距離を算出するときに、パワーピーク周波数に絞って距離算出演算を行う。これにより、ノイズに起因する認識不良がなくなる。
【0010】
平均パワー分布を得るための複数のビート信号は、時間的に異なるタイミングで取得した複数のビート信号とすることができる。ビート信号の取得タイミングの時間間隔が、ターゲットの移動速度や距離が変化しないと見なせる程度に十分に短ければ、ターゲット反射に基づくパワーピークの周波数は実質的に変化しない。したがって、平均パワー分布からターゲット反射に基づくパワーピークの周波数を抽出することができる。
【0011】
レーダ装置が受信アンテナとして複数の素子アンテナからなるアレーアンテナを備える場合には、複数のビート信号は、複数の素子アンテナにおいて同一タイミングで受信した複数の受信信号から得られた複数のビート信号とすることができる。
【0012】
素子アンテナ毎にノイズレベルフロアは異なるので、素子アンテナ別に得られたビート信号について平均パワー分布を得れば、ノイズに起因するピークは相殺され、ターゲット反射に基づくパワーピークを際だたせることができる。
【0013】
本発明のレーダ装置は、ターゲットの距離および相対速度の取得方式という観点からFM−CWレーダ装置への適用が考えられ、走査方式という観点からはアレーアンテナを用いたDBFレーダ装置への適用が考えられる。
【0014】
本発明のレーダ装置がFM−CW方式のDBFレーダ装置である場合、複数のビート信号は、各素子アンテナに対応する受信アンテナのうち最も感度の高い受信チャネルを経た受信信号から生成されたものであって、時間的に異なるタイミングで取得された複数のビート信号を含むことが望ましい。
【0015】
感度の高い受信チャネルを経た受信信号のS/Nは、その他の受信チャネルを経た受信信号のS/Nよりも高いので、感度の高い受信チャネルを経た受信信号から生成された複数のビート信号を含めて平均パワー分布を生成すると、パワーピークのS/Nが高いものとなる。
【0016】
本発明のレーダ装置がFM−CW方式のDBFレーダ装置である場合、複数のビート信号は、複数の取得タイミングで得られた複数の受信チャネルについてのビート信号を含むものであってもよい。種々のビート信号について平均パワー分布を生成することにより、ノイズピークの相殺効果を高めることができる。
【0017】
その場合であっても、感度の高い受信チャネルを経た受信信号から生成された複数のビート信号を含めることにより、ターゲット反射に基づくパワーピークを際だたせることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態であるレーダ装置の構成を示すブロック図である。このレーダ装置は送信信号に周波数変調を施した連続波を用いたFM−CWレーダ装置であると共に、アンテナビームをデジタル信号処理により形成し走査するDBFレーダ装置である。
【0019】
受信用アレーアンテナ1は各受信チャネル2−0〜2−7に対応する8個の素子アンテナ1−0〜1−7を備えている。各素子アンテナ1−0〜1−7は、アイソレータ群12を構成する個々のアイソレータを介してそれぞれに対応するミキサ11−0〜11−7に接続されている。
【0020】
ミキサ11−0〜11−7は、各素子アンテナ1−0〜1−7に到達した受信信号に送信信号の一部をミキシングして、ビート信号を得るものである。ミキサ11−0〜11−7にローカル信号として与えられる送信信号成分は、電圧制御型発振器(VCO)14から分岐回路15およびアイソレータ群13を介して与えられる。
【0021】
発振器14は、中心周波数がf0(たとえば76GHz)のバラクタ制御型ガン発振器であり、変調用の制御電圧出力回路22から出力される制御電圧によって、周波数がf0±(1/2)ΔFの間で三角波状に変化する被変調波を出力する。
【0022】
ここでのFM変調は、周波数増加区間(アップ区間)と周波数減少区間(ダウン区間)とが交互に連続する三角波変調であり、アップ区間では周波数がf0−(1/2)ΔFからf0+(1/2)ΔFまでリニアに増加し、ダウン区間ではアップ区間と同じ時間内に周波数がf0+(1/2)ΔFからf0−(1/2)ΔFまでリニアに減少する。
【0023】
このFM被変調波は、分岐回路15を介して送信アンテナ21に与えられ送信信号として放射されると共に、上述したように、ローカル信号として8チャネルに分岐され、各ミキサ11−0〜11−7において8つのチャネル2−0〜2−7の受信信号とそれぞれミキシングされてチャネル別ビート信号を生成する。
【0024】
ミキサ群11、アイソレータ群12、13、発振器14、分岐回路15で構成される高周波回路10の後段には、低雑音増幅器24、高速A/D変換器25、信号処理部26、複素FFT演算部27が設けられている。
【0025】
低雑音増幅器(アンプ)24は、ミキサ11−0〜11−7から出力された8チャネルのビート信号をパラレルに増幅するものである。また、アンプ24は、アンチエリアシングのためにカットオフ周波数77kHzのローパスフィルタを内蔵している。
【0026】
高速A/D変換器25は、8チャネルの各ビート信号をパラレルに且つ同時にA/D変換する回路であり、200kHzでサンプリングを行う。このサンプリング周波数で、FM変調における三角波のアップ区間とダウン区間において、それぞれ128ポイントのサンプリングを行う。FM変調のサンプリングとの同期制御には、制御電圧出力回路22の出力信号が利用される。
【0027】
信号処理部26は、高速A/D変換器25からチャネル別ディジタルビート信号を取得し、図2に示すフローチャートにしたがって種々の信号処理を施してターゲット(目標物)の認識処理を行う。
【0028】
複素FFT演算部27は、信号処理部26における一連の処理の中の複素FFT演算を代行して実行する演算部であり、信号処理部26からチャネル別ディジタルビート信号を受け取り、これに対して複素FFT演算を実施してその結果を信号処理部26に戻す。
【0029】
つぎに、本装置の動作手順を図2に示すフローチャートとともに説明する。
【0030】
まず、ステップS10で、チャネル別ディジタルビート信号を取り込む。このチャネル別ディジタルビート信号は、チャネル別にアップ区間とダウン区間においてそれぞれ128ポイントのサンプリングが行われることにより得られるので、トータルで128(ポイント)×2(区間)×8(チャネル)=2048ポイント分のデータを取り込むことになる。そして、これらのデータに基づいて、チャネル別にFFT(高速フーリエ変換処理)を実行し、チャネル別のビート周波数情報を取得する。さらに、このビート周波数情報に基づいて、周波数をパラメータとするビート信号のパワー分布、すなわちビート信号の周波数スペクトラムをチャネル別に取得する。
【0031】
ここで得られたビート周波数情報およびパワー分布はすべて信号処理部26内の記憶部に格納される。なお、このチャネル別パワー分布の基礎データであるビート周波数情報は、後のDBF処理の際に必要な位相情報を含む。
【0032】
ステップS11では、これから実行される各種の処理がアップ区間データに対するものかダウン区間データに対するものかを判断する。この判断で肯定された場合、すなわち以後の処理がアップ区間データに対するものである場合にはステップS12に移行し、ステップS10で記憶されたアップ区間のデジタルビート周波数情報を読み込み、後のDBF処理に備える。ステップS11で否定された場合は、ステップS13に進み、ステップS10で記憶されたダウン区間のデジタルビート周波数情報を読み込み、後のDBF処理に備える。
【0033】
ステップS14では、各チャネル2−0〜2−7別に取得したビート信号のパワー分布(周波数スペクトラム)を平均化して平均パワー分布を生成する。そして、ステップS15において、平均パワー分布からパワーピークを抽出する。平均パワー分布では、ノイズに起因するピークが互いに相殺されるので、ここで抽出されたパワーピークには、ノイズに起因するパワーピークが含まれておらず、ターゲット反射に起因するパワーピークのみが抽出されている。
【0034】
このことを図3のグラフを用いてさらに詳しく説明する。図3は、チャネル2−0〜2−3の4つのチャネルでそれぞれ取得したビート信号のパワー分布およびそれらの平均パワー分布を示すグラフである。チャネル2−0〜2−3のパワー分布は、それぞれ実線、破線、点線および一点鎖線の細線で描かれている。また、平均パワー分布は実線の太線で描かれている。この例では、周波数ポイント39において、ターゲット反射に起因するピーク38が形成されており、その他のピークはすべてノイズに起因するものとする。
【0035】
このグラフから判るように、各チャネル別のパワー分布では、周波数ポイント39においてパワーピーク38があることは明瞭であるが、その他の周波数においてもピークと認定できるような波形を所々に見いだすことができる。したがって、チャネル別パワー分布を用いてパワーピークを抽出しようとすると、ターゲット反射に起因するピークの他に、ノイズに起因するピークも抽出してしまう可能性がある。
【0036】
しかし、平均パワー分布では、周波数ポイント39においてのみ、明瞭なパワーピーク38を見いだすことができる。すなわち、周波数ポイント39以外の周波数では明瞭なパワーピークがないため、周波数ポイント39におけるパワーピーク38が際だっている。したがって、ターゲット反射に起因するピークのみを抽出することができる。
【0037】
パワー分布におけるパワーという言葉は、ここでは広義に用いられており、振幅、狭義のパワー、あるいは狭義のパワーについてのデシベル換算値等のいずれも含む概念である。したがって、パワー分布の平均化手法として、振幅を平均する方法、狭義のパワーを平均する方法、狭義のパワーについてのデシベル換算値を平均する方法等が考えられる。
【0038】
振幅を平均する方法では、
A(n)=SRQT(Re(n)2+Im(n)2)
を計算して平均化する。ここに、nはFFT結果のビート周波数に付した序列番号、A(n)は周波数番号nにおけるFFT結果の振幅値、Re(n)は周波数番号nにおけるFFT結果の実部、Im(n)は周波数番号nにおけるFFT結果の虚部である。
【0039】
振幅を平均する方法では、平方根計算(SRQT)が必要となるが、後述する狭義のパワーを平均する方法に比べて数値の大きさを抑えることができるため、同じビット数に対してダイナミックレンジを大きく取ることができる。
【0040】
狭義のパワーを平均する方法では、
Pow(n)=A(n)2=Re(n)2+Im(n)2
をそれぞれ計算して平均化する。この方法は、計算が単純であるという利点がある。
【0041】
狭義のパワーについてのデシベル換算値(dB換算値)を平均する方法では、
をそれぞれ計算して平均化する。この方法によると対数(Log)の計算が必要となるが、上述の他の方法と比べて最もダイナミックレンジを大きく取ることができる。ちなみに、図3のグラフは、この方法により算出した結果を表示したものである。
【0042】
図3の例では、簡単のために4つチャネルについて平均処理を施したが、本実施形態では全チャネル(8チャネル)の平均化を行う。なお、平均化は全チャネルに代えて適当に選択された複数のチャネルに対して行ってもよい。
【0043】
このようにして、DBF合成処理の前処理として、チャネル別のビート信号についてのパワー分布の平均化を行い、そのパワーピークを抽出することにより、ノイズに起因するパワーピークを除去することができる。
【0044】
つぎに、このようにして得られたターゲット反射に起因するパワーピーク周波数に限定してチャネル別ビート信号を用いたDBF合成処理を実行する。
【0045】
ステップS16では、ステップS15で得られたパワーピーク周波数およびその近傍周波数について選択的に、チャネル別デジタルビート信号に対してデジタル信号処理による位相回転を施す。このときの位相回転量をチャネル別に適宜設定することにより、−10度から+10度までを41方向に0.5度刻みで分割したうちの一つの走査角方向にビームを形成する。所望の方向にビーム形成を行いたい場合に、チャネル別にどのように位相回転を行うかについては、通常のディジタル・ビーム・フォーミング処理に従えばよいので、ここでは、その詳しい説明を省略する。
【0046】
ステップS17では、ステップS16のDBF処理を全方位に対して、すなわち、−10度から+10度までの41方位に対して終了したか否かを判断し、全方位に対して走査方向別パワーピークの抽出が完了したときに、ステップS18に移行する。
【0047】
ステップS18では、走査方向に隣り合うほぼ同一の値の走査方向別パワーピーク同士をグルーピングしてパワーピーク群を生成する。
【0048】
図4はグルーピングの様子を示すグラフであり、同図(a)はアップ区間でのグルーピング、同図(b)はダウン区間でのグルーピングの様子を示す。同図(a)および(b)において、横軸に走査角をとり、縦軸にビート周波数をとっている。また、パワーピークを点で示し、点の大きさでパワーピークの高さを示している。パワーピークが高いほど点の大きさが大きくなっている。
【0049】
いま、アップ区間の処理中であるとする。図4(a)を参照すると、パワーピーク周波数f1において、走査角別のパワーピークが走査角θ1を中心とする走査角範囲に連続して複数個存在する。ステップS17ではこれらのパワーピークをグルーピングし、一つのパワーピーク群31とする。同様にパワーピーク周波数f3、f4の走査角別パワーピークがそれぞれ走査角θ2、θ3を中心とする走査角範囲に連続して複数個存在するので、これらをグルーピングし、それぞれパワーピーク群33、34とする。
【0050】
パワーピークのグルーピングが終了すると、ステップS19において代表走査角の抽出が行われる。この実施形態では、パワーピーク群中の最も高いレベルを示すパワーピークの走査角を代表走査角とする。図4(a)を参照すると、パワーピーク群31の代表走査角がθ1であり、パワーピーク33および34の代表走査角がそれぞれθ2およびθ3である。
【0051】
続いて、ステップS20では、各パワーピーク群のエッジ走査角を抽出する。エッジ走査角とは、パワーピーク群の最大レベル(代表走査角におけるレベル)から所定値だけ低いレベルとなる走査角のことであり、図4(a)を例にとると、各パワーピーク群31、33、34の左端および右端に位置するパワーピークの走査角のことである。
【0052】
ステップS21では、各パワーピーク群のパワーピーク分布幅、すなわち、各パワーピーク群の左エッジ走査角から右エッジ走査角までの角度範囲を調べ、パワーピーク分布幅が所定値以上のものがあるか否かを判断する。この判断で肯定する場合には、ステップS22を経てステップS23へ進む。
【0053】
ステップS22では、パワーピーク分布幅が所定値以上であるパワーピーク群のパワーピーク分布から、標準パワーピーク分布(以後、単に標準分布という)を差し引いて新たなパワーピーク群を生成する。ステップS23ではステップS22で生成された新パワーピーク群の代表走査角を抽出する。
【0054】
図5は、ステップS22および23の処理を説明するためのグラフである。同図(a)は差し引き処理前のパワーピーク群のパワーピーク分布を示し、同図(b)は標準分布を示し、同図(c)は差し引き処理後に生成された新パワーピーク分布を示す。各グラフにおいて、横軸に走査角をとり、縦軸にピークレベルをとっている。
【0055】
図5(a)に示すパワーピーク分布41は、ステップS18においてグルーピングされたものであり、ステップS19で代表走査角θ41が抽出され、ステップS21において分布幅W41が所定値以上であると判断されたものである。
【0056】
図5(b)に示すパワーピーク分布42は、パワーピーク分布41に対する標準分布である。この標準分布は、標準的なシングルターゲットに対するパワーピーク分布の代表走査角と代表走査角におけるピークレベルが、パワーピーク分布41の代表走査角とその代表走査角におけるピークレベルに一致するように正規化したものである。なお、標準的なシングルターゲットに対するパワーピーク分布は、予め測定され記憶されている。
【0057】
図5(c)に示すパワーピーク分布43は、このような標準分布42をパワーピーク分布41から差し引いた結果を示すものである。
【0058】
所定値を越える分布幅を有するパワーピーク分布は、複数のターゲットからの反射波に基づくものと考えられる。パワーピーク分布43は、同一距離・同一速度で並んでいる2つのターゲットからの反射波に基づくものであり、その代表走査角θ41は一方のターゲットからの反射波に基づくものである。標準分布42はその一方のターゲットからの反射波のみに基づくパワーピーク分布を推定したものであり、これをパワーピーク分布41から差し引くことにより、他方のターゲットの反射波のみに基づくパワーピーク分布を推定できる。パワーピーク分布43がそれであり、その代表走査角θ43がその他方のターゲットの方位を示している。なお、標準分布42の代表走査角θ42は定義からパワーピーク分布43の代表走査角θ41と同じである。
【0059】
つづいてステップS24に移行する。ステップS24では、上述したステップS12からステップS23までの一連の処理をアップ区間とダウン区間の両方に対して実行したか否かが判断される。この判断で否定された場合はステップS11に戻り、肯定された場合はステップS25に進む。
【0060】
ステップS24からステップS11に戻る場合というのは、アップ区間のビート周波数データに基づくステップS14からステップS23までの一連の処理が終了し、ダウン区間のビート周波数データに基づく同処理が未だ実行されていない場合であるため、ステップS11での判断で否定される。そして、ステップS13に移行してステップS10で算出され記憶されたダウン区間のビート周波数データの読み込みが行われ、この読み込みデータに基づいて、ステップS14からステップS23までの処理が実行される。この時点でステップS24に移行すると、そこでの判断は肯定されステップS25に移行する。
【0061】
ステップS25では、アップ区間のパワーピーク群とダウン区間のパワーピーク群をペアリングする。ペアリングとは、同一ターゲットに基づくと推定されるパワーピーク群同士を組み合わせることであり、図4を用いてその方法を説明する。
【0062】
各パワーピーク群の代表走査角は、ターゲットの中心方位を示している。したがって、同一ターゲットに基づくパワーピーク群を組み合わせるには、代表走査角が一致しているもの同士を組み合わせればよい。
【0063】
図4において、アップ区間のパワーピーク群31は代表走査角がθ1であり、ダウン区間における代表走査角がθ1であるパワーピーク群35との組み合わせが可能である。代表走査角θ2については、アップ区間のパワーピーク群33とダウン区間のパワーピーク群37がペアリングし、代表走査角θ3については、アップ区間のパワーピーク群34とダウン区間のパワーピーク群36がペアリングする。
【0064】
このようしてステップS25のペアリングが完了すると、ステップS26に移行して、ペアリングされたパワーピーク群のビート周波数を用いてターゲットの処理及び速度を演算により求める。この演算はFM−CWレーダ装置の基本原理に基づくものである。
【0065】
ここで、念のためにFM−CWレーダ装置の探知原理を簡単に説明する。
【0066】
送信信号の中心周波数をf0、周波数変調幅をΔF、FM変調周波数をfmとし、さらに、ターゲットの相対速度が零のときのビート周波数(狭義のビート周波数)をfr、相対速度に基づくドップラ周波数をfd、アップ区間のビート周波数をfb1、ダウン区間のビート周波数をfb2とすると、
fb1=fr−fd …(1)
fb2=fr+fd …(2)
が成り立つ。
【0067】
したがって、変調サイクルのアップ区間とダウン区間のビート周波数fb1およびfb2を別々に測定すれば、次式(3)、(4)からfrおよびfdを求めることができる。
fr=(fb1+fb2)/2 …(3)
fd=(fb2−fb1)/2 …(4)
【0068】
frおよびfdが求まれば、ターゲットの距離Rと速度Vを次の(5)(6)式により求めることができる。
R=(C/(4・ΔF・fm))・fr …(5)
V=(C/(2・f0))・fd …(6)
ここに、Cは光の速度である。
【0069】
図4を例にとると、パワーピーク群33とパワーピーク群37との組み合わせにおいて、f3およびf7がそれぞれ上記(1)〜(4)式におけるfb1およびfb2に相当する。
【0070】
ステップS27では、このようにして得られたターゲットの距離Rおよび速度Vを過去のターゲット情報と組み合わせて、ターゲットの時系列的な動きを検知し、さらに、時系列的な動きから、ターゲットの種別や将来動きを予測して、より詳細なターゲット認識を行う。
【0071】
つぎに、本発明の第2の実施形態を説明する。第2実施形態のハード構成は、第1実施形態と同じであり、図1の通りである。
【0072】
図6は、第2実施形態の動作を示すフローチャートである。この実施形態は、第1実施形態とはDBF合成処理前のパワーピークの抽出方法のみが異なる。すなわち、図6のフローチャートは、図2に示す第1実施形態のフローチャートのステップS14、15に代えてステップS61、62が実行される点のみが相違する。
【0073】
ステップS61では、適当な素子アンテナ、たとえばアレーアンテナ1のほぼ中央に位置する素子アンテナ1−4で受信された受信信号に着目し、今回のアップ区間またはダウン区間で取得したビート信号のパワー分布と、過去3回の同一素子アンテナで受信した同種区間におけるビート信号のパワー分布とを平均化する。
【0074】
図7は、送信信号タイミングチャートであり、縦軸に送信信号周波数、横軸に時間をとっている。アップ区間とダウン区間が連続的に交互に繰り返されており、区間4が今回、すなわち最新のアップ区間とダウン区間を示している。区間3は1回前のアップ区間とダウン区間であり、区間2は2回前のアップ区間とダウン区間であり、区間1は3回前のアップ区間とダウン区間である。
【0075】
いま、ステップS11の判断によってアップ区間処理中であるとすると、ステップS61では、素子アンテナ1−4で受信された区間1〜区間4の各アップ区間の受信信号に基づくビート信号のパワー分布を平均化する。
【0076】
図8は、区間1〜区間4の各アップ区間のそれぞれで取得したビート信号のパワー分布およびそれらの平均パワー分布を示すグラフである。区間1〜区間4のパワー分布は、それぞれ実線、破線、点線および一点鎖線の細線で描かれている。また、平均パワー分布は実線の太線で描かれている。この例では、周波数ポイント89において、ターゲット反射に起因するピーク88が形成されており、その他のピークはすべてノイズに起因するものとする。
【0077】
区間1〜区間4におけるターゲットの状況(距離、相対速度)は刻々と変化しているから、ターゲット反射に起因するパワーピーク周波数も変化する。しかし、各区間の周期がターゲットの状況変化に対して十分に短ければ、各区間におけるターゲット反射に起因するパワーピークはほぼ重なる。たとえば、先行車両を認識するための車載レーダ装置において、変調周波数を数百Hzとした場合、区間1〜区間4までの4変調周期程度の時間経過では、先行車輌の距離・相対速度は実質的に変化しないと見なせる。
【0078】
ステップS62では、このように得られた平均パワー分布からパワーピーク88を抽出し、その周波数89を取得する。
【0079】
このようにして取得したパワーピーク周波数を取得した後の手順は、第1実施形態と同じなので説明を省略する。
【0080】
つぎに、第3実施形態として、スイッチ切換型のDBFレーダ装置を用いた場合について説明する。
【0081】
図9はスイッチ切換型DBFレーダ装置のブロック図である。上記2つの実施形態と同様に、このレーダ装置はFM−CWレーダ装置でもある。ただし、このスイッチ切換型DBFレーダ装置では、アレーアンテナ102の9個の素子アンテナRx1〜Rx9において受信信号を同時受信するのではなく、切換スイッチ103によって素子アンテナRx1〜Rx9の中から1つの素子アンテナが選択され、そこでの受信信号が受信部104に選択的に取り込まれる。素子アンテナは切換スイッチ103によって高速で切り換えられ、結果として全素子アンテナでの受信信号を取得する。このように構成することにより、高価なRFアンプやミキサなどを減らすことができる。
【0082】
なお、送信部101は、電圧制御型発振器111と、バッファアンプ112と、送信アンテナ113と、RFアンプ114と、結合器115を備えている。切換スイッチ103は、3対1の切換スイッチ131〜134を組み合わせることにより、9対1の切換スイッチを構成している。受信部104は、RFアンプ141、ミキサ142、アンプ143、フィルタ144およびA/D変換器145を備えている。DBFプロセッサ105は、A/D変換器145からのデジタルビート信号を入力し、ビート信号の平均化処理およびDBF合成処理によってターゲットの認識を行う。
【0083】
切換スイッチ103における切り換え方式としては、1区間(アップ区間およびダウン区間の1セット)で全素子アンテナの切換えを多数回繰り返すことにより、実質的に全素子アンテナについて同時受信とみなす1区間方式と、第1の区間では数個の素子アンテナについての切り換えを繰り返し、次の区間では異なる素子アンテナについて切換えを繰り返すことにより、数区間をまとめることにより全素子アンテナの受信を達成する多区間方式がある。
【0084】
多区間方式の場合には、各区間で共通に選択する素子アンテナを決め、第1区間以外の区間において、この共通素子アンテナでの受信信号の変化量分だけ他の素子アンテナの受信信号を補正することにより、全素子アンテナの受信信号を実質的に同区間(第1区間)で取得したものとみなして扱うことができる。
【0085】
本実施形態では多区間方式が採用されており、図10のタイミングチャートに示すように、第1区間では素子アンテナRx5、Rx4、Rx6が選択され、第2区間では素子アンテナRx5、Rx3、Rx7が選択され、第3区間では素子アンテナRx5、Rx2、Rx8が選択され、第4区間では素子アンテナRx5、Rx1、Rx9が選択される。
【0086】
各区間では、選ばれた3つの素子アンテナが高速で繰り返し切り換えられ、択一的に受信部104に接続される。切換スイッチの切換周波数は、たとえば、搬送波周波数が数十GHz、変調周波数が数百Hzであるときに、数MHz〜数百MHz程度に設定される。
【0087】
この実施形態の動作を、第1実施形態の動作を示した図2のフローチャートを利用して説明する。第1実施形態では、ステップS10におけるチャネル別ディジタルビート信号の取り込みを1区間(1回のアップ区間およびダウン区間)で達成したが、この実施形態では図10に示す第1区間から第4区間までを使って達成する。4つの区間を使うことにより、素子アンテナRx1〜素子アンテナRx9までの全素子アンテナで受信した素子アンテナチャネル別の受信信号についてのビート信号を得ることができる。
【0088】
その後は、第1実施形態のときと同様に、これらのデータに基づいて、チャネル別にFFTを実行し、チャネル別のビート周波数情報を取得する。さらに、このビート周波数情報に基づいて、周波数をパラメータとするビート信号のパワー分布、すなわちビート信号の周波数スペクトラムをチャネル別に取得する。
【0089】
ここで得られたビート周波数情報およびパワー分布はすべてDBFプロセッサ105内の記憶部に格納される。
【0090】
ステップS10が終了すると、ステップS11〜ステップS13を経て、ステップS14およびステップS15による各チャネル別ビート信号のパワー分布を平均化して、平均パワー分布を得る。そして、ステップS15において、平均パワー分布からパワーピークを抽出する。
【0091】
ステップS16以下は第1実施形態と同じ処理が実行され、最終的にターゲット認識が行われる。
【0092】
本実施形態では、素子アンテナRx1〜Rx9に対応する全チャネルのパワー分布を平均化したが、適当なチャネルを取捨選択して平均化のための演算時間を短くしてもよい。たとえば、本実施形態のような切換スイッチ103を備えた型レーダ装置では、素子アンテナRx5のチャネル経路が一番短くなり、最も感度がよく、しかも、第1区間から第4区間の全てにおいてビート信号を取得できるので、素子アンテナRx5のみについて平均化してもよい。
【0093】
また、一つの区間、たとえば、第1〜第4区間のなかで最も新しい第4区間に着目し、第4区間において受信部104と接続される素子アンテナRx5、Rx1、Rx9のビート信号についてパワー分布を平均化してもよい。
【0094】
その他、4区間のうちの2区間または3区間を選択して、その間に取得されるビート信号についてパワー分布の平均化を行ってもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上のように、本発明のレーダ装置によれば、パワー分布を複数のビート信号について平均して平均パワー分布を生成し、そのパワーピーク周波数を参照してビート信号からターゲットの距離等を算出する。このように、平均パワー分布のパワーピーク周波数に絞って距離算出演算を行うので、ノイズに起因する認識不良がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーダ装置の一実施形態を示す構成図。
【図2】その動作を示すフローチャート。
【図3】チャネル2−0〜2−3の4つのチャネルでそれぞれ取得したビート信号のパワー分布およびそれらの平均パワー分布を示すグラフ。
【図4】パワーピーク群のペアリングを説明するためのグラフ。
【図5】パワーピーク分布から標準分布を差し引く処理を説明するためのグラフ。
【図6】第2実施形態のレーダ装置の動作を示すフローチャート。
【図7】三角波周波数変調された送信信号のタイミングチャート。
【図8】区間1〜区間4で取得したビート信号のパワー分布およびそれらの平均パワー分布を示すグラフ。
【図9】第3実施形態であるスイッチ切換型DBFレーダ装置の構成図。
【図10】三角波周波数変調された送信信号のタイミングチャート。
【符号の説明】
1、102…アレーアンテナ、10…高周波回路、11…ミキサ群、14…電圧制御発振器、15…分岐回路、22…制御電圧出力回路、24…低雑音アンプ、25…高速A/D変換器、26…信号処理部、27…複素FFT演算部、101…送信部、103…切換スイッチ、104…受信部、105…DBFプロセッサ、111…電圧制御型発振器、113…送信アンテナ、141…RFアンプ、142…ミキサ、145…A/D変換器。
Claims (8)
- 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいてターゲットの距離を求めるレーダ装置において、
前記ビート信号の周波数をパラメータとするパワー分布を複数のビート信号について平均して平均パワー分布を生成する平均パワー分布生成手段と、
前記平均パワー分布のピークを示す周波数であるパワーピーク周波数を抽出し、前記パワーピーク周波数における前記ビート信号からターゲットの距離を算出するターゲット認識手段と、
を備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 前記複数のビート信号は、時間的に異なるタイミングで取得した複数のビート信号であることを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
- 受信アンテナとして複数の素子アンテナからなるアレーアンテナを備え、前記複数のビート信号は、前記複数の素子アンテナにおいて同一タイミングで受信した複数の受信信号から得られた複数のビート信号であることを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
- レーダ装置がFM−CWレーダ装置であることを特徴とする請求項2または3に記載のレーダ装置。
- レーダ装置がDBFレーダ装置であることを特徴とする請求項4に記載のレーダ装置。
- 前記複数のビート信号は、複数の素子アンテナに対するそれぞれの受信チャネルのうち、最も感度の高い受信チャネルを経た受信信号から生成されたものであって、時間的に異なるタイミングで取得された複数のビート信号を含むことを特徴とする請求項5に記載のレーダ装置。
- 前記複数のビート信号は、複数の受信アンテナに対するそれぞれの受信チャネルを経た受信信号から生成されたビート信号であって、複数の取得タイミングで得られた複数の受信チャネルについてのビート信号を含むことを特徴とする請求項5に記載のレーダ装置。
- 前記複数のビート信号は、最も感度の高い受信チャネルを経た受信信号から生成され、時間的に異なるタイミングで取得された複数のビート信号を含むことを特徴とする請求項7に記載のレーダ装置。
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