JP3662290B2 - ルミナンス/クロミナンスの遅延を補償する多重規格適合テレビジョン受像機 - Google Patents
ルミナンス/クロミナンスの遅延を補償する多重規格適合テレビジョン受像機 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は一般的にテレビジョン受像機に係り、特に、2種類以上の標準ビデオ信号伝送フォーマットに符号化された信号を受信し表示する多重規格適合テレビジョン受像機に関する。
【0002】
【従来の技術】
種々の伝送規格のテレビジョン信号を受信し表示し得る多重モードテレビジョン受像機は周知である。例えば、ヒン(Hinn)は米国特許第4309719 号明細書にPAL方式及びSECAM方式の信号用の2重モード受像機を記載している。NTSC方式と、PAL−M方式と、PAL−N方式を処理する3重モード受像機の一例は、リム(Lim)によって米国特許第5119177 号明細書に記載されている。
【0003】
従来より多重規格適合受像機において、受信信号の表示走査レートに適合させるため表示走査レートを変え、受信クロミナンス信号を共通の色規格にコード変換(transcode) されている。これにより、色相及び色飽和度の制御、肌の色合いの補正等の後の色処理の段階が簡単化される利点がある。
受信色信号を共通の規格に変換するクロミナンス信号用トランスコーダを使用することは、異なる伝送規格に対し受信ルミナンス及びクロミナンス成分の間に適当な一致(registration)を得ることに関し問題を生じさせる。特に、クロミナンス信号をコード変換することにより処理の遅延が起きる。異なる動作モードにおいてルミナンス信号とクロミナンス信号の適当な一致を維持するため、受信信号がコード変換を必要とする場合に、トランスコーダによってクロミナンス信号に与えられるコード変換遅延を補償するためにルミナンス信号パスに補助的な遅延を挿入することが望ましい。何らかの形の遅延補償が設けられていない場合、異なる伝送規格のビデオ信号間のスイッチングの際に視覚的アーティファクト(例えば、色誤差)が発生する可能性がある。
【0004】
多重モード受像機の遅延補償の問題は上述のヒンの特許明細書で認識されている問題であり、同明細書には、かかる問題を解決する可能性のある一つの解決法は、(例えば、各ビデオ伝送規格に必要とされる遅延間の中程にある)固定した「妥協的な」値の補償遅延を設けることであると記載されている。しかし、ヒンは、遅延の差が(例えば、500ナノ秒の如く)比較的大きい場合には固定した「妥協的な」値の補償遅延に依存することにより十分な結果が得られないことを指摘している。
【0005】
ヒンにより提案されている多重規格適合受像機における色合わせの問題に対する解決法は、ルミナンス信号チャンネルに切り替え可能な遅延を設けることである。この方法によれば、固定した「妥協的な」遅延補償の値を使用することに起因して生じる可能性のあるあらゆる誤差は完全に回避され、あらゆる伝送フォーマットのビデオ信号に対し正確な遅延補償が得られる利点がある。より詳細には、ヒンのシステムにおいて、スイッチは、一の規格から別の規格(例えば、ヒンのシステムにおいてSECAM方式からPAL方式)へのクロミナンスのコード変換を必要とする信号を受信する際にルミナンス信号パスに余分な遅延を加える。コード変換を必要としないフォーマットの信号(例えば、ヒンのシステムにおけるPAL方式)に対し、遅延はルミナンスパスから切り離される。かかる遅延補償法によれば、「妥協的な」遅延の不正確さを回避し、ルミナンス及びクロミナンス信号が受信信号のフォーマット(PAL方式又はSECAM方式)に関係なく同一の遅延が確実に加えられる利点が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、適当なルミナンス/クロミナンス信号の一致は得られるが、一の伝送規格の受信信号から別の伝送規格の信号に変わる際に受像機のルミナンス信号パスにおいて一致補償遅延装置のスイッチングを必要としない多重規格適合テレビジョン受像機が要求されているという認識に一部基づいている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一実施例である多重規格適合テレビジョン受像機は、第1の伝送フォーマットのルミナンス及びクロミナンス入力信号を受ける夫々の入力と、表示用の処理された信号を与える出力とを有する画像プロセッサよりなり、上記受像機は、第2のフォーマットの受信信号の色成分を第1のフォーマットに変換するトランスコーダと、第2のフォーマットの受信信号に対しトランスコーダを作動可能にさせ、第1のフォーマットの受信信号に対しトランスコーダをバイパスさせるスイッチング装置とを含む。
【0008】
上記受像機において、ルミナンス及びクロミナンス入力信号の遅延補償を得るため、上記スイッチング装置は第1、第2及び第3の回路パスからなることを特徴とする。第1の回路パス(202)は、上記両方の標準伝送フォーマットの受信信号に対し受信複合ビデオ信号を複合ビデオ信号遅延器(60)を介して画像プロセッサ(10)のルミナンス入力(40)に印加する。第2の回路パス(303)は、受信信号が第1の標準規格伝送フォーマットである場合に受信複合ビデオ信号を複合ビデオ信号遅延器(60)とクロミナンス信号選択スイッチ(62)とを介して画像プロセッサ(10)のクロミナンス入力(50)に印加し;第3の回路パス(404)は、受信信号が第2の標準伝送フォーマットである場合に受信複合ビデオ信号をクロミナンス信号伝送フィルタ(70)と、クロミナンス信号トランスコーダ(80)と、クロミナンス信号選択スイッチ(62)とを介して画像プロセッサ(10)のクロミナンス入力(50)に印加する。
【0009】
多重規格適合テレビジョン受像機における遅延補償を提供する本発明の一実施例の方法は、第1の伝送フォーマットのルミナンス及びクロミナンス入力信号を受ける夫々の入力と、表示用の処理された信号を与える出力とを有する画像プロセッサを含む形の受像機に適用される。かかる受像機は、第2のフォーマットの受信信号を第1のフォーマットに変換するトランスコーダと、第2のフォーマットの受信信号に対しトランスコーダを作動可能にし、第1のフォーマットの受信信号に対しトランスコーダをバイパスさせるスイッチング装置とを含む。
【0010】
【作用】
本発明の一実施例の多重規格適合テレビジョン受像機において、複合ビデオ入力信号は遅延素子によって遅延させられ、遅延した複合信号は第1の伝送規格の受信信号に対し画像プロセッサのルミナンス及びクロミナンス入力に印加される。第2の伝送規格の受信信号に対し、遅延した複合信号は、画像プロセッサのルミナンス入力にだけ印加され、受信信号のクロミナンス成分は第1の伝送規格にコード変換され、複合信号遅延素子を通ることなく、画像プロセッサのクロミナンス入力に印加される。遅延素子の遅延はコード変換遅延に実質的に一致するよう選ばれ、何れかの伝送フォーマットの受信信号のルミナンス及びクロミナンス成分は、一方のフォーマットから別のフォーマットに変わる際にルミナンス成分のスイッチングを必要とすることなく遅延補償される。
【0011】
本発明の方法においてルミナンス信号が第1の標準伝送フォーマットと第2の標準伝送フォーマットの間で変化する変動遅延をうける際に、この方法は、両方の標準伝送フォーマットの受信信号に対し、複合ビデオ信号遅延器を含む第1の回路パスを介して画像プロセッサのルミナンス入力に受信複合ビデオ信号を印加する段階を有する。受信複合ビデオ信号は、受信信号が第1の標準伝送フォーマットである場合、複合ビデオ信号遅延器とクロミナンス信号選択スイッチとを含む第2の回路パスを介して画像プロセッサのクロミナンス入力に印加される。かかる受信複合ビデオ信号は、受信信号が第2の標準伝送フォーマットである場合、クロミナンス信号伝送フィルタと、クロミナンス信号トランスコーダと、クロミナンス信号選択スイッチとを含む第3の回路パスを介して画像プロセッサのクロミナンス入力に印加される。
【0012】
【実施例】
前述及び更なる本発明の特徴は添付図面において示され、ここで、類似する素子には類似する参照符号が付けられている。
図1の多重モードテレビジョン受像機はNTSC方式、PAL−M方式及びPAL−N方式フォーマットのビデオ信号の受信モードを提供する。以下に説明する如く適当なクロミナンス信号トランスコーダを選択することによりSECAM方式の如くの別の伝送フォーマットに適応させることも可能である。
【0013】
ここで使用する如く、添字「M」及び「N」は走査パラメータを指定するCCIR勧告470−1に対応する。簡単に言うと、文字「M」は、525ライン/60フィールド、4.2MHzの帯域幅、4.5MHzの音声搬送モノクローム方式である。文字「N」は、625ライン/50フィールド、4.2MHzの帯域幅、4.5MHzの音声搬送モノクローム方式である。名称NTSC及びPALは、色伝送の方法に関連し、特に、副搬送波の位相が(PAL方式の如く)ラインからラインの間で変わるか、或いは、(NTSC方式における如く)ラインからラインの間で一定であるかどうかに関連する。NTSC(M)方式は、北米及び中米の多数の国で採用されている。PAL−M及びPAL−N規格は、夫々にブラジル及びアルゼンチンの如くの一部の南米諸国で採用されている。
【0014】
図1の受像機はNTSC方式のフォーマットのテレビジョン画像プロセッサ10(点線で輪郭を描かれている)を含む。プロセッサ10の機能は、色(クロマ)復調、色相及び色飽和度の制御、明度及びコントラストの制御、ビデオピーキング、RGBマトリクス化等の如くの従来の画像処理機能を提供することである。例えば、サンヨー社製のLA7610形NTSC標準規格プロセッサの如くの画像処理機能を提供する集積回路は商業的に入手可能である。
【0015】
テレビジョン画像プロセッサ10の処理機能は、直接、或いは、遠隔制御ユニット14を介してユーザコマンドを受け、かかるユーザコマンドを制御バス20を介して画像プロセッサ10内のルミナンスプロセッサ16及びクロミナンスプロセッサ18に供給する受像機制御ユニット12(例えば、マイクロプロセッサ)によって制御される。プロセッサ16は、明度、コントラスト、及び、ピーキングの制御の如くの機能を提供する。プロセッサ18は、例えば、色相及び色飽和度の制御の如くの機能を提供する。バス20は、プロセッサ10内のマトリックス22及びビデオ信号選択スイッチ24に制御信号を更に供給する。スイッチ24はRF(無線周波)又は表示用ベースバンド(補助)ビデオ入力信号を選択する。マトリックス22は、処理されたルミナンス及びクロミナンス信号(Y、R−Y及びB−Y)を受け、偏向及び表示ユニット26に色成分RGB(赤、青及び緑)信号を供給する。ユニット26は印加された信号のフィールドレートを検出し、NTSC及びPAL−M方式の信号に対し525ライン60フィールドのレートで走査し、PAL−N方式の信号に対し625ライン50フィールドのートで走査する。或いは、表示走査レートは必要があれば遠隔制御ユニット14によるユーザ制御下で受像機制御ユニット12によって選択してもよい。
【0016】
RF信号源の受信は、アンテナ、ケーブル又は別の適当なRF信号源への接続用のRF入力コネクタ30と、画像プロセッサ10に設けられたIF増幅器・ビデオ検波器・AGC(自動利得制御)ユニット34の入力端子32にIF(中間周波)信号を供給するため接続された出力とを有するチューナ28によって容易に行われる。ユニット34は、ベースバンド複合ビデオ出力信号S1を得るためIF信号を増幅し、ベースバンドに復調し、ベースバンド信号レベルのAGC制御を生ずる。プロセッサ10は、既にベースバンド複合ビデオ形式であるビデオ入力信号S2を受ける補助ビデオ入力端子36を更に含む。信号源選択スイッチ24は、バス20の制御下で、複合ビデオ信号S1又はS2を選択し、更なる処理のため選択された複合ビデオ信号S3を出力端子38に印加する。上記更なる処理は、選択された信号S3がPAL形式のフォーマットである場合には、以下に説明する如くのコード変換及び遅延補償を含む。
【0017】
テレビジョン画像プロセッサ10は、通常目的の使用時にNTSC方式の色標準規格のビデオ信号を処理するため設計され、かかる標準規格に対する遅延補償を含む。特に、プロセッサ10において、入力40におけるルミナンス入力信号は、クロミナンス信号トラップ回路42と補償遅延素子44とを介してルミナンス信号プロセッサ16に印加される。素子44の遅延は制御バス20を介して調節可能である。画像プロセッサ10の通常の使用時に、たとえ信号分離器がプロセッサ10内のクロミナンストラップ42とクロミナンス帯域通過フィルタ52に起因する遅延を伴なう複合ビデオ信号をその色成分の部分に最初に分離するため使用されるとしても、素子44の遅延は差分的なルミナンス及びクロミナンス信号の遅延を補償するため調節される。
【0018】
図1の受像機において、遅延素子44の遅延は、ルミナンス信号が入力50におけるクロミナンス入力信号を画像プロセッサ10内のクロミナンス信号プロセッサ18に結合するクロミナンス信号帯域通過フィルタ52の遅延に実質的に一致する正味の遅延を(遅延44及びトラップ42を通って)端子40とプロセッサ16の入力との間で加えられるよう設定される。従って、上述の如く調節された遅延素子44がある場合に、テレビジョン画像プロセッサ10の入力40及び50で時間的に一致したルミナンス及びクロミナンス信号は、プロセッサ10のルミナンスプロセッサ16及びクロミナンスプロセッサ18の夫々の入力に印加される際に更に時間的に一致させられる。
【0019】
図1の受像機の残りの素子は、PAL方式のフォーマットの受信信号に対しコード変換を提供し、受信されたテレビジョンフォーマットとは無関係に、その上、一のテレビジョン標準規格から別の標準規格に変わる際にルミナンス信号パスの如何なる切り替えも必要とすることなく画像プロセッサ10の入力40及び50に印加されたルミナンス及びクロミナンス成分を確実に時間的に一致させる遅延補償を提供する点が重要である。上述の如く、かかる遅延補償によって、例えば、直流シフトに起因する明度レベルの変化、及び、スイッチング過渡現象、スイッチ制御信号フィードスルー等により生ずる可能性のあるアーティファクトの如くの問題の起因になり得ることが回避される利点が得られる。
【0020】
より詳細には、NTSC方式のフォーマットの受信信号に対し、(テレビジョン画像プロセッサ10内のビデオスイッチ24によって選択される)複合ビデオ信号S3は遅延素子60によって遅延させられ、遅延補償信号S4は画像プロセッサ10のルミナンス入力40及びクロミナンス入力50に印加される。これは、上記本発明の一実施例において、遅延した複合ビデオ信号S4をプロセッサ10のルミナンス入力40に直接印加し、遅延した複合ビデオ信号S4をモード制御スイッチ62を介してプロセッサ10のクロミナンス入力50に印加することによって容易に行われる。上記スイッチは、NTSC方式の動作モードにおいて、複合ビデオ信号S4を画像プロセッサ10のクロミナンス信号入力に結合する回路パスを完成させるため閉じる。逆に、PAL方式のモードにおいて、「スイッチオフされた」又は(PAL方式の信号をコード変換することにより得られた)NTSC方式のフォマートのクロミナンス信号をクロミナンス入力50に結合する。
【0021】
本発明の一実施例において、遅延した複合ビデオ信号S4は遅延素子60により加えられた遅延の他にも処理を施される。特に、遅延した後に、信号S4は、画像プロセッサ10の入力に印加される前にPAL復号化回路100(点線で輪郭を描かれている)内で増幅され、クランプされる。NTSC方式の動作モードを想定する限りにおいて、バッファリング又はクランプを施すために複合信号を復号化器に通すことは不可欠ではない。その理由は、NTSC方式の受信のために復号化器は使用されず、NTSC方式のモードにおいて復号化器をバイパスし得るからである。図1の一実施例に利用される具体的な復号化器(例えば、ソニー社製のCXA1218形)は、ルミナンス入力端子108と出力端子110との間のパスに増幅器(102,104)及びクランプ106として表わされている。かかるパスは、従来の復号化器の集積回路の適用の際に通常はルミナンス信号用として考えられているが、本発明の一実施例においては、複合ビデオ信号S4の増幅及びクランプに使用され、これにより、全体の回路が簡単化されている。
【0022】
上述の如く、遅延した複合ビデオ信号は、その信号を復号化器ICの中に通すこと、或いは、別個の増幅器とクランプ回路を設けることの何れによっても増幅することができる。一定の画像プロセッサの場合には、増幅とクランプを設ける必要がない場合があり、かかる場合には、上記素子を取り除いてもよい。ルミナンス及びクロミナンス信号の時間的な一致を考慮する際に重要なことは、両方の信号が同じ遅延を受けることである。NTSC方式モードの場合に、ルミナンス及びクロミナンスの両方の信号は、複合(即ち、組み合わされた)形式をなすので、それらは遅延素子60によって遅延させられるとき、同一に遅延し、画像プロセッサ10の入力40及び50に印加される際に適当な時間的な一致が得られる。
【0023】
PAL方式のフォーマットの受信信号に対し、スイッチ62は(図示される位置に)スイッチングされ、遅延した複合信号S4は画像プロセッサ10のルミナンス入力40だけに印加される。受信信号S3のクロミナンス成分C1は、クロミナンス信号帯域通過フィルタ70を用いて遅延のない複合ビデオ信号S3から分離される。分離したクロミナンス信号C1は、PAL方式からNTSC方式へのトランスコーダ80(点線で輪郭を描かれている)によって、NTSC方式のフォーマットのクロミナンス信号C2にコード変換され、複合信号遅延素子60を通ることなく画像プロセッサ10のクロミナンス入力50に印加される。複合ビデオ信号に対する遅延素子60の遅延は、正味のコード変換遅延(例えば、フィルタ70の遅延とトランスコーダ80の遅延の和)に一致するよう選択される。従って、PAL方式のフォーマットの受信信号のルミナンス及びクロミナンス成分は、画像プロセッサ10の入力に印加される際に同一に遅延させられる。
【0024】
前述の2例の動作から、遅延素子60によってルミナンス成分に加えられる遅延は一定であり、何れのフォーマット(NTSC方式又PAL方式)の信号に対しても同じ値であるので、一方のフォーマットから他方のフォーマットに変わるときにルミナンスパス内の遅延素子をスイッチングする必要はないことに注意が必要である。不所望なスイッチングアーティファクト(例えば、直流オフセット又は過渡状態の影響)が回避される利点が得られる。
【0025】
PAL−M及びPAL−N動作モードで使用されるPAL方式からNTSC方式へのトランスコーダ80の詳細を検討するに、かかるトランスコーダ80は、縦続に接続されPAL方式の信号(M又はN)をベースバンド(R−Y,B−Y)に復調しベースバンド信号をNTSC方式のクロミナンス副搬送波周波数に再変調するPAL復号化器100(点線で輪郭が描かれている)及びNTSC符号化器130を含む。復号化器100及び符号化器130として使用するのに適する集積回路は、ソニー社製のCXA1218形及びCXA1219形の集積回路装置である。PAL復号化器集積回路100は、上述の(例えば、102−110)ルミナンス信号パスを含み、かかる信号パスは、本発明の一実施例において、遅延した複合ビデオ信号S4に対し増幅とクランプを施す。クロマ(クロミナンス)復調のため、集積回路は同期分離回路112及びクランプ回路114を介して遅延した復号ビデオ信号S4から同期信号を受けるクロマ復調部120を含む。フィルタ70により得られる帯域通過フィルタリングされたクロミナンス信号C1は、増幅器116で増幅され、クロマ復調器120に供給される。復調器120は、発振器周波数を制御するPAL−N方式用水晶発振器123又はPAL−M方式用水晶発振器124の中から適当な一方を選択するスイッチ122によって、PAL−M方式の周波数又はPAL−N方式の周波数で動作するよう設定された色発振器を含む。
【0026】
別のスイッチ125は、増幅器116により供給されるビデオ信号をPAL−M方式及びPAL−N方式標準規格で1ライン分遅延させる二つのPAL方式1ライン(1−H)遅延線126及び127の中から適当な一方を選択する。1−H遅延した信号は、引き続く「V」成分の「スイッチオフ」を容易化するためU及びV成分を分離する復調器120で使用され、かくして、ベースバンドR−Y及びB−Y形式への復調を可能にする。遅延のスイッチングは、(例えば、PAL−Mの63.486マイクロ秒に対し、PAL−N方式の63.930マイクロ秒の如く)PAL−N方式のライン周期はPAL−M方式のライン周期よりも約0.444マイクロ秒長いという上記二つのビデオ標準規格におけるライン周期の違いを許容する。
【0027】
水晶発振器スイッチ122及びライン遅延スイッチ125の制御は、ユーザによる受信信号の選択に応じて受像機制御ユニット12により与えてもよい。かかる本発明の一実施例において、自動制御がスイッチ122及び125と、表示装置の走査レート(偏向)を制御するフィールドレート指標信号(「M/N」で示される)を発生するビデオ表示ユニット26により得られる。M形のPAL方式信号は、(NTSC−M方式と同様に)525ライン、60Hzのフィールドレートであり、一方、N形のPAL方式信号は、前述の如く625ライン、50Hzのフィールドレートを有するので、上記指標信号は「M/N」信号と呼ばれる。従って、フィールドレートを検出することにより、M及びN形の信号のフォーマットは識別され、スイッチ122及び125は適当な水晶発振器及びライン遅延を選択するため自動的に制御することが可能である。
【0028】
選択されたPAL信号をベースバンドに変換した後に、分離器112により得られる同期信号と、ベースバンド成分の色差信号R−Y及びB−Yは、クロミナンス信号をNTSC方式標準規格色搬送波上に再変調するNTSC方式符号化器集積回路130に供給される。この目的に適当である集積回路はソニー社製のCXA1219形である。クロミナンス信号帯域の外側に生じる変調の結果の部分は、クロミナンス信号帯域通過フィルタ132で除去することが望ましい。かかるフィルタによりトランスコーダ80のコード変換遅延の本質的な要因が現われる。PAL方式の標準規格信号に対する全コード変換遅延は、帯域通過フィルタ70の遅延を更に含む。(遅延していない)複合ビデオ信号S3からコード変換すべきクロミナンス信号C1を分離する。PAL方式のフォーマットの信号に対しルミナンス成分とクロミナンス成分の同一の遅延を保証するため、素子60の遅延は全コード変換遅延に一致するよう選択される。NTSC方式の処理に関しユニット60の遅延は重要ではない。その理由は、かかる受信モードにおいてルミナンス成分及びクロミナンス成分の両方は、上記ユニット60の中を通り、同一に遅延されるからである。
【0029】
PAL方式モードにおいてPAL方式に変換されたクロミナンス信号の選択はスイッチ62により得られる。PAL−M方式とNTSC方式の識別はフィールドレート(NTSC方式及びPAL−M方式の60Hzに対しPAL−N方式の50Hz)の検出によって行われることを想起する必要がある。PAL−M方式とNTSC方式を識別するためには、走査レートが同一であるので別の測定を使用する必要がある。本発明のかかる一実施例において、PAL−M方式とNTSC方式の識別はPAL復号化器100の端子142に供給された色中和器(キラー)信号を基準電圧Vtと比較するヒステリシス閾値検出器140により得られる。かかる比較の結果により、PAL復号化器の色中和器が「無色」を示す場合にNTSC方式モードを選択し、それ以外の場合にPAL方式モードを選択するようスイッチ62を制御する。上記自動選択が特定の受像機の適用に望ましくない場合には、上記の選択は受像機遠隔制御ユニット14からのユーザの起動命令に応じて受像機制御ユニット12によって手動的に行ってもよい。
【0030】
図2、3及び4は、PAL方式とNTSC方式の動作モード間で変わるときに受信信号のルミナンス信号成分をスイッチングすることなく適当なルミナンス−クロミナンス信号の時間的な一致を保証する遅延補償を生ずる図1の例に使用される三通りの回路パスの時間的な関係を示す。
図2は複合ビデオ信号を画像プロセッサのルミナンス入力に結合する第1の回路パス202の遅延を示す。このパスはNTSC方式動作モードと二通りのPAL方式動作モードの両方で利用される。図示する如く、端子38で供給される複合ビデオ信号S3は、遅延60と、増幅器及びクランプ102−106とを介して画像プロセッサ10の入力40に結合される。プロセッサ10内において、ルミナンス信号は、クロミナンス信号の「トラップ」又は「ノッチ」フィルタ42と、補償遅延44とを介してルミナンス信号プロセッサ16に結合される。説明の便宜上、端子38と40の間の遅延は、時間遅延Td−1と呼ばれ、端子40(画像プロセッサユニット)とルミナンスプロセッサ16との間の遅延は時間遅延Td−2と呼ばれる。
【0031】
図3を参照するに、NTSC方式モードだけに対し端子38の複合ビデオ信号S3はライン60によって更に遅延され、遅延した複合信号S4は、増幅器及びクランプ回路102−106と、スイッチ62を介して画像プロセッサ10のクロミナンス入力に印加される。かかる遅延は時間遅延Td−3と呼ばれる。クロミナンス信号帯域通過フィルタ52は、遅延した複合ビデオ信号S4からクロミナンス成分を分離し、クロミナンスプロセッサ18に送る。フィルタ52の時間遅延はTd−4によって示される。
【0032】
NTSC方式モードに対する時間的遅延補償は、Td−2をTd−4に一致するよう調節することによって得られる。これ以上必要とされることはない。上記の調節は、画像プロセッサ10のユニット44の遅延を設定する受像機制御ユニット12を利用して容易に行われる。第1の信号パス202の遅延は第2の信号パス303の遅延に実質的に同一、即ち、Td−1=Td−3であるので、NTSC方式動作モードでこれ以上の遅延補償は必要とされない。上記の如く遅延が同一であるのは、上記パスの間の差が生じるのはスイッチ62だけであり、かかるスイッチは実質的に遅延を生じないからである。従って、NTSC方式動作モードに対しユニット60の遅延がどうであるかは特に問題ではない。
【0033】
遅延素子60の遅延は、図4に示すPAL方式動作モードにおいて重要になる。同図にはクロミナンス信号をPAL方式モードのクロミナンスプロセッサ18のクロミナンス入力に結合する第3の回路パス404が示されている。図示する如く、端子38の複合ビデオ信号は、クロミナンス帯域通過フィルタ70と、トランスコーダ80と、モードスイッチ62を介して画像プロセッサ10の入力50に結合される。かかるパスの遅延はTd−5によって示される。Td−5に一致するよう複合ビデオ信号パス(第1のパス202)の遅延を選択することにより、ルミナンス及びクロミナンス成分は、PAL方式モードの画像プロセッサ10の夫々の入力に達する際に両方とも同一に遅延させられる。一旦上記の遅延が設定されると、ルミナンス及びクロミナンス成分は、NTSC方式からPAL方式、或いは、その逆に変わる際に、ルミナンス成分をスイッチングする必要なくあらゆる入力ビデオ信号フォーマットに対し同一である。
【0034】
図5には、過渡応答と、ルマ(ルミナンス)/クロマ(クロミナンス)の分離を改善するため図1の受像機の2箇所を変形した例が示されている。特に、比較的広く使用される特定の画像プロセッサに対しルミナンス信号の過渡現象はプロセッサ10内のクロミナンス帯域通過フィルタ52をオーバードライブさせる傾向があることが分かっている。その上、使用される特定の画像プロセッサに対し、集積回路に設けられたフィルタ42及び52に亘る補助的なルマ/クロマ分離のあることが望ましい。多重モード受信を想定する限り、ルミナンス及びクロミナンス信号処理パスの遅延特性の妥協をすることなく、改良された分離と過渡応答を得ることは困難である。例えば、クロミナンス信号チャンネルに実質的な量の非補償遅延が導入されていない場合にクロミナンス信号を帯域通過フィルタリングするだけでは、クロミナンスの過渡現象の問題を解決し得ない。
【0035】
図5の実施例によれば、上記の問題の解決法は、スイッチ62の出力とプロセッサ10のクロミナンス入力50の間の点でクロミナンス信号パスに高域通過フィルタ500を介在し、プロセッサ10のルミナンス入力40にクロミナンスのトラップ又は「ノッチ」フィルタ510を介在させることである。上記高域通過フィルタは、スイッチ62と端子50の間に接続された直列容量504と、端子50と接地との間に接続された分流抵抗502とからなる。クロミナンス信号に対し帯域通過フィルタではなく高域通過フィルタを使用する理由は、高域通過フィルタの示す遅延は比較的無視し得るからである。導入された小さい遅延は、ルミナンスパスに追加されたトラップフィルタ510の位置によって平衡化される。
【0036】
フィルタ510のトラップ又はノッチの深さは、例示的には、ルミナンス信号は画像プロセッサ内でフィルタリングされるのでかなり抑えられる。例えば、受像機の一実施例において、使用される画像プロセッサのルミナンス・クロミナンス分離は、約20dBのオーダであることが分かった。5dBのかなり「浅い」トラップ深さにより、正味の25dBの分離が得られ、ルミナンス・クロミナンスのクロストークの影響によるすべての視覚的アーティファクトを抑圧するため適当であることが分かった。ルミナンス信号パスの過剰なクロミナンスの減衰は、クロミナンス信号に相対的に過剰な遅延を発生させ、時間的な一致の誤差が生じることに注意が必要である。上述の如く、著しい遅延を導入することなくクロストークの可視性を最小限に抑えるためトラップ42により得られるノッチの深さを補完する「適度な」ノッチの深さが必要とされる。
【0037】
図6、7及び8は、先に説明した3通りの主な回路パス202、303及び404の時間的遅延の影響を例示する。前述と同様に、時間遅延Td−2は、画像プロセッサ10の遅延44を調節することによりTd−4と実質的に同一に設定される。第1の回路パスのトラップ510と、第2及び第3の回路パスの高域通過フィルタ500の遅延は、前述の理由(即ち、トラップは適度な深さをなし、フィルタ500は帯域通過形とは異なる高域通過RC形であること)によって無視することが可能である。従って、すべての実際的な目的に対し時間遅延Td−1、Td−3及びTd−5は同一であり、これにより、ルミナンス及びクロミナンス成分は、画像プロセッサ10の入力端子40及び50に現われる際に同一に遅延する。その上、ルミナンスパスにクロストーク抑圧フィルタ510を含み、クロミナンスパスに過渡状態抑圧フィルタ500を含むことは、一の動作モードから別の動作モードに変わる際にルミナンス信号のスイッチングを回避するシステム全体の所望の位相関係と抵触しないことに注意が必要である。
【0038】
図9は、コストを低減し色コード変換の信頼性を改良する図5の受像機の他の一例を示す図である。特に、同図において、先の例ではトランスコーダ80にあるPAL−N方式遅延線127は取り除かれ、444ナノ秒の遅延を有する群遅延等化器900によって置換されている。等化器の入力はPAL−N方式信号を受けるため接続され、等化器の出力は得られるPAL−M方式信号を1−H遅延線スイッチ125に与えるため接続される。PAL−M方式標準規格における1ラインの周期はPAL−N方式標準規格の1ラインの周期に非常に接近していることを想起する必要がある。その上、本発明の目的のためにコード変換されるすべてがクロミナンス信号であることを想起する必要がある。従って、本発明の受像機において、副搬送波周波数に合わされ、PAL−M方式とN方式の標準規格の差(例えば、444ナノ秒)に一致する正味の遅延に対し調節された群遅延等化器でPAL−M方式の1−H遅延線を置換することが可能である。
【0039】
等化器900は、クロミナンス信号C2を受けるため接続された入力と、(図中、小さい円「○」で示される)反転及び非反転出力とを有する増幅器902からなる。増幅器902は、例示的には、バイポーラ或いは電界効果トランジスタから構成してもよい。バイポーラトランジスタの場合に入力はベースであり、反転出力はコレクタ負荷抵抗から取り出され、非反転出力はエミッタ抵抗から取り出される。電界効果トランジスタが使用される場合に対応する電極は、ゲート、ドレイン及びソースである。増幅器902の非反転出力は抵抗Rを介してスイッチ125の入力に接続される。かかる抵抗はクロミナンス信号C2に印加される遅延等化の大きさを定める。増幅器902の反転出力は、インダクタンスLと容量Cの直列結合を介してスイッチ125の入力に接続される。群遅延が最も大きくなる周波数を定めるこれらの素子は、遅延のピークが必要とされる所望の周波数に合わされる。上記の例の場合に、PAL方式信号の中の色成分だけがトランスコーダで処理されるので、上記素子はPAL方式の色副搬送波周波数に合わされる。従って、上記の適用例の場合に、図示する如くの群遅延等化器で漸増的な遅延を提供することにより多重の遅延線の必要性が回避される。
【0040】
【発明の効果】
ルミナンス信号を切り替えることなくルマ/クロマ遅延補償を得ることは多数の有益な効果を有する利点がある。例えば、一つの利点は、場合によってはモード間の切り替えの際に不所望な視覚的アーティファクト(例えば、輝度変化)を生ずる可能性のあるルミナンス信号の直流レベルを変えるためスイッチオフセット電圧の電位を低下させることである。その上、フィードスルー及びスイッチングの過渡現象の如くの不所望なスイッチングの影響は除去される。他の利点には、(部品数の削減に起因する)信頼性の改善と、コストの低減とがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の多重規格適合テレビジョン受像機の部分的に系統的な形のブロック図である。
【図2】図1の受像機の第1の回路パスの相対的な信号遅延時間を示す略ブロック図である。
【図3】図1の受像機の第2の回路パスの相対的な信号遅延時間を示す略ブロック図である。
【図4】図1の受像機の第3の回路パスの相対的な信号遅延時間を示す略ブロック図である。
【図5】図1の多重規格適合テレビジョン受像機の他の例を示す部分的に系統的な形のブロック図である。
【図6】図5の受像機の第1の回路パスの相対的な信号遅延時間を示す略ブロック図である。
【図7】図5の受像機の第2の回路パスの相対的な信号遅延時間を示す略ブロック図である。
【図8】図5の受像機の第3の回路パスの相対的な信号遅延時間を示す略ブロック図である。
【図9】図5の多重規格適合テレビジョン受像機の他の例を示す部分的に系統的な形のブロック図である。
【符号の説明】
10 画像プロセッサ
12 受像機制御ユニット
14 遠隔制御ユニット
16 ルミナンスプロセッサ
18 クロミナンスプロセッサ
20 制御バス
22 マトリックス
24 ビデオ信号選択スイッチ
26 偏向及び表示ユニット
28 チューナ
30 RF入力コネクタ
32 入力端子
34 IF増幅器・ビデオ検波器・AGCユニット
36 補助ビデオ入力端子
38 出力端子
40 ルミナンス入力
42 クロミナンス信号トラップ回路
44 補償遅延素子
50 クロミナンス入力
52,132 クロミナンス帯域通過フィルタ
60 複合ビデオ信号遅延器(遅延素子)
62 クロミナンス信号選択スイッチ(モード選択スイッチ)
70 クロミナンス信号伝送フィルタ
80 クロミナンス信号トランスコーダ(PALからNTSCへ)
100 PAL復号化回路
102,104,902 増幅器
106,114 クランプ
108 ルミナンス入力端子
110 ルミナンス出力端子
112 同期分離回路
116 増幅器
120 クロマ復調器
122 水晶発振器スイッチ
123 PAL−N方式用水晶発振器
124 PAL−M方式用水晶発振器
125 ライン遅延スイッチ
126 PAL−M方式1ライン遅延線
127 PAL−N方式1ライン遅延線
130 NTSC符号化器
140 ヒステリシス閾値検出器
142 PAL復号化器端子
202 第1の回路パス
303 第2の回路パス
404 第3の回路パス
500 高域通過フィルタ
502 分流抵抗
504 直列容量
510 ノッチフィルタ
900 群遅延等化器
Claims (2)
- 第1の伝送フォーマットのルミナンス入力信号を受ける入力及びクロミナンス入力信号を受ける入力と、表示用に処理された信号を供給する出力と、を含む画像プロセッサを有するテレビジョン受像機であって、
当該テレビジョン受像機は、
該第1の伝送フォーマット又は第2の伝送フォーマットの受信複合ビデオ信号を供給する信号源と、
第2の伝送フォーマットの受信複合ビデオ信号の色成分を第1の伝送フォーマットに変換するトランスコーダと、
第2の伝送フォーマットの受信信号に対して前記トランスコーダを作動可能にさせ、第1の伝送フォーマットの受信信号に対して前記トランスコーダをバイパスさせるスイッチング装置と、
を具備し、
該ルミナンス入力信号及び該クロミナンス入力信号の遅延を補償するため、該スイッチング装置は、
該第1の伝送フォーマットと該第2の伝送フォーマットの両方の受信信号に対して、複合ビデオ信号遅延ユニットを介して、画像プロセッサのルミナンス入力に受信複合ビデオ信号を供給する第1の回路と、
受信信号が第1の伝送フォーマットの信号であるとき、前記複合ビデオ信号遅延ユニット及びモードスイッチを介して、画像プロセッサのクロミナンス入力に受信複合ビデオ信号を供給する第2の回路と、
受信信号が第2の伝送フォーマットの信号であるとき、該第2の伝送フォーマットの受信複合ビデオ信号を入力で受けて、クロミナンス信号を前記トランスコーダの入力に伝達するクロミナンス信号伝送フィルタ、前記トランスコーダ及び前記モードスイッチを介して、画像プロセッサのクロミナンス入力に受信複合ビデオ信号を供給する第3の回路と、
該第2の伝送フォーマットは、PAL−M標準規格信号及びPAL−L標準規格信号を含むPAL方式のフォーマットを包含し、
該トランスコーダは、PAL−M標準規格とPAL−N標準規格の両方に対し動作可能な復調器を含む、
テレビジョン受像機。 - 該トランスコーダは、1ライン分遅延したPAL−M方式入力信号及びPAL−N方式入力信号を該復調器に供給する遅延回路を更に含み、
該遅延回路は、
群遅延等化器に接続された出力を具備したPAL−M方式ライン遅延ユニットと、
該PAL−M標準規格信号の復調のためライン遅延ユニットの出力を選択し、
該PAL−N標準規格信号の復調のため群遅延等化器の出力を選択するスイッチと、
を含む、
請求項1記載のテレビジョン受像機。
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