JP3661867B2 - データ収集装置 - Google Patents
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Description
【発明の利用分野】
この発明は、ファクシミリ装置の診断用のデータ収集装置に関する。
【0002】
【従来技術】
ファクシミリ装置をサービスセンターに設置したデータ収集装置に通信回線を介して接続し、ファクシミリ装置の状態や消耗品の使用状況などを送信するようにすることが行われている。このようにすることにより、サービスマンが通信装置の納入先を巡回して点検する必要が解消する。
【0003】
データ収集装置として在来はファクシミリ装置が用いられ、この場合、診断対象のファクシミリ装置から、診断用データをイメージデータとして受信する。このイメージデータは、診断用データを人の読める文字で表したものである。これに対して、データ収集装置をパーソナルコンピュータなどで構成することが提案されている。この場合、診断用データはファクシミリ装置から非イメージデータで送信されてくる。しかしながら、データ収集装置をファクシミリ装置からパーソナルコンピュータなどに切り替える移行期では、ファクシミリ装置やデータ収集装置の一方が非イメージデータにしか対応できず、混乱が生じることが考えられる。またサービスセンターが非イメージデータで診断データを受信するデータ収集装置を準備できない場合や、非イメージデータで診断データを受信するデータ収集装置がトラブル中の場合もある。
【0004】
【発明の課題】
この発明の課題は、
・ファクシミリ装置の診断用データの送受信に関して、イメージデータでの送受信から、非イメージデータでの送受信への移行期の混乱を防止し、
・かつデータ収集装置が非イメージデータでの受信ができない場合にも対応できるようにすることにある(請求項1)。
【0005】
【発明の構成】
この明細書において、非標準信号は非標準機能を示す信号で、例えば非標準機能識別信号NSFや非標準機能命令信号NSC、非標準機能設定信号NSSなどがある。またこの発明において、非標準信号を用いた非イメージデータによる診断用データの送信の可否は、診断用データの送信前に行い、これによって診断用データを無駄に送信しないようにする(請求項1)。
【0006】
この発明のデータ収集装置は、診断用データをファクシミリ装置から受信するためのデータ収集装置において、診断用データの受信前に、ファクシミリ通信での非標準信号により、ファクシミリ装置が診断用データを送信する際の形態が非イメージデータかイメージデータかを確認するための手段を設けて、送信形態がイメージデータの場合は回線を切断するようにしたことを特徴とする(請求項1)。
【0007】
【発明の作用と効果】
この発明のデータ収集装置では、診断用データの受信前に、ファクシミリ通信での非標準信号により、ファクシミリ装置が診断用データを送信する際の形態が非イメージデータかイメージデータかを確認するための手段を設けて、送信形態がイメージデータの場合は回線を切断する。このようなデータ収集装置と、在来のイメージデータでのみ診断用データを受信できるデータ収集装置とを、共にサービスセンターなどに配置しておくと、イメージデータで送信するファクシミリ装置に対して一旦回線を切断して、イメージデータで診断用データを受信するデータ収集装置に再接続する、あるいは次回からイメージデータで診断用データを受信するデータ収集装置に接続するなどにより、診断用データを受信できる。このため、イメージデータでのみ診断用データを受信できる在来のデータ収集装置からの移行をスムーズに行える(請求項1)。
【0008】
【実施例】
図1〜図10に、実施例のファクシミリ装置やデータ収集装置及び診断システムとを示す。これらの図において、2はファクシミリ装置で、公衆回線網(PSTN)などを介して、サービスセンターに設けられたデータ収集装置4に接続される。データ収集装置4は例えばパーソナルコンピュータなどを用いたもので、6はその表示部で、キーボードなどを操作することによりもしくは自動で、所要のデータを表示部6に表示させることができる。8はログファイルで、ファクシミリ装置2から受信した診断用データを蓄積し、他にファクシミリ装置のデジタル識別信号DISなどに対応させて、診断用データの送信形態が非イメージかイメージかを記憶する。
【0009】
10は機台情報テーブルで、ここに機台は個々のファクシミリ装置を意味し、機台情報テーブル10にはファクシミリ装置毎の診断用データを記憶し、他に診断用データの送信形態が非イメージかイメージかを記憶させても良い。12はビューワで、診断用データをイメージデータで受信した際に、イメージデータとして端末6などに表示して、人目で見えるようにするためのものである。なおビューワ12を設ける代わりに、受信したイメージデータを、他のファクシミリ装置などに転送して出力させても良い。16はXML変換部、17は診断用テーブルで、これらの構成は後述する。
【0010】
実施例では、データ収集装置4は、非イメージデータとイメージデータの双方に対応しているものとするが、非イメージデータにのみ対応して、イメージデータでのみ診断用データを送信できるファクシミリ装置に対しては、回線の切断信号を送るようにしてもよい。このような場合、サービスセンターには、実施例のデータ収集装置4の他に、在来のファクシミリ装置を利用したデータ収集装置が並設されており、ファクシミリ装置を利用したデータ収集装置から発呼して診断用データを収集する、あるいは次回からファクシミリ装置を利用したデータ収集装置で受信するなどのことを行えばよい。
【0011】
14はデータベースサーバで、パーソナルコンピュータやワークステーションなどで構成し、15はその端末である。18は既納機データベースで、20は消耗品データベースである。既納機データベース18には、納品済みのファクシミリ装置についての診断用データが蓄積されている。また既納機データベース18や機台情報テーブル10には、各ファクシミリ装置の固有番号、機種番号、所有者や電話番号,所在地などの管理用のデータが記憶されている。消耗品データベース20には、ファクシミリ装置に対して補充すべき消耗品のデータや、メンテナンスの要否などのデータが記憶され、消耗品データベース20のデータは既納機データベース18から抽出されたものである。そして消耗品データベース20のデータを用いることにより、サービスセンターで管理するファクシミリ装置に対して、消耗品を交換したりサービスマンがメンテナンスに赴いたりする計画を立てることができる。
【0012】
XML変換部16は、データ収集装置4が受信した非イメージデータの診断用データを、XML形式にデータ変換するためのものである。変換先のフォーマットはXMLに限らず、データベースで扱いやすい形式のデータへ変換するものであればよい。ただしXML形式にすると、データベース18,20で記憶するデータに拡張性が増すので好ましい。例えばデータ名の種類などが後に増した場合にも、XML形式のデータであれば容易に対応できるが、他の形式のデータではデータベース18,20の設置時にデータ名などを決定しておく必要がある。また実施例では、XML変換部16をデータ収集装置4に設けたが、データベースサーバー14側に設けても良い。
【0013】
図2にファクシミリ装置2の構成を示すと、22は主制御部で、24はNCU(網制御部)で、公衆回線網との呼を確立し、26はモデムで、公衆回線網を介しての通信を行う。28は画像処理部で、30はスキャナであり、CCDなどの撮像素子と光源やレンズなどの光学系とを備えて、原稿台やADFなどにセットした原稿から画像を読み取り、画像処理部28で処理する。32は操作部で、テンキーやタッチキーなどを備え、ユーザはここからコピー枚数を入力したり、送信先のファクシミリ番号を入力したりする。34は表示部でLCDなどを用い、例えば操作用のタッチキーに重ねてタッチパネルとして用いる。そして表示部34には、ファクシミリ装置2を使用するためのガイダンスなどを表示する。
【0014】
36はLANインターフェースで、LANを介してクライアントのパーソナルコンピュータやメールサーバーなどに接続する。LANインターフェース36は、ファクシミリ装置2をLANで共有し、かつインターネットファクシミリを行うためのもので、設けなくても良い。38はROMで、ファクシミリ装置2の各種制御プログラムなどを記憶する。
【0015】
40はRAMで、各種の作業用データなどを記憶し、記憶期間が長いため例えばSRAMなどを用い、アドレステーブル42と診断用データ記憶部44とを設ける。診断用データ記憶部44には、トラブル情報記憶部45を設けて、ファクシミリ装置各部でのエラーの発生回数や不良の発生の有無などのトラブル情報や、その他の装置の使用状況を記憶し、設定パラメータ情報記憶部46にはファクシミリ装置の設定パラメータを記憶する。また発注票情報記憶部47には、消耗品の情報を記憶する。
【0016】
アドレステーブル42には、診断用データ記憶部44の各データのアドレスとデータのサイズなどを記憶する。なお各データのデータ長が固定サイズで、各データが規則的に配列されている場合には、データサイズを記憶する必要はない。この明細書で、各データという場合、診断用データの各々のデータ項目の意味である。アドレステーブル42は、診断用データ記憶部44の管理、例えば診断用データの更新や読み出しに使用する。
【0017】
図3に、診断用テーブル17の構成を示す。各データのアドレスを記憶し、また各データのデータ名とサイズ(例えばバイト単位)を記憶する。データ名はデータの意味を示し、例えば「定着ヒータの状態」、「トナー残量」などの、ファクシミリ装置各部の状態や消耗品の状態、設定状態などの名称である。なお各データに対してデータサイズを共通にする場合、共通のデータサイズのみを記憶すればよい。ファクシミリ装置2のアドレステーブル42は診断用テーブル17と類似の構成で、データ名を記憶しない点が異なる。診断用テーブル17は例えばファクシミリ装置の機種ごとに設ける。なおアドレステーブル42は、診断用データ記憶部44の管理に用い、例えばデータの更新や読み出しに使用する。
【0018】
診断用データ記憶部44に記憶するデータの内容は、ファクシミリ装置の各部分でのトラブルなどの装置の使用状況の情報や、消耗品の消耗度合いなどに関する発注票情報、設定パラメータ情報などである。装置の使用状況に関する情報には、例えば最初の給紙カセットである第1給紙部で紙詰まりなどのエラーが生じた回数や、定着ヒータの状態、もしくはキーABの使用回数、などの様々なものが含まれている。このため1つのファクシミリ装置の診断用データの項目数は、大きなものとなる。そしてファクシミリ装置に関して、診断用データから豊富な情報が得られるので、データベースサーバーで、既納機データベースや消耗品データベースのデータを処理することにより、種々の情報を抽出できる。
【0019】
例えばユーザはどのキーを使用している回数が多いのかが判明すると、ユーザがファクシミリ装置をどのように操作して、プリントやファックスなどの指示を入力しているのかを推測できる。同様に設定パラメータの情報からも、ファクシミリ装置がどのように使われているかが推測でき、また設定アルゴリズムと装置の実際の使われ方とが対応しているかが推測できる。さらにファクシミリ装置の各部でのエラーの回数などはそれ自体として重要な情報であり、ある箇所でのエラーの回数と他の箇所でのエラーの回数に相関があるなどのことは、重要な情報となる。このようにファクシミリ装置の診断用データは豊富な情報を与えるので、これをデータベースに登録し、加工する価値がある。そこで上記のデータなどを抽出するため、データベースサーバー14はデータベース18,20のデータをデータマイニングする。
【0020】
診断用データをデータ収集装置に送信するのは、データ収集装置からポーリングを受けて、それに対する応答として送信するようにしてもよい。あるいはまたファクシミリ装置側で、例えば月に1回程度定期的に診断用データをデータ収集装置側に送信しても良い。この他に、例えば大きな不良が生じた場合や消耗品の発注が必要になった場合、例えば感光体ドラムの残寿命が所定値以下となった、などの場合に、ファクシミリ装置側からデータ収集装置側へ発呼して、診断用のデータを送信するようにしても良い。
【0021】
48は画像メモリで、受信画像や画像処理部28で作成した画像データなどを記憶するためのもので、DRAMなどを用いる。50は符号化復号化部で、画像データをファクシミリ送信用に符号化し、また受信したデータを復号化して、プリンタ52でプリントするのに適したデータに変換する。符号化の主な目的は画像データの圧縮であり、復号化の目的は圧縮したデータを元の画像データに復号することである。52はプリンタで、フィルム状やドラム状の感光体などを用いて、読み取り画像や受信画像などを用紙に記録する。ファクシミリ装置2は以上のように、ファクシミリや、プリンタ、コピー兼用の複合機である。
【0022】
ファクシミリ装置2は、診断用データの送信前に、非標準機能識別信号NSF,非標準機能設定信号NSSなどを用いて、データ収集装置がイメージデータのみに対応しているのか、非イメージデータにも対応しているかを確認し、この確認結果に基づいて診断用データの送信形態をイメージデータか非イメージデータかに選択する。非標準機能識別信号NSF,非標準機能設定信号NSSなどを用いたデータ収集装置の受信能力の確認プログラムは、ROM38に記憶されて、その処理自体は例えば主制御部22で行う。
【0023】
54はキャラクタジェネレータで、データ収集装置がイメージデータでのみ診断用データを受信できる場合に、診断用データのキャラクタを表す画像データを発生させる。キャラクタを表す画像データを発生させるとは、例えば診断用データの各テキスト(1文字)に対して、そのフォントを発生させるとの意味である。キャラクタジェネレータ54により、診断用データは、図2の右下に示すように、診断用データを文字として読めるように表したイメージデータとなる。
【0024】
図4〜図8に、データ収集装置と診断対象のファクシミリ装置間の、診断用データの通信手順と送信アルゴリズムとを示す。図4の通信手順(参考例)では、ファクシミリ装置側が発呼して、被呼側のデータ収集装置に診断用データを送信する。発呼側のファクシミリ装置は1100Hzのトーン信号CNGを送信し、データ収集装置は被呼局識別信号CEDとして2100Hzのトーン信号を送信して、呼を確立する。
【0025】
続いてプリメッセージ手順を実行し、データ収集装置はデジタル識別信号DIS、並びに非標準機能識別信号NSF、被呼端末識別信号CSIを送信する。そして非標準機能識別信号NSF中において、データ収集装置が非イメージデータで診断用データを受信できる旨を記述する。これに対して発呼側は、デジタル設定信号DCS,非標準機能設定信号NSS,送信端末識別情報TSI,サブアドレスSUB,SIDなどを送信する。ここで非標準機能設定信号NSS中に診断用データを送信する旨が記述され、診断用データを非イメージデータで送信する場合はその旨も記述される。診断用データの送信形態の記述がない場合、データ収集装置側はイメージデータで送信されるものと解釈する。続いて発呼側はトレーニング信号TCFを送信し、被呼側がトレーニングOKの場合、受信準備確認信号CFRを送信し、トレーニング失敗の場合、トレーニング失敗信号FTTを送信する。
【0026】
次のメッセージ伝送の段階で、発呼側から被呼側に診断用データを送信する。診断用データの送信形態は非イメージデータまたはイメージデータで、非イメージデータで送信するのは、以下の場合に限られる。
・被呼側からの非標準機能識別信号NSF中に、非イメージデータで診断用データを受信することの可否を記述するための判別機能があり、
・かつその記述が非イメージデータでの診断が可で、
・しかも発呼側のファクシミリ装置からの非標準機能設定信号NSS中で、非イメージデータで診断用データを送信することが設定されている場合。
これは、発呼側も被呼側も非イメージデータでの診断用データの通信ができる場合である。
【0027】
発呼側も被呼側も、共に非イメージデータでの診断用データの通信が可能な場合、非標準機能識別信号NSFや非標準機能設定信号NSSの交換を介して、非イメージデータでの診断用データの送信が設定されて実行される。また共にイメージデータでの診断用データの通信が可能な場合、在来通り、イメージデータで診断用データの送受信が行われる。
【0028】
問題は、データ収集装置が、非イメージデータでのみ診断用データの受信ができ、ファクシミリ装置はイメージデータでのみ診断用データの送信ができる場合である。そしてこのような場合に備えて、サービスセンター側では、データ収集装置として、イメージデータでのみ診断用データを受信できる在来のものと、非イメージデータで診断用データを受信できるこの発明のものとを並設しておく。
【0029】
発呼側のファクシミリ装置がイメージデータでのみ診断用データを送信でき、被呼側のデータ収集装置が非イメージデータでのみ診断用データを受信できる場合、発呼側のファクシミリ装置からの非標準機能設定信号NSS中には、診断用データを非イメージデータで送信する旨の記述がない。そこで、被呼側のデータ収集装置は切断命令信号DCNを発呼側のファクシミリ装置に送信し、呼を開放する。そして例えばナンバーディスプレイなどを利用して、ファクシミリ装置の電話番号(回線番号)を記憶し、次回からはイメージデータで診断用データを受信するデータ収集装置に接続するように記憶しておく。あるいはサービスセンター側から、イメージデータ対応のデータ収集装置でポーリングし、診断用データを受信する。
【0030】
正常に診断用データの送信ができた場合、発呼側から手順終了信号EOPを送信し、被呼側から受信確認信号MCFを送信し、最後に発呼側から切断命令信号DCNを送信して通信を切断する。
【0031】
データ収集装置側からファクシミリ装置にポーリングして、診断用データを収集する際の通信手順を図5に示す。なお図4と同様の記載は、同様の手順を示す。この場合、データ収集装置側から1100Hzのトーン信号CNGを送信し、ファクシミリ装置は被呼局識別信号CEDを返信して、呼を確立する。続いて被呼側のファクシミリ装置からデジタル識別信号DIS,非標準機能識別信号NSF,被呼端末識別信号CSIを送信する。発呼側のデータ収集装置は続いて、デジタル送信命令信号DTC,非標準機能命令信号NSC,発呼端末識別信号CIG,選択ポーリング信号SEP,パスワードPWDを送信し、非標準機能命令信号NSCに「診断用データの通信であること」と「診断用データの受信可能な形態(両方可能またはイメージデータのみ、または非イメージデータのみ)」とを記述し、ファクシミリ装置はこの信号を解析する。これらの信号により被呼側のファクシミリ装置は、データ収集装置からポーリングを受けて、診断用データの通信を行う旨が理解できる。また発呼側のデータ収集装置が非イメージデータで診断用データを受信できる場合、その旨の記述が非標準機能命令信号NSC中に含まれている。
【0032】
被呼側のファクシミリ装置は続いて、デジタル設定信号DCS,非標準機能設定信号NSS,送信端末識別情報TSIを送信する。被呼側のファクシミリ装置が非イメージデータでも、イメージデータでも診断用データを送信できる場合、発呼側のデータ収集装置からの非標準機能命令信号NSCを解析して、非イメージデータで送信可能であれば、非標準機能設定信号NSS中で非イメージデータで送信する旨を設定する。
【0033】
また非標準機能命令信号NSC中に非イメージデータで診断用データを受信できる旨が記述されていなければ、イメージデータで診断用データを送信する。被呼側のファクシミリ装置が、イメージデータでのみ診断用データの送信が可能な場合、非標準機能設定信号NSS中にはその旨の記述がないはずである。
【0034】
一方データ収集装置側がイメージデータでも非イメージデータでも診断用データを受信できる場合、受信した非標準機能設定信号NSSを解析して、被呼側の能力に合わせてイメージデータでの受信もしくは非イメージデータでの受信を決定する。またデータ収集装置が非イメージデータでのみ診断用データを受信できる場合、ファクシミリ装置からの非標準機能設定信号NSS中に、診断用データを非イメージデータで送信する旨の記述がなければ、切断命令信号DCNを送信する。
【0035】
データ収集装置が非標準機能設定信号NSS等を受信し、切断命令信号DCNを送信しない場合、ファクシミリ装置からのトレーニング信号TCFを受信し、トレーニングOKの場合、受信準備確認信号CFRを返信し、失敗の場合、トレーニング失敗信号FTTを返信する。続いてメッセージ伝送を実行し、高速モデム信号で診断用データを送信する。
【0036】
診断用データの送信が終了すると、ファクシミリ装置から手順終了信号EOPを送信し、データ収集装置が受信確認信号MCFを送信し、続いてファクシミリ装置から切断命令信号DCNが送信されて、通信が切断される。
【0037】
図6に、ファクシミリ装置がイメージデータでも非イメージデータでも診断用データを送信できる際の、送信アルゴリズムを示す。なお図6はファクシミリ装置が発呼するものとしたが、データ収集装置からのポーリングを受ける場合、ステップ2で、データ収集装置の非標準機能識別信号NSFを解析することに代えて、データ収集装置からの非標準機能命令信号NSCを受信して、非イメージデータで診断用データを受信できるか否かを解析すればよい。また図6のステップ3で通信「相手がPCか?」とあるのは、データ収集装置が非イメージデータで診断用データを受信できるか否か、との意味である。イメージデータでも非イメージデータでも診断用データを受信できるデータ収集装置の場合、ファクシミリ装置から受信した非標準機能識別信号NSFや非標準機能設定信号NSSに応じて、受信形態を決定すればよい。
【0038】
図6のステップ1でファクシミリ装置がデータ収集装置に対して発呼し、データ収集装置からの非標準機能識別信号NSFを受信し解析する(ステップ2)。この解析では、非標準機能識別信号NSF中に非イメージデータで診断用データを受信できるか否かの記述の判別機能の有無をチェックし、さらにこの判別機能で、非イメージデータで診断用データを受信できる旨が記述されているかどうかをチェックする。そしていずれもYESの場合に、ファクシミリ装置が非イメージデータで診断用データを送信できるものとする。
【0039】
データ収集装置に診断用データを非イメージデータで送信できるかどうかで処理を分岐し(ステップ3)、非イメージデータで送信できる場合、診断用データを送信バッファにコピーする(ステップ4)。イメージデータでのみ送信できる場合、診断用データをキャラクタジェネレータなどによりイメージデータに変換し(ステップ5)、変換したイメージデータを送信バッファにコピーする(ステップ6)。続いて送信バッファのデータを送信し(ステップ7)、通信を終了する。
【0040】
図7(参考例)は、送信側のファクシミリ装置と受信側のセンター端末(データ収集装置)とが、共にイメージデータでも非イメージデータでも、診断用データの通信ができる場合の通信アルゴリズムを示している。なお図7において、データ送信あるいはデータとして受信、は非イメージデータで送信もしくは受信することを意味し、FAXとして受信は、イメージデータとして受信することを示している。また図7では、診断用データ中の消耗品の発注データ(発注票)の記述を中心に考え、診断用データを発注票と記述することがある。
【0041】
図7のステップ11で、送信側のファクシミリ装置は発注票の送信手順を開始し、受信側のデータ収集装置では着信があると(ステップ12)、非標準機能識別信号NSFに自機がPCである旨、即ち非イメージデータで診断用データを受信できる旨を記述して送信する(ステップ13)。
【0042】
ファクシミリ装置は非標準機能識別信号NSFを受信すると(ステップ14)、非イメージデータで診断用データを受信できるか否かを判別するための機能(PC記述判別機能)が含まれているか否かをチェックし(ステップ15)、この機能が含まれかつ非イメージデータで受信できると記述されている場合(ステップ16)、非標準機能設定信号NSSに非イメージデータで診断用データを送信する旨を記述して送出する(ステップ17)。そしてこの場合、診断用データを送信バッファにコピーする(ステップ18)。
【0043】
ステップ15またはステップ16のいずれかがNOの場合、診断用データをイメージデータに変換し(ステップ19)、イメージデータを送信バッファにコピーする(ステップ20)。
【0044】
データ収集装置では、受信した非標準機能設定信号NSS中に、非イメージデータで診断用データを送信する旨の記述があるか否かをチェックし(ステップ21)、非イメージデータの場合、非イメージデータで受信するものとし(ステップ22)、それ以外の場合、イメージデータとして受信するものとする(ステップ23)。一方送信側のファクシミリ装置では、送信バッファ上のデータを送信する(ステップ24)。
【0045】
図7では、ファクシミリ装置もデータ収集装置も、共に非イメージデータでもイメージデータでも診断用データを取り扱うことができたが、一方が非イメージデータでもイメージデータでも診断用データを取り扱えれば、同様に診断用データの送受信が行えることは明らかである。例えばファクシミリ装置のみが、イメージデータでも非イメージデータでも診断用データを取り扱える場合、ステップ15,ステップ16において、相手側の通信能力に合わせて診断用データの送信形態を決定する。またデータ収集装置のみが非イメージデータでもイメージデータでも診断用データを取り扱える場合、ステップ21で相手側の送信形態に合わせて受信形態を決定する。
【0046】
図8に、非イメージデータでのみ診断用データの受信が行えるデータ収集装置が、イメージデータでしか診断用データの送信ができないファクシミリ装置に対して、回線断信号DCNにより通信を終了するようにした例を示す。なおこの例では、通信終了後にセンター側でデータ収集装置を交代し、ファクシミリ装置から再度発呼して、あるいはデータ収集装置からポーリングして、診断用データを通信するものとする。
【0047】
図8のステップ31で、送信側のファクシミリ装置は発注票の送信を開始し、受信側のデータ収集装置は着信すると(ステップ32)、非標準機能識別信号NSFを送信し(ステップ33)、送信側のファクシミリ装置は非標準機能識別信号NSFを受信し解析する(ステップ34)。次いでデータ収集装置はデジタル識別信号DISを送信し(ステップ35)、ファクシミリ装置はこれを受信する(ステップ36)。
【0048】
次にファクシミリ装置は、非標準機能設定信号NSSを送出し、ここで非イメージデータで診断用データを送信する機能があれば、その旨を非標準機能設定信号NSSに記述する(ステップ37)。非標準機能設定信号NSSを受信したデータ収集装置では、非標準機能設定信号NSS中に非イメージデータとして送信する旨の記述の有無をチェックし(ステップ38)、この記述がなければ回線断信号DCNを送信する(ステップ39)。
【0049】
ファクシミリ装置側では回線断信号DCNを受信したか否かをチェックし(ステップ40)、回線断信号DCNを受信すると通信を終了する。また回線断信号DCNを受信しなかった場合、送信診断用データを送信バッファにコピーし、送信バッファ上のデータを送信する(ステップ42)。これに対応してデータ収集装置では、診断用データを受信する(ステップ43)。
【0050】
ここで、ファクシミリ装置がイメージデータでのみ診断用データを送信でき、データ収集装置が非イメージデータでのみ診断用データを受信できる場合、非標準機能設定信号NSS中には非イメージデータで診断用データを送信するとの記述は存在せず、データ収集装置はステップ38で通信能力の不一致を認識して、ステップ39で回線断信号DCNを送信する。
【0051】
図9、図10に、センター側診断機(データ収集装置)とデータベースサーバーとの間の診断用データの通知アルゴリズムを示す。図9のステップ50で、センター側診断機はファクシミリ装置から機器状態やトラブル情報などの診断用データを受信し、受信データにデータ名をタグとして付け、XMLファイルに変換して保存し(ステップ51)、データベースサーバーにメッセージを送信する(ステップ52)。
【0052】
データベースサーバーは、常時は診断機からのメッセージを待っており(ステップ53)、診断機からのメッセージを受信すると(ステップ54)、診断機からファイルを取得し(ステップ55)、データベースに登録する(ステップ56)。
【0053】
図10のアルゴリズムは、センター側診断機がデータベースサーバーにメッセージを送出する代わりに、データベースサーバーがセンター側診断機に新着ファイルがあるかどうかを探索するようにしたものである。他の点では図9のアルゴリズムと同様で、センター側診断機は図9のステップ50,51を実行する。データベースサーバーは常時センター側診断機に新着ファイルがあるかどうかを探しており(ステップ60)、新しいファイルが存在すると(ステップ61)、図9のステップ55,ステップ56を実行して、新着ファイルをデータベースに登録する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ファクシミリ装置とデータ収集装置とを接続した、実施例の診断システムのブロック図
【図2】 診断対象のファクシミリ装置の構成を示すブロック図
【図3】 データ収集装置に設けた診断用テーブルの構成を示す図
【図4】 参考例の診断システムで、ファクシミリ装置が発呼してデータ収集装置を呼び出し、非標準手順により診断用データの送受信能力を互いに通知した後、診断用データをイメージデータに変換しまたは非イメージデータのままで、ファクシミリ装置からデータ収集装置へ送信する際の、通信手順を示す図
【図5】 図4の通信手順を変更し、データ収集装置が発呼してファクシミリ装置を呼び出すようにした際の、通信手順を示す図
【図6】 実施例のファクシミリ装置が、データ収集装置からのNSFによりデータ収集装置がパーソナルコンピュータかファクシミリ装置かを識別し、パーソナルコンピュータには非イメージデータで診断用データを送信し、ファクシミリ装置にはイメージデータで診断用データを送信するようにした、アルゴリズムのフローチャート
【図7】 ファクシミリ装置は、データ収集装置からのNSFを解析して、診断用データを非イメージデータで送信するかイメージデータで送信するかを決定し、データ収集装置は、NSFでパーソナルコンピュータであることを記述して送信し、ファクシミリ装置からのNSSに従って非イメージデータとして受信するかイメージデータとして受信するかを決定するようにした、参考例のアルゴリズムのフローチャート
【図8】 ファクシミリ装置がNSSでデータ送信を行う旨を記述してデータ収集装置に送信し、データ収集装置はNSSにデータ送信を行う旨の記述がなければ回線を切断し、ファクシミリ装置は回線断の信号を受信しなければ、診断用データを非イメージデータで送信するようにした、アルゴリズムのフローチャート
【図9】 実施例で、データ収集装置がデータベースサーバーにメッセージを送信して、データベースサーバーがデータを取得して処理するようにした、データ収集装置とデータベースサーバーとの動作アルゴリズムを示すフローチャート
【図10】 実施例で、データベースサーバーがデータ収集装置の新着データを探して処理するようにした、データ収集装置とデータベースサーバーとの動作アルゴリズムを示すフローチャート
【符号の説明】
2 ファクシミリ装置
4 データ収集装置
6 表示部
8 ログファイル
10 機台情報テーブル
12 ビューワ
14 データベースサーバー
15 端末
16 XML変換部
18 既納機データベース
20 消耗品データベース
22 主制御部
24 NCU
26 モデム
28 画像処理部
30 スキャナ
32 操作部
34 表示部
36 LANインターフェース
38 ROM
40 RAM
42 アドレステーブル
44 診断用データ記憶部
45 トラブル情報記憶部
46 設定パラメータ情報記憶部
47 発注票情報記憶部
48 画像メモリ
50 符号化復号化部
52 プリンタ
54 キャラクタージェネレータ
Claims (1)
- 診断用データをファクシミリ装置から受信するためのデータ収集装置において、診断用データの受信前に、ファクシミリ通信での非標準信号により、ファクシミリ装置が診断用データを送信する際の形態が非イメージデータかイメージデータかを確認するための手段を設けて、送信形態がイメージデータの場合は回線を切断するようにしたことを特徴とする、データ収集装置。
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