JP3661490B2 - モールド内湯面レベル計支持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続鋳造機におけるモールド内溶鋼の湯面レベル制御に用いられる湯面レベル計の支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にモールド内溶鋼の湯面レベル制御には、渦電流を原理とした渦流センサが用いられており、このセンサ(湯面レベル計)を溶鋼の湯面上方に固定し、湯面とセンサ(湯面レベル計)間の距離を測定することでモールド内の湯面レベルを計測する方法が行われている。
【0003】
従来、湯面レベル計をモールドの上方に固定する方法としては、鋳込みスタート前に湯面レベル計を先端に取付けたアームをオペレータの手によってモールドカバーにセットする方法が行われてきている。
また、通常タンディッシュの交換にはタンディッシュカー方式が採用されているが、このタンディッシュカーのフレームにアームを固定する方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前者のモールドカバーにアームをセットする方法では、鋳込み開始直前にオペレータが高温状態のイマージョンノズルに近づくことが必要であり、非常に危険な作業である。
また、タンディッシュカーを鋳込み位置にセットした後に行う作業となるため、オートスタートを可能ならしめて自動化することができないばかりでなく、アームのセット作業にも時間がかかるため、鋳込み間隔の時間が長くなるという問題もある。
【0005】
一方、後者のタンディッシュカーのフレームにアームを固定する方法の場合、タンディッシュカーの走行時にセンサ部とモールドカバーとが干渉し、センサ(湯面レベル計)が損傷する等のトラブルが発生することになる。
また、タンディッシュカーにアームを完全に固定してしまうと、モールドの幅変更に伴うセンサ(湯面レベル計)の位置変更を行うことができなくなる。
【0006】
モールド内湯面の正確なレベル測定を行うためには、センサ(湯面レベル計)の位置をモールドの幅方向の端部から常に一定の位置にセッティングすることが必要となるが、アームを完全に固定してしまうと、この調整ができなくなるのである。
本発明は、以上の問題点を解決し、鋳込み開始時のオートスタートが可能であり、センサ(湯面レベル計)部とモールドカバーとが干渉することなく、モールド幅変更に伴うセンサ(湯面レベル計)の位置変更をも自在に行うことの可能なモールド内湯面レベル計支持装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、モールド内溶鋼の湯面レベルを測定する湯面レベル計を、タンディッシュカーフレーム上から支持するモールド内湯面レベル計支持装置であって、該湯面レベル計を一方の端部で把持するアームと、該アームの他端を係止するアームクランプを載設したアームベースと、該アームベースの下部に配設され、少なくとも1対の案内ピンを下部に突設させた固定装置と、前記の少なくとも1対の案内ピンを案内する少なくとも1対の案内溝が互いに異なる角度で上面部に設けられており、該案内溝に沿って前記アームベースの下部に配設された固定装置を前後に移動させつつ転回させることで、前記湯面レベル計をモールド長手方向の直線上に自在に位置決めし、前記固定装置でアームベースを固定させる可動ベースと、該可動ベースを、その端部をピンで軸支して傾動させ、アームを介して前記湯面レベル計を昇降させる昇降装置と、から構成されるモールド内湯面レベル計支持装置とすることで上記の課題を解決したのである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1から図3に基づいて説明する。
図1は、本発明のモールド内湯面レベル計支持装置の側面図である。
モールド1内の溶鋼15の湯面レベルを測定するセンサ(湯面レベル計)11が、アーム10の片端に把持されている。アーム10の他方の端部はアームクランプ9によって係止されている。ここで、アーム全体のバランスをとるため、カウンタウェイト12が取り付けられている。
【0009】
アームクランプ9は、アームベース13上に載設されており、アームベース13の下部には、固定装置8が配設されている。固定装置8としては、例えば固定用マグネットを用いることができる。この固定用マグネットは、オンオフ機能付のマグネットであり、アームベース13の位置調整を行うときはマグネットの吸着力をオフにすることでアームベース13を自由に動かすことができるのである。
【0010】
ここで、固定装置8の下部には少なくとも1対の案内ピン22が突設されており、可動ベース7に対応して設けられた案内溝21で案内されるようになっている。この案内ピンと案内溝の詳細については後述する。
可動ベース7は、その端部に設けられたピン6で軸支され、昇降装置5を用いることで自由に傾動することができる。ここで、図1において、可動ベース7を昇降装置5で傾動させ、上にあげた状態を2点鎖線で示している。但し、図の見やすさのため、2点鎖線による記載の一部を省略している。
【0011】
昇降装置としては、例えば、エアシリンダを適用することができ、このエアシリンダ動作のオンオフ制御をシーケンス等に組み込むことで、タンディッシュカーの移動中は上昇させておき、タンディッシュカーが鋳込み位置にセットされた状態で下降させてセンサ(湯面レベル計)を自動的にセッティングすることができる。このようにすることで、オペレータが介入することなく、湯面制御のオートスタートを容易に実現することができる。
【0012】
ここで、チェーン14は、可動ベース7を傾動させた際の上限ストッパの機能を有しており、このチェーンの長さを調整することで、湯面レベル計11の昇降範囲を自在に調整することが可能である。
例えば、図1に示す湯面レベル計支持装置において、昇降装置5としてストロークが35mmのエアシリンダを適用した場合、アーム先端のセンサ(湯面レベル計)11では約300mm の昇降を可能とすることもでき、タンディッシュカー走行時にもモールドカバーと全く干渉することが無い。
【0013】
このように湯面レベル計11を昇降可能としたことで、本発明のモールド内湯面レベル計支持装置の固定ベース4をタンディッシュカーフレーム3に設置することが可能となり、タンディッシュカーの移動に際し、湯面レベル計11やアーム10がモールドカバー2と干渉することがなくなった。
更に、本発明のモールド内湯面レベル計支持装置は、図2に示すように、モールド幅変更に対応して湯面レベル計11の位置をモールドの長手方向の直線上に移動させて位置決めできるようにしたことを特徴とする。ここで、16はタンディッシュノズルの位置(すなわち、モールドの略中心位置)を示す。
【0014】
モールド幅変更に伴うモールド短辺側の可動側壁1aの移動によっても、湯面レベル計の精度を常に一定にするため、湯面レベル計11の位置をその可動側壁1aから一定位置となるように位置調整することが必要となる。
この位置調整方法を図3に基づき説明する。
可動ベース7には、少なくとも1対の案内溝21が互いに異なる角度となるように設けられている。図3では1対の案内溝を示しているが、複数組の対を設けるようにしてもよいことは言うまでもなく、その場合、対応する案内ピン22も複数組の対を設けるようにする。
【0015】
この案内溝21に案内ピン22を沿わせて、アームベース13を例えば手動で前後進させながら転回することで、湯面レベル計11をモールドの長手方向に直線的に移動させることができるのである。
ここで、案内溝21の長さと角度は、湯面レベル計11の直線移動距離、アーム10の長さ、可動ベース7をとりつけている固定ベースのタンディシュカーフレーム上での取付位置などから適宜調整して決定される。
【0016】
モールド幅変更時に行う湯面レベル計の位置調整は、オペレータが固定装置である固定用マグネットのスイッチをオフにして、可動ベース7を案内溝に沿わせて手動で行うことで簡単に実現することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によって、湯面レベル計支持装置を昇降可能としたことで、タンディッシュカー走行時の湯面レベル計とモールドカバーの干渉を解消することができた。また、スムーズなオートスタートが可能となり、自動運転を実現することができ、鋳込み間隔の時間短縮にもつなげることができた。
【0018】
更に、モールド幅変更に伴うセンサ(湯面レベル計)の位置変更を自在に行うことができるようになり、モールド内湯面の正確なレベル測定が実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湯面レベル計支持装置の側面図である。
【図2】本発明の湯面レベル計支持装置の平面図である。
【図3】本発明の要部である可動ベースの(a)平面図と(b)側面図である。
【符号の説明】
1 モールド
1a 可動側壁
2 モールドカバー
3 タンディッシュカーフレーム
4 固定ベース
5 昇降装置(エアシリンダ)
6 ピン
7 可動ベース
8 固定装置(固定用マグネット)
9 アームクランプ
10 アーム
11 センサ(湯面レベル計)
12 カウンタウェイト
13 アームベース
14 チェーン
15 溶湯(溶鋼)
16 タンディッシュノズル
21 案内溝
22 案内ピン
Claims (1)
- モールド内溶鋼の湯面レベルを測定する湯面レベル計を、タンディッシュカーフレーム上から支持するモールド内湯面レベル計支持装置であって、
該湯面レベル計を一方の端部で把持するアームと、
該アームの他端を係止するアームクランプを載設したアームベースと、
該アームベースの下部に配設され、少なくとも1対の案内ピンを下部に突設させた固定装置と、
前記の少なくとも1対の案内ピンを案内する少なくとも1対の案内溝が互いに異なる角度で上面部に設けられており、該案内溝に沿って前記アームベースの下部に配設された固定装置を前後に移動させつつ転回させることで、前記湯面レベル計をモールド長手方向の直線上に自在に位置決めし、前記固定装置でアームベースを固定させる可動ベースと、
該可動ベースを、その端部をピンで軸支して傾動させ、アームを介して前記湯面レベル計を昇降させる昇降装置と、
から構成されるモールド内湯面レベル計支持装置。
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JP14908799A JP3661490B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | モールド内湯面レベル計支持装置 |
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Family Applications (1)
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JP4499016B2 (ja) * | 2005-10-07 | 2010-07-07 | 株式会社神戸製鋼所 | スラブの連続鋳造方法 |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP14908799A patent/JP3661490B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000334551A (ja) | 2000-12-05 |
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