JP3660659B2 - 描画装置及び描画プログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所謂コンピュータグラフィックを作成する際に用いられる描画装置及び描画プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日の描画装置は種々の描画ツールを有するが、所謂ペンツールやそれに類する描画ツール(以下、作図ツールと総称する。)をツールボックス上で選択することで作図ポインタが表示され、当該作図ポインタを所定の規則で移動・操作することにより所望の図形を描くことが出来、また、種々のオブジェクトを配置することが出来るものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の描画ツールは、太さ、色、レイヤー、波線情報(点線、一点鎖線等)、縁取り線の有無、始点終点形状(フラット、スクウェア、ラウンド等)、及び屈曲部の処理(ベベル、マイター、ラウンド等)等の属性を、マウス操作等によって入力された線分座標と共に保存する処理と、一定のオブジェクトをマウス操作等によって入力された配置座標と共に保存する処理に止まり、入力された線分座標で定まる多様な軌跡上に、線分を描画する場合と同様、リアルタイムでオブジェクトを作図していくことは出来なかった。
【0004】
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであって、入力された線分座標で定まる多様な軌跡上に、線分を描画する場合と同様、リアルタイムでオブジェクトを作図していくことが出来る描画装置及び描画プログラムの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明による描画装置は、画面上において描画ポインタを移動・操作して描画を行う描画装置において、属性設定事項として鉄筋の名称を含む設定ダイヤログを備え、当該設定ダイヤログによる属性設定事項、及び前記描画ポインタの移動・操作による位置設定事項を反映した鉄筋のイメージを描く描画手段を具備したことを特徴とする。前記属性設定事項として鉄筋の本数、材質、径(半径または直径)、曲げ径、を適宜含む前記設定ダイヤログを具備した描画装置とする場合もある。位置設定事項とは、座標や半径など描画が配置される位置を決定する事項である。またそれらを反映した鉄筋のイメージとは、例えば、前記位置設定事項たる座標に相当する位置に、前記属性設定事項たる鉄筋の径に相当する相対的な太さに描かれたイメージや、前記属性設定事項たる鉄筋の材質に割り合てられた色を用いて描かれたイメージ等、属性設定事項及び位置設定事項の相違が何等かの形で表れているイメージを言う。
【0006】
尚、描画ポインタとは、描画ウインドウ上において実際に描画を行う際に、その基点やエリア等を指定する為に表示される描画機能付きのカーソルである。具体的には、描画ウインドウ上に新規な図形(絵やテキストなど。以下同じ。)を与える作図ポインタであっても良いし、既に与えられた図形を消去する消ゴムポインタ、図形にエフェクトを与えるねじりポインタ、図形を伸縮させる伸縮ポインタ、図形の属性表示や属性変更を行う属性ポインタ、或いは、図形のコピー等を行うコピーポインタ等であっても良いが、ここでは特に断らない限り作図ポインタを指す。
【0007】
また、前記設定ダイヤログとは、線の幅、線の種類(実線、点線、一点鎖線等。以下同じ。)、線の色などの描画内容の属性或いは、当該ポインタの使用法等を設定する為のボックスである。
【0008】
また、上記課題を解決するために成された本発明による描画プログラムは、コンピュータに上記描画装置として機能させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による描画装置の実施の形態を、コンピュータに対し前記描画装置として機能させる描画プログラムと共に図面に基づき説明する。
【0010】
当該例におけるコンピュータは、図12(イ)の如くキーボード或いはマウスやタブレット等のポインティング・デバイス(以下、マウス等と記す。)から成る入力装置、ディスプレイ装置やプリンタ或いはプロッタ等の出力装置、磁気ディスクや各種記録メディアにデータを書き込む為の記録装置、並びにパーソナルコンピュータの本体と称される演算装置から構成される。前記コンピュータに、本発明による描画プログラムを搭載し、稼働させることによって、当該描画装置としての、座標入力手段8、描画支援手段9、描画手段10、記録手段11及び出力手段12(図12(ロ)参照)が機能することとなる。
【0011】
座標入力手段8は、前記入力装置の操作により発生した机上での操作系座標を検出し、ディスプレイ装置の画面上での機能選択に用いる機能系座標や、描画ウインドウ7上での描画に用いる編集系座標に変換するものである。
【0012】
描画支援手段9は、図1の如く、ディスプレイ装置の画面上に描画が施される描画ウインドウ7と、ファイル操作、用紙サイズの選択、文房具の選択等の機能を、カーソル1の位置座標(機能座標)により特定し選択的に起動するためのメニューバー13を表示すると共に、選択起動された機能メニューに応じたポップアップウインドウ(図2参照)やプルダウンウインドウ(図示省略)を適宜表示させ、更に、当該メニューバー13或いは前記各種ウインドウに表示された機能メニューを選択・稼働させ且つ当該機能を実際に操る為のカーソル1や当該カーソル1によって選択され稼働中の描画ポインタ3を、前記座標入力手段8による変換によって形成された機能系座標や編集系座標に基づく位置に表示させるものである。尚、カーソル1とは、ディスプレイ装置の画面上のメニューバー13や前記各種ウインドウに表示された機能メニューを選択起動させ且つ当該機能を実際に操る為のものである。
【0013】
描画手段10は、前記カーソル1で選択・稼働された描画ポインタ3の移動により発生する編集系座標を記録手段11へ順次記録し、それらの座標や後記各種描画ポインタに応じた関数がテキストデータ等が集合した描画データを作成するものである。
【0014】
具体的な操作としては、先ず、マウス等の操作によって前記操作系座標を変化させることにより前記描画ウインドウ7上でカーソル1を移動させ、前記メニューバー13より文房具を選択してプルダウンウインドウに表示された機能メニューから当該描画ウインドウ7上へ所望の描画ポインタ3を導入(描画ウインドウ上に表示すること。以下同じ。)し(図1参照)、図2に示すダイヤログウインドウ14において、前記のごとく、線の太さ、色、レイヤー、波線情報、縁取り線の有無、始点終点形状、及び屈曲部の処理等の描画内容の属性或いは、当該描画ポインタ3の使用法等(以下、属性等と記す。)を設定する。そして、それら導入された描画ポインタ3から所望の描画ポインタ3を、例えば、前記マウス等によるクリック操作によって選択し稼働させる。
【0015】
この選択操作によって当該描画ポインタ3がカーソル1にグリップされたことを確認し、前記カーソル1及びグリップされた描画ポインタ3を移動させ、前記マウス等によるクリック操作や、キーボードによるエンター操作、或いはそれらの動作をしながら前記カーソル1及びグリップされた描画ポインタ3を移動させるドラッグ操作、更には所定のコマンドや数値等をキーボードで入力する設定操作を行う(図5乃至図9参照)。これらの操作を適宜繰り返すことによって描画作業が進行していくこととなる(図10参照)。
【0016】
この様にカーソルにグリップされて稼働する描画ポインタ3は、例えば、複数の描画ポインタ3が画面上に表示されている場合に、単一のカーソル1によって選択・起動操作を受けた描画ポインタ3のみがアクティブとなって稼働し、各々の稼働状況は前記設定ダイヤログ2における環境設定状況に依存する。
【0017】
前記描画ポインタ3には、描画ウインドウ7上に新規な図形(絵やテキストなど。以下同じ。)を与える作図ポインタ(図4参照)3a,3b、既に与えられた図形を消去する消ゴムポインタ(図示省略)、図形にエフェクトを与えるねじりポインタ(図示省略)、図形を伸縮させる伸縮ポインタ(図示省略)、図形の属性表示や属性変更を行う属性ポインタ(図示省略)、或いは、図形のコピー等を行うコピーポインタ(図示省略)があり、識別の便宜上各々異なるイメージが表示される。
【0018】
前記描画ポインタ3の各イメージは、例えば、既存の描画内容の色を維持しながら既存のピクセル上に描画ポインタが持つパターンや色を重ねミックスさせると言った背後が透視可能となる処理等が行われ、描画ウインドウ7上へ半透明的に表示される(図8参照)。その結果、描画ポインタ同士が相重なって隠れる虞が無いのみならず、描画内容及び各種描画ポインタ3双方の形状把握が可能となり、描画ポインタ3によって既に描かれた描画内容が隠される場合と比較すると描画作業が極めて容易となる。
【0019】
また、当該各描画ポインタ3は、それぞれ前記描画支援手段9によって表示・設定された複数の機能ボタン4を有し、当該機能ボタン4又は専用のダイヤログウインドウ40(図3参照)が前記属性等を設定する為の設定ダイヤログを構成する。
【0020】
例えば、前記作図ポインタ3aの場合は、いずれの機能ボタン4をも選択稼働されていない場合には、図6の如くフリーハンドツールとなり描画ウインドウ7上のクリック箇所を線の一端として、適宜クリック操作やドラッグ操作により設定した軌跡を一本の線として描くこととなる。当該作図ポインタ3aの機能ボタン4としては、前記マウス等のクリック等による選択操作で選択・稼働させることによって前記選択操作によって線の幅、線の種類、線の色を設定するための前記ダイヤログウインドウ(図2参照)14が表示されるライン設定ボタン15や、前記選択操作で選択稼働させることによって、前記描画ウインドウ7上における各種作図ポインタ3aの存在位置の絶対座標、又は一操作毎の作図開始時における当該作図ポインタ3aの位置座標を原点とした作図終了時における当該作図ポインタ3aの相対座標を表示させる座標表示ボタン16が設けられている(図4(イ)参照)。
【0021】
また、前記選択操作で選択稼働させることによって当該作図ポインタ3aをテキスト編集ツールとし、前記描画ウインドウ7上のクリック箇所にテキストボックス18を形成して当該テキストボックス18へのキーボードによるテキストの入力配置を可能とするテキスト編集ボタン(図9参照)17、前記選択操作で選択・稼働させることによって当該作図ポインタ3aをライン編集ツールとし、前記描画ウインドウ7上のクリック箇所を直線で結ぶラインの編集を可能とするライン編集ボタン(図7参照)19、前記選択操作で選択稼働させることによって当該作図ポインタ3aをボックス編集ツールとし、前記描画ウインドウ7上のクリック箇所を長方形の四隅の一つとして、その対角に向かってドラッグして長方形を描くことを可能とするボックス編集ボタン(図8参照)20が設けられている。
【0022】
一方、前記作図ポインタ3bの場合は、図5の如くイメージ編集ツールとなり描画ウインドウ7上のクリック箇所を線の一端として、適宜クリック操作やドラッグ操作により設定した軌跡を、太さや質感等を備えた一本の鉄筋として描くこととなる。当該作図ポインタ3bの機能ボタン4としては、前記マウス等のクリック等による選択操作で選択・稼働させることによって前記選択操作によって描画すべき鉄筋の本数、名称、材質および径(絶対量)、並びに、曲げ径(絶対量)又は曲げD(曲げ半径の鉄筋径に対する倍数(自然数))および曲げ仕様(曲げ径が内径であるか外径であるか、それとも中心径であるか等)等からなる鉄筋の属性を設定するための前記ダイヤログウインドウ(図3参照)40が表示される鉄筋設定ボタン41が設けられている(図4及び図5参照)。
【0023】
前記作図ポインタ3a,3bを、前記の如くメニューバー13より複数選択して描画ウインドウ7へ導入し、当該作図ポインタ3a各々について前記ライン設定ボタン15を選択・稼働させて異なる線の幅、線の種類、線の色を設定したり、当該作図ポインタ3b各々について前記鉄筋設定ボタン41を選択・稼働させて異なる前記鉄筋の種類を設定したりすれば、描画ウインドウ7上に種類の異なる作図ポインタ3a,3bのパレット21を構成することができるので(図1参照)、従来の如く、描く線を変える毎にプルダウンウインドウやポップアップウインドウを開く必要が無い。しかも、各作図ポインタ3aは、設定された線の色に着色されており、更に、作図ポインタ3aには、線幅表示部5と線種表示部6が設けられているので、一目で選択・稼働させるべき作図ポインタ3aを認識することができる。尚、線幅表示部と線種表示部は、例えば描かれる線をそのままイメージとして一体的に表示しても良いし、線幅と線種を数値のみで示したり、数値とイメージとで示すなど、別体として表示しても良い。
【0024】
当該作図作業にあたって、前記描画支援手段9は、前記描画ポインタ3を導入する際にツール選択モジュール27を稼働させ、各描画ポインタ3のライン設定ボタン15、テキスト編集ボタン17、ライン編集ボタン19、ボックス編集ボタン20等を選択・稼働する際にその稼働態様を設定ダイヤログ2等で設定すべくツール設定モジュール28を稼働させ、前記の如く導入された描画ポインタ3から所望の描画ポインタ3を機能させる(前記カーソル1でグリップし描画ポインタ3をアクティブにする)際にツール稼働モジュール29を稼働させ、前記描画ポインタ3の座標表示ボタン16を選択・稼働する際に計測モジュール30を稼働させる。また、各モジュールの稼働に当たって、機能の選択状況及びその稼働状況や描画作業の進捗状況を作業者に認識させるべく、描画ウインドウ7にそれらを反映させる表示モジュール31を稼働させる(図10参照)。
【0025】
上記ツール稼働モジュール29が機能することによって、アクティブとなった描画ポインタ3の移動により発生する編集系座標、及び前記ツール設定モジュール28の稼働により設定ダイヤログ等において設定された描画内容の属性により各種データテーブルを介して画一的に発生する関数、数値データ、或いはテキストデータ等を記録手段11へ順次記録することによって描画データを単位作業毎に更新し、当該更新した描画データが反映された描画を描画ウインドウ7上に表示する。尚、前記データテーブルは、ハードディスク等の記録装置に保持した形で用いられても良いし、RAM等のメモリにロードされて用いられても良い。
【0026】
前記作図ポインタ3aによって描画される線分(以下、通常線分と記す)は、前記表示モジュールが稼働されることによって、入力された線分の編集系座標を元に前記描画内容の属性から通常線分の太さや色等を決定して描画される。前記太さの反映は、ほとんどのOS、プログラミング言語がカバーしており、例えば、WindowsのBasicであれば、DrawWidthプロパティを設定することで所望の太さに描画でき、その他の場合には、前記線分の編集系座標の周りに前記通常線分の太さに相当する幅を持った多角形を配置して中を塗りつぶす処理を行う等の手法がある。
【0027】
また、前記作図ポインタ3bによって描画される鉄筋の外観を現した線分(以下、鉄筋線分と記す)は、質感を出す上で屈曲部の曲線処理が不可欠となる。そこで、入力時に屈曲部の曲線処理を行う場合と、出力時に屈曲部の曲線処理を行う場合とに分けて説明する。
【0028】
入力時に屈曲部の曲線処理を行う場合は、先ず、前記座標入力手段8及び前記描画支援手段9を通じて入力操作により検出した編集系座標(以下、検出座標と記す)で定まる通常線分に対し、前記描画手段10を以て当該通常線分における屈曲部の曲げ径情報に基づき当該屈曲部に単曲線を付加すると共に、付加された単曲線の編集系座標(以下、算出座標と記す)および前記検出座標と共に前記鉄筋の属性を前記記録手段11により保存する。そして、前記表示モジュール31の稼働による描画手段10の機能により前記検出座標および算出座標を元に前記鉄筋の属性から描画する際の相対的な太さや色を決定して前記出力手段12の機能により表示する。
【0029】
一方、出力時に屈曲部の曲線処理を行う場合は、先ず、前記座標入力手段8及び前記描画支援手段9を通じて入力操作から検出した検出座標を、前記記録手段11により前記鉄筋の属性と共に保存する。次に、前記検出座標で定まる通常線分に対し、前記描画手段10の機能により当該通常線分における屈曲部の曲げ径情報に基づいて、当該屈曲部に単曲線を付加すると共に、前記記録手段11の機能を以て付加された単曲線の算出座標および前記検出座標、並びに前記鉄筋の属性を保存する。そして、前記描画手段10及び出力手段12の機能を以て、前記検出座標および算出座標を元に前記鉄筋の属性から描画する際の相対的な太さや色を決定して前記出力手段12の機能により質感の伴ったイメージを表示する。
【0030】
更に曲げRをつける処理を具体的に示すと、図11のごとく、先ず前記作図操作によって描かれた鉄筋の配置位置を決める通常線分成分の検出座標を取得すると共に、前記鉄筋の属性を設定するためのダイヤログウインドウで得た曲げ半径を取得する。その際、mm単位で記した絶対量であればそのまま用い、鉄筋径に対する相対量であれば絶対量に変換して用いる。そして、当該通常線分成分に含まれる屈曲部の数を検出し、当該屈曲部の処理件数を数えるカウンタを初期化(クリア)し、カウンタの数が屈曲部の数となるまで以下の処理を繰り返す。
【0031】
上記のごとく繰り返される処理は、先ず、カウンタの値に相当する屈曲部の、始点及び終点が形成されるべき二つの直線部が呈する前後ベクトルの方向と長さを採取し、当該屈曲部に、先に設定した曲げ半径での曲線で設けることが可能か否かを判定する。もし、可能であると判断した場合には、当該前ベクトルの末端を当該曲線の始点となる位置に移動させると共に、前記後ベクトルの先端を当該曲線の終点となる位置に移動させ、それらのベクトルの方向と長さ、及び先に設定した曲げ半径、並びにその始点及び終点の座標からなる曲線データを保存し、前記カウンタをインクリメントする。一方で、不可能であると判断した場合には、前記カウンタのインクリメントのみを行う。
【0032】
また、前記鉄筋の属性を設定する際において、複数の本数を設定した場合には、一本の鉄筋を描く場合と同様の操作を以て編集を行い、図13に示す様な編集指示ポインタ42や,表示指示ポインタ43を以て該当する鉄筋を指定することによって、前記ダイヤログウインドウ40とは異なるダイヤログウインドウ(図14参照)44の描画ウインドウ7上においての鉄筋の本数、名称及び長さの文字による設定と、その表示が可能となる(図13(ハ)参照)。尚、当該例においては、イメージは一本の鉄筋のままとなるが、例えば、複数本束の鉄筋を表示する等、その表示形態は限定するものではない。
【0033】
また、前記描画手段10において行われる質感形成処理の一例を挙げると(図15参照)、先ず前記作図操作によって描かれた鉄筋の配置位置を決める通常線分成分の検出座標を取得すると共に、前記鉄筋の属性を設定するためのダイヤログウインドウで得た曲げ半径を取得する。その際、mm単位で記した絶対量であればそのまま用い、鉄筋径に対する相対量であれば絶対量に変換して用いる。そして、当該鉄筋の通常線分成分全体をその曲線部が微細な直線(以下、微細線分と記す。)の連結体となる様に直線成分のみで分割し、その分割数を取得する。そして、当該直線成分処理件数を数えるカウンタを初期化(クリア)し、カウンタの数が前記分割数となるまで以下の処理を繰り返す。
【0034】
尚、当該分割数とは、描画ウインドウ7に表示されている縮尺での画面上、一定数の画素の長さを検出し、あらかじめ設定した曲げ半径Rでの屈曲部の外周長を検出した一定数の画素長で割ったものである。前記一定数は、作業で必要とされる表示品質に応じて作業者が適宜設定する。
【0035】
上記のごとく繰り返される処理(以下、多角柱形成処理と記す。)は、先ず、鉄筋線分の軸となる通常線分成分、すなわち前記のごとく分割した微細線分の座標を取得し、当該微細線分を軸とする半径Rの多角柱を形成する。そして、もし、当該線分が最初の線分であれば、当該鉄筋の端面となる前記多角形の頂面を決める座標を前記記録手段11又は出力手段12へ送り、そうでなければ、先に形成した多角柱の底面と最新形成した多角柱の頂面を連結する立体の側面を決める座標を前記記録手段11又は出力手段12へ送るという処理を行う。上記多角柱形成処理を前記カウンタをインクリメントしつつ、最後の微細線分に対する処理が終了するまで繰り返し、最後の微細線分の底面を決める座標を前記記録手段11又は出力手段12へ前記質感形成処理を終了する。
【0036】
前記ツール設定モジュール28における設定内容や前記描画データを保存する記録手段11にはRAM等のメモリやハードディスクによる仮想メモリが用いられ、上記キーボードやマウス等による登録操作によって出力手段12が稼働し描画装置の電源を落とした際もデータの保持が可能な磁気ディスクや記録メディアへ記録装置にて保存される。また、上記キーボードやマウス等による出力操作によっても出力手段12が稼働し、プリンタや他の記録装置、或いはインターネット等の情報ネットワークへも出力できる。
【0037】
【発明の効果】
以上の如く本発明による描画装置及び描画プログラムは、入力された線分座標で定まる多様な軌跡上に、線分を描画する場合と同様、リアルタイムで鉄筋の外観を呈したオブジェクトを作図していくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働により表示される画面の一例を示す説明図である。
【図2】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働により表示されるダイヤログウインドウの一例を示す説明図である。
【図3】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働により表示されるダイヤログウインドウの一例を示す説明図である。
【図4】(イ)(ロ)
本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働により表示される描画ポインタを例示した説明図である。
【図5】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働によるイメージ編集ツールとしての使用態様の一例を示す説明図である。
【図6】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働によるフリーハンドツールとしての使用態様の一例を示す説明図である。
【図7】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働によるライン編集ツールとしての使用態様の一例を示す説明図である。
【図8】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働によるボックス編集ツールとしての使用態様の一例を示す説明図である。
【図9】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働によるテキスト編集ツールとしての使用態様の一例を示す説明図である。
【図10】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働による描画作業の流れ及びそれに伴って稼働するモジュールの一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働により質感を伴う鉄筋のイメージに曲げRをつける処理の具体例を示すフローチャートである。
【図12】(イ)(ロ)
本発明による描画装置のハードウエア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。
【図13】(イ)(ロ)(ハ)
本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働により表示される(イ)編集指示ポインタ、(ロ)表示指示ポインタ、及び(ハ)表示状態を例示した説明図である。
【図14】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働により表示されるダイヤログウインドウの一例を示す説明図である。
【図15】本発明による描画装置及び描画プログラムの稼働により質感を伴う鉄筋のイメージを形成する質感形成処理の具体例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カーソル,2 設定ダイヤログ,3 描画ポインタ,4 機能ボタン,5 線幅表示部,6 線種表示部,7 描画ウインドウ,8 座標入力手段,9 描画支援手段,10 描画手段,11 記録手段,12 出力手段,13 メニューバー,14 ダイヤログウインドウ,15 ライン設定ボタン,16 座標表示ボタン,17 テキスト編集ボタン18 テキストボックス,19 ライン編集ボタン,20 ボックス編集ボタン,21 パレット,27 ツール選択モジュール,28 ツール設定モジュール,29 ツール稼働モジュール,30 計測モジュール,31 表示モジュール,40 ダイヤログウインドウ,41 鉄筋設定ボタン,42 編集指示ポインタ,43 表示指示ポインタ,44 ダイヤログウインドウ

Claims (8)

  1. 画面上において描画ポインタ(3)を移動・操作して描画を行う描画装置において、
    入力装置の操作により発生した操作系座標を検出し、ディスプレイ装置の画面上での機能系座標や編集系座標に変換する座標入力手段(8)と、カーソル(1)及び当該カーソル(1)によって選択され稼働中の描画ポインタ(3)を前記座標入力手段(8)による変換によって形成された機能系座標又は編集系座標に基づく位置に表示させる描画支援手段(9)と、前記カーソル(1)で選択され稼働された描画ポインタ(3)の移動により発生する前記編集系座標を記録手段(11)へ順次記録し描画データを作成する描画手段(10)とを具備し、
    前記描画支援手段(9)に、選択操作により前記カーソル(1)でグリップした描画ポインタ(3)を機能させるツール稼働モジュール(29)を具備した描画装置であって、
    前記描画ポインタ(3)が、前記描画支援手段(9)によって表示・設定された単数又は複数の機能ボタン(4)を有し、
    前記機能ボタンへの選択操作により属性を設定する為の設定ダイヤログとしてダイヤログウインドウを表示する前記描画支援手段(9)を具備した描画装置。
  2. 画面上において描画ポインタ(3)を移動・操作して描画を行う描画装置において、
    入力装置の操作により発生した操作系座標を検出し、ディスプレイ装置の画面上での機能系座標や編集系座標に変換する座標入力手段(8)と、カーソル(1)及び当該カーソル(1)によって選択され稼働中の描画ポインタ(3)を前記座標入力手段(8)による変換によって形成された機能系座標又は編集系座標に基づく位置に表示させる描画支援手段(9)と、前記カーソル(1)で選択され稼働された描画ポインタ(3)の移動により発生する前記編集系座標を記録手段(11)へ順次記録し描画データを作成する描画手段(10)とを具備し、
    前記描画支援手段(9)に、選択操作により前記カーソル(1)でグリップした描画ポインタ(3)を機能させるツール稼働モジュール(29)を具備した描画装置であって、
    属性設定事項として鉄筋の名称、材質、径、又は曲げ径を設定する為の設定ダイヤログを備え、当該設定ダイヤログによる属性設定事項、及び前記描画ポインタ(3)の移動・操作による位置設定事項を反映した鉄筋のイメージを描く描画手段(10)を具備した描画装置。
  3. 前記描画ポインタ(3)が、前記描画支援手段(9)によって表示・設定された単数又は複数の機能ボタン(4)を有する前記請求項2に記載の描画装置。
  4. 前記機能ボタンへの選択操作により属性を設定する為の設定ダイヤログとしてダイヤログウインドウを表示する前記描画支援手段(9)を具備した前記請求項3に記載の描画装置。
  5. 画面上において描画ポインタ(3)を移動・操作して描画を行うべく、
    コンピュータを、
    入力装置の操作により発生した操作系座標を検出し、ディスプレイ装置の画面上での機能系座標や編集系座標に変換する座標入力手段(8)と、カーソル(1)及び当該カーソル(1)によって選択され稼働中の描画ポインタ(3)を前記座標入力手段(8)による変換によって形成された機能系座標又は編集系座標に基づく位置に表示させる描画支援手段(9)と、前記カーソル(1)で選択され稼働された描画ポインタ(3)の移動により発生する前記編集系座標を記録手段(11)へ順次記録し描画データを作成する描画手段(10)とを具備し、
    前記描画支援手段(9)に、選択操作により前記カーソル(1)でグリップした描画ポインタ(3)を機能させるツール稼働モジュール(29)を具備した描画装置として機能させる描画プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記描画ポインタ(3)が、前記描画支援手段(9)によって表示・設定された単数又 は複数の機能ボタン(4)を有し、
    前記機能ボタンへの選択操作により属性を設定する為の設定ダイヤログとしてダイヤログウインドウを表示する前記描画支援手段(9)を具備した描画装置として機能させる描画プログラム。
  6. 画面上において描画ポインタ(3)を移動・操作して描画を行うべく、
    コンピュータを、
    入力装置の操作により発生した操作系座標を検出し、ディスプレイ装置の画面上での機能系座標や編集系座標に変換する座標入力手段(8)と、カーソル(1)及び当該カーソル(1)によって選択され稼働中の描画ポインタ(3)を前記座標入力手段(8)による変換によって形成された機能系座標又は編集系座標に基づく位置に表示させる描画支援手段(9)と、前記カーソル(1)で選択され稼働された描画ポインタ(3)の移動により発生する前記編集系座標を記録手段(11)へ順次記録し描画データを作成する描画手段(10)とを具備し、
    前記描画支援手段(9)に、選択操作により前記カーソル(1)でグリップした描画ポインタ(3)を機能させるツール稼働モジュール(29)を具備した描画装置として機能させる描画プログラムであって、
    コンピュータを、
    属性設定事項として鉄筋の名称、材質、径、又は曲げ径を設定する為の設定ダイヤログ(2)を備え、当該設定ダイヤログ(2)による属性設定事項、及び前記描画ポインタ(3)の移動・操作による位置設定事項を反映した鉄筋のイメージを描く描画手段(10)を具備した描画装置として機能させる描画プログラム。
  7. コンピュータを、
    前記描画ポインタ(3)が、前記描画支援手段(9)によって表示・設定された単数又は複数の機能ボタン(4)を有する描画装置として機能させる前記請求項6に記載の描画プログラム。
  8. コンピュータを、
    前記機能ボタンへの選択操作により属性を設定する為の設定ダイヤログとしてダイヤログウインドウを表示する前記描画支援手段(9)を具備した描画装置として機能させる前記請求項7に記載の描画プログラム。
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