JP3660402B2 - 光フィルタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透過率と波長の関係を表す波長特性が可変な光フィルタに関する。
近年、波長1.55μm帯の信号光を増幅するエルビウムドープファイバ増幅器(EDFA)を始めとする光ポンピング型の光増幅器が実用化レベルにある。光ポンピング型の光増幅器においては、希土類元素がドープされた光増幅媒体へ信号光及びポンプ光が導き入れられ、ポンプ光のパワーによって信号光が増幅される。
【0002】
この種の光増幅器においては、いろいろな目的で光フィルタが用いられる。例えば、光増幅媒体で増幅された信号光以外の光(自然放出光やポンプ光)を遮断するために、狭い通過帯域を有するバンドパス光フィルタが使用される。また、光増幅器を波長分割多重(WDM)システムに適用する場合には、広帯域な利得が要求されるので、利得と波長の関係を表す光増幅器の利得特性をフラットにするために、利得特性と逆の波長特性を有する光フィルタが使用される。
【0003】
光増幅器の利得特性や信号光の波長は必ずしも常に一定ではないので、波長特性が可変である光フィルタが要望されている。
【0004】
【従来の技術】
従来、波長特性が可変な光フィルタとして、機械的な可動部分を有する光フィルタが知られている。この種の光フィルタにおいては、例えば、入力ビームの光学干渉膜や回折格子への入射角度を機械的に変化させることで、波長特性を可変にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
機械的な可動部分を有する光フィルタは、高速な動作が困難でありまた信頼性に欠けるという欠点を有している。
【0006】
また、長距離伝送の光中継器に適用される光増幅器においては、入力ビームの偏波状態が確定しないので、光中継器の出力を一定にするためには、透過率が入力ビームの偏波状態に依存しない偏波無依存の光フィルタの使用が不可欠である。
【0007】
よって、本発明の目的は、偏波無依存の光フィルタを提供することにある。
本発明の他の目的は、波長特性が可変な偏波無依存の光フィルタを提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、機械的可動部分を用いることなしに波長特性が可変な偏波無依存の光フィルタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面によると、第1、第2及び第3の主軸をそれぞれ有する第1、第2及び第3の複屈折エレメントと、第2の複屈折エレメントの複屈折の大きさを変化させる調整手段とを備えた光フィルタが提供される。
【0010】
第1の複屈折エレメントにおいて、入力ビームは、第1の主軸に直交する偏波面を有する第1のビーム(このエレメントの常光に相当)と、第1の主軸に平行な偏波面を有する第2のビーム(このエレメントにおける異常光に相当)とに分離される。
【0011】
第2の主軸は第1の主軸に対して傾斜している。即ち、第2の主軸は第1の主軸に直交せず且つ平行でない。
第2の複屈折エレメントは、第1のビーム及び第2のビームを受けそれぞれの偏波状態を変換して第3のビーム及び第4のビームとして出力する。
【0012】
第3の複屈折エレメントは、第2の複屈折エレメントに対して第1の複屈折エレメントとほぼ対称に設けられる。第3の複屈折エレメントは、第3のビームを受けこれを第3の主軸に直交する偏波面を有する第5のビーム(このエレメントの常光に相当)と第3の主軸に平行な偏波面を有する第6のビーム(このエレメントの異常光に相当)とに分離して出力するとともに、第4のビームを受けこれを第3の主軸に直交する偏波面を有する第7のビーム(このエレメントの常光に相当)と第3の主軸に平行な偏波面を有する第8のビーム(このエレメントの異常光に相当)とに分離して出力する。
【0013】
第1、第2及び第3の複屈折エレメントは、入力ポートから出力ポートに至る光路上にこの順に配置される。入力ポート及び出力ポートは、例えば、それぞれ入力光ファイバ及び出力光ファイバの励振端である。
【0014】
上記光路は、第1、第3及び第5のビームを含む第1の光路と、第2、第4及び第8のビームを含む第2の光路とからなる。
第6及び第7のビームはそれぞれ第1及び第2の光路から逸れて除去される。
【0015】
本発明の第1の側面による光フィルタにおいては、第5及び第6のビームのパワー比率と第7及び第8のビームのパワー比率が第2の複屈折エレメントの複屈折の大きさと入力ビームの波長とに依存するので、波長特性が可変になる。また、一定波長の入力ビームに対しては、入力ビームの偏波状態にかかわらず第5及び第8のビームのトータルパワーは一定であるので、偏波無依存の光フィルタの提供が可能になる。
【0016】
本発明の第2の側面によると、カスケード接続される複数のフィルタユニットを備え、該各フィルタユニットは、それぞれ、本発明の第1の側面による構成を有している光フィルタが提供される。
【0017】
本発明の第2の側面によると、各フィルタユニットの波長特性を合成した波長特性が得られるので、光増幅器の利得特性等に応じて任意の光フィルタの波長特性を設定するのが容易になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を添付図面に従って詳細に説明する。
まず、本発明の光フィルタの動作を理解する上で有用と思われるので、図1により複屈折フィルタを説明する。複屈折フィルタは、第1の偏光子1と、複屈折エレメント2と、第2の偏光子3とを透過光の光路上にこの順に配置して構成される。
【0019】
以下の説明では、透過光の光路に平行なZ軸を有し、偏光子1の透過軸(透過する直線偏波の振動方向)に平行なY軸と、Y軸及びZ軸に直交するX軸とを有するXYZ座標系を採用する。
【0020】
複屈折エレメント2の両端面及び主軸(光学軸)CはXY平面に平行であり、主軸CとY軸がなす角度は45°である。偏光子3の透過軸は例えば偏光子1の透過軸に平行である。
【0021】
偏光子1を透過した偏波面がYZ平面に平行な直線偏波が複屈折エレメント2に入射すると、この直線偏波は偏波面が主軸Cに直交する常光成分と偏波面が主軸Cに平行な異常光成分とに分離されて複屈折エレメント2の内部を伝搬する。これら常光成分及び異常光成分は複屈折エレメント2から出力するときに波長に応じた位相差をもって合成され、その合成の結果は、波長に応じて、偏波面がYZ平面に平行な直線偏波であるかも知れないし、偏波面がXZ平面に平行な直線偏波であるかも知れないし、円偏波又は楕円偏波であるかも知れない。
【0022】
偏光子3の透過軸がY軸に平行である場合、偏波面がYZ平面に平行な直線偏波に対する偏光子3の透過率は原理的には100%であり、偏波面がXZ面に平行な直線偏波に対する偏光子3の透過率は原理的には0%であり、円偏光に対する偏光子3の透過率は原理的には50%であり、楕円偏波に対する偏光子3の透過率は当該楕円率に応じたものとなる。従って、この複屈折フィルタの透過率は波長に依存するものとなる。
【0023】
図2は図1の複屈折フィルタの波長特性の一例を示す図であり、縦軸は透過率横軸は波長を表している。波長が増大するのにしたがって、透過率の極大値及び極小値が交互に出現している。
【0024】
透過率が極大値になるのは、常光成分と異常光成分との間の位相差が2nπのときであり、透過率が極小値になるのは、同位相差が(2n+1)πのときである。ここでnは整数である。
【0025】
図2に示された波長特性では、波長の変化に対して透過率は周期的には変化しないが、図1の複屈折エレメント2の厚みが波長に対して或いは位相差の波長換算値に対して十分大きい場合には、波長の変化に対して透過率はほぼ周期的に変化する。
【0026】
図1の複屈折フィルタがもし複屈折エレメント2の複屈折の大きさを変化させる手段を付加的に有しているとすると、図2の波長特性を波長軸方向に変位させることができるので、複屈折エレメント2の複屈折の大きさによって所望の波長特性(例えばバンドパス光フィルタの通過帯域の中心波長)を得ることができる。
【0027】
しかしながら、偏光子1への入力ビームが任意の偏波状態を有している場合、偏光子1を透過するのはYZ平面に平行な偏波面を有する直線偏波成分だけであるので、図1の複屈折フィルタの出力パワーは入力ビームの偏波状態に依存することとなり、実用上の不都合が生じる。このような不都合は、本発明の光フィルタに於ける偏波無依存性により解決される。
【0028】
図3は本発明の第1実施例を示す光フィルタの構成図、図4は第1実施例における主要部の斜視図である。この光フィルタは、第1、第2及び第3の複屈折エレメントとして、それぞれ複屈折結晶からなる楔板11、平板12及び楔板13を備えている。複屈折結晶は、例えば、ルチル、方解石或いはリチウムナイオベートである。
【0029】
楔板11は、厚みが小さい頂部11Aと厚みが大きい底部11Bを有している。符号11Cは楔板11の入射面を表している。ここで、入射面という語句は対象物体に入射する光が通過する面という意味で使用される。
【0030】
また、符号C11及びC12はそれぞれ楔板11の主軸の入射面11C及び底部(底面)11Bへの投影を表している。この実施例では、入力ビームに平行なZ軸と、楔板11の光学軸に平行なX軸とを有するXYZ座標系が用いられる。
【0031】
楔板11の楔角θはYZ平面と平行な平面上で定義される。
楔板11、平板12及び楔板13はZ軸上にこの順で配置される。符号C21は平板12の主軸の入射面12Aへの投影を表し、符号C22及びC23はそれぞれこの主軸の側面12B及び12Cへの投影を表している。
【0032】
平板12の主軸はX軸に対して傾斜しており、傾斜角はこの実施例では45°である。平板12の主軸のX軸に対する傾斜角は45°以外の角度であっても本発明を実施可能であり、本発明は、平板12の主軸がX軸と平行又は垂直でないことのみによって限定される。
【0033】
楔板13は平板12に対して楔板11とほぼ対称に設けられる。即ち、楔板13の頂部13A及び底部13Bはそれぞれ楔板11の底部11B及び頂部11Aに対向する。
【0034】
符号C31は楔板13の主軸の入射面13Cへの投影を表し、符号C32はこの主軸の頂部(頂面)13Aへの投影を表している。楔板13の主軸はこの実施例ではX軸と平行である。楔板13は楔板11と同じ材質で同じ楔角である。
【0035】
図3に示されるように、この光フィルタの入力ポートは入力光ファイバ14の励振端14Aであり、出力ポートは出力光ファイバ15の励振端15Aである。励振端14A及び15A間には2つの光路が形成される。これらの光路は後述する動作原理に従って理解される。これらの光路をそれぞれコリメート系にするために、入力光ファイバ14の励振端14Aに対向してレンズ16が設けられ、また、出力光ファイバ15の励振端15Aに対向してレンズ17が設けられている。また、平板12の複屈折の大きさを変化させるために、平板12の温度を変化させるためのヒータ(又はクーラ)18が設けられている。
【0036】
入力光ファイバ14の励振端14Aから放射された光は、レンズ16によってコリメートされて平行光ビームになる。このビームはビーム太さを無視して符号21で表される。ビーム21は、楔板11においてその常光に相当するビーム22と異常光に相当するビーム23とに分離される。
【0037】
ビーム22及び23は楔板11が楔角を有していることにより楔板11から互いに異なる方向に出力する。
ビーム22及び23は平板12を通過してそれぞれビーム24及び25になる。ビーム24及び25の偏波状態は、平板12の複屈折の大きさによって決定される。平板12の複屈折の大きさはヒータ(又はクーラ)18によって変化させられる平板12の温度に依存する。
【0038】
ビーム24は楔板13においてその常光及び異常光にそれぞれ相当するビーム26及び27に分離される。また、ビーム25は楔板13においてその異常光及び常光にそれぞれ相当するビーム28及び29に分離される。
【0039】
ビーム26乃至29がそれぞれ受けてきた屈折の履歴と楔板11及び13の対応する面同士が互いに平行になるように配置されていることとを考慮すると、ビーム26及び28は互いに平行であり、ビーム27及び29は互いに平行でない。従って、ビーム26乃至29のうちビーム26及び28のみをレンズ17により絞り込んで出力光ファイバ15の励振端15Aに結合することができる。
【0040】
前述した2つの光路のうちの一方は、ビーム22,24及び26を含み、他方はビーム23,25及び28を含む。ビーム27及び29はこれらの光路から逸れることによって除去されている。
【0041】
さて、出力光ファイバ15に結合するビーム26及び28のトータルパワーの入力ビームパワーに対する比は、この光フィルタの透過率に相当し、この透過率は平板12における複屈折の大きさ及び入力ビームの波長に依存する。即ち、図2に示されるのと同じような波長特性が得られるのである。従って、ヒータ(又はクーラ)18によって平板12の温度を変化させ、これにより平板12の複屈折の大きさを変化させることによって、図2の波長特性を波長軸方向に変位させることができ、所望の波長特性を得ることができる。
【0042】
一方、平板12における複屈折の大きさが一定である状態にあっては、ビーム26及び28のトータルパワーは、入力ビームの偏波状態に依存しない。
従って、本実施例によると、所望の波長特性を得ることができる偏波無依存の光フィルタの提供が可能になる。また、平板12の複屈折の大きさを変化させるために機械的な可動部分を要しないので、信頼性の高い光フィルタの提供が可能になる。尚、この実施例においてコリメート系が採用されているのは、出力光ファイバへの結合効率がビームの方向に対して敏感だからである。
【0043】
図5は本発明の第2実施例を示す光フィルタの構成図、図6は第2実施例における主要部の斜視図である。
図6に示されるように、第1、第2及び第3の複屈折エレメントとして、それぞれ、複屈折結晶からなる平板31,12及び33が用いられている。XYZ座標系において、Z軸は入射ビームの方向と平行である。図6の各平板31,12及び33の表面に示される矢印はそれぞれの主軸の当該面への投影である。
【0044】
各平板31,12及び33の入射面はXY平面と平行に配置される。平板31の主軸は、Z軸に対してほぼ45°傾斜している。
平板31への入力ビームは、YZ平面において2つのビームに分離して出力される。
【0045】
平板12の主軸はY軸に対してほぼ45°傾斜している。平板33の主軸は平板12に対して平板31の主軸とほぼ対称になるようにされている。
図5に示されるように、入力ポートとなる入力光ファイバ14の励振端14Aと出力ポートとなる出力光ファイバ15の励振端15Aとの間には、後述する2つの光路が設定される。これらの光路をそれぞれ収束系にするために、入力光ファイバ14の励振端14Aに対向してレンズ34が、出力光ファイバ15の励振端15Aに対向してレンズ35が設けられている。この実施例で収束系が採用されているのは、出力光ファイバ15への結合効率がビームの位置に対して敏感だからである。
【0046】
励振端14A及び15Aの間に形成される2つの光路は、それぞれ、レンズ34及び35間でひとつづつ焦点を結ぶ。従って、ビーム形状は円錐形となるが、図5に示される各ビームは本来円錐形であるビームの中心線を表すものとして理解される。
【0047】
入力光ファイバ14の励振端14Aから放射された光は、レンズ34によってビーム41となる。ビーム41は平板31においてその常光及び異常光にそれぞれ相当するビーム42及び43に分離される。ビーム42及び43は互いに平行であり、平板31の異なる位置から出力する。
【0048】
ビーム42及び43は、平板12を通過してそれぞれビーム44及び45になる。
この実施例では、平板12の複屈折の大きさは、応力印加装置36によって変化させられる。応力印加装置36は平板12に例えば一方向の応力を与え、これにより生じる応力複屈折の付加によって、平板12の複屈折の大きさが変化させられる。
【0049】
ビーム44は、平板33においてその常光及び異常光に相当するビーム46及び47にそれぞれ分離される。ビーム45は、平板33においてその異常光及び常光に相当するビーム48及び49にそれぞれ分離される。
【0050】
平板31及び33は互いに平行でありこれらの厚みは等しいので、ビーム46及び48は互いに重なり合っている。従って、ビーム46乃至49のうちビーム46及び48のみをレンズ35により絞り込んで出力光ファイバ15の励振端15Aに結合することができる。
【0051】
前述した2つの光路のうちの一方は、ビーム42,44及び46を含み、他方はビーム43,45及び48を含む。ビーム47及び49はこれらの光路から逸れて除去される。
【0052】
さて、ビーム46及び48のトータルパワーの入力ビームのパワーに対する比は、平板12における複屈折の大きさに依存する。このパワーの比は光フィルタの透過率に相当するので、この実施例においても図2のような波長特性が得られる。また、応力印加装置36によって平板12の複屈折の大きさを変化させることによって、波長特性を波長軸方向に変位させることができ、所望の波長特性を得ることができる。
【0053】
一方、平板12における複屈折の大きさが一定である状態においては、ビーム46及び48のトータルパワーは入力ビームの偏波状態には依存しない。
従って、本実施例によると、所望の波長特性を得ることができる偏波無依存の光フィルタの提供が可能になる。
【0054】
図7は、第2の複屈折エレメント(平板12)の複屈折の大きさを変化させる調整手段の他の例を示す図である。符号OPは入力ポートから出力ポートへ至る光路を示している。
【0055】
図7の(A)に示される例では、第2の複屈折エレメントは、厚みが小さい頂部及び厚みが大きい底部を有する第1の複屈折楔板12aと、これと同形状の第2の複屈折楔板12bとに分割されている。第2の複屈折楔板12bの頂部及び底部はそれぞれ第1の複屈折楔板12aの底部及び頂部に対向している。
【0056】
そして、楔板12a及び12bの少なくともいずれか一方を光路OPとほぼ直交する方向に変位させるために、図示された例では、楔板12aの底部にピエゾ駆動装置51が接続されている。この構成によると、ピエゾ駆動装置51によって楔板12aを変位させることによって、光路OPが通過する第2の複屈折エレメントの厚みを変化させることができるので、第2の複屈折エレメントの複屈折の大きさを変化させることができる。
【0057】
図7の(B)に示される例では、平板12は光路OPとほぼ直交する軸を中心に回動可能に支持され、調整手段は、この軸を中心とした平板12の回転角を変化させる手段を含む。具体的には次の通りである。
【0058】
平板12はフレーム52に支持されており、フレーム52の一端は光路OPと直交する軸部材53に回動可能に設けられている。そして、フレーム52の他端をピエゾ駆動装置54で変位させることによって、平板12の回転角が変化させられる。これにより平板12を通過する光路OPの長さが変化し、複屈折の大きさが変わる。
【0059】
図7の(C)に示される例では、調整手段は、平板12に電圧を印加する手段と、この電圧を変化させる手段とを含む。具体的には次の通りである。
図示された例では、平板12に対して光路OPの方向に電圧を印加するために、光路の部分に穴が空いた電極55及び56が平板12を挟むように設けられている。
【0060】
そして、電極55及び56はそれぞれ可変電圧源57のプラス端子及びマイナス端子に接続されている。
この場合、印加電圧によって複屈折の大きさを効率的に変化させるために、平板12の材質としてはKDP等の電気光学結晶が適している。
【0061】
図7の(D)に示される例では、平板12は、光路OPに対して位置が確定される第1の複屈折平板12cと、光路OPとほぼ平行な軸を中心に回動可能に支持される第2の複屈折平板12dとに分割されている。そして、調整手段は、この軸を中心とした第2の複屈折平板12dの回転角を変化させる手段を含む。具体的には次の通りである。
【0062】
光路OPとほぼ平行な軸部材58を中心に支持部材59が回動可能に支持されている。第2の複屈折平板12dは支持部材59の一端に固定される。
支持部材59の他端にはピエゾ駆動装置60が接続されており、この駆動装置60によって第2の複屈折平板12dの回転角が変化させられる。
【0063】
図8は本発明の第3実施例を示す光フィルタの斜視図である。この光フィルタは、入力光ファイバ61及び出力光ファイバ62と、ファイバ61及び62のそれぞれの励振端に対向するように設けられたレンズ63及び64と、レンズ63及び64間に配置される複数の(この例では3つの)フィルタユニット65,66及び67とを備えている。
【0064】
フィルタユニット65,66及び67は、それぞれ、本発明の第1の側面による光フィルタの構成を有している。この例では、図3の光フィルタの楔板11、平板12、楔板13及びヒータ(又はクーラ)18が各ユニットに適用されているものとし、ヒータ(又はクーラ)18の図示は省略されている。
【0065】
また、図3の構成が採用されることに伴い、レンズ63及び64はファイバ61及び62間にコリメート系の光路が形成されるように設定される。
フィルタユニット65,66及び67はカスケード接続されている。具体的には次の通りである。
【0066】
入力光ファイバ61からの光は、フィルタユニット65におけるビーム21(図3参照)に相当する。フィルタユニット65から出力されるビーム26及び28(図3参照)は、それぞれフィルタユニット66におけるビーム21となる。従って、フィルタユニット66から出力されるビーム26及び28はそれぞれ2つずつあることになる。
【0067】
そして、これら4つの互いに平行なビームがフィルタユニット67におけるビーム21となり、フィルタユニット67から出力されるビーム26及び28はそれぞれ4つずつあることになる。即ち、フィルタユニット67からは原理的には8つの互いに平行なビームが出力されることとなり、これらがレンズ64によって収束させられて、出力光ファイバ62へ供給されるのである。
【0068】
この実施例では、フィルタユニット66の楔方向(楔角が定義される平面に対応する方向)はフィルタユニット65の楔方向に対して45°傾斜しており、フィルタユニット67の楔方向はフィルタユニット65の楔方向に対して90°の関係にある。
【0069】
このように、各フィルタユニットの楔方向(入力側の複屈折楔板の楔方向)をそれぞれ異ならせておくことによって、一回光路から逸れた除去すべきビーム(図3のビーム27及び29参照)が後段のフィルタユニットで光路に戻ることが防止され、光フィルタの所要の特性を得ることができる。例えば、相互に楔方向を5°ずつ傾けることによって、35個のフィルタユニットの使用が可能になる。
【0070】
複数のフィルタユニットをカスケード接続することによって、所望の任意の波長特性を得ることができる。
図9に、例えば光増幅器において必要となる波長特性の例を示す。縦軸は透過率T(%)、横軸は波長λ(μm)である。
【0071】
例えば、波長λ1 〜λ2 の範囲で透過率が連続的に変化する図示されるような波長特性が要求されることがある。このような特定の波長特性を従来技術によって得ることは極めて困難である。
【0072】
図8の実施例において任意の波長特性を得る方法を図10により説明する。
図9のように限定された波長範囲において透過率が連続的に変化する場合、このような波長特性は有限個の正弦波の組み合わせによって近似される。光増幅器において要求される波長特性は比較的単純であるから、2〜4個の正弦波の重ね合わせで十分である。
【0073】
図10の(A),(B)及び(C)はそれぞれ図8のフィルタユニット65,66及び67の波長特性を示しており、それぞれ正弦波の形状をなしている。正弦波の周期及び位相は、各ユニットの平板12(第2の複屈折エレメント)の複屈折の大きさに依存する。また、正弦波の振幅は第1及び第2の主軸が成す角度又は第2及び第3の主軸が成す角度に依存する。
【0074】
従って、これらのパラメータを適切に設定することによって各フィルタユニットの波長特性を決定し、これらの波長特性の合成となる所望の波長特性を得ることができる。
【0075】
図10の(D)は図10の(A),(B)及び(C)の波長特性を合成してなる波長特性であり、図9に示される必要な波長特性が波長軸方向に繰り返し得られている。従って、必要な波長帯域(λ1 〜λ2 )においてこの光フィルタを用いることによって、光増幅器の利得特性をフラットにすることができる。
【0076】
一般に、誘電体多層膜を用いた光フィルタにおいては波長特性にリップルが生じ、実用上不都合であることがあるが、本実施例においては動作原理上リップルは一切生じない。また、最大透過率を得るべき波長において挿入損失が極めて小さい光フィルタの提供が可能になる。
【0077】
図11は本発明の第4実施例を示す光フィルタの構成図である。この光フィルタは、図8の第3実施例におけるフィルタユニット65,66及び67に代えて、2つの特徴を有する複数の(この例では3つの)フィルタユニット71,72及び73を有している。フィルタユニット71,72及び73はそれぞれ図3の光フィルタに準じた構成を有しており、調整手段の図示は省略されている。
【0078】
第1の特徴は、各フィルタユニット71,72及び73における楔角を異ならせていることにある。この例では、楔角は、フィルタユニット71,72及び73の順に小さくなっている。
【0079】
このように楔角を異ならせることによって、図8のように各フィルタユニットの楔方向を異ならせることなしに、一旦光路から逸れて除去されたビームが光路に再度戻ることを防止することができる。
【0080】
第2の特徴は、フィルタユニット71,72及び73のそれぞれの平板12(第2の複屈折エレメント)の厚みが互いに異なるようにし、各厚みが薄いものから順に比を2とする等比数列をなすようにしているところにある。この例では、フィルタユニット71における平板12の厚みがtであるときに、フィルタユニット72及び73のそれぞれの平板12の厚みは2t及び4tである。各ユニットは平板の厚みが薄い順に配置されているが、この配置順序は任意である。
【0081】
図12は図11の光フィルタの波長特性を示す図である。符号81は最も薄い平板12を有するフィルタユニット71の波長特性を表し、符号82は次の平板12を有するフィルタユニット72の波長特性を表し、符号83は最も厚い平板12を有するフィルタユニット73の波長特性を表している。
【0082】
図12において符号84は図11の光フィルタ全体の波長特性を表しており、この特性は符号81,82及び83で表される特性を合成したものに他ならない。
【0083】
このようにカスケード接続される各フィルタユニットにおける平板の厚みが等比数列をなすようにしておくことによって、最も薄い平板を含むフィルタユニットの波長特性を選択し、且つ、そのチャネルスペクトルのピークを極めて尖鋭にすることができる。
【0084】
図13は本発明の第5実施例を示す光フィルタの構成図である。入力光ファイバ61及び出力光ファイバ62間には、図3の構成に準じた構成の複数の(この例では3つの)フィルタユニット91,92及び93が配置されている。各フィルタユニット91,92及び93をそれぞれ独立にコリメート系にするために、各ユニットの入力側及び出力側にはそれぞれレンズ94及び95が配置されている。
【0085】
そして、光路から一旦逸れて除去されたビームが再び光路に戻ることを防止するために、各ユニットの間にはピンホール96Aを有する遮蔽板96が設けられている。
【0086】
このような空間フィルタの機能をなす遮蔽板を用いることによって、図8のように楔方向を異ならせたり図11のように楔角を異ならせることなしに、所要の波長特性を得ることができる。
【0087】
尚、この実施例においても、各ユニットの平板12の複屈折の大きさを調整する手段の図示は省略されている。
図14は本発明の第6実施例を示す光フィルタの構成図である。この実施例では、入力光ファイバ61及び出力光ファイバ62間に収束系の光路を形成するためのレンズ101及び102を設け、これらの間に図5に準じた構成を有するフィルタユニット103,104及び105を設けている。
【0088】
一旦光路から逸れて除去されたビームが再び光路に戻ることを防止するために、この例では、各フィルタユニット103,104及び105の複屈折平板31の厚みを異ならせている。
【0089】
また、図11の第4実施例におけるのと同じ目的で、各第2の複屈折エレメントの厚みが等比数列をなすようにしている。
尚、一旦光路から逸れて除去されたビームが再び光路へ戻ることを防止するために、各フィルタユニット間の間隔を各フィルタユニットの長さよりも十分大きくしてもよい。
【0090】
以上説明した実施例では、第2の複屈折エレメントの複屈折の大きさを調整することによって、波長特性を可変しているが、予め所望の波長特性が得られるように第2の複屈折エレメントの複屈折の大きさを設定しておくことによって、複屈折の大きさを変化させる調整手段は不要である。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の側面によると、所望の波長特性を得ることができる偏波無依存の光フィルタの提供が可能になるという効果が生じる。
【0092】
本発明の第1の側面において調整手段を省いた場合には、偏波無依存の光フィルタの提供が可能になるという効果が生じる。
本発明の第1の側面に従う特定の実施態様によると、機械的可動部分を用いることなしに所望の波長特性を得ることができる偏波無依存の光フィルタの提供が可能になるという効果が生じる。
【0093】
本発明の第2の側面によると、所望の任意の波長特性を得ることができる偏波無依存の光フィルタの提供が可能になるという効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複屈折フィルタの説明図である。
【図2】複屈折フィルタの動作特性(波長特性)の説明図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す光フィルタの構成図である。
【図4】本発明の第1実施例における光フィルタの主要部の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す光フィルタの構成図である。
【図6】本発明の第2実施例における光フィルタの主要部の斜視図である。
【図7】調整手段の他の例を示す図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す光フィルタの主要部の斜視図である。
【図9】光増幅器において要求される波長特性の例を示す図である。
【図10】任意の波長特性を得る方法の説明図である。
【図11】本発明の第4実施例を示す光フィルタの主要部の構成図である。
【図12】図11の光フィルタの波長特性の説明図である。
【図13】本発明の第5実施例を示す光フィルタの主要部の構成図である。
【図14】本発明の第6実施例を示す光フィルタの主要部の構成図である。
【符号の説明】
11,13 複屈折楔板
12,31,33 複屈折平板
14,61 入力光ファイバ
15,62 出力光ファイバ

Claims (19)

  1. 第1の主軸を有し、入力ビームを上記第1の主軸に直交する偏波面を有する第1のビームと、上記第1の主軸に平行な偏波面を有する第2のビームとに分離して出力する第1の複屈折エレメントと、
    上記第1の主軸に対して傾斜した第2の主軸を有し、上記第1のビーム及び第2のビームを受けそれぞれの偏波状態を変換して第3のビーム及び第4のビームとして出力する第2の複屈折エレメントと、
    該第2の複屈折エレメントに対して上記第1の複屈折エレメントとほぼ対称に設けられ、第3の主軸を有し、上記第3及び第4のビームを受け、上記第3のビームを上記第3の主軸に直交する偏波面を有する第5のビームと上記第3の主軸に平行な偏波面を有する第6のビームとに分離して出力し、上記第4のビームを上記第3の主軸に直交する偏波面を有する第7のビームと上記第3の主軸に平行な偏波面を有する第8のビームとに分離して出力する第3の複屈折エレメントと、
    上記第2の複屈折エレメントの複屈折の大きさを変化させる調整手段とを備え、
    上記第1、第2及び第3の複屈折エレメントは入力ポートから出力ポートに至る光路上にこの順に配置され、
    該光路は、上記第1、第3及び第5のビームを含む第1の光路と、上記第2、第4及び第8のビームを含む第2の光路とからなり、
    上記第6及び第7のビームは上記光路から逸れて除去される光フィルタ。
  2. 上記第1の複屈折エレメントは、上記第1及び第2のビームを互いに異なる方向に出力するための楔角を有する第1の複屈折楔板からなり、
    上記第1の主軸は上記入力ビームにほぼ直交し、
    上記第3の複屈折エレメントは、上記第1の複屈折楔板と同じ材質で同じ楔角の第2の複屈折楔板からなり、
    上記第5及び第8のビームは互いに平行である請求項1に記載の光フィルタ。
  3. 上記入力ポート及び上記出力ポートはそれぞれ入力光ファイバ及び出力光ファイバの励振端であり、
    上記第1及び第2の光路をそれぞれコリメート系にするための少なくとも2つのレンズをさらに備え、
    上記第5及び第8のビームは上記出力光ファイバに最も近いレンズによって上記出力光ファイバの励振端に導入される請求項2に記載の光フィルタ。
  4. 上記第1の複屈折エレメントは、上記第1及び第2のビームを互いに異なる位置から互いに平行に出力するための均一の厚みを有する第1の複屈折平板からなり、
    上記第1の主軸は上記入力ビームに対してほぼ45°傾斜し、
    上記第3の複屈折エレメントは、上記第1の複屈折平板と同じ材質で同じ厚みの第2の複屈折平板からなり、
    上記第5及び第8のビームは互いに重なり合っている請求項1に記載の光フィルタ。
  5. 上記入力ポート及び上記出力ポートはそれぞれ入力光ファイバ及び出力光ファイバの励振端であり、
    上記第1及び第2の光路をそれぞれ収束系にするための少なくとも2つのレンズをさらに備え、
    上記第5及び第8のビームは上記出力光ファイバに最も近いレンズによって上記出力光ファイバの励振端に導入される請求項4に記載の光フィルタ。
  6. 上記第2の複屈折エレメントは、厚みが小さい頂部及び厚みが大きい底部を有する第1の複屈折楔板と、該第1の複屈折楔板の頂部及び底部にそれぞれ対向する底部及び頂部を有する第2の複屈折楔板とからなり、
    上記調整手段は、上記第1及び第2の複屈折楔板の少なくともいずれか一方を上記第1及び第2の光路とほぼ直交する方向に変位させる手段を含む請求項1に記載の光フィルタ。
  7. 上記第2の複屈折エレメントは上記第1及び第2の光路とほぼ直交する軸を中心に回動可能に支持され、
    上記調整手段は上記軸を中心とした上記第2の複屈折エレメントの回転角を変化させる手段を含む請求項1に記載の光フィルタ。
  8. 上記調整手段は、上記第2の複屈折エレメントに応力を与える手段と、該応力を変化させる手段とを含む請求項1に記載の光フィルタ。
  9. 上記調整手段は、上記第2の複屈折エレメントの温度を変化させる手段を含む請求項1に記載の光フィルタ。
  10. 上記調整手段は、上記第2の複屈折エレメントに電圧を印加する手段と、該電圧を変化させる手段とを含む請求項1に記載の光フィルタ。
  11. 上記第2の複屈折エレメントは、上記第1及び第2の光路に対して位置が確定される第1の複屈折平板と、上記第1及び第2の光路とほぼ平行な軸を中心に回動可能に支持される第2の複屈折平板とからなり、
    上記調整手段は上記軸を中心とした上記第2の複屈折平板の回転角を変化させる手段を含む請求項1に記載の光フィルタ。
  12. カスケード接続される複数のフィルタユニットを備え、
    該各フィルタユニットは、それぞれ、
    第1の主軸を有し、入力ビームを上記第1の主軸に直交する偏波面を有する第1のビームと、上記第1の主軸に平行な偏波面を有する第2のビームとに分離して出力する第1の複屈折エレメントと、
    上記第1の主軸に対して傾斜した第2の主軸を有し、上記第1のビーム及び第2のビームを受けそれぞれの偏波状態を変換して第3のビーム及び第4のビームとして出力する第2の複屈折エレメントと、
    該第2の複屈折エレメントに対して上記第1の複屈折エレメントとほぼ対称に設けられ、第3の主軸を有し、上記第3及び第4のビームを受け、上記第3のビームを上記第3の主軸に直交する偏波面を有する第5のビームと上記第3の主軸に平行な偏波面を有する第6のビームとに分離して出力し、上記第4のビームを上記第3の主軸に直交する偏波面を有する第7のビームと上記第3の主軸に平行な偏波面を有する第8のビームとに分離して出力する第3の複屈折エレメントと、
    上記第2の複屈折エレメントの複屈折の大きさを変化させる調整手段とを含み、
    上記第1、第2及び第3の複屈折エレメントは入力ポートから出力ポートに至る光路上にこの順に配置され、
    該光路は、上記第1、第3及び第5のビームを含む第1の光路と、上記第2、第4及び第8のビームを含む第2の光路とからなり、
    上記第6及び第7のビームは上記光路から逸れて除去される光フィルタ。
  13. 上記各フィルタユニットの各第2の複屈折エレメントの厚みは互いに異なり、該各厚みは薄いものから順に比を2とする等比数列をなす請求項12に記載の光フィルタ。
  14. 上記各フィルタユニットの各第1の複屈折エレメントは、上記第1及び第2のビームを互いに異なる方向に出力するための楔角を有する第1の複屈折楔板からなり、
    上記各フィルタユニットの各第1の主軸は上記入力ビームにほぼ直交し、
    上記各フィルタユニットの各第3の複屈折エレメントは、上記第1の複屈折楔板と同じ材質で同じ楔角の第2の複屈折楔板からなり、
    上記各フィルタユニットの各第5及び第8のビームは互いに平行である請求項12に記載の光フィルタ。
  15. 上記各フィルタユニットの各第1の複屈折楔板の楔方向はそれぞれ異なる請求項14に記載の光フィルタ。
  16. 上記各フィルタユニットの各第1の複屈折楔板の楔角はそれぞれ異なる請求項14に記載の光フィルタ。
  17. 上記各フィルタユニットは、それぞれ、上記第1及び第2の光路をそれぞれコリメート系にするための少なくとも2つのレンズをさらに備え、
    上記各フィルタユニットの間で上記第6及び第7のビームを除去するピンホールを有する少なくとも1つの遮蔽板をさらに備えた請求項14に記載の光フィルタ。
  18. 上記各フィルタユニットの各第1の複屈折エレメントは、上記第1及び第2のビームを互いに異なる位置から互いに平行に出力するための均一の厚みを有する第1の複屈折平板からなり、
    上記各フィルタユニットの各第1の主軸は上記入力ビームに対してほぼ45°傾斜し、
    上記各フィルタユニットの各第3の複屈折エレメントは、上記第1の複屈折平板と同じ材質で同じ厚みの第2の複屈折平板からなり、
    上記各フィルタユニットの各第5及び第8のビームは互いに重なり合っている請求項12に記載の光フィルタ。
  19. 第1の主軸を有し、入力ビームを上記第1の主軸に直交する偏波面を有する第1のビームと、上記第1の主軸に平行な偏波面を有する第2のビームとに分離して出力する第1の複屈折エレメントと、
    上記第1の主軸に対して傾斜した第2の主軸を有し、上記第1のビーム及び第2のビームを受けそれぞれの偏波状態を変換して第3のビーム及び第4のビームとして出力する第2の複屈折エレメントと、
    該第2の複屈折エレメントに対して上記第1の複屈折エレメントとほぼ対称に設けられ、第3の主軸を有し、上記第3及び第4のビームを受け、上記第3のビームを上記第3の主軸に直交する偏波面を有する第5のビームと上記第3の主軸に平行な偏波面を有する第6のビームとに分離して出力し、上記第4のビームを上記第3の主軸に直交する偏波面を有する第7のビームと上記第3の主軸に平行な偏波面を有する第8のビームとに分離して出力する第3の複屈折エレメントとを備え、
    上記第1、第2及び第3の複屈折エレメントは入力ポートから出力ポートに至る光路上にこの順に配置され、
    該光路は、上記第1、第3及び第5のビームを含む第1の光路と、上記第2、第4及び第8のビームを含む第2の光路とからなり、
    上記第6及び第7のビームは上記光路から逸れて除去される光フィルタ。
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