JP2002277843A - 可変光フィルタ - Google Patents

可変光フィルタ

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JP2002277843A
JP2002277843A JP2001074989A JP2001074989A JP2002277843A JP 2002277843 A JP2002277843 A JP 2002277843A JP 2001074989 A JP2001074989 A JP 2001074989A JP 2001074989 A JP2001074989 A JP 2001074989A JP 2002277843 A JP2002277843 A JP 2002277843A
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filter
optical
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JP2001074989A
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Taichi Kogure
太一 小暮
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的な可動機構を用いずに低電圧駆動が可
能で高信頼度が得られ、損失波長特性を任意に連続的に
高速に可変することが可能な可変光フィルタを得るこ
と。 【解決手段】 入力端子1から入射した光の偏光方位角
を可変する可変ファラデー回転子4と、この可変ファラ
デー回転子4から入射した光を異なる出射角で出射され
る常光L1と異常光L2とに分離する複屈折くさび5
と、この複屈折くさび5から入射した常光L1、異常光
L2のうちの一方に波長分散特性を与える分散プリズム
6と、一次元方向に連続的に変化する光学濃度を有する
濃度可変フィルタ7と、この濃度可変フィルタ7から出
力される常光L1および異常光L2を合成する光カプラ
8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システムに
おいて光増幅器における利得あるいは、光伝送路および
光部品における損失の波長依存性を動的に平坦化するた
めの可変光フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エルビウムを添加した光ファイバ
を増幅媒体とした光増幅器の実用化に伴い、1本の光フ
ァイバでの伝送容量を増大させるための技術として波長
分割多重(WDM)伝送システムの開発が盛んに行われ
ている。WDM伝送システムでは異なる波長を有する複
数の光キャリアを個々に変調して全ての光キャリアを光
合波器によって合波し、合波されたWDM信号は光増幅
器において一括増幅され、光伝送路に送出される。受信
端においては、受信したWDM信号を光分波器によって
個々の光キャリアに分離し、光受信器にてデータに再生
する。
【0003】一般に光増幅器の利得には波長依存性があ
り、その利得偏差によって生じる光キャリア間の信号レ
ベル偏差によって伝送距離を制限してしまうことから、
WDM伝送システムにおいて光増幅器を縦列に接続して
用いる場合には適用波長帯域内での利得偏差をできるだ
け小さくする必要がある。また、光増幅器の利得に比べ
て影響は小さいが、伝送路としての光ファイバや、光合
波器あるいは光分波器などの光部品においても損失に波
長依存性を持つので、これらを長距離もしくは多段に接
続することで無視できない波長偏差を持つことになる。
【0004】この種の偏差を低減する手法として、光増
幅器における利得等化器が広く知られている。利得等化
器は光増幅器の利得の波長依存性を相殺するような透過
率の波長依存性を有するもので、この利得等化器を光伝
送路中に挿入することで、損失(あるいは利得)の波長
依存性を平坦化することができる。
【0005】この種の利得等化器としては、ファブリペ
ローエタロン(特開平9−289349号公報)、ある
いは誘電体多層膜フィルタ、あるいは長周期ファイバグ
レーティングを用いたものが広く用いられているが、従
来のこの種の利得等化器では、透過率の波長依存性が固
定されている。しかし、光増幅器への入力レベルの変化
やシステム構成品の経時劣化等による条件の変化に伴っ
て利得の波長依存性が変化することがある。これらを解
消しようとして、様々な可変利得等化器が提案されてい
る。
【0006】図11は、特表平10−504912号に
記載された従来の可変利得等化器の構成を示すものであ
る。この可変利得等化器では、「フォトニック・テクノ
ロジーズ・プロプライエタリー・リミテッド」社による
「スプリットビームフーリエフィルタ」と称する、いわ
ゆるマッハ・ツェンダー干渉原理を用いている。図11
において、光の入力端子101および光の出力端子10
2の間に、第1のコリメートレンズ103aおよび第2
のコリメートレンズ103bが配置されており、これら
のコリメートレンズ103a,103bによってレンズ
103a,103bの間の光がコリメート光に変換され
る。第1のコリメートレンズ103aと第2のコリメー
トレンズ103bとの間には、ガラス板104が配置さ
れている。ガラス板104は、図示しない機械的手段に
より矢印105の方向に移動可能であり、かつ矢印10
5で示される軸の周りで傾動回転となっている。
【0007】入力端子101から入射された光は、第1
のコリメートレンズ103aによって、光のビーム径が
拡大され、コリメート光に変換される。第1のコリメー
トレンズ103aと第2のコリメートレンズ103bと
の間のコリメート光束の一部に挿入されたガラス板10
4によって、コリメート光は、ガラス板104が挿入さ
れた部分と挿入されない部分とが生じ、これらの光には
位相差が生じることになる。その結果、ガラス板104
を通過した光と通過していない光との間で干渉が起こ
り、図11に示すように、周期的な損失(透過率)の波
長特性を得ることができる。すなわち、ガラス板104
を通過した光の強度と通過しない光の強度の比を変える
ことによって損失の波長特性の振幅を可変することがで
きる。また、異なる厚さのガラス板を用いた可変利得等
化器を複数組み合わせることによって任意の形状をもつ
損失−波長特性を得ることができる。また、この場合、
ガラス板104を移動、回転するための機械的手段とし
て、電気ステップモータ、ピエゾ電気ポジショナなどを
用いることで、損失の波長特性を動的に可変にすること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示した従来の可変利得等化器は、モータなどの機械的
手段によってガラス板104を移動、回転させて損失の
波長特性を可変制御しているため、高速動作を実現でき
ず、また、機械系の磨耗、消耗などを原因として本質的
に信頼性、安定性に欠けるという問題点があった。
【0009】なお、図11に示した従来技術には、2つ
の液晶フィルムを用いた電気光学素子によって非機械的
に損失の波長特性を可変制御できることが開示されてい
る。しかしながら、一般に電気光学結晶は、大電圧を印
加する必要があることから、使用し難という欠点を有し
ている。また、上記液晶フィルムを用いた電気光学素子
は、生産性が悪く、信頼性の点でも機械式のものと、ほ
とんど相違がない。
【0010】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
機械的な可動機構を用いずに低電圧駆動が可能で高信頼
度が得られる可変光フィルタを得ることを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明にかかる可変光フィルタは、入力端子から入射
した光の偏光方位角を可変する偏光方位角可変手段と、
この偏光方位角可変手段から入射した光を異なる出射角
で出射される常光と異常光とに分離する複屈折材と、こ
の複屈折材から入射した常光、異常光のうちの一方に波
長分散特性を与える波長分散素子と、一次元方向に連続
的に変化する光学濃度を有する濃度可変フィルタと、こ
の濃度可変フィルタから出力される常光および異常光を
合成する光合成手段とを備えることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、複屈折材によって、偏
光方位角可変手段から入射される光を常光と異常光とに
分離する。波長分散素子によって、前記分離された常光
および異常光の一方に波長分散特性を与える。それらの
光を濃度可変フィルタを透過させることにより、損失波
長特性に濃度可変フィルタの光学濃度の変化に対応する
変化を与える。そして、偏光方位角可変手段によって入
射光の偏光方位角を変えることにより、常光と異常光と
の強度比を変え、これにより前記損失波長特性を任意に
変化させる。
【0013】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記光合成手段は、前記濃度可変フィ
ルタから出力される常光および異常光を夫々集光する集
光手段と、前記集光手段によって集光された常光および
異常光を合成する光カプラとを備えることを特徴とす
る。
【0014】この発明によれば、濃度可変フィルタから
出力される常光および異常光は、集光手段を介して集光
された後、光カプラによって合成される。
【0015】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記光合成手段は、前記濃度可変フィ
ルタから出力される常光および異常光を夫々集光する集
光手段と、前記集光手段によって集光された常光および
異常光とが入射され、前記波長分散素子によって与えら
れた波長分散特性をうち消す第2の波長分散素子と、こ
の第2の波長分散素子から入射された常光および異常光
とを合成する第2の複屈折材と、この第2の複屈折材か
ら入射された光の偏光方位角を、前記偏光方位角可変手
段による偏光方位角と同じ大きさで逆向きに回転させる
第2の偏光方位角可変手段とを備えることを特徴とす
る。
【0016】この発明によれば、濃度可変フィルタから
出力される常光および異常光は、集光手段を介して集光
された後、第2の波長分散素子を介することにより前記
波長分散素子によって与えられた波長分散特性がうち消
される。さらにこれらの光は、第2の複屈折材に入射さ
れて、常光および異常光とが合成される。合成光は、第
2の偏光方位角可変手段によって前記逆方向に偏光方位
角が回転される。
【0017】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記第2の波長分散素子および前記波
長分散素子、前記第2の複屈折材および前記複屈折材、
前記第2の偏光方位角可変手段および前記偏光方位角可
変手段は、前記集光手段に関して鏡面対称に配置されて
いることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、第2の波長分散素子お
よび第2の複屈折材と、前記波長分散素子および複屈折
材とは、前記集光手段に関して鏡面対称に配置されてい
るので、入射偏波状態に依存しない損失波長特性を得る
ことができる。
【0019】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記濃度可変フィルは無損失部および
濃度可変部を有し、前記常光および異常光のうちの前記
波長分散特性を与えなかった方の光を濃度可変フィルタ
の無損失部を通過させ、前記波長分散特性を与えた方の
光を濃度可変フィルタの前記濃度可変部を通過させるこ
とを特徴とする。
【0020】この発明によれば、波長分散特性を与えた
方の光のみを濃度可変フィルタの濃度可変部を通過させ
るようにしているので、常光および異常光の合成後の損
失波長特性を濃度可変フィルタの濃度可変部に設定した
光学濃度の変化特性に対応させて設定することが可能に
なり、損失波長特性の設定作業が容易になる。
【0021】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記濃度可変フィルタの光学濃度は、
一次元方向における一方の向きに単調増加していること
を特徴とする。
【0022】この発明によれば、単調増加の損失波長特
性を簡易かつ効率よく設定することが可能となる。
【0023】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記濃度可変フィルタの光学濃度は、
所定部位から一次元方向における両端に向かって単調増
加していることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、三角関数的曲線のある
いは周期的に変動する損失波長特性を容易かつ効率よく
設定することが可能となる。
【0025】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記濃度可変フィルタの光学濃度は、
一次元方向における一方の向きに単調減少していること
を特徴とする。
【0026】この発明によれば、単調減少の損失波長特
性を容易かつ効率よく設定することが可能となる。
【0027】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記濃度可変フィルタの光学濃度は、
所定部位から一次元方向における両端に向かって単調減
少していることを特徴とする。
【0028】この発明によれば、三角関数的曲線のある
いは周期的に変動する損失波長特性を容易かつ効率よく
設定することが可能となる。
【0029】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記偏光方位角可変手段は、可変ファ
ラデー回転子であることを特徴とする。
【0030】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記波長分散素子に分散プリズムを用
いたことを特徴とする。
【0031】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記波長分散素子にペロン・ブロカプ
リズムを用いたことを特徴とする。
【0032】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記波長分散素子に回折格子を用いた
ことを特徴とする。
【0033】つぎの発明にかかる可変光フィルタは、上
記発明において、前記波長分散素子にアレイ格子導波路
フィルタを用いたことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる可変光フィルタの好適な実施の形態を詳細
に説明する。
【0035】実施の形態1.まず、この発明の実施の形
態1について説明する。図1にこの発明の実施の形態1
の可変光フィルタの構成例を示す。この可変光フィルタ
は、例えば、WDM伝送システムにおける利得等化器に
適用されるものである。
【0036】図1において、この可変光フィルタは、光
ファイバの出力端子としての可変光フィルタの入力端子
1、第1の出力端子2a、第2の出力端子2b、第1の
コリメートレンズ3a、第2のコリメートレンズ3b、
および第3のコリメートレンズ3cを有している。
【0037】この可変光フィルタは、入射光を任意の偏
光方位角に可変設定することができる偏光方位角可変手
段としての可変ファラデー回転子4と、入射する光の偏
光方位角に応じて透過する光を常光および異常光として
分離することができる複屈折材としての複屈折くさび5
と、硝材の材料分散特性を利用して入射角を調整するこ
とによって波長毎の異なる出射角を得ることができる波
長分散素子としての分散プリズム6と、一次元方向に
(この場合は基板の長手方向に)光学濃度を連続的に変
化させた濃度可変フィルタ7と、第1の出力端子2aと
第2の出力端子2bとの出力を合成する光合成手段とし
ての光カプラ8とを有する。
【0038】すなわち、入力端子1を起点にすると、入
力端子1、第1のコリメートレンズ3a、可変ファラデ
ー回転子4、複屈折くさび5、分散プリズム6、濃度可
変フィルタ7との順に配置され、さらに濃度可変フィル
タ7の光進行側には、第2のコリメートレンズ3bおよ
び第3のコリメートレンズ3cがそれぞれ配置され、濃
度可変フィルタ7からの2つの出射光をそれぞれ第1の
出力端子2aおよび第2の出力端子2bに集光する配置
となっている。第1の出力端子2aと第2の出力端子2
bはそれぞれ光カプラ8の2つの入力端子に接続されて
いる。
【0039】次に、この可変光フィルタの動作について
説明する。図1において、入力端子1からの入射光は、
第1のコリメートレンズ3aで平行光線となって、可変
ファラデー回転子4に入射される。可変ファラデー回転
子4は、電磁石への印加電流を変えることによって永久
磁石の磁界との合成磁界ベクトルの方向が変わり、磁気
光学結晶の磁化ベクトルの方向が変わることによってフ
ァラデー回転角「α」を可変することのできるデバイス
である。なお、可変ファラデー回転子4の詳細な動作に
ついては、たとえば特開平6−51255号公報に記載
されている。
【0040】可変ファラデー回転子4によって偏光方位
角が「α」だけ回転された光は、複屈折くさび5に入射
されると、複屈折くさび5の光学結晶軸と光の伝搬方向
軸とを含む面に平行な電界成分は常光L1として伝搬
し、前記面に垂直な電界成分は異常光L2として伝搬す
る。したがって、可変ファラデー回転子4によって偏光
方位角を変化させることにより、複屈折くさび5から常
光L1と異常光L2とを任意の強度比で別々に伝搬させ
ることができる。
【0041】可変ファラデー回転子4への入射光が複屈
折くさび5の光学結晶軸と光の伝搬方向軸とを含む面に
平行な方向に振動していると仮定すると、可変ファラデ
ー回転子4による偏光方位角が0°すなわちファラデー
回転をさせない場合には、全ての光が常光L1となって
複屈折くさび5に入射する。常光L1の分散プリズム6
への入射角をθL1とする(図2参照)。
【0042】一方、可変ファラデー回転子4による偏光
方位角を90°にした場合には、全ての光が異常光L2
となって複屈折くさび5に入射する。異常光L2の分散
プリズム6への入射角をθL2とすると、この異常光L2
の入射角θL2は常光L1の入射角をθL1と異なってい
る。偏光方位角「α」を0°から90°の範囲で連続的
に可変することによって、常光に対する異常光の強度比
として0から100%の間の値を得ることができる。
【0043】図2(a)(b)は硝材に溶融石英を用いた正三
角形(頂角60°)の分散プリズム6における波長1.
52μm〜1.57μmの光の伝搬を表す図である。こ
の場合、図2(a)は異常光L2が分散プリズム6の入射
面S1に入射角θL2=29.7°で入射された状態を示
し、図2(b)は常光L1が分散プリズム6の入射面S1
に入射角θL1=24.0°で入射された場合を示してい
る。分散プリズム6の入射面S1に対する入射光の角度
を入射角とし、分散プリズム6の出射面S2の法線に対
する出射光の角度を出射角とする。波長1.52μmの
光の出射角をφ 1とし、波長1.57μmの光の出射角
をφ2とする。
【0044】図2(b)に示すように、入射角θL1=24.
0°で分散プリズム6に入射された場合、波長1.52
μmの光の出射角φ1が85.718°であり、波長
1.57μmの光の出射角φ2は85.325°であ
る。したがって、この場合は、0.05μmの波長差に
対して出射角の差(φ2−φ1)は0.393°となる。
【0045】一方、図2(a)に示すように、入射角θL2
=29.7°で分散プリズム6に入射された場合、波長
1.52μmの光の出射角φ1が68.061°であ
り、波長1.57μmの光の出射角φ2は67.977
°である。したがって、この場合は、0.05μmの波
長差に対して出射角の差(φ2−φ1)は0.0845°
となる。
【0046】このように、常光L1と異常光L2が分散
プリズム6を出射する角度には17.657°(=8
5.718−68.061)から17.348°(8
5.325−67.977)の差が生じるので、分散プ
リズム6の重心位置と濃度可変フィルタ7との距離を5
0mmとすると、常光L1と異常光L2とは濃度可変フ
ィルタ7上で15.619mmから15.916mmの
範囲で分離されることになる。
【0047】さらに、異常光L2が分散プリズム6に入
射角29.7°で入射し、常光L1が入射角24°で入
射した場合、異常光L2における波長1.52μm〜
1.57μmの光は0.084°の広がり角で広がる。
これに対し、常光L1における波長1.52μm〜1.
57μmの光は0.393°の広がり角で広がることな
る。したがって、異常光L2における波長1.52μm
〜1.57μmの光は濃度可変フィルタ7上で0.07
mmの範囲に収まるのに対して、常光L1における波長
1.52μm〜1.57μmの光は濃度可変フィルタ7
上で0.34mmと異常光L2に対して約5倍の範囲に
広がることになる。
【0048】このように、分散プリズム6においては、
常光L1と異常光L2との入射角を調整することによっ
て、常光L1、異常光L2のうちの一方に波長分散特性
を与えるようにしている。
【0049】図3は濃度可変フィルタ7における長手方
向位置(一次元方向位置)に対する光学濃度の特性の一
例を示すものである。濃度可変フィルタ7の長手方向
は、分散プリズム6から出射される常光L1と異常光L
2との分離方向に一致させる。この場合、濃度可変フィ
ルタ7は、長手方向の一方の端部領域に光学濃度が極め
て低い無損失部がある程度の長さを持って形成され、こ
の無損失部に続いて光学濃度が他方の端部に向かって連
続的に単調増加する濃度可変部が形成されている。
【0050】このような濃度可変フィルタ7において、
波長分散特性がほとんどない異常光L2が無損失部(図
3のB位置)を透過するように設定し、波長分散特性を
有する常光L1が濃度可変部(図3のA位置)を透過す
るように設定したとする。異常光L2は、無損失部を透
過するため、波長に関係なくほとんど損失を受けない。
常光L1は、波長分散されて濃度可変部を透過するた
め、波長毎に濃度可変部の異なる位置を透過し、その結
果透過光の波長−損失特性は、濃度可変部の濃度勾配
(単調増加)に対応したものとなる。
【0051】光カプラ8では、濃度可変フィルタ7の無
損失部を透過した異常光L2と濃度可変フィルタ7の濃
度可変部を透過した常光L1との合成出力が得られるの
で、この合成出力の損失−波長特性は、図4に示す、複
数の特性D1〜D4のいずれかとなる。この場合、常光
L1のみが濃度可変フィルタ7の濃度可変部を透過して
いるので、合成出力の損失−波長特性の傾斜特性は、常
光L1が透過した領域の光学濃度特性によって決定され
る。
【0052】このような光フィルタにおいて、可変ファ
ラデー回転子4の偏光方位角αを変化させることによっ
て常光L1と異常光L2との強度比を変えれば、図4に
示すように、強度(損失)方向に連続的に変化する(ほ
ぼ平行移動する)多数の(この場合D1〜D4の4特性
のみを示した)損失波長傾斜特性を得ることができる。
すなわち、この場合は、異常光L2側はほとんど損失を
受けず、常光L1のみが波長に応じて異なる損失を受け
るので、常光L1および異常光L2の強度比が変えられ
れば、それらの合成出力の波長損失特性は、図4に示す
ように、ほぼ平行移動することになる。
【0053】このようにこの実施の形態1によれば、機
械的可動機構を用いることなく、損失の波長特性を任意
に連続的に高速に可変することが可能になる。
【0054】なお、上述した実施の形態では異常光L2
を濃度可変フィルタ7の無損失部を透過させるように構
成しているが、異常光L2を濃度可変部の低損失部を透
過させるようにしてもよい。
【0055】さらに、上述した実施の形態では、波長分
散特性を持たない異常光L2が濃度可変フィルタ7の無
損失部を透過し、波長分散特性を持つ常光L1が濃度可
変フィルタ7の濃度可変部を透過するように構成してい
るが、波長分散特性を異常光L2のほうに与えるように
すれば、常光L1が濃度可変フィルタ7の無損失部を透
過し、異常光L2が濃度可変フィルタ7の濃度可変部を
透過するように構成してもよい。
【0056】また、上述した実施の形態では分散プリズ
ム6の硝材に溶融石英を用いているが、BK7やクラウ
ンガラス等の別の硝材、もしくはシリコンやゲルマニウ
ム等といった結晶材料を用いてもよい。
【0057】図5〜図7は、濃度可変フィルタ7に設定
する他の光学濃度特性をそれぞれ示すものである。これ
らの図5〜図7でも、横軸に濃度可変フィルタ7におけ
る長手方向位置(一次元方向位置)をとっており、縦軸
に光学濃度をとっている。
【0058】図5では、光学濃度は、一方の端部から他
方の端部に向かって単調減少している。図6では、光学
濃度は、所定部位(この場合ほど中央)から両端に向か
って単調増加しており、中央部は極小点となっている。
図7では、光学濃度は中央部から両端に向かって単調減
少しており、中央部は極大点となっている。
【0059】このように、濃度可変フィルタ7に図5〜
図7に示すような各種の光学濃度特性を設定し、これら
濃度可変フィルタ7における常光L1および異常光L2
の透過位置を適宜設定するようにすれば、任意の曲線、
傾き、周期性などをもつ損失波長特性を得ることができ
る。特に、図3,図5に示したような単調増加、または
単調減少の光学濃度特性を設定すれば、単調増加、単調
減少の損失波長特性が簡易に得られるようになり、また
図6、図7に示したような、単調増加および単調減少を
組み合わせた光学濃度特性を用いれば、sin曲線の一
部としてのさらには周期的に変動する損失波長特性を簡
易に得ることができる。
【0060】また、上記実施の形態では、波長分散素子
として、分散プリズムを用いるようにしているが、波長
分散素子として、2つの30°分散プリズムと直角プリ
ズムとを組み合わせたペロン・ブロカプリズム、回折格
子、あるいは半導体アレイ格子導波路フィルタを用いて
もよい。半導体アレイ格子導波路フィルタの場合は、温
度が変化してもフィルタ波長の特性が変動せず、ガラス
製フィルタよりも小型化が可能である。
【0061】実施の形態2.つぎに、この発明の実施の
形態2について説明する。図8はこの発明の実施の形態
2の可変光フィルタの構成を示す図である。図8におい
て、この可変光フィルタは、入力端子1、出力端子2、
第1のコリメートレンズ3a、第2のコリメートレンズ
3b、第1の可変ファラデー回転子4a、第2の可変フ
ァラデー回転子4b、第1の複屈折くさび5a、第2の
複屈折くさび5b、第1の分散プリズム6a、第2の分
散プリズム6b、濃度可変フィルタ7、および集光レン
ズ9を有している。
【0062】集光レンズ9は第1の分散プリズム6aか
ら広がる常光L1および異常光L2を第2の分散プリズ
ム6bに集光するため、第1の分散プリズム6aと第2
の分散プリズム6bとの中点位置に配置されている。す
なわち、集光レンズ9に対して第1の分散プリズム6a
と第2の分散プリズム6bとは鏡面対称に配置されてい
る。同様に、第2の複屈折くさび5bと第1の複屈折く
さび5a、第2の可変ファラデー回転子4bと第1の可
変ファラデー回転子4a、第2のコリメートレンズ3b
と第1のコリメートレンズ3a、および出力端子2と入
力端子1とがそれぞれ集光レンズ9に対して鏡面対称に
配置されている。濃度可変フィルタ7は集光レンズ9の
直前に配置されている。
【0063】次に、この可変光フィルタの動作について
説明する。この実施の形態2では、光が入力端子1を介
して入射されてから第1の分散プリズム6aから出射さ
れるまでの動作は、実施の形態1と同じ動作である。す
なわち、図8において、入力端子1からの入射光は、第
1のコリメートレンズ3aで平行光線となって、第1の
可変ファラデー回転子4aに入射される。第1の可変フ
ァラデー回転子4aの印加電流に応じて偏光方位角αを
0°から90°の範囲で連続的に可変して第1の複屈折
くさび5aに入射させることによって、常光L1と異常
光L2とに任意の強度比で分離し、第1の分散プリズム
6aに入射させることができる。
【0064】第1の分散プリズム6aに入射した常光L
1と異常光L2とは、例えば、図2に示したように、常
光L1が入射角を24°、異常光L2が入射角29.7
°として入射するため、常光L1の波長1.52μm〜
1.57μmの光は出射角85.718°から85.3
25°で出射し、0.393°の広がり角で広がる。一
方、異常光L2の波長1.52μm〜1.57μmの光
は出射角68.061°から67.977°で出射し、
0.084°の広がり角で広がることになり、常光L1
と異常光L2が第1の分散プリズム6aを出射する角度
には17.657°から17.348°の差が生じる。
したがって、第1の分散プリズム6aの重心位置と濃度
可変フィルタ7との距離を30mmとすると、常光L1
と異常光L2とは濃度可変フィルタ7上で9.549m
mから9.372mmの範囲で分離されることになる。
【0065】集光レンズ9の焦点距離は第1の分散プリ
ズム6aと濃度可変フィルタ7との距離よりも必ず長く
設定する。そして、濃度可変フィルタ7において、先の
実施の形態1と同様に、波長分散特性がほとんどない異
常光L2が無損失部(図9のB位置)を透過するように
設定し、波長分散特性を有する常光L1が濃度可変部
(図9のA位置)を透過するように設定する。
【0066】濃度可変フィルタ7を透過した常光L1と
異常光L2とは、集光レンズ9によって第2の分散プリ
ズム6bに入射する。このときの入射角は、上述したよ
うに、第1の分散プリズム6aと第2の分散プリズム6
bとが集光レンズ9に対して鏡面対称に配置されている
ため、第1の分散プリズム6aからの出射角と同一であ
る。このため、第2の分散プリズム6b内および第2の
複屈折くさび5b内を通る常光L1と異常光L2の経路
は、第1の分散プリズム6a内および第1の複屈折くさ
び5a内を通る常光L1と異常光L2の経路と鏡面対称
となる。そして、第2の可変ファラデー回転子4bによ
って偏光方位角αを−αに、すなわち第1の可変ファラ
デー回転子4aによる偏光方位角と同じ大きさで逆向き
に回転させる。したがって、第2のコリメートレンズ3
bを介して出力端子2へ結合する光は入力端子1と同一
の偏光状態で出力され、入力端子からの偏光状態に依存
しない特性を得ることができる。
【0067】このような光フィルタにおいて、第1の可
変ファラデー回転子4aの偏光方位角を+αに変化さ
せ、かつ第2の可変ファラデー回転子4aの偏光方位角
を−αに変化させることによって、常光L1と異常光L
2との強度比を変えれば、先の実施形態1と同様に、図
10に示すような、強度(損失)方向に連続的に変化す
る多数の損失波長傾斜特性を得ることができるので、前
記偏光方位角αを指定することで、強度方向に任意の損
失波長傾斜特性を得ることができる。
【0068】このようにこの実施の形態2によれば、機
械的可動機構を用いることなく、損失波長特性を任意に
連続的に高速に可変することが可能になる。特に、この
実施形態2によれば、各光学素子を鏡面関係に配置して
いるので、出力端子2へ結合する光は入力端子1と同一
の偏光状態で出力され、入力端子1からの偏光状態に依
存しない特性を簡便に得ることができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
入力端子から入射した光の偏光方位角を可変する偏光方
位角可変手段と、この偏光方位角可変手段から入射され
る光を異なる出射角で出射される常光と異常光とに分離
する複屈折材と、この複屈折材から入射された、常光、
異常光のうちの一方に波長分散特性を与える波長分散素
子と、一次元方向に連続的に変化する光学濃度を有する
濃度可変フィルタと、この濃度可変フィルタから出力さ
れる常光および異常光を合成する光合成手段とを備える
ようにしているので、機械的可動機構を用いることな
く、損失波長特性を任意に連続的に高速に可変すること
が可能になる。
【0070】つぎの発明によれば、濃度可変フィルタか
ら出力される常光および異常光を集光手段を介して集光
した後、光カプラによって合成するようにしたので、比
較的簡単な構成によって光合成手段を構成することがで
きる。
【0071】つぎの発明によれば、濃度可変フィルタか
ら出力される常光および異常光を集光手段を介して集光
した後、第2の波長分散素子、第2の複屈折材および第
2の偏光方位角可変手段によって合成するようにしたの
で、機械的可動機構を用いることなく、損失の波長特性
を任意に連続的に可変することが可能になり、さらに入
射偏波状態に依存しない特性を得ることができる。
【0072】つぎの発明によれば、第2の波長分散素子
および波長分散素子、第2の複屈折材および複屈折材、
第2の偏光方位角可変手段および偏光方位角可変手段
を、集光手段に関して鏡面対称に配置しているので、出
力端子2に出射される光は入力端子に入射されたのと同
一の偏光状態で出力され、入力端子での偏光状態に依存
しない特性を簡便に得ることができる。
【0073】つぎの発明によれば、波長分散特性を与え
た方の光のみを濃度可変フィルタの濃度可変部を通過さ
せるようにしているので、常光および異常光の合成後の
損失波長特性を濃度可変フィルタに設定した光学濃度の
変化特性に対応させて設定することが可能になり、合成
後の損失波長特性の設定作業が容易になる。
【0074】つぎの発明によれば、濃度可変フィルタの
光学濃度を、一次元方向における一方の向きに単調増加
させたので、単調増加の損失波長特性を容易かつ効率よ
く設定することが可能になる。
【0075】つぎの発明によれば、濃度可変フィルタの
光学濃度を、所定部位から両端に向かって単調増加させ
たので、三角関数的曲線のあるいは周期的な損失の損失
波長特性を容易かつ効率よく設定することが可能にな
る。
【0076】つぎの発明によれば、濃度可変フィルタの
光学濃度を、一次元方向における一方の向きに単調減少
させたので、単調減少の損失波長特性を容易かつ効率よ
く設定することが可能になる。
【0077】つぎの発明によれば、濃度可変フィルタの
光学濃度を、所定部位から両端に向かって単調減少させ
たので、三角関数的曲線のあるいは周期的な損失の損失
波長特性を容易かつ効率よく設定することが可能にな
る。
【0078】つぎの発明によれば、前記偏光方位角可変
手段として可変ファラデー回転子を用いたので、比較的
低電圧駆動で偏光方位角を汎用的な光学部品を用いて可
変することができる。
【0079】つぎの発明によれば、波長分散素子に分散
プリズムを用いたので、簡易な構成によって異常光ある
いは常光の波長分散を実現できる。
【0080】つぎの発明によれば、波長分散素子にペロ
ン・ブロカプリズムを用いたので、簡易な構成によって
異常光あるいは常光の波長分散を実現できる。
【0081】つぎの発明によれば、波長分散素子に回折
格子を用いたので、簡易な構成によって異常光あるいは
常光の波長分散を実現できる。
【0082】つぎの発明によれば、波長分散素子に半導
体アレイ格子導波路フィルタを用いたので、温度が変化
してもフィルタ波長の特性が変動せず、またガラス製フ
ィルタよりも小型化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかる可変光フィルタの実施の形
態1を示す構成図である。
【図2】 実施の形態1における分散プリズムの動作を
説明する図である。
【図3】 実施の形態1における濃度可変フィルタの特
性を説明する図である。
【図4】 実施の形態1によって得られる損失波長特性
を示す図である。
【図5】 可変濃度フィルタに設定する他の特性を示す
図である。
【図6】 可変濃度フィルタに設定する他の特性を示す
図である。
【図7】 可変濃度フィルタに設定する他の特性を示す
図である。
【図8】 この発明にかかる可変光フィルタの実施の形
態2を示す構成図である。
【図9】 実施の形態2における濃度可変フィルタの特
性を説明する図である。
【図10】 実施の形態2によって得られる損失波長特
性を示す図である。
【図11】 従来の可変利得等化器を示す図である。
【図12】 従来の可変利得等化器における可変損失波
長特性を示す図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2,2a,2b 出力端子 3,3a,
3b,3c コリメートレンズ 4,4a,4b 可変
ファラデー回転子 5,5a,5b 複屈折くさび
6,6a,6b 分散プリズム 7 濃度可変フィルタ
8 光カプラ9 集光レンズ L1 常光 L2 異
常光。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子から入射した光の偏光方位角を
    可変する偏光方位角可変手段と、 この偏光方位角可変手段から入射した光を異なる出射角
    で出射される常光と異常光とに分離する複屈折材と、 この複屈折材から入射した常光、異常光のうちの一方に
    波長分散特性を与える波長分散素子と、 一次元方向に連続的に変化する光学濃度を有する濃度可
    変フィルタと、 この濃度可変フィルタから出力される常光および異常光
    を合成する光合成手段と、 を備えることを特徴とする可変光フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記光合成手段は、 前記濃度可変フィルタから出力される常光および異常光
    を夫々集光する集光手段と、 前記集光手段によって集光された常光および異常光を合
    成する光カプラと、を備えることを特徴とする請求項1
    に記載の可変光フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記光合成手段は、 前記濃度可変フィルタから出力される常光および異常光
    を夫々集光する集光手段と、 前記集光手段によって集光された常光および異常光とが
    入射され、前記波長分散素子によって与えられた波長分
    散特性をうち消す第2の波長分散素子と、 この第2の波長分散素子から入射された常光および異常
    光とを合成する第2の複屈折材と、 この第2の複屈折材から入射された光の偏光方位角を、
    前記偏光方位角可変手段による偏光方位角と同じ大きさ
    で逆向きに回転させる第2の偏光方位角可変手段と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の可変光フィ
    ルタ。
  4. 【請求項4】 前記第2の波長分散素子および前記波長
    分散素子、前記第2の複屈折材および前記複屈折材、前
    記第2の偏光方位角可変手段および前記偏光方位角可変
    手段は、前記集光手段に関して鏡面対称に配置されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の可変光フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記濃度可変フィルタは無損失部および
    濃度可変部を有し、前記常光および異常光のうちの前記
    波長分散特性を与えなかった方の光を濃度可変フィルタ
    の無損失部を通過させ、前記波長分散特性を与えた方の
    光を濃度可変フィルタの前記濃度可変部を通過させるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の可
    変光フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記濃度可変フィルタの光学濃度は、一
    次元方向における一方の向きに単調増加していることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の可変光
    フィルタ。
  7. 【請求項7】 前記濃度可変フィルタの光学濃度は、所
    定部位から一次元方向における両端に向かって単調増加
    していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つ
    に記載の可変光フィルタ。
  8. 【請求項8】 前記濃度可変フィルタの光学濃度は、一
    次元方向における一方の向きに単調減少していることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の可変光
    フィルタ。
  9. 【請求項9】 前記濃度可変フィルタの光学濃度は、所
    定部位から一次元方向における両端に向かって単調減少
    していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つ
    に記載の可変光フィルタ。
  10. 【請求項10】 前記偏光方位角可変手段は、可変ファ
    ラデー回転子であることを特徴とした請求項1〜9のい
    ずれか一つに記載の可変光フィルタ。
  11. 【請求項11】 前記波長分散素子に分散プリズムを用
    いたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに
    記載の可変光フィルタ。
  12. 【請求項12】 前記波長分散素子にペロン・ブロカプ
    リズムを用いたことを特徴とする請求項1〜10のいず
    れか一つに記載の可変光フィルタ。
  13. 【請求項13】 前記波長分散素子に回折格子を用いた
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載
    の可変光フィルタ。
  14. 【請求項14】 前記波長分散素子にアレイ格子導波路
    フィルタを用いたことを特徴とする請求項1〜11のい
    ずれか一つに記載の可変光フィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015532432A (ja) * 2012-10-18 2015-11-09 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 分析システムのための装置、該装置を有する分析システム及び該装置を使用する方法
CN111880319A (zh) * 2020-08-18 2020-11-03 董述萍 一种带有原子陷波滤波器的汤姆逊散射诊断系统

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