JP3660374B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、しわの予防・改善効果に優れるしわ予防・改善用皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、健康で美しい肌を保つことが、老若男女を問わず、重大な関心事となっている。ところが、肌は加齢、更に温度、湿度、紫外線、化粧品、疾病、ストレス、食習慣等により微妙な影響を受け、そのため、肌の諸機能(生体からの水分等の損失を防ぎ、体温の恒常的維持を司どる機能、外界からの物理的・化学的刺激及び種々の細菌からの身体保護機能、皮膚の弾力性を保持し、表面形態を決定する機能等)の減退、肌の老化など、種々のトラブルが発生する。
【0003】
表皮における乾性、脂性肌、フケ症等の尋常性の皮膚トラブルは、前記したように外環境の変化(季節変化、紫外線等)や加齢や疾患に伴う生理機能の変動といった生体に作用する体内外の因子による皮膚組織の機能異常に加え、更にこれらにより誘起される皮膚肥厚や不全角化等により発生する。
【0004】
このような皮膚トラブルを予防、改善する主たる試みとしては、合成あるいは天然の保湿成分の塗布により皮膚の乾燥を防ぎ皮膚の保湿能を高める方法、血行促進剤の塗布により血行促進を改善する方法等がなされてきた。
【0005】
一般に、肌にうるおいを与え、柔軟性を維持するには、角質層中に含まれる水分が重要であることが知られている。また、当該水分の保持には、角質層中に含有される水溶性成分、すなわち、遊離アミノ酸、有機酸、尿素又は無機イオン等が寄与していることも知られており、従来、これらの水溶性成分を単独で又は組み合わせて配合した薬用皮膚外用剤や化粧料が肌荒れの改善又は予防の目的で使用されている。
【0006】
また、これらの角質層中に含まれる水溶性成分とは別に、水との親和性の高い様々な保湿性物質が開発されており、同様の目的で使用されている。
【0007】
しかしながら、従来の水溶性成分や保湿性物質を皮膚に適用した場合、その作用は皮膚角質上にあって水分を角質に供給するというもので、その効果は一時的であり、根本的に角質層の水分保持能力を改善し、肌荒れを本質的に予防又は治癒させるというものではなかった。
【0008】
一方、皮膚のトラブルの一つであるしわは、加齢、乾燥、紫外線等による老化により発生する。すなわち、乾燥、紫外線等の外界からの物理的・化学的刺激による表皮の表面形態の変化及び加齢、疾病、ストレス等による真皮での組織の変性、特にコラーゲン繊維が大きく失われ真皮の退化、皮下脂肪組織の減少などにより、皮膚が老化し、これが主にしわ弛緩及び弾力性損失の原因となる。
【0009】
従来、このような老化作用によるしわを抑制したり、治療したりするために、種々の組成物や方法が提案されている(特開昭62−185005号公報、特開昭62−502546号公報、特開平2−72157号公報、特開平2−288822号公報等)。
【0010】
しかし、これらはいずれも、満足のいくしわ改善効果を奏するものではなかった。
【0011】
従って、本発明の目的は、角質層の水分保持能力を根本的に改善し、皮膚の正常な機能を回復、更にしわを効果的に予防・改善することにより皮膚の老化を防止する皮膚外用剤を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで、本出願人は角質層の水分保持能力を根本的に改善する化合物を求めるべく検討してきたところ、下記の一般式(2′)
【0013】
【化3】
Figure 0003660374
【0014】
〔式中、R9は炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R10は炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す〕
で表されるアミド誘導体を保湿剤として用いれば角質層の水分保持能力を改善できることを見出し、先に出願した(特許第1557842号)。
【0015】
しかし、前述の如く近年更なる効果の向上が望まれており、本発明者らは種々の化合物について検討を行ったところ、後記一般式(1)で表わされるアミン誘導体又はその酸付加塩と後記一般式(2)で表わされるアミド誘導体とを組み合わせて用いれば、更に角質層の水分保持能力を向上し、極めて優れた肌荒れの予防及び改善効果を有し、更に皮膚の不全角化、表皮肥厚、脂質代謝異常等に対し、顕著な抑制効果を有し、しわの発生を抑制し、かつ消滅せしめるという皮膚老化防止効果に優れた皮膚外用剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0016】
すなわち、本発明は次の成分(A)及び(B):
(A)次の一般式(1)
【0017】
【化4】
Figure 0003660374
【0018】
(式中、R1は炭素数1〜3の炭化水素基を示し、R2、R3、R4、R5及びR6は、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜20の水酸基が置換していてもよい炭化水素基を示す)
で表わされるアミン誘導体及びその酸付加塩から選ばれる一種又は二種以上、
(B)次の一般式(2)
【0019】
【化5】
Figure 0003660374
【0020】
〔式中、R7は炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R8は炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Y及びZはそれぞれ水素原子又は−(CH2)−OH(ここでnは1〜3の数を示す)を示し、Aは単結合又は−O−CH2−(但し、酸素原子はR7と結合する)を示す〕
で表わされるアミド誘導体から選ばれる一種又は二種以上
を含有することを特徴とするしわ予防・改善用皮膚外用剤を提供するものである。
【0021】
なお、本発明に使用されるアミン誘導体(1)の一部は公知のものである(例えばルーマニア国特許68−58619号公報)。しかし、それら公知の化合物の皮膚に対する作用、特にしわ改善及び角化改善に関する作用については全く知られていない。
【0022】
本発明に用いられる(A)成分である一般式(1)で表わされるアミン誘導体において、一般式(1)中、R1〜R6の炭化水素基としては、飽和又は不飽和の直鎖、分岐鎖又は環状のいずれでもよい。R1の炭素数1〜3の炭化水素基としては炭素数1〜3のアルキル又はアルケニル基が挙げられ、具体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、アリル等が挙げられる。
【0023】
一般式(1)中、R2、R3、R4、R5及びR6としては水素原子及び1〜5個の水酸基が置換していてもよい炭素数1〜20、好ましくは1〜5の炭化水素基が挙げられ、このうち、好ましい具体例としては、水素原子;メチル、エチル、ブチル、ヘキシル、テトラデシル、オクタデシル等の炭素数1〜20のアルキル基;フェニル等のアリール基;ベンジル等のアラルキル基;ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシプロピル、1,2,3−トリヒドロキシブチル、1,2,3,4−テトラヒドロキシペンチル、1,2,3,4,5−ペンタヒドロキシヘキシル等の1〜5個の水酸基が置換したアルキル基が挙げられる。
【0024】
アミン誘導体(1)としては、R1が炭素数1〜3のアルキル基又は1〜3個の水酸基が置換した炭素数1〜5のアルキル基であり、R2が水素原子、2−ヒドロキシエチル基、メチル基又はベンジル基であり、R3、R4、R5、R6が水素原子、メチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基又は1,2,3,4−テトラヒドロキシペンチル基である化合物が特に好ましい。
【0025】
本発明に使用される一般式(1)で表わされるアミン誘導体は、公知の種々の方法により合成される。例えば、下記反応式で表わされるように、グリシジルエーテル誘導体(3)にアミン誘導体(4)を付加させることにより合成される。
【0026】
【化6】
Figure 0003660374
【0027】
(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ前記と同じ意味を有する)
【0028】
また、本発明に使用されるアミン誘導体(1)の酸付加塩としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸塩、又はコハク酸、フマル酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、酒石酸、安息香酸等の有機酸塩などが挙げられる。これらは、常法により、アミン誘導体(1)と上記それぞれの酸とを反応させることにより得られる。
【0029】
本発明において(A)成分のアミン誘導体及びその酸付加塩は一種を単独で、又は二種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は特に制限されないが、全組成中に0.0001〜5重量%(以下、単に%で示す)、特に0.0001〜1%、更に0.0001〜0.1%が好ましい。また、スクワラン等の液状炭化水素を基剤とする油性の皮膚外用剤とする場合、(A)成分の配合量は全組成中0.0001〜10%、特に0.0001〜5%、更に0.0001〜2%とすることが好ましい。
【0030】
また、本発明に用いられる(B)成分である一般式(2)で表わされるアミド誘導体において、一般式(2)中、R7は炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示すが、その具体例としては、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、ドコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、2−エチルオクチル基、3−エチルオクチル基等のアルキル基;オレイル基、リノレイル基等のアルケニル基;アントラセニル基等の脂環式炭化水素基;ジフェニルメチル基、ナフチル基等の芳香族炭化水素基が挙げられる。また、一般式(2)中、R8は炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示すが、その具体例としては、ノニル基、2−メチルオクチル基等のアルキル基;メシチル基等の芳香族炭化水素基;及び前記の炭化水素基のうち、炭素数25までのものが挙げられる。
【0031】
かかるアミド誘導体(2)は、公知の方法〔例えば、ポリッシュ・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Pol.J.Chem.)52,1059(1978);同52,1283(1978);特開昭54−117421号、同54−144308号、同54−147937号公報〕に準じて製造することができる。すなわち、次に示される反応式に従って、グリシジルエーテル(5)とアルカノールアミン(6)から得られる化合物(7)をアシル化し、次いでエステル基を選択的に加水分解することによって製造することができる。
【0032】
【化7】
Figure 0003660374
【0033】
〔式中、R7、R8、Y及びZは前記と同じ意味を有し、Z′はZが−(CH2)n−OHの場合はZから水素原子を除いたアニオン基を示し、Zが水素原子の場合は単結合を示す〕
【0034】
かかるアミド誘導体のうち特に好ましいものとしては次の一般式(2−a)及び一般式(2−b)で表わされるものである。
【0035】
【化8】
Figure 0003660374
【0036】
〔式中、R7及びR8は前記と同じ意味を有する〕
【0037】
本発明において(B)成分のアミド誘導体は一種を単独で、又は二種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は特に制限されないが、全組成中に0.001〜50%、特に0.1〜20%が好ましい。
【0038】
本発明の皮膚外用剤はその使用形態により、薬用皮膚外用剤と化粧料に大別される。
【0039】
薬用皮膚外用剤としては、例えば薬効成分を含有する各種軟膏剤を挙げることができる。ここで、軟膏剤としては、油性基剤をベースとするもの、油/水(O/W)、水/油(W/O)型の乳化系基剤をベースとするもののいずれであってもよい。また、油性基剤としては、特に制限はなく、例えば植物油、動物油、合成油、脂肪酸及び天然又は合成のグリセライド等が挙げられる。更に、薬効成分としては、特に制限はなく、例えば鎮痛消炎剤、鎮痒剤、殺菌消毒剤、収斂剤、皮膚軟化剤、ホルモン剤等を必要に応じて適宜使用することができる。
【0040】
また、化粧料としては、種々の形態、例えばW/O、O/W型乳化化粧料、クリーム、化粧乳液、化粧水、油性化粧料、パック剤、口紅、ファウンデーション、皮膚洗浄剤、ヘアートニック、整髪剤、養毛剤、育毛剤等の皮膚化粧料とすることができる。
【0041】
本発明の皮膚外用剤を化粧料として使用する場合、必須成分の他に化粧料成分として一般に使用されている油分、保湿剤、紫外線吸収剤、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素、香料等を任意に組み合わせて配合することができる。
【0042】
本発明の皮膚外用剤は、上述の必須成分である(A)成分及び(B)成分並びに他の油相成分を加温して溶解したものに、必要に応じて水相成分を加えて混合することにより製造するのが好ましい。
【0043】
【発明の効果】
本発明のしわ予防・改善用皮膚外用剤は、(A)成分のアミン誘導体又はその酸付加塩と(B)成分のアミド誘導体とを併用することにより、相乗的な角質水分保持能力の向上効果を奏し、紫外線その他種々の因子の影響による不全角化、表皮肥厚、脂質代謝異常などに対し顕著な抑制作用を有し、しかも皮膚の正常な機能を回復させ、更にしわの発生を顕著に抑制し、またしわを消滅させる効果に優れ、皮膚の老化を防止することができる。
【0044】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
尚、本実施例における肌荒れ改善効果、角質改善効果及びしわ改善効果についての評価方法を以下に示す。
【0045】
<評価方法>
肌荒れ改善効果:
冬期に頬部に肌荒れを起こしている20〜50才の女性10名を被験者とし、左右の頬に異なる被験皮膚外用剤を2週間塗布する。2週間の塗布が終了した翌日に、次の項目につき試験を行った。
(1)皮膚コンダクタンス
37℃の温水にて洗顔後、温度20℃、湿度40%の部屋で20分間安静にした後、角質層の水分含有量を皮膚コンダクタンスメーター(IBS社製)にて測定した。皮膚コンダクタンス値は値が小さいほど肌荒れが生じていて、5以下ではひどい肌荒れが生じていることを示す。一方、皮膚コンダクタンス値が20以上であれば、肌荒れはほとんど生じていない。
(2)肌荒れスコア
肌荒れを肉眼で観察し、下記に示す基準により判定した。スコアは平均値±標準偏差で示した。
【0046】
0:肌荒れを認めない。
1:かすかに肌荒れを認める。
2:肌荒れを認める。
3:ややひどい肌荒れを認める。
4:ひどい肌荒れを認める。
【0047】
角質改善効果:
蛍光色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5重量%配合した軟膏を作り、被験者の前腕部の皮膚に24時間閉塞貼布し、角質層にダンシルクロライドを浸透結合させる。その後同じ部位に1日2回(朝・夕)被験皮膚外用剤を塗布し、毎日ダンシルクロライドの蛍光をしらべ、その蛍光が消滅するまでの日数を皮膚角質層のターンオーバー速度とした。なお、通常の皮膚角質層のターンオーバー速度は14〜16日であるが、老化した皮膚においては18日前後にのびる。それに対して老化防止効果が現れると12日前後にまで短縮される。
しわ改善効果:
ヘアレスマウス(HR/ICR,実験開始時9週齢)に、東芝健康線用ランプ20SEを6本使用してUVB光を週3回照射した。エネルギー量はTOKYOOPTICAL社製のUV−Radiometer UVR−305/365Dを用いて測定した。1回の照射量は1MED以下とし、0.28mW/cm2のエネルギー量で65mJとした。照射期間は20週間で、ヘアレスマウス背部にしわが形成されていることを確認した後、8匹ずつの群に分け、被験皮膚外用剤を週5回、6週間塗布した。
塗布終了後、しわの度合いを肉眼により、下記の基準(しわ指数)で評価した。
【0048】
(しわ指数評価基準)
1:しわが完全に消滅。
2:しわがあるのかないのかわからない。
3:しわが少しある。
4:しわが非常にある。
【0049】
実施例1
表1に示す組成のW/O型クリームを下記製法により調整し、それぞれについて連続塗布による肌荒れ改善効果の評価を行った。
使用したアミン誘導体の構造と配合量を表2に示し、アミド誘導体の構造と配合量を表3に示し、肌荒れ改善効果の評価結果を表4に示す。
【0050】
【表1】
Figure 0003660374
【0051】
Figure 0003660374
【0052】
(製法)
油相成分〔(1)〜(5)、(7)、(8)〕を80℃で加熱溶解したものに、攪拌しながら80℃に加熱した水相成分〔(9)、(11)、(12)〕を加えて乳化した後、50℃まで攪拌冷却後、(6)、(10)、(13)を加え、更に攪拌しながら室温まで冷却し、W/O型クリームを調製した。
【0053】
【表2】
Figure 0003660374
【0054】
【表3】
Figure 0003660374
【0055】
【表4】
Figure 0003660374
【0056】
表4の結果から、明らかなように、本発明のW/O型クリームは、いずれもこれを皮膚に塗布することにより顕著な肌荒れ改善効果が認められた。
【0057】
実施例2
表5に示す組成のO/W型クリームを下記製法により調製し、それぞれについて連続塗布による角質改善効果を評価した。
使用したアミン誘導体及びアミド誘導体の構造と配合量は、実施例1で用いたそれぞれ表2、3に示したものを用いた。角質改善効果の評価結果を表6に示す。
【0058】
【表5】
Figure 0003660374
【0059】
(製法)
油相成分〔(1)〜(11)〕を80℃で加熱溶解したものに、攪拌しながら80℃に加熱した水相成分〔(12)〜(15)〕を加えて乳化した後、50℃まで攪拌冷却し、次いで(16)を加え、更に攪拌しながら室温まで冷却し、O/W型クリームを調整した。
【0060】
【表6】
Figure 0003660374
【0061】
表6の結果から明らかなように、本発明品を皮膚に塗布することにより、角質を有効に改善することが認められた。
【0062】
実施例3
表7に示す組成の軟膏を常法により調製し、それぞれについてのしわ改善効果を評価した。
使用したアミン誘導体及びアミド誘導体の構造と配合量は、実施例1で用いたそれぞれ表2、3に示したものを用いた。しわ改善効果の評価結果を表8に示す。
【0063】
【表7】
Figure 0003660374
【0064】
【化9】
Figure 0003660374
【0065】
【表8】
Figure 0003660374
【0066】
表8の結果から明らかなように、本発明品を塗布することによりヘアレスマウス背部に生成したしわを減少させることができた。
【0067】
上記の実施例の結果から明らかなように特定のアミン誘導体とアミド誘導体を併用配合した本発明の皮膚外用剤は、皮膚老化防止効果(保湿及び肌荒れ予防・改善、角質正常化、しわの予防・改善等)が相乗的に高められたものであった。
【0068】
実施例4
表9に示すサンスクリーンクリームを下記製法により調製した。得られたサンスクリーンクリームは、皮膚老化防止効果に優れるものであった。
【0069】
【表9】
Figure 0003660374
【0070】
Figure 0003660374
【0071】
(製法)
(1)〜(8)を80℃に加温して溶解し、これに(10)〜(13)を加えて、均一に混合し、50℃に攪拌冷却後(9)を均一に混合し、保湿サンスクリーンクリームを調整した。
【0072】
実施例5
表10に示す組成の油性ファンデーションクリームを下記製法により調製した。得られた油性ファンデーションクリームは、皮膚老化防止効果に優れたものであった。
【0073】
【表10】
Figure 0003660374
【0074】
Figure 0003660374
【0075】
(製法)
油相成分(1)〜(7)、(9)を80℃で加熱溶解したものに、攪拌しながら80℃に加熱した水相成分(10)、(15)、(17)を加えて乳化した後、50℃まで攪拌冷却後(8)、(11)〜(14)、(16)を加え、更に攪拌しながら室温まで冷却して油性ファンデーションクリームを調製した。

Claims (1)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)次の一般式(1)
    Figure 0003660374
    (式中、R1は炭素数1〜3の炭化水素基を示し、R2、R3、R4、R5及びR6は、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜20の水酸基が置換していてもよい炭化水素基を示す)
    で表わされるアミン誘導体及びその酸付加塩から選ばれる一種又は二種以上、
    (B)次の一般式(2)
    Figure 0003660374
    〔式中、R7は炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R8は炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Y及びZはそれぞれ水素原子又は−(CH2)−OH(ここでnは1〜3の数を示す)を示し、Aは単結合又は−O−CH2−(但し、酸素原子はR7と結合する)を示す〕
    で表わされるアミド誘導体から選ばれる一種又は二種以上
    を含有することを特徴とするしわ予防・改善用皮膚外用剤。
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