JP3660044B2 - 可変速プーリ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻き掛けられたベルトに対する接触径を変化させることができる可変速プーリに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ベルト伝動装置は、例えば、自動車のカーコンプレッサやオイルポンプ等の補機を駆動するために用いられている。
このベルト伝動装置では、エンジンのクランク軸からプーリ及びベルトを介して一定の変速比で駆動力が伝達されており、クランク軸の回転数の増加と共に各種補機の回転数が増加する。その回転数の増加と共に各種補機の効率も増加するが、ある回転数以上では逆に効率が低下する。
【0003】
したがって、補機を必要以上に回転させることは、エネルギを無駄に消費し、補機の耐久性にも影響を与える。そこで、補機の回転数を調整し得るようにしたベルト伝動装置が提案されている。
例えば、公表特許公報平2−500261号に示すベルト伝動装置がある。この公報のベルト伝動装置では、巻き掛けられたベルトの接触径を変化させる可変速プーリが用いられている。
【0004】
この可変速プーリは、回転軸の回りに円形パターンに配列され且つ付勢手段によって径方向外方へ弾性的に付勢された多数のベルト係合棒を備えており、これら円形パターンの直径が可変速プーリの有効直径になっている。そして、上記多数のベルト係合棒を、付勢手段の付勢力に抗して径方向内方へ一括して移動させることにより、可変速プーリの有効直径(すなわちベルトの接触径)が変化されるようになっている。
【0005】
具体的には、互いに対向した一対の回転板に、互いに逆向きの渦巻き状に延びる多数の放射状溝をそれぞれ形成し、両回転板の対応する放射溝によって、上記ベルト係合棒の両端部をそれぞれ支持するようにしている。これにより、各ベルト係合棒は、両回転板の相対回転に伴って、円形パターンの配列のまま、有効直径を変化させることができる。一方、上記付勢手段としては、両回転板同士の間に介在し、且つ有効直径を増加させる方向へ両回転板同士を回転付勢するねじりコイルばねが用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記公報の可変速プーリでは、上記多数のベルト係合棒を採用していて部品点数が多いうえに、これらベルト係合棒を円形パターンに配列した状態で円形パターンの直径を変化させねばならず、構造が複雑になるという欠点があった。
【0007】
また、円形パターンの直径を変化させるべく上記多数のベルト係合棒が移動するときに、各ベルト係合棒の両端部と対応する放射溝との間にそれぞれ摩擦抵抗を生じるが、1本のベルト係合棒に関して摩擦箇所が2箇所あって且つベルト係合棒が多数あるので、摩擦箇所が非常に多い。その結果、摩擦抵抗が大きくなり、変速がスムーズに行なえないという欠点もあった。
【0008】
さらに、上記の円形パターンの直径は、ベルトがベルト係合棒を径方向内方へ押す力と、付勢手段としてのねじりコイルばねの付勢力とがバランスする、ベルト係合棒の径方向位置に依存しており、付勢力が弱い場合には、トルク変動等に敏感に反応して、可変速プーリの有効直径が変動するおそれがあった。これを防止するため、上記付勢力を強くすることも考えられるが、これでは、摩擦トルクが増大し変速のスムーズさを損なうと共に伝達トルクのロスが大きくなってしまう。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、構造が簡単で変速がスムーズでありトルク変動に対して鈍感な可変速プーリを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明の可変速プーリは、巻き掛けられたVベルトに対する接触径を変化させることができる可変速プーリにおいて、所定の回転方向に回転される回転軸と、この回転軸の周囲を取り囲んで一対が設けられ、互いに対向するテーパ状のトルク伝達面を有し且つこれらトルク伝達面同士の間にVベルトを保持するためのV溝を区画した環状のV溝形成体と、両V溝形成体同士を回転軸の軸方向に進退自在な状態で一体回転可能に連結する連結手段と、両V溝形成体を互いに近接させて上記接触径が最大径となる方向へ弾性的に付勢する付勢手段と、回転軸と各V溝形成体とをそれぞれトルク伝達可能に連結すると共に、伝達トルクの負荷による回転軸と各V溝形成体との位相ずれを、各V溝形成体の軸方向移動に変換することにより、各V溝形成体を相等しいストローク量で互いに近接させることのできる一対のトルクカム機構とが備えられ、各V溝形成体は、上記トルク伝達面を有する環状の主体部と、主体部の内周縁部から軸方向に延び円周等配に配置された複数の嵌合突起と、相隣接する嵌合突起間に形成された嵌合溝と、主体部の内周面であって嵌合突起の基端側の部分に形成されることにより主体部の内周面の周方向に関して間欠に配置された雌ねじ部とを含み、一方のV溝形成体の嵌合突起が他方の嵌合溝に嵌め合わされるとともに、上記他方のV溝形成体の嵌合突起が上記一方の嵌合溝に嵌め合わされて、嵌合突起と嵌合溝とにより上記連結手段が構成されており、上記トルクカム機構は互いに逆ねじで且つ同一ピッチの一対のねじ結合機構からなり、一方のねじ結合機構は、一方のV溝形成体の雌ねじ部とこれに噛み合う回転軸の外周面の雄ねじ部とにより構成され、他方のねじ結合機構は、他方のV溝形成体の雌ねじ部とこれに噛み合う回転軸の外周面の雄ねじ部とにより構成されていることを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、トルク変動等によってVベルトの張り側部分の張力が増大すると、この張り側部分をV溝形成体の径方向内方へ移動させようとして、両V溝形成体を互いに遠ざけようとする力が働く。一方、伝達トルクが、トルクカム機構によって、両V溝形成体を近接させようとする力に変換され、付勢手段による付勢力に付加されて、上記遠ざけようとする力と均衡する。したがって、トルク変動があっても、可変速プーリの接触径が変化することがない。特に、上記V溝形成体を近接させる力を付勢手段のみで得ていた従来の場合には摩擦損失が大きくなるという欠点があったが、本発明では、負荷トルクに応じて両V溝形成体を互いに近接させる適切な力を得ることができ、付勢手段による付勢力を小さくできるので、摩擦損失を少なくすることができる。
【0012】
また、従来は、複数のベルト係合棒を用いてベルトを支持していたため、構造が複雑であり且つベルトを支持する部分に関して摩擦箇所が多くなるという問題があったが、本発明では、Vベルトを支持する手段として、一対の環状のV溝形成体を用いたので、部品点数が少なくて構造が簡単であり、摩擦箇所も多くない。
【0013】
さらに、トルクカム機構が、両V溝形成体を相等しいストローク量で互いに近接させるので、可変速プーリの接触径が変化しても、Vベルトの幅方向の中心位置は変化しない。
テーパ状のトルク伝達面とは、直線的な傾斜面だけでなく、湾曲を呈する傾斜面をも含む概念である
【0014】
また、トルクカム機構として、互いに逆ねじの一対のねじ結合機構を用いたので、構造が簡単である。また、このような簡単な構造にて、接触径を変化させても、Vベルトの幅方向の中心位置を変化させないようにすることができる。さらに、ねじ山のリード角等の設定により、力の変換効率を容易に設定することができる
【0015】
また、両V溝形成体が連結手段を兼用することになるので、これを別途に構成する場合と比較して、部品点数を削減でき、構造を簡単にすることができる。
、上記嵌合突起と嵌合孔との嵌め合いは、両V溝形成体が互いに他を支持できるようにルーズフィットとされていることが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、両V溝形成体が互いに他を介して回転軸に支持されるので、各V溝形成体を支持するための軸受等を別途に設ける場合と比較して、部品点数を削減でき、構造を簡単にすることができる。
、上記Vベルトに代えて平ベルトが用いられ、上記V溝に遊嵌され且つ外周面に上記平ベルトへの伝動面を形成した断面台形形状の偏心リングがさらに備えられていれば好ましい。
【0017】
上記構成によれば、平ベルトを用いることが可能となる。また、偏心リングは、ベルトとは別の材料を選択することができる。例えば、ベルトとしてゴムを用いた場合に、偏心リングとして樹脂を用いることができ、この場合、樹脂からなる偏心リングによって、V溝形成体に対して焼き付き難くし、且つV溝形成体に対する摩擦係数を高くすることができる。
、両V溝形成体のトルク伝達面同士間の距離が増大すると接触径が累進的に減少するように、各V溝形成体のトルク伝達面は凹面状に設定されると共に各V溝形成体のトルク伝達面と摩擦係合される面は凸面状に設定されていれば好ましい。
【0018】
上記構成では、V溝形成体が遠近する距離を変えることなく、接触径の変化を大きくして変速比を大きく確保することができる。なお、V溝形成体のトルク伝達面と摩擦係合される面は、Vベルトを用いる場合はVベルトに形成され、また、偏心リングを用いる場合は、偏心リングに形成されることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に提示する本発明の実施の形態の説明においては、ベルトで駆動されるエンジン補機システムの中の、駆動プーリだけを可変速プーリとしてある構成に即して説明していく。ただし、1のシステムにおいて、1ないし2つ以上の従動プーリを可変速プーリとすることも可能であり、また、そうした場合には、駆動プーリを可変速プーリとしてもしなくても良いことになる。
【0020】
まず、図1から図5までを参照しつつ本発明の第1の実施の形態について説明する。図2は、ベルト2で駆動される一連の補機類(それら補機類とは、それらにそれぞれ備えられているプーリによって代表して表されている)を備えたエンジンの全体概略図である。それら補機類は、ここではあくまで具体例として提示したものであるが、例えば、エアーポンプ3、オルタネータ4、エアコンディショナ用コンプレッサ5、パワーステアリング用ポンプ6及びウォータポンプ7等を含むものであり、それら全てが、エンジンのクランクシャフトに連結してある可変速プーリ8によって駆動されている。ベルト2、可変速プーリ8、各補機3〜7のプーリ、オートテンショナ10、並びに、後述する油圧アクチュエータ11、コントローラ12及び速度センサ13,14によって、補機を駆動するためのベルト伝動装置1が構成されている。
【0021】
また、オルタネータ4のプーリ及びエアーコンディショナ用コンプレッサ5のプーリの両者の間には、アイドラプーリ9が介在しており、このアイドラプーリ9を用いて、上記両者のプーリへのベルト2の巻き掛け角度(接触角度)を適当な大きさに調整することが行なわれることもある。
また、エアポンプ3のプーリとオルタネータ4のプーリとの間には、ベルト2への張力を調整することのできるオートテンショナ10が介在している。このオートテンショナ10は、ベルト2への張力を増す方向と減らす方向へ変位可能に設けられており、油圧アクチュエータ11によって、図2において、実線で示す第1の位置と破線で示す第2の位置との間に変位される。上記の第1の位置に対応して可変速プーリ8はベルト2に対して最大接触径となると共に、第2の位置に対応して可変速プーリ8は最小接触径となり(具体的には、偏心リング20が破線で示すように可変速プーリ8の中心に対して偏心する)、図3を参照して、最大と最小の間の接触径を所望に設定することにより、無段変速が達成されている。なお、オートテンショナ10の変位位置を予め複数段階に設定しておき、これら複数段階の変位に応じて複数段階の変速を行なっても良い。
【0022】
一方、オートテンショナ10の動作は、コントローラ12によって制御されている。このコントローラ12は、可変速プーリ8の回転速度を検出する第1の速度センサ13の出力信号、及びアイドラプーリ9の回転速度を検出する第2の速度センサ14の出力信号を入力している。可変速プーリ8の回転速度はエンジン回転数に等しく、アイドラプーリ9の回転速度はベルト2の走行速度に相当している。
【0023】
コントローラ12による制御としては、第1の速度センサ13からの出力信号を入力してエンジンの回転速度を検出し、例えば、エンジン回転数が所定レベルよりも低い状態で上記第1の位置に変位させておくことにより、エンジン回転数に対して補機の回転数を相対的に高くし、また、エンジン回転数が所定レベル以上の状態で上記第2の位置に変位させておくことにより、エンジン回転数に対して補機の回転数を相対的に低くすることができる。さらに、コントローラ12は、第2の速度センサ14からの出力信号の入力により、ベルト2の走行速度を検出し、この走行速度がエンジンの回転数に対して所定の割合になるように、油圧アクチュエータ11によるオートテンショナ10の変位量を調整する。これは、長期の使用によるベルト2の伸びに起因して、変速比が当初に設定したものからずれるおそれがあるので、これを防止し、変速比を当初設定したものに維持するためである。
【0024】
次いで、図1を参照して、可変速プーリ8は、▲1▼エンジンのクランク軸の同軸上に一体回転可能に連結された筒状の回転軸15と、▲2▼この回転軸15の周面に形成された、互いに逆ねじで且つ同一ピッチの第1及び第2のねじ部16,17に、それぞれねじ嵌めされると共に一体回転可能に連結された第1及び第2のV溝形成体18,19と、▲3▼両V溝形成体18,19間に区画されるV溝21に嵌められ、回転軸15の軸線15aに対して偏心可能な(図4参照)偏心リング20と、▲4▼両V溝形成体18,19が互いに近接する方向に第1のV溝形成体18を付勢する付勢手段としての環状の皿ばね22とを主要部として有している。
【0025】
皿ばね22の内周縁は、回転軸15に外嵌された支持リング25によって支持され、軸方向への移動を規制されている。
ベルト2は内側面に接触面積を確保するための凹凸を設けた平ベルトからなる。また、偏心リング20は、断面台形形状の円環状をしており、外周面にベルト2への伝動面20aを形成している。伝動面20a及びベルト2には、互いに噛み合う凹凸が形成されている。
【0026】
上記筒状の回転軸15は、クランク軸23にボルト24を介して締結している。26は、上記取付23と回転軸15とを一体回転可能に連結するキーである。第1の雄ねじ部16が、第2の雄ねじ部17よりもエンジン側に配置されている。回転軸15がその軸線15aの回りに、図において矢符X方向に回転しているとして、回転軸線15aに平行Y方向に沿って見た場合に、第1の雄ねじ部16は、右ねじ(反X方向に回転させることにより、第1のV溝形成体18にねじ込まれるもの)であり、第2の雄ねじ部17は左ねじ(X方向に回転させることにより、第2のV溝形成体19にねじ込まれるもの)である。
【0027】
第1及び第2の雄ねじ部16,17のねじ形成方向を、上記のように設定したので、第1のV溝形成体18をY方向に沿って押す皿ばね22の付勢力は、両V溝形成体18,19を回転軸15に対して反X方向に回転させて、両V溝形成体18,19を互いに等しい距離だけ近接させるように働く。一方、回転軸15に対して両V溝形成体18,19を、回転軸15に対してX方向に回転させた場合には、両V溝形成体18,19が互いに等しい距離だけ遠ざかることになる(図1及び図4参照)。
【0028】
両V溝形成体18,19は、略同一の形状に形成されているが、第1のV溝形成体18が、皿ばね22の外縁部を係合することのできる環状凸部181を有していることのみが異なる。
図1及びV溝形成体18(19)の正面図である図5を参照して、第1のV溝形成体18は、▲1▼V溝21を区画するためのトルク伝達面としてのテーパ面18aを有する円形環状板からなる主体部18bと、▲2▼この主体部18bから軸方向に延び、円周等配に配置された複数の円弧状の嵌合突起18cと、▲3▼隣接する嵌合突起18c同士の間に形成され、環状の内方へ開放する円弧状の嵌合溝18dと、▲4▼主体部18bの内周側であって嵌合突起18cの基端側の部分に形成され、上記第1の雄ねじ部16に噛み合う第1の雌ねじ部18eを備えている。
【0029】
同様に、第2のV溝形成体19は、トルク伝達面としてのテーパ面19aを有する主体部19bと、複数の嵌合突起19cと、嵌合溝19dと、第2の雄ねじ部17と噛み合う第2の雌ねじ部19eとを備えている。そして、第1のV溝形成体18の嵌合突起18cが、第2のV溝形成体19の嵌合溝19dに嵌め合わされる一方、第2のV溝形成体19の嵌合突起19cが、第1のV溝形成体18の嵌合溝18dに嵌め合わされている。
【0030】
また、各V溝形成体18,19の嵌合突起18c,19cの外周面は、互いに他のV溝形成体19,18の嵌合溝19d,18dの内面に対してルーズフィットに嵌め合わされており、これにより、両V溝形成体18,19は互いに他を、回転自在で且つ軸方向に移動自在に支持している。すなわち、これら嵌合突起18c,19cと嵌合溝18d,19dとにより、両V溝形成体18,19を一体回転可能で且つ軸方向に相対移動自在に連結する連結手段が構成されている。
【0031】
上記の第1の雄ねじ部16及び第1の雌ねじ部18eからなるねじ結合機構により、また、第2の雄ねじ部17及び第2の雌ねじ部19eからなるねじ結合機構により、それぞれトルクカム機構Tが構成されている。両ねじ結合機構は、互いに逆ねじであるので、一体回転する両V溝形成体18,19を回転軸15に対して相対回転させると、両V溝形成体18,19を互いに等しい距離だけ近接させるように又は離反させるように働く。
【0032】
上記のトルクカム機構Tの意義は下記である。すなわち、本発明の実施の形態のように、駆動プーリに可変速プーリを採用した場合、負荷トルクは、回転軸15に対してV溝形成体18,19を反回転方向(反X方向)に位相ずれさせようとする力となる。この位相ずれさせようとする力は、上記のねじ結合機構からなるトルクカム機構Tによって変換されて、両V溝形成体18,19を互いに近接させようとする力となり、この力は、さらにテーパ面18a,19aを介して、例えば図4に示す状態の偏心リング20の被挟持部分を、可変速プーリ8の径方向外方へ変位させようとする力に変換される。
【0033】
そして、例えば、何れかの補機の駆動が開始された等により、トルク変動があった場合に、これに伴ってベルト2の張り側の部分に対応する偏心リング20が、両V溝形成体18,19間の間隔を拡げて可変速プーリ8の径方向内方へ入り込もうとするが、これを、上記皿ばね22による付勢力と、上記の偏心リング20を径方向外方へ変位させようとする力とによって抗して防止することができる。したがって、トルク変動があっても、可変速プーリ8の接触径が変化することがない。
【0034】
なお、負荷トルクを、偏心リング20を可変速プーリ8の径方向外方へ変位させようとする方向の力に変換する場合の効率は、テーパ面18a,19aの傾斜角度、偏心リング20とテーパ面18a,19aとの摩擦係数、及びトルクカム機構Tを構成するねじ結合機構のねじ効率等を適宜に設定することにより、ベルト2のどの程度の張力までであれば、偏心リング20の、径方向内方への変位に抗することができるかという限界値を予め調整することができる。そして、この限界値を超えて、上記オートテンショナ10がベルト張力を増大させることにより、可変速プーリ8の接触径が変更されるようになっている。
【0035】
上記のねじ効率の設定については、ねじのリード角(例えば、45°とする等)の設定により容易に調整することができる。
また、負荷トルクが大きいほど、両V溝形成体18,19を互いに近接させようとする力を大きくして、偏心リング20を強く挟持することができるので、偏心リング20と両V溝形成体18,19との間に滑りが発生することを防止でき、滑りに起因した伝達ロスを無くすことができる。
【0036】
本発明の第1の実施の形態によれば、負荷トルクの変動によって接触径を小さくしようとする力が作用しても、これに抗する力をトルクカム機構Tによって生起できるので、負荷トルクの変動に起因した可変速プーリ8の接触径の変化を防止できる。
また、上記のように抗する力を負荷トルクに応じて生起できるので、皿ばね22による付勢力としては小さくしておくことができる結果、伝達トルクの摩擦ロスを少なくすることができる。
【0037】
さらに、一対の環状のV溝形成体18,19を用いてベルト2を支持するようにしたので、従来の多数のベルト係合棒を用いる場合と比較して構造を簡素化でき、小型化を達成できる。しかも、従来の多数のベルト係合棒を用いる場合と比較して摩擦箇所を少なくできる結果、摩擦抵抗を少なくでき、上記の皿ばね22の付勢力による摩擦ロスを少なくできることと合まって、よりスムーズな変速が可能となる。
【0038】
図6及び図7は本発明の第2の実施の形態を示している。これらの図を参照して、本実施の形態が第1の実施の形態と主に異なる点は、
▲1▼第1及び第2のV溝形成体27,28を連結する連結手段として、両V溝形成体27,28を貫通する複数のボルト29、及び各ボルト29の先端部にそれぞれ締結されるナット30を用いたこと、
▲2▼各V溝形成体27,28を、それぞれブッシュ31,32を介して回転軸15に支持したこと、及び
▲3▼両V溝形成体27,28をそれぞれ互いに近接する方向に付勢する一対の皿ばね33,34を設けたこと
である。
【0039】
各V溝形成体27,28は、同一の形状をしており、配置される向きが異なっているのみである。第1のV溝形成体27は、▲1▼V溝21を区画するためのトルク伝達面としてのテーパ面27aを有する円形環状板からなる主体部27bと、▲2▼主体部27bの内周に連続して主体部27bと同心に形成された筒状部27cと、▲3▼筒状部27cの内周に設けられ、上記ブッシュ31を圧入させた嵌合凹部27dと、▲4▼筒状部27cの内周に形成された第1の雌ねじ部27eと、▲5▼筒状部27cの円周等配に複数が配置され、上記各ボルト29を貫通させるべく筒状部27cを軸方向に貫通したボルト挿通孔27fとを有している。
【0040】
同様にして、第2のV溝形成体28は、トルク伝達面としてのテーパ面28aを有する主体部28bと、筒状部28cと、嵌合凹部28dと、第2の雌ねじ部28eと、ボルト挿通孔28fとを有している。
回転軸15は、第1及び第2の雄ねじ部16,17の間に、上記ブッシュ31とすべり接触するための円周面からなる摺動面15bを形成している。
【0041】
ボルト29は、頭部29aと、ねじが形成されていない長尺円柱状の胴部29bと、ねじ部29cとを有しており、ねじ部29cには、上記ナット30とロックナット35がねじ込まれている。また、胴部29bには、各皿ばね33,34の内周縁を支持するための支持リング36,37が回転自在に嵌められている。したがって、第1の実施の形態で採用した支持リング25は廃止されている。一方の支持リング36はボルト29の頭部29aにより軸方向移動を止められ、他方の支持リング37はナット30によって軸方向移動を止められている。
【0042】
なお、胴部29cを軸方向にスライド自在に支持するためのブッシュ38が、各V溝形成体27,28のボルト挿通孔27f,28fにそれぞれ圧入されている。また、15cは、回転軸15と取付部材24とをキー結合させるキー26を挿入するためのキー溝である。また、図6において39は皿ばね33,34にそれぞれ放射状に形成されたスリットであり、皿ばね33,34の柔軟性を増している。他の構成については、図1の実施の形態と同様であるので、図に同一符合を付してその説明を省略する。
【0043】
本第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、負荷トルクの変動に起因した可変速プーリ8の接触径の変化を防止でき、また、一対の環状のV溝形成体27,28を用いることで構造の簡素化及び小型化を達成でき、さらに、摩擦ロスを少なくしてよりスムーズな変速が可能となるという種々の作用効果を奏する。
【0044】
図8(a)及び(b)は本発明の第3の実施の形態に係る可変速プーリの要部を示している。図8(a),(b)を参照して、本実施の形態が図1の実施の形態と主に異なる点は、V溝50を形成するためのV溝形成体40,41のトルク伝達面40a,41aが凹面状湾曲面とされると共に、偏心リング42の両側面42b(トルク伝達面40a,41aと摩擦係合される面である)が凸面状湾曲面とされていることである。42aは平ベルト2への伝動面である。
【0045】
偏心リング42が図8(a)に示すように最大接触径(D=D1)を呈する状態では、相対的に外径側の接触部位P1にてV溝形成体40,41に接し、また、偏心リング42が図8(b)に示すように最小接触径(D=D2)を呈する状態では、相対的に内径側の接触部位P2にてV溝形成体40,41で接触する。図1や図6の実施の形態のようにV溝形成体と偏心リングの接触面がリニアである場合では、図9に一点鎖線で示すように接触径Dの変化をあまり大きくできないのに対して、本実施の形態では、図9に実線で示すように、両V溝形成体40,41間の距離dの増大に対して、接触径D(V溝形成体40,41の回転中心からの接触部位P1,P2までの距離)を累進的に変化させることができるようになっており、その結果、V溝形成体40,41を大型化することなく、変速比を大きく確保することができる。例えば、トルク伝達面が直線的な傾斜面である場合に1.75である変速比を、2にすることが可能である。
【0046】
上記のように接触径の変化を大きくできるのは、本実施の形態では、最大接触径の状態での偏心リング42の接触部位P1(図8(a)参照)に対して、最小接触径の状態の偏心リング42の接触部位P2(図8(b)参照)を、径方向の内方へ所定距離離れた位置に変位させることができることによる。即ち、偏心リングをV溝形成体40,41の径方向のより内方へ変位させることが可能となることによる。なお、V溝形成体と偏心リングとの接触面が直線的な傾斜面である場合には、偏心リングの接触部位は、接触径の変化にかかわらず一定である。
【0047】
上記のトルク伝達面40a,41aを構成する凹面状湾曲面の曲率と、偏心リング42の各側面42bを構成する凸面状湾曲面の曲率とは同じであっても良いし、そうでなくても良く、何れにしても、偏心リング42の接触部位を変化させることができれば良い。上記の凹面状湾曲面や凸面状湾曲面の曲率は、2段階に変化するものであっても良いが、2つの曲率のつなぎの部分を接触部位が移動する際に不連続感(いわゆるショック)を生じないように円滑につなぐ必要がある。不連続感を生ずるおそれがない点では、単一の曲率を採用することが好ましい。
【0048】
なお、図10に示すように、図8の実施の形態の偏心リング42に対して、内径部の形状のみが異なる偏心リング43に、ダイナミックダンパ44が装着されていれば、偏心リング43の振動を防止できる点で好ましい。偏心リング43の内径部は、小径部43cとこれを挟んだ一対の大径部43dとを有し、これら小径部43cと一対の大径部43dとをそれぞれ接続する段付き端面43eに、ダイナミックダンパ44が連結されている。
【0049】
このダイナミックダンパ44は、▲1▼偏心リング43の小径部43cの内方に配置される所定の質量を持つ重り部材としての環状部材45と、▲2▼この環状部材45の各端面45aと対応する段付き端面43eとをそれぞれ連結することにより、環状部材45を弾性支持した弾性部材としての一対の環状のゴム板46とを備えている。一対のゴム板46によって弾性支持された環状部材45は、ゴム板46を変形させつつ偏心リング43の軸方向に平行な方向に振動変位することにより、偏心リング43の振動エネルギを消散させ、振幅を大幅に軽減することができる。偏心リング43が偏心変位した際に、偏心リング43の径方向の片側のみがV溝形成体40,41によって支持されて径方向の反対側がフリーとなっており、このため、偏心リング43は横触れ振動を生じ易い傾向にあるが、上記のようなダイナミックダンパ44を採用することにより、振動を大幅に軽減することができる。
【0050】
上記のダイナミックダンパとしては、上記の構成のものに限定されるものではなく、重り部材と弾性部材を備えたものであれば、種々公知のものを採用できる。例えば、偏心リングに形成した凹所に重り部材としての玉を収容し、この凹所に弾性部材としての所定の粘弾性を有する油やグリスを充填して密封した構造の、いわゆる粘性ダンパを用いることも可能である。また、ダイナミックダンパは、図1や図6の実施の形態の偏心リングにも適用することができる。
【0051】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、例えば可変速プーリ8を従動側のプーリに適用する場合において、トルクカム機構を構成するねじ結合機構のねじ形成方向は、V溝形成体を回転軸15に対して回転方向に位相ずれを、両V溝形成体同士を互いに近接させる移動に変換できる方向となる。すなわち、駆動側のプーリに用いる場合と、回転方向に関して逆向きとなる。
【0052】
さらに、偏心リング20を廃止し、Vベルトを直接V溝21に嵌めるようにしても良い。この場合においても、図8の実施の形態のようにV溝のトルク伝達面を凹面状湾曲面にすると共に、Vベルトの両側面を凸面状湾曲面とし、これにより、小型で変速比の大きな可変速プーリを得ることが可能である。
その他、本発明の範囲で種々の設計変更を施すことができる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、負荷トルクの変動によって接触径を小さくしようとする力が作用しても、これに抗する力をトルクカム機構によって生起できるので、負荷トルクの変動に起因した可変速プーリの接触径の変化を防止できる。また、上記のように抗する力を生起できるので、付勢手段による付勢力を小さくできる結果、伝達トルクの摩擦ロスを少なくできる。
【0054】
さらに、Vベルトを支持する手段として、一対の環状のV溝形成体を用いたので、構造を簡素化でき、小型化を達成できる。また、従来の多数のベルト係合棒を用いる場合と比較して摩擦箇所を少なくできる結果、摩擦抵抗を少なくでき、上記の付勢力による摩擦ロスを少なくできることと合まって、よりスムーズな変速が可能となる。
【0055】
また、トルクカム機構として、互いに逆ねじの一対のねじ結合機構を用いたので、構造の簡素化、小型化が図れる。また、接触径が変化しても、Vベルトの幅方向の中心位置を変化させないようにすることを、上記のような簡単な構造にて達成できる。さらに、ねじ山のリード角等の設定により、トルクカムによる力の変換効率を容易に設定できる。
【0056】
さらに、両V溝形成体が連結手段を兼用することになるので、これを別途に構成する場合と比較して、構造の簡素化、小型化を達成できる。
求項に係る発明によれば、両V溝形成体が互いに他を介して回転軸に支持されるので、各V溝形成体を支持するための軸受等を別途に設ける場合と比較して、構造の簡素化、小型化を達成できる。
【0057】
請求項に係る発明によれば、平ベルトを用いることが可能となる。また、偏心リングは、ベルトとは別の材料を選択することができる。例えば、ベルトとしてゴムを用いた場合に、偏心リングとして樹脂を用いることができ、この場合、樹脂からなる偏心リングによって、V溝形成体に対して焼き付き難くし、且つV溝形成体に対する摩擦係数を高くすることができる。
【0058】
請求項に係る発明によれば、小型で変速比の大きな可変速プーリを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としての可変速プーリの縦断面図であり、最大接触径となる状態を示している。
【図2】図1の可変速プーリを用いた、エンジン補機駆動用のベルト伝動装置の概略図である。
【図3】エンジン回転数と補機の回転数との関係を示す図である。
【図4】最小接触径となった可変速プーリの縦断面図である。
【図5】V溝形成体の正面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態としての可変速プーリの縦断面図である。
【図7】可変速プーリの側面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態としての可変速プーリの要部の概略断面図であり、(a)は最大接触径となった状態を示し、(b)は最小接触径となった状態を示している。
【図9】図9の実施の形態におけるV溝形成体間の距離と接触径との関係を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態としての可変速度プーリの偏心リングの断面図である。
【符号の説明】
1 ベルト伝動装置
2 ベルト
8 可変速プーリ
10 オートテンショナ
11 油圧アクチュエータ
12 コントローラ
15 回転軸
16 第1の雄ねじ部
17 第2の雄ねじ部
T トルクカム機構
18,27,40 第1のV溝形成体
19,28,41 第2のV溝形成体
18a,19a,27a,28a テーパ面(トルク伝達面)
18c,19c 嵌合突起(連結手段)
18d,19d 嵌合溝(連結手段)
20,42 偏心リング
22 皿ばね(付勢手段)
29 ボルト(連結手段)
30 ナット(連結手段)
33,34 皿ばね(付勢手段)
40a,40b トルク伝達面
42b 側面(摩擦係合される面)

Claims (4)

  1. 巻き掛けられたVベルトに対する接触径を変化させることができる可変速プーリにおいて、
    所定の回転方向に回転される回転軸と、
    この回転軸の周囲を取り囲んで一対が設けられ、互いに対向するテーパ状のトルク伝達面を有し且つこれらトルク伝達面同士の間にVベルトを保持するためのV溝を区画した環状のV溝形成体と、
    両V溝形成体同士を回転軸の軸方向に進退自在な状態で一体回転可能に連結する連結手段と、
    両V溝形成体を互いに近接させて上記接触径が最大径となる方向へ弾性的に付勢する付勢手段と、
    回転軸と各V溝形成体とをそれぞれトルク伝達可能に連結すると共に、伝達トルクの負荷による回転軸と各V溝形成体との位相ずれを、各V溝形成体の軸方向移動に変換することにより、各V溝形成体を相等しいストローク量で互いに近接させることのできる一対のトルクカム機構とが備えられ、
    各V溝形成体は、上記トルク伝達面を有する環状の主体部と、主体部の内周縁部から軸方向に延び円周等配に配置された複数の嵌合突起と、相隣接する嵌合突起間に形成された嵌合溝と、主体部の内周面であって嵌合突起の基端側の部分に形成されることにより主体部の内周面の周方向に関して間欠に配置された雌ねじ部とを含み、
    一方のV溝形成体の嵌合突起が他方の嵌合溝に嵌め合わされるとともに、上記他方のV溝形成体の嵌合突起が上記一方の嵌合溝に嵌め合わされて、嵌合突起と嵌合溝とにより上記連結手段が構成されており、
    上記トルクカム機構は互いに逆ねじで且つ同一ピッチの一対のねじ結合機構からなり、一方のねじ結合機構は、一方のV溝形成体の雌ねじ部とこれに噛み合う回転軸の外周面の雄ねじ部とにより構成され、他方のねじ結合機構は、他方のV溝形成体の雌ねじ部とこれに噛み合う回転軸の外周面の雄ねじ部とにより構成されていることを特徴とする可変速プーリ。
  2. 請求項1記載の可変速プーリにおいて、上記嵌合突起と嵌合孔との嵌め合いは、両V溝形成体が互いに他を支持できるようにルーズフィットとされていることを特徴とする可変速プーリ。
  3. 請求項1又は2に記載の可変速プーリにおいて、上記Vベルトに代えて平ベルトが用いられ、上記V溝に遊嵌され且つ外周面に上記平ベルトへの伝動面を形成した断面台形形状の偏心リングがさらに備えられたことを特徴とする可変速プーリ。
  4. 請求項1,2又は3に記載の可変速プーリにおいて、両V溝形成体のトルク伝達面同士間の距離が増大すると接触径が累進的に減少するように、各V溝形成体のトルク伝達面は凹面状に設定されると共に各V溝形成体のトルク伝達面と摩擦係合される面は凸面状に設定されることを特徴とする可変速プーリ。
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