JP3659895B2 - カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファインダ内に設けられた表示手段を注視することにより、視線検出を行うカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、撮影者が所望する画角で撮影することができるズームレンズが装着されたカメラがある。
このようなカメラのズームレンズによる焦点距離の設定は、手動によるものや、手動ボタンと電動アクチュエータを組合わせたものが普及している。特に、長い焦点距離の範囲をズーミング可能にする、即ち高倍率のより遠くの被写体を撮影することが可能な高倍率ズームレンズが要求されている。
【0003】
また、例えば、特開平2−32312号公報には、ファインダに結像される画面内で撮影者の視線を関知して、注視する被写体に焦点を合わせる、視線入力によるオートフォーカス(AF)カメラが提案されている。
さらに特開平4−124235号公報には、ファインダ内に結像された被写体を観察しながら絞り値等の設定データを、撮影者の視線により変更できるカメラの情報設定装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した先行例のズームレンズによる焦点距離の設定はいずれも手動ボタンの操作によるものであり、ズーミング操作が煩わしいという問題があった。特に、高倍率ズームの場合には、ズーミング動作のために操作ボタンを操作している時間が長くなり、一層操作が煩わしいものであった。また、視線入力により、ズーミングが可能なカメラは、いずれの先行例にも開示されていない。
そこで、本発明は、視線入力によるズーミングが可能であり、撮影者が手動のズームボタンの操作をせずに、非接触でズーミングを行うことが可能なカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、ズーミング光学系と、ファインダ内において点灯または点滅表示を行う表示部と、撮影者が上記表示部を注視しているか否かを検出する視線方向検出手段と、撮影者が上記表示部を注視している時間を計測する計測手段と、上記視線方向検出手段により上記撮影者が上記表示部を注視しているとの検出結果が得られた際に、上記計時手段により計測される時間に応じた変倍駆動量を決定する決定手段と、上記決定手段による変倍駆動量の決定後、この変倍駆動量に基づいて、上記ズーミング光学系を広角側または望遠側に変倍駆動する変倍駆動手段とを備えるカメラを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1(a)は、本発明による第1の実施形態としてのズームレンズが装着されたカメラの概念的な構成を示し説明する。
【0008】
このカメラは、構成する部材を制御するワンチップ・マイクコンピュータからなるCPU1と、ズームレンズ3を駆動するズーム制御部2と、ファインダ内に設けられた図1(b)に示すようなキャラクタ表示(LED)4a,4bを点灯及び点滅等を行うファインダ表示部4と、ファインダを覗く撮影者の目6がファインダ内のどの位置を注視しているかを検出する視線方向検出部5と、撮影者が注視を継続しているかを検出する注視継続有無検出部7と、その注視を継続したいた時間を測定する時間測定部(タイマ)8とにより、構成されている。
【0009】
図1(b)に示すLED4aは、ズームレンズ3をワイド側(W)にズーミング動作させるためのものであり、LED4bは、ズームレンズ3をテレ側(T)にズーミング動作するさせるためのものであり、各LED4a,4bは、作動中は点滅し、停止すると点灯するように制御され、また、視線方向を検出する検出部も兼ねている。
またCPU1は、撮影者がワイド側のLED4aかテレ側のLED4bのいずれかを注視しているか、もしくは、画角内を注視しているかを検出し、その結果に従って、ズーム制御部2を介して、ズームレンズ3をテレ側もしくはワイド側にズーミングするか否か決定し、駆動制御する。
【0010】
図1(c)に示すフローチャートを参照して、このように構成されたカメラのズーミング動作について説明する。
まず、視線方向検出部5により、LED4a,4bを注視しているか否か判定する(ステップS1)。この判定で、注視されていれば(YES)、カウンタリセットし(ステップS2)、注視が終了するまで注視時間Tをカウントする(ステップS3,S4)。この注視時間Tは、いずれかのLED4a,4bを注視したことによって、ズーム量Z1 が決定される(ステップS5)。次に、ズーミングを開始し、同時にズーム制御部2より、CPU1がズーミング量Z1 をモニタする(ステップS6)。
【0011】
次に、1stレリーズスイッチ37がオンした場合(ステップS7)、若しくはズーム量がステップS5で求められたズーム量Z1 に至った場合に(ステップS8)、ズーミング動作が停止する(ステップS9)。
従って、LED4a,4bを注視する時間が長くなるほど、ズーム量は大きくなり、レリーズボタン(シャッタボタン)を半押して、1stレリーズスイッチ37をオンさせることにより、任意の画角で、ズーミング動作を停止させる。
【0012】
このように構成されたカメラにより、撮影者は、手動のズームボタンの操作をせずに、非接触でズーミングを行うことができ、手動操作が不要でズーミング動作できる。
【0013】
次に図2(a)には、前述したカメラの視線方向検出部5が組み込まれたカメラのファインダ光学系の概略的な構成を示し説明する。
このファインダ光学系は、対物レンズ20及び、接眼レンズ22からなり、前記接眼レンズ22の中央部には、ハーフミラー21が設けられており、このハーフミラー21の上方に視線方向検出部5が配置されている。この視線方向検出部5は、ハーフミラー23、第1結像レンズ26、第2結像レンズ27、発光ダイオード24及び、CCD等のラインセンサ25から構成される。
【0014】
前記ラインセンサ25における個々のセンサアレイは、図2において、紙面方向に対して、垂直な方向、即ちカメラを正面から見た場合の水平方向に沿って配置されている。この視線方向検出部5は、発光ダイオード24の光を第1結像レンズ26及びハーフミラー23,21を介して、撮影者の目6に入射させ、この目6で反射した反射光をハーフミラー21,23及び第2結像レンズ27を介して、ラインセンサ25上に角膜反射光像と、虹彩と白眼との境界(虹彩エッジ)を検出するように構成されている。
【0015】
そして、図2(b)には、前述した角膜反射像及び虹彩エッジに対応するラインセンサの出力値を横軸は、目の中心を水平に通る軸に沿ったラインセンサ25の位置をそれぞれ示している。
また、図2(b)において、ラインセンサの出力は、角膜反射像の出力A、虹彩エッジの出力B,Cであり、これら出力A,B,Cの位置の相対関係を用いて、撮影者の視線方向をCPU1が処理する。
【0016】
次に、図3には、前述した視線方向検出部5を搭載したカメラのブロック図を示し説明する。ここで、このカメラの構成部材で図1(a)の構成部材と同等の部材には、同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
このカメラにおいて、CPU1には、測距用回路(AF)30が、被写体までの距離を検出して、カメラのオートフォーカス機能として設けられ、CPU1は、所定のタイミングで、このAF回路30を作動させ、出力信号に従って、ピント合わせを行う。
【0017】
またCPU1には、被写体輝度判定用のセンサ32からの輝度信号を出力したり、CPU1の制御信号に従って、モータドライバ33を介して、モータ34を駆動するインターフェース(IF)回路31が接続される。そして、前記モータ34の動きは、エンコーダ35により検出され、CPU1に入力される。このモータ34は、この図では代表として1つ示しただけであるが、通常、複数個設けられており、ズーミング用、シャッタ制御用、フィルム巻き上げ制御用等の動力として配置されている。
【0018】
また、ズームレンズ3のズーミング駆動は、CPU1の制御信号により、IF回路31、ドライバ33を介して、モータ34を駆動させて行う。撮影レンズに連動して、撮影者に分かりやすいように、ファインダ36もズーム動作するように設計されている。
また、1stレリーズスイッチ37は、レリーズボタンを押し込む途中(半押し状態)にオンするスイッチであり、“ファーストレリーズ”と称され、撮影者の撮影開始の直前のタイミングを検出するものである。そして、2ndレリーズスイッチ38は、前記レリーズボタンを完全に押し込むと、オンするスイッチであり、シャッタボタン即ち、露光のタイミングを検出するものである。またCPU1に設けられたメインスイッチ39は、オン状態でCPU1を動作させ、オフ状態で動作を禁止するスイッチであり、不必要な消費電流の軽減や撮影時以外の誤動作を防止する。
【0019】
次に図4に示すフローチャートを参照して、このような構成のカメラの動作を説明する。
まず、視線方向検出部5を断続的に作動させ、撮影者の視線が図1(b)のLED4b(テレ側)を注視しているか否か判定する(ステップS11)。この判定でLED4b(テレ側)を注視していない場合(NO)、LED4a(ワイド側)を注視しているか否か判定する。この判定でLED4a(ワイド側)を注視していない場合(NO)、ズーミング動作を行わないものとされ、1stレリーズスイッチ37のオンを待機する(ステップS14)。
【0020】
前記ステップS11の判定でLED4b(テレ側)を注視している場合には (YES)、ステップS23に移行し、テレ側(長焦点距離)にズーミング動作を所望しているものと判定する。また、前記ステップS12の判定でLED4a(ワイド側)を注視している場合には(YES)、ステップS30に移行し、ワイド側(近焦点距離)にズーミング動作を所望しているものと判定する。
【0021】
そしてステップS11で(テレ側)にズーミング動作を所望する場合に(YES)、図6(c)に示すようなDC電源をLEDに送り、図6(a)に示すようにLED4bを点灯させて、撮影者に対して表示を行い(ステップS23)、視線方向検出が正しくなされ、モータ34が所定方向に回転し、ズームレンズ3がテレ側に所定量ズーミングされる(ステップS24)。
【0022】
そして、テレ側にいっぱいにまで(テレ端fmax )ズーミングされたか否か判定し(ステップS25)、テレ端まで達した場合には(YES)、警告が行われ(ステップS26)、ズーミングを停止させ(ステップS27)、ステップS11に戻る。
前述した警告は、LED4bを図6(b)に示すように点灯から点滅へと変えるもので、図6(d)に示すようにLEDは、2Hzでデューティ50%で断続的に駆動される。この警告により、撮影者は、これ以上テレ側にズーミングできないことを認識させる。一方、ステップS25において、まだズーミング可能な時には(NO)、1stレリーズスイッチ37のオンを待機し、オンすれば(YES)、撮影を所望するものと判定され、ズーミング動作を停止させ(ステップS29)、ステップS14に移行する。
【0023】
また、前記ステップS12で(ワイド側)にズーミング動作を所望する場合に(YES)、図6(a)に示すLED4aを点灯させて、撮影者に対して表示を行い(ステップS30)、視線方向検出がなされ、モータ34が所定方向に回転し、ズームレンズ3がワイド側に所定量ズーミングされる(ステップS31)。そして、ワイド側にいっぱいにまで(ワイド端fmin )ズーミングされたか否か判定し(ステップS32)、ワイド端まで達した場合には(YES)、警告が行われ(ステップS11)、ズーミングを停止させ(ステップS26)、ステップS11に戻る。前述した警告は、LED4bと同様である。
【0024】
一方、ステップS32において、まだズーミング可能な時には(NO)、1stレリーズスイッチ37のオンを待機し(ステップS35)、オンすれば(YES)、撮影を所望するものと判定され、ズーミング動作を停止させ(ステップS36)、ステップS14に移行する。
そして、ステップS14に移行するとCPU1の制御により、測距し(ステップS14)、測光が行なわれる(ステップS15)。これらの測距・測光は図3のAF回路30、IF回路31を動作させて行われる。
【0025】
次に、2ndレリーズスイッチ38がオンされたか否かを判定し(ステップS16)、この判定でオンされていなければ(NO)、1stレリーズスイッチ37がオンされているか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22で1stレリーズスイッチ37がオンされていれば(YES)、ステップS16に移行して2ndレリーズスイッチ38がオンを待機する、しかし、1stレリーズスイッチ37がオフされていれば(NO)、ステップS11に戻る。これは、撮影者がレリーズボタンを離して、構図変更等の理由で撮影を中断したような場合である。
【0026】
次に前記ステップS16で、2ndレリーズスイッチ38がオンされると(YES)、ピント合わせが行われる(ステップS17)。そして、図3に示したカメラの振動を検知する振動検知部40を搭載したシステムである場合、所定の焦点距離fT1と、限定されたズームレンズの焦点距離fとを比較する(ステップS18)。この比較により、長焦点距離側にある時(YES)、手ぶれが起こる頻度が高くなると判断して、振動検知を行う(ステップS19)。
この振動検知の結果、振動検知量m≧所定量m0 の場合は(NO)、ステップS19に戻り、振動が治まるのを待機する。しかし、振動検知量m<所定量m0 の場合は(YES)、露光する(ステップS21)。
【0027】
次に図5のフローチャートを参照して、前記振動検知について説明する。
この振動検知においては、図3では、視線方向検出部5とは別個に設けたが、視線方向検出部5を利用してもよい。即ち、2ndレリーズスイッチ38の“オン”以降には、撮影者は主要被写体を注視しているので、視線方向検出信号の時間変化の大きさから振動を検出するようにしてもよい。つまり、図2に説明した構成を用いて、図5に示すシーケンスのように出力を処理することにより、2ndレリーズスイッチ38を押下してオンした露光信号(撮影タイミング信号)の発生以後は、視線方向検出部5を振動検知部として利用する。これにより本実施形態のカメラは、手ぶれを防止しつつ、構成部材を増やさずに、またコストアップをすることなく提供できるものである。
【0028】
まず、2ndレリーズスイッチ38のオンしたか否か判定し(ステップS131)、オンした時に(YES)、視線方向検出部5をカメラの振動検出部の機能を切換える。次にカウンタをリセットし(ステップS132)、ラインセンサから出力D1を読出す。そしてカウンタでカウント開始し、所定時間t0 になったとき(ステップS134,S135)、ラインセンサから出力D2を読出す(ステップS126)。そして、読出したラインセンサの出力D1,D2を減算して絶対値をとり、カメラの振動を表す振動検知量mを得る(ステップS137)。
【0029】
ここで得られた振動検知量mは、カメラと撮影者が動いていなければ、この振動検知量mは、“0”となり、動き(揺れ)が大きいほど、この振動検知量mは大きくなる。
【0030】
次に図7には、第2の実施形態として、ファインダ内の表示LEDを4a,4b,4c,4dの4個にして、より使いやすいカメラを説明する。
このLED4a,4bは、ワイド側、テレ側の各ズーミング動作の低速制御用に用いて、LED4c,4dは、前記ズーミング動作の高速制御用として可変速度ズームである。
【0031】
図8に示すフローチャートを参照して、このようなカメラの可変速度ズームの動作について説明する。
まず、LED4aが注視されているか否か判定し(ステップS41)、この判定でLED4aが注視されていれば(YES)、低速でワイド側にズーミング動作を行い(ステップS42)、LED4aが注視されていなければ(NO)、LED4cが注視されているか否か判定する(ステップS43)。
【0032】
このステップS43の判定でLED4cが注視されていれば(YES)、高速でワイド側にズーミング動作され(ステップS44)、しかしLED4cが注視されていなければ(NO)、LED4bが注視されているか否か判定する(ステップS45)。
このステップS45の判定で、LED4bが注視されていれば(YES)、低速でテレ側にズーミング動作を行い(ステップS46)、しかしLED4bが注視されていなければ(NO)、LED4dが注視されているか否か判定する(ステップS47)。
【0033】
このステップS47の判定で、LED4dが注視されていれば(YES)、高速でテレ側にズーミング動作を行う(ステップS48)。以上のズーミング動作を行った後、1stレリーズスイッチ37がオンされたか否か判定し、オフであれば(NO)ステップS41に戻り、オンされれば(YES)、測距を行い(ステップS50)、次に図4のステップS15に移行して、同じ処理を行う。但し、テレ側,ワイド側には、低速,高速ズーミングの違いがあり、図4のステップS24,S31において、ズーミング動作のステップに相当する部分を速度に従って変形したものとする。
【0034】
つまり、ステップS42のサブルーチンにおいては、ワイド側へのズーミング動作を所定時間に10mm刻みで移動するのに対して、ステップS44のサブルーチンにおいては、ワイド側へのズーミングを所定時間に30mm刻みで移動するようにしている。同様に、ステップS46では、テレ側へのズーミングを10mm刻みで行い、ステップS47では、テレ側へのズーミングを30mm刻みで行うようにする。これにより撮影者は、よりきめ細かな且つ素早いズーミング動作を行うことができる。
【0035】
次に本発明の第3の実施形態としてのカメラについて説明する。 本実施形態のカメラは、図3に示した構成と同じであり、メインスイッチ39が閉成(オン)している場合、前述したような常に視線方向検出を行っている状態である実施形態では、図2(a)に示す視線検出用LEDに無駄な消費電流等が流れることから、撮影者が1度、レリーズボタンを半押した後、視線方向検出を行うようにしたものである。
【0036】
図9に示すフローチャートを参照して、このように構成されたカメラの動作について説明する。
まず、1stレリーズスイッチ37がオンか否か判定する(ステップS60)。この判定でオンされないと(NO)、視線方向検出部5は作動しない。そしてオンされると(YES)、視線方向検出用タイマtがリセットされ(ステップS61)、測距、測光が行われる(ステップS62,S63)。
【0037】
次に2ndレリーズスイッチ38がオンか否かを判定し(ステップS64)、オンされれば(YES)、撮影者がズーミング動作せずに撮影するものと判定され、ピント合わせ(ステップS65)をした後、露光が行われ(ステップS66)、撮影が終了する。
しかし、前記ステップS64で2ndレリーズスイッチ38がオフならば(NO)、1stレリーズスイッチ37のオンが継続しているか否か判定し(ステップS67)、オン状態であれば(YES)、2ndレリーズスイッチ38がオンするまで待機し、オフされていれば(NO)、ファインダ内の表示用LED4a,4bを点灯させ(ステップS68)、視線方向検出部5が作動したことを表示する。
【0038】
そして、この点灯状態で、LED4a,4bのいずれかを撮影者が注視すると、注視するLEDを判定する(ステップS69,S72)。また撮影者が注視しない方のLEDが消灯され(ステップS70,S73)、動作している側の方が容易に認識できる。次にテレ側,ワイド側に所定量だけズーミングする(ステップS71,S74)。
次に1stレリーズスイッチ37がオンされているか否かを判定し(ステップS75)、オンされていれば(YES)、測距・測光がなされ(ステップS77,S78)、ステップS64へ移行する。
【0039】
しかし、ステップS75の判定で、1stレリーズスイッチ37のオンが検出されないときは(NO)、操作時間tが予め設定された所定時間t0 を越えたか否か判定し(ステップS76)、操作時間tが所定時間t0 未満であれば(NO)、ステップS69に戻り、操作時間tが所定時間t0 を過ぎていれば(YES)、省力化のためにステップS60に戻り、視線方向検出部5をオフする。
再度、ズーミング動作させるときには、レリーズボタンを判押しして、1stレリーズスイッチ37をオンさせればよい。
【0040】
また、図2で説明した視線方向検出用センサ25を2次元検出が可能なものとすることにより、図10に示すように、ファインダ内に配置したLED4eやLED4fを撮影者が注視したか否かも検出可能となる。
このLED4eを注視した場合に、露光が行われるように設定すれば、従来のカメラのレリーズボタン押し込みの際に生じる振動による手ぶれを防止することができる。ただし、ファインダ内の1点を見ただけで露光されてしまうシーケンスでは、誤って写真を撮影してしまう可能性があるため、図11に示すようなフローチャートにして、1stレリーズスイッチ37がオンした状態で、LED4eを注視したときのみ、露光を行うようにする。つまり、図11の実施形態では、基本的に従来通りの外部手動によるレリーズスイッチがあることを想定している。
【0041】
まず、LED4aを注視しているか否か判定し(ステップS81)、LED4aを注視しているならば(YES)、ワイド側にズーミング動作を行い(ステップS82)、注視していないならば(NO)、LED4bを注視しているか否か判定する(ステップS83)。このステップS83の判定で、LED4bを注視しているならば(YES)、テレ側にズーミング動作を行う(ステップS84)。 次に1stレリーズスイッチ37がオンした状態であるか否か判定し(ステップS85)、オフならば(NO)ステップS81に戻り、オンした状態であれば(YES)、測距し(ステップS86)、測光し(ステップS87)、ピント合わせを行う(ステップS88)。
【0042】
次に、LED4eが注視されているか否か判定し(ステップS89)、注視していなければ(NO)、2ndレリーズスイッチ38がオンされたか否か判定し(ステップS91)、LED4eが注視されていれば(YES)、露光する(ステップS90)。
前記ステップS91において、2ndレリーズスイッチ38がオフされていれば(NO)、1stレリーズスイッチ37がオンされているか否か判定し、オンされていれば(YES)、ステップS89に戻って待機し、1stレリーズスイッチ37がオフされていれば(NO)、撮影者がレリーズボタンを離したものと判定し、ステップS81に戻る。また前記ステップS91において、2ndレリーズスイッチ38がオンされれば(YES)、ステップS90に移行して、露光する。
【0043】
また図10に示したLED4fは、セルフタイマ開始の機能であり、これを注視することにより、LED4fが点滅を開始し、所定時間の後に、レリーズが切れるようにしたカメラも同様な考えで製造することができる。
このような視線検出により、レリーズ(露光)動作できる機能を持たせることにより、三脚等に固定せずに不安定な所にカメラを置いて、セルフ撮影等をする場合に、不用意にレリーズボタンに触って、構図を乱してしまうことを防止できる。
【0044】
次に本発明の第4の実施形態としてのカメラについて説明する。
このカメラは、図12に示すようなズーミング動作がステップ状に可変するものである。LED4g,4h,4i,4jは、焦点距離の数値を示すLED表示であり、LED4a,4bは、それぞれ図1(b)に示したようなワイド側,テレ側表示用のLEDである。
【0045】
この実施形態においては、LED4a,4bでズーミング動作の微調整を行い、LED4g,4h,4i,4jで粗調整ができるようにしたものであり、数値表示を注視することにより、その焦点距離に対応するズーミングが行われる。
【0046】
図13には、このようなカメラの動作を示すフローチャートを示し説明する。まず、LED4gに注視しているか否か判定する(ステップS101)。LED4gに注視している場合は(YES)、LED4gを点滅させ(ステップS102)、30mmのズーミング動作を行い(ステップS103)、動作完了に伴いLED4gを点灯させる(ステップS104)。
【0047】
以下、LED4h,4i,4jにおいて、同様に50mm,70mm,90mmのズーミング動作を行う(ステップS105〜116)。そして、LED4a,4bを注視した時にはワイド側、若しくはテレ側にズーミング動作を行う(ステップS117〜S120)。
前述した各ズーミング動作が終了した後、1stレリーズスイッチ37がオンしているか否か判定し(ステップS121)、オフであれば(NO)、ステップS101に戻り、オンしていれば(YES)、測距を行い(ステップS122)、図4のステップS15に移行して、処理する。
【0048】
以上のことから、本実施形態のカメラは、シャッタチャンスを逃すこと無く、ピントが合った写真を撮影することができる。
また本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、他にも発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、視線入力によるズーミングが可能であり、撮影者は、手動のズームボタンの操作をせずに、非接触でズーミングを行うことができ、手動操作が不要でズーミング動作を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明による第1の実施形態としてのカメラの概念的な構成を示す図であり、図1(b)は、ファインダ内に設けられたキャラクタ表示(LED)4a,4bの配置を示す図であり、図1(c)は、カメラのズーミング動作を説明するためのフローチャートである。
【図2】図2(a)は、図1(a)に示した視線方向検出部が組み込まれたカメラのファインダ光学系の概略的な構成を示す図であり、図2(b)は、視線方向検出部に含まれるラインセンサの出力特性を示す図である。
【図3】図1に示した視線方向検出部を搭載したカメラの構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示したカメラの動作について説明するためのフローチャートである。
【図5】振動検知を説明するためのフローチャートをある。
【図6】ファインダ内のLEDの配置とLEDに印加する電圧波形を示す図である。
【図7】本発明による第2の実施形態としての可変速度カメラのファインダ内の構成を示す図である。
【図8】第2の実施形態の可変速度カメラの動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明による第3の実施形態としてのカメラの動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】ファインダ内に配置したLEDの配置を示す図である。
【図11】視線により露光可能なカメラの動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施形態としてのズーミング動作がステップ状に可変するカメラのファインダの配置を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態としてのズーミング動作がステップ状に可変するカメラの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…ワンチップ・マイクコンピュータ(CPU)
2…ズーム制御部
3…ズームレンズ
4a,4b…キャラクタ表示(LED)
5…視線方向検出部
6…目
7…注視継続有無検出部
8…時間測定部(タイマ)
20…対物レンズ
21,23…ハーフミラー
22…接眼レンズ
24…発光ダイオード
25…ラインセンサ
26…第1結像レンズ
27…第2結像レンズ
30…オートフォーカス(AF)回路
31…インターフェース(IF)回路
32…センサ
33…モータドライバ
34…モータ
35…エンコーダ
36…ファインダ
37…1stレリーズスイッチ
38…2ndレリーズスイッチ
39…メインスイッチ。
Claims (1)
- ズーミング光学系と、
ファインダ内において点灯または点滅表示を行う表示部と、
撮影者が上記表示部を注視しているか否かを検出する視線方向検出手段と、
撮影者が上記表示部を注視している時間を計測する計測手段と、
上記視線方向検出手段により上記撮影者が上記表示部を注視しているとの検出結果が得られた際に、上記計時手段により計測される時間に応じた変倍駆動量を決定する決定手段と、
上記決定手段による変倍駆動量の決定後、この変倍駆動量に基づいて、上記ズーミング光学系を広角側または望遠側に変倍駆動する変倍駆動手段と、
を具備することを特徴とするカメラ。
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