JP3659360B2 - 表示部品用固定具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電気機器の印刷配線基板上に電子表示部品等を簡単、かつ安定して固定することができる表示部品用固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、家庭用電気製品、産業用計測機器等には、音量、周波数、回転数、時刻、計測結果等を文字あるいは図形的に表すのに、発光ダイオード、液晶、蛍光表示管等の電子表示部品が取り付けられている。また、これら電子表示部品の機器への取り付けも各種の固定具が提案されており、これは例えば実公平5−6697号等で見ることができる。
【0003】
しかしながら、これらの固定具では、一般に構造が複雑化し、組み付け工数も多くなっている。
すなわち、実公平5−6697号に開示される固定具の場合について見ると、この固定具では、載置体の上面に板状の電子表示部品を載せた後で、相対向し合う二方向から別の垂直方向位置決め部材を各々係合させて止める構造を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、上述した実公平5−6697号に開示される表示部品用固定具では、動作的には電子部品を載置体上に載せる動作と、右側から臨ませて垂直方向位置決め部材を係合ロックさせる動作と、左側から臨ませて垂直方向位置決め部材を係合ロックさせる動作との、少なくとも3つの動作を必要とすることになる。
このため、組立時の作業工数が多くなり、コストも上がると言う問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は構造が簡単で、組立工数も少なく、かつ確実に取り付けることができる構造にした表示部品用固定具を提供することにある。
さらに、他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、板状の表示部品を基板上に支持する表示部品用固定具において、上面が前記表示部品挿入用に開口されている凹所を形成しているハウジング本体と、一端側が前記凹所の底面に固定され、他端側が前記凹所の開口部分から突出されて斜め上方に延ばされているとともに、他端側の先端部分に水平方向より差し込まれて来る前記表示部品を上下方向で保持するための係止片を設けて、前記一端側を支点として前記他端側が前記上下方向に前記凹所の内壁に沿って弾性変位可能な翼片と、前記翼片の他端側が前記凹所内の所定の位置まで弾性変位されると互いに係合されて前記翼片を保持しておくための係合突部と係合凹部とを有した係止手段とを備える構成としたものである。
【0007】
以上の構成によれば、翼片における係止片の部分に水平方向より板状の表示部品を差し込み、次いで翼片を弾性変位させながら表示部品を押下させる。すると、所定の位置まで変位されたところで係合突部と係合凹部とが係合されて、そこで保持され、ハウジング本体の凹所内に収納される。また、収納後は係止片により表示部品の上下方向の移動が規制されて凹所内に確実に保持される。したがって、ほぼ1動作で表示部品をハウジング本体に取り付けることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例について図面を用いて詳細に説明する。
図1乃至図4は本発明の一実施形態例に係る表示部品用固定具を電子表示部品を装着する前の状態で示すもので、図1はその外観斜視図、図2はその上面図、図3はその側面図、図4は図2のA−A線に沿う縦断側面図である。また、図5乃至図8は本発明の一実施例に係る表示部品用固定具を電子表示部品を装着した状態で示すもので、図5はその上面図、図6は図5の矢印B方向より見た側面図、図7は図5の矢印C方向より見た側面図、図8は図5のD−D線に沿う縦断側面図である。さらに、図9及び図10は本発明の一実施例に係る表示部品用固定具を電子表示部品を装着する途中の状態で示すもので、図9はその縦断側面図、図10は図9のE−E線に沿う縦断側面図である。
【0009】
図1乃至図10において、まずこの実施例で取り扱っている表示部品について説明すると、その表示部品51は電子表示部品を一例としている。その電子表示部品51は、図5乃至図10中に示しているように、全体として横に細長い板状に形成されており、表面には表示素子で数字や図形等が表示される表示面52(図5参照)が設けられ、一側面からは複数のリード端子53が下方に向かって引き出されている。
【0010】
次に、表示部品用固定具1の構造について説明する。この固定具1は底壁1aと、この底壁1aより同方向に向かって立設されている3つの側壁1b,1c,1dとを一体に有して、上面及び一側面が開口された凹所2を設けた樹脂製のハウジング本体3を基体として形成されている。そして、開口された上面(以下、この開口を「表示部品挿入用の開口」と言う)より電子表示部品51がセットされ、開口された側面(以下、この開口を「側面開口」と言う)で電子表示部品51のリード端子53の一部を逃がす構造になっている。
【0011】
さらに、各部の構成を説明すると、側壁1cの一部には、外側に向かって互いに平行する2つの保護壁1e,1fが一体に設けられており、この保護壁1e,1fの内側に、凹所2内から外部へ通じる通路4が形成されている。
【0012】
他の側壁1bには、側壁1cに近い位置と側壁1dに近い位置にそれぞれ分かれて、係合凹部5としての貫通穴が略左右対称な状態で形成されている。
【0013】
底壁1aには、側面開口に沿って端子保護部6が設けられ、この端子保護部6に電子表示部品51のリード端子53が各々通される複数の孔7が上下に貫通して形成されている。また、底壁1a上は、大きくは端子保護部6に近い側(以下、「第1の領域」と言う)と側壁1cに近い側(以下、「第2の領域」と言う)の、前後2つの領域に分けられている。
【0014】
上記2つの領域のうち、「第1の領域」には、側壁1cに近い位置と側壁1dに近い位置にそれぞれ分かれて、一対の弾性片8が左右対称な状態で底壁1aと一体にして形成されている。なお、各弾性片8は、一端側が内側、他端側が側壁1c,1dの方向をそれぞれ向くようにして、一端を底壁1aに固定させているとともに、他端側を自由端とし、この自由端側が上下方向に揺動できる状態にバネ性が持たされている。また、各弾性片8における自由端の上面には突起部9が設けられている。
そして、この各弾性片8では、後述するようにして電子表示部品51が凹所2内の所定の位置までセットされると、突起部9が電子表示部品51の下面に圧接され、第1の領域側において電子表示部品51に上方への付勢力を常に付与した状態を生成する。
【0015】
一方、「第2の領域」には、一端側が内側、他端側が側壁1c,1dの方向をそれぞれ向くようにして、側壁1cに近い位置と側壁1dに近い位置とにそれぞれ分かれて、一対の翼片10が略左右対称な状態で底壁1aと一体にして形成されている。
その各翼片10の一端と底壁1aとの間には、各翼片10の弾性変位をし易くするためのバネヒンジ部11が一体に形成されている。また、各翼片10は、側壁1c,1dの方向に進むに従って序々に上方に向かう状態に傾斜されて設けられており、電子表示部品51がセットされる前の状態では、他端側は凹所2よりも上方に大きく突出されている。
【0016】
さらに、各翼片10には、側壁1bと隣接している一側に沿って本体部分10aから立設されているガイドプレート部10bと、各翼片10の他端側に位置してガイドプレート部10bから本体部分10aと略平行に折り曲げられている係止片部10cとが一体に設けられている。また、ガイドプレート部10bには、側壁1bと対向している面側に、係合凹部5と係合可能な係合突部13が形成されている。
そして、各翼片10は、他端側が凹所2よりも上方に突出されている状態から、この他端側をバネヒンジ部11の付勢力に抗して押下させると、ガイドプレート部10bが側壁1bの内面に沿い、かつ係合突部13が側壁1bの内面に圧接された状態で変位されて行き、係合突部13が係合凹部5と対応すると、この係合突部13が係合凹部5内に落ち込み、この位置で係合保持できる構造になっている。
【0017】
さらに、上記「第2の領域」には、一対の翼片10の間に位置して弾性片14が底壁1aと一体に形成されている。なお、この弾性片14は一端側が底壁1aに固定されているとともに、他端側を自由端とし、この自由端側が上下方向に揺動できる状態にバネ性が持たされた構造になっている。また、自由端の上面には、突起部15が一体に形成されている。
そして、この各弾性片8では、後述するようにして電子表示部品51が凹所2内の所定の位置までセットされると、電子表示部品51の下面に突起部15が圧接され、第2の領域側において電子表示部品51に上方への付勢力を常に付与した状態を生成する。
【0018】
次に、電子表示部品51を固定具1に取り付ける手順について説明する。まず、図1乃至図4に示すように、電子表示部品51が取り付けられていない状態では、翼片10の他端側は凹所2より大きく突出されている。電子表示部品51は、翼片10がこの状態にあるときに取り付けられる。
そして、電子表示部品51を取り付ける場合、リード端子53を後にし、かつこのリード端子53の先端を下向にして電子表示部品51を略水平方向より臨ませ、翼片10の本体部分10aと係止片部10cとの間に進入させ、さらに電子表示部品51を凹所2に合わせる。すると、電子表示部品51のリード端子53が端子保護部6の各孔7と上下方向で対応した状態となる。
【0019】
続いて、この状態から電子表示部品51を下方に押す。すると、端子保護部6の各孔7内にリード端子53が挿入されながら、翼片10がバネヒンジ部11の付勢力に抗して電子表示部品51と共に凹所2内に向かって押下されて行く。所定の位置まで押下されると、図5乃至図8に示すように、係合突部13が係合凹部5内に落ち込み、この状態が保持される。そして、この状態では、電子表示部品51の表示面(上面)側に係止片部10cが配置されているので、電子表示部品51の上方向への移動は係止片部10cにより抑えられ、水平方向への移動はリード端子53が端子保護部6の各孔7に挿入されていることによって抑えられる。また、この所定位置に配置された状態では、電子表示部品51の底面に弾性片8及び弾性片14の各自由端部が当接されてバイアスし、上下方向のガタ付きを抑える。
【0020】
したがって、本実施例の構成による固定具1によれば、翼片10における係止片部10cに水平方向より板状の電子表示部品51を差し込み、翼片10を弾性変位させながら電子表示部品51を押下させ、所定の位置まで変位されると係合突部13と係合凹部5とが係合されてハウジング本体3の凹所2内に収納され、収納後は係止片10cにより上下方向の移動が規制されて電子表示部品51が凹所2内に確実に保持されることになるので、ほぼ1動作で電子表示部品51をハウジング3に取り付けることができることになる。
【0021】
なお、上記実施例では、一対の翼片10を設けた構造を開示したが、片方の翼片10だけであっても差し支えないものである。
また、電子表示部品51を固定する場合について説明したが、電子表示部品以外の一般的な表示部品を取り付ける手段としても適用できるものである。
さらに、係合凹部5をガイドプレート部10b側に設け、係合突部13を側壁1b側に設けた構造としても良いものである。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、翼片における係止片の部分に水平方向より板状の表示部品を差し込み、そのまま押下させるとハウジング本体の凹所内に収納されると言うように、ほぼ1動作で表示部品をハウジング本体に取り付けることができるので、作業工数が減り、また構造も簡単で全体のコストを下げることができる等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子表示部品を装着する前の状態で示す実施形態例固定具の外観斜視図である。
【図2】電子表示部品を装着する前の状態で示す実施形態例固定具の上面図である。
【図3】電子表示部品を装着する前の状態で示す実施形態例固定具の側面図である。
【図4】図2のA−A線に沿う縦断側面図である。
【図5】電子表示部品を装着した後の状態で示す実施形態例固定具の上面図である。
【図6】図5の矢印B方向より見た側面図である。
【図7】図5の矢印C方向より見た側面図である。
【図8】図5のD−D線に沿う縦断側面図である。
【図9】電子表示部品を装着する途中の状態で示す実施形態例固定具の縦断側面図である。
【図10】図9のE−E線に沿う縦断側面図である。
【符号の説明】
1 表示部品用固定具
2 凹所
3 ハウジング本体
5 係合凹部
10 翼片
13 係合突部
51 電子表示部品
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電気機器の印刷配線基板上に電子表示部品等を簡単、かつ安定して固定することができる表示部品用固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、家庭用電気製品、産業用計測機器等には、音量、周波数、回転数、時刻、計測結果等を文字あるいは図形的に表すのに、発光ダイオード、液晶、蛍光表示管等の電子表示部品が取り付けられている。また、これら電子表示部品の機器への取り付けも各種の固定具が提案されており、これは例えば実公平5−6697号等で見ることができる。
【0003】
しかしながら、これらの固定具では、一般に構造が複雑化し、組み付け工数も多くなっている。
すなわち、実公平5−6697号に開示される固定具の場合について見ると、この固定具では、載置体の上面に板状の電子表示部品を載せた後で、相対向し合う二方向から別の垂直方向位置決め部材を各々係合させて止める構造を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、上述した実公平5−6697号に開示される表示部品用固定具では、動作的には電子部品を載置体上に載せる動作と、右側から臨ませて垂直方向位置決め部材を係合ロックさせる動作と、左側から臨ませて垂直方向位置決め部材を係合ロックさせる動作との、少なくとも3つの動作を必要とすることになる。
このため、組立時の作業工数が多くなり、コストも上がると言う問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は構造が簡単で、組立工数も少なく、かつ確実に取り付けることができる構造にした表示部品用固定具を提供することにある。
さらに、他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、板状の表示部品を基板上に支持する表示部品用固定具において、上面が前記表示部品挿入用に開口されている凹所を形成しているハウジング本体と、一端側が前記凹所の底面に固定され、他端側が前記凹所の開口部分から突出されて斜め上方に延ばされているとともに、他端側の先端部分に水平方向より差し込まれて来る前記表示部品を上下方向で保持するための係止片を設けて、前記一端側を支点として前記他端側が前記上下方向に前記凹所の内壁に沿って弾性変位可能な翼片と、前記翼片の他端側が前記凹所内の所定の位置まで弾性変位されると互いに係合されて前記翼片を保持しておくための係合突部と係合凹部とを有した係止手段とを備える構成としたものである。
【0007】
以上の構成によれば、翼片における係止片の部分に水平方向より板状の表示部品を差し込み、次いで翼片を弾性変位させながら表示部品を押下させる。すると、所定の位置まで変位されたところで係合突部と係合凹部とが係合されて、そこで保持され、ハウジング本体の凹所内に収納される。また、収納後は係止片により表示部品の上下方向の移動が規制されて凹所内に確実に保持される。したがって、ほぼ1動作で表示部品をハウジング本体に取り付けることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例について図面を用いて詳細に説明する。
図1乃至図4は本発明の一実施形態例に係る表示部品用固定具を電子表示部品を装着する前の状態で示すもので、図1はその外観斜視図、図2はその上面図、図3はその側面図、図4は図2のA−A線に沿う縦断側面図である。また、図5乃至図8は本発明の一実施例に係る表示部品用固定具を電子表示部品を装着した状態で示すもので、図5はその上面図、図6は図5の矢印B方向より見た側面図、図7は図5の矢印C方向より見た側面図、図8は図5のD−D線に沿う縦断側面図である。さらに、図9及び図10は本発明の一実施例に係る表示部品用固定具を電子表示部品を装着する途中の状態で示すもので、図9はその縦断側面図、図10は図9のE−E線に沿う縦断側面図である。
【0009】
図1乃至図10において、まずこの実施例で取り扱っている表示部品について説明すると、その表示部品51は電子表示部品を一例としている。その電子表示部品51は、図5乃至図10中に示しているように、全体として横に細長い板状に形成されており、表面には表示素子で数字や図形等が表示される表示面52(図5参照)が設けられ、一側面からは複数のリード端子53が下方に向かって引き出されている。
【0010】
次に、表示部品用固定具1の構造について説明する。この固定具1は底壁1aと、この底壁1aより同方向に向かって立設されている3つの側壁1b,1c,1dとを一体に有して、上面及び一側面が開口された凹所2を設けた樹脂製のハウジング本体3を基体として形成されている。そして、開口された上面(以下、この開口を「表示部品挿入用の開口」と言う)より電子表示部品51がセットされ、開口された側面(以下、この開口を「側面開口」と言う)で電子表示部品51のリード端子53の一部を逃がす構造になっている。
【0011】
さらに、各部の構成を説明すると、側壁1cの一部には、外側に向かって互いに平行する2つの保護壁1e,1fが一体に設けられており、この保護壁1e,1fの内側に、凹所2内から外部へ通じる通路4が形成されている。
【0012】
他の側壁1bには、側壁1cに近い位置と側壁1dに近い位置にそれぞれ分かれて、係合凹部5としての貫通穴が略左右対称な状態で形成されている。
【0013】
底壁1aには、側面開口に沿って端子保護部6が設けられ、この端子保護部6に電子表示部品51のリード端子53が各々通される複数の孔7が上下に貫通して形成されている。また、底壁1a上は、大きくは端子保護部6に近い側(以下、「第1の領域」と言う)と側壁1cに近い側(以下、「第2の領域」と言う)の、前後2つの領域に分けられている。
【0014】
上記2つの領域のうち、「第1の領域」には、側壁1cに近い位置と側壁1dに近い位置にそれぞれ分かれて、一対の弾性片8が左右対称な状態で底壁1aと一体にして形成されている。なお、各弾性片8は、一端側が内側、他端側が側壁1c,1dの方向をそれぞれ向くようにして、一端を底壁1aに固定させているとともに、他端側を自由端とし、この自由端側が上下方向に揺動できる状態にバネ性が持たされている。また、各弾性片8における自由端の上面には突起部9が設けられている。
そして、この各弾性片8では、後述するようにして電子表示部品51が凹所2内の所定の位置までセットされると、突起部9が電子表示部品51の下面に圧接され、第1の領域側において電子表示部品51に上方への付勢力を常に付与した状態を生成する。
【0015】
一方、「第2の領域」には、一端側が内側、他端側が側壁1c,1dの方向をそれぞれ向くようにして、側壁1cに近い位置と側壁1dに近い位置とにそれぞれ分かれて、一対の翼片10が略左右対称な状態で底壁1aと一体にして形成されている。
その各翼片10の一端と底壁1aとの間には、各翼片10の弾性変位をし易くするためのバネヒンジ部11が一体に形成されている。また、各翼片10は、側壁1c,1dの方向に進むに従って序々に上方に向かう状態に傾斜されて設けられており、電子表示部品51がセットされる前の状態では、他端側は凹所2よりも上方に大きく突出されている。
【0016】
さらに、各翼片10には、側壁1bと隣接している一側に沿って本体部分10aから立設されているガイドプレート部10bと、各翼片10の他端側に位置してガイドプレート部10bから本体部分10aと略平行に折り曲げられている係止片部10cとが一体に設けられている。また、ガイドプレート部10bには、側壁1bと対向している面側に、係合凹部5と係合可能な係合突部13が形成されている。
そして、各翼片10は、他端側が凹所2よりも上方に突出されている状態から、この他端側をバネヒンジ部11の付勢力に抗して押下させると、ガイドプレート部10bが側壁1bの内面に沿い、かつ係合突部13が側壁1bの内面に圧接された状態で変位されて行き、係合突部13が係合凹部5と対応すると、この係合突部13が係合凹部5内に落ち込み、この位置で係合保持できる構造になっている。
【0017】
さらに、上記「第2の領域」には、一対の翼片10の間に位置して弾性片14が底壁1aと一体に形成されている。なお、この弾性片14は一端側が底壁1aに固定されているとともに、他端側を自由端とし、この自由端側が上下方向に揺動できる状態にバネ性が持たされた構造になっている。また、自由端の上面には、突起部15が一体に形成されている。
そして、この各弾性片8では、後述するようにして電子表示部品51が凹所2内の所定の位置までセットされると、電子表示部品51の下面に突起部15が圧接され、第2の領域側において電子表示部品51に上方への付勢力を常に付与した状態を生成する。
【0018】
次に、電子表示部品51を固定具1に取り付ける手順について説明する。まず、図1乃至図4に示すように、電子表示部品51が取り付けられていない状態では、翼片10の他端側は凹所2より大きく突出されている。電子表示部品51は、翼片10がこの状態にあるときに取り付けられる。
そして、電子表示部品51を取り付ける場合、リード端子53を後にし、かつこのリード端子53の先端を下向にして電子表示部品51を略水平方向より臨ませ、翼片10の本体部分10aと係止片部10cとの間に進入させ、さらに電子表示部品51を凹所2に合わせる。すると、電子表示部品51のリード端子53が端子保護部6の各孔7と上下方向で対応した状態となる。
【0019】
続いて、この状態から電子表示部品51を下方に押す。すると、端子保護部6の各孔7内にリード端子53が挿入されながら、翼片10がバネヒンジ部11の付勢力に抗して電子表示部品51と共に凹所2内に向かって押下されて行く。所定の位置まで押下されると、図5乃至図8に示すように、係合突部13が係合凹部5内に落ち込み、この状態が保持される。そして、この状態では、電子表示部品51の表示面(上面)側に係止片部10cが配置されているので、電子表示部品51の上方向への移動は係止片部10cにより抑えられ、水平方向への移動はリード端子53が端子保護部6の各孔7に挿入されていることによって抑えられる。また、この所定位置に配置された状態では、電子表示部品51の底面に弾性片8及び弾性片14の各自由端部が当接されてバイアスし、上下方向のガタ付きを抑える。
【0020】
したがって、本実施例の構成による固定具1によれば、翼片10における係止片部10cに水平方向より板状の電子表示部品51を差し込み、翼片10を弾性変位させながら電子表示部品51を押下させ、所定の位置まで変位されると係合突部13と係合凹部5とが係合されてハウジング本体3の凹所2内に収納され、収納後は係止片10cにより上下方向の移動が規制されて電子表示部品51が凹所2内に確実に保持されることになるので、ほぼ1動作で電子表示部品51をハウジング3に取り付けることができることになる。
【0021】
なお、上記実施例では、一対の翼片10を設けた構造を開示したが、片方の翼片10だけであっても差し支えないものである。
また、電子表示部品51を固定する場合について説明したが、電子表示部品以外の一般的な表示部品を取り付ける手段としても適用できるものである。
さらに、係合凹部5をガイドプレート部10b側に設け、係合突部13を側壁1b側に設けた構造としても良いものである。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、翼片における係止片の部分に水平方向より板状の表示部品を差し込み、そのまま押下させるとハウジング本体の凹所内に収納されると言うように、ほぼ1動作で表示部品をハウジング本体に取り付けることができるので、作業工数が減り、また構造も簡単で全体のコストを下げることができる等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子表示部品を装着する前の状態で示す実施形態例固定具の外観斜視図である。
【図2】電子表示部品を装着する前の状態で示す実施形態例固定具の上面図である。
【図3】電子表示部品を装着する前の状態で示す実施形態例固定具の側面図である。
【図4】図2のA−A線に沿う縦断側面図である。
【図5】電子表示部品を装着した後の状態で示す実施形態例固定具の上面図である。
【図6】図5の矢印B方向より見た側面図である。
【図7】図5の矢印C方向より見た側面図である。
【図8】図5のD−D線に沿う縦断側面図である。
【図9】電子表示部品を装着する途中の状態で示す実施形態例固定具の縦断側面図である。
【図10】図9のE−E線に沿う縦断側面図である。
【符号の説明】
1 表示部品用固定具
2 凹所
3 ハウジング本体
5 係合凹部
10 翼片
13 係合突部
51 電子表示部品
Claims (3)
- 板状の表示部品を基板上に支持する表示部品用固定具において、
上面が前記表示部品挿入用に開口されている凹所を形成しているハウジング本体と、
一端側が前記凹所の底面に固定され、他端側が前記凹所の開口部分から突出されて斜め上方に延ばされているとともに、他端側の先端部分に水平方向より差し込まれて来る前記表示部品を上下方向で保持するための係止片を設けて、前記一端側を支点として前記他端側が前記上下方向に前記凹所の内壁に沿って弾性変位可能な翼片と、
前記翼片の他端側が前記凹所内の所定の位置まで弾性変位されると互いに係合されて前記翼片を保持しておくための係合突部と係合凹部を有する係止手段、
とを備えたことを特徴とする表示部品用固定具。 - 前記翼片及び前記係止手段を前記ハウジング本体の長手方向に離して一対づつ設けてなる請求項1に記載の表示部品用固定具。
- 前記翼片と前記係止手段と前記ハウジング本体を一体に樹脂材で成形してなる請求項1に記載の表示部品用固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20187195A JP3659360B2 (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 表示部品用固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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