JP2019046703A - ハーネス側コネクタ及びカードエッジコネクタ - Google Patents

ハーネス側コネクタ及びカードエッジコネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】所望の接触力により基板端子と接続できると共に、基板端子及び基板端子に接続する接触端子の接触部の損傷を防止できるハーネス側コネクタを提供する。【解決手段】基板インサートモールドPに着脱自在に接続されるハーネス側コネクタHであって、ベースコンタクト1及びアウタコンタクト2により構成される接触端子と、ベースコンタクト1が収容されているベースハウジング100と、ベースハウジング100にスライド自在に収容され且つアウタコンタクト2が収容されるスライドハウジング110とを有し、ベースコンタクト1は、一端部側にボックス部10が形成され、ボックス部10の内部に基板端子に接触するための弾性接触片15が収容されており、アウタコンタクト2は、ボックス部10の外周部が摺動自在に嵌合している外筒部20と、外筒部30から突設した外部接触片25と該外筒部20の底壁に設けられた押上凸部27とを有している。【選択図】図3

Description

本発明は、ハーネス側コネクタ及びカードエッジコネクタに関し、例えば、基板インサートモールドに着脱自在に接続されるハーネス側コネクタ、及び、前記ハーネス側コネクタと前記基板インサートモールドとを有する基板エッジコネクタに関する。
従来から、電子回路等がプリントされた基板の端部に設けられた基板端子と電気的に接続するためのカードエッジコネクタが知られている。ここで、従来技術のカードエッジコネクタについて図14〜17を参照しながら説明する。
図14に示すように、従来技術のカードエッジコネクタは、基板420を保持している基板側コネクタ400と、基板420と電気的に接続する接触端子200(図14(b)参照)が収容されたハーネス側コネクタ300とを備えている。基板側コネクタ400は、ハーネス側コネクタ300の一端側(前端側)に対して、着脱自在に嵌合されるようになっている。なお、図14では、基板側コネクタ400がハーネス側コネクタ300と嵌合された状態を示している。
上記のハーネス側コネクタ300は、図15に示すように、コネクタハウジング310を備え、コネクタハウジング310の内部に複数の接触端子200が装着された構造になっている。また、コネクタハウジング300は、その一方面に、基板の端部が挿入されるスリット部310aが形成されている。このスリット部310aに、基板420(図14参照)の端部が挿入されると、基板420に設けられた各基板端子と、各基板端子に対応する接触端子200の接触部とが接触して電気的接続がなされるようになっている。
また、基板側コネクタ400は、基板420がキャップハウジング410に支持された構造になっている。そして、コネクタハウジング310にキャップハウジング410を嵌合させると、コネクタハウジング310のスリット部310aに、基板420の端部が挿入され、基板420の端部に設けられた各基板端子と、各基板端子に対応する接触端子200の接触部が接触するようになっている。
また、接触端子200は、図16、17に示すように、前端側に角筒状のボックス部210が形成され、後端側に電線240の端部を把持して接続する電線接続部230が形成されている。また、電線240は、電線接続部230の近傍部に、ゴム等で形成されたシール材260が外嵌されている。このシール材260により、電線240が配設されている側からの液体等の侵入を抑制している。
上記のボックス部210は、底壁211と上壁213と左右両側壁212とから構成され、その前端部には、基板420の端部が挿入される開口210aが形成されている。また、底壁211(及び上壁213)は、その前端を円弧状に折り曲げて形成された基板支持部211a(213a)を有している。そして、基板支持部211aと、基板支持部213aとが、挿入されてくる基板420の端部を挟持するようになっている。
また、ボックス部210の上壁213の下面側には、開口210aに基板420が挿入されてきたときに、基板支持部211a及び基板支持部213aに挟持されている基板420に設けられた基板端子に接触する弾性接触片(弾性接触バネ)215(図17(c)参照)が形成されている。
なお、上記のようなコネクタ(基板の端部に設けられた基板端子と電気的に接続するためのコネクタ)には、挿入されてくる基板をコネクタハウジングで支持し、その支持されている基板・端部の表面(或いは裏面)に設けられた基板端子に対して、ハウジングの内部に装着されている接触端子が、一方側から付勢されて接触する構造のものがあり、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載のコネクタは、基板の端部が挿入される基板挿入空間を有し且つ基板の端部を当該基板の両面から挟み込むように装着されるコネクタハウジングと、基板の両面に対向して位置するようにコネクタハウジングに配設され、当該基板の導電路(基板端子)に弾性接触する接触部を有する複数の接触端子と、コネクタハウジングの外周部のうち接触端子に対応する位置に装着される開き防止部材とを備えている。
特許第4776492号公報
上述した従来技術のコネクタは、接触端子自身が基板を挟持する構成を採用しておらず、接触端子からの荷重をプラスチックで形成されたコネクタハウジングで受ける構造であるため、各接触端子の接触力にバラツキが生じて、所望の接触力を得られない虞があるという課題を有している。例えば、特許文献1に記載のコネクタは、振動が多く発生する使用環境等で用いられた場合(自動車の部品などに用いられた場合)に、案定した電気的接続が得られない虞があった。
そこで、本願の発明者は、上記の技術的課題に対して、ハーネス側コネクタに装着される接触端子であって、基板端子に接触する弾性接触片を有するベースコンタクトと、弾性接触片と相対向して配置される外部接触片を有するアウタコンタクトとを備えた接触端子を発明した。そして、上記の接触端子の発明について、本願の出願人が、「平成29年3月14日」付けで特許出願(特願2017−048436号)を行った。この接触端子は、ベースコンタクトの弾性接触片とアウタコンタクトの外部接触片とにより、挿入されてくる基板に設けられた基板端子がある部位を当該基板の表裏面から挟持すると共に、弾性接触片に設けられた接触部が基板端子に付勢されて接触するようになっている。すなわち、接触端子が直接、基板に設けられた基板端子がある部分を表裏面から挟持する構成になっているため、接触端子が基板を挟持しない従来技術のものと比べて、大きい接触力(所望の接触力)で基板端子と接触でき、安定した電気的接続が得られる。
ところで、上記の特許出願をした接触端子は、ベースコンタクトの弾性接触片と、アウタコンタクトの外部接触片との間の空隙部に、基板の端部側(基板端子が設けられた端部側)が挿入され、基板の端部側の表裏面が弾性接触片及び外部接触片に当接した状態で押し込まれてきて、基板に設けられた基板端子が弾性接触片及び外部接触片に挟持されるようになっている。
そして、上記の接触端子は、大きい接触力(所望の接触力)で基板端子と接触でき、安定した電気的接続が得られるものの、基板の端部側の表裏面が弾性接触片及び外部接触片に当接した状態で押し込まれて摩耗するため、基板の着脱を繰り返すと、挿入されてくる基板に設けられた基板端子や接触端子の接触部が摩耗により痛んで損傷する虞があるという別の課題を有している。なお、上記の接触端子の構成は、基板の着脱を繰り返すと、接触部に施されたメッキが損傷する虞もある。
本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、所望の接触力により基板端子と接続できると共に、基板端子及び基板端子に接続する接触端子の接触部の損傷を防止できるハーネス側コネクタを提供することにある。また、本発明は、前記ハーネス側コネクタと、該ハーネス側コネクタに着脱自在に接続される基板インサートモールとを備えたカードエッジコネクタを提供することにある。
上記技術的課題を解決するためになされた本発明は、基板端子が設けられた基板の前端部側を突出させた状態で該基板を保持している基板インサートモールドに着脱自在に接続されるハーネス側コネクタであって、ベースコンタクト及びアウタコンタクトにより構成される接触端子と、前端部に前記基板インサートモールドが挿入される挿入口が形成されていると共に、後端部側に前記ベースコンタクトが収容されているベースハウジングと、前記ベースハウジングの内部において、該ベースハウジングの前後方向に対して移動自在に収容されたスライドハウジングとを有し、前記スライドハウジングは、内部に前記アウタコンタクトを収容している共に、その前端部に、前記基板の前端部側が挿入されるスリットが形成されており、前記ベースコンタクトは、一端部側に筒状のボックス部が形成され、前記ボックス部は、その前端部に開口が形成され、その上壁に孔部が形成されている共に、その内部に前記基板端子に接触するための第1接触部が形成されている弾性接触片が収容されており、前記アウタコンタクトは、前記ベースコンタクトのボックス部の外周部に摺動自在に嵌合している外筒部と、該外筒部から突設した第2接触部が形成された外部接触片と、該外筒部・内部の底壁に設けられた押上凸部とを有し、前記基板インサートモールドが装着されていない状態の場合、前記アウタコンタクトは、前記押上凸部が前記ベースコンタクトのボックス部の外部の位置に配置された状態になっており、且つ前記ベースコンタクトは、前記ボックス部の内部に弾性接触片が収容された状態になっており、前記基板インサートモールドが装着されていない状態において、前記基板の前端部を先頭にして前記基板インサートモールドを前記挿入口に挿入して押し込むと、前記基板の前端部側が前記スライドハウジングのスリットに挿入されると共に、前記スライドハウジングを前記ベースハウジングの後端方向に押し込み移動させ、前記スライドハウジングと共に移動する前記アウタコンタクトの前記押上凸部が前記ボックス部の開口を通って該ボックス部の内部に挿入されると共に、該押上凸部が前記弾性接触片の下方に当接しながら該弾性接触片を上方に付勢して押し上げて該ボックス部の上壁の孔部から弾性接触片の第1接触部を突出させると共に、前記アウタコンタクトの外部接触片の第2接触部が、該ボックス部から突出する第1接触部と相対向する位置まで移動してきて、挿入されてきた基板の基板端子が、該弾性接触片の第1接触部及び前記外部接触片の第2接触部とにより挟持されるようになっていることを特徴とする。
このように、本発明では、基板インサートモールドが装着されていない状態の場合にはアウタコンタクトの押上凸部がベースコンタクトのボックス部の外部に位置するように配置され且つベースコンタクトの弾性接触片がボックス部の内部に収容されるようになっている。そして、前記基板インサートモールドが装着されていない状態において、基板の前端部を先頭にして基板インサートモールドを挿入口に挿入して、基板の基板端子に接触端子(ベースコンタクト及びアウタコンタクト)を接触させるタイミングで、ベースコンタクトのボックス部の内部に収容されている弾性接触片の第1接触部がボックス部から突出すると共に、アウタコンタクトの外部接触片の第2接触部が、ボックス部から突出する第1接触部と相対向する位置まで移動してきて、挿入されてきた基板の基板端子が、ベースコンタクトの弾性接触片の第1接触部と、アウタコンタクトの外部接触片の第2接触部とにより挟持されるようになっている。
すなわち、本発明の構成によれば、ハーネス側コネクタの挿入口に基板インサートモールドを挿入する工程において、基板端子が設けられた基板の表裏面が弾性接触片及び外部接触片に当接した状態で押し込まれて摩耗することがなく、基板端子の損傷が防止される。また、この構成によれば、接触端子と基板とを接続させるときに、「ベースコンタクトの弾性接触片」及び「アウタコンタクトの外部接触片」が変形したり、「ベースコンタクトの弾性接触片」及び「アウタコンタクトの外部接触片」に基板成分や埃等が付着したりすることが防止され、弾性接触片及び外部接触片の変形や汚れ等が原因の接触不良等が生じる可能性が軽減される。また、本発明の構成によれば、接触端子(基板との接触部)に施されたメッキが損傷する虞も軽減されている。
また、本発明は、ベースコンタクトの弾性接触片の第1接触部(押上凸部により上方に付勢されている弾性接触片の第1接触部)と、アウタコンタクトの外部接触片の第2接触部とにより、挿入されてくる基板に設けられた基板端子を表裏面から挟持するため、大きい接触力(所望の接触力)で基板端子と接触でき、安定した電気的接続が得られる。
すなわち、本発明のカードエッジコネクタは、大きい接触力(所望の接触力)で基板端子と接触でき、安定した電気的接続が得られる構成であると共に、さらに、基板端子及び基板端子に接続する接触端子の接触部の損傷を防止できる構成になっている。
また、前記基板インサートモールドが装着されている状態において、前記基板インサートモールドを前記ベースコンタクトの前端方向に移動させて前記挿入口から取り出すと、前記スライドハウジングが前記基板インサートモールドと共に、該ベースハウジングの前端方向に移動していくようになっており、このとき、前記スライドハウジング共に移動する前記アウタコンタクトの押上凸部が前記弾性接触片から離間して前記ボックスの内部から外部の位置に移動し、該押上凸部からの付勢から開放された該弾性接触片が下方に下がり、該ボックス部の上壁の孔部から突出している前記第1接触部が前記基板端子から離れてボックス部の内部に引っ込み、該弾性接触片が前記ボックス部に収容された状態になることが望ましい。
このように、本発明によれば、基板インサートモールドが装着されている状態において、基板インサートモールドをベースハウジングの前端方向に移動させて取り出す場合に、アウタコンタクトの押上凸部がボックスの内部から外部の位置に移動し、押上凸部の付勢から開放された弾性接触片が下方に下がり、ボックス部の上壁の孔部から突出している第1接触部が前記基板端子から離れてボックス部の内部に引っ込み、弾性接触片がボックス部に収容された状態になる。
すなわち、本発明によれば、ハーネス側コネクタから基板インサートモールドを取り外す工程においても、基板端子が設けられた基板の表裏面が弾性接触片及び外部接触片に当接した状態で引き抜かれて摩耗することがなく、基板端子及び接触端子の損傷が防止される。
また、本発明は、前記ハーネス側コネクタと、前記基板インサートモールドとを有する基板エッジコネクタであって、前記基板の前端部側の左右両側には、それぞれ、凹部或いは穴部により構成された係止部が設けられており、前記ベースハウジングは、横長の箱状に形成された本体部を有し、前記本体部は、前端部に前記挿入口が形成されていると共に、その内部・後端側に複数のベースコンタクトを収容する横長状のベースコンタクト収容部が形成され、前記ベースコンタクト収容部の横方向・両側には、前記本体部の前端部に向けて延びる開動作制限片が形成されていると共に、前記開動作制限片よりも横方向の内側に、本体部の前端部に向けて延びるストッパ片が形成され、前記スライドハウジングは、横長のブロック状に形成され且つその内部に複数の前記アウタコンタクトが収容されているアウタコンタクト収容部を備え、前記アウタコンタクト収容部は、その後端側が、前記ベースコンタクト収容部の前端側に摺動自在に挿入されており、前記アウタコンタクト収容部の後端部側の左右両側には、該アウタコンタクト収容部の前端側に向けて延びる基板係止片が設けられ、該基板係止片の前端側には、前記基板に設けられた前記係止部に着脱自在に係止される凸部が設けられていることが望ましい。
また、前記基板インサートモールドが装着されていない状態の場合、前記スライドハウジングがベースハウジングの第1位置に配置され、前記基板インサートモールドが装着された状態の場合、前記スライドハウジングがベースハウジングの前記第1位置よりも後端側に押し込まれた第2位置に配置されるようになっており、前記第1位置に配置された前記スライドハウジングは、前記基板係止片の凸部が、前記ベースハウジングのストッパ片の先端部に係止され、該内部に収容された前記アウタコンタクトは、前記押上凸部が前記ベースコンタクトのボックス部の外部の位置に配置された状態になっており、前記基板インサートモールドが装着されていない前記ハーネス側コネクタの前記挿入口に、前記基板の前端部を先頭にして前記基板インサートモールドを挿入すると、前記第1位置に配置された前記スライドハウジングは、前記アウタコンタクト収容部の前端部が、挿入されてきた前記基板インサートモールドに当接して後端部に向けて荷重を受け、このとき、前記基板係止片が該スライドハウジングの横方向・外側に開く方向に動作し、該基板係止片の凸部が前記ストッパ片の先端部の係止から外れて後端方向に押し込まれると共に、該基板係止片の凸部が前記基板の係止部に係止され且つ該基板係止片の外側面が前記開動作制限片に当接しながら前記第2位置まで移動するようになっており、前記スライドハウジングが前記第2位置まで移動すると、前記スライドハウジングと共に移動する前記アウタコンタクトの前記押上凸部が前記ボックス部の内部に挿入されて前記弾性接触片を上方に押し上げるようになっていることが望ましい。
このように、本発明によれば、ハーネス側コネクタは、基板インサートモールドが装着されていない状態の場合、スライドハウジングに設けられた基板係止片の凸部が、ベースハウジングのストッパ片の先端部に係止されるようになっているため、ベースハウジングは、スライドハウジングを、所定位置(第1位置)に位置決めした状態で保持することができる。
また、本発明によれば、基板インサートモールドが装着されていないハーネス側コネクタに、基板インサートモールドを挿入すると、スライドハウジングの基板係止片がスライドハウジングの横方向・外側に開く方向に動作し、基板係止片の凸部がベースハウジングのストッパ片の先端部の係止から外れる。これにより、ベースハウジングの内部において、挿入されてきた基板インサートモールドと共に、スライドハウジングを後端方向に移動させて、所定位置(第2位置)まで移動させることができる。
また、このとき、基板係止片の凸部が基板の係止部に係止されると共に、基板係止片の外側面が前記開動作制限片に当接しながら前記第2位置まで移動するようになっている。この構成により、基板が傾いたりすることなく、所望している向きを維持した状態で基板をハーネス側コネクタの内部に導くことができる。
また、前記開動作制限片は、前記スライドハウジングが前記第1位置に配置されるまで、前記基板係止片が外側に開く開動作を制限するようになっており、前記基板インサートモールドが装着されているハーネス側コネクタに対して、前記基板インサートモールドを前記ベースハウジングの前端方向に移動させて前記挿入口から取り出す場合、前記第2位置に配置された前記スライドハウジングは、前記第1位置に移動するまで、前記開動作制限片により前記基板係止片の開動作の制限を受けながら、該基板係止片の凸部を係止している前記基板に保持されながら前端方向移動し、前記第1位置まで移動してくると、前記基板係止片が外側に開いて該基板係止片の凸部が前記基板の係止部の係止から外れ、該基板係止片の凸部がストッパ片の先端部に係止されて、スライドハウジングが第1位置に位置決めされるようになっていることが望ましい。
このように、本発明では、基板インサートモールドが装着されているハーネス側コネクタから、基板インサートモールドを取り出す場合、第2位置に配置されたスライドハウジングは、第1位置に移動するまで、開動作制限片により前記基板係止片の開動作の制限を受けながら、基板係止片の凸部を係止している基板に保持されながら前端方向移動し、第1位置まで移動してくると、基板係止片が外側に開いて該基板係止片の凸部が前記基板の係止部の係止から外れるようになっている。
この構成によれば、基板インサートモールドが装着されているハーネス側コネクタから基板インサートモールドを取り外すために、基板インサートモールドを引き抜く場合に、基板インサートモールドと共にスライドハウジングを第1位置まで戻すことができる。また、スライドハウジングが第1位置まで移動してくると、スライドハウジングと基板インサートモールドとの係止が外れるため、ハーネス側コネクタから基板インサートモールドを取り外すことができる。
本発明によれば、所望の接触力により基板端子と接続できると共に、基板端子及び基板端子に接続する接触端子の接触部の損傷を防止できるハーネス側コネクタを提供することができる。また、本発明によれば、前記ハーネス側コネクタと、該ハーネス側コネクタに着脱自在に接続される基板インサートモールとを備えたカードエッジコネクタを提供することができる。
本発明の実施形態のカードエッジコネクタを示した模式図である。 本発明の実施形態のカードエッジコネクタを示した模式図である。 本発明の実施形態のカードエッジコネクタの断面を示した模式図である。 本発明の実施形態のハーネス側コネクタを構成するベースハウジングの内部の構成を示した模式図である。 本発明の実施形態のハーネス側コネクタを構成するスライドハウジングを示した模式図であり、(a)がスライドハウジングを斜め上方から見た模式図であり、(b)がスライドハウジングを横方向に切断した状態を示した模式図である。 本発明の実施形態のカードエッジコネクタを構成する基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの接続前の状態を説明するための模式図であり、横方向に切断したカードエッジコネクタの平面を示した模式図である。 本発明の実施形態のカードエッジコネクタを構成する基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの接続前の状態を説明するための模式図であり、横方向に切断したカードエッジコネクタを斜め上方から見た模式図である。 本発明の実施形態のカードエッジコネクタを構成する基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの接続状態を説明するための模式図であり、横方向に切断したカードエッジコネクタを斜め上方から見た模式図である。 本発明の実施形態のカードエッジコネクタを構成するハーネス側コネクタに設けられるベースコンタクトを斜め上方から見た模式図である。 本発明の実施形態のカードエッジコネクタを構成するハーネス側コネクタに設けられるベースコンタクトの断面を示した模式図である。 本発明の実施形態のカードエッジコネクタを構成するハーネス側コネクタに設けられるアウタコンタクトを示した模式図であり、(a)がアウタコンタクトを斜め上方から見た模式図であり、(b)がアウタコンタクトの断面を示した模式図である。 本発明の実施形態のカードエッジコネクタを構成する基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの動作を説明するための模式図であり、(a)がハーネス側コネクタに基板インサートモールドを装着する前の状態を示した模式図であり、(b)がハーネス側コネクタに基板インサートモールドを装着している最中の状態を示した模式図である。 本発明の実施形態のカードエッジコネクタを構成する基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの動作を説明するための模式図であり、ハーネス側コネクタに基板インサートモールドの装着が完了した状態を示している。 従来技術のカードエッジコネクタを説明するための模式図であり、(a)がカードエッジコネクタを斜め上方から見た模式図であり、(b)がカードエッジコネクタの断面を示した模式図である。 従来技術のカードエッジコネクタを構成するハーネス側コネクタを説明するための模式図であり、(a)がハーネス側コネクタを斜め上方から見た模式図であり、(b)がハーネス側コネクタの断面を示した模式図である。 従来技術のカードエッジコネクタに用いられる接触端子の斜視図である。 従来技術のカードエッジコネクタに用いられる接触端子の構成を説明するための模式図であり、(a)接触端子の平面を示した模式図であり、(b)が接触端子の側面を示した模式図であり、(c)が接触端子の内部の構成を側面で示した模式図である。
以下、本発明の実施形態のカードエッジコネクタについて図面を用いて説明する。
最初に、本実施形態のカードエッジコネクタの概略構成について図1〜図3を参照しながら説明する。なお、図1、2は、本実施形態のカードエッジコネクタを示した模式図である。図3は、本実施形態のカードエッジコネクタの断面を示した模式図である。
図1〜3に示すように、本実施形態のカードエッジコネクタWは、基板170を保持している基板インサートモールドPと、基板170と電気的に接続する接触端子(ベースコンタクト1及びアウタコンクト2により構成される接触端子)を有するハーネス側コネクタHとを備えている。この基板インサートモールドPは、ハーネス側コネクタHの一端側(前端側)に対して、着脱自在に嵌合されるように構成されている。
そして、ハーネス側コネクタHに基板インサートモールドPを挿入し嵌合させると、基板170に設けられた基板端子の表裏面が、ハーネス側コネクタHに設けられた「ベースコンタクト1及びアウタコンクト2」により挟持され、基板端子と接触端子(ベースコンタクト1及びアウタコンクト2により構成される接触端子)との電気的接続がなされるようになっている。
また、基板インサートモールドPは、合成樹脂等で形成された基板ハウジング160と、基板ハウジング160に支持されている基板170とを備えている。基板ハウジング160は、横長の薄箱状に形成されており、その前端側の上面部及び下面部に、それぞれ、略円柱状の凸部161が突設されている。
この凸部161は、基板インサートモールドPをハーネス側コネクタHに押し込んで嵌合させる際、或いは、ハーネス側コネクタHに嵌合されている基板インサートモールドPをハーネス側コネクタHから取り外す際に用いられるものであり、ハーネス側コネクタHのレバー部150に設けられたガイド溝151に着脱自在に挿入される大きさ寸法に形成されている。
また、基板170は、矩形板状に形成されており、その一端側(前端側)の左右両側に凹状に凹んだ凹部により構成された係止部171が設けられている。この係止部171は、基板インサートモールドPをハーネス側コネクタHに着脱する際に、ハーネス側コネクタHの構成部品である「スライドハウジング110の基板係止片112bの凸部112b1(後述する)」に着脱可能に係止されるようになっている。また、基板170は、電子回路等がプリントされ且つその一端側(前端側)に、複数の基板端子が並設されている。
上記の基板170は、基板端子及び係止部171が設けられている一端側を、基板ハウジング160の前端から突出させた状態で基板ハウジング160の内部に支持されている。なお、基板170に設けられる基板端子の数は、ハーネス側コネクタHに収容されている接触端子(ベースコンタクト1及びアウタコンクト2により構成される接触端子)の数と同じである。
なお、本実施形態では、係止部171が凹部により構成されているが、これは一例に過ぎない。例えば、上記の係止部171が、後述する「基板係止片112bの凸部112b1」に着脱可能に係止される穴部により構成されていてもよい。
また、上記のハーネス側コネクタHは、前端部に挿入口(開口部)100a1(図3参照)が形成され且つ後端部側にベースコンタクト1が収容されているベースハウジング100と、ベースハウジング100の内部(内部の略中央部)に収容されたスライドハウジング110とを有している。このスライドハウジング110は、その内部にアウタコンタクト2を収容している。また、スライドハウジング110は、ベースハウジング100の内部において、ベースハウジング100の前後方向に対して摺動自在(移動自在)になるように収容されている。
また、ベースハウジング100の後端部には、電線40を収容した電線ハウジング130が取り付けられている。この電線40は、電線ハウジング130から延設されており、その先端部がベースハウジング100に収容されているベースコンタクト1に接続されている。
なお、ベースハウジング100、スライドハウジング110及び電線ハウジング130は、例えば、合成樹脂等により形成されている。
また、上記のベースハウジング100には、基板インサートモールドPを着脱するためのレバー部150が設けられている。なお、レバー部150は、周知技術であるため、以下で、簡略化して説明する。
具体的には、レバー部150は、ベースハウジング100の上面及び下面を挟持するように配置された一対の回転板部150a(図2参照)と、一対の回転板部150aを接続している接続部153と、一方の回転板部150aに設けられた把持部150bとを有している。また、一対の回転板部150aは、回転軸152を介して、ベースハウジング100の上面及び下面に対して回転自在に取り付けられている。また、回転板部150aには、基板インサートモールドPに設けられた凸部161が挿入されるガイド溝151が設けられている。
そして、本実施形態では、ハーネス側コネクタHに基板インサートモールドPを挿入して嵌合させる場合、ユーザは、先ず、ハーネス側コネクタHのベースハウジング100の挿入口100a1に、基板インサートモールドPの前端側を近付け、レバー部150のガイド溝151に基板インサートモールドPの凸部161を挿入する。次に、ユーザは、把持部150bを指などで掴み、回転軸152を中心に把持部150bを回転させると(反時計回りに回転させると)、ハーネス側コネクタHの開口部100aから基板インサートモールドPが挿入されていき(Y1方向に移動していき)、ハーネス側コネクタHに基板インサートモールドPが装着されるようになっている。
また、ハーネス側コネクタHに嵌合している基板インサートモールドPを取り外す場合、ユーザは、レバー部150の把持部150bを指などで掴み、回転軸152を中心に把持部150bを回転させる(時計回りに回転させる)。この操作により、基板インサートモールドPがハーネス側コネクタHから取り出させる方向に移動していき(Y2方向に移動していき)、基板インサートモールドPから取り外されるようになっている。
次に、ハーネス側コネクタHを構成部品であるベースハウジング100及びスライドハウジング110について、上述した図3と、図4及び図5を用いて説明する。
なお、図4は、本実施形態のハーネス側コネクタを構成するベースハウジングの内部の構成を示した模式図である。図5は、本実施形態のハーネス側コネクタを構成するスライドハウジングを示した模式図であり、(a)がスライドハウジングを斜め上方から見た模式図であり、(b)がスライドハウジングを横方向に切断した状態を示した模式図である。
図3、4に示すように、ベースハウジング100は、横長の薄箱状に形成された本体部100aを有し、本体部100aの前端部に、基板インサートモールドPが挿入される挿入口100a1(図3参照)が形成されている。
また、本体部100aは、内部(奥行き方向(Y方向)の略中央部)に、スライドハウジング110をスライド自在(図中のY方向に対して往復移動可能)に収容する領域が形成されている共に、内部・後端側に複数のベースコンタクト1を収容する横長状のベースコンタクト収容部101(図4参照)が形成されている。このベースコンタクト収容部101には、ベースコンタクト1を係止するための係止片101aが設けられている。
また、ベースコンタクト収容部101の後端部には、ゴム等で形成されたブロック状のシール材S(図3参照)が装着されており、このシール材Sにより、電線40が配設されている側からベースハウジング100内部への液体等の侵入を防止している。なお、シール材Sには、ベースハウジング100に収容される各接触端子に対応する貫通孔が穿設されており、各貫通孔には、それぞれ、貫通孔を挿通した電線40(ベースコンタクト1に接続された電線40)が配置されている。
また、上記のベースコンタクト収容部101の横方向・左右両側(図4に示すX方向両側)には、本体部100aの前端に向けて延設された(図中のY2方向に延びる)ストッパ片105(一対のストッパ片105)が設けられている。
また、ベースコンタクト収容部101の左右両側であって、且つストッパ片105よりも横方向・外側の位置に、台座部103と、台座部103から、本体部100aの前端に向けて(図中のY2方向))に延びる開動作制限片104(一対の開動作制限片104)とが設けられている。
一対の開動作制限片104は、ベースハウジング100の内部を移動するスライドハウジング110の左右両側に設けられた1対の基板係止片112b(図5参照)の外側面に摺動自在に当接するようになっている。また、一対の開動作制限片104は、一対の基板係止片112bが相互に離間する方向への動作(外側に開く開動作)を制限するものであり、ハーネス側コネクタHから基板インサートモールドPが引き抜かれる際に、後述する「オフポジション(第1位置)」の位置に、スライドハウジング110を移動させる役割を果たしている。
なお、一対の開動作制限片104は、スライドハウジング110が、後述する「オンポジション(第2位置)」の位置から後述する「オフポジション(第1位置)」の位置までの移動にともない、基板係止片112b1の外側面との当接領域が少なくなる長さ寸法に形成されている。そして、一対の開動作制限片104は、スライドハウジング110が「オフポジション(第1位置)」の位置に配置されるまで、基板係止片112b1の外側に開く開動作を制限する。なお、後述するが、スライドハウジング110が「オフポジション(第1位置)」の位置に配置されているときには、基板係止片112b1は、開動作制限片104からの制限を受けずに、外側に開く開動作ができるようになっている。
上記のストッパ片105は、その前端部の外側面に横幅方向(図4に示すX方向)・外側に突出する凸部105aが設けられ、この凸部105aが、基板係止片112bの内側面の凸部112b1と係止するようになっている。この構成により、基板インサートモールドPを装着されていない状態のハーネス側コネクタHでは、スライドハウジング110が、ストッパ片105に係止され、ベースハウジング100の内部の所定位置(オフポジション(第1位置))に位置決めされて保持されるようになっている。
また、スライドハウジング110は、図5に示すように、横長のブロック状に形成され、且つその内部にアウタコンタクト2が収容されているアウタコンタクト収容部111と、アウタコンタクト収容部111の横方向(X方向)・左右両側に設けられた「1対の基板係止部112」とを備えている。
上記のアウタコンタクト収容部111は、アウタコンタクト2の外筒部20(図11、図12参照)が収容される空隙部を有する下側収容部111aと、アウタコンタクト2の外部接触片25(図11、図12参照)が収容される空隙部を有する上側収容部111bとを備えている。また、下側収容部111は、その上端部が、上側収容部111bの下端部と相対向するように配置されており、下側収容部111aの上端部と、上側収容部111bの下端部との間には、所定の間隔により形成された横長のスリット部(スリット)111cが設けられている。
上記のスリット部111cには、基板インサートモールドPの基板ハウジング160から突出する基板170の前端部側が挿通されるようになっている。
また、上記の基板係止部112は、アウタコンタクト収容部111の後端部の左右両側に形成された基端部112aと、基端部112aから、アウタコンタクト収容部111の前端側に向けて延設されている基板係止片112bとを有している。この基板係止片112bは、先端部が自由端になっており、アウタコンタクト収容部111の後端側に片持ち状態で支持されている。
また、基板係止片112bは、その内側面に、基板170に設けられた係止部171に係止する形状の凸部112b1が設けられている。なお、凸部112b1は、基板係止片112bの前端側に設けられている。
そして、上記のスライドハウジング110は、ベースハウジング100の本体部100aの内部の奥行き方向(Y方向)の略中央部の領域に、本体部100aの奥行方向(図3、4に示すY方向)に対してスライド自在に収容されている。また、スライドハウジング110は、アウタコンタクト収容部111の後端側が、ベースハウジング100のベースコンタクト収容部101の前端側に摺動自在に挿入されている。また、スライドハウジング110が、本体部100aの奥行方向(図3、4に示すY方向)に移動する際、基板係止片112bの外側面が、ベースハウジング100の開動作制限片104の内側面と摺動するようになっている。
次に、ハーネス側コネクタHに基板インサートモールドPが着脱される場合の、ハーネス側コネクタHの内部のスライドコネクタ110の動作について、図6〜8を参照しながら説明する。
なお、図6は、本実施形態のカードエッジコネクタを構成する基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの接続前の状態を説明するための模式図であり、基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの横方向に切断した断面を示している。図7は、本実施形態のカードエッジコネクタを構成する基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの接続前の状態を説明するための模式図であり、横方向に切断した基板インサートモールド及びハーネス側コネクタを斜め上方から見た模式図を示している。また、図8は、本実施形態のカードエッジコネクタを構成する基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの接続状態を説明するための模式図であり、横方向に切断した基板インサートモールド及びハーネス側コネクタを斜め上方から見た模式図を示している。
カードエッジコネクタHは、挿入口100a1に、基板インサートモールドPが挿入されていない状態のときには、ベースハウジング100に収容されているスライドハウジング110が「オフポジション(第1位置(図6、7に示す位置))」に配置されるようになっている。また、カードエッジコネクタHは、挿入口100a1に、基板インサートモールドPが挿入され嵌合した状態のときには、ベースハウジング100に収容されているスライドハウジング110が「オンポジション(第2位置(図8に示す位置))」に配置されるようになっている。すなわち、スライドハウジング110は、ベースハウジング100の内部において、「オフポジション(第1位置)」と「オンポジション(第2位置)」とを往復移動するように構成されている。
オフポジションのスライドハウジング110は、図6、7に示すように、その前端部がベースハウジング100のストッパ片105の前端部(凸部105a)の近傍位置に配置された状態で、ベースハウジング100のストッパ片105に係止されている。
具体的には、スライドハウジング110の基板係止片112bの凸部112b1がストッパ片105の前端部の凸部105aに係止されている。また、基板係止部112の基端部112aは、ベースハウジング100の台座部103よりも、奥行方向(Y方向)・前端側に配置され、台座部103と離間している。
また、オフポジションのスライドハウジング110では、基板係止部112の外側面の一部(基端部112a及びその近傍部の基板係止片12b)だけがベースハウジング100の開動作制限片104に当接しており、基板係止片112bの外側面の大部分が空隙に配置された状態になっている。この構成により、オフポジションのスライドハウジング110では、基板係止片112bが、外側に開く方向に動作できる。
また、オフポジションにスライドハウジング110が配置されているハーネス側コネクタHに対して、挿入口100a1から基板インサートモールドPを挿入し(突出している基板170の前端側を先頭に挿入し)、ハーネス側コネクタHの後端側(Y1方向)に押し込むと、基板170の前端部側がスライドハウジング110のスリット部111cに挿入されると共に、基板ハウジング160の前端部が、スライドハウジング110のアウタコンタクト収容部111の前端部に衝突する。これにより、スライドハウジング110は、後端方向(Y1方向)の荷重を受けることになるが、このとき、スライドハウジング110の基板係止片112bが外側に開く方向に動作し、基板係止片112bの凸部112b1がストッパ片105の凸部105aの係止から外れる。
また、基板係止片112bの凸部112b1がストッパ片105の凸部105aの係止から外れると、スライドハウジング110が、後端方向(Y1方向)に押し込まれて移動を開始する。また、スライドハウジング110は、移動している最中に、基板係止片112bの内側面が、基板インサートモールドPから突出している基板170の側面に摺動すると共に、基板係止片112bの凸部112b1が、基板170の前端側・側面に形成された係止部171に係止されるようになっている。
そして、スライドハウジング110は、基板インサートモールドPにより、図8に示す「オンポジション」の位置まで押し込まれて、後端方向(Y1方向)への動作を停止するように構成されている。
図示するように、「オンポジション」のスライドハウジング110は、基板係止部112の基端部112aが、ベースハウジング100の台座部103に当接し、これ以上、後端方向(Y1方向)に移動できないようになっている。また、スライドハウジング110の基板係止片112bは、凸部112b1が基板170の係止部171に係止された状態になっている。
なお、スライドハウジング110の内部のアウタコンタクト2は、スライドハウジングと共に「オンポジション」の位置まで移動して、ベースハウジング100に収容されているベースコンタクト1と共に、基板170の基板端子がある部位を表裏面から挟持するが、このときの、アウタコンタクト2及びベースコンタクト1の動作については、後述するため、ここでの説明は省略する。
また、「オンポジション」のスライドハウジング110は、基板係止片112bの外側面の大部分がベースハウジング100の開動作制限片104に当接しているため、基板係止片112bが、外側に開く方向に動作できない。
そして、基板インサートモールドPが装着されているハーネス側コネクタHから、基板インサートモールドPを前端方向に移動させて挿入口100a1から取り出す場合には以下のような動作を行う。
具体的には、「オンポジション」に配置されたスライドハウジング110は、「オフポジション」の位置に移動するまで、ベースハウジング100の開動作制限片104により、基板係止片112b1の開動作を制限されながら、基板係止片112bの凸部112b1を係止している基板170に保持されながら引っ張られて前端方向移動する。そして、「オフポジション」の位置まで移動してくると、基板係止片112bが、外側に開く方向に動作できる状態になっているため、基板係止片112bの凸部112b1が基板170の係止部171の係止から外れて、基板インサートモールドPだけがベースハウジング100から引き抜かれていく。このとき、基板係止片112bの凸部112b1が、ベースハウジン100のストッパ片105の凸部105aに係止されるようになっており、スライドハウジング100が「オフポジション」の位置に位置決めされた状態で保持される。
このように、本実施形態では、ハーネス側コネクタHに基板インサートモールドPが装着されていないときには、スライドハウジング110は、ベースハウジング100の「オフポジション」の位置に配置されるようになる。
また、本実施形態では、基板インサートモールドPが装着されていないハーネス側コネクタHに対して、基板インサートモールドPを装着したときには、スライドハウジング110は、ベースハウジング100の「オフポジション」から「オンポジション」の位置まで移動する。
次に、ハーネス側コネクタHに設けられている接触端子を構成するベースコンタクト1の構成について、上述した図3と、図9及び図10を参照しながら説明する。
なお、図9は、本実施形態のカードエッジコネクタを構成するハーネス側コネクタに設けられるベースコンタクトを斜め上方から見た模式図である。図10は、本実施形態のカードエッジコネクタを構成するハーネス側コネクタに設けられるベースコンタクトの断面を示した模式図である。
図示するように、ベースコンタクト1は、金属により形成されており、前端側(一端部側)に中空角筒状のボックス部10が形成され、後端側(他端部側)に電線40の端部を把持し接続する電線接続部30が形成されている。また、ボックス部10には、基板170に設けられた基板端子と接触し、且つ、後述するアウタコンタクト2と共に基板端子を挟持する弾性接触片15が設けられている。なお、電線接続部30は、周知技術と同じ構成であるため、その説明を省略する。
ボックス部10は、底壁11と、底壁11の両側から上方に向けて略直角に延びる左右両側壁12と、底壁11と相対向する上壁13とを備えており、前後両端が貫通した中空角筒状になっている。なお、ボックス部10の前端部には開口部14aが形成されていると共に、その開口部14aの一部分(高さ方向の中心から上方側部分)を塞ぐ前壁14bが形成されている。この開口部14aからボックス部10の内部に、スライドハウジング110に収容されたアウタコンタクト2に設けられた押上凸部27(図3、図6(b)参照)が出し入れ自在に挿入されるようになっている。また、ボックス部10の底壁11の前端部側の領域は、アウタコンタクト2の押上凸部27がボックス部10の内部に挿通できるようにするための開口が形成されている(図9参照)。
上記の底壁11には、ベースハウジング1に設けられた係止片101aを挿入・係止させるための係止孔11a(図10参照)が形成されている。また、上壁13には、弾性接触片15の上方部分(上方弾性部15dの厚肉部(第1接触部)15d1)が突出できる大きさ寸法の孔部13a(図5参照)が形成されている。
また、上記の弾性接触片15は、底壁11の上面部に設けられている。
具体的には、図10に示すように、弾性接触片15は、底壁11の他端部(後端部)側に取り付けられている板状の基部15aと、基部15aの前端部から上方に延設された起立部15bと、起立部15bの上端部から底壁11の一端部(前端部)に向けて延設されている「逆への字状」の下方弾性部15cと、下方弾性部15cの前端部から底壁の他端部(後端部)側に向けてU字状に折曲し且つ下方弾性部15cの後端部近傍まで延設されている「への字状」の上方弾性部15dとを有している。また、上方弾性部15dには、凸状の頂部を中心にしてその前後方向に所定寸法・延びる厚肉部(第1接触部)15d1が形成されている。
上記の基部15aは、その下面が底壁11の上面に溶接や接着などにより取り付けられている。また、下方弾性部15cは、その長さ方向の略中間部が底壁11に向けて凹状に屈曲した「逆への字状」に形成されている。また、上記の上方弾性部15dは、その長さ方向の略中間部が上壁13に向けて凸状に屈曲した「への字状」に形成されている。
また、弾性接触片15は、基部15a以外の構成部がボックス部10と離間した状態で、ボックス部10の底部11に支持されており、ボックス部10の上壁13の孔部13aから厚肉部(第1接触部)15d1が出し入れ自在になるように、ボックス部10の内部に収容されている。
なお、弾性接触片15は、外部からの荷重を受けていないときには、ボックス部10の内部に収容されている。この構成によれば、底壁11と離間している下方弾性部15cを上方側に押し上げることで、弾性接触片15を上方に押し上げて、ボックス部10の上壁13の孔部13aから厚肉部(第1接触部)15d1を突出させることができる。
なお、本実施形態では、ハーネス側コネクタHに設けられる弾性接触片15は、ハーネス側コネクタHに基板インサートモールドPが装着され、スライドハウジング110が「オンポジション」の位置に配置されるタイミングで、ボックス部10の上壁13の孔部13aから厚肉部(第1接触部)15d1を突出させるようになっている(この動作については後段で詳細に説明する)。
次に、接触端子を構成するアウタコンタクト2について、上述した図3と、図11とを参照しながら説明する。
なお、図11は、本実施形態のカードエッジコネクタを構成するハーネス側コネクタに設けられるアウタコンタクトを示した模式図である。
図示するように、アウタコンタクト2は、金属により形成されており、ベースコンタクト1のボックス部10の外周部が摺動自在に嵌合されている外筒部20と、外筒部20から突設した外部接触片25と、外筒部20の内部の底壁21に設けられた押上凸部27とを有している。外部接触片25は、ベースコンタクト1の弾性接触片15と対向する向きに配置されており、弾性接触片15と共に基板端子を挟持するようになっている。
具体的には、外筒部20は、底壁(外側底壁)21と、底壁21の両側から上方に向けて略直角に延びる左右両側壁(外側側壁)22と、開口部23(前端部から長さ方向の中間部よりも所定寸法だけ後端部の領域に亘って形成された開口部23)が形成された上壁24(外側上壁24)とを備えており、前後両端が貫通した中空角筒状になっている。
なお、外筒部20の他端部(後端部)がベースコンタクト1のボックス部10を挿入される挿入口28(図11(b)参照)になっている。
また、上壁20の幅方向の中心部には、略L字状に形成された外部接触片25が立設している。外部接触片25は、上壁24の幅方向の中心部から上方に向けて垂直(上壁24を基準に垂直)に延びる垂直片25aと、垂直片25aの上端部から外筒部20の一端部(前端部)に向けて略直角に屈曲して延設される平行片25bとを有する略L字状に形成されている。
また、平行片25bは、長さ方向の略中間部に、下方(底壁21方向)に突出する凸部25b1が設けられており、この凸部25b1が、基板160に接触する接触部(第2接触部)になっている。
なお、本実施形態では、平行片25bの下端部側に凸部(第2接触部)25b1が設けられているが、これは一例に過ぎない。平行片25bが、その下端部側に凸部25b1が設けられていない形状(ストレート形状)に形成されていても良い。この場合、平行片25bのストレート形状の下端部が基板160に接触する接触部(第2接触部)になる。
また、外筒部20の底壁21には、外部接触片25の凸部(第2接触部)25b1と相対向する位置に立設された押上凸部27(図11(b)参照)が設けられている。この押上凸部27は、断面視が略角丸長方形に形成されており、ベースコンタクト1のボックス部10の内部に挿入されたときに、弾性接触片15の下方弾性部15cに当接して、弾性接触片15を上方に付勢して押し上げ、ボックス部10の上壁13の孔部13aから厚肉部(第1接触部)15d1を突出させる役割を果たすようになっている。図示す例では、押上凸部27は、底壁21の幅方向・中央部分を切り起こし、断面視が角丸長方形になるように屈曲させることにより形成されている。
なお、本実施形態では、図11(a)に示すように、上壁24は、一方の側壁22の他端部(後端部)側の上端部から他方の側壁22に向けて幅方向(底壁21の幅方向)の中心部まで延びる第1上壁24aと、他方の側壁22の他端部(後端部)側の上端部から一方の側壁22に向けて幅方向(底壁21の幅方向)の中心部まで延びる第2上壁24bとにより構成されている。また、第1上壁24a及び第2上壁24bは、底壁21と平行に形成されていると共に、相互の端部同士が当接している。
このように、本実施形態では、上壁24が、一対の構成部(第1上壁24a、第2上壁24b)により構成されているが特にこれに限定されるものではない。例えば、上壁24が、一方の側壁22の後端部側の上端部から他方の側壁22の他端部側の上端部まで延設された構成であっても良い。
また、本実施形態では、図11(a)に示すように、外部接触片25は、第1上壁24aの端部(第2上壁24bと当接している端部)から突出する略L字状の第1外部接触片251と、第2上壁24bの端部(第2上壁24aと当接している端部)から突出する略L字状の第2外部接触片252とにより構成されている。また、第1外部接触片251は、第2外部接触片252と同じ形状に形成されていると共に、第2外部接触片252と対向するように配置されている。また、第1外部接触片251及び第2外部接触片252は相互の対向面同士が当接している。
このように、本実施形態では、外部接触片25は、一対の構成部(第1外部接触片251、第2外部接触片252)により構成されているが特にこれに限定されるものではない。例えば、外部接触片25が、上壁24から立設する「1つの構成部品」で構成されていても良い。
次に、本実施形態の接触端子を構成するベースコンタクト1及びアウタコンタクト2の位置関係と、ハーネス側コネクタHに基板インサートモールドPを着脱する際の、ベースコンタクト1及びアウタコンタクト2の動作について、上述した図3と、図12、13とを用いて説明する。
なお、図12は、本実施形態のカードエッジコネクタを構成する基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの動作を説明するための模式図であり、(a)がハーネス側コネクタに基板インサートモールドを装着する前の状態を示した模式図であり、(b)がハーネス側コネクタに基板インサートモールドを装着している最中の状態を示した模式図である。図13は、本実施形態のカードエッジコネクタを構成する基板インサートモールド及びハーネス側コネクタの動作を説明するための模式図であり、ハーネス側コネクタに基板インサートモールドの装着が完了して、基板端子に接触端子(ベースコンタクト1及びアウタコンタクト2)が接続されている状態を示している。
上述しように、基板インサートモールドPが装着されていないハーネス側コネクタHでは、スライドハウジング110が、ベースハウジング100の内部において、「オフポジション」に配置されており、スライドハウジング110に収容されているアウタコンタクト2と、ベースコンタクト1との位置関係は、図12(a)に示すようになっている。
具体的には、図12(a)に示すように、ベースコンタクト1のボックス部10の前端側がアウタコンタクト2の外筒部20の後端側に挿入され、ボックス部10の上壁13の孔部13aが、外筒部20の上壁24を覆われた状態に配置されている。
すなわち、スライドハウジング110が「オフポジション」に配置されている場合、アウタコンタクト2の押上凸部27は、ベースコンタクト1のボックス部10の筒内(内部)に挿入されておらずボックス部10の外部に配置され、ベースコンタクト1の弾性接触片15がボックス部10の内部に収容された状態になっている。
このように、スライドハウジング110が「オフポジション」に配置されている場合、ベースコンタクト1の弾性接触片15がボックス部10の内部に収容されていると共に、弾性接触片15の上方側に形成されているボックス部1の孔部13aが、外筒部20の上壁24に覆われている。
また、図12(a)に示す状態において、ハーネス側コネクタHの挿入口100aに、基板インサートモールドPから突出する基板170を先頭にして、基板インサートモールドPを挿入して押し込むと、以下のような動作を行う。
具体的には、ハーネス側コネクタHの挿入口100a1に、基板インサートモールドPを挿入し押し込むと、基板インサートモールドPから突出している基板170の前端側の部分がスライドハウジング110のスリット部111cに挿入されると共に、基板ハウジング160の前端部160aが、スライドハウジング110の前端部(アウタコンタクト収容部111の前端部)に衝突する。
また、スリット部111cに挿入された基板170の前端側の部分は、アウタコンタクト2の外部接触片25の下端と、ベースコンタクト1のボックス部10の上壁13との間に空隙部に進入してきて、基板170の前端が、スライドハウジング110のなかの、外部接触片25の垂直片25を覆っている部分に衝突する。
そして、スライドハウジング110は、挿入されてくる基板ハウジング160及び基板170の前端から奥行き方向(Y1方向)の荷重を受けて、奥行き方向に移動していき、図12(b)に示す状態になる。
このときアウタコンタクト2は、スライドハウジング110と共に移動するようになっており、外筒部20が、ベースコンタクト1のボックス部10の外周部に摺動しながら後端方向(Y1方向)に移動する。この外筒部20の移動にともない、ベースコンタクト1のボックス部10の開口部14aから内部に、アウタコンタクト2に設けられた押上凸部27の前端側が挿入されてくる。また、アウタコンタクト2の外筒部20の移動にともない、外筒部20の上壁24に覆われていた孔部13aが開放されていく。
なお、図12(b)では、押上凸部27は、弾性接触片15を押し上げる位置まで移動していないため、弾性接触片15がボックス部10の内部に収容された状態になっている。また、弾性接触片15の接触部15d1と共に基板端子を挟持する外部接触片25の凸部(第2接触部)25b1についても、弾性接触片15の接触部(第1接触部)15d1と相対向する位置まで移動してきていない。
そして、図12(b)に示す状態から、さらに、スライドハウジング110が押し込まれて、「オンポジション」の位置まで移動する際には、ベースハウジング1の後端側(Y1方向)に移動してくる押上凸部27が弾性接触片15の下方側に入りこみ、弾性接触片15に当接して上方に付勢し押し上げ、ボックス部10の上壁13の孔部13aから厚肉部(第1接触部)15d1を突出させる。
また、ボックス部10の上壁13の孔部13aから厚肉部(接触部)15d1が突出するタイミングで、「基板170の基板端子」及び「外部接触片25の凸部25b1」が、弾性接触片15の厚肉部(接触部)15d1と相対向する位置まで移動するようになっており、図13に示すように、基板170の基板端子がある部位が、弾性接触片15の厚肉部(第1接触部)15d1及び外部接触片25の凸部(第2接触部)25b1により挟持されるようになる。なお、図13は、スライドハウジング110が「オンポジション」の位置に配置されている場合における、アウタコンタクト2と、ベースコンタクト1との位置関係を示している。
すなわち、本実施形態では、基板170の基板端子が、ボックス部10の上壁13の孔部13aの位置まで押し込まれるタイミングで、孔部13aから厚肉部(接触部)15d1が突出すると共に、「外部接触片25の凸部25b1」が、弾性接触片15の厚肉部(接触部)15d1と相対向する位置まで移動してくるように、各寸法が設計されている。
一方、基板インサートモールドPが装着されているハーネス側コネクタHから、基板インサートモールドPを取り外すために、基板インサートモールドPを引き抜くと、上述したように、スライドハウジング110は、「オンポジション」の位置から「オフポジション」の位置まで、基板インサートモールドPと共に、ハーネス側コネクタHの前端方向(Y2方向)に移動していく。
このとき、スライドハウジング110に挿入されたアウタコンタクト2も、スライドハウジング110と共に、ハーネス側コネクタHの前端側に向けて移動していくため、弾性接触片15の下方に当接していた押上凸部27も前端側(Y1方向)に移動していく。
そして、アウタコンタクト2の押上凸部27がベースコンタクト10のボックス10の内部から外部の位置に移動することで、弾性接触片15にかかる上方への荷重がなくなり、押上凸部27からの付勢から開放された弾性接触片15が下方向けて下がり、ボックス部10の上壁13の孔部13aから突出している厚肉部(第1接触部)15d1がボックス部10の内部に引っ込む。
また、アウタコンタクト2の外筒部20は、ベースコンタクト1のボックス部10の外周部を摺動しながら前端方向(Y2方向)に移動していき、ベースコンタクト1の上方にある孔部13aが外筒部20の上壁24に覆われていくと共に、外部接触片25の凸部(第2接触部)25b1も前端方向(Y2方向)に移動していく。
すなわち、ベースコンタクト1及びアウタコンタクト2は、「図13→図12(b)→図12(a)」の順に遷移していくようになる。
このように、本実施形態によれば、基板インサートモールドPが装着されていない状態のハーネス側コネクタHでは、アウタコンタクト2の押上凸部27がベースコンタクト1のボックス部10の外部に位置するように配置され、且つベースコンタクト1の弾性接触片15がボックス部10の内部に収容されるようになっている。
そして、基板インサートモールドPが装着されていないハーネス側コネクタHに対して、基板インサートモールドPを挿入口100a1に挿入して、基板170の基板端子が、ボックス部10の上壁13の孔部13aの位置まで押し込まれてくると、そのタイミングで、ベースコンタクト1のボックス部10の内部に収容されている弾性接触片15の厚肉部(第1接触部)15d1がボックス部10から突出すると共に、アウタコンタクト2の外部接触片25の凸部(第2接触部)25b1が、ボックス部10から突出する厚肉部(第1接触部)15d1と相対向する位置まで移動してきて、挿入されてきた基板の基板端子の表裏面が、ベースコンタクトの弾性接触片の厚肉部(第1接触部)15d1と、アウタコンタクト2の外部接触片25の凸部(第2接触部)25b1とにより挟持されるようになっている。
すなわち、本実施形態によれば、ハーネス側コネクタHの挿入口100a1に基板インサートモールドPを挿入する工程において、基板端子が設けられた基板170の表裏面が弾性接触片15及び外部接触片25に当接した状態で押し込まれて摩耗することがなく、基板端子の損傷が防止される。また、この構成によれば、接触端子(ベースコンタクト1及びアウタコンタクト2)と基板170の基板端子とを接続させるときに、「ベースコンタクト1の弾性接触片15」及び「アウタコンタクト2の外部接触片25」が変形したりすることがない。また、このときに、「ベースコンタクト1の弾性接触片15」及び「アウタコンタクト2の外部接触片25」に基板成分や埃等が付着したりすることが防止され、弾性接触片15及び外部接触片25の変形や汚れ等が原因の接触不良等が生じる可能性が軽減される。
また、本実施形態では、基板インサートモールドPが装着されているハーネス側コネクタHから、基板インサートモールドPを引き抜くと、スライドハウジング110が、「オフポジション」の位置まで、基板インサートモールドPと共に移動していくようになっている。このとき、スライドハウジング110に挿入されたアウタコンタクト2も、スライドハウジング110と共に、ハーネス側コネクタHの前端側に向けて移動し、弾性接触片15の下方に当接していた押上凸部27がベースコンタクト10のボックス10の内部から外部の位置に移動する。また、アウタコンタクト2の押上凸部27がベースコンタクト10のボックス10の内部から外部の位置に移動することで、弾性接触片15にかかる上方への荷重がなくなり、押上凸部27の付勢から開放された弾性接触片15が下方向けて下がり、ボックス部10の上壁13の孔部13aから突出している厚肉部(第1接触部)15d1が前記基板端子から離れてボックス部10の内部に引っ込み、弾性接触片15が外筒部20に収容された状態になる。
すなわち、本実施形態によれば、ハーネス側コネクタHから基板インサートモールドPを取り外す工程においても、基板端子が設けられた基板170の表裏面が「ベースコンタクト1の弾性接触片15」及び「アウタコンタクト2の外部接触片25」に当接した状態で引き抜かれて摩耗することがないため、「ベースコンタクト1の弾性接触片15」、「アウタコンタクト2の外部接触片25」及び「基板1170の基板端子」の損傷が防止される。
また、本実施形態によれば、ベースコンタクト1及びアウタコンタクト2により構成される接触端子が直接、基板170に設けられた基板端子がある部分を表裏面から挟持する構成になっている。このとき、ベースコンタクト1の弾性接触片15は、押上凸部27により上方に押し上げられており、弾性接触片15の厚肉部(第1接触部)15d1が基板端子に付勢されている。そのため、本実施形態によれば、接触端子が基板を挟持しない従来技術のものと比べて、大きい接触力(所望の接触力)で基板端子と接触でき、安定した電気的接続が得られる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、所望の接触力により基板端子と接続できると共に、基板端子及び基板端子に接続する接触端子の接触部の損傷を防止できるハーネス側コネクタHを提供することができる。また、本実施形態によれば、ハーネス側コネクタHと、ハーネス側コネクタHに着脱自在に接続される基板インサートモールPとを備えたカードエッジコネクタWを提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
W…カードエッジコネクタ

P…基板インサートモールド
160…基板ハウジング
161…凸部(基板ハウジング)
170…基板
171…係止部(基板)

H…ハーネス側コネクタ
1…ベースコンタクト
10…ボックス部(ベースコンタクト)
11…底壁(ベースコンタクト)
11a…係止孔(ベースコンタクト)
12…側壁(ベースコンタクト)
13…上壁(ベースコンタクト)
13a…孔部(ベースコンタクト)
14a…開口部(ベースコンタクト)
14b…前壁(ベースコンタクト)
15…弾性接触片(ベースコンタクト)
15a…基部(ベースコンタクト)
15b…起立部(ベースコンタクト)
15c…下方弾性部(ベースコンタクト)
15d…上方弾性部(ベースコンタクト)
15d1…厚肉部(ベースコンタクト)
30…電線接続部(ベースコンタクト)

40…電線

2…アウタコンタクト
20…外筒部(アウタコンタクト)
21…底壁(アウタコンタクト)
22…側壁(アウタコンタクト)
23…開口部(アウタコンタクト)
24…上壁(アウタコンタクト)
24a…第1上壁(アウタコンタクト)
24b…第2上壁(アウタコンタクト)
25…外部接触片(アウタコンタクト)
25a…垂直片(アウタコンタクト)
25b…平行片(アウタコンタクト)
25b1…凸部(アウタコンタクト)
251…第1外部接触片(アウタコンタクト)
252…第2外部接触片(アウタコンタクト)
27…押上凸部(アウタコンタクト)
28…挿入口(アウタコンタクト)

100…ベースハウジング
100a…本体部(ベースハウジング)
100a1…挿入口(ベースハウジング)
101…ベースコンタクト収容部(ベースハウジング)
101a…係止片(ベースハウジング)
103…台座部(ベースハウジング)
104…開動作制限片(ベースハウジング)
105…ストッパ片(ベースハウジング)
105a…凸部(ベースハウジング)

S…シール材

110…スライドハウジング
111…アウタコンタクト収容部(スライドハウジング)
111a…下側収容部(スライドハウジング)
111b…上側収容部(スライドハウジング)
111c…スリット部(スライドハウジング)
112…基板係止部(スライドハウジング)
112a…基端部(スライドハウジング)
112b…基板係止片(スライドハウジング)
112b1…凸部(スライドハウジング)

130…電線ハウジング
40…電線

150…レバー部
150a…回転板部
150b…把持部
151…ガイド溝
152…回転軸
153…接続部

Claims (5)

  1. 基板端子が設けられた基板の前端部側を突出させた状態で該基板を保持している基板インサートモールドに着脱自在に接続されるハーネス側コネクタであって、
    ベースコンタクト及びアウタコンタクトにより構成される接触端子と、
    前端部に前記基板インサートモールドが挿入される挿入口が形成されていると共に、後端部側に前記ベースコンタクトが収容されているベースハウジングと、
    前記ベースハウジングの内部において、該ベースハウジングの前後方向に対して移動自在に収容されたスライドハウジングとを有し、
    前記スライドハウジングは、内部に前記アウタコンタクトを収容している共に、その前端部に、前記基板の前端部側が挿入されるスリットが形成されており、
    前記ベースコンタクトは、一端部側に筒状のボックス部が形成され、
    前記ボックス部は、その前端部に開口が形成され、その上壁に孔部が形成されている共に、その内部に前記基板端子に接触するための第1接触部が形成されている弾性接触片が収容されており、
    前記アウタコンタクトは、前記ベースコンタクトのボックス部の外周部に摺動自在に嵌合している外筒部と、該外筒部から突設した第2接触部が形成された外部接触片と、該外筒部・内部の底壁に設けられた押上凸部とを有し、
    前記基板インサートモールドが装着されていない状態の場合、前記アウタコンタクトは、前記押上凸部が前記ベースコンタクトのボックス部の外部の位置に配置された状態になっており、且つ前記ベースコンタクトは、前記ボックス部の内部に弾性接触片が収容された状態になっており、
    前記基板インサートモールドが装着されていない状態において、前記基板の前端部を先頭にして前記基板インサートモールドを前記挿入口に挿入して押し込むと、前記基板の前端部側が前記スライドハウジングのスリットに挿入されると共に、前記スライドハウジングを前記ベースハウジングの後端方向に押し込み移動させ、前記スライドハウジングと共に移動する前記アウタコンタクトの前記押上凸部が前記ボックス部の開口を通って該ボックス部の内部に挿入されると共に、該押上凸部が前記弾性接触片の下方に当接しながら該弾性接触片を上方に付勢して押し上げて該ボックス部の上壁の孔部から弾性接触片の第1接触部を突出させると共に、前記アウタコンタクトの外部接触片の第2接触部が、該ボックス部から突出する第1接触部と相対向する位置まで移動してきて、挿入されてきた基板の基板端子が、該弾性接触片の第1接触部及び前記外部接触片の第2接触部とにより挟持されるようになっていることを特徴とするハーネス側コネクタ。
  2. 前記基板インサートモールドが装着されている状態において、前記基板インサートモールドを前記ベースコンタクトの前端方向に移動させて前記挿入口から取り出すと、前記スライドハウジングが前記基板インサートモールドと共に、該ベースハウジングの前端方向に移動していくようになっており、このとき、前記スライドハウジング共に移動する前記アウタコンタクトの押上凸部が前記弾性接触片から離間して前記ボックスの内部から外部の位置に移動し、該押上凸部からの付勢から開放された該弾性接触片が下方に下がり、該ボックス部の上壁の孔部から突出している前記第1接触部が前記基板端子から離れてボックス部の内部に引っ込み、該弾性接触片が前記ボックス部に収容された状態になることを特徴とする請求項1に記載のハーネス側コネクタ。
  3. 請求項1又は2に記載のハーネス側コネクタと、前記基板インサートモールドとを有する基板エッジコネクタであって、
    前記基板の前端部側の左右両側には、それぞれ、凹部或いは穴部により構成された係止部が設けられており、
    前記ベースハウジングは、横長の箱状に形成された本体部を有し、
    前記本体部は、前端部に前記挿入口が形成されていると共に、その内部・後端側に複数のベースコンタクトを収容する横長状のベースコンタクト収容部が形成され、
    前記ベースコンタクト収容部の横方向・両側には、前記本体部の前端部に向けて延びる開動作制限片が形成されていると共に、前記開動作制限片よりも横方向の内側に、本体部の前端部に向けて延びるストッパ片が形成され、
    前記スライドハウジングは、横長のブロック状に形成され且つその内部に複数の前記アウタコンタクトが収容されているアウタコンタクト収容部を備え、
    前記アウタコンタクト収容部は、その後端側が、前記ベースコンタクト収容部の前端側に摺動自在に挿入されており、
    前記アウタコンタクト収容部の後端部側の左右両側には、該アウタコンタクト収容部の前端側に向けて延びる基板係止片が設けられ、該基板係止片の前端側には、前記基板に設けられた前記係止部に着脱自在に係止される凸部が設けられていることを特徴とする基板エッジコネクタ。
  4. 前記基板インサートモールドが装着されていない状態の場合、前記スライドハウジングがベースハウジングの第1位置に配置され、前記基板インサートモールドが装着された状態の場合、前記スライドハウジングがベースハウジングの前記第1位置よりも後端側に押し込まれた第2位置に配置されるようになっており、
    前記第1位置に配置された前記スライドハウジングは、前記基板係止片の凸部が、前記ベースハウジングのストッパ片の先端部に係止され、該内部に収容された前記アウタコンタクトは、前記押上凸部が前記ベースコンタクトのボックス部の外部の位置に配置された状態になっており、
    前記基板インサートモールドが装着されていない前記ハーネス側コネクタの前記挿入口に、前記基板の前端部を先頭にして前記基板インサートモールドを挿入すると、前記第1位置に配置された前記スライドハウジングは、前記アウタコンタクト収容部の前端部が、挿入されてきた前記基板インサートモールドに当接して後端部に向けて荷重を受け、このとき、前記基板係止片が該スライドハウジングの横方向・外側に開く方向に動作し、該基板係止片の凸部が前記ストッパ片の先端部の係止から外れて後端方向に押し込まれると共に、該基板係止片の凸部が前記基板の係止部に係止され且つ該基板係止片の外側面が前記開動作制限片に当接しながら前記第2位置まで移動するようになっており、
    前記スライドハウジングが前記第2位置まで移動すると、前記スライドハウジングと共に移動する前記アウタコンタクトの前記押上凸部が前記ボックス部の内部に挿入されて前記弾性接触片を上方に押し上げるようになっていることを特徴とする請求項3に記載の基板エッジコネクタ。
  5. 前記開動作制限片は、前記スライドハウジングが前記第1位置に配置されるまで、前記基板係止片が外側に開く開動作を制限するようになっており、
    前記基板インサートモールドが装着されているハーネス側コネクタに対して、前記基板インサートモールドを前記ベースハウジングの前端方向に移動させて前記挿入口から取り出す場合、前記第2位置に配置された前記スライドハウジングは、前記第1位置に移動するまで、前記開動作制限片により前記基板係止片の開動作の制限を受けながら、該基板係止片の凸部を係止している前記基板に保持されながら前端方向移動し、前記第1位置まで移動してくると、前記基板係止片が外側に開いて該基板係止片の凸部が前記基板の係止部の係止から外れ、該基板係止片の凸部がストッパ片の先端部に係止されて、スライドハウジングが第1位置に位置決めされるようになっていることを特徴とする請求項4に記載の基板エッジコネクタ。
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