JP3658779B2 - 燃焼機器の制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ガスや石油を燃料とし、表示部を有する燃焼機器の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の燃焼機器は、一般家庭に供給されている家庭用商用電源が停電した場合、機器を停止し、使用者に停電のあった事を知らせる機能を持ったものが多いが、全ての停電で機器を停止するのでは逆に使い勝手が悪くなるため、一応の目安としてごく短時間の瞬間的な停電、いわゆる瞬時停電のときには機器の運転を継続するようにしている。ガス会社の場合には東京ガス,大阪ガス,東邦ガスの3社で統一要求性能規準として定められている。以下、その構成を図4及び図5を参照しながら説明する。
【0003】
図4に示す送風機1はモーター2に連結している。送風機1は上部に燃焼部3を設けて燃焼部3で加熱する空気を居室内へ送風する。燃焼部3には流量調節弁4を介して燃料を供給する。モーター2や流量調節弁4は、制御回路5に接続され、マイクロコンピューター6の信号で駆動する。さらに運転状態を表示部駆動手段7から表示部8に表示する。
【0004】
図5は、制御回路5の詳細図を示すもので家庭用商用電源9の停電が発生すると停電時電圧保持手段10の働きで停電時の電圧を一定時間保持し、マイクロコンピューター6を継続して動作させ、モーター2や流量調節弁4,表示部8を駆動する。停電時間が長くなって停電時電圧保持手段10の電圧が一定電圧以下になると、停電保持電圧判定手段11が検知し、マイクロコンピューター6に信号を送り、停電による機器の運転停止と表示部8の表示を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、家庭用商用電源の停電時、機器の動作を一定時間継続させる時間は、停電時電圧保持手段の容量によって決定されるため、モーターや流量調節弁、また表示部を含めた電圧容量が必要となる。その手段として電圧を蓄積する電解コンデンサーの大型化が不可欠でそれに伴なう部品のコスト高、またスペースの確保などの設計上の課題があった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するもので、瞬時停電時の機器の運転を継続するための手段を小容量化して、低コストでかつ省スペースにする事を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の燃焼機器の制御装置は、機器の運転を制御する制御回路と、運転状態を表示する表示部と、前記制御回路に設けた家庭用商用電源の停電時の電圧低下を検出する停電判別手段と、停電時も機器の運転を一定時間継続する電圧を保持する停電時電圧保持手段と、前記停電判別手段で検知した停電の信号を直接入力するマイクロコンピューターの停電判別入力手段と、前記停電判別入力手段に入力される停電の信号を計時し、あらかじめ設定した所定の時間になると機器の運転を停止し、表示部へ停電を知らせる表示を行う停電処理手段でのプログラムへ移行する停電時間計時手段を備え、前記マイクロコンピュータは前記停電判別入力手段の信号によって前記表示部への電圧を停止するとともに、前記停電時間計時手段により所定の停電処理を行う停電処理手段に移行するようにしたものである。
【0009】
【作用】
本発明は、上記した構成によって、停電判別手段が停電を検知し、マイクロコンピューターの停電判別入力手段へ信号を入力すると、すぐにマイクロコンピューターは表示部への信号を停止する。これにより停電時も機器の運転を一定時間継続する電圧を保持する停電時電圧保持手段の負荷が軽減され、例えば、電解コンデンサーの小型化に伴うコスト低減と省スペースがはかれる。
【0010】
また、停電判別入力手段に入力される停電の信号を計時して停電の時間を計測する停電時間計時手段によって、停電時の運転継続か停止かの設計目標値があらかじめ設定でき、停電時電圧保持手段の過分な実力値部分の削減ができるため停電時電圧保持手段の負荷を軽減することが可能となる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の一実施例の燃焼機器の制御装置について図1〜図3によって説明する。
【0012】
図1において、送風機15はモーター16に連結している。送風機15は上部に燃焼部17を設けて燃焼部17で加熱する空気を居室内へ送風する。燃焼部17には流量調節弁18を介して燃料を供給する。モーター16や流量調節弁18は、制御回路19に接続され、マイクロコンピューター20の信号で駆動する。さらに運転状態を表示部駆動手段21から表示部22に表示する。
【0013】
図2に制御回路19の詳細図を示し、停電時の制御方式を説明する。家庭用商用電源23の停電による電圧低下を停電判別手段24が検知し、マイクロコンピューター20の停電判別入力手段25へ入力する。マイクロコンピューター20はこの信号によってすぐに表示部駆動手段21への信号を停止し、表示部22への電圧の供給を停止する。これにより停電時も機器の動作を一定時間継続させるための停電時電圧保持手段26の負荷が軽減される。そして、表示部22への電圧を瞬時停電の間の一瞬停止しても、停電復帰時に再度通電して表示すれば、このごく短時間の無表示は使用者も気付かない程のことだから使い勝手上で殆ど何の支障ともならない。
【0014】
図3は、制御回路19の電圧と停電時間(S)の関係を示したもので停電が発生するとA(V)からB(V)へ電圧が低下する。このB(V)で停電判別手段が停電を検知し、マイクロコンピューター20の停電判別入力手段25に入力されると、表示部駆動手段21への信号を停止し、表示部22への電圧の供給が停止される。この状態で停電時電圧保持手段26の電圧の降下カーブはDの様になる。
【0015】
ここで、同じ保持容量を持つが表示を止めない従来例の電圧降下カーブを破線Eで示す。2つのカーブから運転継続可能電圧C(V)とすると、到達時間はt2とt1となる。この差Δtに相当する表示に必要な分だけ停電時電圧保持手段26の負荷が軽減され、停電時電圧保持手段26の電解コンデンサーの容量の小型化がはかれることになる。
【0016】
本発明の第2の手段の実施例としては、図2のマイクロコンピューター19の停電判別入力手段25で入力した停電の発生からの時間を計時する停電時間計時手段27が、あらかじめ設定した一定時間になると機器の運転を停止し、表示部22へ、停電の発生したことを知らせる表示を行なう停電処理手段28へ移行することになる。従って、あらかじめガス会社等の規準を満足する設計目標値を設定すればそれに従って機器が動作する。
【0017】
図3で設計目標値ををTとすれば現在の停電時電圧保持手段26の降下カーブDによる実力値t2との差ΔTが設計実力値となる。設計目標値Tをあらかじめ設定すれば設計実力値との差ΔTを削減できることとなり、停電時電圧保持手段26の小型化と省スペース化を図りながら、瞬時停電による運転停止を避け、しかも瞬時停電と設定した所定時間よりも停電時間が長いと分ったときには、運転の継続は止めて余力のある間は停電の表示をして運転停止の理由を知らせる。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかのように本発明によれば、停電を判別し、表示部への電圧の供給を停止することで、所定時間の瞬時停電時には機器の運転を継続する電圧を保持する停電時電圧保持手段の負荷が軽減され、電解コンデンサーなどの部品の小型化に伴なうコストの低減と省スペース化が実現できる燃焼機器の制御装置が得られる。
【0019】
また、停電判別入力手段で入力した停電の発生からの時間を計時し、あらかじめ設定した一定時間後に停電処理手段へ移行することで、停電時電圧保持手段の小型化と省スペース化を図りながら、所定時間以上の停電と分ったときには、運転を停止して表示部に停電のための運転停止中の断り表示ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の燃焼機器の全体構成図
【図2】同機器の制御回路の構成図
【図3】同機器の停電時間と制御回路の電圧の相関を示す特性図
【図4】従来の燃焼機器の全体構成図
【図5】同機器の制御回路の構成図
【符号の説明】
19 制御回路
20 マイクロコンピューター
22 表示部
24 停電判別手段
25 停電判別入力手段
26 停電時電圧保持手段
27 停電時間計時手段
28 停電処理手段
Claims (1)
- 機器の運転を制御する制御回路と、運転状態を表示する表示部と、前記制御回路に設けた家庭用商用電源の停電時の電圧低下を検出する停電判別手段と、停電時も機器の運転を一定時間継続する電圧を保持する停電時電圧保持手段と、前記停電判別手段で検知した停電の信号を直接入力するマイクロコンピューターの停電判別入力手段と、前記停電判別入力手段に入力される停電の信号を計時し、あらかじめ設定した所定の時間になると機器の運転を停止し、表示部へ停電を知らせる表示を行う停電処理手段でのプログラムへ移行する停電時間計時手段を備え、前記マイクロコンピュータは前記停電判別入力手段の信号によって前記表示部への電圧を停止するとともに、前記停電時間計時手段により所定の停電処理を行う停電処理手段に移行するようにした燃焼機器の制御装置。
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JP20970494A JP3658779B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 燃焼機器の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP3658779B2 (ja) |
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1994
- 1994-09-02 JP JP20970494A patent/JP3658779B2/ja not_active Expired - Fee Related
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