JP3658276B2 - 豆乳製造器 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、家庭において短時間で簡単に豆乳を製造することができる豆乳製造器に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来この種の豆乳製造器としては、電動機と、この電動機によって駆動される粉砕刃と、この粉砕刃を内部に有すると共に外周にフィルタを有するバスケットと、このバスケットを収容する容器と、この容器内を加熱するヒータとで構成されたものが知られている。そして、これらの豆乳製造器においては、容器内部に水を溜め、バスケット内部に大豆を入れて下部本体内部に挿入した後、電動機を作動させてバスケット内の大豆を粉砕して大豆の水溶性成分を水に溶出させると共に非水溶性成分を水中に分散させ(粉砕工程)、前記ヒータを通電して大豆の成分が溶出及び分散した水を加熱することにより、大豆の生臭さを除去すると同時に殺菌を行い(加熱工程)、以上の工程が終了した後、バスケットを容器から取り去ることで豆乳を製造している。
【0003】
しかしながら、これらのように大豆の粉砕と加熱処理を同じ容器内で行うものでは、豆乳中の大豆成分濃度は低く、JASで規定された8%に対して半分程度であるばかりでなく、大豆の生臭さが残るという問題があった。これは、従来の豆乳製造器では粉砕された大豆がバスケット内でフィルタを隔てて水に浸かっているため、容器内の水がバスケット内を充分循環せず、このためバスケット内部の温度も上がり難く、大豆成分が水中に充分溶出及び分散しないためである。このため、大豆成分濃度を上げるには、水に対し大豆を多くすることが考えられるが、以下のような問題がある。即ち、大豆を多く粉砕するためにはバスケット自体を大きくすることになるが、バスケットの径を大きくして粉砕刃を大きくすると、電動機に大きな負荷が加わるため、高価で大きな電動機を使用する必要がある。また、バスケットの高さを高くすると、バスケット上部の大豆が粉砕されずに残る虞が生ずる。
【0004】
更に、細かい大豆粒子や非水溶性成分がフィルタの網目を通過して豆乳内に混じり、容器内底に沈殿してヒータの熱で焦げ付くことが多く、掃除が大変であった。これは特に、大豆の周りの水温が高い状態で大豆を粉砕すると、大豆が細かな粒子に粉砕されやすい傾向にあり、この大豆粒子が容器内底に沈降することで起こりやすかった。
【0005】
本発明は以上の問題点を解決し、豆乳の成分濃度を高くできると共に、容器内底での大豆粒子や非水溶性成分の焦げ付き等を低減できる豆乳製造器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の豆乳製造器は、内部に電動機を設けた本体と、この本体に対して着脱自在に設けられる容器と、フィルタを介して内外が連通すると共に前記容器内に保持されるバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータよりなる豆乳製造器であって、回転方向に対して遅れる方向に前記粉砕刃の先端が延びていると共に、前記粉砕刃の端部に、回転方向に対して後部が上方に傾斜した傾斜部を形成したものである。
【0007】
本発明は以上のように構成することにより、水を溜めた容器内に大豆を収容したバスケットを収容し、電動機によって粉砕刃を回転させることで、バスケット内の大豆が粉砕される。この際、粉砕刃の傾斜部によってバスケット内の外周側では粉砕した大豆がバスケット内上部まで上昇すると共に、バスケット内の中央部ではバスケット内上部から大豆が降下することになり、バスケット内の大豆がバスケット内を循環対流し、まんべんなく粉砕される。
【0008】
【0009】
【0010】
また、本発明の豆乳製造器は、内部に電動機を設けた本体と、この本体に対して着脱自在に設けられる容器と、フィルタを介して内外が連通すると共に前記容器内に保持されるバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータよりなる豆乳製造器であって、約40℃以下の水中に浸したバスケット内で大豆を粉砕する粉砕工程と、前記バスケット内の粉砕された大豆を水中で加熱する加熱工程と、加熱しながら前記バスケット内の大豆を攪拌する攪拌工程を順次行うように制御するものである。
【0011】
本発明は以上のように構成することにより、水を溜めた容器内に大豆を収容したバスケットを収容し、約40℃以下の温度域で電動機によって粉砕刃を回転させることでバスケット内の大豆を粉砕し、ヒータを通電して容器内の水を加熱することで大豆成分を溶出及び分散し、更に加熱を続行しながら粉砕刃を回転させて攪拌することで容器内の湯がバスケット内を循環し、粉砕大豆中に残った大豆成分が更に溶出及び分散すると共にバスケット内外の温度がほぼ均一となる。そして、加熱中に粉砕刃を回転させている時間が豆乳製造の工程における終了前の僅かな時間だけであるばかりでなく、粉砕刃の回転によって容器内に水流が生じるため、細かい大豆粒子や非水溶性成分がフィルタの網目を通過して豆乳内に拡散したとしても沈降しにくく、僅かに沈降したとしても短時間であるため、容器内底における大豆粒子及び非水溶性成分の焦げ付きが抑えられる。
【0012】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図3に基づいて説明する。1は本体であり、この本体1は、基部2と、この基部2から立設した立設部3と、この立設部3に取り付けられて支えられる頭部4とで側面略コ字状に構成されている。前記基部2にはヒータ5が取り付けられており、このヒータ5は、アルミダイキャスト製のヒータベース6にシーズヒータ7を鋳込んで形成されている。なお、前記ヒータベース6の上面は、100φ〜1000φ程度の凸球面状に形成されている。また、前記頭部4の内部には、バネ等の弾性部材8によって上方に付勢された状態で可動部9が支持されることで、この可動部9は上下方向に移動自在に取り付けられていると共に、この可動部の下端部には短円筒状の保護枠10が取り付けられている。そして、前記可動部9には、駆動軸が略垂直となるように電動機11が取り付けられている。また、前記頭部4の上方には、前記可動部9に当接すると共に水平方向に回動自在なスイッチカバー12が設けられている。更に、前記電動機11の駆動軸の下端には、カップリング13を構成する連結体14が、前記可動部9の下方で且つ保護枠10内に露出して取り付けられている。
【0013】
前記本体1の基部2と頭部4との間には、上部が開口した有底円筒状の容器15が着脱自在に配置されている。この容器15はステンレス鋼製であり、その底部外面にはアルミニウム板を熔接することで均熱層16が形成されていると共に、この均熱層16の下面は、前記ヒータベース6の上面と密着するように、切削等で100φ〜1000φ程度の凹球面状に形成されている。このように均熱層16を設けるのは、容器15がステンレス鋼を絞り加工することで形成されているため、加工精度が出しにくく、ステンレス鋼だけで容器15を形成した場合、ヒータベース6と接触する面積が小さくなってしまう虞があるためである。そして、ステンレス鋼製の容器15の底部がヒータベース6と狭い範囲で接触してしまうと、ヒータベース6と接した部分だけが高温になってしまうという虞があるが、均熱層16を形成し、更にこの均熱層16の下面をヒータベース6の上面と密着するように100φ〜1000φ程度の凹球面状にすることで、ヒータ5からの熱が均熱層16に平均的に伝わり、更に容器15の底部に平均的に伝えられる。また、前記容器15の側面には把持部17が取り付けられていると共に、容器15の上部には蓋体18が着脱自在に取り付けられている。この蓋体18は、略中央に凹部19が形成されていると共に、この凹部の中央に貫通孔20が形成されている。なお、前記凹部19は前記保護枠10よりも僅かに径大に形成されている。また、前記蓋体18の下側には一対のセンサ電極21,22が取り付けられている。
【0014】
そして、前記貫通孔20の下方には、バスケット23が着脱自在に取り付けられている。このバスケット23は、吊下部24と、側面及び下方が開口した収容部25と、この収容部25の下方開口部に取り付けられる蓋体26とで構成されている。そして、前記吊下部24には従動軸27が回転自在に取り付けられている。この従動軸27の上端には、前記連結体14と噛み合ってカップリング13を構成する連結体28が取り付けられている。そして、この連結体28は、前記バスケット23を蓋体18に取り付けた際に、前記貫通孔19から露出する。また、前記従動軸27の下端は前記収容部25内の下方まで延びており、この従動軸27の下端には、粉砕刃29が着脱自在に取り付けられている。この粉砕刃29は、図3に示すように、矢印で示した回転方向に対して遅れる方向に刃の先端が延びていると共に、その端部には回転方向に対して後部が上方に傾斜した傾斜部29aが形成されている。また、前記収容部25の側面には、網目状のフィルタ30が着脱自在に取り付けられている。更に、前記収容部25の下方に取り付けられる蓋体26にも、網目状のフィルタ31が形成されている。
【0015】
次に、本発明の作用について説明する。まず、予め乾燥大豆を5〜7時間水に浸して大豆に吸水させておく。この時、この大豆は前記容器15及びバスケット23とは別の容器(例えば、ボール等)に浸しておくことが望ましい。そして、この水に浸した大豆を、倒立させると共に粉砕刃29及びフィルタ30を取り付けたバスケット23の収容部25内に収容し、バスケットの蓋体26によって開口を塞ぐ。そして、前記バスケット23を容器の蓋体18に取り付け、水を適量貯めた容器15に収容する。そして、この容器15を前記本体1の基部2と頭部4との間に挿入し、ヒータ5上に載置する。更にスイッチカバー12を右回りに180度回動すると、図示しない昇降機構によって可動部9及び電動機11が下方に移動する。そして、前記電動機11の軸の下端に取り付けた連結体14が従動軸27の上端に取り付けた連結体28と噛み合うと共に、保護枠10の下端が蓋体18の凹部19と接し、これら保護枠10と蓋体18とでカップリング13が覆われる。同時に、図示しないスイッチが閉じて電動機11の駆動制御が開始される。
【0016】
前記電動機11の駆動制御について、図4を用いて説明する。まず、スイッチカバー12を回動して図示しないスイッチを閉じると、粉砕工程が開始される。この粉砕工程では、前記ヒータ5は5秒間の通電禁止期間を経て連続通電されると共に、前記電動機11は10秒間の通電禁止期間を経て断続的かつ周期的に通電される。即ち、この電動機11によって、前記粉砕刃29が断続的かつ周期的に回転させられることになる。これによって、容器15内の水が温められると共に、バスケット23内に収容した大豆が粉砕刃29によって粉砕されることになる。この際、図5に矢印で示すように、粉砕刃29の傾斜部29aによって、バスケット23内の外周側では粉砕した大豆がバスケット23内上部まで上昇すると共に、バスケット23内の中央部ではバスケット23内上部から大豆が降下することになり、大豆がバスケット23内を循環対流し、まんべんなく粉砕される。このため、バスケット23内で大量の大豆を残らず粉砕することができ、豆乳中の大豆成分濃度を高くすることができる。そしてこの粉砕工程の期間中は、大豆が粉砕されると共にバスケット23内で攪拌され、この結果、水溶性の大豆成分が温水中に溶出すると共に、非水溶性の大豆成分も温水中に分散した状態となり、一方、大豆滓はバスケット23内に留まる。なお、この粉砕工程中は、容器15内の水がヒータ5によって加熱された状態でバスケット23内の大豆を粉砕することになる。前述したとおり、大豆の周りの温度が高い状態で大豆を粉砕すると、大豆が細かな粒子に粉砕される傾向にあるが、粉砕工程中は水温が40℃前後までしか上昇しないので、粉砕された大豆中に含まれる必要以上に細かな粒子が少なく、このため、フィルタ30,31を通過して前記バスケット 23外に排出される大豆粒子も少ない。そして前記ヒータ5は、粉砕工程の開始から約6分後に連続通電から断続通電に切り替わり、以降豆乳製造の全工程終了まで断続的かつ周期的に通電されることになる。また前記電動機11は、粉砕工程の開始から約8分後に通電が停止され、加熱工程に移行する。
【0017】
この加熱工程では、前述したとおり、ヒータ5が断続的かつ周期的に通電されると共に、電動機11、即ち粉砕刃29は停止している。そして、この間も大豆から水溶性成分が溶出すると共に非水溶性成分が分散し続け、更に、このように加熱を続けることによって、製造途中の豆乳から生臭さが消える。なお、製造途中の豆乳の平均温度は80〜90℃程度であるが、容器15内の底部付近に僅かに非水溶性成分や大豆粒子等が沈降していることによって、底部付近の豆乳が部分的に激しく沸騰して泡立つことがあるが、前記センサ電極21,22の両方に同時に泡が接してこの両センサ電極21,22間が通電すると、前記ヒータ5への通電が停止して豆乳の吹きこぼれ及び大豆粒子等の焦げ付きが防止される。また、前記ヒータベース6の上面と密着可能な均熱層16が前記容器15の外底部に形成されていることによって、ヒータ5の熱は均熱層16に平均的に伝わると共に容器15の内底部に平均的に伝わり、容器15内底部に極めて高温になる部位が生ぜず、この極めて高温になる部位で非水溶性成分や大豆粒子等が焦げ付くという現象が防止される。そして、加熱工程開始から約16分後、再び電動機11が断続的かつ周期的に通電され、攪拌工程に移行する。
【0018】
この攪拌工程では、前述したとおり、ヒータ5が断続的かつ周期的に通電されると共に、電動機11も断続的かつ周期的に通電されて粉砕刃29が断続的かつ周期的に回転する。この時、バスケット23内で粉砕された大豆が攪拌されることで、バスケット23外の高温の豆乳がフィルタ30,31を介してバスケット23内に侵入すると共に、バスケット23内で大豆成分が更に溶出及び分散した豆乳がフィルタ30,31を介してバスケット23外に排出される。このため、大豆成分がより多く豆乳中に含まれることになる。なお、バスケット23内で粉砕された大豆のうち、粒度の細かいものは、フィルタ30,31の目を通り抜けて容器15内に拡散することになるが、加熱中に粉砕刃29を回転させている時間が豆乳製造の工程における終了前の僅かな時間だけであるばかりでなく、粉砕刃29の回転によって容器15内に水流が生じるため、非水溶性成分や大豆粒子等が沈降しにくく、僅かに沈降したとしても短時間であるため、容器15内底における非水溶性成分や大豆粒子等の焦げ付きが抑えられる。そして、攪拌工程の開始から約3分後、ヒータ5及び電動機11への通電が停止される。
【0019】
攪拌工程終了後、スイッチカバー12を左回りに180度回動すると、図示しない昇降機構によって可動部9及び電動機11が上方に移動し、そして、前記カップリング13の噛合が解除されると共に、保護枠10の下端が蓋体18の凹部19から離間し、同時に、図示しないスイッチが開く。そして、この容器15を前記本体1の基部2と頭部4との間から取り出し、前記バスケット23を容器15から取り外すことで豆乳が完成する。なお、前記バスケット23内の大豆滓、即ち「おから」は、バスケット23の蓋体26を取り外して排出する。そして、この「おから」は食用可能である。また、「おから」を排出したバスケットは、粉砕刃29及びフィルタ30を取り外すことで簡単に清掃可能である。
【0020】
以上のように本発明は、本体1の基部に設けられたヒータ5に容器15を載置し、この容器内に水を貯めると共に大豆を収容したバスケット23を宙吊り状態で保持し、このバスケット23内の粉砕刃29を電動機11によって駆動することで、大豆を粉砕し、大豆成分を水中に溶出及び分散させると共に、フィルタ30,31によって大豆滓がバスケット23内に留まるようになっており、この粉砕刃29の先端に、回転方向に対して後部が上方に傾斜した傾斜部29aを形成することによって、大量の大豆をバスケット23内で循環対流させ、残らず粉砕することができ、豆乳中の大豆成分濃度を高くすることができる。
【0021】
また本発明は、本体1の基部に設けられたヒータ5に容器15を載置し、この容器内に水を貯めると共に大豆を収容したバスケット23を宙吊り状態で保持し、このバスケット23内の粉砕刃29を電動機11によって駆動することで、大豆を粉砕し、大豆成分を水中に溶出及び分散させると共に、フィルタ30,31によって大豆滓がバスケット23内に留まるようになっており、前記容器15の底部外面に均熱層16を形成することで、ヒータ5からの熱が均熱層16を経て容器15の底部に平均的に伝えられるようにすることで、容器15内底部に極めて高温になる部位が生ぜず、この極めて高温になる部位で非水溶性成分や大豆粒子等が焦げ付くという現象が防止される。
【0022】
更に本発明は、粉砕工程、加熱工程を行った後に短時間の攪拌工程を設け、この攪拌工程においてヒータ5で容器15内の豆乳を加熱しつつ、バスケット23内の大豆を粉砕刃29で攪拌することで、大豆成分をより多く豆乳中に含ませることができ、また、非水溶性成分や大豆粒子等が沈降しにくく、沈降したとしても短時間であるため、非水溶性成分や大豆粒子等の焦げ付きが抑えられる。
【0023】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、前記均熱層はアルミニウム板を熔接して形成されているが、熱伝導性の高い金属であればアルミニウム以外であっても良く、例えば銅であってもよい。また、肉厚にメッキをすることで均熱層を形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明の豆乳製造器は、内部に電動機を設けた本体と、この本体に対して着脱自在に設けられる容器と、フィルタを介して内外が連通すると共に前記容器内に保持されるバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータよりなる豆乳製造器であって、回転方向に対して遅れる方向に前記粉砕刃の先端が延びていると共に、前記粉砕刃の端部に、回転方向に対して後部が上方に傾斜した傾斜部を形成したものであり、水を溜めた容器内に大豆を収容したバスケットを収容し、電動機によって粉砕刃を回転させることで、バスケット内の大豆が粉砕され、この際、粉砕刃の傾斜部によってバスケット内の外周側では粉砕した大豆がバスケット内上部まで上昇すると共に、バスケット内の中央部ではバスケット内上部からも大豆が降下することになり、バスケット内の大豆がバスケット内を循環対流し、まんべんなく粉砕されるので、バスケット内で大量の大豆を残らず粉砕することができ、豆乳中の大豆成分濃度を高くすることができる。
【0025】
【0026】
また、本発明の豆乳製造器は、内部に電動機を設けた本体と、この本体に対して着脱自在に設けられる容器と、フィルタを介して内外が連通すると共に前記容器内に保持されるバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータよりなる豆乳製造器であって、約40℃以下の水中に浸したバスケット内で大豆を粉砕する粉砕工程と、前記バスケット内の粉砕された大豆を水中で加熱する加熱工程と、加熱しながら前記バスケット内の大豆を攪拌する攪拌工程を順次行うように制御するものであり、水を溜めた容器内に大豆を収容したバスケットを収容し、約40℃以下の温度域で電動機によって粉砕刃を回転させることでバスケット内の大豆を粉砕し、ヒータを通電して容器内の水を加熱することで大豆成分を溶出及び分散し、更に加熱を続行しながら粉砕刃を回転させて攪拌することで容器内の湯がバスケット内を循環し、粉砕大豆中に残った大豆成分が更に溶出及び分散すると共にバスケット内外の温度がほぼ均一となるので、粉砕された大豆中に含まれる必要以上に細かな粒子が少なく、前記フィルタを通過してバスケット外に排出される大豆粒子も少なくでき、また、粉砕された大豆から大豆成分を効率よく抽出でき、豆乳中の大豆成分濃度を高くすることができるばかりでなく、バスケット内の豆乳も充分加熱されることで大豆の生臭さが除去される。そして、加熱中に粉砕刃を回転させている時間が豆乳製造の工程における終了前の僅かな時間だけであるばかりでなく、粉砕刃の回転によって容器内に水流が生じるため、細かい大豆粒子や非水溶性成分がフィルタの網目を通過して豆乳内に拡散したとしても沈降しにくく、僅かに沈降したとしても短時間であるため、容器内底における大豆粒子及び非水溶性成分の焦げ付きが抑えられるので、容器の手入れを簡単にできると共に、焦げ付きによる味の低下等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】 同上、バスケットの部分断面図である。
【図3】 同上、粉砕刃の斜視図である。
【図4】 同上、ヒータ及び電動機の通電制御の説明図である。
【図5】 同上、バスケット内での大豆の動きを示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体
5 ヒータ
11 電動機
15 容器
16 均熱層
23 バスケット
29 粉砕刃
29a 傾斜部
30,31 フィルタ
Claims (2)
- 内部に電動機を設けた本体と、この本体に対して着脱自在に設けられる容器と、フィルタを介して内外が連通すると共に前記容器内に保持されるバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータよりなる豆乳製造器であって、
回転方向に対して遅れる方向に前記粉砕刃の先端が延びていると共に、前記粉砕刃の端部に、回転方向に対して後部が上方に傾斜した傾斜部を形成したことを特徴とする豆乳製造器。 - 内部に電動機を設けた本体と、この本体に対して着脱自在に設けられる容器と、フィルタを介して内外が連通すると共に前記容器内に保持されるバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータよりなる豆乳製造器であって、
約40℃以下の水中に浸したバスケット内で大豆を粉砕する粉砕工程と、前記バスケット内の粉砕された大豆を水中で加熱する加熱工程と、加熱しながら前記バスケット内の大豆を攪拌する攪拌工程を順次行うように制御することを特徴とする豆乳製造器。
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