JP2013146307A - 調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バスケットから蓋体を容易に取り外すことができる調理装置を提供すること。
【解決手段】内部に電動機11を設けた本体1の基部2に容器21を着脱可能に設ける。この容器21内に、バスケット27を吊り下げ保持する。側面フィルタ36、底面フィルタ37を有する前記バスケット27内には、粉砕刃29を設ける。前記基部2には、ヒータ5を設ける。また、前記バスケット27は、上部材としての収容部30と、下部材としての蓋体31を有する。前記蓋体31は、収容部30に対し回動操作により着脱可能である。そして、前記蓋体31の外側には、突起としての縦リブ79が形成される。更に、前記縦リブ79と係合する係合受部としての溝部86を有し、前記蓋体31を回動操作して前記上部材から取り外す操作具81を備える。これによって、熱い前記蓋体31に極力触らずに容易に前記蓋体31を取り外すことができる。
【選択図】図20

Description

本発明は、家庭において簡単に液体状の飲料又は食品を製造することができる調理装置に関するものである。
従来、この種のものとして、内部に電動機を設けた本体と、この本体に対して着脱可能に設けられる容器と、この容器内に保持されると共にフィルタを介して内外が連通するバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータと、前記電動機及びヒータを通電制御する制御回路よりなる豆乳製造器であって、前記バスケットの下方に着脱可能に取り付けられる蓋体(本願発明の下部材に相当する)にフィルタを形成すると共に、前記蓋体の外側に、下方に突出する複数の突起を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−235490号公報
従来技術は、前記蓋体に形成された突起が下になるように前記バスケットを置くことで、このバスケットが、突起の高さ分浮いた状態となり、これによって前記蓋体に形成された前記フィルタが塞がれない状態となる。また、前記蓋体の外側にリブ状の前記突起が形成されていることで、この突起に指を掛けて前記蓋体を容易に回動させて開くことができる。そして、前記バスケットの蓋体を開いて粉砕刃を取り外すことで、前記バスケット内から大豆滓等の残滓を簡単に取り出すことができる。
ところで、大豆滓中には豆乳分が残るので、前記蓋体を開く際に手が汚れる虞がある。また、大豆滓の脱水後でも、大豆滓が冷める前は、前記バスケットが熱いために、前記蓋体を開き難いという問題があった。これを避けるために、大豆滓が冷めてから前記蓋体を開くことも考えられるが、大豆滓中に残った豆乳に含まれる成分が冷めると、大豆滓と共に固まって前記蓋体に付着し、この蓋体が開き難くなるという問題があった。更に、前記粉砕刃を取り付けたままでは、この粉砕刃が前記バスケットから大豆滓を取り出す際に邪魔になってしまうため、前記粉砕刃を従動軸から取り外す必要があるが、大豆滓が冷める前は、前記粉砕刃が熱いためにこの粉砕刃を取り外し難いという問題があった。これを避けるために、大豆滓が冷めてから前記粉砕刃を取り外すことも考えられるが、大豆滓中に残った豆乳に含まれる成分が冷めると、大豆滓と共に固まって前記フィルタに付着し、このフィルタから大豆滓を取り除き難くなるという問題もあった。このような問題は、サポニンを多く含む大豆から豆乳を製造する豆乳製造器において顕著であるが、他の材料から同様にして液体状の飲料又は食品を製造する調理装置でも存在する。
本発明は以上の問題点を解決し、上下二部材からなるバスケットから下部材を容易に取り外すことができる調理装置を提供することを目的とし、加えて、粉砕刃も容易に取り外すことができる調理装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の調理装置は、内部に電動機を設けた本体と、この本体の基部に着脱可能に設けられる容器と、この容器内に保持されると共にフィルタを介して内外が連通するバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって回転駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータとを備え、前記バスケットが、上部材と、この上部材に対し回動操作により着脱可能に取り付けられる下部材とを有した調理装置であって、前記下部材を回動操作して前記上部材から取り外す操作具を備え、前記下部材の外側に複数の突起を設けると共に、これらの突起と係合する係合受部を前記操作具に設けたものである。
また、本発明の請求項2に記載の調理装置は、請求項1において、前記突起が環状に配列されると共に、前記係合受部が軸対称的な位置にある複数の前記突起と係合するように構成されるものである。
また、本発明の請求項3に記載の調理装置は、内部に電動機を設けた本体と、この本体の基部に着脱可能に設けられる容器と、この容器内に保持されると共にフィルタを介して内外が連通するバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって回転駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータとを備え、前記粉砕刃が、前記電動機によって回転駆動される従動軸から抜き取り可能に取り付けられた調理装置であって、前記粉砕刃を抜き取る際にこの粉砕刃を保持する保持部を有する操作具を設けたものである。
更に、本発明の請求項4に記載の調理装置は、請求項3において、前記粉砕刃が、前記従動軸に装着される装着部と、この装着部から外側に突出する左右の突出部と、この突出部から突出する刃本体とを備え、前記保持部が、前記左右の突出部に係止する左右の横係止部を有するものである。
本発明は以上のように構成することにより、前記下部材の突起に前記操作具の係合受部を係合させた状態で、前記操作具を持って回動させることで、前記下部材を回動させることができるので、前記バスケット内の残滓が熱い状態であっても、前記下部材に極力触れることなく前記下部材を前記上部材から容易に取り外すことができる。
なお、前記突起を環状に配列すると共に、前記係合受部を軸対称的な位置にある複数の前記突起と係合させるように構成すれば、前記下部材をバランス良く確実に回動させて取り外すことができる。
また、本発明は以上のように構成することにより、前記バスケット内の残滓が熱い状態であっても、前記粉砕刃を前記保持部により保持した状態で、前記操作具を用いて前記粉砕刃に極力触れることなく、前記従動軸から粉砕刃を抜き取ることができる。
なお、前記粉砕刃に、前記従動軸に装着される装着部と、この装着部から外側に突出する左右の突出部と、この突出部から突出する刃本体とを設け、前記保持部に、前記左右の突出部に係止する左右の横係止部を設ければ、前記刃本体に接触することなく、前記粉砕刃を取り外すことができるので、前記刃本体の破損を抑制することができる。
本発明の実施例1を示す調理装置としての豆乳製造器の粉砕状態における縦断面図である。 同、停止状態における断面図である。 同、粉砕状態における断面図である。 同、脱水状態における断面図である。 同、蓋体を取り付けた状態におけるバスケットの正面図である。 同、蓋体を取り付けた状態におけるバスケットの底面図である。 同、蓋体を取り外した状態におけるバスケットの正面図である。 同、蓋体を取り外した状態におけるバスケットの底面図である。 同、回動連結機構の説明図であり、固定状態を示す。 同、回動連結機構の説明図であり、固定解除方向に蓋体を回動した状態を示す。 同、回動連結機構の説明図であり、案内部の作用を示す。 同、粉砕刃と従動軸の正面図である。 同、粉砕刃と従動軸の平面図である。 同、粉砕刃の底面図である。 同、取り外した粉砕刃と従動軸の側面図である。 同、操作具の斜視図である。 同、操作具の正面図である。 同、操作具の平面図である。 同、操作具の側面図である。 同、操作具を蓋体に使用した状態を示す斜視図である。 同、操作具を粉砕刃に使用した状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施例を示す調理装置としての豆乳製造器の、蓋体を取り付けた状態におけるバスケットの底面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
以下の各図は実施例1を示している。1は調理装置としての豆乳製造器の本体であり、この本体1は、台状の基部2と、この基部2から立設した立設部材3と、この立設部材3に取り付けられて支えられる頭部4とで、正面視略コ字状に構成されている。前記基部2にはヒータ5が取り付けられており、このヒータ5は、アルミダイキャスト製のヒータベース6に形成されている。また、前記立設部材3は、前記基部2に固定された下部立設部材7と、この下部立設部材7に摺動可能に設けられることで昇降可能な上部立設部材8とに分割されていると共に、この上部立設部材8に頭部4が一体に固定されている。そして、前記下部立設部材7と上部立設部材8との間には、前記上部立設部材8、ひいては前記頭部4を常時上方へ付勢するバネなどの第一の付勢手段9が介在している。なお、本実施例では、前記下部立設部材7と上部立設部材8との間に昇降案内軸10が縦方向に設けられると共に、この昇降案内軸10に前記第一の付勢手段9が介装されている。
そして、前記上部立設部材8の内部には、駆動軸11Aが上向きとなるように、電動機11が取り付けられている。また、前記頭部4の上面には操作部12が設けられており、この操作部12の内側に設けられた回路基板12A上に実装された図示しないスイッチを操作可能に構成されている。更に、前記頭部4の下部には、回転力伝達・非伝達切り替え部であるカップリング13の一方を構成する一次側連結体14が、下向きに露出して取り付けられている。この一次側連結体14の上部には、一次側回転軸15が固定されていると共に、この一次側回転軸15の回転中心軸心16は、上下方向に向いている。そして、前記一次側回転軸15と駆動軸11Aとの間には、回転力伝達手段17が介在している。本実施例では、前記回転力伝達手段17は、前記駆動軸11Aと一次側回転軸15にそれぞれ装着されたプーリ18,18Aと、これらプーリ18,18Aに介装されたベルト19とを有して構成される。これによって、前記電動機11の回転力が、前記一次側連結体14に伝達できるようになっている。なお、前記電動機11の回転数は、前記プーリ18と前記プーリ18Aの直径の差によって、適宜減速される。
更に、前記本体1の基部2と頭部4との間には、上部が開口すると共に側面に把持部20が設けられた有底円筒状の容器21が着脱可能に配置されている。なお、この容器21は、前記基部2のヒータベース6に乗せられる。
そして、前記容器21の上部開口21Aには、蓋体22が着脱可能に取り付けられている。この蓋体22は、略中央に円筒凹状の凹部23が形成されていると共に、この凹部23の底部中央に貫通孔24が上下方向に形成されている。
そして、前記貫通孔24には、吊下部25が上下方向に摺動可能で且つ前記貫通孔24の中心軸心24A回りに回転可能に貫通して設けられている。なお、前記中心軸心24Aは、前記回転中心軸心16とほぼ同軸である。そして、前記吊下部25には、前記中心軸心24Aと同軸となるように、従動軸26が上下方向に貫通して回転可能に取り付けられている。前記吊下部25の下部には、バスケット27が前記中心軸心24Aと同軸状に取り付けられており、前記吊下部25と共に回転可能に構成されている。そして、前記従動軸26には、この従動軸26の中心軸心24Aと直交する棒状の係合部28が設けられると共に、前記バスケット27には、前記係合部28に対し係脱可能な係合受部27Aが設けられる。更に、前記従動軸26の下端には、粉砕刃29が着脱可能に取り付けられている。このため、前記粉砕刃29は、前記従動軸26の回転に伴って回転すると共に、前記バスケット27は、前記係合部28と係合受部27Aとが係合した状態において、前記従動軸26の回転に伴って回転可能に構成されている。なお、前記バスケット27は、側面及び下方が開口した上部材としての収容部30と、この収容部30の下方開口部に取り付けられる下部材としての蓋体31とで構成されている。
そして、前記従動軸26の上端には、前記一次側連結体14と噛み合って前記カップリング13を構成する二次側連結体32が取り付けられている。そして、この二次側連結体32の横側周囲には、この二次側連結体32を囲んで覆うカバー33が前記吊下部25と一体に設けられている。そして、前記カバー33の外縁から下方に向けて円筒状に形成された側板部34が、前記凹部23の内周面の内側に摺動可能に挿入されることで、前記吊下部25が前記凹部23に対して上下方向に移動するように案内されると共に、前記中心軸心24A回りに回転可能となる。更に、前記凹部23の底面と前記カバー33との間には、バネ等の第二の付勢手段35が設けられており、この第二の付勢手段35によって、前記カバー33が前記吊下部25を常に上方へ付勢している。そして、前記第二の付勢手段35によって、後述するように、前記カバー33、ひいてはこのカバー33と一体的に昇降する前記バスケット27が、全ての大豆(図示せず)が容器21内の水面よりも下となるように前記容器21内の下部位置となる粉砕位置に配置されたり、逆に、前記バスケット27が、水面よりも上となる脱水位置に配置されたりするようになっている。更に、前記吊下部25と二次側連結体32との間には、第三の付勢手段(図示せず)が設けられている。そして、この第三の付勢手段によって、前記二次側連結体32及び従動軸26は、前記吊下部25に対して上方に押し上げられている。
なお、前記収容部30の内寸は、所定量の豆乳を製造するために必要な量の水が溜められた容器21に、必要な量の大豆を収容した前記収容部30を入れたときに、前記大豆のうち最も高い位置にあるものでも水に浸る、望ましくは全ての大豆が水面よりも下となるのに十分な径に形成されている。そして、前記収容部30の側面には、側面フィルタ36が着脱可能に取り付けられている。更に、前記収容部30の下方に取り付けられる前記蓋体31の蓋板62にも、底面フィルタ37が形成されている。なお、前記蓋体31は、前記中心軸心24A回りに回動させることで、前記収容部30と係合し、或いは前記収容部30との係合が解かれるように形成されている。
更に、前記立設部材3には、前記頭部4の一次側連結体14を、停止位置(図2参照)、粉砕位置(図1及び図3参照)、脱水位置(図4参照)とするように選択的に固定することができる位置決め手段38が設けられている。
なお、下部立設部材7に対して上部立設部材8を垂直方向に昇降可能に案内するための案内部材を設けることができる。例えば、案内部材は、下部立設部材7に設けた上向き軸が、上部立設部材8に設けた上下方向の貫通部に摺動可能に挿入されて構成される。
次に、図2〜図4を用いて、前記位置決め手段38について説明する。前記昇降案内軸10は、前記立設部材3内に一対配置されるものである。そして、前記昇降案内軸10の下部は、前記下部立設部材7に内向きに突設された下部取付部39に対して固定される。また、前記昇降案内軸10の上部は、前記上部立設部材8に内向きに突設された上部取付部40に形成された貫通穴40Aに対して摺動可能に貫通する。更に、前記貫通穴40Aを貫通した前記昇降案内軸10の上部には、前記上部取付部40の上方において、抜け止め係止部材42が固定されている。そして、前記第一の付勢手段9が前記下部取付部39と上部取付部40との間に介在することで、上部立設部材8、ひいては前記頭部4が上方へ付勢されている。前記昇降案内軸10に対し空隙Dをおいて沿うように、前記昇降案内軸10と平行で且つ縦長なストッパー41が前記上部立設部材8に取り付けられている。前記ストッパー41は、ストッパー切替操作部(図示せず)を操作することで後方に押され、空隙Dを広げることができるようになっている。前記ストッパー41は、その上部に第一の係止部44が設けられ、この第一の係止部44から下方に向かう程後方となるように、一様に傾斜する下向きの第一の傾斜面45が前記昇降案内軸10側に対向するように形成されている。更に、前記ストッパー41の上下方向における中間よりやや下方位置に、第二の係止部46が形成され、この第二の係止部46から下方に向かう程後方となるように、一様に傾斜する下向きの第二の傾斜面47が前記昇降案内軸10側に対向するように形成されている。なお、前記ストッパー41は、その下部が前記上部取付部40に当接している。一方、前記抜け止め係止部材42にも、下方に向かう程後方となるように、上向きの第三の傾斜面48が形成されていると共に、この第三の傾斜面48の下部に、係止受部49が形成されている。このため、前記頭部4を下方に押圧すると、前記下部取付部39と上部取付部40との間の長さが短くなると共に、前記第三の傾斜面48が前記第一の傾斜面45や第二の傾斜面47と摺動し、前記係止受部49が第一の係止部44又は第二の係止部46と係合する。
次に、上部材としての前記収容部30と下部材としての蓋体31との結合構造について説明する。前記収容部30の下方の開口部60と前記蓋体31とは、バヨネット結合機構である回動結合機構61によって結合される。
以下、前記回動結合機構61の構成を説明する。前記蓋体31の蓋板62の周囲には一段高い蓋板上部62Aが形成され、この蓋板上部62Aに挿入溝たる円弧状溝63が貫通形成される。この円弧状溝63は、前記蓋体31の中心軸、即ち前記中心軸心24Aを中心として周方向に間隔を置いて複数設けられる。一方、前記収容部30の開口部60を構成する開口縁64には、前記円弧状溝63に挿脱可能な係止受部65が、前記円弧状溝63と同数、先端側に向けて突設形成される。これら円弧状溝63及び係止受部65の平面形状は、前記中心軸を中心とした円弧状をなす。また、前記係止受部65は略L字状をなし、その先端は周方向一側(図9〜図11中で左側)を向く。そして、前記係止受部65によって、周方向一側が開口した係止溝66が形成される。前記係止溝66の先端側縁部66Aと基端側縁部66Bは平行であって、この基端側縁部66Bは係止受部65の先端を越えて周方向一側に延設され、その先端と前記開口縁64との間に第二段部としての第二傾斜部67が形成されている。なお、前記先端側縁部66Aは、前記開口縁64とほぼ同一平面上に位置する。
更に、前記係止受部65の周方向他側(図9〜図11中で右側)には、前記開口縁64との間に第一段部としての第一傾斜部68が設けられている。そして、この第一傾斜部68には、前記円弧状溝63の他側部としての他側縁部63Aが当接する。また、前記係止受部65の先端側縁部65Aは前記開口縁64と平行に形成されている。更に、前記第二傾斜部67は、前記第一傾斜部68よりも高い位置に形成されている。なお、これらの傾斜部67,68は、前記開口縁64に対して略45度の角度をなす。
また、前記円弧状溝63の周方向一側には、上面側(図9〜図11中で下側)に突出する第三段部としての段部69を介して前記係止溝66に係入して前記係止受部65に係止される係止部70が設けられている。また、前記第二傾斜部67の周方向他側端から前記第一傾斜部68の周方向他側端までの距離Kは、前記段部69から他側縁部63Aまでの距離K1と略等しい。そして、前記第一傾斜部68と他側縁部63Aとで、相互に当接する案内部が構成されると共に、前記第二傾斜部67と段部69とで、相互に当接する案内部が構成される。
図12〜図15に示すように、前記粉砕刃29は、合成樹脂製の装着部としての筒状部71を備えている。この筒状部71は、その先端から左右に突出した左右の突出部72,72を一体に備えている。そして、これら左右の突出部72,72から、金属製の左右の刃本体73,73が突出している。なお、これらの刃本体73,73は、一体に形成されている。また、前記筒状部71、突出部72,72、及び刃本体73は、インサート成形によって一体的に形成されている。また、前記筒状部71の基端側には、周溝部74が設けられると共に、前記筒状部71の基端から先端側に向けて、対を成す縦溝部75,75が前記周溝部74を超えて形成されている。そして、前記周溝部74には、バネ性を有する線材を環状に成形した弾性ストッパー76が設けられている。この弾性ストッパー76を構成する線材は、端部同士が固定されていないため、前記弾性ストッパー76は拡径可能である。一方、前記従動軸26の先端側には、前記縦溝部75,75に係入する係入部77,77が突設されている。なお、前記粉砕刃29の中央下面29Wは凸状の湾曲面に形成されている。
前記蓋体31の蓋板62は、その周囲に傾斜面78が形成され、この傾斜面78の周囲に前記蓋板上部62Aが形成される。そして、前記蓋板62の外側には、短い突起としての縦リブ79が放射状に複数形成されている。なお、これらの複数の縦リブ79は、環状に配列されていると共に、前記傾斜面78の内外に跨って形成されている。また、一部の前記縦リブ79には、前記係止受部65の先端側の通過を許容する開口通路80が形成されている。
更に、本発明の豆乳製造器は、前記蓋体31を回動操作して取り外すための操作具81を別体で備える。図16〜図19に示すように、その操作具81の操作具本体82は、左右方向に長い略平板状に形成されている。そして、前記操作具81の上下方向一側の縁部には、蓋体操作部83が設けられると共に、その上下方向他側の縁部には、前記粉砕刃29の保持部84が設けられている。なお、前記操作具81を使用する場合、主として前記操作具本体82が把持される。
前記蓋体操作部83は、前記操作具本体82の上下方向一側の縁部82Aにおける左右両側に突設された腕部85,85に、前記縦リブ79に係合する係合受部としての溝部86,86を設けることで構成されている。そして、前記縦リブ79に前記溝部86を係合させた状態において、前記腕部85は、その内側傾斜面85Aが前記傾斜面78に当接可能であると共に、その先端85Bが前記蓋板上部62Aに当接可能である。
また、前記粉砕刃29の保持部84は、前記操作具本体82の上下方向他側の縁部82Bにおける中央部に、左右の腕部87,87を突設することで構成されている。これらの腕部87は、前記縁部82Bから突出した基端部88,88と、これらの基端部88,88の先端側から中央側に突設した横係止部89,89とを備えている。そして、これらの横係止部89,89の基端側に、前記突出部72が係止される。また、左右の前記腕部87,87の基端部88,88は、一方が前記縁部82Bの厚さ方向一側から、他方が前記縁部82Bの厚さ方向他側から突設されている。また、左右の前記横係止部89,89は、軸対称となる形状を有している。これらの横係止部89の中央側には、円弧状をなす凸状の湾曲部89A,89Aが形成されている。また、左右の前記横係止部89,89を左右の前記突出部72,72に係止した状態で、前記基端部88,88に前記刃本体73,73の背部73A,73Aが当接することで、安定した係止状態が得られる。なお、前記他側縁部82Bの中央には、前記中央下面29Wに対応して、湾曲凹部82Wが形成されている。また、前記刃本体73,73は、略円弧状に湾曲しており、前記背部73A,73Aとは反対側の縁に、刃部73B,73Bを有する。また、左右の前記突出部72,72を結ぶ両側の縁には、湾曲状の凹部90,90が形成され、これらの凹部90,90の間隔より左右の前記湾曲部89A,89Aの間隔が広く設定されている。
なお、前記操作具81の操作具本体82には、一側に略円形の透孔91が穿設されると共に、他側に長孔状の透孔92が穿設され、これら透孔91,92に指を掛けて前記操作具本体82を引っ張ることができるようになっている。また、前記操作具本体82の両面には、複数の滑り止め用凸部93が形成されている。
図5〜図7に示すように、前記収容部30には、前記蓋体31に係脱可能なストッパー94がスライド可能に縦設されている。そして、このストッパー94が前記蓋体31のストッパー受部95に係止することにより、前記蓋体31の回動が規制される。一方、前記ストッパー受部95からストッパー94を外すことにより、前記蓋体31が回動可能となる。
次に、前記豆乳製造装置の使用方法について説明する。まず、予め所要量の乾燥大豆を水に浸して、この大豆に吸水させておく。そして、吸水させた大豆を、前記粉砕刃29及び側面フィルタ36を取り付けた前記バスケット27の収容部30内に収容し、前記蓋体31によって開口を塞ぐ。そして、所要量の水を貯めた前記容器21に前記蓋体22を取り付けることで、前記バスケット27を前記容器21に収容する。そして、この容器21を前記本体1の基部2と頭部4との間に挿入し、前記ヒータ5上に載置する。
停止状態では、前記第一の付勢手段9が伸張していると共に、前記抜け止め係止部材42が前記上部取付部40に当接する。この際、前記頭部4は最高位置となり、前記頭部4から下方に突出した前記一次側連結体14は、停止位置に配置される。この際、前記吊下部25が前記第二の付勢手段35によって上方に押し上げられ、高位置に配置されているものの、前記一次側連結体14と前記二次側連結体32とが離れていることで、前記カップリング13は非伝達状態になっている。
次に、粉砕状態を示す図1に示すように、前記頭部4を下方に押し下げる。このように、前記頭部4を下方に押し下げることで、前記ストッパー41は、前記第二の傾斜面47と第一の傾斜面45が前記第三の傾斜面48に沿って摺動することで、後方に押し下げられると共に、前記抜け止め係止部材42に対して、相対的に下方に移動する。そして更に、抜け止め係止部材42の係止受部49は、前記ストッパー41の第一の係止部44と係合すると共に、前記第一の付勢手段9は圧縮された状態となる。この際、前記頭部4は最低位置となり、前記頭部4から下方に突出した前記一次側連結体14は、粉砕位置に配置される。この結果、前記一次側連結体14と前記二次側連結体32とが噛み合って当接することで、前記カップリング13は伝達状態になっている。また、前記一次側連結体14の下降に伴って二次側連結体32、ひいては前記吊下部25に取り付けられた前記バスケット27が、前記第二の付勢手段35の付勢力に抗して下方に押し下げられ、前記バスケット27内の大豆が前記容器21内の水に浸される。なお、この際、前記吊下部25は、前記第二の付勢手段35の付勢力に抗して下限まで押し下げられると共に、前記二次側連結体32と従動軸26とが、前記第三の付勢手段35Aの付勢力に抗して下方に押し下げられる。これによって、前記従動軸26に設けられた前記係合部28は、相対的に、前記バスケット27に設けられた係合受部27Aよりも下方に押し下げられる。このため、前記係合部28と係合受部27Aとの係合が解除される。
この状態で、前記操作部12を操作すると、前記回路基板12A上に実装された図示しないスイッチが閉じて、制御回路によって前記ヒータ5及び前記電動機11の通電制御が開始される。これによって、前記電動機11が高速回転し、その回転力が前記回転力伝達手段17及びカップリング13を介して前記従動軸26を回転させることで、この従動軸26に取り付けられた粉砕刃29が回転して、大豆の粉砕を行う。なお、この際、前述したように、前記係合部28と係合受部27Aとの係合が解除されているので、前記バスケット27は回転しない。
なお、この粉砕状態にあっては、制御回路によって加熱工程を経た後、粉砕工程に移行するものであって、前記電動機11によって、前記粉砕刃29が断続的かつ周期的に回転させられることになる。そして、これによって前記容器21内の水が温められると共に、前記収容部30内に収容された大豆が前記粉砕刃29によって粉砕される。そして、この粉砕工程の期間中は、大豆が粉砕されると共に前記収容部30内で攪拌され、この結果、水溶性の大豆成分が温水中に溶出すると共に、非水溶性の大豆成分も温水中に分散した状態となり、一方、大豆滓は前記収容部30内に留まる。
更に、粉砕工程の後期にあっては、粉砕工程を経た後、加熱工程、攪拌工程、保温工程に移行する。加熱工程では、前記ヒータ5が断続的かつ周期的に通電されると共に、前記電動機11への通電が停止される。このように加熱を続けることによって、製造途中の豆乳から生臭さが消える。また、攪拌工程では、前記ヒータ5が断続的かつ周期的に通電されると共に、前記電動機11も断続的かつ周期的に通電されて前記粉砕刃29が断続的かつ周期的に回転することで、前記収容部30内で粉砕された大豆が攪拌される。これによって、前記収容部30外の高温の豆乳がフィルタ36,37を通過して前記バスケット27内に侵入すると共に、このバスケット27内で大豆成分が更に溶出及び分散した低温の豆乳がフィルタ36,37を通過してバスケット27外に排出される。更に、保温工程では、前記容器21及びバスケット27内の豆乳が80℃以上に保たれる。
次に、脱水状態では、ストッパー切替操作部を押圧することで、前記ストッパー41を後方に移動させると、前記係止受部49が前記第一の係止部44より離脱すると共に、前記第一の付勢手段9の付勢力によって、前記頭部4が上昇する。この頭部4が前記ストッパー41と共に上昇すると、このストッパー41の第二の係止部46が、前記係止受部49に係止することとなる。
前記第二の係止部46と前記係止受部49とが係合した状態において、前記頭部4は、停止状態時と粉砕状態時の中間位置となり、前記頭部4から下方に突出した前記一次側連結体14は、脱水位置に配置される。この結果、前記一次側連結体14と前記二次側連結体32とが噛み合って当接することで、前記カップリング13は伝達状態になっている。また、前記一次側連結体14の上昇に伴って前記二次側連結体32、ひいては前記吊下部25に取り付けられた前記バスケット27が、前記第二の付勢手段35の付勢力によって上方に押し上げられ、前記バスケット27が水面上に配置されて大豆は非浸漬状態となる。なお、この際、前記吊下部25は、前記第二の付勢手段35の付勢力によって上限まで押し上げられると共に、前記二次側連結体32と従動軸26とが、前記第三の付勢手段35Aの付勢力によって上方に押し上げられる。これによって、前記従動軸26に設けられた前記係合部28は、相対的に、前記バスケット27に設けられた係合受部27Aよりも上方に押し上げられる。このため、前記係合部28と係合受部27Aは、再び係合する。
この状態で、前記操作部12を操作すると、前記回路基板12A上に実装された図示しないスイッチが閉じて、制御回路によって前記電動機11の通電制御が開始される。これによって、前記電動機11が低速回転し、その回転力が前記回転力伝達手段17及びカップリング13を介して前記従動軸26を回転させることで、この従動軸26の回転に伴って、前記バスケット27を前記吊下部25ごと回転させる。なお、この際、前記従動軸26に取り付けられた粉砕刃29は、前記バスケット27と一体となって回転するので、前記収容部30内において大豆を撹拌したり粉砕したりすることはない。そして、前記バスケット27が回転させられることで、前記収容部30内の大豆滓に含まれる豆乳を遠心力によって分離し、前記収容部30の側面フィルタ36を通して前記容器21内に放出し、回収することができる。なお、豆乳製造脱水時において、前記電動機11を低速回転させることで、前記バスケット27も低速回転させる。このように、前記バスケット27を低速回転させることで、前記収容部30内における大豆滓が不均一であったとしても、前記バスケット27が大きく振動することがない。また、前記バスケット27が前記水面よりも高い位置にあることから、遠心分離された豆乳が前記フィルタ36,37を通過して再び大豆滓に吸収されることがない。
前記容器21から豆乳を取り出す場合、ストッパー切替操作部を再び押圧することで、前記ストッパー41を後方に移動させると、前記係止受部49が前記第二の係止部46より離脱すると共に、前記第一の付勢手段9の付勢力によって、前記頭部4が上昇する。この頭部4が前記ストッパー41と共に上昇すると、前記抜け止め係止部材42が前記上部取付部40に当接する。そして、前記カップリング13の噛合が解除される。そして、前記容器21を前記本体1の基部2と頭部4との間から取り出し、前記バスケット27を有する蓋体22を前記容器21から取り外すことで、豆乳を得ることができる。そして、この際、前記バスケット27内の大豆滓に豆乳が殆ど含まれないので、前記容器21から前記バスケット27を取り出した際に、このバスケット27から豆乳が滴下するのを防止して、テーブル等を汚さないようにすることができる。また、前記バスケット27内の大豆滓を廃棄する場合、脱水されていることで、そのまま生ゴミとして処分が可能であり、後始末が容易である。更に、前記大豆滓をおからとして再利用する場合も、脱水されていることで、そのまますぐに調理に使用することが可能である。
そして、前記バスケット27内に残った大豆滓は、前記蓋体31を軸回り方向に回動させて取り外すことで、排出可能になる。なお、前記大豆滓は、遠心力によって前記バスケット27内の外周側に押し付けられた状態で溜まっている。この大豆滓は、前記蓋体31の内面外周部にも押し付けられている。このため、前記蓋体31は、前記収容部30から引き抜いて外しにくい状態となっている。しかしながら、前記蓋体31は、前記第一傾斜部68と他側縁部63Aとで構成される案内部と、前記第二傾斜部67と段部69とで構成される案内部によって、軸回り方向に回動させることで、軸方向で且つ引き抜かれる方向に移動するように構成されている。このため、大豆滓が前記蓋体31の内面外周部に押し付けられた状態であっても、前記蓋体31を取り外し易い。
前記蓋体の取り外しについて詳述する。図9に示す固定状態から、前記蓋体31を周方向一側に回動させると、図10に示すように、前記蓋体31の段部69が、前記収容部30の第二傾斜部67に当接すると同時に、前記蓋体31の他側縁部63Aが、前記収容部30の第一傾斜部68に当接する。ここから、更に前記蓋体31を回動させると、図11に示すように、前記各傾斜部67,68に案内されて、前記蓋体31が前記開口部60から離れるように動く。この結果、前記円弧状溝63から前記係止受部65が抜け出し、前記蓋体31を前記収容部30から外すことができる。従って、圧縮された大豆滓が前記蓋体31に押し付けられた状態であっても、前記蓋体31の回動操作により、この蓋体31を前記収容部30及び大豆滓から離すようにして、前記蓋体31を容易に取り外すことができる。
なお、大豆滓が冷えると、この大豆滓に僅かに残った豆乳に含まれる成分が固まって前記蓋体31に付着することで、この蓋体31が取り外し難い状態となってしまう。このため、大豆滓が熱いうちに前記蓋体31を取り外す必要がある。しかしながら、本発明の豆乳製造器は、前述した通り、前記蓋体31を回動操作して開くための前記操作具81を別体で備えているので、この操作具81を用いることで、大豆滓、或いは前記バスケット27が熱い状態であっても、前記蓋体31に極力触れることなく、この蓋体31を容易に取り外すことができる。即ち、図20に示すように、前記蓋体31の軸対称位置にある前記縦リブ79,79に、前記操作具81の蓋体操作部83の溝部86,86が係合するように、前記操作具81を前記蓋体31にセットし、前記操作具本体82を把持して前記中心軸心24A回りに回動させることにより、熱い前記バスケット27に極力触れることなく、前記蓋体31をバランス良く回動させて、前記収容部30から容易に取り外すことができる。また、前記蓋体操作部83の腕部85,85の先端85B,85Bを、前記蓋板上部62Aに当接させた状態で、前記内側傾斜面85A,85Aが前記傾斜面78,78に当接する。このため、前記操作具81は、前記内側傾斜面85A,85Aと傾斜面78,78とで案内されて、前記蓋体31の中心と前記操作具81の中心がほぼ一致するように位置決めされる。これによって、前記操作具本体82を手Hで持って、前記蓋体31を安定して回動操作することができる。なお、前記蓋体操作部83が係合する前記縦リブ79,79は、軸対称関係にある二つであれば任意である。
また、大豆滓が冷えると、この大豆滓に僅かに残った豆乳に含まれる成分が固まって前記収容部30のフィルタ36等に付着することで、大豆滓が前記収容部30から取り出し難い状態となってしまう。このため、大豆滓が熱いうちに前記粉砕刃29を前記従動軸26から取り外す必要がある。しかしながら、本発明の豆乳製造器は、前述した通り、前記蓋体粉砕刃29を前記従動軸26から引き抜くための前記操作具81を別体で備えているので、この操作具81を用いることで、大豆滓、或いは前記粉砕刃29が熱い状態であっても、この粉砕刃29に極力触れることなく、この粉砕刃29を前記従動軸26から容易に取り外すことができる。即ち、前記粉砕刃29の凹部90,90の外側を、左右の前記横係止部89,89の湾曲部89A,89Aが通るようにして、前記筒状部71が左右の前記横係止部89,89間に位置するようにすると共に、前記操作具本体82の湾曲凹部82Wに粉砕刃29の中央下面29Wを当接し、この状態で、前記操作具81を係止方向に回すと、図21に示すように、前記突出部72に前記横係止部89が係止する。この係止状態で、前記操作具81を引っ張ると、前記弾性ストッパー76が、前記従動軸26の係入部77,77によって拡径しながら、この係入部77,77を通過することにより、前記粉砕刃29を前記従動軸26から取り外すことができる。なお、前記粉砕刃29は、前記保持部84の左右の横係止部89,89が、前記刃本体73,73を支持する左右の前記突出部72,72に係止する。このため、前記粉砕刃29を前記従動軸26から取り外す際に、前記刃本体73,73が引っ張られないので、前記刃本体73,73の破損を抑制することができる。このように、前記従動軸26から前記粉砕刃29が取り外されると、この粉砕刃29が邪魔にならないので、前記収容部30から大豆滓を容易に取り出すことができるばかりでなく、前記収容部30を良好に洗浄することができる。また、前記従動軸26から取り外された前記粉砕刃29も、良好に洗浄することができる。
前記粉砕刃29の前記従動軸26への取り付けは、上述した取り外し手順とは逆の手順で行われる。即ち、前記縦溝部75,75に前記係入部77,77を合わせて、前記筒状部71に前記従動軸26の先端を挿入する。この際、前記弾性ストッパー76は、前記係入部77,77に押されて弾性的に拡径する。そして、前記係入部77,77が前記弾性ストッパー76を通過すると、この弾性ストッパー76は復元して縮径する。この結果、前記粉砕刃29は、前記係入部77が前記縦溝部75に嵌入した状態で、前記従動軸26に抜け止め状態で装着されることになる。
なお、前記粉砕刃29を前記従動軸26へ取り付ける場合、安全のため、前記操作具81を用いるのが望ましいが、前記粉砕刃29を手Hで把持して、前記従動軸26へ取り付けることも可能である。また、前記蓋体31を前記収容部30に取り付ける場合、前記操作具81を用いてもよいが、前記収容部30及び蓋体31が熱くなければ、手Hで前記蓋体31を前記収容部30に取り付けるようにしてもよい。この際、前記縦リブ79に手Hの指を掛けることで、前記蓋体31を容易に回動させることができる。
以上のように、上記実施例は、内部に電動機11を設けた本体1と、この本体1の基部2に着脱可能に設けられる容器21と、この容器21内において吊り下げ保持されると共にフィルタ36,37を介して内外が連通するバスケット27と、このバスケット27内に設けられると共に前記電動機11によって回転駆動される粉砕刃29と、前記容器21を加熱するヒータ5とを備え、前記バスケット27が、上部材としての収容部30と、この収容部30に対し回動操作により着脱可能に取り付けられる下部材としての蓋体31を有した豆乳製造器であって、前記蓋体31を回動操作して前記上部材から取り外す操作具81を備え、前記蓋体31の外側に複数の突起としての縦リブ79を設けると共に、これらの縦リブ79と係合する係合受部としての溝部86を前記操作具81に設けたことで、前記蓋体31や大豆滓が熱い状態であっても、前記蓋体31の縦リブ79に前記操作具81の溝部86を係合させた状態で、前記操作具81を持って前記蓋体31を回動させることにより、熱い前記蓋体31に極力触らずに容易に前記蓋体31を取り外すことができるものである。
また、上記実施例は、前記蓋体31に前記縦リブ79を環状に配列すると共に、一対の前記溝部86を、複数の前記縦リブ79のうち、軸対称位置にある二つと係合させるように構成したことで、前記蓋体31をバランス良く確実に回動させて、前記収容部30から取り外すことができるものである。
更に、上記実施例は、内部に電動機11を設けた本体1と、この本体1の基部2に着脱可能に設けられる容器21と、この容器21内において吊り下げ保持されると共にフィルタ36,37を介して内外が連通するバスケット27と、このバスケット27内に設けられると共に前記電動機11によって回転駆動される粉砕刃29と、前記容器21を加熱するヒータ5とを備え、前記粉砕刃29が、前記電動機11によって回転駆動される従動軸26から抜き取り可能に取り付けられた豆乳製造器であって、前記粉砕刃29を保持する保持部84を有する操作具81を設けたことで、前記バスケット27内の大豆滓が熱い状態であっても、前記粉砕刃29を前記保持部84により保持した状態で、前記操作具81を用いて前記粉砕刃29に触れることなく、前記従動軸から粉砕刃を抜き取ることができ、これによって、固まる前の大豆滓を前記収容部30から容易に取り出すことができるものである。
しかも、上記実施例は、前記粉砕刃29に、前記従動軸26に装着される装着部としての筒状部71と、この筒状部71から外側に突出する左右の突出部72,72と、これらの突出部72,72から突出する刃本体73,73とを設け、前記保持部84に、左右の前記突出部72,72に係止する左右の横係止部89,89を設けたことで、前記粉砕刃29を前記従動軸26から取り外す際に、前記刃本体73,73を引っ張ることなく、前記刃本体73,73の破損を抑制することができるものである。
なお、本発明は以上の実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施例では、操作具の溝部を縦リブと係合させたが、図22に示すように、操作具81´の側面を前記縦リブの側面に当接させるような構造としても良く、この場合は、前記操作具81´の側面が係合受部である。また、上記実施例では、前記操作具を回動させることで、軸対称に形成された保持部で粉砕刃を保持するように構成したが、保持部を面対称に構成し、前記粉砕刃を側方から前記保持部に掛けるように構成しても良い。更に、上記実施例では、上部材を収容部、下部材を蓋体としたが、上部材を蓋体、下部材を収容部とし、この収容部に複数の突起を設けると共に、前記蓋体に対して前記収容部を着脱可能としても良い。
上記実施例は、豆乳製造器であるが、バスケット内で材料を加熱しながら粉砕し、フィルタで濾過することで、液体状の飲料又は食品を製造するものであれば、他の調理装置に採用することも可能である。
1 本体
2 基部
5 ヒータ
11 電動機
21 容器
26 従動軸
27 バスケット
29 粉砕刃
30 収容部(上部材)
31 蓋体(下部材)
36 側面フィルタ
37 底面フィルタ
71 筒状部(装着部)
72 突出部
73 刃本体
79 縦リブ(突起)
81 操作具
82 操作具本体
83 蓋体操作部
84 粉砕刃の保持部
86 溝部(係合受部)
89 横係止部

Claims (4)

  1. 内部に電動機を設けた本体と、この本体の基部に着脱可能に設けられる容器と、この容器内に保持されると共にフィルタを介して内外が連通するバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって回転駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータとを備え、前記バスケットが、上部材と、この上部材に対し回動操作により着脱可能に取り付けられる下部材とを有した調理装置であって、
    前記下部材を回動操作して前記上部材から取り外す操作具を備え、前記下部材の外側に複数の突起を設けると共に、これらの突起と係合する係合受部を前記操作具に設けたことを特徴とする調理装置。
  2. 前記突起が環状に配列されると共に、前記係合受部が軸対称的な位置にある複数の前記突起と係合するように構成されることを特徴とする請求項1記載の調理装置。
  3. 内部に電動機を設けた本体と、この本体の基部に着脱可能に設けられる容器と、この容器内に保持されると共にフィルタを介して内外が連通するバスケットと、このバスケット内に設けられると共に前記電動機によって回転駆動される粉砕刃と、前記容器を加熱するヒータとを備え、前記粉砕刃が、前記電動機によって回転駆動される従動軸から抜き取り可能に取り付けられた調理装置であって、
    前記粉砕刃を抜き取る際にこの粉砕刃を保持する保持部を有する操作具を設けたことを特徴とする調理装置。
  4. 前記粉砕刃が、前記従動軸に装着される装着部と、この装着部から外側に突出する左右の突出部と、この突出部から突出する刃本体とを備え、前記保持部が、前記左右の突出部に係止する左右の横係止部を有することを特徴とする請求項3記載の調理装置。
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