JP3658030B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置の一例として図11及び図12に電子写真記録方式を用いたレーザービームプリンタ(以下プリンタという)を示す。
【0003】
これらのプリンタでは、実質的な設置面積を小さくするために、記録紙収納部(給紙カセット)からシート排出部へ至るまでのシートパスを屈曲させたU字形タイプやS字形タイプの形状とした装置構成が多くとられている。
【0004】
図11に示すプリンタ100では、装置本体の前面(図中左側面)に給紙カセット101を挿入するための給紙カセット挿入口100aと開閉可能なマルチ給紙トレイ102が設けられ、給紙カセット101は給紙カセット挿入口100aから装置本体内に挿入収納される。装置本体には、給紙カセット101から送り出される記録紙(以下シートという)Pに画像を形成するための画像形成部103が設けられている。
【0005】
このプリンタ100では、給紙カセット101から給紙ローラ104により送り出されたシートPが搬送ガイド105,106に沿ってレジストローラ対107に送られ、レジストローラ対107のニップ部に沿って突き当れられることにより斜行取りがなされる。その後、所定のタイミングでレジストローラ対107が回転を開始してシートPは画像形成部103に送られる。
【0006】
画像形成部103に送られてきたシートPは、転写ローラ108と、プロセスカートリッジ109内の像担持体としての感光ドラム110とからなる画像転写部に給送され、シートPに画像が転写される。画像が転写されたシートPは画像定着装置111に搬送されて画像が定着され、定着されたシートPは排紙ローラ112によって装置天板を兼ねるフェイスダウントレイ113へ排出される。
【0007】
また、マルチ給紙トレイ102により給紙を行う場合には、マルチ給紙トレイ102を開き、シートPを積載する。積載されたシートPはマルチ給紙ローラ114により一枚ずつ送り出されて搬送ガイド115に沿ってレジストローラ対107に送られる。その後は、給紙カセット101からのシートPと同様の搬送が行われる。
【0008】
このプリンタ100において、給紙カセット101やマルチ給紙トレイ102などの給紙部から排紙部へ至る略垂直方向の搬送経路を境として、装置前面部側(左側部位)が下側に設けた支点軸116を中心として、プロセスカートリッジ109やスキャナー部117を配設した装置本体側に対して2点鎖線で示したように、装置左側へ略90°回動して開くことができるようになっている。
【0009】
なお、装置前面部には、閉じたまま畳まれるマルチ給紙トレイ102、マルチ給紙ローラ114、搬送ガイド115などのマルチ給紙ユニットや、一方のレジストローラ107、転写ローラ108、画像定着装置111、排紙ローラ112などが取り付けられている。
【0010】
装置前面部は、装置本体に対して閉じた状態で図示しないロック手段により保持されており、ロック手段を解除することにより、略垂直方向搬送経路をほぼ境として大きくf方向に解放することができる。
【0011】
そして、装置前面部の解放により、プロセスカートリッジ109が装置本体の取り付け部に対してg←→h方向に着脱することができる。さらに、装置内の搬送経路途中でのシートPの詰まり等の処理も容易に行うことができる。
【0012】
次に、図12に示すプリンタ120においては、シートパスがS字タイプであり、給紙カセット121またはマルチ給紙トレイ122からシートPが送り出される。装置本体の一側面に給紙カセット121の挿入口120aとマルチ給紙トレイ122が設けられており、給紙カセット121は全体が装置本体内に挿入収納される。
【0013】
このプリンタ120では、給紙カセット121から給紙ローラ123により送り出されたシートPは搬送ガイド124,125に沿って反転され、レジストローラ対126に到達し、画像転写部128そして画像定着装置129に搬送されて行く。画像定着装置129を出たシートPは搬送ガイド130,131により反転され搬送ローラ133、排出ローラ134により装置の天板を利用したフェースダウントレイ135へ搬送、排出される。
【0014】
また、マルチ給紙トレイ122からの給紙は、マルチ給紙トレイ122を開き、そこに積載したシートPをマルチ給紙ローラ136により送り出して搬送ガイド124,137に沿ってレジストローラ対126に送り、それ以後は上記給紙カセット121からのシートPの給送と同様の搬送が行われる。
【0015】
この構成のプリンタでは、装置天板138の一部が開き、ここからg←→h方向にプロセスカートリッジ139の着脱操作が行え、さらに、装置内部でのシートPの詰まり等の処置もプロセスカートリッジ139を取り外してから行うことができる。なお、定着後のシートPの詰まりの処置は背面カバー140を開くことで行われる。
【0016】
近年、プリンタにおいてもカラー化が進み、種々のカラーレーザービームプリンタ(以下カラープリンタという)が生産されている。このカラープリンタ150においても装置全体の小型化が重要となっており、図13に示すよう、装置本体の下部に装着される給紙カセット151の上方に転写ドラム152を配置することにより小型化を図ったものが考案されている。
【0017】
このカラープリンタでは、給紙カセット151から送り出されたシートPをU字タイプのシートパス153により反転させて転写ドラム152まで搬送し、シートPを転写ドラム152に巻き付けて、感光ドラム154から画像が転写されて画像形成が行われる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カラープリンタ150では、転写ドラム152においてシートPをグリッパ155により先端を把持して巻き付けるようになっており、図14に示すように、A部においてグリップミス等によりシートP詰まりが生じた場合に、従来のプリンタのようにカセット装着側の側面150aを開閉するようにして詰まったシートPを取り出そうとしても、給紙部156やガイド157が邪魔となってA部まで手が届かず処理ができない場合が生じた。
【0019】
また、複写機のように、転写ドラム152を正面側(図中紙面に垂直方向)に引き出してジャム処理を行う構造とすることが考えられるが、カラープリンタでは転写ドラム152と感光ドラム154との位置関係が非常に重要であり、転写ドラム152を引き出す構成とすると、ドラム152と154との位置合わせをするための特別な位置合わせ機構が必要となったり、引き出すためのスライド機構の強度を高めなければならず、コスト高となり装置全体が大型化するなどの問題点が生じる。
【0020】
さらに、上述のジャム処理性のみならず、近年、カラープリンタに限らず高画質化が求められてきており、特に、駆動系やシート搬送系からの衝撃や振動等による画像ブレ、ピッチムラ等が改良すべき欠点として挙げられている。例えば、前記レジストローラ対の断続回転切換時の負荷変動による衝撃やシートの後端がレジストローラ対を通過するときのショックなどである。
【0021】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、シート給送部から画像形成部までの間におけるジャム処理を容易にすることにある。また、本発明の目的とするところは、レジストローラ対をはじめとするシート給送部及び搬送部からの振動、衝撃等によるピッチムラ、画像ブレ等を軽減することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シートを収納して装置本体に装着される給紙カセットと、前記給紙カセットに収納されたシートを給送するための給送ローラ及び画像形成部にシートを搬送するシート搬送手段を有するカセット給送ユニットと、前記カセット給送ユニットに回動可能に取り付けられ、マルチ給送ローラによりマルチ給送トレイに積載されたシートを給送するマルチ給送ユニットと、前記カセット給送ユニットと前記マルチ給送ユニットとを一体として構成したシート給送部を前記装置本体から外部に移動可能に支持するスライドガイドと、を備え、前記マルチ給送ユニットを前記カセット給送ユニットから回動した際に、前記マルチ給送ユニットと前記カセット給送ユニットの間に形成されているシートの搬送パスが開放されることを特徴とする。
【0023】
本発明は、前記給送ローラ、前記マルチ給送ローラ及び前記シート搬送手段を駆動するための駆動源を有し、該駆動源は前記シート給送部と一体で前記スライドガイドにより前記装置本体から外部に移動可能に支持されることを特徴とする。
【0025】
本発明は、前記シート給送部が制振部材を介して前記装置本体に装着されることを特徴とする。
【0026】
【作用】
上記構成によれば、例えばカラープリンタのように転写ドラムの近傍でジャム(シートの詰まり)が発生しても、シート給送装置を引き出すことにより、装置内にシートを処理するための空間を大きくとることができ、容易に詰まったシートの除去ができる。
【0027】
また、移動可能に支持されたシート給送装置に駆動源を設けてユニット化すれば、シート給送手段やシート搬送手段で生じた振動や衝撃が画像形成部で伝達しにくくなり、画像ブレ、ピッチムラの発生を抑えることができる。さらに、ユニットと装置本体の間に制振部材を介在させることによりさらに一層の効果が図れる。
【0028】
【実施例】
図1は、本発明の実施例であるカラープリンタの縦断面図を示す。図2乃至図4は、図1のカラープリンタに装着されているシート給送装置のシート給送部の拡大図であり、図2は、シート給送部がプリンタに装着され作動可能な状態にある図を示し、図3は、マルチ給紙ユニットを回動して開いた状態を示し、図4は、シート給送部全体を引き出した状態を示したものである。また、図9はシート給送装置の縦断面図を示したものである。
【0029】
本実施例のカラープリンタの構成を説明する。この装置においては小型化が図られており、図1に示すように各要素ユニットが適宜配置されている。
【0030】
図1において、給紙カセット4は現像手段31と転写ドラム32の投影下に配置され、その全体が装置本体に挿入収納されている。また、シート給送部33は給紙カセット4と転写ドラム32の図中右側(シートPの搬送方向の下流側近傍)に配置され、画像定着装置8はシート給送部33の投影上に配置されている。
【0031】
この装置において、シートパスはS字タイプとU字タイプとが組み合わされたタイプとなっており、実質的な設置面積をかなり小さくして装置全体の小型化を実現している。
【0032】
シート給送部33は、図2および図9に示すように、マルチ給送ユニット33aとカセット給送ユニット33bとの二つのシート給送ユニットから構成されている。
【0033】
カセット給送ユニット33bには、給紙カセット4に収納されているシートPを送り出す給送ローラ5と、給送ローラ5により送り出されたシートPを一枚ずつ分離するためのリタードローラ(逆転ローラ)27を備えている。
【0034】
そして、給紙カセット4から給送ローラ5により送り出されたシートPはリタードローラ27より確実に1枚ずつ分離給送され、搬送ガイド18,19により反転されて搬送ローラ28、アイドラコロ29によりレジストローラ6へ送られる。
【0035】
転写ドラム32の外周の所定の位置にはグリッパ32fが設けられており、レジストローラ6によって斜行取りされて所定のタイミングと速度で搬送されてくるシートPの先端を把持するようになっている。
【0036】
転写ドラム32の外周には静電吸着ローラ32gが接離可能に設けられており、シートPを静電吸着ローラ32gと転写ドラム32とで挟み込むようにして転写ドラム32の外周に圧接し、かつ、静電吸着ローラ32gと転写ドラム32との間に電圧を印加することにより、誘電体であるシートPと転写ドラム32の誘電体層に電荷を誘起し、シートPを転写ドラム32の外周に静電吸着するように構成されている。
【0037】
なお、シートPを転写ドラム32に吸着させる方法としては、前記静電吸着に限らず、空気による吸引方法等で行っても良い。
【0038】
画像転写部2では、前記転写ドラム32の回転に同期して像担持体としての回転感光ドラム2aを図1の矢印方向へ回転させ、この感光ドラム2aに対して帯電手段2bによって感光ドラム2aの表面を均一に帯電すると共に、スキャナー部1によりマゼンダ画像の光照射を行い、感光ドラム2a上にマゼンダ潜像を形成する。
【0039】
この潜像形成と同時にマゼンダ現像手段31Mを駆動し前記感光ドラム2a上の潜像にマゼンダトナーが付着するように感光ドラム2aの帯電極性と同極性で略同電位の電圧を印加してマゼンダを現像し、転写ドラム32に前記マゼンダトナーと逆極性の電圧を印加して感光ドラム2a上のマゼンダトナーを転写ドラム32上のシートPに転写する。
【0040】
このようにして、マゼンダトナーの転写が終了すると、次の現像器が回転移動し感光ドラム2aに対向した位置に位置決めされ、マゼンダと同様にして、シアン、イエロー、及びブラックの潜像形成及びトナー転写を順次行い、シートP上にカラー現像を形成する(この間、転写ドラム32は4回転する)。
【0041】
トナー転写が終了すると、シートPはグリッパ32fから解除され、分離爪30の作動により転写ドラム32から剥離して画像定着装置8へ搬送され(搬送方向は反転する)、該画像定着装置8でトナー定着を行った後に搬送ガイド21,22によって反転搬送され、排紙ローラ9によって装置天板を利用したフェースダウントレイ10へ排出される。
【0042】
また、マルチ給送ユニット33aのマルチ給送トレイ15からのシートPの給送を行う場合には、マルチ給送トレイ15を開いてシートPを積載した後、マルチ給送ローラ16が回転して分離パッド17と協働してシートPを一枚ずつ分離給送し、搬送ローラ28、アイドラコロ29によりレジストローラ6へ到達し、以下、上述した給紙カセット4からの給紙と同様に搬送されていく。
【0043】
このような装置において、ドラムカートリッジ2及びマゼンダ、シアン、イエロー、ブラックの各現像カートリッジ31M,31C,31Y,31BkはシートPの搬送方向と直角な方向(図1の紙面に垂直な方向)へ着脱可能に支持されている。
【0044】
次に、シート給送部33を構成するマルチ給送ユニット33a及びカセット給送ユニット33bについて詳細に説明する。
【0045】
マルチ給送ユニット33aは、支点軸20を中心に回動し、図2の状態から図3に示すように、外側へ開くことができるようになっている。このマルチ給送ユニット33aの両サイドにはロックリンク51が左右同位相で支点軸52を中心に回動自在に設けらており、また、マルチ給送ユニット開閉レバー54は支点軸55を中心に回転自在に設けられている。
【0046】
左右両方のロックリンク51と支点軸55の間にはそれぞれ引っ張りばね56が掛けられており、ロックリンク51はカセット給送ユニット33bの両サイドのロック溝53にそれぞれ嵌り込むことによってマルチ給送ユニット33aをカセット給送ユニット33bに固定している。
【0047】
カセット給送ユニット33bには、図2に示すように、内側スライドガイド57と、位置決めピン58,59と、突き当て部62とがそれぞれ左右両サイドに配置されている。一方の位置決めピン58はシートPの搬送方向に平行に設けられており、他方の位置決めピン59はシートPの搬送方向と直交する方向にそれぞれ設けられている。
【0048】
さらに、カセット給送ユニット33bの両サイドにはロックレバー60が左右同位相で支点軸61を中心に回転自在に設けられている。左右両方のロックレバー60とカセット給送ユニット33bの間にはそれぞれ引っ張りばね62が掛けられており、ロックレバー60には支点軸61を中心として図2に示す矢印方向のモーメント力Mが作用している。ロックレバー60には、先端にテーパー部60a及び60bが形成されている。
【0049】
図5(a)はシート給送部33を受け入れるための装置本体側の底板63の形状を示す斜視図である。
【0050】
装置本体側の底板63には突き当てによりシート給送部33の押し込み量を規制するための切り起こし部64が設けられており、両サイドには外側スライドガイド65を取り付けるための切り起こし部67が設けられている。突き当て用の切り起こし部64は、カセット給紙ユニット33bを正規の位置に位置決めするための基準面を形成し、該切り起こし部64には、カセット給送ユニット33bに設けた位置決めピン58が嵌入するための嵌合穴68,69が形成された位置決め弾性部材201,202が設けられている(図5(a)におけるZ−Z断面である図5(b)を参照)。
【0051】
この位置決め部材201,202は位置決めと衝撃吸収の両機能を合わせ持つ必要があるため、例えば、JIS硬度80°程度の比較的硬いゴム等により形成することが望ましい。
【0052】
一方の嵌合穴68は上下左右方向を規制するための丸穴であり、他方の嵌合穴69は上下方向のみを規制し、位置決めピン58の取り付け間隔の誤差を吸収するために横長穴に形成されている。
【0053】
嵌合穴68の近傍にはカセット給送ユニット33bに設けられたフローティングコネクタ70a(図7に図示)と結合するフローティングコネクタ70bが設けられている。
【0054】
両サイドの外側スライドガイド65にはカセット給送ユニット33bに設けられた位置決めピン59が嵌り込むための嵌合溝71がそれぞれ設けられている(上下方向のみ規制)。また、外側スライドガイド65には、滑りをよくするためのモールド部品66が嵌め込まれている。
【0055】
図2において、シート給送部33は、装置本体に位置決めされ収納された状態にある。このとき、カセット給送ユニット33bに設けられた位置決めピン58は装置本体の切り起こし部64に設けられた位置決め弾性部材201,202に形成された嵌合穴68,69にそれぞれ嵌合し、また、位置決めピン59は外側スライドガイド65に設けられた嵌合溝66にそれぞれ嵌合している。
【0056】
また、シート給送部33の収納状態では、図6に示すように、内側スライドガイド57と外側スライドガイド65との間にx(y)=0.5mmから2mm程度の隙間(遊び)が上下左右に設けられており、シート給送部33は浮いた状態で位置決めされている。
【0057】
カセット給送ユニット33bの両サイドに設けられたロックレバー60のテーパー部60aは図示しない本体装置側板より突き出て設けられた固定ピン72を引っ張りばね203の力で押さえつけ、その反力によってカセット給送ユニット33bに設けられた突き当て部62を装置本体底板63の切り起こし部64に設けられた位置決め弾性部材201,202に押し付けている。すなわち、シート給送部33は反力Fの分力Faで両サイドがそれぞれ水平方向に押し込まれて位置決め固定されることとなる。ここで、固定ピン72がない場合には、ロックレバー60は図2の二点鎖線の位置(カセット給送ユニット33bに設けられたストッパ73に当たる位置)まで回転するようになっている。
【0058】
図2において、マルチ給送ユニット開閉レバー54を二点鎖線の位置まで回転させると、ロックリンク51が二点鎖線で示した位置まで回転しカセット給送ユニット33bのロック溝53から開放され、マルチ給送ユニット33aは支点軸20を中心に回動して開くことができる。
【0059】
マルチ給送ユニット33aはリンク74によってカセット給送ユニット33bと連結されており、一定の角度開いた状態で止まる(図3の状態)。リンク74に固定された軸75はマルチ給送ユニット33aに開けられた穴(図示せず)を回転し、リンク74に開けられた長穴76はカセット給送ユニット33bに固定された軸77をスライドしていく。また、リンク74とカセット給送ユニット33bの間には引っ張りばね78が掛けられており、マルチ給送ユニット33aを開けるときに急激に落下しないようにダンパーの役目を果たしている。
【0060】
図2において、ロックレバー60はマルチ給送ユニット33aに取り付けられたマルチ外装カバー80の内側に位置するので触れることができないようになっている。図3に示すように、マルチ給送ユニット33aのマルチ外装カバー80を開いた状態にすることで初めてロックレバー60に触れることができる。
【0061】
ここで、図3に示すように、ロックレバー60をカセット給送ユニット33bのストッパ79に当たるまで回転させることにより、スライドロックを解除することができる。そして、ロックレバー60をそのまま引くことで、シート給送部33全体を外部に引き出すことができる。
【0062】
シート給送部33を引き出すのに従って、位置決めピン58,59はそれぞれ位置決め弾性部材201,202に設けられた嵌合穴68,69及び嵌合溝71から外れ、内側スライドガイド57は外側スライドガイド65のモールド66上に落ちて滑っていく。このとき、フローティングコネクタ70a,70bも外れていく。そして、シート給送部33は内側スライドガイド57の切り起こし部81が外側スライドガイド65のストッパ82に当たるまで引き出される(図4の状態)。
【0063】
マルチ給送ユニット33aを閉めるとき、ロックリンク51はカセット給送ユニット33bのテーパー部83を滑ってロック溝53に落ち込み固定される。そして、シート給送部33を押していくと内側スライドガイド57は外側スライドガイド65を滑っていき、やがて位置決めピン58,59は装置本体側の嵌合穴68,69及び嵌合溝71に入り込んでいく。
【0064】
このとき、図6及び図7に示すように、位置決めピン58がスムーズに嵌合穴68,69に入り込むように位置決めピン58の先端にはテーパーが設けられている。このテーパーの寸法zは、内側スライドガイド57と外側スライドガイド65との間の隙間の寸法x,yよりも大きく設定されており、確実に位置決めピン58が挿入されるようになっている。また、嵌合溝71の入口側上下に、位置決めピン59が挿入し易いようにテーパーが形成されている。
【0065】
また、フローティングコネクタ70a,70bは確実に嵌り込むように位置決めピン58の近傍に設けられており、フローティングコネクタ70a,70bの結合される前に位置決めピン58と嵌合穴68,69の嵌合が開始されるように位置決めピン58の長さlが設定されている。
【0066】
ロックレバー60が本体側の固定ピン72に到達すると、ロックレバー60のテーパー部60bが該固定ピン72を乗り越えてテーパー部60a側に落ち込み、図2で示した反力によりシート給送部33は装置本体側底板63の位置決め用切り起こし部64に設けられた位置決め弾性部材201,202に押し付けられて固定される。ロックレバー60のテーパー部60bはテーパー部60aよりも傾斜が緩やかに形成されており、固定ピン72が乗り越え易くなっており、乗り越えた後はテーパー部60aによって固定ピン72が付勢され、カセット給送ユニット33bが本体側の位置決め弾性部材201,202に突き当てられて、シート給送部33が正規の位置に位置決めされる。
【0067】
図9及び図10は、本実施例のシート給送部33の主断面図である。図9はマルチ給送ユニット33aが閉じた状態を示し、図10はマルチ給送ユニット33aが開いた状態を示している。
【0068】
給紙カセット4より給送ローラ5で送り出されたシートPはリタードローラ27で搬送され(重送されたシートPは給紙カセット4へ戻される)、搬送ガイド18,19、フラッパ84によって反転される。その後、搬送ローラ28、アイドラコロ29によってレジストローラ6へ到達し、その後は前述のプロセスで搬送される。
【0069】
また、オプション給紙カセット4aから給送ローラ5aにより送り出されたシートPはリタードローラ27aにより搬送ガイド87,88に沿って搬送され、装置本体底板63に開けられた長穴89を通過して行く。シートPはその後、マルチ給送ユニット33aの一部で構成された搬送ガイド86と搬送ガイド85に沿って反転されて搬送され、フラッパ84によって搬送ローラ28とアイドラコロ29のローラ対にスムーズに案内される。そして、シートPはレジストローラ6に到達し、以下同様のプロセスで画像形成されて搬送されていく。
【0070】
フラッパ84はマルチ給送ユニット33aに軸91を中心にある範囲で回転可能に設けられ、マルチ給紙ローラ16で給送されたシートPは搬送ガイド90と該フラッパ84の間を搬送されていく。これにより、給紙カセット4、オプション給紙カセット4a、マルチ給送トレイ15からのそれぞれの搬送経路をスムーズに切換えている。
【0071】
給紙カセット4、オプション給紙カセット4aとも給紙カセット4,4aの装着は装置手前側(シートP搬送方向に直角方向)から行われる。
【0072】
図10はマルチ給送ユニット33aが開いた状態を示し、オプション給紙カセット4aを含めシート給送部33内でのジャム処理が簡単に行えることが分かる。
【0073】
図8は、本発明のシート給送装置を記録装置本体後方より見た図を示している。この図において、204はレジストローラ対6の回転、停止を制御するための電磁クラッチであり、レジストローラ軸上に設けられている。205はDCパルスモータで、不図示のギア列を介してレジストローラ6をはじめシート給送装置内の回転体の駆動源としての役割を担っている。206は電磁ソレノイドであり、オン・オフにより給送ローラ5の回転制御をしている。
【0074】
ここで、本発明のシート給送装置の動作について再度説明する。
【0075】
ホストコンピュータからのプリント信号を受けてカセット給紙用の電磁ソレノイド206がオンし、給紙モータ205の駆動が給送ローラ5、搬送ローラ28、分離ローラ27へ伝達される。給送ローラ5により給紙されたシートは分離ローラ27により一枚ずつ分離された後、搬送ローラ28の回転によって機内に送り込まれる。送り込まれたシートはレジスト検知センサ207(図9に図示)を通過した後、レジストローラ6に到達する。このときレジストローラ6は停止しているので、シートはレジストローラ6の位置で一旦停止し、先端部分にループを形成して斜行が矯正される。
【0076】
レジスト検知センサをシートの先端が通過した一定時間後、レジストクラッチ204がオンし、再びシートの搬送が開始される。そして、シートの先端が先端検知センサ208(図9に図示)に到達すると、給紙モータ205が停止してシートを停止させる。
【0077】
一方、図示しないDCコントローラとメカニカルコントローラは転写ドラム32のレジスト位置を図示しない転写ドラム先端検知センサで検知する。以降、このタイミングを基準としてプリントシーケンスが行われる。メカニカルコントローラは転写ドラム・レジスト位置検知の一定時間後、給紙モータ205を駆動させる。これにより、一旦停止していたシートは先端と転写ドラム32上のグリッパ32fが一致するように、またシート先端と画像先端を一致させるように再び搬送される。
【0078】
以上説明したように、上記シート給送装置を備えたプリンタの実施例では、シート給送装置においてレジストクラッチや給紙モータは回転、停止を繰り返しており、それによる負荷変動が振動を発生するが、シート給送装置に独立してクラッチや給紙モータを備えたこと、及び、シート給送装置が装置本体に対して弾性部材を介して固定されることにより、転写ドラム、感光ドラム、スキャナー等への振動等の影響を少なくすることができ、ピッチムラ、画像ブレ等の少ない良好な画像を得ることができる。
【0079】
なお、本発明は、上記カラープリンタに適用した実施例に限定されるものではなく、例えば、複写機、ファクシミリなどの他の形式の画像形成装置に適用してもよい。また、上記実施例で、位置決め弾性部材としてゴムを用いた例を示したが、バネ材、オイルダンパー等制振効果のあるものであればどのようなものであっても良く、また、装置本体側でなくシート給送装置側に配置してもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は、シート給送装置を装置本体の外部に引き出せるようにしたため、次のような特有な効果を奏するものである。
(1) 転写ドラム近傍でのジャム(シート詰まり)に対して、処理をするための空間が確保されるため、容易にジャム処理を行うことができる。
(2) 転写ドラムを引き出すことなくジャム処理が行えるため、転写ドラムを引き出す機構が必要なくなり、装置の小型化及びコストダウンが図れる。
(3) 振動や衝撃の伝達が抑えられ、ピッチムラ、画像ブレ等の発生を低減でき高画質な画像を得ることができる。
(4) シート収容手段、シート給送手段、シート搬送手段、駆動源を一つのユニットとして装置本体の外部に移動可能としたため、サービス性、メンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカラープリンタの縦断面図
【図2】図1に示す装置におけるシート給送部の拡大図
【図3】図1に示す装置におけるシート給送部のマルチ給送ユニットを開けた状態を示す拡大図
【図4】図1に示す装置におけるシート給送部全体を装置から引き出した状態を示す拡大図
【図5】図1に示す装置におけるシート給送部を移動させるためのスライド機構を示す斜視図
【図6】図5のスライド機構の断面図
【図7】図1に示す装置におけるシート給送装置の位置決めピンを示す図
【図8】シート給送装置を画像形成装置の奥側から見た図
【図9】図1に示す装置においてオプションカセットを備えた場合のシート給送部の拡大図
【図10】図1に示す装置においてオプションカセットを備えた場合のシート給送部で、マルチ給送ユニットを開けた状態を示す図
【図11】従来のプリンタの一例を示す断面図
【図12】従来のプリンタの一例を示す断面図
【図13】従来のカラープリンタの一例を示す断面図
【図14】図12に示す装置におけるジャム処理のためにマルチ給送ユニットを開けた状態を示す図
【符号の説明】
4 給紙カセット(シート収容手段)
5 給送ローラ(シート給送手段)
6 レジストローラ(シート搬送手段)
18,19 搬送ガイド
27 リタードローラ
28 搬送ローラ
29 アイドラコロ
33 シート給送部
33a マルチ給送ユニット
33b カセット給送ユニット
51 ロックリンク
53 ロック溝
54 マルチ開閉レバー
57 内側スライドガイド(スライド機構)
58,59 位置決めピン
60 ロックレバー
65 外側スライドガイド(スライド機構)
68,69 嵌合穴
71 嵌合溝
72 固定ピン
201,202 位置決め弾性部材(制振部材)
204 レジストクラッチ
205 給紙モータ(駆動源)
206 給紙ソレノイド

Claims (6)

  1. シートを収納して装置本体に装着される給紙カセットと、
    前記給紙カセットに収納されたシートを給送するための給送ローラ及び画像形成部にシートを搬送するシート搬送手段を有するカセット給送ユニットと、
    前記カセット給送ユニットに回動可能に取り付けられ、マルチ給送ローラによりマルチ給送トレイに積載されたシートを給送するマルチ給送ユニットと、
    前記カセット給送ユニットと前記マルチ給送ユニットとを一体として構成したシート給送部を前記装置本体から外部に移動可能に支持するスライドガイドと、
    を備え、
    前記マルチ給送ユニットを前記カセット給送ユニットから回動した際に、前記マルチ給送ユニットと前記カセット給送ユニットの間に形成されているシートの搬送パスが開放されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記給送ローラ、前記マルチ給送ローラ及び前記シート搬送手段を駆動するための駆動源を有し、該駆動源は前記シート給送部と一体で前記スライドガイドにより前記装置本体から外部に移動可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シート給送部は制振部材を介して前記装置本体に装着されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記スライドガイドによる前記シート給送部のスライド方向がシートの搬送方向と平行であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記シート搬送手段が、シートと画像形成部の画像情報との書き出しタイミングを合わせるためのレジストローラであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記シート給送部の外部への移動を規制するロックレバーを有し、該ロックレバーは、前記マルチ給送ユニットを回動させたときに規制を解除する操作が可能となることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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