JP3656798B2 - 樹脂被覆金属板の製造装置および製造方法 - Google Patents

樹脂被覆金属板の製造装置および製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂被覆金属板の製造装置および製造方法に関する。より詳細には、加熱溶融した樹脂をTダイから金属板上に押出し、次いでコーターロールを用いて溶融樹脂膜と金属板を挟付けて樹脂膜を金属板に被覆する際に、Tダイとコーターロールの間にニップロールを設け、Tダイから押出された溶融樹脂膜の端部を挟付けることにより溶融樹脂膜がネックイン(幅方向における収縮)することを防止する樹脂被覆金属板の製造装置、およびその装置を用いた製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂を加熱溶融し、T字状のダイスに設けた狭小なスリットから連続的に進行する金属板上に押出し、次いでロールを用いて樹脂と金属板を挟付け、樹脂膜を金属板に被覆する押出被覆法が、樹脂被覆金属板分野で広く実施されている。加熱溶融した樹脂をTダイから押出す場合、Tダイのスリットから押出された溶融樹脂膜は金属板に接するまでの間にTダイのスリットの幅方向に収縮(ネックイン)する現象が不可避的に生じる。溶融樹脂膜のネックイン現象は、樹脂組成や樹脂の溶融粘度、Tダイのスリットから金属板に接するまでの間のギャップ(エアギャップ)、樹脂膜の被覆速度、すなわち溶融樹脂を連続的に進行する金属板に接触させロールで挟付けて被覆する速度などにより変動するが、Tダイのスリットから出てくる溶融樹脂の速度が樹脂膜の被覆速度に追従できない場合に発生すると推測され、樹脂膜両端部の膜厚は他の部分より極端に厚くなる。また、ネックイン現象がさらに悪化すると、Tダイのスリットから押出された樹脂はTダイの直下に懸垂し、ある程度樹脂が蓄積すると一気に金属板上に落下する、といった状態が繰返して生じるようになり、その度にネックインが大きくなったり小さくなったりする脈動現象が発生し、また金属板上に被覆された樹脂膜の厚さも周期的に変動し不均一になる。本発明の押出被覆法においては金属板の全面が樹脂で被覆されることを前提としており、Tダイのスリットから押出された溶融樹脂膜の幅は金属板の幅より常時大となるようにする必要がある。そのため、ネックインを見越してTダイのスリットの幅は金属板の幅よりかなり大きめに設けておかなくてはならないが、さらにネックインが大きくなると溶融樹脂の幅が金属板の幅より小さくなり、金属板の全面を完全に被覆することができなくなる。したがって、ネックインを極小に抑制すること、および脈動現象を防止することは、スリット幅の小さいTダイを用い、製造装置をコンパクトにして安定した被覆作業を可能とし、さらに一定厚みを有するフィルムの被覆を可能とする上で極めて重要である。
【0003】
加熱溶融樹脂膜のネックインを防止する方法としては、溶融樹脂膜を冷却固化用のキャスティングロール上に懸垂落下させた後、図1に示すように、溶融樹脂膜3の全幅に亙って、その一方から溶融樹脂膜押付け手段12を用いて、加圧気体を吹付けて、溶融樹脂膜3をキャスティングロール8表面に押付けると同時に、反対側から溶融樹脂膜吸引手段11を用いて溶融樹脂膜3直近の大気を吸引し、溶融樹脂膜3をキャスティングロール8表面に付着せしめるように付勢する装置が考案され、フィルム製膜装置に取付けられ使用されている。しかし、この装置においては、Tダイとキャスティングロールの間に溶融樹脂膜吸引手段の吸引ノズルを設けなくてはならず、そのための設置スペースが必要となり、Tダイとキャスティングロールの間の距離をある程度広げなくてはならず、それだけ溶融樹脂膜の懸垂落下距離が大きくなり、ネックインが増加してしまうことは避けられない。そのため、この装置を本発明の樹脂被覆金属板の製造装置に適用することはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、加熱溶融した樹脂をTダイから金属板上に押出し、次いでコーターロールを用いて溶融樹脂膜と金属板を挟付けて樹脂膜を金属板に被覆する際に、Tダイから押出された溶融樹脂膜がネックインすることを防止する樹脂被覆金属板の製造装置、およびその装置を用いた製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
本発明の請求項1の樹脂被覆金属板の製造装置は、加熱溶融した樹脂をTダイから金属板上に押出し、次いでコーターロールを用いて溶融樹脂膜と金属板を挟付けることにより樹脂膜を金属板に被覆する樹脂被覆金属板の製造装置において、Tダイから押出された溶融樹脂膜の端部を挟付けるとともに、該溶融樹脂膜を拡幅するように互いの回転中心を偏心させて設けられている2組のニップロールが、Tダイとコーターロールの間に設けられてなることを特徴とする。
請求項2の樹脂被覆金属板の製造装置は、請求項1において、前記ニップロールの、少なくとも前記溶融樹脂膜と接触する部分がテフロン(登録商標)からなることを特徴とする。
請求項3の樹脂被覆金属板の製造方法は、加熱溶融した樹脂をTダイから金属板上に押出し、次いでコーターロールを用いて溶融樹脂膜と金属板を挟付けて樹脂膜を金属板に被覆する際に、Tダイとコーターロールの間に2組のニップロールを設け、該ニップロールがTダイから押出された溶融樹脂膜の端部を挟付けるとともに、該溶融樹脂膜を拡幅するように互いの回転中心を偏心させて設けられていることにより溶融樹脂膜がネックインすることを防止することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明においては、加熱溶融した樹脂をTダイから金属板上に押出し、次いでコーターロールを用いて溶融樹脂膜と金属板を挟付けて樹脂膜を金属板に被覆する際に、Tダイとコーターロールの間にニップロールを設け、Tダイから押出された溶融樹脂膜の端部を挟付けることにより溶融樹脂膜がネックインすることを防止するものである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
(実施の形態例1)
図2および3に、本発明の樹脂被覆金属板の製造装置の一例を示す。
図2においては、金属板の両面に樹脂膜が被覆される例を示す。図2および3に示すように、加熱溶融された樹脂は、Tダイ2の下面に設けたスリット(図示せず)から溶融樹脂膜3および3aとして押し出され、両幅にWn のネックインを生じてWt の幅に縮幅され懸垂落下するが、Tダイ2の直下にTダイ2の下面に設けたスリットと平行な回転軸を有するように設けた左右2組のニップロール5により溶融樹脂膜の両端部3aが挟付けられ、それ以上の縮幅が防止される。ニップロール5により挟付けられなかった部分の溶融樹脂膜3は、ニップロール5の直下にTダイ2の下面に設けたスリットと平行な回転軸を有するように設けたコーターロール4により、金属板1とともに挟付けられ、両側に金属板からはみだしたニップロール5で挟付けられ重なり合って一体化した樹脂膜のみからなる部分7を有する樹脂被覆金属板6となる。
【0008】
それぞれのニップロール5は金属板1を挟まないように金属板1との間隔Wr を有するように設けられており、ニップロール5により挟付けられなかった部分の溶融樹脂膜3は金属板の幅より2×Wr 広い幅を有しているが、コーターロール4により金属板1とともに挟付けられると、金属板が薄い場合はニップロール5およびコーターロール4により挟付けられないWr の部分の樹脂膜も重なり合って一体化し、樹脂膜のみからなる部分7の一部として取込まれる。以上のようにして、ネックインが抑制され、金属板全面が一定厚みを有するフィルムで被覆された樹脂被覆金属板を製造することが可能となる。
【0009】
(実施の形態例2)
図4に、本発明の樹脂被覆金属板の製造装置の他の一例を示す。
図4に示した例は、図3に示した左右2組のニップロール5を、溶融樹脂膜の端部を挟付けるとともに溶融樹脂膜を拡幅するように、その回転中心を偏心させて設けた例である。図4において、左右2組のニップロール5は、それぞれの回転中心が図上でTダイ2の下面に対してそれぞれθL、θRの角度で偏心させて設けられている。このように左右2組のニップロール5の回転中心を偏心させて設けることにより、Tダイ2の下面に設けたスリットから溶融樹脂膜3および3aがネックインを生じながら押し出されても、Tダイ2の下面の直下に回転中心を偏心させて設けたニップロール5で溶融樹脂膜の両端部3aが挟付けられ、さらに溶融樹脂膜が拡幅された状態でニップロール5の直下に設けたコーターロール4に送られ金属板1とともに挟付けられるので、ネックインを相殺することが可能となる。したがって、Tダイ2のスリット幅を、溶融樹脂膜のネックインを見込んだ余分の幅を含む大きなものとする必要がなくなり、製造装置をコンパクトにすることが可能となる。
【0010】
実施の形態例1および2において、ニップロール5の少なくとも溶融樹脂膜の両端部3aと接する部分は、溶融樹脂膜と融着しない材質で構成されていることが好ましく、テフロン(登録商標)で構成されていることが非融着性および経済性などの点で特に好ましい。また溶融樹脂膜をニップロール表面に確実にグリップするために、ニップロール表面にアンカー効果を生じさせる複数個の孔およびまたは突起、およびまたは複数状の溝などを設けてグリップを付勢してもよい。
【0011】
実施の形態例1および2に示した装置においては、金属板の両面に樹脂膜を被覆する場合を示したが、図2から明らかなように、これらの装置は金属板の片面のみに樹脂膜を被覆する場合にも、装置に何等の変更を加えることなく、そのまま適用することが可能である。
【0012】
【発明の効果】
本発明の装置は、加熱溶融した樹脂をTダイから金属板上に押出し、次いでコーターロールを用いて溶融樹脂膜と金属板を挟付ける構成を採用したので、樹脂膜を金属板に被覆する際の溶融樹脂膜のネックインの成長を防止することができる。
また、本発明の装置を用いることにより、全面にわたって厚みが一定のフィルムで被覆された樹脂被覆金属板を、コンパクトな製造装置を用いて製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の溶融樹脂膜製造装置を示す概略図である。
【図2】本発明の樹脂被覆金属板の製造装置の一例を示す概略側面図である。
【図3】本発明の樹脂被覆金属板の製造装置の一例を示す概略正面図である。
【図4】本発明の樹脂被覆金属板の製造装置の他の例を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1:金属板
2:Tダイ
3:溶融樹脂膜
3a:溶融樹脂膜の両端部
4:コーターロール
5:ニップロール
6:樹脂被覆金属板
7:金属板からはみ出ている部分の樹脂膜
8:キャスティングロール
11:溶融樹脂膜吸引手段
12:溶融樹脂膜押付け手段
Wn:ネックイン幅
Wt:ネックインを生じた溶融樹脂膜の幅
Wr:ニップロールと金属板との間隔
θL:ニップロールの回転中心のTダイの下面に対する偏心角度
θR:ニップロールの回転中心のTダイの下面に対する偏心角度

Claims (3)

  1. 加熱溶融した樹脂をTダイから金属板上に押出し、次いでコーターロールを用いて溶融樹脂膜と金属板を挟付けることにより樹脂膜を金属板に被覆する樹脂被覆金属板の製造装置において、Tダイから押出された溶融樹脂膜の端部を挟付けるとともに、該溶融樹脂膜を拡幅するように互いの回転中心を偏心させて設けられている2組のニップロールが、Tダイとコーターロールの間に設けられてなる樹脂被覆金属板の製造装置。
  2. 前記ニップロールの、少なくとも前記溶融樹脂膜と接触する部分がテフロン(登録商標)からなることを特徴とする、請求項1に記載の製造装置。
  3. 加熱溶融した樹脂をTダイから金属板上に押出し、次いでコーターロールを用いて溶融樹脂膜と金属板を挟付けて樹脂膜を金属板に被覆する際に、Tダイとコーターロールの間に2組のニップロールを設け、該ニップロールがTダイから押出された溶融樹脂膜の端部を挟付けるとともに、該溶融樹脂膜を拡幅するように互いの回転中心を偏心させて設けられていることにより溶融樹脂膜がネックインすることを防止することを特徴とする、樹脂被覆金属板の製造方法。
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